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はてなキーワード: 新世界とは

2022-04-05

[]2022年3月はてブあとで読むトップ30リスト

はてブホットエントリ(総合)で月内に数多く[あとで読む]タグを集めたエントリ

342あとで/2882users Amazonプライムビデオで観てほしいおすすめの人気映画42選 ~編集部厳選~ : 映画ニュース - 映画.com

256あとで/1375users 真面目なプログラマのためのディープラーニング入門 | 新山 祐介 | github

233あとで/1341users 実践 Docker - ソフトウェアエンジニアの「Docker よくわからない」を終わりにする本 | ほげさん | Zenn

185あとで/949users ソフトウェア開発の見積もり入門 | hakotensan | Zenn

183あとで/1374users ロシアウクライナ侵攻の背景を読み解く | 東京大学 | 鶴見太郎

180あとで/968users Google が公開している、より良いデータ分析のためのガイドブック「Good Data Analysis」で、データ分析の要所が簡潔にまとめられていて感動した | hurutoriya

178あとで/1408users フォント大好物な人に朗報🎉 MORISAWA BIZ UDゴシックUD明朝オープンソースになったぞ!! | coliss

169あとで/887users 高木浩光さんに訊く、個人データ保護の真髄 ——いま解き明かされる半世紀の経緯と混乱 | 一般財団法人情報法制研究所出版

168あとで/958users はじめに – アルゴリズムデータ構造大全 | take44444 | github

166あとで/1232users ガラケーしか使えないデジタル音痴だった私が「GISデータ分析」できるようになるまでの話|NHK取材ノートnote

156あとで/728users セキュリティエンジニアが本気でオススメする開発者向けコンテンツ 20選 - Flatt Security Blog

153あとで/1187users iPhoneMacの標準アプリメモ」のディープな使い方 | デジタルシニア

153あとで/987users なんとなくプレイしてもそこそこ囲碁ルールがわかるようになる「ぷよ碁」 | Gigazine

150あとで/926users 30代後半になって初めて発信活動を始めたら人生が変わった話 - Qiita

144あとで/1584users ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシア予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済トリセツ

143あとで/1309users 鶏むね肉を驚くほどしっとりさせた台湾料理ジーローファン」の作り方【ネクスト魯肉飯】 - メシ通 | ホットペッパーグルメ

141あとで/786users RDBデータモデリングテーブル設計の際に参考にしている考え方と資料 | Rebi | Zenn

140あとで/1336users 「依頼された仕事をやらない人」は、なぜあれほど言われても、仕事をしないのか | 安達 裕哉 | Books&Apps

139あとで/891users 「ウクライナ」(2) 小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター専任講師 2022.3.9 | YouTube

139あとで/698users テーブル設計の考え方とやり方 [入門編] | 増田 亨 | SpeakerDeck

137あとで/733users オードリータン氏が日本人のために「デジタルITはまったく別物」と語る理由 | ビジネス+IT

137あとで/765users AWSオンラインロールプレイングゲームAWSソリューション構築を学べる「AWS Cloud Quest」公開。実際にプレイしてみた | Publickey

137あとで/909users 手軽に負荷テストができるツール「Taurus」がスゴい | tonchan1216 | Zenn

136あとで/931users 旧限界数学ゼミガール

131あとで/1149users クレカを100万円使って解脱に至るための曼荼羅 - 本しゃぶり

123あとで/587users システム運用アンチパターン | O'Reilly Japan

121あとで/896users 【引越しやることリスト】事前に役立つ知識を50個まとめた | SPOT

119あとで/831users 背景合成アプリ「Shoost」レビュー 映画のワンシーンのような「いい感じ」の絵を手軽に作れる | PANORA

118あとで/724users 電子メール送信に関する技術 | Yuuki Takahashi | Zenn

116あとで/555users 1on1の「話したいことは特にないです」を解決する ~ 共感から始まる関係改善のススメ ~ / How to solve rejection on 1on1 | 面川泰明 | SpeakerDeck

116あとで/1088users 「強いエンジニアは結局休日勉強してるじゃん」って思うけど - spice picks

戦争を起こしたロシアを知ろうとするエントリが入った

2022-04-04

アマプラアニメを十分見たと思うので解約する

今まで見てきたアニメ


シンエヴァと鬼滅を見るためにアマプラに入って、それまではアニメをまったく見てなかったが目的を果たした後せっかくなのでアニメを見続けた。自分的にはもうすっかりアニメオタクの気分だがこれでもオタクには程遠い偽物だ。

たとえアニメを見るだけというこの世で最も楽な行動でも新しいもの開拓するのはエネルギーがいる。ちょっと名前を聞いたことがあるとか、少しは興味がある作品は他にもたくさんあるのだが結局視聴に至るほどの気力がわかなかった。アニメオタクってすげー。全部追いかけていくと人生が足りない。この世のすべての本を読み尽くすことができないのと同じで、すべてのアニメを見ることはできない。ONE PIECEなら新世界編あたりからだと500話くらいあるからいかけるだけでも大変だ。

直近では進撃の巨人ダイの大冒険を惰性で待つだけになってる。ダイの大冒険はずっと放送がないみたいだし進撃の巨人原作をすでに読んでるので、一旦解約してまた何か見たいと思うもの配信開始したらアマプラ登録しようと思う。

2022-03-06

あれ?この世界詰んでない?

これ、軍の崩壊により負けを認識したプーチンがおどしとして核をぶっぱなすさら制裁が強まる or 直接戦争世界核ミサイルを乱射で世界滅亡では?

2022-03-02

いつか日本ロシアのようにに他国侵略する国になる

そもそも侵略行為なんてロシア以外の大国だってしている。

アメリカがそうだ。

イラクを侵攻した時、その口実だった大量破壊兵器発見されたか? 未だにされていないよね。

敵対する国家武力転覆させた、それだけだ。アメリカだって侵略をした過去がある。


結局、誰が言っているか、だ。

その時代支配的な地位にある存在であるかどうか、だ。


正直、侵略理由なんてなんとでも言える。

ロシア国営通信が誤って公開した以下の文章話題になった。


ロシアの攻勢と新世界 (2022/02/26): 侵略成功時のロシア予定稿 全訳」(山形浩生の「経済トリセツ」)

https://cruel.hatenablog.com/entry/2022/03/02/001238


仮に日本北方四島武力で奪還するとか、竹島武力韓国から奪い取るとかしたら、その時の政府は同じことを言うんじゃないか


自国の存続を守り、経済を維持するためには敵対する国家集団武力制圧していくのは、どこの国も、いつの時代も同じではないか

目に見える武力とは別の形をとるかもしれないけれど。


別に憲法九条を守れ、とかそういうことを言うつもりはない。

そもそも九条があれば自動的平和になるわけじゃない。

でも、九条をなくそう、日本軍もアメリカロシアと同じように軍隊を持とう、核を持とう、そうなると、その先には何が待っているだろう。


「国を守る」とは何か。

そもそも「今の領土を守る」だけに留まらないんじゃないか

他国に攻め入るところまでを含めて「国を守る」ということにはならないか

では、守るべき国とは何か?

私たちは何を守るのだろう?

家族や身近な人を守るとか、そんなレベルの話にはならないはずだ。


本当のことを知りたい。

結局、何が真実なのか。

考えなければならない。

2022-02-28

ロシアウクライナに勝ったら

ロシア2月26日までに勝利するつもりだったらしい。

たぶんキエフを落として勝利宣言の予定だった。

根拠は以下の文書2月26日にアップされる予定だった。今は消されているのでアーカイブを。

https://web.archive.org/web/20220226224717/https://ria.ru/20220226/rossiya-1775162336.html

要約すると

ロシアウクライナは元々同一の国で、ソ連崩壊によって不幸にも分割されている。

○分割の固定化は許されない。

○偉大なるプーチン歴史的な責務を果たした。

○今回の紛争理由で最も大きなものはこの再統一であり、ロシア安全保障というのは二の次である

○新たなロシアロシアベラルーシウクライナから構成される。

○今回の勝利により、自然な(統一された)状態に戻り、分裂の時代は終わった。

アングロサクソンは、ロシアの脅威をテコに欧州統合しようとしたが、そのプロジェクトは失敗した。

○大ロシアの復活は新世界秩序に位置付けられるもの

中国インドなど、いまや西側諸国世界の中心ではない。

2022-02-15

オナニー(男)の新世界を教えてやる

お前らがオナニーをするときは、どうせ、しこしこしてティッシュに発射しているんだろう?

だが、本当に気持ちの良いオナニーというのは、ティッシュに出すのではない。

そんな窮屈な世界じゃないんだよ。

自由オナニーとはな、何も遮るものがないところで、ドピュっと出すことである

そう、風呂場が良い。まるで、草原全裸で走っているかのような爽快感が、あなたを包み込むことだろう。

本当だよ?

2022-02-01

anond:20220201081440

MMT信者論的にはいくらでもばら撒ける=税金ゼロ

新世界を作り出す!

もっともこんな頭の悪い馬鹿な連中など誰も相手にしないけどな笑

2021-12-03

昨日今日に読んだBL

 シーモア無料で読めるBLを物色したのだが、無料作品最近新刊が出た作品の1巻部分とか以外は、精神力をごっそり削がれるなぁ。ずらりと並ぶ表紙の裸率の高さたるや。無料なんだから仕方ないけれども、頭痛くなってしまい、面白そうなタイトルが探せない。

 ともあれ、読んだBLのことを書く。

オレとあたしと新世界(古宇田エン)

 シーモアで今月の9日まで、4話ぶん無料公開されている。

あらすじ

 日雇い労働者マコトは、ある夜、仕事仲間に連れられて入ったゲイバーでしのぶと出会う。しのぶが元彼が家に置いていった棚を解体する為の工具をマコトから借りたことがきっかけで二人の距離は縮まる。仲のいい友達のはずが、いつの間にかしのぶの部屋に入り浸っていたマコト。ほぼ恋人同士状態にも関わらず、マコトはしのぶの本名さえ教えて貰えないまま日々が過ぎていった。そんなある日、しのぶは職場ゲイバーの夏恒例の日帰り海遊びから帰ったら本名を教えるとマコト約束する。ところが海遊びの帰りのバスの中、マコトがしのぶの肩に持たれたまま寝入ってしまい、目を覚ますと……。

増田感想

 軽い気持ちで読み始めたら、ヤバい、猛烈どシリアス。わかりやすい超特大不幸急展開に突き落とされてしまったぁ! すごくベタなんだけど前フリほぼ0でこれはかなりきついな。1話目の陽気なゲイバーのイケイケなノリはなんだったのか。ずっと陽気な仲間でキャイキャイしながら支え合っていくのではなかったのか。

 時の経過とか時系列がかなり分かりづらくて、何度もページを行ったりきたりしてしまった。そこが分かりづらいからこそ突然のシリアスにまんまと衝撃を受けてしまったのだけれども、しかしそれにしても第一話半ば辺り、解りづらすぎね? という気もする。

 期間限定無料の4話のラストがあまりにも引きが強すぎて、思わず1巻を買いたくなってしまったのだが、某BLレビューサイト確認したところ、最近4巻が出たばかりでしかも未完。3巻から4巻が出るまでに三年以上の空白があったというので、続きを正座待機するのはかなり辛そう。完結するまで買うのは止めとこうかな。恋愛ものというよりも、とあるゲイカップル人生を描いた超大作なのかな。読むのに覚悟が要りすぎる。あと、読み応えはあるけど萌えはしなかった。



『飛行少年ズ』(野火ノビタ

(【追記】おもいっきタイトル誤変換していた!「非行少年ズ」ではなく「飛行少年ズ」が正しい)



 「野火ノビタ」は榎本ナリコ先生二次創作でのペンネーム。本作は『幽遊白書』(冨樫義博)の二次創作BL漫画で、カップリングは蔵馬✕飛影。

あらすじ

 百年後の未来。飛影が東京タワーの近辺をうろついていたところ、偶然蔵馬と再会する。妖力を喪いただの人間となった蔵馬は、人としての天寿を全うして一度死んだが、自分そっくりアンドロイドに憑依して復活し、日本に帰ってきたという。ちなみにタイトルsteel man No.28の意。つまり鉄人28号

  • 『好き好き大好き』

 黒龍に心の表層部を喰われてしま精神幼児化してしまった飛影が、蔵馬の背中にへばりついて離れなくなってしまった話。タイトル戸川純の曲から

 大人になった蔵馬が、飛影と自身との関係ピーター・パンとウエンディの関係になぞらえて語る話。

二次創作なので感想を書いても仕方ないような気もするが……。

 一話目は飛行して、2話目はぶっ飛んでいて、三話目もやっぱり飛行していた。さすが『飛行少年ズ』というタイトルなだけのことはある。久しぶりに読んだが、懐かしき平成同人誌のにおい! 楽曲引用、枠外で語られるどうでもいい設定、変な模様のスクリーントーン。懐かしい、ああ懐かしい!!

 『SM-28ラスト辺りの飛ぶシーン、鉄人28号というよりはサイボーグ009だった。002と009は飛ぶというよりは墜落したのだけれど。『好き好き大好き』は全力で飛ばしてるギャグから最後ストンと切なさ残すエンドなのがとてもいい。これ、こういうところが、野火ノビタ先生同人誌の好きなところ。『飛行少年』では、唐突にフック船長役で軀が登場したけれど、そんなことして、剃刀入の殺害予告とかビリビリに破られた本の返送とかに遭わなかったのだろうか。と、昔の過激派やおいちゃん(←腐女子という言葉が当時はなかったのだ)恐すぎ伝説を当時の同人界隈を知る人からいたことがあるので思った。ピーター・パンとウエンディ……原作はどうかなと思うが、二次創作での蔵馬と飛影の関係性って概ねそんな感じがする。

 榎本ナリコ先生の『センチメントの季節』が読みたくなっちゃったな。BLじゃないけど。


 私自身はリアタイ当時はBLをまだ知ったばかりだったという(むしろ幽白で知ったのだが。)のもあり、幽白BLにそこまで深い思い入れはない。だが、野火ノビタ先生の蔵飛はすごく印象に残ったので、大人になってから再録本を買った。今の私のBL読書傾向からすると、幽助✕蔵馬辺りにハマりそうな気がするが、さてどうかな。といって、幽白全巻読み返すのはちょっと億劫だ。いざ読めば面白くて徹夜読破しかねないほどだというのは、分かっているけれど。


『日々、君』2巻(小池定路

あらすじ

 劇団の手伝いやさとるの脚本を通して、演劇をしてみたいと思ったいつきは、そのまま入団新米役者として稽古に精を出すことになった。一方、さとるはというと、いつきが入団したことを嬉しく思いながらも、私情を挟んで依怙贔屓をしてしまうのではないかとおそれていた。また、自身のいつきへの感情性愛含みの恋愛だと気付き、自己嫌悪に陥ってしまう。

増田感想めっちゃネタバレする。)

 んまぁー!? 想像以上にちゃんとBがLしているではありませんこと!?

 ていうか、最後まで恋なのか何なのかわからないままもだもだし続けて終わるのかなと思っていたから、ちゃんと告るまで行ったことに驚いてしまった。その前に、いつきの豪快な脱ぎっぷりに動揺したさとるが、「そういう意味」での欲をいつきに対して持っていたことを自覚して悩む……ところまで行くとも思ってなかったし。ほのぼの系かと思ったら、案外シビアに掘り下げたな。1巻の冒頭辺りでまず、いつきのうなじの辺りが綺麗だと独白していた時点で、さとるがそういう欲を持っているのはモロ見えだったから、今更いつきの後頭部の刈り上げ部分を触りたい以上のことを言うとは思わなくて。いいけど……読んでるこっちもかなり動揺する展開w

「同性をそんな目で見るのは失礼では?」

「異性に対しても失礼じゃないの?」

 というさとると坂上の会話が印象的。自分気持ちを打ち消すのに、もはや同性だから言い訳にはならない。いい時代だけど奥手人見知りには退路がなくて大変かもなあ。

 それと、最強に萌えた&笑ったのは、パーカーonパーカーいつきくん。いつきのかわいい挙動の最たるものがこれ。かわいい

 この巻で早くも完結になってしまったけれども、もっとさとるといつきの日常を見てみたいなぁと思う。小池先生あとがきに描き足りないと書いておられたので、小池先生ツイ垢フォローしなくては! ちなみに、ずっと自キャラで遊んでいるタイプBL作家さんが私は好き。

 

2021-11-02

anond:20211031163129

おすすめ世界史の本教えて」増田だが、思ったより多くの回答をもらえた。ありがとう

興味ある人が多いのか無言ブクマも多いので、自分のためにも興味のある人のためにも、もらったコメントをまとめてみた。

ノンフィクションを具体的に挙げてる回答のみ。重複するものは載せてない。

フィクションを挙げたり、書名や著者名などの具体名は挙げず、こういう本を読むといいのではという、よいサジェスチョンをくれるトラバコメントもあった。ありがとう。参考にさせてもらう。だが今回のリストからは省かせてもらった。

山川出版社『新もういちど読む山川世界史』、世界史Aの教科書

●詳説世界史B(山川出版社

歴史好きならとりあえず読破しておきたい世界史本100(https://anond.hatelabo.jp/20211101232345

山川 詳説世界史図録(山川出版社)、グローバルワイド新世界史図表 五訂版(第一学習社)、最新世界史図説タペストリー帝国書院

●中公の「世界歴史

●超約 ヨーロッパ歴史

創元社戦闘技術歴史』全五巻

中世ヨーロッパ: ファクトフィクション現代知識チートマニュアル

ミシュラングリーンガイド

漫画世界歴史』。どれでもいいけど最近話題なのは角川。

●「なぜ?」がわかる世界史

山川出版社ナビゲーター世界史」。「サピエンス全史」。

サピエンス全史

ガリア戦記

山崎雅弘の「戦史ノートシリーズ

青木裕司世界史B講義の実況中継

大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパテクノロジー

●マクニール世界史

阿部謹也堀米庸三伊東俊太郎『十二世ルネサンス』。

宮崎揚弘『ペスト歴史』(山川出版社

●『やんごとなき姫君たちのトイレTOTO出版、『コーヒーが廻り世界史が廻る』中公新書

●『スパイス爆薬医薬品』、『炭素文明論』

●『クロニック世界全史』、角川世界史辞典。『知識ゼロからローマ帝国入門』、『 図説世界歴史』、中公新書物語歴史シリーズ佐藤賢一フランス王朝史『論点西洋史学』。

●『図解 中世生活』(新紀元社)、『中世ヨーロッパ農村生活』(講談社学術文庫)

中野京子の「名画で読み解く」シリーズ

●「世界史講義録」というサイトhttp://timeway.vivian.jp/

●『中世の秋』

書物破壊世界史暴力人類史

●「世界システム論講義」(川北稔 ちくま学芸文庫)、「テクノロジー世界経済史」(カール・B・フレイ 日経BP

ハプスブルク家12物語ハプスブルク家の女たち。「ハプスブルク時代を歌わせてみた」(動画

●銃・病原菌・鉄

山川世界史用語

●河出書房のふくろうの本シリーズ講談社学術文庫の『近代文化史入門 超英文学講義

●『十三世紀のハローワーク

中公文庫の『黒死病ペスト中世史』

岩崎周一「ハプスブルク帝国」

●モンタネッリ。通史なら中公の世界歴史中世の巻(旧版押し)

●「世界史序説 ──アジアから一望する」

●「文明崩壊」

●歴ログ

●「豊かさ」の誕生ウィリアムバーンスタイン

テクノロジー世界経済史

コテラジオ歴史podcast

砂糖世界史

哲学宗教全史

●「税金世界史

家庭教師のトライYouTube動画

●<ゲームから始まる<読書映画リスト>(まとめhttps://anond.hatelabo.jp/20160701063637

●W・H・マクニール『疫病と世界史

●「世界史との対話〜70時間歴史批評

ワイン世界史

ビジュアル版 世界史物語イタリア歴史 (ケンブリッジ世界国史)、イタリア (世界歴史文化)

●『中世シチリア王国

サピエンス全史

●「チョコレート世界史」、「世にも奇妙な人体実験

お菓子でたどるフランス史(岩波ジュニア新書

現時点では以上まで。

2021-10-22

歴史トンデモ論で打線組んでみた

1 捕.ホロコースト否定論

2 一.江戸しぐさ

3 右.南京大虐殺否定

4 中.原爆神話

5 三.アイヌ否定

6 遊.東京裁判史観

7 二.アジア解放

8 左.明治維新非難

9 投.白人至上主義

控え

・日ユダヤ同祖論

昭和天皇戦争引き起こした論

大正天皇知的障害者

解説

ホロコースト否定論

 ホロコーストねつ造であるという言わずと知れた世界的に有名なトンデモ論。ちなみに国によっては否定するとこの論を唱えると逮捕されるので要注意。できれば他のトンデモ説もこれと同様に法律で取り締まってもらいたいものである

江戸しぐさ

 江戸時代には傘かしげ(傘を指したまますれ違うときには傘を傾ける)、時泥棒アポなし訪問約束の5分前に到着しなければ死罪)などのマナーが普及していたが、明治政府虐殺により失われてしまったというトンデモ論。これの恐ろしいところは小学校道徳教科書で取り上げられたり、ACCM放送されたこである

南京大虐殺否定

 南京大虐殺ねつ造であるというトンデモ論。犠牲者の数については意見が分かれているが、虐殺のものがあったことは否定できない。しかし、自称愛国者達の間で固く信じられている。愛国者であるなら、正しい歴史を学んで国の恥を晒すようなまねは止めて頂きたい者である

原爆神話

 原爆戦争の早期終結のために不可欠だったというトンデモ論。原爆投下はソ連への威嚇のための人体実験であり、決して正当化できるものではないのだが、アメリカ人達の間では広く信じられ、学校歴史教科書でも取り上げられている。日本人でも信じている輩がいる

アイヌ否定

 アイヌ民族はいない、もしくは先住民ではないとするトンデモ論。アイヌの人々が日本による弾圧差別によって苦しめられ続けた事実無視し、現代でも差別正当化に利用される非常に害悪思想である南京大虐殺否定アジア解放と並びネトウヨの間で固く信じられている。

東京裁判史観

 第二次世界大戦悪の枢軸国と正義連合国の戦いであるというトンデモ論。日本軍やナチスの残虐行為は決して擁護できるものではないが、原爆投下、ソ連抑留など連合国も信じられないような悪行を重ねており、単なる正義と悪の戦いではないことは明らかである。また、東京裁判ニュルンベルク裁判連合国悪事に一切触れず、枢軸国だけを糾弾する、事後法で裁くなどの無茶苦茶もので、その実態裁判ではなく報復しかいえない。

アジア解放

 太平洋戦争東南アジア欧米植民地支配から解放するための正当な戦争であったというトンデモ論。無論、これは大義名分に過ぎない。白人植民地支配が残忍であったのも事実だが、日本軍の残虐行為も許されて良いものではない。東南アジアの罪のない人々が数百万人犠牲になったこと、現地の人々が戦後自らの努力独立を勝ち取ったという事実無視しており、余りに無礼である日本軍が独立寄与したというのはあくま結果論であり、現地の人々の思いを踏みにじってはいけない。そもそもフィリピンに至っては近い将来に独立約束されており、この大義名分は一切適応できない。

明治維新非難

 薩長テロリストであるというトンデモ学説歴史評論家”原○伊○によって唱えられた。何事にも正と負の側面があるにも関わらず、「明治政府100%悪!江戸幕府100%正義!」と極端な善悪二元論歴史を唱えるのは御法度である

白人至上主義

 白人アジアアフリカ新世界植民地化できたのは白人が優れた民族であるからだというトンデモ論。長らく植民地支配人種差別正当化に利用された害悪な説で、今でも信じている輩が少なくない。歴史を全体的に見ればヨーロッパ覇権を握ったのは比較的新しく、その発展も中国イスラム繁栄があって初めて成り立つものであることは火を見るより明らかである白人覇権には地理的要因も多く絡んでおり、白人崇拝は偏狭解釈であるというしかない。日本人でも右翼左翼わずこの論を受け入れている者が少なくなく、日本人朝鮮人中国人よりも白人遺伝子を多く受け継いでいるという新たなトンデモ論を生んだ。

・日ユ同祖論

 日本ユダヤ人の失われた支族であるというトンデモ論。明らかに嘘と分かるもので、フィクションとしては面白いのだが、まれに本気で信じている輩がいるので笑えない。

昭和天皇戦争引き起こした論

 昭和天皇が自らの意志積極的日米開戦推し進めたというトンデモ論。左翼の間で固く信じられている。確かに軍部暴走を抑えられなかった天皇の罪は重い。しかし、僅かでも日本史の知識があるなら、天皇日米開戦には反対であったとうことは分かるはずである東條英機首相に任命されたのもそのためである

大正天皇知的障害者

 大正時代が短いのは天皇知的障害者であったからとするトンデモ論。大正天皇は病弱だったが、多くの漢詩を残す、朝鮮語学習に努めるなど教養のある人物であり、決して知的障害者ではない。天皇をどうしても貶めたい左翼ねつ造された。

余談

 最後トンデモ本を見分ける方法を紹介したい。しかしながら、このやり方は完全ではないため、結局の所大切なのはものごとを多面的批判的に判断し、すぐ「AはBである」と決めつけない慎重さである。またトンデモ論を信じ、発信してしまえばあなた共犯者になってしまう。情報の受け入れだけでなく、発信の際にも慎重になろう。

・著者の経歴を確かめ

 博士号はおろか、大学歴史科学科すら卒業していない著者もいる。また、学術論文雑誌に発表していない著者にも要注意である。更にプロ歴史学者にも専門外の分野に手を出すものがいるため気をつけるべきである

扇情的見出しには気をつける

 例外もあるが、”~のウソ”、”~の真実”、”~の陰謀”、”反日”などの扇情的見出しには要注意。

・参考文献がない、もしくは一般書ばかり

出版社を見る

 講談社岩波、中公は”比較的”信用できる”かもしれない”。百○尚○先生御用達幻冬舎などの出版社には要注意。ただし、原○伊○の明治維新非難講談社出版されたものである

2021-10-14

クッソ懐かしい古株マイクラ実況シリーズ

個人的に好きだったマイクラ実況シリーズ投稿者ピックアップ

だいたい6〜10年前の実況シリーズに偏っていますが、あんまりくじら立てて怒らないでね

ゆっくり実況者。初投稿10年前。動画シリーズ複数シーズンで分けられており、現在はeason9に突入ちゃんと数えてないから何とも言えないけれど、パート総数は700をゆうに超えていると思う。

