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はてなキーワード: 眼差しとは

2016-11-07

戦国劇の麗しき足軽

突然ですが私は戦国腐女子です。

戦国ゲームから入り、好きが高じてキャラ時代歴史書史跡巡り、伝記なども読みあさる所謂にわか歴女”というやつです。

歴史”“戦国”という世界に惹かれたきっかけがゲームとは言え、モデルとなった偉人達に対する敬意は持っているつもりですし、書物や残された書状などの研究書を一通り読み、ゲームとは切り離してその生き様に改めて惚れ込んでいます

そんなこともあり、定期的にそのモデルとなった偉人達のお墓や城など“聖地”を巡礼することもしばしばあるのですが、最近大河ドラマなどの影響もありどこも大盛況で、祝日ともなると各地域イベントも多数開催されています

中にはその偉人を主役とした劇のようなものも上演されています。有名なところだと名古屋の“おもてなし武将隊”かな?一般の方や役者さんがその武将になって…いや武将達が現世に蘇って史実を元にした物語ちょっとした舞台のように演じられるのです。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマはその戦国舞台演者さんのことです。

今までもその存在は知っていましたが、なかなか機会に恵まれず先日ついに初めての舞台を拝見しました。そして同時になんとも言えない気持ちになったのです……原因はその…演者様の「女性率の多さ」

姫役ではなく、足軽大将にも女性女性…その数ざっと見積もっても半数以上。

冒頭に書いた通り、私も女です。同じ女として、勇ましい衣装に身を包み凛々しい演技を目の当たりにし、女性でもこんなに格好良く演じられるんだ!という感動とともに感じたのは大きな違和感でした。

違和感……というよりはまぁぶっちゃけほんの少しの嫌悪感があったんです。だって歴史上の“史実”において、足軽にこんなに女性がいたなんて記述はどこにもありません。0ではなかったかもしれない、でも半数以上が女性足軽隊なんて聞いた事がありません。それだけではなく、実在する武将まで人によっては女性の方が演じていらっしゃいました。それは私に、昨今の漫画ドラマでよくある「男性の振りして足軽になったけどイケメン武将に女であることがバレてしまって~?!☆」系の少女コミックを想起させるに充分でした…もしくは…女体化…?

いや、わかっています彼女たちは高潔な心意気のもと純粋気持ちでこの演舞に臨んでいること、それがひいては地域活性化などに繋がり、大好きな武将達が語り継がれていくことに大きく貢献されていること。わたしみたいなにわか歴女とは違ってその知識も深く、また比例して歴史偉人に対する愛情尊敬人一倍いえ一百倍以上であること。ひたむきで真剣眼差し、目に焼き付いています

でもね、見ている方にとってはそうじゃない。演技から真剣気持ちは伝わってきました。でも、そうじゃない。だって歴史はそうじゃないから。武将足軽男性から演技力とか、美醜とか、そういうことでもないよ。

こんなことを言うと、男尊女卑とかジェンダーとか、そんな問題にも発展しそうですが、何度でも言います。そうじゃない。

だってね、わたしだって演者さんと同じくらい…いえおこがましいかもしれませんが、武将が大好きです。戦国が大好きです。その好きな理由として、私は「男同士の友情、義、好敵手」という要素があります。これ…結構みんなもそうなんじゃないかなぁ…と思うけど。

“作中では男役”とされていても、だって女性じゃん?!恋愛ドラマでさ、女役が男性だったらどうなる?作中では女っていう設定でもさ、純粋気持ちで見られる?うっとり出来る?ホモじゃん!!ってなると思う。

これは、わたし腐女子からとか、そういうことでもないと思う。純粋歴史ドラマ群像劇が見たいのに…その気持ちはどうでもいいのかな。

戦国が好きだったら自分も一緒に何かを作り上げたい気持ちってすごく大事だし尊いと思う。そういう気持ちがたくさん集まって、何百年も昔にあった出来事現代に蘇ってもっとたくさんの人に感動を与えている。

すごく素敵なことでこれからも是非続けて欲しい。でも、その中にはこんな気持ちを抱くひねくれ者もいるんだってことを少しだけ知って欲しいというか…届いたらいいなというか…もう届かなくてもいいや……どこにも言えないか匿名でしたためたかった。

実際に演舞に出演された方がこの日記を見てしまったらごめんなさい。でもこれだけはわかって欲しい。女は演舞に出るな!なんて言いたいわけじゃない。軽い気持ちで出ないで!っていうことでもない。なんていうかただの愚痴。忘れてください。

でもほんの少しでも…共感してもらえたらいいな…と思わなくはないです。偉そうに色々書いたわりに適当な終わり方でごめんね。

最後に、思ったことをわかりやすく書くために一部適切でない表現蔑視表現があったかもしれません。その点についてまとめてお詫びいたします。

これから戦国ジャンル栄光あれ…!

2016-10-29

Mittomonaiを世界

知ってる?英語には「みっともない」にあたる言葉はないんだよ。辞書にはUndignifiedって書いてあるけど、これって威厳がないってニュアンス言葉で、日本語のみっともないに含まれるような、他人の上に立って軽蔑眼差し差別して悦に入るようなニュアンスは含まれてないんだよね。

Mittomonaiって言葉は、いかにも日本独特の陰湿感覚集団になって、型をはみ出た人を弾圧していくこの素晴らしい文化を、日本は胸を張って世界に発信していくべきだと思う。メイドインジャパン万歳。さぁ、Mittomonaiを世界へ。

2016-10-04

会社にブスでデブ性格の悪い女がいる、わたしそいつが大嫌いだ

わたしには、大っ嫌いな女がいる。

そいつは、わたしと同じ部署に働いている。ここでは、仮に「A」と呼ぼう。

Aはわたしより6歳ほど年上の女で、30歳になっても彼氏がいない、かわいそうな奴だ。

同じ班ではないから、毎日仕事場で顔を合わすわけではないけれど、週に何日かは近くで仕事をすることがある。

どれだけ調子が上向いていたとしても、わたしはたった数日Aの近くにいるだけで、睡眠薬を過剰摂取しなければならないぐらい精神的に追いやられてしまう。

あいつの嫌いなところを書き出していこう。

少し言葉が汚くなるし、あまり倫理上適切ではない表現があるかもしれない、不愉快になる方がいたら謝罪したい。

容姿が醜くて仕方がない」

Aはデブだ、後姿はクマに似ている、頬はパンパンに膨らみ、太ももは丸太のように太い。

足には斑点状のアザがなぜか浮かんでいる、のにも関わらず、彼女ストッキングはいていない、気持ちが悪い足をさらしている。

尻は軽くぶつかっただけでわたしが少し飛ばされるほどでかいのに、なぜかタイトスカートばかり履いている、なぜ自分の太さを大声で喧伝するような服装をするのか理解に苦しむ。

彼女メイクが恐ろしくへたくそだ。

顔がパンパンしているのにも関わらず、いわゆる「オフェロ系」のチークを強調したメイクをする、ただのひょっとこにしか見えない。

すっぴんで出社したと思えば、朝の忙しい時間に「トイレ」と嘘をついて、彼女は長時間鏡とにらめっこをしながら、必死に顔を作り変えているが、悲しいかな、どれだけメイクを重ねてもその小さな目は、パンパンの頬は、低い鼻は変わらない、ブスが「いっちょ前に勘違いな化粧をしたブス」に変わるだけだ。


言葉が汚い、育ちが悪すぎる」

みなさんは会社で「てめえ」「ふざけんな」「うぜえ」「~しろよ」などの言葉を使うだろうか?

この記事をお読みの紳士・淑女の皆さんは、この質問に「NO」と応えてくれると、わたしは信じている。

まともな会社員であれば、たとえ自分の仲の良い同僚に対してでも、大勢の、自分の部下や上司がいる前でこういった汚い言葉遣いはしないだろう。

でも、Aは違う、毎日のように、心臓が弱い人が聞いたら一瞬心臓が止まるぐらいの大声で、周りの人々を、特にわたしを含めた後輩たちを罵倒する。

「おまえ、これやるって言ったよな、なんでやってねぇんだよ」

やくざ発言ではない、プリンターインクを入れ替え忘れた20そこらの娘にあてた、三十路手前のお局様のお言葉である

これをボソッと小さな声でつぶやいただけなら、まだ「怖い先輩だね」で終わる気がする、女は意外と口が悪い。

でも、わたしはこの言葉を、50人はゆうに超える人々がいるフロアが1分間静寂に包まれる程度の怒声でもって言い渡された。

まりの大声という、か気迫というか、飛んできた唾に、わたしは泣くことも言い返すこともせず、ただ呆然と「申し訳ございません」と乾いた声で返事をする他なかった。


一般職のくせに顔の面が厚い」

読者の皆様の中に、一般職の方がいたら申し訳ないが、わたし会社では一般職総合職より下に見られているし、彼女たちも自分立ち位置理解している。

わたし総合職入社から自分立場を考えて、一般職の子が定時を越えて仕事をしていれば「先に帰っていいよ」と残業を肩代わりしているし、彼女たちもそれが当たり前だと思っている。

その代わり、彼女たちのお給料わたしより低いし、仕事での裁量わたしの方が幾分か大きい。

彼女たちは、上司わたしへの少なくない文句をすべて笑顔の下に隠して、やさしく接してくれるし、それがわが社の一般職社員の在り方だ。

ただ、Aは違う、上司に対しても上記のような汚い言葉でもって喰いつく、「なんで先に言わねえんだ」、この言葉を全社員が背筋を伸ばしながら接する会社いち厳しい上司に向けて大声で吐く。

その上司に一度、「なぜ彼女を注意しないのか」聞いたことがある、上司はいもの厳しい表情を消し、悲しそうな笑顔で「怒鳴られたのが怖かった」と言った。

彼女の図体と態度のでかさは、そこにいるだけで他の人を畏怖させる。あのきつい声を聴くたびに、フロアの誰もが辛そうな顔になることが、わたしは悲しい。

わたしは、彼女のことを一目見た時から嫌いだった、わたしにとっての「美」の意識真逆に位置する彼女容姿を見ているだけで不愉快だった。

でも、最初の方は、まだ彼女わたしは「ただの同じ部署人間」の間柄で収まっていた、わたしは嫌いな人間に対しては徹底して無関心に徹するからだ。

いつから、Aがわたしのことを目の敵にし始めたのだろう、そう考えると浮かぶのは「わたしの元彼氏」の存在だった。

わたしには、入社以来付き合っている彼氏がいた。彼とは同じ部署で、ふつうに仲の良い友達同期から普通に寝て、すんなり彼氏彼女になった。

会社ではポーカーフェイスを貫いていたつもりだったけど、彼氏のほうは無駄にデレデレしていた、わたしはそんな馬鹿な男がすこし嫌だった。

彼の性格仕事の出来は最悪だったが顔だけはよかったから、ハーフであるわたしと並ぶと絵になるカップルだったらしい。

わたしは、周囲の人々の羨望の眼差しには気付いていたけれど、別にこの男は良い男でもなく「限りなくダメ男」だったから、あまり自慢に思えなかった。

Aはわたし彼氏のことが好きだった。

彼女が、彼に対してお菓子差し入れたり、仕事を珍しく肩代わりしているのは知っていた、でもそれは「イケメンに優しくしたわたし♡」っていう一種自己満足だと思っていた。

わたしの考えは割と離れていて、彼女純粋に彼のことを好きだったらしい、かわいい片想いだ、ブスだけど、デブだけど。

Aは、わたしと彼が付き合っていることを、わたしたちの仲が続いている間は知らなかった。

彼が異動になるタイミングで、わたしはなんとなく他に好きな人ができて、別れようとしたのだが、事件が起きる、彼が「別れたくない」と暴れた。

会社でも、私生活でも、少しでも暇になると、彼は「やり直そう?」と声をかけてきた、すべてに無視をきめていたけれど、嫌でも目立つ、わたしたちの仲はあっという間に社内に広まった。

もう終わりかけていた関係だし、会社にほかに好きになりそうな人もいなかったから、わたしは噂話を広がるままにしていた。

絶対自分からしかけてこなかったAが、わたしに聞いてきた。「○○くんと付き合っているの?」

わたしは軽く頷いて「もう別れましたけど」と告げた、彼女の目は恐ろしいほど爛々と、憎しみの炎を燃やしていた。

のちに、彼がリベンジポルノのような形で、わたしとの性生活公言しまくっていたことを風のうわさで聞いた。

わたしはこの事件に知らんぷりをして毎日過ごしているが、おそらく大勢の人が彼の話を聞いたし、そこにAも含まれているはずだ。

自分好きな人と、セックスをしている女について思いをはせて、憎しみを抱かないわけがない。

彼女は、自分がブスなことに気付いているような言動をたまにする。だったら整形しろよとかわたしは思ってしまうが。

大切な片想い相手セックス相手自分はなれっこないから、だから、そのセックス相手を恨む。

なんて向上心がないんだろう、あなた必死に安月給をためたお金で、顔をいじれば?脂肪吸引すれば?

わたし向上心がなく、妬みだけで生きているようなデブが、ブスが大っ嫌いだ。

妬んだところで何も起きない、その妬む活力を使ってダイエットでも整形でもなんでもすればいい。

「見返してやる」ってぐらい頑張れよ、なめてんのか、だからお前はブスなんだよ。

彼女は、今もなお去っていった、わたし元カレのことを愛している。

彼がたまにオフィスに現れると、少女のような笑顔で近付いていく、仕事をほっぽり出して、わたしの机に置いて。

最近罵倒することよりも、わたしのことを無視することにはまっているらしいAは、時折仕事の引継ぎをしてくれなくなった。

「引き継いでいいですか?」と聞いても、無視してくる、そういう時はAのすぐ上の上司に引き継ぐ、上司は苦い顔をしている。

だれも彼女文句が言えない、このフロアの多くの人々が、わたしと同じように睡眠薬を片手にしないと眠りにつけなくなった。

あんなやつ死んだ方がマシ」って言葉がある、あんまり好きな言葉ではないけれど、Aに関してはたぶんこれだと思う。

彼女ひとりのせいで、50人以上の人が、まいにち苦しい思いをしている。

彼女の暴れっぷりは、時折、自閉症など発達障碍者を想起させる、でも、彼女の行動は彼らと違って悪意に満ちている。

わたし彼女のことが大嫌いだ、無理して笑顔を作ろうとはしなくなって、露骨に嫌いな態度を取るようになった。

そうすることで、彼女距離を開いてくれると思ったから、無関心を選んでくれる頭の悪くない人間だと思っていた。

Aは毎日わたし罵倒する、わたしの目の前で、わたしのいないところで、大声で、小声で。

わたしは、もうこの罵倒日常になってきて、最近は表情一つ動かさなくなった、Aはつまらないのか、まるで壊れたおもちゃを叩くみたいに、金切り声でわたし罵倒する。

時々おもしろくなる、彼女叫び続けている、その叫ぶ労力でもって、自分磨きひとつでもすればいいのに。

お前が罵倒している小娘は、お前が愛している男とセフレですって言いたい。

Aの話をすると元彼はよく笑う、その笑顔かわいいからわたしはよく彼女の話をする、ベッドの上で、体を繋げながら。

デブは無理だよ、100万もらえるなら考えるけど」元カレは笑う

Aさん、100万あげたら抱いてもらえるって、安くない?

わたしはタダだけど、むしろお金もらえるけど、100万あげたら片想い叶うよ、虚構だけど。

わたし彼女のことが大嫌いだ、きょうも顔をあわせてしま

きょうのわたしは睫毛のカールが上手にいったから、たぶん彼女は「まつエクをする女って勘違い野郎だよね」という話をわたしの後ろでし始めるだろう。

わたしは心の中で、きょうもAの発言ツッコミをいれる機械と化す「お前の小さな目だったら、まつエクしても誰も気づかねえよ」

結局、みんな性格が悪い、人に愛されるかそうじゃないかは、どれだけうまくそれを隠せるかだと、わたしは思う

2016-09-17

[]

漫画感想ばかりだけど、久々に。

一つ目。シュトヘル十三巻を読んだ。シュトヘルは相変わらず美しくてかっこよかった。反面、スドヘルがとてもかわいかった。

あと、ハラバルの馬の描写に度肝を抜かれた。確かに黒馬だけどさ、ベタだけで描き表すか普通って思った。あれ、ベタだけじゃないのかな。

もう一つハラバル関連。竹を弓で放つってすごいね怪物だよ、こいつ。いろいろと背負ってるけど。

なんかメルミといい感じだから、生き残ったら二人で過ごしてほしいな。結局ユルールも死んでしまいそうだしさ。

要人物の誰かには生きていてほしい。生き残っても、みんな業を抱えすぎてるから辛いんだけど。

未来で、スドヘルが残した手紙スズキさんに届いてるといいな。

次の感想。瑪瑙之竜を読んだ。秘密結社ものとでもいえばいいのか。よくある構成で、とても読みやすかった。

ただなあ、基本的に一話完結だったからなのか、最終話への導線が弱かったかなあ。大きな物語を作っていたわけじゃなかったのが要因なのかも。

キャラクターが持つギミックはそれぞれ凝っていて愛着がわくものばかりだったので、もっと続いてもよかった気がした。残念。

そんなに長く続けるつもりもなく、見切り発車でスタートしたのかもしれないと邪推する。

次の感想ダンジョン飯の三巻を読んだ。この巻ははじめて怖いなって思った。とくに大ガエルが怖い。

あの無表情と、反射的な食いつき動作は、結構シリアス魔物の恐怖を描いているなって思った。

思えば、二巻のケルピーにも真摯眼差しがあったようなきが気する。さすが大人漫画だなって思った。

次。ストラヴァガンツァの五巻を読んだ。内容の舵を大きく切ってから初めての大きな山場を迎えたこの巻。セポイヤの迫力がすごかった。戦闘シーンがかっこういい。

反面、そうなるのが当然なんだけど、足を狙われてから一気に形成が逆転したのが呆気なかったかなあって思った。まあ痛いよね。間接ぐりぐりって結構えぐい攻撃もの

巻末の展開は、きれいごとなんだけ、絵になる理想論だなって思った。こういうのはべただけど、嫌いじゃない、むしろ好きかもしれない。

でもなあ、オルグが改心しないことには戦争が止まらないさそうなんだよなあ。改心したら改心したで肩透かしを食らった気分になりそうなので、これからの展開が難しそう。

まあ色んなパターンがこれまで作られてきたから、そのうちのどれかになるんだろうけど。はてさて。


今回はここまで。関係ないけど。とつくにの少女って漫画に手が伸びてしまった。ジャケ買いですよ、ジャケ買い

でもねえ、二巻だったんですよねえ。とてもかなしい。読むに読めないのです。

白と黒灰色の表紙に、金色タイトル判別しづらいと思いました。

2016-09-14

まともな企業に入って本当に良かった

昔の知り合いで夢を追いかけていた奴らが軒並みひどい生活を送っている

バンド漫画家演劇、その他もろもろ特殊なことを仕事にしようとして、誰一人として成功しなかった

30代にもなると「お金はないけど好きなことができて幸せ」なんて感情すらなくなるらしい

ここで声高らかに言おう!

まともな生活ができて俺はなんて幸せなんだ!

毎年給料が少しずつ増えていく!

能力関係なく六月十二月はいつもよりちょっと多めにお金が貰える!

大きなトラブルは起きない!上司や同僚に相談すれば解決できる程度のトラブルだ!

結婚もして子供ももうけた!

他人の目を気にする必要がない!

世間銀行からまともな扱いを受ける!

親や親戚の目が痛くない!

なぜなら俺はまともな社会人生活を送っているから!

拍手喝采や羨望の眼差し、高級車や高級マンションとは無縁の生活だけどまともに生きられて本当に良かった!

2016-09-01

それでも私はジャニーズ事務所に夢を見る



誰が何と言おうと、私はジャニーズ事務所に夢を見続ける。

そして、少しでも前で歌いたい、踊りたいという熱意に満ちたジャニーズJr.のあの煌めきに満ちた目に、何度だって心を奪われるだろう。

歌い、踊り、太鼓を叩き、宙を舞う。華麗なダンクシュートを決め、息ぴったりのファンカッションやダブルダッチも見せてくれる。

あれもこれもと詰め込まれ混沌のようにも思えるステージを秩序立てるのは、彼らの熱量だ。

同じステージに立つ他のジャニーズJr.は、彼らにとっては仲間でありライバルである

自分たち仲間が「ジャニーズであることの誇りと、その仲間へのライバル意識。この相反する二つの感情が融合したとき、彼らは得体の知れない輝きを放つ。

それは幻想かもしれない。ファンの妄念かもしれない。

それでも、彼らのとびきりの笑顔や悔し涙、真剣眼差しには嘘はない。

彼らの作り上げる「ジャニーズワールド」が、どうか彼らのためのものであって欲しい。

永遠なんてもの存在しないことは嫌というほど分かっている。明日には全てが崩れ去る可能だってある。

それでも私はジャニーズ事務所に夢を見る。ジャニーズ事務所提供する最高のエンターテインメントに夢を見る。

2016-08-01

日常的に自慰をしていると思われているかと思うとつらくてたまらない

http://anond.hatelabo.jp/20140219114014

2年ほど前にここで自慰行為を隠すために彼女がいると嘘をついていると告白した者だが縁あって知り合った女性と今年始めに結婚した。

これでようやく日常的に自慰をしていると思われているのではないかという苦悩から開放されたと思ったのだが思いもよらなかった問題が生じている。

先日妻の父親骨折の手術のために入院したせいで、妻が両親の手助けのため他県にある実家に戻った。

幸い病状はひどいものではなくあと一ヶ月ほどして戻ってくる予定になっているが、夏の間私が一人で暮らしていることをうっかり他の社員に話してしまった。

こうしてまた会社女子社員に夜ごと自慰行為に励んでいる男として哀れみの眼差しを向けられるのではないか想像するとつらい。

子供を作るという目標もあって妻とは定期的にそうした行為を行うものの、もちろん夜ごとという頻度ではない。

「あーこの人、奥さんが実家にいる間ずっと家で寂しく自慰をしてるんだ…」

などと私の自慰行為をする姿を想像されるかと思うとつらくてたまらない。

2016-07-30

クズは甘えか運命

25歳、職歴なし、引きこもりニート

これが、その人の経歴のすべてである

これだけで、社会的には十分にアウトサイダーであるが、こういった人は幼少期の親から愛情不足や、虐待、家庭環境問題や、学生時代におけるいじめなどの経験がある場合が多い。

しかし、その人にはそういった理由はない。

その人は、顔の見栄えやスタイルは悪くない。

貧しい家庭で育ったわけではない。

親に虐待された過去もない。

学校いじめられた経験もない。

友達がいないわけでもない。

頭が悪いわけでもなく、あまり勉強もせずにMARCH卒業した。

普通に恋愛もしていた。

一見するとごく「普通に」、まっとうな人生を歩むように思われる。

これらの条件を持つおおかたの人は、このような次元で、葛藤して、悩み、苦しみながら、たまには喜びを見出すだろう。

だが、その人はそうではなかった。

その人は、幼少期から少し遠慮がちなところがあった。人と打ち解けるのに時間を要した。小学校のころから、将来の夢なんて叶うはずはなく、大人になるというのは地獄世界に慣れるようなものだと思っていた。時には面倒で死にたくなることもあり、日々を楽しみながらも、どこか常に厭世的であった。

その人は、たいていの人が当たり前のようにする部活動も、友達と遊ぶことさえもせずに、人との関わりをできるだけ避けて、夏休みは毎年部屋に引きこもっていた。勉強も何事も、本気で向き合おうとはしなかった。成功も失敗もなかった。あるのは周りとの差と、鬱屈とした気分だけだった。それがその人にとっては楽だった。

その人は、つかの間の幸せであっても、失う恐怖に怯えた。何かしようとする毎に「どうせ無意味だ」という音が、遠くから聞こえた。また、悲しい現状にある人のことを想い、偽善ぶった罪の意識に悩まされた。

その人は、ありもしない失敗に怯え続けたため、迫られた選択をことごとく回避した。結果的に、強烈な自己否定感と疑いの眼差しけが唯一のアイデンティティである、どこにでもいるような「普通」の歪な人間が出来上がった。

そして、その人は非常に重要選択から逃げた末、生きているのか死んでいるのかわからない状態になり、ついに沼に嵌まったように身動きが取れなくなった。


その人は、努力をしなかった。


その人は、努力したいと常々思っていたが、できなかった。

普通」になるために這い上がってやろうという強い意志が、たまたま醸成されなかったのかもしれないし、努力する方法を知らなかっただけなのかもしれない。


普通に」考えるとその人は、恵まれカードを与えられたにも関わらず甘え続け、生温い絶望気分に感傷的に浸っている、クズ下の人間であり、唾棄すべき存在だろう。

その間に「普通」の人は、コツコツと経験を積み、「自分の力」で成長してきたのだから当然である

その人に、何かしらの病名があろうとなかろうと、それは現状に甘え続けた結果だった。


その人には、「普通」ができなかった。



なぜだろう。

2016-07-02

ノーセックス・イン・ザ・シティ日本に住む外国人女性気持ち

何年も前の記事だけど、ふと思い出して訳してみた。

反応が気になるので、ちょっと長いけど増田投稿してみる。

ノーセックス・イン・ザ・シティ日本に住む外国人女性気持ち

Reannon Muth

女性教師に長くいてもらうのは大変なことなんだ。」東京英語教師になって初出勤の日、私の上司はこう告げてきた。「大抵の場合、6ヶ月以上はもたない。」私は驚いて、登録教師リスト(30人―全て男性から目を上げた。

「それはこの学校でという意味ですか?」

「いや。日本で、という意味だ…。」彼は肩をすくめた。「東京は独り身にはつらい街なんだ…西洋人女性にとってはね。分かるよね…。」

 彼の後ろの壁にかかっていた写真をちらりと見た。四人の中年白人男性。みんなひげを生やして禿げかかっていた。同じような歳の取り方で、垂れ下がった髪がメタリカメンバーに似ていた。そして全員が、モデルのようにほっそりした身体の、厚化粧をした美人日本人女性に抱きつかれていた。

 問題を抱えることになるとは思えないけど、と私は思った。

 私が魅力的な美人だったからそう思ったのではない。私は美人からは程遠い。スリムで中背、薄茶色の目とそばかす。良く言えばかわいい、悪く言っても並程度。でも私は競争相手が持っていないものを持っていた。長くて自然ウェーブのかかったブロンドの髪。その上私はバイリンガルで、旅行にも慣れていて、大卒だった。

 でも日本に来てから数週間の内に、不可解なほどに、もどかしいほどに、自分自身透明人間になっていることに気がついた。

 スターバックスかわいいバリスタ達は私に見向きもしなかった。自転車に乗ったビジネスマン達は私を無視して走り去っていった。大学生達はボソボソと謝りながら急いで私から遠ざかって行った。天気のことを話したり、道を聞いたり、何か話すきっかけを持とうとした時はいつもこうだった。彼らは挨拶すらしてくれなかったのだ。本当に。

積極的にならないと。」と日本人女性友達アドバイスをくれた。「日本の男はシャイからあなたから行かないとダメよ。」だから私はバーでもバスでも、男性達には誘いかけるように微笑んだ。レストランメニューや、地下鉄の案内の読み方を聞いたりした。

「何かおすすめの本/ドリンクはありますか?」本屋で隣に立った時や、バーで隣に座った時には、このおなじみの台詞男性達に尋ねていた。でも魅惑の眼差しや会話のきっかけなんてものは、相手が私を見てくれなければ効果がない。彼らが私と完全に目が合うのは、うろたえた表情を向ける時だけだった。まるで「私が将来産む子供達の父親になって。」と、たった今私がお願いしたかのような表情だった。上司が言っていたことは正しかった。独り身の西洋人女性日本に住むのはつらい。でもどうしてなんだろう?

 アドバイスを求めてインターネットを見てみると、デートできない西洋人女性というのは国外居住者の間ではおなじみのキャラなのだと知って驚いた。国外居住者が集う掲示板での、孤独独身女性書き込みの多さを見た限りでも明らかだった。

 深刻な問題のように思えたのだけれど、多くの女性が話すのをためらっていた。議論するには難しいテーマであるのも無理はない。その国の50%の人たちを極端に一般化することになるし、より悪く言うと、レイシスト男嫌い俗物女のように思われてしまうからだ。

 国外居住者日本人との間で同じように広まっている見解なのだが、実のところ日本人男性西洋人女性に魅力を感じてはいるのだ。付き合うために行動する度胸がないだけで。国外居住者達の間では、アジアにいる西洋人女性ジェニファー・アニストンのようなものだった。強くて、自立していて、積極的で、はっきり物を言う。遠くから見とれるには興味深い存在だが、実際に話しかけてみようとする男性はいない。西洋人女性は違いすぎて、異国すぎて、デート相手にするのは事実上不可能と思われていた。

 Y染色体を持つ国外居住者達にとっては話は別だ。女性国外居住者達が土曜の夜を一人で、ラーメンどんぶりに涙をこぼしながら過ごす一方で、男性達はキープしている女性達と我が物顔で飲み歩く。彼らはそうやって過ごしていた。

 アジアに行ったことのある人ならば、弱々しくてガリガリに痩せたベトベトの髪の白人少年が、完璧メイクしてミニスカートはいアジア人女の子と手をつないで歩いているのを見たことがあると思う。こんなことは世界の他の地域では決して起こらない。アジア以外の場所では、バービーケンと結ばれることになっている。不完全雇用で人付き合いの苦手な、日本刀コレクターの隣人、ケビンとではないのだ。でもアジアでは、デートルールがあらゆる論理進化法則に反している。アジアでは、オタク王様なのだ

 立場が違っていたらよかったのにと願ったとか、そういうことではない。ほとんどの場合で、私は彼らを喜ばしく思っていた。彼らは自分の国にいた時にはデートの予定を書き込むこともできなかっただろう。でもアジアでは高嶺の花を勝ち取ったのだ。彼らはまさにサクセスストーリーのものだ。魔法抜け道を使って、有利な条件の元で高根の花とデートしているとはいえ、誰がそのことを非難できるだろうか?西洋人女性にとってのそのような涅槃の地が存在するならば、きっと私もそこへ移住するだろう。

 時折、カップルを見て「彼女は本当にあの男と付き合っているのだろうか?」という疑問がかき立てられることはあったが、なぜ日本人女性西洋人男性を(オタクっぽいのでさえ)魅力的なデート相手候補と見ていたのかを理解するのは簡単だった。彼らは一つの物事に対して、真っ直ぐで広い心を持っていた。彼らはメガネ越しの西洋の目で、恋愛関係を対等な協力関係として見ていた。それは、昔ながらの了見の狭い日本人男性には、まだできていないことだった。西洋人男性達がガールフレンドを大切に扱って、お互いが二人の関係に満足しているのを見て、それが分かってきた。彼らの思いがけない行動や奇妙な言葉遣いが、翻訳で多少失われて、伝わらなかったとしても何の問題があるだろうか?社交的でない人も、愛し愛されてしかるべきなのだ

 でもうらやましいと感じないようにするのは大変だった。私が毎週末、クラブダンスフロアに一人で立ち向かっている一方で、バカっぽい外国人男性達が上手にナンパして電話番号を交換し、最初デートの予定を決めているのを見た時は、特につらかった。彼らは駄菓子屋ではしゃぐ子供達のようだった。日本人女性グルメ向きのトリュフチョコレート。一方で西洋人女性は、容器の底に溶けてこびりついた三年物のトッツィー・ロール。日本人男性達はたぶん私達に気後れしていた。外国人男性達は私達を気兼ねなく無視するだけだった。

 でも私は出会いを求めてアジアに来たわけではないのだ。いつもそう自分自身に言い聞かせていた。ここに来たのは、日本語マスターして、自分の国とは大きく異なる文化を楽しみたかたからだ。でも生活日本に移すことが、恋愛生活故郷に置いてくることを意味するとは予想もしていなかった。東京での生活を存分に楽しんでいたとはいえ、公平な取引だったとは思えなかった。

 外国人女性恋愛には成功話がほとんどないと言っているわけではない。知人の何人かは日本に来た後、夫または婚約者を連れて帰国して行った。でも彼女達は少数派だ。ほとんどの西洋人女性は一人で日本に来て、ずっとそのままだった。

 とある金曜の夜、仕事からの帰り道の途中、自分がもう日本に九ヶ月いることに気がついた。この逆境に打ち勝ったことを内心喜んだ。上司が間違っていたと証明したのだ。でも重い足取りで帰宅し、『The Office』の再放送を見ながらセブンイレブン寿司の残りを食べるという、いつも通りの夜を過ごしていた時、何のために頑張ってきたんだろうと疑問に思った。魅力がなくて、誰からも求められない、最低で、女性扱いすらされない。ずっとそう感じてきた。短いスカートはいた時や、ぴったりとしたトップスを着た時でさえ、男性達はちらりと見るだけだった。いやらしい目を向けるような建設作業員でさえ、私に対しては退屈そうで無反応だった。自分火星人になってしまったように感じた。そしてすごく、すごく寂しかった。外国人女性達を、デートのチャンスがある輝かしい境地へ連れて行ってくれる最後の船に乗らなかったのは、もしかすると間違いだったのかもしれない。

 なぜなら事実として、東京は独り身にはつらい街だからだ…。西洋人女性にとってはね。分かるよね。



記事No Sex in the City: What It's Like to Be Female and Foreign in Japan - Vagabondish

2016-06-23

女子中学生が眩しすぎる

通勤の道すがら、いつも同じ時間に反対側に向かって歩いてくる女子中学生がいる。

力強い眼差しで真っ直ぐ前を見て、いつも少し早めの歩調を崩さずに歩く。

僕はもうすっかりおじさんで、彼女くらいの娘がいてもおかしくない年齢だ。

運動には気をつけているので歳の割には若く見られる方だが、彼女からすれば醜い生き物にしか見えないだろう。

彼女中学生であることはその着ている制服でわかる。近くにある公立中学のものからだ。

彼女学校に向かう時はいつも一人だ。

一見不機嫌そうな無表情で、前だけをみて歩いている。

顔立ちは今時のアイドルといった可愛らしさではなく、マニアックシンガーソングライターのような大人びた雰囲気を持っている。

回りくどい言い方をしないのであれば、私が好んでやまなかったfra-foaという解散したロックバンドヴォーカルにそっくりなのだ

ただ顔立ちが似ているというだけではない。

彼女視線や歩調から感じる意志の強さや、それでいて身にまとう儚げな空気感のようなものまでが生き写しといっていいほどだった。

僕が彼女存在意識するようになったのは、そのことに気付いてからだ。

だが相手中学生だ。

間違っても間違いを起こす訳にはいかないし、そんな汚れた目で彼女のことを見ているつもりもない。

から僕は、僕の存在彼女人生の汚点にならないように、彼女とすれ違う時はできるだけ彼女意識していないように、彼女の印象に残らないように振舞っていたつもりだった。

そこは500mくらいの真っ直ぐな一本道で、僕はいつも左側を歩くのだが、彼女ははじめのうち向かって右側を歩いている。

そうしてその道を100mほど進むと、彼女は決まって左側に道路を渡ってくる。

彼女が右側から左側へと毎回渡ってくる理由は、彼女がその道に入るのに右に伸びる側道から入ってくるからで、その道を抜けた先にある学校は左に伸びる側道の先にあるからだ。

ただ、なぜか理由はわからないが、彼女はいつも決まって同じタイミング道路を渡った。

長い一本道でなので、多少出発時間前後しても大体どこかしらですれ違うことになる。

まり、すれ違う場所によって、彼女は右側だったり左側だったりするのだ。

はじめは彼女を少しでもそばで感じたいという気持ちに負けて、彼女が左側を歩いている時にすれ違えるようにとタイミングを見計らったりしたこともあった。

しかしそんなことが続けばいらぬ疑いをもたれかねない。

そのために、むしろ早すぎたり遅すぎたりして彼女とすれ違わない日も作るようにもした。

彼女と同じ左側ですれ違える時は、正直に胸が高鳴ることを感じていた。

そんな自分彼女にとっておぞましい存在であることは自覚しているつもりだった。

そんなことを半年ほど繰り返したある日のこと。

その日、彼女はまだ僕と反対側、道の右側を歩いていた。

いつものように彼女存在を気づかないふりをしようと歩いていたのだが、距離が近づいてくるとふと違和感を覚えた。

彼女の顔がこちらに向けられているような気がしたのだ。

気のせいかもしれない。そう思い込みたいだけかもしれない。相手に見られてる気がするだなんてよくあることだ。

自分にそう言い聞かせようとしてみた。

しかし、あっけなく好奇心に負けた僕は、とうとう彼女のほうに視線を送ってしまった。

するとどうだろう。

いたことに僕の陰鬱で卑屈な視線は、彼女の真っ直ぐな視線真正から衝突を起こしたのだ。

僕はその視線に押されてすぐに顔を背けてしまった。

彼女記憶に、おぞましいものをおぞましいものとして残してしまたかもしれない。

僕は好奇心に負けてしまったことを強く後悔をした。

それでもまだ感じる視線を払いのけるように、僕は前だけを見てひたすら歩き続けた。

次の日、昨日のことは何だったのか考えながら再び僕はまっすぐな道に差し掛かった。

すると、僕はいもの様に真っ直ぐ前を見ながらこちらに向かってくる彼女を見つけた。

その時彼女はまだ道の右側を歩いていた。

そんな彼女の顔に何気なく視線を向けてみると、その視線はまたしても彼女視線真正から衝突することになった。

僕はすぐに視線を逸らした。

まだ近いとは言えない距離にも関わらず、彼女視線は間違いなく僕に向けられていたのだ。

理由もわからず僕は真っ直ぐ前を見て歩き続けた。

もうすぐで彼女左側に渡ってくるポイント差し掛かった時のことだ。

僕は視線を動かさないようにしているつもりだったが、今度は彼女の方から僕の視線に入ってきたのだ。

そうして今度は明らかに、はっきりと彼女が僕を見ていることが分かった。

僕はできるだけ動揺をさとられないように、あたかも別のものに興味を示したかのようにして視線を泳がせるのが精一杯だった。

一体どういうことだろう。

誰かと勘違いしているのだろうか。

いくら冷静に理由を考えようとしても、彼女の真っ直ぐな視線に矢のように射抜かれてしまった心臓は落ち着きを取り戻せないままでいた。

その時、遠い昔に忘れていたような感覚が、どす黒く薄汚れた内臓をかき分けてこみ上げてくることが分かった。

自らのおぞましさを恐れずに言うなら、これは恋だ。

その言葉が僕の口から発せられることが、どれだけ気持ち悪いことなのかは承知しているつもりだ。

しかし他に説明のしようがないのだ。

まぎれもなく目覚めてしまったのだ。僕の奥底で息絶えたはずの甘酸っぱくも苦々しい感情が。

とうの昔に、薄汚れた性欲によって噛み殺されたはずの純粋気持ちがまだ僕の中に生きていたのだ。

それからというもの、すれ違う度に彼女視線を強く感じた。

勘違いだと思い込ませようとしながらも、好奇心に負けて彼女視線を向ける度に、真っ直ぐな眼差しが僕を射抜いた。

彼女は何を思って僕のことを見ているのだろうか。

動物園動物を見ているような感覚なのか、それとも万人に対し同じように興味を持ち合わせているのだろうか。

どちらにしても僕のようなこんな醜い生き物にしてみれば、彼女存在視線もあまりに眩しすぎるのは確かだ。

僕はとうとう堪え切れず、出発時間を大幅に早めることで彼女とはもうすれ違わないことを選択した。

誓って言えることは、彼女に対して性的な興味は一切持ち合わせていないということだ。

自分でも不思議と、いやらしい目で見ようと言う思いすら浮かばないのだ。

もし彼女と何がしたいのかと聞かれれば、僕はただ一緒の時間を楽しみたいと迷わずに答えるだろう。

夕暮れの土手に座って、ただ何もせず色を変えていく空をみあげているだけでいい。

二人の間を同じ風が通り過ぎていく切なさを噛みしめたいだけなのだ

ただ、もし贅沢を言えるなら、せめて手だけはつなぎたい。

彼女の体温、皮膚、骨の感触を確かめてみたいのだ。

それ以上のことは一切望まないし、望もうとも思わない。

目の前にある美しさに、ただひれ伏して打ちのめされたいだけなのだ

どうしてこんなにも醜くおぞましい生物に成り下がった僕から、こんなにも純粋で苦しい想いを成長は消し去ってくれなかったのだろうか。

彼女が近づくことも遠ざかることも、今の僕にとっては苦しみでしかないのだ。

色々なことに慣れ、無感動で欲望だけに突き動かされている獣と化している今の僕には、あまりにも耐え難い苦痛だ。

ただ、一つ理解して欲しいことはこれは僕の欠陥ではないということだ。

人間がもともと持っている欠陥に、僕は振り回されているだけなのだから

会わない日が続けば、いつか必ずこの苦しみからは開放されるはずだ。

そう信じていた。

今朝、僕は大幅に寝坊をした。

からは大粒の雨がアスファルトを叩く音が響いていた。

すれ違わないという決断をしてからもう数ヶ月は経っただろう。

彼女は進級したはずだし、もしかしたら中学卒業してしまたかもしれない。

もしそうならば、僕はまた以前と同じ時間に出勤ができるし、彼女視線から身を隠す生活を続ける必要ももうなくなるのだ。

それを確かめるべく、僕はあの頃と同じ時間に家を出た。

そうしていつものように長い一本道に差し掛かると、僕の視線には道路の右側を歩いている見間違いようのない彼女が真っ先に飛び込んできた。

期待していなかったといえば嘘になる。

喜びと焦りが同時にこみ上げては僕の呼吸から自由を奪った。

遠くから少しずつ近づいてくる彼女を、視線の芯に捉えないように、それでいて視線からさないように注意深く追い続ける。

そうして彼女は、いつもの様に左側へと渡ってきた。

視線をさとられないように、それでいて不自然にならぬよう、僕は傘を前に傾けると少し顔を隠した。

歩調にあわせては時折上下する傘によって、お互いの顔は見え隠れを繰り返した。

前よりも少しほっそりと、色白になったように見えた気がした。

それによって、彼女が持つ儚げな雰囲気はより美しさを増したかのようだった。

それ以上覗きこみたくなる好奇心を理性で必死に抑えた。

これまでもう会わないという決断を守り続けてきたではないか

そのまま、あと少し耐えれば今日までの努力は報われるのだ。

しかし、そうしてすれ違おうという時だった。

突然牙を剥いた抑えていたはずの好奇心によって、僕の決意は湿気たクッキーよりも容易く噛み砕かれてしまった。

僕は傘を上げると、堪えきれずに彼女視線を送り、今の姿を焼き付けようとした。

そして、それを待っていたかのように彼女の顔を隠している傘がふわりと跳ね上がった。

気付いた時にはすでに、透き通るような輝きの瞳から迷いなく向けられた真っ直ぐで力強い眼差しによって、しかもこれほどまでに間近かな距離から今だかつてないほどの強烈さで 、僕は脳天を射抜かれていたのだ。

一瞬の出来事だった。

彼女は何事もなかったかのように、いつも通り学校への道を急ぐ。

歩きながらも、僕の目から理由もわからず涙がこぼれた。

すでに遠く後ろを歩いている彼女には知られることはない。

僕は、何か言いようのないもの支配されていく恐怖と喜びとが、同時に全身を蝕んでいくのに身を委ねることしかできなかった。

2016-06-16

シールケたん×モズグス様構想。

彼の人の眼差し自身に向けられることはないという事実

醜い嫉妬を嘆き、浅ましさを嘆き、弱さを嘆き、…いつしか自身を保つために歪んだ行為を繰り返すようになった。

治療と称した偽りの慰め。二人の時間が何よりも愛おしい。次第に心が穢れていく。

歪んだ願望、覇王の卵、何も起きないはずがなく。。

血の涙を流す彼女が捧げたものは、最も愛する彼の人であった。

絶望からまれしは倒錯した愛情体現した淫魔。

目に映る全てを貪る。身体を満たすことができた。だが心が枯渇していた。

異形のものと成り果てながらも救いを求めた。愛の裁きを求めた。

そんなシールケたんが辿り着いた地、 狂信蠢き聳え建つは断罪の塔。

時は法王庁から異端審問官が派遣されし声が民衆で囁かれるその頃であった。

モズグス様は暴徒に襲われながらも目的地の聖アルビオン寺院を目指していた。

行脚の途中、余りにも場違い魔女装束を纏いし幼き少女が映る。

災いを与えし不吉さを感じる。しかし、慈悲の心からその彼女をも救わなければならないという使命感が走る。

その真摯な振る舞いは憔悴していたシールケたんの心を少しずつ溶かしていく。

救いたい一心から断罪の塔へ幽閉した。

2016-06-14

真田丸秀吉名古屋弁喋ってて凄く違和感があるんだけど

元々名古屋の人なんだっけ?

なんか今までの豊臣秀吉から随分異なる印象を受けている。

あのトルネコの大冒険シャナクした時に流れるSEよろしくな秀吉テーマを聞きながら彼の名古屋弁を聞く度に

の子猿みたいなのが天下を統一した名君なのかと疑いの眼差しで見てしまう。

まあ、史書などを漁ると晩年暴君のものだったとか言うけどね。

それでも名古屋弁家康とか信繁にぎゃーぎゃー言うのは珍しくてどうしようもないんだよね。

秀吉は昔は標準語喋れなかったのか、じゃあ昔の大河は嘘っぱちだったのか。

正に青天の霹靂だったよ。

名古屋人すげえ。

2016-06-11

青二才氏が定期的にkanoseエアリプからみに行く理由を自ら語った

kanoseから鯛のおかしらだと揶揄される方法で探し当てた本がやっぱり良かった。…スキルってこういうことなんだよ。/服を着るならこんなふうに 第1話コミックNewtype | WebNewtype

人の悪口を根に持ってるような顔をしてますが、僕は頭ごなしに言われただけで、その人の意図が見えない冷やかし系の悪口は「お前に冷やかされるほど安い人間じゃない」と証明したくて覆す度に、しつこく蒸し返してたりします。

鯛のおかし発言はその筆頭なんですよね〜

表紙を別人が手がけてればともかく、お話解像度画力がしっかりしてなきゃ、いいマンガの表紙って書けないから「ジャケ買い」ってちゃんと論理的説明できるなら正しいんですよ。

だいたい、鯛のおかしら呼ばわりされてるから言うけど、フリーゲームダウンロードなんか画面しか判断材料ないし

いや、別に僕よりもkanoseさんのほうが順当に行けば(僕がくたばらなければ)向こうさんの方が勝手ボケて死んでいくぐらいには歳の差があるんだから別にいいんですけどね〜。

ただね、悔しい気持ちを忘れると、人の進歩が止まるから「力でわからせてやろう」みたいな気持ちは持ってなきゃ

謝ってほしいんじゃないんだよ。

ただ、僕がああいうことを人に言われるような空気を出してたってことが許せないんだよ。

同じことを有村悠さんみたいなあっからさまに疑いの眼差しを静かに向けてくるととても勝てないような人に言うと思う?…それがなかった2012年の僕が悪いんです

相手武器を取ることさえ諦めるぐらいに強そうじゃないとダメなんだよ。真の護身は戦わないことなんだから

ハードスキル習得したい欲求と、ハードスキルを持ってる人が基本的に嫌い欲求の間で板挟み

何でもかんでも俺のやり方に落とし込んでしまえばだいたいのことはできることに気づくと楽。…まぁ、それに気づくまでが長くて、すでに手遅れ感満載な26歳ですが

なおいまだに鯛のおかしらの語源を知らないのか、マンガ意外でも鯛のおかしら的な発言が多いことに自覚がないもよう。

なお本人はkanoseから直接話しかけられるとはぐれメタルのように逃げる模様。 なお戦わないのが護身と言いながら勝てない相手エアリプ喧嘩を売っているもよう。


なお本人ははずれを引きまくってキレたという記事を何回も書いているが都合が悪いので記憶から抹消しているもよう。


同じことを有村悠さんみたいなあっからさまに疑いの眼差しを静かに向けてくるととても勝てないような人に言うと思う?

なお本人は忘れているようだが言っていたもよう

2016-05-06

明けない夜はないって言うけど明けないゴールデンウイークはある

そう、無職なのだ

まばゆい閃光で埋まった週間

次元うずくまり

見失われたままのタイミング

青白く伏した眼差し

宇宙の片隅に売り切れたんだ

さあ脱糞さらってしま

2016-04-18

http://anond.hatelabo.jp/20160418132516

「男に揉まれながらも強かに生きる大和撫子

かなんかだと勘違いしてると何しようが嫌われるよ

嫉妬というか関わるのが面倒くさいと感じるタイプ

わざわざ男なんていらないなんて口に出したり明文化する馬鹿はそうそういないし

いても哀れみと呆然眼差しを集めるだけだ

まずモテないアピールしたところで嫉妬から身をかわすどころか

嫌味ったらしさから反感を買ったわけだが

結局のところこれは釣りとしてでっち上げて書き上げてるんだよな?

2016-03-30

人相が変わり過ぎて写真付きマイナンバーカードが発行されなかった話

Googleカレンダーに『区役所 マイナンバー』とあった。

 私(……はて?)

東武東上線区役所へ向かいながら、私は記憶をまさぐる。最近、物忘れが激しい。

夢見る季節はとうに越え、気づけばサーティーをアラウンドするオッサンになってしまった。

列車内のオッサンたちを見る。覇気がない。きっと私も死んだ顔をしているのだろう。

……そうだ。顔写真付きマイナンバーカード区役所で受け取るのだ。

何人のエンジニアが落命したのだろうと思いながら、ネットで受け取り予約をした。死んだオッサンの顔で思い出したゾ。

区役所の窓口は老人ばかりだった。

酷い混雑。職員と臨時パートと思しきオバちゃんがてんてこ舞いである。

予約せずに来る老人。情報漏えい不安だとキレる老人。通知のハガキなんて知らないとキレる老人。このシステムはまだエンジニアの血を吸うだろう。

時間近く待たされたあと、私だけが別窓口に呼び出された。

 小役人「これ、オッサンちゃうやろ?」

小役人(こいつもオッサンである)が突き出し写真付きマイナンバーカードには、見知らぬ兄ちゃんの顔が貼り付いている。

 私(だ、誰だ、お前は!)

ピンク色の脳がスカスカになりつつある私は、兄ちゃんの正体を推理する。

幼さが残る目元、血色の良い頬、フッサフサな頭髪。

まるで東京に心を壊される(NOT 比喩)前の、上京を控えた初心なカッペではないか。

 私(……私だ)

恐らく高校生の時に撮ったスピード写真である。十年以上前だ。

 小役人「これ、オッサンちゃうやろ? な? オッs」

 私「わ、私だぁ!」

イケないアンチエイジングではあるものの、嘘ではない。写真は私である。少しばかり時を駆け過ぎただけだ。

 小役人「なら顔認証システムに聞いてみよか」

カメラ付きノートPCの前にしょっ引かれる私。

 小役人「ちゃんとカメラ見んか、オッサン

高校生の私はちっこいスキャナで読み取られている。

 小役人「ハイ、黒!」

認証システムはちゃんと私が老いていることを見抜いた。

増長した役人は、私が差し出した運転免許証(今の顔)もスキャナに。

 小役人「ハイ、白! システム賢い!」

エンジニア犠牲は尊い。

老人たちの前で公開処刑された私に、ゴミを見るような眼差しを向ける小役人。同じオッサンである私を憐れんでいるようにも見えた。

 小役人「これ、書いてな」

渡された書類始末書……ではなく、登録抹消・再申請の用紙だった。データベース若い私を一度ポアし、オッサンの私を申告しろとのこと。

申請用紙には『3.5cm×4.5cm』のオッサン顔写真を貼らなければならない。

……思い出したゾ(2回目)

私は物持ちが良い。スピード写真ストック中学生自分もとい時分から大切にとってある。

そして『3.5cm×4.5cm』という中途半端サイズスピード写真が、高校生の時のそれしかなかったのだ。私は何の躊躇いもなく、無慈悲に""若い兄ちゃん""を郵送した。

なお、Webでの申請だと写真データ形式で送れる。スピード写真でオッサンの顔を撮らなくて済むのだ。

エンジニア犠牲は尊い。

最近オタクとして生きるのがつらい

いや、金がないとか暇がないとかモテないとか、そういうことじゃなくて。

女子高生痴漢絵師とか、女子中学生監禁学生とか、ああいイカれた犯罪者がたまに出現しちゃうのは防ぎようがないことだとは思うんだけど、連中を持て囃したりネタとして消費したり犯罪者擁護したりするオタクがかなりの数出現してきていてつらい。もちろん一般人男性にもかなりそういう連中はいるだろうからオタクだけ取り出してそう言われるのは心外だと言えるかもしれない。でもネット上で目立ってるのは、明らかにオタク二次加害者だよね。二次元三次元関係ないとか、架空児童より実在児童人権をとか、そういう旗印がどんどん汚れていくのが見えるのがそれらを未だに掲げ続けようと思っている人間にとってはつらすぎる。

昔は楽しく観れていた小説アニメ漫画を見直すとたまに地雷にぶち当たってつらい。『涼宮ハルヒの憂鬱』のどぎついセクハラは流石に読んでた当時でもドン引きできたけど、『A君(17)の戦争』や『桐原家の人々』といったコミカル作品に充満するホモフォビア、女に家事労働押し付け男が世界危機と戦う『サマーウォーズ』、同性愛者の尊厳を高らかに謳いあげるその手で異性装者をオモチャにする『ささめきこと』、『銀河英雄伝説』のひどさはもはや説明するまでもないし(あれだけの未来理念的には民主制のはずで女性大勢従軍している設定の同盟内閣にひとりかふたりしかいない女性政治家に男ばかりの軍首脳部に妻に家事をさせてのうのうとしている退役元帥サマ)、それになんといっても『おおきく振りかぶって』の女子マネと女性蔑視特に花井梓くん! かなりひどいよ君!)と「部活動」という枠組みでの児童虐待保護者の動員というロイヤルストレートフラッシュ感あふれる組み合わせ、これらが全部スルーされるか美談として話を盛り上げるネタになってるのがつらいし何よりめちゃくちゃおもしろくて今でも好きな作品なのがつらい。桐青戦とか何度見ても胸が熱くなる。つらい。

オタク社会蔓延差別存在がつらい。「腐女子」にばかり「自重」が求められ男性向けはそんなルールを気にせずのびのびと楽しめているという非対称がつらい。同じオタク仲間のはずなのに腐女子を叩く男オタク存在がつらい。男ばかりがメインキャラで出てきて色々絡む作品に向けられる同性愛差別発言の数々と、何よりそういう作品をこれまでなんとなく避けてきて嫌悪感を持ってきた自分の中のホモフォビアに気づいてしまうのがつらい。女性蔑視発言を垂れ流すオタク一定数いるのがつらい。オタクの中に根付いてしまった外国へのステレオタイプ差別感情がつらい。フルメタアナザーで「うるせえ便衣兵!」ってセリフが出てきたときは本当に残念だった。好きな作家さんのtwitterなんて知りたくなかったと思ったことは一度や二度ではない。男性同性愛者向けAVを「ネタ」として使って出演者名前を出して遊びまくる文化がつらい。

差別ではないけど残念な言動をするオタクが多いのもつらい。政治傾向は人それぞれで、別に自民党支持者だろうが共産党支持者だろうが公明党支持者だろうがそこに文句を言う気はないけれど、敵対する陣営レッテル張りをして大きな主語批判して炎上芸してる人がオタク代表面してることがあって見ていて残念すぎるし同じ口で“オタク差別”を糾弾してたりするのほんと勘弁してほしい。アニメ聖地巡礼流行る以前からその周辺ではトップクラス観光地だった場所をつかまえて俺らのおかげで繁栄してるんだぜ的なドヤ顔する連中がいるのがつらい。自分の好きな作品ジャンル絶対視して他の作品ジャンルを無根拠蔑視する人、自分のかつての姿と重なって色々な意味でつらい(筋道立てて作品どうしを比較することが悪いと言っているのではない、念のため)。やめろ。やめてくれ。「最近ファンタジー」を殴るために『十二国記』を持ち出すな。

でまあこれらを「最近つらい」とか言っちゃえるのも俺が「普通ヘテロ男性オタク」だからで、女性オタクとか男性でも性的あるいは民族的マイノリティに属するオタクとかはこういう理不尽にずっとずっと僕らが呑気にしてるあいだにも耐えていたんだろうなって思うとほんと自分の鈍感さがつらい。本気で怒っている人を見るまで「ラノベ」を小馬鹿にした感じで語ってもいいものだと思っていた自分の醜さがつらい。そしてなによりも、油断しているとここまで批判してきたような認識がぽろっと口をついて出そうになるし咄嗟に「どこが悪いの?」とか思っちゃいそうだし実際ちょっと思ったりしてる自分感覚麻痺っぷりが、一番つらい。

オタクであることは恥じるべきことじゃないし、オタクコンテンツは素晴らしい。でもオタクの一部は、オタクコンテンツの一部は明らかにクソだし、そのクソさは切り離してはいさようならできるものじゃなくてグラデーションになって存在していて、多くのオタクは多かれ少なかれそのクソさに染まってる。全身か指先だけかの違いはあれど。もちろんそれはオタクだけの責任じゃない。オタクは同時に社会に生きる人間でもあって、このクソな社会には既に性差別インプットされている。けれど少なくとも、そのインプットされた性差別を増幅してきたのは、オタク自身責任だよね。

自浄作用? オタクあいだに序列なんてない。ネットでクソなオタクをブッ叩くことはできるけどそこに強制力はないし自浄作用は期待できない。そして、自浄作用がないなら、論理的帰結として何らかの公的強制力でもって規制されるほかなくなってしまう。ああそうか、やっと気づいた、腐女子のやってた意味不明で抑圧的な自主規制ルールってコミュニティ防衛のためだったんだな。アンチスパイラルから螺旋族を守ってた螺旋王だったんだな。それにやっと気づいたときにはもう遅くて、10万人の宮崎勤が地上に満ちてアンチスパイラルに色々蹂躙されることになるんだな。俺は嫌だ。犯罪者扱いされずにコミックLOを読みたい。別に俺は『ろりともだち』の内容を実現しようとも羨ましいことだとも思ってない。俺たちの欲望を放っておいてくれればそれでいいんだ。ああでもなんで、お前らはそんな規制を呼びこむようなことを言うんだい。

ネットなんて見ないで作品だけ見ていれば、このつらさも少しは減るかもしれない。でもネットで得られるものは大きい。新しいカップリングの可能性。作品を愛好しながらそれを冷徹眼差し批評する視座。楽しい同好の士との会話。まだ知らなかった作品情報。そしてなによりも、素晴らしい二次創作。どれもネットから得られる果実だ。それがないとオタクはやっていられない。けれど果実の横には常に、横たわるクソの山がある。

そういうものばっかり見てるからそういうものばっかり見えるんじゃないかって? 確かにその通りだ。見ないようにすれば見ないでいることもできただろうし、実際そうやって過ごしてる人もいる。でもここは地獄インターネット。見えてしまう。目に、入ってきてしまう。みんなどうやってやり過ごしてるんだ。教えてくれ。多分今一番求められているのはそのライフハックだ。俺がいくらつらくなったって世の中のクソさは変わらない。それともみんなこんなつらさを押し殺して日常ツイートしてるのか。ブコメ大喜利してるのか。にゃーんとか言ってるのか。

オタクじゃなければ、別にそれでもよかった。うわーオタクキモいなー、で済ませられるからあいつらには関わらんどこ、ちゃんちゃん、でおしまい何が悪いの? みんな「マスゴミ」や「ヤンキー」に対してはそうしてるじゃん! でも残念ながら、俺はオタクだ。オタクの不始末も、それによって落ちるオタクの評判も、他人事じゃない。それが根拠のない迫害ならまだよかった。俺たちは被害者だと、迫害してくる奴らは敵だ、いずれ革命を起こしてひっくり返してやると、そう思えたから。でも、性犯罪擁護差別他者への攻撃、これって全部身から出た錆じゃないか。こんな状況で一方的被害者面なんてできるわけない。俺はそんなことやってないのに。そう思う。でも一方で、自分アイデンティティはそっち側に置かれてしまっていて、叩かれるのがたとえ自分所為じゃなくても自分やらかしたことのように思えてこたえるんだ。

から最近オタクとして生きるのがつらい。

2016-03-19

[]

雪と珊瑚とを読んだ。温かなお話大好物なので、とても清々しい読後感で満たされた。

人によっては出来過ぎたサクセスストーリーだと鼻白む内容かもしれない。解説でもそのことには触れられていた。

でも、理性的眼差しで描かれた成功譚って胸がほっこりするから個人的に好きだ。

食事という行為について。親子の愛情や、周囲の人々との人間関係について。この小説は直情的にならず、穏やかな視線で描いている。

愚か者が登場しない物語は展開が緩やかになりがちだけれど、その分じっくりと体に染み渡る温かなスープのような出来上がりに仕上がっていたのも好印象。

ほっと一息つきたい時や少し立ち止まって周りを見渡した時に読むと、すっと清らかになれるような、そんな一冊でした。

2016-03-14

世界が終わってしまったあとの世界

読み終わった。海外小説を読むといつも翻訳特有の疲労感に見舞われる。銀色恋人もそうだし、内なる宇宙ロリータも地下牢の手記もそう。文章に慣れていないせいかものすごく疲れる。面白く無い訳じゃないのだけれどさ。

なにはともあれ、世界が終わってしまったあとの世界で、だ。この小説はとてつもなく退屈だった。ほんと上巻の途中で読んで投げ出しそうになった。

冗長すぎる文章苦痛苦痛で。だのに、面白く無い訳じゃなかったのが厄介だった。下巻まで読んで、怒涛の展開と爽やかな結末に切らなくてよかったと思い直した。

この作品は、いわば現実世界過酷まりないファンタジー世界へと変貌する過程を描いた小説だ。現実世界崩壊を描いている上巻は早く話を進めろよと叫びたくなるくらい、ちんたらちんたらどうでもいい青春劇を演じている。

けれどもその青春でさえ主人公にとっては重大な意味を持っているわけだ。一つ一つのエピソード云々じゃなくて、青春があったというそ事実新世界へのキーワードになっている。

また、悪の描写が今現在社会に対する眼差しになっていて面白い妖怪探偵百目にて描かれていた悪と敵役も素敵な読書感を育んでくれたけど、この作品の悪も(使い古された悪ではあるが)魅力的で、最後戦闘場面(マトリックスパロディ?)なんてわくわくしっぱなしだった。

はいえ、この小説読み手によって賛否が別れるだろうことは想像に難くない。すっげえ退屈なんだもん。面白いけどさ。


話は変わるけど、川上弘美のなめらかで熱くて甘苦しくてっていう短編集がわかんない。aerまではまだわかる気がするんだけど、ignis、mundusと進むに連れてよくわかんなくなる。

雰囲気はつかめるんだけどな。円城塔みたいに読めば良いのかしらん。

2016-02-25

俺のペニスは人よりデカイ、だがだからなんだと言うのだ。金が欲しい。

私は持たざるものか、はたまた持つ者か。

銭湯へ行けば羨望の眼差しを受け、

1発の射精ショットグラスを溢れさせるほどの

否応なしに孕ませるぐらいの射精量がある。

からなんなのだ

私には金がない。

ゆえに女もいなければ子供もいない。

金がなければ幸せ継続させる事はできやしない。

世界の富の半分はたったの60人ほどがもっている。

そいつらの1人でも俺よりでかいペニスを持っている奴が奴がいるだろうか、

いや居やしないだろう。

人よりでかいペニスがあったところで、

世界の富を持つ者達よりデカイ一物があろうと、

俺には金がない。

世の中金だ、デカちんこなんてトイレに座る度に便器について嫌な思いをするだけだ。

かいからなんだっていうんだ。

貯金もできやしねえ。

デカイ脳が欲しかった、デカイ家と財産の家に産まれたかった。

そしてやっぱり小さいよりはデカちんに産まれたい。

2016-02-24

「怒らせたら怖そうだよね」って言われるように生きてほしい

Twitterフォローしている中に、優しい心持ちや柔らかな眼差し日常を綴るタイプの人たちがいる。

その人たちと実際会ったこともないしそれこそ見かけたこともないし、

でももしかしたら会っていたり見かけていたりするのかもしれないけれどそういうことすらわからないぐらいに、

本当に彼らの実際を知らない。

なのでツイート上であらわされる日々の悲しみを完全に信じているのでこう言いたいんだけれど、

失礼なことを言われたら、その場で怒れ。キレろ。ぶちかませ。

でも、あまりの失礼さで衝撃を受けたり、頭の中が真っ白になったりして、

その場で言い返せないことだってあるだろう。

直接会ってる時なら、その場を離れろ。可能なら帰れ。

電話なら切れ。ラインなら返すな。

相手との接触を遮断しろ

自分を守るために相手に優しくしなくていい。

そしてその混乱から抜け出した時に、どれだけあなた相手に怒っていたかがわかるはずだ。

そいつらはあなたのことを絶対に完全に心の底から舐めている。

何を言っても怒らないと。たとえ内心怒っていたとしても、言った自分には絶対被害はないと。

そして実際怒ってきても、軽い冗談だと茶化したり、そんなに怒るような事ではないだろうと嗜めたり、

こともあろうに「怒るなんて人間性がおかしい」と否定したりしてくるのだ。



怒っていいんだ。

あなたは怒っていいんだよ。

優しいあなたがどうしても怒れないっていうなら、それは仕方ない。

それでも、その怒りの正体は、傷つけられたあなたの悲しみだ。

「傷つくなんておかしい」「悲しむなんて人間性がおかしい」なんて言われて、

そんなことを聞いたこっちが黙っていられない、なのでここでそいつらに怒ることにする。

見下す相手を失いたくないそいつらは、適当謝罪めいた、けど絶対謝罪ではないことを言ってくる。

あなたはそんな言葉絶対に受け入れなくていい。

「悪気はなかった」

本当に悪気ない人間なら、そんな時になんて言う?それは絶対にあの言葉じゃないだろう。

「そんなつもりじゃなかった」

そんなつもり無しに出てくる言葉か?あれが?本当に?

それを信じる奴がいると本当に思ってでもいるのか?

「誤解させたのなら謝る」

誤解が発生するような状況だったか?じゃあ百歩譲って誤解だとして、本当は何て言いたかたか言ってみろ。

本意なんかないだろう?

もし本意としてもっともらしいことを言うなら、元発言比較させてもらおうか。

あれらの言葉を使って表す必要なんて全くないような「本意」を捏造した理由は何だ?

「もし気分を悪くしたならごめん」

なんで疑問詞ついてんだよ。あの発言で傷つかない人間がいるとでも思ってるのかよ。

文頭が疑問の謝罪なんか今時小学生同士でも通用しないだろ。


世の中が広いのは素晴らしいことだし色んな考え方をする人がいることは興味深いことだ。

しかしそこに「自分が見下しても傷つけてもいい相手」がいると信じて疑わないお前へ。

相手が優しさを、人間性を犠牲にして耐えているのをいいことに、何度も同じことを繰り返すお前へ。

お前は、まさか自分が殺されるなんて思っていないだろう?

はいつかその日が来るのを、心の底から待っている。

耐えてくれた優しい相手は、お前を充分に増長させた。

調子に乗ったお前は久しく会っていなかった相手やこの先新しく出会う他の誰かにも、同じことをするだろう。

そんなことはない自分はそんなことを誰にでもするわけじゃないってそう言いたいんだろう?

その通りだよ、お前は相手を選んでる。選び抜いたその上で、そういう態度を取っている。

俺はお前が相手を間違って選ぶことを、心の底から願っている。

心優しい相手が罪を被ることではなく、間違った相手を選ぶことを。





耐えてきた、そして今も耐えているあなたへ

優しいあなた自身のために、できることなら怒ってほしい。

でも、怒れなくても、怒りを相手に伝えることができなくても、それでもいい。

ここに、そいつがいつか殺されるのを、心から待っている人間がいることを覚えていて。

あなたが耐えている限り、ずっと忘れないでいるから。

2016-02-01

http://anond.hatelabo.jp/20160201085508

これハプニングか?

もともとはデルヘル嬢とラブドールを並べて写真を撮るとかそんな作品なんだろ?

デリヘル嬢にこだわってるけど、実際には嬢から許可やら店の許可も撮るだろうし

性欲、性愛眼差し俯瞰目的だったんじゃないの?

そいうことな作家映画方面映像方面出身というのもよく分かる話。

お前らバカすぎ

2016-01-12

デブから言わせてもらいたいこと。

http://anond.hatelabo.jp/20160111163333

デブから元増田その他へ謹んで申し上げたいことがございます

俺は100キロオーバーデブだったのを食事制限をして平均体重まで落とした元デブである、その経験を踏まえて効率的ダイエット法などをうんぬんするつもりもないし栄養学にも明るくはないのでそういった実践的なことをこの増田に期待しないでほしい。極論食わなきゃ痩せる以上。言いたいのは心構えの話だ。

デブに対して二言目には「自己管理ができていないからそのように醜く太るのだ」と言う意見が何の遠慮も注釈もなく雲上からデブに投げつけられてはデブの心を打ち拉ぐものだが、それは真だろうか?

デブは大食なのか?まあこれはイエスだろう、何も食べずに太る奴はいない。しかしそれは過度な精神怠惰からくるものでは断じてない。

デブに投げかけられる言葉ナイフは以下のようなものである運動をしなさ過ぎで」「甘いものを食べ過ぎている」「間食を取り過ぎ」「栄養バランスが悪すぎる」「結局一日の接種カロリーが多すぎて」云々、どれも一面的には正しいのだが、これらを言われたデブはまず落ち込む「そうか自分は異常なのだしかしこのとき用いられている「過ぎ」という言葉には何かとの比較問題が潜んでいるのだということに鈍感でいられるデブは少ない。やがてデブは周りを見渡してはたと気づくのだ「ん?でも周りの非デブの食習慣って全然健康的じゃないぞ?」と。

そう、デブのことを嘲り眼差しで冷笑してくる非デブたち(被害妄想が多分に含まれている可能性があります)の食習慣はデブと同等にデブ的なのである


識者は言う「一日1800Kcal以内に抑えなければならぬ」と、デブは思う「じゃああの30代で一切運動もせず毎日スナック菓子夜食に二袋食いながらコーラを2L飲み干している人はなぜ太らないの?」

ケーキバイキングに足しげく通いながらまったく太らない女性飲み会に行けば小腹がすいたなどと言って+αでラーメンだのピザだのを注文しバクバク平らげているおっさん。そんな人々を見たことがないだろうか?いやさ、そんな人たちこそ痩せマジョリティではないだろうか?勿論日々の食事にものすごく気を使っている人もいるが、大抵は元デブである

結論デブがなぜ太っているのか」の最も大きなファクターは「そういう体質だから」ということに他ならないのであり、けして「常人よりもはるか精神的に怠惰で卑しいから」ではないのだ。このことは力強く主張しておきたい。


勿論痩せるにはやはり食事量を抑えなければならない、これは純然たる事実である。そしてそういう体質だから太っていていいのだとも言っていない、太っていることには様々なデメリットが付いて回る。だが、いざ痩せようと志したとき精神主義的に「甘えた自己を叩き直そう!自分惰弱を見つめなおそう」などと言う様な自罰的な感情をモーティベーションにするのは間違っている、だって別にそんな怠惰さはデブの中のどこを探してもありはしないのだ。そのような嘘を前提として過激ダイエットを敢行しても上述した様々な矛盾に囚われてしまうのがオチだ。

自分は太りやすい体質だから兎に角食べる量を減らそう」これだけが絶対真実で、嘘と無理のない自然なモーティベーションであると私は思う。自虐逆効果である

デブを詰るな」言いたいことはそれだけである

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