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はてなキーワード: アイコンタクトとは

2020-12-27

anond:20201226210326

特に安めの店だと注文違いなことがたまにあるから確認しましたよ、程度のアイコンタクトはするな

2020-12-07

anond:20201206235951

自分田舎住みの女なんだけど、

田舎に住んでいると車同士で狭い道で鉢合わせ、という場面が結構あって、圧倒的に避けないのは女性だと思う。

どっちが優先かは関係なく、「自分は下がれないから」とでも言わんばかりに停車して、相手が避けるのを待ってる。

男性相手だと、こちらの方が退避場所に近いので下がりますね、みたいなアイコンタクトで通じることが多いけど、

女性は「で、どうするの?待ってるんだけど?」みたいな人が多いし、避けても感謝する素振りもない。

  

単に女性の方が運転に自信がない人が多いのかなと思っていたけど、歩きでもそうなのか、とびっくり。

2020-11-20

同人バレと言えば、

人事部にいた頃、コミケで隣の経理部お姉様と出くわしたことがあった。

お姉様サークル参加こちらは準備会スタッフ

その後会社

「言うてへんやろな?」

「言うわけあらへんがな!」

みたいなアイコンタクトがあった。

その会社から転職してしまったけど、お姉様今でもお元気だろうか。

2020-11-12

日本語ほとんどは昭和になって捏造された伝統言語

大正時代は、アイコンタクトが主流だった。明治時代は、テレパシー江戸時代は、ボディランゲッジ。その前は、指とかでどうにか。

2020-11-01

コロナ雑魚だったのでは?

4月とか似たような感染者数で大騒ぎしてたけど、いま誰も気にしてねえじゃん

スーパーも入場制限、外に一歩出るだけでも気を遣い、彼女デートするにも2メートル離れて歩いてアイコンタクトだけしてたあの頃と対して変わらん状況なはずなのに、ノリは全然ゆるくなってるし、それでなにか不都合がある感じもせん

なんつうか、これでこのまま感染者数毎日10000人!みたいな事態になる気がしないわけ

前もそうだったじゃん

第1.5波みたいなやつあったじゃん

気が緩んだところで感染者増え始めて、こらもうアカンやろ!ってなったじゃん

それから2ヶ月経ってもなんも起きてねえ

微増したかと思ったら微減したりして、結局たいして変わんねえまま

これもう雑魚でしょ

病は気から、の代表みたいなもんじゃ

予言してやるよ

感染拡大はもうしねえ
せいぜい東京1日300人前後くらいで終わり

ハズしたら増田実名晒し土下座写真貼ったるわ

2020-10-26

無駄に上がるハードル増田高い洋食屋くょ市紆余伊方出す魔乗るドー貼るが兄ダム回文

きーみのドーォルチェアーンドガバーナ~魅惑のバンビーナ~!レッツゴー!!!

おはようございます

あのさ、

予約の取れない店の美味しいかどうかのハードルってぐんぐん上がりすぎて、

いざ行ったらなんかハードルが上がりすぎた分、

下をくぐる感じじゃないかしら?

そりゃさ私はグルメの星の元に生まれたわけじゃないから、

せいぜい私の味の品評は

舌平目の3枚舌って感じなんだけど、

さすがに海原雄山さんばりにとはいかないんだけさ。

どう考えて首をひねっても

そのお店の料理は味は普通というか

お店の雰囲気に飲み込まれしまうってことあるわよね。

美味しいのは美味しいのよ。

でもハードルに見合ってないというか、

あと予約の取れない店って

普段使い出来ない分通いにくいか

それもどうかなーって思うのよね。

気に入ったお店だからこそ通いたい派なの私って。

通ってからこその良さって分かってくるじゃない。

もういつもの馴染みの街中華に入った途端に

注文聞きに来るわけでもなく

忙しいさなかの厨房から

いつものやつでいい?ってアイコンタクトで注文出来ちゃうぐらい通ってからこそから始まる良さってあるのよ。

から私がそのお気に入りの街中華入店して席に勝手に着席して

いつものやつでオッケー!って厨房マスターに何も言わずとも手を振るだけでオーダー通るシステムってスゴいわけなのよ。

食券タイプのお店ではなせない技よね。

ちょっと話し変わるけど、

いつも行ってる食券タイプパスタ屋さんでランチしようと思ったの。

そしたら現金入れたら、

選べるボタンが全部グレーアウトして選べなくなっちゃって

現金での決済は出来なくなってたバグだったらしく、

よく分からないけどさ。

食券機に並んでた人とちょっと話してて、

今日はなんか食券機調子悪いんですかね?って口々に言ってるのよ。

からまりテクノロジーに頼りすぎるのもどうかなってわけなの。

たまたまその時に言ったハードルの高い予約の取りにくいお店が

食券タイプのお店じゃ無かったことが唯一の救いだわ。

食券タイプのお店でハードルどんだけ上げてんだよって、

そう思うし私は絶対そのハードルをぐんぐん上げていく、

料理提供時間の遅さもまたハードルをがんがん上げていく訳じゃない。

あとさ、

辺鄙なところにある交通の便が不便で行くのに苦労するお店とか、

そういう所も無駄ハードルが上がりがちなのよね。

美味しくても立地的に二度と行けないお店なんて悲しいじゃない。

洋食屋さんお店美味しそうなところたくさんあるけれど

予約しにくかったり、

場所が遠くにあって行くのに大変だったり、

せっかく美味しい洋食屋さんだとしても、

そう言ったところの無駄ハードルを上げるところが、

障害になるのよね。

ハードルだけにって。

からそういうのを取っ払って

正当な評価されるべきであると思うの。

だって立地や予約って味に関係なく見合わないじゃない。

立地を条件に言うなら、

日本からしたらちょうど地球の裏っかわのブラジルメキシコ?らへん?そのお店が最強に美味い!ってことになるわけじゃない。

あと予約の取りにくいお店だって

毎日お客さんを1組しか取らないってなれば絶対美味しいお店になっちゃうわけなのよ。

その理屈で言うと。

からあんまり予約の取れない人気のお店なのよ!って話し私はちょっと警戒しちゃいまくるわ。

要用心!という感じね。

みんなも遠くにあって予約の取れない洋食屋のお店にバッタリでくわしたら気を付けた方がいいわよ。

別にディスってるわけじゃないの。

美味しいところは気軽に通いたいってことよ。

まりはね。

そんなことを話していたら、

通っていてしばらく言ってないバル限定そこでしか飲めないビールが飲みたくなっちゃったじゃない!

今夜当たりバルにはるばる行ってみようかしら。

そこのピッツアも薄くてクリスピーバジル緑色で最高なのよ!

ピッツアと一緒に飲むととても美味しいことを

また余計なことを思い出しちゃったわ。

でも最近このコロナ禍のなかのころ、

営業時間も短くなっちゃってると思うから

調べてバル行きたいと思うわ!

うふふ。


今日朝ご飯

今日はお目当てのあのサンドイッチあったらいいな!って自分ハードルを上げても仕方ないので、

そのサンドイッチ屋さんに行く際には

無になって心になにも留めず

宮沢賢治さんの雨ニモマケズのあの歌を地で行くような心境で行くとお店の人の心証もよく見てくれるのよ。

でもやっぱりそんな気持ちで行っても、

ハムタマサンドしかなくって残念。

残念って言うとハムタマサンドさんには失礼だけど。

デトックスウォーター

ブドウの色々な種類の詰め合わせが妙に安かったので、

これってきっと途中でもげた葡萄の寄せ集めなのかしらって思うほど、

ここぞとばかりにデトックスウォーター用に最適な

その葡萄達は私が連れて帰ってボトルに入れられて

色々な種類の葡萄の入ったデトックスウォーラーになったとさ。

そんな昔話的な物語がありそうね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2020-09-23

anond:20200923091611

コミュショらしいけど、挨拶をするまえにアイコンタクトとかで「これから挨拶するぞ」ってシグナル発してる?

2020-08-09

読書感想文『トぶための百歩』

 今年の夏の課題図書図書館に置いてあった。小学校高学年が対象の本で『飛ぶための百歩』というタイトルだ。翼を広げた平べったい鳥の後ろ姿の曲線がに惹かれ、手に取った。なお、私は小学校高学年の少年少女ではない。夏休みの苦行、読書感想文を書かねばならぬ彼らがこれを必要としていることは認識していた。罪悪感はちゃんと持っていた。多少の良識がある大人だと、自分に言い聞かせた。

 本の貸し出し、一番乗りだった。ごめんなさい。

 この本は、目の見えない少年が人付き合いが苦手な少女出会い、絆をつくる、ボーイミーツガール物語だ。

 タイトルにある「百歩」は山小屋名前ラストでの「ここまでちょうど百歩だった」ことのダブルミーニングと思われる。ラスト舞台は1年後の話になるので、困難を乗り越えたあと、彼が良好な状態になる「ための百歩」だろうな、とタイトル考察をした。

 ただ、「飛ぶ」がわからなくて、いやラストシーンで”飛ぶ”んだけど”トぶ”にしか思えなくて、飲み込めなかった感あり、今もなお喉奥に引っかかっている。

 この物語は、タカのひなが密猟者にさらわれ、それを救出し、巣に戻す、という事件があるのだが、都度、主人公の驚異的な聴力と、驚異的なモノマネ力が爆裂し、困難を乗り越える。その過程主人公少女はお互いの悩みをぶつけ合い、自身の在り方を見つめ直していく。

