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2024-10-02

九  与次郎が勧めるので、三四郎はとうとう精養軒の会へ出た。その時三四郎は黒い紬の羽織を着た。この羽織は、三輪田のお光さんのおっかさんが織ってくれたのを、紋付に染めて、お光さんが縫い上げたものだと、母の手紙に長い説明がある。小包みが届いた時、いちおう着てみて、おもしろくないから、戸棚へ入れておいた。それを与次郎が、もったいないからぜひ着ろ着ろと言う。三四郎が着なければ、自分が持っていって着そうな勢いであたから、つい着る気になった。着てみると悪くはないようだ。  三四郎はこのいでたちで、与次郎と二人で精養軒の玄関に立っていた。与次郎の説によると、お客はこうして迎えべきものだそうだ。三四郎はそんなこととは知らなかった。第一自分がお客のつもりでいた。こうなると、紬の羽織ではなんだか安っぽい受け付けの気がする。制服を着てくればよかったと思った。そのうち会員がだんだん来る。与次郎は来る人をつらまえてきっとなんとか話をする。ことごとく旧知のようにあしらっている。お客が帽子外套給仕に渡して、広い梯子段の横を、暗い廊下の方へ折れると、三四郎に向かって、今のは誰某だと教えてくれる。三四郎はおかげで知名な人の顔をだいぶ覚えた。  そのうちお客はほぼ集まった。約三十人足らずである広田先生もいる。野々宮さんもいる。――これは理学者だけれども、絵や文学が好きだからというので、原口さんが、むりに引っ張り出したのだそうだ。原口さんはむろんいる。いちばんさきへ来て、世話を焼いたり、愛嬌を振りまいたり、フランス式の髯をつまんでみたり、万事忙しそうである。  やがて着席となった。めいめいかってな所へすわる。譲る者もなければ、争う者もない。そのうちでも広田先生のろいにも似合わずいちばんに腰をおろししまった。ただ与次郎三四郎けがいっしょになって、入口に近く座を占めた。その他はことごとく偶然の向かい合わせ、隣同志であった。  野々宮さんと広田先生あいだに縞の羽織を着た批評家がすわった。向こうには庄司という博士が座に着いた。これは与次郎のいわゆる文科で有力な教授であるフロックを着た品格のある男であった。髪を普通の倍以上長くしている。それが電燈の光で、黒く渦をまいて見える。広田先生坊主頭と比べるとだいぶ相違がある。原口さんはだいぶ離れて席を取った。あちらの角だから、遠く三四郎と真向かいになる。折襟に、幅の広い黒襦子を結んださきがぱっと開いて胸いっぱいになっている。与次郎が、フランスの画工は、みんなああいう襟飾りを着けるものだと教えてくれた。三四郎肉汁を吸いながら、まるで兵児帯の結び目のようだと考えた。そのうち談話だんだん始まった。与次郎ビールを飲む。いつものように口をきかない。さすがの男もきょうは少々謹んでいるとみえる。三四郎が、小さな声で、 「ちと、ダーターファブラをやらないか」と言うと、「きょうはいけない」と答えたが、すぐ横を向いて、隣の男と話を始めた。あなたの、あの論文を拝見して、大いに利益を得ましたとかなんとか礼を述べている。ところがその論文は、彼が自分の前で、さかんに罵倒したものから三四郎にはすこぶる不思議の思いがある。与次郎はまたこっちを向いた。 「その羽織はなかなかりっぱだ。よく似合う」と白い紋をことさら注意してながめている。その時向こうの端から原口さんが、野々宮に話しかけた。元来が大きな声の人だから、遠くで応対するにはつごうがいい。今まで向かい合わせに言葉をかわしていた広田先生庄司という教授は、二人の応答を途中でさえぎることを恐れて、談話をやめた。その他の人もみんな黙った。会の中心点がはじめてできあがった。 「野々宮さん光線の圧力試験はもう済みましたか」 「いや、まだなかなかだ」 「ずいぶん手数がかかるもんだね。我々の職業も根気仕事だが、君のほうはもっと激しいようだ」 「絵はインスピレーションですぐかけるからいいが、物理実験はそううまくはいかない」 「インスピレーションには辟易する。この夏ある所を通ったらばあさんが二人で問答をしていた。聞いてみると梅雨はもう明けたんだろうか、どうだろうかという研究なんだが、一人のばあさんが、昔は雷さえ鳴れば梅雨は明けるにきまっていたが、近ごろじゃそうはいかないとこぼしている。すると一人がどうしてどうして、雷ぐらいで明けることじゃありゃしないと憤慨していた。――絵もそのとおり、今の絵はインスピレーションぐらいでかけることじゃありゃしない。ねえ田村さん、小説だって、そうだろう」  隣に田村という小説家がすわっていた。この男は自分インスピレーション原稿の催促以外になんにもないと答えたので、大笑いになった。田村は、それから改まって、野々宮さんに、光線に圧力があるものか、あれば、どうして試験するかと聞きだした。野々宮さんの答はおもしろかった。――  雲母か何かで、十六武蔵ぐらいの大きさの薄い円盤を作って、水晶の糸で釣るして、真空のうちに置いて、この円盤の面へ弧光燈の光を直角にあてると、この円盤が光に圧されて動く。と言うのである。  一座は耳を傾けて聞いていた。なかに三四郎は腹のなかで、あの福神漬の缶のなかに、そんな装置がしてあるのだろうと、上京のさい、望遠鏡で驚かされた昔を思い出した。 「君、水晶の糸があるのか」と小さい声で与次郎に聞いてみた。与次郎は頭を振っている。 「野々宮さん、水晶の糸がありますか」 「ええ、水晶の粉をね。酸水素吹管の炎で溶かしておいて、両方の手で、左右へ引っ張ると細い糸ができるのです」  三四郎は「そうですか」と言ったぎり、引っ込んだ。今度は野々宮さんの隣にいる縞の羽織批評家が口を出した。 「我々はそういう方面へかけると、全然無学なんですが、はじめはどうして気がついたものでしょうな」 「理論上はマクスウェル以来予想されていたのですが、それをレベデフという人がはじめて実験証明したのです。近ごろあの彗星の尾が、太陽の方へ引きつけられべきはずであるのに、出るたびにいつでも反対の方角になびくのは光の圧力で吹き飛ばされるんじゃなかろうかと思いついた人もあるくらいです」  批評家はだいぶ感心したらしい。 「思いつきもおもしろいが、第一大きくていいですね」と言った。 「大きいばかりじゃない、罪がなくって愉快だ」と広田先生が言った。 「それでその思いつきがはずれたら、なお罪がなくっていい」と原口さんが笑っている。 「いや、どうもあたっているらしい。光線の圧力は半径の二乗に比例するが、引力のほうは半径の三乗に比例するんだから、物が小さくなればなるほど引力のほうが負けて、光線の圧力が強くなる。もし彗星の尾が非常に細かい小片からできているとすれば、どうしても太陽とは反対の方へ吹き飛ばされるわけだ」  野々宮は、ついまじめになった。すると原口が例の調子で、 「罪がない代りに、たいへん計算がめんどうになってきた。やっぱり一利一害だ」と言った。この一言で、人々はもとのとおりビールの気分に復した。広田先生が、こんな事を言う。 「どうも物理学者は自然派じゃだめのようだね」  物理学者と自然派の二字は少なからず満場の興味を刺激した。 「それはどういう意味ですか」と本人の野々宮さんが聞き出した。広田先生説明しなければならなくなった。 「だって、光線の圧力試験するために、目だけあけて、自然を観察していたって、だめだからさ。自然献立のうちに、光線の圧力という事実印刷されていないようじゃないか。だから人工的に、水晶の糸だの、真空だの、雲母だのという装置をして、その圧力物理学者の目に見えるように仕掛けるのだろう。だから自然派じゃないよ」 「しか浪漫派でもないだろう」と原口さんがまぜ返した。 「いや浪漫派だ」と広田先生がもったいらしく弁解した。「光線と、光線を受けるものとを、普通自然界においては見出せないような位置関係に置くところがまったく浪漫派じゃないか」 「しかし、いったんそういう位置関係に置いた以上は、光線固有の圧力を観察するだけだからそれからあとは自然派でしょう」と野々宮さんが言った。 「すると、物理学者は浪漫自然派ですね。文学のほうでいうと、イブセンのようなものじゃないか」と筋向こうの博士比較を持ち出した。 「さよう、イブセンの劇は野々宮君と同じくらいな装置があるが、その装置の下に働く人物は、光線のように自然法則に従っているか疑わしい」これは縞の羽織批評家言葉であった。 「そうかもしれないが、こういうことは人間研究上記憶しておくべき事だと思う。――すなわち、ある状況のもとに置かれた人間は、反対の方向に働きうる能力権力とを有している。ということなんだが、――ところが妙な習慣で、人間も光線も同じように器械的の法則に従って活動すると思うものから、時々とんだ間違いができる。おこらせようと思って装置をすると、笑ったり、笑わせようともくろんでかかると、おこったり、まるで反対だ。しかしどちらにしても人間に違いない」と広田先生がまた問題を大きくしてしまった。 「じゃ、ある状況のもとに、ある人間が、どんな所作をしてもしぜんだということになりますね」と向こうの小説家が質問した。広田先生は、すぐ、 「ええ、ええ。どんな人間を、どう描いても世界に一人くらいはいるようじゃないですか」と答えた。「じっさい人間たる我々は、人間しからざる行為動作を、どうしたって想像できるものじゃない。ただへたに書くから人間と思われないのじゃないですか」  小説家はそれで黙った。今度は博士がまた口をきいた。 「物理学者でも、ガリレオ寺院釣りランプの一振動時間が、振動の大小にかかわらず同じであることに気がついたり、ニュートン林檎が引力で落ちるのを発見したりするのは、はじめから自然派ですね」 「そういう自然派なら、文学のほうでも結構でしょう。原口さん、絵のほうでも自然派がありますか」と野々宮さんが聞いた。 「あるとも。恐るべきクールベエというやつがいる。v※(アキュートアクセント付きE小文字)rit※(アキュートアクセント付きE小文字) vraie. なんでも事実でなければ承知しない。しかしそう猖獗を極めているものじゃない。ただ一派として存在を認められるだけさ。またそうでなくっちゃ困るからね。小説だって同じことだろう、ねえ君。やっぱりモローや、シャバンヌのようなのもいるはずだろうじゃないか」 「いるはずだ」と隣の小説家が答えた。  食後には卓上演説も何もなかった。ただ原口さんが、しきりに九段の上の銅像悪口を言っていた。あん銅像をむやみに立てられては、東京市民が迷惑する。それより、美しい芸者銅像でもこしらえるほうが気が利いているという説であった。与次郎三四郎九段銅像原口さんと仲の悪い人が作ったんだと教えた。  会が済んで、外へ出るといい月であった。今夜の広田先生庄司博士によい印象を与えたろうかと与次郎が聞いた。三四郎は与えたろうと答えた。与次郎は共同水道栓のそばに立って、この夏、夜散歩に来て、あまり暑いからここで水を浴びていたら、巡査に見つかって、擂鉢山へ駆け上がったと話した。二人は擂鉢山の上で月を見て帰った。  帰り道に与次郎三四郎に向かって、突然借金言い訳をしだした。月のさえた比較寒いである三四郎ほとんど金の事などは考えていなかった。言い訳を聞くのでさえ本気ではない。どうせ返すことはあるまいと思っている。与次郎もけっして返すとは言わない。ただ返せない事情をいろいろに話す。その話し方のほうが三四郎にはよほどおもしろい。――自分の知ってるさる男が、失恋の結果、世の中がいやになって、とうとう自殺をしようと決心したが、海もいや川もいや、噴火口はなおいや、首をくくるのはもっともいやというわけで、やむをえず短銃を買ってきた。買ってきて、まだ目的遂行しないうちに、友だちが金を借りにきた。金はないと断ったが、ぜひどうかしてくれと訴えるので、しかたなしに、大事の短銃を貸してやった。友だちはそれを質に入れて一時をしのいだ。つごうがついて、質を受け出して返しにきた時は、肝心の短銃の主はもう死ぬ気がなくなっていた。だからこの男の命は金を借りにこられたために助かったと同じ事である。 「そういう事もあるからなあ」と与次郎が言った。三四郎にはただおかしいだけである。そのほかにはなんらの意味もない。高い月を仰いで大きな声を出して笑った。金を返されないでも愉快である与次郎は、 「笑っちゃいかん」と注意した。三四郎はなおおかしくなった。 「笑わないで、よく考えてみろ。おれが金を返さなければこそ、君が美禰子さんから金を借りることができたんだろう」  三四郎は笑うのをやめた。 「それで?」 「それだけでたくさんじゃないか。――君、あの女を愛しているんだろう」  与次郎はよく知っている。三四郎はふんと言って、また高い月を見た。月のそばに白い雲が出た。 「君、あの女には、もう返したのか」 「いいや」 「いつまでも借りておいてやれ」  のん気な事を言う。三四郎はなんとも答えなかった。しかいつまでも借りておく気はむろんなかった。じつは必要な二十円を下宿へ払って、残りの十円をそのあくる日すぐ里見の家へ届けようと思ったが、今返してはかえって、好意にそむいて、よくないと考え直して、せっかく門内に、はいられる機会を犠牲にしてまでも引き返した。その時何かの拍子で、気がゆるんで、その十円をくずしてしまった。じつは今夜の会費もそのうちから出ている。自分ばかりではない。与次郎のもそのうちから出ている。あとには、ようやく二、三円残っている。三四郎はそれで冬シャツを買おうと思った。  じつは与次郎がとうてい返しそうもないから、三四郎は思いきって、このあいだ国元へ三十円の不足を請求した。十分な学資を月々もらっていながら、ただ不足だからといって請求するわけにはゆかない。三四郎はあまり嘘をついたことのない男だから請求理由にいたって困却した。しかたがないからただ友だちが金をなくして弱っていたから、つい気の毒になって貸してやった。その結果として、今度はこっちが弱るようになった。どうか送ってくれと書いた。  すぐ返事を出してくれれば、もう届く時分であるのにまだ来ない。今夜あたりはことによると来ているかもしれぬくらいに考えて、下宿へ帰ってみると、はたして、母の手蹟で書いた封筒ちゃんと机の上に乗っている。不思議なことに、いつも必ず書留で来るのが、きょうは三銭切手一枚で済ましてある。開いてみると、中はいつになく短かい。母としては不親切なくらい、用事だけで申し納めてしまった。依頼の金は野々宮さんの方へ送ったから、野々宮さんから受け取れというさしずにすぎない。三四郎は床を取ってねた。  翌日もその翌日も三四郎は野々宮さんの所へ行かなかった。野々宮さんのほうでもなんともいってこなかった。そうしているうちに一週間ほどたった。しまいに野々宮さんから下宿下女を使いに手紙をよこした。おっかさんからまれものがあるからちょっと来てくれろとある三四郎講義の隙をみて、また理科大学の穴倉へ降りていった。そこで立談のあいだに事を済ませようと思ったところが、そううまくはいかなかった。この夏は野々宮さんだけで専領していた部屋に髭のはえた人が二、三人いる。制服を着た学生も二、三人いる。それが、みんな熱心に、静粛に、頭の上の日のあたる世界をよそにして、研究をやっている。そのうちで野々宮さんはもっと多忙に見えた。部屋の入口に顔を出した三四郎ちょっと見て、無言のまま近寄ってきた。 「国から、金が届いたから、取りに来てくれたまえ。今ここに持っていないから。それからまだほかに話す事もある」  三四郎ははあと答えた。今夜でもいいかと尋ねた。野々宮はすこしく考えていたが、しまいに思いきってよろしいと言った。三四郎はそれで穴倉を出た。出ながら、さすがに理学者は根気のいいものだと感心した。この夏見た福神漬の缶と、望遠鏡が依然としてもとのとおりの位置に備えつけてあった。  次の講義時間与次郎に会ってこれこれだと話すと、与次郎はばかだと言わないばかりに三四郎をながめて、 「だからいつまでも借りておいてやれと言ったのに。よけいな事をして年寄りには心配をかける。宗八さんにはお談義をされる。これくらい愚な事はない」とまるで自分から事が起こったとは認めていない申し分である三四郎もこの問題に関しては、もう与次郎責任を忘れてしまった。したがって与次郎の頭にかかってこない返事をした。 「いつまでも借りておくのは、いやだから、家へそう言ってやったんだ」 「君はいやでも、向こうでは喜ぶよ」 「なぜ」  このなぜが三四郎自身はいくぶんか虚偽の響らしく聞こえた。しか相手にはなんらの影響も与えなかったらしい。 「あたりまえじゃないか。ぼくを人にしたって、同じことだ。ぼくに金が余っているとするぜ。そうすれば、その金を君から返してもらうよりも、君に貸しておくほうがいい心持ちだ。人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ」  三四郎は返事をしないで、講義を筆記しはじめた。二、三行書きだすと、与次郎がまた、耳のそばへ口を持ってきた。 「おれだって、金のある時はたびたび人に貸したことがある。しかしだれもけっして返したものがない。それだからおれはこのとおり愉快だ」  三四郎まさか、そうかとも言えなかった。薄笑いをしただけで、またペンを走らしはじめた。与次郎それからはおちついて、時間の終るまで口をきかなかった。  ベルが鳴って、二人肩を並べて教場を出る時、与次郎が、突然聞いた。

