2021-08-29

リソース限界集落的な社会

たとえば未開社会20人くらいの村があって全員で芋か蕎麦かまあそんな作物を作って暮らしてたとする。

この村の20人っていう人口は、生産される食料による上限で長い間ずっとその人数付近で推移してきた。

この村においては貨幣もないし貧富もない。食料を頭割りすればもうそれで余剰はなくなるので、シンプルものだ。食料の量=人口であるということは、余剰が一切なくていつでもギリギリであり、餓死と隣り合わせだということを意味するからだ。

こういう社会を原始共産主義なんて呼ぶ。別に思想があるわけじゃなく、それ以外の社会運営方法がないだけって話だけど。

この社会においては、たとえば、みんなの共有財産であるところの食料備蓄を、どっかのアホタレがひとりでむしゃむしゃ食べちゃうことは、ただ浪費であるばかりじゃなくて、かなり重い罪だ。なんせ備蓄食料=みんなの命のリソースなわけだから、村の他のメンバーを殺しにかかってるわけであるからして。そりゃみんな激おこっすわ。

ところで現代本邦、コロナ日本医療リソース経済やら社会リソース実態は、どんなものなんだろう?

マスコミによればもう医療崩壊真っ最中で、リソースは枯渇しているらしい。もしそれが真であるならば、リソースをむしゃむしゃしちゃったあほたれは社会に対する攻撃者であり、他の社会参加者を殺しにかかってるわけだから暴力の巷まったなしだ。

増田で見られるフェス参加者BBQ参加者への嫌悪は多分背景に上記の考えがあるんじゃなかろうか。ようするに「アイツラはリソース攻撃で俺を殺そうとしてる」みたいな。

でも、個人的にはそう思わない。マスコミは彼らの商売特性上、エキセントリックで悲観的なことしか言わないわけで、彼らがいうほど日本リソース医療リソース限定しない)が尽きてるとは思わない。というか、少数者が遊びに出かけて日本人口の数万分の1が病床に入るよりも、マスコミ日本限界キャンペーンのほうが害が大きい気がしてる。

リソースの本当の残余状況を知りたい。感情論じゃなく。たぶん、本当の本当のところは日本政府もわかってないんだと思う。神様じゃねーので。たとえば業種別倒産状況とか貯金リソースだろうし、学生感情的ストレス許容量もリソースだろうし、いっちゃえばまちなかの治安状況も、自治体職員の過労状況もリソースなんだろう。

たぶん、絶望してる人の予想よりも、ずっとリソースは残ってる。残ってるだけじゃ危機を乗り越えられなくはあっても。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん