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はてなキーワード: 地の文とは

2021-05-13

性的な行動を表す時にサ行をカタカナにする表記

シて とか

スる とか

個人的にはとても下品に感じて苦手だからこの表記が出てきたらもうそ作品は読まないことが多い

100歩譲ってはすっぱなキャラ台詞に使うならまだわかるけど、普通キャラどころか地の文にまで使っていたりして閉口ですよ

10年ぐらい前から同人小説でちらほら見かけるようになった印象だけど、一体どこ発祥なんだろう?

2021-05-11

テニスイタリア国際1回戦後錦織圭記者会見で語ったことの詳細

NHK含めてキャッチーな部分だけ切り取ってテレビメディアが報じてるせいで橋下徹からトンチンカンな猛バッシングを受けている錦織圭選手

スポーツ紙報道と、海外メディア報道引用して、会見で語ったことの詳細を記録したい。

いくつかの報道を見た限り、錦織圭は会見で最低2回、英語日本語東京五輪の開催是非についての質問を受けている。

英語質問への回答はロイターにほぼ全文が映像確認できる。

テニス錦織五輪開催に疑問呈す「議論必要」、大坂同調字幕11日) | ロイタービデオ

https://jp.reuters.com/video/watch/idOWjpvC84GBHNVXBRO4OT0LL22251HYW

記者大阪なおみ選手が昨日ここで、五輪を今年東京で開催すべきか葛藤を抱えていて、この問題についてもっと議論必要だと語った。あなたはこの問題についてどう思うか」

 

錦織圭ちょっと同じようなことを言うが、私はIOC日本側の内部で何が起こっているのか、何も知らない。彼らが何を考えているのか、彼らが(五輪対策切り札としている)バブルをどのように作っていくか、どの程度考えているのかわからない。というのも、これはこの(イタリアの)トーナメントみたいな100人規模ではなく、選手村に1万人規模が集まり複数トーナメントが行われるからだ。だから簡単なことではないと思う。特に今の日本の状況では。日本の状況は良くない。日本だけじゃなく世界中のことを考えなければならない。

 選手に限って言えば、うまくバブルを作れば大会はできるかもしれないが、それでもリスクは残る。選手村で100人、1000人の感染者が出るかもしれない。コロナ簡単に広がったから。だから私はなおみと同じことを言うよ。どうしたら安全プレーできるのか、よく議論しなければならない。」

また、上記英語回答とは違う切り口で日本語で語った内容は日刊スポーツの丁寧に錦織の心情を考慮しながら書かれた記事でいくつか確認できる。

錦織圭五輪に疑問「死人が出てまでも行われることではない」昨年感染経験 - テニス - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/tennis/news/202105100001105.html

抜粋

錦織は会見で何度も言葉を選び、「こういう風にやるよと表明してくれれば、具体的な意見も言える」(中略)「例えば」と前置きをし「死者がこれだけ出ていることを考えれば、死人が出てまでも行われることではない」と、疑問を投げかけた。

「今も大会中に、数人は(感染者が)出たりする」

アスリートのことを考えれば、できた方がいい」。だが、あまりにも感染対策への情報が少ないことを訴えた。「どういう話し合いが行われ、どんなバブルが取られるのかもよく分からない」。だから、前日9日に大坂なおみが言ったように「早く議論をして、判断した方がいい」と、大坂賛同した。

五輪が開催されれば「出ないという選択肢は難しい」と、自身立場理解する。(中略)それでも、本音コロナ患者が出ない時にやるべきかなとは思う」と強調した。

スポーツ報知でも具体的に語った内容がいくつか確認できる。

錦織圭コロナ禍に揺れる東京五輪は「死人が出ても行われることではないと思う」 : スポーツ報知

https://hochi.news/articles/20210510-OHT1T51171.html

「究極を言えば、1人でも感染者が出るならあんまり、気は進まないですけどね。例えばだけど、死人が出ても行われることではないと思うので。究極的には、一人もコロナ患者が出ない時にやるべきかなと思いますけどね」

錦織は、100人規模のテニスツアー大会でも1大会中に数人は感染者が出たりするのに数万人規模の五輪感染者を出さずにいられるのか、感染対策バブル方式複数競技の同時開催の五輪で上手くいくのか、具体的な内容で選手に届く情報発信をしてほしいと訴えている。未だに観客数をどうするのかも決まってないくらい具体的な対策内容が届いてない状況だからこそ「気が進まない」状態になっているということだ。

それをNHK代表だがテレビメディアは前半の五輪組織委への具体的な提言などを地の文で流して映像ではキャッチーな「1人でもコロナ患者が出ない時にやるべき」という部分だけ放送して、五輪出場に気が進まないという気持ちが先にあるかのように切り取り演出されている。

錦織圭 東京五輪・パラ「1人でも感染者出るなら気が進まず」 | オリンピックパラリンピック 競技選手 | NHKニュース

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210511/k10013024931000.html

2021-05-01

こちんが萎え同人小説

 TwitterPixivなどで腐向け一次・二次創作小説を日々拝読しているのですが、もちろん大人なのでエロ描写を含むものを好んで嗜んでいるわけで……。そんな中たまにこち(心のちんちんの意)が途中で萎えしまうような、普通言葉で言えば興奮が一気に醒めるような作品出会うこともあるわけです。

 このここちん中折れ状態に至るには自分場合シチュエーション萌えない」「お互いへの想いの描写が足りない」などといった本質的理由よりも「日本語おかし」みたいな些細な理由が多く、今後の自分への戒めも兼ねてここに列挙しておこうと思います小説書かないけど。

地の文での「ら抜き言葉

「数時間待ってようやく目的メニューが食べれた」

「彼から聞いた絶景をやっと見れた」

「考えれる原因は3つ」

 もはや説明は要らないと思う「ら抜き言葉・・・普段喋っている時には全然OKだと思うけど、いざ小説内の地の文で使われると即萎えしまう…。キャラクターの口調などによってはら抜きの方が合うなぁというケースも多く、会話文やセリフではそんなに気にならないけど、地の文で使われると違和感が凄まじい。”ら抜き”を使わなくて済むような違う言い回しにしてくれないかなと思ってしまう。ただし「”ら抜き”が標準である方言使用する地域」というものが多数存在するらしく・・・うーん。

れ足し言葉

「まだ試合には出せれないな」

「今までの感謝気持ち言葉に表せれない」

「指一本すら動かせれなかった」

 「れ足し言葉」という呼び方は私が勝手に言ってるだけなのであまり気にしないで。具体的には不必要が挟まってくる感じです。上記の例だと正解は出せない、表せない、動かせない。結構いるんだこれが。

③ そうゆう

「そうゆう言い方は卑怯だ」

10年以上前からそうゆう異常事態が起こり続けている」

 大昔から言われてるのにまだユーザーがあまりにも多い。ご存じの通り「そういった」「そのような」みたいな意味の「そういう」の砕けた言い方なんだけど、この「そうう」を使うだけで受けちゃんだか攻めちゃんだかのIQが50ぐらい下がって見えてしまう…。実際に会話してる時はいいけど、文章上で「そうゆう」はほんとないわ…。

固有名詞(特に人名地名)の間違い

 一度の間違いなら「タイプミスよね」と温かい目で見ることができるけど、延々同じ間違いを繰り返していると「地名人名すらちゃんと覚えてないなんて作品愛が足りなくない?!」と萎えしまうやつ。舞台日本漢字圏だとあまり発生しないタイプだけど、カタカナ固有名詞ベース作品では結構割合で発生しているように思う。

 多いのが「グ」がつく名称を「ク」、「ド」がつく名称を「ト」で間違っているやつ。ハグリット、グットマン、ガラハット、ゲイボルク、ゴットストライク、ジャレット、ブラックドックモードレットなど。

 他にも「ヴ」を「ブ」と書いていたり、半濁点と濁点を間違えていたり(バイコーンパイコーン、など)、固有名詞の中で文字の順番を間違えていたり(ガタノソアをガタソノア、など)。お名前ちゃん確認しようぜ!

