はてなキーワード: 白いシャツとは
昨日かその前くらいに、同級生だった女子が性転換したと聞いて、当時裸を見られてたと思うと気持ち悪い、みたいな記事を読んだ。もしこの人が、私みたいな男女どちらも恋愛対象な女に着替えとか見られてたらどう思うんだろうと興味深かった。まあおそらく気持ち悪がられる気がする。
メインの話はこちらで、着替えを見るのは楽しい。中高女子校だったので、週一で着替えを見られた。最近大学で健康診断があって新鮮な女子の着替えを拝めて眼福だった。かっこいいスポーツブラ、レースのついた正統派なワイヤーブラ、ユニクロのシンプルなやつ、一番好きなのは上に白いシャツを着てて中のブラが少し透けてるやつ。自分の通っていた学校は女子校だからといって全部脱いじゃえみたいな人はほとんどおらず、隠せるなら隠しながら着替える人が多かった。奥ゆかしい女かわいいなあ〜〜!!!全部脱ぐ女もかわいい。あとは制服の着る順番が違うのが面白かった。体操服から着替える場合、私はズボンを脱ぐ時に隠したいからスカートから履いてたが、汗拭きシートで拭きたいから、上から着替える人もいた。着替えながら疲れたね〜とか話してる同級生もかわいかったな。健康診断で着替えながら話してる女子を見て懐かしく思った。本当に女性ってかわいいな〜〜
やっほ〜!皆さんこんにちは!!
私ですか?
いやね、昨日ちょっと飲みすぎたんですよ。
結論から言うと「好きな人にフラれようとしたのにそうしてもらえなかった」んですね。
彼のことは便宜上Aと呼びましょうか。
で、私その間2年間遠方に住んでたんですね。
その間に結婚まで考えた彼氏ができたりしたんですけど。色々あって破談になったり。
彼氏がいた期間中も駄目だなーと思いつつ、うっすらAのことは好きでした。
まぁAはAでその頃には彼女ができてたんで、一生懸命考えないようにしてたんですけど。
(戻ってくる前に2週間ホテルで過ごしたりして対策しました。念の為。)
実家に帰ってきてから2ヶ月くらい不要不急の外出をせずにいました。
あつ森やったりリングフィットアドベンチャーやったり資格試験受けたり。
でもやっぱり家族以外の人間にほとんど会わずにいると人恋しくなるもんで。
友人にそう話したら「マッチングアプリで彼氏探したら?」と言われたんです。
その友人もマッチングアプリで出会った彼とよろしくやっているそうで。幸せになれよ。
まぁ私も29だし?男の一人や二人作ってそろそろ結婚すっか〜?
かーっ出会ったキッカケがマッチングアプリって親はどんな顔すんだろうなー!つって、
完全に良い男見つける気満々だったんですよ。
実際何人かとはメッセージのやり取りをしたり電話したりもしました。
でもねー、どんな人と話してこの人だったらどんなところにデート行ってーとか考えてても、
それに気づいたとき、こう思ったんですね。
「これはもう1回Aにフラれないと駄目なんだ」って。
もう1回っていうのはお互いフリーだった時期に1度告白して玉砕してるからなんですけど。
Aが彼女と別れて私を選んでくれるなんてことは1ミリも期待していませんでした。
彼女さんのことを私は知らないけど、お互いを選んで一緒になったということには間違いないでしょうから。
だけど、自分の中の恋心に蹴りをつけないと前に進めないなと思って。
だからAにとどめを刺してもらわないといけないと思ったんです。
Aとは住まいがそんなに離れていないので、
色々落ち着いたら飲みに行きたいねーって話したりしてたんですけど。
それが昨日だったんですね。
私が勉強していた資格試験が終わったのと、そろそろ外食もご時世的にはセーフになったかなということで。
(一応店は換気のシステムがしっかりしているところを選びました)
この日のために通販しまくったコスメで自分を可愛くしていきながら、
終わりを迎えようとしているカップルの、それでも彼を繋ぎ止めようと健気に努力した女性を描いた素敵な歌。
私も「自分でできるいちばんかわいいわたし」になって会いに行こう、それで全部終わらせようと思いながら化粧をしました。
で、Aと会って、しこたま飲んで、2年分色々話して、楽しい時間を過ごして、
帰り際、「改めてだけど、お帰り」って言ってハグしてこようとしたんですよ。
そういうことをサラッとしちゃう人なんですよね。好き。
思い出せ、夜な夜な布団の中でフラれるための言葉をイメトレしたことを!
こんなことをお願いするのは申し訳ないんだけど、もう1度フッてください。
そしたら黙っちゃって。すごく悩みながら。
「1ヶ月待ってくれない?」
もう、もうね、私は完全にフラれることしか考えてなかったんです。
あとは天地がひっくり返ってもありえないだろうけど、彼女とは別れるから付き合おうって言われるとか。
でも答えはそのどちらでもなくて。ていうか1ヶ月って長くない??
いや私も普通に言いましたけどね。「1ヶ月は長いよ!」つって。素で。
でもAは自分の主張を曲げなかったんで、私がとりあえず折れて。
1ヶ月待つことになりました。何を?
終バスなんてとっくに過ぎてしまっていたので歩きで家に帰って。
もう何もわからなくなって、だって決死の覚悟が肩透かし食らったわけですからね?
しかもニートの1ヶ月を舐めてはいけません。1ヶ月なんて永遠みたいなもんですよ。
だからヤケになっちゃって、道すがらコンビニで缶チューハイを買って飲みながら歩いて。
それを飲み干した頃に2件目のコンビニでもう1本買って。
どちらも度数9%のストロング系チューハイ。意味分かんないくらい飲みやすくて。
それがマズかった。
自室の床で倒れてたんですけど。あー気付いたら寝てたなー気持ち悪いーっつって。
とりあえず来てた服を脱いで寝直そうと思って履いてたジーンズに手をかけたら。
濡れてたんですね。しっとりと、でも全体的に。
あ、私おしっこ漏らしたわ。
真っ暗な部屋の中で。
立ったまま。
「あああ〜おばあちゃんごめん〜!!」って思いながら。
祖母も自分が寝ている隣の部屋で29にもなった孫娘がおしっこ漏らしてるとは思いもしないでしょう。マジでごめん。
部屋にかけてあった無実のTシャツが自分の下敷きになってました。
いやこのTシャツまだ買ったばっかりのヤツ〜!ていうか着てた服がそもそもAと会うのに備えて新しく買ったヤツ〜!!
などと思いつつも、その時点で強烈な気持ち悪さに襲われていたので、
とりあえず服を脱いで適当な部屋着に着替えて寝直しました。汚い?分かっとるわ。
数時間後に目覚めて、めちゃくちゃに吐いて、またしばらく動けなくて、
「孫の二日酔いの世話をすることになるとはねぇ」って笑われたりしたんですけど。
一緒に笑いつつ「ごめんね、孫は夜中におしっこ漏らしてその汚れた服の片付けもできてないんだよ…」
「いま部屋に戻ればそこにあるのは”最悪”を絵に描いたような状況なんだよ…」と後ろめたく思っていました。
さすがにおしっこまみれの服を祖母に片付けさせることはできなかったので、
ある程度回復してからこっそり自分で洗濯しました。床も除菌しました。
勝負服は白いシャツワンピだったんですけど、Tシャツのインクが色移りしてたんでちょっと泣きました。
とりあえず「ヤケになってる時にストロング系チューハイなんて飲むもんじゃない」という知見が得られました。
これはいいチャンス。しばらく会わなかった人の印象がちょっと変わっても問題ありません。
おしゃれをしろ、というアドバイスではありません。おしゃれは、人それぞれ違うもの。
清潔感はおしゃれとは違うものです。でも、あって損するものではありません。
Q.デブです。
A.痩せなくても清潔感は得られます。まずはティッシュで顔面を抑えて油をぬぐいましょう。
Q.ハゲです。
Q.髭です。
A.剃りましょう。
Q.服のセンスがありません。
A.白いシャツに黒いズボンを履きましょう。靴は黒の汚れが目立たないスニーカーでいいです。
A.ジャストサイズを買ってください。買えなくても、肩のフケを払ってください。
Q.似合う髪型がありません。
A.全部剃りましょう。剃るのが嫌ならトリートメントをしてください。自然な髪のツヤを目指してください。ワックスは癖付けのみで、べたつきは不要です。
Q.顔が疲れて沈んで見えます。
A.女性向けの日焼け止めクリームで、白、もしくはピンク、紫のタイプのものを使ってください。下地効果やトーンアップと書いています。コントロールカラーの役割をしてくれるでしょう。
Q.バーコードが作れるくらいの髪の毛はあります。どうしたらいいですか。
A.すべて剃ってください。
A.眉毛だけは描いてください。女性は眉毛の量が少ない、または隙間があったりします。そこを埋めて、眉毛をしっかり作ればそれだけで、ジェンダー問わず、しっかりとした顔の人になります。眉毛は男性にも言える話で、瞼の上にちょんちょんとある毛などは処理してください。整え方がわからなければ、6mmほどに切り揃えてください。
無色でも色付きでもいいのでリップクリームを塗ればよしです。唇の非乾燥具合は必須です。
Q.ロン毛です。
A.男性でも女性でも、ちゃんと梳いて、乾燥をしないように、それでいてべたつかないトリートメントでツヤをつくり、一つにまとめましょう。
Q.毛が多くて扱いに困っています。
A.髪の毛が広がる人は少し伸ばしたら重さで落ちてくれます。それと鼻毛に気を付けてください。
A.病気なら病院に。そうでなくて汗臭いとか、もろもろに関しては、まず毎日風呂に入って石鹸を使うこと。それから躊躇なくドラッグストアの香水を使いましょう。石鹸の香りでいいです。
Q.自分ではよくわかりません。
A.毎日出かける前に鏡を見てください。いたるところで映り込んだ自分を見てください。寝ぐせ、襟、インしたシャツ、靴。毎日何回も見てください。
あとは爪をみてください。ネイルなどをしないのであれば、短く切り揃え、黒ずみが無いように心がけてください。
Q.清潔感はあると思うのですが、電車で隣の人に避けられます。
A.はてな匿名ダイアリーをいますぐ閉じてください。
パーカー、Tシャツ、ジーンズ、バックパック。 これは思い出しやすい大学生のイメージです。
しかし、白いシャツ、黒いズボン、スカートを持って学校に通う生徒もいます。 彼らはタイの大学生です。
タイの街を歩くと、大学生が制服を着ているのをよく見かけます。 制服は学校の特性を表してみせる傾向があり、学校によって異なることが多いですが、タイではそうではありません。 ネクタイ、バッジ、ベルトに刻まれたマークのみが異なります。
タイが位置する東南アジア諸国は共産党の支配下にありましたが、現在、社会主義の名残があるベトナム、ラオス、カンボジアは義務的な学校制服政策を実施しています。 北朝鮮は、東南アジア諸国を除いて、そのような政策を持っている唯一の国です。 民主主義国の中でタイの大学生は、制服が義務化されている唯一の学生です。
タイの人々は、制服を着ると誰もが平等であると信じています。 彼らは学校に行くときはいつでも差別から抜け出すことができ、シャネルやグッチのような高級品を着たり、とんでもない高級車を運転していても、学校の制服を着ています。 しかし、同時に、制服は「幸運の象徴」です。
タイでは、「ユニフォーム」は人々のアイデンティティと地位を明らかにします。 制服を着ている人のほとんどは収入と教育レベルが高く、学生の制服も例外ではありません。 彼らにとって、ユニフォームは「平等」を保証し、同時に「見張り」の意味を受け入れます。
マナーや規範を高く評価するタイの文化は、タイの大学生に制服を着させるもう一つの理由です。 彼らの将来の社会における多くの規範と基準に従うために、彼らは最初にユニフォームを着るという単純な規則を守るべきです。 また、タイ人は制服を着ることで、若者は他人を尊重し、感謝する方法を学ぶと考えています。
タイ調査研究機関によると、バンコクの学生の94%が学校の制服が必要であると回答しました。 さらに、彼らの71%は、授業の当日は制服を着るべきだと答えました。
FHNWの交換留学生であるNuii Patrapan Sangsongsuk氏は、「私は個人的にはユニフォームコンセプトが本当に好きです。すべての学生を同じ見た目にしてくれますから」と語ります。「学生が富裕層の生まれなのか貧困層の生まれなのかにかかわらず、みんな同じ制服を着ます。また、破れたジーンズなどように不敬を象徴するような、学校では不要なファッションを防ぐための優れたシステムです。
しかし、誰もがそれに同意したわけではありません。 2009年と2013年に、チェラロンコン大学とタマサート大学の学生は、制服に反対する動きを巻き起こしました。 彼らは強制的な学校制服政策に反抗し、自治と人権の侵害だと主張しましたが、結局は失敗に終わりました。
https://web.fhnw.ch/plattformen/blogs/journalism/2017/02/03/uniforms-in-university/ より機械翻訳+修正
私もそうなんだが、服が好きすぎて、買いすぎて、多すぎて、結果クロゼットからはみ出したり、買った服を忘れて似たような服を買ってしまったり、クリーニング代が異常にかかったり、にもかかわらず毎日着る服がないと悩んでしまう、など、楽しいどころかイライラしている人ってけっこう居ると思う。
ファッション雑誌ではたびたび「少ない服で着まわす」特集が組まれる。
自称少ない服で着まわしている一般人が有名ブロガーになり、本なんか出したりする。
でも私こういうの見るたびいつも思うんだよな…
「みんな制服みたいに同じ服ばっかやん!!」と。
殆どが無地だがとくに、柄物=ボーダーTシャツ 率の高さには目を見張るものがある。
私はボーダーはあまり好きじゃない。みんな着てるし太って見えるし「ボーダーを着ている主婦はだいたいダサい」という説も根強くあるのになぜミニマリストはボーダーなのか。ダサいと思われても別にいいのか。そもそもダサいと思っていないのか。
あと困ったことにミニマリストの二番目の定番柄物=花柄 も、あまり好きじゃない。
一番好きなのは動物柄であるが「動物柄をアクセントに着こなす」なんてミニマリストは見たことがない。
無地の話に戻る。これもまた一辺倒で
・黒か紺のパンツ
・ジーンズ
・黒か紺か白のスニーカー
・黒のパンプス
・黒か紺のダウンジャケット
こんなところだろう。
素材は(自称)上質な「綿」「麻」が殆ど。どっちも上質なくせに素材の特性ですぐシワシワになるから、アイロンかけ必須だが、服を選ぶ手間は嫌だけどその手間はいいのだろうか。とくにチノクロスはいくらアイロンをかけても、長時間座るととても汚いシワが出来るので私はほんと嫌いなんだが、ミニマリストにとってはそのシワすらファッションなのだろうか。
あとここからが本題というか、大事なところなんだが、私は猫を買っているので、黒と紺は着ないと決めている。
ダウン(ナイロン)みたいに毛が付かない目立たない素材ならともかく、綿と麻はもちろん、ウールみたいに、とにかく猫の毛が目立つ素材の黒や紺の服はまず買わない着ない…この時点でもうミニマリストの仲間入りは出来ないのである。
ちなみにグレーだったら猫の毛が目立たないから唯一好んで着られるのだが、なぜかグレーはミニマリストには不人気、な、気がする。
だいたいそんな、すぐシワシワになる綿と麻しか持ってなくて、それで仕事に行っていいのか…オフィスカジュアルはこのさい無視か。いやそもそもシワシワでも可能な職業にしかつかないのか?
