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はてなキーワード: 山川とは

2024-03-12

[]anond:20240311142806

ここまでローテ争いは、




 打線山川らの加入でさらに厚みを増した。

救援陣も藤井松本又吉岩井ルナンデスオスナを軸に盤石。

だが、先発陣は昨季のチーム最多勝有原の10勝と心もとない。

ロングリリーフ武田・又吉

2024-03-11

[]開幕ベンチ入り野手16名、固まる。

野手登録16人かぁ

捕手甲斐 海野 谷川

【1塁手】山川 中村

【2塁手】牧原 三森

【3塁手】栗原 井上

遊撃手今宮 川瀬

外野手近藤 柳田 周東 川村

指名打者ウォーカー

2024-03-10

MLB大谷 vs NPB坂本山川

メジャー行かない奴には実力以外にも人間性的な部分でこいつ海外ダメだろってのがある気がする

2024-02-20

文春記者(25)、仕事もせずスポーツ紙と、宮崎観光満喫する。

山川選手、やっぱスゲェ~なあ」

画像森友哉頓宮裕真、香月一也と焼肉をともにした山川穂高

 編集部で〈山川キャンプで柵越え連発〉と書かれたスポーツ紙を読んで油を売っていたのが、デスクの目に留まった小誌記者(25)。

福岡ソフトバンクホークスキャンプ地で、山川穂高選手(32)の現状を取材することに――。



 6日の早朝、練習場に向かう山川発見

――おはようございます

 無言でうなずく。

――週刊文春です。チームに馴染めていますか。

一瞬ギョッとしたあと、時折、充血気味の目でこちらを見るも、終始無言。迎えの車に乗り込んでいった。

 練習山川は、足の付け根を叩くようなしぐさを見せながらも、またもや快音を連発。

 小誌記者には無言でも、ファンの声援にはしっかり応えていたのだった。

2024-02-17

anond:20240217213803

とんでもない

かに現代中国語古典漢文は違う

しか共通文化遺産があるのは財産であり

日本単独財産としても国民教養とするのが大切

国語を無くすようなもの

現代中国語や草書が読めるのは理想ではあるけれど

現状仕方ない

これ以上は削るのは反対

やすのは無理があるから反対

山川異域 風月同天」の古詩に胸を打たれたのは

中国人だけではなかった

[]紅白戦に、山川穂高が4番DHで出場

ウォーカーが送球素人から

山川はホワストだろ?


また情けをかけるのか?

anond:20240217162421

山川嫌疑不十分で不起訴

性犯罪はそこらへん難しい

女がでっちあげれば男は負けとか抜かすやつもいるが、ガチ路上レイプされても逃げ帰って風呂場に直行して恐怖で引きこもりと化して数週間後にようやく警察行ったら証拠なくてだめだったりなんてありがち

でも暇空茜は名誉毀損業務妨害で、その証拠は本人自らがネット上に載せているし記録も取られているだろうから嫌疑不十分コースはまずない

anond:20240217093045

"相当処分" "書類送検"  -山川

Google検索してヒットしたニュースのその後を片っ端から調べてみたけど、見事にぜんぶ不起訴になってるな。

唯一、大阪商業施設の件だけはその後の報道がなく、起訴なのか不起訴なのか分からなかった。

2024-02-14

[] ソフトバンク山川穂高内野手(32)が11日、リチャード内野手24)に打撃についてつきっきりでアドバイスを送った

https://nishispo.nishinippon.co.jp/article/816841

。かつて自主トレもともにした弟子だけに、痛烈な〝喝〟も送った。




 悩める大砲候補への〝セカンドオピニオン〟だった。「(リチャードが)打てないのは技術面。みんなメンタル面って言ってますけど、技術ですよ。メンタルじゃない」。昨季は2軍で本塁打王を獲得するも、1軍では打率1割1分5厘。1試合で4三振を喫する時もあるなど、周囲からメンタル面の指摘も多かった。それでも、山川技術に焦点を置いた。例として挙げたのは、2軍での打率だった。




 山川は1軍で通算786試合に出場し、打率2割5分6厘、2軍では通算264試合打率3割1分2厘。ホームランバッターでは優先度が低くなりがちな打率一定の成績を残してきた。1軍に上がれば、投手レベルの上がり、2軍での成績通りの結果は期待できない。山川は「2軍の時は1軍上がるためにやる。打って上がるためには3割が絶対勝手に思っていた」と語った。




 一方、19本塁打で4年連続本塁打王を獲得したリチャードの昨季の2軍打率は2割2分5厘。「1軍で打てないのは2軍で打てないからです。2軍であの成績で打っているとはならないと思う。リチャードが(2軍で)3割3分くらい打っていたら、もう少し我慢して使うと思いますよ」と言い切る。



 11日午後の自由練習では、室内練習場でともに打撃練習。伝えたのは山川が「生命線」と語る軸足の使い方だった。その上でリチャードの課題として、ある癖を指摘した。「選びすぎです、ボールを。打率を上げる方法は、簡単に言えば好球必打だと思います。でもそれは、机の上の話なんですよ。打者というのはいけると思ったボールはいかないと。いけると思っているスポットが少なすます



 甘い球を捉えることは絶対条件である。その一方で、捉えようとする球に考えを巡らせすぎて、振ればヒットゾーンになる球も見逃している。弟子の現状を分析した上で、失敗を恐れず、思い切って振り抜く覚悟山川は求めていた。



 チームメートとなり、小さなことも指摘できるようになった。オフにはともに休日返上する予定もある。「あのままじゃ打てはしない」。愛弟子に厳しく接しつつ、成長を願ってやまない姿があった。

2024-02-12

anond:20240211171506

野球話題はオータニさんしかない。

アンテナの感度低すぎないか

安樂、山川和田、朗希が話題だったでしょ

2024-02-05

anond:20240205125110

同じく、ファン民度が低すぎて驚いた

野球も興味なくて山川選手も件の話で初めて知ったけど、観測範囲では選手批判するファン沢山見かけたけどな

サッカーやばすぎない?

anond:20240205124655

山川にしても中田にしてもどすこいにしても結局戻ってきたわけだからなあ

anond:20240205124212

サッカーの為に犯罪が不問になるわけないだろ、を暴論と思ってるのか…

ってか、サッカーファンでもまともな社会性ある人は

「既婚者が知らん女2人ホテルに連れ込んでる時点でスポンサー逃げるのはしょうがないよね」認識だし

日の丸背負いながらそんな遊びしてたのが悪い認識の人も見るけどな

ネットのサカオタは頭おかしいの多すぎる

野球山川ネットでも割とファンからしょうがない扱いされてたと思うんだが

2024-02-04

坂本とか山川とかNPBってそんなのばかりなのか?

球辞苑で「あなたにとってのけつあなとは?」とかやって欲しい

2024-02-02

文春の山川穂高記事新潮伊東純也記事比較する

一言で表すと「文春は丁寧な仕事をしていて、新潮は極めて雑」と言わざるを得ない。

1.本人取材の有無

文春は本人に突撃取材を敢行し、山川本人の言い分を洗いざらい載せた。一方で新潮はそれがない。

新潮の方は正確に言えば「本人のマネジメント事務所質問状を投げたが無視された」が正しいが、翌営業日までに回答せよってメールをいきなり投げつけてもまともな企業なら無視する。これはゴシップメディアがよくやる手口で、「取材を試みたがだめだった」という事実を作り、「取材しろよ」という批判をかわすのが目的だ。つまりただのアリバイ行為

2.関係者取材の有無

文春は山川球団関係者にも取材している。一方で新潮はそれがない。山川と違い、所属チームが海外なのでチーム関係者への取材は難しいかも知れないが、常連である日本代表関係者や、日本に居た時の所属チーム(柏、甲府)の関係者、そして今回の女衒役とされる伊東個人トレーナーなど、いろいろ取材先はあったはずだ。

3.現場取材の有無

文春は山川が事に及んだとされるホテルの客室に実際に入り、どんな状況で事が進んだかを詳しく記していた。一方で新潮にはそれもない。ここまで比較してみるとよく分かるが、新潮記事コタツ記事と大差ないのである

4.記事発出時期の気づかい

文春は山川の事案をWBC間中には把握していたが、取材記事発出はWBC終了まで待った。一方で新潮はそれを怠り、アジアカップ間中に発出した。

からこの観点でも山川の件と比較され、「アジアカップ対戦国から差し金では」という陰謀論が一部で囁かれることになった。

5.二の矢、三の矢の有無

文春は初砲の後も次々と二の矢、三の矢となる続報を出してきた。一方で新潮にはそれがなさそうだ。あるのなら、伊東純也側の反訴に対して「まだ記事化してない内容がある」と言うはずだが、新潮から出てきたコメントは「心を踏みにじるものです」というお気持ちコメントだけ。女性からタレコミ以外に情報を持ってなさそうなのが有り有り。事実白旗宣言と言えるだろう。

まとめ

文春は、山川の件ではかなり丁寧な仕事をしていた。山川に対しても気を使っており、その結果、昨年末山川は文春記者単独インタビューに誠実に答えている。山川は文春を名誉毀損で訴える素振りすらみせなかった。

一方で新潮コタツ記事レベル仕事しかしていない。悪意があると見做されても仕方ないレベルであり、そりゃ伊東側は全否定して虚偽告訴告発まで走るよなあ、と。

サッカーファン伊東が性加害?そんなわけない!美人局に決まってる😡」

野球ファン山川が性加害?あいはいつかやると思ってました😅」

anond:20240201213502

山川とき野球ファンセカンドレイプも酷かったけど、今回のサッカーファン罵詈雑言はより質が悪いように見える なぜなのかは分からないけど

もしかして野球界隈より男尊女卑なのかもね 野球女性ファンを掴もうと努力してるけどサッカーはそういう歴史もなく、女は寄ってくるもの 多少手荒く扱っても良いて認識なのかな?

anond:20240202113013

和解しただけだろうし、それだと山川が正しかったとは限らんわけだが

anond:20240201213502

正直山川が結局不起訴だった時点で、山川の言い分の正しかったんだろうから、この手の報道あんまり信用できなくなってしまった

文春の第一報聞いて、山川引退かなとまで思ったもん

結局不起訴だった

[]年俸10億円超えもOK「バウアー獲得」に本腰を入れたいソフトバンク

とうとう来たね。。。

遊軍記者ってなんだよ?

ソフトバンクは背に腹は代えられない状況にあります

 今季先発投手陣は昨シーズン10勝5敗、防御率2.31有原航平を筆頭に、

大関友久、スチュワートジュニア、モイネロ、そして和田の5本柱が有力だが、いかにも心もとない。

エース山本由伸がポスティングメジャー移籍しながら盤石の先発陣を誇る、

リーグ王者オリックスと比べると、やはり見劣りしてしまう。

フル回転可能先発投手の補強は、現段階になっても最優先事項だ。前出の遊軍記者も、

12球団一の金満球団ですからね。年俸10億円超えの複数契約問題ないでしょう」

 サイ・ヤング賞に輝くなど実力は折り紙つきながら、数多くのトラブル引き起こしてきたバウアーだけに、加入すれば再び騒動が勃発する可能性は十分にある。

ソフトバンクには力のある若手選手が多いですからね。ファンオリックス阪神のように、

変な補強に頼らず若手を育てて強いチームになってほしいと思っています

山川に続いてバウアーまで獲得しては、そんなファンの思いに逆行する。

バウアーの言動次第では、批判の矛先がまた王貞治会長に向けられることにもなりますよ」(福岡放送関係者

https://www.asagei.com/excerpt/298660

2024-01-31

同意してなかったのカードが強過ぎる

野球選手山川は不起訴になったのに試合出れなくなってた

今回のサッカー選手なんて今日キャリアに関わる1回限りの試合だぞ

それを同意してなかったのカードだけで攻撃出来るのってアンフェア過ぎるだろ

しか記事読む限り刑事ではまず不起訴になるだろ

マジでこの現状ヤバ過ぎるって

ちゃん社会的どうすべきか整備しないとしんど過ぎるだろ

お前ら頭良いんだろ?

なんかアイデア出してみせろよ

ずっと同じこと繰り返し続けるのか?

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

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