「スイッチ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: スイッチとは

2021-04-18

anond:20210417235740

甘いと感じるのはただのスイッチだったんだよね

あまいたべものをてにいれたと感じると人体は貯蔵モードに入る

本当にショ糖の類が人体に入ってきたかどうかはあまり気にしない


要は甘く感じない甘味料があればいいんだが、それ甘味料か??

2021-04-17

スバーナーのスイッチ部分に火

さっきガスバーナーバーナーで、ピザの表面を炙ってたら、スイッチ部分が燃えだして焦った。

ガスを止めようにもスイッチ燃えてるんだから消しようがない。

どうしようがと焦りつつ、とっさにふぅーっとスイッチ部分に息を吹きかけてみたら火が消えたのでスイッチを回してガストを止められた。

ふう、何事なくてよかった。

2021-04-16

anond:20210416095515

そうだそれだ!通じたみたいだな!!!

コミケ参加者より人数多いんだけどコミケは3日間ニコニコしながら並ぶけど

このゲームはたぶん無表情でアビ1423・・・攻撃・・・リロード・・・アビ1423・・・みたいな感じ。

エヴァシンジでいう「標的をあわせてトリガー・・標的をあわせてトリガー・・・」みたいなすごい虚無な感じがしてイヤ。

※ただしくは「標的をセンターにいれてスイッチ

2021-04-15

色んな配信見てるとなんでそこで突然スイッチ入るんやろってところで火がつく異様に沸点低い人がちらほら居るけどぜったい生きづらいよなあ

2021-04-14

俺に聞け。ググれ。

母親スマホの使い方でちょっとググれば分かる事ばかり聞いてくるのに

コロナに効く水とかスイッチ入れるとウィルスが寄ってこない機械とかはググって使用者の声で「大丈夫安心です!」という記事ばかり集めてくる。

それこそまず俺に聞け。

2021-04-13

傘持っていたのにびしょ濡れ増田まれぬょシビ荷の体てっも坂(回文

メトロなポリタン美術館には

絵画女の子が閉じ込められたホラーものがあって、

世界三大ホラー絵画の一つに数えられてるとか。

ふーんって感じなんだけど。

私はあんまり絵画には興味が無いか

教養も無く見てもなんの値打ちがあるかわからないけど、

唯一女手一つで育てたケバブが奪われそうになる絵は好きだわ。

おはようございます

そんなことで、

なんだか今日は雨が降りそうで、

うそう!

私折り畳み傘を買ったのね。

古くなって骨とかも折れて広げるとひっくり返っちゃうのよ。

新しく新調した折り畳み傘は

軽量タイプのものを私買ったつもりだったけど、

プッシュ開閉式のもの適当に買ったら、

ずっしり想像以上に重くてしばらくほったらかしにしてたの。

インターネッツ通販失敗したーって。

そう思っていたけど、

それはさすがに窓から投げ捨てなくて事務所の私の机の引き出しに入れておいたのね。

そんで、

日傘持ってきてなくて雨が降ったもんだから

よし!

ついにこれを使うときが来たわ!って機会が訪れたの!

ワンプッシュオープン

ワンカップ大関みたいにプシュット開けたらパッと開いてまるでさいでりあ!ってそれを地で行く感じで開いたの。

で、

開くときに押したプッシュボタン

なんかまだ押せそうな感じだったので、

そう言うものって一度押したら、

もう一回押しても手応えがないふにゃふにゃな状態になって

押しても無効ってパターンよくあるじゃない。

でもそれはなんだけ

もう一回押せそうなボタンの手応えを感じたので、

私押してみたの。

そしたらワンタッチで傘が閉じて、

大雨の中私パニックよ!

傘が壊れちゃった!って

もう傘の中に人が四人いるような漢字があれば一文字で済みそうな傘だわ!って

本当に傘がバグって壊れちゃったのかと思ったわ。

案の定

もうボタンは手応えのないふにゃふにゃな状態

ああ、もうこれ押しても無効ときパターンボタンだ!って思ってたの

いよいよ私の傘が新品使いたて1回目にして壊れちゃったから、

傘は界王の名を欲しいがままにしちゃいそうで

自分クラッシャー感がスゴいなって

我ながら全私が泣きそうなほどだったわ。

もうなんか手動でも開いてくれない感じで

いよいよ完全にアウトかって思ってたけど

一度枝を縮めて収納してみたの。

そしたら、

カチッと何方スイッチが入ったようで、

開閉ボタンがなんかまた押せそうな手応えに戻ったのよ。

そしたらそう!

押してみたらパッと開いたか

このボタンは開くときと閉じるときの2回ボタンが押せて、

枝を縮めて収納すると

また開閉ボタンが復活するタイプ

全くもって私は

ワンタッチのこの折り畳みの傘は

開くときだけのワンタッチだと思ってたけど、

閉じるときワンタッチできるタイプの傘だってことに

そこで初めて気が付いたのね。

ワンタッチでプッシュで開閉でなんとワンダフル!って

その時散歩しているワンチャンがいたら、

わずワンワン!って吠えられそうでもあったわ。

まあその時は犬がいなかったので、

ネコがいたからニャンとワンダフルって言いそうだったけど、

ネコは私のことも見向きもしないでどこかに行ってしまったわ。

から最初の話しに戻るけど

ナポリにはナポリパンがないように

そこには本場本格ナポリタンが入ってないって

またそんな歌をあざとくちびっ子が可愛く歌いそうで怖いわ。

あくまでソレは概念の話しであって

だてに私が折り畳み傘が壊れちゃったと思って、

しばらく雨の中で立ち伏せて

ずぶ濡れになった時のことを思い出すには充分だったわよ。

でもこの傘機構が複雑なだけに、

ちょっと重たいのよね。

これが難点だわ。

ワンタッチでワンプッシュ開閉タイプのやつじゃなくていいから、

手で広げたり閉じたりできる、

普通の軽量タイプのものを探すことにするわ。

まさか折り畳み傘で失敗するとはね。

とほほだわ。

うふふ。


今日朝ご飯

またまたあった厚焼きタマベーコンサンドよ。

これなかなかボリュームがあって、

ヨーグルトと一緒に食べようと思っていたけど、

ヨーグルトは一緒に食べれませんでしたっつーぐらいなボリュームミーね。

私にとっては。

デトックスウォーター

今日は寒かったので

ホッツ緑茶ウォーラーしました。

まだなんか朝晩寒いときがない?

こういう時が一番困るよのねー。

熱いのかコールドなのかどっちかにしなくちゃって

考えること自体が朝からしたくないものだし

朝はスッキリ何にも考えなくて目覚めたいモノだわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2021-04-12

anond:20210412163146

ダメかどうかは知らんけれど

フィットボクシングスイッチゲーム)も、エアロバイクもあるし、

好きな曲を適当に踊るのも楽しそうだなぁ。やってみるよ。

2021-04-11

転売防止アプリとしてTenba×Iyaの使い方を説明しま

転売のための商品大量購入防止アプリとしてTenba×IyaというWebアプリ作りました

使い方や防止する仕組みが分かりにくいとのことなので、説明してみます

すみませんが、まだ3行ぐらいで簡単説明できないので、長く書きます

ちなみに、アプリ名前の由来は、転売屋→Tenbaiya→転売は嫌だなぁ→テンバイヤ テンバ イヤ Tenba Iya→嫌は×でいいかな?→Tenba×Iyaです。

お恥ずかしながら。。。

アプリ説明ページ

https://tenba-iya.hatenablog.com/entry/about

アプリへのリンク

https://tenba-iya.herokuapp.com/

ひとつ前の増田

https://anond.hatelabo.jp/20210410223259

商品一覧

商品検索商品名、最近追加された商品確認できるページです。

商品検索

検索欄に記入すると、商品一覧から商品検索できます

商品

商品名とその商品過去販売数がカッコ内に示されます

過去販売数とは、実際の販売数ではなく、アプリ内でその商品チケットが発行された数となります

商品は上から順に、販売数が多い順に並びます

商品名はMAX20しか表示されず、商品登録数が増えると、販売数が少ない商品検索しないと出てきません。

商品名が似通っている場合は、商品販売数が多い物を選ぶと、いいと思います

商品名前クリックすると、SMS送信のページに飛びます

最近追加された商品

商品登録した時に商品一覧ページに表示されないと、分かりにくいと思ったので、最近追加された商品として3件まで表示されます

SMS送信

選んだ商品名と、販売数が表示されます

販売数が少ない場合は、チケット登録が少ない商品となるので、信頼性が下がると考えています

似た名前商品がある場合は、販売数が多い物を選んだ方がいいです。

販売者側も、チケット登録が少なすぎる場合は、注意した方がいいです。

電話番号を記入して、送信を押すと、SMS送信されます

なお、電話番号無限に取得できるとのコメントがあったので、番号冒頭を080、090などに限定するといいのかなと考えてみました。

電話番号数字のみで記入し、ハイフンは入れません。

文字などで記入すると、SMS送信できませんでしたとでます

番号の桁数が11桁(123-1234-1234)以外の場合送信できませんと出ます

携帯SMSが届く

届く文面のサンプルは以下です。

Tenba×Iya

チケットID:1234123

URLを入れて、URLクリックすれば、次の確認画面にチケットID入力されるようにしようと思いましたが、SMS文字制限に引っかかり、できませんでした。

コメントQRコードについて書いてありましたが、それについては検討していなかったため、考えてみます

チケットID入力

商品名と携帯電話番号記載されてます

電話番号は全て表示されず、123-1234-1234の場合***-****-**34と表示されます

ここでSMSで送られたチケットIDを記入して確定ボタンを押すと、チケットが発行されます

IDを間違えたりすると、IDが違いますとなり、ID登録ができません。

チケット

IDがあっているとチケットが発行されます

ここには、チケットID商品名、商品販売数、電話番号商品の購入回数(総計、月合計、一日合計)、チケット発行日、チケットを使うボタンがあります

商品の購入回数を販売者は見て、売るかどうかを決めます

購入回数は総計、月合計、一日合計を表示しています

PS5などは総計で1台とする、獺祭などお酒は、月3本まで制限しようかな。マスクは1日人箱までだよね。みたいな感じで、販売者が想定する販売数を登録するといいと思います

詳しくは商品登録説明します。

チケット発行日はとりあえず入れています

チケットを使うボタンを押すと、チケット使用済みになります

チケット使用済みにすると、元に戻せません。

販売者はチケット使用済みになっている場合は、このチケットは使われています判断します。

チケットが発行されると、商品販売数が+1になります

コメントQRコードチケットみたいな意見があったのですが、考えてみます

チケット使用済み

チケットを使うと、画面のチケットを使うボタンが、チケット使用済みに変わります

追加で、チケット使用日が表示されます

商品登録

商品登録できます

商品名前自由に決めていいです。

なるべく分かりやすいように、任天堂スイッチ場合は、任天堂スイッチ Nintendo Switch などいくつかの読み方で登録するといいと思います

このように登録すれば、商品検索スイッチでもSwitchでも出てきます

同じ名前登録できませんが、少し文字を変えれば、登録できます

似たような商品が増えた場合は、販売数で商品を選ぶようにします。

商品登録の際に、希望する販売数(総計、月合計、一日合計)を1/総計、3/月、4/日などとすれば、いいと思っています

チケット検索

チケットID検索すると、チケットを探すことができます

IDが違うと、検索できません。

SMSIDが届いて、チケットID確定ボタンを押すと、チケットが発行され、ID検索できるようになります

確定ボタンを押さないで、終わると、チケット登録されず、検索もできません。

チケット検索成功すると、チケット表示画面になります

チケット情報と、チケット使用済みか未使用かが分かります

チケット検索の結果からチケット使用済みにすることもできます

ネット販売などでは、チケット購入者登録し、ID販売者に連絡し、検索してもらい、使用済みにすればいいと思っています

以上です。

雑な文で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

「ありがとう」

車いすユーザの人が「ありがとう」と言うのが辛くて云々と言う話がよく出ているけれど、私はこの気持ちがよくわかった。だが、世の中の反応を見ていると、ありがとうを言うなんて当たり前だとか気持ちよく利用するためにそれぐらいの言葉をかけるのは当然だし健常者だってみんな言っている、人として当たり前の行為なのにそんなことも言えないのかといった論調が目立った。

私は睡眠障害を持っている。不眠ではなく過眠の方。必要以上に眠る病気認定されている程度には眠る。は?誰だって眠いし寝られるんならいくらでも寝るだろ?甘えと言う方もいるが、「身内の葬儀中も寝る」と伝えると少しわかってもらえたりする。わかってもらうというよりはドン引きされるというだけだが。あと線路の上で意識飛んで寝そうになった。話盛ってるみたいでやだなあ。

会社勤めをしていた頃も、睡眠障害があった。睡眠状態に落ちるのはランダムで、あるときは息を吸って吐いた瞬間には意識を失っている。眠るといってもキーボードのところに枕を置いてグーグー眠るのではなく、いつもの姿勢で固まったまま、よく見ると目だけ白目をむいているか閉じているかして、そのまま固まっているような形。肩を叩かれたり、声をかけられるとこちらの世界に戻ってこられる。私の席の隣に座っていた同僚が、とんでもない気遣いの人で、こんな私に対しても毎回毎回声をかけてくれていた。大した事ではありませんから大丈夫ですよと言ってくれていたが、酷い時は5分に1度ペースである絶対に面倒で嫌な気持ちになっていただろうに、その人は毎度毎度丁寧に大丈夫ですかと声をかけてくれた。私はそのたびに謝罪し、ありがとうございますと心の底から感謝気持ちを伝えた。

