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はてなキーワード: あるあるネタとは

2021-07-23

ルックバック、南大阪カスカップル

ルックバックの犯人像の話、はてな界隈(に限らないかもしれないが)で議論が盛んに交わされてたね

議論になっていないようなものもあったかもしれないが、とにかく話題の的になっていた

あの侃々諤々(それと五輪開会式小林賢太郎のごたごたを見ていて)を経て

見取り図ネタ「南大阪カスカップル」ってあるじゃん、あれのことを考えた

動画こち

https://www.youtube.com/watch?v=TBwfdZtL3lw

個人的に好みではないがあれはとてもよく観察されてる(ように見える)ネタだなとは思っていて、というかまあタイトルそのまんまの人物像をよく造形して描写してるよね、と思わされる

喋り方とか動きとかシチュエーションとかあるな~っていう感じでほんとにいるいるああいう人、たくさん見るね、って感じで、

しかし一方で同時に「ああいった人物はこうであろう」という「そうではない人」の持っている「ああいった人物」のイメージや要素のステロタイプ抽出して誇張して描いてもいると思う そういう印象のネタ

前述した「あるあるだな~」と思った自分感想も実際にはそんなには現実で彼らの行動や存在を目にしていない、知らないのにも関わらず

頭の中に持っている典型的な、少し差別的感情の乗ったイメージから作られている人物像と照らし合わせて「なるほど面白い」と思っている要素もでかそうだ

本来実像を知らないのにも関わらず頭の中にあらかじめ持っている「南大阪カスカップル(つまりヤンキー)像」と照らし合わせて「正解だ」と思えるようになっている

からこそむしろ多くの人間「あるある」だととらえてしまう、そういうところをうまく刺激している、そういうネタ

中川家も似た手法ネタをやっていると思うが、少し違うのは彼らの芸はもう少し「形態模写」「観察」と「過去の人々の思い出」に寄っているところだろうか

両者ともに共通するのは対象への「愛着リスペクト存在するネタもあるにはあるだろうが敬意というのとは少し違う気はする)」のようなものだと思うが、

それがなければ世の中にウケはしないのだろう あればいいのか、あったとして侮蔑ではないのか、と言う向きもあると思うがその議論はひとまず措くとして

愛着、親愛、敬意があるか否か、このあたりが実在(と思われる)人物ネタにする際の最低限のラインなのだろうと感じる

あれを実際ああいう人たちが見てどう思ってるのか、自分の事だと感じてあるあるネタとしてウケているのか、

もしくは自分の事だと感じてクソむかつくことしやがってと思っているのかふっと気になった

まあどちらもいるかもしれないしいやこんなやついねーよ、これは自分の事じゃないね、と思って気にもとめない人もいると思うけれど

というか今動画コメ欄見たら「なぜこのネタ批判が来ないかと言うと、南大阪には本当にこういう人がいるからです。」というコメントがあった

本当にこういう人がいるとしても燃えるような気がするがさらに後続のコメント

「これが自分たちだとは気づかずに人生を終える」「こんな奴おるなぁって他人事のように笑って人生を終える」っていうのがあって

同じような事を考えてる人がやっぱりいるものだと思った でもこれらのコメントにはどこか見下したようなニュアンスがあり、

やっぱり「自分たちとは違う種類の人間」「外側の存在」ととらえているようだ だから面白く笑えている要素もあるだろう

もっと強く言えば中川家がよく描くような「仕方ないなあとは思うが憎みきれない」「おかしみ」のような情よりはもう少し意地悪な意識で描かれているか

あるいは本人達にはその意図はないが受け手がそのような意識で受け取るだろうことは想定されているのかもしれない

(ところでこれは蛇足なのだが、中川家ネタネタ感、観察眼のありようについては実は剛より礼二の方がやや対象への意地悪さがあり

 剛の方がやや対象への愛情が勝っているように感じて、この絶妙バランスの嚙み合いが面白さを生んでいるように思う)

彼らをバカだと思ってもいい、カジュアルに笑ってもいいはずの存在だと無意識にとらえている、それを肯定している人間が多くいる社会からこそ炎上をしていないのかもしれない

しかもしかして完全な他者のように「自分たちだとは気づかずに一生を終える」と思っている存在

そのまま実はコメ欄にそれを書いた自分自身のことかもしれない、ということを考え始めたときとてもメタ的なネタであるとも思う

見取り図自身はどうかというと、彼らはそういう人たちの中に囲まれ暮らしていた過去コラム等で描いていたりもするし、完全に別の種類の人間としての立ち位置から描いているようではない気がする

しろ彼らや彼らの生きている日常への親愛の情や彼らの生活ディテールの知られていない突飛さ、面白さをネタにして見せたい、昇華したいみたいな気分が多くあるのかな、という気はする

自分自身出自存在ネタにしている人物やその立ち位置とまるきり同じととらえているかと言われれば微妙だが、少なくとも完全な他人とみなしては描いていないだろう

あれはそんな見取り図という絶妙立ち位置社会においても人格においても)のコンビがやることで自虐的な要素があるから許されてるのかな、という側面もあるのかなと思う

毛色のいい、見取り図よりも高学歴コンビがやったらとっくに燃えているような気もする 二人とも東大であるみたいなことを売りにしてるコンビがやったらごうごうに燃えてるだろうなという気はする

(無論これらのネタ議論を呼び起こすほどにはまだマスに届いていないというだけの話かもしれないが)

それとも数年数十年を経たあとでは特定の要素のある人をバカにしたネタだと言われて見取り図もいつか謝罪することになるのだろうか…とかまあなんかそういうこと考えてしまった

しか本質的にはお笑いとはどうしようもないような、やりきれないような社会からこぼれ出てしまったような人間

それでも愛おしい生そのもの演者自身はるかに越えて肯定するような営みというか最後の手段のようなものではないか、と感じることがあるので

世間で未だ寅さんが愛されている、作中で愛されている様に描かれていることのベースがこの辺りかなと感じる

また最近読んだ岸田奈美さんの向田邦子評にもこれに近い感情が書かれているのではないかと思う ぜひ読んで下さいhttps://note.kishidanami.com/n/n3fa11af476ea

たとえいつかこういったネタの上に議論が巻き起こったとしても、時代にそぐわないからとはなからないことにされるような状況にはならないでほしいと思っている

7.23追記

今朝読み返したら文に既視感を味わって記憶をたぐった結果

青春ゾンビ」さんのお笑い評に自分で思っているよりめちゃくちゃ影響を受けている結びを書いてしまっているのに気付いたのでその旨を書いておく

自分100パーセント感想文章だと思って書いてたの恥ずかしい、全然そんなことなかった すみません

感慨自体は書いてあるそのままなので文章を直すことはしないでおくが、青春ゾンビの著者の空気階段の公演評がこんな匿名文章よりもずっと高解像度で笑いへの愛情に満ち溢れた名文なのでぜひ読まれてほしい

https://hiko1985.hatenablog.com/entry/2021/02/25/200507





追記2

ネタにした相手愛情や絆があるかなんて外部からからないよね。北尾氏のブログ読むに小山田氏の例なんかそう。その判定基準は脆いくて危うい。

自分もそう思っているしそのような読まれ方をされてるわけではないと思うが一応申し上げておくと、

当事者がどう思ってるかはわからない、というのは本文に書いたとおりでそれは当事者の声を聴くしかないだろうなと思う

しかし好評であった例の話は盛山本人がしたことがあるんだね、ブコメありがとう 逆の考えの人もおそらくはいるだろう)

描き手の親愛や敬意があれば許されるべきでそれが免罪符になる、

その有無によって存在していいネタとそうではないネタを分けろ、それは誰かが判定できるししていいことだと言っているわけでもありません

ここで挙げている芸人ネタ空気階段もそうだが)においては演者製作者がネタ内で描いている存在を誰に言われるでもなく当り前に肯定したい存在として描いている

同一視とまではいかないが自身の足場の延長線上の、しか他者として愛着や敬意、共感等の感情駆動で描いてるように思えるし見えることが受け手である自分にはあるという話 

動機がどうあれそう遠くない未来において特定属性を題材にしたようなこういった表現は淘汰されたり自粛されたりしていくようになるのかもしれないが

その存在自体をきれいさっぱりなかったことにするのは少し違うかなと思っていろいろ考えたので書いた、まあなんかそのような話をしたい

トラバ >見取り図は、「自分たちのあり得たもうひとつ世界線」と位置付けてあれやってる気がする

膝を叩いてしまった なんだか腑に落ちるような気がする

2021-07-06

腐女子除霊師オサム

https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496381675608

ジャンプでやっちゃうか…ジャンプでやっちゃうかぁこれ

反響大人気みたいなので連載始まるかもねこ

腐女子ネタにした男の漫画かと思ったけど口の描き方が女性のよくやるあれだから漫画家だろうな

本当スゲェなこれ…なかよし読み切り魔法少女物のエロ同人大好きな男のあるあるネタやったようなもんじゃ

anond:20210706045717

タイトルにわざわざ「やっぱ」って入れてるんだから

「もともと二次創作BLヘイターのオレ様が、あるあるネタ(とそれが世に受容されてるの)を見てさらヘイトを強めたぜい!」

って話じゃん。

ツイにもはてブにも共感者が多いってことは、あるあるネタとして優秀で

実在する「二次創作BLとその消費現場」にかなり迫ってるんでしょ?

増田「オレの嫌いな、実在する『二次創作BLとその消費現場』をメタネタで追認する一般ギャグ漫画が表でウケてやがる・・・やっぱこいつら全員クソ」

に対して

フィクション現実区別がついてない」「創作見て認識を改めてる」

ツッコミとしてズレてるでしょ。あるある描写された現実だけキレイピックしてるし認識を改めてもないし。

例えば「裏で援交してる女キャラあるある」「チャラ男寝取られてる女キャラあるある

一喜一憂するエロ同人オタ霊&霊媒師が今回の漫画モチーフだとして

「オレの嫌いな、実在する『エロ同人原作改変とその消費現場』をメタネタで追認する一般ギャグ漫画が表でウケてる・・・やっぱこいつら全員クソ」

に対して

フィクション現実区別がついてない」「創作見て認識を改めてる」

は変だと思わない?追認は文脈理解してな。

考えてもよくわからないんだけど

小道具架空作中作から漫才じゃなくて絵だから増田くんにはこの作品を嫌わないでほしい」

ってことが言いたいの・・・

あー!あれか!いわゆる表現の自由戦士に何か言ってやりたくて屁が出ちゃったみたいな感じか!

だとしたらスルーできなくてゴメンな・・・

anond:20210705203215

あるあるネタだろうが「漫画を見て認識を改めて」いる時点でごっちゃになってるだろ。

2021-07-05

anond:20210705195108

フィクションの皮を被った二次創作BLあるあるネタだろうが

フィクションで包んだら何でもオッケ~♪」が通るんなら封印作品なんて生まれてないの。分かる?

2021-06-06

anond:20210606113635

そもそもあるあるネタとして聞いたことないんだけど

リアルは勿論ネットでも下世話記事なんかでも

どこで吹聴されてんだよそれ

2021-05-12

尿のブレが180°強ぐらいある。それが普通だと思い込みあるあるネタで振ったら、

俺の短小包茎が判明・周知されて本当に悲しかった。

2021-04-15

anond:20210415181733

最近あるあるネタがんばってるようだけど、つまんないぞ。

あるあるネタ考えた

スタバiPad使おうとすると、

だいたい昨晩見てたエロ動画がでてくるよね。

2021-03-27

大喜利の基本

なんかはてなのサービスでは大喜利をしたがる人が多いみたいなので。

大喜利でウケを取るには単体で面白いネタで答えることだ。

単体で面白いネタ定番あるあるネタbokete殿堂入りネタあるあるネタが多い。

“目が覚めたら体感遅刻を察する”とか“周りが自分の知らない課題を提出してる”とか。

ウケの取れるあるあるネタをどれだけストックしているか?が笑いを起こす基本になる。

お題と答えを合わせてはじめて笑える、というのをやる人が多いけどこっちのほうが高難度。

それでもやるとするならお題に対してとにかく何かしらの単語を片っ端から結びつけてイメージを広げていく。

お題からすぐに連想される単語であれば安直寒いダジャレになりかねないし、お題からかけ離れていると意味のわからないネタになってしまう。

ちょうどいいイメージ距離を見つけないといけない。

たとえば犬の写真がお題だとして散歩だとまんまだしセーラー服だと意味不明。

桃太郎ならどうだろう?きびだんご、鬼、猿キジ…なにか落ちに使えそうに思える。

お笑いの瞬発力や語彙と言葉センスが試されるので上級者向け。

最後大喜利に答えるのは良いけど「あのひと面白いね」と思われたいなら面白くない事は言わないというのが一番有効投稿する前にちょっと考えることを大切にして欲しい。

2021-03-20

anond:20210320021217

多治見ってどこやねんって思って検索してしまったわ。クソがよ。市名から会話を始める神戸人や横浜人が馬鹿にされるっていうあるあるネタ相手もそこが何県かみんな知ってるっていう前提があっての話だからな。県庁所在地豊田市浜松市以外の東海地方基礎自治体が全国レベル通用すると思うなよ。

2021-03-18

anond:20210318153150

視聴者が女芸人自虐含む女あるあるネタしか求めてないから女芸人側もそればっかりやるようになる

「女が嫌う女」みたいな番組ウケるのもそうだから

テレビ出るには求められることやるしかないんだよ

2021-03-09

anond:20210309144801

フルボイスのゲームセリフ再生をいちいち待ってられないか

真っ先にオプション開いて文字表示を最速にするのは

ゲーマーあるあるネタでそれほど特別なことではないし

それと動画コンテンツを見れるかどうかはまた別の話だよ

読書好きがテレビは見ないなんてことはないわけだしね

2021-03-05

常に100%自滅の道

https://youtu.be/k05KVeSFQRw

こういう常に100%+αの人間は後輩や部下にいて欲しくない

幸せになって欲しいとは思うが、他人がやるべきことまで自ら引き受けるというのは、それが優しさであっても自分自分を追い詰める行為

それは余裕がある人間がやる事である

定時で終わらず一人で毎日残業をするくらいなら他人仕事を引き受けないで欲しい

本人が損しているのは勿論、彼女仕事を渡した同僚の実力が測れなくなる

すると指示側は各人に適切な仕事を振れなくなり、適切な評価もできなくなり、結局職場のためにならない

もちろんネタだということはわかってるしあるあるネタは楽しんで見させてもらったが、コメ欄を覗くとゾワゾワしたんでチラ裏に書いた

真剣感情移入してこの人に正を置いてしまう人は危ういと思う

2021-03-01

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(3)

戻る→anond:20210301080139

E・M・フォースター「ハワーズ・エンド

「人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」

つの家族の間を行き来しながら、人間記憶や、場所への執着を捉えた文章。それはまるで、漱石のいいところだけ抜き出したような文章だった。

ところで、同じ著者の「インドへの道」もいい。これは大英帝国支配下インドで、未婚女性が現地の男性暴行されたという疑惑を巡る話だ。女性を守ろうとする騎士道精神排外主義が結びつき、支配者と被支配者の亀裂が広がる様を描く、不幸にして極めて現代的な作品である冤罪をかけられたインド人が、「誰があんな不美人な年増を」と心の中で毒づくの、とても嫌なリアリティがある。たぶん、帯を工夫したら売れるし、どっちの「弱者」がより保護されるべきか的な話題で定期的に盛り上がる増田住民にも刺さるんじゃないかな。

ニコルソン・ベイカー中二階

切れた靴紐を昼休みに買うだけの、注釈だらけの何だかよく分からない小説。細やかな観察眼と都市生活者が思わず共感してしまう日々の経験で、要するにあるあるネタで延々と読ませる。すごい。こういうのが現代文学なのね、みたいに一席ぶつのにも使えるかもしれない。

真面目な話をすると、文学はいろいろな機能があって、それは作者の意図とはかけ離れているかもしれないのだけれども、その結果的機能の一つとして、その時代言語化されていないもの文字化するというのがある。だから文学賞を受賞した作品からと言って、実は今の自分が読んでも面白いかどうかは全くの別問題なのだ文章が巧みで、いかにも知的主人公知的な悩みを描いた文学けが主流な時代は終わっているのかもしれない。そういうのが好きな人古典で充分であるし、逆に言えばいろんな立場の人のきれいごとではないこじれた気持ちが知りたければ現代文学面白い

ヘルマン・ヘッセ車輪の下

理由は書かないが、自分は周囲の期待を一身に背負っていたエリート挫折する話が好きだ。前途有望な若者が、将来を棒に振ったり挫折したりする筋書きに対するこの偏愛ゆえに、自分は「ゲド戦記第一部の前半部分や「スターウォーズ」のエピソード3に対する執着がある。

生きていくとは何らかの失望を味わうことであり、時間をかけてそれらを味わいつつ咀嚼していく過程であるのだけれど、こうした自分のどうにもならない感情言語化した先行作品があることで、自分孤独ではないとわずかな慰めが得られる。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス伝奇集」

「鏡の中の鏡」「魔術」「薔薇の名前」などの元ネタとなる作品を書いた人。「バベル図書館」は聞いたことがある人もいるかもしれない。

非常に濃密な短編を書く人で、このネタで長篇普通に書けちゃうだろ、みたいなネタをそのまま短篇調理する。どの作品も非常に濃密で、読み解くのにエネルギーがいる。文体は簡潔で、物語必要最小限の描写できびきびと進む。ただ、具体的に何が起きているのか、そしてなぜそうなったのか、その設定の意味は何か、を追うには読者に教養要求される。読破すると、それ以上のものが得られる。読み終わったらカルヴィーノだとかスタニスワフ・レムの「虚数」だとかミロラド・パヴィチ「ハザール事典」だとかそういう沼にようこそ。

ジョン・ミルトン失楽園

キリスト教文学の癖にルシファーがめちゃくちゃかっこいい。地獄に落ちても神への反逆を続けよとアジる場面は音読したくなる。そのくせ、彼の弱く情けない姿もまた魅力的だ。アダムエヴァ楽園で楽しげにしているところを見て、自分には愛する伴侶もなく、人類に与えられている神から恩寵も既に失われたことを嘆く場面もまた、声に出して読みたい。そして、彼は人類への憎悪嫉妬のゆえに、アダムエヴァ堕落させる。この叙事詩の主役はルシファーだ!

紫式部源氏物語

好きなヒロイン六条御息所自分の意に反して生霊飛ばし他人を苦しめてしまうことに悩むのがかわいそうでならない。今でいうなら、好きという感情コントロールできなくて、それでも好きな人が振り向いてくれなくて苦しんでいるタイプで、感情エネルギーが強い自分としては大いに共感する。

他に好きなキャラクターというか、嫌なリアリティがあっていいと思うのは薫で、その優柔不断さがいい。「この子とつきあいたいけど、でもこの子そっくりな別の子はい雰囲気だしなあ」みたいな優柔不断というか欲深さは、男性心理をよく観察していないと書けない。そういう意味で、自分の中では紫式部評価がすごく高い。

アルベルト・モラヴィア軽蔑

情けない夫が不機嫌な妻に、お前それだけはやっちゃダメだろ的な行為を延々続け、妻から完全に軽蔑され、とうとう上司に妻を寝取られしまうだけの話で、一人称視点から延々と繰り返される言い訳はひたすらに情けない。ねえ、僕のこと愛してる? 嫌いになっちゃった? と尋ねまくって、わかっているくせにとぼけないで! 今忙しいから後にして! うるさいからほっといて! もう愛してないったら! あなた軽蔑するわ! と怒らせるのは、完璧反面教師であり、ギャグすれすれだ。

しかし、作者は妻のことを相当恨んでたんだなあ。

サマセット・モーム人間の絆」

身体劣等感を持つ主人公が、付き合うだけで不幸をもたらす浮気性の彼女を振り切って、幸せにしてくれる女性を見つける話。多くの人が何かしらのコンプレックスを持っているし、何であん自分に敬意を払ってくれない人を好きになったんだろうって記憶を持っていることだろう。王道過ぎるといえばそうかもしれないが、結婚してハッピーになる王道何が悪い

マルグリット・ユルスナールハドリアヌス帝の回想」

ローマ皇帝自分の治世を振り返る体裁でありながら、欺瞞自己満足をさほど感じないのは文体のせいなのか。時代性別文化言語も超えて、別の個人に憑依しながらも、己を見失うことなく語る著者の声は、他人視点に立って(歴史小説を書くとはどういうことなのかを、これからも厳しく問い続けることだろう。

中年や老人にならないと書けない小説がある。そして何年もかけて書かれる小説があり、構想から数十年が過ぎて着手される作品もある。そうした重みを持つ文学作品がどれほどあることか。

技巧も素晴らしく、文体も素晴らしい。こうした作品に出合えるのは、年に一度か二度だ。

吉田兼好徒然草

説教臭い頑固おやじブログ基本的には仏教説話が多いが、それらに交じって挿入される、「〇〇という迷信には典拠がない」だの「〇〇という習慣は最近のもので、本来のありようや精神とはかけ離れている」だの「〇〇という言葉語源を考えれば正しくは〇〇と言うべきだ」だのが、まさにその辺のおじさんがいかにも言いそうなことで面白い

ただ、それだけじゃなくて、第三十九段の「或人、法然上人に、……」のエピソードは、「とりあえずできるところから頑張ればいいじゃん?」的な内容で励まされるし、十八段の「人は己れをつづまやかにし、……」は身軽に生きていくことの幸せさを教えてくれる。

ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」

最高だった。ラヒリ大好き。体調崩すレベルで刺さった。アイデンティティの混乱という古典テーマもさることながら、ラストシーン過去と不在の人物記憶が、そして小説の全体が何気ないものによって濃密によみがえってくる様子がすばらしい。そのイメージプルースト以上に強度があるかもわからない。

これは、インテリインド系(ベンガル人移民第一第二世代の話なんだけれど、読んでいるうちに海外赴任者の寄る辺なさを思い、つまりイギリス暮らしていた自分の両親の境遇勝手連想させられ、ついつい感傷的になってしまった。随分と勝手な読み方だが、小説の読み方はいつも私的ものから構わないだろう。

外国では気候も習慣も何もかもが違う。両親の教えることと学校でやることが矛盾していて、両親が里帰りしても子供たちは故郷のノリについていけない、ってのが、すごくパーソナルなツボをついてくる。こういう経験がなくても、地方と都会として読み替えると、増田でいつも議論されている話にも近づくんじゃないかな。

H・P・ラブクラフト時間からの影」

正直なんでこの時代ラブクラフトを読むのか、というのはある。人種差別主義者だし、排外主義者だし、クトゥルフ物はパターンが決まっているコントみたいだし(人類理解できない名状しがたいものに触れて発狂するのが基本的オチ)。でも、彼の持っていた宇宙の巨大さと人類の取るに足らなさという感覚は、まさにセンス・オブ・ワンダーだ。そして、「人間感情の中で最も古くて強いのが恐怖であり、その中で最も強いのが未知のものへの恐怖である」という言葉の通り、究極的には理解できない「他者」という存在の恐怖にまっすぐに向き合おうとしたことを何よりも評価したい。

この作品が好きな理由もまた、不気味なクリーチャーが非常に知的であり、かつ知識欲が旺盛だということによっている。

U・K・ル・グインゲド戦記

一巻から三巻までは、ゲドという人物自我確立に始まり他者を助けることや世界を救う英雄行為が扱われる。しかし、実はゲド戦記は第四部からが本番なのだ。あらゆる魔法の力を失い無力な存在となった彼が、魔法のある世界いかに生きていくか。これは、老いに直面する男性物語だ。

そして第五巻! ゲドの生涯で一番の功績が、実は重大な誤り、人類傲慢に過ぎなかったのではないか、という仕事に生きてきた男性には非常に厳しい可能性が示される。

しかし、ル・グインはゲドにとてもいい歳の取らせ方をしている。果てしなく努力をすれば、男性女性を、女性男性理解できるのだと作者はどこかで述べていたが、その希望を見せてくれるし、そこに女性作家を読む喜びの一つがある。

男性気持ちがよくわからない女性にもオススメしたい。

ジュール・ルナールにんじん

いわゆる毒親について書かれた小説なんだけど、ねちねちしていなくていい。文体は軽く、描写も簡潔。だからこそ、彼の育った環境の異常さが際立ってくる。なんでこんな親子関係なっちゃったかについて掘り下げられることもほとんどない。

そして、暗鬱なだけの作品にならないのは、にんじん少年の異常なたくましさだ。ひどい目に合っても受け流し、冷淡な母から何とか愛されようともがいている。読んだときの年齢によって、感想は大きく変わるだろう。

以上。五十音順計算を間違って40冊の予定が1冊増えた。書いていて非常に楽しかった。

2021-02-18

理解のある彼くん漫画って要は少女漫画エッセイの良いとこどりなんだろうな

少女漫画風な絵に描いたような不憫女の子理想化された男! 何の理由もなく女を救って寵愛されてカタルシス! 

かつ

エッセイみたいなあるあるネタリアル感が「もしかしたら自分も」みたいな淡い期待を抱かせる

 

こういう一種モキュメンタリーをさも現実のように語れる

twitter文化的土壌、嘘松現実になるQな状況も相まって

ホント害悪化してんだろうな

 

まあ俺の言いたいことはこれです

tiktok、インスタは平和やの~

2021-02-04

anond:20210204085757

実際、男女あるあるネタは、飲み会でも盛り上がる鉄板ネタ。妻ともしょっちゅうこれで軽い言い合いになっている。

増田にとっては、男女で言い合いになるのが「盛り上がる」って認識なのか…

森喜朗を若干擁護したい

例の失言に怒りまくっている人が多いが、正直そこまで悪質ではないと思う。

というのは、自分たちだって「女は会話に共感を求めたがる」「男はまず結論を知りたがる」とか、そういうネタで会話を散々しているはずだからだ。実際、男女あるあるネタは、飲み会でも盛り上がる鉄板ネタ。妻ともしょっちゅうこれで軽い言い合いになっている。「地図の読めない女」「記念日を憶えられない男」などはその典型。その中に森の言うような「女は話が長い」も含まれている。

森との違いは、これを仕事会議など、公の場に持ち込んだりしてしまうかどうかだけ。要するに森は「TPOの読めない無邪気な爺さん」に過ぎず、そこまでの怒りは感じない。屁理屈女性差別問題矮小化しているアンチフェミのほうが、はるかに悪質だろう。実際、森の発言最後は、会議女性もっと増やし方がいいという結論になっており(もちろんパターナリズム臭はあるが)、「女は話が長い」ことを根拠会議から排除すべきと言っているわけではない。

この一件から、森のようになんの政治理念指導力もあるように見えない人間が、30年にもわたって自民党の重鎮であり続け、一定の人望を得ている理由の一端をうかがうことができる。それは、こういうTPOも弁えない裏表のない会話で、周りの人々を安心させているからだろう。いま森の失言に怒り呆れている人も、おそらく森と一緒に飲んだら一瞬で取り込まれしまうはずである


追記

森は「女は男と比較して無能」とはさすがに言ってない。あくまで「話が長い」と言っているだけ。TPOを弁えてないのは政治家としてNGというのはその通りだけど、自分TPO読むの超苦手だから憎めないというのと、森のようにそれが政治力や人望の源泉の一つでもあったりする場合は厄介。


あと森が無能無能言う人が多いけど、30年も自民党の重鎮であり続けた人が無能なわけがない。問題にするとしたら、その有能さの質であって、それは日本の政治体質全体の問題だろう。

2021-02-02

ITフリーランスってイケイケ系とか詐欺師じみた奴ばかりじゃなくて

俺とかイケてない言語使って普通にバックエンド方面で働いてる

給与も1本は超えないけど、元に比べたら税金差し引いてもそれなりに貰ってる

大企業勤めとかならともかく中小2次請けSES辺りの人間はこういう方向でもとりあえず抜け出す選択肢はあるだろうにこういう選択にはやたら否定的なんだよな

はてなITエンジニアのメイン層って結局技術が好きなんじゃなくて初心者とかIT無知なおじさんシバき上げて同族とはIT業界あるあるネタ馴れ合いたいだけなんだなって最近は強く思う

2021-01-17

TikTokとかで経営語ったりサロン誘導してる胡散臭い方々

最近暇なときにインスタのリール脳死で眺めてる。

完全に劣化TikTokで、ほとんどがTikTokno転載だし隙あらばBTSDynamite流れる

Dynamiteに限らず同じような音楽に乗せて踊ったりライフハックを紹介したり芸人が狭い業界あるあるネタ披露してたりカップルがいちゃいちゃしてたりフィルター修正されまくった女が腰振りダンス披露してたりと大人からすると地獄のような世界が広がっている。

そんな中で、ちょくちょくなんの会社経営してるのかよくわからん経営者が語ってる動画散見する。まあ大抵人材ビジネスを謳ってるから新卒コンサルとかだろう。

いやなんでTikTokかいう頭悪い世界ビジネス語っとんねんと思ったんだけど、頭悪いピュアなやつら相手にそれっぽく経営とか語っておいたら簡単にカモれるからか。Twitterとかと違って斜に構えたやつら少なそうだし。頭いいな。

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