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2021-03-17

ラノベってエタっても許されるコンテンツでいいな

ラノベってエタっても許されるどころか途中で放置して別のもん出しても良いコンテンツでいいな。

しかも「オマエタチガー新刊ヲ買ワナカッタカラー」と他人のせいにできるコンテンツでいいな。

 

ラノベなんて「姫が魔王さらわれたため助けに行く物語」みたいなあらすじの話で「中ボスを倒すための剣を手に入れた、しか中ボスの居場所がみつからない!そんな中、中ボスの居場所を知るという謎の男が現れ~」みたいなとこまでという絶妙に続きが気になるところで本が終わり、続きを待っても待っても出ない。

出ないどころか作者は新シリーズを始めてる。そのまま新シリーズは2巻3巻と続きが出て、中ボスの居場所はわからないまま終わる。

なんなら新シリーズも1巻だけ出てまた新しいシリーズが始まることもよくある。

 

売れ行きが良ければ続刊、悪ければここで終わりにしたいんだろうが、だとしたら次への匂わせをするんじゃねえよ。尻の座りが悪いんだよ。この先どうなるんだよ。

1巻にあった姫が魔王といちゃついてるっぽいシーンや主人公の謎を知るっぽい女も気になるよ。でもまず中ボスを倒せるかだよ。そのレベルのことすらわかんないんだよ。どうなってんだよ。

 

なろうもそりゃエタるよ。でもなろうじゃなくて文庫化されてるラノベだってずっとエタってるの何冊もあるだろ。俺が続きを待ってるシリーズいくつあると思ってんだよ。ハルヒじゃねえよ。ハルヒ新刊たからまだいいだろ。いや良くないな。あれも終わらせてくれよ。そうじゃないんだ。アニメ化から作者に動きがなくなったあのシリーズ小説じゃなくてTwitter業界裏話ばっか書いてる作者、レーベル変更前後合わせてもう15年以上追いかけてるのに終わらず開始時は主人公より10歳年下だったのに気づけばその年を超えていたシリーズ、そんなんがあるんだよ。

頼むからそろそろ決着つけてくれよ。俺はいつまで中学時代の亡霊を追いかけなきゃならないんだよ。無理なら無理で畳んでくれよ。

 

そうじゃなくとも下手に続刊を匂わせるなよ。続刊が出る出ないわからないなら中ボスの居場所を知る謎の男を出すなよ。次巻への引きを作らなきゃ買ってもらえないかもしれないもんな、わかるよ、わかるけど見ろよこの続きが出ないラノベの山を。これだけの数失敗してきたのにまたやるのかよ。中途半端にエタるなよ。せめてその巻できっちりオチをつけろよ。せめて中ボスまで倒せよ。

 

しかもそれで作者たちは「新刊買ってください!」「新刊買ってもらわないと続きが出ません!」をしてくる。

買ったよ。俺は買ったけど続きが出ないんだよ。発売日に買ったのに続きが出ない本の山がこれだよ。

終わらないシリーズをずっと追いかけ続けるのも辛いし、エタって終わりが与えられない物語ばっかり積むのもいやなんだよ。

 

俺が読んでるラノベがまた放置されたまま別のシリーズが始まって嫌になった。

2021-03-14

ネット音楽をdigる時に有用英語圏サイト,RateYourMusicの紹介

https://rateyourmusic.com/

簡単説明すると,音楽オタクたちが好きなアルバムシングル登録したりレビューを書いたりレーベルを整理したり曲のジャンル分類を投票で行ったりするサイトである

とにかく登録されている音楽の量が凄まじく,レビューの数も凄まじいところがこのサイトの良いところであるレビューオタク特有の長文付属だけでなく雑な5点満点の評価だけでもできるため,有名どころのアルバムでは4桁〜5桁数のレビューが付くこともザラであるとはいえ音楽オタクの集まりなのでここでの評価大衆の好みとはいくばくかかけ離れていることは多く,筆者の主観ではPitchforkのレビューよりもややオタクをこじらせたくらいの評点がついている印象.

今すぐできる使い方をいくつか紹介する.

ジャンルはなんでもいいのでいい音楽を聞きたい

例えばチャートで「2020年ベストアルバム」を調べる↓

https://rateyourmusic.com/charts/top/album/2020/

ここでのソート順はレビューの平均点とレビュー数に基づいている(具体的な数式は知らん).もちろん他の年のベストアルバムを調べることもできるし,ベストEPベストシングルについて調べることもできる.

・あるジャンルのいい音楽を聞きたい

例えば「2010年代日本語ロックベストアルバム」を調べるとこうなる↓

https://rateyourmusic.com/charts/top/album/2010s/g:rock/l:ja/

放課後ティータイムが一位になるあたりはさすが英語圏オタクサイトといった印象である.ちなみにこのサイトにおける音楽ジャンル気持ち悪いほどに細分化されている.

音楽ジャンルについて知りたい

このサイト音楽ジャンルwikipedia的にユーザーによって管理されており,階層的な親子関係構造になっている.親ジャンル一覧はここ↓

https://rateyourmusic.com/genres

このジャンルそれぞれの下に細分化されたジャンルがいろいろ並んでいる.

例えばRock選択すると,画面左にロックについての長々とした説明(例によってユーザーによってwiki的に管理されている),その右にRockの直接の子ジャンルがずらっと並んでいることが確認できる.

https://rateyourmusic.com/genre/Rock/

自分の好きな曲と似たような曲を探したい

ある程度有名な曲なら直接フォーラムオタクユーザーたちに直接聞くのが早いが,それは面倒なのでジャンル基準に探す.

偶然知ったBicepというアーティストのSakuという曲が気に入ったとする(https://www.youtube.com/watch?v=gjftPjEROSM ).このサイト内で検索してみると,運よくシングルとして登録されていることがわかる.

https://rateyourmusic.com/release/single/bicep/saku/

ユーザーによるジャンル分け投票の結果,Future GarageUK Bassというジャンルに分類されていることがわかる.Genresの横にでかく書いてあるのがその曲/アルバムが分類されるであろうジャンルで,その下に小さく書いてあるジャンル(今回の場合Alternative R&B, Ambient Techno, UK Funky)はこの曲が影響を受けている(とユーザー判断した)ジャンルである

というわけで,UK BassとFuture Garageを両方含むなんでもありのエントリー検索するとこうなる.

https://rateyourmusic.com/charts/top/release/all-time/g:all,future-garage,uk-bass/exc:live,archival/

もちろんジャンルが同じなら曲が必ずしも似ているとは限らないのだが,ある程度の参考にはなる.

ユーザー登録をするとレビュー投稿したり登録されてないアルバム登録したりジャンル投票に参加したりといろいろできる.その辺は気になったら自分で調べれ.

2021-02-21

これから書くことはフェイクを多く含みますが、だいたいの筋はぶれないように書きます

フリーランス音楽関連の仕事をしている。

ひょんなことから好きなアイドルA活動仕事として手伝えることになった。

仕事をするうちに、そのAのマネージャーとも親しくなった。

そんな折、マネージャーからいろんな話を聞いた。

普段のAの姿とか。オフでもいい子だとかそんな感じ。

最初はそんな話で、私も楽しく聞いていた。

もともと応援してた子がいい子だと聞くのは嬉しかった…。そんな子を手伝えてることも。

今考えれば、最初から話を聞かなければよかったと思う。

そのうち、その与太話が少しずつ個人的な話になっていった。明らかにエスカレートしていた。

所属してるレーベルの内部事情悪口とか。

裏での打ち合わせの内容とか。Aの家庭事情とか。

Aの最寄り駅とか、引っ越しの予定とか、ごはん食べたとか。写真とか。

仕事自体マネージャーとやりとりしてるので、Aとは直接やりとりすることはなかったが、なかったからこそ、こんなにAの情報を聞いてしまうのはよくないのでは……?と思うようになった。

だってきっとAが知らないところで勝手に話されている情報だ。これは。

しかも私は外部の人間だ。守秘義務等もとくに契約はしてない…。

「これ、他で話さないでくださいね」とマネージャーから口止めはされてるが。

マネージャーは私がAのファンなのも知っているはずだった。

これって危なくないか

信用されてるのかもしれないけど(それ自体は嬉しいが…)もしも熱狂的なファンだとしたら最寄り駅の情報なんて知ったら、待ち伏せもできてしまわないか…?

他の仕事相手かにも話してるのかなと思うと落ち着かなくなった。

この人、マネージャーとして大丈夫か…?

日に日に不信感が募っていった。

裏でマネージャーが何を話してるか知らないかもしれないAと、今日もどこかでAのことを話してるかもしれないマネージャー…。

純粋応援ができなくなってしまっている。

正直、業界のことに疎いので敏感すぎるのかもしれない。

裏話とかでこのレベル普通なのかも。

どうすればいいんだろう。

AはSNS匿名メッセージを受けとれるようにしている。

所属レーベルにも、問い合わせる窓口がある。

マネージャーとも連絡がとれる。

Aに、マネージャー個人的な話をするのはやめたほうがいいって匿名で送るか?

所属レーベルにAのマネージャーがこういうことを話していて…って告発もどきのことをするか?

マネージャーにまた裏話をされそうになったら、やめたほうがいいですよ~と言うか?(でも弱小フリーランスことなんで聞いてくれる気があまりしない…そして正直なところ怖い)

マネージャー業界では有名な人ではあるらしく、こちらは弱小フリーランスなので、できれば匿名でしたいが、でもそれも都合がよすぎるよなと思う…。

ずっと迷っている。

相談相手もいなくて、ここにたどり着いてしまった。

どうすればいいんだろう。

2021-02-15

必読書コピペマジレスしてみる・ミステリ

方針目的

1. エドガーアラン・ポオ「モルグ街の殺人

先日も述べたように自分ポー作品が好きではあるのだけれども、ミステリ黎明期は今でいうところの禁じ手を平気で使っているものが多く、純粋ストーリーを楽しもうとするとずっこけることがある。とはいえ論理と推論をたどることによって面白い話を作りだすのを始めたのは彼なので、ミステリが好きなら読んでおきたい。確かに意外な真犯人ではある。

3. コナン・ドイルシャーロック・ホームズの冒険

同じく、今でいえばお粗末な話も時折あるのだけれども、ホームズワトソン関係が好き。中でも「三人ガリデブ」でワトソンピンチに思わず熱くなったホームズは必見。なんでこのシーンが好きなのかというと、聡明すぎてどうしても人を観察対象としてしまホームズが、知的ではあるが彼ほどではないワトソンを心から思いやっているからだ。知的に対等ではない人間を愛することができるかどうかは、鋭敏な知性の持ち主にとっては人生最大の試練だ。女性人気が高いのもうなずける。

4.モーリス・ルブラン「怪盗紳士ルパン

ルパンシリーズのこの巻だけ親が買ってくれたし、何度も読み返していたのだが、なぜか続きを読もうとは思えずに現在に至っている。ミステリというよりは冒険小説に近い気もするが知恵比べ的な面もあり、そこが面白かったのかもしれない。しかしそうすると、これをミステリ100選に入れるかどうかは迷う。ライトノベル定義ライトノベルレーベルから出ているかどうかだとすれば、東京創元社早川書房から出てはいからミステリとしてOKかもしれないが。

6. フョードル・ドストエフスキー罪と罰

自分新世界の神になれると信じて殺人を犯したのに日和ってしまい、純粋ソープ嬢に救われる話。これも謎を解くというよりも心理戦を描いている。心理戦というかやっぱりドストエフスキー名物の神経質な人間独白だ。基本、ドストエフスキー登場人物にはまともなやつなどおらず、この作品例外ではない。主人公の妹をつけ狙うロリコン野郎だとか、娘がソープで稼いだ金で酔いつぶれ、その罪悪感からまた飲むというどうしようもない親父だとか、神になり切れなくてプルプル震えている主人公だとか、そういうキャラが最高なのだ。これではまったらドストエフスキー大長編を制覇しよう。ミステリじゃないのがほとんどだが、心配はいらない。ドストエフスキーの過剰な語りにはまった人間の前ではそのようなことは些事だ。

ちなみに高野史緒カラマーゾフの妹」は二次創作小説として最高なのでみんな読もう。

7. コンラッド「闇の奥」

こういう非人道的植民地を持っていた王様銅像だったら国民から倒されても文句は言えんよな、的なベルギーコンゴモデルの一つとしているのだけれども、これってミステリかね? ひたすら謎の人物を追いかけて、地理的にも深いところへ分け入っていき、目的人物出会うが彼はあっさり死んでしまうというあらすじは、神話的な単純さと力強さがあるが。クルツは何を恐ろしがっていたのかで語り明かしたい本である

9. ヴァン・ダイン僧正殺人事件

自分は育ってきた境遇英米わらべ歌(マザーグースナーサリーライム)は身近に感じるのだが、そうではない読者がどこまでこの趣向を楽しむことができるかどうかはわからない。

この作品特筆すべきことは、探偵犯人と対決するときの命を懸けた大博打だが、今の倫理的な読者はこの方法犯人を裁くことが適切と考えるかどうかはわからない。ミステリにおける倫理後期クイーン問題とかそういうの?)を語るなら読んでおきたい。

11. エラリー・クイーン「Yの悲劇

かに単体で一番面白いのはこの作品だけれども、せっかくだからドルリー・レーン四部作は一気読みしたい。ただ、衝撃の真犯人といわれても、すっかりすれてしまった現代の読者からすればそこまでショックを受けないかも。そういう意味では登場人物の反応も大げさに見えてしまう。

個人的には「Zの悲劇」以来(テコ入れのために?)登場したペイシェンスという活動的ヒロイン女性史の観点から興味深い。当時としてはすごく斬新なヒロインだったんじゃなかろうか。恋人と一緒にパンツを買いに行くし。

13. アガサ・クリスティそして誰もいなくなった

クリスティはどれを選ぶか迷う。ただ、わらべ歌物の中ではなじみが少なくても楽しみやすいんじゃなかろうか。一人ずつ減っていくという趣向は非常にわかやすい。謎を解く手記が多少不自然といえなくもないが気軽に読める。

ちなみに舞台版ではハッピーエンドに改作されているのもあるとのこと。

25. ロアルド・ダールあなたに似た人」

チャーリーとチョコレート工場」など児童文学の作者としても知られる。児童文学ではスパイス代わりだった毒がメインディッシュになっている。

ところで、読者諸氏は年末に「岸部露伴は動かない」をご覧になっただろうか。ドラマ化されていないが、シリーズの中に命を懸けて賭けをする場面がある。あるいは、「ジョジョの奇妙な冒険」第五部でライターを消してはならないという賭けが出てくる。その元ネタとなったと思しき「南から来た男」が収録されているので、ジョジョファンは一読をお勧めする。オマージュ翻案とはこういうのを言うのか、って気持ちになる。なお、ダールは「奇妙な味」の作家としても知られている。

27. レイモンド・チャンドラー「長いお別れ」

筆者はフィリップ・マーロウの良さがわからない。必要のない危険にわざわざ飛び込んでいき、暴力的人間挑発する。ただし、この作品日本の文化に与えた影響は大きい。

ハードボイルド小説以外から例を挙げよう。一つは村上春樹のいわゆる鼠四部作だ。「羊をめぐる冒険」での鼠の足跡を訪ねてのクエストチャンドラーの強い影響を受けている。あるいは「ダンス・ダンス・ダンス」の警官による拷問親友犯罪が明らかになるシーンの元ネタも見つけることができる。一度村上春樹登場人物系譜はどこかでまとめておきたいと思っている(村上春樹ヒロインをまとめていた増田自分は別人)。

もう一つは「スペースコブラ」の「坊主… 口のききかたにゃ気をつけな… オレは気が短けえんだ!」「腹を立てるとなにをするんだ? うさぎワルツでも踊るのか」の元ネタがあること。「……俺は頭が切れやすくってね」「頭が変になったら何をするんだい? 地リスとタンゴを踊るのか?」。どこがかっこいいのかは残念ながら筆者にはわからなかった。

37. ウンベルト・エーコ薔薇の名前」★★★

エーコについては書きたいことがたくさんある。キリスト教と笑いについて問いを投げかけたこと、中世舞台にしているようで当時のイタリアについての無数の言及があること、それから次の名言。「純粋というものはいつでもわたしに恐怖を覚えさせる」「純粋さのなかでも何が、とりわけ、あなたに恐怖を抱かせるのですか?」「性急な点だ」

しかし、この作品で一番深刻なのはキリスト教文学であるにもかかわらず、主人公見習い修道士以外の誰もが、誰のことも愛していないことだ。キリスト教とは愛の教えであるはずだ。弱いものに施したことは、神に捧げたことになるはずで、福音書にもそう書いてある。しかし、修道士たちは貧民を見捨てて権力争いに明け暮れ、異端審問官たちは民衆拷問し、主人公を導くはずの師匠人間を愛していない。彼が愛しているのは知識だけだ。

主人公は、言葉の通じない村娘とふとしたきっかけでたった一回の性交を行い、彼女に深く恋し、それでも魔女として告発された彼女を救えない。彼が村娘の美しさを描写する言葉がすべて、聖書からのつぎはぎなのが痛々しい。

勿論、知的な遊び心にもあふれている。主人公の不可解な夢の持つ意味を解き明かした師匠は「もしも人間が夢から知識を得る時代が来たら世も末だ」という趣旨台詞を漏らすが、これはフロイトへの当てこすりである。同じく、深刻な場面で、とあるドイツ神秘主義者が「梯子をのぼったらその梯子不要なので捨ててしまわなければならない」と述べたことが言及されるが、ウィトゲンシュタイン言及したジョークである中世にこんなセリフが出てくるはずがない。

難解かもしれないが何度でも楽しめる。なんだったらあらすじを知るために映画を先に見てもいい。ちなみに、この映画セックスシーン、村娘が修道士を押し倒すのだけれども、多感な時期にこんなものを見たせいで女性男性を襲うアダルトビデオが好きになってしまった。そういう意味でも自分にとっては影響が深い作品

40 ウィリアム・ゴールディング蝿の王

人間嫌いだった筆者が最高に楽しんだ本。文明が野蛮に回帰していくというモチーフが好きなのだ。何を持って野蛮とするかは諸説あるが。大体、中高生の頃は自分差し置いて人間なんて汚いという絶望感に浸りがちで、そういう需要をしっかりと満たしてくれた。舞台と同じ男子校出身だしね。

48.アゴタ・クリストフ悪童日記

三部作の一冊目。実はこれ以外読んでいない。読んだ当時は、双子たちのマッチョ志向というか、とかく異様に力を手に入れようとするところだとか、著者がフランス語で書いたにもかかわらずフランス語憎悪しているところとかが、何とも言えず不快だった。

今読み返したら、双子たちが過剰に現実適用しようとする痛々しさや、亡命文学の苦しみに対してもっと共感できる気がする。個人的には頭が良すぎて皮肉な態度を取り続けるクンデラのほうが好きだけどね。「存在の耐えられない軽さ」よりは「不滅」派。

53. 黒岩涙香巌窟王

翻案前の「モンテ・クリスト伯」について書く。

子供の頃より腕力がなくてやり返せず、口も回らずにいつも言い負かされ、片想いしていた女の子いじめっ子が仲良くなるのを横で見ていた自分にとって、自由財産恋人を奪われたことへの復讐主題としたこ作品にはまることは必然であったと思う。とにかく面白い特にモンテ・クリスト伯が徐々に復讐心を失っていく過程が、非常に良い。

大人になって完訳版を読むと、ナポレオン時代の国際情勢を背景がわかってさら面白かった。

55. 江戸川乱歩「孤島の鬼」

犯人当てや宝探しなど派手な展開がてんこ盛りだし、犯人動機の一部は自分醜悪に生まれたことに端を発しているから、貧困とか弱者とか非モテとかそういう問題に敏感な増田にとっても議論の題材にできそう。

57. 夢野久作ドグラ・マグラ

読んだからと言って別に正気が失われないけれども、チャカポコチャカポコのくだりで挫折する読者が多いと聞く。大体あの辺りはあまり深刻にとらえず、リズムに乗って楽しく読めばいい。スチャラカチャカポコ

話のテーマは、基本的には原罪的なものだろう。自分が人を殺しているかもしれないという恐れ、親の罪を受け継いでいるかもしれないという恐れ、それから生きることへの恐れだろうか。

60. 小栗虫太郎黒死館殺人事件

難解な雰囲気は好物だが、かなり自己満足的でもある。ヴァン・ダインの二十則破りまくりだし。言葉連想テスト犯人を指摘し、余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌にあふれ、探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く。作者の知識開陳を素直に楽しみましょう。ただ、これ読むんだったら澁澤龍彦の本を何冊か買ったほうがお得であると思うし、膨大な知識が注ぎ込まれているがリーダビティの高い点でもエーコに軍配が上がる。

62. 横溝正史獄門島

差別用語が出てくることで有名で、先ほど出てきたわらべ歌による見立て殺人の影響を受けている。

血のつながりによる犯行動機や、実行の決め手となる偶然の出来事、その皮肉な結末が個人的に好き。自分は謎を解くことよりも、犯人たちの心理状態特にその絶望のほうに興味を持つからだろう。

78. 竹本健治匣の中の失楽

メタフィクション個人的には愛好しているのだけれども、話が入り込みすぎていて結局どういう話であったか覚えていない。巻末の書き下ろしのおまけで、探偵少年パンツの模様を聞くシーンがあったことだけを覚えている。

とはいえ、癖のある登場人物から大学文学ミステリサークル雰囲気を思い出して感傷に浸るのにはおすすめか。大体、小説を好きこのんで読む人間は大抵どこかこじらせているものだし、読みたいリスト他人お勧めする本リストを作り出したらもういけない。そしてそんな奴らが僕は大好きだ。

以上。

2021-02-08

ブックオフ学術新書

学術新書とは、いわゆる岩波新書とかちくま新書とか、装丁フォーマットが決まっていて

どこの書店でもその出版社なりレーベルごとに並んでいるアレ

アレが、ブックオフの一部の店舗で、なんということか、ジャンルごとに並んでいる店がある

ジャンルって例えば「心理」とか「健康」とか「歴史」とか「スポーツ」とか「ビジネス」とか

これがもうめちゃクソ見づらい

あの細い(薄い)背表紙にこまこまとタイトルが書いてある新書というものは、フォーマットが揃っていないとこれほど見づらいものかと

もう各社の背表紙が入り乱れて、全然見る気がおきない

しかジャンルって、まず客からしたら、そもそもこの新書の棚の中に、どういうジャンルが設定してあるのかがわからない

医療健康は別の見出しなのだろうか、医療精神医療は別の見出しだろうか、精神医療の他に「こころ」なんてジャンルもあったりする?

棚の上のわかりやすいところに書いてもいない、本と本の間に挟まってる見出しを見るしかない

ジャンルの設定もわからなければ、当然、探している本がどのジャンルに入っているのかわからない

通常の単行本だってそうといえばそうだけれど、新書は何しろ薄い、タイトルが見づらい、それがぎゅっと棚に挟まっているところがそうなっていたら

めちゃくちゃ探しづらいのである

なんであんなアホなことしてるんだろう

2021-01-24

世界一好きなバンドギターを弾いた話

友人に借りて聴いたオムニバスアルバムFAT MUSIC FOR FAT PEOPLE」

そのバンド名は STRUNG OUT,

完璧一曲だと思った!メロコアの全てが詰まってる!

僕が STRUNG OUTと 対バン

それから一年後の2017年

「リハでやってみてメンバーからOKが出たら本番もやろうか」と連絡があった。

何がやりたいだと??

そしてセトリを貰っていない。

フロア中の人達のポカーンとした顔に背筋が凍りついた。

当日の動画です↓

すべて表示

友人に借りて聴いたオムニバスアルバムFAT MUSIC FOR FAT PEOPLE」

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伝説名盤として後世に語られるオムニバス。その三曲目だったかな?それを聴いた時に始まった。

それを聴いた中学生はこんな事を思った。

web自分がいつかバンドをやるとしたらこ三曲目のバンドみたいなのをやりたい!」

そのバンド名は STRUNG OUT,

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すぐに今は亡き新越谷タワレコに探しに行った。そこでFATから出た「twisted by design」を買い、一曲目の「too close to see」に心を撃ち抜かれた。

画像2

完璧一曲だと思った!メロコアの全てが詰まってる!

それから数年。僕が今もやっているRIDDLEというバンドを始める直前の話だ。19歳の時の話。

先輩と一緒に初めてSTRUNGOUTのライブを観た。横浜ベイホール。黒づくめの五人組は次から次へと爆音で高速メロディックチューンを繰り出し、僕はモッシュピットで灰になった

それから来日する度に足を運んだ。本当に毎回だ。

FACTが共演した新木場

同じく新木場でindependence_dのヘッドライナー

吉祥寺シータ

新宿アシベ

渋谷ゲーム

レッドブルイベント渋谷オーイースト

FACT企画幕張

FATフェス幕張

どんだけ好きなんだと。

毎回モッシュピットで灰になった。

19歳の時も30越えてからも同じテンションでシンガロングし、ダイブし、号泣した。

2016年。いろんな巡り合わせで僕のバンドRIDDLEは結成から13年経ったこタイミング吉祥寺シータでのオープニングを務める事になった。

僕が STRUNG OUTと 対バン

画像3

公演当日。

普段余りしないMCで切々と思う事を話した。

STRUNGOUTへの愛。STRUNG OUT だけでなくFAT wreckというレーベルが、90sメロコアがどれだけ僕達の青春を彩ったか

画像7

あなたたちが!どれだけ日本ライブハウスシーンに夢を与えたか

楽屋に帰ってからもSTRUNGOUTメンバーに拙い英語で同じような事を伝えた。たぶん僕は泣いてた。ギターのロブがハグしてくれた。

その日のライブは格別だった。最初関係者エリアで観ていたのに「vevet alley」のイントロモッシュピットに突っ込んで行った。


「too close to see」はいだって、何回観たって泣いてしまう。何度聴いても完璧一曲だと思ってしまう。

夢が一つ叶った。

そして、また共演したい!て夢ができた。

ボーカルジェイソン吉祥寺スタバお茶をして帰った笑

それから一年後の2017年

またまたSTRUNG OUT来日公演が決定した。今回は東京のみ二公演。

新宿ACBでのワンマンライブ野外フェスの二本だ。

画像4

今回は共演出来ないのはちょっと残念だけど当然僕はワンマンの方に行く気まんまんでワクワクしていた。

ところがだ。

前日に招聘元のチームの一員であるY君とメールしていたら「ギタージェイクが身内の不幸で来れない。ギター一本の四人体制でやる事になりそうだ」と

何故かこの時僕は冗談で「残念だなー!僕結構弾けるけどなー!」みたいな事をメールした。

y君「じゃあお願いします!メンバーには話しときます

え!待って待って!冗談だよ!待って!お前は何を言っているんだ!

来れなくなったのは仕方ないとして一曲でも彼等のバンドの持ち味であるツインギター演奏された方がお客さんも楽しいだろうという話だった。

話はサクサクと転がり、とりあえず僕は翌日会場にギターを持っていく事になった。

メンバーが何をやるかも解らないので練習しようにも出来ないし、何より前日の深夜だった。

SNSベースクリス

「色々聞いてるかもだけどベストは尽くすけど期待しないでね。明日楽しみにしてます!」とメールして、開き直って寝た。

起きたらY君から連絡が来ていた。

「リハでやってみてメンバーからOKが出たら本番もやろうか」と連絡があった。

逆に言うとメンバーからNGが出る可能性も多いにあるということだ。

自信など全く無いがリハでちょこっと彼等の曲を合わせるだけでも一生の思い出だ!と腹をくくってアシベに向かった。

到着するとサウンドチェック最中マジでジェイクはおらず、四人でワンマンをやり切る気のようだ。

Baクリスが僕を見て「タカヒロだろ!早速合わせよう!」と声をかけてくれた。

雲の上を歩いてるみたいな気持ちでセッティングをしていると、Gtロブが「なにが弾ける?何がやりたい?」と。

何がやりたいだと??

僕はもしそう聞かれたら「too close to see!」と言うつもりだったのに何故か「vevet alley」と言った。何故わざわざ難しい曲を!!

五人で一回velvet alleyを通して、Voジェイソンが「完璧!」と言って何処かへ行った笑

この時点で僕は幸せ死にしそうだった。STRUNG OUTメンバーSTRUNG OUT演奏してるんだぜ!

クリスが「セッティングの時別の曲のリフ弾いてただろ?それをやってみよう!」と言い「no voice of mine」という曲を一回通した。「完璧!」と言いクリスはどこかへ去った。

ロブとジョーダンが僕の目を観て「too closeは弾けないの?」と言った。反射で僕は「自信無い!」と言った。

本当は一番弾ける曲だった。何度も何度も弾いてきた曲だ。

でも彼等の代表曲だ。僕なんかが弾いたらおこがましいし、日本ファンも良い顔しないだろうと思った。

ギターソロもあるしね。

ロブが弾いてみてと言うので軽くコード進行をひと回ししたら、二人は特に何も言わず何処かへ行った。

アメリカバンド日本とは違う。セットリストを提出などしないし、直前まで決めない。

オープンし続々とお客さんが入る中。僕は何曲やるのか何をやるのか何曲目にやるのかも解らないまま、アシベの倉庫でカチャカチャ練習していた。

19歳当時の僕を横浜ベイホールに連れてってくれた先輩バンドマンの上野さんに電話して、状況を説明し、「頑張れっていってください」とお願いするくらいにはテンパってた笑

初めて観に行った横浜ベイホール上野さんと行ったんだ。

先輩。TOO CLOSE TO SEEというバンドギタリスト上野さんは「思いっきりやんなよ!」と言ってくれた。

スタートまで十五分というところで陰でガチャガチャ練習していた僕のところへロブが現れ、「さっきのアレだけどちょいちょい押さえ方違ったぞ。本当はこうだよ」と修正をしに来た。今言う?それ今言う?!

2021-01-23

anond:20210123165414

そのレーベルアプリしか使えない課金で、読みたい漫画の種類がそんなにないから、ほぼ100%使いきれない。。

Kindle最高。本には結構課金している。

2021-01-22

anond:20210118213856

そりが合わないと思ったら大人しく思想が合いそうな作品なりレーベルにメイン移せば?って感じだなあ

雑誌購買者の一人としては面白くない作品より少し毒があって人を選ぶようなものだとしても面白くて記憶に残る作品掲載されて欲しいからその結果旧来の日常系が減ったとしても不満ないかな。

癒しなら新しく探しに行かなくてもお気に入り作品から供給受けられるわけだしね。難民かい人達は常に新しいコンテンツ必要みたいで難儀だなってクール切り替わり時期は毎度思う。

最後になるけどぼざろアニメ化妄想部分笑いすぎて本当に苦しかたから急に変なこと言い出すのやめてほしい、本当に

2021-01-21

宇多田ヒカルの先駆性

単調なビートというか、反復を繰り返しながらメインのメロディだけをどんどん発展させるアプローチはそれこそジェームスブラウンだかの時代ファンクソウルからポップスに定着してる。

誰でも知ってるマイケルジャクソンの「スリラー」や「スムースクリミナル」もトラックだけ見れば1つのリフレインだけで出来てるし、それ自体は目新しいことでもない。日本でもオザケンの「ラブリー」等、局所的にそういうものがヒットすることはあった。

ただRandBやヒップホップといったブラックミュージックの色合いが強いこのスタイルが、アリアグランデやジャスティビーバーといった白人中流層に支持されるポップスターや、J-popのYOASOBIや瑛人のヒット曲に取り入れられたというのは時代の潮目なんだと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=tcYodQoapMg

https://www.youtube.com/watch?v=8EJ3zbKTWQ8

ビート一本調子というのはNiziUやモーニング娘。の新しい曲でも見られる特徴なのでより一層こういうものが主流になっていくのかもしれない。

(反復っていうのはテクノもそうだけど、テクノミニマルすぎてポップス転用できる音楽ではない。電気グルーヴにしてもChemical Brothersにしても歌もの要素が大きくなるにつれテクノ本来とはやや趣が変わっていった。)

https://www.youtube.com/watch?v=a6QT0acJFQE

https://www.youtube.com/watch?v=Ty0dkunCvNw

宇野さんが崇拝に近い持ちあげ方してる宇多田ヒカルもかつてからループさせることへの意識が高かった。

First Love時こそ「稀代の歌姫」として売り出そうというレーベル意向もあってか、ディアンジェロ風の粘っこいドラム等といった当時のトレンドを表面的になぞっただけで、アレンジ面では当時のJ-popとそこまで違いはなかった。しかし「Distance」以降はRandBからの影響が強い宇多田ヒカル本人の意向が反映されだしたのかどんどんアレンジミニマリスティックになっていった。

注意深く聴けば20年前の「Addicted to you」や「Can you keep a secret?」のころからすでに16ビートキープしながらコード進行は8小節ほどで完結してしまっていることがわかる。

(このころはジャム&ルイスの手腕によるところも大きいのだろうが)

さらに言えばセルフプロデュースに切り替わってからロンドン拠点を移すまでの2005~2015年あたりの宇多田ヒカルはいかに宅録DTM然とした手作り感あふるる音を時折鳴らしていなかっただろうか。

マスタリング等のポスプロによってある程度計算ずくで仕上げられたものにしても、Keep tryin’のパッドシンセはあの曲にしては音が厚すぎてややアンバランスだし、Kiss & Cryのホーンはモジュレーションであることを隠そうともしていない。しかしながらそんなことは取るに足らないことだった。

あのころはまだDTMのものが新しくて費用が掛かる手段だったこともあって、宇多田ヒカルの孤高なイメージをより強固なものにしたし、なにより彼女が自宅にこもって自分感覚だけで作ったものが、ダイレクト自分コンポミニプレイヤーに届いてきたようなあの距離感ファンにとっては痛快だったんじゃないか

Ultra Blue」や「Heart station」時特有の浮遊感のあるきついリバーブ密室感のあるピアノの音像は、宇多田ヒカルの心象世界垣間見ているようだったし、私生活でのラフな顔を晒してくれている様でもあって一つの魅力になっていた。

DTMはこの20年でどんどんハードルが下がっていったし、ネット上での音楽コミュニティ成熟してきてる。今のアーティストを取り巻く環境ってあの頃の宇多田ヒカル周りの雰囲気ちょっと似てる気がする。ライブあんまりやってなくてひたすら曲を書いてブログを書いていたのが宇多田ヒカルだった。

米津玄師しろ須田景凪やヨルシカしろ宇多田ヒカルが敷いたものの上に立ってるんじゃないかな。立ってるというか宇多田さんは彼らのようなことを前時代にやりとげてしまったのかもしれない。

宇多田ヒカルの「traveling」は「夜に駆ける」に似ている。4つ打ちビート統一感を出している点や、トニックから長七度上(一度下)への移動が含まれる4小節ほどのコードパターンをひたすら繰り返している点、代理和音や経過音でコードに飽きがこないよう細かく配慮していることやフィルインの多さ、歌メロの譜割の細かさ…と共通項は多い。あの頃は幼くて単にかっこいい曲だなと何も考えず聴いていただけだが、当時の宇多田ヒカルはやはり規格外存在だったんだなと今にして思い知らされる。

https://www.youtube.com/watch?v=x8VYWazR5mE

https://www.youtube.com/watch?v=tuyZ9f6mHZk

兎に角エヴァの公開はいつになるんだ?

anond:20210120145245

2021-01-14

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世界が今年のベスト(#AOTY2020)を出す中、11月ベストです!今年中に年間ベスト来年1月中に2020年12月ベスト書く予定、まだまだ2020年は終わらない終われない!

Sankofa Season / Andrew Ashong & Kaidi Tatham

Kaidi Tathamが大好き人間なので、もちろん最高でした!クラブジャズ〜ブロークンビーツの良さの一つに、打ち込みで肉体的なフレーズ再現しようとした絶妙違和感があるのですが(あくま個人的感覚です)、もれなくその魅力が炸裂する高密度の異形ジャズ空間即興性があるけれど時間軸は繰り返されていそうな不思議さというか。「そんなフレーズ突如ユニゾンするの?」「このキメで合うの?」みたいな。

Andrew Ashsongのソウルフル歌声でより肉体性とDAW感が混乱し融解していく感覚がたまらなかったです。

Sin Miedo (del Amor y Otros Demonios) ∞ / Kali Uchis

Kali Uchisの2ndアルバムであり、スペイン語として1stとなるアルバムレゲトンラテンポップスを取り入れた所が肝なんですが、個人的には上記の曲のような、ローファイでサイケダウナーでドリーミーにチルい音像が素晴らしかったです。一歩間違えれば悪夢的な濃密さが凄い。

Girls FM / Girls of the Internet

今年頭から定期的に出すシングルが毎回良かったGirls of the Internet、その総集編的なアルバム基本的歌物ローファイハウスという感じなんですが、音数がしっかり少なく、チャラいけれどストイックである絶妙塩梅が良かったです。各フレーズをしっかり作っている印象で、丁寧さがクオリティに繋がっていました。

Small Moments / Dan Kye

Jordan RakeiのジャズハウスプロジェクトDan Kye。思ったより歌中心で、そういう意味だと割とそのまんまJordan Rakeiなんですが、M1"Mogeri"のダークでミニマルトラックが素晴らしかったです。ドープな方向に行ってもダンス・ミュージック的な明るさや開放感があることに、勝手オーストラリア・シーン的な雰囲気を感じました(活動拠点はもうUKですが)。

Muvaland / Cakes Da Killa x Proper Villains

ラッパーCakes Da KillaとプロデューサーProper VillainsとのコラボEPハウスラップを乗っかる「ヒップハウス」が中心。要素としてはディスコラップっぽくなりそうなんですが、両者とも攻め攻めです。快楽的で攻撃的な4つ打ち狂気を注入するCakes Da Killaのラップが最高でした。

The Angel You Don't Know / Amaarae

ガーナ出身シンガー/プロデューサーAmaaraeの1stアルバムAlté(オルテ)シーンの一人ですね。ギターの使い方が上手く、ラグジュアリー&リラクシンな音が良かったです。ウィスパーボイスでフロー感ある歌がトラック含めて聴きたくなるバランスにしていると思います

Ekundayo / Liam Bailey

El Michels AffairのLeon MichelsのレーベルBig Crown Recordsよりリリースされた、ジャマイカン・ルーツを持つシンガー作。曲としてはオールドスクールなんですが、ヴィンテージ的なざらついた音にすることで、むしろ今っぽい感じに聞こえる面白さです。

January 12th / Matthew Tavares & Leland Whitty

元BBNGのキーボーディストMatthew TavaresとBBNGの管楽器奏者Leland Whittyのコラボライブ版。今年3月に『VIsions』というアルバムを出していて、それと同様のメンバーです。即興セッションとのことなんですが息の合い方が素晴らしく、むしろ長尺&壮大&有機的にうねっていくための決め事の少なさなんじゃないかと思ってしまます。ざっくりとスピリチュアル・ジャズ系ではあるんですが、マスロックみたいな瞬間からアンビエントまで行き来する幅広さも魅力でした。スペーシー。

Speak Low II / Lucia Cadotsch

スイス出身シンガーLucia Cadotschに、サックス奏者Otis SandsjöとベーシストPetter Eldhが加わったコードレスドラムレストリオ編成によるアルバム楽曲によってはチェロハモンドオルガンが加わりますが、いずれにせよ支えに回る演奏はなく全員自立。緊張感のある隙間多めの演奏がかっこよかったです。この編成で歌い切るLucia Cadotschがひたすら凄いし、時にはリズミカルに時にはオブリとして動くOtis Sandsjö(今年出たアルバムよかったです)が魅力的でした。

Imminent / The Comet Is Coming

爆音爆圧爆裂!笑っちゃうくらいテンション振り切っていて最高でした。この異様な熱量の中で吹き切るShabaka Hutchingsも素晴らしいし、エレクトロ由来のビートを生々しく再解釈して叩くBetamaxもかっこ良い!そしてそれ以外すべてを司っていると思うとDanalogueすごすぎないかと思うトリオですね。爆音といえば→EDM感に行きそうでいかず、徹底的にハードコアであるバランスが見事!

近況

ミュージックマガジン寄稿しました

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2021-01-09

anond:20210103022452

アナル警察です。アナル形容詞あり、名詞として使うのは間違いです。アヌスと書きましょう

手元にあるBL小説からアヌス表現をいくつか抜き出す

ちなみにBL小説でさえアナルと書く人がいる(怒)

ただ、小説においてアヌス(もしくはアナル)、肛門と書くのはごく少数

  • 後孔が、ばくばくと淫らな開閉を繰り返し
  • ○○(名前)の後ろが、男のペニスを奥深く呑み込んでいる
  • 窄まった粘膜
  • 奥の窄まり
  • ○○の指が蕾をくすぐり、中へと進入してきた
  • 熱い塊を尻のはざまに押しつけられる
  • 誰のペニスが一番最初に肛孔(こうこう)を貫いたのだか
  • 恥ずかしい穴
  • 肛門の中に他の男の体液を入れたまま(珍しく肛門が出てくるパターン
  • 待ちかねた入り口にようやく指が触れる(入り口ではない)




肛門から入った先の表現は抜かした。ざっと確認した感じだと、BLにおいては肛門のものを書くことは少なく、入った先の部分を表現することが多い。入れる場所より入れてからのほうが大事

  • 尻の奥
  • 内壁
  • 粘膜4選(もっと奥にある粘膜・収縮する粘膜・ひくひくと悦ぶばかりの粘膜・○○に食いつく粘膜)
  • 広げられた隙間

BLにおいては後孔が多いが、自分の書きたい肛門に思いを馳せ、それに相応しい表現を使うのが良いか

BL小説はわりとオワコンジャンルレーベルがどんどん死亡してしまった

2021-01-08

世界ピクニックアニメ微妙だった

世界ピクニック原作が好きだ。洒落怖が好きだし、百合も好きだ。勘違いだと分かっていても「私のために書かれた」と思えるくらい自分の好みにストレートだった。

コミカライズも好きだ。『スパイラル』、『天賀井さん』の水野英多だ。さすがに原作に比べると……と思いつつも、おおむね満足できるものにしてくれている。

なので、裏世界ピクニックの評判を下げたいという意図はない。

この先はただただアニメ版の内容について罵倒しているので、どうか原作を5巻まで買ってから読んでほしい。というか、原作だけ買って、この日記は読まないでください。

プライムビデオ

https://www.amazon.co.jp/dp/B08RHTTWFD

GYAO!

https://gyao.yahoo.co.jp/title/5fe5aa72-7dda-40e2-8b9b-d79a5f694f5e

原作電子版の1~4巻の合本が1月17日まで1375円(1冊340円!)なので今すぐ読んでください。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08QCS76K1

アバン

空魚と鳥子の初接触

空魚が「人間!?」と口パクで喋る。何かおかしいな、と思った。

原作に当たると、“不意を打たれて、言葉が出なかった”とある別に原作一言一句まで覚えているわけじゃなく、「声を出して反応ならぬ反応をする、しかもその際頭が動く」というシーンに違和感があった。心理ネーム口パクで処理するのはアニメ的な演出ではあるので、目くじらを立ててとやかく言う場面ではないけど。

人間です」というおうむ返しも微妙。人語を介しているなら人間だし、あるいはそうでなかったとしても判別はできないので、原作のとおり「生きてます」の方が自然

くねくねの見た目

私はなんとなく、人間かかしヒトガタ・ニンゲンムーミンの「ニョロニョロ」辺りを混ぜたような見た目を想像していた。が、アニメだと『ハルヒ』の神人のようなデザインになっている。

自分解釈が唯一の正解だ、などと驕るわけではないのでそれ自体別にいいんだけど(神々しすぎて田んぼにいそうじゃないなとは思うけど)、『ガンバ』のノロイみたいになるのが残念すぎる。くねくねの怖さって、「不思議ものがいる」「不意に見てしまい、見続けてしまう」「その結果、壊れる」というものであって、「攻撃的な見た目の『敵』に攻撃される」というものではないと思う。『不安の種』みたいな「気持ち悪い」であって、「怖い」ではあってほしくなかった。

見返していると、冒頭から違和感に気付く。1カット目が「ウルトラブルーなのだくねくねに当てられたファーストカットは、無力なまま死んでいくことへの恐怖が描かれているはずだ。それを「裏世界の深部」と表現するのは誤っている……というか、情緒理解していない。

空魚がくねくねに呑まれるシーン

ここもひどい。原作にはこうある。“止まらない目眩の渦に呑み込まれるように意識が落ちていく。”

アニメでは、水たまりが突然深くなり、そこに溺れていくさまが描かれる。溺死ではなく、地面に足がつかず溺れるような描写はまだ、イメージ映像として理解できるけど、その次のカットが鳥瞰で、水たまりには誰もいない。つまり、本当に「落ちた」と表現している。

鳥瞰のカット鳥子がいないのは、カメラ的に丁度切れているんだろうけど、切る意図が分からない。目の前で沈んだのなら助けられるけど、人がいることが見えないまま水たまりに呑み込まれても、動けないだろう。

鳥子嘔吐

このシーンは、完全なギャグだ。原作だと、「うえっ」と言い、舌を出すにとどまっている。今まさに敵に襲われている、という場面で、二人して背を向け、四つん這いになって吐き真似をしている(もしくは、ギャグ的な演技だが実際に吐いている)。リアクションが大げさすぎて、真実味が削がれている。

OPCHiCO with HoneyWorksであることからも、また「ハヤカワ・ジュニア・ブックス」という新レーベル原作1巻を刊行することからも、子供向けアニメとしての側面があることがうかがえるので、この「翻案」を悪いと言ってしまうのはよくないのだろう。

モノローグが少ないのもこのためと思われる。『鬼滅の刃』がアニメであそこまで子供から人気を得たので、子供向けに焦点を合わせるという売り方は間違ってはないと思う。それが裏世界ピクニックでやることなのかは疑問だけど。

ラスト鳥子が足を滑らせるシーン

これは原作を読み返して気付いたのだけど、原作だと水たまりに嵌りそうになっている。これは最初から嵌っていた空魚との対比であり、ある種、「助け合うことでイーブンになった」と読み取れる。

アニメでは崖から落ちるよう改変されている(一応、その下に水たまりはあるのだけど)。何故こう改変したのかというと、「滑る」「滑り落ちる」ことを分かりやすビジュアル化したかったのだろう。子供が見ると定した場合アニメ版描写の方が分かりやすいだろうし、これに関しては一概に悪い改変とは言い切れない。

Aパート

冒頭

ちょっと絶望的な始まり方だった。まんま原作と同じ流れだ。小説受け手想像力に依存するのである程度場面を飛ばしても問題がないけど、映像化するのならその辺はちゃんと補完してほしかった。

前述のとおり(というのは私が勝手に思っているだけなので見当違いかもしれないけど)、モノローグが大幅にカットされているので、余計に理解しづらくなっている。

六面体のアップ→OP→走る二人という唐突な場面転換ののちに、埼玉大宮ロケーションが映し出されるが、不自然に人がおらず、そこが表世界なのか裏世界なのは判別がつかない。無意味に確定できない情報視聴者不快にさせるので、アバンからAパートをまともに繋ぐ気がないのなら、せめて人の営みを描写してほしかった。

怪談くねくね』」という紹介

私が1話で一番引っ掛かったのはここ。そもそも私は「くねくね」を「怪談」だと思っていない。実話怪談洒落怖)については原作自身単行本で記しているので譲るが、少なくとも、「怪談くねくね』」と演目のように言うようなものではないと思っている。

リッチアニメだったなら、くねくねの紹介の際にイメージカットではなく、書き込みをそのままアニメ化とかしてくれたのだろうけど、それを望むのは贅沢すぎか。

六面体について

空魚は「私たちだけ映っていない」と述べる。

アニメでは、アバン最後とこのシーンで二回、六面体を描いている。その二つの場面で模様(?)が違うので、映像的に語れたと判断したのだろうけど、「鏡面なのに私たちだけ映っていない」くらいは言ってもよかったのでは。ほんのり光っているし、CGを貼りつけて背景を描画し続けているわけでもないし、一見して鏡面だと分かるのかな。「自分たちが映っていないことを除けば何の変哲もないキューブ」と原作から読み取っていたので、ちょっと違和感があった。

鳥子が扉を開けるシーン

緊張感がない。空魚は棒立ちで、ゲートに無頓着。そのまま次のカットに移るが、今度は空魚が茫然自失で立ち尽くしている。アニメなのだから、ここは「大慌てする空魚」と「扉が開いて=ゲートが消滅してしま憮然とする空魚」で対比させてもよかったのでは。

扉が開いても、前述のとおり商店街に人がいないので、現実世界に引き戻されたという絶望感もない。

空魚のモノローグが削られているので、この時点で裏世界が空魚にとって特別ものだったと、視聴者には分からないのに、次のカットはいきなり鳥子が空魚を慰めている。極力モノローグ排除したいのなら、ここでこそイメージカットを使うとか、原作どおりに進行させるのではなく回想なりを入れるとか、空魚に鳥子に対して語らせるとかしてもよかったのでは。ただ原作をそのままなぞってアニメにするのは、誠実な仕事とは思えない。

空魚のスマホ文字化けしているシーン

アップで画面を映して、点滅しているだけなので、「ちょっと調子が悪いときスマホ」くらいにしか見えない。もうちょっと引きで撮るとか、平常時の画面をフラッシュバックさせるとかしないと、どんな異常が起きたのが分かりづらい。

六面体もそうだけど、裏世界のもの・裏世界に触れたものをやたらと発光させるので現実味がなくなってしまっている。日常侵食されていくふうには演出できなかったのかな。

大学構内でカラテカが二人の会話を聞いていたというアニオリ

うーん。いやあ、まあ、そういうこともあるだろう。「こいつ、後の話で出てくるんだぜ!」って、知ってたら自慢できるだろう。オッドアイ前の空魚と偶然出会っていた可能性もあるだろう。これは……ねえ。別にそんな、全然あれじゃないんだけど。遊び心だし。なんか、変に必然なっちゃったというかさ、ねえ。

鳥子勧誘シーン

金銭についての会話が丸々カットされている。あくまで空魚は打算で動いた、という建前があるからこそ、二人の関係は成り立っているのではないか

終電、なくなっちゃったね」は別に事実を口にしているわけじゃなくて、「帰りの足がなくなったから、ここで泊まるのも仕方ないよね」ということだ。大金に目がくらんだからあの危険な裏世界にまた行く、初めて会った人間と行動を共にする、そういう言い訳があるから空魚は動いたんじゃないのか。

アバン授業料奨学金の話をしているのに、ここでリアリティのディティーである携帯電話の修理なんかをカットして、主人公動機づけができていないのは問題だ。

エレベーターでの会話

「空魚ならそんな話、聞いたことあるんじゃない?」に対して、原作では返答しているが、アニメでは無言で、頷きもしない。くねくねについての知識があるのなら、ここでも語るのが自然……だけど、モノローグを使いたくないか無視させたのかな。

5階で乗り込もうとしてくる人物は、くねくねビジュアル以上に残念。このシーン……というより類話の怖さというのは、「何の変哲もない人間」というのが肝だと思っている。あくま日常範疇に、怪異存在侵食している、というのが怖いのであって、発光して明らかにお化けですって面した化け物が走ってきても、それは全く怖くない。

心霊写真だ、と言って渡されたのに骸骨が浮かんでいたら笑ってしまうだろう。一見すると普通の人なのによく見たら首が180度捻じ曲がっていた、という不和が怖いのだ。

Bパート

くねくね考察カット

個人的に、怪異同士や無関係神話群を結び付けて考えるのが好きなので、ここがカットされたのは悲しい。私は裏世界怪異たちを「人間意識をハックした結果、最も効率的に恐怖を感じさせるもの洒落怖だったので、そのテキスト抽出し、対象に見せている」だと思っているので、その場合だと「くねくねの正体」なんかを考えても何にもならないから、カットしても問題ないんだけど。

くねくねとの戦闘

くねくねのせいで目眩や倦怠感がある、ということだと思うんだけど、アニメでは空魚が銃声に驚いて身をかがめ、鳥子は銃が効かないことでへたり込んだように見える。くねくねと「目」が合った瞬間に空魚をアップにするとか、くねくね特性を分かりやす描写したカットが欲しかった。

現状把握のシーンでは、二人にくねくねが迫ってくる。くねくねって別に直接的な接触攻撃してくるわけじゃなくて、「遠目で見ていたらいつの間にか気が狂っていた」というものであって、原作にある遠近感が狂うというのも、アリス症候群的な話なんじゃないのか。悠長に二人で会話している間に攻撃的な見た目のくねくねが直接襲ってくるという、よく分からない絵面になってしまっている。

「分かる」シーン

原作を読んだ限りだと、オカ板の書き込みと「わかった! わかった! わかった! わかった!!」は、空魚が実際に声に出している。アニメではどこまでが心理ネームでどこから発声しているのか分かりづらい。

ただ、ここは私が原作特に気に入っているシーンなので、過剰に意識しているだけかもしれない。錯乱した感覚、脳を内側から侵食されていく不安定さが、テキスト表現されているのが好きだったので、映像化するとその辺の演出が変わってしまうのはしょうがない。

ラストカット

鳥子の「打ち上げってしたことないんだ」がアニメではカットされているが、冴月-鳥子-空魚という関係性で鳥子処女性を描いているので、百合的にはここがカットされたのは残念。

次回予告

打ち上げギャグとして処理されてしまっている。非日常である世界との対比として、表世界リアリティを保たなければならないのだけど、商店街のシーンといい、配慮が足りていない。

OPでは普通作画打ち上げが描かれているし、「ファイル5」では中間領域のために必須の場面なので、おまけとして、意図的にギャグで崩しているのだろう。

前述のように子供向けアニメとして作られたという私の読みが正しかった場合、このコーナーの存在理解できる。『鬼滅の刃』も本編とは関係のないギャグ風の次回予告をしているからだ。

その他

引きの絵がCGなのは何も言わない。『ラブライブ』はライブシーンで作画CGを組み合わせていたのが特徴的だったし、『裏世界ピクニック』もそういうアニメ、ということなのだろう。

アニメ監督の川崎逸朗氏によると“2021年アニメ新番組(中略)その全てがコロナ禍で作業されてきたもの”とのことなので、何なら、今後もこういった形式アニメは増えていくのだろう。

https://twitter.com/itsuro_k/status/1346667359788879874

空魚と鳥子、声逆じゃない? 別に不満とかではないんだけど、空魚の方が高音で鳥子の方が落ち着いた感じだと思ってた。そりゃまあ、オーディションりあるわけで、そこで逆パターンもやって結果こっちになったんだろうけど。これは完全に私の好みです。

いいところ探し

OPCHiCO with HoneyWorks

さすがに私でも知っている。ティーンのことはよく分からないけど、これはいいことなのでは。

オフィーリアと土佐衛門

オフィーリアと土佐衛門はいいアニオリだと思う。ただ、汚い例を先に出して、「オフィ―リアと取り繕ってみたけど本心では土左衛門呼びしている」の方がよかったと思うけど。

子供原作を読ませている

ウダウダと書き連ねてきたけど、アニメ化に際してこうやって実際に子供原作を読ませているだけで満点なんじゃないかな。子供ネットロア知らんでしょ、と思ってたんだけど、どうやら普通に知っているようでよかった。「日本おかし現代妖怪図鑑」なんて本も出ているらしく、妖怪都市伝説と同じくらいの認知度があるんでしょうか。

https://www.hayakawabooks.com/n/n194591ad11e3?magazine_key=m109bc51b7ac7

原作を読んでいるので不満が爆発したけど、初見だと楽しめるのでは。洒落怖ベースにした創作なんつーものを広めていいのか(面白さが理解してもらえるのか)とは思うけど、アニメ化で間口が広がるのはいいことだと思う。

所詮私はツイッターで騒いでる人なので、全然、みなさんは原作読んだりアニメ見たりしてください。裏世界ピクニックは最高に面白いので。

2021-01-06

ファンタジアビルドすき

富士見ファンタジア文庫ソシャゲ

酷評されてて公に言えないけどすき

ゼルガディスの再臨がダサいってまとめブログに書かれたけどすき

シナリオがなろうレベルって言われてるけど、そもそもなろうも出してるラノベレーベルが元だからノリが合ってると思う

ただ明らかにFGOのパクりなのは擁護できないしサンタ加藤恵ちゃんガチャ回して出なかったのはきらい

でもすき。前衛後衛を入れ替えて戦えるのすき。前衛NP貯めたら最後ボスまで温存する為に後衛と交代して乗り切って宝具ぶちかますのすき

クロスオーバーすき。好きなキャラが知らないキャラと掛け合い漫才しててクスっときた。今その知らないキャラ作品アニメ見てる

すきだけど勧められない出来なのは知っているから黙る

2021-01-03

anond:20210103171832

大衆の目に留まる為の足掛かりとして、箔付けるために連載する時代やで

レーベル入ることで業界コネが増えるし、消費者は手軽に消費出来るから需要はなくならない

でも本筋はSNS使ってバズること

anond:20210103171832

それはあるかもね

でも、二次で有名でも一次で知名度ない人なら編集スカウトして、レーベルに載せてもらうって流れはあるんじゃないか

そうすると有名になるし。

その雑誌カラーに合えば新しいファンがつく

そのあと、1人で商売始めちゃったら別だけど

anond:20210103171611

作り手側が出版社通さず売った方が儲かり始めてレーベルごと無くならないかな?

anond:20210103171209

レーベルは残ってても電子主体なんじゃないか

エロ漫画買いづらいし、売ってるところ少ないし、サンプル良さそうだったらすぐ読みたいじゃん

2021-01-01

anond:20210101120820

高野秀行 アヘン王国潜入記

ゲリラ支配するミャンマー北部に潜入し、アヘン栽培に密着するルポ

アヘンは悪だ!やめろ!という説教臭くはない。現地民と一緒に栽培していくさまが良い。

高野秀行さんのルポは、大学での探検部の体験を元にした「幻獣ムベンベを追え!」も良い。

前野ウルド太郎 孤独バッタが群れるとき

バッタを専門とし、死ぬときバッタに食べられたいと夢見る昆虫学者が、蝗害をもたらすサバクトビバッタ研究を親しみやすくまとめた本。

光文社新書で出ている「バッタを倒しにアフリカへ」も面白いこちらの方がレーベル的にも入手しやすいが、紹介した本の方が前なので、できるなら、孤独バッタ〜を先に読んだ方が楽しめる。

ジョン・クラカワー 空へ

1996年エベレスト大量遭難に偶然行き合った著者が記したルポツアー登山問題点や、標高8000メートルの山で徐々に限界に追い詰められていくさまが描かれる。

これで山岳遭難の本が気になれば、

同じく大量遭難を題材にした「K2 嵐の夏」

K2登山した女性登山家が次々なくなっていく様を追った「K2 非情の頂」

クラカワーの視点が気に入れば、

モルモン教徒が起こした事件を題材にした「信仰が人を殺すとき

自然の中で生きたいと、若者アラスカ荒野で生きようとし、結果餓死した事件を追った「荒野へ」

おすすめ

ノンフィクションおすすめは、まだあるけど、長くなりそうだからこの辺で切り上げる

2020-12-27

J-POP韓国に負けたのはJASRACのせいじゃね?ということについて

https://news.yahoo.co.jp/articles/b810b7c1a6021814129c103f5f46083c03ef4583/comments

JASRACのせいも大きいと思う。

動画とか作った時に好きな邦楽BGMとして使って宣伝したいとか思ってもブロックされる。洋楽K-POP収益化さえしなければ使える。結果邦楽はガラパコス化して認知度が広がらずあっという間に廃れる。外国人の耳に入る機会はない。K-POPは国や市民団体VANK一般人動員してまで海外宣伝して回る。日本宣伝する気はまったくなく潰したいとしか思えない

多分それJASRACが無くてもレーベル次第ではブロックするし、お目溢しをしてる他者を引っ張り出してきて「お前もお目溢しするんだよ!」は心のノート再走案件

JASRAC関係なくなるけど日本ガラパゴス市場ですが「日本コンテンツ」が億単位再生かいくのから目を逸らしてません?

JASRACが気軽に音楽に触れる機会を奪ったのが最大の原因でしょう。

利益を独占しようとして、マーケティングの幅を狭めてしまい、結局は、自分の首を絞めてる。

どこまでハードルを下げれば「気軽」かは知りませんが、ラジオで曲流れててCDも買えてサブスクもあるこの状況下で「音楽敷居が高い」とは思えない

この辺の指摘は「全エンタメ可処分時間取りあってる」話になるんだけどそれは今回どうでもいいや

2020-12-19

anond:20201219050236

元の記事はまあまあ賛同できる内容。普通にいい記事だと思うので読むこと推奨。

 

記事少女マンガ系統レーベル恋愛ものばかりしかかけないイメージ作家や読者らの)が固まっていることを憂いている話なのだ

なぜかこのブコメでは女性が抑圧されるという話に持っていきたいらしい

 

”バトルやファンタジーの要素が強い作品は「そういうのは少女漫画雑誌ではちょっと…」と拒絶され追い出されてしまう。”

というのに関しても、そんな作品マーガレットLaLa花とゆめ、なんだったらこ編集者Sho-Comiに持ち込んでも連載中の作品との毛色があまりにも違うようであればよそをお勧めされるだろう。無言の圧力と言っているが雑誌を読む層とのギャップがあると売れないってだけの話。伝統的な商品を売っている店に対してカジュアル商品営業をしたら失敗したみたいなことだと思う。

というかファンタジーやバトル要素ならまずはGファンタジーガンガン系列ヤングエースUPあたりかに持ち込もうと思うのが普通だろう。こういうとこからもこのブコメ書いてる人は多分漫画普段から読まないんだろうってことが透けて見える。

 

少女漫画作法で描かれた「少女漫画」が頂点を取っている”

ってのもおかしい。もとの記事では

”私は、女の子が読めば、どこで連載されていようとも「少女マンガ」だと思っています。”

とは言っているが、作法云々ではなく結局は少女漫画恋愛ものに縛られる必要はないという結構大事な話のはず。謎のマウント取りに昇華するのはさすがに酷い。

 

個人的には男も女も読む作品がふえてきたのだから特に読者の多い作品に関しては少年向け・少女向けというラベル付けの意味がないのではと思う

anond:20201219083255

ラノベ定義なんかも設定が云々キャラが云々挿し絵の有無が云々画風が萌え系かが云々というけど、結局「ラノベレーベルから出せばラノベ」が一番正しい気がするしなあ。世の中には買った本燃やして燃料にしたりsns炎上ネタにしたりする色んな用途があるんだから、その商品が何物かという正確な定義は結局売る側にしかできないと思う。

anond:20201219083255

最後レーベルまたぎの話として少女漫画を本気で復興させたいならジャンプに頼み込んで鬼滅の刃スピンオフりぼんマーガレット少女漫画家に描かせるとかするのが手っ取り早いんだよな

anond:20201219083255

少女漫画少女が読んでる漫画は全く別という根本のところを勘違いしてる。

少年漫画少女漫画といった呼び名はいわゆるレーベルで、ブランドカテゴリであって、実際の漫画の中身や顧客層とはまったく関係がない。

正論である

私は、女の子が読めば、どこで連載されていようとも「少女マンガ」だと思っています

これもそういう正論理解した上であえて言ってそうな気がする

関係ないけど前にヤングアニマル(青年漫画雑誌)で連載していた3月のライオンTVオススメ少女漫画として紹介されていて

どの雑誌掲載しているかよりその漫画作風と読者がどう思うかでその漫画ジャンルは決まるのかなって悩んだ事を思いだした

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