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2022-10-10

本土人へのお願い

【前提】

https://anond.hatelabo.jp/20221008164406 を書いた。

・【本土人に何をしてほしいか】について書き損ねたことを書く。

・我ながらしつこい気がするけど、良かったら読んでほしい。

住民は、沖縄基地があるメリットが詳細には理解できない】

・「地政学的に基地沖縄にある方が良い」という論について。

・もちろん文の意味理解できる。基地は想定する戦地に近い方が、有事へすぐに対応できる。

・聞きかじった表面的な情報で、なんとなくわかった気になることもできる。

しかし、それが国防上具体的にどの程度のメリットなのか、詳細は理解できない。

・このため、自分たち土地生活が、具体的に何と天秤にかけられているか自分たちが何のために我慢しているのか、実感しにくい。

理由は二つで、①専門知識必要なこと。ほとんどの国民県民軍事的戦略理解するための基礎知識を持っていない。

・②軍事外交に関する情報開示には限界があること。例えば、想定される台湾侵攻の防衛戦略や、その中での沖縄の各基地役割について、公開して敵国に知られるわけにはいかない。

・なので、「事実」や「知識」を論じることでは、沖縄県民基地問題に納得することはできないと思う。

大事なのは「態度」「感情」】

とはいえ対話相互理解不可能だとは思わない。

・意外と、大事なのは「態度」や「感情」だと思う。

県民が、「細かいことは理解できないが、この政府政党首相国民が言うなら仕方がない」と思えるか、少なくとも「テロ起こして抗議するほどではない」と思えるかどうか。

営業のお客さんが「細かい話は分からんけど、兄ちゃん気に入ったから買うわ!」って言うアレだね。

基地問題は、論理的な最適解(県外or県内等)を求めるフェーズは終わりつつある。信頼関係を築き、結論感情として受け入れるフェーズに移っている。

信頼関係を築くためには、時間がかかる。米兵の重犯罪事故が起こらないことや、相互尊重した対話を何年も積み重ねる必要がある。

・その意味で、知事の「敬意を持ってほしい」というのは正しいと思う。

・これは「彼らの主義主張を正しいと思え」という意味ではなく、「異なる立場意見尊重して、意図的信頼関係を損ねることな対話をしてほしい」という意味に過ぎない。

【今回の揶揄信頼関係10年後退した】

10年は感覚値だけど。

・要するに今回の件で、県民本土の間の信頼関係鳩山直後くらいまで後退したと感じる。

・今回はSNSで、本土人無理解可視化されたのがキツかった。

・強調したいのは、今回基地反対派を揶揄したことで、基地容認派の努力も、日本政府努力無駄にしたということ。

基地沖縄から完全撤退しない限り、どの立場の人も沖縄本土の間の信頼関係必要としているから。

【改めて、本土人にお願いしたいこと】

基地問題沖縄問題について、議論必要だが、信頼関係配慮してほしい。

気持ち問題が、基地問題顛末を左右する可能性を想像してほしい。

・できれば、SNS沖縄への侮辱を繰り返す人間に対し、いちいち正論反論してほしい。反応したら負けという考え方もわかるけど、反論の数が多ければで、少し印象は変わり、救われる。

ひろゆき基地反対運動の件

30代首都圏在住男性。近くに横須賀基地があって米軍が身近にある。この問題に関する自分認識をまとめてみる。

沖縄歴史について

太平洋戦争末期に沖縄戦場となった

民間人が巻き込まれ市民に大きな犠牲が出た

•街や田畑も荒廃して戦後復興が大変だった

•年配の人は戦中•戦後大変な苦労をした

アメリカ統治時代土地接収等があった

現代でも素行の悪い米兵が時々問題を起こす

軍用空港市街地にあると墜落リスクがある

この認識大前提として持っている。

軍事に関するスタンス

日本隣国中国ロシア北朝鮮は非友好国

ウクライナの例のように、ある日突然戦争を仕掛けられる可能性はある

•万一の備えで軍事力は必要コロナでも感染予防できれば良いけど感染したとき治療の備えが必要なのと同じ

日本の現行の軍事力では中国ロシア北朝鮮への備えには不十分

•それを考えた時に世界最強国のアメリカ同盟関係にあることは有利

•国際情勢を見たとき東アジア軍事的緊張は高まる傾向

•なので今の状況だと基地を無くすのはリスクコロナ収束してないのに治療施設を閉鎖するようなもの

•現状出来ることは市街地から離れたところに基地移設、地元に丁寧な説明をしつつ補償をするしか無い

ソ連崩壊のようなことが起き、軍備を削れる状況になれば基地の縮小、廃止をできる準備は必要

ひろゆき認識

20年くらい前から知っているけど胡散臭い人という人認識

•いつのまにかマスコミコメンテーター枠で活躍するようになった←理由がわからない

地頭いい人的な扱いで若者に人気←理由マジでからない。詭弁多い、専門知識がか無い分野でも知ったかする等で信用できないイメージ

そもそもいつから2ちゃんねるを知らない若者の間で知名度上がったの?

基地反対運動認識

必要以上に過激化している印象。首都圏在住者としては成田空港反対闘争している過激派をイメージしてしまう。

沖縄マスコミの反応が本土朝日新聞のように見えて嫌悪感を覚える。プライドが高く、大義のために平気で嘘をついたりするところとか。

横須賀基地反米デモをよく見るけど、うるさかったり交通渋滞の原因になったりするので迷惑しか思わない。デモのぼりを見る感じだと、北海道広島といった遠くから乗り込んでくる人も多く、地元の人が声を上げているというよりは活動家イベントという認識自分米軍より中国ロシアヤバいと思ってるので主張にも同意できない。

そんなわけで、自分ひろゆき側にも基地反対派にも肩入れしたくなくて冷めてみてるのだけど、目立たないだけで割とこういう立場の人多いんじゃ無いかな?

2022-10-09

沖縄の話、感情的問題なんだって話が結構出てるけど、職場で隣に座ってるやつの気持ちも考えもわからんのに、沖縄の人のことなんて正直遠すぎてわからんわからんけど、わからんなりに大変で気の毒だなという素朴な気持ちはある。

 

ただまあ、日本自体軍事的にはアメリカ属国なわけで、基地問題はこっちに言われてもな、感はある。

国のメンツがあるから日本がなんか関与できる風な態度でいるけど、実質的にはアメリカに逆らえない状態でしょ。「極東軍事事情が云々」だってアメリカの都合の代弁者になってるだけだし。

正直直接アメリカとやりあった方が話が早いと思うので、琉球として独立したのちに自分アメリカ交渉したほうがよさそう。

琉球っていう独立国が日本支配され、アメリカ占領され、日本に復帰したけど、なんで琉球まで戻らずに日本復帰だったんだ。

二次大戦後の帝国主義国家から独立ラッシュをみても琉球になるべきだったのでは。

 

結果として軍事的緊張とか実際の戦争とか起きるかはわからんけど、沖縄の人の気持ち解決するならそんなに悪くはないでしょう。

今のままだって戦争になるかもしれんし。仮にひどいことになっても、苦しい目に合う人のお鉢がこちらに回ってくるのは仕方ないところはある。

自分の中の沖縄への罪悪感に向き合っても、じゃあこちらがひどい目にあってもいいよ、としか言えないぐらい何もできない立場

 

という雑感、というかニュース眺めるぐらいで何もできることはない立場から思索

漫画イラストの中に赤十字マークを描くことは禁じられていない

ちょっと調べてみたけどそうとしか思えない。

問題意識

前提

増田の疑問

条約規定

第三十九条標章使用〕 標章は、権限のある軍当局の指示に基き、衛生機関使用する旗、腕章及びすべての材料に表示しなければならない。

第四十条〔要員の識別〕 第二十四条、第二十六条及び第二十七条に掲げる要員は特殊標章を付した防水性の腕章で軍当局が発給し、且つ、その印章を押したものを左腕につけなければならない。

第四十二条〔衛生部隊及び衛生施設の表示〕 この条約で定める特殊の旗は、この条約に基いて尊重される権利を有する衛生部隊及び衛生施設で軍当局同意を得たものに限り、掲揚するものとする。

第四十四条標章使用制限〕 本条の次項以下の項に掲げる場合を除く外、白地に赤十字標章及び「赤十字」又は「ジュネーヴ十字」という語は、平時である戦時であるとを問わず、この条約及びこの条約と同様な事項について定める他の条約によって保護される衛生部隊、衛生施設、要員及び材料を表示し、又は保護するためでなければ、使用してはならない。第三十八条第二項に掲げる標章に関しても、それらを使用する国に対しては同様である。各国赤十字社及び第二十六条に掲げるその他の団体は、この条約保護を与える特殊標章を本項の範囲内でのみ使用する権利を有する。

国内法の規定

第一条 白地に赤十字赤新月若しくは赤のライオン及び太陽標章若しくは赤十字ジュネーブ十字、赤新月若しくは赤のライオン及び太陽名称又はこれらに類似する記章若しくは名称は、みだりにこれを用いてはならない。

「記章」ってなに?

もし赤十字マーク漫画で描いてはいけないなら

結論

追記

>>漫画イラストコスプレAV赤十字マークを描くことが禁止されていると理解されている<< してねーよバーカ。林檎のやつはそのもの「記章」だからモロアウトなの。漫画にはバリクソ描かれてるよ

いや、すげーな、この文章読解力。国語の成績が悪そう。

この文章のどこに椎名林檎文字がある? どこに椎名林檎案件を想起させるような表現がある? この文章のどこをどう読めば「『椎名林檎のグッズは問題ない』と増田は主張している」という結論が導かれる? 日本語読解力/Zeroか? 「書いてあることをそのまま読む」というだけのことがなぜできないんだ?

ちなみに、AVナースキャップモザイクがかかってたり(https://togetter.com/li/1505415)、赤十字マークを使ったVTuber配信が消えたりしてるからな(http://doujinsokuhou45.com/archives/6962156.html)。作品中で赤十字マークを使った同人作家に注意して修正させたやつの話も聞いたことあるぞ。そういう勘違いバカは実際に存在するってことだよ。そういう状況を問題視してるの。おわかり?

"職業身分所属などを示すために帽子衣服などにつけるしるしバッジ。" 法律の中での「記章」の定義がわからないけどAV帽子普通にアウトじゃない?コスプレから制服じゃないと言い張るのに近いと思う

刑事ドラマかなんかで弁護士資格持ってない役者弁護士バッジの模造品つけて「弁護士の○○ですが」って名乗ったら職業詐称になるって思っちゃう世界観の人?

ドラマの中で政治家ではない役者議員バッジの模造品つけさせて「俺は代議士だぞ」って言わせたら議員詐称したってことで捕まると思ってる頭が残念な人かな?

現代劇やそれに類する話において赤十字に関する話なら、むしろ描くべきだろうが、そうでないなら禁止されたものを描くのはリアリティがない。SFファンタジーなら好きにすればよろしい。

そういう理屈はわかる。ただ、「それリアリティがない描写ですよ」と指摘するならともかく「それ違法から消した方がいいですよ」と指摘して消させたり修正させたりするやつがいるのが問題なので(前者の指摘は「銃の持ち方がなっとらん」とかと同レベルなので好きにすればいいと思うけど、後者脅迫に近いので悪質)。そういうやつらが死に絶えるまで「いや赤十字標章漫画に描いていいです。表現の自由です」と言い続けていかないとな。

弁護士とかの記章は、ドラマの中で使うときに「これはフィクションであり…」といれたり俳優名出したりして誤解を避ける努力してるんじゃないかな。警察とか自衛隊制服は少し違わせるとか。

だったらなおさら同人誌だのコスプレAVだのは許されるべきじゃない??? どう考えても法廷ものTVドラマより現実感薄いでしょ……

2022-10-04

anond:20221004102200

ロシアは「ウクライナNATOに加入して反ロシア拠点になろうとしている」と言って戦争を仕掛けた

ウクライナ9条があればロシアの「大義名分」は根本的に成り立たなかった

9条改正すれば中国は「日本軍国主義に戻ろうとしている」と喜び勇んで軍事的圧力をかけてくるだろう

日本はそれに対抗してますます軍拡に走らざるを得ない

あとは軍事衝突まで一直線だ

ネトウヨはそんな簡単なこともわからないんだよな

2022-10-02

どうやったら、この状況からロシアは勝てるのだろうか?

つの定義をどうすればいいのかもよくわからないが。

併合エリアロシア管理する形で停戦状態を結ぶことを勝利とするべきか?

 

となると現行のウクライナ政権が存続する限り、

そのような停戦は難しいかもしれない。

戦争がこのまま数年間続いてウクライナが疲れ果て 

なおかつロシア併合地域軍事的に維持できていれば

可能性はあるが。

しかし、果たしてロシア戦争続けることができるのだろうか?

 

かといって核を使えばそのまま勝利へと邁進するわけでもないだろう。

おそらくは比較被害が甚大にならない地域に示威的に一発打ち込んで

これ以上やる気なら本気でやるぞ、と脅迫するものだと思われるが、

それであっさりとウクライナ政権心が折れるかだうかだ。

 

となると首都への攻撃かになるが、

そうなるともうカオスだ。

 

実際問題、核を使った場合米国はどのような対応を取るのかの明言を避けている。

いったいどうする気なんだろう。

まさか本当にやらないだろう、

ということを尽くやっているのが今のプーチンから

核はありえないとは言えないはずなんだが。

2022-09-28

敵基地攻撃能力を持つつもりだ!」

日本アジア軍事的緊張を高めている!」

いやいや、まず自分らが日本を射程に収めたミサイル処分しろよ。

2022-09-27

anond:20220926205322

それがまさしく、鎌倉世界遺産になれなかった理由なのよ。当時の建築物ほとんど残ってない。鎌倉大仏だけ。

関東1923年関東震災で倒壊や火災が起きて、多くの歴史的建造物が倒壊して残らなかった。1995年阪神淡路大震災では京都震源から離れていたが、関東震災震源相模湾沖なので、実は震源に近い神奈川県の方が東京より揺れが大きく、倒壊で多くの建物が失われた。

震災被害横浜も極端で、実は横浜には開港当時の洋館は一件も残っていない。すべて関東震災ときに壊滅した。皆がありがたがって行く山手洋館は、関東震災後に逃げてしまった外国人を連れ戻すために建てられた洋館居留地時代洋館が見たければ、神戸旧居留地五番館まで行かないといけない。

横浜に行ったついでなら、山下公園とか場所ぐらいわかるでしょ。山下公園関東震災復興祈念公園で、当時の震災瓦礫で埋め立てして作られた公園横浜関内地区沿岸部関東震災で一回地盤沈下してて、昔の洋館とかは倒壊後、海に沈んでしまった。横浜関内地区は一帯が住居表示実施区域から地番明治から大きく変わってないが、沿岸部関東震災後に復興で引き直してるから、昔の地割がどうだったのかすら正確には不明

横浜役所桜木町に移すときに、発掘調査が行われて、今では遺構の一部が公開されてる。あれが関内で一番古いものだな…昔は、横浜公園庭園石灯籠が一番古いって言われてたのよ。横浜公園一体は、幕府オランダ共謀して作った人集めのための遊郭後なんだよね。そこの岩亀楼っていう遊郭石灯籠軍事的東京から切り離しやすい今の横浜関内一体に外国人を集め、唯一の開港場としてアメリカに認めさせるためにはどうしたらいいかって、江戸幕府オランダ相談して、オランダ提案したのが遊郭作ることだったのよ。

鎌倉の話なのに、横浜の話が多くてごめんね、横浜まれなので横浜のほうが詳しいのよ。

2022-09-25

マンデ族はマンデ語を話す民族である

マンデ族は、特に西アフリカ西側に多く存在する。マンデ族は主に東マンデと西マンデの2つのグループに分けられる。

西マンデ族の一派であるマンディンカ族マリンケ族、バンバラ族、ディウラ族)は古代西アフリカ最大の帝国建国したと言われている。マンデ族には、ソニンケ族、スス族、リグビ族、ヴァイ族、ビッサ族などの小集団がある。

マンデ族は、沿岸熱帯雨林からサヘル地帯まで、さまざまな環境に住んでいる。料理文化信仰も多様で、主に言語グループによって組織されている。現在、彼らはイスラム教徒が多く、カースト制度に従っている。

サヘル地域に住むマンデ族、マンディンカとソニンケは、個々の部族所属を超越していると言われている。マンデ族の影響は、歴史的にすぐ近くの地域はるかに超えて、サヘルとサバンナに住む他の近隣イスラム西アフリカグループへと広がっていった。マンデ族はニジェール川を下るか、または陸路貿易を行い、ガーナ帝国マリ帝国、カアブ、ワスールーの拡大とともに軍事的征服を達成した。

マンデ語を話さないフラ人、ソンガイ人、ウォロフ人、ハウサ人、ヴォルタ人は、程度の差こそあれ、マンデ族の世界観衣服、その他の文化財(共通文字建築料理社会規範)と密接に連携している。

2022-09-21

プーチンロシアで部分動員を設定、敵を威嚇

プーチンロシア部分的な動員を設定し、敵を脅す

KARL RITTER 著 2022年9月21日(水)

キエフウクライナAP) - ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナでの戦争が7カ月近くに達し、モスクワ戦場地盤を失う中、ロシアでの部分的な動員を発表した。

プーチン氏はまた、ロシア自国領土を守るためにあらゆる手段を用いることは「ハッタリではない」と西側諸国を警告した。

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召集される予備兵の総数は30万人であるという。

ウクライナ東部南部ロシア支配地域が、ロシアの一部となるための投票を行う計画を発表した翌日、ロシア指導者国民に向けて行ったテレビ演説水曜日に発表された。

プーチン発言は、ニューヨークで開催された国連総会で、モスクワ住民投票計画について警告を受けたことも背景にある。

クレムリン支援する4つの地域を飲み込もうとする動きは、ウクライナ成功に続いてモスクワ戦争エスカレートさせる舞台となりかねない。

戦争最初の数ヶ月から行われると予想されていた住民投票は、ルハンスク、ケルソン、そして一部ロシア支配するザポリツィアとドネツク地域金曜日に開始される予定である

プーチンは、西側諸国が「核の恐喝」に関与していると非難し、「NATOの主要国の高位代表の中には、ロシアに対して大量破壊兵器使用する可能性について発言している者もいる」と指摘した。

ロシアに関するそのような発言を自ら許している人々に、私は、我が国も様々な破壊手段を持っており、NATO諸国のものとは別の構成要素のために、より近代的であり、我が国領土保全が脅かされるときロシア我が国民を守るために、我々は確かに我々の処分ですべての手段使用するだろうことを思い出してもらいたい」とプーチン氏は述べた。

さらに、"ハッタリではない"と付け加えた。

プーチンは、水曜日に開始される予定の部分的な動員に関する法令署名したと述べた。

"我々は部分動員について話している。つまり現在予備役である市民のみが徴兵対象となり、とりわけ軍隊従軍した者は、一定軍事的専門性と関連する経験を持っている。"とプーチンは言った。

ロシア国防相のセルゲイ・ショイグは、水曜日テレビインタビューで、関連する戦闘と勤務の経験を持つ者だけが動員されると述べた。

また、ウクライナ紛争で死亡したロシア兵は5937人で、ロシアが数万人を失ったとする西側推定値よりはるかに少ないと述べた。

プーチン大統領は、部分的な出動の決定は「直面する脅威、すなわち祖国とその主権領土保全国民解放地域の人々の安全を確保するために十分適切である」と述べた。

水曜日未明ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、国民投票計画を「雑音」と断じ、金曜日から予定されている投票非難したウクライナ同盟国に感謝した。

ゼレンスキー大統領は毎晩の演説で、今回の発表には多くの疑問があるとしながらも、ロシア軍に占領された地域を奪還するというウクライナの決意に変わりはないことを強調した。

前線の状況は、主導権がウクライナにあることを明確に示している」と述べた。

私たち立場は、騒音やどこかの発表で変わることはない。そして、我々はこのことでパートナーの完全な支持を享受している。」

部分的な動員であっても、ロシア人の間では戦争に対する狼狽を増大させる可能性がある。

反対運動団体ヴェスナは、水曜日全国的な抗議を呼びかけ、「何千人ものロシア男性、つまり我々の父親兄弟、夫が、戦争という肉挽き機に放り込まれることになるのだ。彼らは何のために死ぬのだろうか?母親子供たちは何のために泣くのだろうか?」

ロシアが反対派を徹底的に弾圧し、兵士軍事作戦の信用を落とすことを禁じる厳しい法律がある中で、どれだけの人が抗議する勇気があるのかは不明だった。

今度の国民投票は、モスクワ意向に沿う形で行われることがほぼ確実だ。キエフ軍隊東部南部戦場で勢いを得るのを助けた軍事的およびその他の支援キエフ支援している西側指導者たちは、この投票をすぐに非合法と見なした。

ロシアが新たな偽りの住民投票を行おうとしていることに対して、ウクライナのすべての友人とパートナー今日原則的に断固として非難したこと感謝する」とゼレンスキーは言った。

ロシア紛争を長引かせ、激化させる可能性があるというもう一つのシグナルとして、クレムリン支配下の下院火曜日に、ロシア軍による脱走、降伏、略奪に対する法律を強化することを決議した。議員はまた、戦闘拒否する兵士に対して10年の禁固刑を導入することに票を投じた。

もし予想通り上院承認され、プーチン署名すれば、この法律兵士士気低下に対する指揮官の手腕を強化することになる。

ロシア占領下のエネルダールでは、欧州最大の原子力発電所周辺での砲撃が続いた。ウクライナエネルギー事業者ネルゴアトムは、ロシア砲撃によりザポリジャー原子力発電所インフラが再び損傷し、原子炉の1つの冷却ポンプへの緊急電源として2台のディーゼル発電機を起動させることを作業員一時的に強いることになったと述べた。

このようなポンプは、原発原子炉6基すべてが停止しているにもかかわらず、原発メルトダウン回避するために不可欠である。エネルゴアトムは、主電源が回復したため、発電機スイッチを切ったとしている。

ザポリジャー原子力発電所は、砲撃による放射能漏れ懸念されるため、数ヶ月間、懸念の的となっていた。ロシアウクライナは、砲撃について互いに非難し合っている。

source:

https://apnews.com/article/russia-ukraine-putin-donetsk-f64f9c91f24fc81bc8cc65e8bc7748f4

2022-09-15

ウクライナの急速な前進の背後にある重要な瞬間:NY紙(翻訳

https://www.nytimes.com/2022/09/13/us/politics/ukraine-russia-pentagon.htm

By Julian E. Barnes, Eric Schmitt and Helene Cooper

ワシントン - アメリカ当局者によると、ウクライナがここ数日で急速に軍事的利益を得た背景には、数カ月前に対ロシア戦争の進め方についてウクライナアメリカ当局者が何度も激しく話し合った際に、その戦略が具体化し始めたという。

この夏、米・ウクライナ高官による緊急協議の末に原型から修正された反攻作戦は、大方の予想を超える成功を収めている。ウクライナ軍はロシアの指揮統制を壊滅させ、同国北東部での前進南部での別の作戦に生かす態勢を整えているように見える。

この作戦は、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシアの侵攻を押し返すことができることを示すために、劇的な行動を取りたいと将軍たちに告げた直後から始まった。ゼレンスキー大統領の指示の下、ウクライナ軍は南部全域でケルソンを奪還し、マリウポルを東部ロシアから切り離す大規模な攻撃を行う計画立案した。

ウクライナ将兵アメリカ政府関係者は、このような大規模な攻撃は膨大な犠牲者を出し、大量の領土を迅速に奪還することができないと考えた。ウクライナ軍はすでに1日に何百人もの死傷者を出しており、戦闘は激化していた。ロシア軍も同じような犠牲者を出しながらも、ドンバス東部地域ウクライナの町を蹂躙しながら、じりじりと前進していた。

ウクライナ司令官たちは、長い間、計画の詳細を共有することに消極的だったが、米英の情報当局に対してより心を開き、助言を求めるようになった。

政権高官によれば、国家安全保障顧問ジェイク・サリバン氏とゼレンスキー氏の最高顧問であるアンドリー・ヤーマク氏は、反攻の計画について何度も話をしたとのことである統合参謀本部議長マーク・A・ミリ元首相とウクライナ幹部は、情報軍事支援について定期的に話し合っていた。

また、キエフでは、ウクライナ英国の軍当局者が引き続き協力し、米国の新しい国防アタッシェであるギャリック・ハーモン准将は、ウクライナの最高幹部毎日セッションを持つようになった。

米軍ウクライナ側は、「一刻を争う」と考えていた。ウクライナ側が効果的な反撃を行うには、ロシアプーチン大統領がガス供給コントロールを利用してヨーロッパ圧力をかけることができる初雪の前に動く必要があった。

この反攻作戦までの経緯は、ウクライナ指揮官戦闘形成するのに役立った、ワシントンキエフ間の機密協議について説明を受けた複数米国高官やその他の人々へのインタビューに基づいて書かれている。多くの高官は、協議の内容が秘密であることを理由に、匿名を条件に話した。

