2016-06-16

シールケたん×モズグス様構想。

彼の人の眼差し自身に向けられることはないという事実

醜い嫉妬を嘆き、浅ましさを嘆き、弱さを嘆き、…いつしか自身を保つために歪んだ行為を繰り返すようになった。

治療と称した偽りの慰め。二人の時間が何よりも愛おしい。次第に心が穢れていく。

歪んだ願望、覇王の卵、何も起きないはずがなく。。

血の涙を流す彼女が捧げたものは、最も愛する彼の人であった。

絶望からまれしは倒錯した愛情体現した淫魔。

目に映る全てを貪る。身体を満たすことができた。だが心が枯渇していた。

異形のものと成り果てながらも救いを求めた。愛の裁きを求めた。

そんなシールケたんが辿り着いた地、 狂信蠢き聳え建つは断罪の塔。

時は法王庁から異端審問官が派遣されし声が民衆で囁かれるその頃であった。

モズグス様は暴徒に襲われながらも目的地の聖アルビオン寺院を目指していた。

行脚の途中、余りにも場違い魔女装束を纏いし幼き少女が映る。

災いを与えし不吉さを感じる。しかし、慈悲の心からその彼女をも救わなければならないという使命感が走る。

その真摯な振る舞いは憔悴していたシールケたんの心を少しずつ溶かしていく。

救いたい一心から断罪の塔へ幽閉した。

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