はてなキーワード: アラサーとは
モテを相談してきた3人の男性たちにアドバイスをしてみたところ、相次いで彼女をつくり、今のところ前組3ヶ月ほど続いているということだ。
当人たちが努力したから、他に環境要因があったからなど、他に原因も考えられるかもしれないが、もしかしたら覚え書きが誰かの役に立つかもしれないので(まぁほとんど承認欲求だが)、それぞれの男性の属性とアドバイスの内容を残しておこうと思う。
身バレが怖いので、それぞれぼかしたり、内容に影響がない範囲でフェイクは加えておく。(取り敢えず1人分、書き加えていく)
年齢:アラサー
顔:中の下くらい
身長:172くらい、平均的
性格はとにかく大人しく、自分から会話を振るのは苦手なタイプ。筋金入りの男子校育ちで、今まで彼女がいたことはない。フィギュア棚はあるが抱き枕はない程度のオタク。デブやハゲでは無いものの、身も蓋もない言い方をするならチー牛で、自分の容姿に頓着しない。マッチングで恋活をしているが、年収や年齢、学歴の割にマッチング数が低く(一月に0〜3程度)、デートも2回目がない。
マッチングアプリには、会話のとっかかりや出会いのきっかけをつくるための「コミュニティ」というものが存在している。「アウトドア好き」「中高一貫出身」などだ。
彼のプロフィールを見てみると、よりにもよって「色白黒髪/色白黒髪好き」コミュニティに入っていた。4000人中3000人が男性、何のためにあるんだこのコミュニティ。
本人に、この色白黒髪はマストなのか尋ねてみると、清楚な人が好きなのは確かだが、多少チャラい元気系でも可愛ければ…と口ごもった。つまりあると嬉しいが絶対必要な条件ではないということだ。
このコミュニティに入るのは彼のモチベーション的にもマッチング的にもめちゃくちゃリスキーだ。理由は2つある。
色白黒髪でお前が可愛いと思う女が性的に清楚なわけないだろ。というかこのご時世色白黒髪清楚系ファッションの女は隠れビッチってこれ一番言われてるから。
「黒髪色白=手が加えられてない」と思うやつも多いが、これもやはり間違い。そのストレートロングの黒髪を保つのにどれだけのヘアオイルが、その色白を保つのにどだけの日焼け止めや化粧水が投資されているのか。「自然な感じの方がこっちも気負いしなくて済むし💦」じゃないんだよ、そんなんだから外見に気を使ってる黒髪色白好きが圧勝なんだよ。
②女は処女厨嫌い
女は処女厨が嫌いな奴が多い。処女、非処女は不可逆の関係にあるとともに、女に従順性を求めていると判断されるからだ。そしてマッチングアプリを使う女は、通常と比較してもある程度恋愛に積極的な層が多い。何が言いたいかと言うと、「処女がいい」と言う層に厳しい女が圧倒的に多い世界だということだ。(ちなみに不可逆である以上、処女も処女厨を避けがちである。)
それがどうだ、「色白黒髪の女性が好きです」。処女厨丸出し。本人的にはそういうつもりはなくても、そう解釈されても文句は言えない。
しかも彼はオタクコミュニティにも入っている。世知辛いことに、世間からはオタクは処女厨の多い集団だと見なされている。オタクコミュニティと色白黒髪好きコミュニティのコンボは、まぁ厄介認定を受けること必至と言っても過言ではない。
そもそも相手が色白黒髪かどうかはプロフィール写真でわかる。こんなコミュニティ百害あって一利なしと説明して退出してもらった。
・相手の条件の緩和
これが一番肝かもしれない。
彼の希望は、
だった。
……いやもうミスマッチがすごい!というかそもそもそういう女はもう市場にいねえ!
そもそも京大や東大レベルの女子は著しく少なく、女の高学歴は忌避されるという傾向はあるものの、彼のように学齢同類婚を望む層からは熱烈な支持を得ている。少なくとも在学中はそれなりにモテること必至だ。
しかもそこに「オシャレで可愛い」がつく。確実に彼氏がいるし、いなくてもめちゃくちゃ口説かれ慣れてるから余程の物好きでもない限りオタクくんには振り向いてくれんのや!目を覚ませ!
話を聞いていくうちに、男子校を極めすぎて彼が「可愛くない女子」を知らないのだとわかってきた。そりゃアニメの女とコスプレイヤーとアイドルしか知らんかったらな……理想も上がるわな……。
正直、③の条件だけならなんとかなるのだ。
彼の年収は京大/東大卒の中ではそこまで珍しくはないとはいえ、世間的に言ったら立派な高収入の部類だ。職種としても手堅い。「人畜無害」を絵に描いたような彼は、婚活に行ったら専業主婦志望の可愛い子にだってモテるだろう。
彼にそのことを相談したら、それでも他の条件も外せないらしい。他の階層の人間と恋愛するのが怖いそうだ。
・外見の改善
彼にしてもらったのは、
①骨格診断
②服の刷新
③顔の印象改善
の4つだ。
①骨格診断
骨格のタイプによって似合う服の形が違うという話。かなり精度が高いし、肌の色などと違って自己診断が比較的楽だ。(詳しくは「骨格診断 男性」でググれ)
これで流行りではなく、「自分がオシャレに見える服」を把握してもらう。
ちなみにAさんはロジカルな仕組みが気に入ったらしく、自主的に調べてきたパーソナルカラーなどと組み合わてコーディネートを考えるようになった。
②服の刷新
①の法則に従って、とにかく服を新しく買い換えさせた。ブランド物を買う必要はないが、着古した服は、センスのいい古着でもない限り悪印象だ。
少し乱暴だが、高校から着ている(!?)という服は全て捨ててもらい、ルミネに入っているブランドを決め手(ジャケットなど)にして、あとはGUで揃えてもらった。ルールは一つ、暗い色だけで完結させないことだ
③顔の印象改善
男ができる最短・最高の整形、それは眉毛だ。
Aさんは伸びっぱなしボーボー、しかも八の字系の眉毛だったが、眉サロンで整えることで理想的な形にすることが出来た。
その他にも、コンシーラー(ニキビ跡を隠したりする化粧品)などの軽いメイクを指南。
骨格に合わせたカットに定評がある美容院(床屋に行くな)に行ってもらい、髪型も変えた。
彼の体型(普通身長痩せ型)で姿勢が悪いと、とにかくだらしなく見える。オタク(趣味)はタイプによってはウケるが、オタク(容姿)は等しくモテない。
ピラティスの一日体験で指南してもらってきて、デート中の姿勢の改善をしてもらった。
これらのアドバイスを1ヶ月で実践してもらったうえでマッチングアプリで3人ほど会ってもらい、コミュニケーションにもその都度アドバイスを入れた。
その結果か偶然かわからないが、かれは3人目(会い始めて2週目)でぽっと彼女を作ることに成功した。
相手は東大卒外資コンサルのバリキャリ。コンサルの同期に比べ業務時間にに融通がきき、余裕がある彼が気に入ったそうだ。彼より年収は高い。
既婚のアラサー男です。
その時はまじめな気分で行ったんだけど、受付がまさかの若いお姉さんで。
んで、予約した名前を告げて説明を受けたんですが、それがもうたまらないのなんのって。
「精子」「精液」って単語が連発するし、しかもまだ若いからかちょっと小声で。
でも目はしっかりこっちを見ていて。
で採精室や精子を入れるカップの使い方の説明も受けるんですけど、
「マスターベーション(!)していただき、カップに入れてください」
「すべてこぼさないように入れてください」
「こぼれた精液は入れないでください」
とかね。注意書きに書いてある言葉を馬鹿正直に読み上げてくれて。
もう、こんなまじめな場でかわいいお姉さんの口からこんなこと言われたもんだから、
既に下半身がギンギンだったんですが、あくまで平静を装いつつ案内を聞いて。
「時間内にイケなかった場合はどうなりますか」とか思わず聞いちゃって。
これセクハラみたいな気分だけど、今なら許される質問かなって。
そしたら「ノックさせていただきます」、「基本的には再度お願いすることになります」って。
ノックって!これ、言ってみればシコシコしてる最中なのにするんですよね。やばい。
ほかにも「こぼさないように入れるコツはありますか」とか聞こうとしたんだけど、
こいつわざと聞いてるなって思われるだろうし。
でも、ここまで言われた単語だけでもう激しく興奮フル勃起状態です。
で、説明が終わって採精室に案内してもらって、どうぞって。
この受付のお姉さんは、ああ、この人はここでこれからオナニーするんだなって思って案内してるんですよね。
もうそれも余計に興奮して。
いざ入室してズボンとパンツを下ろしたら、すでに我慢汁で先っちょがベチョベチョでした。
しこしこしてる最中はずっとそのお姉さんのことを考えていました。
お姉さんの小声で精液やマスターベーションと言った時の表情、
その単語、声、それらをこれからシコシコするとわかってる男性の目を見て言ってるシチュエーション…
さらに、そのお姉さんの制服でちょっと膨らんだおっぱいの部分とか、唇とか、
さらに下着や裸になった時の姿とか、あの声だとこんな喘ぎ声かなとか想像して…。
そんなことを思ってただけで、数回こすっただけでイきそうでした。
実はここで粘ってノックしてもらおうかとも思ったんですが、
すみません、10回くらいこすったらあっという間に射精感がこみあげてしまって、
慌てて採精カップに入れました。(その時ちょっとこぼしてしまった…)
で、提出ボックスに入れて終了。結果は後日だそうです。
お姉さん、ごちそうさまでした。
最後は笑顔で会計をしてくれました。それがまたたまらんというか、
まさか自分が目の前にいる男の下衆な欲望を満たす玩具になったとは思ってもなさそうで。
そういえば終わった後慌てて出たので、ちん〇触って汁がついた手を洗い忘れてました。
※ただこれはわざとじゃないよ!ほんとに忘れてた。
お姉さんを思い出しながら3回くらいシコってしまった…。
将来、自分の中に注がれるであろう種を、自分以外の女のことを考えながら出しているのだから。
これが検査じゃなくて人工授精や体外受精の場合、ほかの女でイった精子を注がれるわけでしょ。
だから、家に帰ったあと妻には、君のこと考えながら出してきたって嘘ついた。
ほんとー?って言われたけど、馬鹿正直に言えるわけないしね。
ああ、こうして書いてるだけでもまたムズムズしてくるな…妻がいないときにまたお姉さんでオナニーします…。
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(追記1)
なんかえらく不評ですが…続きを白状すると、妻とするときもその受付の娘を想像しながらしてしまいました。
体格が似てたので…。でも男ならわかりますよね?俺だけじゃないよねこういうの。
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(追記2)
いくつか心外なコメやブコメあるけど、嫁にも受付の子も直接的な迷惑行為してないじゃん。
本屋の店員に変態本のタイトル言わせるおっさんと違って、こっちは向こうから説明してきてんだけど。
嫁にだって他の女でヌいたなんて言うわけないし。
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(追記3)
散々な言われようでちょっと凹みました。
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(追記4)
ごめん、ブコメとかコメントした中で女性っぽい人の書き込み見てまた興奮した。
肯定してくれる人も冷たく突き放す人も。
おれって変態なのかな…。
この記事は最低な性的搾取観点でのルッキズム万歳の記事であります。
性的搾取に反対のフェミニストやルッキズム否定派はこの記事を読むべき対象者でありません。
その上で文句を言ってきたらただのクソリプマンとして無視します。
Twitterでフォロワー数が多い女性コスプレイヤーを有名コスプレイヤーとして性的に興奮できるかどうかの度合いを採点します。
なぜこんなことを考えたのかというと最近コスプレイヤーが雑誌のグラビア枠に出てくることが多くなっており青臭い童貞の股間を熱くさせたかつてのグラビアアイドルと比肩する存在なのかを確認するためである。
つまりAKBや坂道系にグラビアページを取られて絶滅寸前まで行ったグラビアアイドルの進化系がコスプレイヤーなのかどうか私の股間の熱度で採点し検証したい。
https://tsusshiiblog.com/yuumei_kosupure_rannkingu
性的興奮度★★☆☆☆
可愛くて美人で先駆者という意味で大変リスペクトすべきコスプレイヤーではある。
巨乳であるしスタイルもあるのだが股間はいまいち反応しきれない。
グラビアアイドルというよりはコスプレに対する純度が高くエロ度が低い。
グラビアアイドルの進化系というよりは大成した純度の高いコスプレイヤーというところ。
童顔だがアラサーになっており、そろそろ年齢的にいろいろきつくなりはじめる円熟期。
顔が童顔で個性的なため似合うコスプレと似合わないコスプレの差があり、似合うコスプレを選べてない様子もある。
自家発電用には不向き。
性的興奮度★★★★★
急上昇中のコスプレイヤー。
AKB柏木由紀が若くなってコスプレイヤーになったような存在。
8年前から活動しており年齢は非公開。でも3サイズは公開している。バスト90cm。
とびきりの美人ではないが親しみやすいルックスに反則なナイスボディで股間を熱くさせてくる。
自分がエロい存在だということを自覚しており、下品にならない程度にあざといエロさをPRする能力がある。
自家発電用に向いている。
性的興奮度★★★★☆
急上昇中のコスプレイヤー。
コスプレイヤーというよりはモデル寄りのグラビアアイドルのような活動が多い。
自家発電用に向いている。
性的興奮度★★★☆☆
個人的にはぽっちゃりはあまり好みではないのでストライクゾーンに入ってないボール判定。
会社の元同僚によく似ており、本人ではないのかと疑っている。
年齢は非公開だが、10年前から活動している関係で最低でもアラサーの領域になる。(多分アラフォーだと思う)
グラビアアイドルらしい体型や露出をしておりエロさもある。ボール判定で股間は反応しないが。
合ってる人には自家発電用に向いている。
性的興奮度★★☆☆☆
コスプレよりもモデルやグラビアアイドルの活動が最近は目立つ。
童貞は股間反応してエロいと感じるかもしれないが、割とよく見る顔立ちなのでエロさの希少価値が低い。
年齢は特に公表していないようだが現役大学生なようなのでそれぐらいの年齢のようだ。
ナイスバディだが男の股間を殺すポージングができない。やや下手。それゆえかエロさも弱い。
性的興奮度★☆☆☆☆
年齢は公表しており26歳。
エロや露出は控えめで、えなこよりはまだ自分にあっているコスプレを選べている面あり。
自家発電用に向いてない。
性的興奮度★★★★☆
コスプレというよりはエロに振り切れている系統。股間にはビンビン来る。
褐色お姉様系なので性的にどうかの好き嫌いはやや分かれるタイプ。
合ってる人には自家発電用に大変向いている。
性的興奮度☆☆☆☆☆
最近はあまりコスプレしておらず、水着などの露出も減っている。
モデル方向に転進か。
当然股間には反応しない。
コスプレイヤーにもグラビアアイドルの範疇にも入らなくなっている。
自家発電用に向いてない。
性的興奮度★★☆☆☆
ちょっと特徴のある顔立ち。
多方面に活動しておりコスプレもグラビアもなくはないがなんとなく中途半端なマルチな方向に進んでいる。
エロい衣装や露出はするがエロいポージングはあまり取らずエロ度でも中途半端。
合ってる人には自家発電用に向いている。
性的興奮度★★☆☆☆
シュッとしたシャープなタイプの顔立ち。希少価値のある個性はある。
エロ度はほとんどないためストライクゾーンに入ってる人の股間にだけ反応する。
合ってる人には自家発電用に向いている。
性的興奮度★☆☆☆☆
コスプレの純度が高くエロやグラビアはほとんどしていない。モデルの活動が目立つ。
自家発電用に向いてない。
性的興奮度★☆☆☆☆
やや童顔系統の顔立ち。
コスプレの頻度は多い。
合ってる人には自家発電用に向いている。
性的興奮度★☆☆☆☆
童顔系統。
チラリズム派。エロい衣装やポージングはしないがチラリズムのこだわりが見られる。
自家発電用に向いてない。
ここから先はフォロワー10万人台のコスプレイヤーとなるため割愛する。似たような系統が多い。
思ったよりも女性の有名コスプレイヤーは性的にムラムラさせる存在が少なかった。
坂道系などアイドルやモデル路線に進みたいというコスプレイヤーが多いのかもしれない。
グラビアアイドルの現代版進化系が有名女性コスプレイヤーなのかと思っていたが調査の結果それは間違ったイメージだというのが分かった。
あくまでエロ路線で股間を熱く刺激させるコスプレイヤーが一部いるだけであり、メインストリームとは言い難い実態だった。
したがって股間を熱くさせる存在を求めるならばグラビアアイドルやAV女優が今も優れているようだ。
また有名コスプレイヤーとしてフォロワー数40万人の壁を超えるにはエロ度やグラビアがどうも必要なようだという傾向があった。
巷で話題の萌えアニメのオタクは害悪だと主張する記事を読んだ感想である。
私は萌えアニメからいわゆる硬派と呼ばれるアニメまで広く嗜む、アニメ視聴歴20年くらいのしがないアラサー男だ。
ジャンプやサンデーと言ったお馴染みの週刊誌で人気の原作アニメが、テレ東のゴールデンタイムで毎日のように放送されていた頃に、箸で摘んだ夕食のコロッケをテーブルの上に落としブラウン管にかじりつく少年期を過ごし、最近新刊が発売された『涼宮ハルヒの憂鬱』をきっかけにいわゆる深夜アニメの世界に足を踏み入れて、今日に至ると言った経歴(他に言葉が思いつかなかった)を持っている。
視聴作品数は、履歴書に書けば人間性を理由に採用確率が30%減になるくらいあっただろうか。と言っても熱中度でいえば大したモノではなく、どんなに気に入った作品でも円盤を買ったり、グッズ等を買う程度だった。興奮が抑えられず感想をブログに載せたり、二次創作に勤しんだりするくらいならニコニコ動画で他の作品の視聴課金をし始めるくらいには職人気質は持ち合わせておらず、人によってはカステラの茶色の表皮だけをすくって人工甘味料(無いかも)の鋭く刺すような舌触りだけで満足するような、奇怪な楽しみかたをダラダラ続けていただけに見えるかもしれない。
簡潔に何が言いたいのか知りたい方は、途中全く大したこと書いてないので、最後だけを読んでほしい。
以降は今の俺以上に暇だと宣言できる、大変人間強度に優れた人だけが読み進めて欲しい。
主に作品ごとのアニメーションが持つ性質、役割の違いについて横道に外れながら綴っていきたいと思う。
過去に色々な作品を目にしてきている者ならばご理解いただけると思うが、「好きなアニメは? どういうところが好きなの?」と質問を受けたとき、瞬時に心動かされた場面(シーン)が頭の中を駆け巡り、「さてどれから話せばよいものか……」と、全身が幾分高揚している自分がいることに気づくだろう。
それらはキャラクタたちと共にストーリーを辿ることで得られた感覚につけられた名前のようなものだと私は考える。そしてそれらは言葉では表せないが、私たちに中で一種の『共通言語』的な役割を担い、機能しているのだ。
例えば以下のシーンを目を瞑って思い浮かべてもらいたい。
『氷属性をもつ冷徹残忍な魔女が、手に持った杖を振るった。その瞬間空間の四方から無数の鋭利な菱形をした氷の刃が出現し、彼女の透明感のある艶やかな唇で結ばれる「さようなら」の言葉を合図に一斉に襲いかかってきた』
数々の映像作品を見たことがある人なら、無の空間からパキパキと音を立てながら蒼白い形作られ、魔女の妖艶な笑顔が映った次の瞬間に鋭い氷の塊が視界の中心に集まってくる2、3カットくらいの映像が容易に頭の中に流れたことだろう。
これは性格によるのかもしれないが、私は基本的には物語の進行上は「それ」でOKと考えるのだ。
「それ」とは、視聴者の頭の中で出来上がった薄ぼんやりとした2、3カットのことであり、重要なのは「それ」を我々視聴者に想起させ、作品を補完させることだと考えている。
例えば先のシーンで「魔女がどんな容姿でどんな服装服をまとい、どんな体勢なのか」とか、「魔女と言うくらいなら箒に乗っているのか」とか、「どんな服を身に纏っていたのか」とか、「どれくらい勢いで杖を振ったのか、杖の先はどこを向いているのか」とか、「氷の軌道は直線的なのか最初に外側に弧を描くなどトリッキーな動きをしているのか、時間差のある多段階攻撃なのか」などの質問されたら、スラスラと答えられるだろうか。(……私だけができないのなら怖い。ショックのあまり寝込む)
おそらくだが「いやそんな細かいところまでは……」のレベルの話だと思っている。多分これができる人はきっと絵が上手いはずだ。私は私を含め絵がど下手くその人がこの世にいることを知っている。
ぶちゃけた話、そこの解像度が高くなくても我々には多分『伝わってる』のである。
むしろ、それでどれくらい負傷するのかとか、実力差はどれくらいなのか、どうやって勝つのか負けるのかなどの次の展開に興味が移っていないだろうか。さらに言えば、この魔女の性格はどんな感じなのか? 冷徹なのだから口調は厳しいのかとか、魔女は主人公のこと気に入ったりするのか、追々仲間になる展開なのか、と言った、キャラクタの心情の移り変わる様子すら、この段階で期待してそれを軸に妄想を膨らませる人もいるだろう。
さらにここに、
『氷の魔女と呼ばれる彼女は、実は地球に住む人間の種を手に入れようと狙ってやってきた宇宙人であった。侵略活動しやすいよう周りの空気を自分たちの住む星の大気温度まで下げるため、彼女が腰掛けているステンレス製の巨大三角柱からは温度を奪う冷気的な何かを放出していて、空気中の水蒸気が氷結してできた塊を利用し相手を冷凍保存しようとしている』
と言ったストーリーの上欠かせない設定が加わった瞬間、魔女の攻撃の一連の動きがどれくらい迫力があるのかよりも、物語の展開的な動きの方が気になってこないだろうか。アニメーション上の緻密な動作よりも、ギャグ調を出すためにSDなキャラデザや画面効果といった要素の方が卓越してきそうなモノである。
要はその作品がどんなジャンルでどんなテーマなのか、その中でアニメーションをどう位置付けているかで、表現は千差万別の答えを持っていると考えている。立体的な動きとか力の伝わり方を見て取れるようなリアリティを重視するよりも、もっと感情移入して欲しいからキャラクタの魅力を全面に出す方針があるのであれば、背景のモブと呼ばれる方々まで生き生きと動いていればその画面の映え様に感動するけど、そこに力入れるなら止め絵でも良いからキャラ造形やカラーグラデーションに力が入ってて欲しいよねって意見も当然あると思う。
この時萌え絵かどうかはあんまり本質的な問題ではなくて、視聴者各々の共通言語とどれほどマッチしていて違和感があるかないかの話に過ぎないと考える。
これより先は趣味指向やトレンドとしか言えない領域に突入してしまう気がしてならない。そこは表現の自由が担保されている以上、善悪の判断軸が及ばない空間である。
もしそれに対して「過去多くの作品で萌え絵が使われていて、時間をかけて大衆になじんでしまったことで不当にも市民権的なモノを得てしまったからだ!」などと主張してしまっては、もはや時代(トレンド)に対する憎悪でしかなく、いつまでも見えない相手との戦いを余儀なくされることになるだろう。
ひと昔前にギャルゲーを原作としたアニメが多く生み出される時期があった。のちにラノベ原作のアニメが多く輩出される時代が訪れることになるのだが、当時としてはニコニコ動画を始めとした他メディアで取り沙汰され、言わば萌えアニメの本流とも言える地位を築いていたと思う。
ではそのどれもが、彼がいうところの『強度』なるものを有してたかというと、……なんとも言えないところはあるかも知れない。
当然のことだが何千枚という数の原画に対して、その全て原作独特の繊細な塗りを再現するのは時間的にも経済的にも叶わず、立ち絵と差分とスチルと効果のみで表現されていた絵に対して、話の展開にマッチするようにかつゼロから動きを盛り込むのはやはり至難の技のようで、結果的に作品の持つ強みを生かしきれないまま終わってしまったものが多くあった印象がある。
その原因は、アニメに萌え絵が向いていないというよりは、テキスト……特にキャラクタの心情面に比重が大きい作品は、初めからアニメーションを十二分に活かせるだけの舞台が比較的狭いように思える。キャラクタ同士のウィットに富んだ掛け合いを楽しむだけなら、それこそゲームのように会話と場面移動、要所要所で叙情性の窺える背景描写のカットの繰り返しで事足りてしまい、ともすれば動作は間を持たせるためのツールになってしまう可能性すらあるのだ。身もふたもない話だが。
つまりなんとも言えない感じになるのは萌え絵のせいではなく、作品のコンセプトにいかにアニメーションを上手絡めることができるかによるのだ。そしてそれは当然、作品のジャンルがアクション主体なのかコメディ主体なのかリアルな恋愛が主体となるのかでアニメーションの寄与度の上限が決まってくるので、表現手法の一つである「動き」単体で評価した時、ジャンルによる偏りがどうしても出てしまうモノなのだ。画面映えする動きがなくても『十二人の怒れる男』(実写映画だけど)のような名作は生まれる。
実際のギャルゲー原作の作品には、画面映えを飽きさせないようなさまざまなアイデアが盛り込まれていたけど、いよいよ話の筋から外れてしまうから割愛したい。
画面を縦横無尽に駆け巡るアニメーションは、突き詰めればただの動きであり、結局は表現手法の一つでしかなく、ストーリーとの直接的な関係がなければ、ストーリーへの直接的に干渉することはできない別レイヤーの存在にすぎないとも言える。
絵コンテ等の段階でスクリーン上の動きに込めた意図に気づける目の肥えた人にとっては、「動かし屋さん」の実力が垣間見れる瞬間であり、味の決め手のような作品の価値を決定づける重要ポイントなのかも知れない。
だがストーリーの展開に目が向いてしまう人々にとっては「面白い動きだな、他作品ではあんまり見ないカットを入れてるな」くらいに止まっていて、やっぱりキャラ同士の会話やその時に垣間見れる感情に自分がリーチできるかどうかに関心が向いてしまうものだ。
昨日NHKの某番組で紹介されていたが、殆どの人間は1秒間に4,5枚の絵しか見れないらしい。一枚絵のカットの切り替え表現の繰り返しは、程度にもよるのだろうが、予算や工程など諸々の事情を鑑みた時、大変妥当な表現だと個人的には思う。
昨今のは様々な形が出てきたとはいえ、まだまだ異世界転生モノアニメのブームが続いているように見える。
少ないリソースで最大効果を期待する戦略としては非常に合理的だと思っている。
ストーリー上の役割が小さい場面では「異世界転生モノあるある」やその根底にある「子供の頃に慣れ親しんだRPGの思い出」という共通言語を利用して絞り、作品オリジナルの強みにピボットを置き部分的に「動き」のリソースを割くことで相対的な画面と展開のギャップを生み出し、差別化と人気を獲得するにあたり大変都合が良いのかなと思っている。
この潮流について個人的にどうと言うつもりはない。むしろ当然の流れだと思う。個人的には長らく続いてきた「高校生部活青春ドラマ」がようやく落ち着いてきて、代わりに台頭してきたくらいの感覚だ。時代とともに変遷する価値観や需要を端的に示していると思ってる。
ところで『リトルウィッチアカデミア』というアニメ作品をご存知だろうか。
2017年に株式会社トリガーから出されたオリジナル作品で、ヒロインの少女アッコが憧れの魔女シャイニィシャリオにのようになろうと魔法学校に入学し、仲間達と共に成長を遂げていくというお話である。当時OP映像を見てその作り込まれた世界観引き込まれ、全話リアルタイムで追っていた。
ご存知の通りトリガーといえば他にも『キルラキル』や『SSSS.GRIDMAN』を始めとする数々の名作アニメを世に生み出した有名なアニメ製作会社だ。
社名に違わず弾丸が飛び交うような激しいアクションシーンが特徴的で、およそ10年にわたり多くのアニメファンを魅了し続けてきた。
何の因果か、つい先日株式会社トリガーが手がけるのアニメオリジナル放送前となる『リトルウィッチアカデミア』の短編映画の原画を制作する新人アニメーターたちの様子を追ったドキュメンタリー動画を、失礼ながらもしゃちく☆まっしぐらしていたリアタイ当時の自分の状況と重ねながら観ていた。
今回この拙文を書こうと思ったのも、その動画を触れたあとの余韻がそうさせたのだと思う。
端的に言うと、彼らが手がける他作品と一線を画す豪快な「動き」に込められた感動を生み出すもののの正体はアニメーターたちの寿命そのものだ。
そこまで心血注がなくたって、既に共通言語を獲得している我々にはその半分以下の動きであったとしてもおそらく『伝わっている』のである。だが彼らはそんな事眼中にはなさそうだ。彼ら自身が観たいものを描いているだけなのだろう。シャイニィシャリオがクルクルと回りながら杖を振り動物たちの花火の魔法を出すまでのたった数秒の「動き」に、何週間も終わりの見えない苦悩を重ね続けるなんて、それこそ描くこと動かすことが大大大好きでもなければやれるはずがない。私のような観ているだけの人間には理解できない世界がそこにはあった。
間違いなく時代やトレンドに関係なく後世に伝わってほしい作品の一つだし、アニメ好きの私は一つでも多くそう言った作品が世に出てくることを願ってやまないものの一人ではある。
だがそれがアニメの全てだとかあるべき姿だとかそういう指向性に囚われるような話でもないと思う。
だが、予算や制作期間と人員の消耗等のあらゆるのリスクを考えるのであれば、それらアニメーターの生命と血が滴る作品を世に出すことは、何十人何百人の人生をかけた大勝負であり、そんなものを定期的に見せておくれよなんて烏滸がましいことを言えるほど私は偉い人間ではない。
製作陣の戦いの姿の一端を見ただけで、シャリオが振う杖の軌跡一つとっても、数年に一度しか拝めない奇跡の奇蹟と言われても納得できるし、胸の内から熱く込み上げてくるものを心地よく感じることができる。
コロナの影響ですっかり荒廃しきった今の時代、人との関わりがすっかり乏しくなってしまった(俺だけかもしれないけど)独身を生きる俺に、自然と「頑張って作ってくれてありがとう」の気持ちと、明日を頑張れる活力を授けてくれた魔法だった。
もっと色々な魔法を、『傑作』を見てみたい! その想いの強さが故にアニメ業界の現状に、文句の声の一つくらい出してみたい気持ちもわかる。
けれど、
あの世界は、我々視聴者同士が視聴者層の絵の嗜好がどうとかで文句を言い合っているレベルで語れるのものではないのだと私は思う。
私が円盤や関連グッズを購入すると言った金銭的な応援以外にできることは、アニメーターの方々が1秒でも長くアニメを大大大好きでいていただきたいと願うだけである。
巷で話題の萌えアニメのオタクは害悪だと主張する記事を読んだ感想である。
私は萌えアニメからいわゆる硬派と呼ばれるアニメまで広く嗜む、アニメ視聴歴20年くらいのしがないアラサー男だ。
ジャンプやサンデーと言ったお馴染みの週刊誌で人気の原作アニメが、テレ東のゴールデンタイムで毎日のように放送されていた頃に、箸で摘んだ夕食のコロッケをテーブルの上に落としブラウン管にかじりつく少年期を過ごし、最近新刊が発売された『涼宮ハルヒの憂鬱』をきっかけにいわゆる深夜アニメの世界に足を踏み入れて、今日に至ると言った経歴(他に言葉が思いつかなかった)を持っている。
視聴作品数は、履歴書に書けば人間性を理由に採用確率が30%減になるくらいあっただろうか。と言っても熱中度でいえば大したモノではなく、どんなに気に入った作品でも円盤を買ったり、グッズ等を買う程度だった。興奮が抑えられず感想をブログに載せたり、二次創作に勤しんだりするくらいならニコニコ動画で他の作品の視聴課金をし始めるくらいには職人気質は持ち合わせておらず、人によってはカステラの茶色の表皮だけをすくって人工甘味料(無いかも)の鋭く刺すような舌触りだけで満足するような、奇怪な楽しみかたをダラダラ続けていただけに見えるかもしれない。
簡潔に何が言いたいのか知りたい方は、途中全く大したこと書いてないので、最後だけを読んでほしい。
以降は今の俺以上に暇だと宣言できる、大変人間強度に優れた人だけが読み進めて欲しい。
主に作品ごとのアニメーションが持つ性質、役割の違いについて横道に外れながら綴っていきたいと思う。
過去に色々な作品を目にしてきている者ならばご理解いただけると思うが、「好きなアニメは? どういうところが好きなの?」と質問を受けたとき、瞬時に心動かされた場面(シーン)が頭の中を駆け巡り、「さてどれから話せばよいものか……」と、全身が幾分高揚している自分がいることに気づくだろう。
それらはキャラクタたちと共にストーリーを辿ることで得られた感覚につけられた名前のようなものだと私は考える。そしてそれらは言葉では表せないが、私たちに中で一種の『共通言語』的な役割を担い、機能しているのだ。
アニメーション、画面上の動きの一つに、こうした共通言語や構図の時間的変化から読み取れる言語で感じて欲しい叙情性に補完を入れたいのか。
例えば以下のシーンを目を瞑って思い浮かべてもらいたい。
『氷属性をもつ冷徹残忍な魔女が、手に持った杖を振るった。その瞬間空間の四方から無数の鋭利な菱形をした氷の刃が出現し、彼女の透明感のある艶やかな唇で結ばれる「さようなら」の言葉を合図に一斉に襲いかかってきた』
数々の映像作品を見たことがある人なら、無の空間からパキパキと音を立てながら蒼白い形作られ、魔女の妖艶な笑顔が映った次の瞬間に鋭い氷の塊が視界の中心に集まってくる2、3カットくらいの映像が容易に頭の中に流れたことだろう。
これは性格によるのかもしれないが、私は基本的には物語の進行上は「それ」でOKと考えるのだ。
「それ」とは、視聴者の頭の中で出来上がった薄ぼんやりとした2、3カットのことであり、重要なのは「それ」を我々視聴者に想起させ、作品を補完させることだと考えている。
例えば先のシーンで「魔女がどんな容姿でどんな服装服をまとい、どんな体勢なのか」とか、「魔女と言うくらいなら箒に乗っているのか」とか、「どんな服を身に纏っていたのか」とか、「どれくらい勢いで杖を振ったのか、杖の先はどこを向いているのか」とか、「氷の軌道は直線的なのか最初に外側に弧を描くなどトリッキーな動きをしているのか、時間差のある多段階攻撃なのか」などの質問されたら、スラスラと答えられるだろうか。(……私だけができないのなら怖い。ショックのあまり寝込む)
おそらくだが「いやそんな細かいところまでは……」のレベルの話だと思っている。多分これができる人はきっと絵が上手いはずだ。私は私を含め絵がど下手くその人がこの世にいることを知っている。
ぶちゃけた話、そこの解像度が高くなくても我々には多分『伝わってる』のである。
むしろ、それでどれくらい負傷するのかとか、実力差はどれくらいなのか、どうやって勝つのか負けるのかなどの次の展開に興味が移っていないだろうか。さらに言えば、この魔女の性格はどんな感じなのか? 冷徹なのだから口調は厳しいのかとか、魔女は主人公のこと気に入ったりするのか、追々仲間になる展開なのか、と言った、キャラクタの心情の移り変わる様子すら、この段階で期待してそれを軸に妄想を膨らませる人もいるだろう。
さらにここに、
『氷の魔女と呼ばれる彼女は、実は地球に住む人間の種を手に入れようと狙ってやってきた宇宙人であった。侵略活動しやすいよう周りの空気を自分たちの住む星の大気温度まで下げるため、彼女が腰掛けているステンレス製の巨大三角柱からは温度を奪う冷気的な何かを放出していて、空気中の水蒸気が氷結してできた塊を利用し相手を冷凍保存しようとしている』
と言ったストーリーの上欠かせない設定が加わった瞬間、魔女の攻撃の一連の動きがどれくらい迫力があるのかよりも、物語の展開的な動きの方が気になってこないだろうか。アニメーション上の緻密な動作よりも、ギャグ調を出すためにSDなキャラデザや画面効果といった要素の方が卓越してきそうなモノである。
要はその作品がどんなジャンルでどんなテーマなのか、その中でアニメーションをどう位置付けているかで、表現は千差万別の答えを持っていると考えている。立体的な動きとか力の伝わり方を見て取れるようなリアリティを重視するよりも、もっと感情移入して欲しいからキャラクタの魅力を全面に出す方針があるのであれば、背景のモブと呼ばれる方々まで生き生きと動いていればその画面の映え様に感動するけど、そこに力入れるなら止め絵でも良いからキャラ造形やカラーグラデーションに力が入ってて欲しいよねって意見も当然あると思う。
この時萌え絵かどうかはあんまり本質的な問題ではなくて、視聴者各々の共通言語とどれほどマッチしていて違和感があるかないかの話に過ぎないと考える。
これより先は趣味指向やトレンドとしか言えない領域に突入してしまう気がしてならない。そこは表現の自由が担保されている以上、善悪の判断軸が及ばない空間である。
もしそれに対して「過去多くの作品で萌え絵が使われていて、時間をかけて大衆になじんでしまったことで不当にも市民権的なモノを得てしまったからだ!」などと主張してしまっては、もはや時代(トレンド)に対する憎悪でしかなく、いつまでも見えない相手との戦いを余儀なくされることになるだろう。
ひと昔前にギャルゲーを原作としたアニメが多く生み出される時期があった。のちにラノベ原作のアニメが多く輩出される時代が訪れることになるのだが、当時としてはニコニコ動画を始めとした他メディアで取り沙汰され、言わば萌えアニメの本流とも言える地位を築いていたと思う。
ではそのどれもが、彼がいうところの『強度』なるものを有してたかというと、……なんとも言えないところはあるかも知れない。
当然のことだが何千枚という数の原画に対して、その全て原作独特の繊細な塗りを再現するのは時間的にも経済的にも叶わず、立ち絵と差分とスチルと効果のみで表現されていた絵に対して、話の展開にマッチするようにかつゼロから動きを盛り込むのはやはり至難の技のようで、結果的に作品の持つ強みを生かしきれないまま終わってしまったものが多くあった印象がある。
その原因は、アニメに萌え絵が向いていないというよりは、テキスト……特にキャラクタの心情面に比重が大きい作品は、初めからアニメーションを十二分に活かせるだけの舞台が比較的狭いように思える。キャラクタ同士のウィットに富んだ掛け合いを楽しむだけなら、それこそゲームのように会話と場面移動、要所要所で叙情性の窺える背景描写のカットの繰り返しで事足りてしまい、ともすれば動作は間を持たせるためのツールになってしまう可能性すらあるのだ。身もふたもない話だが。
つまりなんとも言えない感じになるのは萌え絵のせいではなく、作品のコンセプトにいかにアニメーションを上手絡めることができるかによるのだ。そしてそれは当然、作品のジャンルがアクション主体なのかコメディ主体なのかリアルな恋愛が主体となるのかでアニメーションの寄与度の上限が決まってくるので、表現手法の一つである「動き」単体で評価した時、ジャンルによる偏りがどうしても出てしまうモノなのだ。画面映えする動きがなくても『十二人の怒れる男』(実写映画だけど)のような名作は生まれる。
実際のギャルゲー原作の作品には、画面映えを飽きさせないようなさまざまなアイデアが盛り込まれていたけど、いよいよ話の筋から外れてしまうから割愛したい。
画面を縦横無尽に駆け巡るアニメーションは、突き詰めればただの動きであり、結局は表現手法の一つでしかなく、ストーリーとの直接的な関係がなければ、ストーリーへの直接的に干渉することはできない別レイヤーの存在にすぎないとも言える。
絵コンテ等の段階でスクリーン上の動きに込めた意図に気づける目の肥えた人にとっては、「動かし屋さん」の実力が垣間見れる瞬間であり、味の決め手のような作品の価値を決定づける重要ポイントなのかも知れない。
だがストーリーの展開に目が向いてしまう人々にとっては「面白い動きだな、他作品ではあんまり見ないカットを入れてるな」くらいに止まっていて、やっぱりキャラ同士の会話やその時に垣間見れる感情に自分がリーチできるかどうかに関心が向いてしまうものだ。
昨日NHKの某番組で紹介されていたが、殆どの人間は1秒間に4,5枚の絵しか見れないらしい。一枚絵のカットの切り替え表現の繰り返しは、程度にもよるのだろうが、予算や工程など諸々の事情を鑑みた時、大変妥当な表現だと個人的には思う。
昨今のは様々な形が出てきたとはいえ、まだまだ異世界転生モノアニメのブームが続いているように見える。
少ないリソースで最大効果を期待する戦略としては非常に合理的だと思っている。
ストーリー上の役割が小さい場面では「異世界転生モノあるある」やその根底にある「子供の頃に慣れ親しんだRPGの思い出」という共通言語を利用して絞り、作品オリジナルの強みにピボットを置き部分的に「動き」のリソースを割くことで相対的な画面と展開のギャップを生み出し、差別化と人気を獲得するにあたり大変都合が良いのかなと思っている。
この潮流について個人的にどうと言うつもりはない。むしろ当然の流れだと思う。個人的には長らく続いてきた「高校生部活青春ドラマ」がようやく落ち着いてきて、代わりに台頭してきたくらいの感覚だ。時代とともに変遷する価値観や需要を端的に示していると思ってる。
ところで『リトルウィッチアカデミア』というアニメ作品をご存知だろうか。
2017年に株式会社トリガーから出されたオリジナル作品で、ヒロインの少女アッコが憧れの魔女シャイニィシャリオにのようになろうと魔法学校に入学し、仲間達と共に成長を遂げていくというお話である。当時OP映像を見てその作り込まれた世界観引き込まれ、全話リアルタイムで追っていた。
ご存知の通りトリガーといえば他にも『キルラキル』や『SSSS.GRIDMAN』を始めとする数々の名作アニメを世に生み出した有名なアニメ製作会社だ。
社名に違わず弾丸が飛び交うような激しいアクションシーンが特徴的で、およそ10年にわたり多くのアニメファンを魅了し続けてきた。
何の因果か、つい先日株式会社トリガーが手がけるのアニメオリジナル放送前となる『リトルウィッチアカデミア』の短編映画の原画を制作する新人アニメーターたちの様子を追ったドキュメンタリー動画を、失礼ながらもしゃちく☆まっしぐらしていたリアタイ当時の自分の状況と重ねながら観ていた。
今回この拙文を書こうと思ったのも、その動画を触れたあとの余韻がそうさせたのだと思う。
端的に言うと、彼らが手がける他作品と一線を画す豪快な「動き」に込められた感動を生み出すもののの正体はアニメーターたちの寿命そのものだ。
そこまで心血注がなくたって、既に共通言語を獲得している我々にはその半分以下の動きであったとしてもおそらく『伝わっている』のである。だが彼らはそんな事眼中にはなさそうだ。彼ら自身が観たいものを描いているだけなのだろう。シャイニィシャリオがクルクルと回りながら杖を振り動物たちの花火の魔法を出すまでのたった数秒の「動き」に、何週間も終わりの見えない苦悩を重ね続けるなんて、それこそ描くこと動かすことが大大大好きでもなければやれるはずがない。私のような観ているだけの人間には理解できない世界がそこにはあった。
間違いなく時代やトレンドに関係なく後世に伝わってほしい作品の一つだし、アニメ好きの私は一つでも多くそう言った作品が世に出てくることを願ってやまないものの一人ではある。
だがそれがアニメの全てだとかあるべき姿だとかそういう指向性に囚われるような話でもないと思う。
だが、予算や制作期間と人員の消耗等のあらゆるのリスクを考えるのであれば、それらアニメーターの生命と血が滴る作品を世に出すことは、何十人何百人の人生をかけた大勝負であり、そんなものを定期的に見せておくれよなんて烏滸がましいことを言えるほど私は偉い人間ではない。
製作陣の戦いの姿の一端を見ただけで、シャリオが振う杖の軌跡一つとっても、数年に一度しか拝めない奇跡の奇蹟と言われても納得できるし、胸の内から熱く込み上げてくるものを心地よく感じることができる。
コロナの影響ですっかり荒廃しきった今の時代、人との関わりがすっかり乏しくなってしまった(俺だけかもしれないけど)独身を生きる俺に、自然と「頑張って作ってくれてありがとう」の気持ちと、明日を頑張れる活力を授けてくれた魔法だった。
もっと色々な魔法を、『傑作』を見てみたい! その想いの強さが故にアニメ業界の現状に、文句の声の一つくらい出してみたい気持ちもわかる。
けれど、
あの世界は、我々視聴者同士が視聴者層の絵の嗜好がどうとかで文句を言い合っているレベルで語れるのものではないのだと私は思う。
私が円盤や関連グッズを購入すると言った金銭的な応援以外にできることは、アニメーターの方々が1秒でも長くアニメを大大大好きでいていただきたいと願うだけである。
女33歳。
去年、2年ほど付き合った彼氏に振られた。
未練がましく何度かメールしてたのだが、昨日になって「結婚しました」とさ。
1年で結婚まで行くのか!
私なんて2年も付き合ってたのに!
その都度「結婚は考えてるけど結論は出ない」って逃げやがって!
1年って早すぎないか?
相手はどんな人なんだろ?
私に何が足りなかったのかな?
お似合いのカップルだと思ったのにな。
私は小柄で得意は料理。
そうはいっても切実なんだよ。
学校名出すと男は引く。
大学時代に言い寄ってきた同級生の男の子たち、どれか捕まえておけばよかった。
男女交際する機会もないままに迎えた30歳。
この歳だもの、打算がなかったとは言わない。
職業くらい見たってばちは当たらないと思う。
彼だって言ってた、「それくらいの計算ができないお馬鹿と結婚したら、その後の生活で判断ミスされそうで怖い」って。
恐ろしく痛かったし、あんまり気持ちいいとも思えなかったけど我慢した。
おっぱいも小さいのに、彼にはそれなりに気に入っていただいたようで、別れるまでの1年間、逢う都度いつも抱いてくれた。
別に気持ち良いとは思えないえっちが終わるたびに「これからのこと真面目に考えてね」って言ったのに。
結局その質問にだけは全く答えることがないままに「他に好きな人ができた」って。
思い出すと涙が止まらない。
幸せにしてあげられたと思うんだけどなあ。
諦めはつかないけど、泣いている暇はない。
婚活しよ。
vtuber にハマれないのは時代遅れだのおっさんだの好き放題言われていて(直接言われたわけじゃないが)
まあ確かに俺もタイトルで触れていただけで見ようともしてなかった
これじゃあ頑固ジジイと変わらない
もう俺も25になるアラサーだ変な固定概念が定着する前に見てみよう(ポチー
……………ん?
知ってるニコ生主とかいるんだけどアラサーどころかアラフォーの人とかいるんだけど
アニメキャラとして見てるってことか?ならアニメで良くないか?
なんだ面白い所分かるようにしてくれてるじゃん見てみるか(ポチー
……ガシャーン(今までの俺の道徳固定概念のようなものが基礎からぶっ壊される音)
ちょ…ちょっと待ってくれ何これ結局中の人を求めてるってこと?いやまあ三次元に未練あるのかなようわからんけどそこは無視するとして
ていうか切り抜きでニコニコにあがってるけどニコ生主が里帰りしてるだけなんだが前から知ってるやつとかどういう気持ちで見てんだ
みんなで料理を作ろう!!
ま、まあとりあえず見てみよう(ポチー
立ち絵がひたすら並び誰が何を喋っているのか何を作っているのか分からない絵面
膝から崩れ落ちそうになるんだが
まあでもそうだよね手元なんて写したら現実が写ってるだけだもんね
ちょっと待って大きい声出していい?
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
ふぅ少し落ち着いたこれで金貰えんのかな
なんだこれ
まあもとから生主見てる層が移り住んだと考えれば自然なのかよう分からんが
………もう俺は疲れたよ…
まあ界隈としてそういうものもあるかで一億歩譲って理解はするが
生主がガワついただけのこれを新しいコンテンツとか言い張るやつそれだけは絶対に認められない
ていうか他媒体の配信サイトでも止め絵で喋ったりしてるやついるけどこれってvtuber なんか
総括
◎追記です
凄いねこんな反応返ってくるとは
まとめサイトとかにも載ってんじゃんおいおいw有名人ってかwwww
(´Д`)ハァ…
まあまあ肯定もあれば否定もあるが割とみんな一様に生主なことは知ってたり認めてるのねそりゃそうか
コンテンツとしてなにか変わったっていうよりかはお前ら自身の見方が変わっただけなのね
まあさあvtuber なんて聞き慣れない言葉あったらそりゃ何かしら期待してみるよね
それがさあ…ねえ?
みんなの意見いろいろ見たけどやっぱvtuber っていう頭悪い単語作ったやつが悪いのかなって
だってvってバーチャルでしょ?1ミリもバーチャルじゃないもん
なんかこうAIがもっと発展してさアマデウスクリスみたいなそこまでいかなくてもロゼッタたんBOTにゲンキくんBOTレベルの何かできたら教えてくれ
10年前にツイッターで知り合ったシンママ(ツイッターでは人妻と自称)がいた。
当時自分は19で一回り以上も年上に興味はなかったが、向こうが積極的に絡んできてそのうちSkypeで相互オナニーする流れになった。
童貞のくせに生意気にも、向こうの盛り上がりに対して冷めてしまいその後フェードアウトしたが、もし畜生になりきれていたのなら今でも続くような関係が持てていたのだろうか。
きっとSkypeじゃ我慢できない、と言い出せば彼女は喜んで若者の筆おろしを請け負っただろう。
当時送ってこられた自撮りは当時は歳なりの容貌だと思ったが、自らがアラサーとなった今だからこそ女を保とうとする努力が理解できる。
そうしてセックスを通じて彼女が女でいることを保つことに関わることで、自分ももっと豊かな情緒、男としての魅力を育めたかもしれない。
自らのどうしようもない幼さに一滴のカウパーをこぼす。
俺は田舎の出身で、big4と呼ばれるコンサル会社を経て今はフリーランスとして仕事を受けている。高級派遣と揶揄されるが、月単価100万は優に超えるのでアラサーとしてはまあまあ稼いでる方だろう。
そんな俺は大学から東京で暮らしているが、一度東京で生活してしまうと田舎に帰る気がなくなってしまった。それは東京の持つ以下3つの魅力が大きいように思う。
基本的に家事は自分ではほとんどしない。家事代行サービスを利用するからだ。最近利用し始めたが、水回りを中心に2時間6,000円ほどで見違えるほど綺麗になる。基本的には土曜の午前に頼むことが多い。寝てる間に部屋が綺麗になるのは極めて費用対効果が高い。
AmazonフレッシュやUberEATSも便利なサービスだ。Amazonフレッシュは利用エリアが限定されることから、エリア内で部屋を探したぐらいだ。今の家に住んで2年ほどだが、その間スーパーでの買い物をしたのは数回ほど。基本的に夕食は自炊するようにしているにも関わらずだ。
②遊ぶ場所に困らない
博物館や美術館といった文化資本へ容易にアクセスできるのも大きな魅力だ。国立科学博物館は、頻繁に展示内容が変わり、何度行っても飽きない。
大型の本屋がいくつもあるのもいい。特にお気に入りは新宿の紀伊國屋書店本店だ。店内を歩くだけでも新しい発見がある。本を買ってから地下のレストラン街でカレーを食べながら本を読む時間は至福のときだ。
基本的に飲食店のレベルが高いというのも東京の魅力だろう。日本全国ないしは全世界の美味しい物が東京にはある。秋葉原のちゃばらはアンテナショップの集まりだが、ハズレがない。イギリスで食べたフィッシュアンドチップスよりHUBの方が美味い。
③人間の質が高い
最後の理由については、完全に主観によるものになるが田舎出身の自分にとって、高校までの地元の交友関係と大学以降の東京の交友関係では人種が全く異なることを感じている。地元の人間は社会的ルールを守らない人間があまりにも多いのだ。なぜ万引きを平気でするのか、なぜ免許証を携帯せずに飲酒運転を平気でするのか。その神経が俺には理解できない。そして口を開けばギャンブルの話と同級生同士でヤッた話を永遠にするわけだ。お互い結婚しているにも関わらずだ。
東京で出会った人間達はそんなことは無かった。万引きも飲酒運転はダメな事だと理解している。結婚をしていれば、他の異性とヤッてはいけないことを理解している。地元にいる時は自分の感覚がおかしいのでは無いかと感じるが、東京にいると自分の感覚は間違ってないと実感出来るのだ。
3つ上げたが、正直3つめの理由が全てのようにも思う。地元の人間で今でも交友関係があるのは、同じように東京に出てきている人間だけだ。
そして自分の観測範囲の中ではある程度優秀な人間は皆東京に出てきているように思えてならない。地方にいる人間は人材の質が低いのではないかと感じてしまうのだ。
東京から田舎へ転勤となったエントリーが最近話題のようだ。田舎から東京へ来た人間、少なくとも俺にとって東京は極めて魅力的な都市である。コンサルならびにフリーランスとして働いているのも、全国転勤の必要が無いというのも理由のひとつだ。将来子供を持つことになった時に東京で子育てをしたいからだ。自分の子供には自分が地元で接してきたような人間達と接することなく人生を歩んで欲しいのだ。
関西の政令指定都市生まれ・育ちの女が夫の転勤で田舎に行って辛かった話
東京生まれ東京育ちの若者が田舎に転勤になって死ぬほど辛い話が話題になっているので、隙あらば自分語りをしようと思う。
当方はアラサーの在宅ワーカー、運転免許は所持しているが持病があり車の運転に不安がある。関西の政令指定都市の中心部にほど近い、終電を逃しても中心部から家まで歩ける距離の場所で生まれ育った。
酒が好きで、友人と頻繁に飲み会を開いたり一人で飲み屋に入ったりすることもしばしばあった。
関西の別地区(駅前以外はそこそこ田舎)出身の夫と結婚してすぐに関東の大都市に転勤。そちらには友達もいて、スキルアップのために仕事と並行して専門学校に行ったりして毎日が充実していた。しかし1年で中国地方に転勤することになった。
ここまでが前提である。
中国地方の田舎に引っ越す際、その地方の大きな駅周辺ではなく、大型スーパーに自転車で行ける距離の場所に家を借りた。既に車を1台所有していたが旦那が通勤で使うため、日中私は使えない。もう一台車を購入することも考えたが、持病のことと今回も1年で転勤になったら……と思うと二の足を踏んだ。
同県内の中心部に近い場所に友人がおり、県庁所在地のある場所で会うことになった。旦那とは共通の知り合いがいないため電車で行くことにし、徒歩だと45分くらいかかる最寄り駅まで車で送ってもらい、駅に入る。
駅員さんがいない。
まあ、これは想定内だった。
改札もない。
都会で見慣れた自動改札機がない。ICカードが使えないのではないか。仕方ない、切符を買うか……。
券売機がない。
これは想定していなかった。どうやって切符を買うのか分からない。アラサーになって電車の乗り方が分からないなんて思いもしなかった。
バスと同じ後払い制なのか?と冷静になれば分かるのだが、私にとって電車は券売機で先に切符を買うというものだと信じて疑わなかったのだ。
「終電21時→到着翌朝5時」……? アプリで終電だと表示されたルートだと、途中の乗換駅から最寄り駅までの電車が朝の5時前までなく、22時半から5時まで待つというルートだった。前の時間の電車を調べ、県内の中心部から最寄り駅に電車で帰れる終電は「19時半」だということが判明した。終電19時半……これが田舎の公共交通機関か……と頭を抱えた。
田舎に住んでいてある程度は覚悟していたが、「遊びに行くのに予想以上に交通費がかかる」ということが出かけることに対してハードルになった。
中心部に買い物に行くだけで3000円。
家の周りには徒歩で行けるお酒を出す飲食店がない。お酒を飲んだら運転ができないので車で行って代行で帰ることになる。美味しい店は20km先ということもざらにあるので、飲食費とは別に約5000円。
家賃が都会に住んでいた時と比べて安くなっているとはいえ、形の残らない交通費に数千円を出すことにためらってしまう。私は実家の立地が良かったこともあり、交通費に片道1000円以上かかることが滅多になかったので、抵抗が大きかった。
遊びだけではない。
平日の昼間。旦那の仕事中に足にけがをしてしまった。足首に痛みが走り、段々と腫れあがっていく。田舎の病院は数えるほどしかなく、最寄りの数キロ先の病院は休診日。その次に近い病院は十数キロ先。最寄りのバス停から直通バスはない。田舎の病院の診療終了時間は早いので旦那を待っていられない。救急車を呼ぶレベルでは全くないし、そうなるとタクシーか、と考えた所でタクシー代が頭を過る。……それなら一晩様子を見よう。
そう考えた時に「これがもっとひどい病気や怪我だったら……?」と怖くなった。生活がひっ迫しているわけでもないし、旦那はタクシーを使ったからと言って怒るような人ではない。しかし都会ではすぐに医者に行こうと思うことも、こちらだったら行くのを躊躇ってしまう。それがとても恐ろしくなったのだ。
田舎に暮らしていて良かったこともあるし、辛かっただけの生活ではなかったが、持病や運転に不安がある自分には田舎は辛かった。
付き合っていた彼女と別れ、股間の枯れた生活も早半年。正直に言えば日々ムラムラしており、セックスしてえという欲求は燃え上がらんばかりであった。
同僚と酒を飲みつつそんなくだらねえ話をしていたところ、「単にセックスしたいだけなら援交かソープでええやんけ。教えてやるぞ」とのことで話を聞いてみた。
・アタリを引ければ風俗になかなかいないレベルのルックスかつ初心な子と出会える
・仲良くなれれば値下げできたりデートできたりする
・そもそも売買春は違法なのでソープ行くよりよっぽど肩身の狭い思いをする
・実質プロの人と援デリ業者が多く素人が良いという需要に意外とマッチしない
・実は安めのソープ行くのと同額以上の金がかかる
・アタリを引けない
・一応合法かつ相手の年齢を18歳未満的な意味で心配する必要が無い
・真の良嬢は速攻予約埋まるので争奪戦に勝たねばならない
彼の話をまとめると、ガチャを楽しみたいなら援交、確実に楽しくセックスしてえならそれなりの予算を用意してソープに行けとのことであった。セックスしてえのにそこまで言われて援交を選ぶ奴がいるだろうか。いや、いない。
かくして、30になる前に風俗デビュー済ませておくのも悪くないななどと自分にテキトーな理由を言い聞かせソープに行くこととなったのである。ちなみにここまでが前置きだ。
内容は省略するが、初めてのソープは大変楽しい空間であり、初めての泡姫はとても良い方であった。そしてタイトルに至る。
「お兄さんコレ(チ○ンポのことである)大きいから、女の子に入れてる時に『緩い』て感じたこと無いんじゃないですか?」
きた、これが接客トークというやつか。そんな見え見えのおだて文句に舞い上がるほど小生も若くはない。
「ゴムはS、M、L、LLと用意してあって、お兄さんにはLLを使ったんだけどそれでもちょっとキツかったですよね。お世辞じゃなくて本当に大きいですよ」
マジか。自分のチン○ポサイズは勃起時約13㎝であり、やや小さいと思っていたのだが。
「長さは普通だけどすごく太いんですよ。今までゴムどうしてたんですか?」
「ラブホにあるやつとかコンビニで普通に買って済ませてました」
「キツくなかったですか?」
「ゴムってそういうもんだと思ってました……」
「言われてみれば確かに……」
「ありましたけど、つけ方が悪かったんだと思ってました」
「そうだったのか……」
気分的には取り調べを受けている感じであった。
「お兄さんに合うゴムを用意しておきますから、また来てくださいね」
「また来ます」
そうして帰宅して、太さの測り方をWeb検索。勃起時に一番太いところの円周で測って3.14で割る。算数がこんな時に役に立つのか。
結果、円周約14.8㎝、3.14で割って直径約4.7㎝、それが小生のチ○ンポの太さであった。早速コンドームメーカーのHPをチェック、合うサイズとはどれなのか。うお、こんなサイズがあるのか。そうか、小生のチン○ポは太かったのか……。
また行きます。
なんかちょうど思ってたこととホッテントリがちょっとだけリンクしてた。ちょっとリンクしてるだけで全然違う話だけど。
当方アラサー、例の地方転勤増田と身の上はほぼ同じ。まあ両親は地方出身で、私も生まれてしばらくは地方で育ったけど。東京は地方出身の街だというのはルーツとして理解しているつもりだ。
そんなわけで二十余年を東京で過ごしている。地元多摩の小中に通い、東京の高校大学に進学し、都内の企業に就職した。
新宿は大学の乗換えで通ったから迷うことはない。飲み会もよくしたし、ゴールデン街や歌舞伎町もライトに遊んだりした。下北と渋谷でライブを見たりバンドをやったりした。目黒や恵比寿は働き始めてから数少ないデートや合コンに行くような場所だった。品川から東京には仕事のお客さんがたくさんいて、ランチを色々物色した。多摩の実家からの通学、就職してからは家賃の安い東側に住んで柄の悪さにビビったりもした。地理的にほとんど千葉じゃないかと思った。谷根千は期待して行ったら普通の街でがっかりして、あとで知識が必要なんだと知った、田端や大塚には友人が住んでいた。千住や浅草や上野は同僚と飲んだくれる場所という印象がある。新大久保はコリアンタウンというよりは怪しいライブハウスのある場所だ。二十何年かの思い出のほとんどがあり、そして東京にしか記憶がない。
ターミナル駅の周辺を何気なくほっつき歩くと、あーこの路地数年前のあの時通ったなとか、ここはあいつとこういうこと話したなとかそういうことばかり考えてしまう。
いくばくかの友人は就職して地方や海外に行き、東京に残っている友人は地方から進学、就職や転勤を期に引っ越してきた面々だったりする。そんなはずもないのだが、こんなにひとつところに留まっている人間は私くらいではないかと、たまにそんな気分になる。
東京に住みすぎた。なんかもう少し他にもある気がする。とはいえ職場は東京だし、大手でもないから地方転勤などもない。さりとて転職するにしても、地方に地盤もないから転勤増田のように孤独に苛まれることにもなりかねない。
どうしようかなあ
都内の職場で恋に落ち、しばらくして同棲し、時々どちらが皿を洗うかでケンカしながらも、それなりに暮らしている。
1人で抱え続けるのも少し疲れたのでちょっと聞いていって欲しい。
兄弟姉妹に障害を持つ人がいる人のことをきょうだい児と呼ぶらしい。
私は2人兄妹で、5歳上の兄が生まれつき軽度〜中度の知的障害を持っている。
簡単な読み書きは出来て、なんなら私より綺麗な教科書通りの字を書く。
電車が好きで、休みの日には色鉛筆を駆使して私鉄の電車の絵を描く。
普段は一般企業の障害者雇用枠で働いていて、実家から毎日電車に乗って通勤して、多くはないが毎月給料を得ている。時々会社から製品の割引クーポンが送られてくると家族に分け与えてくれる。
父とサッカー観戦に行き、(隣以外には聞こえない声で試合と無関係な独り言をぶつぶつ言いながら)観戦しては帰ってきて手洗いとうがいをこなす。
家族に対してすらめったにボディタッチをしてくることもないため、危害を加えられない限り他害はしない。
様子だけ見るとちょっとコミュ症なだけに見えるのだが、会話してみるとかなり幼さの残る受け答えや落ち着きの無さが如実に現れる。
"ちょっとのんびりした子"どころでは無さそうだぞ?と気付かれるわけだ。
まぁそれでも親や親戚、ご近所さんや支援級の他の親御さんに可愛がられながら、アラサーになった。
彼は自称"お兄ちゃん"だが、私にとっては今でも"落ち着きのないデカい弟"である。
さて、先述した「きょうだい児」で検索すると「きょうだい児 結婚」というのがサジェストされる。
世のきょうだい児は、結婚において大きな不安を抱えているのだ。
自分たち家族だけで暮らしていくならこれまで通りの暮らしが続くだけだ。
しかし結婚となると話が変わる。バックグラウンドの全く異なる結婚相手とその家族が登場する。
「家族に障害者がいるんだ」と言った時にまず恋人はなんと言うだろうか?
この人なら受け入れてくれそうだと思っても、その瞬間を想像するだけで内臓が口から全部出てきそうなぐらい緊張感が高まってしまう。
どれだけお互い愛し合っていても、そのリアクション次第で2人の関係が終わってしまうかもしれないのだから。
もしかしたら相手は「そうなんだ!どんな性格?」なんて"普通の"きょうだいの話を聞くみたいに受け止めてくれるかもしれない。
しかし、そうでなかったら。
「えっ?あ、そうなんだ…」なんて言われたらもうおしまいだ。
近いうちに別れ話をすることになる。というかその日のうちに別れ話をされたこともある。
でもこれは仕方がないことだ。
相手の育ってきた環境によって培われた価値観はそう簡単に塗り替えられるものではないことを私たちは知っている。
もしかしたら何か危害を加えられたことがあるのかもしれないし、そうでなくても困らされたことがあったのかもしれない。
異性の、あるいは同性のでも他人の介護をする可能性があることに不安感がある人だって当然いる。
きょうだいの存在をカミングアウトする事は、両親に結婚相手を紹介するときの何倍もリスキーで、何倍も恐ろしい。
偏見かもしれないが、中高年の世代は若い世代に比べて差別意識を隠さない人が多いように思う。
差別しているという意識がそもそもない人もいるのかもしれない。
ゆえに大切に育ててきた我が子の恋人にそのようなきょうだいがいると知った時、おそらくショックを受ける人が多いだろう。
「孫に遺伝するのでは?」「両親が歳を取ったら夫婦できょうだいの面倒も見なければならなくなるのでは?」「今は良くてももし関係ない人にも迷惑をかけるようになったら…」など、たくさんのネガティブな想定が頭に浮かぶはずだ。
きちんと両親ときょうだいの老後のプランを考えてプレゼンすれば納得してくれるかもしれない。
それでも、叶わぬ恋になってしまうことは往々にしてある話だ。
「きょうだいに障害があることで恋人を振るような相手ならその相手の存在がきょうだいにとって良くないものなんだから別の相手を探せばいいじゃないか!」という意見を見たことがある。
そういうことではない。そういうことではないのだ。
自分のきょうだいのことを好きな人も嫌いな人もいるが、その恋人との将来について考えているのは、自分の将来について思い悩んでいるのは、まぎれもないきょうだい児本人なのだ。
障害があろうとなかろうと、子の面倒を見るのは親のはずだ。決してきょうだいではない。
自主的にケアをしようとする場合以外は自分自身の将来のことだけを考えれば良いはずなのに、どうして本人の結婚にきょうだいがこんなにも影響するのか。
どうして自分が産まれたのかについてかなり悩んだことがある。なんなら今も悩んでいる。
もしもそうだったら、私は結婚せずに実家にいて、家族が全員旅立つ日まで世話をし続ける想定だったのだろうか?
まだ怖くて親には聞けていない。
まぁ聞いても本当のことは言わないだろうが…
親が年老いた後も障害を持って産まれた我が子の面倒を見てくれる存在がいれば助かる。
我が子が"普通に"成長していく姿も見てみたい。
まぁ、なんというか、そういうことなのだろう。
私って何のために産まれたんだろう?
実は、恋人には「良い奴なんだけどちょっとトロくて話し下手な兄がいる」ということしか伝えていない。
そろそろ話さなければと思ったが勇気が出ないのでここに吐き出した。
正直に言うと同居して面倒を見たりするつもりはない。もう若くない両親が裕福ではない実家で面倒が見切れなくなったら、グループホームか施設で暮らしてもらう予定だ。
私とケンカしながら暮らすより、それなりのお金を払ってスタッフにケアしてもらったほうがきっと彼も生きやすいはず。
もちろん、兄にも兄の人生がある。
ずっとそばで見守ってはあげられないけど、できる限り楽しく生きていて欲しい。
子供がいる友人たちは「産めば可愛く思うようになるよ」と言っていたが、私のように苦しむ子供はこれ以上増やしたくない。
何十年か後になって、これまでの苦しかった気持ちが癒されたら、「それでも子供を産んでおけば良かった」と思うのだろうか?
…多分思わないと思う。
佐野「男の爪の長さを計らせてもらって、どのくらいセックスしてるか聞けばいいじゃん」
いまの日本社会の歪みの象徴としてパソナ竹中平蔵が挙げられるけど、この状況は個人が為せるものでないというのは理解できる。
かと言って、じゃあどうする?も見えてこないのがいまなんだよなあ…
2000年ごろにITバブルが沸き立って日本の産業が再び世界でイニシアチブを取れるかとなったが、現実は知っての通りGoogleやAmazonの台頭、MSとAppleの復権でアメリカ一人勝ち。
大学入った頃かな?IT夢物語の終焉とITバブルの崩壊もほぼ同時期に起こっていると感じた。
自分が就活の頃(2012〜2014)は日本のITはSIもWEBもボロボロで、SIの中の人間になった今も状況は芳しくないと感じている。