米国政府関係者は、反攻の完全な影響を判断することをためらい、それがどのように展開し続けるかを見守ることを懸念していた。今のところ、キエフが有利である

この夏、米軍ウクライナ軍による戦争ゲームでは、南部への大規模な攻勢が成功するかどうかが試され、ひとつの決定的な瞬間があった。CNNが先に報じたこの演習では、そのような攻勢は失敗することが示唆されていた。アメリカ懐疑的見方を受けて、ウクライナ関係者はゼレンスキー氏のところに戻ってきた。

国防総省の政策主任であるコリンカールは、電話インタビューで、「我々はいくつかのモデル化と卓上演習を行った」と語った。「その演習では、ある種の反撃の方法他の方法よりも成功しそうだと示唆された。我々はその助言を行い、ウクライナ側はそれを理解し、自分たち決断したのです」。

賭け金は大きかった。ウクライナは、これが単なる凍結した紛争に終わらないこと、領土を奪還できることを示す必要があり、国民士気を高め、西側諸国の支持を強化するためだった。

8 月に入ってからウクライナ側の要請で、米国当局ロシア軍の位置に関する情報提供を強化し、 ロシア軍の戦線の弱点を浮き彫りにした。また、ウクライナの反攻準備を察知しても、モスクワウクライナ北東部部隊を迅速に強化したり、南部から部隊を移動させたりすることは困難であるとの情報もあった。

ロシア軍は、ウクライナ軍が開始した反攻作戦に備え、優秀な部隊の多くを南部に移動させたという事実がある。「ロシア軍の士気の低下とウクライナ軍の圧力により、ロシア軍の一部は見た目よりも脆くなっていると思われる。

ウクライナ軍は大規模な攻撃を1回行う代わりに、2回の攻撃提案した。一つはケルソンで、ロシア軍が集中しているため、劇的な成果が出るまで数日から数週間かかると思われる。もう1つは、ハリコフ近郊で計画されていた。

イギリスアメリカウクライナの3カ国は、この新計画評価し、もう一度、戦争ゲームにしようとした。そして、ゼレンスキー氏が望んでいた「明確な大勝利」を得ることができた。

しかし、キエフのある参謀によれば、この計画は、米国からの追加軍事援助の規模とペースに全面的依存しているという。

旧ソ連製の旧式兵器使用していたウクライナは、自国弾薬ほとんど使い果たしていた。戦争最中に新しい兵器システムの使い方を学ぶのは難しい。しかし、これまでのところ、この危険な行動は成功している。例えば、155ミリ砲弾は80万発以上がキエフに送られ、現在の攻勢に一役買っている。米国は、2月の開戦以来、145億ドル以上の軍事支援を行っている。

ウクライナ将校によると、反攻作戦の前に、ウクライナ軍は米国計画成功させるために必要兵器の詳細なリストを送ったという。

高機動砲ロケットシステム(HIMARS)のような特定兵器は、戦場で圧倒的な効果を発揮している。GMLRSと呼ばれるこの発射台から発射される衛星誘導ロケットは、それぞれ200ポンド爆薬が入った弾頭を持ち、ここ数週間、ウクライナ軍が400以上のロシア武器庫、司令部、その他の目標破壊するために使用されているとアメリカ政府関係者は述べている。

さら最近ウクライナ軍は、ソ連設計したMiG-29戦闘機に、アメリカ供給したHARM空中発射ミサイルを搭載した。このミサイルは、ロシアレーダー破壊するのに特に効果である

先週ドイツで開かれた、ウクライナ軍事人道支援を行う50カ国の会議で、ミルリー将軍は「これらのシステム使用で、ウクライナから実際に測定可能利益が得られている」と述べた。"彼らは軍隊補給し、戦闘損失を補うのに非常に苦労している "と述べた。

ウクライナアメリカ政府関係者は、ペンタゴンが毎週または隔週で発表するアメリカ備蓄から武器弾薬の新出荷が、キエフ上級司令官に複雑な同時攻撃計画する自信を与えていると語った。

西側軍事支援重要性は、特定兵器システムだけでなく、ウクライナ人が将来の計画に利用できる保証と自信にある」と、最近ウクライナから帰国したロンドンの王立連合サービス研究所ジャック・ワトリング上級研究員は言う。

週末にウクライナ兵士北東部地域に移動すると、ロシア軍は崩れ落ちた。米国当局によれば、ハリコフ周辺のいくつかの場所では、ロシア軍は装備や弾薬を残して戦闘から立ち去っただけだという。

計画について説明を受けた人々によれば、ケルソン攻撃は決してフェイントや陽動作戦ではなかったという。そして、モスクワに、ケルソン地域の一部がロシアに加わることを望むかどうかの偽の投票を延期させることに成功したのであるしかし、ハリコフに比べれば、ロシア軍の数がはるかに多いため、予想通り、反攻はよりゆっくりとしたものになった。

結局、ウクライナ当局は、長期的な成功には、ザポリジャの原子力発電所の奪還、マリウポルのロシア軍の遮断、ケルソンのロシア軍をドニプロ川を越えて押し戻すなど、破棄された戦略の当初の目標に進展が必要だと考えていると、アメリカ政府関係者は述べた。

ロシアは弱体化した。ハリコフ周辺でのウクライナの増強を察知できなかったことで、ロシア軍は無能さを示し、確かな情報力を欠いていることが明らかになった。その指揮統制は壊滅的で、部隊への供給にも問題があり、今後数週間でウクライナに隙を与えることになる、と米政府高官は述べた。

ウクライナ東部でより多くの領土を奪還する機会があるかもしれないが、米国ウクライナ当局者は、南部戦争の最も重要舞台であると述べている。

国防研究機関CNAのロシア研究ディレクターマイケル・コフマン氏は、「ケルソンとザポリジャー潜在的目標になりそうだ。「将来、そこで突破口を開くために、ウクライナ軍のさらなる作戦が見られるかもしれない」と述べた。

真夏の話し合いから生まれ計画は、アメリカ情報ハイテク兵器に大きく依存したものだった。しかし、アメリカ側は、ハリコフ比較的小さな部隊を大勝利に導いたゼレンスキー氏とウクライナ軍の功績が大きいと主張している。

「まだ誰もサッカーボールスパイクを踏んでいない」とカール氏。しかし、「ウクライナ人が複雑な攻撃作戦を行えることを世界に示したと思う」とも付け加えた。

2022-09-12

玉城デニー当選した。

Twitterで「沖縄県民」と検索をかけると罵詈雑言が見られる。

沖縄県民中共の仲間入りをしたいのか」

沖縄ウイグルのようになる」

地政学を学んだ方がいい」

と散々なことを言われていて沖縄出身の自分は正直、驚いている。

沖縄県民本州の人はこんなにも分かり合えないのかと。

まず、沖縄県民は「自分たちは日本人」という意識が強かったりする。

日本人沖縄人」という認識だ。だから中国の仲間になりたいのか」と言われると「なんで????」としか思えない。

観光目的でやってきて好き勝手する中国人を嫌う沖縄県民は多いし、軍事的な脅威は感じている。


次に米軍基地について。よく「地政学を学べ」みたいな話をする人がいるが、そういう人たちは沖縄戦を知っているのか不思議に思う。

高齢者沖縄戦の直接的な被害者だし、それより少し下は戦後アメリカ統治時代被害者

自分たち若者だって平穏とは呼べないものが近くにあって暮らしてる。

銃声は聞こえるし、大砲振動で窓が震える。高速道路には「流れ弾注意」という看板がある。大学ヘリが落ちたこともある。

それと日米地位協定により、米兵飲酒運転による事故強姦日本の法で裁けないことも知っているんだろうか。

そういった不満がたくさんあって、たぶん多くの沖縄県民が「米軍基地」に反対してる。

でも「即刻米軍基地排除すべき」みたいな人は少ない。反対派にも色んな考えを持った人がいるというのは知ってほしい。

2022-08-18

[]

中央公論平成26年9月号に戸部良一帝京大学教授が「日本は何のために戦ったのか 戦争理念と『政治戦』」と題して、大東亜戦争について書いておられます。とてもいいと思いました。

開国来日外交英米という二つのアングロ・サクソン国との関係を基軸に、これら二国との関係を調整することを基本にして、外交政策をつくってきました。東アジアから欧米諸国駆逐し、自分東アジア盟主になるというような政策をとったことは、一度もありません。日本歴史外交史を読めば、簡単なことです。

 

では、「あの大東亜太平洋戦争は?」 となるかもしれません。「自衛戦争」と無理してこじつければ、そう言えない部分もないこともないでしょうがしかし、ろくな外交をしないでおいて、つまり戦争を避けるような外交をしないでおいて、追い込まれ、「ハイ自衛のためです」の主張には、賛成しかます。 かと言って、アメリカは完全に日本との外交交渉に誠実であったとはいえません。

極東軍事裁判判決のようなアメリカの言い分が100%正しいわけではありません。連合国側が広めたこ理屈世界に流布していて、こまります。かといって、日本が100%正しかったという主張にも、うなずけません。もし、軍部とくに陸軍があれほど政治横槍をおさなかったなら、日本外交アメリカ戦争などをしていないでしょう。中国問題をかたずけていたでしょうし、ドイツとの同盟なども結んでいなかったでしょう。陸軍自己メンツのために日本犠牲にしたのです。

 故リチャード・ストーリという有名なイギリス日本史家は、「日本外交明治以後優秀であり、軍部が口出ししていなかったら、あんなことにはなっていない」と言っています。こうした国際的規模の大きな誤解のもとは、ナチドイツ日本を同じものとして考えるからです。

まったく異なった二国の外交説明させて下さい。

 日本中国戦争をする意思はなく、また昭和12年に偶発し拡大する中国との争いをやめ、中国から兵を引きあげたかったのです。ましてや、アメリカとの戦争などは、ぜひとも避けたかったのです。アメリカドイツとは戦争がしたく、それゆえ当初は日本との戦争を避けたかったのです。

 日本は大いなる野望ともち、まず中国との戦争からはじめていき、やがてその野望達成の必要ナチドイツ同盟を結び、ドイツ欧州を、日本東アジア全部を支配するため戦争をした。日本については間違いの解釈をしていますアメリカ正義保安官で、町の秩序をみだす日本という悪漢二丁拳銃で打倒したという西部劇です。

専制全体主義国家暴力脅迫と大虚偽宣伝にみちあふれていました。日本は違います。)

 日本の「鬼畜米英」は戦争が始まってから言い出された言葉で、最初鬼畜米英の考えがあって、その考えにしたがって政策目標が作られ実行されたわけではありません。国民の間には英米への強い好意がありました。東アジアでは、日本もっと英米への好意が強かった国でしたし、今でもそうではないかとと思います

 

 昭和12年(1937年7月7日盧溝橋での偶発些細な事件では、日本中国も拡大する意図はなく、そのまま停戦して終わりにしたかったのです。しかし、日中双方の停戦意図にもかかわらず、拡大し、大げんかになり、ついにアメリカとの戦争になりました。

アメリカとの戦争になるまで、つまり昭和16年12月まで、4年と5か月もありますアメリカ戦争したければ、もっと早く、対中戦争で体力を消耗するまでに始めています。なぜそんなに待つ必要があったでしょうか。また、もしそうならば、対米衝突を避けるために、日本が提議して日米交渉などする必要もありません。日本中国全土を占領しようとか、東アジアから英米勢力駆逐するというような、大それた考えや予定などもっていませんでした。東南アジア植民地解放しようという崇高な考えで戦争をしたのではありません。対米関係悪化し、アメリカから経済的に締めつけられ、南方天然資源のほうに眼が向いていったのです。最終的に南方天然資源確保のために英米仏蘭と戦い、これらの地域から英、仏、蘭を追い払いました。その結果、戦後これらの国々がふたたびその植民地支配者として帰ろうとしましたが、東アジアの人々の激しい抵抗あい不可能になりました。

 もし、こうしたことがなかったなら、アジアの国々の解放は、フィリピンは別かもしれませんが、ずっと遅れていたのは間違いありません。

ライシャワーも「ザ・ジャパニーズ」で書いていますが、日本東アジアにあって他の国々と違う国なのです。理由歴史的経験の違いです。東南アジアの国々と、歴史上たえず専制国家であった中国とそれを手本とした朝鮮韓国と、封建制度を発達させた分権的な、しかしながら、統一された社会としての日本という経験の違いがあります。また西洋帝国主義の挑戦にいちはやくうまく応じて独立を維持した日本という違いがあります。また明治以後日本だけ豊かになり、敗戦後もいちはや日本だけいちはや復興しそのうえ豊かになった日本という違いがあります。また戦後一時的占領のぞくと、西洋諸国植民地になったという経験ももちません。ヴェトナムインドネシアビルマなど、植民地になった国々と人々がどんなにみじめな政治生活を強いられたかという、経験したことがありません。

 日米交渉において、アメリカから経済的に締めつけられと書きましたが、こう書くと、「じゃあ、悪いのはアメリカだ」という意味でもありません。そこには交渉過程における相互のやり取りというものがありますアメリカとしては、そうでなかったら取りにくかっただろう強硬な手をうつことができたからです。

イギリスフランスオランダとしては、日本に負かされ、かつ植民地を失い、大変不愉快だったでしょう。

 

なお、日本南方天然資源確保・・・といいましたが、ナチ東欧ソ連一方的に襲いかかりました。日本はそんなことしていません。万一アメリカから資源買いつけに支障が出た場合にそなえて、事前にオランダ商業ベースでの購入をのぞみ交渉をしています。この交渉はまとまりませんでした。

 万が一のインドネシアへの進出のため、また英米中国援助の道を封鎖するため、フランスとはヴェトナムへの進駐を考えて交渉します。この交渉には軍事的圧力をちらつかせ貫徹しますが、これにたいしアメリカ石油輸出禁止在米資産の凍結という厳しい手段でこたえます。このアメリカの予想外の反応に近衛はびっくり仰天。そこでルーズベルト大統領との直接会談提案します。それは軍部が対米交渉障害になっているから、軍部の頭越しに話し合い、交渉をまとめよう考えたからです。この直接首脳会談には、アメリカハル国務長官などが強く反対し、この提案拒否します。

なんで日本が好んで戦争をしたと言えるでしょう。

 

 さて日中戦争ですが、これが中国で拡大し、英米との雲行きがあやしくなり、対決を避けようとして、対米交渉を提議し、日米交渉ワシントンで開始します。その交渉がまとまらなかったのは、日本にも大きな責任がありますしかし、「それは日本だけの責任だ。アメリカは悪くない」と一般に考えれていますが、これは大間違いです。ハル国務長官の態度にもみられるように、アメリカにも大きな責任がありますハル国務長官には、アメリカ学者にも同じ意見がありますが、「だいたい戦争を避けるため、日本との交渉をまとめるつもりがあるのですか」と言ってもいいぐらいのところがありました。

 日本昭和はいると、右翼的国粋主義の風潮も強くはなりますが、ドイツとは違い、多くの組織が併存しており、どの一つの組織も他の組織を圧倒するとか、ましてや他の組織を滅ぼしていくということはありませんでした。そのときそのとき事情や都合で、ある組織あるいは政治勢力意見が強まったりまったりしていました。日本場合は、偶発戦が拡大していくにつれ、その戦争遂行戦時体制ができ、陸軍要望が聞き入れられていき、陸軍が威張ったのです。決して陸軍は他の組織を吸収したわけではありません。一部の軍事費のぞくと、法案予算案もすべて国会を通過しなくてはなりませんでした。そういう意味国会機能していたのです。意外だと思われるかもしれませんが、軍部議会世論を気にしていたのです。

 

陸軍に反対したからといって、消されるとか、強制収容所おくりになるということはありませんでした。強制収容所もないし、ゲシュタポなどの恐ろしい暴力警察もありませんでした。日常生活については、もっと具体的なものを当時の新聞とか記録とか小説などで、実際の日本人の日常暮らしを知る必要があると思います。(たとえば田辺聖子小説や思い出。向田邦子小説芹沢光治良の「人間運命」も面白い本です。)

 日米交渉の難点の一つは、中国から撤兵問題でした。陸軍も東条も中国から撤退はするが、それには二、三年は必要だと言い張ったのです。ナチと違って、中国全土を占領するとか、中国国民奴隷化するというような主張は、100%ありません。アメリカは二、三年の期間は不満で、二、三か月の以内の撤兵を主張しました。ここに陸軍の横暴があるのです。すぐ撤退しては、陸軍の印象が悪いのです。負けたようで格好よくないというわけです。

 大東亜共栄圏思想ですが、日本中国全土を占領するとか、中国人を奴隷化するというような考えではなく、日中戦争が拡大したから、その説明の一つとして喧伝されたのであり、日中国民平和友好といったムードがその本質であり、具体性のないものでした。当時もやはり、日本人は根底日本人の中国にたいする「シナ中国コンプレックス」をもっていたのです。

