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はてなキーワード: ヒドラとは

2023-12-17

昔、これどう考えても原作ナウシカアニメ化全然別のアニメでコッソリやってるやつやろってアニメを見た記憶がある

当時、仕事が大変だったりでアニメとかゲームかに人生で一番興味がない時期だったかタイトルとかもしらべずにそのまま忘れてたんだけど、SNSナウシカ新作騒動でふとそれを思い出した。

あれなんてアニメだったのかな?

朧げに覚えてるのは、ナウシカ庭園管理者ヒドラとの会話をアニメにしたようなシーンだったんだけど。

2023-08-28

anond:20230828125651

[U] 『ガチャピン』/Gachapin (L.Green 'R')

=== Num:441 Lev:29 Rar:2 Spd:+10 Hp:990 Ac:90 Exp:500

あのカワイイ緑の恐竜ちゃんゲスト出演です。

彼は通常地下 29 階で出現し、素早く動いている。

この自然界の邪悪なるモンスターを倒すことは 1 レベルキャラクタにとって 約4833.33 ポイント経験となる。

彼は悲鳴で助けを求めることがある。

彼はカオス(165)や放射性廃棄物(330)のブレスを吐くことがある、なおかつ的確に魔法を使うことができ、

悪臭雲(12d2)、魔力吸収(29+d29)、目くらまし、混乱、減速、暗闇、記憶消去、ヒドラ召喚呪文を唱えることがある(確率:1/3)。

彼は水を渡ることができる。

彼は毒とカオスの耐性を持っている。

彼は混乱しないし、眠らされないし、テレポートされない。

彼は侵入者をしばらくは見ており、 100 フィートから侵入者に気付くことがある。

彼は 3 個までの特別アイテムを持っていることがある。

彼は歌って知能を減少させ、歌って賢さを減少させ、請求書をよこして金を盗み、請求書をよこして金を盗む。

2023-02-09

anond:20230208165840

巨神兵に魂はあるのか?という問題だな。

基本的には庭の主みたいなヒドラと同じだから

自由意志のある生き物ではないと言える。

人間の指令(プログラム)に従うことに縛られるから自由はない。

から巨神兵は成長すれば自動的裁定者としての振る舞いをする。

そういう意味では巨神兵機械であり人ではない。

ただ作中では巨神兵は魂を持つ存在として提示されている。

ナウシカ母親認識して、裁定者というプログラム以外の「愛情」をナウシカに対して抱いている。

それを持って魂のある存在として人工生物を描いている。

これは王蟲のような蟲たちにも共通している。

でもさらにいうと、そういった振る舞いすらもナウシカという「お母さん=所有者」に魂をもった存在であると誤認識させるためのプログラムである可能性もある。

健気さを演じるように仕込まれているのかもしれない。

現代でさえGoogle社員AI意識があると誤認した。

それより進んだ人工生命ならもっと高度なことが出来る。

果たして巨神兵には魂はあると言えるのだろうか?

そもそも意識すら存在しないのかもしれないのに。

2021-12-28

今朝夢で見たカード

ヒドラ (2)(白)(青)(黒)(赤)(緑)

クリーチャー - 猫・ヒドラ

トランプ

このクリーチャーが死亡したときトランプルを持つ5/5の猫・ヒドラトークンを1体生成する。

7/7

 

透過猫 (青)(黒)

クリーチャー - 猫

呪禁

このクリーチャーブロックされない。

2/2

 

なんか猫シングルトンとか組んでた

2021-04-10

多分あれだよ。

ナウシカ世界がずっーっと続いた先の清浄世界誕生した、ヒドラたちが住む世界第3新東京市だったんたよ。使徒とかヒドラだよ。人もヒドラだよ。だからあんなに溶けるんだよ。

2021-03-13

ネトウヨトランプ騒動によって先鋭化しすぎてる件

ちょっと昔のネトウヨの言うことは「中国の陰謀がー!」「韓国陰謀がー!」「在日朝鮮人がー!」レベルだったのだが

最近は「ディープステート」なるものをぶちこまれて更に先鋭化してしまった。

トランプが負けたことを受け入れて元の日常に戻ったのかと思っていたが、違うのだ。

トランプ反旗を翻して「ディープステート」を駆逐する日を彼らは今か今かと待っているのだ。

ディープステートというのは要するに「世界を裏で操ってるめちゃくちゃ悪い組織」らしい。マーベルコミック世界で言えばヒドラみたいなやつ。

実は一部界隈ではその「ディープステート」をトランプがやっつけた、という話になっていて、だからトランプは彼らに信奉されている。

ディープステート」の根拠はろくに無いのだが、陰謀論の穴を埋める存在として、また複数陰謀論の架け橋として便利に使われている。

人工地震ワクチン児童誘拐ユダヤ安倍晋三李朝末裔反日ディープステート

トランプはあちこちディープステート拠点米軍を使って壊滅させ、その拠点から世界国家予算の数万年分の金塊を奪ってきた

からそのうちみんなの口座に数千万円が入るはず

などと彼らは述べており、もう手がつけられない状況だ。

この噂の発生源は2ちゃんねる……ではなくツイッターユーチューブであることが多い。

構造上、ツイッターユーチューブなどは反論差しまれることが起こりにくいため、彼らが正気に戻る機会は少ないだろう。

2021-02-23

知恵比べ これがWinny

わずかだけど、手ほどきを受けた。

これがWinny

それをアレンジ ヒドラ

天駆けるヒドラの舞

2021-02-01

「「うっせぇわ」について」について

anond:20210131202155

概ね納得なのだけど、一つだけ違うなってところが、このadoってヴォーカルの歌があまりにも天才的すぎて

頭の出来が違うので問題はナシ!

一言に圧倒的なまでの納得感しかないのだよね。

こんな天才に言われたらそりゃそうだねという乾いた笑いしか出ない。

批判の大半は嫉妬でしょ?

どんな凡人が世の中に不平不満歌ってるのかと思ったら、18歳の天才が歌ってましたって言われたらそりゃそうなるよという感想

声色なんて一つ身につけるだけでも死ぬほど苦労するのに、一体いくつの声色マスターしてんだよ。

こんなのカメレオンボイスどころかヒドラボイスじゃねーか。

毎日安い給料で苦労して働いてるのに18歳にこんなの聞かされたら平常ではいられないよ。

40歳アマチュア歌手だけどマイクおくわ。

2020-10-02

anond:20201002122504

ヒドラチルノンだったら、まぁ死ぬことは無い。

フィプロニルも入ってるタイプちょっとやばい

虫用の毒餌は、虫が好む甘味成分がいろいろ入っているので、舐めたらそりゃ旨い。

2020-10-01

黒人暴動扇動支援って元々は日本がやってたんだよなあ

その手のニュースは興味ないんで、見出ししか見ないんだが、

なんか女子テニス選手がどうとか、別にどんなマスクしようが、

対戦相手侮辱するような行為以外ならテニスルールでは問題なかった気がするんだが、

あいいや

中国が近年の米国における黒人運動金銭的な支援がって、

そもそも第二次大戦前だったか工作活動をやっていたのは日本人だったのでは?

それはネトウヨどもが騒いでいるように、米国内を混乱させるために、

日本工作員黒人を先導し、暴動を起こさせてたりしたわけだ

でも、そんなことしても何の意味もなく、

日本は無条件降伏という醜態晒しただけだったw

仮に中国がそうだったとしても、日本同様にその工作活動の影響は小さいと思われる

そんな小さな活動世界を大きく変えることは不可能

現実ジョーカー存在しようが、そんなにアメリカ合衆国政府自体は影響は受けない

アメリカという国は歴史家が言うようにヒドラから

それより、スパイ天国揶揄される日本は、今でもちゃん諜報活動をしているのだろうか

米国英国ちゃんと今でもスパイ活動をしている組織がある

当然、中国もある

日本ちゃんスパイを諸外国に送り込んで活動させているだろうか

別に暴動を起こす必要はないが、

その国の情勢を市民などの下々の目線から送り続けるだけでも立派なスパイ活動

そういうのは外務省だの役人目線でできる仕事ではない

黒人暴動を先導していた日本人工作員も現地女性と何度も結婚を繰り返したりしていたはず

スパイ活動の基本は家族構成することだと自分は思っている

家族というのは疑われにくい

毎日規則正しく出勤する子煩悩なぐらいの父親スパイとは思われにくいからだ

実際は出勤しておらず、外出して活動しているわけだ

そういえば、そんな漫画があった気もするが、読んだことがないのだった

2020-07-19

anond:20200719055618

従業員を くびにして 本末転倒なら もうかったか?よかったな つぎは 大切にしてやれ 首を切るというのは

人間の首を斬るとどうなるか考えろ おまえは ヒドラなんだろうな しょうがない それなら しょうがない。

また ごめんなさいといったか、そうか 確かに聞いたぞ おまえにとっては あやまれば 許される程度 ありがとう

anond:20200719055618

従業員を くびにして 本末転倒なら もうかったか?よかったな つぎは 大切にしてやれ 首を切るというのは

人間の首を斬るとどうなるか考えろ おまえは ヒドラなんだろうな しょうがない それなら しょうがない。

また ごめんなさいといったか、そうか 確かに聞いたぞ おまえにとっては あやまれば 許される程度 ありがとう

anond:20200719055618

従業員を くびにして 本末転倒なら もうかったか?よかったな つぎは 大切にしてやれ 首を切るというのは

人間の首を斬るとどうなるか考えろ おまえは ヒドラなんだろうな しょうがない それなら しょうがない。

また ごめんなさいといったか、そうか 確かに聞いたぞ おまえにとっては あやまれば 許される程度 ありがとう

2019-11-24

キメラって…

新しいポケモン化石ポケモン話題になっていて、ずばりギリシャ神話キマイラのことではなくて、普段からよく話題になる想像上の生き物で「複数動物の特徴を掛け合わせているやつがいたなぁ」って思ったりしてたんですよ。

そいつドラゴン」とか「龍」とかい呼び名でよばれているんですけど。

個人的な分類なのでそれが常識ということは全然ないので構えずに聞いていただければ幸いなんですが、ドラゴンって呼ぶ時は西洋伝承の竜、「龍」って呼ぶ時は東洋伝承リュウ意識しています西洋伝承との比較話題ときにはわざわざ東洋龍をドラゴンとかよんだりして自分からルールを破るので、本当にそこは私事ですよね。

ちょっと前にNHK特集ドラゴン伝説に関する番組があったりしたんです。

テロップに「人類学者」「歴史学者」「宗教学者」って表示される人の他には、古生物学者さんとか比較生物学者さん、気象学者さんなんかもコメントしていたのが印象に残ってます。あと世間話ドラゴンって話題に出すときには、地理学勉強している知人と話していることが個人的に多かったりもしますね。結構、色んな分野からドラゴン伝承というもの話題にすることができるってのは面白いなと思います

生物学的な知見から語るドラゴンとはずばり恐竜化石の話でした。僕たちの世代ともなると人間何人ぶんくらいの恐竜化石が見つかったとして、それは人類が成立する前の時代の、大昔の生き物の痕跡であって「こんな生き物がいまも生きて闊歩している」とは咄嗟にも思わない訳ですが、それは今日に至るまでの研究成果とそれを知識として普及できる教育の賜物であって、それがなかった時代の人たちはそうは思えなかったって話です。

番組ではルーマニアで有名な翼竜化石が見つかっていると言及されていましたが、ルーマニアドラキュラ伝承の元になったヴラド・ドラクル公の故郷ですよね。「ドラクル」という別名は彼の自称で「悪魔の子」って意味だとよく言われますが、本当は「竜の子」とかそういう自称だそうです。言語には明るくないのでもっと正確な意訳ができず恐縮でありますが、無知身上なので「音が似てますもんね」とか言います。どうしてそれが「悪魔の子」だなんて受け取られ方をしたかと言えば後述したいと思いますが「ドラゴンは当時の人々にとっておそろしい敵役で、悪魔に連なるキャラクター」だったからです。竜の子なんて自称するのはその宗教的事情考慮するならば自ら悪魔敵役を名乗る型破りなことだった訳ですね。かなり話が脱線しましたが、竜の子ヴラドの伝説的な話が根付ルーマニアで、空を飛ぶ恐竜化石が見つかっているという話がなんだか面白いなと僕は思う訳です。「無関係とは言えないだろう」とか僕なら思っちゃうし言いたいですし、当時の文献記録に化石の発掘らしき出来事記述とかあるならそれは想像捗るので素敵な話だと思います

