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はてなキーワード: あの世とは

2014-06-01

http://anond.hatelabo.jp/20140601161827

特定宗派特定宗教方法に則らなくて良いので

反省でなく成仏だかあの世幸福だかそんなものを願ってあげた方が良いと思います

何かを選択したり引き受けたりする機会すら与えられなかった子のためには。

http://anond.hatelabo.jp/20140531201238

パーッと遊べばいいんだよ。

大企業でそこそこ金はあるんだろ?

独身で守るべき家族もいないんだから、金なんて使ってしまえばいい。

重要な事を言うぞ、あの世に金は持って行けないんだ。

女が好きなら、風俗に行け。

100人も抱けば、「こいつとセックスするのは気持ちいイイ」って女が見つかるさ。

高級レストランで飯を食え。

当然飯は美味い!それだけじゃなくて、燕尾服ダンディーな男たちが、軍隊のようにキビキビと給仕してくれるよ。

そして高い酒を飲め。

有給とって、平日に大相撲を観戦してみたらどうだい?

一人で4人分の升席を買ってさ、平日の昼間っから、酒を飲み格闘技観戦、最高だろうね。

ギャルソン給仕されるのも気持ちいいけど、着物姿の巨漢に接待されるのは王様気分だろうよ。

2014-05-20

結局ゆうちゃんが犯人だったのか

全くあの世代はロクなのがいねえな

酒鬼薔薇とか小保方とか俺とか

2014-05-18

潮の匂い

潮の匂いは僕を少し大人にした。

実物の潮の匂いは思ったほどいい匂いではなかった。

本物の潮ではないことも知った。

本物の潮の匂いを嗅いだ後、僕の丸まった息子は以前の面影をなくしてしまった。

潮を出せば出すほどギャラが下がっていくことも知った。

潮の出しすぎであの世に行った人、不妊になった人もいることも知った。

潮の匂いはあの時の僕を全て飲み込んで、一人で勝手に感じろと言い聞かせた。

一人で感じる潮の匂いは何事もなかったように無臭だ。

ガンダムのような未来は来ない。

UC見てきたか駄文MS実用化するかって話じゃなくね。

  

1stからの基本設定として、

人口が増えすぎたの結果、宇宙棄民が生まれたのが大元の始まり設定だけど、

現状子供が多いのは発展途上国ばっかで、

先進国化すればするほどは少子化が進んでいくし、

労働力自動化して人の必要自体も減るから

宇宙棄民しなきゃいけないほど人増えなくなるよね。

あの世界(0079)では特権階級地球(のいいとこ)に残ってるって話だけど、

現実じゃ逆に、金持ち特権階級宇宙に別荘コロニーつくるんじゃないかな。

もし今の時代に初代ガンダムが作られてたら、

コロニーに住む特権階級に対して、地球棄民たちが独立戦争を起こす話になったんだろうか?

じゃあコロニー落しの代わりになにやったんだろ?

2014-05-09

とあるメンヘラと呼ばれがちな人の日記

わたしの病気は、数年前に発症した。

当時、勤めていた美容室で、いまなら余裕で労基に駆け込むくらいのパワハラを受けていた。

毎日仕事に行くのが嫌で嫌で、仕事に行けば今日も怒られやしないかと緊張し、案の定怒られ、落ち込み、すみませんすみません、以後、気をつけます、がんばります、と小さな声でオーナーに頭を下げていた。

それでも言葉暴力毎日続いた。

家に帰れば、職場で受けたストレスで泣いてばかり。

ごはんをまともに食べるのは夜だけ。

どうもおかしいと思い、病院に行ったら5キロ以上痩せていた。

腕がガリガリになって、タンクトップを着ていると、気持ち悪い、と言われた。

そんなことが数年続き、とうとう本当に嫌になったわたしは美容室を辞める。

人間ひとつのことに頭を縛られると、周りが見えなくなってしまうらしい。特にわたしはその傾向が強い。

当時運営していたブログもっとよく知りたいと、職業訓練ウェブ制作のコースに通った。

HTMLCSSは独学で勉強していたので、なんなく卒業ウェブ制作を立ち上げたばかりの会社バイト入社した。

ところがコーダー入社したつもりが、人員がおらず、いきなりお客様交渉、サポート、企画提案、ディレクションデザインコーディングドメイン管理、なんでもやった。

プライベートでは友だちもでき、少し、体調はよくなった。

それに並行して、離婚の話が出る。

離婚たかった。もうこの人とは生きていけないと思った。

ここは、わたしの生きる場所じゃない。死ぬ場所じゃない。


東京に戻り、派遣ながらも某企業ウェブ制作仕事にありつけた。

とても刺激的で楽しかった。

仕事メンバーや、上司にも恵まれた。

やっとまともに働ける。ワープアなんて、もうまっぴら。

給料もたくさんもらえるようになり、生活も安定するようになった。

でも、リーマンショックディレクター全員が首を切られた。

わたしもそのひとり。


そのころ、好きな人がいた。

そいつがひどいやつだった。

何度かあったりしていたけれど、他に女性ができたようだった。

その女性は、彼とのことをブログに書き、写真を公開し、すぐに分かった。

バレバレなんだよ、間抜けめ。

それからまた体調がおかしくなり始めた。

というか、行動、思考パターンが完全に狂い始めていた。

当時、いろいろと相談に乗ってもらっていた友だちにも、わたしのあまりおかしさにあいそをつかされ、「あいつは頭がオカシイから、もう付き合うのやめたほうがいいよ」と、ほかの友だちにも吹聴し、全員からシカト状態。

裏切られた思いがした。あんなに仲が良かったのに。

そして完全にわたしは孤立した。

時を同じくして、父の胃がんが発覚。もう末期で、余命間も無いと言われた。

あの元気な父が、死んでしまう。

目の前が真っ暗になった。


そのころ、わたしは某ポータルサイト運営する会社に勤めていた。

相変わらず派遣正社員になりたい。魅力の正社員

がんばって仕事をしていたけれど、上司から、お前は残業するな、と言われた。

朝、目覚まし代わりの携帯が鳴っても、目覚まし時計を最大音量で鳴らしても、起きられなくなっていた。

毎朝、妹に電話してもらって、やっと起きる始末。

父の病気心配なのと、当時付き合っていた男性ともうまく行っておらず、ますます体調は悪化

そりゃ上司残業させるわけがない。

悔しい。

なんでわたしばかりが。

どれもこれも、わたしを裏切った間抜けな男と、「あいつは頭がオカシイから」と吹聴したアホな元友人のせいだ。

そうでも思わなければ、やっていられなかった。

そうこうしているうちに、付き合っていた彼にふられた。

もう、おまえとはやっていけない、ついていけないって。

電話メールも、全部無視された。


そのころ、なにもかもおかしくなっていたわたしは、頻繁に手首を切るようになっていた。

切った傷あとから血が流れるのを見ると、安心する。許された気がする。

左腕に、ものすごい数の傷あとができた。

でも、やめられなかった。

ある夜、突然なにもかもが嫌になって、睡眠導入剤を大量に服用し、本格的に手首を切った。

すでに寝ていたであろう実家の妹に、電話をした。

薬を飲んで、手首を切った、と告げた。

妹はすぐに救急車を呼べ、明日になったら東京に行くから、と言うので、言うとおりに119番をして救急車を呼んで病院に運び込まれた。

死にたかったのに、なんで救急車を呼んだんだろう。

傷は浅く、飲んだ薬は胃洗浄で処置

それでも意識は遠のいて、何度も何度も看護師さんに体を叩かれ、揺さぶられた。

うるさい、もうほっといてくれよ、わたしはもう眠りたいんだよと思った。


翌朝、妹が病院へやって来た。

どうしてこんなことになったのか、たどたどしく説明をした。

妹は泣いていた。わたしは泣かなかった。感情は、どこかへ消えていた。

妹をわざわざ東京までこさせ、泣かせてしまったことだけは、後悔した。



誰も信用できない。

どいつもこいつも上辺ばかりだ。

信用したら、裏切られる

裏切られたり、見捨てられるのはもうたくさんだ。

から出たさびとは言え、友だちを失ったり、自分自身をめちゃくちゃにするのは嫌だったけど、受けた傷は深い。

誰かを恨み、憎んで、呪って、だけどそんなことをする自分もっと嫌で、生きるのが嫌になった。

今でも生きるのはしんどいことだと思っているし、日本安楽死制度があったら、もう死んでると思う。

それでも生きているのは、家族のためだ。

妹や夫、夫の両親を悲しませたくない。

でも本当は死にたい

それは、今通っている病院先生にも話している。


夫は、俺と一緒に生きるんだよと言う。

とてもありがたいことだし、だからこそ結婚したのだけれど、やはりふとした瞬間に死を考えてしまう。


ときどき、父や祖母の遺影に問いかける。

なぜ自分が生きているのか、なぜ生まれてきたのか、わからない。

生まれてこなけりゃ、こんな思いをすることはなかったのに。

こんな病気にならなくても済んだのに。

父も祖母も答えてはくれない。

いつか、わたしがあの世へ行った時、答えてくれるだろうか。

だけど、そんなことはわからないし、この先もこの病気と付き合い続ける。

だいぶ、いろんな出来事を端折ったが、今の思いを書き残しておきたかった。

ではみなさん、ごきげんよう

2014-05-03

http://anond.hatelabo.jp/20140503213117

マリみて原作1巻が出た頃からのファンだったけど、アニメは最悪だった。


あの世界は小説なら楽しめるけど、アニメになると見るのが辛かったよ。笑

2014-04-29

40歳を過ぎて過酷労働環境にいた友人達がどんどん病院送りになって

酔っ払いながら書くけど

1人脳内出血植物人間状態、奥さん逃げて要介護そいつの両親どーしたんだろ。。。

1人心筋梗塞、1人クモ膜下出血子供生まれたばかりなのに)

5人鬱でまともな生活送れていない

1人自殺失敗で車椅子生活、2人自殺成功病院からあの世

この全てが始業時間終電帰宅生活デスマやらの経験

SEだけじゃなく仕事ストレス溜めまくってる人間ほど病気になってる

月600時間残業自殺したアニメーターの話題があったり残業代くそう法案出てたり

経団連代表 労政審暴言過労死原因は加齢や生活習慣”

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-04-23/2014042301_02_1.html

こんな奴らいるけど若いやつは早めに逃げろよ、40過ぎるといきなり体にがたが来るぞ

誰かが何とかしてくれるとか考えても駄目だぞ、日本人は誰も労働環境改善しようと団結したりしないから

俺は遅くに逃げて40歳過ぎ独身フリーター

4/30 19:10 追記:600時間労働でしたスミマセン

ソース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1404/28/news020.html

腰やったとかで働けなくなった職人さん達とバイトしてて話をするけど彼らは明るい、違いは何なんだろう

精神的なものが重い病気の引き金なんかな

40過ぎて出世して賃金上がらず責任だけ重くなって下から突き上げ、上から叩かれが一番堪えると皆愚痴ってたしなぁ・・・

2014-04-15

http://anond.hatelabo.jp/20140415214506

父さんだけどあの世いっても心配ないからよろしくやれよ。

酒はほどほどにな。

2014-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20140127210049

気にすんなよ。

もう死んだんだし。

あの世で問い詰めろ

2013-12-24

そもそも、天皇制を廃止することで何のメリット日本国民にあるのか、廃止論者は説明してみろ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/dshocker.hatenablog.com/entry/2013/12/23/173929

人権尊重とか抜かしてるけど、天皇制を廃止することで人権尊重したことにはならない。

皇家が解放されようとされまいと、ブラック企業労働滅私奉公の角で叩いて若者をぶち殺すし、

今日もどこかでアイキャンフライ大勢の人を巻き込んで何かを成し遂げた人が出てくるし、

国連人権委員会天皇制度について口出ししていないし、(他のことには口酸っぱく勧告してるのはもちろんのこと)

日本司法行政府のほうがもっとジャパンイズザミドルエイジでファッキンジャップのサノバビッチだし、

日本国民政治に対してさっぱり参加しないし、参加してる輩もnet de the FACT などなど無知である自由を遺憾なく発揮する衆愚っぷりでプラトン先生あの世からしたり顔なんだから

2013-12-03

ロジック・ロック・フェスティバル』は盗作なのか?

 先日ネット上にて、星海社から発売された『ロジック・ロック・フェスティバル』が古野まほろの『天帝のはしたなき果実』の盗作であるという疑惑が生じ話題となった。

 そして、その『ロジック・ロック・フェスティバル』が本日、晴れて全文公開された。

http://sai-zen-sen.jp/awards/logic-lock-festival/

 そういうわけで今日は本作が本当に盗作であるかというかのを考えていきたいのだが、その前提として知っておかなければならない事実として、「盗作」とは何かということである

 ここで日本盗作について一番詳しく書いている栗原裕一郎の『〈盗作〉の文学史から一部引用させていただこう。

 本文に先立ち、何を「盗作」と呼んでいるかをはっきりさせておく必要があるだろう。

 「盗作」にしろ剽窃」にしろ、いずれも俗語から、明確な定義は持っていない。

 したがって、「盗作であるか否かを区別する客観的基準というものも――明白な著作権侵害である場合を除いて――存在しない(中略)「影響」も「模倣」と捉えれば、広義には「盗作」と呼べないこともない。

 つまり何かが盗作であると断ずるには、著作権侵害レベルの一致がない限り難しいのである。そして、肝心の版元である星海社盗作の件について

今回の「盗作疑惑につきましては完全な事実無根であることを表明いたします。

 と、はっきりと否定。また、盗作された側である古野まほろtwitter

本歌取り日本の伝統、本格の伝統です。だから、もし本歌取りを「盗作」などと貶めるなら、それはとんでもない侮辱冤罪です。私は、元の和歌が分かるマナーのある本歌取りなら、むしろ嬉しく思います。逆なら悲しい。私は、話もせず真実も知らず、人を断罪することは、不正義だと考えます(古野)

 と言っており、両者の意見が「盗作ではない」と一致しており、晴れて『ロジック・ロック・フェスティバル』が盗作ではないことが確定したのである。パチパチパチ。

 しかし、それでは面白くない両者の意見をよく較べてみると、あらゆる面で一致しているわけではない。

 古野側は

ですから「類似点が多い」のはどうしてか。そして、これまで古野について一切、どこかで語ったり、書かれたりしていないのは何故なのか。これらがハッキリすれば、何の問題もないと思います。「盗作」は考えにくいから。もし本格の後継者でいらっしゃるのなら、古野とは仲間だから島津

 という具合に、盗作とは言わないが、こんだけ類似点が多いのは偶然で済ませられないだろと主張しているのに対し、星海社側はあくまで、

本作『ロジック・ロック・フェスティバル』においては小説を構成する主要素であるところのテーマプロットキャラクターおいて、先行作品との「盗作」に該当する類似点は一切ございません。

 と類似点なんてねーよと全ツッパ。

 ここで難しいのは、先ほども書いたように、「盗作」というもの定義がはっきりしていないため、星海社のいう『「盗作」に該当する類似点』というものがどういったものかわからないのである

 どこまでが、『「盗作」に該当しない類似点」であり、どこからが『「盗作」に該当する類似点』というのを言ってくれないと判断に困る。

 しかし、言ってくれないものは仕方ないので、こちらで勝手検証していく。

 さて、ではここで問題となっている両作品の類似点とはどういったものなのか。

 まず、読者の印象に大きく残る点として、全体のストーリーの流れが挙げられるだろう。

天帝のはしたなき果実

吹奏楽大会中に殺人事件が発生、それを主人公たちが発見する

  ↓

事件が発覚すると大会台無しになる、多数決でこれからどうするか決める

  ↓

これまで練習してきた努力無駄にしないために

一時的警察の介入を拒んで自分たちで犯人を見つけようとする

  ↓

捜査開始、推理合戦

  ↓

主人公真犯人を庇って偽の推理を披露する

ロジック・ロック・フェスティバル

文化祭最中殺人事件が発生、それを主人公たちが発見する

  ↓

事件が発覚すると文化祭台無しになる、多数決でこれからどうするか決める

  ↓

これまで準備してきた努力無駄にしないために

一時的警察の介入を拒んで自分たちで犯人を見つけようとする

  ↓

捜査開始、推理合戦

  ↓

主人公真犯人を庇って偽の推理を披露する

 2chからコピペだが、両者を読み比べた自分から見ても、この通りの展開が書かれていたし、印象もだいぶ似ていた。

 これに対して星海社は、

たとえば本作『ロジック・ロック・フェスティバル』にてテーマとなっている「学園での殺人事件」につきましてはミステリーを描く上では一大ジャンルを成すポピュラーなテーマであり、ご承知の通り、先行作品を枚挙することに暇はありません。また、文化祭殺人が起こり、その発覚によって学園祭が中止してしまうことを恐れて生徒達が独自に行動する、という本作のプロットには先行作品としてはたとえば『前夜祭』(角川書店刊/芦辺拓西澤保彦・伊井圭、柴田よしき愛川晶北森鴻氏らによるリレー小説)の存在を指摘することができると思いますが、こちらの作品に関しても前段となる殺人の状況と、後段となる推理と解決へと至るプロットには、本作との密接な類似点を見出すことはできません。

そして、「特殊場所への警察権力の介入を防ぐために居合わせ人間素人探偵となって活躍する」といった本作のプロットに関してはたとえば『水の迷宮』(光文社刊/石持浅海)などの優れた先行作品を指摘することができると思いますが、こういったプロットに関してもまたミステリー界においては極めてポピュラーなものであると言えるでしょう。 キャラクターに関しても、学園の生徒会やその周辺の個性にあふれた生徒たちが登場し、事件を解決するのはいわゆる「学園ミステリーものの常であります

 という形の弁明を行っているが、これはいささか詭弁臭い

 この理屈がありならば、「少年漫画おいて、探偵主人公というのは一大ジャンルを成すポピュラーなテーマであり、大人だった主人公子供になるという設定も手塚治虫の『ふしぎなメルモ』など枚挙に暇がなく、また主人公が知り合いの博士おもしろグッズを作ってもらうのも、偽名に古今東西有名人名前を使うのも決して珍しいケースではないので、本作『名探偵ドイル』は完全なオリジナル作品なのです!」などという無茶苦茶理屈もありになってしまう。

 問題となっているのは、別個であるはずの2つの作品でこれだけ似通った要素が複数に渡って存在してる点なのに、それを因数分解のようにバラバラにして、よくあるケースだと主張するのはいささか無理がある。

 もっとミステリなんてのは、『名探偵、皆を集めて「さて…」と言い』という言葉があるぐらい、ある種の流れが決まっているジャンルだし、このぐらいのストーリーの類似はよくあることかもしれない。だがそれ以外でも古野側が、

私はこれまで徹底して、著者の方の名誉と将来のため、具体的指摘を避けていました。また性善説に基づき、盗作説を断固否定した上で、類似点の多さを悲しみました。それすら非のない方への中傷と言われれば、非は私にあることになる。ならば、相当数あるうちの1つだけ、まずお示ししましょう(古野)

鷹松学園と勁草館高校学校の設定を比較対照してみて下さい。 やや時間を置いた上で、その具体的指摘も行います。 できればこれに止めたいですが、私に非があるとされている間は、二の矢三の矢を射ちます。極めて不本意です。私はこの段階でも、平和裡に解決することを強く、強く希望します(古野)

 と主張しているように設定面においても、両校の舞台が「藩校を前身とする名門校であり、地下に軍事施設がある」という一致を見せている。

 普通、ここまでの一致はなかなか見られまい。

 また『ロジック・ロック・フェスティバル』の応募時キャッチコピーが「学園ミステリー青春に捧げる供物である」というものだったのに対し、『天帝のはしたなき果実』に対する、ミステリ作家有栖川有栖氏の推薦文が「これこそ、虚無なる青春への供物。真正の本格にして破格のミステリ」となかなかどうして似通っている。

 それ以外にも両作品の最後の一文も綺麗に対称関係となっている。

 このまま順調にいけば、古野によって二の矢三の矢が射たれるはずなので、今後の展開を楽しみにしておきたい。

 ただ、個人的な意見を言わせてもらえば、『ロジック・ロック・フェスティバル』において、軍事施設の設定は必ずしも必要ものではなく別の設定でも代替可能だったはずである。だから、もし作者に本当に盗作をする気があるならば、こうした部分は真っ先に変更したはずである。それにもかかわらず、このような明白な形で残っているのだから、この一致は作者によるオマージュリスペクトの一種とみなした方がいいだろう。

 しかし、オマージュであれ、リスペクトであれ、このような類似点が多数ある以上、星海社側の「完全な事実無根」や「なぜ火のないところに煙の立つような今回の「盗作疑惑が起こってしまったのか」という発言はいささか苦しい。少なくとも根や葉や火種はあったわけなのだから

 『ロジック・ロック・フェスティバル』のあとがきによれば、本作は作者が初めて書いた小説らしい。

 その点を考えれば、こうした部分はむしろ若気の至りや遊び心と言えるし、前途ある新人に対して執拗に非難するべきではあるまい。

 問題はむしろ出版社側にあると言える。

 本作を受賞させるにあたって、星海社太田副社長座談会でこのようなことを言っている。

この人、ミステリーの手つきが本当にいいわけ小ネタからネタまで、80点以上のミステリーが次々とやってくるって感じ。飲茶おいしい料理が次々やってくる感じなわけね。しかもなおかつ、法月綸太郎的、佐藤友哉的な青春の痛みがしっかりとあるのよ。だけど生々しく「法月綸太郎が」とか「佐藤友哉が」みたいな感じでは出さないようにしてるんですね。

 …………まほろガン無視である

 また、さらにこのようなことも言っている。

うん、この人は新本格ミステリーの正統後継者だと思うよ。あの世にいる宇山さんにも読ませたいよね。そういう意味で言うと、「ありそうでなかった」っていう感じがする作品なんだよね。新本格はその誕生以来ずっと奇形化が進んでいったわけだけど、正統的な先祖返りというか……この人の作品は音楽で言うと「黒いジョン・レノン」と呼ばれたデビュー当時のレニー・クラヴィッツみたいな感じなんだよね。あるいは、とかくビートルズと対比されたデビュー当時のオアシスとか。とにかく、これまでにありそうでなかった青春ミステリー最前線、みたいなわくわくする感じがこの作品にはあるような気がするんです。

 ここで太田が読ませたいと言っている、宇山氏が生前最後に送り出した作家古野まほろをまたしてもガン無視である。「ありそうでなかった」人扱いである。まほろ存在歴史から抹消されている。預言書が燃やされたのだろうか?

 それとも『天帝のはしたなき果実』の文庫版が講談社からではなく、幻冬舎から出ていることと何か関係しているのだろうか?

 そして受賞作の発売に寄せてこのようなことも言っている。

……というわけでぜひみなさん、『ロジック・ロック・フェスティバル』を読んでください。綾辻行人さんや法月綸太郎さん、有栖川有栖さんたち、かつての「新本格推理小説ムーブメントは終わっていなかった、それが見事に証明される一作です。学園祭密室の妙に酔いな……!

 やっぱりまほろガン無視である

 そりゃまほろも怒る。

 明らかに古野まほろの影響を受けている作品に対して、他の作家名前ガンガン引き合いに出してるのに、肝心のまほろ無視しているんだからそりゃ激おこにもなるだろう。

 この場合考えられるケースは4つ。

1.選考に関わった全員が『天帝のはしたなき果実』を読んでいないor内容を忘れていた。

2.色々類似点があると気づいていたが、この程度大した類似ではないと考えた。

3.色々類似点があると気づいていたが、読者は類似に気づかないと考えた。

4.気づかれることを想定してのネットでの炎上狙い。

 イラスト大御所CLAMPを使っている時点で4番は無いだろう。考えられる可能性は残りの3つ。外野である我々にはどれが真実なのかを判別する術はない。

 ただ、やっぱり上に挙げた類似点を考えれば、作者が古野まほろを全く知らなかったというのだけは考えられない。

 そして星海社は普段から新人賞選考おいオリジナリティ重要視しており、以前の座談会ではこのようなことを言っている。

太田

次は岡村さんが担当した『MV ―Meteddo Vevaea―』。これは高校生

岡村

そうですね、高校生でこの枚数書けるのは素直にすごいです。

山中

何枚くらい?

岡村

400枚以上ありました。

太田

おお、それは確かに頑張ったね。

岡村

ただ、肝心の内容がまんま『IS〈インフィニット・ストラトス〉』なんですよね……。

山中

タイトルもそれっぽい!

太田

岡村さんもさらときついことを言うようになってきたねえ(笑)

岡村

いやいや、でも本当にそうなんですよ。架空兵器があって、それを使える男性主人公だけ……という設定で、何から何まで『IS』を連想させてしまう内容でした。これをそのまま出版したら、ちょっとタダではすまないだろう、と(笑)

山中

大変なことになりそう(笑)

平林

似た例は僕のところにもあって、『コトホギ』ってのがそうなんですけど。

竹村

コトホギ……?

柿内

タイトルが既に不穏だなあ。

平林

これ、舞台大正二十年、帝都女の子悪魔に襲われているところに、書生姿の男が助けに入り……と、ほとんど『葛葉(くずのは)ライドウ』です(笑)

一同

まんまじゃん!

平林

電波塔がうんたらとか、もうほとんど二次創作でした(笑)。これでライドウ連想しない人はいないだろうと。

山中

もう一つありますよ、『虚無の旋律』!

太田

まだあんのかよ! いい加減にしてくれよ(笑)

山中

主人公着物姿で武器は刀……式の性別を男にしただけ、まんま『空の境界』!

岡村

冒頭1ページ読んだだけでそれと分かる感じでしたね……。

太田

わはは、タイトルもそれっぽい(笑)

山中

よく星海社にこれを送ってきたな、という。度胸はあるのかもしれませんけど、酷い!

太田

みんな、頼むからちゃんと自分の作品を書いてくれよ(泣)!

 別に新人賞オリジナリティを重視するのはかまわない。むしろ当然である。既に市場に似たような作品があるのならば、多くの読者は新人ではなく実績のある作家の作品を選ぶだろう。

 だが、だとしたら『天帝のはしたなき果実』を連想させてしまう『ロジック・ロック・フェスティバル』を受賞させたのは失敗ではなかっただろうか?

 普段の座談会で大上段から応募作を切り捨てているからこそ、受賞作にはそれ相応のクオリティが求められる。さらに帯に『まだあった「新本格推理小説! 全ミステリファン注目の新人登場』なんて書いたらハードルの高さはそりゃもうウナギ登りでよっぽどの脚力が無い限り、足を引っ掛けて転倒は免れまい。

 先程も書いたように、『ロジック・ロック・フェスティバル』の作者である中村あきにとって本作は初めて書いた作品である

 そうしたまだ若き作者に対して、これほど高い下駄を履かせるのはどうなのだろうか。

 少なくとも「全ミステリファン注目」というのはいささか厳しすぎる。

 そういう意味では、今回『ロジック・ロック・フェスティバル』が受賞してしまったことは決して幸運などではなく、むしろ運が悪かったのかもしれない。

 身も蓋もない話、これが星海社からではなく別の出版社から刊行されていたら、ここまで話題になることもなかったと思うのだが……。

 何はともあれネットアイドル増田星海社中村あき先生古野まほろ先生を応援しています

2013-11-29

わがこころベアトリーチェ観月小鳥さんへ

 この手紙をどうはじめたらいいだろうと蝉の鳴き声もかまびすしい夏からずっと考えていましたが(伝えるって本当に難しいです)、結局気の利いたすばらしい挨拶が見つかりません。ですからはじめまして小鳥さん、とだけわたしはいいたいと思いますあなたに伝えたいことがあって今回このお手紙を書くことにしました。突然のことで申しわけありません。

               *

 あなたはまず思ったことでしょう。お気に入り自転車のかごに放り投げられた、飲み口にまだ内容物のこびりついている中途半端につぶされた空き缶みたいな不躾で無礼なこの恋文を送りつけてくるわたしが誰なのか。

 わたしは現在36歳、独身、職歴なし(アルバイト歴はあります)、童貞アニオタ精神のほうをわずらっており、精神障害2級、まったくありがたいことに障害基礎年金も受給させていただいており(2級。786,500円/年)、日々社会復帰に向けて努力している(作業所で時給200円で働いております。内職系の作業です)日本に確実に数%は存在するありがちな中年男性です。若いころのあだ名は塩昆布です。キモオタAAを想像していただければおわかりになると思いますが、この世の悪意を集中的に浴びてきたせいか皮膚が月面のクレーターのようになってしまっており、細身という点ではまだ社会的に許容されうる生物なのかと思ってはおりますが、実際かなりの醜男です。野良猫般若の面をかぶせて火をつけてみれば、野良猫はおそらく面を残してなに食わぬ顔で逃げていきますが、ちりちり灼かれていくその面に残った放火魔殺意怨念と哄笑こそがわたしの顔からにじみ出ているといってもよく、わたしはそのような人間とは正反対の人見知りでおとなしい男であるにもかかわらず、買い物先のイトーヨーカドー出会った幼児には顔を見るたびになにか恐ろしいものでも見たかのようにびくっと反応され、かならず泣かれてしまうのです。

 小学生のころから容姿からかわれいじめられてきたわたしは他人に自分の姿を見られるのが恐ろしく、友人も恋人も作らず、いや、作れずといったほうが正確でしょうか、人生に絶望し、引きこもり勇気を出して面接に行っては人事担当にお祈りされ、ついに自殺未遂をしたあとでは、家族にもうなにもするなといわれ、こうやって小鳥さんのことを考えて毎日すごしています小鳥さんの腋を見ると、わたしのあのひからびてしまった棒状の物体(その先は言う必要ないですよね)も突如として復活し、さらさらとしたそれでいて粘性のある透明な液体が山奥の新鮮なわき水のようにちょろちょろとあふれてきて止まりません。そんなしょうもない中年のわたしですが、小鳥さんは「わたしでしていいよ(・ω<)」といって顔をほんのり赤らめほほえんでくれます。ああ、なんて天使なんだ!

 鉄男さんと以前小鳥さんについて語りあったことがあります

小鳥のやつはさ」と鉄男さんは眠たげに足を組むと、たばこに火をつけていいます。「遊馬のことが好きなんだ。だけど遊馬のやつはED(勃起障害)でさ。超越論的跳躍(かっとビング)しすぎた副作用らしいけど。小鳥も酬われないよな」

「わたしは遊馬のことが許せませんよ。小鳥さんを情熱的に愛撫すべき立場にいながら、なめらかな肌といやらしい声と絶妙チラリズム天使無視して、蜜蜂のように扱ってはしっしっと追い払ってしまう」

「そこなんだよ。たしか処女から声は出ていないが、間違いなくあいつは処女だぜ。でも遊馬はEDなんだよ。詰みだよ、詰み。チェックメイト。E、N、D」

「EDになってから幽霊アストラル)が見えるようになったとか」

霊感商法ってやつだよ」

「まったくひどい!」

「その通り」鉄男さんはそういうと、たばこ排水溝にはじき飛ばして立ち上がり、ふうとため息をつきました。その背中がとても男らしかったです。

 鉄男さんは遊馬と親友という噂でしたが、実はそれほどでもなく、微妙距離感を保っているらしいですね。ちなみに鉄男さんには璃緒さんという統合失調症未来恋人がいるらしいので、小鳥さんには興味がないということでした。よかった!

               *

 わたしは小鳥さんの魅力を語りたいのです。

               *

 まずは腋です。小鳥さんはことあるごとに片手を突き上げてその美しい腋を全世界に全宇宙に見せつけています小鳥さんの腋のくぼみ方はミケランジェロも参考にしたといわれるほどの芸術的な曲線美で、腋汗が溜まりやすく、舐めると南国の風の爽やかさとやや辛めの塩味が感じられてとても美味です。安い発泡酒を飲みながらちびちび舐めるのがとくに好きで(まずい酒のほうが腋汗のうまさが引き立つ)、まるで食べて応援することによって日本社会皮肉っぽくも明るくなるように、わたしの鬱々とした気持ちも小鳥さんの腋汗によって応援されるようなのです。鬱病患者に「頑張って」は禁句だと世間はいますが、それは世間のしょうもないオッサン、オバハンからの善意という名の嫌がらせについていうものであり、火星の砂粒やミトコンドリアすら愛するような天使からの励ましはわたしを勇気づけてくれます。「増田くん、頑張って!」「いいですとも(`・ω・´)」

 鉄男さんは小鳥さんの腋について以前こうおっしゃっていました。

小鳥の腋はすげえよ。おれが小鳥決闘デュエル)で勝てないのはあれのせいなんだ……」

「というと?」

「見たらわかるだろう? あの肉感的な陰翳、くぼみに渦巻く官能的な黒い風。あの腋が生み出す磁場ファルスを屹立させる特殊効果を持っているんだ。おれは決闘に集中できなくて、それでどこに意識を集中してるかっていったら……」鉄男さんはちっと舌打ちすると、それにつづくことばをためらっているようでした。

「なるほど。でも鉄男さんは璃緒さん押しなんですよね」

「もちろんそうさ。璃緒さまは小鳥とは違うよ。璃緒さまは性的なものを超越していらっしゃるからな。でも小鳥やばい

「ですね」

小学生のころ、夢のなかに小鳥が出てきてさ、『鉄男くーん』とかいって頭の上で手を振ってるんだよ。まだ毛も生えてこない腋がちらちら見えてな。そしてあの磁場がおれのファルスにとりついて、シェイクスピアの生み出したあの世紀のアホ、リア王とでも比べればいいのか、情けないことにおれは下着を濡らしてしまった! とんだ娼婦だよ、あの女は!」

「でも、その……、よかったんでしょう?」

「まあな」鉄男さんはそういって照れくさそうにくすくす笑うと去っていきました。こちらを振り返らずにあばよと手を振ってよこしたのが夕陽の逆光のなかで見えました。

 おそらく小鳥さんの腋からはなんらかのフィールド魔法が自己言及的に発動していると思われます。腋が下半身に絡み付いてくる、ちょうど異星人の触手美少女戦士をしめあげて離さないように。そこでわたしは腋地獄という概念提唱しました。小鳥さんの腋はバウムクーヘンのように七層構造になっていて、そのそれぞれが自律的に動いています。そして腋全体も螺旋状に回転していて、ちょうどウロボロスの蛇のように、リビドーが第七層の腋まで達すると今度は第一層の腋に連結され、循環され反復されることによって小鳥さんの腋地獄さらに磁力を増すのです。もがけばもがくほど深みにはまる底なし沼、負ければ負けるほどやめられないギャンブル、呑めば呑むほど呑みこまれるアルコール。そうです、小鳥さんの腋とはあらゆる依存症メタファーなのです。小鳥さんの腋はやめられない。前立腺指圧師! 快楽の大銀河

               *

 つぎに太ももについてです。これについても新概念を導入しましょう。それは不可視のパンティです。あるとき鉄男さんはつぶやくようにいいました。

「なあ、増田ちゃん」

「なんです、鉄男さん」

「お前、見えてるパンツをどう思う?」

「どうってどういうことです?」

「いやな、おれくらいになると見えてるパンチラに興奮しないんだよ。わかるかな。見えてるパンツはただの布だよ、増田ちゃん」

メモっておきます」わたしはあわててオタク風の黒いリュックサックから黒い手帳と黒ボールペンを取り出しました。「でも、パンチラとは見えるからチラなのでは?」

「そこなんだよ、増田ちゃん」鉄男さんは少々呆れたように笑います。「パンチラはいうが、チラってしまえばパンチラではないんだ。パンチラとは一種のパラドクスことなんだよ。パンチラとは非パンチラのことだ。おれたちはその見える“かもしれない”という可能性に人生をかけているのであって、布に人生をかけているわけではないのだ。見えそうで見えない、でもよく見ると見えているかも、いや、見えていない。それがパンチラというものだ。わかるかい増田ちゃん」

「うーむ。なるほど。あ、すみません、鉄男さん。このボールペン、インクが出ないのでメモれません」

「書けないボールペンとな!」そういって鉄男さんはぼくの手からボールペンを引ったくると大事そうにズボンのポケットにしまいました。「見えないパンティこそ美しい。書けないボールペンを使えば時空の果てでも恋文が書ける。そして璃緒さんはうるわしい!」

 わたしは小鳥さんのパンティを見たことがありません。あ、どうか勘違いしないでください。わたしは見たいと言っているのではありません(それでは変態さんですね)。見えそうな状況でも見えないということが小鳥さんの魅力だといいたいのです(しかし絶対に見えていないともいいきれません)。小鳥さんはパンティを見せないことによって、自分存在が布へと矮小化されてしまうことを一種のヒロイン生存本能によって防いでいるのです。布ならば手に取りじっくり見て分析解釈考察することもできますが、小鳥さんはそのような研究対象から逸脱した、科学的な尺度によっては測ることのできない超越者だということなのです。小鳥さんの太ももには慈悲があり永遠平和がある。そこにわたしは神を見たのです。

               *

 小鳥さんはとても明るく元気でまるで熱帯雨林のように表情豊かな方です。明るい陽射しのなか丘の上に立ってこっちに手を振って鈴蘭のように笑っている顔も、土砂降りのなか服をびしょびしょに濡らして蒼白になって泣いている顔も、誰かさんテストの点数のように真っ赤になって恥ずかしがっている顔も、遊馬を心配している顔も、感じている顔もすべて素敵です。そしてその表情のすべてが一回きりのもので、ふたたび同じ表情が現れることはありません。小鳥さんの表情は数によって大小を示せるようなものではなく無限のものなのです。これは誇張でもメタファーでもありません。小鳥さんの顔は見ていて飽きません。

増田おい増田」誰かと思って振り向くと雑居ビルの影から鉄男さんが呼んでいました。

「鉄男さん、どうしたんですか。てか、そんなところでなにやってるんですか」鉄男さんの首にはひもがかかり、その先端にカメラがぶらさがっています

「いいからこっちこいって」あの穏やかで紳士な鉄男さんがいつになく興奮しています

 雑居ビルの影に隠れると、わたしは十数枚の写真を渡されました。そこには璃緒さんが写っていました。

「美しいだろう?」

きれいなひとですね。で、なにやってるんですか」

「これから璃緒さまが病院に行くんだ。ここはその通り道になってるってことだ」渡された写真をよく見てみると、どの写真雑居ビルの薄汚れた壁と特徴的なお掃除ロボットが写っていて、まさにこの場所だとわたしにもわかりました。璃緒さんは写真ごとに異なった服装です。

「璃緒さま、今日はどんなお洋服なんだろうな」

「鉄男さん、これってストーカーってやつでは?」

「おれには愛がある!」

 璃緒さんの無尽蔵の洋服が鉄男さんのコレクター魂を刺激し惑わせ堕落させたように、わたしも小鳥さんの表情に吸い寄せられ離れられなくなってしまいました。でもこれは愛なのです。

               *

 小鳥さんの声はわたしの敏感な部分に海底トンネルのようによく響きます。よくあるきんきんした味気ないテンプレート萌え声ではなく、ロリであるにもかかわらずエロいという特徴があって、少女として見ると大人っぽく、大人として見ると幼女っぽいという絶妙バランスとなっております。尿検査では中間尿を採取しますが、それと同じようにわたしたちが最も注目すべきなのは少女でもなく大人でもない、その境界線を肉付きのいい脚でまたぎ、ふくらみかけの乳房突き出しながら居心地悪そうに立っている半熟の女の子なのです。小鳥さんの声はまさにその時期を繊細に表現しているいってもよく、この世でもっとも貴重な声のひとつであるとわたしは断言いたします。

               *

 最近の女子は料理が作れなくなってきたといわれています。そんな現代社会ですが、小鳥さんは決闘飯(デュエルめし)を作ることができるとても家庭的な素敵女子なのです。小鳥さんの体液、通称小鳥汁がしみ込んだ決闘飯とはいったいどんな味がするのでしょう。鉄男さんによれば、小鳥さんの決闘飯は「バイアグラの味」だそうです。

               *

 ああ、どうしましょう、くだらないことを書いてしまいました。申し訳ありません。わたしはどうしたらいいのでしょう。生きているとつらいことばかりです。すべてがむなしいです。幼女を見てもかわいそうだと思うようになってしまいました。こんな不完全な世界の重圧をその春風のような無垢なほほえみで受け止めなければならないなんて。世界グロテスク悪臭を放っていますが、迷信のごとき科学技術や洗練された(!)法治主義社会たくみに見せかけの清潔さで覆い隠してしまます。それは合成着色料のようで、すべてはフォトショップ的ともいえる一種の嘘で塗り固められていて、どこにも真実はなく、しかし虚偽すらなく、ただひたすら軽薄で浅薄希薄で、原初の一点から湧き出たあの宇宙的エネルギーはどこにいってしまったんだと、この時代無意味さ、無価値についてわたしは考えるわけですが、わたしのそんな行為ともいえない似非行為すらまったく意味のないことで、わたしが死ねばすべてはどうでもよくなるのだと思ったりもするのです。

 しか自殺しようかなと思ったとき毎日小鳥さんがわたしにほほえみかけてくれます。「増田くん、超越論的跳躍(かっとビング)よ!」なるほど、たしかにわたしの眠っていた愚息は雪融けのように感動的な反応を見せ、天上の世界アストラル界)を目指してぐんぐん伸びていきます、蛇玉さながらに。そしてわたしは今日も生きようと思うのです。EDになるまでは。小鳥さん、あなた存在していてくれてありがとうございます

(以上の文章は主治医から自分のことを表現してみるといいと助言があったため書いてみました。長文失礼しました)

2013-11-21

自殺する前に親孝行したい

自殺します。3年前から発症した慢性的な症状で生きるのがつらいからです。

薬も効きません。起きてる時は常に意識させられ読書テレビ運動、何も楽しめません。

37歳男、独身一人暮らし。十分生きました。未練はありません。

貯金資産は2800万あります。両親は65歳。健康で健在。

高校卒業して就職してからずっと一人暮らし

迷惑かけないで生きてきたつもりです。年に1回は実家に帰っています

最後旅行とかして親にたっぷり感謝を伝えて自殺したいです。

親を説得するいい方法があれば教えて下さい。

「(あの世に)行ってきます」と言って死ねるのが理想です。

補足:自殺することが前提です。自殺を止める説得は不要です。

から詳しい症状も勘弁してください。1年間毎日考えた末に出した結論ですので揺るぎません。

せめて死ぬときくらい、これ以上病状が進んで精神が病んで両親・世間迷惑になる前に死にたいです。

追記:やはり親孝行自殺は両立しないですか。いくら考えても思いつかないわけだ。

失踪はいアイデアです。うまくいく方法を考えます

旅行親孝行自己満足です。未練がないと書きましたがそこだけ未練がありました。

2013-11-13

ゲルマン人もご先祖天国にいないので洗礼やめるっていう

&lt;blockquite&gt; すでにお話しましたようにゲルマン人たちは死後も彼岸で現世と同じような生活が続けられると考えていたようです。キリスト教最後の審判という考え方を教えて後も死後の世界というイメージは簡単には崩れませんでした。あるゲルマン族長洗礼を受ける段になって、「洗礼を受けても死後に入る自分親族あの世で会えるか」と聞き、司祭が「あなた親族洗礼を受けていないか地獄にいるでしょう。しかし貴方は洗礼を受けるから天国に入るので会えないでしょう」と答えたところ「では洗礼をやめよう」といって受けなかったといわれています。死後の世界はそれ程重要だったのです。

source="阿部謹也ヨーロッパを見る視覚』(岩波書店、1996) p275 L9(第五章 キリスト教伝統社会)"

阿部謹也の本を読んでいて、例の有名なコピペエピソードと似たのがあったので上記に貼り付け。

有名なエピソードは、 『聖書と「甘え」 (PHP新書)』土居 健郎

「神が天地を創造し、そんなに情け深い存在だというなら、なぜ地獄などというものがあるのか、これは大矛盾であると。キリストを信じ、神の洗礼を受けなければ救われないというならば、自分たちの先祖はどうなっているのだ。洗礼を受けていない先祖は、やはり地獄に行ったのか」、

と聞いたといいます

ザビエル

先祖であろうが、地獄へ行った」

と答えました。

それを聞いて、日本人は非常に悲しんで泣いたといいます

まとめ:やっぱり未開の地には似たようなエピソードがあるもんだ。

(消化不良):『ヨーロッパを見る視覚』は講演録なので出展は明記されていなかった。

2013-11-06

http://anond.hatelabo.jp/20131106001822

安らかに死ね権利なんてもんを作ったら、

限度額まで借金をして返さないとか、やってみたい犯罪強姦殺人など)をやった上で

苦しみもなくあの世に行こうとする奴が出てくると思うので反対。

しまないで死ねるんだったら、やりたい事をやっちゃおうと思う人はたくさんいると思う。

身辺を徹底的に調べた上で、経歴が綺麗な人だけに安楽死権利を与える事にしても

執行日前日や当日に汚いことをやられちゃったら意味ないしね。

2013-11-01

http://anond.hatelabo.jp/20131031224610

あのな









人が嫌って思うことなんていくらでもあるんだよ

虫が嫌いとかきゅうりがきらいとか前髪が目にかかるのが嫌いとかよ

その自分が行動したくないっていう感覚喚起される理由が




”この世の法則定義されている以外の、何かの存在がある可能性がありますよね?”




って言い出すのがウザいんだよ

それは自分が嫌だって理由だけでいいだろ





それをな、生理学的なものとして分類するなら当然かもしんねえよ




なんでいきなり限定的に「宗教」という共同共有観念体系にするんだよ






”おまえがたまねぎ嫌いなのは前世で罪を犯したからで現世でしっかりお布施をしなければ”






ここまでの思考造形は宗教って商売の範疇に入れてもいいだろうよ




”しなければ恐怖を体験します”





って付けるのは作為的利益誘導をして平等性も欠いて倫理的にも人道的にも社会的にも反するもんだろ

現実的に発生することを予測してコンサルタントするならそれはそういう商売があるから人間の法に則った根拠を商品正当性として認められれば営業ができるだろうけどよ





天国にいけますって投資を募るのは期待値または元本の保障をしない契約として契約書なんかに記載があれば

常識的に死んだらどうなるの範疇人間にはない、法的に取扱がないところから問題ないだろうよ



しか現実問題として発生する事象危惧させ利用して現世で法的に対応範囲な事柄を誘導するのは宗教関係ないだろ

投資物件としての宗教かいう範囲を超えてるだろ




あの人があの世にいったら待遇よくしてくれるって言ったんです とか本気でいってたらそれはそれでいいだろうしだれも責めねえよ

けどな、呪いを解いて災厄を解決するために現金いくらはらったとかになったら「宗教なんで非課税です」とか言わねえよ





まりな、この世に無いものいくら語ってもそりゃぜんぶ宗教でいいと思うよ

みんな神様のおかげだよな




けどな、宗教がこの世の何かを動かすってなったら、そりゃこの世の法則に縛られるべきなんだよ


人間座禅くんだまま宙にも浮かないし 祈願で病気は治らないんだよ

人間裁量範疇外、コントロールできない運がめぐってくるチャンスを獲得する方法なんて人間にはないんだよ

から運任せや神頼みって 存在するかしないかからないしアプローチのしかたも無いものについて

自分なりにアプローチ」するのはありだとおもうよ みんながやってることだったら安心感も増すだろうよ

なにか良くわかんないけど祈りますってよりは祈りを受け取る相手を具体的にしたほうがそれっぽいだろ

とりあえず「おねがいします」と祈って神やらなにやら対象を特定しない日本人ですら一応「八百万」って

祈っとけばどこかに受け取り先がいるって事にしてるんだぜ



いままで存在する祈りの方法で祈った人数と達成できた人数は たぶん宝くじ当選確率よりも低いんじゃねえの?


宝くじに当たったのが「神様のおかげなので寄付しなさい」っていきなり来るのと「宝くじがあたりますように」って無神論者が祈るのは

「同じ」か?







おまもりは神の国からきた異次元物質じゃねえだろ



人間の気持ちはどこからたかわかんねえから法律定義もないから、「神の国からきたもの」とか魂とかいものとして非常時の投資材としてあるってのもまあいいだろ


その気持ちが神の世界と繋がってるからかどうかはしらんが、現実のものをどうにかするなら一旦神の国にもってってからしろって話だ


日本犯罪を犯したら日本法律で裁かれろって話だよ

治外法権うったえるなら、大使館に連れ込んでからしろって話だよ




神の国との引き渡し条例とか組んでるならどっちかの法則が相手のエリアに介入してこないと意味ないんだよ




宗教会館みたいなテーマパークとかで神秘体験したとかそれは大事にしとけばいいよ

それテーマパークから持ち出したら魔法がとけてんだよ






もういっかい言うが


おまえがキモデブオッサンで引きこもりなのは前世で悪さをしたからだ


とかあるかないかわからんがあってもなくても真実かもしれないし嘘でも空想でもかまわんよ


アニメDVD再生中なら30分間だけ異次元世界で夢をかなえても問題ねえよ


メイド喫茶にいったら女子が心から愛してくれるとかそういうのでもいいよ





「だから現実にあるそこのお守り切りなさい」




ってのはただの嫌がらせなんだよ ただ嫌って気持ちをおこさせるだけなんだよ


メイド喫茶の会員券を切りなさい でも アニメDVDを切りなさい でもいいんだよ


ただ 嫌な気分になるだけなんだよ


DVD再生できなくなったのは 天罰だ とか

メイド喫茶にいけなくなるのは 天罰だ とか


その嫌な結果を 天罰 と称する方法宗教だとかいうのはただの自分ルールじゃねえか

メイド喫茶にいきたければ宗教に入りなさい とか言うならそれは宗教だろうよ

アニメショップの会員制度は たぶん宗教だろうよ





宗教ってのは 嫌って感覚をまとめて共同体として回避解決しようという集まり 組合みたいなもんだろ








改めて聞くが その嫌ってのと 一般的宗教って名称のもの



なんか関係あんの?

2013-10-25

嫡子非嫡出子問題の不公平感をどうするかド素人が考えた

相続本妻ではない女が生んだ子供(隠し子)が絡む場合は、不貞慰謝料も隠し子の負の遺産として相続に含めたらいいんじゃね? と考えてみた。

現行法では不貞慰謝料請求権当事者(夫と愛人)が死亡した時点で失われてしまい、また双方健在でも不貞発覚から3年、不貞行為から20年が経過すると自動的に請求権が失われてしまう(よな?)。

これを変更して「慰謝料請求権当事者の生死に関わらず、(不貞発覚から3年)、不貞行為から無期限」としたらどうだろうかと考えた。

まず、現行法でも父親が死んだ時点で母親愛人)が生きていた場合不貞行為から20年以下であれば正妻愛人に対して慰謝料を請求できる。でも正妻が死んでいたり、愛人が死んでいた場合請求権がなくなってしまい、この時点で不貞お咎め無しの状況が成立してしまう。

これをとっぱらって、「非嫡出子相続が絡んだ場合おいてのみ」正妻の子から愛人正妻から隠し子/正妻の子から隠し子へも慰謝料を請求できるようにし、負の相続財産として正の相続財産から差し引きとする。

もちろん父親の存命中不貞慰謝料がきちんと支払われていれば相続の際に慰謝料は発生せず、嫡子も非嫡子も同一割合資産を受け取る事が出来るようにする。正妻完全公認の不貞および隠し子の場合は、慰謝料1円等の支払い実績を作っておけば後々の相続で揉める事態を起こさずに済む。

これで随分不公平感が薄れるのではないかと思う。


ようは「隠し子こさえてあの世へ逃げ切ったもん勝ち、正妻嫡出子の唯一の対策は親父に遺言を書かせる事だけ」という状況が、非嫡出子相続割合に関わらず現行法でも起きてしまっている事が問題で、これをどうにかしたらこの法案の心理的抵抗も大分減るんじゃないかと考えた。

まあ正妻子供が居なくて、かつ不貞発覚前に彼女が夫より先に死んじゃったらこの案でも元も子もない。現行法同様に妻の遺産も(夫の遺産経由で)非嫡出子に渡ってジエンドだ。慰謝料請求権も妻側の相続に含めるとして、生存している奥さんの親や兄弟請求権を移行するってとこまではさすがにやりすぎだろうか。

素人から見たら「非嫡出子は罪も無い子供なのに権利が半分なのはおかしい」って意見はごもっともなんだけど、同じように正妻の子だって罪も無い子供なのに(隠し子の居ない普通夫婦比較して)相続権利侵害されるのはやっぱりおかしいと思うのだ。

その不公平感を埋めるものといったら、やはり不貞に対する慰謝料と言う形での罰則しかないだろうと。


※「男女逆のケースも想定しろ」というブコメを下さった方がいたので追記※

ブコメの人がいう「法律婚事実婚の子がいるケース」がどういう例に該当するのかが不明ですが、どのタイミング嫡出子非嫡出子が産まれたかに関わらず「法律婚の夫との婚姻中に別の男性子供を作った(間男との不倫が発生した)」ケース以外は、ド素人自分が考えた案ではどちらの子供も同じ割合相続を受けられるようになるので問題ないと思われます

ブコメの人の場合は「嫡出子非嫡出子が居る状況が周知されている」ので、不貞発覚から3年に該当していると思われる。この場合現行法通り慰謝料請求権がなくなるので、ド素人ケース(略称)では、どちらの子供も上記同様、慰謝料を介在せず均等の相続権を得る形になる。「発覚3年後」は泣き寝入りなのは現行法でも男女逆の場合でも同じ。

一方「妻の托卵に夫が妻の死後気付いた」場合は、間男の身元が分かっていれば夫の浮気同様にすれば良いと思うが、相手がどこの誰だかわからないケースがあるのがネックか。

いずれにせよ間男が死亡していたり、間男の身元が不明で慰謝料請求できない場合は、ド素人ケースだと夫または夫の血を引く子が間男の子慰謝料請求権を得る事になるので、よっぽど家族間の仲に問題が無い限りは「話し合った上で慰謝料1円にて決着」てのが落としどころではないかと思う。


※追々記※

細々ブコメきありがとうございます法律全然知らない物でブコメ頂いたり自分ググるたびに目から鱗が落っこちます

まず「認知」について根本的に自分がド忘れしているアホだったせいで、追記の「托卵のケース」にかなり出鱈目が書いてあると思われます。妻の托卵を夫が妻の死後まで知らなかった場合、その時点で間男の子嫡出子の扱いを受けてることになりますね。親子関係存在確認の訴えの縛りを現行法からかなりゆるくしないと、そもそも托卵の子非嫡出子とすること自体が(DNA鑑定で親子関係存在証明が出来ても)不可能ってことになる。

でもって第二の自分的ショックですが、認知という行為は別段配偶者や他の嫡出子の許可を必要としないため、定期的に役所へ行って夫や父親の戸籍を確認しておかない限り、隠し子を隠れて認知されていても正妻サイドの家族にはわからないようです。「父親の葬式に隠し子がやって来て(略」ってのは、要するに子作りのみならず認知まで奥さん子供に隠れてやってたせいでそういうことが起きちゃったってことなんですね。うへえ。

なんというか日頃頭を使わないのでいい勉強をさせて頂きましたが、嫁に托卵される男性も亭主に隠し子を作られる女性も、こりゃたいへんなことだなあと調べれば調べるほど暗澹たる気持ちにさせられます

よし! 今後も安心して独身でいよう!(小並感

2013-09-17

クトゥルーマストリードという常識非常識

 そういえば前、初対面同士の飲み会クトゥルー神話の話になって、俺が読んだことないって言ったら全員に変な目で見られた。

普通中学、もしくは高校生くらいで触れておくべきものだろう……」みたいな事を言われて、びびった。

 もちろん愛好家が多いのが分かるが、そこまで一般教養として誰もが読んでいるものor読むべきものでもないだろうに。

 クトゥルーに関わらず、こういう事ってたまにない? 明らかに常識ではないのに「○○は常識だろ」的な事を言われて、「嘘?」って思うも何故かその場の全員はそれを常識として認めていて、

「うげ、変な常識を持っている集団に紛れこんでしまった。でも、この場では俺が異端なんだからここは静かにしておかないといけないな……」

ってなる時。まあ常識なんてものコミュニティによって変わるわけだから、、あの世界ではあれが常識なんだろうし、俺が異端だってっていうのも間違いないんだろう。

2013-09-14

http://anond.hatelabo.jp/20130914120315

(1)疑問:「死刑制度」に意味はあるか?

罪を犯して罪を償うのは、当然のことです。では、犯罪者から命を奪えば、彼(ないしは彼女)は「罪を償った」ことになるのですか?

それで「イイキモチ」になるのは、ハッキリ言えば事件に関係のない第三者だけではないですか? いい気味だ、ざまあみろ、自業自得だ、正義は為された。…etc。そんなことで、被害者の心は本当に癒されるのでしょうか?

大阪教育大附属の児童殺傷事件の犯人宅間守は、「死にたかったが自殺する勇気がなかった」「死刑になれる相手なら誰を殺してもよかった」「子供をねらったのは殺しやすかったから」そして、死刑判決が出て、遺族に何か言うことがあるか、と聞かれ「あの世でもう一回お前らの子供を○してやるわケッケッケッ」…という趣旨の発言をしたそうです。

こういう人間をただ殺して、それで遺族は本当に心が癒されたと思いますか?

日本社会では、問題が起こると、当事者が「責任をとって辞職」したりします。しかし、それは本当に「責任を取った」ことになるのでしょうか。

特に事故など、今後の対応が重く、長く、苦しい、果てしないものになることが想定されるとき、そんな対応から逃げ出したくなっても無理ありません。そんなとき、「辞職したか責任取った」と得意気に言われると、むしろ殺意が湧きませんか? それはむしろ無責任」の一形態に過ぎないのではないでしょうか。

(2)主張:死刑制度には意味がない。

私が死刑などやめた方がいい、と思うのは、それが無意味からです。本当の意味で「罪を償わせる」ためには、生かして、生かして、長生きさせて、どんなに苦しくても一生をかけて自分のやったことと向き合わせる。「償う」などということが実際に可能であるか否か、それは分かりません。しかし「罪を償う」などということが、もしできるのだとしたら、そういう地道で苦しいやり方の中にしかあり得ないと思うからです。

(3)論拠:死刑制度肯定論とそれへの反論、問題点の指摘

よく主張される「死刑見せしめとして役に立つ」という意見。ですが、これまで死刑が廃止になった国で、凶悪犯罪が増大したというデータはないので(むしろその逆です)これは否定されます(※)。死刑に「犯罪抑止効果がある」という意見にはエビデンスがない。また、死刑には、受刑者本人に対する教育役割(刑を受けることで、罪悪感を感じ、社会復帰への道が開ける)がないことは明らかであり、経済効果についても、無期刑に比べてコストが安いということも無いのです(人を監禁して殺す、というのは簡単なことではありません。そのための特別の施設、管理者、担当者手続き……様々に膨大なお金がかかっています)。

更に、よく言われることですが、死刑は不可逆であるというその性質から冤罪が発生したときに取り返しのつかないことが起こりかねない、もっと言えば、取り返しがつかないだけに「『取り返さないでおこう』という圧力が発生する」という危険も指摘できます

死刑制度には、合理的に見ればこれだけの問題があり、普通に考えればむしろ「無くす」のが当然の立場なわけです。ご理解いただけたでしょうか?

(4)発展:ではなぜ死刑は無くならないか

それでは、次の問題。これだけ問題のある死刑制度が、アジア圏で根強く残るのはなぜなのか? これを考えてみたいと思います

死刑を残す国々(日、韓、中など)は、どれも同程度に人権意識が低いのでしょうか? これらの国々は、民主主義的にみせていても、その実、全体主義的な管理社会からなのでしょうか?

いろいろな理由は考えられますが、私は、これらの社会が、依然として「家、一族」を基盤とする封建制社会の気風を残しているからではないかと考えています

「家、一族」を基盤とする封建制社会は、「個人」に対する毀損を、「一家、一族」に対する毀損と見なします。「個人」を基盤とする社会にも、もちろん特定の個人との絆からくる個人的な「復讐」は発生するわけですが、「家、一族」を基盤とする社会では、「個人」に対する毀損が「家、一族」あげての「復讐」、つまり「敵討ち」引き起こしかねない。だから、これらの国家で秩序を保つためには、国民勝手に「敵討ち」をしないようにする…つまり公権力による敵討ち代行」を、制度として保証するしかない。それが、これらの国における「死刑制度」の意味なのではないか

「日、韓、中」が、近代社会における刑罰としての「死刑制度合理性がないと分かっていながら、その廃止に踏み切れない理由は、これらの社会がもつ潜在的な「敵討ち」の論理のせいであり、これらの国で国民死刑が支持されているのは、依然としてこの国の人々が「敵討ち」大好きだからなのではないか、と思っています

(5)展望死刑制度日本社会の今後

従って、核家族化が進行し、家族関係欧米化していけば、いずれは日本でも、死刑は廃止されるのではないでしょうか。ごく自然の流れとして。そうなっても不思議はない、と私は考えています。少なくとも、死刑を廃止した国々が「人の命を軽んじている」わけでも、「罪を償わせるシステムをもたない」わけでも、被害者を軽んじているわけでもない、ということさえ理解していれば、死刑廃止論というのを、まるで非現実的な論のように批判するのがおかしいことは、理解できるはず。そこで考えるべきなのは、「なぜ他の多くの国と違って、これらの国では死刑がなくせないのか」です。

(6)終わりに

最後に、ちょっと厳しいことを一言

死刑廃止論感情論だと決めつけて、叩く。そういうのを「案山子論法」と言います。相手の実体でなく、自分勝手に想定した案山子のような無力な「敵」を相手に、(自分の中では)華麗にワン・ツーを繰り出し、ノックアウトする。気持ちいいかもしれませんが、それはただのオナニーです。

死刑廃止論を批判するなら、もう少し死刑法律社会に関する勉強をしてからにした方がいいと思います


追記

※参考:抑止効果という神話 http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20070901/1188667970

2013-09-03

http://anond.hatelabo.jp/20130903015612

彼女の言っていることが、いちいち経験者としてはわかりすぎて困る。

「元彼本人」は、増田の書いたことが全て事実であれば、増田スペックのことなんか気にしないで仲良くいてくれるかもしれない。そういう人だから好きになったんだろうしね。

でも、高学歴の世界に住んでいる彼の周囲に住んでる人々が、みんな増田の元彼と同じように優しく寛容な心を持ってくれているわけじゃない。二人だけで付き合っている分には楽しくとも、結婚だの何だのという彼以外の人々との付き合いが視野に入って来た時、恐らく増田の首は今以上に絞め上がって行ったと思う。

別のトラバの人の言葉を借りれば、彼の住んでいる世界は『今日よりも明日、より良くなっていなければならない。より良く、より賢く、より豊かになっていること、それが「高学歴の世界」が求めるものである。失敗は許されない』という、先天的努力と勤勉の概念が備わっている人間でなければいるだけで苦しい世界だ。

そんな彼の隣にい続けた場合増田がその世界について辛さを覚えても愚痴は一切許されない。言葉に出せば全て増田への批判となって返って来る。

「彼を愛しているのなら彼の世界を知れるように努力しなさい。それもできない怠け者の女に彼は勿体ない。別れてあげなさい」という、意識高い勤勉系高学歴の方々から投げかけられる『能力のない/努力する気のないお前がクソだ砲』の威力の半端なさは本当に心を疲弊させるものだ。

加えて言うと、上の層の人々にとってはお前がクソだ砲の内容は完全にド正論であるので、元彼も恐らくそ砲撃から増田を守ってくれることはなかっただろうと思う。


少し前に「彼は性格は優しく思いやりがあって何の問題もなかったのだけど、お持ち帰りのマックを二人で広げて食べてるカップルを見て『いい年なのに彼女デートマック喰わせるなんてあり得ないよな』と言ったことがあり、住む世界が違いすぎると感じて冷めてしまった」という記事を読んだことがある。

20歳過ぎてあんな豚の餌をデートの際の食事として選択するのは常識に欠けていると判断する人種も確かに世の中にはいるのだろう。増田の元彼も、どちらかというとそうした人種なのだろう。

しか自分は先日出た豚の餌の極みみたいなサルサバーガーのビーフ味マジでうめえ再販してくださいと思ってしまった側の人間なので、あの世から逃げ出して良かったと思っているしまったく後悔はない。(※なお今販売中のみんな大好きであるらしい月見バーガーは個人的にイマイチと感じているのでステマではありません)

2013-08-19

聖剣伝説4 = 超リッチなAngryBirds」説

そう考えれば、あの世紀のクソゲーのことを少しは許せる気がした。

2013-08-15

http://anond.hatelabo.jp/20130815201349

そっか。大変だったね。

10年後と言わず、もうちょい行こう。どうやら、あの世時間はこっちと流れが違うらしいよ。

多分、10年なんか一瞬だって。まばたきするくらいな。

今を一生懸命頑張ってもう一度会ったら、うちに帰った時のように「おかえり」って言ってくれるよ。

2013-08-14

高学歴社会から落ちこぼれた話

http://luvlife.hatenablog.com/entry/2013/08/07/221155

話題になっているので読んでみたが、いろいろと衝撃だった。

http://anond.hatelabo.jp/20130813213536

それからこれを読んで、ああ、なんか近いなと思った。

この手の話題は、こどもを持った今、ますます考えさせられる。自分がこどもに与えている環境は、一体どういったものなのか。

家庭で話題になること、親のすること、家にあるもの、すべてがこどもに対する環境である。こどもの世界はとても狭く、そこから受ける影響は計り知れない。それを気にしているかいないか、というのはとても重要なことだと、今本当に思う。

私 自身は、超とは言わないがまぁ高学歴一家に産まれた。いつからか知らないが、医者家系だ。父の兄弟はみんな医者もしくは医者の妻であり、妻たちはたいて い薬剤師だ。母も大卒高校教員だった(結婚するまでの数年だけ)。父方のいとこたちは当然、みんな医者で、女であれば医者との見合い話が転がり込んでく る。医者にならず医者の妻にもならなかったのは私と兄だけだ。

母方のいとこたちは医者プレッシャー特にないが、大学を出て一流企業に勤めたり公務員になったりする人から引きこもりまで様々だが、親の世代はみんな女でも大卒だ。当時にしたら高学歴ファミリーだと思う。

こんな家系に産まれたので、当然私と兄にも医者になれプレッシャーはあった。プレッシャーというより、医者以外の職業ほとんど知らなかった。だから『なり たい』という気持ち以前に「大きくなったらお医者さんになるんだろう」くらいに思っていた。親戚のおじさんおばさんにも「何科がいいのかな? 皮膚科なん て楽って言うわよ」とか「お医者さんの奥さんになるのね」とか、もうそれ以外の選択肢は全くみんな頭の中になかった。

私の産まれた街は田舎 なので、私がこどもだった30年くらい前には自営業以外はほとんどいなかった。そもそも、いまでいうサラリーマン的な人が働く職場はなかった(と思う。少 なくとも当時の私には見えていなかった)。何屋さんのなんとかちゃん、みたいな感じで、家業とその家の人が結びついていた。街中の友人の実家はみんな何か 家業をしているし、ちょっと離れたところはみんな農家だ。たまにお父さんが外国にいて帰ってこない家があったが、それが「商社駐在員」である、というと は、これっぽっちも知らなかったし、知っていたとしてもきっと「しょうしゃのちゅうざいいん」のしごとが具体的にはわからなかっただろうと思う。お父さんがテキ屋さんで「こようそしんじゅうたく」に住んでいる友達もいたが、その子と遊ぶなと言われる意味が分からなかった(のでもうしょっちゅう遊んでいた)。

今 大人といわれる年齢になって、いろんな人と出会い、ようやく世界はいろんな仕事があり、いろんなルートでそうなれる、ということがわかってきたが、こど もの頃の私には「医学部にいって医者になる」「法学部へいって弁護士になる」「薬学部へいって薬剤師になる」「家を継いで○○屋になる」ほかは、あまりピ ンと来なかった。それ以外の世界との接点があまりにも少なかった。

今話題の「低学歴世界」と同じく、おそらくは「高学歴世界」の住人だったが、それ以外の世界について知る機会もなければ教えてくれる人もいなかった。

人 生の転機は小学校とき。父が死んだ。父は開業医だった。残された母は、親業も家事もとことん 苦手だった。家の掃除も出来ないので、父の死後もずっとお手伝いさんがいた。私の世話もお手伝いさん仕事だった。ゴミの分別も出来ないので、全部まとめ てゴミ袋にいれ、ずっと自宅に清掃業者がゴミをとりにきていた(有料)。道ばたにあるゴミ収集所が無料で使える市のサービスだと知ったのは高校生くらいの ことじゃないかと思う。

それでも私は自分の家は超貧乏だと思っていた。なぜならお金を稼いでくる人が死んでしまったのに、母が無職のままだ からだ。公立の学校お金がかかっていると思っていた。保険金とか、遺族年金とか、寡婦年金とか、全然知らなかった。学校ではうちが母子家庭だと知った先生に「生活保護を受けたらどうか」と言われて(そのあと「お父さんはなにしてたの」「医者です」「あ、それは失礼した」というやり取りがあった。)そ れを母に言うと、うちは生活保護は受けられない、と言われた。中学から新聞配達バイトをしようと、新聞屋を回ったが、何処もやらせてくれなかった。高校 に入ってすぐバイトをはじめた。いつも飲食店で働き、食費を浮かせた。そして、父の残したわずかばかりのお金を食い尽くすだけのニート母にものすごい嫌悪 感を抱いていた。あるいは借金もあるかもしれないと思ってびくびくしていたし。家族旅行は父が生きていた頃もお正月に近場の温泉に一泊するくらいだったし(開業医だったので学会などの出張時に代理先生が頼めるときしかから離れられなかったらしい)、父が死んでからはそんなことはしたことがない。仲の良い友人たちから家族旅行の話を聞いたり、留学した友人たちを見て、いいなぁ、お金がある家は、と思っていた。

私自身は、高校田舎なりの公立の進学校に進学したものの(田舎なので公立のほうがレベルが高く、私立は滑り止めという扱 いだった)、大学には行かなかった。家は超貧乏だと信じ込んでいたので、国公立で年間80万円くらい、4年で300万円以上の学費、それに生活費。そんな お金なんてひねり出せないと思っていた。当時は、今だって毎日バイトしたって月に数万円しか稼げないのに、学費生活費を全部自分で稼ぐのは到底無理だと思ってい た。今となればなんと視野が狭かったんだろう、自分リミットを決めてもったいない、と思うが、当時はそういう風には考えられなかった。母には「医者か弁 護士になるなら投資するがそうでないなら大学へ行く必要はない」と言われた。投資する気はない、と。「あんたはどうせ医者にはなれない」。母はよくそう いっていた。

投資ととらえるととてももっとなのだが、当事者かつ思春期の娘としては、これはとてもやる気を削がれた。彼女はこどもを投資物件ととらえており、さら医者弁護士以外は価値のない人間だと言っている。そして娘は投資対象として適切ではない、つまり価値がない。

こ どもが育つ上で一番大切なのは無償の愛』を感じられるということらしいが、そういえば私に注がれる愛情はいつも有償だったなと、今になって思う。プロセ スをほめられることはなく、絵画で賞をもらっても、賞をもらった絵ではなく賞状をあがめられた。賞状だけ集めていれるファイルはあったが、その肝腎の絵を とっておく仕組みがなかった。学校の成績で上位何番以内に入るといくら、というのもあった。勉強お金をもらう為のものだった。

こういうのも、環境の一部だ。

私はこういう環境から自分価値がない、というメッセージを受け取り続けてきたのだろうと思う。これは自分のこどもには絶対にしたくない。

と、話はずれてきたけれど。

まぁ、そんなわけで、私は高学歴一家の中の落ちこぼれである。ただ、落ちこぼれたと言っても、やはり「低学歴世界」の話をブログで読むと衝撃だったけど。落ちこぼれたおかげでかどうか、いろんな人たちに会い、いろんな世界を知り、選択肢は沢山あるのだなぁ、というのを今になって感じで来た。高学歴世界の住人たちとも付き合いがあるけれど、最初から高学歴世界の住人だったひともいれば、そうでないひともいる。全くの低学歴ででも、高学歴世界にすっとなじんでいる人もいる。本当にいろんな世界で育って、いろんなルートで、今そうなっている人がたくさんいる。

あのままあの世界にいたら、親戚友人知人は医者だらけで、自分医者になっていたか医者結婚していたのだろうと思う。そちらがよかったかどうかと言うと、どうもそうとは思えない。それは高学歴世界が嫌だというのではなく、あまりにも選択肢が狭いためだ。

こ どもの頃は世界が本当に狭かった。職業医者弁護士以外にも選択肢がたくさんあったし、医者弁護士になれないからと言って人生終わったわけで はない。高校は基本学区内で一番偏差値の高いところに行かないと行けないと思っていたし、学校の成績で平均値をとると馬鹿だと思っていた。大学はあんな親にお金を出してもらっていくなんて胸くそ悪すぎ る、そもそもそんなお金ないし、と思っていた。でも、本当は高校なんていくらでもあるし、世界には大学まで無料で行ける国も沢山あるんだ。世界は広く、選 択肢はとても多い。

選択肢が沢山あるのだということを、こどものうちにもっと知っていたかったと思う。本当に。高学歴世界の住人たちのなかにもほかにもきっと他の選択肢現実的に受け止められなくて、自分世界適応できずに苦しんでいる人もいるに違いない。私みたいに落ちこぼれしまえばあきらめもつくけれど、そう出来ないと自分で命を落としたりする。

高学歴であれ低学歴であれ、選択肢があることを知っているか否かは大きいと思う。こどもにとっては親とその親の作り出す環境がすべてなんだ。私は高学歴世界の住人じゃなくなっちゃったけど、いろんな選択肢があることは伝えたい。そういうことも含めて、大人たちはもっとその環境に気を配るべきなんだろうな、自戒を込めて。

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