 いいでしょ。いいんですよ。少年少女なんです。

 でもね、1年後のラストシーンで主人公が上空を飛んでいるタカを「ぼくに会いに来た」とのたまい始めて、様子がおかしいと不安になる。よしんば、空を飛んでいるタカがその時のひなだったとしても、ひなは君を認識していないだろう。双眼鏡ヒロインに実況してもらわないといけないほどの距離にいたのに。

 さらに彼は、崖に向かって走り、崖下へ飛び込んでしまう。空を飛んでしまう。比喩である比喩であった。しかしこの描写は、私を完全に置いてけぼりにするには十分だった。

 これは自論なのだが、舞台装置としての魔法奇跡といったものは、冒頭の設定で使われるか、事件解決のために”1度だけ”使われるべきだと思っている。(SAVE THE CAT が言ってた)

 この場合事件解決に使われた主人公の驚異的な〇〇が魔法だとしたら、2回目が使われたのは残念に思ったし、なにより、最後最後で突然、前触れもなく白昼夢のような魔法世界が描かれ始めてしまたことで、今まで読んできた現実的世界観との温度差が生じ理解が追いつかなくなった結果、本当に崖下にジャンプしたのだと解釈したほど混乱した。

 それまで、物語傍観者だった私は、彼が飛び立った崖に取り残され、空から降ってくる立方体キャラメルを眺めていることしかできなかった。

(読解力の問題と言われればそれまでである

 さて、ラストシーンから書いてしまったのは悲しみが深かったからで、文字数的なノルマはまだ残っているので、この物語課題図書たるゆえんっぽいところについて、述べたいと思う。

 作中に明記されているが、この社会マジョリティーが便利なように作られている。その中で、マイノリティサバイブしていく作戦を練り続けなくてはならない。主人公は、このサバイブしていく少年であるしかし、ヒロインもまた自信のなさをを抱えたマイノリティでもある。

 誰しもどこかにマイノリティを抱えている。その部分を痛むのではなく、誰かに助けを求めたっていい。また、マイノリティな部分を自覚して向き合うことも大事だ。

 ボーイがガールにミーツして成長する話ですが、この成長は冒頭に述べた"崖からトぶ"力を得る、ではない。当然である

 ヒロインのキアーラは、男子に憧れられ、女子に嫌われるタイプミステリアス引っ込み思案クールビューティーなわけですが、無言でジェスチャーをしたところで目の見えない主人公には何一つ伝わらず、口に出して表現せざるを得ない。その状況に置かれて初めて、言葉に出さないと気持ちは伝わらないことに気づく。

 これは、万人に対してそうであることはご承知のとおり。しかし、ひるがえってみれば「言葉がなくても理解できる」と錯覚するほど、ジェスチャーアイコンタクトからは多くの情報が得られる、ということなのだろう。

 私の会社営業が「付き合いの長い取引先とはWebミーティングでもいいけれど、新規さんは相手のクセが分からいから、やりづらい」と言っていたのを思い出した。だから”最大の理解者”というのは尚早すぎると思うよ、キアーラ。

 主人公ルーチョは、目が見えないことを"アクセサリー"と考えている(この表現は好きだし、私もハンディ個性一種だと考えている)のに、周りが「目が見えない」ことを前提に自分を見ることに怒りを感じている。

 ルーチョは誰かに頼ることを極端に嫌う、意地っ張りで頑固な少年だ。でも、その意地っ張りは、誰かに頼ることなく、自分でできることは極限まで自分でやれるように訓練する努力にも結びついているのだと感じて、だれか、彼の頑張りを称賛して欲しいとずっと思っていた。

 それをやってくれたのが、キアーラだった。私は心のなかで拍手喝采した。ありがとうキアーラ。ルーチョが君にミーツしてよかった。

 キアーラが「口に出さないといけない」と気づいたのと同様に、ルーチョも「人は誰かに頼らないと生きていけない」と気付いてくれて、私は少年少女の成長の瞬間に立ち会ったことに感動した。青春だ。これが。

 道中ギブアップしたルーチョのおばのベアは、彼ら二人が戻ってきたとき、どんな反応をしただろう。彼女ルーチョのこれからを誰よりも案じていたから、帰ってきた甥が自立への一歩を踏み出した様子を見て、泣き出さん勢いではなかっただろうか。

 私だったら泣いてしまうだろう。自分では何年かけても気づかせることができなかったことを、甥に気づかせてくれた、昨日今日会ったばかりの少女と、それを受け入れた甥を全力で抱きしめたい

 靴ずれでズルむけになったかかとが痛いと言いながら。

まあ、1年後、なにわらってるの?と青ざめるのですけど。

余談

 ボーイがガールファーストコンタクトしたときにツンな反応をされたのを「質問4回でノックアウト」と表現していて、イタリアーノだなぁ、と思った。日常的に口説いてんの?

 また、地獄オタクなので、高校デビューした美少女キアーラがとんでもないギャルになっていて、初恋?をきび砂糖のごとく粉々に砕かれるルーチョはアリかな、と思いました。でも、見た目ヤマンバになってても関係ないのか、内面が見えるのは良いことだね。

2020-06-29

バイト日記

 昨日も私のレジしか並ぼうとしないお客様が来店。その時も私はカフェマシン洗いに没頭していたのだが、日曜の夕方にも関わらず、急に混み始めたのでレジに戻ったその時に、私のレジしか並ぼうとしないお客様が列の前から三番目くらいに並んでいてこっちを見ているのに気づいた。私はついうっかり素が出てしまい「またお前か!」という気持ちを眉間の皺で表現してしまった。そしたら私のレジしか並ぼうとしないお客様はなんというか、友達にでもするようなアイコンタクトを返してきた。それで、私のレジしか並ぼうとしないお客様は順番通りにAさんのレジの方に行った。それが夕方6時くらいのこと。

 私のレジしか並ぼうとしないお客様夕方そんな感じで私のレジ会計できないと、必ず20時~21時の間に再来店する。その口実なのか何なのか、1度目の来店のときタバコを買わずに帰って、二度目にタバコを買うのだ。

 で、やっぱり昨日も私のレジしか並ぼうとしないお客様は21時になる少し前に来店して私のレジ会計をしていった。しかもつれの人数が前回よりも増えている。前回の、年配の男性でどうやら私のレジしか並ぼうとしないお客様が私のレジに並ぶ為に当店に来ていることをわかっていてわざわざ着いてきている人と、その人と同じくらいの年齢に見える女性だ。なんなんだろう、この三人組……家族

 三人組は外の、私のレジからよく見える位置でしばらく立ち話をしていった。煙草一本吸い終えるくらいの時間だろうか。実際、私のレジしか並ぼうとしないお客様はこっちに背を向つつ喫煙していた。灰皿から距離あるんだけど、吸殻ちゃんと灰皿に捨ててったのかどうか。

 私のレジしか並ぼうとしないお客様が車を停める場所はいつも決まっていて、店の出入り口の一番近くで、私がいるレジがよく見える所なのだ。私のレジしか並ぼうとしないお客様は店を出たあとも長時間車の中にいることが多い。昨日の二回目のときは、私のレジしか並ぼうとしないお客様が来店する前から、その場所にピカピカの黄色い高そうな車が停まっていた。

 三人組が帰って行ったあと、Aさんが

「予想通り、またヤツは来やがりましたね!」

 と言った。毎度のことだがAさんは結構楽しんでいる……。Aさんが言うには、夕方想定外ピーク時に私のレジしか並ぼうとしないお客様は店内をうろうろ徘徊したあと、レジ待ちの行列に並んで斜めに顔を出し、前の客の人数を数えて、私のレジに並べそうにないと判断したのか列を外れ、またしばらくして並び直して同じことをして列を外れ、三度目にしてやっと、しぶしぶと言った感じですごい不機嫌ヅラでAさんのレジに来たし煙草も買っていかなかったという。そんなんだったので、Aさんは「ヤツはまた必ず来る!」と思っていたそうだ。並び直してるとか、私は全然気付かなかった。

 私のレジしか並ぼうとしないお客様のよくわからん所は、あからさまに私のレジに並ぶことに執着しているのに、第三者目線から見ても私のことを全く好きそうな感じではないというところだ、とAさんが言った。私から見てもほんとその通り。思いかえせば、あのお客様は前からたまに来る人だったが、頻繁に来店するようになったのは去年私が入店してからで、以来Aさんは殆んどあのお客様会計をしていないという。来店の頻度に対して明らかに会計する回数が少ない、と。で、この間の金土と、Aさんは都合で珍しく二日連続シフトに入っていたらしいのだが、その二日とも、私のレジしか並ぼうとしないお客様は来店しなかったという。私のいる火木日曜にしか、あのお客様はやっぱり来ないのだ。

 性別を問わずお客様の中には店員の片方が男でもう片方が女だったらどっちか特定性別を選びたがる人がいる。例のお客様も、もしかすると私に執着しているのではなく、女に接客されることに執着するタイプである可能性はある。今、当店の夕勤で女は私だけだし。

 この春までいたベテランパート女性と組んでいた時はどうだっただろうか? あの頃も私だけが執着されていただろうか? と、記憶を辿ったが、よくわからない。その頃は全然気にもとめていなかったからかもしれない。

 前に勤めていた店ではどうだっただろう? あの頃は、私はほとんど七十歳近い女性バイトと組んでいた。思い返せば、二人で店番をしているわりには、あのお客様を見る機会がおおかったような気がする。当時も「この人よく来るな」とは思っていたけど、それはお客様が毎度来るとき同じ派手な色のTシャツを着ていて目立つからそう思ったのだ。でも、当時もあのお客様はわざと私のレジに並んでいたのだろうか?

