2021-10-04

統一教会(原理研)についての個人的経験

はじめに

記事は私が大学生時代(20年ほど前)に統一教会下部組織である原理研究会(原理研)と関わった個人的経験について語るものです。それ以外の話は極力しないつもりです。

近年の統一教会活動とは必ずしもリンクしていませんし、今どんな活動をしているかは把握できていません。去年の米大統領選にまつわる騒動に関わっていたのを見て驚いたくらいです。

統一教会関係者に対する推測・意見感想等は全て私個人の考えです。

本題

私は大学生時代学生自治団体のお手伝いとしてサークル管理勧誘の見回りをする活動に参加していました。

はいっても大学側も監視はしているわけで、警察を呼ぶような事態はそちらの出番です。学生側にしかできない仕事と言えばサークル間の調整事、そしてカルト排除でした。

今はもうほとんどの大学有名無実化してしまったと思いますが、サークル活動学生自治範囲内なんですね。

具体的に何をしていたかというと、主に新歓期間などに行われる勧誘活動カルトが紛れ込んでいないかを探し、見つけたら追い払うというものです。

地下鉄サリン事件以来カルトによる大学生への勧誘は下火になっていましたが、原理研はまだ一定勢力を保っていました。

サークルには大学公認サークル非公認サークルがありどちらも勧誘活動に参加できます。ただし事前に申請を出してもらい学生団体が認可を出したサークルのみ参加を認めるというシステムです。

当時原理研名前一般に知れ渡っていましたので大抵関係なさそうな名前を装いますが、申請を出してきたらさすがに分かりますので却下します。

そこで彼らが申請することな非公認サークルを名乗り当日の喧騒に紛れ込んできたところを捕まえて、ルール違反理由に出て行ってもらう、という建付けです。

上記活動をする中で思い知ったのはカルト議論してはいけないということです。

原理研構成メンバーは主に同じ大学や近隣他大学学生です(裏に指導役の大人がいるとされます)。ただしほとんど授業には出てきません。

学生団体の詳しい人に聞いた話では、原理研勧誘成功した学生を授業に行かせないようにします。サークルバイトも辞めさせます実家にも帰らせません。

そうして外部の人間関係を絶たせたうえで信者同士マンションの一室で共同生活を営ませるという手口を取るそうです。

彼らは一日中どのように勧誘を行うか、学生団体大学当局監視を逃れるか、自己正当化を行うかといったテーマについて話し合います

同じ大学入学できるわけですから、私と同じくらいの知能を持った人達です。その人達がずっと相手を言いくるめることを考えて過ごすのです。はっきり言って議論したら負けます。今でいうひろゆき的な手法による負けで、煙に巻かれるような感じですが。

から議論はしない。有無を言わさず追い出すことにしていました。こんな感じです。

原理研「他にも勝手にビラを配っているサークルがあるだろう。なぜ我々だけを狙い撃ちにするのか」

私「そうですね。でもあなた方は違反なので出ていってください」

原理研「なぜ我々を排除するのか。日本には信教の自由があり大学もそれを認めている」

私「そうですね。でもあなた方は違反なので出ていってください」

原理研「お前ら学生団体の中には共産党シンパ(※民青)がいるだろう。あいつらは良くて我々は駄目なのか。おかしいではないか

私「そうですね。でもあなた方は違反なので出ていってください」

原理研人達バイトを辞めさせられたうえに仕送りお布施として絞り取られます

さらには外との接触機会を減らすためか外出もあまりしないようで、皆健康的な生活を送れているようには見えません。

可哀想だなと思いますが、私の目的議論に勝つことでも説得することでもなく新入生を原理研接触させないことです。何を言ってきても相手にしないことを心掛けました。

目的信者洗脳を解き脱会させることだったらこなのは駄目ですね。そうした活動従事されている方々を尊敬します。

どの程度効果があったかは正直言って分かりません。私を含む見回りメンバー発見できた際には勧誘を阻止できたとは言えますが、相手は手を変え品を変えやってきますので全てには対応できなかったでしょう。

バラバラに別れて個人として見学名目で入って来たり大学の外で勧誘されたりすると追い出す正当な理由がありません。

(これは余談ですが、わざわざキャンパス外で勧誘している人達にはそうする理由があります宗教以外にも色々なのがいます相手にしないことをお勧めします)

とはいえ何年かすると原理研の名を聞くことも少なくなり、大学カルトを厳しく警戒する必要性は薄れました。私も少しは貢献できていれば嬉しく思います

なぜカルト排除に参加することにしたか

入学当時に入居した学生専用マンションの隣人が洗脳されてしまたこと、実は私自身が勧誘を受け結構危なかったことが理由です。

原理研に限らないと思いますカルト目的を隠して近づいてきます。隣人は偽サークル新歓コンパ等をきっかけに徐々に囲い込まれるというよくあるルートを辿ったようです。

私はバイト募集と言われて応募用紙を渡され、連絡先を記入してしまったため後日面接と称して呼び出されました。

ところが「とにかく会いたい」といった調子目的曖昧かつ場所個人宅だったためこれはおかしいと気付き、呼び出しを拒否することで事無きを得ました(そのため相手原理研だったかどうかは実は不明なのですが、おそらくはそうでしょう)。

隣人とは知り合い程度の仲だったのであまり詳しい経緯は知りませんが、最初飲み会に誘われる程度だったのが次第に信者が共同生活を送るマンションに通うようになったようです。

いつしか大学でもマンションでも顔を合わせることがなくなり、どうしたんだと思っているうちに自室も引き払っていなくなってしまいました。おそらく共同生活用のマンションに移り住んだのだと思います

その後、一度だけ隣人(そのときは元隣人)から勧誘を受け断りました。

文章にしてしまえばこの程度ですが、当時の私はショックでした。誰かが気づいていれば止められたのではないかと。

そう思っていたところに学生自治に参加する機会があり、ならばと手伝うことにした(正規自治会員ではなく非正規の手伝い)という流れです。

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