あと結婚式とか呼ばれたらどうするんだ。レンタルか。紺のスーツでシワシワになるのか?とか色々考える。
話は変わるようであるが、ドラマ「家売るオンナ」シリーズが大好きなのだが、第一話から、イモトアヤコ演じる白洲美加のファッションの可愛さに衝撃を受け、そうだ…私はこういうラブリーな服がとても好きだったんだ…とあらためて気がついた。20代か、せめてイモトと同世代くらいならすぐにでも取り入れたいのだが、残念ながら少々年をとっているもので、そのまま同じ服は着られない。
しかしそれでも幾つになってもラブリーを取り入れた服を着たい私が、ミニマリストになるにはどうすればいいのだろう。
雑誌の特集もブロガーも、上記のようなもはや制服と化した服しか着まわしてくれないもので、参考にならない。
とくに夏は、クリーニングいらずで涼しい綿や麻をメインに着たいと思う気持ちはよくわかる。が、ミニマリストだって、洋服が大好きだからこそ一生懸命洋服のことを考え、増やしたくない!でもおしゃれに見られたい!と思っているはずなのになぜ、制服化してしまうのだろう。
だって本当に服に興味が無い結果少ないなら「いかにも昔流行りました」デザインの服でも、何も気にせず平然と穴があくまで着るはずだ。汗を吸うとか防寒とか、衣類本来の目的さえ達成できれば他はどうでもいいのである。うちの兄のことだが。
服が大好きなのにもかかわらず、ミニマリストの間で制服化されてしまった服しか着られなくなるのも哀しいものだ。
きっとそれは「少ないモノで暮らしたい」「本当に自分が好きでおしゃれだと思う服を着たい」を両立するのが難しいことの表れなのだろう。
どなたか、ラブリーで女子力高い、だけどアラフォーが着ても大丈夫な服を、少ない量で着まわしているブログをやってもらえないだろうか。有料でも見る。
もしくは出版してくれないだろうか。5千円でも買う。
大学の同期と久しぶりに集まった。
それぞれの専門領域は違えど、自然と惹かれ合い、心許せた選りすぐりのクズどもだ。はたから見れば完全にオタクで冴えない奴ら。ずいぶん冷ややかな目で見られもした。それでも俺たちは気にしない。己の関心事にのみ集中する。
舗装のされてない路地を進むと、低い長屋が連なっており、ひときわボロい一軒屋がパーティー会場だ。
建て付けの悪い引き戸を強引に開ける。陽気なアロハシャツを着た男が、ヤニで変色した歯をむき出した満面の笑みで迎え入れてくれる。氏の大学の頃から薄くなり始めた頭髪は金色に染め上げられており、思いのほか似合っていた。
なんだかベタベタしてたり、砂っぽい床を踏みしめながら細長い部屋を奥へと進む。懐かしい顔ぶれだ。
台所で火のついたタバコを咥えながら包丁を振るう男。既に犬の肉が細かく切り分けられ、大量のにんにく生姜と共にカレー鍋に投入されていた。学生時代は小汚く、くたびれた格好をしていたが、今はピンとエッジの立った白いシャツを着ている。真っ当な職につけたのだろう。
もう一人、あまりにも汚れ散らかった会場を、ひたすら清掃する男。もともと太り気味ではあった体系が、さらに倍ぐらいに肥大しており着ぐるみのようだ。こいつだけ歳下なので、集まると必ずコキ使われるというか、もはや進んで面倒事をこなす泣かせる後輩だ。
そして俺だ。学生の頃から特に変化のない男。都内に実家があるのが唯一の特徴。そのため、いまだに実家から会社に通う事がやめられない。
かくして、四人が揃った。積もる話をするでもなく、お互いの近況を確認するでもなく、カレーが出来上がり、配膳され、任天堂スイッチが用意された。
今日のために家主が買ってきた。新作。犬肉が、わりかしフツーに喰える味だった事で、俺たちの関心が一気にソレへと集中した。
64の頃に初めて出てきたコイツ。。。当時ガキ共が集まってやるタイトルと言えば、マリカー、スマブラ、ゴールデンアイ。個人的には全然やった記憶がないのだが、「フィニーッシュ!!」という、ミニゲーム終わりの女の声だけが、耳にこびりついている。おそらく名作の筈だ。
俺以外の3人はテキーラをガンガン飲みながら、これから始まる新たなパーティに期待が高まっている。ピーチ、ノコノコ、クリボー、チョロプーという、姫以外は人外という不穏なキャラクターが選定され、チュートリアルが始まる。
もう面倒になってきたので、サクッと書かせてもらおう。
感想としては楽しかった。キチンと面白いステージやモードを選べば文句なし、野郎4人で破茶滅茶に盛り上がれた。だが、要所要所に挟まれる、ちょっとしたギミック…それらがイケなかった。本作は「イケてる男女」がホームパーティーなどで、プレイする事を想定している…CMの映像を見て、俺たちはある程度予想をしていたのだが、それにしても辛いモノがあった。
具体的に書きたいとこだが、もう駄目だ…これ以上なにも書けない…既に長すぎる…
興味がある増田がいれば是非やってみて欲しい…気心の知れた仲間と集まって、ダラダラとやってみて欲しい。
ボムキングのいるステージがオススメだ。スターやコインが飛び交うスリリングなゲーム展開に、夢中になること必至。
最後に、犬肉の皮部分は分厚くてゴムチュープのようになっていて、喰えたもんじゃなかった。
そしたら、俺たちのパーティーをやり直せるのに…
一旦弱くなった雨足はやがて勢いを取り戻し、カウンターの前から身動きが取れなくなった。
心配と共に空腹も襲って来る。
しばらくして、心配をよそに弱まる雨足。
順番が逆になったが、エントランスで荷物を回収し、完全に雨が上がった夜のプールサイドに戻る。
18:00
今のうちに何か食べておこう。
典型的なベトナム南部料理といえば、お好み焼き様のバインセオらしいのだが、メニューには無かった。
そういえばH.I.Sのラウンジでもバインミーラスクを試食した。
旅の目的だったとはいえ、これほど度々「バインミー」と名のつくものを食うとは思わなかった。
グエンフエ大通りで買ったものの8倍に当たる200,000ドンというお値段に後で驚く事になるのだが、ホテル ニューワールドのプールサイドバーで食べたバインミーは繊細で上品な味がした。
と、旅行中、どういう偶然か何度も聴いた曲のインストバージョンが流れて来た。
どうしても気になる。
曲が終わるとカウンターの奥でにいちゃんが機械を弄っていて、選曲は彼がやっているらしい。
会計の後、声をかけた。
「I want remember song title, ♩rararara ra ra ra rara ~」
「Nothing's Gonna Change My Love For You.」
「それだ!」
寒さを誤魔化すように、Nothing's Gonna Change My Love For You. の歌詞を調べてみた。
表現の世界で概要をいうのも違うと思うが、歌詞の概要は以下の通り。
でも君がいれば永遠だ。
こんな想いは初めて。
夢が行きたいところに導いてくれる。
抱きしめて、触れて。君なしでは生きていたくない。
君への愛は変わらない。
僕の愛がどれだけか君は知るべきだ。
世界が変わっても君への愛は変わらない。
進む道が困難でも愛が星の様に輝き導いてくれる。
君は君のままでいい。
ありのままの君を愛している。
君への愛は変わらない。
僕の愛がどれだけか君は知るべきだ。
これから夜は長いわ、初めての想いだわ、夢の風景に導かれるわ、ここでもまたもや、ありのままを肯定されて、挙句、ベトナムの国旗よろしく星まで出て来る。
思えば昨夜、俺もまた金髪の男に金を渡し、白いシャツの少女が差し出した皮のブローチはハートだった。
ブローチは慎重すぎて手放したが、あれが本当にフェアトレードなら、渡した50,000ドンだけは誰かに届くはずだ。
夜が明ければ、ハート満載で見た目も味も甘々のミルクティーで喉を潤し、アオザイのお姉さんの美しさを絶賛して本気にはされなかったが、ベッドの上に星とハートをちりばめた感謝のメモをしたためた。
これを書いている最中にも、お姉さんが熱々のお茶を持ってきてくれる。
冷房でやられていたので心底ありがたい。
この旅では、ありのままの自分や、恋と愛の話にやたらと出会うようだ。
あとバインミー。
Good night, and good luck.
夕食のアテならある。
店の多さといい、お一人様歓迎のライトな雰囲気といい、日本で言うところの丸亀製麺の様な店だろう。
折角異国に来てチェーン店かよという人も居るだろうが、自分は食感のヌメッとしたもの以外であれば、大体において「美味い美味い」と言って食う人間であり、メンタルに不安があるこのひとり旅では、店の気軽さこそが重要だった。
Pho 24 を目指し通りを歩くと、やがてフォーならぬ、丸亀製麺ホーチミン店が見えて来た。
見知った店とはいえ、流石にここでは食わない。
しかし、日本企業のベトナムローカルメニューというのは気になるもので、店外の大判メニューを見てみる。
物の本で知ったのだが、中国で進出したラーメン店で、当初醤油ラーメンが全く売れなかったらしい。
どうも中国人感覚では、トンコツに比べて醤油スープは手抜きに感じるらしい。
おそらくは似た事情だろう、アジアにおいて日本麺の象徴はトンコツスープなのだ。
Google map を見ると、Pho 24 の目と鼻の先に統一教会があったので、まず向かう事にした。
行きすがらにテニスコートがあり、お父さんがテニスを楽しんでいる。
コートから5分も歩かないで辿り着いた統一教会は、シンとしていた。
当然といえばそうだろうが、ライトアップもない。
夜の教会を撮ったものか逡巡したが、スマホの写真に収めて、一礼した。
さて夕食だ。
Pho 24 でカウンターのメニューを見ると、なんと練乳で作るベトナムプリン、バインフランがあるではないか。
かくして夕食は牛肉のフォーとプリンという珍妙な組み合わせとなった。
実のところ、フォーの本場は北部から中部であり、南部のここホーチミンを象徴するのはフーティウらしいのだが、この際、何を言われてもいい。
直ぐに運ばれて来たフォーは、腰もへったくれも無かったが、不調を抱え不安定な食欲には丁度いい食感だった。
一緒についてくる青菜をどんどん入れる。バジルの香りが心地いい。トウガラシは一切れでエライ辛さだった。
エッジがピンと立つしっかりした固さだったが、甘さは優しかった。
それより、流石にあんまりだと思って追加注文したライム茶の方が甘い。
ホテルに戻る前に立ち寄りたい所がまだあって、それはスターバックスだ。
スターバックスに向かって歩いていると、ホーチミンに来て初めて欧米人に声をかけられた。
長い金髪を後ろでくくった髭の男。
「A little.」
嘘だ。
しかし、言わんとする事は大体わかった。
男はエストニアからやって来て、この通りで財布を落とし無一文だという。
幾らでも良いからくれと。
絶対嘘だ。
だけど笑ってしまったので、少し渡す事にした。
200,000ドン。
男は手元に折りたたんで持っていた札束にそれを加えた。
持ってんじゃんか。
「Are you came from ?」
「Japan.」
男と握手して別れた。
「Thanks.」
「Good night, and good luck.」
辿り着いたスターバックスではグリーン&ホワイトティーなるモノを頼んだ。
何が出てくるかと思ったけど、ちょっとリッチな抹茶ラテの様なモノだった。
2階席の端に陣取り、男とのやりとりを女友達にLineしていると、不意に声を掛けられた。
カードを見せられる。
どうもフェアトレードか何かで革製のアクセサリーを売っているらしい。
手を振ってもその仕草だけマイルドに無視されて引き下がってくれないし、手元のドンも多分あと1日半で使い切れないほどある。
1つ買い求める事にした。
「Thank you.」
「Good night, and good luck.」
眺めてまた逡巡した。
50,000ドン位は痛くも痒くも無いが、これが安全だという保証は?
アクセサリーにチップを仕込んで跡をつける事だって出来るかもしれない。
荒唐無稽と思えるだろうが、ここ数日で見たホーチミンの発展ぶりならあり得ないという保証もない。
明日の夜は半野外のタンソンニャット国際空港で明かすのだ、危険の仄かな香りさえ纏いたくない。
人が信じられない嫌なヤツだと思いながら、アクセサリーはスマホの写真にだけ収めて、スタバに置いていく事にした。
こんな手段を想像できるなんて、自分には犯罪者の才能があるかも知れない。
いや無理だな。
見え見えの嘘を前に「笑ったから」という理由で金を払ったお人好しに詐欺など務まる訳がない。
少し頭をよぎったのは、俺は彼女に振り回されたのか、振り回したのかという事だった。
ホテルに戻ると、夜もすっかり暮れているというのに、白い制服の女学生が車止めの前でたむろしている。
よく学生を見かける旅だな。
通り過ぎてエレベーターに乗り込むと、2組の制服がエレベーターのドアにマイルドに挟まれながら飛び込んで来た。
「ヤバイよね、私達」
「おいおい、大丈夫か?」
女学生は一瞬戸惑って尋ねて来た。
「日本人ですか?」
「そうだよ。」
「えー、なんだか嬉しい!」
「俺もだよ。」
Ground floor から1階までの僅かな会話。
「Good luck.」
それだけ声を掛けて、女学生と別れた。
まあ良いか。
やりたい事は大体やった。
部屋に戻ってシャワーを浴びよう。
ホテルに戻ってシャワー浴び、今日の顛末を旅行記に書いた後で、例の曲のMVをDLした。
ホテルのwifiで決済情報のやり取りをすべきでないので、一応レンタルwifiに繋ぎ直す。
よくよく考えれば通信業者はZTEで、これが信用できるかといえば怪しいと言えなくもないが、さすがの中国企業も共産党の指導で個人の決済情報を抜いて金をチョロまかす様な、大胆にセコイ真似はしないだろう。
DLが始まると、レンタルwifiの使用量がみるみる増えていく。
DL終了だ。
アップテンポの曲だが、今日のエンディングテーマには相応しいだろう。
画面の中に、まだ訪れていない風景や、見覚えのある建物が映る。
そうだ、曲の中に「夕立もきっと来る」というフレーズがあったが、まだ来てないぞ。
4,000年に一度の美少女の神通力も、事、天気に関してだけは通じないみたいだ。
残り1日半。
夕立で俺を振り回す事は出来るかな?
【8】2018秋、ベトナム、ホーチミン Day 4-5|4日目・5日目 Cảm ơn bạn! I had a great days. LOVE, Ho chi ming City. へ >>
二年前、私は下校途中に誘拐されました。高校一年生だった私はその日も部活が終わるといつも通り友人と学校を出ました。乗り換えの駅で友人と別れるとき、「また明日ね」と小刻みに手を振ったことを今でも覚えています。私の家は駅から遠く、しばらく歩いていくと左右にとうもろこし畑が広がります。見通しの良い閑散とした田舎道です。季節はまだ梅雨入り前、夕暮れの風に吹かれるとすこし寒いくらいです。地味なセーラー服の高校ですが、夏服は生徒たちの間でも案外評判がよく、駅の人混みに入ると自分たちが注目されているような気がして高揚感に舞い上がりました。
私はそれに全然気づかなかったです。両側の畑に目もくれず、私は淡々と道を進んでいました。私はブラスバンド部に所属していたのですが、その日の練習のことを振り返り、ああでもないこうでもないと考えを巡らせていたのだと思います。だから気配を感じた瞬間にはもう私はガムテープで口封じされていて、お姫様抱っこのように抱えられると、抵抗という抵抗をする暇もなくあっという間に白いワゴン車に放り込まれていたのです。男たちは三人。私をワゴン車に放り込んだ男はグレーのTシャツに明るい色合いのデニムという格好の腹の出た小太りの中年でした。あとの二人は髪も短く整えられ、高そうなスーツと革靴で、とても誘拐犯には見えませんでした。
私は小太りの男に座席に押さえつけられていました。そのときにはもう自分に何が起こったのかを理解していたので、口をガムテープで封じられながらも叫び続け、手足もじたばたさせて必死にもがいていました。しかし周囲に人はいません。私はそのまま連れ去られました。小太りの男はずっと私を押さえつけていましたが、ときどき顔を近づけて私の顔を味見するようにすこし舐めました。そういった行為を続けているうちに劣情を催したのか、男はもぞもぞしはじめ、私のスカートの中に手を入れて、それから下着の上から性器を撫でてきました。初めての体験に私は大混乱していよいよ全力で抵抗します。そんな攻防戦を繰り広げていると助手席のスーツが小太りの男を叱責しました。
「大事な売り物だ。それくらいにしておけ」
私の性器の上に置かれていた小太りの男の手の動きが止まりました。しかしじりじりと震えていたように思います。彼の中でのせめぎ合いがあったのでしょう。しかし数秒の硬直時間の後、彼の手は私の下着から離れて行きました。「大事な売り物」とはどういうことなのかと不安になりましたが、次に起こったことが衝撃的すぎてそんなことを考えている余裕はありませんでした。小太りの男は私に手を出すことを諦めざるを得なかったのですが、一度盛り上がってしまった劣情を完全に沈静化させることは難しかったらしく、彼はデニムパンツを一気に膝の下まで引き下ろすと、赤や黄色の混じった派手な柄のトランクスから男性器を取り出して右手でこすり始めたのです。私は目の前の光景に怯えていました。初めて見る男性器です。取り出したときにはすでに勃起していて先端の海綿体は張りに張って光沢があるほど。小太りの男は息遣い荒く、慣れた手つきで右手を高速で動かしています。助手席のスーツは大笑いしていました。私は恐ろしくて声が出ません。小太りの男が低い声でうなり始めました。すると今度は私の顔をまじまじと見つめるのです。顔は真っ赤で、血走った目で私を凝視しながら、勃起した男性器を音が出るほど強くいじっています。私は彼からすこしでも逃げようと後退し、ドアに体を寄せます。そして彼は果てました。びゅっと音を立てて飛び散った白濁液はスカートを汚し、プリーツにとろりと入り込みました。激しい勢いで飛んだ白濁液の一部は私の頬にもかかり、重力を受けて顎まで垂れていくと大粒の雫となり、ぼとっとスカートの上に落ちました。頬にはかたつむりの通ったようなぬめぬめした跡が残り、私はそれを手の甲で拭くこともできず、ただじっとしているしかありませんでした。助手席のスーツが身を乗り出して、小太りの男の頭を叩いて叱っていましたが、同時に彼は腹を抱えて笑っていました。
短時間のうちに大きなショックを受けた私は心がからっぽになり、もはや抵抗の気持ちはなく、この状況を受け入れて順応しようとしていました。うとうとしながら車が山道に入っていくのを見ていました。そしていつの間にか眠ってしまいました。
助手席のスーツに起こされました。すでに日も落ちかかっていて、あたりの状況から山奥だとなんとなく察せられました。目の前には無機質なコンクリートの大きな建物があります。といってもワゴン車の中からでは張り巡らされた有刺鉄線付きの頑丈で高い壁と狭い入り口の奥にそれらしき建物が見えるだけでしたが。周囲は鬱蒼とした木々ですが、研究所の周りだけは舗装されていて異様な雰囲気があります。狭い入り口は三台のカメラで監視されていて、後からされた説明によると、壁には隠し機能として機関銃が配置してあり、不審者が発見された場合、システムが起動してオートで射殺されるようです。私たちが脱走しないようにという牽制の意図もあるようでした。
白濁液で汚れていたはずの私は起きたときにはきれいになっていました。ワゴン車の認証が済むと、狭い入り口の鉄柵が開き、するすると中に入って行きました。中はかなり広く、外から見えた以外にも区画ごとに大小いくつもの建物が立ち並んでいて、さながらそれはひとつの町といったものでもありました。居住区画やら実験区画やら開発区画やら、他にも私が最後まで立ち入ることが許されなかったエリアなどいろいろあります。
ワゴン車は敷地を通り抜け、一番奥にあった二階建ての比較的こじんまりとした建物の前で止まりました。車を降りるように命じられて、私はがくがくした足を何とか動かし、ドアを開けます。一歩外に出るとそこが山奥だということは空気でわかりました。それに高い壁に覆われてはいても、高く育った木々の青々とした葉が残照の中で揺れていました。小太りの男が私の腕をつかみます。
「来い。こっちだ」
そういって小太りの男は私の腕を力強くつかみます。私は声を振り絞り、一人で歩けるといい放ちました。助手席のスーツと運転していたスーツの二人は先に建物の中へ入って行きましたが、私のことを振り返ることはありませんでした。私はすでにその状況に順応しかけていました。まるでこれが生まれてからずっと毎日欠かさず繰り返してきた当たり前のルーティーンであるかのように。
案内された部屋に入ると、そこには高そうな木製のデスクで書類を睨みつけている男がいました。片桐さんと呼ばれる四十代の男は、洗いざらしの白いシャツにベージュのハーフパンツ、足元はサンダルといった格好で、胸元には金のペンダントが重く光り、両腕には大きな腕時計が巻かれていました。
「片桐さん、連れてきましたよ」助手席に座っていたスーツが半笑いでいいました。
片桐は私をまじまじと見つめ、何度かうなずき、それから一言「合格」といいました。そしてすぐ元の仕事に戻り、その部屋にはもう自分一人しかいないといった様子でした。三人の男たちからは安堵のため息が出て、何が何やらわからない私もなぜかほっとしていました。なぜだかわかりませんが、これで終わったと思ったのです。もちろんこれは始まりにすぎません。私はこの研究所に二年間監禁され、実験されることになるのですから。男たちが部屋から出ようと踵を返したことに気づかずぼうっとしていると、すぐ後ろに控えていた小太りの男に腕をぐいと引かれました。私を連れてきた三人とはそれっきりになりました。運転席と助手席にいたスーツはその建物を出たっきり(彼らはタバコを吸いに行ったようでした)、小太りの男の方は私を居住区画の担当者に引き渡すと、私の顔を見下ろしながら舌打ちをしましたが、それが最後でした。
私の部屋には二段ベッドと五段程度の安作りの棚が窓際に置いてあるのみでした。二人部屋ということですが、私は当初一人で生活していました。居住区画のスタッフや警備員は十分な数いましたが、私の担当は田中と名乗る三十代の痩せぎすの男でした。もちろんそれが本名なのかどうかは私にはわかりません。こんな言い方もなんですが、田中さんはいい人でした。脱走した今となっては、管理責任を問われて田中さんがひどい目に遭っていないかが心配です。私は田中さんになぜこんなところで働いているのかと聞いたことがあります。そのとき田中さんはとても辛そうな顔をして、しかし自嘲めいた笑いを浮かべながら、仕方ない、仕方ないと繰り返していました。
実験体(私たちはそう呼ばれていました)は特殊な衣服を与えられました。簡単に説明すると簡素な白いワンピースなのですが、二つの乳房の位置がくり抜かれ、股の間に深いスリットが入っているものです。私たちは下着類を身につけることを許されていなかったので、手で押さえでもしなければ歩くだけで陰毛がちらちらと見えるような構造になっています。初めての朝は部屋まで田中さんが来てくれました。初日だということで施設を一通り案内されました。田中さんは私のことを日本の救世主だといいました。もちろん私は冗談だと思って聞いていたのですが、後にこの言葉が本当だということがわかります。いえ、正確に言えば、彼らが本当にそうだと信じているということが私にも了解できたという意味ですが(もちろん私は彼らの計画を馬鹿げたものだと思っています)。荒唐無稽な計画は思ったよりも大規模なもので、私も何人かの国会議員と会ったことがあります。研究所はその計画の要であり、極めて重要な役割を担っているようでした。
私たちの使命は実験体として協力することです。実験区画には体育館のような開放的な建物がいくつかあり、午前と午後で場所を変えて異なった実験を受けることになります。二日目には私も実験に参加させられました。ひとつの建物に十人程度の女の子たちが収容され、Xの柱に手足を縛られ、乳首と女性器にローションが塗られます。女の子たちはほとんど抵抗もせず何本ものコードが繋がったヘッドギアをさせられていきます。実験のスタッフは装置を管理する技師の他に発動者と呼ばれる私たちの体を刺激する男がいました。ひとりの女の子に対して技師と発動者のふたりという割り当てになっています。大人の男ふたりだけでも私たち女子高生を思い通りにするには十分だったのでしょう。
「新顔だな?」私の担当になった発動者がいいました。
「はい」
「そうか。なら、慣例として説明しておこう。きみは昨日誘拐された……」
「一昨日です」
「そう、きみは一昨日誘拐された。なぜだかわかるか」
「いえ」
「そんなことありません」
「きみはとてもかわいいよ。そして我々にはきみのような美少女が必要なんだ。もっと具体的にいうと、きみたち美少女の絶頂エネルギーがね」
「きみはまだ知らないだろう。この日本が今まさに未曾有の危機に直面しているということを……。もっとも、《未曾有》すら読めない国会議員もいたがね」
「はあ」
「韓国と北朝鮮は水面下で手を取り合っている。両国はいずれ和解ムードになり、日本の一般大衆も知るところとなるだろう。だが、もうひとつ重要な事実がある。韓国と北朝鮮が連携して極秘に開発しているという新時代の超兵器だ。その兵器の詳しいスペックはわかっていないが、様々なデータから概算すると、日本列島の半分が数時間のうちに消滅してしまいかねないほどの火力なのだ。我々はこのような危険極まりない隣人を持ちながらただ黙って見ているだけでいいのだろうか。無論それはありえない。とある国会議員が中心となり秘密結社が作られた。そして結社の肝心要が、東大の優秀な科学者たちを引き抜いて立ち上げたこの研究所であり、誘拐されたきみたち美少女なのだ。東大の頭脳が精妙な理論と隣国を上回る兵器を作り上げ、きみたち美少女には兵器を動かす力になってもらう。簡単にいうとそういうことなのだ。わかってくれたかな」
「あなたたちは狂ってる」私はもがきましたが、Xの柱に両手両足を縛られていました。
「きみは国のために命をかけたいと思わないのか?」
私は男と数秒睨み合いました。男は視線を外してあたりをうろうろしながら話を続けます。
「まあいいだろう。きみくらいの年齢の少女にわかるはずもない。あまりにも現実離れした話だからな。しかし事実は事実。我々は朝鮮半島の超兵器に対抗する兵器を完成させ、朝鮮半島を消し飛ばさなければならない。そうしなければこの国の未来はないのだ。きみにも愛する家族や恋人がいるだろう? きみが力を貸してくれなければ、いずれきみの愛する人たちも朝鮮半島の超兵器に殺されることになるということだ。ふふふ、きみに拒否権はないよ。体は素直だからね。これが何かはわかるはずだ」
発動者は技師から手渡された器具を私に見せました。それは長い取っ手があり、先端は丸く、スイッチを入れると振動するという機械でした。
「なんだ、わからないのか。うぶな娘だ」
男は私の前まで来てしゃがみ、陰毛を撫でてきました。ワンピースの股間は元から裂けていて、Xの柱に縛られた時点で私の性器を守るものはもう何もありません。男の手は陰毛、クリトリスへ、そして膣と順々に撫でていきます。野卑な性的関心というよりも整備士の技術的関心といったようなもので、人差し指にローションをつけて調べるようになぞっていきます。
「んっ、んっ」
「どうした、感じるのか?」
「感じてなんか……」
ゔぃいいいいいんという音を立てて機械が振動しはじめました。発動者が機械の先端の丸い部分を私のクリトリスに軽く当ててきます。技師はヘッドギアから送られてくるエネルギーをコンピューターでリアルタイム観察しています。
少しすると周りの実験体たちから喘ぎ声が上がり始めました。顔を真っ赤にして声を出さないように頑張っている子もいれば、逆に思いきり叫んで全てを解放している女の子もいます。
「いや、やめて」
私は懇願するようにいいました。しかし発動者は答えませんでした。機械を様々な角度から異なったリズムで当てるなどの試行錯誤は研究者然としていて、なるべく効率的に私を絶頂に導こうと真剣に思案しているのが見て取れました。私が我慢強かったのか、しばらくすると発動者はおかしいなといった様子で機械のスイッチを止めました。今度は私の後ろに立ち、抱きかかえるように両手を回して乳首をつまんできました。私は巨乳ではありませんが、それなりに胸はある方です。揉んでいくうちに発動者も気を良くしたのか耳を舐めてきました。
「なるほど」
発動者は私の耳を集中的に舐め始めました。
「いや、耳は、耳はだめ」
体は熱を帯びてがくがく震え、だんだん意識がぼんやりしてきました。頭が熱い。死んじゃう。性器がじゅくじゅくに濡れているのがわかります。攻め時だと見たのか、発動者はふたたび機械のスイッチを入れ、クリトリスに当ててきます。ゔぃいいいいいんゔぃいいいいいんという音に私の思考は飲み込まれ、自分が自分でなくなるような、真っ白な世界に飛んで行ってしまいそうな……。
技師がOKサインを出しています。私の絶頂エネルギーが閾値を超えて観測され始めたようで、ヘッドギアのコードにつながった消化器のようなエネルギー一時保存電池が青いランプで点滅しています。
「ああ、ああ、だめ」
「気持ちいいんだろ? おいこら、どうなんだ」
「ああ、ああ、ああん」
不意に私は高まりを感じました。そして一瞬のうちに絶頂に達し、体はいうことを聞かずに暴れ、弛緩の波が来るとXの柱にだらりと垂れ下がった形になりました。
「イったのか、おい、イったのか」
発動者はモニターを観察していた技師に確認すると満足そうにして去りました。私はXの柱から拘束を解かれましたが、しばらくその場に倒れてがくがく震えていました。
そのような実験がひたすら続くことになります。私たち誘拐された美少女は毎日性的絶頂に導かれて、その絶頂エネルギーを吸い取られます。そのエネルギーが結社が開発している兵器に使われるというのです。
二ヶ月が過ぎた頃、私の部屋に新人が入ってきました。とてもかわいい子で本土からヘリコプターで連れてこられたようです。だいぶ怯えていましたが、自分と同じ年頃の私を見るとほっとしたのか彼女は泣き崩れました。
麻衣ちゃんとはいろいろなことを話しました。好きなアーティストの話や、学校や友達の話などはもちろん、実験のことも話しましたし、将来のことなども。麻衣ちゃんは私とは違って、この環境にはなかなか順応しませんでした。抵抗運動なども密かにしていて、脱走しようとしたときなどは懲罰で鞭打たれていました。実験ではあえなくイってしまうのですが、それでも麻衣ちゃんの心が結社に屈することはありませんでした。しかし、そういう勝気な性格が災いしたのか、さらに数ヶ月が経ち、自分たちの現状がどうにも変えようにないものだということが確信に変わってくると、目に見えて麻衣ちゃんは心を病み始めました。そして事件は起きました。
ある日、結社の構成員である国会議員の先生方が研究所を訪れるというのでおもてなしをすることになりました。私たち実験体には新品のワンピースが支給されました。もちろんあの特殊な加工が施してあるワンピースです。先生方が到着すると私たちは長い直線のメインストリートに整列させられ、性器を見せて挨拶させられました。先生方は一人ずつ確かめるように乳を吸い、指を膣に入れ、堪能されていきました。私もじっとこらえました。もうその頃には陵辱されることにも慣れていましたから。しかし麻衣ちゃんはそうではありません。いまだに自尊心を保ち続け、羞恥心も怒りも研究所に来たときのままなのです。実験体のほとんどはそういった感情はとっくに失っていました。人間らしい感情を失わずに抵抗を続けた子は病んで使い物にならなくなり、《処分》されるか自殺するか、私たちの生きていた世界とはそういうところなのです。
麻衣ちゃんは国会議員の先生に平手打ちをしました。一度だけでなく二度も。先生はやれやれ困った子だねと笑っていましたが、プライドだけはこの上なく高い国会議員が平手打ちを食らったままただ笑っているなんてありえません。研究所のスタッフたちは青ざめました。罰として全員《処分》されることも考えられましたから。しかし最悪の事態はなんとか免れることができました。結社の幹部だからこそ先生は研究所の重要性を誰よりも理解していて、秘密厳守のこの組織の人員を削って新たに補充することのデメリットまですぐに計算したのでしょう。この娘を連れて行けとだけ言ってその場は終わりました。それから二日間私たちには仕事がありませんでした。大人たちが麻衣ちゃんの処遇について議論しているのだと噂されていました。
JKの下着、または太ももは、我々の生活におもわぬ幸福をもたらしてくれる。
鬱々と日々繰り返される登校にうんざりとしている時、ふと目を上げればそこには逞しく、そして艶めかしく、スカートからはみ出た足を目にした時、確実に僕の脳味噌にはドーパミンが分泌された。
あれからというものの、僕はあの感覚を忘れられずに、階段を見つけるたびに女子高生は居ないものかと探してしまう。
これほどまでに彼女たちは私の生活に関わり、また私には多大なる幸福感を与えてくれる。
彼女たちを象徴するものはやはりその短いスカートや白いシャツ或いはセーターブレザースクバ等々、挙げればきりがない。
それらが彼女たちの清純さを感じさせ、またはそれらが彼女たちの特別感を醸し出させ、日々の生活に辟易とした者の欲情を誘う。
清純さを振りまけば処女信仰心を煽らせ、また流した汗は美しさへと昇華する。彼女たちの「日常」は我々にとっての「非日常」であり、その「日常」を共有することになれば大きなカタルシスがもたらされるのだろう。
当方高校生なので、合法的に彼女達の笑顔、立ち振る舞いや声を感じる事が出来るのだがもう気付けばすぐに化粧を覚え、男を覚え、酒を覚えてしまい清純さがまるで無くなる女子大学生と生活を共にすることになってしまう。
人類の女性はみなずっと制服を着て、後で振り返ればイタイことを真面目にかつ笑いながらやってて欲しいと思う平成最後の夏休み。
8年経った今も忘れられない先輩がいる。
私は高校を卒業してすぐ、地元の小さい商社に営業事務として入社した。女性社員は私を含めて7人、男性社員は30人ほど、同期はおらず、新入社員は私だけだった。
その先輩は経理をやっていた。3歳年上の彼女は色白で少しぽっちゃりした体型、背は私よりも少し低いけれど顔立ちはキリッとしていて美人な女性だった。
出会った瞬間「好き」と思った。私は昔からかっこいい女性が好きで、先輩の容姿や雰囲気がドンピシャに好みだった。私より背が低かったのも逆に愛おしいと思った。
同期がいなかったこともあり先輩たちと話す機会がどんどん増え、先輩、先輩の同期の女性、私の3人で食事に行ったり遊んだりするようになった。年が近かったこと、
私も先輩もアニメや漫画が好きないわゆるオタクだったことが良かったみたいだ。先輩も先輩の同期の女性もとても気さくに話しかけてくれた。すごく嬉しかった。
入社してから初めての秋、3連休を使って長崎に行く予定があると先輩が話していた。一人旅が好きでよく行くらしい。私は「へ~いいですね~」なんて相槌を打っていた。
「いえ、ないです」
「そっか…じゃあ一緒に行く?」
願ってもいないチャンスだった。意中の先輩と2人きり、しかも泊まりで旅行だなんて。
嬉しかった。嬉しいどころの騒ぎじゃなかった。楽しみで楽しみで、2人で旅行会社へ行くときには「新婚旅行みたい」と思うほどに浮かれていた。
夢見る10代だった私は少しだけ馬鹿だったのだ。いや少しじゃないかもしれないが。
そんなこんなで旅行の日がやってきた。観光スケジュールや電車の時間などを、私のスケジュール帳のフリースペースに先輩が手書きで記してくれた。
(ちなみに今もそれは捨てずにとっておいてある。たまに引っ張り出しては眺めて、ノスタルジックな気分に浸っている。)
先輩と温泉に行ったりおいしいご飯を食べたり教会を巡ったりした。可愛い雑貨屋さんもたくさん覘いた。先輩は歴女に片足を突っ込んだオタクだったのでそういう所にも行った。
ホテルで寝る際、先輩は学生の頃のジャージを持参しており、上着をズボンの中に入れていたのがちょっとダサくて可愛かった。
先輩とよく話すようになったといっても、端から見たら2人で泊まりの旅行をするような仲には見えなかっただろうし、正直私もそう思う。
知り合ってからまだ半年ほど、2人きりで出かけたことは一度もない。だけど旅行では気まずくなることもなく、相性がいいのかな、なんて考えていた。
むこうも同じことを感じていてくれたのかもしれない、この旅行を境に、2人だけで遊ぶことが増えた。小旅行もどんどんした。
共通ジャンルのオタク系イベントに行ったり、おいしいものを食べに行ったり、休みの日に意味もなく集まったり、先輩の車でよくドライブにも行った。
「ギアチェンジ時の男性の腕に惚れる」とよく聞いたけど、私は先輩の細くて綺麗な白い手がギアチェンジする様に見惚れていた。
仕事中は勝気で、少し無愛想で舌打ちが多く、一見怖そうに見えるのに、プライベートではちょっと抜けたところがあるひとだった。
例えばBBQに行ったときなんて白いシャツで参加していて驚いた。絶対汚れるだろうに。案の定汚していてなんだか可愛かった。「何やってるんですか~」って2人で笑いあった。
前から少し悩んでいる様子を見ていたのでそこまで驚くことはなく、ついに来たか、と思った。当たり前だけれど寂しさのほうが大きい。
先輩が退職する日は一緒に帰った。
帰り道で先輩が「増田さんのこと、後輩としてというより…人間として本当に好きだよ。正直私って少しめんどくさい性格だし怖がられることも多かったから、ここまで仲良くなれた友人は増田さんくらいかも」と話してくれた。
嬉しかった。嬉しくて嬉しくて泣きそうだった。でも泣き顔を見せたくなくて、「私も先輩と出会えて本当に嬉しいです」って笑った。
もう告白しようかとも思った。私も先輩のこと好きです、1人の女性として好きですって。でも言えなかった。
あと少しの勇気がどうしてもでなかったのだ。別れた後にたくさん泣いた。
先輩の仕事が落ち着いた頃、1度だけ日帰りの旅行に行った。数ヶ月会わなかっただけなのに、先輩が少し変わってしまったように思えた。
それからはたまにメールで近況を報告しあっていたけれど、だんだん疎遠になってしまっていった。
先輩と話したいなと思うときもあったのに、なんとなく会う気が起きなかった。変わってしまった先輩を見るのが少しいやだったんだと思う。
今でも、あの日に告白しなかったことはずっと後悔している。今も好き、というわけではないけれど、なんとなく未練が残っているし、先輩との事を引きずってしまっている。
「お久しぶりです、覚えてますか?よかったら今度、ご飯でも行きませんか?」
今年の4月に京都へ転勤してきた。
いけずの人ばかりと身構えていたわりに、みなさん親切で優しい。
ところで先週のはじめ、サイバーメガネみたいなメガネをかけている女性が
社内を歩いていることに気がついて、びっくりした。
年齢はメガネのせいでよくわからないけど30歳ぐらいだろうか。
残念ながら、ここは日本の中小企業、しかもnot IT企業だ。
スーツ着用というのは決まっている。
しかし、よくよく考えてみればメガネコードなるものはないので、
セーフといえば、セーフなのかもしれない。
というか、あのメガネに普通のスーツを着ていることがむしろ気になった。
その日、同僚を担々麺を食べに誘い、サイバーメガネ女子について聞いてみたら、
すぐに誰かわかってくれた。
「あぁ、増田子さんのことだね。え、初めてみたの?むしろそのほうが驚きやねんけど。」
「まぁ、彼女のことは表で話にしないように。それだけは忠告しておくわ。」
わたしが部署とか、入社何年とか、京都勤務の人?などど細かく聞き出したので、同僚も鬱陶しくなったのか、
すぱっっと話を切られて、担々麺を黙々とすすりだしたので、これ以上は聞き出せなくなった。
http://anond.hatelabo.jp/20160419143823
gnt すばらしいよ増田。つぎは姉主観だ。
ヒモの彼氏くんは、妹の帰りが遅い日に、いつも料理を持ってきて、1、2時間“遊んで”くれる。
受話器を取ると、「おねえさん、カツオを持ってきましたよ~」と彼氏くんの声がする。
「ちょっとまってね」と答えて、受話器を戻し、鏡の前に立つ。
白いニット地の、オフショルダーのセーター、太ももを半分出した黒いシフォンスカート。完璧。
えっ?男の俺達にはオフショルダーとかシフォンスカートとかよくわからないって?
仕方ないなぁ。参考画像 Request Rejected 画像詳細|MERY [メリー]
廊下を小走りして、ドアを開けると、白い襟つきシャツ、黒いチノパンを履いた彼氏くんが立っていた。
胸元と太ももを一瞬ちらっと見てから、なぞってから、瞳へと移った。
と微笑む彼氏くんが言い終わる前に、あたしは彼氏くんの胸に両腕を広げて抱きつき、玄関の中に引きずりこんだ。
彼氏くんはあたしの背中に左手を回して、唇を、舌を、押しつけてきた。
背後でビニールのグシャっとした音が鳴ってから、彼氏くんの右手があたしの後頭部を撫で始めた。
数十秒ほどそうしてから、あたしは彼氏くんの胸に右手を置いて、かるく押しやった。
「夕食の準備がまだ残ってるし、40分くらいかな?」
いや、違う、とあたしは思い直した。
正しくは、あたしのそばで考え事を始めると、いつも視線が上に行く、だ。
白いシャツの胸ポケットをぼんやりと見ていたあたしの肩を、彼氏くんが揺さぶった。
「いいよ。20時までいるよ。スタバで時間をつぶしたってことにするから。夕食の準備も、迎えに行く前にいっぺん帰れば、できると思うから」
彼氏くんは、そう言ってあたしの目を見ながら微笑んだ。
あたしも、彼氏くんの目を見ながら微笑み返した。
ベッキーの件でさ、ベッキーが記者会見で白ブラウス着てんなーと思ってさ
すっげーどうでもいい話なんだけど思い出して不愉快になったことがある
私が昔勤めてた会社でさ、まあクソ中小ブラック企業だったもんでさ
朝は掃除しないといけなかったんだわ
そんでスーツのジャケット脱いで窓拭くなりなんなりしてたんだけど
まあ下に黒いの着てるなあ、というのはわかる程度だったみたいで
黒だと透けるからさ、白いのとかにしてねって
白は白で透けるよね?
てかブラが透けたんならともかくキャミソール透けたくらいでなんじゃい?
と思いつつ、はあ、そうっすか、っていってそれから気を付けるようになった
白いTシャツにジーンズ履いて、いわゆるシャツワンピース上から着てたんだわ
夏だったしワンピースで隠れてたから、Tシャツの下にキャミソールの類い着てなかったんだけど
そば打ち体験かなんかで、そのときは割烹着みたいなのが貸し出されたから、Tシャツジーンズだけになったのはほんの一瞬
だがそのタイミングでブラが透けたらしく
色まで言われた、水色だろ、透けてるぞって
「そうですかすみません、ありがとうございます」位言ってたけど
もちろん常にブラが透けっぱなしとか、スカート短すぎとか
そういう見苦しいもんを見せることを正当化したい訳じゃない
身だしなみを注意する体でおっさんのセクハラに利用されてはなかったか
いや、そんだけなんだけど、くそっ…て夜中になったから書きました
ちなみにその会社ですが、
終電間際にしごとを言いつけられ、終わらないのでおっさん上司がわたしの家まで車で送ってきて
家にいれてよ、嫌ですよ、のやり取りをするのが常態化し始めた辺りで
自律神経が壊れてやめた
その時点でも仕事がきつい、やめたいとは思ってても
おっさんの奥さんが懐妊されたときは「セックスできなくて性欲たまって辛い」話をされたり
抱っこしてたら「よかったなーおっぱい大きいおねーさんにだっこされて」とか言われたり
冷静に考えたらおかしいことばっかりだったのに
当時は怒るって回路がすぽんとぬけてた
その代わり思い出すたびに腹が立つし死ねと思う、
多分今後もこうやって、折に触れ思い出すたびずっと思う