 まあ、うっすらと気持ち悪いものの、例えば「出待ち」みたいな明らかに一歩踏み込み過ぎなことをする訳でもないので、気を付けるったって何も対策は取れないのだが、前々から粘着されているのは確かなので、これ以上の何かをされたらオーナーに即相談ですな、とAさんと話した。

 AさんにしろBさんにしろ、私が特定お客様にどうやら粘着されているようだというボヤキを聞いて、即座に気のせいwwwと笑ってバッサリ一刀両断せずに、粘着現場を観察したり検証したりして事実であると確かめてくれて、実に親切というか……まともな対応をしてくれたのだが、こんな「まともな対応」を仕事でされたことって過去にないので驚いている。いや、これで驚く私のこれまでの人生おかしいのかなあ。

2020-06-28

どうすれば話し相手が作れるのかよくわからない

Twitter特定趣味界隈のフォローフォロワークラスタの輪にすこし入って入るものの、「質問に答えます!」とかのキャッキャウフフ交流の流れが生じたときに、自分から質問に行けば答えてはくれるが、自分が「質問に答えます!」とかの「ツッコミが来る前提でのボケ」をしても何も来なくてスベってしまう。mixiコピペになる。コミュニケーションが成立しない。

人との距離を縮めようと一歩踏み出して、会話のボールを投げても、投げ返してくれる人がいつもいなくて、みじめになって引き返すんだ。

「欲しいと願って行動に出ても、手に入らないので、やがて欲しがるのをやめた」なんだよな。学習性無力感

普通の人はいったいどうやってコミュニケーションを成立させているのか、まるでエスパーしか見えない。自分には見えない「何か」を使って、アイコンタクトのようなものをして通じ合っているようにしか見えない。単に自分が嫌われているだけなのか。日頃の行いが悪くてハブられているのか?

そのへんが発達障害ASD傾向)なんだろうなあ。と。でも、同じく傾向のあるにゃるらさんはインターネット人気者なの、その差は何なんだろうな。わからない。

いや努力が足りない、「行動に出た」とは言えない、ただねだってるだけであって「勝ち取る」レベルまで行動に出てないのだ。と言われればそうかも知れない。その捻出するだけの気力が果たして自分に残されているのだろうか。

人間距離感がよくわからない。

現状の距離の把握がうまくできていないのか、距離を縮めるためのボールの投げ方がヘタクソなのか。その両方だと思うが。

そもそもボールを投げること自体ほとんどない。

逆に言えば、「投げられたボールを適切に投げ返していないだろ?」と言われればそうかも知れない。シェアハウスのチャラい人に「ゲームとかやるんすか?」って軽く聞かれたときギャルゲー!とか答えられない相手だし、ギコチなく無難switchスプラトゥーンをやりたくて買ったんすよね~って硬く答えたけども、嫌そうに答え過ぎたのかな。なんか、それ以降あまりしかけられなくなった。いや話しかけて貰えたこ自体は嬉しいけど、オタクプロトコル通用しなさそうな人間との雑談って難しいじゃん・・。っていう問題だと思う。オタク以外と何の話すればいいんですか?

たぶん「話しかやす雰囲気づくり」に失敗してるんかなあ。リアルでも、ネットでも。

うーん。典型的SNS疲れなのかな。

なんか自分はよく知らないけど、「会社上司Facebookでフレンドになっていると、上司日記を書いたら必ず巡回していいねしないと怒られるから仕方なくやってる」みたいなバッドなカルチャーがあるのを聞いたことあるけど、そんなの今もあるのだろうか。自分はその上司と同じ心理になってしまっていないだろうか。

もうさ、まどろっこしい、伝わっているかよくわからない、誰かにまれているのかよくわからない(誰も読んでない)テキストを書くよりは、面と向かってボイスチャットすりゃいいじゃん。やっぱ対面で話すの大事だわ。「聞いてない」が発生しないから。かならずキャッチボールになる。

電話発明されたとき、人は会わなくなるだろうと予測したが、実際には会う約束に使われた。という逸話と同じで。

べつにテキストチャット悪者ってワケではなくて。Twitterシャドウバン検索漏れなどで意思疎通を不可能にしてるから疑心暗鬼なだけで。iMessageでもLINEでもDiscordでも、ふつうテキストが届かないことがある」なんてことはあり得ないからね・・・Twitterだけは「このテキストメッセージは伝わってるんだか、伝わってないのかよくわからない」ので、よくわからなくなる。ぶっちゃけありえない。

どういった心づもりで居たらよいのかが、よくわからない。期待していいのか、期待するほうがバカなのか、しか欲求と期待をなにも発揮せずに人生過ごせとかいうの無理じゃん。Twitterに期待するのがバカなのか。あなたを信じたわたしバカなのか。

検索漏れシャドウバンTwitter特有の疲れを発生させるんですよ。ほかのSNS疲れとは性質が異なる疲れ方なんですよね。ハッシュタグの中にほぼ同じ動画の切り抜きを上げてるのに、なぜかいつも自分は反応されず、他の人のほうが反応されているのは、自分が「多くの人のハッシュタグ検索から見えづらくされている」としか考えられないんですよね、陰謀論ですか?

↓この神経逆なで公式ツイートにぶら下がる怒りのリプライをご覧ください


F2F or ボイスチャット

「知り合いとの1vs1のチャット

「知り合いのとの1vs多のグループチャット

不特定多数へ、読まれるかわからないテキストを放流する」

それぞれ、やっぱ心づもりって変わってきますよね。

2020-05-10

父亡くなる

私は物忘れがとても酷くて色々忘れちゃうから忘れない様に何度も読み返して記憶に焼き付ける為にメモする

 

末期癌の父をさっき自宅で皆で看取った

昼間訪問した時はまだ反応があったんだけど0時過ぎぐらいから呼吸がちょっとおかしくなったというので、母から2時に電話が来た

 

誰も歩いていない真夜中の静かな町を早歩きで向かう

暗く静かな道でバクバク打つ鼓動が妙に痛い

実家は近いか電話来てすぐに着けた

 

人工肛門にしてからどんどん痩せていって、

徐々にご飯が食べられなくなって、父は骨と皮でゴツゴツになってしまっていた

入れ歯だったからごっそりげっそり頬がこけちゃってねちょっと不憫でね

 

誰も泣き叫ばず静かに看取る真夜中

掌の中で命が消えていく哀しい時間

 

段々目の焦点が合わなくなって、白目が濁るってのかな?瞬きとかの動きが減っていき、亡くなると体温が失われて肌の色が変わっていくんだね知らなかった

 

その時を迎えた父は、寝た様に見えた

ぽかんとクチ開けていつものパジャマ着て酔って寝ちゃったみたいに

だけど、違う

腹膜が1mmも動いてない

それを見て、ああもう呼吸をしてないんだなって痛感した

開いた口と閉じた瞼

苦悶さは一切見えない

モルヒネの力で苦しさはなかったみたいだけど、目頭に残ったこの液体は、たぶん父の最期の涙だ

  

私が電話受けて実家着いてから10分ぐらいで父は逝った

まるで着くの待っててくれたみたいだ

昼間は自力でベッドから起き上がって座る位置直したり動いたりしてたって言ってから、今夜逝こうと決めたのかな?

それぐらい不思議な早さだった

 

末期がんの診断出て2年

思っていたよりも長く父は生きた

胃がん浸潤大腸切除

その後抗がん剤で髪が抜けてしまって、でも抗がん剤止めたら髪が生えて生命力すごいなーなんて言ってて

末期がんって判ってから仕事辞めて家にいる事になった父は家具作りやスマホ家事料理を始めた

引っ越したばかりの団地の部屋を得意の家具作りであちこち整え、スマホを学んでネット競馬したりLINEyoutube視聴やポケモンGOもしだした

炊き込みご飯を勧めたら気に入ったみたいで美味しいのを作る様になったし、カレーも作った

茶碗蒸しプリンも良く作って食べさせてくれた

庭いじりが好きな父は四季折々庭を整えられて少し楽しみを持ててたみたい

あとめだか飼いだしたけど上手く育てられなくてすぐ死んじゃうから悲しくなって飼うの止めたって聞いてちょっと辛かった

 

今回は自宅で看取れたので良かったと思う

心電図モニタは母の希望でつけなかった

祖父の時は病院心電図モニタありで音が結構辛くてイヤだなって思ってたから今回は無しでいくって聞いてたので良かったと思う

医者さんも看護師もいない自宅だから、逝こうとする父を皆で静かに見守れて良かったと思う

 

コロナで休業期間で家族全員が毎日じっくりゆっくり看取り期間があったから徐々に覚悟が出来た

 

ありがとうありがとう

って母がずっと言っていた

…お父さん

私もありがとうって思ってるよ

 

朝が来た

真っ白な光の風

暗かった闇が潮の満ち引きみたいに引いて朝が来た

父がいなくなってから初めての一日が始まる

しっかり務めるよ

 

 

火葬をしてきたので追記

 

日経ってから実家へ行った

一日後に見た父はダブルスーツ着せてもらえてて安置してもらってた

顔は一日前に見たままだった

胸には花束が載っていた

父が庭で育ててた花で作った花束

ピンクと白の綺麗な花で、ちょうど咲いたんだそうだ

手摘みの花束ってのがとても我が家らしいなと思った

 

もう一度、声をかける

訃報を送ったら、会社の人とか私の周囲の人達が私が父の面白話をちょこちょこしてたからか、話した事すら忘れてた父との小さなエピソードを覚えててくれて、それが嬉しいねーって話をしたり、孫が父に書いた手紙があったりしたのでそれを見せてもらった

 

出棺後はお別れの時間がないよと言うので、僅かだけど二人きりにしてもらった

線香をあげてから、頭を撫でる

暖かかった頭

髪の毛は一日前と同じ柔らかでふわふわだったけど、髪の毛の先、皮膚からはすでにドライアイスでかっちこちの冷え冷えの身体

わっちゃってて、最期に撫でた頭の温もりとのギャップ感がかなり激しかった

 

斎場

斎場は静かで少し薄暗く、涼しかったので落ち着いて過ごせた

 

先に行った私達から遅れて父と母が車で着いた

車はクラウン

ああ、トヨタなんだ

父はレンタカートヨタって決めてるぐらいトヨタ絶対の信頼を置いてたので、ちょっと笑ってしまった

(偶然なのか帰りに捕まえたタクシートヨタ製だった。どこまでトヨタ好きなんだ)

 

白っぽい棺が台車に載せて運ばれてきて、お花を入れてあげてと言われた

ここでも庭から摘んだ花を入れてあげられた

庭いじりが好きで実家も深い山の中の人から、あっちに行ってもきっと珍しい草木を見つけて育ててるだろうねなんて言いながら皆で父を花で埋めていく

注文してた花と育てた花で棺が埋まっていく

ダブルスーツパリッと着て綺麗な花に埋もれた父のその姿は、見ていても不思議と決して不幸な感じはしなかった

 

余談なんだけど、遠い昔、親戚の葬儀に参加した時、棺に釘を打つ作業があった

知らない親戚だったけどあれは二度とやりたくなかったから、この斎場ではそれがなくって良かったなと思った

 

粛々とやる事が進んで、やがて焼き場の扉前に棺が運ばれる

みんなで父にお礼を言った

ありがとう がんばったね ありがとう

泣きながら 泣き崩れない様に支え合いながら 涙そのままに 既に涙が枯れてたり

各々の別れ方だった

 

そして、横、縦と閉まっていく扉

金属製の重い境界の扉

かにかにしめやかに

その時は終わった

 

時間ぐらいして、燃え終えた父が出てきた

乾いた白いバラバラで粉々の崩れたただの物になった身体

それは死んだ珊瑚みたいで骨に見えなかったし、これが父だったんだとはちょっと思えなかった

物を骨壷に入れて、布巻いて、木箱を母が抱える

ようやく終わったなー。そんな感じ

 

真夏の様に暑かった昨日とはうって変わって、とても凉しい皐月らしい午後のお別れだった

 

三週間前ホスピス入院になったけど、何とか実家に戻ってきた父

そこからゆっくりゆっくりかに逝く様に準備をしてたそうだ

整えてなかった実家の不便な所のビフォーアフターを済ませ(DIY好きの父なのであちこち整えてった)、身の回りの物の整理や、搬出搬送やすい様に動線の整理も済ませ、亡くなる3日前、栄養のない点滴に自分意識で切り替えたとも聞いた

吐き気が酷かったんだって

 

二年半、末期がんの父を皆で思い思いに看病をし、逝くまでを皆で見られた事

祖父の時出来なかった事を全て出来たと思う

言い方悪いけど、母の時にまたやる事になるだろうから、その覚悟も出来たと思う

 

私もこんな風に逝けたらいいと思えた葬儀でした

 

コメントありがとうございました

モルヒネ意識が混濁してた父ですが、最期には目があって何度かアイコンタクトを交わせたのですが、その眼差しと動きには心残りや苦痛な感じは一切見受けられなかったので、悔い無かった様に感じられました

2020-02-20

フランス語の再履修クラス(理系)は地獄だった。

第二外国語理系も全員必修で、単位を取らずに卒業することはできない。

文系第二外国語普通に頑張っても単位を落とすというパターンがままあるが、理系第二外国語は出席さえすれば九割九分単位はもらえる。

結果、再履修クラス講義に出席することのできない人間の集まりと化してしまう。

必修なのでもちろん講義自体は受講するのだけど、最初の二三回だけ行ってあとは行かなくなる、というパターン人間がとにかく多い。少なくとも自分はそうだった。

講義に出席できない人間のやる気のなさはすごくて、

それに呼応するように先生もとにかくやる気がないのだけれど、

一回だけ、やる気のある先生の再履修講義にぶつかったことがあった。

その講義先生はとてもいい人で、目が死んでる僕たちに対してもやる気を切らさずに授業をしてくれた。

放射性物質みたいに、回を追うごとに学生は半減していったけど、それでもその先生はめげなかった。

5週目くらいの講義から学生数は7~8人くらいに安定してきたように思う。

そのうちの約半数は外国人留学生で、全員女性だった。おそらく、ほかの講義との兼ね合いで敢えて再履修クラスを選んだのだと思う。

この留学生たちは真面目で、学習能力が高く、ついでにみんな美人で、留学生が居なかったらこ講義崩壊していただろう。

さらについでに言うならば、講義先生もなかなかのイケメンだった。

掃き溜めVS鶴といった感じだろうか。

その講義の内容は熱心な先生だけに盛りだくさんであったが、特に学生同士のコミュニケーションを重視していたように思う。

その頃の自分コンビニ店員以外の人間と会話を交わさないような生活であったので、講義とはいえ相手と一対一で会話するのは、結構しんどかったのを覚えている。

特にしんどかったのは、美人留学生たちと会話をすること。フランスアイコンタクトを重視する国なので、会話をする際はきちんと目を合わせないといけない。

クソ童貞なので目を合わせるのは至難の業だったし、劣等感みたいなものを存分に刺激された。

講義の到達目標は、かんたんな文を10ほど(Je m'appelle Masuda.みたいなやつ)覚えて、それを組み合わせて自己紹介や、それに対する質問ができるようになること。

90分で2つ3つの会話文を何度も何度も繰り返すが、次の週になるとキレイさっぱり忘れてしまう。

結構いい大学から記憶力は人並みにあるはずなんだけど、やる気がないと人間はなにも記憶できないことを悟った。

自分以外の(留学生を除く)学生も似たような感じで、たった数語のフランス語の例文がなかなか覚えられない。

そのとき自分は四回生だったけど、自分より上の学年の人が何人か居た。

先生も熱心で、美人留学生も居るし、なによりこれ以上留年するわけにはいかないし、この講義絶対取ろうと思ったけれど、結局9週目くらいから行かなくなったのを覚えている。

その次の年、自分大学中退した。

あの再履修クラスで一緒だった人たち、途中でいなくなった人たちは今どこでなにしているのだろうか。

2020-01-31

anond:20200131184414

好みの人、イケメンならいいんでしょ?

自分タイプなひとから

声かけられたら

ハッピーだよね。

互い。

今もカフェ相思相愛ぽい

アイコンタクト感じるが、

どうしていいかわからんね。

毎回。

男女の膨大な機会損失

どこで、どう出会いたいんかなあ。

みなさん。

スーパーで、

リンゴを転がし続けるのかい

それとも白馬...

2019-12-28

でもどうこうしたいとも思わないんだなぁ

家って変だな〜と思う。

私は母親とその祖父母暮らしていて、父親という存在の事を全く知らない。顔も名前も知らない。「お父さんが〜」とかそういう話を聞く度になんか不思議な気分になるけどそれはまぁよくて、自分父親にはさしたる興味もない。知ろうとも思わないし、会いに行こうとも思わない。向こうも困るだろうし、新しい家庭とかもあるだろうし。知らない存在は知らないままの方がいいと思う。

私の家ではまず家族揃ってご飯を食べる文化がない。

夕飯の時間バラバラだし、朝に至っては同じ家に暮らしてるのに誰とも会わない。同じ屋根の下で、マンションみたいな暮らしをしている。ご飯を食べろとも言われないので今日の私の夕飯はそこら辺に買ってあったピザパンクラッカーだった。母親とは普通に仲がいいので母親の部屋でテレビ見ながら1人で食べた。

食育という言葉と縁遠いから、個食孤食だ。家族の温かみとかそういうものに真っ向から喧嘩を売る生活をしている。

まれてこの方、休日に揃って昼食を食べた記憶も無い。これでも小学生の頃は夏休みには家族旅行に行っていた。でもそれも私の従姉妹がいたからだと思う。彼女が忙しくなってからというもの旅行という言葉は出なくなった。反抗期というわけでもないような気がする。ほぼ関心がないというのが本当のところで、祖父母ももう私のことを諦めているんだと思う。

同じ家に暮らしているだけで家族だというならそうなんだろうけど、別に絆とかそういうものはない。

綺麗な言葉で言えばそれぞれの生活尊重しているということになるだろうし、あけすけに言えば誰も他人に興味を持っていない。本当に時々夕飯の時間が被ると内心めんどくさいと思っている。多分それは母親もそうで、揃って夕飯を食べなきゃいけないときの私と母の暗黙の了解は話を広げようとしないことだ。

面倒なのだ、老人が概ねそうなるように同じ話がループする。「○○さんが〜今日は〜……」知らないし。誰だそいつ。機嫌を損ねるような事をするのも面倒なので聞き流す。右から左にふわ〜っと。ひたすら目の前のブツを胃に流し込む作業。めんどうだからほっとこう、ってよくアイコンタクトしてる。

こうなった事に特に理由はないんだと思う。物心ついた時には、そういう風になっていた。疑問を抱いたこともない。

理想家族って、正しい家族の形ってなんなんだろう。多分、一生私とは縁がないんだろうな。同じ考え方ができるか、差異を認めて丁度いいぬるま湯みたいな場所を見つけられる人じゃないと一緒に暮らすこともできないと思う。ご飯の時くらい、とか言われても私は知らないからだ。家族の団欒とか言われても、揃ったら会話はほぼゼロから。私は、祖父母といるとなんだか緊張するのだ。下手なことを言ってはいけない自分のことを話すのは悪手、言いたいことは言わない。面倒を避けることに労力を割いた方がマシ。

なんだかよくわからなくなってきてしまったのでやめる。1人でクラッカー食べながら飲むお酒は美味しいしくっそ寒いベランダで吸う煙草もいいものだ。もしこの取り留めもない下手な文章を読んでくれた人がいたらありがとう文字にできて良かった。ばいばい。

2019-12-01

精子採取してきた。

おそらく今日体験を誰かに話すこともないだろうし、帰ってから妻にも事の詳細は話さないだろう。

そうすると、今日出来事は一生自分の内だけに留めておくことになり、それはそれで何だか勿体ない?ような感覚があり、この場をお借りすることにした。

月並みセリフだが、これが誰かの参考になれば幸いだ。


***

当方、年齢は34才。妻は2つ年上で、結婚10年目の子なし。セックスレス歴は5年目くらいになるだろうか。

毎晩一緒に晩酌するくらいには夫婦仲は良いのだが、異性としてのエロスはもう感じない。これは私が、というよりお互いにそうなのだろう。

ただ、子どもは欲しいという気持ちは双方にあり、年齢を考えると作るなら待ったなし、という状況だ。

妻は子宮内膜症という病気を患っており、2年前に一度手術をしている。

片方の卵管が詰まりやすくなっているため、妊娠するとしたらチャンスは2ヶ月に1回と当時の担当医に説明を受けている。

排卵基本的に毎月交互に行われるということを、この時初めて知った)

年齢による妊娠率低下に加え、チャンスは2ヶ月に一回という状況だ。

子作りという目的さえあれば一応セックスレスは解消できるとは思うが、

完全な自然妊娠に任せていては、何事も起こらず来年また1つ歳を重ねている姿が容易に想像できた。

後々になって検査をしたら実は不妊の原因は自分にあった、なんてオチ絶対回避しなくてはならない。

30代後半の時間はあまりにも貴重だからだ。

尚、34年生きてきて自分精子に何かしらの異常を感じたり、親・兄弟遺伝的に心配するような出来事は一切ない。

そもそも、「あれ、量少なくね?」「なんか、水っぽくね?」などデリカシーのないことをいう彼女でも作らない限りは、

自分精子他人比較する機会は訪れないため、基本的自分精子自分基準絶対的に正常なのだ

男性側はそのことを念頭において、自分精子と向き合う必要がある。


***

前置きはこれくらいにして、ここから精子採取の詳細を語っていきたい。

病院に行ってやることはいたってシンプルだ。カップ射精して提出するだけ。

それだけの事と言えばそれだけなのだが、病院オナニーというのはこれまでの人生経験したことがないので、何となくからソワソワしていた。

入ったことはないが、繁華街にある個室ビデオ屋みたいな感じを想像して、内心ちょっとだけ楽しみな気持ちもあった。

クリニックに到着すると、受付には20代半ばくらいの若い女スタッフが2人座っていた。

初診ということを伝えると、その場で今日検査の流れについて簡単説明を受けた。

検査はまずは診察からスタートした。40代前半くらいの男性医師担当だった。

事前にWeb問診票に回答しているので、その場で回答内容をフムフムと読み進める。

問診内容には、自慰の頻度や勃起状態夫婦セックス回数など、かなりプライベート質問も多いのだが、

夫婦関係ほとんどなし、と。なるほどね。」といった感じで、こなれた感じで読み進められていく。

一通り問診票を読み終わると、そこから男性不妊検査説明が始まる。

男性不妊検査には4種類ある、と。

1. 精子の量や運動量を調べる一般的検査

2. クルーガーテスト(正常な精子割合を調べる)

3. SCSA(精子の核をDNAレベルで調べる)

4. 感染症検査

1は保険診療で1,200円程度。

2以降は保険外診療で、2が9,000円、3が11,000円、4が7,500円の全額自費負担だ。

ちなみに2以降もやる場合混合診療となるため、1も全額自己負担となり4,000円となる。

合計すると3万ちょいだ。

一応事前に金額感は調べていて、精液検査保険診療ができるとネットに書いてあり、

1,000〜2,000円程度を想像して来ていたので、突然3万円と言われて驚く。

ただ、色々と考えた結果、全てお願いする事にした。

理由としては、今回の検査目的妊娠に向けて最短の選択肢を選ぶ事だからだ。

まずはライトものから順番に試して行って、上手くいかなかったらより詳細の検査をして、

と丁寧にステップを踏んでいる時間は我々にはないのだ。

また、どうせ精子を採るなら一度に全部詳しく調べてもらった方が単に効率的だと思ったからだ。

4項目全ての検査をお願いする旨を伝えると、診察は終了した。



***

次は、いよいよ採精の説明だ。

看護室という小部屋に呼ばれ、中には20代後半くらいの女性スタッフが一人いた。

そこで、採精のやり方についてレクチャーを受ける。

・採精室に移動し、部屋に入ったら電気をつけて鍵を閉める

・まずは石鹸で手をよく洗い、その後、アルコール消毒をして手をよく乾かす

プラスチック容器(プッチンプリンより一回りくらい小さい)の中に精液をすべて出す

・もし射精時にこぼしてしまったら提出時にスタッフに言う

注意点としてはこれくらいだったのだが、

この女性スタッフは要所要所で説明がたどたどしくなり、

直接的な言い回しを避けるような変な間があった。

「手を洗って消毒をしたら、よく手を乾かしてから、、、、その、、行ってください」

みたいな説明の仕方なので、

正直、ちょっとだけエロかった。

医療従事者として、毅然と「このカップに精液を全量出してください」と説明をされたら何も感じないが、

たどたどしく言うのは、こっちが変な気持ちになるのでやめてほしい。(悪くはなかった)

さて、ひと通りレクチャーが終わり、早速採精室に向かう。

ちなみに、精液検査を行うには大体3〜7日間禁欲する必要があり、

私の場合は7日間禁欲していたので多少なりともムラムラはしていた。

採精室に入ると、1.5畳くらいのスペースに、テレビDVDデッキ

部屋の中央には白いリクライニングチェアーがあり、ティッシュ箱とゴミ箱が置いてあった。

ゴミ箱は足で踏むと蓋が開くタイプのもので、直接手を触れないで済むのは衛生的で良かった。

テレビ台の上には、DVD10枚ほど入ったDVDケースとエロ本が1冊置いてあった。

エロ本は何となく触れたくなかったので完全にスルーし、DVDケースをパラパラとめくった。

ジャンルバランスよく取り揃えており、ラベルを見る限り割と新しい感じがした。

ただその中に、一枚だけ異質なDVD発見した。

真っ白なDVDベルに、黒マッキー手書きでこう書かれていた。

「下と唇で感じあう、濃密ベロキス尽くし」

他がすべて商業DVDであるのに対し、一枚だけ手作り

ことなく漂う、裏モノ感を感じた。

よく分からない期待感を抱き、

このDVDを手に取ってDVDプレーヤに流し込む。

内容は、




いたって普通AVだった。(当然モザイクもあり)


さて、あまり楽しんでいる場合ではない。

というのも、この採精室、一体どれくらいの時間で出るのがベストなのか、という問題がある。

遅すぎた場合、「あの人、どんだけ満喫してんだ・・・ここ、医療機関ですよ」という目で見られるのではないか、という気持ちと、

早すぎた場合、「え、あ、もう終わったんですね。早いですね」と、口には出さねどそう思われるのではないか、という気持ち交錯する。

自分の中で、遅すぎず、早すぎない時間を「15分」と設定し、タイムマネジメントすることにした。

それともう一つ、大きな問題がある。

どちらかというと、こちらの方が重要だ。

この小さなカップに、どうやってこぼさず入れれば良いのだ?

先ほどのレクチャーでは、この辺りの詳しい説明までは受けていない。

カップに全部出してください、としか言われていないのだ。

部屋の中で、使えるアイテムは限られている。

目の前のテレビ台、一台のリクライニングチェアー。

それから、使い道の分からない大きなキッチンペーパーのような紙もあった。

脱出ゲームさながら、この密室で課されたミッションクリアする必要がある。

しかも、制限時間は15分しかない。(自分で決めた)

試行錯誤の結果、最終的に以下の流れとなった。

・リクライニングチェアーの座部に大きなキッチンペーパを敷く(念のため2枚重ね)

・その上に採精カップを置く

ズボンを下ろし、リクライニングチェアーに向かって前傾姿勢となる

・ただ、こうするとテレビに対して背を向ける形になってしまうため、DVDが見れない

・仕方ないので、スマホfc2アダルト再生する

このような形でフィニッシュした。(所用時間12分)






何が正解だったのか、それは今もわからない。


***

無事ミッションクリアし、あとはこれを提出すれば今日検査は終了だ。

部屋の片づけをし、事前に渡された白い紙袋カップを入れて部屋を後にする。

精子の提出先は、採精室から歩いて20メートルくらい先にあるガラス張りの部屋で、

ガラス張りの壁には、カップを置く小窓と中のスタッフと会話するための受話器が備え付けられていた。

ガラス窓の向こう側は無菌室のような真っ白な空間で、スタッフ白衣を着て全員マスクをし、白い帽子かぶっている。

精子冷凍保存するタンクのようなものもあった。

生物実験室のような雰囲気だ。

小窓に自分精子が入った紙袋を置くと、ガラス窓の向こう側にいるスタッフが近づいてきて、それを受け取った。

受話器を手に取り、ガラス越しでアイコンタクトを取りながら会話をする。

確認しますので、そのままお待ちください」

白衣を着た20代半ばくらいの綺麗な女性スタッフが、

自分の目の前で、おもむろに紙袋に手をかける

その瞬間、おいおい、まさかまさか、、

という気持ちになってくる


ガサゴソガサ・・・


カップが日の目を見る。

女性カップを手に取り、顔を近づけて内容物を確認している。

カップを軽く振ったりしながら、観察した様子をPCに打ち込んでいく

自分が数分前に出した精子を、白衣を着た綺麗なお姉さんが繰り返し、何度も確認する

それを、受話器片手に、ガラス越しで眺める自分


こ、これは、一体なんの時間なんだ。



なんとも言えない不思議空間不思議時間不思議な気分に包まれた。

すべて確認を終えたお姉さんがカップを机に置き、

ガラスに近づいてきて受話器を取って話しかけてきた。

「お待たせしました。最後に、お名前フルネームで教えてください」

「ま、増田... 太郎です...」

ありがとうございます。確かに受け取りました」

そう言って受話器を置き、笑顔で見送られた。





***

以上が、本日私が体験したことの全てである

3万円が高いかどうか、それはあなた次第だ。

2019-11-01

愛してもらわないと落ち着かない

アイコンタクトでも、うんうんと話を聞いてくれるだけでもいい。

いつも静かに微笑んでそばにいて、大丈夫だよきみなら、と言ってくれる存在必要

ぬくもりを感じながら眠って夜中に気がついたらしがみついて。

そうやって愛を浴び続けないと落ち着かなくてたまらなくてどうしようもなく何も出来ない気がしてしまう。

もちろん受け取るだけじゃなく与えたい。無条件に与え合う。

愛とは以後無条件の庇護の言い換えである

愛、足りてますか?

2019-10-14

ジークリサの弟?」

「俺の命令に従え!!すべてのユミルの民から生殖能力を奪えと言っているんだ!!今すぐやれ!!ユミル!!」

ジークは叫んだ。

「俺は王家の血を引く者だ!!」

ジーク最後に目にしたのは、涙する始祖ユミルと、それを支えるエレンだった。次の瞬間、すべてが暗転した。

いかなる原理によるものか。宇宙真空の量子揺らぎからインフレーションにより生じたものだと言う。ある世界線の内部を往来するうち、量子的に絡みあう複数世界線が混線した。そして、ジークは他の世界線へと転落した…

店舗と住居を兼ねる北沢精肉店の二階で、はぐみの兄は目を覚ました。

はぐみの兄はボリボリと頭を掻き、寝惚け眼で放心した。朝日がその横顔を照らしている。大学講義もなく、朝の身支度をする必要がなかった。

しばらくして、はぐみの兄は股間をまさぐり、やがて絶叫した。

「た、勃たなくなってるーッ!」

その大声でジークは体を起こした。眼鏡位置を直す。

「《うるさいな…》」

マーレ語で言ったが、はぐみの兄には通じなかった。

(《ここは…ヒィズル国か?俺は始祖ユミルといたはずだが、どうしてここにいるんだ?あれからどうなったんだ?ユミルの民から生殖能力を奪うことはできたのか?》)

思考に沈潜するジークに対し、はぐみの兄はふたたび絶叫した。

「うわーッ!裸にジーパンの髭のオッサンが、俺の部屋にーッ!」

地上から商店街を走る自転車チリンチリンというベルの音が聞こえていた。

「あたしがもう一人!?どういうことだ!?しかもなんか胸がデケェし!」

「うるせー!胸のことは言うんじゃねー!」

流星堂の土蔵の前で、二人の有咲が言いあいをしていた。

「うわー、有咲が二人!これで次の定期試験は楽勝だね!」

「はァ…もう一人の私、声が大きくて苦手かも」

二人の香澄が声を出すと、二人の有咲はさっとそれぞれの香澄の背後に回った。異なる香澄とはいえ、対人恐怖症は拭えないらしい。

香澄と有咲に偽物がいる。…双子の入替わりトリック?」

「これがもう一人の自分っスか。正直、信じたくないっス…」

一人のたえの泰然とした様子に、もう一人のたえは肩を落とした。

「いったい何が起きたんだろうね。うち、すこし怖いかも。あ、関西弁が出ちゃった!」

りみがわざとらしく怖がる。が、混乱の最中にあって誰も反応しなかった。

「うわー。ポピパはまた大変なことになってるね」

流星堂の門内を覗いたリサが大げさに言う。おどけた態度と裏腹に、表情に疲労が滲んでいた。

リサの腰には小学生ほどの少年がまとわりついていた。

リサさん、そのガキ…いや、子供は?」

胸が大きいほうの有咲が尋ねる。もう一人の有咲はリサと面識がないため、対人恐怖症を発揮しオドオドとしていた。

「アタシの弟ってことみたい。気づいたらいたんだ。どうにも、ポピパでも似たようなことが起きているみたいだね」

リサの後ろにはRoseliaの残りのメンバーもいた。

「でもリサさん、いくらガキとはいえ、知らない異性が家にいるのはキツくないですか?」

リサはすばやく片目で瞬きした。

「え?《年下の少年性的な目で見られて気持ち悪いけど、それを口にして傷つけるほどでもないし、気付かないフリをしている》?リサさんすげー!一瞬のアイコンタクトでこれだけの情報を伝えてきた!」

有咲は感嘆した。一方、リサの弟はリサ本音暴露されてショックを受けていた。

「でも、異常は人が増えたり現れたりしていることだけじゃないみたいよ」

千聖流星堂の門内に入る。

「あッ、紗夜さん!助けてください!」

「待ってください、紗夜さん!助けるなら私を!」

日菜の両脇につぐみが一人ずつ抱えられていた。

「は、羽沢さんが二人…」

紗夜はその光景を見て呆然とした。

「アハハ。面白いよね。こっちのつぐちゃんおっぱいちょっと大きくてー、こっちのつぐちゃんはまっ平らなんだ」

「また人が増えた…それで白鷺先輩、他の異常ってなんですか」

「なんと言ったらいいのかわからないのだけど…

千聖ちゃん生理が来なくなったんだよねー」

言葉を濁す千聖無視し、日菜は直接的に言った。

「それはオメデタ…じゃないですよね。ピルを飲んだりとかしたんですか?」

千聖の殺気立った気配を感じ、有咲はすばやく言葉を変えた。

「そうね。昨日までは普通に生理は来てたのよ。それで、この異常でしょう。気になってスタッフさんたちや知人に尋ねてみたら、やはり急に生理がとまった人がいたのよ。というより、生理という現象がなくなったというほうが自然ね。個人的にはありがたいけれど…」

千聖ちゃん、いつも生理中はイライラしてるもんねー」

彩は自分失言に気付き、顔を青ざめさせた。

花音たちにも同じような異常が起きているみたいなの。ここに呼ぶわね」

しばらくして、ハローハッピーワールドメンバーが現れた。

はぐみはスーツを着た会社勤めらしい女性に背負われている。

「見て見て。この人、はぐみのお姉ちゃんなんだ。はぐみ、ずっとお姉ちゃんがほしかたから嬉しい!」

紗夜は口元に手を当てた。

「つまり、今現在わかる異常はこのようになるでしょうか。第一に、異なる可能性の同一人物が同時に存在している。第二に、存在しないはずの兄弟姉妹存在している。第三に、広い範囲で人々の生殖能力が停止している」

「第二の異常が重要だと思うな。もし第二の異常が第一の異常と同じ原因なら、第三の異常は独立した問題ってことになるもん。ただ、第二の異常が第一と第三、それぞれの異常と同じ原因のものが混ざってるってこともありえるけどねー」

日菜が紗夜の分析をすばやく補足した。

「でも本当、どうしたらいいだろうねー。もう一人の私に学校に行ってもらって、私たちバンド練習しよっか。あ、でもさーやはもう一人のさーやが夜学らしいから、どのみち二人とも学校に行かなきゃ!」

「うー。やっぱり、この私は苦手だ…」

暗いほうの香澄がため息をつく。

そのとき、怒声が聞こえた。

「待てー!モカ!」

一同が路上に出ると、上半身が裸でジーパンを履いた髭男が走ってきた。その後ろをモカが追っていて、時折ふり返りつつ、石を投げている。

大学生らしい青年と、Afterglowメンバーが二人を追っていた。

「あッ、はぐみ」

「兄ちゃん!」

大学生らしい青年ははぐみを認めた。

そいつを止めてくれ!俺のEDそいつが原因なんだ!」

一同は髭男を見た。

「みんな、ジークさんの邪魔をしないで!」

モカが鬼気迫る表情で叫ぶ。

「よくわからないけど、あの男、友希那のお父さんと同じ雰囲気がする!自堕落無責任無能力だけど、ときどき妙な行動力を発揮して周囲に大きな迷惑をかけるタイプだよ!」

リサあなた、私のお父さんのことをそう思っていたの…」

友希那は表情に微妙なショックを浮かべた。

一同が道を塞ぎ、モカジークは包囲された。

「はァはァ…ヒィズル国の言葉が通じて協力者を得ることができたのはいいが、そのために敵もできてしまったな。まあいい…どういうわけか、いまの俺は《始祖の巨人》の力を手にしているのだからな。舞台は変わったが、計画は続行する!このまま、この世界のすべての住民生殖能力剥奪する!」

「そんなこといいわけないでしょ!モカ、なんでそんな気持ち悪いオジさんに手助けするの!もうあたしの『ゼクシィ』貸さないよ!」

「そうだぞ、モカ人間は守るべき家族をもって一人前だろうが!そして自分を産んで育ててくれた親と町、国に感謝だ!ソイヤぁ!」

まりと巴が問詰する。

モカ淡々と言った。

「ごめーん。でも、モカちゃんもう決めたから。あたしたちが最後人類になるの。それで、これまでのすべての人類の屍の上に、あたしと蘭だけがきのこるんだ。それって素敵じゃない?」

蘭は甲高い声をあげた。

「はァ!?意味わかんないよ!なに言ってんの、モカ!?っていうか、気持ち悪いよ…」

「蘭にはわからないだろうね。けど、あたし、もう蘭の背中を追いかけるのは疲れちゃったよ…」

微笑するモカの目は、涙に濡れて見えた。

「あたしたちはみんな、生まれてこなければ幸せだったんだよ。音楽コンプレックスからはじまる。ここにいるみんなも、生まれてこなければ良かったって思ったことが絶対あるよね!?それが正解なんだよ!もう、そんな過ちをくり返しちゃいけない。全部ここで終わらせるんだ」

その言葉に、その場の数人は沈黙した。

千聖が輪のなかに踏みだした。麻弥はハッとした。思索的で感受性の高い麻弥には、千聖モカ言葉共感したことがわかっていた。

千聖はポツリと言った。

「私の人生に、いいことはほとんどなかったわ」全員が千聖注視する。「思いだすことのできる最初記憶は、母に子役として振舞うことを無理強いされたときのものよ。私は母に褒めてもらいたくて、必死努力したわ。けど、母が私を肯定してくれることはなかった…努力過程けが残って、私は自尊心ばかり高い、空っぽ人間になった。それが向上心という形で、攻撃的にあらわれてしまうこともあったわ。パスパレのみんなと知りあって、ようやくそんな自分を変えることができた。けど、たしかに生まれてこないほうが良かったと言われれば、それを否定することはできないわ」

千聖ちゃん…」

彩が目に涙を浮かべる。

「けれど、たしかに言えるのは、自分人生が悪かったという理由で、他人生殖能力を奪うような自分は、生まれてきたことよりもなお悪いと言うことよ!」

千聖は啖呵を切った。

千聖ちゃん!」

千聖さん!」

Pastel*Palettesメンバーが抱きつく。

千聖さんの言うとおりです!モカさん、あなた大和撫子の風上にもおけません!子孫繁栄富国強兵ブシドー天誅です!」

イヴたまたま持っていた竹刀モカジークに襲いかかる。

あんたたち、こっち!」

胸が小さいほうの有咲が声をかける。門内を示され、モカジークはすばやく駆けこんだ。二人が入ると、有咲は鍵をかけた。

「何やってんだ、お前ーッ!」

胸が大きいほうの有咲が怒鳴る。しかし、有咲は鍵を握りしめて離さなかった。

「ごめんね。でも、私、どうしても生まれてきたほうが良かったと思えない…!」

有咲はその場に座りこんだ。膝に顔をうずめ、しばらくすると嗚咽が聞こえてきた。

「有咲…」

暗いほうの香澄が呟く。有咲の苦しみを知っている香澄は、その言葉を軽々に否定できなかった。

そのとき、いくつかの弦の音が聞こえた。

「生まれ場所から、すこし、はなーれてー」

うるさいほうの香澄ランダムスターを手に、歌を口ずさんでいた。

有咲が顔をあげる。香澄の歌は次第に勢いを強めていった。『Returns』。はじめに合唱に加わったのは、もう一人の香澄だった。有咲、二人のたえと、次々と合唱に加わった。

「あったかもしれない未来のことー、なかったかもしれない過去のことォー!自分の姿を鏡に映し、キミは誰なのと、問いかけてみたァー!」

やがて、Poppin’Partyの全員が合唱した。有咲は涙を拭い、門の鍵を開けた。

門内に突入し、モカジークを囲む。

「《チッ、使えないヤツだ…》」

ジークマーレ語で毒づいた。

「俺の《安楽死計画》はまだ生まれてこない子供対象にしたものだ。いま生きているもの犠牲にすることは避けたかったが、仕方ない…始末させてもらう!」

ジーク自分の腕を噛み千切った。一瞬であたり一面が蒸気と熱気に包まれた。

「おいおい。人間が増えたり減ったりする怪奇現象が起きてるって言うから取材に来てみりゃよォ…またこの姿になるとはな」

有咲は怖々と目を開いた。触手で全身が構成された巨人が有咲たち全員を蒸気と熱気から守っていた。

気付くと、ラフ服装女性と、テレビカメラハンチング帽の男性が傍らにいた。

女性挨拶する。

「私は映像制作会社ADをしている市川と言います。こっちはカメラマンの田代です。えーと、あと、あの大きいのがディレクター工藤です」

「おう!撮影許可も貰っとけよ!」

市川は苦々しそうな表情をした。

巨大化した工藤は、類人猿のように見える巨人をとり押さえていた。

「俺も業界にいて長いからよォ。てめェみたいなツラのヤツはよく知ってるぜ。おめェらみてェなヤツはよ、いろいろもっともらしい理屈を捏ねるけど、要は部屋に引きこもって一人で◯◯◯◯してるのがお似合いなんだよ!」

「う…」

巨大化したジークは呻いた。だが、それは哄笑の前触れだった。

ハハハハ!わかっていないようだな。格闘戦で俺に勝とうが、なんの意味もないということが。俺は《始祖の巨人》の力を手にした。それは、この世界のすべての生物操作できるということだ!はじめからお前らに勝目はないんだよ!もうお前らの体を直接、操作して全員、絶滅させてやる!」

その場の全員が硬直した。

「もし、いまの俺を倒せるとしたら、直接、因果律に介入できるヤツだけだ!ハハハハ!」

「呼んだか?」

空中に亀裂が走った。裂開したなかから、冴えない中年男性が出てきた。背中制服姿の少女を乗せている。

「よッ、白石君。助けに来たで。おっと。いけない、田代君やったな」

「助太刀にきたでござる。ニンニン」

「りみ!」

背中にいる少女を見て、暗いほうの香澄が声をあげた。

冴えない中年男性は巨大化したジークに言った。

「知っとるか?高圧鍋や圧力釜なんかは、威力の高い爆弾材料になるんやで。つまり炊飯器はえ爆弾材料になるんや。ゆうても、炊飯器がなんなのかわからんやろうけどな」

まさかうちの炊飯器をこんなことに使うとは思わんかったわ。まあええわ。みんなを助けられるんならな。御免」

もう一人のりみは炊飯器を巨大化したジークの延髄部に放った。

「《や、やめろおおおお!》」

ジークマーレ語で絶叫したが、その言葉理解できるものはいなかった。

爆音とともに、巨大化したジークの延髄部が爆散した。

全身に火傷を負い、四肢の断裂したジーク中年男性は担ぎあげた。

「お前はアッチの世界に連れていくわ。案外、お前みたいなヤツにはアッチの世界のほうが居心地がええかもな」

ふたたび、りみと裂開のなかに飛びこむ。その間際に言った。「もろもろの因果律も俺が修復しとくから、まあ安心しといてな。じゃ、またな、白石君」

「江野さん…」

田代呆然と呟く。しかし、その声を聞くものはもういなかった。

モカ…」

蘭は涙を流して放心するモカの肩を抱いた。しかし、モカがその声に応えることはなかった。

リサやはぐみは、つかの間の兄弟姉妹と別れを告げた。千聖生理が復活して沈鬱な表情をしていた。

二人の有咲が対面する。胸の小さいほうの有咲が言った。

「いろいろ、迷惑をかけて悪かったな」

別にいいって。あたしのしたことだしな」

有咲たちは同時に笑った。

「いろいろあったけどさ、あたしはちがう可能性のあたしを見て、なんだかんだ、いまの自分が好きなんだってわかったよ。…ありがとな」

「お前はもう一人のあたしだ。すこしでも運命歯車がズレてたら、あたしもお前みたいになっていたかもしんねー。いまのあたしのことも、すべて受けいれられるわけじゃねーし。だから、お前を助けられたなら良かったよ」

ちがう世界の有咲はこの世界香澄に言った。

「お前も…サンキュ」

「うー。有咲がいなくなって寂しくなるよ」

「お前にはあたしがいるだろうが!」

この世界の有咲が叫ぶ。

「えッ、有咲…?」

「うるせー!いまのはなし!」

「有咲ー!」

香澄は有咲に抱きついた。そうしているうち、ちがう世界住民たちはいなくなっていた。

「離せ!妊娠したらどうすんだ!」

「なに変なことを言ってるの、有咲ァ」

「あれ?本当だ。どうしてそう思ったんだ?」

江野は因果律の修復である間違いを犯したようだった。

些細ないまちがいと綻びで、この世界はできている。

(終)

2019-10-11

anond:20191011110703

あー、アイコンタクトがっつりではないが一瞬目があって照れ臭くて目をそらしたから「いらない」と受け取ったかな。

anond:20191011110358

正直配る立場からするとガッツリアイコンタクトしながら近づいてくる人は絶対要らない!か一枚くれ!の両方いて判断に困る、欲しい人は声に出してくれるから要らない人と判定するって脳内キャンギャルがいってた

2019-10-08

増田さん係

登校拒否の子にも事情があるのだろうけど、登校拒否の子を虐めたり邪険にしない優しい子を、面倒みる係にするのはやめて欲しい

https://togetter.com/li/1414510


ネット民(クソデカ主語)、面倒見られる側の人間だと思ってたら「お人よし自分は面倒を見させられた!」みたいな雰囲気になっててビックリ

それはそうと普段ならともかく修学旅行だとかそういうイベントの時にはちゃっかり参加しに来ちゃう不登校児やぼっち気味の奴って実際どうするのが正解なのか

こいつだけ特例で班に入れずに先生をひとりつけて2人旅……?それはそれで頭おかしいのかって感じになるけど

一応集団生活を通してコミュニケーション云々みたいな目的でやってるわけだし


私はぼっちだけど学校には行ってて、何の取り柄もないか皆勤賞逃したら面接アピールできることがひとつもなくなって中卒確定して自殺に追い込まれしまうに違いないくらいの強迫観念修学旅行も無理やり行ったけど

クソぼっち増田と組まされてしまった同じ班の可哀想な人たちとは示し合わせて(具体的な会話をしたか覚えてない、アイコンタクトくらいだったかも)大人には内緒で別行動して自由時間ずっと隅っこの方でDSやってた

でもそういう選択を取れない、他の子の後ろをべったりついていくタイプの子もいるんだろうなあ

行くのやめてみる……?※訳:頼むから休むと言ってくれ と圧をかけるくらいしかないんだろうか

2019-09-04

ホモの集まる温泉があるからいってみたら?

「週末だしイイコトあるかもよ。ただ最近ホモ行為がらみのトラブルが多発してて、今はスチームサウナでこっそりやってるらしいよ」

『あ〜そういうのマナー良くないよね』『手を出す前に話すとかアイコンタクトとかしなくちゃ!!』『出来てから移動すればノンケさんにも迷惑からないのにー』

(ーーGo!Go!おひとりホモ)

いや、迷惑だろ。ホモ風呂場で話しかけられるのもアイコンタクトされるのも迷惑だし、ホモ同士の出会いの場にされるのも迷惑なんだが。LGBTsの権利はわかったからさ、身内の管理なんとかしろよ。

2019-07-29

ボーダーコリーって犬いるじゃん?

俺の家の近くでボーダーコリーが飼われている。白黒のモワモワした毛並みのあの犬だ。

この犬、何だか俺を好きで好きでたまらないみたいなのだ

俺も犬は好きなので出勤途中に散歩している他の犬などを見かけるとアイコンタクトして飼い主にも黙礼くらいはしているのだが、件のボーダーコリーは俺と目が合うともんのすごい勢いで俺の所に突っ込みたがり、飼い主の奥さんが慌ててリードを引っ張るくらいだ。リードで引っ張られながら二本足で立ち、「おい待て!素通りするな!俺を撫でろ!」と言わんばかりに前足をもがかせて。俺が立ち止まり撫でようとすると即座に地べたに寝っ転がって腹を見せて、俺が腹を撫でると「よしよしわかってるじゃないか」と満足そうにするのだ。そしてそれを見ながら飼い主の奥さんは「あー…あんシャンプーしたばかりなのに」とぼやく。

多少俺にしっぽ振ったり目で追ったりする犬は多いが、この犬のそれはちょっと異常なくらいである。

結構長い間空き家だったその家に、その家族引っ越してきたのは去年あたり。その犬はすでに成犬になっていた。初めて会ったとき、「触ってみていいですか?」と訊いたら「構いませんけど、よその人には愛想ないんですよこいつ」と憮然とした表情で飼い主の旦那さんが言ってるそばで俺の足元、というか足の甲の上でその犬は腹を見せて旦那さんが「え?ええええ?」となっていた。俺も少しびっくりした。

その犬は家の中では道路に面した出窓が自分場所で、よく寝そべっている。だがそこに俺が通ろうものならガラスの向こうでシャキーンと立ち上がり興奮気味にクルクル回りながらものすごい笑顔で俺を目で追う。

今朝俺が帰宅するとき(俺は夜勤)、その家の前を通ると奥さん玄関の扉を開けてエントランス回りの掃き掃除してたのだが、玄関の中で寝そべっていたその犬は俺を見つけるなりダッシュで家の奥へ消えた。「?」と思ってたらまたダッシュで戻ってきた。

口にはリードが咥えられていた。お前本当に何なんだよ。

2019-06-04

anond:20190604115257

そこまで言うなら同日6/2のツイートから貼ってやろうじゃん










擁護余地あるか?

常習犯じゃねーか

2019-05-15

成長した推しへ、さようなら

4年前に出会った推しが、つい最近まで人生の中心だった。

朝起きてから眠りにつく瞬間まで、わたしの心の中にずっとその子がいるような感覚を常に持っていた。

推しは自制心とプライドが高い子だったから、へなへなしそうになったときは「推しに恥じないように生きなきゃ、好きでいる資格なんてない」と思うことでまっすぐに立っていられた。

推しのためならいくらでも強くなれた。実際、わたしは強かった。

推しの話をさせてもらうと、ほんとうは弱さを抱えているのにそれを誰にも見せず、誰にも負けないようにずっとずっと小さな努力人知れずできるような、真面目で地道な子だった。むりやり背筋を伸ばしているのが分かりやすくて、でもそういう必死さがかわいかった。

しかし人は変わるもので、今のその子は人気も出て実力もついて自信がみなぎっていて、まるで虹色に輝くマリオみたいに無敵モードをかもし出している。

ライバルがいても、推しの勝ちが確定してるような雰囲気で、ドキドキハハラも何もない。というか、正ライバルがいなかった。

わたしが好きだったのは、弱いあの子だったんだと気づいたのは、ステージの真ん中で仲間に囲まれてるあの子を見ても嬉しくなかったときだった。

べつに、世界一輝いてほしくなかった。

無敵になんてなってほしくなかった。

きっと、その子人格に変化はなくて、いま無敵に見えるようでもちゃん努力を続けているのだと思う。そういう子だったから。

でも、昔はもっともっと一生懸命だったんだ。必死なのが伝わってきて、振り落とされないように世界にしがみついて、頑張ってるあの子が好きだった。

生きるのが下手そうで、それでも社会の中で生きていこうとする姿が、わたし希望だった。だからわたしも、って思えてた。

の子が気負いなく笑えるようになったのが嬉しいのに、どうしてわたしを置いていったのと詰りたい気持ちが捨てられないので(お門違いの感情だとは分かっている)、今のあの子を好きでいるのをやめたいと思った。

自分以外の人間がきらいで、仲間にも心を許したりしなくて、でもご飯を食べる時はいつも幸せそうで、ステージの上ではいだってわたしに向かってぴかぴか光ってた。そんなあの子から好きだった。

今は、周りの人をちゃんと信頼して好きそうで、一緒に写真撮れるようになって、メンバーアイコンタクトができるようになった。よかった。ちゃんと居場所ができてよかった。

でもそんなあの子を見てるとたまらなくつらい。

成長した推しに比べて、4年前と何も変われなかった自分が恥ずかしいだけなので、推しは何も悪くない。

何も悪くないのに、被害妄想的な気持ちになってしまうのがほんとうにダメだと思う。

終わり方がわからなくなったので適当に終わる。

推しちゃん世界一輝いてる。わたしには眩しすぎるから森に帰ります

2019-03-08

プライベートで客に会ったら会話するか?

お互いに「あ、どうも」程度だろ。

相手が楽しそうにしてりゃぁ、アイコンタクト会釈で済ませるのが当然。

そこに割り込むとかだったらキチガイ

仕事の話は外でしちゃいけない場面だってあるのに

「俺は話しかける」とか言う奴本当に仕事してんのか?

そもそも「先日はどうもありがとうございました~、おかげで治りました~」とかあったけど

「良かったです~」くらいしかならない生産性のない会話してどうすんだよ。

そういう内容の無い話をしたがる奴に限って話が長いんだからな。

プライベート時間を奪っていることに気づけ。批判している奴は、重要仕事してねぇんだろうな。

ニートか。

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