「オーケストレーション」を含む日記 RSS

はてなキーワード: オーケストレーションとは

2017-01-02

ユーフォの魅力の再確認

といっても「響け!ユーフォニアム」で再確認したという話ではない。

いや、確かに上述のアニメユーフォに興味を持ったのだが、本当にこの楽器の魅力を知ったのはオケでの起用だったりする。

オケ楽器の使い方の特徴は

「この楽器の最高の音はこれ!」

という、ある種の予定調和ありきの起用という点にある。

なので、オケでの使われ方だけを見て、その楽器の全てを知った気になるのは早計である

しかし、オケでの使われ方を把握することで、「楽器の一番美味しい所」を再認識するにはもってこいなのである


さて、今回聴いたのはユーフォ登場曲ではド定番と言われる、ホルスト作曲組曲惑星から火星である

組曲中、最も有名な「木星」に次ぐ知名度を持つ、「心太が食べたい」のリズムキャッチーな曲だ。

例の有名なソロは、確かにユーフォの持つ暖かでまろやかな音色を良く活かしている。

これこそ、他の楽器では代わりがいない音だ。

そして曲が進むとトランペットと掛け合いを演じるのだが、向こうがフォルテシモのペット2本で来るのに対し、こちらはフォルテかつユーフォ1本で受ける。

これは鋭いけど細身の音のペットに対し、柔らかく太い音のユーフォバランスを取った結果だろう。

これまたユーフォの音の特徴を良く勘案したオーケストレーションだと思う。

(動画https://www.youtube.com/watch?v=L0bcRCCg01I 奏者の自撮りによるダイジェストhttps://www.youtube.com/watch?v=RERBcMwHi34)


しかし、それと同時に考え込んでしまった。

「今後更にこの楽器の魅力をオケで光らせるのは、正直相当厳しいかも」

と。

なぜなら、ユーフォ担当する中低音域は、絵に描いたようなレッドオーシャンからである


さっきオケ楽器の使われ方は予定調和と書いたが、言い換えるならオケ歴史というのは、作曲者が新しいサウンドを求めて新たな楽器を試し、執拗に篩いにかけてきた歴史でもある。

即ち現在頻繁にオケで見かける楽器は、そうした淘汰をくぐり抜けてきた、いわば選りすぐりなのだ

そしてユーフォの音域を既に担っている楽器には、金管だけでもホルントロンボーンという強力なライバルがいる。

ホルンオケ草創期からレギュラーメンバーだし、トロンボーンレギュラーこそ逃したものの、ベートーヴェン時代から頻繁に起用されてきた、いわば準レギュラーである

更に金管以外でもチェロファゴットバスクラリネットといった楽器が控えている。どれもこれも、数多の名曲で不動の実績を築いてきたメンツだ。

そんな彼らに割って入ってポジションを獲得できる個性ユーフォにあるか…という話である

同様の話は、サックスにも当てはまる(こちらはオーボエコーラングレクラリネットホルントロンボーンヴィオラチェロ等とカブる)。

一方、ユーフォサックスと同年代発明されたチューバは、登場するやいなやオケに起用され始め、今では準レギュラー地位を勝ち取っている。

「登場した年代が新しい楽器」どうしでハッキリ明暗が分かれた形だが、これはチューバが担う、オケの最低音域にはコントラバスコントラファゴットしか存在せず、ブルーオーシャン戦略で行けたということだ。


やはりユーフォ活躍する舞台軍楽隊英国式金管バンド辺りという結論になるのだろうか。

自分ユーフォという楽器を初めて耳にしたのはEテレ小学生向け音楽番組で、でもオケにいないし「なぜそんな楽器が?」と思ったものだが、あれも金管バンド吹奏楽の流れがあるからだろう。

もっとオケでもあの優しい音色を聴きたいものだが。

作曲者の創意工夫に期待したい。

2016-11-23

ゲーム音楽オーケストラアレンジダサい

アレンジとしてのオーケストレーション嫌いだからこの頃流行しているレトロゲームオーケストラ版とかホントつまんないし全部チェンバロメインでアレンジしたような古楽スタイルアレンジとかやってほしい、ていうか世代的にはFFアイリッシュアレンジCDでキャッキャ言ってたのでオーケストレーションDAWでのミックスより他にやることあるだろ30代SFC直撃世代舐めてんじゃねえぞ食い詰め交響楽団存続のための苦肉の策としてのゲーム音楽なんてしょせんハイプでしょって鼻で笑ってしまう程度には中二病から、いっそファミコン実機100台用意してそれをリアルタイム演奏電子楽器オーケストラみたいなことやってほしいです。

2015-07-09

IT業界での悪は流行を追わないこと

流行勉強しないやつとは仕事したくない
最低限下記は知っててほしい

キーワード


■本

プロマネならアジャイルサムライとかチケット駆動開発とかリーン・スタートアップとか読んどけ。頼むから




頼むからこれぐらいは知っといてくれ。確かに流行り廃りがあって、追っていたもの崩壊したときツラいのはわかる。

しかし、上記はもはや流行りでも枯れてきてデファクトスタンダードになっているものばかりだ。

設定ファイルバージョン管理ちゃうとまずいだろとか、本番とは違うからローカル自分で手作業で変えろとか、何言ってんだおまえは。オーケストレーションツール使え。

クライアントが困ってるのに、オマエの環境で再現しねーとかあたりまえだろ。自分環境かえてんだから。同じにしろ

リリース対応20時間かかるとか何馬鹿なこと言ってんだ。10体制20時間とか1リリース予算300万超えかよ。本気かよ。

細かくリリースしろ。まとめんな。だから不具合もでかくなる。文言修正だけで3ヶ月待たせるな。機能の追加と軽微な修正は別だ。

あとエクセルやめろ。最初はいいけどメンテがつらすぎる。バグ管理テスト設計図なんかはもはやそれ用のオンラインツールあるやろ。それ使え。




もう少し最新のヤツは勝手に追え。

俺はそれらがデファクトスタンダードになるかコケるかは責任もてん。

少しだけいうならローカルビルドシステムはあっていいかもな。gulp とか grunt とか。

2014-02-08

鬼武者サントラ収録時、指揮をした 新垣隆による楽曲解説(当時、佐村河内守作曲)と寄せ書き

多くの目に触れるようになる前から価格が高騰し、入手困難なCDであるため、これを引用公開することで、多くの人の目に触れることは、昨今の事情に照らし、有用だろうと思い、ここに記しておきます。じゃあ増田で書くなよ、というツッコミは効きません。たぶん期間限定

奇跡目撃者    指揮者 新垣隆

佐村河内スコアを詳細に眺め評価することは、近頃の劇音楽に屡々見られる基本的技術不足や、必要以上に技を凝らそうとする過剰なテクニックの持て余し。

これらとは明かに一線を画しているという事だ。

第一楽章邦楽静謐な、それでいて熱いエネルギーを内に秘めた佇まいから戦いを表現する大オーケストラへの見事な転換、目の眩むような、あたか生物細胞分裂の様な声部の増殖の緊張は、来たるべく英雄の出現(心に強く刻み込まれる主題[テーマ])を準備しているのだ。

第二楽章では、一楽章の主要な動機[モティーフ]や主題[テーマ]を巧みに変奏発展させてゆく、限られた時間の中で超絶的展開能力

神業である

そして遂に圧倒的なクライマックス突入する。

全く隙の無い構築力と完璧オーケストレーションには唯々感嘆するばかりだ。

これらの事が自然に在る、ということ、技術はその為にこそ使われなくてはならない事をこの奇麗なスコアは私達に示してくれている。

そしてこれこそが天才仕事なのだ

そんな氏の天才物語エピソードがある。

私がコーダ部の総譜を受け取りに氏宅に伺った日のこと。

着いてすぐ筆談で、まだ出来てないので待てとのこと。

以降氏は黙したまま延々4時間が流れた。

と突然立ち上がり、未だ見た事も無い80段はあろう巨大な五線紙を取り出し席に着くや否や、嵐の如くペンを走らせ始めた。

それは神憑り的な速さといった感じだった。

何やらスケッチでも書き写しているようだった。

10分も経った頃、「写譜なら手伝おう」と立ち上がり氏に近づいた私は思わず目を疑った。

氏が書き写している筈の五線紙の向こうには何も無かったのだ・・・・。

その恐ろしい光影に立ち尽くすばかりだった。

写し取っていたのは頭の中のスケッチだった、以降ペンは一度と止む事無く僅か20分で全ては終わった。

氏は見直しもせず「ポイ」と私に手渡した。

後に私が見直したところ、何の落度も無かった事は言う迄も無い。

こうして私は奇跡目撃者になったのだ。

注:引用者により、ルビを該当する熟語のあとに[]で読みを挿入してある。また、句点ごとに改行し、アラビア数字は半角に変更した。

交響組曲ライジング・サン』徹底アナリーゼ(分析)

遠い古からの声―長い間日本風土の中で培われてきた都節と呼ばれる伝統的な様式からこの曲は始まる。

この尺八の「息」が、はじめは琵琶の力強い一打や笙の開放的な響きを導き、外に開かれていく空間を形づくるが、つづく締太鼓合いの手を橋渡しとして、今度は逆に人間の持つ陰の部分、尺八の内に籠った響き、そこに影を落とす琴の不穏な調弦や笛の虚ろな息づかいなどが、前との微妙コントラストとして対置される―ここで提示された様々な要素(おもにコントラストという概念)がこの作品の全体を紡いでいく上での重要ポイントとなっている―。