anond:20241001234545

「あの女は君にほれているのか」

 二人のあとから続々聴講生が出てくる。三四郎はやむをえず無言のまま梯子段を降りて横手玄関から図書館わきの空地へ出て、はじめて与次郎を顧みた。

「よくわからない」

 与次郎はしばらく三四郎を見ていた。

「そういうこともある。しかしよくわかったとして、君、あの女の夫になれるか」

 三四郎はいまだかつてこの問題を考えたことがなかった。美禰子に愛せられるという事実のものが、彼女の夫たる唯一の資格のような気がしていた。言われてみると、なるほど疑問である三四郎は首を傾けた。

「野々宮さんならなれる」と与次郎が言った。

「野々宮さんと、あの人とは何か今までに関係があるのか」

 三四郎の顔は彫りつけたようにまじめであった。与次郎一口

「知らん」と言った。三四郎は黙っている。

「また野々宮さんの所へ行って、お談義を聞いてこい」と言いすてて、相手は池の方へ行きかけた。三四郎は愚劣の看板のごとく突っ立った。与次郎は五、六歩行ったが、また笑いながら帰ってきた。

「君、いっそ、よし子さんをもらわないか」と言いながら、三四郎を引っ張って、池の方へ連れて行った。歩きながら、あれならいい、あれならいいと、二度ほど繰り返した。そのうちまたベルが鳴った。

 三四郎はその夕方野々宮さんの所へ出かけたが、時間がまだすこし早すぎるので、散歩かたがた四丁目まで来て、シャツを買いに大きな唐物屋へはいった。小僧が奥からいろいろ持ってきたのをなでてみたり、広げてみたりして、容易に買わない。わけもなく鷹揚にかまえていると、偶然美禰子とよし子が連れ立って香水を買いに来た。あらと言って挨拶をしたあとで、美禰子が、

「せんだってありがとう」と礼を述べた。三四郎にはこのお礼の意味が明らかにわかった。美禰子から金を借りたあくる日もう一ぺん訪問して余分をすぐに返すべきところを、ひとまず見合わせた代りに、二日ばかり待って、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送った。

 手紙文句は、書いた人の、書いた当時の気分をすなおに表わしたものではあるが、むろん書きすぎている。三四郎はできるだけの言葉を層々と排列して感謝の意を熱烈にいたした。普通の者から見ればほとんど借金の礼状とは思われないくらいに、湯気の立ったものであるしか感謝以外には、なんにも書いてない。それだから自然の勢い、感謝感謝以上になったのでもある。三四郎はこの手紙ポストに入れる時、時を移さぬ美禰子の返事を予期していた。ところがせっかくの封書はただ行ったままであるそれから美禰子に会う機会はきょうまでなかった。三四郎はこの微弱なる「このあいだはありがとう」という反響に対して、はっきりした返事をする勇気も出なかった。大きなシャツを両手で目のさきへ広げてながめながら、よし子がいるからああ冷淡なんだろうかと考えた。それからこのシャツもこの女の金で買うんだなと考えた。小僧はどれになさいますと催促した。

 二人の女は笑いながらそばへ来て、いっしょにシャツを見てくれた。しまいに、よし子が「これになさい」と言った。三四郎はそれにした。今度は三四郎のほうが香水相談を受けた。いっこうわからない。ヘリオトロープと書いてある罎を持って、いいかげんに、これはどうですと言うと、美禰子が、「それにしましょう」とすぐ決めた。三四郎は気の毒なくらいであった。

 表へ出て別れようとすると、女のほうが互いにお辞儀を始めた。よし子が「じゃ行ってきてよ」と言うと、美禰子が、「お早く……」と言っている。聞いてみて、妹が兄の下宿へ行くところだということがわかった。三四郎はまたきれいな女と二人連で追分の方へ歩くべき宵となった。日はまだまったく落ちていない。

 三四郎はよし子といっしょに歩くよりは、よし子といっしょに野々宮の下宿で落ち合わねばならぬ機会をいささか迷惑に感じた。いっそのこと今夜は家へ帰って、また出直そうかと考えた。しかし、与次郎のいわゆるお談義を聞くには、よし子がそばにいてくれるほうが便利かもしれない。まさか人の前で、母から、こういう依頼があったと、遠慮なしの注意を与えるわけはなかろう。ことによると、ただ金を受け取るだけで済むかもわからない。――三四郎は腹の中で、ちょっとずるい決心をした。

「ぼくも野々宮さんの所へ行くところです」

「そう、お遊びに?」

「いえ、すこし用があるんです。あなたは遊びですか」

「いいえ、私も御用なの」

 両方が同じようなことを聞いて、同じような答を得た。しかし両方とも迷惑を感じている気色がさらにない。三四郎は念のため、じゃまじゃないかと尋ねてみた。ちっともじゃまにはならないそうである。女は言葉でじゃまを否定したばかりではない。顔ではむしろなぜそんなことを質問するかと驚いている。三四郎は店先のガスの光で、女の黒い目の中に、その驚きを認めたと思った。事実としては、ただ大きく黒く見えたばかりである

バイオリンを買いましたか

「どうして御存じ」

 三四郎は返答に窮した。女は頓着なく、すぐ、こう言った。

いくら兄さんにそう言っても、ただ買ってやる、買ってやると言うばかりで、ちっとも買ってくれなかったんですの」

 三四郎は腹の中で、野々宮よりも広田よりも、むしろ与次郎非難した。

 二人は追分の通りを細い路地に折れた。折れると中に家がたくさんある。暗い道を戸ごとの軒燈が照らしている。その軒燈の一つの前にとまった。野々宮はこの奥にいる。

 三四郎下宿とはほとんど一丁ほどの距離である。野々宮がここへ移ってから三四郎は二、三度訪問したことがある。野々宮の部屋は広い廊下を突き当って、二段ばかりまっすぐに上がると、左手に離れた二間である。南向きによその広い庭をほとんど椽の下に控えて、昼も夜も至極静かである。この離れ座敷に立てこもった野々宮さんを見た時、なるほど家を畳んで下宿をするのも悪い思いつきではなかったと、はじめて来た時から、感心したくらい、居心地のいい所である。その時野々宮さんは廊下下りて、下から自分の部屋の軒を見上げて、ちょっと見たまえ、藁葺だと言った。なるほど珍しく屋根に瓦を置いてなかった。

 きょうは夜だから屋根はむろん見えないが、部屋の中には電燈がついている。三四郎は電燈を見るやいなや藁葺を思い出した。そうしておかしくなった。

「妙なお客が落ち合ったな。入口で会ったのか」と野々宮さんが妹に聞いている。妹はしからざるむねを説明している。ついでに三四郎のようなシャツを買ったらよかろうと助言している。それから、このあいだのバイオリン和製で音が悪くっていけない。買うのをこれまで延期したのだから、もうすこし良いのと買いかえてくれと頼んでいる。せめて美禰子さんくらいのなら我慢すると言っている。そのほか似たりよったりの駄々をしきりにこねている。野々宮さんはべつだんこわい顔もせず、といって、優しい言葉もかけず、ただそうかそうかと聞いている。

 三四郎はこのあいだなんにも言わずにいた。よし子は愚な事ばかり述べる。かつ少しも遠慮をしない。それがばかとも思えなければ、わがままとも受け取れない。兄との応待をそばにいて聞いていると、広い日あたりのいい畑へ出たような心持ちがする。三四郎は来たるべきお談義の事をまるで忘れてしまった。その時突然驚かされた。

「ああ、わたし忘れていた。美禰子さんのお言伝があってよ」

「そうか」

「うれしいでしょう。うれしくなくって?」

 野々宮さんはかゆいような顔をした。そうして、三四郎の方を向いた。

ぼくの妹はばかですね」と言った。三四郎はしかたなしに、ただ笑っていた。

「ばかじゃないわ。ねえ、小川さん」

 三四郎はまた笑っていた。腹の中ではもう笑うのがいやになった。

「美禰子さんがね、兄さんに文芸協会演芸会に連れて行ってちょうだいって」

里見さんといっしょに行ったらよかろう」

「御用があるんですって」

「お前も行くのか」

「むろんだわ」

 野々宮さんは行くとも行かないとも答えなかった。また三四郎の方を向いて、今夜妹を呼んだのは、まじめの用があるんだのに、あんのん気ばかり言っていて困ると話した。聞いてみると、学者だけあって、存外淡泊である。よし子に縁談の口がある。国へそう言ってやったら、両親も異存はないと返事をしてきた。それについて本人の意見をよく確かめ必要が起こったのだと言う。三四郎はただ結構ですと答えて、なるべく早く自分のほうを片づけて帰ろうとした。そこで、

「母からあなたにごめんどうを願ったそうで」と切り出した。野々宮さんは、

「なに、大してめんどうでもありませんがね」とすぐに机の引出しから、預かったものを出して、三四郎に渡した。

「おっかさんが心配して、長い手紙を書いてよこしましたよ。三四郎は余儀ない事情で月々の学資を友だちに貸したと言うが、いくら友だちだって、そうむやみに金を借りるものじゃあるまいし、よし借りたって返すはずだろうって。いなかの者は正直だから、そう思うのもむりはない。それからね、三四郎が貸すにしても、あまり貸し方が大げさだ。親から月々学資を送ってもらう身分でいながら、一度に二十円の三十円のと、人に用立てるなんて、いかにも無分別とあるんですがね――なんだかぼくに責任があるように書いてあるから困る。……」

 野々宮さんは三四郎を見て、にやにや笑っている。三四郎はまじめに、「お気の毒です」と言ったばかりである。野々宮さんは、若い者を、極めつけるつもりで言ったんでないとみえて、少し調子を変えた。

「なに、心配することはありませんよ。なんでもない事なんだから。ただおっかさんは、いなかの相場で、金の価値をつけるから、三十円がたいへん重くなるんだね。なんでも三十円あると、四人の家族半年食っていけると書いてあったが、そんなものかな、君」と聞いた。よし子は大きな声を出して笑った。三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが、母の言条が、まったく事実を離れた作り話でないのだから、そこに気がついた時には、なるほど軽率な事をして悪かったと少しく後悔した。

「そうすると、月に五円のわりだから、一人前一円二十五銭にあたる。それを三十日に割りつけると、四銭ばかりだが――いくらいなかでも少し安すぎるようだな」と野々宮さんが計算を立てた。

「何を食べたら、そのくらいで生きていられるでしょう」とよし子がまじめに聞きだした。三四郎も後悔する暇がなくなって、自分の知っているいなか生活ありさまをいろいろ話して聞かした。そのなかには宮籠りという慣例もあった。三四郎の家では、年に一度ずつ村全体へ十円寄付することになっている。その時には六十戸から一人ずつ出て、その六十人が、仕事を休んで、村のお宮へ寄って、朝から晩まで、酒を飲みつづけに飲んで、ごちそうを食いつづけに食うんだという。

「それで十円」とよし子が驚いていた。お談義はこれでどこかへいったらしい。それから少し雑談をして一段落ついた時に、野々宮さんがあらためて、こう言った。

「なにしろ、おっかさんのほうではね。ぼくが一応事情を調べて、不都合がないと認めたら、金を渡してくれろ。そうしてめんどうでもその事情を知らせてもらいたいというんだが、金は事情もなんにも聞かないうちに、もう渡してしまったしと、――どうするかね。君たしか佐々木に貸したんですね」

 三四郎は美禰子からもれて、よし子に伝わって、それが野々宮さんに知れているんだと判じた。しかしその金が巡り巡ってバイオリンに変形したものとは、兄妹とも気がつかないか一種妙な感じがした。ただ「そうです」と答えておいた。

佐々木馬券を買って、自分の金をなくしたんだってね」

「ええ」

 よし子はまた大きな声を出して笑った。

「じゃ、いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう。しかし今度から、そんな金はもう貸さないことにしたらいいでしょう」

 三四郎は貸さないことにするむねを答えて、挨拶をして、立ちかけると、よし子も、もう帰ろうと言い出した。

「さっきの話をしなくっちゃ」と兄が注意した。

「よくってよ」と妹が拒絶した。

「よくはないよ」

「よくってよ。知らないわ」

 兄は妹の顔を見て黙っている。妹は、またこう言った。

だってしかたがないじゃ、ありませんか。知りもしない人の所へ、行くか行かないかって、聞いたって。好きでもきらいでもないんだから、なんにも言いようはありゃしないわ。だから知らないわ」

 三四郎は知らないわの本意をようやく会得した。兄妹をそのままにして急いで表へ出た。

 人の通らない軒燈ばかり明らかな路地を抜けて表へ出ると、風が吹く。北へ向き直ると、まともに顔へ当る。時を切って、自分下宿の方から吹いてくる。その時三四郎は考えた。この風の中を、野々宮さんは、妹を送って里見まで連れていってやるだろう。

 下宿の二階へ上って、自分の部屋へはいって、すわってみると、やっぱり風の音がする。三四郎はこういう風の音を聞くたびに、運命という字を思い出す。ごうと鳴ってくるたびにすくみたくなる。自分ながらけっして強い男とは思っていない。考えると、上京以来自分運命はたいがい与次郎のためにこしらえられている。しかも多少の程度において、和気靄然たる翻弄を受けるようにこしらえられている。与次郎は愛すべき悪戯である。向後もこの愛すべき悪戯者のために、自分運命を握られていそうに思う。風がしきりに吹く。たしか与次郎以上の風である

 三四郎は母から来た三十円を枕元へ置いて寝た。この三十円も運命翻弄が生んだものである。この三十円がこれからさきどんな働きをするか、まるでわからない。自分はこれを美禰子に返しに行く。美禰子がこれを受け取る時に、また一煽り来るにきまっている。三四郎はなるべく大きく来ればいいと思った。

2024-09-29

生成AIとWaifu2x

自分イラスト系生成AIへのお気持ち

技術自体はいくらでも活用しがいがあると思う

使用許可のないデータが入ってるのは本当によろしくないと思う

・↑そのデータの中には商業作品も混じってるせいで例えば「ポケモン」と指示するとちゃんポケモンの絵が出来てしまうのもホンマに良くないと思う 公式の絵を直接参照してんだから海賊版みたいなもんじゃ

・現状素人プロの絵や作品パチモン合法で作れてしまってるしそれを嫌がらせに使う奴がいるのが1番よくないと思う

って感じなんだけど、Waifu2xって使用しない方がいいのか考えれば考えるほどわからなくなってきた

使用目的としては自分で描いた絵をグッズにする時、元々印刷考えてなくてサイズがクソ小さいので大きくしたい

あくま自分で描いたもの自分の絵柄のまま画質だけ上げる目的

・でも出来上がりこそ自分の絵だけどこれの学習に使ってるデータ許可とか取ってるわけではないんだよな

という感じで悩んでいる 生成AIと違うのは他人の絵柄が再現されてしまうことの有無以外に何かあるのか?そもそも学習と出力の仕組みが違ったりもするのか?自信ニキいたら教えてクレメンス

そもそも生成AIは現状のままで受け入れられるべきとかそういうのは無し 上記お気持ちベースで頼む

2024-09-26

愚痴

彼女が今使ってるブランドバッグが絶対パチモン

クロエのバッグなら内側に2桁×4のシリアル刻印されたタグ付いてるはずなんだが、不在時に調べたら黒い布地に雑に数字が5桁印刷された見るからに安くて怪しいペラペラタグしかなかったから確定だし、そもそも外観からして色も縫い方も不自然だし、これをくれた彼女の姉が購入した時点でギャランティカード付いてなかったという話も怪しすぎ

彼女は「元々姉が使ってた物のお下がりから仕方ない」「売るつもり無いし付属カードぐらい気にしない」などと呑気に言っていたけど姉妹揃っていい歳してパチ掴まされてるのに気付いてないってことだから尚更ヤバすぎだし正規品に必須で付いてるギャランティカードのことも「付属カード」扱いって無知すぎて…知識ないのにハイブラなんて持つもんじゃないだろ

てかアラサーにもなって明らかパチ丸出しのブランドバッグ持ち歩いてるの恥ずかしいし痛いから正直やめて欲しいけど姉に貰ったってやたら大事にしてるせいで指摘しづらい

彼女が不在の時にこっそり鑑定に出して偽物判定取ってきたらすぐ処分してくれるだろうか

申し訳ないけど本当にみっともなくて嫌なんだよな

クリスマスジュエリープレゼントする予定で一緒に見に行く約束してるけどパチ掴まされて何の疑問も持たず普段使いできるぐらい知識ないのにブランド物なんてプレゼントするの若干アホ臭くなってる

2000円とかの駅のセレクトショップで売ってるようなジュエリー渡しても喜びそう

初めて彼女のこと社会人、成人女性として普通に恥ずかしいと思ったわ

結婚意識してたけど知識も育ちも心配だわ

2024-09-24

取引先にSNSバレた

オタクアカウント(全年齢二次創作してる)がバレて以降ネタにしてイジられている。

バレた経由は割愛

私が教えたわけじゃないことは明記しておきます

バレた時は(まぁ相手も別ジャンルオタクって話聞いてたら別にいっか〜)って思ってたけど、投稿内容を逐一いじられる(こんなこと考えて作品読んでるんだ〜みたいなことを毎回言われる)、少し伸びたら「バズってるじゃないっすかおめでとうございます!」、挙げ句の果てに「今度投稿内容を印刷して⚪︎⚪︎さんの会社の机に置きに行こうかな?」笑みたいなことを会うたび会うたび言われて大変不快

でもフランクな仲だろうと一応取引先だから直接ブロックしたら角が立つだろうし、そもそも公開アカウントブロックしたところで別アカ使えば見られるし、鍵かけたら私の創作同好の士に見てもらいにくくなるのが悲しいし、アカウント消して作り直しても活動ジャンルがバレてる+創作内容が特殊なので新アカウントもすぐバレそうだし、アカウント消すのは負けたみたいでムカつくし詰んでる。

コロナ禍の仕事めちゃくちゃな時に出会って救われたコンテンツとそこでできた創作趣味と同ジャンルの友人関係、側から見たらくだらないことかもしれなけど私にとってはものすごくものすごく大事ものなんですよ。

何年も活動してるネット上での居場所を土足で踏み入れられて最近メンタルにくるほどきつくなってきた。

別にバレて見られててもこっそり見るなら構わないし、わざわざ口に出していじってこなければこんな嫌な気持ちにならずに済むのに。

仕事関係ない個人趣味しかも全年齢創作だし公式ガイドラインに沿った活動しかしてないのになんでこんな不快な思いをしないといけないんだ…最悪すぎる…。

会社関係以外で飲みに行く程度にはそこそこ仲良かったけど今回の件で完全に嫌いになったし知り合いのSNS見つけてもネタにしない方がいいですよ。普通しないか……。

まじで早よ飽きてくれ〜〜〜

漫画を描くなら箱を出せ

ぼっち・ざ・ろっく!で「完熟マンゴー」の箱が重要アイテムとなった結果、グッズを完熟マンゴー印刷した箱に入れて売るだけで特別感が出るようになった。箱や袋に特徴を出せると作品の強みになりそう。

スギ薬局は今すぐ紙クーポンをやめろ

近所にスギ薬局ができて、今まで行っていたマツキヨダイコクドラッグよりも近いという一点だけでメインドラストへと鞍替えした。

処方箋カメラで撮って送るだけで作っておいてくれるし、クーポンもそこそこ配布されるし、現金以外の支払い方法も多様で最高。

ただ、ただ、毎回会計終わりに紙クーポンを出してくるのがホント意味わかんない。

せっかくアプリ出してポイントつけてもらってさぁ、ペイペイで支払いしてさぁ、財布も出さずに手ぶらで買える会計システムになってんのにさぁ、なんで紙クーポンなわけ?