現在も数日ペースで動画投稿を続けており、おそらく古株としては最も元気な動画投稿者。アプデについていけなくなる等の理由で減速してしま投稿者は多いが、ここまで活躍できるのはまさに鉄人

方向音痴要素はシリーズ開始時によく見られたが、Season4あたりからほぼ見られなくなった。現在は、センスの高い建造物建築や、アプデ新要素の紹介、レッドストーン回路を駆使した大型機械トラップタワーの開発を行う動画が多い。

当時「方向音痴のマインクラフト」と双璧をなしたゆっくりマイクラ実況。シリーズPart1の投稿は9年前。昨今の動画に見られるコテコテ編集は一切なく、非常に原始的マイクラ実況動画となっている。今でも根強いファンが多い。

マイクラ実況動画は4年前から投稿されていないが、今年9月マイクラテスト動画投稿。かつての実況動画雰囲気をそのまま残した動画で、沢山のファンコメント欄で喜びをにじませた。

線路を引く回でめちゃめちゃワクワクした思い出。

もう俺、村人でいいや~村編~

村を整備・発展させていく企画の実況シリーズ。初投稿は7年前。全裸スキンに衝撃を受けた視聴者も多かったはず。

当時は村人の繁殖条件が非常に緩く、村人とアイアンゴーレム人口爆発を起こして大変なことになった。

最近ファンが現行バージョンで村を再現してくれた。当時のデータは破損により遊べなかったらしい。

Part1の投稿は9年前。黄昏modテーマにした2人マルチプレイの実況動画黄昏modって9年前にもうあったんだね。

動画の冒頭に入る茶番が滅茶苦茶懐かしい。茶番OP→本編っていう流れの実況動画が、当時は本当に多かった気がする。

編集水曜どうでしょう意識して作っていたのかな。

全裸スキンの実況者その2。初投稿10年前。最近はAmongUsの動画が多いが、マイクラ配信もほそぼそと続けている様子。

投稿者のえふやんはゲーム実況者以外にも活動。旅動画の「ぼくらは新世界で旅をする」シリーズは、当時色々な意味画期的だったと思う。

TwitterでAmong usのミニアニメがバズっていた時、えふやんが作ったことを知ったときはとても驚いた。

策に溺れるボ○バーマンがいく

ニコ動のみで活動していたゆっくり実況者。シリーズ投稿10年前。

TNTを多用した大規模な整地を好み、地図一面を灰色に染め上げてしまうようなえげつないプレイスタイルから、「爆弾魔」と呼ばれ人気を博した。

ボ◯バーマンのスキンは、後ろから見た時に乳首しか見えないのがポイント

動画シリーズは5年前に途絶えてしまう。コミュニティプロフィールによると、バージョンアップについていけずモチベが上がらないらしい。

コミュニティ限定配信は行っており、蒸発してしまった訳ではない。

おまけ 古いマイクラ実況あるある

最後にかつてのマイクラ/マイクラ実況の個人的あるあるをご紹介。

せっかく出てきても、うっかりクリックしてページを送ってしまうのがお約束。当時はエンチャントラピスラズリ必要なく、エンチャ本は無かった。

村人との交易なんて無かった時代シルクタッチ幸運Ⅲのツルハシは今以上に貴重品だった。

どの実況動画にも必ずと言っていいほど登場した豆腐建築木材で建てれたらまだマシな方で、資材の収集が間に合わず土で仮拠点を建てた実況者も多かった。

クリーパーがやってきてリフォーム(爆破)され、劇的ビフォーアフターするネタもよく見かけた。

今では一発目の拠点にも関わらずクオリティの高いものを作ってしま投稿者が多い気がする。クリーパーが匠と呼ばれることも少なくなった。

っていうか、そもそもイチからサバイバルモードの実況を行う投稿者が少ない。

時間にわたる作業カットせずに倍速で流し、倍速中に質問コーナーを設けることが多かった。現在では再生回数を稼ぐためか、テンポを重視しカット編集しまくる動画が当たり前。

カット編集が入るときは「ました工法」なんて演出があったりしたけど、今では見なくなっちゃったね。

当時は感圧ピストン式のトラップタワーが流行。その後、アップデートにより大量のトラップタワーが死亡したことは、今となっては昔話である

アイテムの運搬は氷+水流で、すべて素手で回収・分別。回収場所から手の届く場所チェストを大量に置き、どんどんアイテムを入れていかなければならなかった。

今では、ホッパー分別までできてしまう。

2021-09-01

VR chatはバーチャルホモセンズリに呑み込まれ

Once upon time

VR chat is New World

but,now Virtual Homo Senzuri Park

(その昔、VRチャット新世界だった。しかし、今はバーチャルホモセンズリ公園となっている)

2021-08-19

毎日10万人が新規感染したら

3年間で国民オールコロナ達成。次のオリンピックは、オールコロナで迎えることになる。

その頃には、2021は史上初のコロナオリンピックとして歴史に名を刻むようになり、コロナ感染を「まだコロナ経験かよ、遅れているな」とバカにする風潮が始まっているだろう。

ああ、コロナ。ようこそ、新世界ニューワールド)へ。

2021-08-06

交響曲第9番 (ドヴォルザーク)「新世界より

新世界「より」な(英: From the New World、独: Aus der neuen Weltチェコ語: Z nového světa

 

新世界」←串カツ旨いよな

新世界から」←難波までブラブラ歩いても15分や 「から」では風情があらへん

新世界寄り」←えべっさんに行きたいからって恵美須町駅で降りるとロクなことにならんで

 

新世界アメリカ滞在中に故郷に向けて書いた曲 なのでFromを忘れちゃ困る

2021-07-30

あの人は新しい世界へと旅立ったのか

※ここから先は人の死についての話となります

最近、人の死について考える機会が増えた。

心がざわめきたって、居ても立っても居られないので

吐き出すことにする。

ある日、都内へと向かっていた。

急に電車が駅間で、停車した。

すぐに発車するだろうと思っていたが、ちっとも動き出す気配がない。そのうちに、前を走る電車人身事故が発生したと車内放送が入った。

途端に、車内はスマホテキストを打つ人や、

どこかへ電話をかける人らで慌ただしくなり始めた。

どうやら救助活動等で、一部上下線が遅延・運休

他の路線にも影響が出ていて、遅延が発生しているようだった。

「あぁ、今日はついてない日だなぁ。」と思った。

月末で仕事が終わってない上に、予約していた予定もキャンセルするハメになってしまい、無駄足を踏んだと思った。

その後、普段の速度よりゆるゆると電車が動きだし、

一番近くの駅へと到着した。

駅に到着したものの、小一時間電車が動かないようだ。

どこか喫茶店に入って時間を潰すか、隣駅まで歩いて

違う路線帰宅しようか。と、駅の隅で突っ立って考えあぐねているところ、中年サラリーマンの話が耳に入ってきた。

「そう、人身事故?ぁあ、最悪の日だよ-----タクシーも捕まらないわでーーーーー」

Twitter検索していると、''○○駅 飛び込み''の文字が目に入った。事故の一部始終の写真も上がっていたりした。心のどこかで、ああやっぱりかと思った。

私は、今日は一日ついていないなと思っていた。

さっきのサラリーマンは最悪の日だとも言っていた。

飛び込んだ人は、今日人生のうちでもっとも最悪の日で、生きていく希望すら見出せず、自らの命に終止符を打つより他ならなかったのだろうか。

オリンピック日本中が華やぐ空気の中

一人孤独に、苦しみ続けていたのだろうか。

死こそが、苦しみから解放であると思いながら、

覚悟を決めて飛び込んだのだろうか。

衝動的に?それとも階段を降りるかのように軽やかに

自らの死を選ぶことを美化するわけではないが、

私はあえて、その人が''どこか新世界へと旅立った''と思いたい。そうでも考えないと、きっと報われないようなきがして、あの人だけでなく自分自身すらも。

anond:20210730001735

かつての新世界であり理想郷だった腐女子世界をなんとなく面白いという理由一般人も消費し始めたからな。

からこそかつての尊さや美しさは失われて商業的退廃だけが残る。

2021-07-25

anond:20210725183231

ちがうだろ、バカが「自分リスクを背負って、新世界を切り開いてくれた」のだから、その対価は市場経済を通じてペイされるべきで、先進国民にはお手本が存在しないのだから、それ以外に彼らは報われないと思うのだ。

バカが歩んでいる段階である基礎研究段階、萌芽研究段階に科学としての成果をもとに金を出す」が正解だ。そこですぐ確実に儲かるもののみを求めたがゆえに新自由主義は次の儲かるネタが無くなり衰退するんだ。

完遂の前に金や当人が潰えたらどんな素晴らしい技術もはじめから無かったのと同等。

しかし、海外ではきちんと金を出しているか海外実用化するのみ。金持ちになろう?その前に食い物にされたり悪い扱いで潰れるわ。そんなアリもしない遠い未来の餌なんざ微塵も役に立たん。

AIだのバイオだの人工肉だの日本はもう完全についていけてないな。一方でそれを担うはずの生物科学者がピペドとしての悪い扱いのニュースばかりは多い。それが新自由主義の結末。

お手本は1990年以前の日本日本において新自由主義は失敗以外の何物でもなかったんだよ。

anond:20210725165536

まずは「他人が危ない道を歩めば、そいつが死んで、俺達は豊かになる」みたいな腐った根性なら一生黙ってろ。

ちがうだろ、バカが「自分リスクを背負って、新世界を切り開いてくれた」のだから、その対価は市場経済を通じてペイされるべきで、先進国民にはお手本が存在しないのだから、それ以外に彼らは報われないと思うのだ。

経済学経世済民と言って、世の中を良くするための学問だ。

西周エコノミクスを「経世済民から作り出したけど、それ自体偏見の原因じゃないか。そうだよ、世の中を良くするには「金持ちになろうと志す人の欲望に(フリーライド)することはできない」ということだろ。もっと歴史に学べよ。

2021-03-22

注目エントリこち

九、ジョバンニの切符きっぷ

「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオ観測所です。」

 窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟むねばかり立って、その一つの屋根の上に、眼めもさめるような、青宝玉サファイア黄玉パースの大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸とつレンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環わとができました。それがまただんだん横へ外それて、前のレンズの形を逆に繰くり返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡ねむっているように、しずかによこたわったのです。

「あれは、水の速さをはかる器械です。水も……。」鳥捕とりとりが云いかけたとき

切符を拝見いたします。」三人の席の横に、赤い帽子ぼうしをかぶったせいの高い車掌しゃしょうが、いつかまっすぐに立っていて云いました。鳥捕りは、だまってかくしから、小さな紙きれを出しました。車掌ちょっと見て、すぐ眼をそらして、(あなた方のは?)というように、指をうごかしながら、手をジョバンニたちの方へ出しました。

「さあ、」ジョバンニは困って、もじもじしていましたら、カムパネルラは、わけもないという風で、小さなねずみいろの切符を出しました。ジョバンニは、すっかりあわててしまって、もしか上着ポケットにでも、入っていたかとおもいながら、手を入れて見ましたら、何か大きな畳たたんだ紙きれにあたりました。こんなもの入っていたろうかと思って、急いで出してみましたら、それは四つに折ったはがきぐらいの大きさの緑いろの紙でした。車掌が手を出しているもんですから何でも構わない、やっちまえと思って渡しましたら、車掌はまっすぐに立ち直って叮寧ていねいにそれを開いて見ていました。そして読みながら上着のぼたんやなんかしきりに直したりしていましたし燈台看守も下からそれを熱心にのぞいていましたから、ジョバンニはたしかにあれは証明書か何かだったと考えて少し胸が熱くなるような気がしました。

「これは三次空間の方からお持ちになったのですか。」車掌がたずねました。

何だかわかりません。」もう大丈夫だいじょうぶだと安心しながらジョバンニはそっちを見あげてくつくつ笑いました。

「よろしゅうございます南十字サウザンクロスへ着きますのは、次の第三時ころになります。」車掌は紙をジョバンニに渡して向うへ行きました。

 カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草からくさのような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込こまれしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」

何だかわかりません。」ジョバンニが赤くなって答えながらそれを又また畳んでかくしに入れました。そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。

「もうじき鷲わしの停車場だよ。」カムパネルラが向う岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と地図とを見較みくらべて云いました。

 ジョバンニはなんだかわけもわからずににわかにとなりの鳥捕りが気の毒でたまらなくなりました。鷺さぎをつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、そんなことを一一考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人のほんとうの幸さいわいになるなら自分があの光る天の川河原かわらに立って百年つづけて立って鳥をとってやってもいいというような気がして、どうしてももう黙だまっていられなくなりました。ほんとうにあなたほしいものは一体何ですか、と訊きこうとして、それではあんまり出し抜ぬけだから、どうしようかと考えて振ふり返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りが居ませんでした。網棚あみだなの上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕る支度したくをしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかも尖とがった帽子も見えませんでした。

「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラぼんやりそう云っていました。

「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕ぼくはどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」

「ああ、僕もそう思っているよ。」

「僕はあの人が邪魔じゃまなような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。

何だか苹果りんごの匂においがする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラ不思議そうにあたりを見まわしました。

「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨のいばらの匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでも入って来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジョバンニは思いました。

 そしたら俄にわかにそこに、つやつやした黒い髪かみの六つばかりの男の子が赤いジャケツのぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。隣となりには黒い洋服をきちんと着たせいの高い青年が一ぱいに風に吹ふかれているけやきの木のような姿勢で、男の子の手をしっかりひいて立っていました。

「あら、ここどこでしょう。まあ、きれいだわ。」青年のうしろにもひとり十二ばかりの眼の茶いろな可愛かあいらしい女の子が黒い外套がいとうを着て青年の腕うでにすがって不思議そうに窓の外を見ているのでした。

「ああ、ここはランカシャイヤだ。いや、コンネクテカット州だ。いや、ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。ごらんなさい。あのしるしは天上のしるしです。もうなんにもこわいことありません。わたくしたちは神さまに召めされているのです。」黒服青年はよろこびにかがやいてその女の子に云いいました。けれどもなぜかまた額に深く皺しわを刻んで、それに大へんつかれているらしく、無理に笑いながら男の子をジョバンニのとなりに座すわらせました。

 それから女の子にやさしくカムパネルラのとなりの席を指さしました。女の子はすなおにそこへ座って、きちんと両手を組み合せました。

「ぼくおおねえさんのとこへ行くんだよう。」腰掛こしかけたばかりの男の子は顔を変にして燈台看守の向うの席に座ったばかりの青年に云いました。青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれてぬれた頭を見ました。女の子は、いきなり両手を顔にあててしくしく泣いてしまいました。

「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに永く待っていらっしゃったでしょう。わたし大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」

「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」

「ええ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツインクル、ツインクル、リトル、スター をうたってやすとき、いつも窓からぼんやり白く見えていたでしょう。あすこですよ。ね、きれいでしょう、あんなに光っています。」

 泣いていた姉もハンケチで眼をふいて外を見ました。青年は教えるようにそっと姉弟にまた云いました。

わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。わたしたちはこんないいとこを旅して、じき神さまのとこへ行きます。そこならもうほんとうに明るくて匂がよくて立派な人たちでいっぱいです。そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待っているめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。さあ、もうじきですから元気を出しておもしろくうたって行きましょう。」青年男の子ぬれたような黒い髪をなで、みんなを慰なぐさめながら、自分だんだん顔いろがかがやいて来ました。

あなた方はどちらからいらっしゃったのですか。どうなすったのですか。」さっきの燈台看守がやっと少しわかったように青年にたずねました。青年はかすかにわらいました。

「いえ、氷山にぶっつかって船が沈しずみましてね、わたしたちこちらのお父さんが急な用で二ヶ月前一足さきに本国へお帰りになったのであとから発たったのです。私は大学はいっていて、家庭教師にやとわれていたのです。ところがちょうど十二日目、今日か昨日きのうのあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾かたむきもう沈みかけました。月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧きりが非常に深かったのです。ところがボートは左舷さげんの方半分はもうだめになっていましたから、とてもみんなは乗り切らないのです。もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫さけびました。近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈いのって呉くれました。けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押おしのける勇気がなかったのです。それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。けれどもまたそんなにして助けてあげるよりはこのまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。けれどもどうして見ているとそれができないのでした。子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気きょうきのようにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立っているなどとてももう腸はらわたもちぎれるようでした。そのうち船はもうずんずん沈みますから、私はもうすっかり覚悟かくごしてこの人たち二人を抱だいて、浮うかべるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。誰たれが投げたかライフブイが一つ飛んで来ましたけれども滑すべってずうっと向うへ行ってしまいました。私は一生けん命で甲板かんぱんの格子こうしになったとこをはなして、三人それにしっかりとりつきました。どこからともなく〔約二字分空白〕番の声があがりました。たちまちみんなはいろいろな国語で一ぺんにそれをうたいました。そのときにわかに大きな音がして私たちは水に落ちもう渦うずに入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです。この方たちのお母さんは一昨年没なくなられました。ええボートはきっと助かったにちがいありません、何せよほど熟練な水夫たちが漕こいですばやく船からはなれていましたから。」

 そこらからさないのりの声が聞えジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていたいろいろのことをぼんやり思い出して眼めが熱くなりました。

(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍こおりつく潮水や、烈はげしい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)ジョバンニは首を垂れて、すっかりふさぎ込こんでしまいました。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠とうげの上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

 燈台守がなぐさめていました。

「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」

 青年が祈るようにそう答えました。

 そしてあの姉弟きょうだいはもうつかれてめいめいぐったり席によりかかって睡ねむっていました。さっきのあのはだしだった足にはいつか白い柔やわらかな靴くつをはいていたのです。

 ごとごとごとごと汽車きらびやか燐光りんこうの川の岸を進みました。向うの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈げんとうのようでした。百も千もの大小さまざまの三角標、その大きなものの上には赤い点点をうった測量旗も見え、野原のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集ってぼおっと青白い霧のよう、そこからかまたはもっとうからときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のろしのようなものが、かわるがわるきれいな桔梗ききょういろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗きれいな風は、ばらの匂においでいっぱいでした。

いかがですか。こういう苹果りんごはおはじめてでしょう。」向うの席の燈台看守がいつか黄金きんと紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を落さないように両手で膝ひざの上にかかえていました。

「おや、どっから来たのですか。立派ですねえ。ここらではこんな苹果ができるのですか。」青年はほんとうにびっくりしたらしく燈台看守の両手にかかえられた一もりの苹果を眼を細くしたり首をまげたりしながらわれを忘れてながめていました。

「いや、まあおとり下さい。どうか、まあおとり下さい。」

 青年は一つとってジョバンニたちの方をちょっと見ました。

「さあ、向うの坊ぼっちゃんがた。いかがですか。おとり下さい。」

 ジョバンニは坊ちゃんといわれたのですこししゃくにさわってだまっていましたがカムパネルラ

ありがとう、」と云いました。すると青年自分でとって一つずつ二人に送ってよこしましたのでジョバンニも立ってありがとうと云いました。

 燈台看守はやっと両腕りょううでがあいたのでこんどは自分で一つずつ睡っている姉弟の膝にそっと置きました。

「どうもありがとう。どこでできるのですか。こんな立派な苹果は。」

 青年はつくづく見ながら云いました。

「この辺ではもちろん農業はいしますけれども大ていひとりでにいいものができるような約束くそくになって居おります農業だってそんなに骨は折れはしません。たいてい自分の望む種子たねさえ播まけばひとりでにどんどんできます。米だってパシフィック辺のように殻からもないし十倍も大きくて匂もいいのです。けれどもあなたがたのいらっしゃる方なら農業はもうありません。苹果だってお菓子だってかすが少しもありませんからみんなそのひとそのひとによってちがったわずかのいいかおりになって毛あなからちらけてしまうのです。」

 にわか男の子がぱっちり眼をあいて云いました。

「ああぼくいまお母さんの夢ゆめをみていたよ。お母さんがね立派な戸棚とだなや本のあるとこに居てね、ぼくの方を見て手をだしてにこにこにこにこわらったよ。ぼくおっかさん。りんごをひろってきてあげましょうか云ったら眼がさめちゃった。ああここさっきの汽車のなかだねえ。」

「その苹果りんごがそこにあります。このおじさんにいただいたのですよ。」青年が云いました。

ありがとうおじさん。おや、かおるねえさんまだねてるねえ、ぼくおこしてやろう。ねえさん。ごらん、りんごをもらったよ。おきてごらん。」

 姉はわらって眼をさましまぶしそうに両手を眼にあててそれから苹果を見ました。男の子はまるでパイを喰たべるようにもうそれを喰べていました、また折角せっかく剥むいたそのきれいな皮も、くるくるコルク抜ぬきのような形になって床ゆかへ落ちるまでの間にはすうっと、灰いろに光って蒸発してしまうのでした。

 二人はりんごを大切にポケットしまいました。

 川下の向う岸に青く茂しげった大きな林が見え、その枝えだには熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、森の中からオーケストラベルやジロフォンにまじって何とも云えずきれいな音いろが、とけるように浸しみるように風につれて流れて来るのでした。

 青年はぞくっとしてからだをふるうようにしました。

 だまってその譜ふを聞いていると、そこらにいちめん黄いろやうすい緑の明るい野原か敷物かがひろがり、またまっ白な蝋ろうのような露つゆが太陽の面を擦かすめて行くように思われました。

「まあ、あの烏からす。」カムパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子叫びました。

からすでない。みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何気なくしかるように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原かわらの青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光びこうを受けているのでした。

「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから。」青年はとりなすように云いました。

 向うの青い森の中の三角標はすっかり汽車の正面に来ました。そのとき汽車のずうっとうしろの方からあの聞きなれた〔約二字分空白〕番の讃美歌さんびかのふしが聞えてきました。よほどの人数で合唱しているらしいのでした。青年はさっと顔いろが青ざめ、たって一ぺんそっちへ行きそうにしましたが思いかえしてまた座すわりました。かおる子はハンケチを顔にあててしまいました。ジョバンニまで何だか鼻が変になりました。けれどもいつともなく誰たれともなくその歌は歌い出されだんだんはっきり強くなりました。思わずジョバンニもカムパネルラも一緒いっしょにうたい出したのです。

 そして青い橄欖かんらんの森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながらだんだんしろの方へ行ってしまいそこから流れて来るあやしい楽器の音もも汽車のひびきや風の音にすり耗へらされてずうっとかすかになりました。

「あ孔雀くじゃくが居るよ。」

「ええたくさん居たわ。」女の子がこたえました。

 ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑いろの貝ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀がはねをひろげたりとじたりする光の反射を見ました。

「そうだ、孔雀の声だってさっき聞えた。」カムパネルラがかおる子に云いいました。

「ええ、三十疋ぴきぐらいはたしかに居たわ。ハープのように聞えたのはみんな孔雀よ。」女の子が答えました。ジョバンニは俄にわかに何とも云えずかなしい気がして思わず

カムパネルラ、ここからはねおりて遊んで行こうよ。」とこわい顔をして云おうとしたくらいでした。

 川は二つにわかれました。そのまっくらな島のまん中に高い高いやぐらが一つ組まれてその上に一人の寛ゆるい服を着て赤い帽子ぼうしをかぶった男が立っていました。そして両手に赤と青の旗をもってそらを見上げて信号しているのでした。ジョバンニが見ている間その人はしきりに赤い旗をふっていましたが俄かに赤旗おろしてうしろにかくすようにし青い旗を高く高くあげてまるでオーケストラ指揮者のように烈はげしく振ふりました。すると空中にざあっと雨のような音がして何かまっくらなものがいくかたまりもいくかたまり鉄砲丸てっぽうだまのように川の向うの方へ飛んで行くのでした。ジョバンニは思わずからからだを半分出してそっちを見あげました。美しい美しい桔梗ききょういろのがらんとした空の下を実に何万という小さな鳥どもが幾組いくくみも幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。

「鳥が飛んで行くな。」ジョバンニが窓の外で云いました。

「どら、」カムパネルラもそらを見ました。そのときあのやぐらの上のゆるい服の男は俄かに赤い旗をあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。するとぴたっと鳥の群は通らなくなりそれと同時にぴしゃぁんという潰つぶれたような音が川下の方で起ってそれからしばらくしいんとしました。と思ったらあの赤帽信号手がまた青い旗をふって叫さけんでいたのです。

「いまこそわたれわたり鳥、いまこそわたれわたり鳥。」その声もはっきり聞えました。それといっしょにまた幾万という鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。二人の顔を出しているまん中の窓からあの女の子が顔を出して美しい頬ほほをかがやかせながらそらを仰あおぎました。

「まあ、この鳥、たくさんですわねえ、あらまあそらのきれいなこと。」女の子はジョバンニにはなしかけましたけれどもジョバンニは生意気ないやだいと思いながらだまって口をむすんでそらを見あげていました。女の子は小さくほっと息をしてだまって席へ戻もどりました。カムパネルラが気の毒そうに窓から顔を引っ込こめて地図を見ていました。

「あの人鳥へ教えてるんでしょうか。」女の子がそっとカムパネルラにたずねました。

わたり鳥へ信号してるんです。きっとどこからのろしがあがるためでしょう。」カムパネルラが少しおぼつかなそうに答えました。そして車の中はしぃんとなりました。ジョバンニはもう頭を引っ込めたかったのですけれども明るいとこへ顔を出すのがつらかったのでだまってこらえてそのまま立って口笛くちぶえを吹ふいていました。

(どうして僕ぼくはこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。あすこの岸のずうっと向うにまるでけむりのような小さな青い火が見える。あれはほんとうにしずかでつめたい。僕はあれをよく見てこころもちをしずめるんだ。)ジョバンニは熱ほてって痛いあたまを両手で押おさえるようにしてそっちの方を見ました。(あ Permalink | 記事への反応(0) | 22:20

2021-03-15

anond:20210314022712

ボソボソ喋る女とか文句しか言わない女じゃなくて巨乳メガネを選ぶところがホント良かった。

シンエヴァ観るまで「どうせレイが『碇君とパコパコする』とか言って新世界アダムとイブに~みたいな展開になるんだろw」とか思ってたし

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