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はてなキーワード: 湿布とは

2023-07-22

腱板断裂によりもう二度と腕立て伏せができない

肩が長期にわたって痛かったので整形外科に行ったら腱板断裂という診断結果だった。

診察を受けるまで気が付かなかったが腕がいつの間にか全然上がらなくなっていた。上げようとすると激しく痛む。

鎮痛薬(飲み薬・湿布)を処方してもらって、肩を動かすように言われたり、ステロイド注射してもらったりしたが、鎮痛薬は少ししか効いていない感じで、ステロイド効果も1日だけだった。

調べるところによると腱板断裂は自然に治らないので、当たり前だが痛みを緩和するだけの鎮痛薬では治らない。

その後何度病院に通っても「様子を見ましょう」としか言われなかった。これ以上通院しても進展がなさそうなので、通院をやめて愚直に肩を動かしたり動かさなかったり(動かさずに安静にしていた方がよかったのではないかと思う)を半年間続けると、肩の可動域が広くなり、腕が頭の上まで上がるようになっていた。それでも元々の可動域には戻りきらない(もう片方の腕のように背中をかけない)し、腕に急激に力が入ったときに痛む。なんか肩がずっとゴリゴリ鳴る。これが何の現象なのかが分からない。

それでもう一度病院に行って、治る可能性があるのか聞いたのだが、「軽症だから別に生活に困っていなければ問題ないでしょ」と言われただけだった。

かに肩をかばうような生活をすれば全然問題はない。しかしもう筋トレは一生できない。近所のテニスコートテニスをやっている人を見て、ラケットなんて振ったら一発で肩を痛めるだろうことが容易に想像できる。

試しに腕立て伏せをしようとしたらやはり腕を曲げ始めてすぐに肩が痛み出す。

警察官制圧されるときに後ろ手にされるとまずい。痛いからやめてほしいと頼んでもやめてくれるわけがない。

とにかく腕を使うスポーツをせず、家電家具などの重い物を持つことがなければ困ることはない。

腱板断裂は手術をすれば治るらしいのだが1ヶ月以上ギプスで固定し続けるなど、筋トレをするという目的に対して大げさすぎる。

ということで、筋肉とは無縁の人生が確定した。

人間、顔や身長や頭の出来は不平等ものだが、筋肉もまた平等ではない。

2023-07-21

悲報 ケンモメン湿布が何なのか分からない

65 番組の途中ですがアフィサイトへの転載禁止です (ワッチョイ e256-MI76) sage 2023/07/21(金) 09:04:50.41 ID:N0Rbpnof0

湿布って科学的根拠あるの?

ジャップランド以外でも使われてるの?

70 番組の途中ですがアフィサイトへの転載禁止です (ワッチョイW 50a2-V4k/) sage 2023/07/21(金) 09:05:32.55 ID:x+SnNn9m0

ところでこれなんの効果があるの?

これでなにか治ったことないし、貼っても勝手に剥がれて邪魔なだけなんだが?

2023-07-07

[] 9日目

日付の数え方を間違えていたけど前回は5日目だ

なんとか辞めずに1週間を超えることが出来た

全身が湿布だらけだ

正直、休日を経てからバイト苦痛だったが自分用のマニュアルもどき作成し始めて少しやる気が出てきた

このまま仕事行く前に緊張で腹を下さなくなりたい

他になにか書こうと思ったけど忘れた

トイレ行ってきます

2023-06-27

anond:20230627003846

湿布や薬をもらって回る老人・転売する生活保護

マイナカードになったら防げるのって、どういう理屈なの?

マイナ保険証に反対してる人に

俺の記憶をのぞかせてあげたい

当たり前のように保険証の貸し借りをする人たち

どう考えても人種違う保険証見せてくる人

湿布や薬をもらって回る老人・転売する生活保護

それでもマイナ保険証作りたくないならこういう人たちから取りっぱぐれた金を反対派が払って欲しい

2023-06-19

姉が整形した日の思い出

実家でくらしてた20数年前、家に帰ってきた姉はなんか目に湿布つけてた気がする

特に気にもしてなかったが3日後くらいに湿布外した顔がパッチリ二重になっていた

妹と「あいつやったな」とアイコンタクトで会話したわ

一重だって別にいいじゃんと思ってたけど、嫌なんだねえ

一回だけ喧嘩して「このブス!整形女!」と罵ったことを後悔しています

人間には触れてはいけない痛みがあるから

2023-06-02

anond:20230601143242

真面目にこういう知能の低い老害男性から政治参加権利投票権利を奪えばいいと思う

おじさんだらけのシルバー民主主義の結果が、老人の湿布代に何兆円も注ぎ込むような老人政治だろ?

で?

少子化対策提案イスラム教化や男尊女卑化?低レベルすぎてやばいだろ?

しかし、実際にこんなバカ一定いるからね。政治を掻き回す連中の中には。

参政権を与えるな

2023-05-23

anond:20230523002643

マジレスなんだけど予算があれば余裕でできます

ただ、湿布くらいみなさんご家族の方に貼ってもらったりされますのでご家庭向けにはなかなか……

anond:20230523002643

いや今にロボットと一体化して湿布貼ってくれるかもよ

なにがAIだよ

背中湿布貼ってくれることもできないくせにデカい顔するな。

あと20年30年経って進化してもどうせ背中湿布1枚貼れないんだろ?

2023-05-20

寝違え

肩甲骨が痛い…

風呂入って湿布貼って安静にしてる

2023-05-14

睡眠時間確保した

頭痛薬飲んだ

・甘い物食べた

カフェイン断ちした

・酒もしばらく飲んで無い

湿布貼った

全身痛と怠さにはあと何すればいい?

2023-05-09

高齢者が少ない整形外科を集めたサイトが欲しい

高齢者湿布目当ての大量の小規模需要を大量にさばくモデル整形外科、疲れる。医師ともほとんど会話できない。予約や受付フローも雑。再診でまた行くのが苦痛高齢者が大量にくることで病院経営が安定し医療アクセスが向上するのは幻想

2023-04-04

普段しない化粧を入念に施して街に出た。

ケンタに並んでたら前にいたおっさん二人が「なんで今日、平日なのに混んでんの?」「おばさん達でしょ」とこっちを見つつ言ってきた

仕方無くコンビニ食べ物を買い、バスに乗る。

本当はクーポンを使い、ツイスターを食べるつもりだった。けれど「あれ等」と同じ空気を吸うのは耐えられない。

バスに乗ると、見覚えのある人が車内で話し始めた。特に挨拶はしない。

時間がまだあるので購買へ。PayPayを使うつもりだったが電子マネーは使えず。振り返るとスイカ対応自動販売機があった。

部屋に入ると、男性が会話していた。特に挨拶はしない。

女性の周囲には男性が5人いて楽しそうに会話している。

終了時刻が過ぎても解散を告げられず、時計をみやる。

バスに乗ろうと歩道を歩いていると警備員に叱られる。バスに乗るが乗客がうるさく、不快になり下車。

電車を降り、駐輪場女性男性に飲みに誘われていた。丁度私の自転車を挟む形で会話しそれを避けて自転車を出した。

帰宅すると、玄関の中に居るはずの犬が外に繋がれたままだ。

餌をやり、母親湿布を与え、本を読んでいると猫に邪魔された。

自分人生とは、何なのだろう。ルッキズム支配された男達が私を蔑ろにし、若さに喰らいつく。無視されるだけならいい。この社会意味を見失いながら腐敗していく。きっと、この次に会う人もそうして足蹴にするのだろう。私というアイデンティティ価値を見出す人がいない。このモラトリアムの中で唯一見出だせたもの、それがこの事実だ。

明日には生きている事を望んではいるが、明日とは昨日とは違う日でしかなく、今日世界の何処かは破壊され作り直されていく。価値を求めたこ世界は、増幅をやめない。

2023-03-27

リドカイン配合の湿布はお医者で処方して貰えるもんだろうか(老人)

2023-03-21

anond:20230321120012

雇えばそんなもんだろ

それを無償労働無償サービスとして換算してる方がだいぶキモい

病院をタダで湿布もらえる場所だと思ってるジジババだらけの日本で言っても無駄なんだろうけど

2023-03-14

漠然とした。多分私の人生の話。

急に昔の話をしたくなったので衝動ではてぶに登録した。

多分春だからだと思う。これは花粉症の症状の一つ。

そもそも、真夜中にこのブログを開設するあたり、私はもう正気じゃない。

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漠然とした。多分私の人生の話。

5歳の頃、家族旅行アメリカへ行った。国外旅行へ行くのはこの20数年間でこの一度だけ。知らない言語に囲まれて、知らない文化に触れた、初めての経験

私はそれまで、父親よりも背の高い人間がこの地球にいるなんて知らなかった。

幼稚園キリスト教系だった。でも園の中に十字架とかそういう「偶像」がなかったので、私が日々の中に神の存在を感じる機会は非常に限られていた。お弁当を食べる時になると手を合わせて祈りを捧げた。「神よ、日々の糧に感謝いたします。アーメン」。この時間くらいじゃないだろうか。

先生たちは定期的に聖書の話をしてくれたけれど、当時の私には理解できなかった。そして多分先生たちも私たち理解することを求めていなかった。卒園式で綺麗に装丁された聖書記念品にもらった。字が読めるようになり、心に哲学概念が沸いた年齢になった時に初めて読み返した。そしてようやく何かしらは理解できたと思う。多分。…。時間差があるね。

でもこれだけは覚えているのがある。園長先生という方は非常に柔らかいお話の仕方をなさる方だった。わかるようなわからないような、でもそれはそれとして言葉がスーッと染み込んでいくようなお話をなさっていた。

先生はいつもこうおっしゃっていた。唇に歌を忘れずに。光の子として歩みなさい。

前半は知らない。でも後半は聖書の一節だ。「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意正義真実とが生じるのです」

小学校の頃は全く覚えてない。

中学時代勉強はできるような、できないような子供だった。

英語音楽国語だけできた。でも国語担当教師と年がら年中喧嘩してたので評定に定期テストの点数が反映された記憶がない。

英語は楽しかった。小さい頃漠然定型分だけ覚えて旅行に行ったあの「英語」が、形ある理論知識として目の前に再び現れた。いうなれば、旧友との再会のような。互いに少し成長していたけれど。

音楽は、心の拠り所を得るために気まぐれで合唱部に入ったら急に歌えるようになった経緯がある。何それって話なんだけど、私もよくわからない。ただ、ある日ある時急に突然「声の出し方、響かせ方」が分かった。2年生の時、ソプラノソロパート担当させてもらった。嬉しかった。あれは、私が自分の実力だけで勝ち得たもので、そして私にもできるものがあるのだという証明になったから。音楽先生卒業式の日私の母をとっ捕まえて手を握ってこう言ったそうな。

お嬢さん音大に行きたいと言ったら、どうか止めないで入れてあげてください」と。

周りの子供たちは「自由」が増え、レンタルショップビデオを借りた。麓の街に行って、友達同士で服を選び合った。私にもそんな自由が欲しかった。漫画の貸し借りをしてみたかった。アニメ情報を共有してみたかった。

ある日、一緒にピアノを習っていた友人から楽譜を借りた。

彼女は「あなたが弾きたい曲が入ってる楽譜、家にあるから貸してあげる。家まで来て」と言った。彼女の家は私の家とは少し離れていた。やや逆方向寄りなのだ。でも私は彼女について行った。そして楽譜を借りた。

家に帰ると母は非常に機嫌が悪かった。ただいま、という挨拶に対して返ってきたのは「どこほっつき歩いてたわけ?」だった。確かに帰宅時間は通常より20分ほど遅かった。

正直に話した。友人の家に寄って楽譜を借りてきた、と。楽譜没収された。

ちなみにその友人は時々漫画も貸してくれていた。しかし母はそれを目敏く見つけて隠した(母はよく私が学校にいる間に私の部屋に入って物を漁っていた)。そして3週間ほど経った頃にクロゼットから出してきて「あの子に返してきなさい、今すぐに」と言ったのだ。

少し考えればわかること。この家は、何かが少しずつ狂ってる。

私にも自由が欲しいとゴネた事がある。他の女の子みたいにガーリーな服(当時は少し露出があるのが流行っていた記憶がある)が着たい。髪を伸ばしたい。休日友達とお出かけをしたい。バレンタイン友達チョコレートの交換をしたい。

ことごとく跳ね除けられた。

おしゃれがしたいなら家でやらないで外で自己主張して頂戴。学校お菓子を持ち込むのは校則違反でしょ?(それをバレンタインの日だけは黙認されてるから私にもやらせてくれと言ったのだが。)お出かけして遊ぶ暇があるならピアノ練習して勉強したらどう?アンタは目の前の遊びを取って将来を失うつもり?それに私たちがアンタのピアノ習い事にどれだけの月謝を払ってると思ってるの?その分ちゃん練習してよ。