多いときは5分に一度謝罪感謝を述べる生活。ただ生きたい。普通に生活がしたい。すみませんありがとうございます申し訳ありません。顔洗ってきます。がんばります。ご迷惑をおかけします。お手数をおかけしました。本当にごめんなさい。いつも本当にありがとうございます

全て心の底から気持ち。本当に本当にありがたいと思っている。毎回毎回毎回毎回とてもとてもとてもとても丁寧に対応してくださる。嫌な顔ひとつせず、いいんですよ、だってあなたのせいじゃありませんから。わざとじゃないんですから。どうしてこの人がこの世に生まれたのだろうと思う位、聖人の生まれ変わりなのかと思う位の対応をいつもしてくださる方だった。

そこのお前!やれることはやっているのか?そう思ったと思う。

指をつねる、頬を叩く、頭を引っ叩く、ブラックガムを食べる、カフェイン摂取する、病院に行く、十分な睡眠をとる、適度な運動をする、アルコールは飲まない、健康に良くない事はしない、眠くなりそうな時は寝てしまう前に席を立って少し体を動かす。それでもだめな時は勢いよく太ももペンを刺してでも起きる。

結果的には太ももペンをぶっさしたまま眠る人間誕生しました。まあ、大切な人間葬儀中に堂々と爆睡するような人間なので仕方ないけどさ。てへ。

申し訳ありません。ごめんなさい。いつもありがとうございます。体動かしてきます。顔を洗ってきますすみません。本当にごめんなさい。申し訳ありません。本当にいつもすみません。お手間をおかけしてごめんなさい。生きていてごめんなさい。本当にごめんなさい。ごめんなさい。

こういう頻度で人に感謝を述べていると、人は頭がおかしくなるので注意だ。ソースは私。でもこんなんでも睡眠障害ってよくわからんけど分類ごと行政放置?されてるから障害者ではないのです。手帳出ないのよ。イエーイ。

車椅子ユーザーの一部の方がありがとうと伝えたくないと書いていたのはこういう気持ちを綴ったものだと解釈しているけれど全然違ったらすいません。ここに書いた感じの気持ちなら分かるよ。そうじゃないならよくわかんないけど。

伝えたくないというか、めちゃくちゃ伝えたいんだけど、これを5分毎にずっとやってると「よし!自分、そろそろ死ぬか〜!」のスイッチ入りそうになっちゃうんですよね。いやありがとうって全然言うんですけどね。口ではありがとう、助かりました!って言いながらよーし死ぬか〜!!!ってなる。だからね、みんな健康に生きた方がいいよ。この文章車椅子云々の話何も否定肯定してません。おわり。

2021-04-10

転売のための商品大量購入防止アプリとしてTenba×IyaというWebアプリ

転売のための商品大量購入防止アプリとしてTenba×IyaというWebアプリ作りました

なぜアプリを作ったかについて、転売問題の背景などと共に、僕の考えを説明します。

アプリ説明ページ

https://tenba-iya.hatenablog.com/entry/about

アプリへのリンク

https://tenba-iya.herokuapp.com/

ひとつ前の増田

https://anond.hatelabo.jp/20210410161745#tb

転売問題の背景について



現状起こっていること

①PS5や任天堂スイッチゲームにおいて、転売目的商品の買い占めが起こっており、買い占められた商品が、メルカリなどのサービスで高額転売されている。

そのせいで、消費者が適正な価格商品を購入できない。

ゲーム制作会社としては、本体は売れるが、買い占めにより、広く商品流通しないため、ソフトが売れにくい状況が発生している。

PS5の転売についてのリンク

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/26/news063.html

日本酒獺祭転売目的で買い占められ、本来価格で購入しにくくなっている。

獺祭製造会社新聞に、転売商品を買わないように新聞で呼びかけているが、効果が薄い。

獺祭記事についてリンク

https://www.tokyo-sports.co.jp/social/856267/

コンサートチケット転売目的で購入され、高額で転売されている。

ファンは高くてもコンサートをみたいため、転売商品を購入してしまっている。

対策としては顔認証システムの導入などが進められてきているので、今後は改善されるかもしれない。

コロナ渦でマスクが買い占められ、一箱1万程度まで値上がりした。

必要な人が購入できなくなり、問題となった。

マスク買い占め記事リンク

https://www.tokyo-np.co.jp/article/14221

転売問題点と対策



消費者本来価格で購入できなくなる

転売商品を買わないようにすればいいが、どうしても必要場合や、お金に余裕がある人は買ってしまう。

消費者本来より高い価格で買わなければならなくなり、不利益を被る。転売屋は利益を得る。メルカリなどのプラットフォーム側も手数料利益を得る。商品の元の販売者利益は増えず、商品が売れにくくなる可能性がある。また、広く商品を届けたいときに届けれない事態となる。

メルカリなどのプラットフォーム利益があるため、抜本的な対策強要することは困難。

商品の元の販売者も、転売されない価格まで値段をあげればよいが、消費者に適切な価格商品を届けたい思い(特にコンサートチケットなどはファンを大切にしたいらしい)などから、難しい。

一部の人商品が買い占められてしまい、必要な人に商品が届かない。

→同じ商品一部の人に売らないように対策できると良いが、小売店舗ごとに誰がどの商品を買ったかを把握することは難しい。

以上の問題などについての解決策として、Webアプリを考えた。

特に上記の③の問題(一部の人に買い占められる問題)にフォーカスしてアプリアイデアを考えた。


アプリのコンセプトなどもろもろについては以下のとおりです。

販売者購入者共に手軽に使えるようにする。

レジの待ち時間や、アプリを使う手間が大きいと導入が難しいと思うので、なるべく簡単方法とした。

具体的には、

購入者電話番号を記入して、SMSチケットを発行する方法とした。

ユーザー登録パスワードの記入などはなくした。

アプリ存在購入者が知らなくても、店側が電話番号を聞けば、運用できるような方法とした。

また、余計な登録がないので、個人情報なども漏れにくいと思います

電話番号は、入力時以外は全部は見れないようにしています

例:012-1234-1234の場合入力時以外は***-****-**34と表示される。

Webアプリとすることで、スマホアプリなど専用の物をインストールしなくて良いようにした。

購入者店舗を変えると、今までにいくつ商品を買ったかからなくなるので、店舗が変わってもわかるような仕組みを考えてみた。

商品毎にチケットを発行して、電話番号毎のそれぞれの商品購入数が判れば、対策が取れると考えて、みた。

例えば電話番号123-1234-1234でA店舗マスクを1つ買った場合、このアプリを使えば、一つ買ったと記録が残ります

次にB店舗に移動した場合も、登録する電話番号が同じならば、2つめを買っていることがわかります

電話番号を変えた場合は、どうしようも有りませんが、そんなに電話番号を変えられるとは思っていません。

また、チケットにはチケット発行日、チケット使用日、当日、当月、総計の購入数がかいてあるので、どの程度同じ商品を買っているかがわかります

販売者側は以上の情報をみて、販売するかどうかをその場で決める、もしくは、予め決めておけばいいなと考えています

アプリ構成上として、商品販売者側(生産者小売店舗)が購入者側にアプリを使ってくださいというような、構成とした。

したがって、世間一般アプリを広めるというより、企業側にアプリ存在認識してもらうようなアプローチを今後しないといけないと考えています

そもそも購入者特に転売目的購入者)はアプリを使うメリットは全くないので、企業側が使うようにお願いしないといけない。

ただ、転売目的でない、購入者はこのアプリが広まることで転売が少なくなるのならば、広める意味があるのかもしれない?

そもそも電話番号登録すれば、重複した購入は制限できるのか?

僕は電話番号をたくさん持っている人はあまり知らないので、できると思っている。

アプリが広まってくれば、消費者側が予めチケットを用意して、レジチケットあるよ。チケット使用済みにするよと、提示すれば、そこまで手間がかからずに運用できると思っています

あくまで、このアプリが広まればですが。。。

⑦一応ネット販売でも対応できるように、チケットID検索して、チケットを使えるような仕組みも用意しています

使い方としては、購入者電話番号チケット登録チケットID販売者に連絡→販売者チケットID検索してチケット使用済みにする。です。

最後に。

早くPS5を買いたい!

でも、絶対転売価格では買いたくない!

コメントを受けたので、アプリ説明追記しました。

https://anond.hatelabo.jp/20210411075129

2021-04-05

努力は必ず報われるよ?

対偶などなんだのほざいてるけど、努力は必ず報われるよ?

努力無駄になる可能性がある そんなん含みある言葉で匂わせるようなクソい大人無人島で暮らすかさっさと墓に入れ。

お前ら未来ある世代と一切関わるなボケ

報われ方を知らないだけで、ゴールが1つしかないと思い込んでるのが視野狭すぎな。

高みに向けて努力することで得られる代用可能能力の体得を忘れんな。

報われてる事に気が付かないだけ。

てめえの洞察力と想像力の欠如。

そこに目向けもせずに、てめえの無能さ加減を棚にあげんな恥ずかしい。墓ん中に隠れてろ。

努力できる環境と土壌に感謝が足りないわ。

誰のどのどういう背景で努力できてんの?

支えもなしにやれんの?

気づけよ他人のありがたみ。

ここまでは独りで努力できた?自分底力自分体感したやろ良かったやんやるやん。底力さらに深まるよ

イメージトレーニングは本番にどう活きた?

精神論は?

メカニカルトレーニングのどういうポイントがどう作用したの?逆にどういう要素がトレードオフになった?

世代間の能力は?やっぱり先輩は凄い?

じじいばばあも捨てたもんじゃない?仲間は?ライバルは?

ルール言語は?英語由来?ドイツ語日本語言語ギャップはあった?

業界は?マニアックな専門誌の存在は?

業界の動向とか追ってた?

全部至近距離で見てきただろ。

それらは部分的な違いは当然あれど、他の分野にも有るから。少し頭をスイッチしたら名詞目標構造、規模が違うだけで、それぞれが持ってる依存関係共存関係は一緒だから

大丈夫努力しよう。

努力しても報われない可能性がある?ないよ。

その報われ方は君が「今」望んでなくても、

必ず両手いっぱいのお土産を持って、次のステージでもそのステージのどこかにでも居られるはず。

飲み屋酒のつまみに昔話をしてもいいし

将来孫に聞かせてもいい。

君の意外な一面になるだけかもしれない。

けど、それこそ個人の深み。

そういう努力の先に、男性とか女性とか性別職業で呼ばれるような人間個人無視したような姿勢から、くっきりとした個人を獲得できるよ。

それがアイデンティティみたいなものになるよ。

大人の多くは傷付かない、傷付きたくないプロなんだよ。傷のなめあいも得意なやつらだよ。頼り方、関わり方は考えたほうがいいやつらばっかりだよ。

キャンセルカルチャーに勤しんでるしょーもないはてなブックマカーの諸君、聞きたまえ。

これは努力は報われない と微塵でも思ってる奴ら全員に

仲のいい友だちみたいな距離感で言うよ。

お前ほんっとつまんなくなったな。

半導体狂乱の裏側

半導体工場火事だ、半導体の量が足りない、スーパーサイクルに入って今後も好調、といったニュース最近良く見かける。

が、それを支えている産業界の事はほぼ言われてない。そのところを少し書いてみたい。

半導体と言ってもそれを作るのは当然、機械である。その機械の中には電源だったり、電線だったり、スイッチだったりと様々な部品から出来ている。もちろん、その電源や電線スイッチメーカーってのもある。

今、大変なのがその部品メーカーの方だ。

今までコロナ禍で生産在庫量を抑えていたのが急に発注量が増えた。足りなくて仕方がない半導体製造装置を作るためだ。とはいえ、すぐに増産できるものではないので納期に1ヶ月くらい掛かってしまう。納期が掛かるとかると更に発注量が増えてしまう。これが今年の1月くらいの話。今では、発注量が増えすぎて部品によっては納期が6ヶ月待ちになってしまった。通常なら在庫があって即日納品出来るものが、だ。

時間があればミスミモノタロウコネクタとかを検索してみてほしい。納期が数ヶ月単位になってるはずだ。

エヴァ仮面ライダーを痛烈に批判していた荒木飛呂彦なんだが、その荒木が大嫌いな庵野が次やるのが仮面ライダーという。このなにか偶然とは思えない感じ。

全く私事なんだけど個人的荒木作品って絵の芸術性は認めても、話自体はそれほど面白いって思ったことがない。基本的マッチョイズムで、ヒーローピンチに陥ったら常に冷静でなければならないという謎美学がある(まあ逃げる主人公も中にはいるけど)。だから無慈悲な敵を見つけた場合、他作品では許せないこいつ、という態度になるのに対して、荒木作品ではかなり突き放した態度で敵に望む「こいつ……! 人を実験台と考えてもなんとも思わないやつだッ! 感情を押し殺しているとか、そういうタイプじゃあない。生まれつき「そういう」やつなんだ。出かける前の朝食みたいに人を殺せるやつだッ!」みたいな長考が入る。その数秒で作戦練っちゃったり。

逆に庵野場合苦しいを通り越して鬱になっちゃって、目標に向かってスイッチオンするだけの人が登場する。どっちが人間心理に近くて共感やすいかといえば、圧倒的に庵野ジョジョなんて窮地に陥ったとき計算機のように頭脳がフル回転するだけで稀有存在ですよ。あんなの。共感できるわけがない。まあ実体験として窮地になるとそうならざるを得ないんだけど。ただ心情としては庵野のほうが理解やすい。荒木いわく戦いはカラッとしてなきゃならないらしいけど、戦う時点で楽しいわけ無いでしょと俺は思う。だから戦うのがつれーなあ、という仮面ライダー哀愁共感性があるわけで。

じゃあ人間としてどっちが付き合いやすくて、どっちと付き合いたいかといえば荒木なんだよなあ、これが。

2021-04-04

anond:20210328203803

ばかやろう!!!

サザエが生き長らえる限り、お前らの生活は良くならないんだよ!

サザエをなんとなく惰性で見続けるのはやめろ!

そんなことしてるからサザエ視聴率がそれなりの数字になって、本来時代錯誤も甚だしいオワコンが正しい伝統勘違いされて、回り回ってお前らの首を締めてるんだよ!

お前の固い信念を貫き通すためにはどうしても見なくては気がすまないというわけでないのなら、なんとなくテレビスイッチを入れっぱなしにするのは自殺行為!!!

わかったか!!!

2021-04-03

ウマ娘風に明日大阪杯解説する

本命馬  コントレイル

ディープインパクト以来の無敗の三冠ウマ娘(息子)

ウマ娘では無敗三冠ウマ娘シンボリルドルフの息子のトウカイテイオーがルドルフに憧れて、という設定になってるけど、それと同じで、コントレイルシンボリルドルフ以来の無敗三冠を達成したディープインパクトの息子で、コントレイル自身ディープインパクト以来の無敗三冠を達成した

まり菊花賞回避しなかった、夢を叶えたトウカイテイオーという立場

ドルから生徒会長を受け継いだディープ明日コントレイルを見守っていると思う

性格は素直で穏やか、御坊ちゃまタイプらしく

ウマ娘で言えばメジロマックイーン的なキャラ想像して貰えば間違いない

しかし、無敗の三冠ウマ娘コントレイルは昨年のジャパンカップで初めての敗戦

2着に敗れた

負けた相手アーモンドアイ

これまでのG1最多勝シンボリルドルフテイエムオペラオーキタサンブラックらによる7冠だったのが、アーモンドアイはこのジャパンカップG1国内8冠、海外合わせて9冠を達成

アーモンドアイは牝馬、メスなので、牝馬三冠ウマ娘でいうトリプルティアラを達成しているし、つまりシンボリルドルフを超えたエアグルーヴといったところ

性格的には大人しいけどスイッチちゃんと入る真面目系らしく

キャラ的にはサクラバクシンオー学級委員長タイプエアグルーヴ無骨な感じでまとめた感じのイメージ

で、ルドルフを超えた威厳がある感じ

アーモンドアイはこのジャパンカップ引退しており、コントレイルはそれ以来の出走

コントレイルはもうリベンジすることができないアーモンドアイの背中想像して走るだろうし、アーモンドアイはスタンドディープ会長と一緒にその後のコントレイルの成長を期待して観戦してると思う



対抗馬 グランアレグリア

距離マイル帝王

ウマ娘で言えばサクラバクシンオータイキシャトル位置付けで、マイルまでなら敵はいない

キャリア終盤のもはや隙のないアーモンドアイと安田記念(マイル)で戦った時も、寄せ付けずに強い勝ち方で勝っている

無敗三冠コントレイルに勝った史上最強アーモンドアイ、アーモンドアイにマイルで勝ったマイルスペシャリストグランアレグリアという構図で、コントレイルグランアレグリアはどちらが速いのか?という比較基準アーモンドアイを持ってくると、コントレイルを優位に推すことができなくなる

コントレイル三冠馬の名前から現役最強を示すには直接勝たなきゃいけないし、グランアレグリアもまたアーモンドアイに勝った力を示さなきゃいけない

ひとつ問題があるのは、これまでマイル以下しか走ったことがないグランアレグリアにとって、今回の大阪杯は初めての中距離、2000メートル

距離不安を言っている人は今のところ見当たらないか問題はないと思うけど、コントレイル土俵で戦うことには違いはない

ここで勝てばまじでコントレイルが噛ませになってグランアレグリア主人公になる

そしてグランアレグリア牝馬、メスなのだ

史上最強女帝アーモンドアイの想いを継承するのはグランアレグリアか?コントレイルか?という観点で見ることもできる

スタンドで見るアーモンドアイが応援するのはどっちだろう?

ちなみにグランアレグリアディープの娘


穴 サリオス

前走の1レースだけ騎手ミスもあって不甲斐なかったけど、それを除けば通算6戦で4勝、あとの2戦も2位という好成績

そしてその2つの2位はどちらも三冠を争った皐月賞ダービーコントレイルに競り負けての2位

コントレイルアーモンドアイとディープ背中を追うのだろうけど、サリオスからしたらそうはさせない

しっかり俺の方を向いてもらう

借りはきっちり返さなきゃいけない、という気迫があるはず

性格は穏やからしいので、どちらかと言えば内に闘志を秘めたナイスネイチャライスシャワー系のキャライメージ

3度目の正直として、ライスシャワーのようにコントレイル執拗に追ってくるイメージで見たらいいと思う




大穴 レイパレ

ここまで無敗、5戦5勝

まだG1を走ったことはないけど無敗でG3をとって順調に上げてきた初めてのG1明日大阪杯

まだ実績が少ないのと初めてのG1で、明日どのくらいできるのかは誰もわからない

実力はなんとも計り難いけど、無敗は無敗だもんな、という期待感がある

の子は逃げ馬

のんびり屋さんだけど逃げる無敗ウマ娘ということで、ウマ娘キャラとしてはセイウンスカイイメージ

の子牝馬、メス

逃げ馬はテレビ的には目立つし、まずは先頭はレイパレ〜、という展開で見やすいかも?

明日は雨が降って重馬場になると、終盤のスパートスピードが出ずに、逃げに有利に働く可能性もあるかもね

の子ディープの娘

2021-04-02

社不である

自分大学生で、今はバイトをしているが、労働というものが向いていない。

まず、居眠りが我慢できない。前日に早く寝てみたり、バイト前にカフェインを取ってみたり、色々してもダメだ。これは中学生とき授業中に居眠りが我慢できなくなったあの日からずっとだ。眠いものは仕方がない。

次に締切を守るのが苦手だ。今日は出さなければならない書類の提出が遅れそうになった。たまたま間に合ったもの本来は遅れていた。たぶん発達障害とかではないと思う。高校までは普通に守れていた。大学に入ってからだ。別に親にガチガチ管理されていたとかではない。今も実家暮らしからそこの条件は変わらないし。あとメールを返すのも後回しにして結局忘れてしまう。とにかく何でも後回しにしてそのせいでギリギリになるか、間に合わなくなってしまう。

先延ばし癖がどうしようもないので、治す方法をググってみたが「それが出来れば先延ばしになんてしてねぇわ」と言いたくなるものばかりだった。どうしようもない。

もうすぐ20歳誕生日だ。勤労は難しそうだし、20歳ピッタリで丁度いいか誕生日死にたい。と考えていると、イマジナリー後輩に言われる。「社不って言って自分を守ってるだけですよね?死にたいって言ってれば何でも許されるとでも思ってるんですか?」そんなことは分かってるんだよ!!!!!!ただの怠け者で愚図なだけなのを社不って誤魔化してるだけだ、死にたいと唱えることで免罪を図ってるだけだ。

指摘されてしまたからには同じ手は使えない。次の手を考える。本が読みたい、と思う。じっくりと本を読みたい。本を読んでいる間(本を開いている間ではなく、読み始めてから読み終えるまでずっと)は本の内容に沈み込んでいられる。1歩1歩階段を降りていくように、本の中に傾倒していく。

歩みを進めているうちに気付く。結局全ては作り物だ。歩いている横断歩道も、空も、この感情も、下手くそな作者の空想だ。この物語の作者は、細部の作り込みが上手くなかったらしい。だからこんなバグ生まれる。アホらしい。

どうせ作り物だ。うだうだ考えているだけ時間無駄だ。作り物なんだから感情にもスイッチがあるはずだ。どこだ、知っている人がいたら教えてくれ。

2021-03-28

anond:20210328014149

室内保管なら来年使っても問題なくないかい?

そういう使い方でファンヒーター20年くらい異常無く使えてて故障しなかったし

最後ちょっとスイッチの感度が落ちたのでタイマー機能が不便なのもあって買い替えたけど

仕事躁病みたいにスイッチ入れて人づきあいしてんのに、プライベートでまでソレやりたくないんじゃ~~!!

2021-03-26

スーマリ3Dシリーズポチる増田須丸地歩D3ズー利子吏マース(回文

おはようございます

あのさ、

有名な映画大林監督作品尾道三部作と言えばターミネーター三部作と肩を並べて超有名なビッグタイトルだけど、

スーパーマリオ3D三部作といえば、

また話は別よね、

最近ゲームの話しばかり多いような気がするけど

販売が今月末までだと言うことで、

例のスーパーマリオ35が面白かったので、

これを機に3Dシリーズも挑戦してみようか!ってやる気満々の満身創痍暖簾に腕押しでポチったワケなのよ。

買ってから気が付いたんだけど、

この三部作クリアするまでの時間ボリューム私にはあるのかしら?って

もうスイッチにはたくさんゲームが入りすぎて、

重さが重くならないのはどうなってるのよ?って思ってしまうわ。

とりあえず

スーパーマリオ64から挑戦よ!

早速思ったのが

もしかして3Dゲーム苦手なのかも説。

そしたらよ、

そしたらスーパーマリオ64最初ステージからもういきなりどこに行っていいかからない状態

1ステージからもういきなり攻略本を開いてみてしまったわ。

どうやら一番上の所まで言って、

バクダン兵の王様を投げ飛ばせばいいらしいことは分かったのよね。

で、なんとか頂上まで行ってバクダン兵の王様を投げ飛ばせることまでは成功したの。

でも何回かやっぱり投げ飛ばさなくちゃいけないみたいで、

私もだんだん操作方法マスターしてきたか調子に乗って

バクダン兵の王様の周りをうろちょろして

ヘイヘイヘイ!って挑発したら、

まんまとむんずと掴まれて放り投げられて一番下の地上まで投げ飛ばされちゃったわ。

えーまたあの頂上まで登るの?と思ったら絶句だけど、

なんとかバクダン兵の王様を倒すことができて、

もうスーパーマリオ64ですら前途多難感ありありな出だしで、

でもちょっとサンシャインギャラクシーも冒頭のちょっとだけ遊んでみようかなって、

もう早速5分やって他のゲームに移っちゃったの。

そしたらサンシャインギャラクシー

なんか凄いゲームでとにかく、

3Dの中を歩き回って

鉄砲撃ったり夜空を飛び回ったりと

なんかこれもあと2作あると思うと、

クリアまでのボリューム大変だなってゾッとする次第よ。

私この3D三部作全クリできるのかしら?って

いったいスーパーマリオシリーズ何作あるんだよ!ってもう遊び尽くせない感じがして、

マリオ恐るべしって思ったのよ。

調子に乗ってまたギャラクシーの方を遊んでいたら、

なんか小さな惑星を逆さまに歩いたり走ったりするので気持ち悪くなっちゃいそうな雰囲気

これも慣れ、いや修行必要なんだな!って思ったのよ。

面白すぎて前途多難すぎるわ。

ボタンもいっぱいあるから

それにともなって色々な技を繰り出せるみたいなんだけど、

電子マニュアルをみたら、

こんなのフラッシュ暗記暗算大会の上位入賞者の人じゃないと一画面を見て一度に暗記できないわ!ってゾッとする操作方法の種類にまた驚愕よ。

楽しいけどさ、

これをまたクリアしていくと思うと辛いわ。

でも毎回毎作ごとに連れ去られるピーチ姫のことを思うと

彼女不憫さと比べると私の三部作へのクリアの重荷と比べるとたいしたことないのよね。

ピーチ姫は毎作大変な思いをさせられて大変だなーって。

でね、

ちょっと前にスマホ携帯ゲームで出てるスーパーマリオランもやってみたんだけど、

あれはただただタイミング良くボタンを押していくだけでクリア出来ちゃうから

マリオ感を味わうにはいまいちだったか

あんまりマリオに接したこと無い私だったからこんなモノなのねって楽しさがよく分かってなかったのよ。

だけど、

ちゃんマリオコントローラー操作する感じを体感しないと

あのマリオマリオたる所以のよく上手く言い表せないけど

マリオ感がやっぱり堪能できないのよね。

きっとそう思うわ。

そうなると対峙するソニックシリーズもまた私研究対象として研究しなくてはいけないソニックシリーズコンプしてクリアするという苦行を行わなくてはならないと思うと今からゾッとするわ。

ソニックで遊ぶと言う話しはまた遊びだしたらするとして、

やっぱり超巨大コンテンツとしてのマリオって楽しくてスゴいわね!って思うしかないのよね。

時間いくらあっても足りないぐらいだし、

これを機にまたユニバーサルスタジオジャパンマリオアトラクションも私遊びたくなっちゃうのかしら?と今から思うと、

関西に行く口実にもなるわよね。

何度ここへ来たって大阪弁上手くなれへんのよ。

そんな思いも裏腹に、

まずは

尾道三部作いや、

スーパーマリオ3D三部作を私クリアしなくては!って

ゼルダもまだハートが3つのままで

序盤の4つの祠が見つからないまま、

あーこれもどうしたものかと思っちゃうのよ。

時間いくらあっても足りないし、

心に決めた攻略本を見ないって誓いも

スーパーマリオ64の一番最初ステージでどこに行っていいかからいからすぐ見ちゃったという、

私の意志の弱さ。

ため息が出るわ。

でもまあ一歩一歩頑張るのみよ。

前途多難長い道のりだなーって

道のり×速さ÷2で到着する時間が分かる公式をもって解けば

クリアまでのボリューム時間も分かるってモノじゃない。

からちゃんと真面目に向き合うことにして行きたいと思うわ。

クリアまで長きに渡る私のアドベンチャー

応援してね!