やがて一本の竹のひびきは12もの竹(尺八)を呼び(ff)、静かに、しかし豊かにひびき渡る和太鼓の一打が大オーケストラを迎え入れ一転としてスペクタクルな場面に突入する。

前の部分と全く別な世界の様にみえるこの部分は実は冒頭の尺八旋律と深い関わりを持っている。

譜面を見てみよう。

(譜例1)ここでフレーズの後半にあたるAという部分にオーケストラ対応する。

(A')。

いわば西洋的に解釈―拡大される、という「複写」が行われる。

そして英雄の出現を伝えるファンファーレ(これは西洋で培われてきた伝統だ)につづいて(やはりこれも西洋伝統的な)ハーモニーのゼクエンツ(鎖)に乗って英雄テーマ提示され(譜例2)クライマックスを迎えた後、譜例1のBの和音の固定(オスティナート)による経過句に入る。

ここで邦楽の冒頭部分が新しい状況の上で再び現われる。

尺八サキフォーンに、笙がヴァイオリン群に、また12本の尺八は今度は虚ろで怪しげなハーモニーを醸し出し、三味線は乱れ(冒頭の拡大)、琴はますます不穏なアルペジュを掻き鳴らす、一瞬の閃光、地底から沸き起こったかのような轟音から出現したもの英雄テーマヴァリエーション、そして輝かしいマーチ(ファンファーレの変奏)―ここで西洋ハーモニーコントラスト(長三和音と短三和音)を挙げておく。(譜例3)

そして再びスペクタキュラーなシーンが登場し、コーダ(ゼクエンツ部分の変奏、このモティースがその後の楽章で大変重要役割を果たす)(譜例4)。

楽章は前半の静かな部分「夜の音楽」(佐村河内談)と後半の激しいアレグロからなるが、前章であらわれた様々なモティーフによる更なるヴァリエーションである

(一楽章ソナタ形式に於ける提示部と捉えるならば二楽章は展開部、三楽章は再現部とみなすこともできる)

楽章は前の余韻を受けて「能楽」の囃子コラージュ的部分を経て尺八の冒頭が再現される、ここでは笙のか代わりに弦楽器が増四度上で現れる、実に美事である

メインテーマがアダージュで(本来の姿で)再現され圧倒的なコーダで締めくくる……

以下は若干の譜例による指摘にとどめるが、この作品は様々な要素を複雑縦横に織り込んだ大変興味深い大曲であり、聴き手は注意深く聴き込む毎に新たな発見を見いださせる至宝の逸品と言える。

(譜例5)(譜例6)これは、まさに作曲者の静寂という苦悩の地より我々に届けられた一通の手紙なのだ……。

指揮者 新垣隆

引用者注:譜例3には『マーラー交響曲第8番(第6番かも、とにかく字が小さくて読みにくい)が想起される!』と書いてあるので、もともとマーラーが好きなんだろうと思う。また、誤字と思しきもの原文ママにしてある。

交響組曲ライジング・サン 参考動画

www.youtube.com/watch?v=ukFtX9iZPjU

余談だが、このサウンドトラックは贅沢にもxrcd2を採用している。ネットにある音源とは比べられないぐらい素晴らしい音楽が堪能できる。

2012-10-24

管楽器奏者のクラシックの嗜好

アマオケで弦をやって10年以上経つけど、未だに管の人達の曲の嗜好がよく分からなかったりする。


とにかく管の人達って、ロマン派後期から現代の音楽をやりたがる感じなのだ

現代くらいかしか定席のないトロンボーンチューバがこの傾向なのはまだ分かる。

ティンパニ以外の打楽器も、やはり近現代から積極活用され始めたので、これまたそっちをやりたいだろうと思う。


しか木管トランペットホルンまで含めて、総じて上に書いたような、言い換えれば「割と大編成志向なのはどういうことだろう。

スコア眺めてる限り、モーツァルトベートーヴェンブラームス管楽器パートだって十二分に面白そうなのになあ。

木管ホルンの深みのある印象的なアンサンブルトランペットティンパニのカッコいいアクセント、どれも弦じゃ絶対経験できないし。


ちなみに弦の意見として言わせてもらうと「オケは弦の豊かな響きが基盤」という意識が非常に強いです。

またヴァイオリンチェロメソッド古典的な造りの曲や、バロックを基本としていたり。

なのでそれに沿ったオーケストレーションをする古典派~ロマン派前期くらいが、どうしても好みになるわけで。

一方、楽器限界に挑戦するような、弾いててやたらくたびれる書き方をしているロマン派後期以降はちょっと・・・という感じ。

打楽器の数も多いので、それに負けないよう人をかき集めようにも、曲によっては技術的に難しすぎて、ゲネ本しか来ないようなエキストラにはまず期待できないなんて事情も。


そして毎回、選曲会議微妙駆け引きの場になると。

 
アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん