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はてなキーワード: 優柔不断とは

2021-06-20

真ん中取って、ワクチンにしようかと思うんだけど、どう

みんなワクチンチンするみたいだけど、わいは優柔不断からワクチンチンもノーチンチンも嫌やからワクチンにしようかと思う。

これってどう??

2021-06-10

anond:20210609151247

婚活中の独身女性コミュ力も大概ヤバいよ。

事例1。住所が〇〇区と書いてあったから、「〇〇区と言えば、●●(有名な繁華街)には良く行くんですか?」と聞いただけで「プライベートなことはお答えできません」ってシャットダウンする女。別に家に押しかけようとしてるんじゃなくて、共通話題見つけたいだけなんですけど。

事例2。次の週末に一緒に食事に行く約束をして「レストランAとB、どちらが良いですか?」と聞いて、AともBとも答えず、ただ「うふふー」と笑うだけの超優柔不断女。決められないならせめて「どっちでも良い」か「どっちも嫌」くらい言えや!

事例3。生理が始まった途端一言も口きかなくなって無言で帰宅する女。翌日「昨日は生理でした、すみません」とLINEしてくるが、10代の女子高生ならまだしも、30過ぎてそれ?そんなに体調悪くなるのわかってるなら、むしろその日はデート断ってくれや。

 

婚活ブログとか読んでると、女性愚痴書いてる人多いけど、男性側はあんまり愚痴っぽいこと書いてる人も少ないので、思い切って書いてみた。

男も女も大概よー。

2021-05-26

メンタリストDaiGO2chひろゆきのYotubeライブに投げかけられるツマラナイ質問を聞いていると

こんな悩みも自分自身解決できない優柔不断人間が増えているのかな?と思う。

今がそういう時代なのか、それともそういう社会の潮流なのだろうか。

そういう質問者からこそツマラナイ質問するのだろうか。

幸い、自分日常にはこういうツマラナイ質問をする人間ほとんどいないけれど、

世間の多くはこういうツマラナイ質問を悩んで日々生きているのが当たり前なのかなと思う。

標準偏差的に考えてみたら、世の中の半分は偏差値50未満の平均以下なんだよな。

2021-05-04

というか「自由」って、言い換えれば「覚悟のなさ」とも言えるんですよね。

自由ブレストして「発散」してたくさんアイデア出しをするのはいいけど、

収束」して決断しないのでいつまでも行動できないというか。

すぐ変えるのは良くも悪くも優柔不断朝令暮改、とも言える。「サンクコストバイアスを振り切り、ダメだったら捨ててすぐやり直す」という良い面もあるんですが。

死ぬほどキツいブラック労働イジメ学級なら命を守るために逃げたほうが正解だし、

仕事部活など新しい挑戦がちょっとでも嫌なくらいですぐ逃げるようではスキルが身につかない。

程度って難しいですね。逃げる自由職業選択の自由行使する判断は。

持って生まれてどうしようもない性別性質をいやだいやだ言うてるのも覚悟のなさと言えるでしょう

anond:20210504111931

2021-04-21

anond:20210421005750

失礼しました。

それらはどうやって導かれたか不明瞭で、内容も抽象的でバーナム効果だとか馬鹿にされがちだが、

それでも、示されるのは「AまたはBまたはC」みたいな優柔不断さではなく、きっちりとした唯一の解だ。

元増田は言っているので、ある人がある占いを1回行った時に、神によってその人に一回の指示がなされたと考えるんだろうね。

示されるのはきっちりとした唯一の解と言っているので、同時に二つ以上の占いを行った場合、それらの占い無効と考えているんじゃないか

元増田に聞いてみたいね

2021-04-19

占いは信じないが「神様」を信じている。だから、日々の占いを好んで読む

占い手法はどれも胡散臭いと思う。

それでも私は日々の占いを好んで読む。

こう述べると相手は必ずその矛盾らしきを指摘してくるが、私の中では何も矛盾していない。

なぜなら、私は世界を統べる「神様」という存在を信じ、胡散臭い占いにも、その「神様」の意図が示されていると思うからだ。

さらに言うなら、「神様」には、世界自分の思う方向へ向ける何らかの意図があり、

学習付けとして、その意図に沿う人間には何らかの利益がもたらされると思っているのだ。

まり占い手法自体は信じないが、占いの結果に「神様」が好ましい意図を含ませていると信じているので、好んで読むというわけだ。

なお、世界を統べる「神様」を信じるということは、特定宗教を信じることとは全く異なる。

どちらかというと、重力だとかの自然法則存在を信じるのに近い。

なんでこの世界はこんな上手く回っているんだろう!と思うから科学者自然法則としてその仕組みを数式化するように、

私はそれを統べる「神様」の存在仮定し、それを信じているというわけだ。

から既存宗教施設である寺や神社教会にはめったに行かないし、宗教儀式にも特に関心はない。

ただ、宗教儀式ではなく宗教的結果、例えば、おみくじ神託なんかは好きだ。

それらはどうやって導かれたか不明瞭で、内容も抽象的でバーナム効果だとか馬鹿にされがちだが、

それでも、示されるのは「AまたはBまたはC」みたいな優柔不断さではなく、きっちりとした唯一の解だ。

そもそも社会には仕組みがわからないものはたくさんあるだろう。

から不明瞭さや抽象性は、おみくじ神託などを批判する要素にはならない。

しかし、再度繰り返すことにはなるが、私はそのおみくじ神託をもたらす宗教自体を全く信じていない。

ただ、世界にはその全てを統べる「神様」が居て、その存在おみくじ神託なりに

その好ましい意図を含ませていると信じているから、それを好んで読むというだけだ。

そういえば、「神様」の存在を信じる理由は述べたが、その「神様」が意図を持ち、意図に沿う人間優遇すると信じる理由を述べていなかった。

それは、「神様」がそういうゲームを行っていると思うからだ。

すなわち、「神様」は自身存在をあらわにせずに、占いだとか天気だとか偶発的なもの操作することで

自身意図にじませながら、自身の思う世界を作るというシミュレーションゲームを楽しんでるんだと思うのだ。

だって宗教の説く神様っておかしくないですか?

人間をある高みに導くために、この世界に降りて宗教言論を説いて人間馬鹿にされ、迫害された上で、

この世界から去った後も、たった一人でこの世界メンテナンスし続けるなんて、そんな慈善活動を誰が好んで行うというんだろう?

それだったら、「神様」はシミュレーションゲームとしてこの世界を楽しんでいるのだ、という理屈の方がまだ納得できる。

から、これまで述べてきた「神様」という存在も、わかりやすいからこの表現を使ってみただけで、

宗教が説くような、人間を高みに導く存在というよりは、モルモット操作する実験者というのが私のイメージに近い。

なんなら、「神様」という言い方が気にくわなければ、「実験者」とでも言い換えてもらってもいい。

そうすれば、占い意味も改めてわかってもらえるだろう。

占いは、シミュレーターであるこの世界に、実験者が隠れた意図を示すためのコマンドひとつというわけだ。

それなら、実験者としては、その意図合致すれば、この世界存在がそれを学習するために好ましい動機付けをするはずだ。

から胡散臭いだろう占いを私は信じる。

占いの結果としてではなく、ゲームコマンド、つまり実験者の意図として信じるのだ。

私達にはその結果が偶発的に見えるからこそ、占いには実験者の意図を潜ませる余地があると私は信じているのだ。

最後一言

神様」が自らの存在をあらわにしないのは、ゲームとしての楽しみを保つためだ。

神様」が自らの存在を明らかにして、自分とこの世界関係を述べれば、この世界人間は確実にそれに従うだろう。

しかし、それではもはやチートモードであり、ゲームとしての難しさは消え、興を削ぐ。

から、「神様」は自分存在を消しながらこの世界を何らかの方向に向けるという、回りくどいゲームを続けているのだ。

そういや、興を削ぐと述べたが、本当に「神様」がゲームとしての面白みを感じなくなったら、この世界はどうなるのだろう。

そんな不安を感じながらも、今日占いを読み続ける。

2021-04-16

即席カップルラーメン

「来るかなぁ...」

「呼び出して来ないとかよっぽどやね」

レイプされるって勘違いされたかも」

「そのために女のウチに呼び行かせたんやろ?」

レズかもしれんし」

「アホ」

ラーメンまだかなぁ」

「...なんであんた好きな娘呼ぶ前にカップラーメン作ってんの?」

「おれ優柔不断から3分って決めたらいけるかなぁって」

「アホ」

お腹空いたし」

「アホ」

「伸びちゃうなぁ」

「鼻の下伸びてんで」

「ふふ」

なんやの急に気色の悪い」

「好き」

「...カップラーメンが?」

「おまえのことが」

「...アホ」

「帰ったか...」

・・・

「上手く行かんなぁ...」

・・・

カギ括弧やめろやだれかいるみたいやんか」

・・・

「一緒にカップラーメン食べれるおもったのになぁ」

・・・

「そしたらカップルラーメンや!言うて...」

・・・

ちくしょうまだ硬いわ...」

「...アホ」

2021-04-12

優柔不断性格

松屋に行くか

ラーメン屋に行くか

2021-03-25

anond:20210325182337

お金もらってるのに会わないなんていいんだろうか。

お金出してもらってるのに。大金を。

でも会わなくていいよとか、考えなくていいよって言ってもらいたくて、これを書いたんだよね。

夫には悩みを打ち明けてるんだけど、私が優柔不断なせいで、夫もどうしたらいいんだ?と言ってる。私もそう思う。どうしたら正解かわからない。

自分気持ちに正直になるなら、全く関わりたくないし、お金もほしくない。

お金をもらうと、何かしなければとプレッシャーになるから

2021-03-14

子供の頃に離婚した父親に連絡取りたいけど拒絶されるのが怖い

俺が9歳の頃に離婚した

原因は親父の虐待DV

母と逃げる様にして別居になり、そこから裁判所を経て離婚が成立した

離婚にいたる運びが穏やかなものではなかった為に、これまで親父と話し合う機会もなく、現在では俺も20代立派な大人になった

親父は既に還暦を迎えているのでこの先二度と生きて再会することのないまま死別する可能性も高まってきた

当然母は良い顔をしないだろうが、息子としては例え自分虐待した親父だろうと父親には変わりないわけで、やはり死ぬまでに一度、お互いに成熟した大人として向き合ってみたい気持ちがある

親父は個人事業主ホームページを開設しているからそこから連絡を取ろうとすれば取れる

しかし、親父から拒絶される可能性を考えると尻込みしてしま自分がいる

拒絶されたらそのストレスでようやく寛解に向かってきている持病の鬱が再燃するのではないかという不安もある

生来優柔不断もあって中々思い切りがつかない

2021-03-09

年上の女が苦手

自分はもうアラサーだが、年上の女が苦手だ。

職場とかなら別に何とも思わないが、いざ男女の関係になると滅茶苦茶苦手になる。

年下の女と付き合う事が増えて、それが顕著になった。

年下の女と関わるなら当然、自分リードするし、金は多めに払う。(若い子の方が男女の関係でも割り勘志向なので全奢はない)

話も女がぺちゃくちゃ喋るのを、喋りやすいように誘導したりリアクションとったりする。決断力を示すために優柔不断にならず気を張る。

甘えられたら全力で受け入れて、自分は甘えずに甘えたふりをする(ガチで甘えると気持ち悪がられる、好意を示す程度)

年下と関わるだけでこんなに疲れるのだ。

では年上の女はどうか。変わらないのだ。むしろ全奢は当たり前、コミュ力も高いレベル欲求されるし、年下だからと言って優柔不断は許されない。

リードしてくれる年下好きの女なんてごく一部なのだ。そういう奴はもうすでに結婚してる。コストは高いのに肌は年相応、良い所と言えばセックステクニックが上手いぐらい。

女性諸君想像してみてほしい。年上の男がママ扱いを求めてきて、「養って~」って言われたら。真顔になるだろう。

まぁそういうのを養うのが好きな一部のモノ好きが居るのも知っているが一部だ。俺はそうじゃない。

世の中の女性は「日本の男は年下好きできもい」とか言ってないで、20代後半、30代になったら年下をリードする器量くらい持ち合わせて欲しい

年上からパパ扱いされるほど気持ち悪いことはないか

2021-03-05

子供の頃から漫画家になりたくて、物心ついた頃から絵ばかり描いて生きてきたけど、

失踪日記吾妻ひでおとかど根性ガエル吉沢やすみ(の娘の漫画)とか読まなくてもだけど、

自分には仕事として漫画を描く能力も体力も足りないが、そもそも仕事としてやっていける自信がなかった

大学学部留年したので夏休みに一本描けなかったら漫画家は諦めようと決めて、

案の定、今でもだが基本的自分優柔不断なので、下描き段階で二転三転するような始末で、結局完成させられなかった

で、漫画家は諦めて、かといって学部材料工学とか制御工学仕事にするのも違和感があったんで、

結局、クソ雑魚ナメクジプログラマーになって今に至るわけだけど、

自分場合漫画家選んでたら今頃もっと人生失敗してたと思うとゾッとする

凡人にはプログラミングの方がよっぽど社会マネタイズやすい、単にIT土方で働くとしてもだ

絵の技術他人に羨ましがられることもあるが、社会で食ってくための能力と考えると潰しが効かない

色とかの知識UIデザインかには活かせるけど

2021-03-01

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(3)

戻る→anond:20210301080139

E・M・フォースター「ハワーズ・エンド

「人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」

つの家族の間を行き来しながら、人間記憶や、場所への執着を捉えた文章。それはまるで、漱石のいいところだけ抜き出したような文章だった。

ところで、同じ著者の「インドへの道」もいい。これは大英帝国支配下インドで、未婚女性が現地の男性暴行されたという疑惑を巡る話だ。女性を守ろうとする騎士道精神排外主義が結びつき、支配者と被支配者の亀裂が広がる様を描く、不幸にして極めて現代的な作品である冤罪をかけられたインド人が、「誰があんな不美人な年増を」と心の中で毒づくの、とても嫌なリアリティがある。たぶん、帯を工夫したら売れるし、どっちの「弱者」がより保護されるべきか的な話題で定期的に盛り上がる増田住民にも刺さるんじゃないかな。

ニコルソン・ベイカー中二階

切れた靴紐を昼休みに買うだけの、注釈だらけの何だかよく分からない小説。細やかな観察眼と都市生活者が思わず共感してしまう日々の経験で、要するにあるあるネタで延々と読ませる。すごい。こういうのが現代文学なのね、みたいに一席ぶつのにも使えるかもしれない。

真面目な話をすると、文学はいろいろな機能があって、それは作者の意図とはかけ離れているかもしれないのだけれども、その結果的機能の一つとして、その時代言語化されていないもの文字化するというのがある。だから文学賞を受賞した作品からと言って、実は今の自分が読んでも面白いかどうかは全くの別問題なのだ文章が巧みで、いかにも知的主人公知的な悩みを描いた文学けが主流な時代は終わっているのかもしれない。そういうのが好きな人古典で充分であるし、逆に言えばいろんな立場の人のきれいごとではないこじれた気持ちが知りたければ現代文学面白い

ヘルマン・ヘッセ車輪の下

理由は書かないが、自分は周囲の期待を一身に背負っていたエリート挫折する話が好きだ。前途有望な若者が、将来を棒に振ったり挫折したりする筋書きに対するこの偏愛ゆえに、自分は「ゲド戦記第一部の前半部分や「スターウォーズ」のエピソード3に対する執着がある。

