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はてなキーワード: 氷河期とは

2017-04-22

40から人生何とかするなら

まずデモはやめとけ。

アレは左翼系がタダで使える人員を確保する為の場であって、世の中を変える方法では無い。

保育園落ちたデモに参加してると、何故か反原発安保法案反対に駆り出されそうになった人が何人も居る。

努力方向性なんだが、増田に何が出来るかで変わる。

人付き合いが得意なら太陽光発電営業でも食えるかもしれないし、宅建取って不動産営業も良いかもしれない。

向き不向きが強烈にある職業だが、ハマれば楽しくて一発逆転出来るくらい稼げる。

60で宅建取って道楽爺さんが作った億の借金返して子供に億単位財産残した婆さんとか居るので、年齢は関係ない。

営業は適正さえあれば天国だと言うし、逆に適正が無い奴には地獄から、まぁ見極めてやればいい。

現在は空前の人手不足なので、工場現場系なら40でも入れる所が有るかもしれない。

景気の良い中小企業日本中に有るので、そういう所に潜り込んで信用を得るまで頑張るのも一つの手だ。

また、技能と人脈を身につけて独立する方法も有る。40だとかなり根性入れないと無理だが。

何をしたら良いのかわからないとの事だが、要するに金の流れを理解する事だ。

どこにどういう金が流れていて、それをどうやって持ってくるか?

自分に何が出来て、出来ない人に提供するといくら貰えるか?

次に必要なのがこの辺り。

サービス提供する為に持っておくべきルートと人脈は何か?

常に最新の動向を得るにはどうすれば良いのか?

この辺りを業界内で把握すれば食うには困らない。

お前に何が出来るのか全くわからないので具体例は出せない。

が、上記を身につけて食うに困った奴を俺は一人も知らない。

俺は今41歳の氷河期真っ只中の世代だ。

30まで派遣で先の見えない仕事をしていたので気持ちはわかる。

今は800万程度だが年収を取って、結婚もして仕事の満足感も得ている。

40から開始でも不可能では無いはずだ。諦めるにはまだ早い。頑張れ。

http://anond.hatelabo.jp/20170422041028

http://anond.hatelabo.jp/20170422041028

取り残されたんだから無理でしょ、今更。氷河期時代は通り過ぎてんだよ。

日本新卒+-3年以内になんとかできない人は必要ないんだよね。

2017-04-12

ジャップランド国歌

東の果て 四季おりおりと

水道水が飲めて 空気もタダだ

素晴らしき 我らの国

ジャップ ジャップ ジャップランド

世界に誇れるクールジャパン

日のいづる国 美しい国

和菓子美味しく 空気が読める

素晴らしき 我らの官僚

ジャップ ジャップ ジャップランド

完成されし民主主義

「我々は安倍晋三様と経団連の皆様のおかげで、今日健康に暮らせております!」

ありがとうございます安倍晋三陛下!」

恥を知る国 クズ自殺する

氷河期さえも 根性論で吹き飛ばす

素晴らしき我らの安倍晋三

ジャップ ジャップ ジャップランド

全てにおいて先進国

2017-03-31

就活について覚えていること/考えていたこ

 自分就職するのだな、というのが決定的になったのは、大学三年の正月帰省したときだった。そのとき姉は子どもを身ごもっていて、結婚式の準備を進めている時期だったと思う。両親の住む実家はいつになく浮き足だっていて、居間に鎮座した年代物のコンポが機嫌のよい音楽を流しているのを何年ぶりかに聴いたりした。この雰囲気だったら言っても大丈夫だろうかと思った。家に着いたその晩、おそらく姉の結婚式やお腹のなかの子ものことをしばらく話したと思う、そのあとに切り出した。あのさ、大学院に行きたいっちゃけど。

 予想外に、部屋の空気が一瞬で凍りついたのを覚えている。両親は言葉を発さず、コンポから流れる陽気な音楽荒井由実セカンドアルバムの六曲目、あなただけのもの、)がいっきに、なにか強烈な、皮肉めいた疎外感のようなもの演出する異物となって浮き上がった感触があった。しばらくして、母が重々しく口を開いた、なん言いようね、そげんお金なかよ。大学院てなんね。行ってなんすると。もとより自分も、大学院で何か研究したいことがあるわけじゃなかった、研究というのが何をすることなのかもよく分かっていなかった。ただサークルや何やで接する先輩たち、自分より二年間長く学生でいられる、その二年間は就職せずにいられるひとらのことがうらやましかった。その程度の動機だったから、突如として部屋に現れた重苦しい空気を前にして、うっかり声に出した気持ちは途端に冷え切り、しぼんでいった。なんでんなか、分かった。話を逸らすような話題もなく、アルバムが次の曲に行ってしまうまえに居間を出て階段を上がった。あのコンポ音楽を流しているのを聴いたのはそれが最後だったと思う。

  *

 就活はいろいろな街へ行った。下宿していた福岡から、十分な交通費支給されるとき新幹線飛行機LCCはまだなかったから、スカイマーク)で行き、そうでないとき夜行バスで行った。その土地の知人に当てがあれば泊まらせてもらうときもあり、ネットカフェに泊まるときもあった。神戸三宮とか東京蒲田とか、そのころネカフェに泊まったっきり訪れていない街がいくつかある。

 就活にかかる交通費は多くの同級生にとって悩みの種だったと思う。専攻柄、東京一極集中したメディア広告出版関係企業を受けるひとが多かったせいもあったか、とにかくいか交通費破産せず就活を乗り切るかはひとつ重要テーマとして共有されていた記憶がある。自分もそんなに多くの交通費を出せる状況ではなかったので、受ける企業の数をかなり絞っていた。当時の就活サイト提唱する標準的エントリー数は二十社くらいだったけれど、自分は十社も受けなかった。それでも度重なる関西関東への移動はそれなりに負担で、特に東京会社選考が進むたびに片道半日以上かかる夜行バスを往復するのは楽ではなかった。

 夜行バスが発着するのはたいてい新宿西口だった。あるとき、行きのバスに乗っていた添乗員さんと、帰りのバスでも鉢合わせたことがあり、乗り込みざまそのひとが、就活ですか、がんばってね、と声をかけてくれた。あのひとはたぶん、その数日間だけじゃなくてずっと、何十往復も、あの片道半日はかかる夜行バスに乗りつづけていたのだと思う、いまも乗りつづけているかもしれない。西新宿ビル街を歩くと時々そのことを思い出す。

 支給される交通費収入を得るモデルを立てていたひともいた。関東実家や知人のところに滞在しながら、東京会社をたくさん受け、それぞれの会社に対して福岡東京間の交通費申請して利益を得る手法だったと記憶している。あるいは近場であれば、実際には18きっぷで移動しながら新幹線のぶんの交通費を出してもらう方法もあったらしい。これは静岡会社大阪から来ていた子が教えてくれた。会社でいっしょに最終面接を受けたあと、内々定をほのめかす説明会から帰るバスの中でのことだった。その子はすでに他社から内々定を得ていて、ほんとうはそちらに就職するつもりだと言っていた。第一安倍政権ときで、少なくとも経済政策はうまくいっていて売り手市場だったから、そのように交通費収入を得る目的で、実際には就職する気がない企業内々定までを得る学生はその子だけではなかったと思う。二年後にはリーマンショックが起こって、ふたたび新卒市場氷河期を迎えた(らしい)。もし自分大学院に進み、二年後に就活をしていたら、たぶん学部とき受かったところには受かっていなかっただろう。

 職を得るためにスーツを着ることは苦ではなかった。それは公立小学校から高校までをずっと制服で通わなければならなかったのと同じ程度の義務だと思っていた。大卒でそれをしなくてよい人生がどういう仕組みで成り立っているのか、そのころさっぱり想像がつかなかったし、いまでもその仕組みを十全に理解しているとはいいがたい。いずれにせよ、そうしたもの自分には関係のない、自分に与えられた生の可動域からは逸脱するものだと思っていた。もちろん、自分を取り繕って面接官に良い顔をすることとか、所与の経歴と志望動機矛盾なく有効に繋げる作業会社ごとに行うこと、そうした虚飾じみた行為への疲れはあった。リクナビみん就サイトを見るのも好きではなかった。けれど仕方のないことだと思っていた。ほかに生きられる道があるとも思えなかった、だからメンタツも読んだ、SPIも受けた、そうこうしているうち、他人自分矛盾なく説明するために用意したぎりぎり嘘でない物語の数々は、徐々に内面を染めかえ、自分なかに元々あったそれらと区別がつかなくなっていった。照明がおとされた夜行バスの車中で、自分は眠れずによく手を組んで、いろいろな願いごとをしていたけれど、どうか今度の面接が通りますように、内定が取れますように、そういうこともふつうに願った。

  *

 先日、はじめて海外旅行に行った。羽田から仁川経由でニューヨークへ向かう機内の十数時間体験しながら、ああ、これは博多から東京まで夜行バスでかかったのと同じくらいだなと思った。

 夜行バスに乗っていたとき自分にとって、海外旅行宇宙旅行も似たようなものだった。どうせ行けないのだから費用や行きかたなんて調べても意味のない、視界に入れたってしょうがないもの。行けるわけのない外国の遠さよりも、見慣れた田んぼ、そこにある変わらない暮らし、そういったものに思いを馳せるようになるのは、そのとき自分にはごく自然な成り行きだったと思う。だから新宿の街も好きではなかった。東口ネットカフェに泊まったりから歌舞伎町銭湯に入ったりする小旅行を、楽しんではいたけれど、駅の通路浮浪者排泄物のにおいが漂っていたのを強烈に覚えてもいた。長く住むところではないと思った、その都市に、けっきょくいまは福岡下宿していたのよりもずっと長いこと住んでいる。

 去年はじめて実際に調べた、二月のヨーロッパアメリカへ渡る往復航空券の値段は、盆や正月ラッシュのなかを新幹線実家に戻るのと大差がなかった。どうせ行けるわけがない、他に選べる道もない、と見過ごしてきたものごとの数を考えた。けれど、そのときはたしかに、それが自分の視界に映るもののすべてだった。その視界が十分に広くなかったとして、いまを測るための物差しとしては省みることかもしれない、けれど責められるものではない。いまとむかしの自分は違う、同じものでない、そのことは互いの存在を妨げない。一応は自分お金大学院を出て一年が過ぎ、将来の自分から先借りしているお金を返しはじめて半年が過ぎたいまはそう思っている。

2017-03-28

夢に敗れて東京を去った

夢を追って上京し、それが敗れて東京を去った。

九州帰省して、そこで働き始めたんだけど、

なんか2030年くらいにはミニ氷河期とかが来るらしいじゃないか

詳しいことは知らないけど地球全体がめっちゃ寒くなって、

日本北海道とかでは相当暮らしづらくなって、

東京も寒すぎるので首都移転とか起きて、

南の方へ人口移動が起こって、

そんで俺の住んでるあたりがまた都会になったりしたらいいのにな。

2017-03-16

地球温暖化とかで何百年後がどうこうとか言ってる連中の考えが分からんのよな

6.70年後とかならまあ医学が発達すればワンチャン自分も生きてるかもねえとは思うんだけどさ、100年より先のことまで考えてる人を見るとどうにもね。

今の科学医療の発達を考えれば流石に100年後は生きてないでしょう自分ら。

自分らが死んだ後に地球が滅び始めるからなんだってんですか。

わざわざ自分から滅ぼすような真似をしたり今すぐ地球が駄目になるような事をするのはそりゃアホのすることだとあっしも思いますがね、200年後の子どもたちに綺麗な地球を残しましょうみたいなのになっちゃうと付いていけませんわ。

死んでるんですよ自分ら。

人間は死んだら無になるもんです。

あの世には何も持ってけねえ。

地球を綺麗にしておきましたって思い出も消えちまうんだ。

それなら今自分が生きてる時間を楽しむのが正しいってもんでしょ。

世の中の爺さん婆さんを見なさいよ。

孫の世代ことなんて知ったこっちゃないと言わんばかりに好き放題やってる。

まああそこまで行くとどうにも生き汚くて見てられねえって気持ちもムクムク湧いてきますがね、それでもやれ云百年先になっても今と同じように暮らせるようにしましょうなんて頓珍漢な事言ってる連中と比べりゃまだ心根が澄んでるってもんだ。

云百年先の世界じゃその世界なりの生き方ってのがあるでしょうに、それが自分らの生きてきた時代と同じでないと困るだろうなんて押し付けですよ。

あいう連中が人工知能仕事を奪われたら人間は生きていけなくなって野垂れ死ぬみたいなピントをどこに合わせてんのかも分からん与太を口にするんでしょうかねえ。

地球温暖化なんてずっと昔から起きてるものですよ。

地球が温まる事が全く無かったら氷河期が来たまま今でも世界中シベリアになってらあ。

資源環境大事にするのが間違ってるとは言いませんよ。

でもね、とりあえず自分らの世代が生き残ることが出来る程度で十分って具合に考えりゃあいいじゃないですか。

どうせ次の世代に切り替わればその次の世代が尻に火を付けて頑張ってくれるでしょう。

まだまだ余裕のある世代が格好つけて頭捻っても見てくれだけのトンチキなエンバイロメンタリズムが飛び出してくるだけだ。

そんなのはどうせ政治家愛人貢ぐ金を取ってくるだけの隠れ蓑しかなりませんよ。

結果的にはお偉いさん以外は誰も得しない。

必要になる人間が本気に考えてこそ意味のある環境保護が生まれるもんでしょう。

オオカミ少年だかノストラダムスの大予言だか分からんような大言壮語を触れ回って募金を募ったりあれこれ規制するような真似はやめましょうや。

2017-02-02

[]ファイアパンチ39話

世界せつめー

世代人類氷河期地球を出て行った

また地球をあっためるために、地球上の命を全部うばってそれでも足りないからほかの星のいのちもうばって、

また同じ人類文明をつくって、そこまでしてやりたいことは

スターウォーズの続きを見ること



ほえー

2016-12-24

日本死ね」という呪詛には社会が反応したのに

氷河期世代のほうの日本に対する呪詛には反応しなかった。この差は一体なにか。

2chで貼られる有名なコピペに次のものがあるが

「俺は一生童貞だし、この国がどーなろうがしったこっちゃないよ。

愛国心?ばっかじゃねーの?むしろ俺は日本という国に恨みを持ってるね。

みんな好き勝手やってるのに、超氷河期まれの俺は悲惨人生だ。

どんどん壊れていったらいいよ。しるもんか。

おまえらが俺のことなんてしらないようにね。

所詮日本利権構造だ。コネさえあればたいして努力しないで大金が稼げる。

公務員夫婦世帯年収40歳平均で2000万円。マスコミ銀行・その他、

利権構造下にあるものは全部そう。こいつら普通に50代で2~3000万稼いどる。

大して仕事してないし。親族経営会社利益親族に手当てして税金払ってない所も山ほど。

そんななかで手取り2~30万、年収で3~400万円程度でこの利権構造体を存続させるために働け、ってか?

利権構造下にないのに労働してる奴らって、馬鹿だろ。おまえ。

おまえよりも馬鹿でロクデナシがロクに働きもせずに大金を稼ぎ、佳い女(男)を抱いてるんだぜ。

馬鹿らしさに気づいた奴らは働かねーよ。俺とかな。

どうせ俺はキモくて生命としても次世代を遺せないわけだし、この社会体がどーなろうが知ったこっちゃねーよ。

早く滅びろ。その時が来たら笑いながら死んでやる。」

最後の一行が「さあ俺を殺せ 日本」になってたりするが、自分はこっちのほうが数万倍も呪詛を放ってるし、より深刻であったと思う。

こちらには、絶望しかいからだ。

貼られだしたのは2005年前後であるから就職氷河期ぐらいである。

当時から、この世代放置したら今後の日本はなりたたない、と散々言われてきたが目立った対処はなされなかった。

今は自分生産年齢だったり親の年金だったりで表面化していないが、30年後には低年金老人の生活保護社会保障)として問題になるだろう。

なぜなら、今更運よく給料がいいところに就職したところで、過去してこなかった普通ならできるはずであった蓄積まで取り返せないからだ。

もし、低年金問題回避しようと思うのなら、そういった蓄積できなかった人に倍以上の給料を払う必要がある。

丁度最近2016年の出生数が100万をきったという報道があったが、このツケの一部として非婚化、晩婚化せざるを得なかったということで表面化しだした。

の子供は膨大な社会保障料として、このツケを払わされるであろう。

保育園が足りない、子供への支援がたりないと、家族子供がいるという幸せの中で呪詛をはく者よ。

の子供の下に、それすらかなわなかった者の死体呪詛が埋もれていることを知れ。

2016-12-11

氷河期可哀想みたいな風潮あるけどさ

10年ぐらい前に俺がまわりの連中に

韓国叩きなんて自民党陰謀で、労働条件さげるだけだから止めておけ。」

「女叩きも人口削減のための自民戦略からとっとと結婚した方がいい。」

って散々まわりの奴に警告したけど誰も聞かなかったわ。


あの時大体25・6は越えてたんだから自己責任なんじゃね?

シールズみたいに暴れてたらもうちょいマシだったよね?


あ、ちなみに俺は超氷河期です。

2016-11-07

http://anond.hatelabo.jp/20161107175029

アホだと少子化にならないって言いたそうだけど、実際は乳児死亡率が有意に減少すると一時的(せいぜい5年程度)に人口が爆発的に増える(多産多死→多産少死)けど、

次の局面で死亡率にバランスする(多産少死→少産少死)ように少子化が進む、というのが人口学の研究結果だから、単にアホなだけではあかんて。

「追記」

ついで言うと、多産多死の状況では少子化にはならないけれど、ほぼ人口増加も起こらない。いわゆる横ばい。

人類史的に見ても、人口が大きく増えるのは極めて稀な事態

若干信頼性が危うい歴史研究だけど、有史以降の日本で一番多産だった時期は鎌倉後期~室町前期らしくて、

この時期は小氷河期で死亡率が高く、人口はむしろ減少傾向だった。

そこで現在人口学では、人間には乳児死亡率とバランスするように出産数を調整する本能があるのではないか

という仮説が唱えられている。

アフリカ人口爆発は、自然状態では多産多死の環境を外部の援助・支援によって

無理やり少死の状況に持って行った結果というのが有力な説。つまりユニセフはクソ。

2016-11-06

http://anond.hatelabo.jp/20161104235044

1999年氷河期でも2016年までに他の仕事を見つけることは出来たと思うよ。もちろん週末の時間を削って自分勉強するとか色々必要だけどね。氷河期のせいにするのはお門違いだと思う。

2016-10-31

さら氷河期を救うとか効率悪すぎなんでやめてほしい

もっと若いやつに金を使え

氷河期はもう見捨てろ

1円も金を使うな

自殺したいわけではないが唐突に生きる意欲がなくなってきた

昔は休日を楽しみにしていたが今は休日になっても楽しいことがない

やることがない

趣味はgameと漫画くらいしかない

それも飽きてきた

漫画新刊を待たないといけない

そうするとやる事がなくなる

もちろん勉強とか運動すればいいのは頭では分かっている

でも俺の死生観が酷いもんだからやる気になれない

interestingがない

興味深いと思う知的好奇心の刺激とかがない

恋人もいない

欲しいと思ったときもあったが話を聞くだけ疑似体験するだけで大体どういう気持ちが満たされるのかがわかる

寂しいとか満たされたいとかそういう感情への薬みたいなもんだなと思った

自分はそういうのにこたえられる人間でもないし恐らく本心ではどうでもいいと思っている

3回告白されたが嬉しいというよりどう答えたらいいのか分からないので避けて引いただけだった

物心ついたときからこんな調子からまれた時からおかしいんだと思う

唯一の救いは身近で痛いとか苦しいとかいう人をみると心の中がザワザワして穏やかでいられない

何か助けてやりたいと思う

この間も見ず知らずの酔っ払い?の人が自転車でこけてたから起こしてあげた

周りは知らんぷり

別にお礼が欲しいわけでもなく、挨拶するくらいのノリで人助けだ

何の感動もない

これが共感性というやつかは分からないがモヤモヤするから行動する

でも愛してるとか大事にしたいとか独占したいとかを人に向けたことがない

そんな興味持てない

いっしょにいて楽しい人もいっつもいれるわけじゃない

誘ってくれると嬉しいけどずっといられないのが分かってるから希望しない

死ぬのが分かってて別れるのが辛くなるだけだろう

とにかく何のために生きてるのかそれを探さないといけないのだが

それを見つけるまでこのままだと電池が持ちそうにない

別に電池が切れたら死ぬわけではないが精神的虚無感と戦い続けなければならない

常に半裸で秋空のしたでいるような感じだ

勘弁して欲しい

自殺も考えてない

自殺したところで本当に解放されるのかどこにも確証がないからだ

誰も確かめたことがないんだから分かるはずがない

それでも宗教流行ってるのはみんな死ぬ理由が欲しいんだろう

何か納得して死なないと気が済まないか宗教という学問に頼る

でも俺には信じる神がいない

正確には信じている神はい

神と呼んでいいかからないがとにかくこの世界の一番最初の始まりを神としている

それが人のように意志を持つとか持たないとかはどうでもいい

とにかく宇宙の始まり現象のものを神としている

それがなければ始まらなかったモノ、インフレーションの前の本当の始まりを神としている

でもそいつのせいでできた宇宙は俺にとってたいそうつまらない世界だった

なんで死ななければいけないのか、栄枯盛衰でなければならないのか

死ぬこと生まれることで繰り返さなければならない仕組み

熱量力学的に死へ向かうこと、どれもつまらない法則

うからこそ大事にせよと尤もらしくいうが

他にこの世界を作る法則は無かったのかと逆に問いたい

そんなものは失うという前提のもとに生み出された価値観

永遠の命が前提だとしたらそんなもの存在すら考えられさえしなかっただろう

最初のやつがそういうシステムがいいってんで作ったんだろうけど俺にはクソゲーしか思えない

本当にこんな考え方してるやつがこの世界にきてしまって不幸だと思う

世界のものが下らない

心理的に充足感を得ることができるようになったとしてもそれが何だっていうんだろうか

単に脳内麻薬がでたり伝達物質の分量さで心境の変化がおきてそれに一喜一憂する

虚しいと思う

これを糧にして人生エンジョイしてくれと言われてもできるだろうが死ぬときの慰めになるのか果たして怪しい

いっその事どこかの国で殺し合いの中で洗脳されてとっとと死んだ方がマシだったのかもしれない

どこに向かいたいのかを探すだけの体力が年々なくなっていく

魂があるならもうこの世界には戻さないでほしい

体験版にしたって長すぎる

もっと楽しい世界に産まれたかった

この世界無抵抗に生かされ続ける存在させ続けられるすべての物質に対して神は不公平だと思う

その世界の物に世界ルール操作する権利一方的にはく奪して自分の条件下で圧倒的な力量差でルールを隠したり難しくしたりしている

不公平だと思う

この世界ゲームとしたらとんだクソゲーだと思う

広大な宇宙を作ってその中で遊べるステージ地球だけ

地球にも隕石氷河期やら戦争やら疫病やら色々問題ぶちこんで

人間や他の生き物をプレイヤーにして遊ばせる

まれときから強制的ステータスが決定してる

死ぬまでのリミットもある

死ぬと分かってるキャラで色々頑張れよとはっぱを掛けてくる

こんなんを売れば即クソゲー扱いですよ

よくこんなもん売ろうと思ったな神よ

こんなクソゲー一生懸命遊ばされる身にもなってくれ

2016-10-24

俺見た目普通体脂肪率20%くらいだけど、よく考えたら体重の1/5がただの脂肪って恐ろしいな

うーん昔の氷河期とかの名残である程度脂肪あったほうがいざというとき・・・とかあんのかな

でも太ってる人間がそういう状況で長生きできるわけでもないらしいし

脂肪ってなんのためにあんだよ

30%肥えてる人間は3割が脂肪って考えるとどんだけだよって恐ろしくなる

2016-10-17

1名の東大卒電通女性社員自殺して過重労働規制へ動き出したけど

1名の東大卒電通女性社員自殺して過重労働規制へ動き出したけど、

氷河期以降に過労自殺したり、過労死したり、非正規のまま経済的理由や将来を悲観して自殺していった

数万、いや数十万人もの死者の存在があることをマスコミは取り上げてくれないんだよな。

それと全く関係無いように団塊ジュニア世代以降は子どもを作らず、少子高齢化を加速させた非国民って報道を重ねているんだよな。

2016-10-08

言の葉の庭自分語り

※ 一部新海監督作品のネタバレを含むので注意してほしい

  • 前 ---

君の名は。人気はまだ続くのだろうか。自分は公開2週目位に一度見たきりなのだが、Web上で展開されている

様々な解釈念頭に置いて、もう一度くらいは劇場に足を運ぼうと思っている。

新海監督の作品は「ほしのこえからの自分だが、その中では前作「言の葉の庭」が一番好みである

50分弱という過不足無い尺。今作では少し鳴りを潜めた、現実よりやや過剰に高められた光の輝き。

ヒロインを失意の闇から救済し、精神的な絆を結びつつも、直接の対価を得ることが無い幕引き。

どれをとっても、新海誠という人物が長年その心象世界に持つ純粋な「私の世界」。

君の名は。を彼のベスト盤であると評した人がいた(本人?)ように思ったが、自分は「言の葉の庭」こそが、

最も正確に彼そのものを表しているように思う。

ただ、そういった作品性とは別に、自分が言の葉の庭を特別なものとして見るのにはもう一つ大きな理由がある。

全くもって個人的な体験に基づくもので、それを他人と共有する事に価値は無いのだとは思うのだが、

40を目前とした今、その記憶がゆるやかに風化していくにつれ、どこかにその記憶を刻んでおきたいという欲求に駆られ、

1日だけの日記としてここに記しておこうと思う。

創作では無い為物語の構成は酷く、起伏にも全く欠けるが、偶然目にする人がいたら、息抜きのつもりで読んでみて欲しい。

  • 序 ---

20年ほど前、自分は地方私立大学に通う大学生だった。高校を出て何となくの流れに乗って通う大学生活は、

地方であること。理系であること。あまりハイブロウ属性でないことなから大きな刺激も無く、

かといって腐ってしまうという程の退屈さもなく、毎日がそこそこのルーティーンとそこそこのイベントによって消費される、

どこにでもある普通日常だった。

卒業校は大学とほど近い場所にあるため、自分は時折高校時代の恩師の元を訪れ、近況の報告や、

(当時のPC弄りが好きな学生がしばしばそうであるように)師のPCメンテナンスなどを請け負っていた。

ある日いつものように師の元を訪れると、師の隣席に初めて見る顔があった。

師は、新任の先生だと言って彼女を紹介してくれた。

「今度新しく入ったH先生だ。」

「どうも初めまして。Sといいます。」

学校行事でスーツを着ていた自分を、おなじ新任か関連業者の人間と思ったのかもしれない。

彼女…H先生は突然勢いよく椅子から立ち上がり、コンシェルジュのような角度でお辞儀をしながら

「新任のHと、も、申します!よ…よろしくおねがいします!」

と、およそその完璧お辞儀からは相応しく無い焦り具合で挨拶をしてくれた。

新任教師ということだから、歳の頃は24、5だったと思う。

少しだけ長めのボブカット

新任らしいカチッとしたスーツタイトスカート

そして何より、整った、育ちのよさそうな顔立ち。

(ははぁ。これは生徒に人気がでるだろうなぁ…。)

そう、思った。

「そう言えばH君、パソコンの調子が悪いと言っていたじゃないか。せっかくだからSにみてもらったいい」

これをきっかけに、ほんの短い間ではあるものの、自分とH先生に関係が生まれた。

  • 二 ---

その後数か月間、自分はH先生のPC周りの面倒を見ることになった。勿論、数か月といっても頻繁では無い。

実のところは、精々5・6度の話でしかなかったと記憶している。そうとは言え、ほんの少しだけ年上の

とびきり可愛らしい女性が相手だ。いつもわくわくしながら通ったのを覚えている。

見かけ通り、H先生はとても可愛らしく純粋だった。

明かりの落とされた職員室。

冷陰極管の青白い光に浮かび上がる横顔。

買ってくれた缶コーヒーの温もり。

年下の自分に中途半端な敬語交じりで話し、ソフトの使い方を教えたり、FEPの不調をメンテしたり、

壊れたFATテーブルエディタで書き直す程度の事で、H先生はとても喜んでくれた。

見かけによらず、頑固でもあった。

突然の夕立に「いい」と言うのに頑として聞かず、駅まで車に乗せられた。

H先生らしい、深いグリーンのK11マーチ

エアコンが効かず、少し蒸した車内。

シフトレバーにかける細く白い腕。

まるで童貞妄想のものだった。

一度、何かの為にソフトを借りに実業系科目の教師の所へ顔を出したとき

「お前、あの人はお嬢なんだから丁重に扱えよ」

と、冗談とも真面目ともとれない顔で言われたこともあった。

…その通りだと思った。

あの時自分はどうして恋に落ちなかったのだろう?

高校時代淡い好意を持っていたクラス女の子を忘れられなかったからだろうか?

卒業校とは言え、教師という立場の相手に対しての遠慮だったのだろうか?

今となっては思い出すことができない。

ただとにかく、会いに行く時間の胸の高鳴りとは裏腹に、

自分がH先生に対して恋心を抱いたことは無かったように思う。

時が経つにつれて、H先生とは疎遠になった。卒業からしばらくOBとして顔を出していたやつが

つの間にか顔を見なくなるという、ごくありふれた、普通の流れだった。

勿論、心のどこかで気になってはいたが、明確なきっかけも無いのに顔を出すのも気恥ずかしく、

また、自分という存在が順調に過去となっていく高校に窮屈さを感じ、足が向かなくなるにつれ、

しばらくの後には思い出すことも無くなっていった。

  • 三 ---

それから季節が一巡…二巡くらいしたかもしれない。

大学生活は相変わらず少々退屈で、授業とバイトの日々が続いていた。バイト先にはコケティッシュに笑う

年下のあざと可愛い女子大生が入り、自分はその子に相当入れあげていた。

そんなある日。

高校の「部室」へ顔を出した。

自分は高校時代ややヲタクサークルに顔を出していた。それはよくあるアニメゲーム好きが集まるような

内輪志向趣味サークルで、正規の部員でこそ無かったものの、殆どコアメンバーのような立場メンバーとつるんでいた。

先輩も、後輩も、同級生も、自分の高校生時代の交友の半分は、そのサークルに由来している。

部室にはYがいた。

Yは自分が卒業する年に入学した後輩で、少々エキセントリック性格ではあるものの、

当時の世相でそういったサークル志向していた女子には珍しく、並以上とは言える容姿と、

その予測不能な反応を示す性格から、OB現役を問わず大層人気があった。当時から近い表現はあったように思うが、

ヲタサーの姫がベターワードチョイスだ。正確にはサークラ的要素も多分に混じるのだが、

方々穴兄弟にはなったものの、サークルクラッシュされなかったので、二択であればやはり姫の方が無難であろう。

Yや他の部員たちと軽く挨拶を交わし、部室に置き去りにしたPCエンジンで縦スクロールシューティングに興じていると、

唐突にYが話題を振った。

「先輩先輩。先輩はH先生知ってますか?」

驚いた。彼女が新任教師として赴任したのは自分が卒業した後であり、現役生であるYもそれは承知だろう。

卒業後に赴任した教師話題にあげるという事は、普通滅多なことではしない筈だ。

「ああ、実はちょっとした絡みがあって少しだけ知ってるよ」

事実を答えた。Yが続けた。

「H先生、辞めちゃったんですよ」

公立高校と違い、私立高校では異動というものが殆どない。私立主体の都会では事情が異なるかもしれないが、

地域内に同業が少ないこともあって、転職という選択をする教師も(教師という手堅い職を選ぶ本人の性向もあってか)

滅多にいなかったと思う。とにかく、短期での退職というものはあまり例が無さそうに思えた。

Yは表情を変え、ゴシップ好きの主婦のような声色を作って次を継いだ。

「それがね、聞いてくださいよ先輩。H先生寿退社…ってことになってるんですが、本当は…」


「本当は、生徒に強姦されて辞めたんです。」

  • 四 ---

それから数年の年月が過ぎた。

大学卒業後、氷河期のどん底という頃に地元の小企業就職したが、ワンマン社長の横暴に嫌気がさし2年と少しで退職。

しばらくアルバイトをしながら職を探したが、高卒でブルーカラー職についたり土建業に入るならともかく、

大卒が志向するようなサービス業的業種にまともな就職先はとても少なく、わずかにある条件のよいポジション

新卒で滑り込んだ者が既得権化しており、あとはそれこそ公務員くらいしか不満の少ない就職は困難だった。

それを期に、意を決して東京へ出た。

友人の家に転がり込み、転職エージェントを頼りにいくつかの会社を受けた。東京での活動は思いの外順調で、

面接したいくつかの会社から採用通知を受け、そのうち、条件はあまり良く無いものの、基盤の堅い中小企業に入社した。

入社後上司との性格の不和に苦しんだが、前職の事を思えばその程度の問題に対処することは苦労のうちには入らなかった。

給料はとても安(250程度だったと思う)かったが、それも前職に比べれば不満は少なく、初めての東京生活エンジョイし始めることができた。

そんな矢先。

アキバメイド始めたんで、良かったら遊びに来てください』

Yからメールだった。

当時の秋葉原メイドカルチャー黎明期の出店ラッシュがひと段落し、金の匂いに感づいた風俗業の面々が

続々と出店を始めた位の頃だったと思う。高校卒業したYは東京大学へ進学したが、

生来の不安定性格故順調にメンヘラ属性を手に入れ、真面目な大学生という路線は早々に離脱。

生活の為か趣味かは聞かなかったが、アルバイトとしてメイドを始めた、ということだった。

メールには多少面食らったが、Yの人と成りからすれば、想像には難くなかった。

自分の秋葉原に対するスタンスは単なるパソコンショップ詣の場所で、メイドカフェへ行くことに多少の

戸惑いはあったのだが、後輩に会いに行くと思えばいい。了承の返事を送信した。

  • 五 ---

「おかえりなさいませ、ご主人様~」

Yの働く店は正確にはカフェではなく、バーだった。

万世橋渡り少し裏手の路地の扉を開けると、今では手垢どころか擦り切れて表皮が

ボロボロになったような定型のコールで迎えられた。

やや珍しい青と白の照明で彩られた店内(まるで自作PC筐体のようだ)は、多少の安っぽさはあるものの、

常連客との適度なゾーニングもされていて、居心地は悪くなかった。カウンターの向こうで客の相手をする

Yに目配せだけをして、入り口に近いスツールに腰をかけた。

隣では、この場所にはやや不釣り合いな女性が独り呑んでいた。

「君、初めて?」

声をかけられた。

「そうですよ。高校時代の後輩がいるんで、まぁ付き合いです。」

「そうなんだ。じゃあ私と一緒ね。」

女性(T)は銀座ホステスをしていた。非番今日は、ここで働く自分の彼女の仕事が終わるまで待っているのだ、

と教えてくれた。自分も自己紹介をし、それからしばらく話をした。ホステスの会話術は流石に巧みで、

後輩に会いに来たことなどすっかり忘れ、仕事の話や高校時代のことなどを話し込んだ。

2杯目のジントニックの氷が溶けるころ、Tがはたと気付いたように自分に聞いた。

「ねぇ、SはYの先輩なんだから、N高校なんだよね?」

「そうですよ。Yは3つ以上下から、直接一緒になったことはないですけどね」

「そっか。そしたら君…」


「H先生って…、知ってる?」

  • 六 ---

ドキリとした。

自分の中で風化し、消えかけていた「H先生」という単語の響きが、急速に記憶の色を取り戻させた。

しかし、こんな偶然があるのだろうか?ここは00年代も半ばの秋葉原。しかも場末メイドバーだ。

これが地元のバーでの出来事であったとしたら不思議ではない。

100歩を譲って、自分達の高校埼玉神奈川にあったとすれば分からなくもない。

だが、自分達の高校は十分に遠方にあり、増してや、彼女がH先生であったのは6年も7年も前の話なのだ

心臓が早鐘を打つのを感じた。自分はTに話をした。

卒業生ではあるものの、偶然新任教師として紹介されたこと

ボブのかわいい初々しい先生だったこと

人の消えた職員室で一緒にコーヒーを飲んだこと

たった徒歩10分の道程緑色マーチで送ってくれたこと

大した話ではない。読んでくれている人がいたら申し訳ないが、当事者以外が聞いても何の感慨もない日常出来事だろう。

Tは、そんな自分の話を穏やかな顔で聞いていた。ひとしきり話を聞いてから、話をしてくれた。

彼女とは夜の世界で知り合ったこと

髪型が全然違うこと 化粧が派手だったこと

プレリュードに乗っていたということ

…そして、1年程前まで、自分の彼女だったということ

少しジメジメした夏の終わり頃だったように思う。

日付なんて全く覚えていない。

でも、それくらい、自分にとって忘れられない日の出来事である

  • 結 ---

言の葉の庭」は、ヒロインである雪野先生が、想いを寄せられた男子生徒への対応を誤ったことを

きっかけに物語が構成されている。劇中、男子生徒を奪われ、腹いせに雪野先生の退職を画策

(そしてそれは成功する)した女生徒主人公が抗議をするシーンがある。

客観的に見るとやや時代錯誤と青臭さがあり、本作で唯一落ち着かない場面ではあるのだが、

このシーンを見ていると、雪野先生とH先生をどうしても重ねてしまう。

勿論、自分が孝雄になる妄想を出来る程今の自分は若くない。ただ、物語は悲恋として終わるものの、

孝雄の存在は、雪野先生の人生において彼女のレールを想定の範囲内におさめる為強力に機能した筈だ。

では彼女は、H先生はどうだ?

H先生に関して一つ書き忘れたことがある。彼女は県下一の、ある業種の創業家の息女である

実業科教師の「お嬢だから」は冗談ではなく、本当だったのだ。

名士の娘が地元の高校で教壇に立つ。頃合いをみて結婚。家に入る。

時代錯誤ではあるのだろうが、そんなルート彼女の想定の範囲だった可能性は高い。

もっとも、実はそれが嫌で飛び出したということも考えられる。

これを読んで、「だからだよバーカ」と舌を出しているかもしれない。

それならそれで、構わない。彼女が想定の範囲人生を受け入れていたかどうかなどわかるはずもないし、

想定されたルート幸せだったなど、他人人生価値判断想像でするべきではない。

ただ、人生ターニングポイントにおいて、1人の人間の存在が他の1人の人生に与えうるインパクトの大きさというものは、

現実であっても、いや、現実こそ想像以上に大きい。花澤香菜がワンテイクで録ったというクライマックスを見る度、

そこに感情をぶつける肩のあった雪野先生と、もしかしたら無かったのかもしれないH先生とで、

いつも必要以上の涙が溢れてしまうのだ。

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自分語りはこれで終了だ。

最後に少しだけ、素人の新海誠評を書いてみたい。

あくま想像だと前置きするが、新海監督は幼少から無理目な恋愛ばかりをしてきたのではないだろうか?

恋愛という通常とは比較にならないエネルギー必要とする行為において

その力を一方的放出還流を受けることのできない状況は、人を極端に消耗させる。

ある者は力尽き、ある者は別の誰かから力を得た。

またある者は、運良く力の循環に出逢えることもあるだろう。

監督はどうだ?

監督は恐らく、無から力を生み出すことを選んだ。それが新海誠作品性の源流であり、

彼の心象世界価値観なのだと自分は思う。

君の名は。の2人は、時空を超えて尚力の循環を得ることが出来たように描かれている。

これをもってして彼の心象世界との乖離を突き、不安視する声がある。かく言う自分も少しばかりは、心配だ。

だが、監督は既に力の循環を知っている。言の葉の庭の2人は、実態としての結末こそハッピーではなかったかもしれないが、

雨の非常階段の2人には、明らかな力の循環があった。君の名は。は、それを実態に反映させたに過ぎない。

からきっと、大丈夫だ。また気負わずに描きたいものを描いて欲しい。

2016-08-31

生業としての仕事

20年ほど前、働き始める直前の頃に親とした会話を今でも何となく覚えている。

そのとき私は、職歴を重ねる従業員役職を作り出すために支店なり支社なりを増やすような企業活動意味を見いだせない、と言った。私が何を言っているのか、親は分からなかったようだ。利益を増やし続けることで会社が拡大することは、親世代にとって太陽が空にあることと同じくらい当たり前のことなのだ。

この思いはそのあとも変わらないのだが、最近になってとりわけ思うのは、生業としての仕事を再評価すべきだということだ。

自分会社も、成長しなくて良い。ましてや仕事の延長線上に世界の変革など目指さなくて良い。ただ安全に食べて寝て、大切なひとやものをやさしく撫でていられる、そんなことを継続するために働けば良い。

そして、このことは別に新しいことではなくて、すでに多くの人が日々実践している。ただそれは今のところ「意識が低い」あり方だとされている。だからみんな何となく、そこから抜け出そうとしてみたり、そうである自分を認めるときに罪悪感を感じたり、茶化しながらじゃないと認めることができなかったりしているんじゃないだろうか。

仕事を通して成長する」だとか、「グローバル化の波が」だとか、それって本当なの? 同じくらいの確信で、昔の人は昔の人なりに昔の何かを信じていたんじゃないの? たとえば私が子供のころは、第三次世界大戦が起きたり、氷河期が来たりして、あと石油もなくなって、世界は滅びるって言われてたし、少し前までは皆、本当の自分を見つけることが何よりも大切だって信じてたよね。

2016-08-30

http://anond.hatelabo.jp/20160830204208

「このままでは地球温暖化が進み南極の氷が溶け水位が上昇し全人類ヤバい

「このままでは地球氷河期になったとき食料の備蓄が無さ過ぎて人類ヤバい

「このままでは地球に巨大隕石が落ちてきたとき宇宙居住区を持たない人類絶滅してしまう」

 

「このまま戦争ばかりしていてはこれらの問題対処できずに人類は滅びてしまうので東京核爆弾を落とす」

イコール

シン・ゴジラが目覚めたら人類存亡の危機なので東京核爆弾を落とす」

 

滅茶苦茶なこといってるって分からんの?

まずシン・ゴジラが目覚めたら人類滅亡根拠は?

というかゴジラ目的がはっきりしてないのになんで絶滅リスクに?いつから

人類に敵意があるわけではなくてたまたま道中に街があって歩いてたら

人類攻撃してきたから反撃しているだけとは考えないの?それじゃおかしいの?

科学的な見解っていってもゴジラという前例のない生命体に対して

アメリカが少し前に研究していたくらいの知見しかないのに滅亡のリスクだと決めつけに掛かってる、

そして周りがウンウンそうだねえウンウンそうだねえと無邪気に全面的に信じてるのが

まず1つ目のフィクション

 

次にそのアメリカ主体研究機関が出した結論国連が手放しに賛同して、

他国研究機関にろくなサンプルを渡さないで出した結果に疑問も抗議もなしに予測を信用しきってるのが

2つ目のフィクション

 

そして仮に滅亡の危機が信じられるデータだったとしても

それを元にアメリカ主体国連が導き出す対策核爆弾だけだったということ。

日本主体対策室はヤシオリ作戦情報を早々に公開して協力を仰いだのに

ヤシオリ作戦バックアッププランプランBとして用意するべき代替案が何もアメリカ主体で出てこなかったことが

3つ目のフィクション

 

4つ目のフィクションは何度も海と陸を往復して海中で生息して動き回ってたゴジラは既にゴジラ細胞をばらまきまくってるので

目に見えているゴジラ単体を核で焼き尽くしても今後第2・第3のゴジラがくる可能性は非常に高く、

それに対して毎回核による殲滅作戦を行っていては汚染拡大が大問題になる。

核以外でゴジラを止めるプランを立ちあげなければどちらにせよゴジラ世界人類は詰むと予見できるにもかかわらず

米軍・米政府ともに核しか頭になく、対ゴジラプランのひな型さえ考えていない。

兎に角組織が幼稚化されてしまっている。

2016-08-07

シン・ゴジラ見た。

 テンポはとてもいいんだけど、細かいところが気になっちゃって、今一つ嵌れなかった。

 

 まあそうはいっても、正直なところ「原子力(微)生物」ってどんな描写にしたらいいのか想像つかない…。

 自分で考えようとすると、「原子力」抜きでエメリッヒ版みたいな「ありそう路線」になってしまう。











↓こんな感じ

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グリーンランドバイキング居住地遺跡。逆叉の骨が大量に散らばる中に、奇妙な足跡発見される。

氷河期の巨獣たちが生き残っていたのか? バイキングは何のために逆叉を、危険を冒してまで捕っていたのか?

…訝る学者達。

(生き物としての逆叉の凄さが語られる)


そのころのカナダ

逆叉の「聖地」で、鯨類の研究……特に、逆叉の「会話」を傍受・研究してきた海洋学者が、パニックを起こしていた。


「とにかく、様子が尋常じゃないんだ!」

…と、報道記者やDFO、さらにNOAA必死アピールするが、禄にとりあってもらえない。


「減ってるって言うけど、ここから移動したのかもしれないでしょ」

「オルカに迫る危機…って線なら良いと思いますが、”人類への脅威”みたいな言い方は疑問ですね。恐れながら、入れ込みすぎでは?」

「オルカと人類を同一視しておられる様に見えますよ。」


しかし、すぐに。「北大西洋では、逆叉の個体数は急速に減少している」との見解を、別の科学者も示す。

明らかに何らかの異変が起きている。学会NGOなどに緊張が走るなか、さらに身近なところで事件が起きる。海洋娯楽施設マリナワールド」のスターである逆叉達が。一匹、また一匹と、痕跡も残さずに飼育プールから「消えて」いってるというではないか


通報を受け、マリナワールドに張り込むTV局や警察の目前で。10m以上に及ぶ“何か“が「突入」してきて、最後の逆叉が瞬時に両断される。その様子や、警察ライトに驚いて?凄まじいスピードで逃げる「何か」の不明瞭な映像が放映された。

こいつは一体何だ? いったいどうやって海水導入溝の多段鉄柵を越えているのか? 全世界の注目を集め、前後まっぷたつにされた逆叉や現場の遺留物から、様々な「正体予想」が氾濫する状況に。

そして、報道学者環境保護団体「シー・リカオン」などが州軍とともに詰めかけるのをあざ笑うかのように、100km以上南にある別のマリナワールドが襲撃される。今度は一夜にして12尾の逆叉を全滅させ…たのみならず、施設の大規模な損壊火災行方不明者を出す事態


キラー・ホエールキラー州軍迎撃陣の裏をかく!」

「KWK、ヒトの味を覚えたか?」

 騒動が大きくなって、最初海洋学者に再びスポットがあたるが…。

「頭おかしくなっていたんだ、きっとそうだ…だって、ありえないんだ!」

「どういうことです、あなたは何を見たんです?」

「うぁあっ…勘弁してくれ!」


幸いというのか、北米犠牲はそこまでであった。

今度は、西南アフリカ…。とあるマグロ密漁船が、環境保護団体シー・リカオンのIUU監視阻止船「MYキャニー・ロデルから逃走中に突然、沈み始めたのである。余りに速く沈んでいき、誰も浮かび上がってこない。

マリナワールドからは余りに遠く、KWKと結びつける材料もなかったので、現地国家「G国」海軍に対鑑武装を疑われるMYキャニー・ロデルの乗組員たち。調査で乗り込んできた軍人たちの目前で、軍艦のほうが襲われる。船尾の舵が壊されたのち、水中から飛び出して甲板に跳び乗ってきた”それ”は、あの特徴的な背鰭と禍々しい皮膚を備えていた。

「あれは?…あの、KWKじゃないのか?……しかも、脚があるぞ!」


軍人達は銃撃を浴びせるが殆ど利いてない。シー・リカオン側の船長は、とっさにMYキャニー・ロデル封印装備…「爆発電気銛」を使い、KWKを追い払う。そうこの船は、嘗てノルウェー捕鯨船だったのだ。シー・リカオンとして決して使ってはならない装備を……苦悩する船長


そのころ、マリナワールド遺留品調査していた学者達は驚くべき事実を突き止めていた。DNA解析によれば、KWKに最も近縁な生き物は、鯨類だというのである

(昔は鯨にも脚や頸があった、現世の鯨類から万年前に分岐した…などの蘊蓄が語られる)


「KWKの正体は鯨類と判明。即ち、キラー・ホエールキラー・ホエール!」

ゴンドウ・クジラ類にもっとも近いとされたこから、米NOAAは”ゴジラ”と命名。」

「遺留物の分析からゴジラの表皮や背鰭には鯨類が放つ声…音波を吸収ないし散乱させる性質があると判明した。つまり、逆叉はゴジラ待ち伏せを探知することができない。おそらくはソナーも…」

ゴジラ待ち伏せ型の捕食者であり、ゼロダッシュの加速は凄まじいものがある。」

「頭部の唾液腺のような器官からは、着火性のある炭化水素類を噴出できると思われる…!」


一気に情報が溢れるなか、口をつぐんでいた海洋学者までが、

「あのとき私が見たのは、陸へ打ち上げられるオルカ…を追って、このゴジラも上がってきて。オルカをあの後脚で押さえつけて、前足から飛び出したナイフで……おおぉお!」


さて当のG国では、EEZ内でも出没するゴジラ正規漁船が入漁を見合わせるなど損失が拡大、洒落にならなくなってきた。他国組織からの介入を強く牽制するが、ゴジラ対応できる改装を行うこともままならない。

一方、シー・リカオンに対しては、G海軍密漁対策連携していた経緯から、またKWKが野生動物と判明したことから、G国政府さらなる協力を求めてくる。

しかし、結果的にせよ”鯨類”に銛を向けてしまったMYキャニー・ロデルは、船長も乗組員も動揺が激しく、身動きがとれない状態であった。


一方。

極東の「鯨類研究所」は、ゴジラを”害鯨”と認定、「調査捕鯨に乗り出す」と公表インド洋上の目視採集船「シンユウマル」が、喜望峰を回って大西洋に入る。衛星の合成開口レーダーで同船の動きを追うシー・リカオン。シンユウマルは、かつて南氷洋調査母船シンニチマルとともに、MYキャニー・ロデル挟み撃ちにして、癒えない傷を追わせた仇敵である

しかし。G国が箝口令を強いているため、シンユウマルは、ゴジラがどうやって軍艦航行不能に陥れているか知らない。


そんな中でG国は、シー・リカオン新造IUU阻止高速船「オーシャン・ハチェット」の派遣正式要請した。

ゴジラはヒトを”密漁”しているのです。それで十分ではないでしょうか? それに、貴団体新造鑑には色々”特殊な装備”があると伺います殺処分なら時間をかければ私達でも、あるいはシンユウマルでもできるかもしれませんが…」


実は、G国は。ゴジラ公海などへ追い出してシンユウマルにしとめられるよりも、EEZ内で”確保”するのが望ましいと考えていた。

CBD名古屋議定書に基づき、ゴジラを”遺伝資源”として研究収益化をもくろむであろうグローバル企業達を呼び寄せ「公正かつ衡平な利益配分」を受けられる、「ゴジラ遺伝資源ライセンサー」としての地位を確固たるものにするのだ。米国などで確保した断片程度の”遺伝資源”よりも、生きているほうが価値が高い。そのためにもシー・リカオンは利用できる、と。


そんなG国の本音を知らないまま。G国沖EEZへと急ぐオーシャン・ハチェットは、ゴジラ捕獲」の任務を果たせるのか?





その少し後。

G国沖、公海上に停泊するシンユウマルを後目に、海軍ヘリに先導され、EEZへ入ることを許されたオーシャン・ハチェットであったが……そのあとを巨大な影が追ってきた。シー・リカオン側がそれに気づいたのは、G国の港湾に入った後であった。

もう、ゴジラに追われていた?…身構える乗組員。既に接岸していた同船が、回頭できなくなるほど近くまで、巨体が寄ってきている。

しかし、「ピヨオウアッ!」…という鳴き声で甲板の緊張が解け、興奮へと変わった。


「オルカだよ!本当に大きい…すごい…」

それは20mにもなるかという巨大な逆叉。シー・リカオン等では、通常の逆叉が子供サイズに見える望遠写真で有名な個体だ。頭頂部にも、目の後ろのアイパッチと似た白い紋様があるため、「三ツ目」というコードが与えられている。


「三ツ目が、一頭だけ?」

「南から、シンユウマルを追ってか?あいつら、オルカの群に何かしたのか?」


から来たオーシャン・ハチェットについてきた筈はないから、ある意味当然の発想であったが。レーダー履歴は、シンユウマルが脇目もふらずにやって来たことを示していた。


「ウオイヨ、ニアァーウイウッ、プペラポポ~」

「やたらとアピールするな…」

「野生のオルカが一頭で港へ来て、こういうのって…とっても珍しいですよね」

「やっぱり、ゴジラのことじゃないですか?」


最後質問をしたのは、同船に同乗していた記者である。既にG国のモバイル通信網を経由して、映像送信を開始していた。

そのわずか5分後。記者スマホに着信があった。例の海洋学からである


『三ツ目が来てますよね?』

「もうキャッチですか…!」あきれる記者

『これ、見せられますか?』


海洋学者は、G国検閲済みゴジラ画像プリントを抱えている。甲板に大型ディスプレイが引き出され、大写しにして、色を少しずつ調整していくと…


「パアアアアアアア!!!」と、すごい大声。


「ほんとかよ。」

「ほら、そうでしょう?」

発音や解析の環境も一式用意していますので、画像を併用すればある程度通じるかと』

「え、ここでやるの?」

『ここまで積極的ですから成功率高いと思います


港へ出てきたG国政府の面々も、この状況に驚いたものの。三ツ目がゴジラ接触したがっていることを、すぐ納得した。


「何で、勝手に探さないんだ?」

一言入れてから、ということなんじゃ?」

『”わたしが囮をやる”と言ってますね…戦闘態勢に入ったオルカには手出ししてこないから、と。』

「何だ、古馴染みなのか?」

『大昔からのつきあいで、協定のようなものがあるそうです。それを破ったのだと。』

「あれだけ狼藉働けば、そうだろう…というか異種間のコミュニケーション、初めてじゃないんだ?」

『北のオルカはエコロケーションに頼りすぎ、だそうです。』

「あの。そういうの、貴方自身見解ではないでしょうね?」


こんな感じで。ディスプレイの中から、図版を沢山抱えた海洋学者が色々言うのに、誰もが半信半疑になりつつ。ともかく大逆叉の意向にそって「作戦」を組み立てることになった。


翌日。MYキャニー・ロデルが舷側に大布を吊し、そこに仮病の三ツ目を「収納」して、囮の役割を担う。かなり距離をとって、「ゴジラ対策」を施したオーシャン・ハチェットと海軍巡視艇2隻が追っていく。誘いを掛けるために、三ツ目は自らの血液までも提供した。


ゴジラ巡視艇の後方から現れた。急拵えの「枠」に阻まれて舵を壊せなかったものの、舷側に前脚を掛けて甲板に飛び乗ってきて、自重でロールを抑える。もう一隻のほうの甲板に軍人達が現れ、速度を落として併走しながら銃撃を加え始める。ゴジラは音もなく跳躍するが、足場になった側の船は強烈にロールしてひっくり返った。

ゴジラは、もう一隻の舳先に「着地」したかと思うと、そのまま海へ走り抜ける。その反動で急激な回頭が生じ、底を見せた一隻目に激突。軍人達も海に落ち、海軍は脱落を余儀なくされた。


「あれ、助けなくていいのですか?」と記者

ある意味、予想通りだろう。後方から救助が来るので、こちらは海岸に沿って遠ざかった方がいい。」

『もう外してくれ、だそうです。』

三ツ目の鼻先、海上すれすれにあるディスプレイの中で海洋学者が「通訳」した。一旦リリースすれば、意志疎通は難しくなるだろう。


「き、来たぞ…?…来たぞォオ!!」

保護布を巻き上げつつ、全速で離脱!」

三ツ目の巨体が音もなく沈み、MYキャニー・ロデルの起こした波だけが広がっていく。


「どうなりましたか?」

「あれ…?」


三ツ目の役割は疲れさせるだけ、の筈だが。水中で決着がついてしまったのか?…と全員が思い始めたときもつれあった巨大な塊が海面から飛び出したのは…


あんな後ろで!」

ハチェット、無視されてるぞ…」

「というか、さっきの軍のほうに向かってる?」

大口叩いてたけど、馬乗りされてなかったか?三ツ目。」


オーシャン・ハチェットは、搭載の無人デバイス類を離鑑させていたが、標的に「無視」されてしまったので回頭を始めていた。


「三ツ目に戻ってくるよう伝えられないか?」

「もう無理だろう」

「こっちに誘導してくれないと、まずいぞ?」


実際、流され続ける巡視艇公海に近づいていた。ゴジラはその「障害物」を巧みに利用して、三ツ目と渡り合っている様子である巡視艇の乗員は救命具でひとかたまりになって、二体の闘争から距離をとっていた。

そして、それを観測しているのはシー・リカオンだけではない。「調査」と書かれたブルーグレーの船体に白いブリッヂ……軍艦じみた奇妙な船の操舵室でも、どよめきが広がっていた。


「わざわざ足場を作ってあげてるとは…」

「何とやりあってるんだ、ゴジラさんは?」

「あれ、鯱じゃないか?」

あんなおおきい鯱がいるかよ!」

「上を飛んでいるのは何だ?どうぶつ団の連中のか?」


既に公海上であり、シンユウマルが接近していた。乗員達があわただしく動き、捕鯨砲の準備を行っている。

その鑑影を見て、シー・リカオン側に殺気が走った。


キャッチャーボート接近。シン……ユウ……マル……あれは"シンユウマル"だ!」

「こっちくんな、ポーチャー。」

「雷落としてやれ!」

冗談でも止めろ。裁判いくら掛かったかと…」


オーシャン・ハチェットから操られる飛行ドローンフリゲートバード」は上空で落雷装置を吊り下げたまま、ゴジラの疲れを待っている。同じく潜水ドローンバスケットスター」も特殊装備「ハイロメデューサ」を解放するチャンスを伺っていたが、目まぐるしく移り変わる二体の戦いに手を出す隙がない。

そこへ、速度を上げたシンユウマルが突進してきた。


「ああ、下がってくれ!」

「無理だ!手を出すなぁ!」

…と、若干芝居がかった嘆き声が響きわたるMYキャニー・ロデル船内。公海に出たので、例の記者がTV中継を開始したためだ。シンユウマルへの罵声は(なるべく)控えている。


「いやぁ、下がりませんとも。」

情報戦だなあ。うちも南アに寄って記者でも乗せればよかったかな?」

「よしましょうよ。」

…と、余裕を見せるシンユウマル側では、少し前に”クーデター”が起きていた。

 共倒れを狙い待機する方針を打ち出した砲手長が、大逆叉に畏敬の念を抱いていることを、若手の乗員達に見抜かれたのだ。

 鯨研の「情報戦」に晒されて育った世代にとって、鯨類へ「食品」や「天然資源」以上の評価を与えようとするのは許し難い裏切りであった。

 そして「鯱」はある意味、シー・リカオン象徴であった。この状況は、シー・リカオンが逆叉を操っているようにも、逆叉がシー・リカオンを操っているようにも見える。

 ゴジラと大逆叉。どちらに銛が刺さっても別に問題はなかろう?…この方針に反対する「年寄り」達は、船底の一室に軟禁されることとなった。


 迷いの無くなったシンユウマルが急速に二体へ接近する。三ツ目は深度をとっているのか、ゴジラはひっくり返った巡視艇の側で小休止している。

 絶好のチャンスに食らいつこうとするシンユウマルは、ゴジラ挑発しようと高度を下げていたフリゲートバード直下に入ってしまい、軽く「落雷」を食らってしまう。落ちた先がライトニング・ロッドではなかったため、諸々のシステムが停止し行動不能になったところをゴジラに襲われ、舵を破壊されてしまうシンユウマル


邪魔をするから!」

「いや、チャンスだ……シンユウマルの向こう側へ”手”を掛けようとする筈。急げ!」

バスケットスターハイロメデューサをパージします!」


 これまでのゴジラ船舶襲撃パターンから、先を読んだ指示が乱れ飛ぶ。水中ドローンから無数の「浮き袋」が密集状態で放たれた。膨らみながら急速に浮上していく。ゴジラ側の選択肢制限し、空中ドローンの「雷」を当てやすくするのだ。しかし…この状況では、またシンユウマルの側へ落ちるかもしれない。


 しかも、ゴジラは先程の「落雷」をちゃんと見ていた。舷側から上がろうとせず、上方を警戒して、すぐ潜行しようとする。そこにハイロメデューサが、相互に繋がった無数の「浮き袋」が浮き上がってきた。このまま押し上げられるとまずい…そう判断したのか、ゴジラはシンユウマルを蹴って距離をとろうとした。


「今だ。」「落雷機、投下ァ!!」


 フリゲートバードは、ゴジラの進行方向をふさぐように落雷機を落下させる。着水間際に相当なショックが走る筈…しかしその所要時間を見切り、逆に加速するゴジラ


「全速かけろ!ハチェット!」

嗚呼これは…間に合わない…」

「光った!落ちたのか?」

ゴジラ、頭を出したぞ!」

畜生…」


 MYキャニー・ロデルに広がる落胆の呻き声は、途中から歓喜の驚きに変わる。


「あそこ、三ツ目が!」

ゴジラ、様子がおかしいぞ?」

「痺れてるな…うまく泳げてない」

クリックアタック、食らわせたのか!」

「ぶちあてろ…ハチェット!!」


 三ツ目が発射した「超クリック音」を

2016-07-26

夜這いってさ

那覇潤さんの本に「江戸時代農村次男以下の男は本当に非モテだった(もう江戸に行くしかチャンスがない)」みたいなことが書かれているのに、

一方で別の本では「江戸時代夜這い風習があって誰でも自由に性体験することができた」みたいなことが書かれている。

どっちが正しいんだろう。

赤松某氏の本によれば、夜這いには女性側の拒否権があったらしいので、

たぶん江戸時代非モテもやっぱりそんなに簡単に性体験はできなかったのでは。

夜這いっていうと何か奇妙な風習な感じもするけど、現代DQN層がやっていることと似たレベルではなかったのでは。

そもそも、夜這いが一番盛んだったのは鎌倉以後戦国以前までで、

その時代世界的な小氷河期とも相まって人口激減していた時代から、それこそフリーセックスしまくって人口維持する必要性があっただけかも。

2016-07-20

日本フリーセックス伝統!とかドヤってる人はどうかしてる

だったら、昔の日本人男性はそんなに他人の子どもを育てたのか?

と疑問に思ったが、よく考えたら大半の人は農家なんだから

子ども=働き手が増えるわけで、奥さんが他人の子をはらんだらむしろラッキーだったんだろうな

どのみち遺産は長子が継承するわけで、最初の子自分の子である確証はほしかっただろうが、

それ以降の子どもはソルジャー扱いで誰の子でも良かったんだろう

ただ、世界的な小氷河期飢饉が連発した江戸時代の後半は、

随分と嬰児殺し&育児放棄問題になっていたらしい。水子供養って実はそれ関係なんでしょ。

フリーセックスの結果、子どもが次々と生まれた瞬間に殺され/捨てられていたとすると、

近代化以降の禁欲化は、西洋キリスト教)の影響だけじゃなくて、

明治政府富国強兵策=人口増加制作の影響もある気がする。

まれたからには殺すな → 殺すくらいなら産むな、的な流れね。

ただ、大正時代ですら産婦人科付きの子殺し業者が捕まっているので

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%B0%E3%81%84%E5%AD%90%E6%AE%BA%E4%BA%BA

実のところ明治大正になってもフリーセックスの慣習は残っていたのかも

そう考えると、とてもじゃないが前近代の性倫理を諸手を挙げて賞賛する気も起きないし、

日本フリーセックス伝統!とかドヤってる人もどうかしてる。

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