 東条は陸軍の「行進」の先頭で旗をもっていましたが、「俺についてこい」と陸軍を引っ張っていたのでなく、陸軍というおみこし担ぎ運動で、その集団行動行進で、たまたま旗手をつとめていたにすぎません。もちろん、それで得意になっていたわけですが。といって、東条に責任がないわけではありません。

日本場合いくら東条などでもある一定以上の文化教養があったわけです。それを、ナチ日本も一緒にしてもらっては困ります

 この教養の差は、例えば敗戦の受けいれかたにも、大きな違いとなって表われます日本場合は、これ以上の負担国民に強いるのはいけないという、コンセンサスがありました。ポツダム宣言受託については、その内容の具体的な確認とか、「これでは国体が守れないではないか」といった意見の違いで、受諾がおくれただけであり、基本線は敗北やむなしでした。

東条でさえ対米交渉の妥結を希望をしていました。彼は10月中旬近衛に代わって総理大臣になりますが、東郷という、軍部の考えに抵抗した、超ハト派の、言葉をかえれば「強硬ハト派」の人間外務大臣にして、交渉継続します。(東郷昭和20年4月成立の鈴木内閣という敗戦終戦のための内閣で、外務大臣として、敗戦終戦のために尽力します。彼は東京裁判では有罪禁固二十年の判決。)

東条は反英米主義者でもありませんでした。中国との戦争で泥沼にはいってしまい、戦線を縮小する勇気、そこから撤退する勇気、をもたなかったのです。これがため、大事になってしまいました。昭和7年から大平戦争勃発までの駐日アメリカ大使のジョセフ・グルーという人は、知日家親日家でしたが、日記で「日本人は何か困難があると、(それを解決しようとしないで)回れ右をしてしまう」と書いています

 日本は「勝った、勝った。悪いシナを懲らしめた」という形にもっていけなかったわけです。戦線を大幅に縮小する勇気必要でした。

 中国も内部に大問題をかかえており、また、日本一方的大陸から追い出すほどの力をもっていませんでしたし、また、英米もそこまで中国を援助する必要は感じていなかったのです。中国協定を守らないので困っているという点では、英米日本と同舟でした。

陸軍英米大平方面で戦うための軍隊ではなく、大陸での権益を守るため、(ということは、間違いなく、日本帝国主義政策関係しますが)、の軍隊であり、その対象は一貫してソ連でした。

また、よく誤解されることは、「日本日清戦争とか、日露戦争とか、あるいは満州事変のあとから、大規模な軍隊中国大陸駐屯させていただろう」ということです。これもよくある誤解で、昭和12年の日本中国偶発事件が拡大するまでは、中国大陸に少しの軍隊駐留させていただけです。

 日本人は賢かった、勇ましかったなどとは言えません。愚かなことをしてしまったものです。

anond:20220818124834

わかんないんだけど、韓国は本気で日本軍事的に侵攻してくるとか思ってんのかな?北が中国ロシア後ろ盾で下がってくる脅威の方が桁違いに大きいやん?

2022-08-08

ロシア人戦争反対する←わかる それ以外の人が戦争反対する←??

ロシア人以外の人はウクライナ軍事的勝利を願うのが道理じゃないの?

2022-07-17

統一教会イベントにて伊達忠一/原田義昭/高木宏壽が出演したセッションの書き起こし

2022年2月11日ワールドサミット2022・韓半島平和サミット 開幕式」にて前参議院議長 伊達忠一、前前環境大臣 原田義昭、現衆議院議員 高木宏壽らが出演した日本人代表セッションの書き起こし。

https://www.youtube.com/watch?v=f2ricogBBbE&t=6919s

伊達忠一日本語演説以外は日本語同時通訳の書き起こし

[司会(韓国語)]

それでは、プレナリーアドレスパート2に参ります日本代表するリーダーの御二方にお会いしたいと思います

まずは原田義昭第26代日本環境相、そして伊達忠一31日本参議院議長です。それでは日本に繋げてみます日本どうぞ。

〜ここから日本会場への中継映像

[高木宏壽(英語)]

ありがとうございます。私は東京から挨拶申し上げます。私は日本から挨拶しております。(私は高木宏壽です(←同時通訳では抜けてた)。)日本国会議員です。

IAPP(世界平和議員連合)ジャパンフォーラム構成員が集まっていますワールドサミット2022と連携して、このようにテレビ会議で参加しております

30人ぐらいの日本議員が、IAPPのジャパンメンバーとして参加しています。皆様、ご挨拶申し上げます

[拍手]

ありがとうございます

それでは、IAPPの日本フォーラム議長であります原田様をご紹介申し上げます日本議員として、25年間活躍され、環境相として活躍されました。

IAPPの日本フォーラムを率いています。それでは、お招きしたいと思います

[原田義昭(英語)]

ありがとうございます。ご紹介ありがとうございました。本日、この場で皆様方に私たちの考えをお話しする機会を得まして大変嬉しく思いますワールドサミット2022のプレナリーセッションで皆様にお会いできて嬉しく思います

まず開会に先立ちまして、UPFの創設者ハン・ハクチャ総裁感謝申し上げます。大きな志を持ってワールドサミット2022を準備してくださいましてありがとうございます

世界的に重要テーマであります韓半島平和ワールドサミット2022で扱います私たちはまたカンボジアのフンセン首相にも感謝申し上げますパンギムン前国連事務総長にも感謝申し上げます

何よりも私たち平和、そして安保の状況、特に北東アジア地域を考えるときに、 北東アジア地域韓国日本位置している地域でもあります。1番大きな脅威は、中国覇権への野望であると言えます日本のような場合は、何よりも尖閣列島領有権に対する中国侵略懸念しています中国海警船舶がこの地域進出してきています。だからこれに対抗して日本海洋警察日本漁船安全を確保するために、 中国船舶に対して日本海域から離れるように持続的に警告しなければなりません。また、日本はこれから3、4年の間、発生しうる台湾有事について懸念しています

3年か4年ぐらいで、もしかしたら台湾有事が発生するのではないか懸念しています台湾有事が発生しましたら、これは日米安保同盟において非常事態となります台湾日本と100キロぐらい離れています

日本沖縄県米国から100キロしか離れていません。中国軍が台湾侵略したら、日本駐屯している米軍対応しなければなりません。

また、日本自衛隊アメリカ作戦に参加することになろうかと思います

このような事態が発生しましたら、これは地球上のほかの地域ではなく、この地域北東アジア地域問題となります現在日本改憲を推進しております改憲日本において1番重要政治的イシューの1つです。

日本憲法は75年前に発行されてから1回も改正されたことがありません。

日本憲法時代遅れにならず現在地政学的な状況に合わせて改憲されるべきだと思います特に憲法9条が改正対象となっています憲法9条に基づいてお話申し上げますと、日本軍隊保有してはなりません。しかし、日本自衛隊が実際は軍隊役割果たしてます。これは辻褄の合わない話だと思います。ですから憲法9条はできるだけ早く改正されるべきだと認識しています

日本経済的中国連帯関係があります。また、中国に対する敵対感を持っているわけではありません。しかし、 日本に対する軍事的侵害、そして人権蹂躙を見過ごすわけにはいきません。

チベットウイグル地域での人権問題中国によって発生しています。また、日本韓半島の分断に対して懸念しています。1日も早く統一して、1つの単一国家となることを願っています日本政府韓半島統一のために支援する方策を具体的に持っているわけではありません。

しかし、全ての日本の人々は南北が1つになることを願っています

また同時に、毎週起きている北朝鮮ミサイルの発射に対して懸念の意を持っています

金正委員長は、国際社会要求に、そして国際社会の声に耳を傾けて、ミサイルの発射を中断することを切に願っています

日本アメリカ重要な共同の価値を持っています自由開放、そして民主化されたインド太平洋地域重要性を共有しています

人権法治などの共通価値インド太平洋地域で達成されることを記念しています。こういったレベルで、 日本アメリカインドオーストラリア安保協議であるQUAD設立されました。4者の安保対話ですこのような手段を通じて、中国けん制しようと思います

韓国日本アメリカと同じ価値を共有することができますので、韓国私たちと共に歩んでいけると思います

現在朝鮮を克服するために、韓国日本アメリカの協力は必ず必要です。このような協力を通じて、北東アジア平和繁栄を築いていきたいと思います

私たちが共に歩んでいくべき道は平和繁栄です。しかし残念ながら、韓国日本日韓関係は依然として政治的に硬直しています

また、私と私の日本の同僚は韓国国会議員の方々に尊敬の意を表します。

両国関係改善のために私たち努力を傾けていくことをお約束します。ありがとうございます

[高木宏壽(英語)]

原田大臣ありがとうございました。続きまして、伊達忠一参議院議長スピーチを招待したいと思います日本語スピーチをさせていただきます。皆様、通訳レシーバーをご活用ください。伊達忠一議長よろしくお願いいたします。

[伊達忠一(日本語)(録画?の個別映像)]

参議院議長伊達忠一でございます。この度は朝鮮半島の平和という重要テーマを扱ったワールドサミット2022において、スピーチをする機会をいただきしたこと、誠に光栄に存じます。初めにこの度のサミット主催者でありUPFの創設者であるハン・ハクチャ総裁に敬意を賞します。また、共同議長であるカンボジア、フンセン首相並びに、パンギムン第8代国連事務総長に心より感謝申し上げます

私は2年前に韓国で行われたワールドサミット2020に参加させていただきました。

そして光栄なことに世界各国の国家政府首脳をはじめ、各界各宗の指導者の皆さんがご参集の中、ハン・ハクチャ総裁が引責(?)の壇上において、 日本代表してご挨拶をさせていただきました。その時の感動は今も忘れることができません。

あの時はまだ新型コロナウイルスが出現したばかりであり、それほどまでに長期間にわたって世界中に大きな影響を与えるとは誰もが想像することができませんでした。

コロナ時代になり、人と人との間に社会的距離を取ることが要請され、国境を超えた人の行き来も制限されるようになりました。

ある意味では、それほど人と人と国と国との関係性を破壊し、互いに孤立させるもののはありません。その意味今日ほどムン総裁、ハン総裁、ご夫妻が説いておられる共生、共栄、共義の精神必要とされる時代はありません。

そしてとりわけその切実に必要とされている地域朝鮮半島でございます

朝鮮半島は未だに冷戦構造終結していない世界でも有数の地域であり、大国の利害が空になった世界の縮図とも言える地域です。

従って、朝鮮半島の平和と安定は、日本は元より国際社会全体にとっての大きな利益です。

南北間の信頼関係が構築され、朝鮮半島の平和統一につながる環境が醸成されるよう、対話と協力を推進されることが重要です。長い歴史文化言語を共有する同じ民族同士が互いに戦争し、未だに国士が2つに分断されているという悲劇を思えば、南北統一はまさに韓民族の悲願であろうかと思います

日本現在北朝鮮との間に核ミサイル問題拉致問題を抱えております南北平和統一を通して、これらの問題解決されるのであれば、それは日本と言いましても歓迎すべきことであると思います

北朝鮮は今年に入ってからわずか1カ月の間に7回のミサイル発射を行っており、 これは我が国にとっても大きな懸念となっております

こうした時期に国連NGOであるUPFが民間外交を通して、平壌との相互信頼を促進し、国際社会メッセージ北朝鮮に伝えるために、平和を普及するサミット会議を開催することは、まさに時期にかなったこであると存じます。今は、コロナの影響で国境を越えての往来が非常に制限されている状態にありますので、残念ながら、サミット会議に参加するには、韓国の地に行くことができません。 たとえ体は日本国内にあったとしても、心は韓国の地に飛んでいって、お祝いを申し上げたい気持ちでいっぱいでございます

この度のサミット会議において、世界各国の首脳たち学びにハン・ハクチャ総裁が語られるメッセージを通し、朝鮮半島が抱える様々な問題解決する道が示され、南北平和統一に向けて力強い一歩が踏み出されることを心より念いたします。

日本から参加者指導者の皆さん方を代表して、一言挨拶をさせていただきました。本当にありがとうございました

[高木宏壽(英語)]

それでは、韓国マイクをお渡ししたいと思いますありがとうございました。

〜ここまで 日本会場への中継映像

[司会(韓国語)]

ありがとうございました。日本の状況をお伝えしました。(終)

参考資料

https://i.imgur.com/O9EAoU8.png

https://i.imgur.com/gU4Onew.jpg

・UPF公式報告記事 https://upf-jp.org/archives/1946

統一教会イベント映像配信に堂々と出演している日本人たち簡易まとめ(2022年7月中旬時点) https://anond.hatelabo.jp/20220717091745

2022-07-14

anond:20220714135842

そこで、「冷戦期には軽軍備路線成功した」「それはアメリカ軍事的庇護があったからだ」というやりとりがあれば「ああ、今はそうじゃないってことを言いたいんだな」というのはまともな理解力があれば分かる話だ

 ・・・ そりゃお前が勝手に話に割り込んで来て勝手にそっちに話を捻じ曲げようとしたというだけの事であって、こっちの知ったこっちゃないんだが。なんで俺がお前の勝手割り込みにイチイチ話を合わせてやらにゃならんのだよ。「俺様がその話をしたいから合わせろ」か? アホくさ…

anond:20220714070156

誰が言ったか関係なく含意は明らかだろ

そもそもこのツリー現在日本防衛政策をどうするかって話をしてただろ?

そこで、「冷戦期には軽軍備路線成功した」「それはアメリカ軍事的庇護があったからだ」というやりとりがあれば「ああ、今はそうじゃないってことを言いたいんだな」というのはまともな理解力があれば分かる話だ

まりお前は周りの文章が読めてないと自白してるわけ

anond:20220714014251

アメリカ軍事的庇護があったからだろう」という言葉から「今はそれがないか有効政策ではない」という含意が読み取れてなかったってことね

文章読めてないよ

anond:20220714000851

そりゃこっちの台詞

そもそも俺が言い出したのではなくて、「日本が軽軍備路線経済に注力できたのはアメリカ軍事的庇護があったからだろう」という(時代限定と思われる)茶々に対しての反応として言ってるんだから、当然その時代のことに言及する内容になっているわけであって、現在の話をしていたのではない。

そこにいきなり誰かさん現在の話をねじ込んで来たんだよなぁ。

2022-07-09

anond:20220708201845 嫌韓ナショナリストがむしろ総括しろ

安倍元総理の件は本当に悲しくて涙が出た。ご冥福をお祈りします

からこそ、自分たちの都合の良いように「マスゴミ」やら「アベガー」のせいにしないでくれ。今回の射殺事件犯人は「安倍氏が特定宗教団体との繋がりがある」と思いこんだから犯行に及んだと供述していて、一部では犯人がいわゆる陰謀論に乗せられて、安倍氏と韓国(彼らの言葉南朝鮮)系宗教団体の”統一教会”と繋がりがあると思い込んだ末の凶行ではないかと噂されている。

俺たち”アベガー”は真剣日本下げしてるし、そもそも韓国より日本の方がレベルが下だと思ってるし、どう考えても典型的嫌韓安倍元総理韓国宗教団体との繋がりなんて疑いもしてない。まず、我が国韓国軍事的にも同盟なのだからネトウヨみたく敵視する意味がわからない。

そもそもマスゴミ在日に乗っ取られている!」とか今回も真っ先に「犯人中国韓国人の在日だ!」と陰謀論を散々煽っていたのはお前らネトウヨだろ。嫌韓による極右ナショナリズム煽りすぎた故の「自民党すら韓国に乗っ取られている!」と陰謀論者になったやつの犯行を、嫌韓から最も遠い”左派ベガー”のせいにしないでくれ。

2022-07-08

anond:20220708031506

enemyoffreedom 割と直前まで外交軍事評論家らや(米英除く)情報機関まで"露のウクライナ侵攻はない"と言っていたのも事実で。中には"いつもの軍事的ブラフを米英が露叩きのため殊更に騒いでいるだけ"くらいのトーンの方もいたような

(米英除く)と言ってる時点でお察しだし、後半については藁人形論法すぎてお話にならない

こんなのでよく反論しようと思ったな

cara10 ウクライナが悪いという維新とかれいわ派か

そこに良い悪いの価値判断を持ち込もうとするのが単純思考でガキそのもの

そういう二元論的な発想が分断を生み国内政治不安定化させる1番の要因だ

matsuedon まぁロシア中国日本への「攻め込むかもよ❤️」アプローチは聞こえてるわけで、その辺を感じない人が「ロシアが攻め込むなんてそんないきなりなことするわけがない」なんて言ってるのだろうなと

感動3000倍の馬鹿に何を言っても無駄だな

そりゃウクライナ日本の置かれてる状況も理解できないだろう

2022-06-26

世界の終りにおいて、世界を救った男テミストクレス(2)

anond:20220626003343


 十年の時が経った。

 満を持したペルシア軍の大遠征が始まる。十年前のマラトンの戦いの規模を遥かに上回る戦力(十五万人程度と言われている)を前に、ギリシア世界は当然のごとくパニックに陥った。

 しかし、ギリシア軍は自国陸軍主体を成す重装歩兵に絶大な信頼を置いており、特にギリシア連合軍の雄たる都市国家スパルタは、強大な軍事力を背景にペルシア軍に対する陸上決戦を提案し、その決戦をスパルタ自身に主導させようと画策する。しかし、テミストクレスがそこで動いた。

 テミストクレス海上決戦以外に活路が無いことを、十年前から看破し、その準備を着々と進めていた。そのため、軍事力を背景に陸上決戦を主張するスパルタ陣営を確実に抑え込む必要があった。また、スパルタの主張する決戦案は、バルカン半島南方コリントス地峡において、複数都市国家犠牲にすることによって最終的な決戦に持ち込む、一種焦土作戦の体を成しており、当然ながらテミストクレスはそのようなスパルタ立案を容れることができなかった。そのため彼は当時ギリシア市民に信頼されていたデルフォイ神託を利用することに決める。

 ギリシア諸侯要請に対してデルフォイから下った神託は以下のようなものであった。『陸上決戦を避け、木の砦を頼れ』。

 テミストクレスは、この『木の砦』こそが、アテナイが着々と準備を進めていた軍艦なのだと主張し、海軍によってペルシア軍を打倒する海上決戦案にギリシア諸侯意識誘導することに成功する。また、自軍立案妨害され立腹するスパルタに対しては、海上決戦の際の軍事的イニシアチブを譲ると確約することによって、何とか説き伏せることにも成功した。

(なお、艦船保有数の関係アテナイ海上決戦においてスパルタに対して大きな影響力を持っていたため、スパルタあくま形式的海上決戦の総司令官に任命されたに過ぎなかった)

 また、このデルフォイ神託は、恐らく事前にテミストクレス賄賂を贈ることによって歪曲された結果であると、後世の歴史家たちによって推測されている。


 以下は歴史の辿った事実の列挙であるギリシア連合軍は、陸路においてスパルタ陸軍、また海路においてアテナイ海軍が主力をなす軍隊を、それぞれ沿岸の主要な陸路海路に布陣させ、海峡と山際の隘路という大軍の利を発揮させにくい地形を戦場に選ぶことで、ペルシアの侵攻を食い止める作戦に出た。

 しかし、要衝であるテルモピュレーにてスパルタ軍は味方の裏切りに遭い、精強を誇ったスパルタ陸軍は時のスパルタであるレオニダ一世の指揮の下で壮絶に奮戦したものの、全滅を遂げる。その情報を聞きつけたギリシア海軍は、実質的指揮官であるテミストクレスの指示の元、南下、後退し、最終的にはアテナイに程近いサラミス海峡へと撤退することによって、当初の予定通り最終的な海上決戦にてペルシア海軍撃滅することを画策していた。

 しかし、ここでテミストクレスの元に悪いニュースが届く。

 テルモピュレーを突破したペルシア陸軍が急速に南下を続け、アテナイへと到達し、故郷が陥落したというニュースであった。

 ギリシア諸侯において絶大な信頼を誇っていたアテナイの陥落に、周囲からテミストクレスに対して注がれる視線は冷ややかであった。しかし、テミストクレスは冷静であった。事前に彼はアテナイ市民サラミス島やその他の土地疎開させていたため、人的な被害殆ど出なかったことが幸いした。テミストクレス諸侯に対して、アテナイ保有するギリシア海軍の半数以上に及ぶ軍船存在を主張し、未だアテナイはその国土を失っていないと説得すると、依然軍議における主導権を確保したままに、海軍を南下させ続けた。やがて、テミストクレス率いるギリシア海軍は、サラミス海峡の隘路に布陣し、静かにペルシア海軍の来襲を待った。


 ペルシア海軍の来襲と共に、膠着状態スタートする。

 この際、テミストクレスペルシャの首脳陣と使者を交わすことで内通していた。ギリシャ陣営の内部情報ペルシャへと流し続けていたのである

 テミストクレスは誰も信用していなかった。敵に対しても、味方に対しても、一切の信用を持たなかった。この内通が、ペルシア侵攻の初期の段階から行われていたという説さえ存在している。

 テミストクレスは膠着状態が続く中で、ギリシャ陣営内において撤退論、転進論が巻き起こっていることをペルシャであるクセルクセスへと伝えると、さらサラミス海峡の出口を塞ぐことができれば、艦隊撤退不可能となり、必ずやギリシア海軍撃滅され、ペルシア軍は勝利栄光に浴することができるだろう、とクセルクセスを焚き付けていた。また、テミストクレスクセルクセスに対して、海上決戦の際にはアテナイギリシア陣営裏切りペルシア勝利に手を貸すことを約束していた。テミストクレスの思惑通り、クセルクセスサラミス海峡へと向かわせていた七百隻の主力艦隊を二つに分けると、二百隻に海峡の出口を包囲させ、また残りの五百隻を以てサラミス海峡に立て籠るギリシア海軍撃滅しようとした。テミストクレスは謀略によって、まんまと敵艦隊を二つに分断したのである

 敵艦隊が二手に別れたことを知ったテミストクレスは、ギリシア諸将に対して海峡が包囲されていると伝えると、撤退や転進は不可能であり決戦のみが活路であると諸将を誘導した。そのようにして諸将の士気を奮起させたテミストクレスは、海峡へと侵入してくる五百のペルシア艦船を静かに待ち受けた。


 当初、ペルシア海軍海峡の奥深くで待ち受けるギリシア海軍発見した際に、攻撃を急がず機を見計らっていた。内通者であるテミストクレス情報通り、アテナイが離反しギリシア海軍が劣勢に立たされるのを待ったのである

 しかし、ペルシア軍の目に映ったのは異様な光景であった。ギリシア陣営の旗の上に、戦意鼓舞するための戦場ラッパの音色が鳴り響き、そしてギリシア艦船が淀みなく戦陣を整え始めたのである

 それでもペルシア軍は攻撃を保留し続けた。ペルシア軍は最後までテミストクレス情報に踊らされ続けた。


     ◇


 テミストクレスの号令一下、突撃を開始したギリシア艦隊の前に、ペルシア軍には動揺が走った。テミストクレスが離反するという事前の情報との乖離も影響した。密集体形で海峡の奥深くへと侵入していたペルシア艦隊は、有効な機動を取ることができず見る見る間に壊走を始める。更には、後方から押し寄せたペルシア艦隊の援軍までもが、ペルシア前衛艦隊撤退を妨げることとなった。

 ペルシア海軍は大混乱へと陥り、急速に戦闘能力を喪っていった。ギリシア海軍勝利が決定づけられたのである


     ◇


 主力艦隊の大部分を喪失したペルシア軍は、このサラミス海峡の戦いの敗戦を重く受け止め、海上部隊の撤退決断する。テミストクレスが当初画策していた、海上兵站を寸断する計略は成功し、ペロポネソス半島への侵略を行っていたペルシア陸軍も急速にその影響力を喪っていった。最終的に、ギリシア連合軍の反撃によってペルシア陸軍ギリシア世界から追い出され、十年を費やしたペルシア帝国の大遠征は失敗に終わり、ギリシア世界の完全勝利となったのである


 当然、この勝利立役者となったのは英雄テミストクレスであった。テミストクレスはまさしく英雄であり、一度は終わってしまった世界、喪われた故郷を彼は取り戻した。ペルシア戦争の勝利はひとえに彼の超人的な洞察力、長期的な戦略立案能力、謀略や陰謀を駆使し敵と味方をコントロールする政治力、それらの能力によって成し遂げられた勝利であった。

 とは言え、テミストクレスはあまりにも優秀すぎ、また、あまりにも自分能力を過信し過ぎていた。

 最終的に、テミストクレスギリシア世界にとっての危険人物である判断され、政治的指導者地位から失脚させられ、かつての仇敵であるペルシアへと亡命している(相変わらずペルシアと内通を行っていた)。その後、ペルシア軍によってギリシア攻撃責任者へと任命されるのだが、母国に弓引くことをよしとせず、毒を呷って自決したと言われている。

 テミストクレスは間違いなく英雄であり、凡庸人間とは違う視野を持って生きた人物であった。とは言え、狡兎死して走狗烹らるという言葉の例に漏れず、自国から危険視された英雄最期は、あまりにも物悲しい。

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