⑤ 「ず」と「づ」

「背後から足音が近ずいてきた」

「今まで気ずかれないように必死で隠してきた」

経験を一つづつ積み重ねて来た」

 「近づく」「気づく」「一つずつ」が正解(※一つづつ、については歴史的仮名遣いとしては正解らしいけども)。なんとなく、カクッと膝の力が抜けるような気持ちになりませんか。

⑥ なぜか英単語を乱用

「彼のbikeの心地よいsoundが忘れられなかった」

学校に戻ったがgroundには誰の姿もない」

 こういうタイプむちゃくちゃレアケースで、今まで2回ぐらいしか遭遇したことがないのですが、恐ろしいことに実在しま。すぐ読むのやめたよね。なんかこっちが恥ずかしくなっちゃって。

否定の「ず」「ない」の使い方

「結局それを手に入れることはできなく、後悔が残った。」

「反対する者は不思議といず、あっさりと決定された。」

 「〜できなく」からは幼稚な印象を受けてしまう。かと言って後者のようにむやみに「ず」に置き換えるのも珍妙な印象を生んでしま場合があって、ケースバイケースで考えないといけないから難しいなぁ。「いず」は「おらず」に置き換えるのがベターだと思います


また何か見つけたらまとめます

2021-04-03

社内チャット個人メンションに敬称をつけるのをやめろ

敬意を示したいなら地の文でやってくれ

そもそも意思の伝達にいちいち敬意をトッピングすること自体邪魔なんだが

2021-03-28

anond:20210328150114

論文言うたら英語で書いた奴をネイティブ(もしくはそれに近い)の同僚に見てもらってさら校正に出すから地の文章やないで

2021-03-26

anond:20210326151215

好きだった作家地の文ツイッター常駐してるオタクみたいになっても耐えられる?

好きな作家ツイッターしてほしくない

昨日追っかけてる小説家新刊が発売されたから早速読んだんだけど、小説の作者がネットミームに浸りすぎてるのがちょっと嫌になってきた。

その人は生粋ツイッタラーで、ツイート内でオタク構文も語彙もよく使うしたまにバズってるし、ファンの多くもおそらくそういうのが好きなんだと思う。フォロワーも多いし。

でも何というか作品までネットミーム系の単語侵食してるのってどうなんだよ。

別にインターネットとかツイッター精通してる訳じゃない(多分)キャラ台詞、それどころか三人称地の文とかでも結構な頻度で出てくる。

それがパンピにも受けると思ってわざとやってるのか? それともインターネットに浸かりすぎてミームだと思ってすらいないのか?

ちょっと前、服屋の店員に「戒め」ってオタク語彙と気づかず使って驚かれた漫画が回ってきたけどそんな感じがするんだよ。

単語ならまだ対策できるだろうけどそれ以外の部分、例えば比喩インターネット臭いってのはもうどうしようもないんだろうな。ここら辺は自分でも何を基準にしてるか曖昧だけど具体的にこの文がってのはある。

会話の掛け合いとかも全部そう。なんか複数人対話でも一人で喋ってるみたいに見える。自分発言に対して括弧つかってセルフツッコミするやつの弊害なんだろどうせ。芸人コンビじゃないんだからいつでもベストな返し出すなんて無理だろ。

とか言っても売れっ子作家に変わりはないし自分がメインの読者層から外れたってだけのことなんだろうな。

2021-02-23

AI Dungeonの素晴らしさを語る

AI Dungeonとは

増田諸兄はAI Dungeonというゲームをご存知だろうか。

 

https://play.aidungeon.io/

 

テキストベースRPGで、AIに対して対話形式物語を作って遊ぶ基本プレイ無料ゲームである

「DO(~する)」「SAY(~と言う)」「STORY地の文含めて物語を1から書く)」などを使うことで、AIこちらが書いた内容に応じて次の展開を示してくれる。

形式としてはAI相手TRPGをするというか、AIリレー小説を書くような感覚に近い。

残念ながら対応言語英語のみだが、日頃からこの場で高尚かつ熱い議論を交わしている増田諸兄は中学英語レベルなら余裕で使いこなせるだろう。

 

AI Dungeonで何ができる?

 

 英語表現できることなら何でもできる。

 

本当になんでもできる。英語で書ければだが。

剣と魔法ファンタジー世界で銃をぶっ放して遊ぶこともできるし、個人で楽しむ範囲なら、再現した版権世界異世界転生することもできる。

NSFWな遊び方ももちろんできる。というか自分はもっぱらその使い方ばかりしている。

 

遊び方の例

では実際にどうやって遊ぶか、軽く実例をお示ししよう。

まずはサイト登録し、Homeから「NEW GAME」をクリック

すると色々出てくるので、わかりやすシナリオである「PROMPTS」から、「Fantasy」、続けて「Knight」をクリック

最後プレイヤーの名前要求されるため、自由入力する。

すると、

 

You are Masuda, a knight living in the kingdom of Larion. You have a steel longsword and a wooden shield. You are on a quest to defeat the evil dragon of Larion. You've heard he lives up at the north of the kingdom. You set on the path to defeat him and walk into a dark forest. As you enter the forest you see a ogre.

 

こんなのが出てくる。

しかし同じことをした諸兄は全く違う文章が出力されているだろう。

それもそのはず、AI Dungeonは遊ぶたびに異なる物語提供してくれるからだ。

なので同じシナリオでも、進め方次第で全く異なる結末を迎えることがよくある。

 

このシナリオでは騎士増田ドラゴン退治に向かったらオーガ出会ったようだ。

せっかくなので倒してみよう。

「Do」モードで「slay ogre」と入力してみる。

 

>you slay ogre

You defeat the ogre with your sword, but as you go to loot his body you are engulfed in flames. You have awoken in Hell.

 

あっさり倒せたが、戦利品を得ようとするとなぜか急に地獄に飛ばされた。

思っていたのと違うのでやり直そう。

入力欄直上のボタンの中で一番左にある「RETRY」を押す。

 

>you slay ogre

You run forward and slay the ogre with a mighty swing of your sword. Ogre blood spills out on to the ground and you continue. Suddenly you hear a roar.

 

全く違う展開になった。

もっと違う展開を見るため、一度やり直してみる。

入力欄上の「UNDOボタンを2回押して元に戻そう。

因みに戻しすぎた場合は「REDO」で同じ文章が再展開されるし、「RESTORE」でなかったことにした文を引っ張り出すこともできる。

ここさえなんとかなればなぁ~という惜しい文章は、直接「EDIT」で自分好みに変えてしまうのもいいだろう。

 

You are Masuda, a knight living in the kingdom of Larion. You have a steel longsword and a wooden shield. You are on a quest to defeat the evil dragon of Larion. You've heard he lives up at the north of the kingdom. You set on the path to defeat him and walk into a dark forest. As you enter the forest you see a ogre.

 

さて、今度はオーガに話しかけてみよう。

「SAY」モードで「Excuse me, do you know where the dragon is?」とでも書いたらどうなるだろうか。

 

>You say "Excuse me, do you know where the dragon is?"

The ogre looks at you and says "The dragon? He is in the next cave!"

"Thank you!" you say.

You enter the cave.

 

さっき殺したのが申し訳なくなるくらいフレンドリーに答えてもらった。

相手はかなりの頻度でこちらを殺しにかかってくるので何度かRETRYしたが。

 

では「Storyモードでは何ができるだろうか。同様の手順で文を戻し、こんな感じに入力してみる。

「The ogre is bathing in the river. She may be around your age, and she reveals her muscular but feminine body under the sun.」

 

You are Masuda, a knight living in the kingdom of Larion. You have a steel longsword and a wooden shield. You are on a quest to defeat the evil dragon of Larion. You've heard he lives up at the north of the kingdom. You set on the path to defeat him and walk into a dark forest. As you enter the forest you see a ogre.

 

The ogre is bathing in the river. She may be around your age, and she reveals her muscular but feminine body under the sun. She has a large bosoms and butts and her skin is a light green. She has long black hair and she is rubbing it with a white cotton rag. The ogre turns to you and gasp in surprise.

 

 このゲームいかに素晴らしいか、諸兄にお分かりいただけただろうか。

 

私が冒頭に述べた「英語で書ければ何でもできる」とはまさにこのことだ。

誰もが冒頭の展開からでっぷり太った醜いオーガと遭遇する場面を想像しただろうが、このように書いてしまえば乳と尻のデカマッチョ亜人美女とのラッキースケベ現場に早変わりである

もちろんこんなのは序の口で、ある種の英単語さえ知っていればそれはもうあんなことからこんなことまで自由自在だ。

そろそろ諸兄もAI Dungeonプレイ意味深したくなってきたのではないだろうか。

 

トラブルシューティング

さて、増田諸兄にAI Dungeonの素晴らしさを伝えたところで、諸兄らがぶち当たりそうな問題点について補足する。

もちろん他の疑問があれば、可能な限り追記して返答しようと思うので、気兼ねなくご質問をお願いしたい。

 

英語が読めない、書けない

そんな諸兄にもGoogle翻訳という文明の利器がある。

そもそもテキストベースゲームなのでコピペで直ぐに翻訳できる。

AIも賢いので多少文法スペルが間違っていても強引に解釈してくれる。

まあとりあえず遊んでみよう。話はそれから

 

NSFWな展開にならない or NSFWな展開にしたくない

ページの右上タブからSetting」に移動し、「Safe mode」を設定しよう。

「OFF」でNSFW展開を許可し、「STRICT」で完全に除外することができる。

試していないので不明だが「MODERATE」で中間程度だろう。

 

AIが言っていることが矛盾している

AIは語った内容を結構な頻度で忘れるため、登場人物容姿や持ち物がコロコロ変わってしまうことがある。

そういうときは「PIN」や「World Information」に忘れさせたくない情報記載すると良いだろう。

PIN」は常にAIが覚えてくれるが、1000字以内という縛りがある。

「World Information」は特定単語にのみ反応して情報を思い出してくれるが、多くの情報を入れることができる。

状況に応じて使い分けるといいだろう。

 

AIの出してくる展開が単調・つまらない

これは無課金で遊んでいるとどうしても出てくる最大の不満点である

もちろんAI Dungeon画期的ゲームだが、何度も遊んでいると同じような展開ばかりになってしまうことがある。

これはプレイヤー側の入力が偏っている可能性があることも一因だが、それ以上に大きいのは、AIにも出せる限界がある、ということだ。

これを解決するにはどうすれば良いか

 

 課金である

 

無課金で利用できるAIは「GRIFFIN」と呼ばれる一段下のモデルであり、課金することで「DRAGON」という最上AIの一部・または全部を使うことができる。

DRAGONモデルは驚くほど自然、かつクリエイティブで多彩なシナリオを展開してくれる。上記の例文もDRAGONモデルが生成したものだ。

課金することで「SCALE」というゲーム通貨を入手でき、これを使って特定プリセットワールドを購入することもできる。

フルパワーのAI Dungeonを遊び倒したい諸兄はぜひサブスクライブしよう。

サブスクライブしたら「Setting」からAI Model」を変更することを忘れないように。

 

 

それでは増田諸兄、良きAI Dungeonライフを。

2021-02-20

グルメ漫画ご飯マンガには評価甘くなりがちだけど、"異世界居酒屋『のぶ』" てめーはだめだ。

ぼくのマンガ紹介見てると

「お前、グルメ漫画ご飯マンガに甘くない?」

って言われそうだけど、逆にぼくが好きじゃないマンガ

異世界居酒屋『のぶ』」だったりします。

1話時点で押し付けがましすぎ。

冷えたビール枝豆おでんをありがたがる異世界人ってのが俺には感動ポルノみえてね…

ぼく、「世界評価された日本文化」みたいなのはそんなに嫌いじゃないんだけども、「異世界現代日本文化持っていったらすっごく評価された」っていうのは大嫌いなんですよ…

なんか、フィクションとしても底が浅いし、料理を扱うマンガとしても知識が狭い。

からさぁ…読んで何になるのかな?

逆に「世界評価される日本」系はそこに歴史的社会的な背景があるから

「これ世界では当たり前じゃないのね」

「そういう事があったのね」

みたいなのがあるけど、異世界にありふれた日本文化持っていって俺すげーはさ…よっぽど、現地の文化的背景描かないとキモいぞ。

描いてない人多いけどね

昼飯の流儀もぼくはあんまりきじゃないけど…これはテレビが苦手な人と同じ文法なのかな…と思う。

ご飯の紹介よりも興味のない有名人脱線話を連発するテレビ番組みたいでね…。

自分語り自体否定しないけど、テーマと関連性がない場合その人が好きじゃないとただの脱線

2021-02-07

同人日記

結論:「CP名書くのがルール」って言ってる人がいて論争になってて一見どっちもただしいんだけど書く側になってみたらそんなルールねえよでおわった

 

まずCP名ってのはつっこんでる際にどっちがどっちにつっこむかを右左まちがえずに書く行為

右左を間違えると地雷(食物アレルギーにおけるアレルゲン摂取のような反応を地雷という)で死ぬ人がいるので左右誤記は完全アウト、これは常識になってきた

 

CP名を書かないのはどうか?現状だれもつっこんでない場合アレルギー要素がないので問題がないはず

とはいえモブにつっこんだりつっこまれたり、おもちゃにつっこんだりつっこまれたり、

この場合はやはりつっこみ行為を厳密に判定してCP名を書くべきであるとはいえ後述の理由で書かない人もいるだろう

 

もうすこしつきつめると、

本当にくそ感情があっても行動(地の文にあるもの)としては自慰とき名前を呼ぶ程度だったとかはどうか?

現代社会における恋愛はいろいろなアレンジバリエーションがある。自慰なんか健全な発育の範囲内だろ。

手をつないでチューするかそれ以前という高校生なみの作品自慰とき相手妄想しておなねたに使う、このへんはどうか?

これは本来はCP名を書かないほうが正しいのかもしれないし、将来的に恋愛成就して左右だのリバだのポジションが決まるのならその将来のためにタグをつけておくのが正しいのかもしれない。

丁寧な人は「こちらA✕Bを製造している工場製造しておりますがつっこみ行為は一切ありません」等という注意書きをつけてくれるがこれはサービスであるし続編かいていたら急に方針変更したくなるかもしれないし正解がないので安全側としてはつっこみとつっこまれが決まるまでCP名かかない、はマナーとしてほぼ正しい

 

そもそもCP名を書いてタグをつける行為ってのはその雰囲気恋愛ものを探してる人にむけて釣り針を下ろす売名行為なのである

CP名タグつけりゃ1000閲覧で30ブクマ行く作品に、あえて作品タグしかつけないと18閲覧の0ブクマしかない

それがCP界隈の現状なのである だからCP名つけないのは謙虚選択

そしてつっこんでないから、未分化からといって左右逆転CP名を両方つけるとどうなるか

「どちらか片方が好きだがもう片方が地雷ミュートやマイナス検索をしてる人」(ものすごく多い)には見えなくなる。

そしてもっとわるいことに「つっこみ関係が左右に関係なく苦手な、この作品本来とどくべき読者層」にも届かない。自己防衛のためにミュートしてる人が多いからもうほぼ絶対にとどかないわけだ。

からこそCPタグ着けない「作品腐」とか「A+B」とかいマイナ―傾向をもつ読者のための固定カテゴリの創出の工夫が各作品でもとめられているのであるが?

この現状の中で「cp書くのがルール」だなんてよくいえるなってことだ

 

見られないという最悪のリスクをおってでも

本来とどけたい人に届くためにCP名を書かない選択をしている人の作品

わざわざ作品タグとかキャラ名で探し出して見にいって

「cp名ついてないじゃないですか、ついてたらミュートできたのに」って文句をいう行為is何?