うふふ。


今日朝ご飯

プリプリ海老サンドしました。

ちと朝からは重たかたかもと思いつつこれってもしかしてチンして温める前提なのかしら?って思うほどの出来栄えで美味しかったわ。

デトックスウォーター

ホッツほうじ茶ウォーラーしました。

朝たくさん沸かしておいておいたので

たくさん飲めるわよ!

ごくごくごく!

水分補給はこまめにまめにしてね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2021-03-23

午前5時、とてもつらいことがあった。

叫びいくらい辛いのを我慢してうなっていたが、限界がきて、朝8時起きの旦那を起こして

「隣で叫びまくられながら寝るのと、今起きて私が沈静化するの、どっちがいい?」

と聞いたら、叫んでても平気だよ、と言うので、今台所で絶叫しながら壁をぶん殴ったり皿を窓から投げたり大根じゃがいもを湯船に全力で投げ落としているが、旦那が起きる気配はない。

自分でもこのヒステリーには悩んで医者通ってるんだが、スイッチが入ると制御できない。

2021-03-22

あは

さて、殺人事件から十日程たったある日、私は明智小五郎の宿を訪ねた。その十日の間に、明智と私とが、この事件に関して、何を為し、何を考えそして何を結論たか。読者は、それらを、この日、彼と私との間に取交された会話によって、十分察することが出来るであろう。

 それまで、明智とはカフェで顔を合していたばかりで、宿を訪ねるのは、その時が始めてだったけれど、予かねて所を聞いていたので、探すのに骨は折れなかった。私は、それらしい煙草屋の店先に立って、お上さんに、明智いるかどうかを尋ねた。

「エエ、いらっしゃいます。一寸御待ち下さい、今お呼びしまから

 彼女はそういって、店先から見えている階段上り口まで行って、大声に明智を呼んだ。彼はこの家の二階を間借りしているのだ。すると、

「オー」

 と変な返事をして、明智はミシミシと階段下りて来たが、私を発見すると、驚いた顔をして「ヤー、御上りなさい」といった。私は彼の後に従って二階へ上った。ところが、何気なく、彼の部屋へ一歩足を踏み込んだ時、私はアッと魂消たまげてしまった。部屋の様子が余りにも異様だったからだ。明智が変り者だということを知らぬではなかったけれど、これは又変り過ぎていた。

 何のことはない、四畳半の座敷が書物で埋まっているのだ。真中の所に少し畳が見える丈けで、あとは本の山だ、四方の壁や襖に沿って、下の方は殆ほとんど部屋一杯に、上の方程幅が狭くなって、天井の近くまで、四方から書物の土手が迫っているのだ。外の道具などは何もない。一体彼はこの部屋でどうして寝るのだろうと疑われる程だ。第一、主客二人の坐る所もない、うっかり身動きし様ものなら、忽たちまち本の土手くずれで、圧おしつぶされて了うかも知れない。

「どうも狭くっていけませんが、それに、座蒲団ざぶとんがないのです。済みませんが、柔か相な本の上へでも坐って下さい」

 私は書物の山に分け入って、やっと坐る場所を見つけたが、あまりのことに、暫く、ぼんやりとその辺あたりを見廻していた。

 私は、かくも風変りな部屋の主である明智小五郎為人ひととなりについて、ここで一応説明して置かねばなるまい。併し彼とは昨今のつき合いだから、彼がどういう経歴の男で、何によって衣食し、何を目的にこの人世を送っているのか、という様なことは一切分らぬけれど、彼が、これという職業を持たぬ一種の遊民であることは確かだ。強しいて云えば書生であろうか、だが、書生にしては余程風変りな書生だ。いつか彼が「僕は人間研究しているんですよ」といったことがあるが、其時私には、それが何を意味するのかよく分らなかった。唯、分っているのは、彼が犯罪探偵について、並々ならぬ興味と、恐るべく豊富知識を持っていることだ。

 年は私と同じ位で、二十五歳を越してはいまい。どちらかと云えば痩やせた方で、先にも云った通り、歩く時に変に肩を振る癖がある、といっても、決して豪傑流のそれではなく、妙な男を引合いに出すが、あの片腕の不自由な、講釈師神田伯龍を思出させる様な歩き方なのだ。伯龍といえば、明智は顔つきから声音まで、彼にそっくりだ、――伯龍を見たことのない読者は、諸君の知っている内で、所謂いわゆる好男子ではないが、どことな愛嬌のある、そして最も天才的な顔を想像するがよい――ただ明智の方は、髪の毛がもっと長く延びていて、モジャモジャともつれ合っている。そして、彼は人と話している間にもよく、指で、そのモジャモジャになっている髪の毛を、更らにモジャモジャにする為の様に引掻廻ひっかきまわすのが癖だ。服装などは一向構わぬ方らしく、いつも木綿の着物に、よれよれの兵児帯へこおびを締めている。

「よく訪ねて呉れましたね。その後暫く逢いませんが、例のD坂の事件はどうです。警察の方では一向犯人の見込がつかぬようではありませんか」

 明智は例の、頭を掻廻しながら、ジロジロ私の顔を眺めて云う。

「実は僕、今日はそのことで少し話があって来たんですがね」そこで私はどういう風に切り出したものかと迷いながら始めた。

「僕はあれから、種々考えて見たんですよ。考えたばかりでなく、探偵の様に実地の取調べもやったのですよ。そして、実は一つの結論に達したのです。それを君に御報告しようと思って……」

「ホウ。そいつはすてきですね。詳しく聞き度いものですね」

 私は、そういう彼の目付に、何が分るものかという様な、軽蔑安心の色が浮んでいるのを見逃さなかった。そして、それが私の逡巡している心を激励した。私は勢込いきおいこんで話し始めた。

「僕の友達に一人の新聞記者がありましてね、それが、例の事件の係りの小林刑事というのと懇意なのです。で、僕はその新聞記者を通じて、警察の模様を詳しく知ることが出来ましたが、警察ではどうも捜査方針が立たないらしいのです。無論種々いろいろ活動はしているのですが、これという見込がつかぬのです。あの、例の電燈のスイッチですね。あれも駄目なんです。あすこには、君の指紋丈けっきゃついていないことが分ったのです。警察の考えでは、多分君の指紋犯人指紋を隠して了ったのだというのですよ。そういう訳で、警察が困っていることを知ったものですから、僕は一層熱心に調べて見る気になりました。そこで、僕が到達した結論というのは、どんなものだと思います、そして、それを警察へ訴える前に、君の所へ話しに来たのは何の為だと思います

 それは兎も角、僕はあの事件のあった日から、あることを気づいていたのですよ。君は覚えているでしょう。二人の学生犯人らしい男の着物の色について、まるで違った申立てしたことをね。一人は黒だといい、一人は白だと云うのです。いくら人間の目が不確だといって、正反対の黒と白とを間違えるのは変じゃないですか。警察ではあれをどんな風に解釈たか知りませんが、僕は二人の陳述は両方とも間違でないと思うのですよ。君、分りますか。あれはね、犯人白と黒とのだんだらの着物を着ていたんですよ。……つまり、太い黒の棒縞の浴衣なんかですね。よく宿屋の貸浴衣にある様な……では何故それが一人に真白に見え、もう一人には真黒に見えたかといいますと、彼等は障子の格子のすき間から見たのですから、丁度その瞬間、一人の目が格子のすき間と着物の白地の部分と一致して見える位置にあり、もう一人の目が黒地の部分と一致して見える位置にあったんです。これは珍らしい偶然かも知れませんが、決して不可能ではないのです。そして、この場合こう考えるより外に方法がないのです。

 さて、犯人着物縞柄は分りましたが、これでは単に捜査範囲が縮小されたという迄で、まだ確定的のものではありません。第二の論拠は、あの電燈のスイッチ指紋なんです。僕は、さっき話した新聞記者友達の伝手つてで、小林刑事に頼んでその指紋を――君の指紋ですよ――よく検べさせて貰ったのです。その結果愈々いよいよ僕の考えてることが間違っていないのを確めました。ところで、君、硯すずりがあったら、一寸貸して呉れませんか」

 そこで、私は一つの実験をやって見せた。先ず硯を借りる、私は右の拇指に薄く墨をつけて、懐から半紙の上に一つの指紋を捺おした。それから、その指紋の乾くのを待って、もう一度同じ指に墨をつけ前の指紋の上から、今度は指の方向を換えて念入りに押えつけた。すると、そこには互に交錯した二重の指紋がハッキリ現れた。

警察では、君の指紋犯人指紋の上に重って、それを消して了ったのだと解釈しているのですが、併しそれは今の実験でも分る通り不可能なんですよ。いくら強く押した所で、指紋というものが線で出来ている以上、線と線との間に、前の指紋の跡が残る筈です。もし前後指紋が全く同じもので、捺し方も寸分違わなかったとすれば、指紋の各線が一致しまから、或は後の指紋が先の指紋を隠して了うことも出来るでしょうが、そういうことは先ずあり得ませんし、仮令そうだとしても、この場合結論は変らないのです。

 併し、あの電燈を消したのが犯人だとすれば、スイッチにその指紋が残っていなければなりません。僕は若しや警察では君の指紋の線と線との間に残っている先の指紋を見落しているのではないかと思って、自分で検べて見たのですが、少しもそんな痕跡がないのです。つまり、あのスイッチには、後にも先にも、君の指紋が捺されているだけなのです。――どうして古本屋人達指紋が残っていなかったのか、それはよく分りませんが、多分、あの部屋の電燈はつけっぱなしで、一度も消したことがないのでしょう。

 君、以上の事柄は一体何を語っているでしょう。僕はこういう風に考えるのですよ。一人の荒い棒縞の着物を着た男が、――その男は多分死んだ女の幼馴染で、失恋という理由なんかも考えられますね――古本屋の主人が夜店を出すことを知っていてその留守の間に女を襲うたのです。声を立てたり抵抗したりした形跡がないのですから、女はその男をよく知っていたに相違ありません。で、まんまと目的を果した男は、死骸の発見を後らす為に、電燈を消して立去ったのです。併し、この男の一期いちごの不覚は、障子の格子のあいているのを知らなかったこと、そして、驚いてそれを閉めた時に、偶然店先にいた二人の学生に姿を見られたことでした。それから、男は一旦外へ出ましたが、ふと気がついたのは、電燈を消した時、スイッチ指紋が残ったに相違ないということです。これはどうしても消して了わねばなりません。然しもう一度同じ方法で部屋の中へ忍込むのは危険です。そこで、男は一つの妙案を思いつきました。それは、自から殺人事件発見者になることです。そうすれば、少しも不自然もなく、自分の手で電燈をつけて、以前の指紋に対する疑をなくして了うことが出来るばかりでなく、まさか発見者が犯人だろうとは誰しも考えませんからね、二重の利益があるのです。こうして、彼は何食わぬ顔で警察のやり方を見ていたのです。大胆にも証言さえしました。しかも、その結果は彼の思う壺だったのですよ。五日たっても十日たっても、誰も彼を捕えに来るものはなかったのですからね」

 この私の話を、明智小五郎はどんな表情で聴いていたか。私は、恐らく話の中途で、何か変った表情をするか、言葉を挟むだろうと予期していた。ところが、驚いたことには、彼の顔には何の表情も現れぬのだ。一体平素から心を色に現さぬ質たちではあったけれど、余り平気すぎる。彼は始終例の髪の毛をモジャモジャやりながら、黙り込んでいるのだ。私は、どこまでずうずうしい男だろうと思いながら最後の点に話を進めた。

「君はきっと、それじゃ、その犯人はどこから入って、どこから逃げたかと反問するでしょう。確に、その点が明かにならなければ、他の凡てのことが分っても何の甲斐もないのですからね。だが、遺憾いかんながら、それも僕が探り出したのですよ。あの晩の捜査の結果では、全然犯人の出て行った形跡がない様に見えました。併し、殺人があった以上、犯人が出入しなかった筈はないのですから刑事の捜索にどこか抜目があったと考える外はありません。警察でもそれには随分苦心した様子ですが、不幸にして、彼等は、僕という一介の書生に及ばなかったのですよ。

 ナアニ、実は下らぬ事なんですがね、僕はこう思ったのです。これ程警察が取調べているのだから、近所の人達に疑うべき点は先ずあるまい。もしそうだとすれば、犯人は、何か、人の目にふれても、それが犯人だとは気づかれぬ様な方法で通ったのじゃないだろうか、そして、それを目撃した人はあっても、まるで問題にしなかったのではなかろうか、とね。つまり人間の注意力の盲点――我々の目に盲点があると同じ様に、注意力にもそれがありますよ――を利用して、手品使が見物の目の前で、大きな品物を訳もなく隠す様に、自分自身を隠したのかも知れませんからね。そこで、僕が目をつけたのは、あの古本屋の一軒置いて隣の旭屋という蕎麦屋です」

 古本屋の右へ時計屋、菓子屋と並び、左へ足袋屋、蕎麦屋と並んでいるのだ。

「僕はあすこへ行って、事件の当夜八時頃に、便所を借りて行った男はないかと聞いて見たのです。あの旭屋は君も知っているでしょうが、店から土間続きで、裏木戸まで行ける様になっていて、その裏木戸のすぐ側に便所があるのですから便所を借りる様に見せかけて、裏口から出て行って、又入って来るのは訳はありませんからね。――例のアイスクリーム屋は路地を出た角に店を出していたのですから、見つかる筈はありません――それに、相手蕎麦屋ですから便所を借りるということが極めて自然なんです。聞けば、あの晩はお上さんは不在で、主人丈が店の間にいた相ですから、おあつらえ向きなんです。君、なんとすてきな、思附おもいつきではありませんか。

 そして、案の定、丁度その時分に便所を借りた客があったのです。ただ、残念なことには、旭屋の主人は、その男の顔形とか着物縞柄なぞを少しも覚えていないのですがね。――僕は早速この事を例の友達を通じて、小林刑事に知らせてやりましたよ。刑事自分でも蕎麦屋を調べた様でしたが、それ以上何も分らなかったのです――」

 私は少し言葉を切って、明智発言の余裕を与えた。彼の立場は、この際何とか一言云わないでいられぬ筈だ。ところが、彼は相変らず頭を掻廻しながら、すまし込んでいるのだ。私はこれまで、敬意を表する意味で間接法を用いていたのを直接法に改めねばならなかった。

「君、明智君、僕のいう意味が分るでしょう。動かぬ証拠が君を指さしているのですよ。白状すると、僕はまだ心の底では、どうしても君を疑う気になれないのですが、こういう風に証拠が揃っていては、どうも仕方がありません。……僕は、もしやあの長屋の内に、太い棒縞の浴衣を持っている人がないかと思って、随分骨を折って調べて見ましたが、一人もありません。それも尤もっともですよ。同じ棒縞の浴衣でも、あの格子に一致する様な派手なのを着る人は珍らしいのですからね。それに、指紋トリックにしても、便所を借りるというトリックにしても、実に巧妙で、君の様な犯罪学者でなければ、一寸真似の出来ない芸当ですよ。それから第一おかしいのは、君はあの死人の細君と幼馴染だといっていながら、あの晩、細君の身許調べなんかあった時に、側で聞いていて、少しもそれを申立てなかったではありませんか。

 さて、そうなると唯一の頼みは Alibi の有無です。ところが、それも駄目なんです。君は覚えていますか、あの晩帰り途で、白梅軒へ来るまで君が何処どこにいたかということを、僕は聞きましたね。君は一時間程、その辺を散歩していたと答えたでしょう。仮令、君の散歩姿を見た人があったとしても、散歩の途中で、蕎麦屋便所を借りるなどはあり勝ちのことですからね。明智君、僕のいうことが間違っていますか。どうです。もし出来るなら君の弁明を聞こうじゃありませんか」

 読者諸君、私がこういって詰めよった時、奇人明智小五郎は何をしたと思います。面目なさに俯伏して了ったとでも思うのですか。どうしてどうして、彼はまるで意表外のやり方で、私の荒胆あらぎもをひしいだのです。というのは、彼はいきなりゲラゲラと笑い出したのです。

「いや失敬失敬、決して笑うつもりではなかったのですけれど、君は余り真面目だもんだから明智は弁解する様に云った。「君の考えは却々なかなか面白いですよ。僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。例えばですね。僕とあの女との関係についても、君は、僕達がどんな風な幼馴染だったかということを、内面的に心理的に調べて見ましたか。僕が以前あの女と恋愛関係があったかどうか。又現に彼女を恨うらんいるかどうか。君にはそれ位のことが推察出来なかったのですか。あの晩、なぜ彼女を知っていることを云わなかったか、その訳は簡単ですよ。僕は何も参考になる様な事柄を知らなかったのです。僕は、まだ小学校へも入らぬ時分に彼女と分れた切りなのですからね。尤も、最近偶然そのことが分って、二三度話し合ったことはありますけれど」

「では、例えば指紋のことはどういう風に考えたらいいのですか?」

「君は、僕があれから何もしないでいたと思うのですか。僕もこれで却々やったのですよ。D坂は毎日の様にうろついていましたよ。殊に古本屋へはよく行きました。そして主人をつかまえて色々探ったのです。――細君を知っていたことはその時打明けたのですが、それが却かえって便宜になりましたよ――君が新聞記者を通じて警察の模様を知った様に、僕はあの古本屋の主人から、それを聞出していたんです。今の指紋のことも、じきに分りましたから、僕も妙に思って検しらべて見たのですが、ハハ……、笑い話ですよ。電球の線が切れていたのです。誰も消しやしなかったのですよ。僕がスイッチをひねった為に燈ひがついたと思ったのは間違で、あの時、慌てて電燈を動かしたので、一度切れたタングステンが、つながったのですよ。スイッチに僕の指紋丈けしかなかったのは、当りまえなのです。あの晩、君は障子のすき間から電燈のついているのを見たと云いましたね。とすれば、電球の切れたのは、その後ですよ。古い電球は、どうもしないでも、独りでに切れることがありますからね。それから犯人着物の色のことですが、これは僕が説明するよりも……」

 彼はそういって、彼の身辺の書物の山を、あちらこちら発掘していたが、やがて、一冊の古ぼけた洋書を掘りだして来た。

「君、これを読んだことがありますか、ミュンスターベルヒの『心理学犯罪』という本ですが、この『錯覚』という章の冒頭を十行許ばかり読んで御覧なさい」

 私は、彼の自信ありげ議論を聞いている内に、段々私自身の失敗を意識し始めていた。で、云われるままにその書物を受取って、読んで見た。そこには大体次の様なことが書いてあった。

嘗かつて一つの自動車犯罪事件があった。法廷に於て、真実申立てる旨むね宣誓した証人の一人は、問題道路全然乾燥してほこり立っていたと主張し、今一人の証人は、雨降りの挙句で、道路はぬかるんでいたと誓言した。一人は、問題自動車は徐行していたともいい、他の一人は、あの様に早く走っている自動車を見たことがないと述べた。又前者は、その村道には二三人しか居なかったといい、後者は、男や女や子供の通行人が沢山あったと陳述した。この両人の証人は、共に尊敬すべき紳士で、事実を曲弁したとて、何の利益がある筈もない人々だった。

 私がそれを読み終るのを待って明智は更らに本の頁を繰りながら云った。

「これは実際あったことですが、今度は、この『証人記憶』という章があるでしょう。その中程の所に、予あらかじめ計画して実験した話があるのですよ。丁度着物の色のことが出てますから、面倒でしょうが、まあ一寸読んで御覧なさい」

 それは左の様な記事であった。

(前略)一例を上げるならば、一昨年(この書物出版は一九一一年)ゲッティゲンに於て、法律家心理学者及び物理学者よりなる、ある学術上の集会が催されたことがある。随したがって、そこに集ったのは、皆、綿密な観察に熟練した人達ばかりであった。その町には、恰あたかカーニバルの御祭騒ぎが演じられていたが、突然、この学究的な会合最中に、戸が開かれてけばけばしい衣裳をつけた一人の道化が、狂気の様に飛び込んで来た。見ると、その後から一人の黒人が手にピストルを持って追駆けて来るのだ。ホール真中で、彼等はかたみがわりに、恐ろしい言葉をどなり合ったが、やがて道化の方がバッタリ床に倒れると、黒人はその上に躍りかかった。そして、ポンとピストルの音がした。と、忽ち彼等は二人共、かき消す様に室を出て行って了った。全体の出来事が二十秒とはかからなかった。人々は無論非常に驚かされた。座長の外には、誰一人、それらの言葉動作が、予め予習されていたこと、その光景写真に撮られたことなどを悟ったものはなかった。で、座長が、これはいずれ法廷に持出される問題からというので、会員各自に正確な記録を書くことを頼んだのは、極く自然に見えた。(中略、この間に、彼等の記録が如何に間違に充みちていたかを、パーセンテージを示して記してある)黒人が頭に何も冠っていなかったことを云い当てたのは、四十人の内でたった四人切りで、外の人達は山高帽子を冠っていたと書いたものもあれば、シルクハットだったと書くものもあるという有様だった。着物についても、ある者は赤だといい、あるもの茶色だといい、ある者は縞だといい、あるものコーヒ色だといい、其他種々様々の色合が彼の為に説明せられた。ところが、黒人は実際は、白ズボンに黒の上衣を着て、大きな赤のネクタイを結んでいたのだ。(後略)

ミュンスターベルヒが賢くも説破した通り」と明智は始めた。「人間の観察や人間記憶なんて、実にたよりないものですよ。この例にある様な学者達でさえ、服の色の見分がつかなかったのです。私が、あの晩の学生達は着物の色を見違えたと考えるのが無理でしょうか。彼等は何者かを見たかも知れません。併しその者は棒縞の着物なんか着ていなかった筈です。無論僕ではなかったのです。格子のすき間から、棒縞の浴衣を思付いた君の着眼は、却々面白いには面白いですが、あまりお誂向あつらえむきすぎるじゃありませんか。少くとも、そんな偶然の符合を信ずるよりは、君は、僕の潔白を信じて呉れる訳には行かぬでしょうか。さて最後に、蕎麦屋便所を借りた男のことですがね。この点は僕も君と同じ考だったのです。どうも、あの旭屋の外に犯人通路はないと思ったのですよ。で僕もあすこへ行って調べて見ましたが、その結果は、残念ながら、君と正反対結論に達したのです。実際は便所を借りた男なんてなかったのですよ」

 読者も已すでに気づかれたであろうが、明智はこうして、証人申立て否定し、犯人指紋否定し、犯人通路をさえ否定して、自分無罪証拠立てようとしているが、併しそれは同時に、犯罪のもの否定することになりはしないか。私は彼が何を考えているのか少しも分らなかった。

「で、君は犯人の見当がついているのですか」

「ついていますよ」彼は頭をモジャモジャやりながら答えた。「僕のやり方は、君とは少し違うのです。物質的な証拠なんてものは、解釈の仕方でどうでもなるものですよ。一番いい探偵法は、心理的に人の心の奥底を見抜

D坂

それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。私は、D坂の大通りの中程にある、白梅軒はくばいけんという、行きつけのカフェで、冷しコーヒーを啜すすっていた。当時私は、学校を出たばかりで、まだこれという職業もなく、下宿屋にゴロゴロして本でも読んでいるか、それに飽ると、当てどもなく散歩に出て、あまり費用のかからカフェ廻りをやる位が、毎日日課だった。この白梅軒というのは、下宿から近くもあり、どこへ散歩するにも、必ずその前を通る様な位置にあったので、随したがって一番よく出入した訳であったが、私という男は悪い癖で、カフェに入るとどうも長尻ながっちりになる。それも、元来食慾の少い方なので、一つは嚢中のうちゅうの乏しいせいもあってだが、洋食一皿注文するでなく、安いコーヒーを二杯も三杯もお代りして、一時間も二時間もじっとしているのだ。そうかといって、別段、ウエトレスに思召おぼしめしがあったり、からかったりする訳ではない。まあ、下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。私はその晩も、例によって、一杯の冷しコーヒーを十分もかかって飲みながら、いつもの往来に面したテーブルに陣取って、ボンヤリ窓の外を眺めていた。

 さて、この白梅軒のあるD坂というのは、以前菊人形きくにんぎょうの名所だった所で、狭かった通りが、市区改正で取拡げられ、何間なんげん道路かい大通になって間もなくだから、まだ大通の両側に所々空地などもあって、今よりずっと淋しかった時分の話だ。大通を越して白梅軒の丁度真向うに、一軒の古本屋がある。実は私は、先程から、そこの店先を眺めていたのだ。みすぼらしい場末ばすえの古本屋で、別段眺める程の景色でもないのだが、私には一寸ちょっと特別の興味があった。というのは、私が近頃この白梅軒で知合になった一人の妙な男があって、名前明智小五郎あけちこごろうというのだが、話をして見ると如何いかにも変り者で、それで頭がよさ相で、私の惚れ込んだことには、探偵小説なのだが、その男の幼馴染の女が今ではこの古本屋女房になっているという事を、この前、彼から聞いていたからだった。二三度本を買って覚えている所によれば、この古本屋の細君というのが、却々なかなかの美人で、どこがどういうではないが、何となく官能的に男を引きつける様な所があるのだ。彼女は夜はいつでも店番をしているのだから、今晩もいるに違いないと、店中を、といっても二間半間口の手狭てぜまな店だけれど、探して見たが、誰れもいない。いずれそのうちに出て来るのだろうと、私はじっと目で待っていたものだ。

 だが、女房は却々出て来ない。で、いい加減面倒臭くなって、隣の時計屋へ目を移そうとしている時であった。私はふと店と奥の間との境に閉めてある障子の格子戸がピッシャリ閉るのを見つけた。――その障子は、専門家の方では無窓むそうと称するもので、普通、紙をはるべき中央の部分が、こまかい縦の二重の格子になっていて、それが開閉出来るのだ――ハテ変なこともあるものだ。古本屋などというものは、万引され易い商売から、仮令たとい店に番をしていなくても、奥に人がいて、障子のすきまなどから、じっと見張っているものなのに、そのすき見の箇所を塞ふさいで了しまうとはおかしい、寒い時分なら兎とも角かく、九月になったばかりのこんな蒸し暑い晩だのに、第一あの障子が閉切ってあるのから変だ。そんな風に色々考えて見ると、古本屋奥の間に何事かあり相で、私は目を移す気にはなれなかった。

 古本屋の細君といえば、ある時、このカフェのウエトレス達が、妙な噂をしているのを聞いたことがある。何でも、銭湯で出逢うお神かみさんや娘達の棚卸たなおろしの続きらしかったが、「古本屋のお神さんは、あんな綺麗きれいな人だけれど、裸体はだかになると、身体中傷だらけだ、叩かれたり抓つねられたりした痕あとに違いないわ。別に夫婦仲が悪くもない様だのに、おかしいわねえ」すると別の女がそれを受けて喋るのだ。「あの並びの蕎麦屋そばやの旭屋あさひやのお神さんだって、よく傷をしているわ。あれもどうも叩かれた傷に違いないわ」……で、この、噂話が何を意味するか、私は深くも気に止めないで、ただ亭主が邪険なのだろう位に考えたことだが、読者諸君、それが却々そうではなかったのだ。一寸した事柄だが、この物語全体に大きな関係を持っていることが、後になって分った。

