先月13日に父親が死んだ。
酒の飲みすぎのせいで入退院を繰り返していたためか、仕事をする能力がなかったのか。
それからの生活は、昼間は居間でテレビをみたり、昼寝したり。ただそれだけ。
晩酌の時間に酒を飲むと「お医者さんに止められているのにまた飲むの?」と母親に嫌味を言われるので、家族が寝静まった夜中にコンビニに酒を買いにいく父。
そんな父が嫌いだった。
実家に帰えった時に、夜中まで起きている父が
「コンビニに酒買いに行くけど、何か飲むか?」と必ず聞いてくる。
私は肝臓が悪いのに、母親に嫌味を言われるのが嫌でコソコソ夜中にコンビニに行く父が嫌いだった。
だから「いらねーよ」と冷たくあしらっていた。
実家に帰ると必ず酒を飲みながら「お前の部屋、いらないものを片づけろ」と言う。
私は「うるさい。それは妹が勝手に置いた荷物だ。」と言う。
実家に帰って昼頃に起きると父は必ず「何か食べるか?チャーハン作るけど」といった。
私は「さっき朝食を食べたからいらない」と言う。
父が入院し、余命残り少ないと告げられた。
私は母に「意識がはっきりしているうちに、父さんに彼氏を紹介したい」と相談した。
母は「まだお父さんは大丈夫」と言っていた。その週に父は死んだ。
酒が好きだった父さん。
きっと私や私の下の妹弟や、私の結婚相手と酒を飲むのを楽しみにしていただろう。
父さんのチャーハンを食べておけばよかった
父さんとお酒を飲めばよかった
父さんともっと会話をすればよかった
じいちゃん悲しんでいたよ。
何度も何度も「どうして俺より先に・・・」ってつぶやいていた。
じいちゃんが「俺はもう先は長くないから」と言って、生きているうちに建てたお墓に、子供のあなたが先に入ってどうする。
何度も何度も線香あげていたよ。線香あげるたびに「なんで俺より先に・・・」って思っていたとおもう。
だから私は「ばかじゃないの」と、棺桶の中の父さんに言ってやった。
親不幸な私と父さんにかけた言葉だ。
肝硬変とか、アルコールに気を付ければ生けたんじゃね!?と思うから。
どうして自分の体のことを気にしなかったのかな。
もっと話をしたかったチャーハン食べたかった酒を一緒に飲みたかった。ごめんなさい。
ごめんなさい。
長くない生だと思ってけど、まさか今年だとは思っていたなかった。
ちゃんとみていなくてごめんなさい。
父さんの机の引き出しから、会社から贈られた盾やメダルがたくさん入っていててビックリした。
そんなこと一言も言っていなかったじゃん。
父さんが一流企業に勤めてくれたおかげで、母さんはこれからも生活ができます。
ここまで育ててくれて本当にありがとうございました。
死んでからじゃ遅いよね。
親不幸な娘でごめんなさい。
まだ父さんの死が悲しいです。ごめんなさい。
父さんだけどあの世いっても心配ないからよろしくやれよ。 酒はほどほどにな。
父さんが一流企業に勤めてくれたおかげで、母さんはこれからも生活ができます。 私も妹も弟も安心して生活できます。 ここまで育ててくれて本当にありがとうございました。 この...