これを財布にしまっとくためだけに、会計終わりにまたいそいそと財布を出すことの矛盾感、そもそもクーポンという名のチラシなのでデケーしかさばるし、とりあえずかばんに入れようものならぐちゃぐちゃになるわけ。そもそもぶらっとスギに寄った時に「あれ?今紙クーポン持ってきてたっけ?」となるあの感じ、ほんとに無駄

何のためのアプリなんだよ、と怒りすら覚える。

処方箋送信機能が別アプリとはいえあるんだから、もうちょっと開発頑張ってさぁ、レシートQRもつけて、それをアプリで読み込むことでアプリクーポン付与されますとかならんもんなんか?

これで紙クーポン以外のクーポンは全くございませんならまだ1億歩くらい譲ったらわかるけどさ、アプリ上でも電子クーポンってあるんだよ。なんで紙と電子で分けるし???

ホント無駄。紙代も印刷代も無駄だろ。SDGsの時代だろ。勘弁してほしいマジで

2024-09-22

anond:20240922061814

レシートの末尾に印刷情報を そ の ま ま QRコード化して打ち出すのが簡単で良さそう デコードすると「部門01□□□□□123エン」とかそのまんま出てくるわけ

ワイくらいのADHDになると、せっかくきれいタイプして印刷した履歴書もなぜかどっかが汚れるしなぜか端っこが折れるんだよな

手書きなんてしたらよけいひどいことになります

anond:20240922184437

自分文字を書くなんて最近ほとんどなくないか

連絡なんて全部メールだし、俺とか一部の人間は字が下手くそなの自覚してるから紙で何か書かないといけない場合印刷してもっていくし、署名はまぁ名前からどうにかなるし

という職種もあるので、なんかすげー一般論みたいな顔してこういうこと書くのやめてもらっていいですか?

まぁここでこういうこと書いたらお前は仕事できないとかなんとか言ってくるゴミがいっぱいわいてきて終わりなんだけどな

anond:20240922061814

身の回りだとジョーシン電子レシートだけどあとはまだ全然だな

俺みたいな底辺自営だとお金の入りさえちゃんと嘘つかなかったらなんも言われないので他の電子決済は履歴スクショして印刷してそれを資料としてる

政府は今すぐ電子レシートを普及させるべきだ

記帳代行

会計事務所税理士事務所の基本業務は記帳代行である

記帳代行というのは、簡単に言えば紙の領収書や紙のレシート分析して、それを帳簿につけるという仕事だ。

だいたい1枚あたり2060円ほどで行われる。20円はかなり安い。

これはいうならば全購入に対して20円かかっているということでもある。

個人事業主から大企業に至るまで、すべての物品購入に20円かかっている。

20円 / 商品」はもはや税金だろ。冷静に考えてほしい。これはもう「固定消費税」みたいなもんだ。

個人事業主確定申告ときにひぃひぃ言っているのもこれのせいだ。「固定消費税」を払いたくないから、自前で大量のレシートに対してひぃひぃ言いながら分類する。

これがめんどくさいということだ。そもそも紙はどこだなどと探すこともある。紙を管理するのがめんどいわけだ。

めんどい」とか言っているが、固定消費税分の労働をしているわけだな。全員な。

OCR画像認識AI

OCRというのは、紙をスキャンして、その内容を読み取ることである

だが冷静に考えればそのバカバカしさがわかる。そもそも領収書として紙を印刷しているわけだ。もともと電子データとして存在しているものを、レシート領収書として出す。

もちろん手書きのこともある。手書き領収書を出すわけだな。お釣り計算電卓でやっているようなところはそうだ。それはもうしょうがない。

だが、スマートレジとかを導入しているところ、そこも紙のレシートとはどういうことだ。

まずスキャンがめんどくさい。スキャナーあるいはスマホで撮るわけだ。めんどくさくないか

紙のレシートを並べる。並べたりしてスキャナーでウィーンと動かすとか、スマホ撮影する。スマホ撮影したりスキャナーでとりこんだだけでは終わらない。

画像認識する機械学習流行りのAI分析し、会計ソフトに入れたりするわけだ。しかレシート形式もものによって違うから画像認識が難しい。規格が統一されていない。

日本はアホなんじゃないか

電子データ→(各社頑張って印刷)→ 紙 → (各社頑張って読み取り) → 電子データ

この流れアホだろ。しかもその紙は捨てる。何。頑張って印刷はまあ昔からの流れだからいいよ。でも頑張って読み取りしてるのマジでアホすぎる。資源無駄遣いだろ。

紙は木を切り倒して作ってるんだぞ。

PayPayたちは何をしてる?

電子決済したあとスーパーアプリ化しようとしているみたいだが、そんなことよりやるべきことあるだろ。

レジ連携しろ。PayPayで払って電子レシート出てきたら革命だぞ。なぜ尽力してないのか。何してる?

POSレジは一応電子レシートを出しているところもある。だが全然流行っていない。ひっそりとやられている。

なぜひっそりやっている?????堂々としろよ。

「PayPayで払ってfreeeやMoneyForward連携したらもう会計処理しなくていい」

もう覇権とるでしょ。なんならもう確定申告とかもやってくれるわけ。われわれ、もう買うだけでいい。何なら会社合併しろよ。まともに働いてんのか。

もうみんな電子決済使ってるじゃん。じゃあもう勝手電子レシートにして連携しなよ。

できるでしょ。というかやってるけどしょぼいんだよ。各社が個別にやってるから

ひっそり個別にやるな

個別にやるから各社バラバラにやってて統合めちゃくちゃじゃん。

なんで勝手バラバラにやってんの。政府も進めているみたいだが、動きおっそ。

何?自信ないの?考え方正しいよ。みんなが乗ってくれないからって引っ込めるなよ。騒げ騒げ。ロビー活動しよう。

規格だけ作ってそれでドンッと通信すればいいよ。日付と商品と金額と購入元だけでしょ。

既存技術でいいよ。他の情報はなんか勝手にやっとけばいいけど、基礎レイヤーだけさっさと合意してそれで進めてもらえる???

実証実験済んでるじゃん。やりなよ。

規格考えたけど

{ "date": "YYYY/MM/DD", "item": "商品A", "tax_included_price": XXXX, "tax_excluded_price": XXXX, "source": "購入元" }

こんな感じのやつがv1でいいよ。追加したい情報は好きに追加して。これが日本中駆け巡れ。

ひっそり周り伺いながらやってるから遅々として進まないんよ。どーーーーんと堂々と進めなよ。

みんなわかってないんだって利便性とか。みんながやってないから。

「いや俺は今まで通りとかでいいし……」とか言う感じ。他の人がやってないことやるとダセェと思ってる。ダセェのはテメェだろ。

から言えば日本人はすぐ適応する

電子レシート便利だよ」と誰かが言っても誰も使わないって。みんな何が便利かわかってない。

そうじゃない。

消費者はアホなんだよ。何が便利かわからんわけ。自分が何を欲しがっているか理解していないわけ。

電子レシート?よくわからないけどめんどくさそう。やり方とか覚えないといけないんでしょ?いいよ紙で慣れてるから

バカ丸出しバカからね。消費者バカなんよ。

そうじゃない。

電子レシート推進!!!

電子レシート使う人間イケてる!」

「もうみんな電子レシート使ってますよ。まだ紙のレシートなんですか?遅れてるゥ!」

時代電子レシート!!!!」

電子レシートSDGs!!!!!」

確定申告にも便利!!!!」

電子レシート推進の企業補助金!」

「みんなで電子レシートを使おう!!!

いか、この流れだ。PayPayの死ぬほどのキャンペーンQRコード決済が普通になった。

あの勢いが大事だ。なんだったんだあの現金時代は。

勢いでなんとかなる。別に会計ソフト使わない人もエクセルスプレッドシートでいいって。

政府総務省経産省財務省環境省デジタル庁で横断プロジェクトで進めたらすぐできるよ。

最悪CSVjsonフォーマットで受け取ればいいじゃん。OSSで誰か作るって。簡単から

商品の流れがリアルタイムになり、再現できる

物品の購入履歴電子化されて規格化されていくということは、レシートに留まらないわけ。

今ってPDF請求書などを書いて送付してるけど(これも印刷されたりする。クソ)、あれも同様に効率化できるわけ。

これは基礎的な規格が存在すればいける。変に規格に余計なもんつけたら統一が遅くなる。TCP/IPスマートさを見習って。

どっかがデファクトスタンダード作って、その上に自分たちの機能つけてよ。変な昔ながらの規格競争とかしないで。

現在日本文明では、何がどこに行って誰の手にわたっていてどうなっているのか全然わかってない。

もちろん監視社会にすべきだというわけじゃない。プライバシーがあるので「これを買ったことは誰にもバレたくない」というのは会計処理に入れなくてもいいと思う。

(でもなんか企業はそういうことを考えずに容易に「うちのサービスの中に入れます!!」というのを堂々と言ってる。日本人の個人情報保護意識の無さが表れているよう)

いいよどうせ日本個人情報興味ないから。どんどん進めて。EUアメリカだとそこらへん障害あるから進まないけど日本ならいける。AI著作権売り渡したみたいにGOGO。

それで、商品行方がどうなっているのかわかっていないので、分析することもできない。誰が何ほしいのか、なんでほしいのか、誰が何作っているのか、何もわからない。

購入履歴がすべてわかればそれをリプレイすることで歴史再構成できるわけだ(たとえば位置情報なども入れれば、どうやって会社が大きくなったのか見えるんだ)。

残念ながら今はそうなっていない。そんな余裕はないからだ。だって紙だから!!!!!!!!!!!!

1200万人の毎月の作業を25秒化

全国には462万人の個人事業主がいるという。

ブツブツ言いながらレシートを見ているわけだ。めんどくせーなーと思っている。なんでこんなことしなきゃいけないんだと。

462万人だぞ?法人企業には平均4.6人の経理担当者がいるようだ。つまり816万人いる。1278万人か。もうちょっと少なそうだがまあいい。

あいったん462万人で考えよう。462万人というと「静岡県の1.2倍程度」だ。みんな静岡県に行ったことはある??

静岡県のどこを歩いてもどこで人とすれ違ってもその全員がみーーーーーんなレシートを見てひぃひぃ言っていると考えてほしい。

みんな「めんどくせーなー」と思っている。なんでこんなことしなきゃいけないんだと。

熱海に行っても浜松に行っても、富士山の近くまで行っても、御殿場に行っても伊豆に行っても、そのどこに行ってもみーーーーんなレシートで潰れている、それぐらいの規模だ。

1278万人というとそれが東京都に拡大される。もはやキモい

この1278万人がおのおの1行ずつデータを処理していると考えてほしい。1人あたり毎月200行処理するとしよう。そうすると全体で毎月25.5億行か。

コンピュータは「1億レコード/秒」で計算できるから、これは理論的には「25.5秒」で終わる。

現実的な話だが理想はこれだ。税務署会計士も税理士も縮小できるじゃん。やったね。なんなら勘定科目勝手にすればいいじゃん。

結果手元にいくらあって、儲かりマシーンたる資産と、損するマシーンたる負債がどのぐらいあるのかわかることが1番重要なんだが?

端的に言うと、今日本人がひいひい言って毎月1200万人がバカみたいにだらけながらやっている作業は、最高効率化すれば「トータルで」毎月25秒、年間3分、60年分で3時間にまで圧縮可能だ。

レシート領収書で潰れる人間日本から消えるということ。あとついでに人手不足も解消ね。1200万人分人手増えますね。

月3万が相場らしいから、年間4.3兆円の売上だな!

これを社会保障費の財源にすればいい。早く進めちゃおう。

ていうか逆に考えて。理論コンピュータ1台で25秒で終わる作業なんだよ。

それを1200万人が毎月「あーーーーー」って顔しておのおの処理してんの。この時間何?

これがわびさびですか。この時間の間みんなで映画見た方が全然よくない?

さあ今すぐ電子レシートを進めよう。合言葉は「25秒」でお願いします。

あと電子レシートっていうけど画像で出すなよ。画像はあってもいいけど画像だけで出すなよ。

だいたい画像を出したいという思考がまず保守的。「今まで通りでいたいから……」「責任とりたくないから……」だろ。

レシート役割理解してない。言われたからやってるだけ。アドルフ・アイヒマンかよ。

くれぐれも形だけ電子レシートにしたとかい意味ないことするなよ。日本そういう自己中なとこあるからな。

「言われたからやりましたけど??」「言われた通りにしただけですけど。えー?なんですかー?」「やりたくないけどあなたが言ったからせっかくやったのに!」「言われたからやったのに酷い!」「はいはい自分が悪いですねー!はーい!」とかね。

2024-09-21

医者減塩料理を食べましょう。健康にいいですよ」←マジで無能だなと感じる

有能な人間減塩食でも美味しく感じられる商品を開発しました。電気式味蕾刺激スプーン、高粘着塩味ジェル、昔から七味やうま味調味料も鋭意開発を進めております。低糖質をお望みの方には人工甘味料という手段もございますのでご自由にお使いください」

分かる?

「何々をしてください。はい頑張ってね」は無能なの。

ゴミ上司残業もっと減らせないの?効率化しなよ。そうそう今度から社内ネットからメールを送るとき部長まで承認をもらってね。電子承認よりもメール印刷して持っていくほうが手っ取り早いかな、まあ1回送るのに10分かかるかどうかだよ。じゃあ残業減らすの頑張ってね」←これと同じ枠組みの無能

「何々をしてください。そのためにはこのような手段を取れますよ」までちゃんと伝えて始めて仕事したような顔して言いわけ。

本当にちゃん仕事したってなるのはそのための方法論や技術自分確立した場合だけどね。

実際問題として、有能な医者カロリー管理アプリ共同開発するとか、義肢研究のために機械メーカーと装具士が情報交換できる場を整理するとかやってるわけよ。

聞きかじった「こうするといいらしいぜ?」を披露して終わってるような奴が、「ドヤ。俺まじで素晴らしいやろ。はい相談料」とかやってるのは社会人として恥ずかしいと思ったほうがいいよ

2024-09-20

任天堂擁護派はディズニー擁護派でもある

嘘かホントかわからないけど同人誌任天堂コンテンツだと印刷してもらえないらしい。

ディズニーと大体同じ商売なんだろうか。

任天堂インディーズに厳しい理由はなんなんだろうな。

2024-09-18

地元共産党議員団がひっそり共産党から足抜けしてた

この間、いつも集金に来る共産党元町議がやってきて、ついに共産党議員団解散する、赤旗配達を終了すると言う話を聞かされた。

ただ、共産党とは外れるけど、共産党とは別の形の地域議員グループとして存続していくと言うことらしかた。

別の人に引き継いで赤旗の購読はできると言われたけど、正直、この議員さん個人にお世話になっているか配達してもらっていただけであって、別にいらないので印刷版の購読は終了することにした。


ここは昔から伝統的に日本共産党勢力が強くて、共産党系の病院とか、共産党系の農業者団体とかある町なんだけど、

最近、その中心で活動していた共産党議員団活動ほとんど目に見えなくなってた。

そこでこれである

伺うと、前から町で活動していた若手の議員グループがいて、そのグループから色々な条例やら活動やらで協力するようになっていたらしい。そのグループ40代から50代を中心として、若い人も入っているグループで、そこから3人町議を送り出していた。

ただ、年寄りが足りない。若い人だけだと仕事もあるので活動が難しい所があった。そこで旧共産党と協力してやる事が多かったそうなのだが、ついに共産党議員団事実上解体して、そのグループに合流することにしたのだそうだ。と言っても、もう共産党議員団は一番若い議員も74になるし、次の改選になるが引退意向のようだった。前は4名は送り込んでいた議員も今は2名。会計のチェック能力などは凄い手腕をもってて活動していたけれど活動は弱くなっていた。これを機にメインで動いていた人は引退していくので、事実上吸収合併世代交代ということのようだ。

ここが担っていた、共産党系の農業者グループも同時に解散する事になった。まぁ近頃は確定申告勉強会ぐらいしか活動やってなかったが。


共産党というとアレルギーを起こす人も多いだろうが、彼らの活動は、議員としては町政の監視と言う事で、ルーズになりがちな田舎町長監視するのが主な仕事で、結構成果を上げていた。

例えば、我が町の最大のスキャンダル土地開発公社に関わる利益供与事件不正会計は彼らが見つけたものだ。町長経営する建設会社から町が直接土地を買うと目立つので、土地開発公社に迂回して購入する事で町のルールバイパスさせたと言う件である。そして土地開発公社は似たような事に使われていたことが次々と発覚して解体させた件だ。

一方で、それ以外は地道な活動が多く、困窮者の支援や、困りごとの相談本来なら行政がやるべき行政手続きの話のフォローやら、お祭り屋台を出して盛り上げたり、子ども達の見守り活動をやったり、通学路の草刈りをしたりと、そう言う団代であった。なので地域でもそれなりに一目置かれており、特にまとまりという点ではよい団体の一つだった。

しかし、このような決断に至った理由は、高齢化の話が最も大きいが、やはり県の共産党から降りてくる施策になかなかついて行けないと言うのもある様だった。思想的な話というよリも、組織力が落ちてきている中で、共産党中央組織はただただ組織の引き締めと称する、要求ノルマ地域に下ろすだけになっているようで、ノルマは当然達成できないし、する気もなくなっているようだった。

それから、この団体の中核を担っていた、社会福祉法人理事長代替わりも関係していると思う。どうやら民医連から脱退したらしい。何があったか知らないが(すっとぼけ)


ということで、新しい団体の報告会があるようなので聞きに行ってくる予定である。たぶん、共産党から降りてくるくだらない仕事が消えた分だけ、町政によい影響があるのではと期待している。


追記

伸びてて驚いたので、誤解を生みそうな所を補足させてほしい。

2024-09-16

anond:20240915210019

地方Fラン大学で働いている。

まずFラン大が職業訓練校というのは概ね同意。真面目な学生国家資格公務員試験勉強に4年間の大半を捧げる。

しか資格取得に懸ける学生達の熱意はハンパじゃない。なぜなら彼らの過半数奨学金を受け取っており、卒業後に手堅い職業に就かなければ返済の目処が立たないからだ。

大学側は国家試験合格率◯%をウリにして入学生を募っているので、教職員休日返上で補講や特別講座を組み、一人でも多く合格者を出そうと必死である

もちろん部活スポーツ推薦を利用し、中高とまったく勉強してこなかった学生入学してくる。彼らは本当にびっくりするくらい一般教養が身についていない。

しかしもし村上春樹を知らない、WordPDF文書印刷できない、自分の考えを順序立てて説明できない、ですます調で文章が書けない学生が、このまま新卒として社会進出したらいったいどうなるのだろうか。想像しただけでゾッとする。

Fラン大学は≒職業訓練であると同時に、親や教師に守られ甘やかされてきた学生を最低限使える人材として育て上げ、社会に放流する場である

(なお私大創業者一族私服を肥やしているのは本当。理事会のお友達にはお金をばら撒くくせに、教職員給与雀の涙である

anond:20240915022139

全く全然わかっちゃねーな

先日、こういうことがあった

サークルで使うためのパネル印刷アクセアに行ったんだが、パネル印刷するなら紙はこれが良いですよ、フレーム付けませんか、その用途なら背面にスタンド付けますか、とかとか素人の俺にアドバイスしてくれてカッチリした物を作ってくれた

俺はやはりプロに頼むと良いものができるよなと感心したもんさ

風俗も然り

あそこは性という分野におけるプロ仕事五感で堪能するために行く場所なのであって、その結果の多幸感として癒されることがあるだけだ

から嬢と対面した時に「あなた今日、僕を気持ち良くしてくれるアスカさんですね、よろしく!」と言って握手🤝するところから始めたりまではしないものの、気持ちとしてはそんな気分だ

「最高のプレイにしよう!」

俺はそう言って服を脱ぎ、嬢と一緒にシャワールームへ入る

通り一遍フレームワークはあるものの、プロアドリブをきかせて思いもよらない展開へ突入することもある

その全てが作品なのだ

癒しだの興味本位だの性というものを楽しむ視点を持っていればそんなつまらない言葉必要ないはずだ

もう一度、性のプロを堪能するという視点風俗へ行き直してほしい

2024-09-14

民間で15年働いてから公務員になった人間から同意反論

https://anond.hatelabo.jp/20240914204854

もうね、めーーちゃくちゃわかる。とにかく情報社会情勢に対するキャッチアップが全然追いついてない。Teamsが導入されてるのを知らない(Teamsを知らないんじゃなく、Teamsが導入済なのにそのことを知らない)管理職とかザラ。電子決済システムが揃ってるのに回覧印刷必須とか当たり前。

あと、とにかく本当に責任を取らない。仕事とは責任を負うことだという感覚があった民間出身からすると驚愕ほとんどの場合クビにならないのに何をビビってるんだよっていう。はっきり言って民間知らないやつらの感覚アホだよ。

ただ、一応民間で働いてた人間からすると、民間行政仕事性質の違い上、そうなってしま理由はわからなくもないところがあって、その辺のことを少し書いてみようと思う。

ルール根拠が「法令」なので、強制力が強い

一番はこれ。あんまり知られてないけど、行政って一挙手一投足が法令に縛られてる。だから、決められたルールを破るのは極論「法を破る」ことなんだよ。会社規則を破るのとはワケが違う。個人的には適度な副業くらい許してくれよと思ってるんだが副業やる時点で懲戒くらうからね。

副業規定職務専念義務)に関しては自分も実害を被った。前職の関係で講演とかを頼まれたので相談したらNGくらったのよ。「申請すればいいんでしょ?」と思ってたけど、普通に通らなかったのでびっくりした。具体的な話は差し控えるけど、官公庁一枚岩じゃなくて、ある部署ではOKなことが別の部署ではNGってことが割とある。で、講演とか、あと文筆業とかは一般論としては副業に当たらない扱い(継続性のない依頼は報酬にあたらない)筈だったんだけど、自分部署では「金銭が発生するなら全部副業」っていうローカルルールがあった(。なので無報酬で受けることにしたよ。死ね。はよ転属したい。

でまあ、民間感覚なら「これくらいOKでは?」というのがマジで通用しない。なぜなら法令で縛られてるから。これは公務員が何を言っても変わらないんだよ。公務員は法を守る側であって、法を変えるために働いてるわけじゃないから。そういうのは政治家役割……ということになってる。法で規定されている以上、それを破るわけにはいかない。

煩雑ルールの主な原因は「不正の防止」と「原資が税金」の二つ

公務員になってびっくりした事の一つが「決裁の多さ」。たとえば、行政では何かものを買うときに、「最低でも入札or相見積もりをしないと買えない(例外あり)」「ものを買う場合原則後払い(請求書払いによる銀行振込のみ)=結構な数のネット販売が使えない」「注文時と支払い時の2回決裁をとる必要がある」というゴミみたいなルールがある。びっくりするでしょ。で、しかも購入前に申請した金額と、実際の購入時の金額が1円でも違ってたら決裁とりなおしなのよ。しかもこれ「安くなった場合でも申請を取り消して再申請」しなきゃいけない。申請内容の修正とかでなく、申請の取り消し&再申請。これだけでもゴミだと思う。

が、これはもう、税金を扱ってる以上どうしようもないんだと思ってる。税金を扱う以上、その扱い方には細心の注意を払う必要がある。だからガッチガチに縛る。非効率でも縛る。これはもう、非効率であること=無駄な行動を取らせることが不正の防止のためにあると考えざるをえない。

とはいえ100万200万とかの金額のズレとかならともかく1020円とかで決裁取り直すのクソだとは思う。そのために15分くらいかけて決裁とりなおすの、人件費考えると税金無駄遣いしてるじゃんねっていう。

予算」の概念が違いすぎるので「工数」という概念がない

ここで問題です。たとえば9-17時が勤務時間として、打刻の記録上8時45分出社・17時15分退社だとします。公務員は何分残業したことになるでしょうか。こたえは0分です。なぜなら公務員命令なしに残業をする(=税金を使う)権限がないから!馬鹿みたいでしょ?でも公務員税金で飯食ってるからそうなるんだよ。

こんな構造だと必然的に発生するのが「工数」の考え方が民間と違うということ。民間だと労働時間を削れるような仕事効率化は、人件費削減につながるので是とされる。でも公務員はそうならないんですよね。なぜなら残業原則存在しない」ものになってるし、仕事効率自体そもそも予算の削減にならないんですよ。「○○を導入して年100万円支払うことで人件費200万円が浮く。100万円の削減!」という考え方がない。これは、「税金である以上、何にいくら使うかを事前に決定しないといけない」という行政の仕組みとしては当たり前に導かれる話なんだよ。

結論

自縄自縛保全管理ごっこ」というのは、もうそのとおりなんだけど、これを解決する方法は多分ない。行政における無駄ルールは「無駄を課すことで不正を防止する」という理解をせざるをえない。それをなんとかしたかったら法律を変えるしかないが、多分まああと20年は変わらないでしょう。政治家も興味ないだろうしそんなことには。助けてくれ。

でもまあ定時で帰って怒られない職場になったのは転職してよかったと思ってる。

anond:20240914104231

区長宛に手紙を書こう。

(いちいち文面練らなくても、この増田印刷するだけでいいと思うよ)

それで効果がなかったら、手紙の宛先を少しずつ変えてみよう。

2024-09-12

干支心配より料金を心配する増田須丸水パン四をン着うょ利莉良いパン氏の問え(回文

おはようございます

私は今朝の慎重さは欠かせないようにして増田を書くの。

だいたい見ていると増田って

アゲな増田かチルな増田かのどちらかの可能性が大なり小なりあるんだけど

私はどちらかというと

テヘでペロな増田かな?

なんてそんなことどうでもいいのよ。

夏の暑いのにかまけていないで

真面目に秋を迎える時期を過ごさないとあっと言う間にまた年末が始まるわ。

でもさ

もう来年干支の決まることを気に掛ける必要が無くなるかもしれないの。

だって葉書代がめちゃくちゃに上がってない?

あれじゃ来年干支が何に決まるかって心配より

ハガキを出す料金の方が高くてそっちの方が心配になるんじゃない。

あれ郵便局の人ってハガキを出してほしいのかしら出してほしくないのかしら?

どっち?って思うわ。

年賀状だけ特別50円!って料金にしたら

まあ出すのを止めるって人も1歩踏みとどまって考え直すきっかけになるかも知れないのよ。

そんな鰯気なことを考えているか

年賀状がープレイステーション5プロがーって値段のことになるとみんなそう言うのよ。

たぶん私の場合

年賀状が来た人に対してお返事を書く黒ヤギさんタイプ運用の仕方の年賀状なので、

枚数出さないからさほど葉書代は気にならないので、

やっぱりどちらかというと

来年干支が早くに決まってほしいのよ。

じゃないとイラストがイモ判が彫り作れないじゃない。

たぶんイモ判職人さんが年末大変になるのはその理由よ。

まあそれはともかく、

そのイモ判を作った後で作るサツマイモ天ぷらが美味しいのなんのって

その年賀状はだからイモ判なので

大量印刷は多色印刷には向かないけれど

文字通り味わい深い味のサツマイモ天ぷらになるのよ。

あんまり私はそのサツマイモ天ぷらの美味しい!って感じる人生にまだ到達していないので

いつか来るであろう

そういう急にミョウガが大好きになったみたいな感じで訪れると思うわ。

その時のためにやっぱり年賀状ってのは料金据え置きで

私の考えた冴えた1番の方法でいうと

年賀状特別料金の50円で出せる戦法ってのはどう?

普及の拍車がかかると思うんだけどなぁ。

1通四捨五入して約100円!

やくみつるさんのそっくりさんやくみつるさんにどのぐらい似ているのかって言うのなら約みつる!っていうぐらい

その約100円ぐらいを投じて年賀状書かないでしょーってなるの。

みんな心配している来年干支レースの優勝で決まる干支よりも

もっと年賀状代のハガキ代のことを気にした方がいいと思うんだ。

もう周りの料金がどんどん上がるばかりよ!

料金そのままで増えるのはペットボトル麦茶だけじゃない

あの500ミリリットルの規格でのサイズ感で600ミリリットルとか!

麦茶だけ増え続けるこの世界なに?

謎だわ。

世の中料金が上がって困っているのに、

料金据え置きで容量が増えていくのは麦茶だけって。

これもなんか世界情勢とか関係あんのかな?

よく分からないわ。

たぶん

夏の在庫が多く買ってしまった麦茶の素を使い切るためにたくさん作って500ミリリットルペットボトルに無理矢理600ミリリットル充填している可能性は大なのね。

あの密室茶室麦茶の量を500ミリリットルから600ミリリットルに変えるのなんて不可能なの。

完全なトリックだわ。

本当に謎よね。

上は大火事下は洪水ってなぞなぞがあるけど

それを言うなら逆じゃない?

上は洪水下は大火事!って

それなら理屈が通ると思うだけど。

これも一種トリックねお風呂場の完全密室のよ。

トリックだわ。

うふふ。


今日朝ご飯

ハムチーズタマサンドしました。

チー牛ならぬハムチーって言われちゃうのかしら?

もー。

でも美味しく頂けたからまた朝の元気の源よ!

デトックスウォーター

好調

水出しルイボスティーウォーラーね。

お茶っ葉を入れて一晩入れておけば出来る簡単なので

夏の忙しいときの重宝さは半端ないわ。

ゴクゴク飲んで

水分補給もまたしっかりとね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-09-11

小泉進次郎学歴職歴

どうやら次期総理になりそうな塩梅小泉進次郎先生

その学歴職歴は非常に華々しくかなり特異だ。

 

まず中高大一貫校の関東学院中学から大学までを過ごしている。

高校での募集は行って居らず、大学偏差値は40台前半といったところ。所謂F欄。

 

ところがこの後の学歴職歴が凄まじい。

関東学院大を卒業した進次郎氏は東京大学よりも格式が遥かに高い、ニューヨークコロンビア大学大学院に入学するのであるコロンビア大はアイビーリーグの一つ、という説明も不必要な程の名門校である事は言うまでもない。日本人留学生の受け入れも多く、明石康氏も同校出身だ。(実は大島てる出身

関東学院からコロンビア大学院。すごい努力だ。すごい努力が見える。

しか知日派ジャパンウォッチャーとして名高い保守系国際政治学者、ジェラルドカーティスゼミ指名カーティス師事した。

 

卒業後はCSIS戦略国際問題研究所)の研究員として就職。ここも保守系シンクタンクの名門で、日本などの金融シンクタンク分析に留まるのに対して、アメリカ政治に影響を与える力を持つ。ぶっちゃけ、ここが「ここは戦争をした方が良い」と意見を出したら西側諸国戦争を始めるのである

そんな世界を動かすトップレベルなところに研究員として就職したのだ。

これもすごい努力である。すごい努力が見える。

 

そしてこれが唯一の職歴だ。エリート中のエリート仕事世界を動かす仕事以外した事が無い。因みにCSISは1年で退職した。

 

関東学院卒なのにこんなすごい経歴なんだが、週刊新潮がそのからくりを説明している。

 

小泉進次郎、名門「コロンビア大学院」留学は「特別プロセス」 関係者証言

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/08200557/?all=1

 

まりカーティスゼミに入る事を前提に、関係者が色々手を回した。

そのキーマンマイケル・グリーンであったと。グリーンジャパンハンドラー日本転がし/日本の飼い主)の代表的人物だ。ブッシュ政権ではNSC国家安全保障会議)の日本朝鮮担当部長を務め、その後はCSIS上級顧問日本部長を務めている。日米関係の超重要人物だ。

 

こうして進次郎氏はコロンビア大学院に入学出来、卒業も出来た。

更にCSISにも入社出来た。マイケル・グリーン東亜担当部長やってるんだからそりゃ通るし部下として配属されるわな。

新潮記事ではビクター・チャ氏が骨を折ってくれたと書かれているが、この人は記事にある通りに後にNSCアジア部長となり、トランプ政権ではトランプ北朝鮮限定戦争を抑止した人物である

なんともすごい人物が続々登場して努力した結果、進次郎氏はコロンビア大→CSIS学歴職歴をゲットした。

 

CSISで進次郎氏のような人材必要だったんだろうか?普通に考えたら判るがそんな訳がない。

まりコネだ。それまでの自民党総裁は米側の要求はなんだかんだと有耶無耶にして結局日本が大損ならやらないし、吉田茂角栄を筆頭に憲法9条があるから再武装有耶無耶に断って出兵もしないし、経済成長に全振りするから低価格品質化した日本製品北米市場を喰われてしまう。米企業には、軍事機密に属する技術コピーは出来ないという縛りがあるのに、軍事産業が無いという建前の日本は、新技術軍事技術に属するかとか気にせず、それどころか米軍の装備の実物が無いのに機能だけから脳内アッセブリして応用技術として製品に組み込んでしまう。汚いな、流石日本汚い。

 

だが小泉純一郎総理比較アメリカ要求を聞いてくれるし、革新的であり、その革新さはアメリカネオコンサバティズム立脚している。

だったらその子供を純粋培養してやればクローンが作れる。

…という20年先を見込んだコネ入社ってことでしょな。

一般企業で数年以上働いてしまうと、経験思想のすり合わせが必要だ、とか直線的に目標達成すると周囲の環境を折り込めていない天ぷら的なものを作ってしまって全体としてはコストが余計に掛かったり、パイを縮小させてしまう、といった事を覚えてしまう。

進次郎氏も実質的な「一般的に認識される職歴」というのはゼロなので、全アイデンティティであるコロンビア大→CSISコースをやるしかない。これは歴史思想アイデンティティ問題であり、進歩主義の一つである

戦後政治史とかもどうせ頭に入っていない。

 

ただ、ネオコンサバティブで問題となる、戦争を引き起こす問題現在封印されてはいる。イラク戦争で大失敗して「change」を旗印にしたオバマ政権誕生し、色々妨害したがオバマは8年務め、足元の共和党トランプに塗り替えられてしまって居場所がない。

でもそれ以外のアメリカ要求が来た時に、それが日本国益を著しく損なわないか国際社会受益する以上甘受すべき不利益なのか、Winwinなのか、構造改革なら先行の効果測定結果があるのかという判断はどうせ進次郎には出来ないだろう。

 

この辺の魂胆は党内でも同じなんだろう。

岸田のように、カルト議員パージを行うかも?という不安裏金問題で公正や法治の方に舵を切るのでは?という不安を抱えなくて済む。

顔もいいので国民から批判も緩む。例えば大阪知事吉村洋文株券印刷業と揶揄されるアンジェス人間をすっかり信用して「大阪会社が初のワクチン供給する」と考えてしま補助金を出した。製薬業に無知過ぎた。するとそれを見たイソジン製造元の営業は怪しい話を吉村に吹き込む→信じて記者会見イソジン治療法を発表→イソジン爆売れというのをやらかした。明らかに製薬業周辺の知識がない所をつけ込まれているいるのだが、顔がいいのでスルーされてしまった。イケメンバカを超えるのだ。

これは利用しない手はないな。って事で、イケメンバカ純粋培養社会人経験なし、世襲という条件がたまらなく利用価値があるって事なんだろう。

コネ普通仕事回して貰えるとかの限定的な利益だが、進次郎さんのコネもっとスケールが違うので、実質はリモコンだと思われる。

そりゃ関係者努力しますわな。

道理ですごい努力が見える訳だ。

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