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2021-12-24

今日読んだ本。

ゴールデン街コーリング』(馳星周

 クラムノベル作家 馳星周自伝小説馳星周先生若い頃にゴールデン街の「深夜プラス1」でアルバイトをしていた頃のことをモチーフとして書かれた。

あらすじ

 バブル時代。本好きの大学生坂本は、ゴールデン街バーマーロウ」でバーテンのバイトをしていた。コメディアン書評家の斎藤顕の勧めで上京し、ハードボイルドミステリ冒険小説好きの本読みが集まるというマーロウで働くことになったものの、斎藤顕の酒癖の悪さとゴールデン街酔っぱらい達に辟易し、心が鬱屈した中年のように老けてしまっていた。

 そんな坂本を、ナベさんやリリーバイト仲間の田丸や常連客など、ゴールデン街の仲間達が慰め支えてくれていた。

 ところが、そんなゴールデン街に暗雲が立ち込める。地上げ屋達がゴールデン街土地に目を着けたのだ。なかなか土地や店を手放そうとしない、ゴールデン街の人々に業を煮やした地上げ屋が、店に放火しているとの噂が立つ。そこで、坂本敬愛するナベさんがゴールデン街を守ろうと立ち上がったのだが……。


増田感想

 これが馳星周先生の書いた小説なのか!? 最近の馳先生作品をさっぱり読んでいなかったので、文体の変わりように驚いた。地の文が柔らかい。トゲトゲしていない。ものを投擲しないし、あんまり呪詛言葉を吐かない。ひぇぇ、まるで別人! でも根のピュアなところは昔のまま残っている。

 ノスタルジックストーリーだ。昔のこと書いてあるんだから当たり前か。あー、青春だなぁって感じ。同じような経験はないけど気持ちだけは共通するような若い懐かしい時代自分にもあるから、同時に思い出してしんみりしてしまう。

 直近に『鎮魂歌』を読んだので、坂本が犬を飼いたいって思ってるシーンで『鎮魂歌』の主人公の一人郭秋生を思い出してふふってなった。

 どうしても斎藤顕をゆるせない坂本、許してやれと諭すナベさんや佳子母さん、どっちの気持ちもわかる気がするのは自分も年を取ったからかな。

 最近の馳先生作品も読んでみようかなー。

2021-12-15

今日読んだ非BL

鎮魂歌レクイエム)』(馳星周

 馳星周先生デビュー作『不夜城』のシリーズ第二弾。ゴリゴリノワール小説だが、某BLレビューサイトによれば、本作を読んでBL沼にハマったという姐様もおられるようだ。

 私は確か二十年前に本作を一度読んだ記憶があるんだけれども、面白かったという感想けが残り、内容はほとんど覚えていなかった。闇落ちした劉健一クズさ最高潮ぶりはぼんやり記憶していたのだけれど。郭秋生のキャラがかなり立ってるのに存在ごと綺麗さっぱり忘れていた、私の記憶力は一体……。

 ろくでなし警察官崩れ滝沢と、凄腕の殺し屋郭秋生のダブル主人公で、物語は秋生視点滝沢視点が交互となって進行する。


あらすじ

 郭秋生は、楊偉民の子飼いの殺し屋だ。暗殺の依頼を請負い、秋生は一年ぶりに歌舞伎町に戻った。いつものように卒なく仕事を片付けた秋生。ところが、楊偉民はいものように秋生に逃亡先を用意してはくれず、歌舞伎町に留まれと命じた。そればかりか、楊偉民は秋生を歌舞伎町支配する二大勢力のうちの一つ、上海の老板・朱宏と引き合わせた。朱宏の情婦ボディーガードとして雇われる事になった秋生。いつもとは違う仕事に戸惑い、不安を覚える秋生だった。

 その少し後、滝沢誠は彼のボスである北京の老板・崔虎に呼び出された。崔虎の直属の部下である四大天王の一人・張道明が殺されたという。おそらくプロの犯行だった。だが、張道明の居場所を知るものはいなかったはず。すなわち、内部に裏切り者がいて、プロを雇い張道明を暗殺させたに違いない。崔虎は滝沢裏切り者を探せと命じた。

 初恋に囚われ続ける美貌の殺し屋と、ろくでなし変態サディスト警官。交わることのないはずだった二人の運命が、交差しようとしていた。



増田感想

 BL描写のある面白小説を読みたいと思ったらむしろBLレーベルから探せって事で、二十年ぶりに手に取ってみた本作。何となく面白かったなという記憶しか残っていなかったのだけれども、いざ読んでみたら本当に面白い。ものすごいページターナーっぷり。次はどうなるんだろうと気になってしまい、つい夜更ししてまで読んでしまった。

 一般レーベルでのBLっぽい作品ということだけど、お互いに相手に恋し合ってイチャイチャするっていう訳ではなかった。まあ、非BL作品なんだから当たり前だけれど。

 しかし、滝沢が秋生に恋に落ちるシーンとか、秋生の声を聞く、秋生に視線を向けられる、秋生と会話をする……その時々の滝沢の反応がめっちゃ乙女チックなピュアラブさかげんで、エモいの通り越して面白かったなw 複雑に絡み合う欲と謀略、大陸にまで及びそうな意外にもスケールデカい話、とか、最終的にはどうでも良くなって来るくらいの一方通行ラブロマンスだったー! なにこれ。ごめんなさい、こんな時どんな顔すればいいのか、わからないの……………。笑えば、いいと思うよ……………。

 滝沢は秋生をどうしようもなく好きなんだけれども、秋生は「正直どうでもいい(早くリタイアして犬飼って暮らしたい」っていうスタンスを崩さない。っていう、無情感が最高すぎる。実に萌えた。滝沢恋する乙女モードの目で見た秋生は本当にカッコよくて、つられて恋しそうになる。

 が、秋生が史上最悪のピロートークをする場面(無論相手滝沢ではない)で、「日本にいてわかったんだ。おれはホモにもてる」と断言したせいで、脳内に固まりつつあった秋生のイメージ画像に亀裂が入った。ちょ、ちょっとまって。滝沢乙女チックな秋生描写世間一般日本人の乙女に好かれる美男子描写は大体一致すると思うけど、ゲイモテるとなるとだいぶ違くなる気がする。一体、どのようにイメージ修正したらよいの!? 女にもゲイにもモテる優男とは、どんな風な奴のことを言うのだろうか……。例えば昔のケイン・コスギみたいな人とか? いやでもそれはマッチョ過ぎないだろうか。てか、ケイン・コスギことなんて、十五年ぶりくらいに思い出したな、私。

 かなり脱線してしまった。ともかく、ストーリー展開の面白さを楽しみつつ滝沢純愛についニヤニヤしちゃう感じで、感動して泣いたりとかはしなかった。

 

2021-12-02

読みかけの本。

 第9回BL小説大賞に出品したせいで先月は自分創作(出品作の直し作業)が忙し過ぎて、本を読むとかいう気分ではなく、読みかけて積んでしまったものが多かった……。

読みかけ挫折or挫折しそう。

アンタッチャブル』(馳星周

 馳星周先生作品って、少年漫画青年漫画二次創作BLを覚えた人間にはヒャッホー! な、ヒリヒリとした男同士の関係性を描いたものがちらほらある。私は『生誕祭』が好きだなぁー。けどここしばらく馳作品を読んでなかったなと思い、バディものだというし面白そうだなと思って本書を手に取ったのだが……。

 冒頭がすごくダルい。今まで読んだ馳作品の中でここまでダルいと思ったものはなかった。うぅ……なんだこれ。でも作者あとがきには楽しんで書いたって書いてあるんだなぁ。作者が楽しんで書いた作品駄作法則発動か、それとも中盤から急に面白くなるのか。わからないけど、十分の一くらい読んで脱落した。


私立探偵麻生龍太郎』(柴田よしき

 BL字書き仲間から、「柴田よしき作品BLだよ!」と教えられて、どの作品BLなのかわからないまま、とりあえず目に留まった本作を読み始めた。しかし、最近の私にはBL貧乏神でも憑いているのか、これもいきなりダルくてくじけそう。某BLレビューサイトマンスリーくじも外したし、散々な気分だ。



遅々として進まないけれど、頑張って読んでいる。

武漢日記』(方方)

 中華BLかぶれて中国に興味を持った私、感染症がどうかというよりかは、中国市井の人々の暮らしぶりを知りたくて、本書を読み出した。これは興味深い。封鎖下の武漢の人々の暮らしぶりもよくわかるが、中国一般市民暮らしや考え方も見えてくる。ステイホームするしかないので、著者のだしてくる話題ネットの話多めなんだけれど、中国ブラックジョークとか、漢詩パロディーとかが興味深い。

 中国といえば言論の自由のない国というイメージだけれども、それでも人々は完全に右へ倣え(いや左へ倣えかな。)している訳でもなく、動画血気盛んに行政批判地方自治体disくらいなら意外と大丈夫だったりするの?)や罵倒をしていたり、ユーモアを交えて上手く規制を交わしつつ本音吐露しているようだ。

 ちょっと意外だなと思ったのは、中国人達プライバシー大事にしている。自由感染症対策を天秤にかけてどっちを取るかっていう議論が出てきたりとか。また、感染症対策大事だけれども経済を回すのも大事でしょう、とかい意見も出たりして、完全に共産主義なのではなく、資本主義的な考えも取りれているようだった。いや、資本主義というよりは現実主義なのかな。

 著者の方方先生基本的当局を支持し信頼していると繰り返し述べつつ、極端な思想極左)は人々の暮らしに悪影響をおよぼすとも主張している。そしてよくネトサヨから攻撃されたりブログサイトからアカウントブロックされている。

 思い切った都市封鎖で徹底的に感染症対策をしたにも関わらず、なかなか感染者数が減らなかった武漢。本書は日記なので、リアルタイムにその状況を体験して書いている方方先生や、一般武漢市民にはどうしてこんなに長く閉じ込められなければならないのか、分からなかったようだけれども、この翌年に俯瞰で見れる読者の私には、さもありなんと思える記述が所々にある。一般市民の多くはステイホームをしていたものの、当時の武漢にはホームレスもいれば貧民街も一部にあったらしく、それらの困窮生活者は生きる為にいつも通りの暮らしをしていたようだ。また、物資の配給に従事していた人々……多くは市の職員ボランティアだ……の感染症対策情報不足物資不足から万全とはいかなかったようで、それが感染拡大に影響していたのではないかと私には思える。

 日本でも他山の石とすべき所は、役所というのは日常仕事様式から、どうしてもフレキシブル対応が苦手となってしまう、という点かなと思った。こればかりは国の主義とか関係ない感じがする。全体主義・強権主義的なところのある国は感染症のような問題には強いと、外の我々には見えたけれども、現実にはそれでもかなりの苦労があったことが本書にはありありと書かれている。

 ……とまあ長々と書いたけれども、まだ半分ちょっとしか読んでないので、頑張って続きを読む


女性の生きづらさとジェンダー 「片隅」の言葉と向き合う心理学』(心理科学研究会ジェンダー部会

 BL関係ないけど。読んでみれば、一般社会から顧みられることのない、普通から脱落した女性たちの暮らしものの考え方、世界の捉え方が書かれていて、興味深い。のばらあいこ先生の『秋山くん』『寄越す犬、めくる夜』の登場人物(こっちは主に男性だけれども、所属階層はほぼ同じだろうな)の日常とかを思い浮かべつつ読んだりとか。

 性的逸脱行為を繰り返す少女が、自らの価値を「需要」のある無しで語るくだりとか、衝撃を受けた。しかし、そこまで荒れた生活を敷いられているわけでなくても、自他を使える使えないで見ている人というのは世の中にはとても多いというか、ただそこに存在することさえ許されない、役に立つの義務であるかのような圧が社会全体にのしかかっている気はするよなあ。そういう圧が、社会の中の一番弱い人々を押し潰してしまうんだろうね。

 非行犯罪少年院に入れられた少女達が、更生教育を受ける中でやっと自分存在肯定することを覚えるということ。世間的には少年院に入るなんて罰だとしか思われていないけれど、そこが人生の根幹の部分を学ぶ唯一の場所であるという人も世の中にはいて、必要場所なんだなあ。しかし、女子少年院を出てから数年後に悲惨な姿でまた戻ってきた女性の話しは重く辛かった。せっかく自分を大切にすることを覚えても、彼女ゴミのようにしか扱わない人しかいない世界に戻っていくんだね。ネンショー出だということで……。

 まだ四分の一くらいしか読んでない。辛いけど最後まで読むぞ。


から読むBL

『飛行少年ズ』(野火ノビタ

 唐突に、紙の同人誌なんか家に一人で居られる昼間しか読む暇ないじゃん! と思って宝箱から発掘してきた。幽遊白書同人誌、なんだけど、表紙からして誰おま。これが野火ノビタクオリティ。だが読めばなるほど蔵飛……そしてエモい

 実を言うと蔵✕飛は特に好きではないが嫌いでもなく、しか野火ノビタ先生作品に限っては超好きなので本を買ったという。私自身は幽白の最推しカプは男女カプなので、表向きには蔵飛読むなんて言えない。腐に媚びてんじゃねぇと陰口を言われるので。BLのカプでは仙水✕樹が好きだな。推しても誰とも喧嘩にならないし。



という訳で、今日は久しぶりに読書の日と割り切って、ひたすら読むぞ。

2021-09-23

最近読んだブロマンス?とすごいBL

 ブロマンス? の方はもうずいぶん前に出版されたものなのでネタバレするけど、すごいBLの方は22日に出版されたばかりなので、極力ネタバレしないようにがんばる。では、ブロマンス? の方から

復活祭』(馳星周

 同作者による小説生誕祭』の続編。本作も『生誕祭』と同じく彰洋と麻美ダブル主人公。この二人が憧れの人・美千隆に振り回されつつ、お金儲けのためにそれぞれ奔走する。

あらすじ

 『生誕祭』の終盤、美千隆に裏切られて復讐しようと思ったものの、けちょんけちょんに打ちのめされてしまった彰洋。だが、逃亡先の北海道まで、美千隆が探しに来てくれたことにより、懲りずに美千隆に着いていってしまった。

 それから十年。彰洋は自身と美千隆しか従業員のいない小さな会社に勤めて、退屈だがそれなり楽しい雌伏ときを過ごしていた。

 そんなある日、美千隆が復活を宣言する。時代ITバブル最盛期。バブル景気なんて長続きする訳がない。こんどは土地の代わりに株を転がし、大金をせしめて一抜けし、今度こそ二人で夢の王国を作るぞ! マンハッタンにでっかいビルを建ててやるのだ!

 一方、やはり十年前に美千隆に切り捨てられて落ちぶれ名古屋に逃亡した麻美は、東京に舞い戻り、バーの雇われママに身をやつしていた。ところがあるときバーオーナー麻美儲け話を持ち込んで来る。それはIT企業の若手起業家を騙して一攫千金を狙うというもので、しかターゲットとなったIT企業をあの美千隆が狙っているというではないか麻美は一生遊んで暮らせる金をせしめるため、美千隆に復讐するために、彰洋の元恋人である早紀を巻き込み、立ち上がるのだった。

増田感想

 『生誕祭』ではブロマンスというよりはポチとその飼い主みたいな関係性だった彰洋と美千隆だったけれど、今回は彰洋が成長し美千隆が少し老いたのもあって同じ夢を追う同志、ブロマンス感があった。

 美千隆が過去に彰洋に言った「マンハッタン自社ビルを建てるのが夢」「弟が欲しかった」という言葉が、彰洋をだまくらかす方便かと思いきや案外本心だったのかもしれない? と、胸が熱くなる一方で、王国キング美千隆についに焼きが回った感じもあり……もはや自身には生き目はなく、夢は弟分の彰洋に託すのだろうか?……と、ちょっと切なくなる感じ。

 最高に滾るシーンは美千隆が渾身の演技で麻美を騙す場面。麻美が金と美千隆に執着する理由は安定と愛情が欲しいからではなく、美千隆の隣で同じ夢を追いたいからだと看破してみせるところ。

 結局のところ美千隆の相棒になぜ彰洋はなれて麻美にはなれないのか、それは才能の問題ではなく性別問題しかない。麻美にはどんなに努力しても越えられない壁を彰洋なら軽く飛び越えられる。最初から分かり切っていたが見ないふりをしてきたことを、当の憧れの人、美千隆に見破られて涙を流す麻美。実にエモい。引き立つブロマンス!! そう、私ら女にはどんなに願っても届かない夢ですな!

 でも最終勝者は少年の心をいつまでも喪わないおっさんズではなく、現実的堅実的に復讐計画を練り実行に移した早紀だったというのが痛快だった。愛よりも友情よりも堅実。金に溺れた詐欺師どもより研ぎ澄まされたハンターが最強だなんて、かっこよすぎる……。

 国外逃亡する羽目になった彰洋と美千隆がこてんぱんに打ちのめされてだめだめなコンビに成り下がるというオチまで着いて、憧れのブロマンスに泥を塗りたくる黒い快感に目覚めてしまった。

コヨーテ Ⅳ』(座裏屋蘭丸

 数多のBLの中でもかなり人気のあるタイトルエロエロだけどストーリーに骨があって絵もすごく綺麗。少女漫画のようなキャラストーリーが人気な商業BLのなかでは、異色かなぁ。

あらすじ

 バーピアノを弾いて暮らしているマレーネと、マレーネピアノを聴きに通うリリーは両片想い。だがいくらマレーネアプローチしてもリリーは応じてはくれない。それは二人が男同士だからというより、リリーの正体が人狼からなのだった。

 リリーが突然発情期に入ったところにマレーネ居合わせたのが縁で、二人は結ばれることになった。ところがマレーネは、実は人狼迫害するマフィアガーランド一家の跡取り息子ヨシュ・ガーランドだった。

 マレーネリリーと急接近したころ、ガーランド一家当主人狼殲滅に狂い、唯一の血縁である孫のヨシュを呼び戻す。かくしてマレーネガーランド人狼の抗争に不本意ながら巻き込まれることになった。

 一方、人狼の側では、ガーランドとの抗争が70年前に起きた人狼虐殺事件のような惨事の引き金になることが危惧されていた。抗争の激化から、ついに群れのリーダーであるキーファーは、ガーランド解体作戦を決行すると宣言する。そして、ガーランド幹部暗殺部隊メンバーとして、リリーことコヨーテ指名された。コヨーテに割り当てられたターゲットは、ガーランド一家の跡取りヨシュ・ガーランドだった。

増田感想

 す、すごいものを読んでしまった……! というのが、4巻を読んで最初に思ったこと。正直、3巻までは普通に面白い映画みたいな話だなぁと思ったくらいだったけど、BLでここまで描くの!? 描かせてもらえるの!? と驚いた。まあ、これほどの画力漫画構成力をもった作家からこれが許されるんだろうなとは思う。

 BLなのでラブとエロは盛りだくさんだけれど、隙あらば骨太物語描写をしてしまうのがすごい。逆にいえば、BLってストーリー台無しにしてでもラブ描けエロをかけっていうジャンルなんだろうな……。

 人狼ガーランドの抗争の歴史と背景がちゃんと描かれている。そのことに驚きというか、一般ジャンル漫画ではむしろそれが普通なのかもだが、よく描いたよなぁ。

 今回はメインカプのマレーネリリーだけでなく、アレンキーファーなど脇役キャラ活躍人物描写豊富で良かった。ドミニクがいいキャラしていてかなり好き。

 BLにはあまり出てこないし、これまでの座裏屋先生漫画にはほぼ出て来なかった女性キャラがけっこうなインパクトを持って登場するのがいい。ミミちゃん! 私の推しのミミちゃん!!

 猛烈に続きが気になるところで終わってしまったが、たぶん、5巻が出るのは1年後くらいだ。それまで頑張って生きねば……。

 座裏屋先生の『シャングリラの鳥』もなかなか気になる展開なので、続きが待ち遠しい。すげえ連載を2本同時進行している座裏屋先生すごすぎる。

 

 

2021-08-25

最近読んだ漫画とか本とか。

『はじめてのねこっけ』(雲田はるこ

 『昭和元禄落語心中』の作者によるBL作品『いとしの猫っ毛』シリーズの紹介本。シーモアで0円なり。

 北海道出身の男二人とまたたび荘の癖のある住民達のヒューマンドラマ的な何からしい。群ようこの『れんげ荘』みたいな? いやそんなにシリアスさはないっぽいかな。

 商業BL読むんなら履修すべき漫画的にいわれる猫っ毛シリーズ初体験だった。単行本買ってまで読むかというと、微妙。私のほしいもリスト優先順位は、かなり下だなぁ。

『春風のエトランゼ 1』(紀伊カンナ

 シーモア期間限定無料(8/27まで)だったので読めた。

 エトランゼシリーズ商業BL読むなら是非読むべしみたいなこといって、ゴリゴリおすすめされるやつなんだが、絵柄がなんかBLを描くよりは圧倒的に百合きじゃね? という画風なので、私はあんまりBLだと思わずに読めば面白いと思った。

 物語シリアスさが少女漫画テイストのそれなので、面白いけど今読みたいのはこれじゃない感。あ、そんなこと言ったらBL漫画の大半がノットフォーミーだけど! BL少女漫画の1ジャンル……。

 かわいい絵柄でガッツリエロあった。ノーマルプレイしかしてないから「エロ少」評価されるんじゃないかなと思うけど、当たり前のごとくにまぐわっていらっしゃる。私は目のやり場に困った。絵柄が可愛すぎて。

生誕祭』(馳星周

 そもそも私の求める萌っていうのはBLにはないよね……と思い、原点回帰するかのように馳星周小説に手を伸ばす。昔読んだっきりで内容をほぼ忘れていたけれど、すごくブロマンスだった気がしたので再読したくなった。

 記憶に残っていた以上に、主人公の彰洋が上司 美千隆の犬だった。ワンコだった。すげえしっぽ振ってた。かわいそかわいい

 これこれ、このパシリ以上バディ未満ブロマンスにはかなり遠い……な感じが好きなのだ。って、ブロマンスじゃないんかい

 美千隆が彰洋にお揃いの指輪プレゼントする場面は完全に忘却していたのでびびった。こんなに美味しい場面をきれいさっぱり記憶から消去していた自分の脳ミソに驚愕した。覚えてろって。しか指輪、薬指にはめるやつなんだ……すごーい! と思ったらけっこういい感じのスピード感指輪は二人ぶんまとめてトイレに流すことになるので笑った。はやいはやい!

 以前読んだ時は美千隆の魅力が心に残ったのだが、再読してみれば美千隆のかっこよさはふんわりとして嘘っぽくて、それより波潟のパッパとかヤクザ松岡とか関西地上げ屋ヨシくんとか株屋市丸さんとかの方がずっといい男な感じがした。

 あとで続編の『復活祭』読もう。

さくら、うるわし』(長野まゆみ

 『復活祭』を読む合間の息抜きに読んでいた。『左近の桜』シリーズの第3弾。5回くらい読んでいるのに、読み終わってしばらくすると昨夜見た悪夢を昼間に思い出そうとする困難さのように、内容を思い出せなくなる1冊。いい加減あらすじをちゃん記憶したい……。

 シリーズ第1弾と第2弾が12話くらいで一年分の物語が詰まっていたのに対して、本作は4話のみでしかも2年ぶんだけ。1話と2話の間に一年が経過している。

 相変わらずの地獄廻りっぷりだが、桜蔵が幽霊性的な意味で喰われるシーンは少ないし控え目。

 これは桜蔵と父の柾の物語なんだなぁ、と思った。いや前からそうなんだけど、柾が関係する人物絡みの話ばかりだなと。

 

Tarzan

 あの雑誌Tarzan。単にprime0円ベストセラーからなのか、最近私がBL雑誌の試し読みばかりDLしていたのが関係しているのか、やたらKindleトップページ居座り続けたので興味本位で読んでみた。テーマは「性学」だし。マッチョメンのための雑誌セックス特集いかに……。

 案外普通というか、男性器と女性器の解剖学だったりオルガズムの仕組みなど、真面目な記事だった。男女ともに満足のゆくセックスライフを送るための知識妊活はいから? 子ども性教育は? とか本当に内容が真摯紳士でタフ。ただ、セクハラとは何か?というコラムで、女から男へのセクハラ発言はどれか三つの選択肢から選べ(正解は1つ)という設問の、選択肢が三つとも「あなたいい体してるね、」で始まるのはどうかとおもう。そんなこと、ビジネスシーンで言ったらやばくない? Tarzan読者には褒め言葉なのかもしれないけど。

 それはともかく、読み応えがすごいので、まだ4分の1くらいしか読み終わってない。女が読んで腹が立たない男性向けセックス特集っていいな。

2020-11-14

anond:20201109170720

そ、そうなのか……。「早漏」って漫画とかで罵倒語扱いされてるのを見たことがあるから相手がすぐ出ちゃった時って気を使ったこしかないな。

言われてみれば、司馬遼太郎とか馳星周とかの小説登場人物美人とやるときは三擦り半だね。

遅漏については、女の方としては長時間粘膜を擦られ続けるのは痛くてしんどいから付き合い切れないな。けど確かに、長々と擦られ着けた挙げ句に「あれ?出ねえな」って首を傾げながら腰振ってる姿を見ると、なんかこっちが悪いのかな、私が可愛くないとかガバマンとか……って不安になる。

2018-01-22

anond:20180121222616

馳星周面白いよね。

ノアール自体詳しくないんだけど、佐藤ラギの人形ギニョルおすすめ

絶版だけど、探せばまだ入手できるはず。

2018-01-21

ノワール小説オススメある?

馳星周でハマって、志水辰夫エルロイ東山彰良と読んだんだけど、そっから先がイマイチひろがらない。

もしオススメあったら教えてください。

2017-08-30

作家呼び捨て名字名前

筆名に名字というくくりはふさわしくないかもしれないがあくまでも遊びということで。
批評も愛憎も好き嫌いも含めて呼び捨てにされる作家たちがいる。名字だけで、名前だけで、その作家が思い起こされる作家がいる。そこに何かつながりめいたものはないか自分の印象をちょっと羅列してみる。

呼び捨てにしたい名字

大江、石牟礼川端、塩野、志賀、司馬、城山、太宰、三島、谷崎、つか、筒井、星、津本、中上、ねじめ、野坂、灰谷、埴谷、百田、舞条、町田、丸谷、向田、安岡、横溝、横光、池波、伊坂、井伏

呼び捨てにしたい名前

乱歩、独歩、安吾、花袋、蘆花、荷風、らも、昌也、芙美子、一葉、四迷、万太郎、清張、朱門、実篤、春樹、鴎外、漱石、登見彦、ナオコーラ詠美風太郎、一力、周五郎、獏、淳之介、ばなな、鏡花

フルネームで呼びたい

安部公房遠藤周作大藪春彦佐野洋田中芳樹陳舜臣小松左京中村文則恩田陸南條範夫西村健太、馳星周長谷川伸北杜夫東野圭吾平野啓一郎福井晴敏堀田善衛海野十三宇能鴻一郎柳美里夢野久作

特殊

織田作、寂聴(瀬戸内寂聴は無論名前で想起するのだけど、瀬戸内晴美時代作品もあるから

2011-07-14

今更グレンラガンのカミナ・シモンの欠陥について

カミナ死亡時点で

ちゃんと「うわあ、大将がやられたー、もうダメだー」という感じ、しまたか

私はしませんでした。


1.長所が少ない

カミナはそこまで頼りになる奴でもかっこいい奴でもなかったかです

どうにも短慮でうるさく、たまにシモン説教のそぶりをするけれど

全体には薄っぺらいオマージュとしての「熱血の所作」を繰り返す、

ひどい言い方をすればただのコスプレオタクのようだったかです最期まで島本和彦しか見えない。


いつも大声を出して周囲に喝を入れる、

常に敵を侮るような威勢のいい主戦論を喚く、

というのは大事な役割のひとつです

そんなのはせいぜいナンバー3以下のやることであって、大将の器にはそれでは足りません。


平時に意外な仁愛や理非分別を示すだとか、

戦時には自分の武勇に頼らず大局を掴む視野

危しと見れば全軍を取りまとめて手際よく引き揚げるような判断力を見せるだとか、

そのような描写を少しずつ積み重ねてあれば

カミナに将としての深みが出たでしょう。

それならばカミナが討ち死にしたときにもっと心から

「うわあ、もうだめだあ~」となれます


要するにカミナは「大将」ではなく「ちょっと強い鉄砲玉」にすぎませんでした。

もっとリットナーの歩兵達を労わったり連携して生かすような描写があれば将の器でしたでしょうが

シモンの面倒を見ながらエース機体で勝手に突っ込んでいくだけなので、ただのエース、つまり兵卒です

もともと脇役機体や歩兵達はカミナを見ているだけでカミナに生かされてはいませんでしたから。

そりゃあ鉄砲玉が死ねば「次からどうしよう」と困惑はしますが、それだけです



2.短所を見せすぎ

「うるさい熱血キャラ」としてのお約束の諸所欠点はまあいいとして、

シモンがらみの「実は弱い部分」を最初から出しすぎでした。

極論すれば、カミナが実はシモンに助けられている、と視聴者にわかってしまうような描写は

カミナが死ぬまでは一切出すべきではありませんでした。


OPとかパッケージでも嘘をついて

カミナを堂々唯一の主人公であるように描き

シモンはロシウみたいな脇役野郎だとミスリードするぐらいでもよかったのではないでしょうか。


ベルセルク』でもそうでしたが

グリフィスが転落(ガッツに去られたせいで)する前にはグリフィスの隠れた弱さの描写なんか要らないのです

馳星周が「自分ならこんなとこでグリフィスの心理描写は入れない」と言っていましたが全くです



3.シモンの居る位置もよくない

カミナの生前からシモンパイロットとして活躍する必要は、あったでしょうか?

単なる乗り合いメカニックだとか

もっと言えば後衛でオペレーターやってるというのでも良かったはずです


「元から一緒に乗り込んでいるエースの片割れ」であれば

カミナ亡き後にカミナの代わりを求めらるのは自然な惰性にすぎず、あまりドラマチックな転回がありません。

ゴッドファーザー』の何が面白いかと言えば

最もマフィア稼業の遠くに居たおぼっちゃまマイケル

家族の危機から徐々にマフィアらしく豹変して後継者となっていくところです

からマフィアソニーが継いでたらたいして面白くない。


戦ってこなかった不肖の弟が

兄の遺志を受け継ぐために豹変して突如グレンラガンに乗り込めばあの名乗りはより劇的だったでしょう。

普通飛行機ならば未訓練の人間が乗り込むのはリアリティが無さ過ぎます

「乗り手に根性テンションさえあれば強くなる」設定の機体ならばおあつらえむきです


カミナの生前からシモンが一緒に戦っていて、何かいいことがあったでしょうか。

中途半端シモンの見せ場描写の為にカミナの見せ場が減っただけです

カミナが生きている時間は短いのだから、序盤は半端にシモンに割いてる暇があったら

前述(1)のように、カミナをもっと厚みのある大将として描くことに使うべきだったのです

2010-03-10

http://footballnet.sakura.ne.jp/2010/03/post-937/

91 か 2009/09/24(木) 11:48:33 ID:TJn/NE/3O

トルシエ監督業が生業だから、日本の若い世代を見て、この仕事自分ステップアップの大きなチャンスと踏んで仕事をしたわけ

つまり、代表を勝たせる事が自分ステップアップに繋がるから、そのために必要な手段をとっていっただけのこと

しかし、途中で大きな金を産むようになった代表というコンテンツを、ブチを始めとした黒い拝金主義同盟の利害と離れていくわけだ

動こうとした時にはすでにトルシエが全国的に人気を博し、なんとか引きずり落とそうと、負けたら解任ノルマを貸してきたがことごとく突破されてきたわけ

そんなトルシエの決定的一打が直前での茸外し

責任を迫られたブチは、ネクで協会の意のままに動いてくれるド素人ジーコを起用、ジーコジャパンならぬ茸ジャパンスタートするわけだ

この辺から、まずは金が第一という日本代表になる

つまり、もう何年も世界に勝つ為の代表じゃないわけよ

オシム就任は傾いた代表人気を建て直すべく、ブチが打った一手

世論にある程度同調しようとしながらも、息子の面倒みるから、協会の押す選手だけは使ってくれという裏取引があったかは定かでないが

事実、無能のアマルになにもせず年5千万だか7千万だか払っているのはばれてる

後は知っての通り、イエスマン岡田の今のサッカー


235 ?_ 2009/12/15(火) 12:53:37 ID:8soOSzIHO

ジーコブラジル戦の前、宮本出場停止で新しいDFを

入れて守備の連携を確認しなければ いけないのに、

それをせずにシュート練習ばかりしていました。

監督資質そのものに疑問符が付きますよね。

まず、日本マスコミははっきり言って一部を除いてアホだから柳沢を始めとして

決定力不足」を敗因にあげているけれど、そうじゃない!

誰が監督したって、誰を選んだって、今の日本ではそんなに決定力は変わらない。

いかに組み立ての基礎を定着させ、そこから個々の個性を活かし組み合わせて、

どれだけ決定機を作れるか、が日本代表監督の、そしてチームとしての攻撃面

での評価であるはず。

で、あるにも関わらず、代表監督ともあろう者がこの期に及んでシュート練習で

何かを解決しようというのは、もう何とも言い難いですよね。

まあ、ジーコにそれを求めるのは無理な注文なわけですが。

散々ジーコとJFAを批判してきましたが、それを野放しにしたマスコミも同罪だと思っています。

それなりにサッカーを知ってる人であれば、「このまま行ったらやばいんじゃないか」って

ほとんどの人が思っていたと思う。

一部のジャーナリストサポータージーコ解任を唱えていたけれども、大きなうねりにはならなかった。

サッカーダイジェストの山内編集長や、あんまり好きじゃないけれどサッカー本質を突く

作家馳星周が言うように、かつてない才能が集結した日本サッカーの一大収穫期であった

にも関わらず、ジーコの強運を信じて楽観し、もしくは惨敗の不安を抱えながら

「まさかそんなに酷いことにならないだろう」と日本代表放置した日本人

そんな日本集大成があの惨敗なのかな...って、日本という国の実力なのかな...って思います。

まあ、何が個人的にできたのかって言われると困るんですが、スタジアムでブーイングし、

協会にメール手紙を送るくらいかな...。

でも、しておけば良かったって思う自分がいます。

今、JFAにもバッシングがきていますが、やはり評価・反省・批判のないところに向上は望めません。

最近ぬるくなった代表戦のスタジアムですが、愛情ある厳しい目を持ったサポーターが増えてこそ、

日本サッカー全体が強くなるのかな、って自己反省も含め思う今日この頃です。。。

 
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