はてなキーワード: 非公認とは
何やろか…と思っていたが、おそらくコロナにかかってしまった。
理由は日曜に会った知人が陽性判定だったから。となると普通に「濃厚接触者」になるはずで保健所からの連絡を待っているが来ない。来ない理由は、どうやら知人は東京に出て来たことを会社に伝えるのがイヤで言わなかったらしい。つまり、連絡が来ないのも納得だ。オレは非実在「濃厚接触者」なのだ。とはいえ、明らかに有症状なので、発熱外来で診断を受け、陽性判定を受けるしかない。そうこう考えている間に、熱は一気に上がった。以下が症状の流れ。
火曜:38.5度
水曜:39度~37.5度
木曜:38度~36.9度
金曜:36.8度
本当に突然38度を超える熱を出すと、わけが分からず驚く。これはダメだと判断し、受診できるまで自主隔離することにした。こちらは異常独身限界中年発狂全裸盆踊男性だ。会社もリモートワークだし、自宅なら暇つぶしは無限にある。また幸いにも、近所に住む会社の後輩に食料や箱ティッシュなどの購入を依頼できた。
熱が下がると共に喉の痛みと咳がやばくなった。気管支が弱く、毎年気管支炎の一歩手前まで来るのだが、コロナ拡大期間中、幸いにして風邪を一度も引かなかった。久しぶりの感覚。呼吸するたび、荒れた気道がムズムズし咳をしたくなる。咳こむと酷い頭痛になる。これを繰り返していると、腹筋と喉が微妙に連動して軽い痙攣のような状態になる。
ヤバい、と思った。何度も自治体の相談窓口に電話しても通話中でつながらない。指定の発熱外来へ電話しても「今日は埋まっているので明日電話して下さい」と言われる。深夜3時、友人の勧めで「#7119」に電話すると、やっと繋がった。窓口の看護師に、体感としては陽性であること、受診しようにも繋がらないことを伝えた。窓口では「気になる咳をしているので受診したほうがよい、もしトイレに行くのにも息を切らす状態になったら迷わず救急車を呼ぶべき」と言われた。深夜の救急窓口で、近所の大学病院を教えてもらったので電話してみたが、開口一番「発熱外来はやっていない、PCR検査もしていない、先端医療費もかかるので2万円から」と冷たくあしらわれた。笑ってしまった。
そこで覚悟を決めた。これは10日間の自主隔離を行うしかない。結局、受診したところで、風邪薬をもらえるだけらしい。熱を下げるために感冒薬「ジキナ」を飲み、さらに同一名で咳止め特化版の「ジキナ」を飲んだ。通常の2倍を飲むわけだから、過剰摂取である。しかし、そのせいか、咳は止まり、熱も下がってきている。
相変わらず喉は痛いが、マシになってきた。
コロナになったかどうかは自分は医師でないから判らない。しかし知人の話を聞いているかぎり、同一症状である。Amazonでパルスオキシメーターも買った。歩いて行ける病院には電話したが全部ダメだった。「有症状ながら陽性認定されるまではタクシーに乗れる」という裏技を使って拡散に一役買うわけにもいかない。
とにかく症状が消え、10日間を過ぎるまでは自主隔離で自宅にいるしかない。自治体の病院も保険所もパンク状態なのだ。コロナ対策の最前線で粘る医療従事者の仕事を増やしたいとも思わない。出来れば、このまま救急車を呼ぶことなく、自然にウイルスが排出されて回復したい。
それにしても外に出ないと曜日感覚が消える。興味深い。
この記事でブコメでは主催者がボコボコに批判されているが、では主催者はどうすればよかったのだろうか。「人の心がない」とか批判している人は教えてくれ。
この場合、競技者によって違うルールが適用されるということで公平性の問題が出てくる。
両手タッチで負けた人は納得がいかないだろうし、片手タッチで世界記録が出た場合はどういう扱いにするのかで論争が生じるだろう。
「片腕なら速く泳げないから問題ない」と言う人がいるかも知れないが、それはどうだかわからない。
また、手のない部分が短い人をどう扱うのかという問題も出てくる。極端な話、中指の第一関節だけない人はどうするのか。その人も片手タッチでOKなら相当に有利になる。
この場合、国際ルールに反するということで非公認の大会になる可能性があり、参加者全体が不利益を被ってしまう。
これが最も現実的な解のように見える。
この扱いがどうだったのだろうか。この手段でもダメという扱いにしたのか。あるいは主催者は本人にこのルールを事前に説明したのかどうか。
片腕の人はこのルールを事前に認識していたのかどうか。事前に認識していたけれど、レースではど忘れして片手タッチしかしなかったのか。
個人的に一番ありそうだと思うのは、主催者も本人も深く考えてなくて、片腕タッチで試合が終わった後に主催者側が困って「これどうすんの…」と協議した上に、ルールを厳密に適用して失格を宣告した、というのが一番ありえそう。
本記事は私が大学生時代(20年ほど前)に統一教会の下部組織である原理研究会(原理研)と関わった個人的な経験について語るものです。それ以外の話は極力しないつもりです。
近年の統一教会の活動とは必ずしもリンクしていませんし、今どんな活動をしているかは把握できていません。去年の米大統領選にまつわる騒動に関わっていたのを見て驚いたくらいです。
統一教会や関係者に対する推測・意見・感想等は全て私個人の考えです。
私は大学生時代、学生自治団体のお手伝いとしてサークルの管理や勧誘の見回りをする活動に参加していました。
とはいっても大学側も監視はしているわけで、警察を呼ぶような事態はそちらの出番です。学生側にしかできない仕事と言えばサークル間の調整事、そしてカルトの排除でした。
今はもうほとんどの大学で有名無実化してしまったと思いますが、サークル活動は学生自治の範囲内なんですね。
具体的に何をしていたかというと、主に新歓期間などに行われる勧誘活動にカルトが紛れ込んでいないかを探し、見つけたら追い払うというものです。
地下鉄サリン事件以来カルトによる大学生への勧誘は下火になっていましたが、原理研はまだ一定の勢力を保っていました。
サークルには大学公認のサークルと非公認のサークルがありどちらも勧誘活動に参加できます。ただし事前に申請を出してもらい学生団体が認可を出したサークルのみ参加を認めるというシステムです。
当時原理研の名前は一般に知れ渡っていましたので大抵関係なさそうな名前を装いますが、申請を出してきたらさすがに分かりますので却下します。
そこで彼らが申請することなく非公認サークルを名乗り当日の喧騒に紛れ込んできたところを捕まえて、ルール違反を理由に出て行ってもらう、という建付けです。
上記の活動をする中で思い知ったのはカルトと議論してはいけないということです。
原理研の構成メンバーは主に同じ大学や近隣他大学の学生です(裏に指導役の大人がいるとされます)。ただしほとんど授業には出てきません。
学生団体の詳しい人に聞いた話では、原理研は勧誘に成功した学生を授業に行かせないようにします。サークルやバイトも辞めさせます。実家にも帰らせません。
そうして外部の人間関係を絶たせたうえで信者同士マンションの一室で共同生活を営ませるという手口を取るそうです。
彼らは一日中どのように勧誘を行うか、学生団体や大学当局の監視を逃れるか、自己正当化を行うかといったテーマについて話し合います。
同じ大学に入学できるわけですから、私と同じくらいの知能を持った人達です。その人達がずっと相手を言いくるめることを考えて過ごすのです。はっきり言って議論したら負けます。今でいうひろゆき的な手法による負けで、煙に巻かれるような感じですが。
だから議論はしない。有無を言わさず追い出すことにしていました。こんな感じです。
原理研「お前ら学生団体の中には共産党のシンパ(※民青)がいるだろう。あいつらは良くて我々は駄目なのか。おかしいではないか」
原理研の人達はバイトを辞めさせられたうえに仕送りもお布施として絞り取られます。
さらには外との接触機会を減らすためか外出もあまりしないようで、皆健康的な生活を送れているようには見えません。
可哀想だなと思いますが、私の目的は議論に勝つことでも説得することでもなく新入生を原理研と接触させないことです。何を言ってきても相手にしないことを心掛けました。
目的が信者の洗脳を解き脱会させることだったらこんなのは駄目ですね。そうした活動に従事されている方々を尊敬します。
どの程度効果があったかは正直言って分かりません。私を含む見回りメンバーが発見できた際には勧誘を阻止できたとは言えますが、相手は手を変え品を変えやってきますので全てには対応できなかったでしょう。
バラバラに別れて個人として見学名目で入って来たり大学の外で勧誘されたりすると追い出す正当な理由がありません。
(これは余談ですが、わざわざキャンパス外で勧誘している人達にはそうする理由があります。宗教以外にも色々なのがいます。相手にしないことをお勧めします)
とはいえ何年かすると原理研の名を聞くことも少なくなり、大学がカルトを厳しく警戒する必要性は薄れました。私も少しは貢献できていれば嬉しく思います。
入学当時に入居した学生専用マンションの隣人が洗脳されてしまったこと、実は私自身が勧誘を受け結構危なかったことが理由です。
原理研に限らないと思いますがカルトは目的を隠して近づいてきます。隣人は偽サークルの新歓コンパ等をきっかけに徐々に囲い込まれるというよくあるルートを辿ったようです。
私はバイトの募集と言われて応募用紙を渡され、連絡先を記入してしまったため後日面接と称して呼び出されました。
ところが「とにかく会いたい」といった調子で目的が曖昧かつ場所も個人宅だったためこれはおかしいと気付き、呼び出しを拒否することで事無きを得ました(そのため相手が原理研だったかどうかは実は不明なのですが、おそらくはそうでしょう)。
隣人とは知り合い程度の仲だったのであまり詳しい経緯は知りませんが、最初は飲み会に誘われる程度だったのが次第に信者が共同生活を送るマンションに通うようになったようです。
いつしか大学でもマンションでも顔を合わせることがなくなり、どうしたんだと思っているうちに自室も引き払っていなくなってしまいました。おそらく共同生活用のマンションに移り住んだのだと思います。
その後、一度だけ隣人(そのときは元隣人)から勧誘を受け断りました。
文章にしてしまえばこの程度ですが、当時の私はショックでした。誰かが気づいていれば止められたのではないかと。
そう思っていたところに学生自治に参加する機会があり、ならばと手伝うことにした(正規の自治会員ではなく非正規の手伝い)という流れです。
→世襲3世。厚生労働大臣や運輸大臣務めたベテラン。前回は中川正春に敗れる。
・中川正春 立民
→財務大臣、文科大臣、衆議院議長を務めたベテラン。毎回共産のベテラン穀田恵二と戦い、穀田は比例復活。
・堀場さちこ 維新
→MMT論者。消費税廃止、相続税廃止、公務員増加、年金月額20万、反グローバルを主張。
・山井和則 立民
・なかじまひでき 維新
■大阪
3区、5区、16区(公明党区)、10区(辻元)、17区(馬場)以外は自民と維新の接戦
→元法務副大臣、厚生労働委員長。前回は井坂信彦に約1万票差で勝利。
・井坂信彦 立民
・一谷勇一郎 維新
・桜井周 立民
・馬淵澄夫 立民
→世襲。緊急事態宣言下でクラブに行って離党した3人組の一角。菅内閣の文科副大臣を辞任。前回は次点候補に大差で当選している。
→小泉郵政解散で平沼赳夫の刺客となる。前回は保守分裂選挙で平沼次男の正二郎に勝利。元看護協会副会長。
・森本栄民 立民
妻へのDVで警察出動、コロナ渦でダイヤモンドプリンセス号に立ち入ったの岩田健太郎と喧嘩、厚労政務官と不倫疑惑など。
・柚木道義 立民
・垣内雄一 共産
・佐藤公治 立民
→元官房長官。前回は圧勝。林芳正元文部科学相(参院山口選挙区)が鞍替えを目指しているため、保守分裂は不可避。
・坂本史子 立民
→水野真紀の夫。徳島県知事や県議会をFacebookで批判し、自民徳島県連と喧嘩し県。徳島県連は、公認権を持つ党本部に対し、後藤田氏の非公認を求めている。
→前回は小川淳也に勝利。小川は比例復活し、立民へ。映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で小川の人気上昇中。
「あべぴょん、がんばれ!ばばあ、黙れ!」、タブレットでワニの動画閲覧、デジタル改革担当大臣、「NECには死んでも発注しない」、官僚恐喝など何かと話題。
・広田一 立民
→前回は稲富修二に僅差で勝利。稲富は比例復活し、立民に所属。
百田尚樹の発言「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」に同調、夫婦別姓反対を求める文書を地方議会議長宛てに郵送、丸川珠代アジアンビューティー発言。
対抗馬の稲富修二は、モラハラで妻が子供6人連れて家出中と報じられた。
・稲富修二 立民
昨年から原田と自民党県議の栗原が出馬の意向を示し、公認を争い中。
→元金融担当大臣。前回は次点の城井崇に加えて共産党の田村貴昭も比例復活。
・城井崇 立民
→元佐賀県知事。前回は大串博志に敗れ比例復活。菅義偉内閣総務大臣政務官。あややのファン。
・大串博志 立民
国境なき医師団に参加経験がある消化器外科の専門医。元文部科学副大臣、元厚生労働委員長。
80歳。自民党比例定年73歳に反対している。
・吉川元 立民
野党一本化。
→前回は相手に比例復活を許さず勝利。先週、秘書が運転する車(車検切れ)で当て逃げ事件。武井も同乗していた。公認は不明。
・渡辺創 立民
・外山イツキ 維新
・野間健 立民
野党一本化。
・金城徹 立民
野党一本化
ゆるキャンとかダンベルみたいな男の趣味を女子高生にやらせる系譜の作品で、
『ポケモン』をテーマにすると面白そうだと思ってるんだけどどうだろうか。
アニポケのスピンオフとかじゃなくて、現実世界の人気対戦ゲームとしてポケモンが扱われていて、
ヒロイン達はポケモン部という学校非公認の部活動でSwitchやらを持ち寄り日々ポケモン対戦に勤しむ感じ。
対戦あるあるとか懐古ネタとか不遇ポケモンいじりとかネットにめちゃくちゃ転がってるから小ネタは作りやすそう。
ヒロインごとにモチーフのポケモンみたいなのがいたりしたらグッズ展開とかもしやすそうだし、
(世代的に)初代大好きな年齢ネタでよくいじられる妙齢の美人顧問に、フルアタ好きの熱血ヒロイン、可愛いポケモンだけしか使わないゆるふわヒロインとかいたらブヒブヒ言えそう。
ガチでやれば咲とかアカギみたいにできるし、もうちょっと緩めに4コマであるあるやギャグ詰め込むだけでもどっちでも面白そう。
鬼滅見て最初に思ったのが、設定シンプルすぎない?で、読み込んで得た結論が設定少ない割に面白くできてるのすごいな…だった。
BLEACHだのハリポタだのナルトだのワンピだの進撃だの、メジャーで面白いとされる作品ってだいたい設定というか世界観の作り込みがすごいんだよね。設定資料集読まんとついてけんレベルで覚えることがいっぱいある。BLEACHの死神なんて一人の技と武器と所属完璧に覚えるだけで大変だもん。そのぶん面白いんだけどさ。鬼滅は演出すごいけど基本普通に斬るだけでなんかすごい説明がいりそうな技はないし。
今までのヒット作は個々のキャラ設定だけじゃなく、それぞれの機関の思惑とか同じ組織でも派閥があるとかそういう複雑な背景も覚える必要もある。でも鬼滅って味方と敵ひとつずつの組織で、政府も非公認なので勢力図がすごくシンプル。鬼殺隊には階級あるけど、実質柱とつぐことその他で派閥どころか班分けだってされてない。鬼を殺す動機は基本仇討ちなので、思惑も出世したいなー位しかない。敵も生き延びたいだけなので、壮大な野望もないので話が一切複雑化しない。無惨どうやって倒すんだ!?ねずこはいかにして人間に戻れるのか!?という考察パートもくるかと思えばでたよ!研究の成果が!でかした珠世様!って感じで順当に解決し本当に話がこんがらがる要素が無い。少年漫画にありがちな思想対立(その正義は正しいのかみたいなサムシング)もなく、敵は同情できる要素はあるがやってることは絶対的に間違ってるので容赦なく倒したあと優しい言葉をかけるという一切読者を葛藤させないスタイルである。どこぞのナイスガイの苦悩が心底憐れに思えるシンプルさである。でも面白い。これは革命ですよ。
少年漫画の設定に合理性を求めるのは筋違いだとわかりながら、そこを趣味として読み解くために考えてみると、今のコロナの状況や他の感染症に対する各国政府の態度で「政治とはこういうもんである」って思える。
無惨も自身のことを「災害のようなもの」言ってるし、他にもこの事に言及してるブログをみたことがあるけど、最大の理由は「被害の規模が小さい割にその時代の科学技術では手が付けられない」から「歴代の朝廷や幕府は黙認してきた(戦国のような統一政府がなかった時代は地方政府では対応不能だった)」ということなんだろうな。
産屋敷が大量の鬼殺隊員を抱えて鍛錬できるほどの金は裏でどっかから流してるのかもしれないけど、政府として公に対処するには「(劇中では)関東一円限定で被害者数人規模で起きる殺人事件に対して公金を出して命知らずを募る」より他にやることがある、ということなのかも。
世のウィルスや感染症でもしぶとく生き残ってるやつは「隠れるのがうまく、そんなに急いで殺さない、そして限られた規模でしか感染しない」あるいは「感染はシャットアウトできないがほぼ安全な対処法が確立されてる」やつばっかだもんな。
鬼滅の刃に感動しない
二回観たなりの感想を述べたい。原作は未読。今後の展開も知らない上で話す。(ぶっちゃけテレビアニメもまじめに観てない)
《映画:良かったところ》→《映画:良いとは思わなかったところ》→《鬼滅の刃は感動しない》
《映画:良かったところ》
この映画の素晴らしいところは、ジャンプ原作の王道の努力•友情活劇の中に非常に高品質な心情描写があった点だと思う。前半の炭治郎の夢の描写が素晴らしい。
家族との幸せな日常の夢に浸かる炭治郎。さっきまで列車に乗って鬼を探していたはずなのに、突然夢に惑わされた。夢を夢だと気付くまでの演出の仕掛けは、往年のホラー映画やSF映画を思い起こさせる。ねずこを運ぶ箱だったり、咄嗟に口に出る“昼間のねずこ”の違和感だったり。その加減が多すぎず少なすぎず非常に絶妙なのだ。ジャンプのアニメ映画だという大前提を守りながら、観客の我々は「炭治郎は本当に現実世界に戻るのか?」と不安にさせてくれる。六太の「置いてかないで!」という絶叫は悲しくも最高だった。子供の絶叫ってどうしてあんなに不安になるんだろう。初回観たとき泣いてしまった。再会できるはずのない家族ともう一度会えた炭治郎の喜びと後悔を観た我々は、夢から覚めるために進む炭治郎の辛さが理解できた。夢にいれば鬼なんて来ないのに、鬼を倒すために炭治郎は進んだ。そして、戦うために“自決”の賭けに出た。炭治郎は鬼を倒すために、自分の首を斬る選択までしてしまうのだ。なんて胆力だと、鬼と一緒に私も驚いた。そしてダメ押しのしんどいバージョンの夢。なによりも家族を優先してきた炭治郎が、父親母親弟たちに恨まれる様子を見せられる。そのときに「言うはずないだろ!俺の家族が!!」というセリフは演技演出共に本当に素晴らしかった。家族の死という最大のトラウマを乗り越えて、彼は鬼と戦って勝った。最高のカタルシス体験だった。今まで鬼滅の刃は流行っているからとりあえず観ていた作品だったが、ここまで観に来て良かったと思った。
あと、作画と音楽も良かった。ハイクオリティだった。声優の演技も高品質だった。
《映画:良いとは思わなかったところ》
新キャラ同士の戦闘にあんまり感情移入できなかった。顔は知ってるだけの先輩と、なんの前触れもなく現れためちゃ強い敵の急な戦闘に頭がついていかない。さらにこの二人も初対面同士だし。ヤタガラスにもアカザ打倒を命令されてもいない。アカザが“なんかいた”のだ。なんかいた、という理解しかできない。因縁もなにもないやつとの戦い入れる必要ある?煉獄さんがえんむとの戦いであんまり活躍出来なかったからアカザ戦投入したとしか思えない。戦闘が非常にぬるぬる作画だったし私が長子だから耐え切れたが、テレビ放送だったら耐えきれずチャンネルを変えていたかもしれない。
煉獄さんの親、お前なに言ってるの?「自分がどうして他の人間より強いか理解できるか」って、そんなこと言う親いるのか?少し斜に構えすぎかもしれないが、選民意識が強くはないか。煉獄父の奥方がそんなドストレートな言葉で表現するかいな。ノブレス•オブリージュを表現したいなら、「なぜ強い“火の呼吸”を我々が代々受け継いでるのか」とか………もっとオブラートに包めよ!若干鼻につくんだよ。
あと皆んな煉獄さんの死で泣きすぎ。先輩が命をかけて戦ってくれたので、ちょっと泣きたくなるのも分かるがあれは泣きすぎだろう。ほとんど寝てた善逸はなんで泣くんだ。炭治郎のメンタルは強いんだ。家族の未練を断ち切り鬼を倒す自決を繰り返す、ちょっと異常な強さのメンタルを持つ男だ。自分の意思で家族を振り切れるんだから、並の10代の精神力じゃない。そんな強い男が、顔見知り程度の先輩の死にあれほどまでに泣くだろうか。炭治郎は苦しくとも前に進める心の強さがあると思っていたのに、結局は号泣してる伊之助にハッパをかけられてしまう始末。おいおいどうしちまったんだよ。赤ん坊みたいに泣かないでくれよ。お前はこれまでの鍛錬と旅で強くなったはずなのに、先輩の死であそこまで泣かないでくれよ。この作品はやたら人が泣きすぎるんだ。
《鬼滅の刃は感動しない》
書いてて分かったことがある。鬼滅の刃のアニメは料理人の腕は神だが、レシピ作成者は二流だ。アニメーターの匙加減でなんとか名作の域に食い込んでいるが、元々の原作はかなりポンコツだ。たしかに面白いは面白いんだろうが、この程度の面白さだったら流行で終わる。なんとなく面白いが、人の生き方を変えるほど感動は与えない。私はそう思う。
あらゆるジャンルの作品で我々視聴者が求めるものは、『感動』の一点のみだ。作画がすごいとか、声優の演技がすごいなんてのはおまけにすぎない。視聴に耐えうればおおよその場合そこまで重要じゃない。
で、この感動を私なりに噛み砕いてみると、“昔の自分から生まれ変わる”ことの体験だ。映画『ラピュタ』で軍要塞からシータを振り向きざまにかっさらうパズーだとか、映画『ハウルの動く城』でソフィに「ようやく守るものが出来た。君だ」と言うハウルだったり。洋画でもいい。映画『タイタニック』にて海に沈むジャックをあとに自分の好きなように生きることを選んだローズなど。今回の映画でも、炭治郎がえんむに立ち向かったところなんて本当に感動した。現実を生きる我々にはしがらみが多すぎる。新しい選択肢を取るのは怖いし、自分で自分に不幸な暗示をかけてしまっている。でも、画面の向こうの彼らは、恐れの中でも古い自分を断って生まれ変わった。それを目の前で証明され、心が動くのだ。
長々と書いて申し訳ない。鬼滅の刃の話に戻ろう。この作品の最大の問題点は「あるはずのしがらみが都合よくぼかされてる」からだ。鬼殺隊でありながら鬼の妹を連れること、政府非公認組織の鬼殺隊、絶大な力を持ちながらただの鬼殺しに明け暮れる柱など、キリがない。今回だってそうだ。なんで精神の核を破壊しなかった。なんでえんむが人間を食わなかった。意図的に炭治郎たちが苦境に立たないよう誘導されている。そういうしがらみを無視されたまま話が進んでしまうから、ご都合主義だと思ってしまう。折角いい設定を持ってるんだから、ストーリーに生かしてほしい。鬼より悪どい柱がいてもいいし、警察に逮捕される鬼殺隊がいてもいい。ねずこが炭治郎の恋人を食べてしまってもいい。いくらでもあるんだから、アカザみたいなよく分からん敵をぶん投げて戦わせるんじゃなくてしがらみからけりをつけてくれ。原作がご都合主義に甘んじるポンコツだから、アニメの味付けがいかに最高でも私は感動しない。ハマらない。
鬼滅の刃が、日本人が一緒に楽しめるコンテンツになってくれたことは事実だ。皆んなが観ていた月9や朝ドラが、今は鬼滅の刃になった。立派なメインカルチャーだ。炭治郎たちは間違いなく時代を代表してる。
もう誰も見ていないと思いますが。
軽い気持ちで書いたエントリを思った以上の方に見て貰えて嬉しかったです。
似たような状況に置かれている方、色んなジャンルで世界にたくさんいるような気がします。人が集まっちゃいけなくなるって、そういうことですからね。頑張りましょう。
ただ深く考えないで書いた文だったんで不快に思われた方もいたかと思います。申し訳ありませんでした。
で、なんの競技かなんですが、ごめんなさい。このまま消えさせてください。
なにか状況動いたらまた書かせてもらうかも知れません。次はもうちょい配慮して書きます、、では。
読み返したらコメントされている通り自己顕示欲丸出しみたいな一文があったので修正しました。
マイナーさを自虐的に表現しただけのつもりだったんですけど、はい。
できることといったら、来年の大会に参加する用意(あるのかな、、、望み薄な気がする)を金銭身体面でしておくだけです。
もしホントに国内で大会開くところまで行ったら派生元競技の知人とかを通じてリアルで活動したりしなくてはとか思っていましたが、
今はインターネット老人会の本能的に、名無しのままでいたいです。
タイトルまんまなんですが。
私がここ数年サラリーマン生活の傍ら取り組んできたマイナースポーツがこのままだと消滅しそうだなウケるwと思ったので書きます。
超マイナー故に、競技名バレると本名年齢、顔までバレかねないのでぼかしつつ書くことをご容赦ください。
というような超小規模な世界なので「ワールドカップ」と言っても大会の雰囲気はアットホームなもんです
殆どの大会主催者は引退した競技者で、商売でやっている団体って殆どない(一部大会は、スポーツイベント主催会社が取り仕切っているけど)
複数回参加する人はほぼ知り合い、「オーまた会ったね!」みたいな感じで、ここで「今度は負けないぞ!」みたいな会話はほぼない。気楽なもんである。
特にアジア人は珍しくて、私はアジア人としてもかなり華奢な体格してるので、向こうのでかい競技者に交じると大人と子供、ほぼマスコット扱いされてるような気もするがまぁいいか。
全然レベルは違うけど、カーリングとかフィギュアスケートで各国代表同士は親しい友人だ、て感覚こんな感じ、、?と思っていた。
この「世界に同志ができる感覚」がたまらなくて、競技を続けていたのはある。
さて、このような生ぬるい小さな世界だが、どんな世界でも「世界のトップ」というのはマジですごい人がいる。
なんで他の競技でもオリンピック競技者レベルだと言えるかと言うと、競技の特性上、プロフィールとして陸上の記録とかが出てくるからだ。
私も一番鍛えていたときは生活全てが競技成績向上のために組み立てられていた、、、ので、自分の体の性能の95%位は引き出せたと思っている。
曲がりなりにもそのへんまで自分の能力開発をすると、逆に生まれ持ったものが違う人との差というものを痛感することになる。
ちょっとやそっとの差じゃなくて、これは絶対に埋まらないと思うほどの差だ。
大学院の時、頭の中で論理回路組み立てながそれをそのままコーディングする離れ業を見たときにも俺には絶対に無理だと思ったけど、それに近い。
一般人でも、体育で4以上もらったことがない人でも、真面目に鍛えれば想像もつかないぐらいの力を身につけられるもんだが、
彼らは最初から一般人と同じ次元にいないと言うか、一般的な意味での鍛えてたどり着ける延長線上にはいない感じ。
ですが不思議と、そういうことは悔しいとか、そういう気持ちにはならない。
「アイツらの本当の凄さを理解できるのは俺達だけ」みたいな感覚が、トップ層の下にくっついている集団にあったような気がする。
この感覚は宝物だ。
さて、そのような私の愛していた大会だが、当然ながら今年はどこも中止だ。
そして、前述したように主催者側は「ほぼ利潤の出ない手弁当の大会開催」「ましてや協会には収益なんてほぼない」状況であり
参加者の大半は「それほど真剣に取組んでいない層」なのに加え、「参加費が非常に高い」という事情があるため、
どのくらい高いかと言うと、開催される国の物価によるが30万円~10万円である。
スタッフ(というか主催者の友達のお手伝い)の日当、宿泊費、食費まで参加費から出すんだから当然そうなる。
今だとまだ規模が多少大きくなり、主催者側が「大会開催用資材」を既に持っているケースがあるのでこれでも多少安くなった以前は50万円とかあったらしい。まじかよ。
基本的に金持ちの遊びである。私は金も時間もほぼ全振りして参加していた。まあ、ついでに世界を旅行してた感じなので、
すると、このようなドミノが想定される
大会がなくなる
↓
↓
体力低下
↓
完遂の見込みが薄いのに参加費出すか、、?そもそもやるのか?
(あまり関係ないがこれまでの所感として、アメリカ人は完遂の見込み薄くてもチャレンジ的に参加し、ヨーロッパ人はきちんとトレーニングしてから参加したがるイメージだった。)
↓
参加費が集まらない
↓
↓
上位層はとてもやる気のある人達が多いので、顔本とか見てると個人で模擬競技やってたりするけど、正直コミュニティ全体の盛り下がりは否めない。
私も後2-3年競技者としてコミットしたら、台湾、シンガポールの友人とアジア分会を盛り上げていこう、次はアジアから協会理事を出してアジアで大会を開こう!とか盛り上がっていたところなので
なんともなんとも悲しいもんがある。
しかし、再来年となると、、、本当に今のコミュニティの消滅が現実味を帯びてくる。
コロナめ、、、
バンクシーは名前くらいは知ってると思うが、街中に意図のある落書きを残していく匿名のアーティストで、モスクワ・マドリード・リスボン・香港などで100万人以上を動員した展覧会『BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』の日本版がいま横浜のアソビルで開催されている。
この展覧会は、バンクシーが匿名の活動( 言ってしまえば犯罪的な活動もしている )をしていることをいいことに、勝手に開催されているもので、日本はまだリストインしていないがモスクワやラスベガスなどで行われた「BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?」は、バンクシー公式サイトで「FAKE」と指摘されている。
最近バンクシーの展示会が相次いで開催されていることを知っておいてください。 どれも同意の上で開催されたものではなく、これらはアーティストの知識や関与がない組織によるものです。それなりの扱いをお願いします。
https://www.banksy.co.uk/shows.asp
展示されている作品は、バンクシー作品を所有しているコレクターから借りてきて展示しているので、まあだいたいが本物らしい。真贋の確認はされていないが。
(贋作も混ざっているという情報あるので、「贋作が見られるのは本展示会だけ!!」とかいう凄い企画である可能性も高まってきた。これについては後述)
バンクシーも勝手に名前を金儲けに使われて( 作品はオーナーであるコレクターに権利かあるんだろうし、どこに展示されるかは勝手だろうが ) いい迷惑だなと思うが、オリコンニュースのこの記事。
https://twitter.com/oricon/status/1288212393659523072
バンクシー展からオファーがきて江頭2:50の「バンク尻―」もバンクシー展に展示することになったというニュースだ。
すぐにこれは訂正が入っている
【お詫びと訂正】「本家バンクシー側からオファー」と紹介いたしましたが、この展覧会はバンクシー本人無許可のものであるため、表現に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
https://twitter.com/oricon/status/1288312436634710023
恐らく、バンクシー展が本家から認められていないものだとは知らずに江頭側が「本家からオファー」って書いてしまったのだろう。
確認してないのが悪い……とは思えないな。バンクシー展が本家(本人)と無関係なんて思わないもんな…。
バンクシーは、自らの情報を隠して活動しているため世界各地で勝手に「こいつなら訴えてこないだろう」とばかりにグッズが作られてガンガン売られている。
EUで法人を設立して商標管理をしたり(もちろんこれは商業主義の批判のためであって自らのグッズを売るためではないと思われる)、実際には買うことはできないグッズが並んでいる(通りからショーウインドウ越しに商品風の作品を見られる)「店」を出したりして対抗している。
バンクシー展、本人は認めてないわ、バンクシーって書いてあるだけのグッズ作って勝手に売るわ、地味にやりたい放題なの恐ろしい。※画像は拾わせていただきました
https://twitter.com/springcourtykh/status/1239527013452378114?s=19
我らが日本の「バンクシー展」では、本家ロゴを使わず普通のゴシック体のフォントで作ったTシャツやトートバッグを売っているのだ。アツい。アツいぜ。
この「BANKSY」って書かれたトートバッグ持って歩くの、ヤバくないすか!?!?!??
プリントグッズやってる印刷会社のデザイナーが「バンクシー展のグッズのデータ作ってよ」って依頼されて、このデータ作るときに「本家のロゴデータないんですか? 本当にこれでいいんですか?」って言ったと思うんだよなー。泣けるなー。
バンクシーについての本も書いている美術の専門家、鈴木沓子さんのツイートです。
中にはバンクシーの贋作も何点か展示されていたので(添付)、本物と贋作と別の人の作品がいっしょくたに展示している展覧会だということは、もう少し知られてほしい。。
https://twitter.com/gingerhoneytea/status/1288309852222058496?s=19
バンクシー作品かを確認する方法は恐らくバンクシーの商標管理をしている法人の認定を受けるかどうかだけっぽいので、真贋の確認は難しいのだが、専門家がこう言ってるのが本当ならバンクシー展の主催すごいな。
いや、バンクシーが有名になってるしちょっと儲けてやろうってくらいで、ここまで徹底的にやれなくない?
どうなってるの???
最近はBuzzFeedジャパンや、Business Insider Japanと並んでジャーナリズム魂のあるメディアとして(俺の中で)話題のウェブ版「美術手帖」さん、いまこそこれを記事にしてくださいよ。
コタツ記事じゃなくて、中の人に意図を聞いてくるとか、バンクシー関連の専門家の意見までまとめるくらいのやつ。
この増田はそれを読みたくて書きました。届け、この想い。
昨年にあった話。
学生の頃から10年以上の付き合いのある同じく魔術師で冒険者の友人が3人いるが、久しぶりにみんなと会って自分がとても32歳とは思えない子供っぽさであることを思い知って恥ずかしくなった。
●私の冒険
ずっと冒険者だったが数年前に過去最高にどっぷりハマる魔術体系に出会った。北方系の呪術がベースで活動死体(アニメート・デッド)や次元干渉など様々な展開のある体系で、そのどれにもお金を使いまくった。魔導具への課金、禁書閲覧、スペルブックを買い漁る、異次元に何回も遠征する、五次元文明の遺物も買い漁る、五次元人自体にもハマる、闇市場で様々な流出商品を買う等した。
生命創造も大好きで死体の大量買い、屍術触媒の大量買い、闇競売参加もしていた。改造屍人作家、忌術装具作家、デス・ルーラーともツイッターで仲良くなり、勉強会をしたりそれはそれは魔術師として充実して楽しく過ごしていた。
その頃から友人達は戦争や仕事で忙しくなかなか全員で会うことができなかったが、昨年久しぶりに全員の予定が合い会うことになった。ここで私は自分の子供っぽさに気づいて恥ずかしくなったのだ。恥ずかしいと思ったのは主に装備や身体装具に関すること、お金の使い方、落ち着きのなさの3つだ。
●最初の気付き~装備~
一番に待ち合わせ場所に着いた私はみんなを待った。最初に現れたのはBちゃん。そこであれ?なんか強そうというか戦士っぽいなと思った。次にCちゃん、Dちゃんが来たが、その時も同じようなことを感じた。
みんな容姿はごくごく普通という感じで特別筋肉質とか巨体てわけじゃないんだけど、雰囲気がとても強くなっていた。
その日のみんなのコーデは細かい色や柄は忘れたけど多分こんな感じ。何でそんなこと覚えているのかというとこの日が恥ずかしさの気づきの日で忘れられないからである。
Bちゃんは龍革のコート、アダマンタイトのカットラスにミモレ丈の大楯(エスクード)、黒曜石ナイフにブードゥードール、マジックバッグ。派手すぎないばっちり魔刺青、薄いピンクのデス・ネイル、小ぶりでシンプルなマナネックレスと照準腕輪。
Cちゃんは魔銀糸のジャケット、白魔道士風のシャツにバスタードソード、ヒールナイヴス、肩かけバッグ。濃いめかっこいい術装、がっつり濃いマナポーション、大振りだけどデザインはシンプルな赤魔石のネックレスとホーリーバングル。
Dちゃんは唯一既婚子持ちだけど、ママって感じがしつつも強そうだった。プレートアーマー、名刀膝丸、黒マントにショートソード、大きめな高密度なマジックバッグ。ナチュラル・マギ、王立魔術院トップのみが身に付けられる絢爛爪具、神金の結婚指輪と小ぶりでシンプルな風妖精のイヤリング。
そして私Aはこうだ。
鉄絹のローブ、麻のシャツに着古した麻ズボン、履きつぶした鉄のグリーヴ、樫のワンド。
薄すぎマナポーション(下地とフェアリーパウダーのみ)、ボロボロの剣、、推し魔徒イメージのアクセサリー(翠石のイヤリング、赤鉄ネックレス、古王国式照準腕輪、リングフル装備・五次元グッズ含む)
三人の友人と比べるととんでもなく弱そうでやばい32歳だ。なのにずっと自分は魔術師なのに装備に気を遣うし近接戦闘もする強者だと思っていた。(やばすぎ)
服が適当なのにアクセサリーは着けられるもの全部着けてて、しかも推し魔術師二人分のイメージ装具だから色もデザインもバラバラで悪い意味で派手。うるさい。非公認装具と人口魔石宝飾しかないから子供のおもちゃみたいに見える。(非公認装具は本当に術師のイメージを大事にして丁寧に作られた素晴らしい作品です。私の使い方が悪い)
杖だって近所の森林や洞窟を制圧するくらいならいいと思うけど今日は予め強力な悪魔や龍とも戦うと分かっていたのにこれはいけないだろう。
マナポーションに関しては濃く調合すると魔穴の開きが分かるから最低限の薄さにするとか言ってほんとに薄くしか下地もフェアリーパウダーも入れてなくて魔力の流れも濁りも丸わかり。
剣は魔力でしっかり補えるから研ぐ必要ないと思ってた。でもみんなみたいに綺麗な魔刃じゃなかった。魔力薄い子はしっかり頑丈で鋭い剣持ってるし、私と同じく魔力量がしっかりある子でも、魔刃を整えて長さを調整して、足りないとこは物質化も併用して、私みたいなギザギザ刃じゃなかった。
防具は元の素材が頑丈だからマジックシールドで補うだけでいいと思ってたけどそんな頑丈な素材でもなかった。ほつれてきてる。
どんどんあれ?私超弱い?新米っぽい?あれ?という気持ちが大きくなって恥ずかしくなってきた。みんな優しいから弱そうとかそういうこと全然言われないけど勝手に恥ずかしくなってた。
●第2の気付き~お金の使い方~
全員揃ったのでまず酒場で昼食を食べた。
その時にみんなの今好きな魔術体系や冒険活劇の話をした。上記で書いたような魔術研究の話をすると、みんなはすごいね~と反応してくれる。
同じくスペルブックや魔導具に課金しまくってたBちゃんは「Aちゃんすごいね~私はもうそんなにできないかな。従軍してるし親も歳だし何があるかわかんないから程々にしてる。他にもお金使いたいことあるしね」と言った。
Cちゃんも「分かる~何か前は出される禁書は全部買わなきゃ、大陸遠征は全部参加しなきゃって必死になってたけど将来のこと考えて貯蓄するために程々にしてみたら案外苦じゃなかった」と言った。
Dちゃんは「私も今は国家優先だから気になるダンジョンを潜るくらいかな~」と言った。
BちゃんCちゃんは未だにスペルブックに課金もするけど王立魔導院のやつだけだし、売りに出た遺物を手に入れられなくても最初に設定した金額で出なかったら撤退するし、魔導具はよく考えて本当に欲しいと思うものだけを、大陸遠征は無理しない程度で行けなかったら叙事詩を買うとか、とても落ち着いた冒険活動だった。
それに対して私は「へ~ちゃんと考えてるんだね。私なんかもう北方禁呪に夢中すぎてさっき言ったみたいなのがやめらんなくて貯蓄なんてないよwww時空魔法あるから未来の自分に頑張ってもらってる!w因果律の収束日が来たらまた新しいの買うんだ~!^^」と言った。ウケ狙いで、みんな笑ってくれるだろうなと思って。
だがみんなちょっと引いたみたいな苦笑いをした。「すごいね…」と。そこでやっともしかして私のお金の使い方やばいのか?と気づいて、それを笑い話として嬉々として話した自分に恥ずかしくなった。でもみんな優しいから、好きなことに全力でいきいきしてるねとか言ってくれる。泣きそうになった。(優しさと恥ずかしさで)
でも少し考えて、もしかして馬鹿にされてんのかなと思った。私は魔術研究にお金使うから防具も武器も遠征や決闘の時くらいしか買わないしどれも人口魔石具ばかり、みんなは防具や武器にもお金かけてそうで魔術にお金使わなくてもそっちに使ってんじゃんとちょっとムッとした。(最悪)
みんなにそれとなく今日の武器と防具いいねって言ったら使ってる武器や着てる防具の話になった。みんな別に全身王立工房製とか全身高額品てわけではなくて、量産品と高額品をバランスよく使っていた。市販の服でもきちんと手入れしてきちんと祝福かければよく見えるし、武器も刀身や基礎付加は王立工房で柄や鞘は市政の鍛冶屋とか考えられてた。どうせ金かけてんだろ、金かけりゃそんくらいにはなるよねとか嫌味なこと考えた自分が更に恥ずかしい。
Cちゃんは一時期魔穴の開きと濁りに悩んでいると言って、一緒に悩んでいた。(会えない間もツイッターや念話魔術では話してた)Cちゃんはとある占星術師の庵で魔穴を見てもらい、いい鍛錬方法に出会えたのだと言った。
ツイッターで嬉々としてこれいいよ!(ドヤ)と独学魔術を投稿していた自分が恥ずかしくなった。ツイッターでバズった民間療法のものだけを試しまくってちょっとしか改善されなかったのをドヤ顔で投稿していたのだ。その民間のものだって悪い方法じゃないし合う人には合うのだろうけど、私は自分がどういう魔力の質かもよく理解してなくて、とにかくバズった色んな民間のものを試してどれも効果は出なかった。
Cちゃんは20代の頃はとある東方の修行法が肌にすごく合っていて大好きだったけどだんだん合わなくなって、本当に魔力を綺麗にしたいと思ってお金をかけた。なのに私は魔穴開かない開かないとうだうだ言いながら、若い頃と同じことの繰り返しでお金も使わなかった。使うお金がなかった。とても情けなかった。
Bちゃんも同じような感じだったし、Dちゃんは今は昔ほどお金使えないし子育て忙しいからオールインワンになっちゃってると言いながらも国家制圧とまでとはいかないがそれなりの修羅場を潜っていたし綺麗な魔力をしていた。
この話題がだんだん辛くなった頃(自分からふったくせに)、酒場を出て買い物に向かった。裏市場で私は大量に死体を買い、みんなは1つだけ買うか買わないかだった。
その後みんなは剣や雑貨をいくつか買っていたけど私は何も買わなかった。欲しいものがなかった。というのは強がりで、本当はお金がなかった。裏市場で使ってしまっていた。
最後に迷宮に行くことは決まっていたので、そこで使う入場税くらいは絶対に残しておかなければならない。また情けなさと恥ずかしさに襲われた。次元金庫で下ろすのもなんだか恥ずかしかった。
●第3の気付き~落ち着きのなさ~
そして最後に予定していた迷宮に来た。私はレッドドラゴンくらいしか倒せないけどみんなは龍神くらい倒すだろうか、みんな龍神に挑むのに一人だけ挑まなかったら感じ悪いかなとビクビクしていた。みんなそんなの気にするような子じゃないのに。結局みんなサイクロプスでホッとした。
今度は装備や金銭感覚のことで恥ずかしさを感じたくなかったので推しの魔術を語ることを自ら提案した。
私「推しがね~もう最高で!殺傷力高いし悪意すごいし!もう推しのことしか考えられないw夢魔も腐人も好きだからもう大変w推しは一般公開水準だと可愛いもので微笑ましいんだけど、禁術指定されてるのはえげつなくて邪悪で~wギャップがもうたまんないの!エッチだし~!降霊術の術式の色気がはんぱなくて素敵なのwキャッキャキャッキャ!」(小声ではある)
Bちゃん「推しは一見性格悪そうに見えるけどほんとは優しくてそれが隠しきれない体系なんだ。その優しさが好きなの」
Cちゃん「推しは自然魔術なんだけど自分のこと論理的だと思っててそこが可愛いんだよね」
Dちゃん「私は最近推しって感じの人はいないけど最近滅ぼした国のあの地有結界がかっこいいなって気になってるかな」
お分かり頂けただろうか。
私の落ち着きのなさ、テンションの高さ、子供っぽさ。私は本当に「!」とか「w」とか着いてるみたいなテンションで喋る。この文章もなんとかぶっきらぼうな感じでテンションを抑えようと必死で書いてる。本当は「w」いっぱい着けたい。
みんなも学院時代とか20代前半くらいまではこんな感じ…だったと思うけどすっかり落ち着いている。誰か一人としか会えなかったときは、相手が落ち着いていても気にならなかったのに、4人で集まったら私だけ若い頃のテンションのままで急に気になり始めた。
ツイッターや戦略掲示板でもみんな「!」とか「w」とか絵文字や活動絵画が減っていっていたけどそれはあくまで文字上でのことだったので全く気にしてなかった。
ツイッターで仲良くなった魔術師の方がリア友より圧倒的に人数が多かったし、その人たちとはハイテンションで話していたからというのもあったと思う。
ツイッターで仲良くなった人たちは20代前半~半ばの人が多くて、みんなテンションが高くて自然と私もそうなっていったというか、そういう人に囲まれていてみんなが自然に落ち着いていく過程を歩まなかった。
若い子とキャッキャキャッキャハイテンションで推しの邪悪さとエッチさを語り、鍵垢なのをいいことに屍陰茎術!屍陰茎術!と叫びまくっていた。他にも色んな下ネタ沢山。
実際会って殺した魔術師には「Aちゃん全然32歳に見えない若くて可愛いよ。小さい子みたい」とか言われて、私まだまだ若いんだ~!と喜んでいたし、「もう、私小さい子なんかじゃないよぅ(o`з’*)32ちゃいの大人のお姉さんなんだからね!貴様よりとちうえなの٩(๑òωó๑)۶あたちセクシーボインな大人のお姉さん!(๑ơ ₃ ơ)♥」と即死術式を送っていた。
あの雑魚は本当に若いと思って褒めてくれたのかもしれないけど、言動が幼稚なところと、薄すぎるマナと手入れされてない髪や爪、チープな装備や持ち物が垢ぬけてなくて年齢不詳の死霊魔術師ぽくてそう感じたのかもしれないと震えた。
フォロワーと空中で戦闘してよちよちぎゅっぎゅしたり、さっきみたいな私大人のお姉さん♥みたいなことを沢山言ってたし、昔若い頃ツイッターではよく見られたような、フォロワーと仲良しなアテクシアピールみたいなやり取りを未だに続けていたのだ。
久しぶりに同い年の友人と会って本当に本当に恥ずかしくなった。
考えなしに推しにお金を使いまくることも、装備のことも、テンションのことも、決して悪じゃないし、それが楽しくてずっとやり続けるんだって強く思ってる人はそれでいいと思う。でも私は自分の現状がとても32歳には思えなくて恥ずかしくなってしまった。どうにかしたいと思った。
どうにかしたいと思ったのに私はまた推し魔術にジャブジャブお金を使い、着古した装備ばかりを着けて、フォロワーとハイテンションで戦っている。その時は楽しいのに、夜一日の行動等を思い返すと恥ずかしくて死にたくなる。
今度友人に相談してみようか。そしたら変われるだろうか。