2019-06-30

多くの社会問題事情を知れば「しょうがない」で片付けられる事である

ジプシー差別ユダヤ人差別韓国併合男女差別

大体俺らが聞くのは表面だけだから、そういう差別の話を聞くと「酷い!直さなきゃ!」って思って、外から色々言ったりする。

例えばジプシー差別ジプシー文化として家を持たず、ただそこに居るだけで迫害されているように日本では聞くけど、

実際の現地に行くとほぼヤンキーと変わらず、スリ万引き犯罪に手を染め、レイプもする。そこで反抗したり、取り締まるとそこだけトリミングされる。

ユダヤ人差別も、実際1900年代、それ以前から莫大な富を独占し、インサイダー地元企業潰し、恐慌を起こして空売りしたりして嫌われていたわけだ。

韓国併合も、実際は将来的な共栄圏の中で、西欧とは違う、ある程度のナショナリズムを残すためにハングルを見つけて普及させたり、

学校に行けない子供の為に国が予算を出して、階級制を無くして飯も行きわたらせるようにしたわけで。

男女差別も、実際は戦争仕事資本主義の面倒な部分を男に押し付けて、それによって男は地位を上げた所があって、

そういう実際の事情を知ると恐らく多くの人が「しゃーないな」で片付けられてしまうし、今までそうなってきたんだよな。

でも同時にしゃーないな、で片付けると、何もしていないジプシーやただ真っ当にやってきたユダヤ人日本ではなく一国として認めてほしい韓国人

「面倒な部分」を担当して武功を上げたい女、資本主義に潰されそうで別の道に活路を見出したい男なんかは救われないわけで

結局そうやって表面を切り取って民衆扇動する必要があるのも「しゃーないな」って思ってしまう。

その一方で「差別肯定する」一因となるような、ジプシーユダヤ人による被害者は一生救われないわけだよね。

世の中には黒人差別とか、アヘン戦争とか、先住民狩りとか、「しゃーないな」で済まされない、本人たちもやべえな、と思いつつやっちゃってるものもあるから

そういうのは潰すべきだし潰されてきたんだろうけど。

現代は誤魔化すのが上手くなったり、どっちが正義か悪かわからないものが増えて、確実に善悪判断する難易度は高くなってる。

以前のような「絶対的正義」ってのが無くなってると思うんだよね。というより、そもそもそんなものはなかったけれど。

寧ろ、アベンジャーズとか見てても「ヒドラ」とかいアメリカが恐らく正義っぽかったころの悪をずっと引きずって、

うそ状態クリストファー・ノーラン版のダークナイトみたいに「悪が居なきゃヒーローになれない、ヒーローが悪を生む」事になってしまっている。

理想は「被害者」も「加害者」も、そして「加害者の中の被害者」も救おうとする事が必要なのだけれど

「完全な被害者」でないとめんどくさいし救いたくない僕らにとって、それは無理な願いなんだよね。

国語の論説みたいに、「一人一人が意識をもって社会問題について勉強し、根本的に解決する姿勢必要だ」

なんて言うのは簡単だけどムリなわけで。物事二項対立しか見ない「正義」を偽善者として叩けば解決しそうな気もするけど、それもまた偽善者として処罰されるわけで。

トロッコ問題」で二つの選択肢、誰を殺すかってのがよく議論されるけど、実際の社会、そのトロッコは何処に向かうのではなく、環状線のように同じところをぐるぐると回ってるわけで

そのトロッコ自分を轢く前に寿命が尽きるのを願うしかない、そんな絶望的な営みの中で生かされているのだと思うとなんだか悲しくなっちゃうよね。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん