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はてなキーワード: ホーチミンとは

2021-04-09

路線バスは怖くない 海外

anond:20210408225201

コレを読んで、海外場合路線バスについても書いておこうと思った。でも基本google検索すれば日本語で書かれた路線バスの乗り方情報がでてくるので、まあ全然怖くないので安心して利用しよう。

タイバンコク

最近バス路線時刻表確認できるアプリがでて便利になった。バス数字を見て自分目的バスに乗り込めばOK。後ろ乗り。

エアコン無しは一律6.5バーツで、エアコン有りは一律9バーツ。料金はバス車掌に払う。乗ったら料金を徴収しにくるのでその人にお金を払う。大きいお釣りは用意されてないことが多いので注意。

運賃物価の変動が激しいので値段はころころ変わる。あと乗る時間帯によっても変わる。

ハワイ

TheBus(ザ・バス)っていうのがある。片道2.75ドル。1日乗車券は5.50ドル。前乗りで乗る時に払う。1日乗車券運転手に「ワンデーパスリーズ」でOK。当然大きいお釣りは用意されてない。路線情報アプリを入れれば見られる。時間通りにはほぼこない。

最近はHOLOカードというICカードがあるらしい。

中国深セン

前乗り後降りだったはず。料金は一律だったり変動だったりとまちまち。変動なら、運転手に行き先を伝えて料金を払う。深圳通というICカードを買っておけばかざして支払える。

路線情報中国地図アプリ百度」で出てくる。次のバス停はディスプレイに表示されるので便利。

台湾

イージーカードというICカードがあるので買っておこう。前乗り後乗りどっちでもOK現金だと「上車収費」(乗る時に払う)か「下車収費」(降りる時に払う)なのかややっこしいけどICカード買っておけば乗る時にタッチ、降りる時にタッチ共通

路線情報Google Map見ておけばOKバス停にもどのバスが止まるかちゃんと書いてある。

シンガポール

シンガポール動物園に行くのに乗った。直通だったけど、ICカードしか受け付けてくれなかった。まさか現金不可。きつい。

ベトナムホーチミン

バスは完全に停車しない。開いているドアから飛び乗る。基本前乗り後ろ乗りだけど開いているドアに飛び乗ればなんとかなる。路線情報アプリ確認しよう。

運転手車掌に行き先のバス停を伝えれば、値段を言ってくれる(ベトナム語)ので、支払う。

降りる時は「降りる」って言おう(もちろんベトナム語だ)。降りる時も完全に停車しないので飛び降りる感じでおりる。素直にGrab使ったほうがいいなこれ。

2021-03-29

anond:20210329220630

ハノイホーチミン日系企業怪しいとこ多すぎて草なんだよな

そりゃあ都市に住んでる人は引っかからないわ

2021-01-19

anond:20210119020936

カンボジア日本ヤクザ進出してるけど、ベトナムはどうですか? 日本反社勢力隠れ蓑になっていますか?

どうでしょうねー?

普通に生活してるだけだから、お会いしたことはないですね。

出国管理ビザ審査も、カンボジアに比べれば厳しいのでヤクザ屋さんがビジネスしていくのは、なかなか難しいと思います

余談ですがダナン日本資本カジノがあるのと、ホーチミンティにも日本消費者金融進出しています

反社とのつながりは分かりません。

anond:20210119005546

造形だけで言えばハノイのほうがキレイな顔立ちなんだけど、

表情とか愛嬌とかひっくるめて言えばホーチミンティの子のほうが女性的でたおやか、かな。

写真には写らない美しさ。

2020-08-23

都民は一体いつまで満員電車でアホみたいに通勤しているのか。いや…

東京に転勤してきて、数か月で通勤に音を上げた。アレは単純に立ちっぱなしぎゅうぎゅうで疲れるというだけじゃない。心が疲弊する。

同調圧力死ぬほど嫌いな身としては、同調圧力を互いにかけあってみんなイラついて押しのけあったり年寄り妊婦子連れに席譲らんかったりお前ら一体何やってんのか。

おいそこのハゲ。舌打ちしたやろ。文句あるんか。ハッキリ言えや。などと言おうにももう近寄ることすらできひん。というかこんだけ人おって誰一人しゃべらんし、静かすぎでさすがに言えん。

他人なんかどうでもええと思っとるくせに気ぃ使ってるフリしてリュック前にしてみたり小学生みたいにきれいに前ならえして整列してみたり、アフォくさ。

そこでバイク通勤に変えてみたら、劇的にQOLが上がった。

都心業務車両と高級車とバイク便ばっかりや。

スクーター通勤組もそこそこおって邪魔やけど、スクーターとかもうバイクちゃうチャリと一緒にチンタラ隅っこ走っとってほしい。

というか東京バイク乗ってすり抜けせんやつが結構おるんやけど何なん。いや別に実害ないかええんやけど車買えよ。

ともかく、エアロベルファイアとかアルファードにしっぽ付き茶髪のガキのっけたヤカラ連中が全くおらんのはホンマにええわ。

でもあの人数がみんなバイクになったらホーチミンみたいになるからやっぱ乗らんでええわ。ずっと満員で頑張ってくれ。

2020-04-18

ベトナム在住者レポート2

そんなわけでkitamatiです

前回のレポートのあと、期限の15日に政府から通達地域によってロックダウンの延長と一部解除が発表されました

ハノイホーチミンダナンなど「感染リスクが高い」「感染リスクがある」と評価されたところは引き続き22日まで延長(俺のいるニャチャンも)、その他地方は一部解除

訪越外国人はまた別だろうけど、とりあえずベトナム国内は落ち着きつきそうかなと(17日の発表で新規感染者は24時間で0だったと発表された)

ツイッター話題になっていた感染者を抑制するカーブが実現できていると思われる。そもそも死者出てないし

とはいえ新規工事は停止されているし大きいホテルも軒並み閉鎖しているのでまだまだ大変そうなのであるが…

うちの会社ではベテラン社員T君の発案により、従業員会社からカンパを募り、貧しい人たちへの食料提供を行いました

総額2770万 VND(日本円12.5万くらい)のカンパとなり、コメ1500キロ, インスタントラーメン150箱を届けました(一人コメ20キロラーメン2箱)

普通のお婆ちゃんなのに両肩にコメ20キロ担いでバイクに積んで帰っていくところはさすが戦争経験している世代なのだなと

現場からは以上です。

2020-03-02

anond:20200302155708

駐車場だろうな。

ベトナム(ホーチミン)しか知らんけどあそこは原付めっちゃ多いけど

都市部の飯屋でもだいたい駐輪スペースはある。

なんで駐輪スペースがあるのか、逆に電車地下鉄がないからだ。

なければない以上、原付しか手段がないだろという話。

金もこっちで缶ジュースワンコインランチくらいの感覚(だと思う)。

東京オフィス街日中停めたら2000~3000円はするだろ?

ちなみにホーチミン人口23区と似たようなもんだと思うが

ラッシュ時は3倍とか4倍かかる。普段なら15分の距離に1時間かかったりする。

(だから地下鉄作るって話になってるんだろうけど)

2019-06-23

年金なんてベトナムで余ってる若者日本に連れてきて20年ぐらい働かせて国に帰すののループで余裕だと思うがなあ

ベトナムなんてフェイスブックスタバおじさん炎上させるしか出来ないねらーレベル国民

文句言ってきたらさ、お前らがベトナム戦争でアメリカに勝てたのは日本が参加しなかったからなんだぜと言えば引っ込むよ

日本が参加してたらホーチミン存在は今頃ヒトラーと同じになってただろうね

今でも世界で一番尊敬されるファミリー天皇日本国民の慈悲に感謝しろ

2019-02-11

ホーチミンで使っているサービス

日本から駐在で行ってる。自分が使っているサービスベトナム語は読み書きできないので、英語で展開もしているサービス、というのが必須になってしまう。android app。

https://anond.hatelabo.jp/20190202071054

https://anond.hatelabo.jp/20181129233609

https://anond.hatelabo.jp/20190203001248

Grab

rideshare。何はなくともこれ。現在位置と行き先を入力すると、そのへんのおっちゃんが拾いに来てくれる。

最高。

Vietnam には car, bike, food, deliveryが来ている。わたしbikeをよく使う。foodは一回だけ使った。

UberはSouth East Asia撤退した。ただ、Grab一強ではなく、Go-JekのGo-Viet, あと最近Be ってのもよく見る。

Vietnammm

food delivery. vietnamでたぶん一番強いのは foodyのNowってアプリ。ただ、店のメニュー英語じゃないことが多く、わたしVietnammmのほうが好き。vietnammmはfoodpandaのベトナム事業を買収している。

- ただしその場合ベトナムクレジットカードでもpaypalレートが乗ってしま

lazada

楽天、aliexpress的なやつ。市場でモノを探して歩くとか、値段交渉を楽しむとか、全然楽しめないタイプなので、多少手数料載っててもこういうほうがよい。で、手数料載ってるかというと、lazadaのほうが安い。配送料入れても。

その店舗が、Ha Noiにあるのか、Ho Chi Minh Cityにあるのかで、ものダメときに返送したり保証したり対応してもらう必要があるようで、それを気をつけたほうがいいらしい。aliexpressから注文して送りますって書いてある個人輸入とは、みたいなshopも多い。

もの結構届かない。忘れた頃にキャンセルされて返金されることもある。あと保証付きのもの壊れても電話するの怖くて保証めしたことない。意味ねえ。

店ごとの満足度、軒並み40%50%60%でびびる。ふつう9x%じゃんそういうの。でもそういうものらしい。ベトナム人すぐ電話かけるんだけど、「電話かけても出ない☆1」みたいなレビュー多くていやいや、って気持ちになる。

ベトナム語からないので、配送ラストワンマイル鬼門会社に送って誰かが受け取ってくれるのがベスト会社はたまったものではなさそう。

超巨大荷物バイクに乗せて配送してくる。強い。

alibaba傘下。

Foody

食べログyelpてきなやつ。近くをこれで探す。レビューがある程度数ある中での、点数を見てる。そんな絞り込みあんまりしないらしく、これで絞り込むことは出来ないし、点数やレビュー自体どんどん端の方の機能に追いやられている。注文とかそっちに寄せて行ってる。

特定urlからアクセスすると、まとめてオーダーできる機能がある。

使い方: inviteのurlslackで送られてきて、そのurlから注文すると、いろんな人の注文が1個にまとまってオーダー行く。注文親側では使ったことないけど注文子側で使ったことある。支払いは注文親に現金でする。wechat pay決済圏ほどにはまだ。

TripAdvisor

味覚がベトナマイズされてきてもはやこれが日本から来た人にすぐ美味しいか判断できなくなってきているので、欧米人の評判をチェック。

Facebook

店の予約はだいたいこれ。お店のfacebookページから、連絡する。何日、何時、何人、で予約!ぐらいの英語大丈夫

booking.com

ホテルの予約。あと民泊との境目ぐらいのやつも。なんでbooking.comを使い始めたのかはよく覚えていない。perlからかな。

itviec

software engineer募集はこれ一強。ほんとについ先日マイナビに買収された。

zalo

ベトナムだけで使われている国産チャットツール。みんなつかっているみたいだけど、わたしには毎日の天気と気温がpushされてくるサービスしかなってない。あと、ごくたまにgrabのおっちゃんからzaloでも電話かかってくる。友達ではない。仕組みはよくわからない。

zing mp3

みんなよくカラオケで歌うので、わたし中学生高校生以来に歌を練習しなくては。みんなが使ってるのがこれ。歌詞on/offができる。権利関係本当にクリアかは不明日本IPアドレスから提供サービス範囲外なので、って弾かれる。

youtube動画をそのまま歌うことも多い。

これを、スピーカーカラオケ機で再生して歌う。グレー。黒ちゃうの。

Transfer Wise

日本からベトナムにはこれが一番安く安全に送金できる。ベトナムから国外送金はtransferwiseではできない。

Money Lover

おこづかいちょう。timo普通口座をaggregationできるのでありがたい。

Timo

銀行口座のようで銀行口座でない何か。VPBankが出資して作っている。work permitなくても、ビザがあれば、銀行口座のような何かが作れる。キャッシュカードが持てる。海外から送金するときには、VPBankの該当銀行口座に振り込むと、timoで使えるようになる。前出のtransfer wiseなどをつかう。裏では銀行口座作っているんだけど、って感じの処理ぽい。VPBankの銀行口座銀行口座として使えるわけではない。海外への送金は出来ない。

timo同士で個人間送金普通に使いやすい。携帯料金のtop upもこれでできる。mobifoneもvinaphoneも。

work permit後は、timoのmaster cardも持てる。使ってすぐにpush notification来るのが便利。

30shine

チェーン美容院アプリ。日時と店舗で予約取れる。店舗では英語通じない。店舗店員によると思うけど。

My VNPT

vinaphoneのアプリプランを選んだり、今の使用量を確認したりできる。前は英語がなくて全然意味がわからなかったが、最近ちょっとずつ英語が増えている。月4.5usdで1日2GB使えて無料音声通話も何分かあるプランにしてる。意味がわからない。このプラン新規半年だか一年だか限定なので、そのうち切れる。

BusMap

バス停留所時刻表、今どこにいる、など便利にわかる。まだ、空港発のバスしか乗ったことがない。

2018-12-30

今年の行ってみた旅 2018

旅行をするときは、事前にこなすべきリストを作って、旅行記を書きながらそれをこなしていくのがスタイルになっている。

そうすると、旅行であった事を覚えておけて、初日事件が3日目に意味を持って繋がる様な思わぬ出会いがあったりするし、ちょっとしたトラブルがあっても大して気にしないですむ。

なにより文章を書きながらだと一人旅でも退屈しない。


今年は例年になく旅行に行った年で、社員旅行で行った南の島も含めると4回旅する事になった。

その中で3回の一人旅をまとめました。



2018香港・深圳・広州の旅


3泊4日

旅程:東京香港深圳(→香港)→広州香港東京

タスク英語広東語チェックインする/オクトパスカードを買う/飲茶する/鴛鴦茶と菠蘿包で軽食国境を越え深圳広州へ/QRコード決済をしてみる


ネット界隈で話題になっていたQRコード決済を体験してみたくて香港経由で中国へ。

事前に3ヶ月ほど広東語勉強をしたもののさっぱり通じなかったが、広東語国語の聞き分けは出来るようになり、東京に思いのほか香港人が来ていることに気づいた。

渡航前後ではIT界隈や経済界しか騒いでなく、同僚に説明しても「なにそれこわっ」という反応だったQRコード決済が、帰国して半年経ったら狂想曲のごとき騒ぎになっていた。

あと、プーアル茶が飲めるようになった。



2018秋、ベトナム、ホーチミン


3泊5日

旅程:東京ホーチミン東京

タスク:レートの良い両替店で両替バインミーを食べる/ベトナムコーヒーを飲む/チェーを飲む/フレンチコロニアル様式建物を撮る/サイゴン駅で券売機などのデザインを見る


自律神経失調症メンタルバグった直後に挙行。

はてな界隈ではうっすら話題になっていた外国人技能研修生制度だが、帰国した直後に外国人労働者に関する法案が通るとか通らないとかの話になり、俄にニュースになり始めた。

新興国なのでスリなどにあうのかなー、などと思っていたが、ベトナム人には何ら金をせびられず、なぜかエストニアから来た白人に金をせびられた。

ベトナム人にはスクーターマイルドに轢かれた。



2018 晩秋、広島・博多・別府


6泊7日

旅程:東京広島博多別府東京

タスク広島風お好み焼きを食べる/厳島神社を撮る/博多うどんを食べる/太宰府天満宮スタバにいく/別府温泉で湯治


療養中の1ヶ月に滅多にない折角の長期休暇なので、行った事のなかった広島九州へ。

BTS原爆Tシャツ騒動で揉めたおりに原爆ドームをこの目で見る事になった。

しばらくして韓国とは今度は国防上の話で揉め事がおきた。

いい歳をして行きの広島では長距離バスを利用したので、肘が痛くなった。

整形外科先生に聞くと、「治ったときに神経を巻き込んだだけで、骨にも腱にも異常はない。痛いだけだから気にするな」といわれた。

あと、大分で喰ったやせうまが美味かった。



以上です。良いお年を

2018-12-18

anond:20181218164045

毛沢東カストロホーチミン寿命で死んでるじゃん。

これは敗北者にはなかなか出来ん所業やで。(殆ど敗戦国の首脳が寿命まで生きてるじゃんというツッコミはさておき)

2018-10-15

[] 【12・了】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181015193728





話したい事が、たくさんある


自分という人間は雑な割には心配性で、空港に到着したはいものの、本当に出発の日取りや場所を間違えていないか、まだ安心できない。

正面掲示板フライト情報を確かめる。

ベトナム航空302便。あった。

ひとまず安心だ。

しかし、自分のことではないとは言え、残念な情報も目に飛び込んできた。

ジャカルタ行きと香港行きは一部欠航

共に最近災害に見舞われた地で、まだ爪痕が残っているのかもしれない。

ここは出発の場だが、全ての人が目的地にたどり着くことは出来ないみたいだ。

そう考えると、憧れの地にやって来られた自分は、幸運というより他ない。


ここで、タンソンニャット国際空港名誉回復しておこう。

初日に「石垣空港の様な質素さ」というなんだかどの方向にも角が立ちそうな言い方でターミナル表現したが、それは到着側の旧ターミナルで、2016年増築された出発便のターミナルは巨大で緩やかなアーチ構造を持つ、立派という表現がぴったりの建物だった。

これなら空港泊も問題はない。

半野外で夜を明かすという心配杞憂だった。


3:00

心許なかったスマホタブレットレンタルwifiを充電できる電源を探り当て、しばらく充電するに任せていたが、同じ椅子に座り続けるのも疲れ、一旦充電を切り上げて、ターミナルを一回り。

突き当たると、おそらく工事業者が壁一面のガラスにシートを張っていた。

修復か、それともさらなる増築か。

充電できる別の席に座って調べると、あの工事関係あるかはわからないが、2025年竣工目処に、ターミナルを新設する計画があるという。

この地を訪れ、また、この地から旅立つ人は、更に急激なカーブを描いて増えそうだ。

未来にここを行き交う人々の、その個人の心は分からない。

でも、たくさんの愛と希望が、その胸に似合う気がする。


4:15

シンとしていたタンソンニャット国際空港も俄かに賑やかになってくる。

フライト情報を確かめると、帰国便のチェックインは始まっていた。

椅子に座ってこの旅行記を書いていると、隣でゴージャスなお姉さんが電話で会話している。

中国語だ。

ちょっと不機嫌そう。

でも、きっと国に帰れば、土産話もたくさんあるだろう。

彼女は乗らないのかも知れないが、目当ての帰国便は成田行きなので、カウンターには続々と日本人がやって来る。

彼らもベトナムで見た何かを、大切な人たちに話すのだろう。

笑顔で話してくれるといいなと思う。


自分もも日本に帰ろう。

すぐに仕事に戻れるかどうかは分からない。

でも、みんなにたくさん、話したい事がある。

[] 【11】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181015181508





導け愛の星


21:25

予定より30分程早いが、空港に向かうことにして、エレベーターを降りる。

タクシーに乗る前にトイレに行こうとして、ホテルパーソンのお兄ちゃん笑顔で行き先を訊かれる。

「Restroom.」

と答えると、先導してくれたが、Reception (フロント)に連れていかれた。

「No, No, Restroom!」

フロントで待ち構えていたお姉さんと3人で爆笑

ちょっとした行き違いもこの旅ではよくある。


用を足して Ground floor に降りると、中国人観光客の一団に続き、またしても白い制服日本人学生達とすれ違った。

そういや「学生」も今回のキーワードだな。


よくよく思い出してみると、行きの成田エクスプレスからこっち、さんざん行き違った今回の旅だが、ここで空港に行き違ってしまうと本気でヤバい

ホテルの車止めで捕まえたタクシーのおじさんにはメモを見せた。

これなら間違いようがない。

夜のホーチミンを滑り出すタクシー

ぼうっと車窓越しの風景をながめていると、「さくら日本語学校」の文字が目に飛び込んできた。

そうだ、この旅で一番の大きな目的は「急増する来日ベトナム人がどこから来るのか、この目で見てみたい」だった。

昼間に気になった、ベトナム若者失業率だが、諸外国と比べ飛び抜けて最悪というわけでもないものの、全失業者中の割合で言えばその55%を15歳から24歳の若者でしめるという。

やはりというか、新卒一括採用のないベトナムでは、職能を持たない若者給料の高い仕事にはなかなか就けないらしい。

そういった若者が、語学留学生となって日本に来るのかもしれない。

コンビニベトナム人の多くを占める留学生だが、彼ら彼女らを巡る環境が明るい話題ばかりでないのも物の本で知っている。

願わくば、彼らが前に進む道が困難でも愛が星の様に輝き導いて、めいめいが夢見る行きたいところに辿り着いて欲しい。


タクシーは行違いなくタンソンニャット国際空港に到着し、おじさんが荷物を降ろしてくれる。

笑顔で去ろうとするおじさんに、今朝ホテルに残したパッドのメモ写メを見せた。

英語があまり理解できないようで、一瞬怪訝な顔をされたが、わかりやすフレーズは伝わった様だ。

LOVE , Ho chi ming City.」

おじさんとは笑顔で別れた。


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[] 【10】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181015160115





ありのまま、恋と愛、バインミー


一旦弱くなった雨足はやがて勢いを取り戻し、カウンターの前から身動きが取れなくなった。

このまま夜も雨だったら空港での夜明かしは大変だ。

心配と共に空腹も襲って来る。

ニュアンスは違うが、きっちり呆然とする事になった。

しばらくして、心配をよそに弱まる雨足。

順番が逆になったが、エントランス荷物を回収し、完全に雨が上がった夜のプールサイドに戻る。

18:00

今のうちに何か食べておこう。

典型的ベトナム南部料理といえば、お好み焼き様のバインセオらしいのだが、メニューには無かった。

バインミー紅茶を頼む。

そういえばH.I.Sのラウンジでもバインミーラスク試食した。

旅の目的だったとはいえ、これほど度々「バインミー」と名のつくものを食うとは思わなかった。

グエンフエ大通りで買ったものの8倍に当たる200,000ドンというお値段に後で驚く事になるのだが、ホテル ニューワールドプールサイドバーで食べたバインミーは繊細で上品な味がした。


と、旅行中、どういう偶然か何度も聴いた曲のインストバージョンが流れて来た。

完全に口ずさめるメロディーだが曲名が全く出てこない。

どうしても気になる。

曲が終わるとカウンターの奥でにいちゃん機械を弄っていて、選曲は彼がやっているらしい。

会計の後、声をかけた。

「I want remember song title, ♩rararara ra ra ra rara ~」

Nothing's Gonna Change My Love For You.

「それだ!」


場所スパエントランスに移して一休み。

ソファは快適だが、冷房ちょっと肌寒い。俺だけかな。

寒さを誤魔化すように、Nothing's Gonna Change My Love For You.歌詞を調べてみた。


表現世界概要をいうのも違うと思うが、歌詞概要は以下の通り。


僕の世界に君がいなきゃ毎日空っぽで夜はすごく長い。

でも君がいれば永遠だ。

こんな想いは初めて。

夢が行きたいところに導いてくれる。

抱きしめて、触れて。君なしでは生きていたくない。


君への愛は変わらない。

僕の愛がどれだけか君は知るべきだ。

世界が変わっても君への愛は変わらない。


進む道が困難でも愛が星の様に輝き導いてくれる。

君が必要なら僕はそばにいる。

君は君のままでいい。

ありのままの君を愛している。


君への愛は変わらない。

僕の愛がどれだけか君は知るべきだ。

世界が変わっても君への愛を変えられるものなどない。


これから夜は長いわ、初めての想いだわ、夢の風景に導かれるわ、ここでもまたもや、ありのまま肯定されて、挙句ベトナム国旗よろしく星まで出て来る。

歌詞の内容が状況にぴったり過ぎてちょっといくらいだ。


おまけに歌詞さながら愛の大サービス状態

思えば昨夜、俺もまた金髪の男に金を渡し、白いシャツ少女差し出した皮のブローチはハートだった。

ブローチは慎重すぎて手放したが、あれが本当にフェアトレードなら、渡した50,000ドンだけは誰かに届くはずだ。

夜が明ければ、ハート満載で見た目も味も甘々のミルクティーで喉を潤し、アオザイのお姉さんの美しさを絶賛して本気にはされなかったが、ベッドの上に星とハートをちりばめた感謝メモをしたためた。

これを書いている最中にも、お姉さんが熱々のお茶を持ってきてくれる。

冷房でやられていたので心底ありがたい。

この旅では、ありのまま自分や、恋と愛の話にやたらと出会うようだ。

あとバインミー


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[] 【9】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181015000834





予言


ホテルの日々が素晴らしいものだったとは言え、そのまま10時間まりラウンジでぼうっとするのも退屈だ。

昨日訪れたH.I.Sのホーチミン支店にまた行って、素っ気ない日本人スタッフに勧められたお土産バインミーラスクを買おう。

ホテルを出て地図確認すると、残り少ない旅のタスク、チェーを食べられる店がすぐ近くだった。

そうだ、行けるなら行っておこう。

店のあるベンタイン市場を再び訪れた。


広大で複雑なベンタイン市場で、目当ての店を見つけられず、別のお店のお姉さんにスマホを見せて尋ねると、すぐ背後を指さされた。

あ、これか

店のおばさんにメニューを手渡され、指差し注文すると、おじさんに手招きされて、プラスチックの赤いベンチを指さされた。

座ってまてという事らしい。

いい歳をして、疲れて来ると頬に掌をあてて首を傾げる癖があるのだが、おじさんはそれを観てマネして笑った。

こっちも笑う。

程なくカラフルなチェーが運ばれてきた。

その場で食べる場所はあったのだが、歩いて食べたかった。

チェーを片手に、ホテル正面の公園に戻る。

スプーンですくうと、ココナツミルクの中からグミの様に色取り取りな正体の分からないものが出てきた。

一口すると、色彩のドリーミングさに反して甘さは上品だった。

やはり、ホーチミン美食の街だ。


大した苦労もなく辿り着いたH.I.Sのラウンジ一休みしながらこの旅行記を書いていると、ベトナム人スタッフ若い日本人スタッフが近づいて、なにやらレクチャーを始めた。

「すいません」の使い所に関する話らしい。

かに日本人象徴する様でいて、いろんな場面でそれぞれ違う運用をされるよく分からないフレーズだ。

結構長い間話は続いたが、ベトナム人スタッフはしっかり腹落ちしてない様だった。


まあまあ一息つけたし、旅行記を書いていると時間も過ぎて行ったので、バインミーラスクと、追加で缶入りクッキーを買ってホテルに戻る事にした。

途中、昨日スマホしか撮れなかった中央郵便局サイゴン大教会 with マリア様カメラで撮る。

ホテルへの道すがら、ホーチミンでもう一つの近代商業ビルビンコムセンターを覗いてみる。

テナントのH & M のシャツは429,000ドン

日見サイゴンセンターシャツよりはお安いが、ホーチミンにおいてはファストファッションの値段ではない。

そう言えば、平日の昼だというのに、地べたに座った若者が辺りにはいて、一度は声をかけられた。

新卒一括採用などきっとないベトナムだ。

若者失業率は高いのかも知れなかった。


本屋を物色したのち、もう少し気になる建物もあったが、海外一人旅で軽々しく予定を変えないというのは鉄則だ。

16:00頃に戻るという約束通りホテルに向かう事にした。

失業率はともかく、異国のユースカルチャーは気になる。

ファミリーマートで運よく見つけた雑誌を買い、ホテルに戻った。


約束通りホテルに戻った後、朝に教えられた2Fのラウンジに向かう。

一瞬止められるかと思ったが、そんな事はなかった。

ただ、2Fに行ってもラウンジはない。

あるのは、スパジム、そしてプール

そう言えばスパが利用できるという様なことを言われたが、荷物をどうしようとか、湯冷めしそうとか思って、プールサイドに行くことにした。


プールサイドバーでは、お兄さんとお姉さんが笑顔で迎えてくれる。

バーカウンター前のテーブルに陣取り、マンゴー香りづけされたグリーンティを頼んだ。

フレーバーについてお兄さんが念押ししたのは、自分日本人だと分かったからかも知れない。

問題ない。

そういうのが良かったから。

プールでは5歳ほどの少女が遊んでいる。

とうとう雨には当たらなかったな。

これは勝ったのか負けたのか。


勝敗は意外な事にすぐ明らかになった。

ファミマで買ってきた雑誌を眺めていると、プールの水面に幾つもの同心円が広がる。

すぐに雨足が強くなり始めた。

What a thing!

なんて事だ!

ベトナムの事など大して知らなかった時からあった、あのビジョンそのままに、俺は今、お茶を飲みながら雨の水面を観ている!

完璧だ。

でも全然呆然とはしていない。

レインシートの下で雨に濡れてはいないのに、目が濡れてきた。

こっちの勝手な感動をよそに、雨足はますます強くなり、スコール様相を呈してきて、これは言い訳できないくらい完全な夕立だ。

夕立もきっと来るだろう」

予言はまたしても実現する事になった。

激しい雨にお兄さんはもっと奥の席を案内する。

移動しながら大声で笑った。

もう予言の書を確かめしかない。

スマホMV再生するとやはり涙が溢れて来る。

海辺の砂浜に一人寝転がる4,000年に一度の美少女は、イントロでビーチパラソルの下から立ち上がる。

場面が変わって様々な仲間が次々に現れ、共に歌い、踊る。

画面の中ではやがて曲も終盤に差し掛かり、片や画面の外では雨足が弱くなり始める。

画面に目を戻すと、アウトロで、長い黒髪予言者はまた独り、青空の下、晴れやかな表情でフレームの外に駆け出して行った。

完敗だ。


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[] 【8】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181014230426





Day 4-5



4日目・5日目 Cảm ơn bạn! I had a great days. LOVE, Ho chi ming City.


ホテル ニューワールド サイゴンで迎えるこの旅で最後の朝。

明日の早朝便でホーチミンを去るため、今夜は空港で明かす事となり、しっかり眠っておきたかったのだが、明け方に少し微睡んだだけで余り眠れなかった。

旅の緊張と自律神経の不調の前では、睡眠導入剤の一錠では頼りなかった様だ。

変な所で居眠りをして置き引きやひったくりにでもあったら事なので、少し動き方を組み立てる必要がある。

今日明日、一番でしなければならない事は、言うまでもなく「健康財産を損う事なく、無事に帰りの便に乗る事」だ。

既に損なってしまっている自律神経に関しては仕方がない、せめて悪化しない様に易しい日程を組もう。


おそらくこの旅の栄養面で一番お世話になった、ホテル ニューワールド サイゴンでの朝食を終え、サークルKお茶や水の買い出しに向かう。

そうだ、必ず通るエレベーター前の、あの暗紫色アオザイを着たエレベーターパーソン。

毎日入れ替わるのに、全員美しい。

ちょっとだけ笑顔が欲しいな。

1Fから Ground floor 行きに乗換えを案内してくれたのは、目がクリッとした愛嬌のある美人

「Oh..., What a thing, you were beautiful agein today !」

ちょっとウケた。

「Do you want to go the ground floor?」

「Yeah, have a nice day.」

自分の軽口と美女笑顔に満足して外に出た。


サークルKお茶と水を物色していると、お土産にうってつけのモノを発見した。

インスタントコーヒーコーヒーこそホーチミン象徴だ、この旅行でも何杯飲んだか分からない。

昨夜眠れなかったのもコーヒーの飲み過ぎかも知れない。

アイス用とホット用、それぞれをカゴに押し込んで、ついでにクーラーに並んでいた「恋しいミルクティダーリンすごく会いたくて」とハート満載のラベルに書かれたボトルも押し込んだ。

日本語ではあるが、あまりスイートストレート過ぎるワードセンスカラーリング日本法人ローカル商品香港製可能性もあるが、直感的に台湾製だと思った。あの人達は歌って踊って食って恋する人達だ。

店を出て裏のラベルを見たら、やはり台北市に本社を構える食品会社のモノだった。


ホテルに戻りシャワーを浴びた後、恋するミルクティーをデスクの端に置いてタスクを整理する。

忘れ物のチェックやチップの様な、何時ものチェックアウト時タスクプラスして、荷物の預かりと、チェックアウト後のラウンジでの休憩を交渉できれば良いだろう。

チェックアウトまで1時間半足らずだが、結構やる事がある。

まずは恋するミルクティーを一口

味もやはりスイートだった。


残金の計算など幾つかのタスクをこなした後、この旅行記を書いていると、チェックアウト時刻が速足で近づいて来る。急がないと。

実は初日にこの地で発生したタスクも、今しかできない事。

ベトナムカップ麺名誉回復だ。

今度こそ調味料を正しく全て入れてお湯を注ぐ。

程なく出来上がったカップ麺は、当然初日の無味とはえらい違いで、あっさりしているが食欲のない時にも食べられそうな上品な味わいだった。

この辺がホーチミン市民の味覚レンジなのだろう。


やる事が多いので、食べながら荷物を整理し、休憩交渉メモを書く。

11:50

残りのスープをかっ込んで、ついでにメモパッドにも感謝を描き込んで、チップと共にベッドに置いて部屋を出た。

海外旅行はいつもこの手のメモを残す。

「Cảm ơn bạn! I had a great days. LOVE, Ho chi ming City.」

台湾人に当てられた訳ではないが、メモパッドにはハートが踊った。

日本人からね、そこは少しだけ控えめに。


ホテル ニューワールド サイゴンフロントパーソンは、荷物の預かりも、22:00までのラウンジでの休憩も快く応じてくれた。

さすが貨幣価値の概算で1泊6〜7万円ほどのクラスホテルだ。

日本人スタッフ電話繋ぎ意味の取り違えが無いか確認する程の丁寧さ。

このホテルに泊まれた日々は、嘘や大袈裟でなくGreat days だった。


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2018-10-14

[] 【7】2018秋、ベトナムホーチミン

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Good night, and good luck.


夕食のアテならある。

ホーチミンでそこかしこに見かける飲食店Pho 24 だ。

店の多さといい、お一人様歓迎のライト雰囲気といい、日本で言うところの丸亀製麺の様な店だろう。

折角異国に来てチェーン店かよという人も居るだろうが、自分は食感のヌメッとしたもの以外であれば、大体において「美味い美味い」と言って食う人間であり、メンタル不安があるこのひとり旅では、店の気軽さこそが重要だった。

Pho 24 を目指し通りを歩くと、やがてフォーならぬ、丸亀製麺ホーチミン店が見えて来た。

見知った店とはいえ、流石にここでは食わない。

しかし、日本企業のベトナムローカルメニューというのは気になるもので、店外の大判メニューを見てみる。

トンコツうどんと、坦々味噌うどんがあった。

物の本で知ったのだが、中国進出したラーメン店で、当初醤油ラーメンが全く売れなかったらしい。

どうも中国感覚では、トンコツに比べて醤油スープは手抜きに感じるらしい。

おそらくは似た事情だろう、アジアにおいて日本麺の象徴トンコツスープなのだ


Google map を見ると、Pho 24 の目と鼻の先に統一教会があったので、まず向かう事にした。

行きすがらにテニスコートがあり、お父さんがテニスを楽しんでいる。

ちょっと動画を撮ったが、もちろんセンターではない。


コートから5分も歩かないで辿り着いた統一教会は、シンとしていた。

当然といえばそうだろうが、ライトアップもない。

まあ宗教施設に夜のライトアップは似つかわしくないわな。

夜の教会を撮ったものか逡巡したが、スマホ写真に収めて、一礼した。


さて夕食だ。

Pho 24カウンターメニューを見ると、なんと練乳で作るベトナムプリンバインフランがあるではないか

コレを食べるのも旅行目的の一つだった。

かくして夕食は牛肉フォープリンという珍妙な組み合わせとなった。

実のところ、フォーの本場は北部から中部であり、南部のここホーチミン象徴するのはフーティウらしいのだが、この際、何を言われてもいい。

直ぐに運ばれて来たフォーは、腰もへったくれも無かったが、不調を抱え不安定な食欲には丁度いい食感だった。

一緒についてくる青菜をどんどん入れる。バジル香りが心地いい。トウガラシは一切れでエライ辛さだった。

食べ終わって少し休んでバインフランを頂く。

エッジがピンと立つしっかりした固さだったが、甘さは優しかった。

それより、流石にあんまりだと思って追加注文したライム茶の方が甘い。

南国の料理を常食すると糖尿病にでもなりそうだ。


ホテルに戻る前に立ち寄りたい所がまだあって、それはスターバックスだ。

グローバル企業ローカルメニューはぜひ見たい。

スターバックスに向かって歩いていると、ホーチミンに来て初めて欧米人に声をかけられた。

長い金髪を後ろでくくった髭の男。

「Are you speaking english ?」

「A little.」

嘘だ。

しかし、言わんとする事は大体わかった。

男はエストニアからやって来て、この通りで財布を落とし無一文だという。

幾らでも良いからくれと。

絶対嘘だ。

だけど笑ってしまったので、少し渡す事にした。

200,000ドン

男は手元に折りたたんで持っていた札束にそれを加えた。

持ってんじゃんか。

「Are you came from ?」

Japan.」

そうさ、これが世界に冠たるお人好しの日本人だ。

男と握手して別れた。

Thanks.」

Good night, and good luck.」


辿り着いたスターバックスではグリーンホワイトティーなるモノを頼んだ。

何が出てくるかと思ったけど、ちょっとリッチ抹茶ラテの様なモノだった。

2階席の端に陣取り、男とのやりとりを女友達Lineしていると、不意に声を掛けられた。

顔を上げると、白いシャツ少女

カードを見せられる。

どうもフェアトレードか何かで革製のアクセサリーを売っているらしい。

手を振ってもその仕草だけマイルド無視されて引き下がってくれないし、手元のドンも多分あと1日半で使い切れないほどある。

1つ買い求める事にした。

「Thank you.」

Good night, and good luck.」

少女が去ったあと、アクセサリーを眺める。

ハートが2つ絡まり合っている。

眺めてまた逡巡した。

50,000ドン位は痛くも痒くも無いが、これが安全だという保証は?

アクセサリーチップを仕込んで跡をつける事だって出来るかもしれない。

荒唐無稽と思えるだろうが、ここ数日で見たホーチミンの発展ぶりならあり得ないという保証もない。

明日の夜は半野外のタンソンニャット国際空港で明かすのだ、危険の仄かな香りさえ纏いたくない。

人が信じられない嫌なヤツだと思いながら、アクセサリースマホ写真にだけ収めて、スタバに置いていく事にした。

こんな手段想像できるなんて、自分には犯罪者の才能があるかも知れない。

いや無理だな。

見え見えの嘘を前に「笑ったから」という理由で金を払ったお人好しに詐欺など務まる訳がない。

少し頭をよぎったのは、俺は彼女に振り回されたのか、振り回したのかという事だった。


ホテルに戻ると、夜もすっかり暮れているというのに、白い制服女学生が車止めの前でたむろしている。

よく学生を見かける旅だな。

通り過ぎてエレベーターに乗り込むと、2組の制服エレベーターのドアにマイルドに挟まれながら飛び込んで来た。

ヤバイよね、私達」

「おいおい、大丈夫か?」

女学生は一瞬戸惑って尋ねて来た。

日本人ですか?」

「そうだよ。」

「えー、なんだか嬉しい!」

「俺もだよ。」

Ground floor から1階までの僅かな会話。

Good luck.」

それだけ声を掛けて、女学生と別れた。

あ、そうだ、彼女達をセンターに収めて一枚撮る手もあった。

まあ良いか

やりたい事は大体やった。

部屋に戻ってシャワーを浴びよう。


ホテルに戻ってシャワー浴び、今日顛末旅行記に書いた後で、例の曲のMVDLした。

ホテルwifiで決済情報のやり取りをすべきでないので、一応レンタルwifi繋ぎ直す。

よくよく考えれば通信業者はZTEで、これが信用できるかといえば怪しいと言えなくもないが、さすがの中国企業も共産党指導個人の決済情報を抜いて金をチョロまかす様な、大胆にセコイ真似はしないだろう。

DLが始まると、レンタルwifi使用量がみるみる増えていく。

DL終了だ。

アップテンポの曲だが、今日エンディングテーマには相応しいだろう。

画面の中に、まだ訪れていない風景や、見覚えのある建物が映る。

そうだ、曲の中に「夕立もきっと来る」というフレーズがあったが、まだ来てないぞ。

4,000年に一度の美少女神通力も、事、天気に関してだけは通じないみたいだ。

残り1日半。

夕立で俺を振り回す事は出来るかな?


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[] 【6】2018秋、ベトナムホーチミン

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センター神通力


ホテルに戻ってシャワーを浴びた後、程近いホーチミン市立美術館を訪れる事にした。

展示もさることながら、フレンチコロニアル様式建物が目当てだ。

バイクを躱して15分程歩くと、門扉が見えてきた。

正面にあるのは黄色い壁の建築物。見事だ。

チケットを買い求め中に入る。

薄暗く、しんと静かな館内に、オブジェ絵画が展示されている。

絵画はやはりと言うか、戦争関係のものが多い。

モチーフになっているのは、銃を構える青年や、ホー・チミンのビラを少年少女に見せる軍人だ。

農具を持って誇らしげに起立する女性オブジェがあった。

共産主義マリア様だ。彼女もまた、ファインダーセンターに収まってもらった。


中庭を囲む建築を堪能しながら常設展を一通り見た後は、別館の企画展を見る事にした。

入り口では警備員のおじさんが気怠そうにデスクの前に座っている。

その姿がホールの設えと完璧調和を見せている気がして、彼をファインダーに入れて一枚撮った。

センターではなかった。


フロアを上がると、おそらくはこの企画展アーティストであろう若い女性がデスクの前に腰掛けていた。

笑顔差し出されるパンフを手に取り展示を見る。

色々な展示があったが、特に気になったのが鏡の前に置かれた椅子一脚。

どうやらこれは、観覧者自体が額に収まる嗜好らしい。

座って鏡越しの自撮りを一枚。

センターでは無い。

別館を出る時、アーティスト写真を見せて尋ねた。

It,s correct ?」

「〜〜 take selfy.」

一部しかヒアリングできなかったが、多分正しい。

「これで正しいですか?」と言うつもりで「これは正確だ。」と言ってしまう位なので甚だ怪しいが。

満足したので次に向かおう。


海外に出ると見ておきたいものがある。

公共交通サインだ。

自律神経の調子が怖いので遠出をする気はなかったが、サイゴン自体は確かめておきたかった。

タクシーを捕まえる。

「I want go to saigon station. ガッ サイゴン。」

運転手のおじさんは一瞬怪訝な顔をしたが、すぐに理解してくれたようだった。

「アァ ガッ サイゴン ナ」


16:00

しばらくすると、おじさんが指差す車窓の外にクルーザー

夕暮れ迫るホーチミンの水面に光が反射して美しい風景が広がっていた。

どうやら到着だ。

メーターを見て払おうとして、おじさんが止める。

なにやら計算すると、メーターとは全然違う金額を書いたメモが手渡された。

メーターの半分くらい。

そう言うシステムなんだろうか?

礼を言ってタクシーを降りると、正面は門が閉まっていて入ることが出来ない。

それに周囲に歩いている人がいない。

ここ、本当に駅?

Google map で確かめて見ると、駅とは真反対の方向。

「やってしまったー」

どうやらサイゴン駅(Ga Sài Gòn)に行こうとして、サイゴン港(Cảng Sài Gòn)に来てしまった。

そういえば、午前にカフェで涙を流させた曲の歌詞に、入江の向こうの海原を見るくだりがあり、海原でこそ無いものの、入り江の向こうの広大な川面意図せず見る事になった。

やはり、4,000年に一度の美少女ともなると、口から出る言葉には言霊というか、神通力めいた何かが宿るのかも知れない。


すぐに別のタクシーを捕まえて、今度はスマホの画面を見せて説明すると、タクシーGa Sài Gòn に向かって滑り出す。

事の経緯を運転手のにいちゃん説明すると、にいちゃんは苦笑した。

どうやら今日は、何かと女性に振り回される1日のようだ。


辿り着いたサイゴン駅で支払いをしようとすると、料金はメーター通り。

やはり自分サイゴン港に運んだおじさんは事情を察してまけたらしい。


サイゴン駅では券売機デザインなどを確認するつもりだった。

しかし、メインステーションとも思えないほど人も疎らなサイゴン駅にはそれらしいものがない。

見ると、中央カウンター越しに客と駅員が話している。

どうやらベトナム鉄道にはまだ自動券売機は導入されていない様だった。

これも発見だ、壁の駅構内図や、主要都市への発車時刻が並んだ表をファインダーに収め、ついでに駅の前にあるゴミ箱の可愛らしいマナーイラストも収めて、駅前にたむろするタクシーを捕まえた。

満足だ、ホテルに戻ろう。


タクシーホテルに到着。

エレベーターの前で暗紫色アオザイを来たエレベーターレディが迎えてくれた。

部屋で一息ついて、食事に行こう。空腹すぎて気持ちが悪い。

ホテルエレベーターは、1Fまで降った後、一度乗り換えて Ground floor に降り、そこから外に出る。

そうだ、まだファインダーセンターに収める事のできる女性がいるぞ。

1Fの乗り換えの際に、ボタンを押してくれるエレベーターレディに声を掛ける。

「Excuse me , Can I take your photograph ? 」

「Me ?」

レディは少し困惑の表情を浮かべたが、笑顔センターに収まってくれた。


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[] 【5】2018秋、ベトナムホーチミン

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Day 3



3日目 4,000年に一度


寝る前に飲んだ睡眠導入剤が効いたのか、夜中に一度目が覚めたものの、計8時間ほど眠る事ができた。

自律神経の回復大事なのは睡眠なので、まとまった量眠れたのは喜ばしい。


5:45からの2度寝の最中に見た夢で、自分刃物が絡むような人間関係トラブルに巻き込まれそうになった後、道路が波のように捲れ上がって崩れ落ちる大災害を間一髪で逃れて、その様を遠い目で振り返る後日・会社ビルの前で、髪型の悩みを訴えてくる女性を褒めちぎって赤面させた挙句、恥ずかしさで昏倒させていた。

全身をピンと伸ばしたまま、後ろ向きに倒れた彼女道路に激突しない様に抱きとめて、気分を落ち着けるために、彼女の真っ赤になってしまったうなじをさすっていると、仕事に厳しい事で定評のある女性同僚が「おい!」と咎めてくる。

そうすよね、会社の前では節度を守ってやらないと。

場面が変わって、その後のオフィスでも自分女性を褒めていた。

春の香港で、夢の出演者習近平麻生太郎だったのと比べれば、ややテーマ卑近になった印象がある。

願わくば刃傷沙汰崩落事故スキップして、女性を褒めちぎる件だけ現実のものとなって欲しい。

7:59、ホーチミン

窓の外の通りではもうスクーターが行き交い、そこかしこクラクションが鳴っていた。

予報によると、今日も雨は降らないらしい。


今回の旅程には自律神経の調子以外にもちょっとだけ不安要素がある。

前にも書いたが、2日後の帰国便は6:25発。

当日にホテルをチェックアウトしては到底間に合わないので、前日にチェックアウトして、タンソンニャット国際空港で夜を明かす事になるのだ。

そうなると日中歩き通しも辛いので、何処かで休めれば一番よく、H.I.Sの支店でそれが可能かどうか確かめたかった。

電話で事足りるのかも知れないが、日本人と顔を合わせて確かめたい。

朝食後の散歩ついでに行ってみよう。


軽く支度を整え、ベッドにチップを置く。

ハウスキープの感謝も有るが、防犯についても少しだけ考える。

ベトナムではチップの習慣は一般的では無いらしいし、これだけ格式の高いホテルホテルパーソンが悪さを働くとも考えづらいが、充分な額のチップがあれば不意に襲ってくる邪念の抑止効果にもなるかも知れない。

適正な額は分からないが、昨夜食べたバインミーが25,000ドン、と考えると昨日置いた5,000ドンでは軽食にも足りないぞ。安すぎだ。

仕事片付いたらバインミーを食べられる額、25,000ドンを置いて部屋を出た。


ホテルの目の前にある公園で、制服を着た少年の一群が、順番に手にマーカーを持って走り、おそらくは地面に置き、次の少年がまた走ってそれを回収するという運動をやっていた。

授業である事は確かだろうが、何の授業かはわからない。

少年達の歓声が、快晴の朝の公園風景をより活き活きとしたものにしていた。


「そちらのラウンジがあるので営業時間中はご自由にどうぞ」

H.I.Sの日本人女性スタッフちょっと素っ気ない感じで、満面の笑み少し期待していた自分の甘さにガッカリした。

接客業者が客に対して笑顔で接するのは日本独特の事で、ベトナム人にそういった過剰サービスは期待していなかったが、日本人に素っ気なくされると少し驚く。

異国に長く住めば、日本人でもサービス異国風になるのだろうか。

ラウンジにいたベトナム女性スタッフの方が物腰は柔らかかった。

まあとにかく、明日、ここで休憩できるのは間違いない。

ちょっとだけ一息ついて、目と鼻の先にあるフレンチコロニアル様式建物に向かった。


歩いて5分もないところにある美しい建物は2つ。

サイゴン大教会と、サイゴン中央郵便局だ。

黄色い壁の中央郵便局に向かう。

ここはレートの良い両替所として事前にチェックしていたが、入ってみると内装レトロな美しさに圧倒された。天井のアーチの下には扇風機が緩やかに回り、さらにその下に並ぶカウンターでは人々がガラス越しに職員と話している。郵便か、預金か、両替か。

アーチの突き当たりに掲げられた、ホー・チミンの絵画がその様を見守っている。

まるで映画光景だ。

スマホで何枚か撮ったが、出来ればちゃんとしたカメラでも撮りたい。

可能ならまた来よう。

と、外に出ようとして、館内の土産物屋が目に留まり、のぞいて見ると帽子が売られている。

強い日差し辟易していたので好都合だ。

黒いハットをレジに持って行った。

「80,000 don.」

まとめて整理して置いた札束レジ女性に渡す。

「non , non. That,s 800,000 don. This is 80,000 don.」

お金流通する郵便局で派手な間違いをしてしまった。ドンマイ。

ベトナム人はこういう際にも誤魔化しはしないらしい。


すぐ目の前の大教会はその眼前にマリア様が起立している。

マリア様センターに一枚。

朝の散歩の成果としては充分なので、一息つける場所を探す。

と、広場脇の木陰に、白いドレスを着た少女大人に手を引かれて、何かの記念撮影の準備をしていた。

花飾りを身につけた少女は小さな淑女だ。

「Excuse me , Mr, I want teke she photograph.」

近くのカメラマンに話しかける。

から考えれば文法メチャクチャだが、自分の為だとゼスチャーで伝え、

She is beautiful.」と言うと、カメラマンは笑顔

「No probleme.」

マリア様に続いて、木陰で微笑む小さなレディーを写真に収めることができた。


ホテルに戻る途中のカフェで一息。

ここで旅の目的の一つ、練乳たっぷりベトナムコーヒーが飲めそうだ。

カウンターで指差し注文をすると、ややあって陶器カップに注がれたベトナムコーヒーサーブされた。

カフェの奥に陣取って口にする。

柔らかで濃い苦味に、底に溜まった練乳がほのかに香る。美味い。

旅の目的に充分耐えうる味だ。

ふと思いついて、ベトナムMV撮影したガールグループ新曲DLした。

強い日差しの中を歩いてなんとなく思い出し、この瞬間にぴったりだと思ったからだ。

コーヒーを飲みながら聴く

日本で聴いた時は「ちょっと古いテイストだなぁ」と思っていたが、自称「4,000年に一度の美少女」が唄う希望自由に溢れる歌詞と、明るいメロディーに涙が溢れてきた。

自律神経をやっていて心がある面で脆くなっているのは間違いない。

でも涙を流せばストレスも流れ落ちると言う。

泣けるのはきっと良いことだ。

この瞬間を楽しもう。きっと今しかできないことがある。


ホテルに戻る道すがら今度は女学校の前を通りがかった。

校門にたむろする白い制服

カオタン テクニカルカレッジでもそうだったのだが、校門前にはスクーターが引っ切り無しにやってきて、学生が乗り降りしている。

ちょうど昼時だ、近くに食事を取りに行くのかも知れない。

自分はひとまずホテルに戻ってシャワーを浴びよう。

女学校を通り過ぎてしばらくすると、正面から長い黒髪少女が駆けてきて、すれ違った。

遅刻だ、遅刻。急ぎな。」


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[] 【4】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181014005756





バインミータピオカシャツ


そろそろ不安になって手元のキャッシュを数えると、879,000ドン

相変わらずどれだけの価値があるのかさっぱり分からないが、あまり高額でないことは確かだろう。

両替に向かわなくては。


道路を横断するたびにバイクを躱さないといけないホーチミンだが、歩行者信号機が無いのかといえば、時々ある。

ただ、大体において車両用の信号機が無いのが問題だ。

そういえば、歩行者信号機車両信号機は対になっているという固定観念がありました。

いや、僕も日本人長いんで。

当然、歩行者信号が青だろうが何だろうがバイクは止まらない。

偶に止まるバイクもあるにはあるものの、そこは何か「お気持ち」というか、交通ルールが「個人の優しさ」で運用される、そんな独特さがホーチミン仕様だった。


ネットで調べた優良両替店に行きすがら、広大なメインストリートに打ち当たる。

から調べると、グエンフエ大通り公園という事だった。

公園の突き当たりを見れば、格式ありそうな建物と、その前に右手を前方に差し出して起立するホー・チミン像

これはネットで見た事があるぞ。

パッと名前は出てこないが、ここがホーチミンで必ず訪れるべき場所だろう。

ホー・チミンをセンターに収めて一枚。

両替店まではもう直ぐだ。


両替店、エクシムバンクカウンターで1万円を差し出すと、お兄さんは平坦な声で言った。

「2,050,000 don.」

渡されるトランプ1組みたいな分厚い札束

このレートは良いんだろうか。計算してみると、1円で約0.00488ドン

ネットで調べて出てくる標準レートと同じくらい。

日本両替すると、これが0.00400位の時もあるとのとこだから、優良なんだろう。この数字が高ければ、当然手元に入ってくるドンも多くなる。

傀儡政権を追い出して社会主義国家を打ち立てたホー・チミン。

その名前がついた街で、両替レートの熾烈な競争が繰り広げられているというのは何だか不思議な話だ。


コーヒーショップでこの旅行記を書いて、一息着いたら、疲れがやって来た。

無理せずホテルに戻ろう。

辺りはすっかり陽も落ちて、視界も悪くなっている。

ホテルに向かっていると、疲れのせいか、気分の落ち込みと、空腹と、吐き気10倍に薄めたような胸の悪さが同時にやって来た。

安定剤は弱めだと先生が言っていたが、あまり頼りきりになりたくは無い。

とにかくエネルギー不足が危険を呼びそうだったので、何か食べたかった。

店に入るだけの元気があるんだろうか?

書店の灯りに何となく誘われてグエンフエ大通りを歩いていると、道すがらバインミー屋台を見つけた。

そうだ、バインミーを食べるのは、この旅行クリアしたいタスクの一つだった。

書店を少しだけ覗いた後、引き返してバインミー屋台に向かう。

台湾ガイドさんに言われた事を思い出すと、屋台モノは人が並んでいるものを買うのが鉄則らしい。

即ち、食材の回転が早く、新鮮なので、当たる事が少ない。

屋台の前には学生さんと思しき数人が並び、バインミーを受け取ると、やおら店の前でムシャムシャ食べ始めた。

大丈夫そうだ。

屋台のお母さんに牛肉バインミーを頼む。

レバーパテとハム、ナマスとパクチーの挟まったバインミーパンサクサクした食感と、予想以上のスパイシーさで、なかなかのモノだった。

ドトール優等生ミラノサンドルックスは似ているが、風味のゴージャスさと食感でこっちの勝ちだな。

小腹を満たしたところで飲み物が欲しくなったが、都合のいい事に、屋台の直ぐそばに、台湾タピオカミルクティ専門店THE ALLEYがあった。

タピオカ抹茶ミルクティーを買い求め、飲みながら歩く。

タピオカのホンノリとした甘さが心地いい。

見上げると、夜のグエンフエ大通り公園の空に、近代的なサイゴンスカイデッキが鮮やかな色彩を与えていた。


ここで少し計算をしよう。

ビーフバインミー、25,000ドン

タピオカ抹茶ミルクティーが65,000ドン

それぞれ日本円に換算すると121円と316円ほど。

昼に訪れたサイゴンセンターで売られていたシャツセールで600,000(60万)ドン

2,923円。

ベトナムでも飛び抜けて高いとされるホーチミンの平均月収は1037万ドン

約48,900円。

サイゴンセンターシャツは平均月収の1/17程という事になる。

これを東京の平均月収38万円に当てはめると、22,000円前後

東京ホーチミンでは収入分布が違うだろうから、一概には言えないが、ちょっと計算してみるとなかなかのお値段だ。

そういえば、サイゴンセンターは平日の昼とはいえ人もまばらだった。


台湾でも嗅いだアジア特有匂いがあるにしろホーチミンは意外にゴミなどが落ちていない。

ただ、道路建物は古く、随所でボコボコになっていたりする。

かと思えば、レロイ通りには近代的なサイゴンセンターがあり、グエンフエ大通りでは天を衝くようなスカイデッキが夜空を煌びやかに照らしている。

近代化を突き進む今のベトナムには、そこかしこに様々な差がありそうだ。

朝の公園ピースサインをくれた少年少女や、青い制服で飯をかっ込んでいたカオタン テクニカルカレッジ男子達は、将来サイゴンセンターシャツを買うのだろうか。


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[] 【3】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181013224340





Day 2



2日目 アリゾナ州立大


自律神経をやっていようと、そうでなかろうと、旅行で眠れないのはいもの事だが、処方された睡眠導入剤を飲んでも5時間足らずしか眠れないとなると、この体質は筋金入りだ。

自然に目が覚めたのは6:45。

予定ではあと2時間まり寝る筈だった。

二度寝を決め込もうとしても、ちょっとウトウトするだけで、眠気は「こんにちは」してくれそうもないので、あきらめて起きることにした。

眠気はどうあっても俺に「おはよう」と言いたいらしい。


睡眠不足ホテルパーソンへのコミニュケーションハードルを前に少し逡巡したが、おそらく一番ストレスが少ない形で美味いものが食える可能性が高い、ホテルの朝食をとることにした。

朝食会場に向かう途中、外を見ると、強い日差しの向こうで噴水が上がっていて、これぞ南国の午前という感じだ。

ホテルの朝食はビュッフェスタイル

シャンデリアの下がる大広間コーヒーサーブされて、料理を物色するというのは朝から優雅ものだ。

ホーチミンフランス植民地時代からアメリカ傀儡政権時代まで首都を置かれた地で、パン食の文化がある。

果たしてビュッフェにもバゲットチーズレバーパテがあり、これは行くしかない。

他にも当然アジアスタイル炊き込みご飯カレーライスヌードル、揚げ春巻きもあって、洋越折中といった雰囲気だ。

気になるものを片っ端から盛り付けて、テーブルに運ぶ。

どれも美味いが、カレー(多分)が出色だ。

さっぱりして、辛すぎないマイルドな味わいだが、スパイス香りが口の中に拡がって抜ける。

席の背後をチラッと見ると、「Sweet TOFU」の文字と壺。

TOFU?」とホテルパーソンに声をかけられて、首を横に振ったが、やはり気になる。

結局サーブしてもらうことにした。

甘い豆腐。予想通り豆花だった。

しかし、台湾のそれと違って暖かく、ココナッツフレーバー生姜蜜がかかっている。

美味い。

洋越のオードブル中華式の豆花、コーヒー2杯。

これだけ食って自律神経失調症も無いもんだと言われそう。

大変満足した。

あの日差しを浴びたい。ポーチに気休めの安定剤を詰め込んで、食後の散歩に出ることにした。


ホテルを出ると、ホーチミンの熱気は午前から強烈だ。

行く当てのない散歩だけど、とりあえずベンタイン市場を経由してサイゴン川を目指そう。


相変わらず交通事情は凄まじい。

よく見ると現地の人だけでなく、観光客と思しき欧米人対応力も凄い。

スクーターの波を見切ってスイスイ渡って行く。

バイクを見切って躱す」のはこの街で必須スキルなので、嫌でも身につくらしい。

昨日と違う事と言えば、バイクライダーのオッチャンに頻りに声をかけられる事。

迂闊に乗ったら多分ヤバイやつ。

「Ser , Go work.」笑顔で固辞して先を急ぐ。というフリでプラプラ歩く。


ホテルの目の前の公園で談笑していた少年たちに許可を貰って一枚。

リーダーか、英語ができるかする少年に何か話しかけられたが、意味はわからない。

でも敵意はないのは伝わったようだ。

ひょっとしてベトナム人じゃないのかな。まあいいか

「3、2、1、shoot!」少年少女は笑顔をくれた。


しばらく歩くとベンタイン市場に到着した。

体育館の様な大型のアーケードの下に、色取り取りの生地雑貨飲食店

夕食はここにしようかな?

自律神経が働いた悪さなのか、旅行の緊張なのか、食べ物匂いがまだ辛い。

ここでも頻りに声を掛けられるが「ハハハ」と笑いながら素通り。

少し市場を見物してアーケードを出た。


10:00。

しばらく歩き、気になる建物に近づくと、どうやら学校らしい。

門に近づくと、移動屋台が門から出る学生達を吸い寄せている。

日本以外のアジアは大体が外食文化で、例えば台湾などでは学生は校門前に陣取る屋台で朝食や昼食を買って教室で食うらしい。

多分ベトナムも同じなんだろう。

周りを見れば、学校の向かいに軒を並べる露店で固まって食を取っている学生も多い。

興味深い光景写真に収めようとしていると

○×○×!」

ドン

学生の徐行したスクーターに軽く追突された。

気をつけていたが、思わぬ形でプチ交通事故にあってしまった。

これで俺もベトナム旅行者として一人前だ。


飲料水を買おうとしてファミマに入ると、そこでも学生食事を摂っている。

ファミマにイートインスペースがあるのはアジア共通らしい。

それにしても男子ばっかりだ。

青い揃いの制服のせいか男子学生達は一様に小綺麗で、教育程度も高そうな印象を受ける。

一旦学校前を離れて、日本で言うところの伊勢丹、いやもっと格上の三越のような存在百貨店サイゴンセンターを物色した後、1時間程で戻ると、男子達はまだ周囲の露店で食ってる。

こいつら引っ切り無しに食ってるな、なんだったら今が本番かも知れない。

モリモリ食う姿は、アジアの元気を象徴してるように見えた。

暑さもキツくなってきた、先を急ごう。取り敢えず川が見たい。

学校前を離れる時に、校舎の壁に学校名のエンブレムを見つけた。

ARIZONA STATE UNIVERSITY

直訳すると「アリゾナ州立大学」

なぜアリゾナ州立大学がホーチミンにあるのかは分からなかった。


相変わらずの躱しゲーを繰り返しながら辿り着いたサイゴン川は、隅田川よりもっと広く、澱んでいた。

茹だるような暑さ・湿気と澱んだ川はある意味ベストマッチだ。

薄々勘付いていたのだが、自分はまあまあな晴れ男であり、観光やここぞと言うときに雨に当たられる事は少ない。

10月初頭のホーチミンはまだ雨期のはずだが、それでさえもこの有様だ。

自律神経の不調も憂鬱な気分も、事、天気に関しては影響しないらしい。

願わくばその運をもうちょっと別の事にも回して欲しいくらいだ。

雨のホーチミンで、お茶でも飲みながら茫然とするというビジョンはひとまず実現せず、現実には炎天下の橋の上でこの旅行記を書いている。

何はともあれ、この時間でやりたい事はやった。

ホテルに戻ろう。シャワーが浴びたい。


ホテルに戻ってシャワーを浴びてから、気になって例の学校について調べると、やはりというか、アリゾナ州立大学ではなく、カオタン テクニカルカレッジというらしく、機械電子に関する工業高校しかった。

そりゃ道理で男ばっかりな訳だ。

学校の程度はわからないものの、自作で車を作るイベントがあったり、インテル提携して人材開発を行なっているらしかったり、そこそこ優秀な雰囲気を感じる。

ここは工業化近代化真っ最中ベトナムだ、生徒といえば荒っぽい男の子達ばかりと相場が決まっている日本工業高校と同じ感覚では考えられないのかも知れない。

多分、アリゾナ州立大学ともなんらかの提携を結んでいるのだろう。


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2018-10-13

[] 【2】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181013201124





ベトナム名誉


両替に関しては、市内の両替商の方がレートがいいということで、空港では7000円だけ両替した。

小ぶりの札束を大量に手渡されたが、これがどれだけの価値があるのかさっぱり分からない。

札束に描かれているのは全部ホー・チミンで桁数も多く、なんかパッとみ どれも同じに見える。

要は慣れなんだろうけど、ベトナム人はよくこれで混乱しないものだ。


ネット情報でボッタクられないという噂のタクシー会社車両を捕まえてホテルに向かう。

いきなり問いかけられた言葉がわからないが、「I want to go hotel new world saigon.」というと出発した。

これ位のディスコミニュケーションを気にしては一人で海外旅行などできない。

もちろん日常会話の英語くらいは軽くこなせなければいけないというのは確かなのだが。


ホテルチェックイン時のディスコミニュケーションぶりもなかなかのものだったが、前回やらかしたチェックアウト時刻の確認も済ませ、無事チェックイン

New World Saigon Hotel歴史ある名ホテル日本で言えばホテルオークラのような格式で、通された部屋は「俺、一人でこんな部屋泊まったことないよ」というものだった。

タクシーに払った残りを落ち着いて数えたら1,016,000ベトナムドン。

もう一度言う。

どれだけの価値があるのかさっぱり分からない。

貨幣価値感覚が変になりそうだ。


タンソンニャット国際空港光景ちょっと元気になったものの、やはりメンヘラ直前の身でいきなり外食ハードルが高く、近くのコンビニ適当に買って夜食にすることにした。

まだ食欲自体はある。

ホテルのほど近くにサークルKがあるらしい。日本のそれと関係あるか謎だが。

サークルKまでは距離にすると100mも無いのだが、ベトナム交通事情というのが、これがいつまで経っても途切れないスクーターの波をタイミングを計りつつ渡る避けゲー状態で、僅かな距離をなかなか踏破できない。

これは油断すると死ねるヤツだ。

自律神経失調症で長期休暇を視野にも入れているというのに、蓋を開けてみれば交通事故で死にましたでは、なんだか話がよく分からなくなってしまう。

最新の注意を払い、ついでにコンビニサンドイッチカップ麺飲み物の代金も払って、なんとかホテルに戻り夜食にありついた。

日本人も含めてアジア人は大体カップ麺が大好きで、そうそう間違いなかろう、でもちょっと異国風味もあるかななんて期待していたら、出来上がったものはどうも味がない。

ベトナム料理はタイ料理と比べて優しい味わいであり、またやはり日本と比べれば完成度の差があるのかも、こんなものかな。

いやまてよ、自律神経失調症も重度になると味がしないっていうから、俺の味覚が妙なことになっているやもしれぬ、などと思って食い終わったら、調味袋を丸々1袋入れ忘れていたことに気がついた。

そりゃ味がしない筈だよ。

ベトナムカップ麺名誉回復する為に、俺は正しい調理法でまたこれに挑まなくてはならない。


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