そんな言葉で私の心はポッキリだった。でもその時はまだ幼かったので「高校生になったらきっと変わる」と思っていた。

ちなみに上記言葉を言われた後で私は一度だけ地域お祭りに友人と行ったことがある。

一言で言えば、つまらなかった。目に映る何もかもがくだらなく見えて、そんなくだらないものにはしゃげる友人たちが寧ろ一周回って羨ましく思った。その日の私はピアノ練習もしなかったから、鍵盤が恋しかった。結局皆より一足早く帰宅したはずだ。

…そんな私の感想に、母は非常に満足げだった。こればかりは癪にさわる。

高校私立女子校入学した。良い大学に行くことだけが目標だった。それさえ達成できたなら、きっと私の人生は報われると思った。おしゃれらしいおしゃれをしなかったことも、友人と行ったお祭りを楽しめなかったのも、バレンタインの日にお菓子作りをしなかったのも、全部全部。

周りの友人は有名らしいアイドルにどっぷりとハマっていた。週末になれば電車に乗って遠くへ行き、グッズを買い、ブロマイドを買い、皆で見せ合って楽しんでいた。

街のお祭りを楽しめなかった女は、アイドルの良さもわからなかった。女の子たちが「ねえねえ、このひとカッコいいと思わない?」と見せてくるのを適当に「ほんとだ、カッコいいね」と返した。

ちなみにミュージカルをやる部活に入ったが、言わずもがな母は私がそこに入部するのを死ぬほど嫌がったし、門限は昔よりもシビアになった。当然遊べなくなったし、部活も毎回早退していた。それは舞台本番の1週間前でも変わらなかった。先輩も同期も私の家の事を理解してくれていたことだけがいである。あの人たちは皆優しかった。でもその優しさに永遠に甘えるわけにもいかなかった。当時私はスマホを持っていなかったから「今日だけは門限を伸ばして」と公衆電話から家に電話をかけた。「それなら家に入れてやらない」とだけ返されて電話を切られた。私は職員室の前で泣きながら「どうしろって言うんだよ!」と叫んだ。

その部活は1年生の冬に廃部になった。まあ色々あったのだ。晴れて私は本当に勉強しかすることの無い暇人になったのである

英語にのめり込んだ。きっと海の向こうの人たちが喋ってる言語は私の住む世界を広げてくれると思った。

音楽は私の心の拠り所だった。親には「私たちがアンタのピアノ習い事にどれだけの月謝を払ってると思ってるの?その分ちゃん練習してよ」と言われていて、それでよくピアノが嫌いにならなかったな、と思わないでもないが、それはひとえにピアノ先生の教え方が非常に上手かったからだ。あの先生は一生の恩師と言っても良いだろう。ピアノ技術だけでなく、音楽を体全体で楽しむことの大切さを教えて下さった。

必死勉強して、そこそこ良い大学に受かった。当時は大学入試の定員規定が厳しくなったばかりだったか絶対浪人すると思ってたけど、受かった。第0志望、希望希望通りの学科

高校生の頃(というか小学校中学から)ずっと母は私に「アンタみたいに頭の悪いやつは、私の時代なら商業高校に行ってたよ。今はいいね、アンタみたいなバカでも人並みに高校に入れて受験できるんだからさ」と言っていた。

何度も娘をバカだと言わなくて良い。言われなくても本人がちゃんと分かってる。

大学は色々な地域から色んな人たちが入学していた。

同じ地域に住み、同じ景色を見ていた小中、その延長線上にあった高校とはまるで違っていた。私のような実家住まいもいれば、一人暮らしで頑張る人もいた。

でもこれだけは断言したいが「明日屋根心配しなければならない人」は私以外あの空間には存在しなかった。

大学講義は遅くて6時に終わっていた。母は言った。

「7時半には返って来れるでしょ」

まり、7時半が門限だということだ。大学生の、門限が、7時半。

あんまりだよ、と泣いた。父を説得しようとし、父方の祖母を説得しようとした。大学生なんだよ、大人だよ?と。でも父は母のイエスマンだったし、祖母(と叔母)は如何せん価値観が若干古かった。「7時半は十分遅いよ、お母さんは譲歩してる方だと思う」と言って譲らなかった。

遊ぶことはなかった。化粧もしなかった。ファンデーションだけだった。化粧なんてね、若いうちは要らないの。それが母がいつも言うことだった。

少し考えれば分かること。あの時の母は、私を完全にコントロールたかったのだ。

大学2年生の時、母に内緒彼氏を作った。

その年の秋、私はこれまた突然、手首を痛めた。関節炎だった。ピアノの弾きすぎ、PCの打ちすぎで利き手ではない左手に過度の負担がかかったらしい。もうピアノは弾かないでください。と言われた。