 それは兎も角、そうして、私は三十分程も同じ所を見詰めていた。虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見わきみをしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。其時、先程一寸名前の出た明智小五郎が、いつもの荒い棒縞ぼうじまの浴衣ゆかたを着て、変に肩を振る歩き方で、窓の外を通りかかった。彼は私に気づくと会釈えしゃくして中へ入って来たが、冷しコーヒーを命じて置いて、私と同じ様に窓の方を向いて、私の隣に腰をかけた。そして、私が一つの所を見詰めているのに気づくと、彼はその私の視線をたどって、同じく向うの古本屋を眺めた。しかも、不思議なことには、彼も亦また如何にも興味ありげに、少しも目をそらさないで、その方を凝視し出したのである

 私達は、そうして、申合せた様に同じ場所を眺めながら、色々の無駄話を取交した。その時私達の間にどんな話題が話されたか、今ではもう忘れてもいるし、それに、この物語には余り関係のないことだから、略するけれど、それが、犯罪探偵に関したものであったことは確かだ。試みに見本を一つ取出して見ると、

絶対発見されない犯罪というのは不可能でしょうか。僕は随分可能性があると思うのですがね。例えば、谷崎潤一郎の『途上』ですね。ああした犯罪は先ず発見されることはありませんよ。尤もっとも、あの小説では、探偵発見したことになってますけれど、あれは作者のすばらしい想像力が作り出したことですからね」と明智

「イヤ、僕はそうは思いませんよ。実際問題としてなら兎も角、理論的に云いって、探偵の出来ない犯罪なんてありませんよ。唯、現在警察に『途上』に出て来る様な偉い探偵がいない丈ですよ」と私。

 ざっとこう云った風なのだ。だが、ある瞬間、二人は云い合せた様に、黙り込んで了った。さっきから話しながらも目をそらさないでいた向うの古本屋に、ある面白い事件が発生していたのだ。

「君も気づいている様ですね」

 と私が囁くと、彼は即座に答えた。

「本泥坊でしょう。どうも変ですね。僕も此処ここへ入って来た時から、見ていたんですよ。これで四人目ですね」

「君が来てからまだ三十分にもなりませんが、三十分に四人も、少しおかしいですね。僕は君の来る前からあすこを見ていたんですよ。一時間程前にね、あの障子があるでしょう。あれの格子の様になった所が、閉るのを見たんですが、それからずっと注意していたのです」

「家の人が出て行ったのじゃないのですか」

「それが、あの障子は一度も開かなかったのですよ。出て行ったとすれば裏口からしょうが、……三十分も人がいないなんて確かに変ですよ。どうです。行って見ようじゃありませんか」

「そうですね。家の中に別状ないとしても、外で何かあったのかも知れませんからね」

 私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。明智とても同じ思いに違いなかった。彼も少からず興奮しているのだ。

 古本屋はよくある型で、店全体土間になっていて、正面と左右に天井まで届く様な本棚を取付け、その腰の所が本を並べる為の台になっている。土間の中央には、島の様に、これも本を並べたり積上げたりする為の、長方形の台が置いてある。そして、正面の本棚の右の方が三尺許ばかりあいていて奥の部屋との通路になり、先に云った一枚の障子が立ててある。いつもは、この障子の前の半畳程の畳敷の所に、主人か、細君がチョコンと坐って番をしているのだ。

 明智と私とは、その畳敷の所まで行って、大声に呼んで見たけれど、何の返事もない。果して誰もいないらしい。私は障子を少し開けて、奥の間を覗いて見ると、中は電燈が消えて真暗だが、どうやら、人間らしいものが、部屋の隅に倒れている様子だ。不審に思ってもう一度声をかけたが、返事をしない。

「構わない、上って見ようじゃありませんか」

 そこで、二人はドカド奥の間上り込んで行った。明智の手で電燈のスイッチがひねられた。そのとたん、私達は同時に「アッ」と声を立てた。明るくなった部屋の片隅には、女の死骸が横わっているのだ。

「ここの細君ですね」やっと私が云った。「首を絞められている様ではありませんか」

 明智は側へ寄って死体を検しらべていたが、「とても蘇生そせいの見込はありませんよ。早く警察へ知らせなきゃ。僕、自動電話まで行って来ましょう。君、番をしてて下さい。近所へはまだ知らせない方がいいでしょう。手掛りを消して了ってはいけないから」

 彼はこう命令的に云い残して、半町許りの所にある自動電話へ飛んで行った。

 平常ふだんから犯罪探偵だと、議論丈は却々なかなか一人前にやってのける私だが、さて実際に打ぶっつかったのは初めてだ。手のつけ様がない。私は、ただ、まじまじと部屋の様子を眺めている外はなかった。

 部屋は一間切りの六畳で、奥の方は、右一間は幅の狭い縁側をへだてて、二坪許りの庭と便所があり、庭の向うは板塀になっている。――夏のことで、開けぱなしだから、すっかり、見通しなのだ、――左半間は開き戸で、その奥に二畳敷程の板の間があり裏口に接して狭い流し場が見え、そこの腰高障子は閉っている。向って右側は、四枚の襖が閉っていて、中は二階への階段と物入場になっているらしい。ごくありふれた安長屋の間取だ。

 死骸は、左側の壁寄りに、店の間の方を頭にして倒れている。私は、なるべく兇行当時の模様を乱すまいとして、一つは気味も悪かったので、死骸の側へ近寄らない様にしていた。でも、狭い部屋のことであり、見まいとしても、自然その方に目が行くのだ。女は荒い中形模様の湯衣ゆかたを着て、殆ど仰向きに倒れている。併し、着物が膝の上の方までまくれて、股ももがむき出しになっている位で、別に抵抗した様子はない。首の所は、よくは分らぬが、どうやら、絞しめられた痕きずが紫色になっているらしい。

 表の大通りには往来が絶えない。声高に話し合って、カラカラ日和下駄ひよりげたを引きずって行くのや、酒に酔って流行唄はやりうたをどなって行くのや、至極天下泰平なことだ。そして、障子一重の家の中には、一人の女が惨殺されて横わっている。何という皮肉だ。私は妙にセンティメンタルになって、呆然と佇たたずんでいた。

「すぐ来る相ですよ」

 明智が息を切って帰って来た。

「あ、そう」

 私は何だか口を利くのも大儀たいぎになっていた。二人は長い間、一言も云わないで顔を見合せていた。

 間もなく、一人の正服せいふくの警官背広の男と連立ってやって来た。正服の方は、後で知ったのだが、K警察署の司法主任で、もう一人は、その顔つきや持物でも分る様に、同じ署に属する警察医だった。私達は司法主任に、最初から事情を大略説明した。そして、私はこう附加えた。

「この明智君がカフェへ入って来た時、偶然時計を見たのですが、丁度八時半頃でしたから、この障子の格子が閉ったのは、恐らく八時頃だったと思います。その時は確か中には電燈がついてました。ですから、少くとも八時頃には、誰れか生きた人間がこの部屋にいたことは明かです」

 司法主任が私達の陳述を聞取って、手帳に書留めている間に、警察医は一応死体の検診を済ませていた。彼は私達の言葉のとぎれるのを待って云った。

絞殺ですね。手でやられたのです。これ御覧なさい。この紫色になっているのが指の痕あとです。それから、この出血しているのは爪が当った箇所ですよ。拇指おやゆびの痕が頸くびの右側についているのを見ると、右手でやったものですね。そうですね。恐らく死後一時間以上はたっていないでしょう。併し、無論もう蘇生そせいの見込はありません」

「上から押えつけたのですね」司法主任が考え考え云った。「併し、それにしては、抵抗した様子がないが……恐らく非常に急激にやったのでしょうね。ひどい力で」

 それから、彼は私達の方を向いて、この家の主人はどうしたのだと尋ねた。だが、無論私達が知っている筈はない。そこで、明智は気を利かして、隣家時計屋の主人を呼んで来た。

 司法主任時計屋の問答は大体次の様なものであった。

「主人はどこへ行ったのかね」

「ここの主人は、毎晩古本の夜店を出しに参りますんで、いつも十二時頃でなきゃ帰って参りません。ヘイ」

「どこへ夜店を出すんだね」

「よく上野うえのの広小路ひろこうじへ参ります様ですが。今晩はどこへ出ましたか、どうも手前には分り兼ねますんで。ヘイ」

「一時間ばかり前に、何か物音を聞かなかったかね」

「物音と申しますと」

「極っているじゃないか。この女が殺される時の叫び声とか、格闘の音とか……」

「別段これという物音を聞きません様でございましたが」

 そうこうする内に、近所の人達が聞伝えて集って来たのと、通りがかりの弥次馬で、古本屋の表は一杯の人だかりになった。その中に、もう一方の、隣家足袋屋たびやのお神さんがいて、時計屋に応援した。そして、彼女も何も物音を聞かなかった旨むね陳述した。

 この間、近所の人達は、協議の上、古本屋の主人の所へ使つかいを走らせた様子だった。

 そこへ、表に自動車の止る音がして、数人の人がドヤドヤと入って来た。それは警察からの急報で駈けつけた裁判所の連中と、偶然同時に到着したK警察署長、及び当時の名探偵という噂の高かった小林こばやし刑事などの一行だった。――無論これは後になって分ったことだ、というのは、私の友達に一人の司法記者があって、それがこの事件の係りの小林刑事とごく懇意こんいだったので、私は後日彼から色々と聞くことが出来たのだ。――先着の司法主任は、この人達の前で今までの模様を説明した。私達も先の陳述をもう一度繰返さねばならなかった。

「表の戸を閉めましょう」

 突然、黒いアルパカ上衣に、白ズボンという、下廻りの会社員見たいな男が、大声でどなって、さっさと戸を閉め出した。これが小林刑事だった。彼はこうして弥次馬を撃退して置いて、さて探偵にとりかかった。彼のやり方は如何にも傍若無人で、検事や署長などはまるで眼中にない様子だった。彼は始めから終りまで一人で活動した。他の人達は唯、彼の敏捷びんしょうな行動を傍観する為にやって来た見物人に過ぎない様に見えた。彼は第一死体を検べた。頸の廻りは殊に念入りにいじり廻していたが、

「この指の痕には別に特徴がありません。つまり普通人間が、右手で押えつけたという以外に何の手掛りもありません」

 と検事の方を見て云った。次に彼は一度死体を裸体にして見るといい出した。そこで、議会秘密会見たいに、傍聴者の私達は、店の間へ追出されねばならなかった。だから、その間にどういう発見があったか、よく分らないが、察する所、彼等は死人の身体に沢山の生傷のあることに注意したに相違ない。カフェのウエトレスの噂していたあれだ。

 やがて、この秘密会が解かれたけれど、私達は奥の間へ入って行くのを遠慮して、例の店の間と奥との境の畳敷の所から奥の方を覗き込んでいた。幸なことには、私達は事件発見者だったし、それに、後から明智指紋をとらねばならなかった為に、最後まで追出されずに済んだ。というよりは抑留よくりゅうされていたという方が正しいかも知れぬ。併し小林刑事活動奥の間丈に限られていた訳でなく、屋内屋外の広い範囲に亙わたっていたのだから、一つ所にじっとしていた私達に、その捜査の模様が分ろう筈がないのだが、うまい工合に、検事奥の間に陣取っていて、始終殆ど動かなかったので、刑事が出たり入ったりする毎に、一々捜査の結果を報告するのを、洩れなく聞きとることが出来た。検事はその報告に基いて、調書の材料書記に書きとめさしていた。

 先ず、死体のあった奥の間の捜索が行われたが、遺留品も、足跡も、その他探偵の目に触れる何物もなかった様子だ。ただ一つのものを除いては。

「電燈のスイッチ指紋があります」黒いエボナイトスイッチに何か白い粉をふりかけていた刑事が云った。「前後事情から考えて、電燈を消したのは犯人に相違ありません。併しこれをつけたのはあなた方のうちどちらですか」

 明智自分だと答えた。

「そうですか。あとであなた指紋をとらせて下さい。この電燈は触らない様にして、このまま取はずして持って行きましょう」

 それから刑事は二階へ上って行って暫く下りて来なかったが、下りて来るとすぐに路地を検べるのだといって出て行った。それが十分もかかったろうか、やがて、彼はまだついたままの懐中電燈を片手に、一人の男を連れて帰って来た。それは汚れたクレップシャツにカーキ色のズボンという扮装いでたちで、四十許ばかりの汚い男だ。

足跡はまるで駄目です」刑事が報告した。「この裏口の辺は、日当りが悪いせいかひどいぬかるみで、下駄の跡が滅多無性についているんだから、迚とても分りっこありません。ところで、この男ですが」と今連れて来た男を指し「これは、この裏の路地を出た所の角に店を出していたアイスクリーム屋ですが、若し犯人が裏口から逃げたとすれば、路地は一方口なんですから、必ずこの男の目についた筈です。君、もう一度私の尋ねることに答えて御覧」

 そこで、アイスクリーム屋と刑事の問答。

「今晩八時前後に、この路地を出入でいりしたものはないかね」

「一人もありませんので、日が暮れてからこっち、猫の子一匹通りませんので」アイスクリーム屋は却々要領よく答える。

「私は長らくここへ店を出させて貰ってますが、あすこは、この長屋お上さん達も、夜分は滅多に通りませんので、何分あの足場の悪い所へ持って来て、真暗なんですから

「君の店のお客で路地の中へ入ったものはないかね」

「それも御座いません。皆さん私の目の前でアイスクリームを食べて、すぐ元の方へ御帰りになりました。それはもう間違いはありません」

 さて、若しこのアイスクリーム屋の証言が信用すべきものだとすると、犯人は仮令この家の裏口から逃げたとしても、その裏口からの唯一の通路である路地は出なかったことになる。さればといって、表の方から出なかったことも、私達が白梅から見ていたのだから間違いはない。では彼は一体どうしたのであろう。小林刑事の考えによれば、これは、犯人がこの路地を取りまいている裏表二側の長屋の、どこかの家に潜伏しているか、それとも借家人の内に犯人があるのかどちらかであろう。尤も二階から屋根伝いに逃げる路はあるけれど、二階を検べた所によると、表の方の窓は取りつけの格子が嵌はまっていて少しも動かした様子はないのだし、裏の方の窓だって、この暑さでは、どこの家も二階は明けっぱなしで、中には物干で涼んでいる人もある位だから、ここから逃げるのは一寸難しい様に思われる。とこういうのだ。