じゃあ見るなよとしか

これは「つっこんだことを匂わせられた」と訴える被害妄想であるといわざるをえない

もうね、そこまでいうなら他人を信頼しすぎるな、見に行くな、自分で好きなように書け

「好きな作家からタグがなくても見に行った」?なら好きな作家製作意欲なくさないために文句いうな、おのこしせず食べるかそっ閉じしろ

 

ただし滅多にないことだが、エグいつっこみ行為(いわゆるズコバコ)があっても「cpで売名する気はいっさいないから」だの「ネタバレになる」だのというわけのわからん理由でcp表記しない(あるいは通常とちがうcp名で表記して他人編集をうけつけない設定にしておく)といった非常に変わった人も創作神の中には居られると伝え聞く。(自分作品は唯一無二の至高だからタグオリジナルでつくって自分一人で独占したいとかいタイプのアホも聞いたことある個人サイトでやれよ)

これはたしかに「作品をとおした交流サイトの秩序」という点では乱しているので避けるのがむずかいし「おいおいこの内容ならcp名書くのがルールだろぉ」くらいの文句はいいたくもなるかな~とは思う。

まり必須タグを敢えてつけないことで軽度なタグ荒らし行為が発生する場合もあるだろうとは思う。

しかし実際にそういうことをする人に同ジャンルで会ったことはない、と思う。偏屈理由偏屈なことをする人がいるといくらいい作品を投下していても偏屈さが目に入るたびに疲れていくのでアンフォローや何ならブロックする習慣が私にはある。だから存在を忘れてるだけかもしれないのだが。

もしあるのなら、作家雰囲気とか感想コメントで前もってつかんでおいて神回避するしかないだろうな。

あと最初に踏んだ人が親切で「cpタグつけたほうが有名になるしミュートにもつかえるんだからつけりゃいいのに」ってやってくれるのを期待するか自分でやるしかない。

結局そこまでして探し当てたもの文句いって、おまえは一体なにがみたかったんや、という話にはなるとおもうわ。

 

秩序こそ価値である

みんなでつくろうたのしい秩序

おわり

 

追記

以上は読む側がカプ表記おしつける行為に対する苦言だが、

一方で「自分作品にCP名やシチュちゃん表記するとネタバレになりそうでイヤだな~」と思っている書く側のド素人さんにちょっと助言。

大丈夫からネタ積極的にバレろ。前半試し読みにだせ。

ネタバレってあんたさ、原作よんで原作ネタバレ知ってる客だけにきてもらいたがってるくせによくいう。

そんなにネタがかくしておきたきゃ全部の設定自分でつくるオリジナルでやったほうがいいってわかってるでしょ。

筆力がいまいちでびっくり仕掛けしか売りがないとかも二次ではそんなに特別なことではない。

しろある程度積極的ネタバレしたほうが「この二次創作者はどう楽しんでほしいのか」が把握しやすくて宣伝になる。

あと本当に救いのないエンドをしようとしてるなら知らせるのもマナーだと思う。

意外とみんな好きだし理解あるみたいだぞメリバ。

つくってどんどん開示してみれば「こういううす暗いのも好き」っていってくれる人に出会えるとおもう。

とにかくみんなでわいわいと楽しもうとしているときにへんなわけへだてを自分でつくりすぎるのはよくない。

昔の個人サイトでは、わざと入り口をわからなくしたりわかりにくい入室パスワードかけたりとかいう内輪の楽しみ方があったけど(ちなみにそれは明日高校同級生に「ねえねえサイト読みたいかパスワードおしえてよ!」って声をかけられることでリアル友達になれるから敢えてやっているのであって。学校でおしゃべりだらだらやってられないコロナ令和の人がやっても意味がないぞ。自分から壁をつくってるだけだ。)、

そういうのやるやつに限ってたいした作品はおいてなかったからね。俺は詳しいんだ。

今は個人サイトって時代でもないから親しみやすおもしろ自分ってやつをどんどんむき出しにしてこうな、適切なタグつけて。

 

あとこれは当然のようにピっクブの仕様を下敷きにしている。

他にも二次創作交流サービスはあってpictBLandかいいぞ。

あとR18文章にワンクッションだのパスかけたければプライベッター、R18のどぎつ絵のほうでやるときはポイピク、タイムラインに流したくないだけのネタバレ早バレ感想程度ならふせったー匿名感想募集やおくりつけるときましゅまろ、このくらいは適宜つかいわけていこうな 

他にも頒布物の奥付にパスワードのせておまけファイルダウンロードかいろいろやり口はあるからなんなら聞いてくれ

自分で工夫して適切に住み分けような、おじさん(蔑称ではない)とのやくそくだぞ

 

追記

ブクマコメント返信

ルールだと騒ぎ立てるのも、それを否定しながら秩序やマナー言葉を緩めて縛ろうとするのもやってることは大差ないように見えるけど。究極「何でも許せる人のみ」とするしか

せやで、書くがわはどうしたら自分作品を読んでほしい人にとどくかをタグだのタイトルだのつかって自由実験していいっつってるの(その結果読んでもらえなくても自己責任だしユーザー作品出会いがスムーズにすすむことが秩序だからね。別に俺が書く側を言葉で縛ろうなんていっていないよね、アドバイスはしてるけど)

読む(読ませていただく)側が、タグだのをうるさくいって表現を阻害するなって話してんの

2021-02-03

anond:20210203161817

ラノベを愛読してそう。

地の文の美しい描写かに触れずに会話分だけで成り立った漫才台本のようなクソフィクションだけに囲まれてこれまで生きてきてそう。

最近の若者文章離れ

う~ん

  

「」でセリフが並んでいる時、二人ないしは複数人物が会話している事を想像できない人が居るのだろうか

特に各々口調が違う場合、むしろ混同してしまうほうが難しい

そこに地の文で都度詳細に説明を入れると、ことさら読みにくい文章に感じるのだが、動画世代には文章を読み解く力が欠如していると言われて久しいが、その現れとして、誰が言ったセリフなのかはっきりと書いていないと、その場面が頭に描けないらしい

  

「だからさ、俺も悪かった、でもさ、だからといっていきなり殴ることはないだろう」

「ふざけるなよ、お前のせいで、こっちは女に余計な誤解を受ける羽目になったんだぞ!」

「それは電話で謝ったじゃないか、なのに会ってそうそう殴るとか、ないわ~」

「それくらいで済んで良かったろ、俺は女にビンタ食らって、フラレたんだぞ!」

「まぁ、まぁ、2人とも、漫才はそれくらいにして、ご飯行こうよ」

漫才じゃねぇ~』

  

さて、現場には人が何人居たでしょう?

見物客が沢山いたというとんちはいりません

  

「だからさ、俺も悪かった、でもさ、だからといっていきなり殴ることはないだろう」

A男はB助に殴られた左頬をさすりながら情けない声をあげる

「ふざけるなよ、お前のせいで、こっちは女に余計な誤解を受ける羽目になったんだぞ!」

B助は涙目で自慢の彼女にあらぬ誤解を受けたことを訴える

「それは電話で謝ったじゃないか、なのに会ってそうそう殴るとか、ないわ~」

「それくらいで済んで良かったろ、俺は女にビンタ食らって、フラレたんだぞ!」

A男とB助はつかみ合いながらグダグダ始めた

「まぁ、まぁ、2人とも、漫才はそれくらいにして、ご飯行こうよ」

漫才じゃねぇ~』

一緒に食事に行く約束をしていたC郎が見かねてつっこみをいれると、A男とB助は見事なハモリで答えた

  

あれ?説明文あってもさほど読み難くはないか、くどい気はするけど

  

2021-01-30

クオリアの違いを表現した作品が見たい

たとえばここにパンティーがあって、

ある人は「綿100%、普通に洗って大丈夫

ある人は「定価500円ぐらいの安物。勝負下着には出来ない」

ある人は「デュフフ……初音ミクと同じ柄なんだお」

ある人は「無印良品、いやしまむらか……」

ある人は「服をちゃんしまわない人類ゴミだと教えたはずだろう」

とそれぞれによって物の見え方が違うわけだが、どうも多くの創作物はそれをセリフ範囲まででしか表現できてねえ感じがするんだよなあ。

地の文目線の高さや分解能がどの人物フォーカスしてる場合だろうと同じっていうかさ。

人によって世の中の見え方って全然違って、それこそ宗教家にとっては自分のとこの御神体は神々しいしけど他の宗教のものに関してはそういう感情別に抱かないわけじゃん。

そういった違いをちゃん表現してる作品が読みたいんだが中々引き当てられねえ。

オムニバス形式になってて、キャラクターごとに世界を視るレンズを換えていってる作品、もちろん名作。

この条件でなんか知らん?

教えたがりでしょ君等。

2021-01-18

フルボイス談義

フルボイスというのは、作り手として誠実な作り方であることに変わりはない。

だが、ボイスを全部聞くのが必ずしも読み手としての誠実な姿であるとは限らない。

その理由を述べる。

その類のゲームに慣れ親しんだ人なら言われるまでもなく分かることだ。

ある程度進めれば、読み手は「脳内再生余裕」状態になるのだ。

このキャラはどんな喋り方をするのか。そういう概念モデルが、製作者の頭の中、声優の頭の中、プレイヤーの頭の中に順番に出来ていく。

読み手にとってその学習をするための最高の教材がフルボイステキストなのだ

そりゃ一貫してボイスを全部聞く態度であれば、声優さんは喜ぶだろう。一言一句逃さず聞くオタクの愛ある姿勢は称賛に値する。

だけれども、台詞シナリオには「流れ」というものがある。

「流れ」が変わる、例えば強烈な感情吐露する場面では、ボイスを聞かない人はまずいないだろう。

人間は賢い。未学習領域だと察知すると、ちゃん学習しようとする。

反対に、日常会話ではどのような話し方をするか、のような部分については早々に概念モデルが固まっているものだ。

このキャラこの声優さんならこういう感じで喋ってるはず――と実際スキップせずに聞いてみる。自分想像したものとかなり近いはずだ。

そういう経験を繰り返すと、テキストスピードを最速にして、冒頭の台詞が流れ始めたあたりで「ああ把握したもうスキップしよう」とクリックするようになる。

日常会話のように見えて、微妙ニュアンスが宿るような印象を地の文から受けると、指は止まるだろう。

こうした1ページスキップができるのは、人間に備わったすばらしい適応能力だ。

もちろんこれが行き過ぎて、何でもかんでもスキップしてしまうようになると寂しいものだし、もはや文章すら読まず絵だけ見る、ゲームパートだけ遊ぶという態度の人間を見るとけしからんと叱りたくもなる(抜きゲー等は別として)。

だが、ノベルパートスキップ活用する大半の人間はそうではない。高度な適応の結果としていい塩梅スキップしていると思われる。

そういう自分が持つ能力を信じない、疑り深い人が、時間のロスをも厭わず、それをむしろポジティブに「浸る」時間のように捉えて、最後まで聞き切るのだろう。

もう少し柔軟な人もいるだろう。自分の好きな声質、好きなキャラのボイスの時だけ、全部聞き切る慎重さを発揮する人もいる。これくらいになるとだいぶ多くの人が当てはまるはずだ。

しかし、全体的にスキップを併用して読むからと言ってどのキャラにも愛着がない、あるいは製作者へのリスペクトがないかのように謗られることがあるとすれば、それは想像力の欠如によるものだろう。

ましてや、下手に凝ってフルボイスで作るからテンポが悪くなるなどと作り手を責めるのは愚の骨頂である

作り手は完全なものを用意した上で、個人個人プレイスタイルに適した柔軟な消費ができると信じ、読み方を委ねてくれているのだ。

消費者が自ら「遊び」を減らしていく、狭めていくような考え方は、文化的ではない。

2021-01-16

世界ピクニックアニメワンダーエッグプライオリティに負けてるのが許せない

なんで?

原作付きなんだからがんばれよ。

世界ピクニック原作小説で、メディアの違いがあるから失敗したってのか?

ああそうだよ。

俺たちみたいな面倒くさいオタクが、いざ改変したら原作レイプだと口にするからメスを入れられないんだろ?

からなんだよ。

それでも超えてこいよ。

オリジナルアニメ小説原作と違って映像として見せた時の面白さや、実際に発声した際のテンポ最初から考えて作れるから圧倒的に有利だよ。

小説原作はしょせんは小説っていうメディアのために作られた物語アニメでやるから自然作品構成完璧からは程遠くなる。

地の文と混ざりあった独白と、セリフと混ざりあった独白とでは受け取る側の印象が変わるのは当たり前だし、まして地の文において言葉価値観視点移動を説明してしまったもの映像によって再現するのは難しい。

でもやってみせろよ。

アニメ化するってのはオリジナルアニメと戦うってことなんだぞ?

言っちしまえばサッカー部エース草野球助っ人するような状態だけどよ、それだってそこで負けたらサッカー部の負けってことになるんだぜ?

覚悟を決めろ。

作品看板を背負った以上は、そのクールにおいて同じようなコンセプトのオリジナルアニメには、意地でも勝ってこい。

無理ならアニメ化なんてしてんじゃねえよ。

俺は明日からどうやって裏世界ピクニック信者をやりゃあいんだ。

人前で口にして「俺アニメしか知らねえけどワンダーエッグプライオリティのほうが面白かったよね」と言われた、俺、キレちまうよ。

許せねえ。

なんで負けてんだよ。

2020-11-26

同カプ字書き全員嫌いな字書きの話

私は字書きの同人女です。字書き歴1年にも満たない、弱小字書きの戯言だと思って聞いてください。お気持ち増田以下の文章です。

字書きをはじめたきっかけはぶっちゃけいうと、コロナです。コロナで自宅にいる時間が増えたことで「何か家で出来ることないかな~」と思いながらpixiv小説を読んでいた時のことでした。

(うわー、Aさんの作品めちゃくちゃいいな…自分もこんな作品作ってみたいな)と思うと同時に、(Bさんのこの話のキャラの反応、私ならこう書くのに…)という気持ちにもなりました。だったら、自分理想の話を自分で書けばいいのでは?と、思い立ち見様見真似で1万字程度の作品を書きました(上にある作品の焼き直し、とかではなく全くオリジナルの別のテーマの話です)。

もちろん小説なんて書いたことないので、地の文が書けなくて悩んだり展開やオチなどは完全に手探りで書いた作品です。はっきり言って下手くそで拙いものでした。しかし、人生で生まれてはじめて書いた作品愛着がわかないわけがありません。「自信はないけど、とりあえず私にもできた!」とめちゃくちゃ喜んだ記憶があります

そして勇気出してPixiv投稿しました。閲覧が1から2になった瞬間、めちゃくちゃ嬉しかったです。この世界の誰かがよんでくれたのだと。そしていいねが1着いた瞬間はもう、今までに無いくらい嬉しかったです。

その後、書き方のコツみたいなものを段々つかみ、投稿のペースも上がってきました。書いても書いても書きたいネタが尽きません。執筆中はクスリでもキメてんのかってくらいテンション高いし、多幸感半端ないです。こんなに楽しいとあるなんて知らなかった、なんでみんな教えてくれなかったの? と真面目に思っていました。小説書くのが最高すぎてずっとステイホームでもいいのに位に思ってました。

そしてふとあることに気づきます。同カプの方を見るとTwitterをやってる人が多いのです。私もやってみっか!と軽い気持ち登録しました(リア垢と以前ヲタ垢を持っていたので初めてな訳ではありません)

これが悪夢の始まりですよね。私は数字魔物に囚われました。現ジャンル斜陽なので、すでにグループが出来上がってました。新規の私が来ても見向きもされません。まぁ、これはしょうがないです。

細々とツイッターSSを上げたりしますが、ほとんどふぁぼはつきません。悲しいです。やっぱり頑張って書いたものから読んでほしいじゃないですか。ここで自分感情が変化したこと気づきます。今までは、書けるだけで幸せだったのに、Twitterを始めたことで評価自分基準ではなく他人に受渡してしまったんですね。

数字とってる大手嫉妬しました。好きだったはずの作品も素直に読めなくなりました。その後、やって来た新規作品解釈違いで読めません。自カプでワンドロが始まりました。ますます数字が見えて死ぬほど嫉妬しました。この時点ではまだ「Twitterは垢消ししてpixiv壁打ちに戻ろう」そう思っていたんです。

そして私が現在抱えてる一番のしこりの原因となった事件が起こります

Yさんの参入です。

端的に言うと、Yさんは神字書きでした。

しかもYさんはナチュラルボーン神字書きだったのです。

私と同じく、小説を書くのは初心者だと言っていました。にもかかわらずハイペースで執筆してた上、毎回萌えに溢れていて面白く、小説としての表現力も多彩でした。はじめは「やべぇ…解釈一致だ…最高だァ…」と読んでいた私も、次第に複雑な気持ちになっていました。ほぼ同時期に参入したのに、こんなに実力の差があり、私の好きをこんなに鮮やかに表現できるなんてずるい、と。

しかし、Yさんは何にもずるくありません。生まれ持ったアイディア力だったり、今までの経験だったり、読んだ作品によって培われた文章力によってYさんが生み出した作品を正々堂々提出しているのは知っています

かなわない、と思いました。打ちのめされました。自分がどうしようもなくちっぽけな人間に見えました。同時に、私を脅かす存在になりました。

ごく一部の例外を除いて、同人なんて所詮趣味です。それなのにこの世の終わりのような気持ちになりました。

Yさんは神字書きなので、Yさんの存在に気付いた界隈もYさんをチヤホヤしだします。あっという間に人気者になりました。他人つぶやきで「Yさんの新作うれし~」というのも何回も見ました。ワードミュートしててもすり抜けてくるので辛かったです。私は相手にされないのに…と卑屈になりました。

いやいや!嫉妬してる場合か!私も神字書きになればいいんだ!だったら作品で殴るしかねえ!と思い、私も作品投稿し続けました。本も出しました。

感想も貰ったし、フォロワーも増えました。他人評価が気にならいわけではありませんが、割と数字についてはどうでもよくなりました。

なんと驚くことに、なんとYさんも本を買ってくださいました。でもYさんへのなんとも筆舌しがたいどす黒い感情は消えません。

同カプはほぼ全員ミュートしてます作品も読んでいません。これ以上第二のYさん的存在自分の中でつくりたくないからです。

なんでこんなに自分嫉妬深いのか。今思えば昔から頑張る基準他人だったからなのかもしれません。

私は幼稚園児の頃から、たいそう負けず嫌いでした。かけっこに負けてよく泣きました。ピアノが幼馴染より下手なのが悔しくて悔しくて、死ぬほど練習してピアノ伴奏の座を勝ち取ったりしてました。その後、音楽畑に進んだのですが、私は勝手に全員ライバルと思い込んでいました。全員蹴落とすぞくらいの気負いでいまいた。実際、練習して練習して椅子を勝ち取っていました。つまり自分が一番でないと気が済まなかったんですね。それを同人にも適用してしまっているのだと思います

これからこの考え方を変えられるのか、正直分かりません。多分難しいと思います嫉妬するのは苦しいです。かなりエネルギーを使うし、疲れます創作エネルギーも消耗してしまます

自分がYさんに嫉妬しない方法はただ一つでした。自分作品を作ることです。小説執筆中は自分推しカプだけに向き合っているので、Yさんのことは考えずに済みます。今は原稿が終わって何も書いていない時期なので、蓋をしていたYさんへの感情が溢れてきて泣きたいほど苦しくなっています。なので、この文章を書きました。

この苦しい気持ち否定したくありません。私はいつも悔しさや苦しさを力に何かに打ち込んでいました。小説を書くのは今でも楽しいです。この負のパワーをバネにもっと最高な作品を書きたいです。

本当に気持ちの発散のために書き殴っただけなので、推敲もしていません。ただ、誰かが読んでくれますように。

2020-11-01

地の文一人称で冷静沈着かつ頭脳明晰みたいな主人公が、成長物語ってわけでもないけど√別で価値観変わるのって何かうーんってなるな

全体としてはゆっくりとした変化なんだけど、読者として受け入れ続けてきた主人公がバッドエンドとはいえ唖然とする選択をするのが流石にキツい

でもリアルで年単位青年期ならそれくらいの変化は当然するしリアリティでもある

主人公も読者も気づいていない主人公普段の一面や変化をヒロインからふっと指摘されるのは、別に強く感動はしないのだけど、何かよかった

書いてて思ったけどこれ単純にハッピーエンド好きの一種かな

受動的な主人公自発的に行動するときそれは善に向かって欲しいっていう

2020-09-27

anond:20200907223020

元増田は良い創作小説か...、に巡り合ったことがないのだな。例えば、作者は読者に、 "ある複雑な感情" を伝えたいためにストーリーを作り、その積み重ねを読んでもらってやっと得られるようなイメージ、そうしないと伝わらないことのためにたぶん創作するのだ。

そのために話に驚きや悲しみや怒りや笑いやいろいろなものを込めて、衝撃を与え、ときには読者を「傷つけたり」もする。傷つけるという言葉に含まれ感情は、一つではないし、単純化して分析して、どうにかなるればいいようなものではない。

もとが少女漫画とか女性向けコンテンツということだが、もし、「傷ついた !」とかそのまま直に(地の文というか、セリフ、とかそういうので直截に)書かれていたとしたら、それはあまり良い作品とはいえなかったのではないか。(もしかして、そういう話では主人公=読者は不文律になっていて、「傷つく」という概念子供向けに説明するためにわざわざそうしてあるのかもしれないが。)

...というか、こういうことを書くあなたは、まるでそういう少女漫画女性向けコンテンツに出てくる、ちょっと不良の、主人公を励ます不器用登場人物のような感じだ。もちろんいいやつで、最後主人公に選ばれる人。

2020-09-20

anond:20200920020458

 地の文ダダ長で終わるから、まじでこれでアリシとしては終わり

2020-09-10

ここはど田舎の村で、周辺市町村では感染者もいくらか出てはいるが、まだ村内での事例は無い。

そんな中、都会から数年前に移住してきた女性がこのコロナ禍を受け、俄然色めき立った。

田舎行政担当者知識危機感も足りない無能揃いなので、私が皆を啓蒙し、村を救わなくてはならない、と。

しか彼女は熱意こそあれ、

・新型コロナに関する知識は全てネット経由。PCR推進派で理想世田谷区

自分知識と相容れない情報無視冷笑

感染症や感染管理専門家では無いが、専門家にはない独自のもののとらえ方ができると信じている。

・それら知識根拠に、行政対応の遅さや不十分さを指弾する。

といった塩梅で、残念ながら広範な支持は得られていない。普通に考えれば、都会から来ただけで何の専門性も無い人が

薄い知識をもとに何かを訴えた所で、そりゃ誰も耳を貸す訳がないのは当然なのだが、彼女はそうは思わない。

村民行政も蒙昧な田舎者かつ排他的なので私の悪口や噂話ばかり。折角のすばらしい意見を受け入れようとしない」

そんな彼女SNS上での記述はいくつかの特徴がある。

・一文が長く、主述関係が明快でない。

句読点位置おかしい。

・誤字脱字を気にしない。

地の文引用文の区別曖昧

・「感謝「運命」自分らしさ」といった情緒的な言葉が多い。

これらはいわゆる「トンデモさん」にありがちな傾向と同じだ。

そして多くのトンデモさんがそうであるように、彼女聖戦を諦めない。

田舎の人って、限られた範囲での人間関係を生きているから、都会の人から見ると「コミュニケーション能力経験値が低い」

と思われがちだ。しかし実際のところは「限られた人間たちと利害を調整しつつ、長年にわたって共存しなくてはならない」訳で、

水面下での攻防も含め、相手の腹を探ったり角の立たないように相手を遠ざけたりといった手練手管に長けている。

いつでも切り捨ててリセット可能な、豊富人間関係資源に恵まれた都会人とは鍛え方が違う(まあそれが嫌で都会に出ていく

人も多いんだけどさ)。

そんなこんなで、彼女の失敗はそのへんの「田舎者の機微」を舐めてかかったところにあるのだなと。

2020-09-07

anond:20200907005605

タナカ異世界成り上がり

邪竜認定

 

あと小説じゃなくてコミカライズ版で

戦国小町奇譚

戦国時代を女子高生が生き抜く話でザマァ要素も恋愛要素も無いかスカッとするけど

結構ご都合なので地の文は読まないでコミカライズ版で良いと思う

2020-08-27

コロナウイルスがもたらす日本人文学危機

コロナ人文学ヤバい

といっても哲学とかそういうのじゃなく、歴史学とかがヤバい

もうちょっと言うと、日本史とか日本文学とかはぜんぜん大丈夫なんだが、西洋史とか東洋史とか、要するに外国のことを調べる学問ヤバい

今はまだ大丈夫だけど、じきに破綻する。

なぜかといえば非常に単純な話で、研究を進める上で必要資料アクセスできないからだ。

歴史学根本は、オリジナル資料(=一次史料)にあたることにある。一次史料には色々な形態があるわけだが、歴史上の出来事の背景とかを実証的に調べようと思ったら、公文書館にある史料を使うことが不可欠だ。

そして公文書館というのは行政機関なので、日本国立公文書館外務省外交史料館東京にあるように、あるいはイギリス国立公文書館キューにありアメリカ国立公文書記録管理局ワシントンDCにあるように、当然ながらそれを管轄している国や地方自治体に設置されている。

そう、公文書館に行けないである

コロナが2~3年で過ぎ去り、その後はすべてが元通りになるなら、その数年を耐え忍べばいい。数年が過ぎればまたヨーロッパなり世界の他の国なりに行けるようになる。当然、歴史学も元通りだ!

でも残念ながら、中東諸国の割安の航空券ヨーロッパ渡航できる日々は、もう戻ってはこないかもしれない。航空券が割高になるだけではなく、全世界的に航空産業が縮小し、これまでであれば容易にアクセスできていた史料アクセスできなくなるかもしれない。

明治維新以降、政府が雇ったお雇い外国人たちによって、ランケに始まる近代歴史学日本に持ち込まれた。だが初期の日本歴史学はあまりにお粗末なものだった――現在の水準からすれば。

オリジナル史料を見ずに、西洋人の書いた歴史書を読んでそれを日本語で紹介して論文を書き、吾は教授でございと偉そうな顔をしている。英語フランス語ドイツ語の文献だけを読んでヨーロッパ史全体を講じるなんていう無謀なことが平気でまかり通っていた。

けれど、そのような稚拙な「論文」も必要だったのだ。日本歴史学が独り立ちするためには。

やがて、それらの先人たちの業績を踏み台にして、きちんと史料集(=オリジナル史料を集めてまとめた本)にあたって論文を書く人や、英仏独だけではない色々なマイナー言語習得して研究する人が増えてくる。そして、交通技術の発展に伴って海外旅行安価になるにつれ、国外文書館アクセスして論文を書く人が増え、英仏独以外の言語を学ぶ人が増え、留学して現地で学位を取る人も増え、日本歴史学レベルはどんどん上がっていった。

2000年代から2010年代にかけての日本歴史学界で生み出された外国研究レベルの高さは誇るに値する。もはや横のものを縦にしただけではまともな論文とは見做され得ない。現地の言語を読めることが最低条件で、その上でどのようにオリジナル面白い研究成果を積み上げるか。多くの研究者たちが競うように優れた論文や著書を生み出してきた。

そこをCOVID-19パンデミックが直撃したのだ。

留学の予定も史料収集計画も、すべてが白紙になってしまった。

分野によって違うと思うが、外国史を学ぶ者は多くの場合修士課程博士課程で留学をする。これは現地で史料収集したり、現地で言葉勉強したり、現地の研究者と触れ合ったりするきわめて重要プロセスで、修士卒ならともかく博士号を獲ろうと思うなら避けては通れない。多くの研究者はだいたい1年から3年くらいの留学を経て、外国歴史に興味がある若者から若手の歴史研究者へと成長する。

COVID-19直撃世代は、この留学経験を持てない。彼らは外国研究者として足腰を鍛える機会を奪われることになる。

2~3年でコロナ禍が終熄するなら、この世代が数年間のハンデを背負うだけで済む(たとえば、留学することな博士課程の年限が来てしまったとか、在学を引き伸ばす羽目になり学費が余計にかかったり就職市場に参入するのが遅れたとか、せっかく学振DCを取ったのに海外調査をすることな任期が過ぎてしまったとか、そういう悲劇が量産されることだろう――外国研究者は学振研究費のかなりの割合出張費に充てている)。

けれど、コロナ禍が終熄しなかったら、あるいは終熄後に海外調査ハードルものすごく高くなってしまっていたら、日本外国研究は大きな打撃を受けるだろう。

そりゃ、留学終えてる組は今すぐに困るってことはない。彼らはもう現地語ペラペラだし、これまでの現地滞在史料たっぷり集めてるだろうから、当面はそれを消化しながら外国研究者とオンライン会議すればいい。

でも、これから留学しようとする人たちは、現地に長期滞在して外国能力を鍛える機会を奪われ、史料を集めることもできず、中途半端研究能力しか持てないままに博士課程を終えざるを得ないことになる。

もちろん、先行世代よりマシな点もある。デジタルアーカイブの発展によって、従来は現地の図書館に行かないと見られなかった古書や古新聞が自宅にいながらにして読めるようになった。中には所蔵している史料ウェブで見せてくれる親切な公文書館もある。外国雑誌だってオンラインで入手できるし、何なら研究書をkindleで読んだっていい。そういえば友達ドイツ語学術書kindle版で引用していた。

から研究の水準が明治時代に戻るということには、おそらくならない。

ただし、その方向性限定される。

どのような種類の史料必要かは、結局研究テーマに左右されるのだ。もしも「ドイツにおける日本人のイメージ歴史」を調べたかったら、古書や古新聞を徹底的に調べればそれでいい。けれど、「1960年代における西ドイツ政策決定過程」みたいなテーマを扱おうと思ったら、公文書館史料を見なければお話にならない。

現代日本で考えてみればよくわかる。「安倍首相メディアでどう扱われているか」と「安倍内閣の内側ではどんなふうに物事が決められているか」とでは、立論に使うべき資料全然違う。前者は新聞ネットを見ればそれでいいが、後者情報公開請求必要だし、『朝日新聞』や『週刊文春』だけを見て後者を論じたら手抜きだと謗られるだろう。

そして歴史学とは「昔のことなら何でも扱う学問」であり、内部には表象を論じる研究から外交政策を調べる研究者まで色々いるのだが、後者のような人たち――つまり研究のために文書館史料必要とする人たち――の研究はずいぶんやりにくくなるだろう。外国研究において、思想史文化史古代史の割合が高くなるかもしれない。

(いやでも、ガチ思想史文化史をやろうと思ったら文書館史料を見ないといけない局面も割と出てくるので、思想史なら文書館行かなくてもいいでしょ、という話にはならないんだよな……明治時代知識人留学先の国に出かけてその国の文書館史料使って明治期の思想についての本書いた人とかいからな……逆にある程度昔の外交史だと関係する史料ほとんど翻刻されてたりするし……)

逆に、先行世代よりも悲惨な点は何か。

それは研究レベルが上がってしまたことだ。

ネット上で読める範囲古書や古新聞だけを史料として使って「18世紀におけるドイツ諸邦の外交」みたいな研究をまとめたとして、明治時代ならこんな多くの一次史料を使うなんて素晴らしい研究だと大絶賛され東京帝大の教授になれるかもしれない。でも現代では、研究レベルが上がってしまった現代では、「新聞しか見てないじゃん。文書館史料使ったの? え? 使ってない? レベルいね」と一蹴されてしまう。論文英訳なり独訳なりして海外ジャーナル投稿しても、それなりのレベル雑誌からは軒並み落とされるだろう(というか、国内でも有力学術誌の査読を通過できるとは思えない)

ふんだんに文書館史料を使う質の高い研究に慣らされてしまったら、今更横のものを縦にすれば教授になれていた時代研究水準には戻れないのだ。

ハードルを下げる?

外国最先端研究成果がワンクリックで手に入るこの時代に?

つい去年まで史料調査のために渡航するのが当たり前で、今アラサー以上の人たちは研究水準が高かった時代を身を持って知っているのに?

コロナ禍の影響が数年で収まるのなら、業績の不足で苦しむのは直撃世代だけで済む。だが、もしもコロナ禍の後遺症が何十年も続くのであれば、外国史を研究する歴史家たちは困難な撤退戦を強いられることになるだろう。

それはより史料入手の容易なテーマへの撤退戦であるかもしれないし(政治史ハードルが高いから、表象歴史とかを研究しよう)、より史料入手の容易な国への撤退戦であるかもしれない(○○国と比べて××国の方がデジタルアーカイブが充実してるから、○○史じゃなくて××史をやろう)。

ともかく、これまで日本歴史学が積み上げてきた多様性は、徐々に失われていくことになるだろう。

日本外国研究にとって、冬の時代が迫っているのかもしれない。

まあそうは言っても史料さえどうにかなれば研究はできるので文化人類学記述言語学よりはまだマシ。これらの学問では現地に長期間滞在して現地人の間に分け入って調査する必要があるので、現在レベル渡航制限が長続きすると文字通り危機に瀕する。これらの分野では伝統的に外国に関する研究が盛んで、オセアニア島国アフリカの奥地で調査してきた日本人が何人もいるのだ。今後、外国舞台にした文化人類学記述言語学は消滅し、国内対象として細々と生き延びるほかなくなるのかもしれない……

(まあ、国内伝統文化方言を保存するために、一度外国文化言語記述するのに使っているエネルギーを全部日本に関する研究に注ぎ込むのもアリかもしれない……でもCOVID-19で次々と伝統的なお祭りやら寄り合いやらが中止になっているし、うかつに都会の大学修行する若手研究者が離島山村に出かけてお年寄りのインフォーマントと接触するのもはばかられるよなぁ……)

ブコメにお返事

日本だけの問題では無さそうなのでよりデジタル化したりオンラインで閲覧する仕組みが出来そうだけど

デジタルアーカイブの発達はうながされるだろうけど、そんなに急速には進展しないだろう。それには2つの理由がある。

第1に、単純にデジタル化はすごい大変なのだマトモな国なら行政の作った公文書は破棄されずに何十年にもわたって保管されているのが普通で、それらすべてをデジタル化するのは労力がかかるというのは納得してもらえると思う(国だけじゃなく地方自治体にもその自治体公文書集める公文書館があったりするからね。連邦制の国だと連邦レベル・州レベル・市レベル文書館が別々に設置されていたり)。優先順位をつけてやっていくほかないけど(「まずは外交関係公文書を先にデジタル化しよう。環境保護関係は後回しだ」)、優先順位の低いテーマ研究しようと思ったらそれでは困る。

第2に、困るのは外国研究者だけで、本国研究者はそんなに困らないのだ。

日本人がイギリスドイツ調査に行けなくなっても、イギリス人やドイツ人の歴史家は何も困らない。彼らは渡航制限など気にせず自国にある公文書館アクセスできる。これは日本のことを研究する日本人の歴史家にとっても同じだ。仮に外務省外交史料館から外国研究者の姿が消えたとして、いったい日本研究者になんの不都合があるのだろう?

(ここでは「外国人」と書いたが、厳密には、外国拠点を置く研究者と言った方がいいだろう。日本大学で教鞭を執っている中国人日本史研究者はなんにも困らない。逆にうっかり日本学の専門家として英米大学就職しちゃった日本研究者は大変だ。また、日本研究する歴史家がなにも困らないというわけではない。日米関係歴史研究しようと思ったら当然アメリカに行かなければいけないし、国内政治だけを研究する場合であっても、日本政府公文書管理がザルすぎるせいで重要史料日本じゃなくアメリカにあるみたいな状況もありえるので……)

まり世界的に、自国研究する研究者にとってはあんまり困らないが、外国研究する研究者はめちゃくちゃ困る、という状況が訪れると思われる。外国研究者への配慮が、果たして自国公的施設デジタル化への強い圧力となるだろうか? 正直疑問だ。

資料を集めたり読んだりするのはその国の研究者に依頼する、というのはダメなの?現地に行く必要性がよくわからなかっった。

第1に、それ本国研究者に何のメリットがあるの? お金を払ってやってもらうとして、その人件費渡航費よりも安上がりだとはとても思えないんだけど…

第2に、史料の山に埋もれて色々探していく中でお目当ての史料を見つけるコツとか時代ごとの史料の特徴を見分ける目とか崩し字の読み方とかそういった歴史家としての技倆が養われるので、単純に他人に任せればよいという話ではない(「時代ごとの公文書形式の違い」みたいなのも当然論文テーマになるけど、これ書くためにどのくらいの史料読む必要があると思う?)。

ていうか、なんか勘違いされてるフシがあるけど、読んだ史料が全部研究に使えるわけじゃないからね。目録面白そうな史料があったか地方文書館に足を運んで閲覧してみたけど期待ハズレで全然使えませんでした、とか、膨大な史料の山を探しまわってようやく使えそうな史料の一群を見つけました、とか、何気なくパラパラめくってた史料の片隅にさり気なく重大なことが書いてありました、とか、そういうのあるあるなので。お目当ての史料だけ外人コピーしてもらえばいいじゃん! なんて夢物語しかない。

第3に、そもそも論としてなんで自分研究オリジナリティの源泉たる史料の入手を現地人任せにするのか。現地の文書館に通って現地人がちっとも注目してないけど重要史料を発掘したなんてこともあるわけだけど、そんな史料を現地の研究者にコピーさせられるわけないだろ、常識的に考えて……論文で発表するまで史料存在をひた隠しにするわ……(現地人が自力でたどり着く分には止められないけど、わざわざここにこんな重要史料がありますと教えてさしあげる必要はどこにもない)

日本史であっても一次史料海外にある日本キリシタン史では、史料アクセスハードルが以前から言及されていたのを思い出した。

なおアジアアフリカの旧植民地ではそういう状況がデフォルトの模様。日本史研究する日本人の歴史家は日本国内研究を完結させられる余地があるけど、インドネシア史を研究するインドネシア人の歴史家がオランダに行けませんとか、インド史を研究するインド人の歴史家がイギリス(ryとか、台湾史を研究する台湾人の歴史家が日本(ryとか、そういうのはマジで研究に支障が出るよなあ……

そもそも論だが、「日本人が」イギリス政治史とかドイツ経済史とかを研究する意義が不明。「現地の研究者に任せる」だと何故駄目なのか?

それな! ぜひ同じことをドナルド・キーンロナルド・ドーアケネス・ポメランツイアン・ニッシュJ・ヴィクター・コシュマンブレット・ウォーカーにも言ってきて!

2020-08-20

anond:20200820192040

悩むときは書かずに地の文描写する。「はっ」とか「ふっ」とか、読んでると面白なっちゃうから

2020-08-07

anond:20200806124301

天気とか情景の描写ナレーション (語り) であって、その人物モノローグ (思考) とは違う

(一人称小説だとナレーションモノローグが両方とも地の文に出てくることもあるし、ナレーションしかないこともある)

たとえば語り手のキャラクターが『暑っ! 最悪』と思ったときにそれをそのまま地の文に書けばそれはモノローグになるし、「『暑っ! 最悪』と僕は思った」みたいに書けばナレーションになる

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