あの時の絶望といったら。私は身近な人を突然亡くした経験はないけど、多分親友がある朝突然死んだらこういう気分なんだろう、と思った。うまく使えない左手、もう弾けないピアノ。虚無感、なんて言葉じゃ補いきれないものだった。

私にとってピアノはそれほど大きな存在だった。嬉しい時も辛い時も一緒にいたのが、ピアノであり、音楽だったから。

その時急に現れたのが昔の知り合いだった「彼氏」だった。

少しずつお互いのことを話す中で私は小さな打ち明け話をした。休日が大嫌いなんだ、と。

当時母は土日のたびに癇癪を起こしていた。やれ私の歩き方が気に食わない、やれ私の話し声が気に入らない。どうしてアンタは私の気に入るように振る舞わないの?と。当時私は土日の早朝6時〜9時でコンビニアルバイトをしていたので、その早朝勤務の後に母の喚き声を聞くと言うのはどうにも「来る」ものがあった。

さて話を戻すと、私の打ち明け話を聞いた彼は私を週末のお出かけに誘った。電車の向こうの街でかれこれこういう催し物があるらしい、行ってみようよ。気分転換にさ。と。そういう具合に。そして私はその誘いに乗った。

母には「友達と出かけてくる」とだけ言った。情報は不足しているかもしれないが、嘘はついていない。少なくとも当時は彼はまだ「友達」だった。

そしてその友人は彼氏になった。

から告白された時、私は一種のチャンスを感じた。きっと私は自分証明できるとお思った。私の人生は私のもので、私の人生の決定権は私が握っているのだと。

しかも、当時の私が心から欲していたのは「絶対的な安全」だった。そして痛めた手首によって失われた「心の拠り所」だった。

きっと彼ならそれらをくれるだろうと思ったので、私は彼の告白同意した。

まりにも、身勝手


彼はそれ以来ちょくちょく私を外へ連れ出した。

その度に私はまるで世間一般に溶け込んだ気分になっていた。世間一般の「普通の子」になれたように思った。そしてその時私は心から喜んだ。「生きてる!」と無邪気に思えた。

私が勝手に出かけ、挙句彼氏まで作ったので、母は怒った。最初父は「別にいいんじゃないか?」と言っていたが、母があまりにも怒るので父も手のひらクルリと返した。

彼の名前学歴を言わされた。ひどく侮辱された。

母は私から家の鍵と財布の金、銀行カード没収した。お前に鍵と金を渡すと碌なことにならない、と言いながら。(ちなみにこの銀行カード、取り返したら今度は月に3万、家に入れる事を要求された。当然今度は私の生活費が足りなくなってバイトを増やしたら、要求される金額がまた増えた)

母は、アンタがどこへ行ったか全部わかってるんだからね!と怒鳴った。最初意味がわからなかったが、どうやらあの時の母は私をスマホGPS機能で追跡していたらしい。それが判明した時、私は泣いて彼氏に詫びた。どうしようもないものに巻き込んでしまったと思った。ざっくり言えば、母のやったことは犯罪に近いのだ。

彼は「気にしてないよ」と言った。

私は「いや、そこは気にしてくれ」と思った。というか、そう言った。

彼は「お前がかわいそうだ、どうにかして救いたい」と言った。

その心はありがたかったが、ありがたがると同時に私はそれを拒絶した。

「かわいそう」と軽々しく言えた彼はどこまでも温室育ちだった。4人家族ペット付き、平均的かそれよりも幾許か上の環境で、ぬくぬくと、二親に愛されて育ち我らが王子様のような扱いを受けてきた彼が言ったのは、永遠に「かわいそう」な立場にはならないであろう人間の、無意識傲慢だった。

「救いたい」と言った彼は、きっと人間人間を救えると信じていたのだろう。確かに信じるものは救われるとは言うけれども、彼氏とはいえ第三者立場人間他人を救えるのなら、今頃イエスキリスト聖母マリアもこの世から用済みだろうし、仏典聖典も要らない。でも世界にはそういうもの存在するのだ…。彼はそれをちゃんとは理解していなかった。

私の状況も、世界の状況も、「聞いて知ってはいる」けど「理解」はしていなかった。

彼氏母親という人は、息子から私の家の状況を聞いて、こうコメントした。

「あそこの大学の子だと聞いて安心していたのに。それじゃあ全く、訳アリのお嬢さんを拾ってきたってこと?」

…ってうちの母がいうんだ、面白いよな、訳アリだなんて。と彼は笑いながら言った。少なくとも彼の中で「訳アリ」という言葉一種ネタとして消費されたらしい。

私は彼氏ができた、とか勝手に出かけた、とかそういう「罪」で度々家を追い出された。そんな時私を匿ってくれたのは大学の友人たちだった。

追い出されるたびに顔色が悪くなる私を見て友人は私の目を閉じさせ耳を塞がせ、その間に家中刃物という刃物を知らない場所に隠した。彼女曰く「今のアンタに刃物を見せたらすぐさま死んでしまいそうで怖い」。当時の私は一体どんな顔をしていたのだろう。

結局、私は彼と別れた。

彼は普通の家で育った普通人間だった。そんな温室の彼を「私」という人間に巻き込み、異常なものを見せ、その一部だけでも経験させてしまたことは、私が負うべき「罪」のように思った。そして、そんな異常な場所から彼を一刻でも早く遠ざけようと思った。「かわいそう」という言葉も「訳アリ」という言葉も、ネタとして理解できる世界に戻そうとした。

それが正しいかどうかは本当にわからない。でも身勝手だったとは思えど、あの時の私にできた「最善」の判断は、それだった。

どうか彼には「普通」の彼女ができていてほしいと思う。そして、私の視界に入らないところで幸せになってほしい。

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大学3年生になり、2つの喪失、「普通」の概念について考える日々、加えてコロナ禍。最悪だった。それでも秋までは保った。そして秋になって体調を崩した。

感情がわからなくなった。楽しいとか、嬉しいとか、悲しいとか。

指先から血の気がひいた。四六時中まるで体全体が後ろから引っ張られているような感覚だった。

ほんの少し正気に戻ったその瞬間に病院に行き、うつの診断を貰った。ついでに精神安定剤も貰った。(本来抗うつ剤をもらう予定だったが、そういう精神に効くタイプの薬を飲んだことがなく不安だったため、安定剤からスタートになった)

家族はまるでお手本のような否定言葉をぶつけてきた。

仮病だ、とか、考えすぎだ、とか、甘えだ、とか。診断をした医者はヤブだ、とも言った。そして私から保険証現金没収した。よって私は途中で治療が止まっている。


正直、大学3年4年をどう過ごしたか記憶がない。

ちなみにかの「原神」を始めたのは4年の最初だったか、それくらいだったはずである。(タブレットデバイス様様で、こういうゲーム自分スマホに入っていれば「実体」が無いので、両親は私が流行りのゲームを始めただなんて夢にも思っていない)





うつの診断を受ける前だったか後だったか、とにかくその辺りの時期に私は数回手首を切った。そのうちの一つだけ、鮮明に覚えている。

衝動に任せて切って、うっすらと血を滲ませた。最悪だったのはそれが金曜日で翌日にはバイトがあったということだ。(※この時は体調の限界やらシフトの都合やら色々なものが重なって、私のシフトは早朝6時〜9時ではなく、9時〜12時に移っていた。そこには私の幼馴染の男の子も一緒に働いていたので、早朝から働いていた時よりは幾分気が楽ではあった)

さて左手首を切って血を見て1時間、なんとなく冷静になった時に気が付く「待てよ、明日バイトじゃん」は本当に最悪だ。急いで薬をぬり(強めのステロイドだった気がする)、ガーゼを乗せて包帯を巻いた。

翌朝幼馴染の彼は「それ、どうしたんです」と聞いてきたので、私は笑って言った。

「関節炎の湿布


この幼馴染、私が怪我をしたとなるとまるで問診か何かのように問い詰めるのである。どこで怪我をしたの、どうして怪我をしたの。その時何があったの、いつもと変わったことでもあったの。

手首は数回掠った。そしてもし、もう一度でも金曜日にそれをやった上で「どこで、どうして怪我をしたの」と問い詰められたら、私は誤魔化せる自信がなかった。

そもそもコンビニアルバイトなんて、いつヘルプ要請が入るかもわからないものなので、それが金曜日じゃなくても、手首を切るのは普通にアウトだった。いつか誤魔化せない日が来ると思ったし、その調子で切ってたら取り返しのつかない事になるのは目に見えていた。

それ以来、手首を切るのは自制している。少しばかり、褒めてほしい。

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先日、この幼馴染と少しばかりの遠出をした。

出かける予定を作ったことを正直に母親に白状し、許可を得た(これがまたハードルが高かった。)母は私たち電車で行ったと思っているが。

私は彼が運転する車に乗って遠出した。





帰りの移動だった。彼は、夜の暗闇が一番好きだと言った。

私も夜が好きだと返した。夜は良いなと思う。あの暗闇も、程よい明るさも好きだ。

その日すっかり疲れてしまっていた私はぼんやりと、彼に少しばかりの昔話をした。

まだ私が早朝6時のバイトシフトに入っていた頃、5時に起きて支度をしていたから冬の早朝は真夜中みたいに真っ暗だったのだと。そして少し季節が春に近づくにつれて日の出時間も早くなり、西の空は暗く、東の空は明るくて、私はその真ん中に立っているような錯覚を覚えたのだと。まるで、昨日と明日の境目にいるような気分だったと。

ある時私は親に家を追い出されて、月曜火曜ならまだしも金曜日に追い出されたのなら翌朝のバイトは始発電車に乗らないと間に合わなかった。まだ空が真っ暗な時間にそっと友人の家を出て、電車の窓の外がうっすらと明るくなるのを見ていた。

そう言った。話し終えてからようやく自分が一体なんの話をしたのか、一体彼に何を聞かせていたのか気がついた。

変な話してごめん。私の家の騒動を知ってて私を家に泊めてくれた友人くらいしか知らない話だ、多分他人に初めて話した、幼馴染の女の子ですら知らない話だ…。と途方に暮れながら謝罪したところ、彼は「そうだろうね」と言い、こう続けた。

「よく、怪我しませんでしたね。危ないでしょう、色々と」





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今も私は「普通ってなんだろう」と考えている。

家では相変わらず母がつまらないことで喚き散らしているし、私の髪の一本一本にすら執着し干渉している。そして相変わらず父は母のイエスマンだ。


幸せになりたいな、と思う。

でもまず私は「幸せってなんだろうな」から思考を巡らせなければならい

そもそもはいまだに感情の生成についての問題解決していない。

たぶん私という人間も私の家族も、私の家の一族も何かしらが「おかしい」のだ。皆が皆で、それぞれ違うベクトルで狂ってるから、その異常性に気がつきにくい。

でも気がついた人が気がついた時に「終わらせなければならない」。母は自分自分母親と絶縁した。もしかしたらそれはいつか来る自分未来だと思う。

それはそれとして、もし誰かが私の幸運をほんの少しでも願ってくれているのなら、多分、私はまだ幸せだ。

2023-03-11

anond:20230310235044

老人のどうせ捨てられる湿布代や余命1ヶ月の延命措置若者お金で助けることを良しとしてる奴隷志願者じゃん。数百万円を無料でばら撒いてるから

政治監視が伴わなきゃ意味ないんだよ

2023-03-05

anond:20230305124951

若者お金老い先の短い老人を先端医療で生きながらえさせることに何兆円とかけてる構造もっと疑問視すべきだよな

老人のどうせ捨てる湿布代で今の若者は殺される

余命1ヶ月の老人を1ヶ月持ち堪えさせるためだけにじゃぶじゃぶ税金注ぎ込んでるのは賢いと思えない

家族年金が欲しいから寝たきりで喋れなくてもギリギリまで延命措置をしてくれと頼むし

教育子育て投資もっと使うべきだし、女性差別外国人差別などを改め、人権教育を行い、無駄性的搾取を改め、まずは人権尊重できる教養を備えた国民を育成してまともな国になるべき。人権保障された「民主的社会」を作るべきだ

結局のところ、長期的利益を考えればそれが1番

もっとも難しく忍耐の必要なことだとしても。

短期利益のためにあらゆるもの犠牲にして簡単でわかりやすく怠けたやり方に逃げていれば、簡単で楽かもしれないが色々な歪みが出てしま

エロに逃げるのは楽だよな。絵が下手でも漫画が下手でもストーリーゴミでも技術なくてもエロけりゃそこそこPVがつく。だからセンスのないゴミ絵師ゴミクリエイターはより過激ニッチ下品な先鋭化したエロ必死に食い繋ぐ

教養もない底辺お絵描き好きなだけでクリエイターになろうとするから、なろう系みたいな倫理教養も置いてった作品が出来上がる

大衆感覚麻痺引き起こして目に見えないものをたくさん犠牲にして。あんな下卑た作品に慣れてしまった国民は、もうリスペクトフルな男女関係に溢れた世界からは遠く離れてしまうだろうね

後進国レベルの段階で躓いてたらその先には行き着けない

他にもっと考えることがあるよな

貧困層底辺地獄放置すると無敵化したり虐待親に進化したりどんどんバケモノの温床になるので女性保護は大賛成よ

障害者やなんらかの依存症患者ケアも広がるべき


結局はてなアンフェの奴らは頭が足りない上にフェミ憎しで「おでのおちんぽをビンビンさせる絵の悪口言ったからやっつけてやるー!」レベルバカしかおらんから社会貢献とか平和の実現とかは考えてない

自分のちんぽ以外はどうでもいい幼稚な連中

そのまま自主去勢されて死んでくれればおけ

2023-02-28

湿布の反対って乾布じゃなくね?

anond:20230228002744

真面目に答えると過半が日常的に湿布使ってないか一般論にならんのだわ。

生理で薬が〜とか言ってるやつも同じ

一般論にしたいならピルとかロキソニンとか過半使ってるってデータ出す所から議論スタートですわ

anond:20230228002526

俺も腰痛湿布常用してるんだけど湿布貧困というイシューは誰も相手にしてくれない……

2023-02-24

肩甲骨のあたりが痛い

湿布貼っても治らない、筋肉痛じゃなくて別の病気か?

2023-02-10

結婚してよかった

やあ、アラフォー女だよ。結婚してそろそろ3年、結婚してよかったな~としみじみ思っているので書いてみるよ。まあ、まだ新婚の部類だよ。特に内容はないので、名前を隠して楽しく日記だよ。

3年前、6年ほど付き合っていた彼氏結婚したよ。タイミング的な理由コロナ禍だよ。

それまでは、一人で十分やっていける収入もあるし、家に常に誰かがいるのも嫌だし、面倒くさいことも増えそうな(というか仕事足枷になりそうな子どもを作れとか言われそうで嫌だった)結婚をする理由なんてあるのか? しか彼氏とはだらだら付き合っているだけで、一人で行きにくいところに一緒に行く要員と化している友達っぽい関係なのにやっていけるのか? …と先延ばしにしていたけど、コロナの話が出てきたころに夫が結婚したいと言いだしたので結婚したよ。

良かったこ

・遅く帰っても家が温かい。明かりもついてるし暖房もついてる。最高!

冷蔵庫食べ物無駄にならない(一人だと地味に余らせたりしてたからね)

・多めに買っちゃっても食べてくれる

疲れた日でも部屋が掃除されている(これは夫のとてもありがたいところ)

テレビ見ながら話す相手がいる

・「電気代高い」「高え!!」と言い合える仲間がいる。ついでに建設的な節電計画を話し合える

・これ以上恋愛しなくていい(これ、意外と楽になった)

・親とも関係のない、自分だけの家族がいる何とも言えない心強さ

子ども可愛いし、いくらでも好きなだけ子どもの話をする相手がいる(欲しくないと思ってたくせに、結婚してすぐ子供が出来て、生まれて、もうすぐ2歳。めちゃくちゃかわいい

・めちゃくちゃ子どもを可愛がってくれている。時短なのは私だけだけど、早く帰ってきてくれる。

・付き合ってたときよりも「こ、こいつ人としてちゃんとしている……!」と思う。

ゲーム機とかが相談の上購入されるので私も遊べる。

・体調悪い時に頼りになる。

背中湿布を貼ってくれる

・ネトフリとかディズニー+とかも折半できる。

面白い記事があったらシェアできる。

・興味分野が違うので知識量が二倍になったような幻想を抱く。

二馬力最強。収入足りてると思ってたけどダブルインカムに勝る安心感はない。

良くないこと

・米がすぐなくなる

毎日があっという間に終わってしま

彼氏だったときよりも夫になったほうが100倍くらいいい奴なんだわ。ドキュメンタリー的なの見ながら先立たれたときのことを考えて泣いていたら爆笑されたけれども。付き合ってたときは好き好きまったく言わなかったのに、今は折々に来世も一緒になろうって言ってる。来世も一緒になろう。

後悔していることがひとつあるとしたら、もうあと5年は早く結婚できたということかな。

2023-02-08

anond:20230208172513

昔のマンガに良く出てくる、おばあさんがこめかみに貼っている湿布的なものは何か調べてみたんだけど、

トクホン元祖鈴木日本堂が発売した乙女桜がルーツらしい。

頭痛薬として使われた。

https://twitter.com/Calcijp/status/876949055586181120



シップでも代用可能

https://twitter.com/fransowa_ss/status/888214191772844033

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