生きていくとは何らかの失望を味わうことであり、時間をかけてそれらを味わいつつ咀嚼していく過程であるのだけれど、こうした自分のどうにもならない感情言語化した先行作品があることで、自分孤独ではないとわずかな慰めが得られる。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス伝奇集」

「鏡の中の鏡」「魔術」「薔薇の名前」などの元ネタとなる作品を書いた人。「バベル図書館」は聞いたことがある人もいるかもしれない。

非常に濃密な短編を書く人で、このネタで長篇普通に書けちゃうだろ、みたいなネタをそのまま短篇調理する。どの作品も非常に濃密で、読み解くのにエネルギーがいる。文体は簡潔で、物語必要最小限の描写できびきびと進む。ただ、具体的に何が起きているのか、そしてなぜそうなったのか、その設定の意味は何か、を追うには読者に教養要求される。読破すると、それ以上のものが得られる。読み終わったらカルヴィーノだとかスタニスワフ・レムの「虚数」だとかミロラド・パヴィチ「ハザール事典」だとかそういう沼にようこそ。

ジョン・ミルトン失楽園

キリスト教文学の癖にルシファーがめちゃくちゃかっこいい。地獄に落ちても神への反逆を続けよとアジる場面は音読したくなる。そのくせ、彼の弱く情けない姿もまた魅力的だ。アダムエヴァ楽園で楽しげにしているところを見て、自分には愛する伴侶もなく、人類に与えられている神から恩寵も既に失われたことを嘆く場面もまた、声に出して読みたい。そして、彼は人類への憎悪嫉妬のゆえに、アダムエヴァ堕落させる。この叙事詩の主役はルシファーだ!

紫式部源氏物語

好きなヒロイン六条御息所自分の意に反して生霊飛ばし他人を苦しめてしまうことに悩むのがかわいそうでならない。今でいうなら、好きという感情コントロールできなくて、それでも好きな人が振り向いてくれなくて苦しんでいるタイプで、感情エネルギーが強い自分としては大いに共感する。

他に好きなキャラクターというか、嫌なリアリティがあっていいと思うのは薫で、その優柔不断さがいい。「この子とつきあいたいけど、でもこの子そっくりな別の子はい雰囲気だしなあ」みたいな優柔不断というか欲深さは、男性心理をよく観察していないと書けない。そういう意味で、自分の中では紫式部評価がすごく高い。

アルベルト・モラヴィア軽蔑

情けない夫が不機嫌な妻に、お前それだけはやっちゃダメだろ的な行為を延々続け、妻から完全に軽蔑され、とうとう上司に妻を寝取られしまうだけの話で、一人称視点から延々と繰り返される言い訳はひたすらに情けない。ねえ、僕のこと愛してる? 嫌いになっちゃった? と尋ねまくって、わかっているくせにとぼけないで! 今忙しいから後にして! うるさいからほっといて! もう愛してないったら! あなた軽蔑するわ! と怒らせるのは、完璧反面教師であり、ギャグすれすれだ。

しかし、作者は妻のことを相当恨んでたんだなあ。

サマセット・モーム人間の絆」

身体劣等感を持つ主人公が、付き合うだけで不幸をもたらす浮気性の彼女を振り切って、幸せにしてくれる女性を見つける話。多くの人が何かしらのコンプレックスを持っているし、何であん自分に敬意を払ってくれない人を好きになったんだろうって記憶を持っていることだろう。王道過ぎるといえばそうかもしれないが、結婚してハッピーになる王道何が悪い

マルグリット・ユルスナールハドリアヌス帝の回想」

ローマ皇帝自分の治世を振り返る体裁でありながら、欺瞞自己満足をさほど感じないのは文体のせいなのか。時代性別文化言語も超えて、別の個人に憑依しながらも、己を見失うことなく語る著者の声は、他人視点に立って(歴史小説を書くとはどういうことなのかを、これからも厳しく問い続けることだろう。

中年や老人にならないと書けない小説がある。そして何年もかけて書かれる小説があり、構想から数十年が過ぎて着手される作品もある。そうした重みを持つ文学作品がどれほどあることか。

技巧も素晴らしく、文体も素晴らしい。こうした作品に出合えるのは、年に一度か二度だ。

吉田兼好徒然草

説教臭い頑固おやじブログ基本的には仏教説話が多いが、それらに交じって挿入される、「〇〇という迷信には典拠がない」だの「〇〇という習慣は最近のもので、本来のありようや精神とはかけ離れている」だの「〇〇という言葉語源を考えれば正しくは〇〇と言うべきだ」だのが、まさにその辺のおじさんがいかにも言いそうなことで面白い

ただ、それだけじゃなくて、第三十九段の「或人、法然上人に、……」のエピソードは、「とりあえずできるところから頑張ればいいじゃん?」的な内容で励まされるし、十八段の「人は己れをつづまやかにし、……」は身軽に生きていくことの幸せさを教えてくれる。

ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」

最高だった。ラヒリ大好き。体調崩すレベルで刺さった。アイデンティティの混乱という古典テーマもさることながら、ラストシーン過去と不在の人物記憶が、そして小説の全体が何気ないものによって濃密によみがえってくる様子がすばらしい。そのイメージプルースト以上に強度があるかもわからない。

これは、インテリインド系(ベンガル人移民第一第二世代の話なんだけれど、読んでいるうちに海外赴任者の寄る辺なさを思い、つまりイギリス暮らしていた自分の両親の境遇勝手連想させられ、ついつい感傷的になってしまった。随分と勝手な読み方だが、小説の読み方はいつも私的ものから構わないだろう。

外国では気候も習慣も何もかもが違う。両親の教えることと学校でやることが矛盾していて、両親が里帰りしても子供たちは故郷のノリについていけない、ってのが、すごくパーソナルなツボをついてくる。こういう経験がなくても、地方と都会として読み替えると、増田でいつも議論されている話にも近づくんじゃないかな。

H・P・ラブクラフト時間からの影」

正直なんでこの時代ラブクラフトを読むのか、というのはある。人種差別主義者だし、排外主義者だし、クトゥルフ物はパターンが決まっているコントみたいだし(人類理解できない名状しがたいものに触れて発狂するのが基本的オチ)。でも、彼の持っていた宇宙の巨大さと人類の取るに足らなさという感覚は、まさにセンス・オブ・ワンダーだ。そして、「人間感情の中で最も古くて強いのが恐怖であり、その中で最も強いのが未知のものへの恐怖である」という言葉の通り、究極的には理解できない「他者」という存在の恐怖にまっすぐに向き合おうとしたことを何よりも評価したい。

この作品が好きな理由もまた、不気味なクリーチャーが非常に知的であり、かつ知識欲が旺盛だということによっている。

U・K・ル・グインゲド戦記

一巻から三巻までは、ゲドという人物自我確立に始まり他者を助けることや世界を救う英雄行為が扱われる。しかし、実はゲド戦記は第四部からが本番なのだ。あらゆる魔法の力を失い無力な存在となった彼が、魔法のある世界いかに生きていくか。これは、老いに直面する男性物語だ。

そして第五巻! ゲドの生涯で一番の功績が、実は重大な誤り、人類傲慢に過ぎなかったのではないか、という仕事に生きてきた男性には非常に厳しい可能性が示される。

しかし、ル・グインはゲドにとてもいい歳の取らせ方をしている。果てしなく努力をすれば、男性女性を、女性男性理解できるのだと作者はどこかで述べていたが、その希望を見せてくれるし、そこに女性作家を読む喜びの一つがある。

男性気持ちがよくわからない女性にもオススメしたい。

ジュール・ルナールにんじん

いわゆる毒親について書かれた小説なんだけど、ねちねちしていなくていい。文体は軽く、描写も簡潔。だからこそ、彼の育った環境の異常さが際立ってくる。なんでこんな親子関係なっちゃったかについて掘り下げられることもほとんどない。

そして、暗鬱なだけの作品にならないのは、にんじん少年の異常なたくましさだ。ひどい目に合っても受け流し、冷淡な母から何とか愛されようともがいている。読んだときの年齢によって、感想は大きく変わるだろう。

以上。五十音順計算を間違って40冊の予定が1冊増えた。書いていて非常に楽しかった。

2021-02-25

ふえぇ」とは友達になれない

これ好きな人って誰なの?どこが好きなの?萌えポイント、教えてください。

少なくとも私はコレにときめいた経験がない。というか嫌い。これが出てきた時点で、Web小説を閉じる。

ネタでも揶揄でもなく、女主人公台詞としてこれを常用していることにビックリする。敵役の鳴き声ならまだ分かるんだけど…

優柔不断で直ぐに泣き出したり、気弱で声がちっちゃかったり、謎の鳴き声を発するキャラクターイマイチ好きになれない。

私の性別が女だからアニメ的な女の子言動に「それはねぇよ」と突っ込んでしまうのかもしれない。常に頭の隅で、創作登場人物リアルに居たら友達になれるか好感度を持てるか、審査をしているのだと思う。

学校職場で「ふえ〜」なんて言ってたら、いくら可愛くても全方面から白い目で見られる。たぶん、男だって現実世界でコレを聞いたら引く。

無理だなあと思う。ふぇぇって、なんじゃそりゃ。何が可愛いんだ。気に入らない。

さらに気に入らないことに、それを好きな人一定数いるんだよな〜、不思議

とにかく、面白そうな話を見つけたと思ったら「ふええ」が出てきた時の悲しみと言ったらない。

2021-02-17

源平→源氏VS平氏という分かりやすい構図。ラスボス格の清盛に対して、一度は敗れた源氏御曹司辺境で力をつけて逆襲するというオーソドックス貴種流離譚。ただし、めぼしいキャラクターが他に義経木曽義仲くらいしかおらず、平教経とかいうよくわからん奴を義経ライバルに据えてしまうくらい平氏側の人材がいない。あとみんな似た名前で覚えづらいのも地味に難点。

南北朝→敵味方が目まぐるしく入れ替わってマジでよくわからん。大きな戦で決着がつくということもなく延々と争い続けている。勝ったら身内で争いはじめる。負けてもゴキブリのように復活する。主人公格のくせに何をしたいのかよくわからない尊氏もさりながら、「優柔不断な後醍醐」像が定着したのもグダグダ感が増している要因かもしれない。後醍醐評価路線でやればワンチャン

戦国時代群雄割拠で各地方ドラマがあり、群像劇としてさまざまな視点から物語ることができる。天下人になったと思われた信長本能寺死ぬという驚きの展開、秀吉の驚異のサクセスストーリー、そして家康権力掌握が関ヶ原という天下分け目の大戦で決まる分かりやすさ。消化試合感のある大坂の陣真田幸村のおかげで最後の盛り上がりを見せた。やっぱ戦国時代っきゃねえよ。

幕末暗殺粛清陰謀歴史が進んでいく陰湿さ。打つ手打つ手裏目幕府。ただのテロリスト集団長州。佐幕の強硬派として長州いじめていたくせにいつのまにか幕府を裏切っている薩摩奥羽越列藩同盟でもうひと盛り上がりあるかと思ったら瓦解して終わる戊辰戦争維新の最大の功労者無駄に戦いを起こして惨めに死ぬ西南戦争。全体的にグダグダで、スカッとした盛り上がりに欠ける。キャラ人気に頼る他なし。

2021-02-15

優柔不断すぎて死にそう

鬼滅の刃」全巻家にあるのに、読まずにアニメ映画を繰り返しみてる変態です。

漫画の途中までしか映像化されてないので、メチャメチャ続きが読みたいです。

でも、漫画アニメの順より、アニメ漫画の順のほうが楽しめる気がして、無限列車以降は読まないように寸止めしています。気が狂いそう。読みたい、知りたい、でもストーリー知っちゃったら、アニメの楽しさが減りそう。苦しい。

今日本棚から吾峠呼世晴先生が誘惑してきます。苦しい。

2021-02-02

最近薬局コンドームを買っても紙袋はもらえない

一月三十日(土)

彼女オンラインデート映画を見た。外出できないのは残念だが、緊急事態宣言下なのでやむを得ない。妹は毎週のようにテニスに、父はコンサートに一度だけ行っているので自分だけ自粛するのはやや釈然としない。なるほど、こういう心理的機序自粛警察が生まれるのだな、と一人納得している。しかし、彼女と一緒に過ごせば当然食事をしてマスクを外すわけで、二人に比べれば自分デートのほうが感染を広げてしまリスクは高い。彼女に移してしまう恐れまでもある。それに、ズームを使ったデートは自宅で一緒にだらだらしているみたいで、これはこれで楽しいテレワークもできるだけ利用しつつ、感染の終息を願う。

一緒に観た映画については、プロットが甘いという点で二人の意見が一致した。二人が好きなものが一致するのは大切だが、嫌いなものが一致するのも大切で、むしろ後者のほうが重要かもしれない、と聞く。

ところで、この映画が気に食わないもう一つの理由が、かつて一緒にデートしたが結局おつきあいできなかった女性と見に行った映画からだ。今の彼女とその映画を見たので、なんというか怨念成仏した(自分提案したわけではない。見たのは彼女がずっと気になっていたからだ)。他にも、別の女性と一緒に行った場所彼女を連れて行っているので、記憶混同がないように綿密に日記をつけないといけない。

さて、彼女についてだ。彼女はおっとりしているというか善良というか、自分ぼんぼんである以上にお嬢様な感じがする。映画があまりきじゃなかった、思っていたのと違った、というときにも言葉に棘がない。そういわれるとなんだか一緒に笑えて来てしまう。以前は、もっときびきびした女性と付き合ったほうが楽しいのではないかとも考えていたのだが、結局そういうタイプ女性とのデートは長続きしなかった。鋭いタイプ女性自分のことを優柔不断でまどろっこしいと感じるのだろうか。学生時代に憧れていた女性もそういうタイプだったが、結局振り向いてもらえなかった。

ここまで書いて、そういえば自分と長くデートしてくれた女性は全員山羊座だった気がして確かめてみたのだが、確かに一番多いのは山羊座だった。でも、他に十月まれとかもいたので、自分記憶いであった。

彼女はとても真面目で物事真剣に考えてくれる。真面目だからセックス結婚した後がいいと言う。彼女がそう思うならそれでいい。もっとも、神様に真面目な彼女をお願いしたとはいえちょっと真面目過ぎやしませんか、と感じる日もないではない。自分が何をおかずにオナニーしているかがばれたら困惑させてしまうだろう。

一月三十一日(日)

今週もジョギング。先週と比べればずっと暖かい。今年の冬は年末年始が一番冷え込んでいた印象がある。一番寒い時期を半袖にウインドブレーカー羽織っただけで乗り切ったので、ウエアはしばらく買い替えなくてよさそうだ。単純に買い物が面倒なだけのことだが、気温の変化に対する抵抗力がついたかもしれない。もっとも、半袖のウエアがボロボロになってきたので買い替えろと家族には言われている。夏からずっと着てきたのだから無理もない。

寒さは平気だと言ったものの、北向きの自分の部屋の寒さには参る。温度計の示す温度の割にコンクリートの壁から冷気がしみ込むので体感温度が低い。低温下で運動するよりも、少し冷える部屋でじっとしているほうがずっとつらい。ジョギング真冬でも汗だらだらになるのに対し、部屋では布団をかぶっていたくなるほどだ。

そういえば、先日の日記TENGAを購入しても紙袋がもらえないことについて言及したが、今週は試しにコンドームを一緒に購入した。やっぱり袋はもらえない。予想はしていたが、環境を守る方向に本当に強く舵を切ったのだなと感じた。

ジョギング帰りに近所の公演の傍を通ったら工事をしており、見通しの悪い茂みが刈り取られていた。小さい頃はそこに隠れて遊んでいたものだが、不審者が出たのだろうか。遊具も随分と安全ものになった。金属製からプラスチック製になり、九十度近くあった滑り台の角度もずっと緩やかになり、むやみに飛び降りられる個所もなくなった。

夕飯後、父親に「プリニウス」のX巻を貸す。

二月一日(月)

最近韓国料理を口にしていない。原因の半分はテレワークで、もう半分はなじみの韓国料理屋の混雑だ。昼休み時間はそれなりにあるが、寒い中店の外で待たされるのは面白くない。もう一年ぶりくらいになるだろうか、かつて通っていた韓国料理屋を訪れたが、やはり数分待ちだという。別に五分程度なら待っても構わなかったのだが、少し行ったところに別の韓国料理屋があることを思い出したので、そこに行ってみた。久々の新規開拓だ。石焼ビビンバはおいしかったが、やはりタンパク質が不足してしまう。そういうわけで、本日の間食はベビーチーズとした。

で、会計をしようとしたら財布を職場に忘れていたことに気づいた。荷物を店に預け、職場まで戻る羽目になった。なお悪いことに、エレベータの定員が三密回避のため少なくなっており、いつも以上に行列ができていた。確かに毎朝九階まで階段を使っているのだが、昼休みが終わるまでに往復しなければならないため、いつもよりも速足で昇らされることとなった。やれやれ! しかも午後の仕事は十二階でだった。

帰路、職場前の書店のぞくが、目当ての漫画の欲しかった巻がない。アマゾンで頼むべきか。実は、朝一番書店に足を運んだのだが、新型コロナのせいか開店時刻を遅らせていたので、書店に向かったのは二度目。どうも今日は間の悪い一日であった。電車が少し遅れさえしたし。

今週は新しい韓国料理屋のプルコギカレー屋、ビーフカツレツ屋を開拓しようと思う。筋肉食堂も気になっている。夕飯はおでん

2021-01-06

大学院修士卒業してすぐに就職、一回転職を挟んで約15年休みなく働き続けてきたけど、気付いたら3000万円貯まってた。

貯金1000万円強、株式が2000万円弱。でもお金の使い道があまり思いつかない。ネット募金は時々やっている。一回あたり数万円募金する。

 

特に節制するようなことをしてきた印象はない。稼ぎもとりわけ良いわけではない(年収700万円くらい)。一人暮らし賃貸)をして10年くらいになる。

いちいち毎月収支を突き合わせてどれくらい貯まったか、ということをしたことがない。お金をおろす時に残高を確認するくらいである。

 

自分特性見直してみると、徹底的にお金を使わないようなスタイルのようにも思える。

 

・飲まない、以前飲んでたけどやめた、元々下戸

・打たない、ギャンブルガチャに興味がない

・買わない、他人との交流を通して性欲を解消したいと思わない

遠くへ旅行に行きたいと思わない

お金のかかる趣味がない(Youtube見るくらい、カメラレンズ100万円くらいつぎ込んでいるが、通算15年くらいなので年あたりではかなり安価だと思う)

流行に乗った服を買おうと思わない、高級鞄や腕時計に興味がない、去年買ったもので一番単価が高かったのはソニーウォークマン(8万円くらい)である

・家や自家用車を買いたいと思わない

・夜のお店を回って豪遊したいと思わない

・友人と呼べる人がほとんどおらず、付き合いにお金が出ない

 

一体何が楽しくて生きているんだという感じだろう。自分でもそう思う。

しかし、これくらいお金が貯まっていると、以下のようなメリットがあるように思える。

 

給料日を気にして行動をすることがない

判断基準最上位にコスト考慮しなくてもよい

・もしもの時のための保険に加入する必要性を感じない

・安さ重視で選んで損をすることが少ない

懸賞とかくじとかお金ばらまきとかに惑わされない

 

やはり安心感がある。貯金のもの生活保険として作用しているように思う。

 

このような特性になったのも親の影響が大きいと思う。

両親(特に母)は、子供ある意味溺愛しており、望みもしないのにものをどんどん買ってくる性質があった。

家は共働きで稼ぎも良かったわけではなく、おそらく下から数えたほうが早いくらいの貧乏であったにもかかわらずである

その結果家の中は常に乱雑としており、安物のおもちゃがそこら中に転がっていた。

子供に好きなものを選ばせるというようなこともしなかったので、その機会を失うことでひどく優柔不断気質を獲得した。

おかげかどうか知らないが、今住んでいる家は飾り気のないものとなっており(座布団ひとつない)

散らかってはいないが他人を家に呼ぶこともできないのである

 

もう人生も折り返しに来ようとしており、恋人や家庭を持つ予定も気持ちもない。

億万長者になることも多分ないが、逆によっぽど運が悪くない限りは貯金を使い尽くすことな寿命がくると思う。

 

2020-12-30

anond:20201230225207

元増田優柔不断でどっちつかずなとこ俺も嫌いだけど

そういうお前は自分の子供を絶対幸せにできるって自信あんの?

2020-12-27

anond:20201227053037

それなりのイケメンで(女に不自由してなくて)、機嫌のいい時は引っ張ってくれて(機嫌の悪い時は自分勝手で振り回して)、自信満々に面白おかしく話す(根拠ない自己肯定感自分第一、尽くしてもらうのが当たり前)で、ささいなプレゼントも渋るような金のない(金があったら男はモノで機嫌をとろうとする)男を好きになるのはやめた方がいいよ

ダサい恰好で、優柔不断で、話も面白くないけど、金はそこそこ稼いでくるけどアプローチキモい男を選んだ方が幸せになれるよ(ドキドキする人生は送れないかもしれないけど)

恋愛は惚れた方が負けなんです

2020-12-16

引っかからないと思っていたマルチ商法に巻き込まれた件

マルチ商法。耳なじみの良い言い方をして最近ではネットワークビジネスなんて言うらしい。合法だけれど聞いてあまり気分の良いものではない。

私はどんなメーカーが「それ」に当たるか知っていたし、中学高校消費者の授業でもやった。

大学時代社会人になっても周りにそんな人はいなかったし、近づこうとも思わなかった。

からいざ勧誘される状況になった時、断ることができなかった。

私は絶対マルチ商法には巻き込まれないと思っていたのに。

■はじめに

自分趣味きっかけで付き合った友達マルチ商法関係者だったら。もしも巻き込まれしまったら。相手がどんな手を使って断りにくくしてくるのか。優柔不断で情が出てしまタイプ人間がどうやって縁を切ったのか。

自分と同じような人が今後生まれないように、巻き込まれて本当はやめたいなってちょっとでも思っている人のふんぎりがつくようにここに書くことにした。2020年も終わり掛け。ストレス人間関係清算して、浮いたお金を好きなことに使いませんか。

■会員になってしまった経緯

今年の春先…コロナで外出自粛が続いていた折、ツイッター趣味アカウント面白いツイ―トをするA子に出会った。聞けば歳も近く話しやすい。すぐに意気投合リプライを送りあう仲になった。

プライベートの話もするようになり、お互いの仕事の話をちょっとだけ聞くようになった。A子は駆け出しではあるもの美容系の仕事をしていると言った。その内容がオンラインカウンセリングできるモノ(これ自体マルチも何も関係ないよくあるサービスである)だったため、興味があった私はカウンセリングを受けた。その時は勧誘なんてなかったが、会話の中で私は自分の肌悩みであったり、ダイエットをしたいんだよね、という今後の予定をそれとなくしゃべっていたりした。当時の私はA子の「有資格者」「プロ」としての仕事をみてすごいなあとただただ思っていた。

少し日がたつとA子から、『こないだ肌荒れとかダイエットで悩んでるって言ってたよね?話聞いてもらうといい人がいるんだけど紹介しようか?』と連絡が来た。そりゃあこの類の話は専門家に聞いてもらったほうがいい。そう思って私は承諾してダイエットに関する勉強会ネット会議)に参加した。そこには私やA子以外にもいろんな年齢性別の方が参加しており、必死メモを取っていて少し面食らったが、有名大医学部卒の人が話をしてくれた。で、最後に出てきたのがサプリメントプロテインの紹介だった。

そこでやっと、少しだけカネのニオイを感じとった。なんか違和感がある。そう思って商品名検索すると、マルチ商法で有名な企業(X社)が出している商品だと分かった。(パッとブランド名商品名ロゴマークを見ただけでは、その社の商品だとはわからないようになっている)

まじか…と天を仰いだがもう遅い。なぜならもう一人のマルチ商法関係者(A子でもなければセミナーの講演者でもない)に直接会う約束を取り付けてしまっていたからだ。

週末出会った女性エステ経営者だといった。自分の肌悩みを話しそれに対してなぜ起きているのかメカニズム説明される。くそうなるほど納得できる気がしてしまう。そして、X社への会員登録美顔器・基礎化粧品の購入を勧めてきたのだった。(A子が友人として紹介してくれている手前、彼女尊敬している人とのスケジュールドタキャンするほどの勇気はなかった)

マルチ商法の会員と聞くと、商品を買い込み、在庫が出ないように人に売りさばき、あるいは自分の子、孫の会員に買わせ売りさばかせ…という「ビジネスの会員」を思い浮かべていたし、私もそういう認識があった。が、勧誘されたといっても私の場合ビジネスをする会員ではなく「商品を買うだけの会員」であった。

“人に迷惑がかからず、自分がイチ消費者として判断して支払うならいいかな…”

そうして私は購入を決めてしまった。しかしながら商品を購入するには、すでに会員になっている人間からの紹介による会員登録がいるようで、私も紹介者番号を入力するようにいわれた。

入力して出てきた紹介者の名前はA子の本名だった。

おそらく…これはおそらくなのだが、紹介料マージンのようなものがA子に入っていく仕組みなのだと察した。その時、対等だった友人としての関係が捻じれたような気に襲われたが、気にしないようにしていた。もちろん一度A子にも、これはマルチ商法で有名なところの商品だよね?怖いんだけど。と問うてみたが『私はいいモノだと思って使ってるんだ!使い続けてたら調子もよくて後悔してないし』とハッキリ言われてしまう。彼女自身に辞める選択肢はなさそうだった。

結果「A子自身共通趣味の友人としてはいい子だし」「商品が粗悪なわけではないし」「使い心地も悪くないし」…私は自分にそう言い聞かせて商品使用し続けることにした。

■人付き合い疲れ、拭えない疑念

商品をただ買って使用するだけならば、(カネを支払うというより取られる感覚なのでもちろんいい気分のものではないが、)私とA子とマルチ商法会社(X社)の3つしか関係者がいない。問題は…私が嫌悪感を覚えたのはネットワークビジネス名前の通り、マルチ商法のあらゆる人脈、界隈から(縛り付けるように、つなぎ留めるように、辞めにくいようにするため)声がかかることだった。

健康系のセミナー:一回料金○千円だけどそのあとはタダでカウンセリングしてくれるよ!と言われたが、初回のカウンセリング以降相手からの連絡はナシ。

美容系のセミナー:X社の商品を正しく使ってもらい効果をあげてもらうためのセミナーがあり、X社のビジネスを行っている人間スタッフとして参画している。その会社の各地方都市拠点ないし、間借りした賃貸の一室(外向きにはエステと称している)で行われる。内容はいたって普通必要なのは購入している商品だけで教えてもらうのはタダ。(私の場合は)強引な勧誘はされない。

・新商品の発表会やパーティー:日頃の感謝利用者さんにお伝えするためにやるんだけど、どうかな?と誘われる。言ったことはないけどこれもタダらしい。

しかもこれらに参加させるためにLINEが来るのだが、決まって必ず『〇〇ちゃん、▲月●日ってあいてるかな?』とだけ連絡がくるのだ。要件を言ってくれ要件を。参加するかどうかは他の参加者と中身によるんですよね。断るのも傷つけずに断る理由つくるのもめんどくさいんだから…。私はだんだんこの類の誘いにイライラしはじめて、最後のほうには都合が悪いことをにおわせて返信したり、今月は忙しいので無理、で乗り切るようになっていた。

ちなみに私はこの中だと健康系のセミナーに1回と、美容系のセミナー複数回参加したのだが、美容系のセミナーに行ったときものすごく疲れた

―『え~〇〇さんめっちゃいい感じ!写真とってインスタにあげてもいいですか?』(彼らはそれぞれセミナー活動をUPするマルチ商法界隈専用のインスタグラムアカウントを持っていて、そこに活動内容を投稿するためのもののよう。)さすがにこれは断ったら引き下がってくれた。(ちなみにフォローしているだけでハイパーキラキラアカウントのごとく商品を使っているところやいい感じの場所でのディナーがアップされる。受動的にいい生活を見せつけられるのは疲れる。)

―『わ~!汚れが沢山取れましたね!』

「は、ははは~そうかも~」(いや、大量に顔面に塗った薬剤が美顔器についてるだけですよね…大して色も変わってないし)

―「使い続けて○か月たつんですけど全然よくならないです…疲れちゃったな…」

『私もそうでした!でもある程度“念”みたいなのって大事で、心に言い聞かせるんです…これ使ってれば肌荒れも治るんで!…ってこんなこといっちゃいけないんですけど~笑』

「あ~もう少し頑張ってみますか~」(は?言っちゃいけないことをわざわざ言うなよ…てかこれ薬機法違反なんじゃないか?)

とまあこんな感じで、心の中に疑問符大量発生する話を毎回されるうちに、疑念はどんどんどんどん大きくなっていった。この頃になると、好きな化粧品を気軽に使えないことや、旅行に行く時・友達が遊びに来た時・実家帰省する時に商品をコソコソもって帰らなくてはいけないことに、段々不自由さを感じるようになっていった。

■退会の引き金

彼女カウンセリングを受けた後かつマルチがらみだと気づく前の時期に、私はリア友にA子の話をしていた。彼女も以前からその類のカウンセリングを受けたいと言っていたので、年齢も近くて話しやすいよとA子を同期に紹介していたのだ。

友人からはA子と直接会ってカウンセリングを受け、その後プライベートでもあったと報告を受けた。その時はマルチ商法をすすめられたなんて話は聞かなかったし、私が商品を買っていると知られるのもなんとなく嫌だったので、彼女に「A子がマルチ商法商品をすすめてくるかも」とは伝えなかった。

その数週間後、彼女から不安そうなLINEが届いた。

「A子ちゃんカウンセリング無料エステがセットになってて、そのエステ今日行ってきたんだけど、そこで進められたのがマルチ商法商品だった…」

…血の気が引く思いがした。これは正直に言わなくてはいけない、怖い思いをさせてしまった。自分にとってよりリアルな、より付き合いの長い人間関係侵食されたのである。当初私が会員登録した時の「私以外には迷惑がかからない」が崩れた瞬間だった。

幸い彼女意志が非常に強い人間だったので、当日の勧誘を断ってきたが、住所や名前などを記入したことを後悔していたようだった。話を聞けば聞くほど、A子との友人関係は続けたいが、X社の会員でいることをやめたい、とハッキリ思うようになった。

■退会とブロック祭り

先程も書いたように、リアル人間関係侵食されたことが許せなくて、私は本格的にX社からの退会のタイミングをうかがうようになっていた。しかしながら、問題点が3つあった。

SNSアカウントを知られてしまっていること

これについては、A子以外のX社関係者を全員ブロックして、最後にA子だけと1対1で話をすればいい、と考えた。

② A子自身との関係性は悪くなかったこ

友人としての関係性を続けるか、彼女もろともブロックしてしまうかは私個人として一番悩ましい点であった。ブロックするにしても、こっそりやるかきちんと相手宣言するかも迷うところであった。

複数人間に、自分の住所や氏名を渡してしまっていること

これは完全に自分が油断していた。名前は致し方ないとして、住所はいずれ引っ越すのでそれまで落ち着いて過ごせればいい。(こうならないためにもやはりマルチ商法には巻き込まれものではない)仮に何かされても裁判をおこせば自分に勝ち目があるし、相手方も自分ビジネスの評判をわざわざ落としことはしてこないはずと判断した。

そのうえでまずは出会った関係者全員をブロックした。とりあえずこれで変に部外者に加勢されて、変な取り込まれ方をされる心配はない。

問題は②だったが、ひとりで考えていてもしょうがないし、踏ん切りがつかなかった。冷静な、客観的他人視点必要だと考え、私は昔から仲良くしている地元の友人に久方ぶりの電話をかけ、事の経緯を洗いざらい話しどうすべきか意見をもらうことにした。

地元の友人の回答は「“マルチ商法やってること以外はいい子なんだけど…”ってことは、マルチ商法やってるから不快だと思ってて、付き合いにくいってことなんでしょ」「このままダラダラ続けるなら何も変わらないし、またつけ込まれ可能性が否定できないよ」「タダで何かしてもらったりしてるけど、そのたびに情が出ちゃったり辞める申し訳なさが蓄積されてくよ。続ければ続けるほど辞めにくくなる」「A子ちゃんとも直接あってないんだし、今が辞め時だと思うよ」「思い切って全部切りな!」とのことだった。私は深く納得した。この数か月で受けた勧誘とは比べ物にならないくらい、私を知っている人間が私のためにかけてくれた言葉と感じたからだ。その後友人は、私が彼女に退会の旨と別れの言葉送信し、ブロックしたことを報告するまで通話を続けて背中を押してくれた。もちろん友人としては好きな相手からブロックするのは心苦しかったけれど、リアルな友人関係ではなかったのが救いだった。これは心を鬼にするしかない。今回の件をきっかけに友人を失うリスクに気づいて、マルチ商法から足を洗ってくれたらそれでいいと思った。これはお互いのための勉強なのだ

こうして、11月に別途X社の退会処理を終え、私の数か月間のマルチ商法巻き込まれライフは幕を下ろしたのである

■おわりに

この文章目的マルチ商法やX社の商品批判ではない。この件に関してはいろんな意見があって、そのような文章はこの世にあふれているからそれぞれが読んで判断すればよいと思う。(しかも私はビジネス破産したわけでもない、序の口で折り返した人間である。)

ただ、マルチ商法って案外近くに潜んでいて、いつの間にか忍び寄ってくるものだってことを知ってほしくて書いた。ここに書いた内容がビジネス勧誘入り口かもしれないし、自分のより大切にすべき人間関係や、純粋余暇として楽しんでいたい趣味をいつの間にか侵食してきていたら、これほど不幸なことはないと思うからだ。

自分お金搾取されていると感じながら付き合う友人は、本当の友人と言えるだろうか?

趣味純粋に楽しめなくさせてくる相手は、本当の友人と言えるだろうか?

ちょっとでも継続を迷っていたり、後ろめたさを感じている会員の方はこの文章を読んで「相手を知り」、そのうえで身近な信頼できる相手にぜひ打ち明けてほしいと思う。

もしも友人や娘息子からそういった相談マルチ商法に関わっているがやめたいんだよね、と本人が思っているケース)を受けた周囲の方は、怒らず責めず論理でへし折ろうとせず、まずは本人の話を聞いてあげてほしい。自覚があること、やめようと思えたことを肯定的にとらえて、退会に向けて背中を押してあげてほしい。

少しでも多くの人が、望まない、不自由お金の使い道から解放され、しこりのある人間関係から解放された状態で、新年を迎えられることを願って。

2020-12-12

[] #90-1「惚れ腫れひれほろ」

地球は回っている。

そして太陽のまわりを周っている。

いわゆる自転と公転ってやつだ。

これらが巡り巡って、太陽地球を照りつける箇所が変わってくる。

それによって気温が上がったり下がったり、明るい時間も増えたり減ったりするんだ。

その変化を俺たちの世界では“四季”だなんて表現するけれど、この言葉最初に考えた人はきっとロマンチストだろう。

または底抜けポジティブシンキングだと思う。

だって客観的に考えて、季節が変わったら面倒くさいことの方がずっと多い。

それを良い事のように解釈する人もいるけれど、実際は煩わしいことだらけだ。

夏は海で遊べるけど、それは暑いことの裏返し。

猛暑を誤魔化すための対症療法しかない。

秋の公園紅葉が綺麗だなんて言うけどさ、むしろ銀杏臭くて最悪だよ。

暑いんだか寒いんだかハッキリしてなくて、優柔不断なところもダサいし。

冬は雪が積もって特有の遊び場になるけど、そのせいで交通は不便になるし、家の雪かきとか手伝わされる。

その時にできた泥と混ざった雪の塊を見て、白銀世界なんていう奴がいたら俺は笑うね。

だけど俺たちに惑星の動きなんてどうこうできるわけもないし、グチグチ言ってばかりいられないのも確かだ。

だったら多少は前向きに考えるくらいが生きていくには丁度いいんだろう。

でも、変にこじつけるのはどうかと思うけれど。

例えば春は恋の季節とかって、別に春じゃなくてもいいだろ。

恋愛漫画を読んでる時のタオナケを見てると、つくづくそう思う。

“恋に恋してる”っていうのは、正にああいう感じなのかもしれない。

…………

「はあ~、今週の『君に読むトワサガ』だけど、ちょーエモーショナルよぉ~」

その日もタオナケの心はオールシーズン狂い咲き満開。

彼女植物プラントを維持するためには、恋愛漫画必要不可欠なんだ。

「マジたっとい、感じ入るわ……」

「それ先週も言ってなかった?」

「言ったかもしれないけど、それは今週言わない理由にはならないの!」

そして俺含む他の仲間達は一歩引いた場所から対応する。

これも、いつも通りだ。

だって俺たちには、こういう恋愛モノの良さがイマイチからない。

物語花形は結局のところバイオレンスだ。

惚れた腫れたで口ケンカするのが、切った張ったのケンカよりエキサイティングとは思えない。

「はあ……この良さが分からないなんて、あんた達はガキね。少しはシップー君を見習ったらどう?」

シップー君”っていうのは、タオナケが読んでる漫画の主要人物だ。

常に主人公を気にかけて理解共感言葉を投げかけ、爽やかなスマイル無料提供してくれる。

まあ“如何にも”すぎて、逆に珍しいタイプ恋人役だ。

そんな実在人物や団体とは関係のないものを持て囃し、挙句に見習えと要求するのは俺たちよりガキっぽくないか

それに、もし言われたとおりシップー君の真似をしても、それはそれで「あんたらキモいわ」って言ってくるだろう。

恋愛漫画モード”のタオナケは理屈の外にいる。

から俺たちはこういう時に、タオナケの粗熱がとれるまで放置するしかないんだ。

次 ≫

2020-12-07

優柔不断に押しつぶされそう

日常生活における些細な決断で異常なほどに迷ってしまい、無駄時間を費やしてしまう+精神的に疲弊してしまうことに悩んでいる。

例えば、休日に来ていく服を決めるとき

悩んだ挙げ句、A or Bの2択に絞る→Aに決定→一度外に出る→「やっぱりBの方がいいかも」と思い再び自宅へ→Bを着て出発→「……いや、やっぱりAがいいや」→道を引き返す→やっと出発→「なにやってんだろ自分……」

ということが今まで何度かあった。

他にも、日々の買い物や食事最後まで選択肢を絞れないことがしばしば。

ただし、他人関係している場合(例:友人と外食する場所を決める)は例外な気がする。

主観ながらも相手気持ちを汲んだ上で選ぶことができるからかもしれない。

とはいえ、迷いすぎることが頻発すると当然疲れるし、自分判断力に自信を失いつつあるのでなんとかしたい。

長所短所を紙に書き出してみたり、コイントスを行う手法はあまり効果を感じなかったので、やはりなにか考え方を変えるしかないのだろうか……。

オドオドしたブスが嫌い

卵が先かニワトリが先かは分からない。

ルッキズムを語りたいとも思わない。

とにかくオドオドしたブスが大嫌いなのだ

知り合い、同僚、友達関係性はどうであれ、見目麗しくない、ちょっとしたことでモタついたりオドオドしてる女(ブス)を見てるとイライラする。

もちろん容姿が美しいことだけが正義ではない。

見た目が美しくても、性格最悪…という人も中にはいるだろう。

ただ、私の周りの美人達は皆性格が良くハキハキしている。

人のことを気遣える。人に優しくできる。協調性がある。趣味が多い。

周りで、オドオドびくびくしたり、卑屈な考えを持ってたり、(明らかに間違っていても)自分の考えを正当化しがちで「ぼっち」になる人に、不美人が多いのだ。

オドオドしたブスは、何も悪いことはしていないのだから堂々と振る舞ったり、聞かれたことに対して適切に答えればいいだけなのに、

あっ、あの、えっと、んー、えー、うーんと…

このワードを文中に何回出せば気が済むのか。

事の発端は、知り合いが私のヘアカラーファッションメイクネイルなど、美容に関することに興味を示してきた。

知り合い自身は悪い子ではない。「少し優柔不断気味?」「今まで美容あんまり興味がなかったのかな?」という印象だった。でもよく見てみると、

謎のパーマ(全然似合ってない)、手入れがされてない手元、しま○らで390円くらいで売ってそうな服、ボロボロスニーカー、「整えている」とは言い難い雑に剃ってチョンチョンと描いた眉、ガタガタふにゃふにゃのアイメイク。もちろん口紅なんか塗らない。

はっきり言って、「ダサい」と思った。

そんな彼女が、先月、「いつも(美容関係は)どうしてるの?」と聞いてきて、私が通っているヘアサロンエステサロン、まつ毛エクステネイル、服や小物を買う商業施設などザッと説明したら、非常に興味深く聞いてくれた。

ヘアカラーネイルのオーダー方法など、「そうなんだね!」「素敵だね」「どんな物があるのかな?」と、会話も弾んだ。

そして、

ヘアサロンは私にも似合うカラーカットあるかな?」と聞かれた。アウトバストリトメントすらしていない髪の子に。

メイクちゃん勉強したこといから教えてほしいな」と言われた。乾燥しているのにリップクリームすら塗らない唇に。

でも嬉しかった。綺麗になって一番嬉しいのは彼女本人で、彼女自身性格も明るく、素直な子だったから、楽しくなってほしかった。

見た目が綺麗になれば自分テンションが上がることを一番知っているのは、女である私と、きっと彼女だ。

そうと決まれば話は早く、メイクファッションヘアケアなど一連の流れを教えた。

もちろん私が簡単メイクを施したり、コーディネートの考察に付き合ったりした。

眉毛はこの角度で今より濃くした方がいい。ファンデーションはこうやって肌にのせるんだよ。

体型のバランスがこうだから、こんな形のジャケットが似合いそう。色が白いかインナーの色はコレがいいんじゃないかな。とか、着せ替え人形みたいで私自身も楽しかった。

自慢じゃないが、私は相当なマセガキ小学生の頃から化粧の知識を学んでいた。(母が読んでいた雑誌の影響もあるが)

高校生になれば付けまつげやまつ毛エクステ社会人になってからエステ脱毛など、美容に関しては歴も長く、そこそこ自信があった。

一通りメイクファッションを教え込み、完成を見せたら、なかなかに垢抜けていて、彼女の素材を引き出した自分にも賞賛を送りたかった。

変わりように一番驚いていたのは彼女だった。

すごく喜んでくれて、メイクで使った物を自分も買う!と言ってくれ、「一緒に綺麗になって、これからいろいろ覚えていけたら楽しいね」「オシャレしたら一緒に色んなところに行くのも楽しいし、気分がアガるね」と2人で話した。

そして今月、美容院に誘った。

服装メイクは教えたつもりだし、髪型で印象がかなり変わるのだから、今度は髪の毛も気にしてみようよ!というような話だった。

でも、待ち合わせに現れたのは、以前と変わらない「ダサい彼女だった。

メイクの時に教えたアイシャドウファンデーションは?と聞くと「買ったけどまだ開けてない」

ファッションコーディネートの時に買った靴は?と聞くと「履く場所もないし…」と。

いや、今日してこいよ。今日が使う場所だよ。

美容院だよ?都内一等地の。こぎれいな格好が似合う場だよ?

と思ってしまった。

美容院に行ってからも散々で、本人はカラーをしたい。パーマをかけたい。いろいろ要望を言っていた。

美容師さんが「最後カラーパーマをしたのは?」「どんな髪色にしてみたいですか?」「普段服装は?」いろいろ質問を投げかける。

それに対して、「えーっと、、、忘れました」「あっ、あんまり希望はなくて…どういうのが似合うのかも分からなくて…んー…」「普段…?うーん…普段は外に出ないから…」

いやいや、聞いている方が困るだろ。

っていうか、要望を言うなら調べてこいよ。どんなスタイルにしたいとか、少なくても誘ってから2週間以上あっただろ。

普段あんたがずーっとうつむいていじってるその手にあるものはただの板か?いくらでもググれただろ。

そして普段懇意にしてる私に恥をかかすなよ。

2人して一緒に入った美容院。

私は、普段からケアした髪を少しカラーをしてもらって、トリートメントもして女性らしくなるデザインカットを施してもらった。大満足だ。

彼女は、正直いつもと変わらない、似合っているとは言えない、真っ金髪パーマ

店を出て、カフェ感想

彼女は「増田は髪が綺麗だね。そんなに似合うカットしてもらえていいなあ」

「目が本当に大きいね。羨ましい」

「その服似合ってるね。今日髪型(カット後)にぴったりだね」

いや、普段からヘアケアしてるし、やりたい髪型調べてきたからね。っていうか教えたよね?

そして、目も自然に大きく見せられるようなメイク勉強してるからね。っていうかメイク教えたよね?

服装も似合いそうなものをチョイスしてきたからね。っていうか選び方教えたよね?

以降、私は「ありがとう」普段やってるからね」くらいのことしか言えなくなってしまった。

その瞬間から私の中で、彼女は「オドオドしたブス」と思うようになった。

聞かれたことにオドオドびくびくして、

行動しないくせに一丁前に「羨ましい」だの言って、せっかく買ったものタンスの肥やしにしてる人と、これから一緒に出掛ける気も失せる。だって、教えてもやらないじゃない。

いつもダサい格好してるのは自分なのに、それでいて「私なんか新宿ルミネなんて行けないよー」って言ったり、「銀座ネイルサロンなんてとても…」って言うなら、教えを乞うな。

だったら「羨ましい」なんて言うな。

ダッサい服着て家族だけと会話してれば?

家族しか話せなくて、いつまでもオドオドしてればいいじゃん。

からぼっち」になる人に、不美人が多いのだ。

2020-12-03

新婚の知り合い、結婚と同時に転職したら転職先でいきなり歓迎会

飲み会はまだしも二次会でオッパブ行こうとしてたらしい

結局キャバクラになったそうだが大差ねえよ

コロナ禍真っ盛りのこのご時世にそんなことする会社があることにびっくりしたよ

「さすがに新婚なんで」って断れない空気or優柔不断な男にもびっくりだよ

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