比較生物学的な見地からはいまも生きている生き物、特に蛇が槍玉に挙がっていました。ずばりって感じがします。番組では「何故ドラゴンは火を吐く?」という疑問に対して、蛇がちろちろと舌を出す様子に触れつつ、この蛇の習性が「誤った情報伝達の仕方をして」ドラゴンに火を吐かせるようにしたのではないかという話をしていたのでこれが面白かったですね。

まずドラゴンという想像上の生き物が成立する。次に「ドラゴン想像上の生き物で、実物を人前に持ってきて伝えることができないから」人間想像を絵に描いて伝えようとします。この間に、ドラゴンというのは実在しない生物なので、かわりに実在する他の生き物の特徴を取り込んでイラストとして出力されてしまう訳です。無いものを描くことはできないので、かわりに実際に有るものの特徴を代用して想像を膨らませていく。会話で比喩表現を使うようなもんですよね、「奴は蛇のようにずる賢い性格なんだ」とか「鳩が鉄砲で撃たれたような顔してるぜ」とか。

それで番組に出てきた絵なんですけど、たぶん火を吐いてなかったんですよ。イラストの横に難しいラテン語でびっしり説明文書かれていましたが、「これは火を吐いている絵ではなく、蛇のように舌をちろちろさせているドラゴンイラストです」って言われたら僕はそれで納得してしまます。そんな絵でした。

ところで遠い土地に住んでいる人に自分の描いた絵はこういうものだと事細かく説明できますか? 僕はそういうのが得意ではないので、しばしば伝言ゲームみたいになっちゃうんですよ。これが誰もが当たり前にまだラテン語を読めなかった時代で、聖書記述すら読み書きの技術を持つ教会神父様に読み聞かせていただかなればならなかった時代となると、もっと大変だったと思います。もちろん、そういう誤解が広がらない為にバチカンの偉い司祭様たちは色んな対策を立てたと思いますが、果たして悪魔の姿形まで全員の意見を一致させようと手を回す余裕があったのか」はわかりません。イラストというのは文字言葉より強烈です、写真の無かった時代ならそれは写真の代わりすらつとまったほどに。それでもやはり限界はありますよね。実際にあるものを観察して正確に描いたものなら兎も角、空想風景自分が見たことのある風景に喩えながら暗中模索で描きあげたらしいドラゴンイラストですから尚更。もちろんそれを見せる相手が目の前にいたなら言葉にして説明できたでしょうが、その絵が本に載って遠い土地にいる人たちの手に渡った時、そして彼らが字を読み書きできないとかそもそも違う言葉を喋っている人たちだったりしたら、蛇の舌の絵が火を吐いているように受け取られたりしても即座に訂正したりできないのでそのまま広がってしまますよね。

ここでちょっと本旨に触れていますが、空想上の生き物は実際にはいないのでそれが絵や銅像といった形にされる際、実在する動物の特徴をつぎはぎにして成立する時がある、というのが比較生物学的な知見で言いたかたこであるように思います

恐竜化石にしたって、伝説に語られるファブニールヒドラのものしか見えない代物が発掘されている訳じゃありませんからそもそも恐竜化石から想定した想像図が最近すこしずつ変わっているらしくて、僕が映画で見たティラノサウルスコモドドラゴンじみた堅そうなウロコに覆われた姿でしたが、いまは鳥のように羽毛が生えていたのではないかと言われているそうです。ここはもう少し言及すると、恐竜末裔はいまも空を飛んでいる鳥、特に渡り鳥である、なんて話にも波及していきそうですが、僕はそのへん浅学なので触るだけで容赦していただきたく思います

最後歴史学人類学宗教学、あとすごく恐縮なんですが地理学から見たドラゴンの話をしたいな、と思います。ここがすごく自分が興味ある分野になるので話が長くなりそうなんですが、そのほとんどが他の人から受け売り知識・聞きかじりの知識であることを先に明言してから話したいと思います。この話を僕にしてくださった皆様に限りない御礼と尊敬を。

まず、先程までドラゴンが火を吐くのは、蛇の舌の特徴を取り込んで描いた想像図を見た別の人が、その絵の様子を「火を吐いている」と誤解して広がったからではないのか、と話題にしていました。さらにここを掘り下げて「何故火を吐いている姿に見えた(誤解した)んだろう?」という話をしようかと思います

ラクル公の話にも戻りますが、西洋ドラゴン悪魔に連なる存在であり、人々にとっておそろしい敵役だったと言います。これは特に難しい理由がある訳ではなくて、人間より大きく、翼を持っていたり、人間の頭を咥え込める大きな口にずらりと牙が並んでいたり、ずばり「人間に噛みついて攻撃してくる蛇という生き物が人間よりでかかったら食べられそうで怖い」という恐怖心が、当時の宗教的道徳観で形成されている独特の恐怖心とつよく結びついた結果だと思います恐竜人間を食べそうだから怖い、ドラゴン人間を食べるから怖い、悪魔地獄にいて人間に悪いことをするから怖い、というのが全部同じ話になってしまった時、「ドラゴン悪魔の手先である」という話になるんですね。そこにバチカン神父様まで話を合わせはじめるともう誰も待ったをかける人間がいなくなる。恐怖とは使い方があるのです。「食べ物を粗末にすると目が潰れるからしてはいけない」なんて言い回し日本にはありますが、本当にそうなのか?といえば絶対にそんなことないですよね。それが本当の話になってしまうと、目が見えない障がいと向き合って生きている人たちはみんな「食べ物を粗末にした」罰でそうなったという理屈が通じてしまうので大変失礼な話になりますぶっちゃけこの言い回し、嘘か本当かで言えば嘘の話ですよね。でもいま食卓に並んでいる食べ物を、少なくないお金を支払い、少なくない労力を駆使して調理し、なんとか苦労して食卓提供し続けている親からすれば、それを子供台無しにされるのはひどくつらいことであるしその悪癖を矯正しないまま大人になっても子供のためにはならないからなんとかやめさせたいと思うのは当然なわけです。しかし、突然の家不景気に陥れば金銭交換ままならず明日にでもご飯が食べられなくなるという話を、お金単位すら知らない無知の子供に納得してもらうまで言い聞かせるのは大変な交渉スキル言語センス必要とされます。これが「何故人が人を殺してはいけないのか?」「何故人が人から物を強奪してはいけないのか?」というレベルから説明しなければならないとなれば途方もない気分になってきますよね。なのでそれを説明する側は、悪いことをしてはならないという理由として「悪いことをすれば怖い目に遭う」と方便…つまり一種の嘘を用いるという苦肉の策を導入することにしました。これが日本で言えば「目が潰れる」とか「人攫いにあう」とかで、キリスト教国教である場所では「悪いことをすれば悪魔のいる地獄に落ちるぞ」とか言われるようになる訳です。ドラゴンに食べられるのは誰だって嫌ですよね、僕はジュラシックパークティラノサウルスに食べられるレベルから嫌ですしサメだって怖いですから、悪行に対する応報としての悪魔地獄で罪人を責め苛む悪魔ドラゴンを操るなら当時の人たちにとって2倍の怖さになる訳で、時の宗教家たちはおそろしいドラゴン悪魔に与えることでみんなが神の御言葉もっと信じて慎ましく穏やかに生活する世界(=悪人悪魔ドラゴンをおそれて悪行を思いとどまったり、間違えてからでもそれを悪いことだったと反省して償いをする世界)が形成されることを期待したわけです。なので実は違う種類の複数の恐怖が、宗教道徳という枠組みの中で融合するのは全然難しい話ではないってことですね。ドラゴン英雄に退治される話が多いのも似たような理由です。人間勇者が悪いドラゴンを退治して財宝と美しい伴侶を獲得して幸せに暮らす…というのは敵が強いぶん本当にそれを乗り越えられるならば素晴らしい成功であるように思える訳ですね。実際に、ドラゴン退治の伝説宗教に組み込まれた結果、聖ジョージドラゴン退治など、有名な宗教説話としてたくさんの人々に親しまれています。強いドラゴンが悪であったほうが都合がよかった時代場所があったということです。

この長い前提があって、ドラゴンが火を吐く話が続きます。まず多くの宗教において死者の国・地獄とは地下世界に想定されます。そして程度の差はあれど、地獄とは炎の世界で、罪をおかして死んだ者はその炎に焼かれてずっと苦しむと説かれます。これはキリスト教例外ではないというか、悪魔が住む地獄とはその典型であるように思いますね。何故地獄燃えいるかと言えば、人間が火に焼かれる痛みを強烈に忌避する話の他に、古い時代の街並みが火災に弱いというのが挙げられます日本でも江戸時代の平屋づくりなんか想像してくだされば分かりますが、木材を含む家屋が道の両脇にずらりと並んでいるのは火災脆弱なんですよ。火災の真の恐ろしさとは「燃え移る」「燃え広がる」ことです。デマゴーグが人々の間であっという間に拡散して個人名誉毀損の度合いがもう取り返しがつかなくなってしまう様子を「燎原の火」などと喩えますが、あれは草原に火を放つと一瞬で更地になるほどの規模の火災になることのようだと言っています。この草が家に置き換わったようなことが頻発しやす都市計画というのが密集した家屋群にあたります。隣の家同士の距離が近ければ近いほど深刻だという認識で間違いないと言えます対岸の火事なんて言い回しもあるんですが、実は一つの川を挟んだ対岸で火事が起こっているとしても、風向きと風速次第では火の粉が飛び火してきて火事になることも珍しくないらしいです。キリスト教地獄の話をしているのでその圏内にある国の歴史話題にするなら、ロンドンテムズ川を挟んだ両岸の街々が飛び火が原因の大火事被害に見舞われたことがあるそうです(これはNHKドラゴン特集受け売りです)。時代が昔に遡れば遡るほど消火技術というのが未熟なので、燃え盛る地獄イメージが成立したほどの大昔となると一度家に火がつけば街一つ灰になるのも特に珍しくなくて、それが冬越し前ともなれば家の壁と屋根なしで厳しいヨーロッパの冬を耐えなければなりません。みじめなんてものではなくて、死にます火事から助かったとしても家も財産食べ物燃えしまっていて、最悪の場合助けてくれる隣人の家まで飛び火で火事になってて誰も助ける余裕なんかないとなれば、そういうのを「地獄のような風景だ」と言うのでしょう。これを避ける為に毎晩高台に見張りを立てるなどの習慣が根づいたそうです。ファンタジーでやぐらに立つ見張りといえば敵国の侵略者瀬戸際発見するだとか怪物が村や街に侵入しないようにする為だとかいイメージで、もちろんそういう意味での見張りもありますが、一番怖かったのは火事だそうです。というか、敵国の兵士に火付けされることだってあります火攻めとか言われる戦法で、この場合侵略者火事が同時にやってきます侵略者は火で街の財産がすべて灰になる前に大急ぎで火事場泥棒をはたらくので容赦する時間的余裕はありませんし、火をつけられた街の住人だって火に焼かれるか人に殺されるかの極限状態ですから狂乱しています。ただの火事より、もっと大勢死ぬでしょう。侵略者はまさに地獄からやってきた悪魔や化け物に見えたでしょうね。そうやって実際にあった大火災惨事記憶が、架空風景である地獄イメージを補強して、いまの地獄絵図というものがあるそうです。だから悪魔の手先であるドラゴンが火を吐く(操る)のは当然だ。地獄からやってきたのだから」と言われれば、なんだかすごく話の筋が通っているように思いませんかね?

その上で更に別の解釈を交えます地獄は地下世界にあると先述しましたが、地下にあると言えば何を想像するでしょうか。道具や芸術品の材料や貴重品そのものとして今でも生活の身近にある鉱石宝石も地面の下から採掘される資源です。しばしばドラゴンは財宝と関連づけられることを思い出させられますね。化石も地下から現れることが多いです。ドラゴン地獄に住まう悪魔ペットであることと、ドラゴンイメージ形成するのにひと役買ったらしい恐竜化石とがつよく関連づけられるような気がしますね。それで、マグマも地下には流れていますね? マグマによる火災被害、つまり火山噴火というのはそれほど頻繁に起こる訳ではありません。少なくとも、毎日地球のどこでも火山噴火しているともなれば人間生存圏はもっと狭くて、地球人間には住みづらい星だったでしょう。将来的にそうなるかもしれませんけどね。それはそれとして、噴火は頻繁に起こらないので毎日人間マグマに殺されているというほどではないと思いますが、それ故に今でも予測して対策が立てづらく一度起こってしまえばおそろしい被害規模となる天災でもある。邦画にもなった漫画テルマエロマエ舞台くらい昔のローマにおいては、伝説的な火山噴火によって当時の大国が大打撃を受けたらしい…そしてそれはただの伝説という訳ではなく、地質学考古学的な研究からも実際に大災害が起こっているという史実的な話だそうです。ところでテルマエロマエという作品に触れましたが、これはお風呂テーマにした漫画です。日本でも観光地各地が抱える温泉施設というのは間欠泉という自然現象を利用したお風呂であることは周知ですね。この間欠泉温泉というのが、地下の水源がマグマによってあたためられて地表に噴き出す現象で、多くの温泉はそのまま人間が入浴するには適さないほど高熱だったりします、死ぬような大火傷を負うほど熱いこともあります(程度の差はあり、中には最適な Permalink | 記事への反応(1) | 14:56

2019-06-30

多くの社会問題事情を知れば「しょうがない」で片付けられる事である

ジプシー差別ユダヤ人差別韓国併合男女差別

大体俺らが聞くのは表面だけだから、そういう差別の話を聞くと「酷い!直さなきゃ!」って思って、外から色々言ったりする。

例えばジプシー差別ジプシー文化として家を持たず、ただそこに居るだけで迫害されているように日本では聞くけど、

実際の現地に行くとほぼヤンキーと変わらず、スリ万引き犯罪に手を染め、レイプもする。そこで反抗したり、取り締まるとそこだけトリミングされる。

ユダヤ人差別も、実際1900年代、それ以前から莫大な富を独占し、インサイダー地元企業潰し、恐慌を起こして空売りしたりして嫌われていたわけだ。

韓国併合も、実際は将来的な共栄圏の中で、西欧とは違う、ある程度のナショナリズムを残すためにハングルを見つけて普及させたり、

学校に行けない子供の為に国が予算を出して、階級制を無くして飯も行きわたらせるようにしたわけで。

男女差別も、実際は戦争仕事資本主義の面倒な部分を男に押し付けて、それによって男は地位を上げた所があって、

そういう実際の事情を知ると恐らく多くの人が「しゃーないな」で片付けられてしまうし、今までそうなってきたんだよな。

でも同時にしゃーないな、で片付けると、何もしていないジプシーやただ真っ当にやってきたユダヤ人日本ではなく一国として認めてほしい韓国人

「面倒な部分」を担当して武功を上げたい女、資本主義に潰されそうで別の道に活路を見出したい男なんかは救われないわけで

結局そうやって表面を切り取って民衆扇動する必要があるのも「しゃーないな」って思ってしまう。

その一方で「差別肯定する」一因となるような、ジプシーユダヤ人による被害者は一生救われないわけだよね。

世の中には黒人差別とか、アヘン戦争とか、先住民狩りとか、「しゃーないな」で済まされない、本人たちもやべえな、と思いつつやっちゃってるものもあるから

そういうのは潰すべきだし潰されてきたんだろうけど。

現代は誤魔化すのが上手くなったり、どっちが正義か悪かわからないものが増えて、確実に善悪判断する難易度は高くなってる。

以前のような「絶対的正義」ってのが無くなってると思うんだよね。というより、そもそもそんなものはなかったけれど。

寧ろ、アベンジャーズとか見てても「ヒドラ」とかいアメリカが恐らく正義っぽかったころの悪をずっと引きずって、

うそ状態クリストファー・ノーラン版のダークナイトみたいに「悪が居なきゃヒーローになれない、ヒーローが悪を生む」事になってしまっている。

理想は「被害者」も「加害者」も、そして「加害者の中の被害者」も救おうとする事が必要なのだけれど

「完全な被害者」でないとめんどくさいし救いたくない僕らにとって、それは無理な願いなんだよね。

国語の論説みたいに、「一人一人が意識をもって社会問題について勉強し、根本的に解決する姿勢必要だ」

なんて言うのは簡単だけどムリなわけで。物事二項対立しか見ない「正義」を偽善者として叩けば解決しそうな気もするけど、それもまた偽善者として処罰されるわけで。

トロッコ問題」で二つの選択肢、誰を殺すかってのがよく議論されるけど、実際の社会、そのトロッコは何処に向かうのではなく、環状線のように同じところをぐるぐると回ってるわけで

そのトロッコ自分を轢く前に寿命が尽きるのを願うしかない、そんな絶望的な営みの中で生かされているのだと思うとなんだか悲しくなっちゃうよね。

2018-06-03

アニゴジはナウシカを超えるか?

 『GODZILLA 決戦機動増殖都市』について。

 

ネタバレしてます

 生態系暴走王蟲ゴジラ]をロストテクノロジーの最終兵器巨神兵メカゴジラ]で止めようとする、が失敗するという話。

 なので『風の谷のナウシカ』(アニメ)と似ている。

 他にも、ハルオはモスラの鱗粉(?)を身体に塗られたことでナノメタルに取り込まれずに助かる――ナウシカ王蟲の血を浴びたことで伝説通りの存在となる、という点も似てる。

さら宮崎アニメからの影響らしき部分として、無人のまま自己修復をつづけていた都市は「ラピュタ」、フツアのフェイスペイントなどは「もののけ姫」と思える)

 だからアニメナウシカ」に沿って、この先の展開を考えるなら、奇跡象徴するモスラの出現によってゴジラ暴走は鎮まり人類自然との調和を取り戻す、といった感じになるという予測ができる。

 しかし、第三部ではキングギドラの登場が予告されており、この通りにはならないだろう。

 ハルオはメトフィエスからゴジラ以上の脅威として「ギドラ」の名を聞かされる。

 原作ナウシカ」で、王蟲以上の脅威として出現したのは粘菌である。「ナウシカ」における粘菌対応するものとして「アニゴジ」にはギドラが登場するのではないか

 第三部のタイトル「星を喰う者」も、原作ナウシカ」の粘菌のすべてを食い尽くそうとするイメージと重なる。

 「アニゴジ」の登場人物の布置は、原作ナウシカ」を参考にしているのかもしれない。

 賢者的なエクシフは森の人を思わせるが、宗教家ということでは土鬼の僧正らにも近い。ビルサルドの武闘派イメージは土鬼兵のようだが、進んでナノメタルと融合しようとする不気味さはヒドラのようでもある。フツアのナノメタル使用は風の谷の民のようだが、モスラと心を通わせているとすれば森の人のようでもある。

 このように単純な重ね合わせではなく、要素を組み替えて使っている。

 宮崎駿尊敬する作家としてよく『モスラ』の原作者の一人、堀田善衛を挙げており、ともに巨大イモ虫によって自然の聖性をあらわした作品として『風の谷のナウシカ』は、『モスラ』の後継に位置づけられる。

 この『モスラ』『ナウシカ』を結ぶ線の延長上に「アニゴジ」はある。

 巨神兵作画担当した庵野秀明は、『新世紀エヴァンゲリオン』にもそのイメージを反映させ、短編巨神兵東京にあらわる」を経て、54年と84年二つのゴジラ』を引き継ぐものとして『シン・ゴジラ』を完成させた。

 が、「アニゴジ」は庵野ゴジラとは別のルートからナウシカ」を超えることに挑んだ作品、と言えるのではないか

 その意味で『シン・ゴジラ』とは異なる「エヴァ以降」の「ゴジラ」、それが「アニゴジ」の位置なのである

2018-02-24

anond:20180222211209

うん。めちゃくちゃ肩入れしてるよ。私はナウシカという人物が大好きだし。

そして、ナウシカは現人類に肩入れしている。ユパが好きだし、アスベルやチククも好き。クシャナクロトだって好きだ。風の谷のみんなが好きだし、トルメキア人やドルク、蟲使いも。それ以上に王蟲が好きなんだけど……。いがみ合いは嫌いだが、いがみ合ってる人物のものを嫌っているわけではない。

その好きな人々を亡くしたくないんだよ。そのためにできることは何でもするだけだ。犠牲行動を「良い」と思ってやっているわけではない。行動原理は「その相手を助けたい」だ。そのためなら瘴気の中でマスクだって取っちゃうし、周りをドルクに囲まれて死の一歩手前だろうがトリウマを助けるのが先だ。「良いかいか」で判断してるような人にこの行動はとれない。

ナウシカ墓所が現人類邪魔から消したんだよ。私もその決断同意する。「私達のように凶暴でなく、おだやかで、かしこ人間」なんていらない。少なくともそれを生かすことによって自身の愛する世界を失うことになるのなら、その障害を潰すことを厭わない。

作中の現人類の多くはこの思考同意するだろう。漫画世界ではなく、今PCを閲覧している読者の多くも、ヴ王と同様に「そんなもの人間はいえん」と思っているだろう。

王蟲は変わったけど、新人類が変わるわけがない。それもまた思い込みにすぎない。

うん、それは私の思い込みだな。新人類進化して「凶暴で、おだやかでない、バカ人間」に、現人類並みに育つ可能性はあるよ。私はそれまで待てない、と言い換えるか。それにどうせ現人類並みになるならリセットせずに今の現人類を使えばいいじゃない。そしてそのとき墓所技術は現人類にとって危なすぎるの。そこの技術が現人類のいがみ合いの種の一つになってるから。「ヒトラーと同じだ」というが、ヒトラーなら優性思想から「おだやかで賢い人間」を生かすんじゃないの。知らんけど。

墓所側が攻撃するのは当たり前のことだ。旧人類の悲願は人間性の闇を捨てることだ。現生人類死滅させたいのも当たり前だ。それが残っていては計画が水の泡になる。交渉する余地など最初からない。武力で負かして交渉テーブルに無理やり着かせる必要がある。

あ、そういうこと言っちゃうんだ。じゃあまあ墓が弱かったから仕方ないね。「交渉余地すらない。武力で負かして交渉テーブルに無理やり着かせる必要がある」と言うからには負けた旧人類と新人類は黙って消えるしかないだろ。どうもあなたは「墓所が勝った場合人類交渉余地はない」しかし「墓所が負けた場合は、墓所交渉テーブルに着かせてもらえる」と思っているようだが、そんな甘いわけがない、巨神兵裁定はおりている。そして巨神兵プログラムしたのは旧人類だ。

新人類に正しい審判を下せるのは旧人類でも現生人類でも新人類でも王蟲でもナウシカでもない。はるかかなたの未来に生きる人類たちだ

あなた言葉には "説得力がない" んだよ。

「今」を生きるのに精いっぱいの人々にはるかかなたの未来に生きる人類を気にかけてる余裕なんかない。21世紀の現代日本ですらそうだろ。繰り返すけど、あなた物語の中の今を生きている人類に寄り添えていない。そんな人物の言説を誰が聞く?

古今東西、人を説得できないと物事は変わらない。国会でどれだけ「日本を良くする法だ!」と自説の正しさ唱えたところで、党内の票をまとめられなければ法案は通らず歴史は変わらない。

その、愚かな人類と決別しようとする "新人類教" では物語の中の世界を変えられないんだよ。せいぜい数千年後にまだしぶとく生き残っている現人類が「古文書見つけた!『お前ら人類虐殺者だ』『ナウシカ悪魔だ!世界を滅ぼしたのだ!』とか書いてあるよ。新人類だってさ」と珍しがる程度だ。

現生人類のみんながナウシカに心酔してたわけではないように、人間凶悪さを誰もが喜んで従っているわけではない

そうだろうね。そしてそういう人物は、誰かを殺す心配をするまでもなく、とうに誰かに殺さているだろう、と先にも書いたよ。

ナウシカ世界は、その環境過酷さにより人々がいがみ合い、憎しみ合っている。しかしそれぞれの人は "新人類ではない" から憎悪の一方で愛も持っている。良い一面も悪い一面も持っている。これが人間だ。そういう人々の行動を変えるにはどうしたら良いか。まずは説得だ。ナウシカは数々説得してきた。しかし凶暴で賢くない人類から、説得には応じられないこともあるだろう。では説得に応じない相手はどうすれば良いのだろうか?そう "行動を起こす" のだ。あなたは「交渉する余地などない、まず武力だ」と言っているが、まずは交渉、のちに行動。

最終話近く、マニ族とクシャナ軍がにらみあっている。ユパが、ケチャ年寄り連中と一緒に必死にマニ族を説得している。だがマニの若者たちは納得しない。彼ら彼女らも "復讐は何も生まない" と理性では分かっているのだ。だが自身感情を説得しきれない。そして、この気持ちを晴らすにはトルメキア人を殺すしかない、と"行動を起こし"クシャナに襲い掛かかった。(法の整備された現代日本では許されないよ)

ここでユパも説得は通じなかったことを悟り次の手段に出る。マニ族とクシャナの間に割って入り、マニの刃を受けることで双方の連鎖を止めた。先だって左腕も犠牲にし「この片腕、わしの心のあかしだ。たのむ判ってくれ」と再度説得。単なるきれいごとではなく、自らを痛めてまで訴える人間言葉は人の心に届く。(これには先立ってマニの僧正が同じ方法でユパの命を救っており、恩返しという側面と、僧正の念がこの場に出現しマニ族を説得するという流れになっている。この通り、聞かなきゃ殴るだけが行動ではない)

ナウシカも同様に、数々の行動によって人々を説得してきた。

ナウシカは恐れでためらうことが少なく、瞬時の判断力を持っており、おおむね良い方向に作用する。(主人公補正はあるが)

  • トルメキア軍を攻撃してきたアスベルを何の迷いもなく救出に向かう。単に"声"の主を探してたらアスベルがまだ生きてて遭遇しただけなんだが、死を目前にしながらも懸命に生きようとしている人間が目の前にいれば、躊躇なく助けるのがナウシカの特徴だ。

アスベル新人類と入れ替えてみたらどうだ?と言いたそうだな。やってみようか。新人類は生き残ろうとしない。生に執着しない。あなたと同様に「人間凶悪さを発揮し蟲を殺してまで生きようとは思わない」と言い残し、ナウシカに遭遇する前に蟲に食われる。おしまい

  • 粘菌に船を飲まれ「もはやこれまで」念仏を唱えだすチヤルカを問答無用で救出。説得の末、チヤルカの信頼を得る。
  • 王蟲の信頼を得ているので大海嘯の最前線に入れ、王蟲が怒っているのではないことに気づく。
  • 清浄の地から引き返すことで"森の人"セルムの信頼を得る。あなたなら「わ~い、清浄の地だ~」ともう帰ってこないだろう。
  • 腐海侵食され絶望する残された人々に対し「私たち風の谷の民は腐海とどうにかこうにかやっていく術を知っている。今残された土地は少ないが、まだお終いではない」と解決策を示している。


説得・行動・説得・行動だ。これによりナウシカは数々の障壁を超えてきた。残念ながらあなたの思惑とは違い、最終話ではもはやナウシカを止める人はいない。ナウシカはもう辺境の一首長ではない。行動により強力な支持者を得て、民衆を説得できる力を持った。ナウシカはみんなをつなぐ糸になれた。

あなたには説得力もなければ行動力もない。だから序盤で死んでいるだろうけど、それを大目に見てこの場で

新人類に正しい審判を下せるのは旧人類でも現生人類でも新人類でも王蟲でもナウシカでもない。はるかかなたの未来に生きる人類たちだ

と言えたとしよう。で?誰が耳を……あ!聞く耳持つ人がいたわ!墓所と守り人。ヒドラ

最後には旧人類の歩んだ道をなぞるだけだ。まったく徒労でしかない

これがあなた発言。そして墓所庭園の主『歴史は繰り返す』『お前達はその朝をこえることはできない』。そっくりだな!といってもあなたは墓の側に立って意見を出してるんだからそりゃそうか。

あなた墓所ヒドラだった場合、結局ナウシカを説得できなかったので歴史は変わらない。変えるとしたら、最後の生き残りの人々の前に現れ、今回の数々の教義を唱え、賛同者を募ってナウシカを止めてもらう必要がある。

そこにいる人々は、戦乱の世を必死に生き延び、死にたくないと願い、場合によっては人を殺めても生き延びてきた人たちである。その中でどのくらいあなた賛同者がいると思う?ナウシカを引き留めるには到底足りないと思うんだけどね。

ナウシカだって最初無垢でいたかったんだよ。でもそれだけでは自分愛する人は救えないと理解し、成長する物語だ。そしてナウシカは罪悪感や自己矛盾ちゃんと受け入れている。「人類を滅ぼしにいくのかもしれない」と自覚している。「悪魔として記憶されてもかまわぬ」と言っている。それに比べりゃ私たちなんて楽なもんだ。最後の決定をナウシカに任せちゃえるんだから。だからこそ、その決定について、ナウシカに責を負わせることはしないでおこうと思う。

あなたは、虐殺を犯したくない、無垢でいたい、と思っているようだが、一方で「まずは殴って言うことを聞かせる」と言う。あなたには矛盾があり、残虐で、勝手である。どう見ても現人類側の人間だ。

新人類だってあなた救世主だとは思えないだろう。「その人は私たちのために何かをしてくれたの?」「なんだ、世界の片隅で祈ってただけか」と。

あなたは、未来を変えたいが、自分の手は汚したくないという。墓所の主はそういう役割としてプログラムされているからまだわかる。しかあなたはには自分意志があるのに、その体があるのに、先へ進もうとしない。今の自分を超えようとしない。現人類より新人類側に思いを寄せている。もしかしたらあなた旧人類のように全てに絶望しているのかもしれない。どうせ全滅するのだから何をしたって同じか?「そうではない」とこの物語は示している。

ナウシカ行為正当性を産むことができるとしたら現生人類が生き残ることではなく、火の七日間を再度起こさないと確信に値するものを示すしかない。しかし作中の現生人類がそれを示すことはないまま作品は終わってしまった。

「答え」なんか分かるわけがない、っていうか自分で考えろってことだよ。人類は再度火の七日間を起こすよ。歴史は繰り返す人類は愚かだから正統性より目の前の命を取る。

今回私が書いたことはほとんど漫画の中に描写されていることだ。あなた最後の答えを知りたいというが、まずそこに至るまでをうまく読み取れていないじゃないか。まずもう一度通して読んでみてはどうだ。

あなたは結果を重視しているが、私は現人類過程を重視している。あなたは「自然に任せよう」と思っているらしいが、あなた自然だと思っていることは実のところ人間プログラムだ。穏やかで、賢い、人工の物体だ。自然体は許されない。人も動物も全てを書き換えるつもりだ。ナウシカ方法の方がずっと自然だ。「今」を乗り越えても、凶暴で頭の悪い人類は結局は滅ぶかもしれない。でも人類は滅んでも虫や動物は生き続ける。人類は滅ぶが、世界は滅ばない。とはいえ、人類はそんな簡単には諦めないという話だ。

たとえ過去1万回同じ過ちを繰り返したとしても、諦めなければ1万1回目でクリアできてしまうのが人類だ。1万1回やったけどダメだったから諦めたのが旧人類なんだろう。現人類は1万2回目、歴史は繰り返すしかしそれがいつになるかは現人類が決めるし、現人類はその今を精いっぱい生きるの。

このあたりはどこまでいっても平行線かもしれない。だからあなたが「私はナウシカ決断同意できない」と宣言すること自体問題はない。ただ、最後決断をした人物を責めてはいけない。私は旧人類の決断が間違っていると思うが、旧人類がそれしか取る手がなかったのだということは受け入れる。旧人類を責めはしない。現人類として、その決断には従わないという意思を示すだけだ。

1万2回目の人類最後ナウシカが決める。少数の反対を除き、私を含め大多数はナウシカ最後を託した。

歴史に埋もれたできごとが間違っているわけではないが、トルメキアとドルクをクシャナとチククが再興していくことを考えると、はるかかなたの未来に生きる人類たちはナウシカを「救世主」として受け止めることになるよ。「青き衣の人」として。新人類は生に執着しないが、もし執着するほど進化したとしたら、その時は現人類選択理解し受け入れるだろう。(同時にはなし得ないのでパラドックスだが)

あなたは現人類絶望しているのだろうが、それでも旧人類の決断自分を託すんじゃなくて現人類として自分で決めよう。誰から必要とされない自分なんていなくていいと思っているかもしれないが、人の評価未来を決めることはない。

本当に絶望の淵に立っている人に「マンガでこう言ってるし」「不安絶望も背負って、それでも生きていくしかない」と諭してもまったく力にはならないだろうなとは思う。私は漫画版ナウシカから力をもらったけど、絶望中にはせいぜい現実逃避として読んでただけな気がする。ある程度元気になって、現実世界に少し救いがあったからこそ、余裕をもってああだこうだ言える今がある。

はいえ、あなたは「マンガだし」と投げ捨てず、その内容について意見を書き綴れるくらいの力があるんだから、もう一度立ち止まって読んでみてはどうですか。

2018-01-20

進化の果て

ヤドカリフジツボ進化する前の個体って、

ネット中毒ニートタイプだよなー

社畜タイプエビやカニになって人間の食料になったよねー

アメーバヒドラ進化する前の個体って、

陰キャの童貞タイプだよなー

リア充タイプは魚にまで進化して人間の食料になったよねー

人類ニート諸君童貞諸君は喜んだほうが良いぞ!

人類の次の知的生命の食料になるのは、社畜リア充達の末裔から

お前らの末裔は、

食料となった哀れな末裔を尻目に、

気ままに暮らすことができる!

これを勝ち組と言わずして何が勝ち組だろうか?

2017-12-31

anond:20171230111228

苦痛を産むから子供を産まないほうがいいって言うのは勝手だけどさ、

喜怒哀楽苦痛、混濁してこその生きがいだと思うんだがなあ。

増田ってシュワの墓所ヒドラ

2017-08-19

ヒアリ

ヒゾウ

牙で刺されると焼けるような痛みに襲われる。

ゼミ

鳴き声を聴くと焼けるような痛みに襲われる。

ムカデ

まれると焼けるような痛みに襲われた後、焼けるような痛みに襲われる。

ヒバ

刺されると焼けるような痛みに襲われる。

カガミ

見ると焼けるような痛みに襲われる。

ヒブラシ

歯を磨くと焼けるような痛みに襲われる。

ヒチュウシャ

刺されると焼けるような痛みに襲われる。

ヒチュウシャジョウ

車を停めると焼けるような痛みに襲われる。

ヤス

休むと焼けるような痛みに襲われる。

ヒカゲ

入ると焼けるような痛みに襲われる。

ヒサミツ

斬られると焼けるような痛みに襲われる。

ベリ

一年中焼けるような痛みに襲われている。

パンマン

顔を食べると焼けるような痛みに襲われる。

ヒドラエモン

道具を出すと焼けるような痛みに襲われる。

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