 そこで臨検者達の間に、一寸捜査方針についての協議が開かれたが、結局、手分けをして近所を軒並に検べて見ることになった。といっても、裏表の長屋を合せて十一軒しかないのだから、大して面倒ではない。それと同時に家の中も再度、縁の下から天井裏まで残る隈くまなく検べられた。ところがその結果は、何の得うる処もなかったばかりでなく、却って事情を困難にして了った様に見えた。というのは、古本屋の一軒置いて隣の菓子屋の主人が、日暮れ時分からつい今し方まで屋上の物干へ出て尺八を吹いていたことが分ったが、彼は始めから終いまで、丁度古本屋の二階の窓の出来事を見逃す筈のない様な位置に坐っていたのだ。

 読者諸君事件は却々面白くなって来た。犯人はどこから入って、どこから逃げたのか、裏口からでもない、二階の窓からでもない、そして表からでは勿論ない。彼は最初から存在しなかったのか、それとも煙の様に消えて了ったのか。不思議はそればかりでない。小林刑事が、検事の前に連れて来た二人の学生が、実に妙なことを申立てたのだ。それは裏側の長屋に間借りしている、ある工業学校の生徒達で、二人共出鱈目でたらめを云う様な男とも見えぬが、それにも拘かかわらず、彼等の陳述は、この事件を益々不可解にする様な性質のものだったのである

 検事質問に対して、彼等は大体左さの様に答えた。

「僕は丁度八時頃に、この古本屋の前に立って、そこの台にある雑誌を開いて見ていたのです。すると、奥の方で何だか物音がしたもんですから、ふと目を上げてこの障子の方を見ますと、障子は閉まっていましたけれど、この格子の様になった所が開いてましたので、そのすき間に一人の男の立っているのが見えました。しかし、私が目を上げるのと、その男が、この格子を閉めるのと殆ど同時でしたから、詳しいことは無論分りませんが、でも、帯の工合ぐあいで男だったことは確かです」

「で、男だったという外に何か気附いた点はありませんか、背恰好とか、着物の柄とか」

「見えたのは腰から下ですから、背恰好は一寸分りませんが、着物は黒いものでした。ひょっとしたら、細い縞か絣かすりであったかも知れませんけれど。私の目には黒無地に見えました」

「僕もこの友達と一緒に本を見ていたんです」ともう一方の学生、「そして、同じ様に物音に気づいて同じ様に格子の閉るのを見ました。ですが、その男は確かに白い着物を着ていました。縞も模様もない、真白な着物です」

「それは変ではありませんか。君達の内どちらかが間違いでなけりゃ」

「決して間違いではありません」

「僕も嘘は云いません」

 この二人の学生不思議な陳述は何を意味するか、鋭敏な読者は恐らくあることに気づかれたであろう。実は、私もそれに気附いたのだ。併し、裁判所警察人達は、この点について、余りに深く考えない様子だった。

 間もなく、死人の夫の古本屋が、知らせを聞いて帰って来た。彼は古本屋らしくない、きゃしゃな、若い男だったが、細君の死骸を見ると、気の弱い性質たちと見えて、声こそ出さないけれど、涙をぼろぼろ零こぼしていた。小林刑事は、彼が落着くのを待って、質問を始めた。検事も口を添えた。だが、彼等の失望したことは、主人は全然犯人の心当りがないというのだ。彼は「これに限って、人様に怨みを受ける様なものではございません」といって泣くのだ。それに、彼が色々調べた結果、物とりの仕業でないことも確められた。そこで、主人の経歴、細君の身許みもと其他様々の取調べがあったけれど、それらは別段疑うべき点もなく、この話の筋に大した関係もないので略することにする。最後に死人の身体にある多くの生傷についてPermalink | 記事への反応(0) | 22:40

赤い部屋

異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々わざわざ其為そのためにしつらえた「赤い部屋」の、緋色ひいろの天鵞絨びろうどで張った深い肘掛椅子に凭もたれ込んで、今晩の話手が何事か怪異物語を話し出すのを、今か今かと待構まちかまえていた。

 七人の真中には、これも緋色の天鵞絨で覆おおわれた一つの大きな円卓子まるテーブルの上に、古風な彫刻のある燭台しょくだいにさされた、三挺さんちょうの太い蝋燭ろうそくがユラユラと幽かすかに揺れながら燃えていた。

 部屋の四周には、窓や入口のドアさえ残さないで、天井から床まで、真紅まっかな重々しい垂絹たれぎぬが豊かな襞ひだを作って懸けられていた。ロマンチック蝋燭の光が、その静脈から流れ出したばかりの血の様にも、ドス黒い色をした垂絹の表に、我々七人の異様に大きな影法師かげぼうしを投げていた。そして、その影法師は、蝋燭の焔につれて、幾つかの巨大な昆虫でもあるかの様に、垂絹の襞の曲線の上を、伸びたり縮んだりしながら這い歩いていた。

 いつもながらその部屋は、私を、丁度とほうもなく大きな生物心臓の中に坐ってでもいる様な気持にした。私にはその心臓が、大きさに相応したのろさを以もって、ドキンドキンと脈うつ音さえ感じられる様に思えた。

 誰も物を云わなかった。私は蝋燭をすかして、向側に腰掛け人達の赤黒く見える影の多い顔を、何ということなしに見つめていた。それらの顔は、不思議にも、お能の面の様に無表情に微動さえしないかと思われた。

 やがて、今晩の話手と定められた新入会員のT氏は、腰掛けたままで、じっと蝋燭の火を見つめながら、次の様に話し始めた。私は、陰影の加減で骸骨の様に見える彼の顎が、物を云う度にガクガクと物淋しく合わさる様子を、奇怪なからくり仕掛けの生人形でも見る様な気持で眺めていた。

 私は、自分では確かに正気の積りでいますし、人も亦またその様に取扱って呉くれていますけれど、真実まったく正気なのかどうか分りません。狂人かも知れません。それ程でないとしても、何かの精神病者という様なものかも知れません。兎とに角かく、私という人間は、不思議な程この世の中がつまらないのです。生きているという事が、もうもう退屈で退屈で仕様がないのです。

 初めの間うちは、でも、人並みに色々の道楽に耽ふけった時代もありましたけれど、それが何一つ私の生れつきの退屈を慰なぐさめては呉れないで、却かえって、もうこれで世の中の面白いことというものはお仕舞なのか、なあんだつまらないという失望ばかりが残るのでした。で、段々、私は何かをやるのが臆劫おっくうになって来ました。例えば、これこれの遊びは面白い、きっとお前を有頂天にして呉れるだろうという様な話を聞かされますと、おお、そんなものがあったのか、では早速やって見ようと乗気になる代りに、まず頭の中でその面白さを色々と想像して見るのです。そして、さんざん想像を廻めぐらした結果は、いつも「なあに大したことはない」とみくびって了しまうのです。

 そんな風で、一時私は文字通り何もしないで、ただ飯を食ったり、起きたり、寝たりするばかりの日を暮していました。そして、頭の中丈だけで色々な空想を廻らしては、これもつまらない、あれも退屈だと、片端かたはしからけなしつけながら、死ぬよりも辛い、それでいて人目には此上このうえもなく安易生活を送っていました。

 これが、私がその日その日のパンに追われる様な境遇だったら、まだよかったのでしょう。仮令たとえ強いられた労働しろ兎に角何かすることがあれば幸福です。それとも又、私が飛切りの大金持ででもあったら、もっとよかったかも知れません。私はきっと、その大金の力で、歴史上の暴君達がやった様なすばらしい贅沢ぜいたくや、血腥ちなまぐさい遊戯や、その他様々の楽しみに耽ふけることが出来たでありましょうが、勿論それもかなわぬ願いだとしますと、私はもう、あのお伽噺とぎばなしにある物臭太郎の様に、一層死んで了った方がましな程、淋しくものういその日その日を、ただじっとして暮す他はないのでした。

 こんな風に申上げますと、皆さんはきっと「そうだろう、そうだろう、併し世の中の事柄に退屈し切っている点では我々だって決してお前にひけを取りはしないのだ。だからこんなクラブを作って何とかして異常な興奮を求めようとしているのではないか。お前もよくよく退屈なればこそ、今、我々の仲間へ入って来たのであろう。それはもう、お前の退屈していることは、今更ら聞かなくてもよく分っているのだ」とおっしゃるに相違ありません。ほんとうにそうです。私は何もくどくどと退屈の説明をする必要はないのでした。そして、あなた方が、そんな風に退屈がどんなものだかをよく知っていらっしゃると思えばこそ、私は今夜この席に列して、私の変てこな身の上話をお話しようと決心したのでした。

 私はこの階下のレストランへはしょっちゅう出入でいりしていまして、自然ここにいらっしゃる御主人とも御心安く、大分以前からこの「赤い部屋」の会のことを聞知っていたばかりでなく、一再いっさいならず入会することを勧められてさえいました。それにも拘かかわらず、そんな話には一も二もなく飛びつき相そうな退屈屋の私が、今日まで入会しなかったのは、私が、失礼な申分かも知れませんけれど、皆さんなどとは比べものにならぬ程退屈し切っていたからです。退屈し過ぎていたからです。

 犯罪探偵遊戯ですか、降霊術こうれいじゅつ其他そのたの心霊上の様々の実験ですか、Obscene Picture の活動写真や実演やその他のセンジュアル遊戯ですか、刑務所や、瘋癲病院や、解剖学教室などの参観ですか、まだそういうものに幾らかでも興味を持ち得うるあなた方は幸福です。私は、皆さんが死刑執行のすき見を企てていられると聞いた時でさえ、少しも驚きはしませんでした。といいますのは、私は御主からそのお話のあった頃には、もうそういうありふれた刺戟しげきには飽き飽きしていたばかりでなく、ある世にもすばらしい遊戯、といっては少し空恐しい気がしますけれど、私にとっては遊戯といってもよい一つの事柄発見して、その楽しみに夢中になっていたからです。

 その遊戯というのは、突然申上げますと、皆さんはびっくりなさるかも知れませんが……、人殺しなんです。ほんとうの殺人なんです。しかも、私はその遊戯発見してから今日までに百人に近い男や女や子供の命を、ただ退屈をまぎらす目的の為ばかりに、奪って来たのです。あなた方は、では、私が今その恐ろしい罪悪を悔悟かいごして、懺悔ざんげ話をしようとしているかと早合点なさるかも知れませんが、ところが、決してそうではないのです。私は少しも悔悟なぞしてはいません。犯した罪を恐れてもいません。それどころか、ああ何ということでしょう。私は近頃になってその人殺しという血腥い刺戟にすら、もう飽きあきして了ったのです。そして、今度は他人ではなくて自分自身を殺す様な事柄に、あの阿片アヘン喫煙に耽り始めたのです。流石さすがにこれ丈けは、そんな私にも命は惜しかったと見えまして、我慢我慢をして来たのですけれど、人殺しさえあきはてては、もう自殺でも目論もくろむ外には、刺戟の求め様がないではありませんか。私はやがて程なく、阿片の毒の為に命をとられて了うでしょう。そう思いますと、せめて筋路の通った話の出来る間に、私は誰れかに私のやって来た事を打開けて置き度いのです。それには、この「赤い部屋」の方々が一番ふさわしくはないでしょうか。

 そういう訳で、私は実は皆さんのお仲間入りがし度い為ではなくて、ただ私のこの変な身の上話を聞いて貰い度いばかりに、会員の一人に加えて頂いたのです。そして、幸いにも新入会の者は必ず最初の晩に、何か会の主旨に副そう様なお話をしなければならぬ定きめになっていましたのでこうして今晩その私の望みを果す機会をとらえることが出来た次第なのです。

 それは今からざっと三年計ばかり以前のことでした。その頃は今も申上げました様に、あらゆる刺戟に飽きはてて何の生甲斐もなく、丁度一匹の退屈という名前を持った動物ででもある様に、ノラリクラリと日を暮していたのですが、その年の春、といってもまだ寒い時分でしたから多分二月の終りか三月の始め頃だったのでしょう、ある夜、私は一つの妙な出来事にぶつかったのです。私が百人もの命をとる様になったのは、実にその晩の出来事動機を為なしたのでした。

 どこかで夜更しをした私は、もう一時頃でしたろうか。少し酔っぱらっていたと思います寒い夜なのにブラブラと俥くるまにも乗らないで家路を辿っていました。もう一つ横町を曲ると一町ばかりで私の家だという、その横町何気なくヒョイと曲りますと、出会であいがしらに一人の男が、何か狼狽している様子で慌ててこちらへやって来るのにバッタリぶつかりました。私も驚きましたが男は一層驚いたと見えて暫く黙って衝つっ立っていましたが、おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか。よく訊きいて見ますと、その男自動車運転手で、今そこで一人の老人を(こんな夜中に一人でうろついていた所を見ると多分浮浪の徒だったのでしょう)轢倒ひきたおして大怪我をさせたというのです。なる程見れば、すぐ二三間向うに一台の自動車が停っていて、その側そばに人らしいものが倒れてウーウーと幽かすかにうめいています交番といっても大分遠方ですし、それに負傷者の苦しみがひどいので、運転手は何はさて置き先ず医者を探そうとしたのに相違ありません。

 私はその辺の地理は、自宅の近所のことですから医院所在などもよく弁わきまえていましたので早速こう教えてやりました。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点ついた家がある。M医院というのだ。そこへ行って叩き起したらいいだろう」

 すると運転手はすぐ様助手に手伝わせて、負傷者をそのM医院の方へ運んで行きました。私は彼等の後ろ姿が闇の中に消えるまで、それを見送っていましたが、こんなことに係合っていてもつまらないと思いましたので、やがて家に帰って、――私は独り者なんです。――婆ばあやの敷しいて呉れた床とこへ這入はいって、酔っていたからでしょう、いつになくすぐに眠入ねいって了いました。

 実際何でもない事です。若もし私がその儘ままその事件を忘れて了いさえしたら、それっ限きりの話だったのです。ところが、翌日眼を醒さました時、私は前夜の一寸ちょっとした出来事をまだ覚えていました。そしてあの怪我人は助かったかしらなどと、要もないことまで考え始めたものです。すると、私はふと変なことに気がつきました。

「ヤ、俺は大変な間違いをして了ったぞ」

 私はびっくりしました。いくら酒に酔っていたとは云いえ、決して正気を失っていた訳ではないのに、私としたことが、何と思ってあの怪我人をM医院などへ担ぎ込ませたのでしょう。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点いた家がある……」

 というその時の言葉もすっかり覚えています。なぜその代りに、

「ここを右の方へ一町ばかり行くとK病院という外科専門の医者がある」

 と云わなかったのでしょう。私の教えたMというのは評判の藪やぶ医者で、しか外科の方は出来るかどうかさえ疑わしかった程なのです。ところがMとは反対の方角でMよりはもっと近い所に、立派に設備の整ったKという外科病院があるではありませんか。無論私はそれをよく知っていた筈はずなのです。知っていたのに何故間違ったことを教えたか。その時の不思議心理状態は、今になってもまだよく分りませんが、恐らく胴忘どうわすれとでも云うのでしょうか。

 私は少し気懸りになって来たものですから、婆やにそれとなく近所の噂などを探らせて見ますと、どうやら怪我人はM医院の診察室で死んだ鹽梅あんばいなのです。どこの医者でもそんな怪我人なんか担ぎ込まれるのは厭いやがるものです。まして夜半の一時というのですから、無理もありませんがM医院はいくら戸を叩いても、何のかんのと云って却々なかなか開けて呉れなかったらしいのです。さんざん暇ひまどらせた挙句やっと怪我人を担ぎ込んだ時分には、もう余程手遅れになっていたに相違ありません。でも、その時若しM医院の主が「私は専門医でないから、近所のK病院の方へつれて行け」とでも、指図をしたなら、或あるいは怪我人は助っていたのかも知れませんが、何という無茶なことでしょう。彼は自からその難しい患者を処理しようとしたらしいのです。そしてしくじったのです、何んでも噂によりますとM氏はうろたえて了って、不当に長い間怪我人をいじくりまわしていたとかいうことです。

 私はそれを聞いて、何だかこう変な気持になって了いました。

 この場合可哀相な老人を殺したものは果して何人なんぴとでしょうか。自動車運転手とM医師ともに、夫々それぞれ責任のあることは云うまでもありません。そしてそこに法律上処罰があるとすれば、それは恐らく運転手の過失に対して行われるのでしょうが事実上最も重大な責任者はこの私だったのではありますいか。若しその際私がM医院でなくてK病院を教えてやったとすれば、少しのへまもなく怪我人は助かったのかも知れないのです。運転手は単に怪我をさせたばかりです。殺した訳ではないのです。M医師は医術上の技倆が劣っていた為にしくじったのですから、これもあながちとがめる所はありません。よし又彼に責を負うべき点があったとしても、その元はと云えば私が不適当なM医院を教えたのが悪いのです。つまり、その時の私の指図次第によって、老人を生かすことも殺すことも出来た訳なのです。それは怪我をさせたのは如何にも運転手でしょう。けれど殺したのはこの私だったのではありますいか

 これは私の指図が全く偶然の過失だったと考えた場合ですが、若しそれが過失ではなくて、その老人を殺してやろうという私の故意から出たものだったとしたら、一体どういうことになるのでしょう。いうまでもありません。私は事実上殺人罪を犯したものではありませんか。併しか法律は仮令運転手を罰することはあっても、事実上殺人である私というものに対しては、恐らく疑いをかけさえしないでしょう。なぜといって、私と死んだ老人とはまるきり関係のない事がよく分っているのですから。そして仮令疑いをかけられたとしても、私はただ外科医院のあることなど忘れていたと答えさえすればよいではありませんか。それは全然心の中の問題なのです。

 皆さん。皆さんは嘗かつてこういう殺人法について考えられたことがおありでしょうか。私はこの自動車事件で始めてそこへ気がついたのですが、考えて見ますと、この世の中は何という険難至極けんのんしごくな場所なのでしょう。いつ私の様な男が、何の理由もなく故意に間違った医者を教えたりして、そうでなければ取止めることが出来た命を、不当に失って了う様な目に合うか分ったものではないのです。

 これはその後私が実際やって見て成功したことなのですが、田舎のお婆さんが電車線路を横切ろうと、まさに線路に片足をかけた時に、無論そこには電車ばかりでなく自動車自転車や馬車や人力車などが織る様に行違っているのですから、そのお婆さんの頭は十分混乱しているに相違ありません。その片足をかけた刹那に、急行電車か何かが疾風しっぷうの様にやって来てお婆さんから二三間の所まで迫ったと仮定します。その際、お婆さんがそれに気附かないでそのまま線路を横切って了えば何のことはないのですが、誰かが大きな声で「お婆さん危いッ」と怒鳴りでもしようものなら、忽たちまち慌てて了って、そのままつき切ろうか、一度後へ引返そうかと、暫しばらくまごつくに相違ありません。そして、若しその電車が、余り間近い為に急停車も出来なかったとしますと、「お婆さん危いッ」というたった一言が、そのお婆さんに大怪我をさせ、悪くすれば命までも取って了わないとは限りません。先きも申上げました通り、私はある時この方法で一人の田舎者をまんまと殺して了ったことがありますよ。

(T氏はここで一寸言葉を切って、気味悪く笑った)

 この場合危いッ」と声をかけた私は明かに殺人者です。併し誰が私の殺意を疑いましょう。何の恨うらみもない見ず知らずの人間を、ただ殺人の興味の為ばかりに、殺そうとしている男があろうなどと想像する人がありましょうか。それに「危いッ」という注意の言葉は、どんな風に解釈して見たって、好意から出たものしか考えられないのです。表面上では、死者から感謝されこそすれ決して恨まれ理由がないのです。皆さん、何と安全至極な殺人法ではありませんか。

 世の中の人は、悪事は必ず法律に触れ相当の処罰を受けるものだと信じて、愚にも安心し切っています。誰にしたって法律人殺しを見逃そうなどとは想像もしないのです。ところがどうでしょう。今申上げました二つの実例から類推出来る様な少しも法律に触れる気遣いのない殺人法が考えて見ればいくらもあるではありませんか。私はこの事に気附いた時、世の中というものの恐ろしさに戦慄するよりも、そういう罪悪の余地を残して置いて呉れた造物主の余裕を此上もなく愉快に思いました。ほんとうに私はこの発見に狂喜しました。何とすばらしいではありませんか。この方法によりさえすれば、大正の聖代せいだいにこの私丈けは、謂わば斬捨て御免ごめんも同様なのです。

 そこで私はこの種の人殺しによって、あの死に相な退屈をまぎらすことを思いつきました。絶対法律に触れない人殺し、どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し、ああ何という申分のない眠け醒しでしょう。以来私は三年の間というもの、人を殺す楽しみに耽って、いつの間にかさしもの退屈をすっかり忘れはてていました。皆さん笑ってはいけません。私は戦国時代の豪傑の様に、あの百人斬りを、無論文字通り斬る訳ではありませんけれど、百人の命をとるまでは決して中途でこの殺人を止めないことを、私自身に誓ったのです。

 今から三月ばかり前です、私は丁度九十九人だけ済ませました。そして、あと一人になった時先にも申上げました通り私はその人殺しにも、もう飽きあきしてしまったのですが、それは兎も角、ではその九十九人をどんな風にして殺したか。勿論九十九人のどの人にも少しだって恨みがあった訳ではなく、ただ人知れぬ方法とその結果に興味を持ってやった仕事ですから、私は一度も同じやり方を繰返す様なことはしませんでした。一人殺したあとでは、今度はどんな新工夫でやっつけようかと、それを考えるのが又一つの楽しみだったのです。

 併し、この席で、私のやった九十九の異った殺人法を悉ことごとく御話する暇もありませんし、それに、今夜私がここへ参りましたのは、そんな個々の殺人方法告白する為ではなくて、そうした極悪非道の罪悪を犯してまで、退屈を免れ様とした、そして又、遂にはその罪悪にすら飽きはてて、今度はこの私自身を亡ぼそうとしている、世の常ならぬ私の心持をお話して皆さんの御判断を仰ぎたい為なのですから、その殺人方以については、ほんの二三の実例を申上げるに止めて置き度いと存じます

 この方法発見して間もなくのことでしたが、こんなこともありました。私の近所に一人の按摩あんまがいまして、それが不具などによくあるひどい強情者でした。他人が深切しんせつから色々注意などしてやりますと、却ってそれを逆にとって、目が見えないと思って人を馬鹿にするなそれ位のことはちゃんと俺にだって分っているわいという調子で、必ず相手言葉にさからたことをやるのです。どうして並み並みの強情さではないのです。

 ある日のことでした。私がある大通りを歩いていますと、向うからその強情者の按摩がやって来るのに出逢いました。彼は生意気にも、杖つえを肩に担いで鼻唄を歌いながらヒョッコリヒョッコリと歩いています。丁度その町には昨日から下水工事が始まっていて、往来の片側には深い穴が掘ってありましたが、彼は盲人のことで片側往来止めの立札など見えませんから、何の気もつかず、その穴のすぐ側を呑気そうに歩いているのです。

 それを見ますと、私はふと一つの妙案を思いつきました。そこで、

「やあN君」と按摩の名を呼びかけ、(よく療治を頼んでお互に知り合っていたのです)

「ソラ危いぞ、左へ寄った、左へ寄った」

 と怒鳴りました。それを態わざと少し冗談らしい調子でやったのです。というのは、こういえば、彼は日頃の性質から、きっとからかわれたのだと邪推して、左へはよらないで態と右へ寄るに相違ないと考えたからです。案あんの定じょう彼は、

「エヘヘヘ……。御冗談ばっかり」

 などと声色こわいろめいた口返答をしながら、矢庭やにわに反対の右の方へ二足三足寄ったものですから、忽ち下水工事の穴の中へ片足を踏み込んで、アッという間に一丈もあるその底へと落ち込んで了いました。私はさも驚いた風を装うて穴の縁へ駈けより、

「うまく行ったかしら」と覗いて見ましたが彼はうち所でも悪かったのか、穴の底にぐったりと横よこたわって、穴のまわりに突出ている鋭い石でついたのでしょう。一分刈りの頭に、赤黒い血がタラタラと流れているのです。それから、舌でも噛切ったと見えて、口や鼻からも同じ様に出血しています。顔色はもう蒼白で、唸り声を出す元気さえありません。

 こうして、この按摩は、でもそれから一週間ばかりは虫の息で生きていましたが、遂に絶命して了ったのです。私の計画は見事に成功しました。誰が私を疑いましょう。私はこの按摩を日頃贔屓ひいきにしてよく呼んでいた位で、決して殺人動機になる様な恨みがあった訳ではなく、それに、表面上は右に陥穽おとしあなのあるのを避けさせようとして、「左へよれ、左へよれ」と教えてやった訳なのですから、私の好意を認める人はあっても、その親切らしい言葉の裏に恐るべき殺意がこめられていたと想像する人があろう筈はないのです。

 ああ、何という恐しくも楽しい遊戯だったのでしょう。巧妙なトリックを考え出した時の、恐らく芸術家のそれにも匹敵する、歓喜、そのトリックを実行する時のワクワクした緊張、そして、目的を果した時の云い知れぬ満足、それに又、私の犠牲になった男や女が、殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔だんまつまの光景ありさま、最初の間、それらが、どんなにまあ私を有頂天にして呉れたことでしょう。

 ある時はこんな事もありました。それは夏のどんよりと曇った日のことでしたが、私はある郊外文化村とでもいうのでしょう。十軒余りの西洋館がまばらに立並んだ所を歩いていました。そして、丁度その中でも一番立派なコンクリート造りの西洋館の裏手を通りかかった時です。ふと妙なものが私の目に止りました。といいますのは、その時私の鼻先をかすめて勢よく飛んで行った一匹の雀が、その家の屋根から地面へ引張ってあった太い針金に一寸とまると、いきなりはね返された様に下へ落ちて来て、そのまま死んで了ったのです。

 変なこともあるものだと思ってよく見ますと、その針金というのは、西洋館の尖った Permalink | 記事への反応(0) | 22:33

2021-03-20

anond:20210320133325

白人役者さんも自分の肌の色のことで諦めたりせず、昔話に出てくるサハラ以南のアフリカ王様の役にチャレンジしたっていいよね。

まれつきの属性に縛られず、意志さえあれば誰もがあらゆる仕事チャレンジできる時代へ。

価値観アップデートスイッチ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん