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はてなキーワード: 漏洩とは

2015-06-16

個人情報漏洩報道規制をするべき

一般にセキュリティに関する情報積極的に公開するということが求められているけど、情報漏洩に関しては、規制をするべき。正直、詐欺ネタしかなってない。

どれだけ漏洩たか、どんな情報漏洩たかなんて関係ない。漏洩したという事実があればいい。100件だって別に構わない。何かのIDだけでも構わない。とにかく、漏洩したという事実けがあれば(いや、もう事実じゃなくても、事件をでっちあげればいいのだけど)、それだけで詐欺は可能だ。

漏洩した情報を使って詐欺をするなら、年金機構場合は50万人程度しか対象にならないけど、漏洩したという事実を使えば、1億人が対象になる。技術知識もいらない、エクセルを立ち上げる必要もない、適当なところに公衆電話電話すればいいだけだ。マスコミがどんな情報漏洩たかを懇切丁寧に解説してくれるので、ネタには困らない。今頃、オレオレ詐欺関係者なんて、高笑いしているだろうね。

実は、個人的詐欺にあったことがある。あいつらは、本当に狡猾で、それ相応に適当なことをでっち上げるのがうまい。そして、ひとつ被害にあってわかったのは、あいつらは、金を取るだけが目的じゃない。弱い人をいたぶるのが目的なのだあいつらはレイピストと同じだと考えている。

なので、今、政府マスコミに近い人は、早急に対策を立ててもらいたい。注意喚起なんて生ぬるいことを言ってないで、国民財産をきちんと守ってくれ。セキュリティ対策を立てるときクラッカーの心理を読みながら対策を立てるように、漏洩したという事実がどう悪用されるのかを考えながら対策を立ててほしい。

2015-06-15

日頃尻から何かしら漏洩している増田ならバラムツ食べ過ぎてケツ壊した経験あってもおかしくない

2015-06-11

オーラロードが開かれる

増田漏洩譚を憶えている者は、幸せである。心、豊かであろうから……

私達は、様々な漏洩譚を知らされてこの世で生きてきたにもかかわらず、

回避することのできない、性を持たされたから……

それ故に、増田の語る、次の漏洩譚を伝えよう……

2015-06-05

アンチウイルスソフト入れてるのに

情報管理してる大元に侵入され漏洩、みたいなの

ぼくらが必死アンチウイルスソフトとかを入れてても

上の方でヘマするんだったら、

もうほんと、ユーザレベルではそういうのインストールしなくてもいいんじゃない?って最近思う

Adobeソフトウェアアップデートしようとするとき

無理矢理マカフィーをしらっとインストールしようとさせるのやめて欲しい

2015-06-02

splatoon面白すぎる

年金個人情報漏洩したのと同じようにマイナンバー制度実施されれば

ほぼ間違いなくマイナンバー個人情報もいつか漏洩するだろうけど

リスクゼロにできないからといって、非効率になったり何にもやらないのはおかし

仮に個人情報漏洩したとしても悪用できないシステムにするとか対策はあるし

もっとメリットデメリットを考えるべきだろう

2015-06-01

http://anond.hatelabo.jp/20150601180605

保険書番号なんて別に誰に知られててもとくにそんな害はないけど

漏洩しましたって言われて変えてくれるかそのままなら変えてくれたほうがいいでしょ

2015-05-23

おことわり:やけにひらがなが多いのは、自動リンク避けのためでございます。読みづらくてごめーん。

2015/5/31 21:10

女性が率先して女性専用車両に乗ることによって、一般車両エリアが1人分余裕ができるってことで

そういう意味で、ちかんとかは別にどうでもいいけど、気を遣って乗ってる人のが大半じゃないかとおもうのですケド…

2015/6/2 18:38

はてなシステムの優れているところは、同じIDは2つ存在できない、というところだろうと思う。

(そういう仕様だったはず…間違っていたらごめんなさい)

ついらー(まきじた)あたりは、絶対値RSSのナニガシだけだもんね。(記憶違いだったらごめんなさい)

不要になっても永久管理しつづけなければいけないなら、新規登録フォームにそう書いておいてほしい。

あ、そうか。安全運用したい人は、お金を払って認証を受けろと?(めんどくさ…)

・・・というゆめをみました。

ときそねんきんばんごうとか、今回の漏洩対象者だけじゃなく希望すれば誰でも変更してくれるような運用になればいいのに。

今でもできるのか?よくしりませんが…

(さすらいの非正規雇用人(現在無職)としては、まいなんばー発行前後で、わけておくと今後安心かなっておもうの。はけんさきはホワイト企業ばかりじゃないしね…)

2015/6/25

ぜっさんえんじょうちゅうのあの案件は、昨年末にも急☆募10人とか出てました。(しばらく出なかったから、ああ落ち着いたンだねよかた…と思ってたら。あんのじょうですか。)

草花を愛でるがごとく、webデータを日々ながめてます。(←まだむしょく)

養分にもなれなくてごめんなさい…(一度コケると復活するのに体力いる年齢になってきまちた)

2015/6/30 8:57

ぎりしゃヨーグルトがすっごく好きなの。ああいう類の、主婦しか知らない現地のお料理TIPS、さがしても中々でてこない。

ぎりしゃ料理うぃきぺみたいのに広告つけて、債務にまわしたりできない?やけいしにみずかしら…

ただ座っているだけよりましであろう。

2015/7/11 12:12

掃除あんなに苦手だったのに、今となってはストレス解消の一つとなっている。

苦手意識というのは、「(やればできるのに)できない自分直視したくない」というところからくるのかもしれないなあと、ぼんやり考える。

2015/7/13 19:34

ねむい

2015/7/14 14:13

代々木体育館(?)建て替えで増えた予算って、totoから助成金が出てるんでしょ。今サッカーに興味ない人たちがどのくらいの金額参加すれば、何年でまかなえるんだろ?ファンキーな元都知事がおっしゃってたことも、なんとなく理解できるから東京都民税金にだけ依存しないやり方でどうにかできないか、今ある仕組みを生かして何とか工夫できればなあと思っただけで、玄人の皆さんの苦労はまったく想定しておりません…。

はいサッカールールを知らない私は、お金を賭けるほどにのめり込めません…ばあさんにでも理解できるように教えておくれでないかい

2015/8/2 12:38

専業しゅふが家庭の管理を任され、誰かが外貨を稼いでくるというモデルは家庭という小さな社会ネットワーク単体でみるととても調和のとれている仕組みではあるとおもうのだが、井戸端会議をなくした21世紀の都会在住核家族家庭の専業しゅふさんたちは、どうやって社会性を取り込んでいるのだろうか・・・

と、こまちを見てておもったが、ネットのこういう媒体が、21世紀井戸端会議役割を担っていければいいんだろうな。リアル人間関係に振り回されなくて済むという点では、進化しているといっても過言ではないだろう。(しらんけど)

2015/8/3 11:42

プレミアム商品券って換金に一ヶ月くらいかかるんだ。大変…現金で買う人たちが支援できればいいですね。

2015/8/12 8:43

席数の少ない店では、他人との会話のキャッチボールを楽しむことに意義があるのであって、自分もつ悩みなどの正確な対処法など誰も求めていない。そういうのが欲しければ、身銭をきって専門家GO

2015/8/20 14:23

日本語(正確にはローマ字入力)そんなに間違えずにタッチタイプ(?キーボードみないで打つ)できるのに、英語の長文だと、まったく関係ない文字を打ってしまうことがある。英語を出力するぞと理解しているにもかかわらず、アタマの中に流れる音声をローマ字出力しているのかも?(うまくせつめいできない)まぁ、私だけですね、多分。

2015/9/21 15:25

なんつうかあれですわ。まぁ。そんなかんじ。

2015/11/4 18:11

とりあえず目的は達成。

別にIDは同じでいいんだけど、別人に向けての郵便物を弾く仕組みがあるといいんじゃねえのかなと思うけど。(郵便物だって、前の住人宛のものは、局で弾いてくれるじゃん) と、だいぶまえに思ったことがあるけれど、エラい人に「そんなもん何の役にたつん(笑)」と一蹴されてしょぼん、みたいな。はいはい、もーなんもいいません。

2015/11/10 16:09

頭がいい人が沢山本を読める、というのはその、本を読む上での基本的情報量の違い、なんじゃないかと思うの…。(ポジティブなサイクル)エンジニア技術書をさくさくと読めるかもしれないけれど、新人のうちはそんなわけにいかないでせう。

2015/11/19 14:50

ねっとふりっくす、解約しようと思ったんだけど、英語字幕を表示できることに一昨日気づいて、とりあえずもう一ヶ月くらい使ってみる事にした。英語勉強になるかな?(主にヒアリングの)

単語はかけるけど聞き取れない、というのはあれだ、方言のある土地引越してった直後の心細さに似てるような気がするな。(わたしだけ)(ってことは、ききとれるようになるってことだよね?)

2015/11/20 15:50

かいいつつ、のだめ(かんたーびれ)一気見しちゃった…ちあきさまああああ

うそう、日本語吹き替え日本語字幕面白いよ。のだめ↑で説明すると、演奏している曲名が表示されるの便利。(検索しようにも、素人ひとりだとてくにかるたーむにたどりつけない。え?サントラかえ?はいはい…)

うーん。教え方が上手な英語先生みたいな感じですかね。(ねっとふりっくす)

2015/11/22 14:03

またはらなあ。うーん。もうあがっちゃった身(なにが)としては、ダイレクトに聞いてくる人には、オブラート?なにそれおいしいの的にその旨回答(どんびきされようがしったことか。おまえが聞いてきたんだろうが。)ですかね…最近、遠回しな嫌味の言い方を勉強してます

2015/11/23 14:30

日本語字幕は、二度目以降にみるからこそ良いのかも。ということがわかった勤労感謝の日。(すみませんすみません)1度目に日本語字幕つきで見ると、文字情報のほうへと意識がいってしまい細かい画面の要素まで目につかないことがある。なるほど、洋画みてるときもこうなのかなあ~ぬぬぬ。

2015/11/25 12:30

ぴあのとにちぶの教えかたの違い、みたいな本を読んでる。いつまでも終わらない巨大なジグソーパズルの、ずっと嵌らなかった要の位置にあるピースが、ぱたぱたと嵌っていく瞬間であった。(まぁ、にちぶはやったことないけど)

2015/12/11 14:31

ネットだいすきっこBBA)ですので、光学メディア(?っていうの?DVDかぶるーれいとか)あたりからは遠い世界にいたのですが、最近地上波を録画して見たりキャッキャする事にはまっている都合上、スペースをあけるためにとりあえずDVD-Rを買ってきてごにょってる。はう。1枚につき15分番組3本しか入らないのですね。気がとおくなるわー。まんどくせー。(ゆうちゅうぶあたりに…って。いや、それでは意味がないのでござる。)これ、メディアの中身の管理結構面倒くさそうだよね。DVDつっこんだらタイトルさらってリストしてしーえすぶいとかにするスクリプトとかプログラム、どこかに落ちていないかしら。ないか。(なら自分で作るしか…)あー。

2015/12/12 10:17

あー。なるほどですね。(3本録画したといってもファイルが3つに分割されてるわけでもないのですね。ますますDVD化する意欲減退…)タイトルだけ管理したいだけなんですけど、どうにかなんないですかね。なんねえか。はー。(DVDナンバリングして、手元の一覧とリンク文字列検索できるようにしたいだけなのに…)

なんとなく、カセットテープのころを思い出す。(ツメ折ったりとかさー)

2015/12/18 21:06

無線LAN接続プリンタの設定おわた。えすえすあいでぃーはすてるすにしてるから設定だけUSBケーブル経由とかいう回りくどい方法でやりました。もっというと、意味あんのかよくわからないルータの設定(むせんらんつうしんはまっくあどれす制限してる)も影響していたためちょい時間かかった。(PCはなぜかまだ有線接続なので、こいつのまっくあどれすを追加しなければいけなかった)

あとね、無線LAN接続時間制限?をもうけています。具体的には深夜0時から朝5時まで自動的無線LANオフになるようルータを設定。自宅ではもばいるでーたつうしんをOFFにしている都合上(最安プランパケット節約)、寝ながらスマホしてても自動的接続がきれてしまうので、夜更かし防止にも効果があります

2015/12/23 17:24

15分番組DVD1枚に14本(?単位あってる?)録画する所まではべんきょうしますた。画像が荒くなってしまますがそこはまぁ良いことに。ここの環境では、外部メディアにはBDも使えるんですが、どうも個人的に「その規格、本当に大丈夫…?いつか突然円盤になったりしない?(べーたとかぶいえいちえすとかそのあたりの記憶由来)」と、不安になるのですよね。大丈夫だろうとは思うんだけど。よく知らないから先入観だけで判断しちゃってすみません

2015/12/26 11:42

新しいサイトができたんですね。読書感想文かけるなら登録してみようかな。システム的にちゃんとIDになってれば、もうどこでもいいんだけど。(賃貸アパートみたいな仕組みのクラウドアプリケーションって、想像するだに恐ろしい…それはせきゅりてぃほーるというのではないのでせうか)(WEBシステムとしてはありえない前提でかいます

同日14:46

やらなければいけない掃除を目の前に、つい違うことをしてしまうそこのあなた。(え?わたし?)そういう時は、とりあえず厚手のゴム手袋はいしまいましょう。あきらめがつくし、なぜか掃除がしたくなります。(はい、がんばります…)

2015/12/28 15:28

たっきゅう先生さすがすぐるw いんたーねっつがインフラと化したあとのいらいらもやもやを、すかっと言語化してくださる。かっけえ。あと、こどくのぐるめは本当にいだいであます。食に関する情報をたくさん持つ人の「ひとり飯」時の脳内が、孤独なわけがないのです。(同じ情報を持つ人同士は、こういうのあうんのこきゅうで理解できるんだけどね。わざわざいわないだけで。)

2015-05-20

自己犠牲について

http://anond.hatelabo.jp/20150520224717の追記として

それでも、自己犠牲に先はないよ

 むかしのバルドラの野原に一ぴきの蝎がいて小さな虫やなんか殺してたべて生きていたんですって。

するとある日いたちに見附みつかって食べられそうになったんですって。

さそりは一生けん命遁にげて遁げたけどとうとういたちに押おさえられそうになったわ、

そのときいきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ、

もうどうしてもあがられないでさそりは溺おぼれはじめたのよ。

そのときさそりは斯う云ってお祈いのりしたというの、

 ああ、わたしはいままでいくつのものの命をとったかからない、そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。

それでもとうとうこんなになってしまった。

ああなんにもあてにならない。

どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちに呉くれてやらなかったろう。

そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらん下さい。

こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸さいわいのために私のからだをおつかい下さい。

宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」より、「九、ジョバンニの切符



宮沢賢治作品には、自己犠牲精神が深く根付いている

それは彼の宗教観仏教(特に法華経)やキリスト教に影響されている

私は、彼の作品を非常に好ましく思う

その一方で、酷く嫌悪もしている

どうして蠍が自分の身を食わしてやらねばならなかったと思い、食わせられなかった事に後悔しなければならなかったのか

その自己犠牲精神は危うい

蠍の存在価値存在意義存在理由も、いたちによって担保されるべき事柄ではないはずだ

蠍は蠍個人の理由によって生きればよいだろうし、それを他人がとやかく言うべきことではない

それなのに、どうしてさも、いたちに食べられなかった蠍には存在意義がないなどと言い放つの

そうした極端な利他主義の辺縁に、本当の幸いや人生の意義はあるのか

他人尊重とはつまり自己確立から始まるのではないのか

そして何より、自分存在意義を売り渡しているのが気に食わない

自分他者境界が弱すぎる

自我漏洩をしている場合ではないだろう

境界パーソナリティ障害ではないのだから、自他の境界くらいはっきりしたまえよ

誰が自分を許し、罰し、救い、貶めるのか

自分自身以外にあり得はしない

 春本を読む青年子女が猥セツなのではなく、彼等を猥セツと断じる方が猥セツだ。そんなことは、きまりきつてゐるよ。君達自身、猥セツなことを行つてゐる。自覚てゐる。それを夫婦生活の常道だと思つて安心てゐるだけのことさ。夫婦の間では猥セツでないと思つてゐるだけのことですよ。誰がそれを許したのですか。神様ですか。法律ですか。阿呆らしい。許し得る人は、たゞ一人ですよ。自我

坂口安吾著「余はベンメイす」より


結局、自己犠牲の行きつく先などたかが知れている

自分を投げ打つ事でしか自分確立できないなど、本末転倒であると言わざるを得ない

2015-02-26

ラノベの「よく出来た」ボーイミーツガールテンプレート私論(後編)

関係構築のテンプレート

以上のような行為類型相互に重ねるためには多くの場合主人公ヒロインの両者が同じ空間を共有する必要がある。その上で、これらの行為類型が場面ごとに重ねられていくことで両者の関係は変化していくことになる。本項はその組み合わせ方についてのものである

場面≠イベント

空間の共有は大抵の場合共同作業を伴う。そうした共同作業の例として『はがない』における部活ゲームをする例と、『俺ガイル』における部活クッキーを作る例を比較してみたい。

結論から述べると、筆者は『はがない』における部活は『俺ガイル』と比較してあまり出来がよくない印象を受けた。理由は単純で、『はがない』におけるゲームにおいて主人公ヒロイン相互に信頼や敬意といった点でなんら変化は無い。これに対して『俺ガイル』のクッキー作りにおいては、主人公ヒロイン姿勢に敬意を抱き、ヒロインもまた主人公洞察に敬意を抱き、認識を改めるという点で両者の関係の変化が描かれている。

その場面の前後で両者の関係に変化がないのであれば、それを伏線として機能させる予定がない限り、そんな場面は不要と言っていいだろう。

あってもなくても話の筋に影響しない様な単調なイベントを大量に重ねることはギャルゲーでは認められるのかもしれないが、小説でやったら飽きられる、とは榊一郎も指摘するところであるが、「ボーイミーツガール」における「話の筋」とは主人公ヒロイン関係構築に他ならない。もちろん、「ボーイミーツガール」であり、同時にバトルであったりミステリであるならば、そうした類型の「話の筋」での必要性が示される必要があるだろう。

構図の繰り返し

ボーイミーツガール」において主人公からヒロインへ、もしくはその逆に対してなされる行為をこのように類型化し物語に沿って順に並べていくと、それが主人公ヒロインで反転もしくは反復、すなわち「構図の繰り返し」が散見され、さらにそうしたものほど筆者は「よく出来ている」という認識を持つ傾向が強いという認識に至った。

くどいと思われるかもしれませんが、これでも実際の画面になると印象度は思いのほか薄いもので、構図の繰り返しによる主題の強調という手法は、これでもかというぐらいにしつこく繰り返さなければ効果は期待できないものです。

押井守『Methods―押井守パトレイバー2演出ノート

押井が指摘するこの「構図の繰り返し」について、ボーイミーツガールとして認知されていると思われるアニメエウレカセブン』で言えば、周知の通り2話と26話は主人公ヒロインの位置、台詞回しを反転させた構図であり、そして26話が(低俗表現ながら)「神回」と言われていることには、この演出が大きく影響していると言っていいだろう。

そしてラノベであるボーイミーツガール」におけるこうした「構図の繰り返し」において重要なのは、「同じ構図で同じ行為が明白に異なる意思によってなされること」ではないかと筆者は考えている。

例えば『マリみて』は次のようなプロットを持つ。

いずれも結果として同じ行為が反復、反転しているが、それぞれの理由は明白に異なったものである最初の依頼ではヒロイン自分が直面した困難から逃亡するために主人公を利用しようとしてスールになることを依頼するが、主人公は場に流されることをよしとせず拒否する。二番目の依頼では主人公ヒロインの困難の重さを理解しており、彼女を助けるために自分スールにするよう依頼するが、それが主人公自分の困難を押し付けることでもあることの認識からヒロインはこれを拒否する。そして三度目はヒロイン自分の困難を解決した物語最後であり、困難から逃げ出すためではなく、純粋好意からスールになることを主人公に依頼し、主人公はこれに応じる。

同様に『イリヤ』も見事な「構図の繰り返し」を用いている。1巻において教室におけるヒロインの助けを求める目に対し、主人公は「トイレ」と言って教室から逃げ出して一人トイレにこもるヘタレぶりを見せつける。そして3巻のクライマックスにおいてヒロインの助けを求める目に対し、主人公は1巻と全く同様に「トイレ」と言って、今度はヒロインを連れて逃げ出すための覚悟を決めて一人トイレにこもる。そこから続くトイレ内の描写の凄みについては本稿では割愛するが、この一連のシーンの評価秋山瑞人のファンの間でも極めて高いと思われる(余談ながら例えば『E.G.コンバット 2nd』においても冒頭、クライマックス直後、そして物語最後で「格納庫のGARPの前でルノアが泣いている」という同じ構図が繰り返されており、秋山瑞人はこの「構図の繰り返し」を意識的に多用している節が見受けられる)。

また、遭遇と物語最後のシーンで「構図の繰り返し」を用いている例もよく見受けられる。例えば『星海の紋章』においては主人公ヒロインの遭遇、そして物語最後は「ラフィールと呼ぶがよい!」という、全く同じ台詞が用意されている。『ALL YOU NEED IS KILL』では「日本では食後のグリーンティーはタダだというのは本当か?」というヒロイン台詞で遭遇は始まり最後主人公が青緑色をしたカビのコロニーが浮かんだコーヒーを飲み干すことで終わる(こちらはちょっと捻りすぎた感が否めないが)。『俺ガイル』は不愉快そうにヒロイン主人公に毒を吐く場面で遭遇が始まりラストは楽しそうにヒロイン主人公に毒を吐く場面で終わるという点で構図が繰り返されているが、それ以上に物語最後の一文がタイトルである点の指摘で十分だろう。

反転による対等性の強調

乃木坂春香の秘密』はヒロイン秘密主人公漏洩したのち、ヒロイン物理的、精神的に最後まで守られる存在であり、そして主人公最後まで守る存在である。両者は精神的に対等な立場とは言いがたい。こうした一方的依存関係存在する関係はあまり筆者の好むところではなく、おそらくそれは筆者に限ったものでもないだろう。

『エスケヱプ・スピヰド』や『禁書』も同様に片方が他方を保護し続けるが、これらはヒロイン自己犠牲により保護者は非保護者に救助される場面が組み込まれている点で違いがあり、これによってその立場は対等なものに寄っていると言っていいだろう。

このように直接的な行為類型で均衡を取る方法もあるが、「構図の繰り返し」における主人公ヒロインの「反転」によっても主人公ヒロインの対等性は暗黙に読者に伝達する効果があるように思われる。

例えば『ゼロの使い魔』においては冒頭でヒロインから主人公に対し、主人公が使い魔であることが一方的に宣告され、主人公はこれに成り行き上しぶしぶ従うことになる。しか物語最後においては主人公ヒロインに対し、自分ヒロインの使い魔だ、と誇りをもってこれを肯定する。その台詞内容が示す立場の差と異なり、両者が(少なくとも精神的に)対等な関係であることを強く意識させる効果を生んでいる。

いい加減例に使うことにも飽きてきたが『とらドラ!』においても対等さは徹底して反転構造の反復によって強調されている。

ヒロイン好きな人主人公にバレる、という出来事に対して主人公ヒロイン自分好きな人を明かす。ヒロイン主人公故意ボールをぶつけられ、ヒロイン主人公は手違いでボールをぶつける。階段で落ちかけたヒロイン主人公は反射的に庇い、ヒロインは反射的に主人公の無事を確認する。ヒロインの作ったマズいクッキー主人公が食べて美味いと微笑み、ヒロイン主人公の作った美味しいクッキーを食べて美味いと微笑む。このように『とらドラ!』は徹底して反転構造を反復している。

さらに「呼称の変化」という形でもこの「反転」と「反復」が巧妙に使われている。ヒロイン自身の恋路への助力を一方的主人公要求し、主人公の承諾をもって名前呼び捨てにするようになる。その後ヒロインは二人が対等な関係であることを告げて協力体制の解消が宣言され、ヒロイン主人公呼び捨てをやめる。そして物語最後において主人公ヒロイン一方的ヒロインの恋路への助力を宣言し、ヒロイン名前呼び捨てし、ヒロインが返事代わりに主人公名前呼び捨てにすることで物語は幕を閉じる。

対等さの無い「ボーイミーツガール」は少なから存在し、それを気にしない読者も一定程度いることは事実であろうが、より幅広い読者の支持を期待するのであればこうした主人公ヒロインの対等さへの意識がされて損は無いだろう。

おわりに

ストーリーや設定が凡庸であれとにかく「キャラが立っている」ことが重要なのだ、と述べた上で林は次のように主張する。

主人公個性さえ確立できれば、それが魅力的かどうか、感情移入できるかどうかなんて全部後からついてくるから大丈夫。魅力的な主人公活躍していれば話は自然と盛り上がる

林トモアキ『現役プロ美少女ライトノベル作家が教える! ライトノベルを読むのは楽しいけど、書いてみるともっと楽しいかもよ! ? 』

なるほど。ところで人気アニメ漫画二次創作小説に出てくる「キャラ」は(オリジナルキャラを除けば)おおむね人気キャラであり、おそらくは「キャラが立っている」ものだと言っていいだろう。もし林が言うように「キャラが立っている」だけでいいのであればこうした二次創作はどれも魅力的で感情移入できるものとなる。

二次創作小説の、特に好きなキャラのそれをひたすら読みふける人がいることは事実であり、ゆえに林の主張は間違いでは無いだろう。しかしそれが幅広い読者に通用するものかといえば筆者には肯定しかねるものである

キャラ萌え特化の商業ラノベはもちろんある。しかしそれだけしかウリが無いのであれば、それはキャラ萌え理解できない筆者のような(もしくはそのようなキャラクターは好みではない)読者に対しては全く面白みのないものと言っていいだろう。

キャラ萌え依存せず面白いと思わせることが出来ることは、そうしたキャラ萌えにの依存したラノベ比較して強みになることは間違いない。そしてそうした強みとして、本稿で指摘したような演出法についての言及はもう少しされてもいいのではないか、と考えている。

才能やセンスはそれだけで価値のあるものだが、その多くは知識と思考によって技術化することが出来るものだと筆者は信じている。空を飛ぶ鳥に憧れて手をバタバタさせたところで一生空は飛べないが、航空力学を構築することで人類は空を飛ぶことを可能にしたのである

本稿は筆者の嗜好に強く依存しており無批判に一般化できるものではないが、これまで感覚によってなされてきた演出技術言語化することの可能性について、諸兄諸姉の検討の際の参考になれば幸いである。

ラノベの「よく出来た」ボーイミーツガールテンプレート私論(中編)

さらにこの遭遇の多段階化は、それが単なる素朴な設定の開示であっても十分な効果をもたらしうる。『小説秘密をめぐる十二章』において河野は谷崎の「少年」を例にあげ、少年が穏健な家庭の子であることがほのめかされることによってこそ、のちの異常性愛への没入のインパクトが強化されるのだ、と指摘しているが、ラノベはこれをより極端かつわかりやすく行っていると言ってもいいだろう。

例えば『マリみて』における第一の遭遇が「印象的な絵面」であるとは述べた通りだが、そこで一度教室の場面を挟んで理想の素敵な女性像として有名なヒロインの評判が語られ、お礼を言いに行ったところで第二の遭遇が生じる。そこで描き出されるヒロインは、自分の嫌なことから逃げ出すためになりふり構わず主人公を利用し、スールになるよう強要するというものであり、主人公(ならびに読者)のヒロインに対する見方は大きく変わることになる。設定だけを見ればこれは新規性のあるヒロイン設定とは言い難い。が、筆者はこの遭遇から十分な意外性を受けており、それは河野が指摘した例と同じ効果によるものと考えている。

同じく例えば『イリヤの空、UFOの夏(以下イリヤ)』の深夜の学校プールにおける第一の遭遇は単純なものであるが、ヒロインの手首に埋まったものに気づいたところで物理的異質さが、そして「なめてみる?」「電気の味がするよ?」において精神的異質さが明かされる。なぜそれがインパクトをもたらすかと言えば、それはヒロインの設定の奇抜さではなく、それまでの描写彼女の異質さを感じさせるものではなかった、という一点に尽きると筆者は理解している。

溺れて必死主人公にしがみつきビート板を使って恐る恐る水泳を教わり、やっと少し泳げるようになる、という一連の「普通女の子であることの描写こそがこの急転直下を強力無比なものにしているのであり、だからこそ「なめてみる?」の異様さが際立つのである。もしここで気まずそうに手首を隠してヒロインうつむき押し黙るといった、つまり普通女の子」がしそうな行動がなされていたとすると、全くつまらない遭遇と化すことはすぐにわかることと思う。

多段階化していつつも見方が変わらない遭遇だとどうなるかの例としては『IS』が挙げられる。教室でのヒロインとの再会という第一の遭遇ののち、寮が相部屋であることが発覚するという二度目の遭遇が発生するが、出会前後主人公ならびに読者によるヒロインへの見方に全く変化がない。『マリみて』や『イリヤ』と比較して意外性が無く、筆者にとってはひどく印象の薄い遭遇である

最後見方は変わるものの一拍置いていない(つまり段階化されていない)例について触れておきたい。冒頭で触れた『俺ガイル』は最初の遭遇から間髪入れずにその「意外性のある性格」が開示されるものであり、多段階化されていない。なるほど『俺ガイル』におけるヒロイン毒舌はそれだけで魅力のあるものであり、それは単独で読者の興味を引くことができるものだとは言えるだろう(筆者も決して嫌いではない)。しかしそれは「レイアウトの仕方」ではなく「描写の仕方」による効果であり、ヒロイン毒舌がそれ単独で魅力を得られるほどのものではなかった場合、実に陳腐でつまらないものだと筆者は考える(逆に言えば描写力が優れていればなんとかなる、ということの証左でもあるだろうが)。

余談

念のため補足しておくと、陳腐な遭遇しか用意できない作品は全て駄作である、と述べたいわけではない。例えば『狼と香辛料』は荷台にもぐりこんだ裸の美少女が狼の化身だと明かすという意外性に乏しい遭遇であるが、ではこの作品が駄作かといえば筆者はそれほど悪くない作品だと思っている。ただし、その遭遇にインパクトを受け、興味を抱くことは無かったことも確かである。ここで張った伏線クライマックスで回収しているため最後まで読んでみればなるほどと思えるが、もし立ち読みで眺めたのであればその場で本を置いていたと思う。

関係構築のための行為類型の整理

ボーイミーツガール」の関係構築では、主人公ヒロイン恋愛感情が醸成されることは必須ではない(例えば『トリニティ・ブラッド』では恋愛感情は仄めかしすら無い)。一方で両者間の信頼関係の構築は必須と言っていいと筆者は考える。また信頼と似た効果を持つものとして敬意も有効機能する。

さて、関係構築とは主人公ヒロインの一方が他方に何かをすることによって培われるものと言っていいだろう。その内容は小説それぞれによって様々であるが、一段階抽象化してみると次のような行為類型化が可能であると思われる。下記で全ての行為類型化されているわけではないが、いくつかまとめた上で、それらをどう組み合わせることが効果的な演出になりうるのかを述べたい。

秘密の共有

遭遇の類型として「秘密漏洩」を上げたが、あれが当人の意に沿わざるものであるのに対し、「秘密の共有」は意図的に自らの秘密を相手に共有するものを指す。

秘密の共有」は信頼の表明がなされたという暗黙の読者の認識が得られる点で効果的であり、そして「秘密」は多くの場合プライバシー同義である。軽度な秘密から徐々に重大な秘密吐露へと段階を踏まえて内容は変化する。軽度な秘密の典型例は電話番号を教える、住所を教える、そこから一歩進んで自室に入れる、といったものが挙げられるが、最も多用される「秘密」は「過去」であり、昔の笑い話といった軽いものから過去トラウマまで「過去」は幅広く使える便利な「秘密」であり、重さを任意コントロールできるという点で優れている。

こうした秘密の共有は信頼の表明であると述べた通り、一定の信頼があった上でなされることで読者に違和感なく受け入れられるものと考える。十分な信頼がなされたと読者に理解がされていない状態でいきなり重い過去吐露を始めるヒロインなどは、自己陶酔中のメンヘラ設定を明らかにしたいのでもない限り慎むべきだろう。

観察による発見

涼宮ハルヒの憂鬱』における曜日髪型の関連の指摘や、『俺ガイル』における主人公ヒロイン友達がいないだろうという指摘など、観察によりヒロインのなにかに主人公が「気づく」ことを指している(ヒロイン主人公のなにかに気づくことも含む)。これはヒロイン主人公評価を改め敬意を抱くきっかけとして、また主人公ヒロインに対する評価を改め、敬意を抱くきっかけとしても効果的に機能する。

余談ながら観察力のある主人公であることを印象づけることは、特にバトルものにおいても有効機能するように思われる。例えば『禁書』や『バカとテストと召喚獣』、『エスケヱプ・スピヰド』はいずれも勝利をつかむきっかけとして敵に対する観察と気付きを用意しており、そこから作戦を練っている。最終的に単なる力比べになり、最強能力である主人公必然的に勝利するという陳腐さは、しかしそうした観察と気付き、そこから作戦演出が事前になされていることで読者に対する一定の納得感を与えるように思われる。もちろんそうしたものがなくとも最強主人公が敵を圧倒する物語に興奮できる読者がいることは事実だが、それにウンザリする読者も相当数いることも事実である。より幅広い読者を意識するのであれば、そうした演出一つを入れておく価値は十分にあると考える。

共通点の発覚

秘密漏洩、共有や観察による発見など、なんらかの情報が得られる行為類型の結果として、共通点、すなわち似た者同士であることが発覚することは相手に対する親近感を惹起する。これは読者にとっての共通点でも同様であり、感情移入共感を誘う要素と言っていいだろう。

親切

素朴な行為であるがゆえに、信頼と好意を「少しだけ」喚起する点で高い効果を持つ。例えば大きな好意が得られる「救助」は大仰なものであり、特に好意や信頼を寄せてもいない赤の他人に対してそうした行為をする人物は、十分な理由けが無い限り胡散臭いヤツという認識を与えるだけだろう。

これに対して「親切」はそれが当人にとって大した手間でない場合に実行されるものであり、人間関係破綻していない限りは合理的な行動として読者に受け入れられ、その結果ほんの少し信頼と好意が得られることが自然に読者に認識されることになる。『シャナ』において主人公ヒロインコーヒーを持って行ったこと、『とらドラ!』において主人公が朝食をヒロインにも分けてやったことなどはこの好例と言えるだろう。

呼称の変化

相手を名字で呼ぶのか、名前で呼ぶのか、といった呼称の変化は古典的ながら現在も極めて強力にその認識の変化を読者に理解させる。『僕は友達が少ない(以下はがない)』におけるあだ名であったり、また『デート・ア・ライブ』のようなヒロイン名前を付ける、という行為も同じ効果を持つと言えるだろう。

なお、呼称の変化は一度しか使えないものではない。ある呼称を用いたのち、それを使わなくなる、という演出はその呼称を用いるようになること以上にその変化を強調する。遭遇時においてではあるが、こうした「呼ばなくなる」ことを用いた好例としては『星界の紋章』があげられよう。

依頼に対する承諾

一方から他方へなんらかの依頼(命令を含む)がされ、受け入れられることを指す。このとき、その依頼は明示的なものであるとは限らない。「ボーイミーツガール」における両者間のほとんどはこれに該当するが、物語を先に進める意味合いが強く、関係構築に向けて目立った効果をもたらすものではない。

一方でこの行為類型が「期待に応える」を伴って実行された場合はまた異なった効果をもたらす。最初からヒロイン主人公に対して好意を表明していたり、信頼を寄せていることが暗黙に前提となっているような「ボーイミーツガール」は珍しいものではなく(『イリヤ』『ベン・トー サバの味噌煮290円(以下ベン・トー)』など)、また物語の途中でヒロインが全幅の信頼を主人公に対して寄せるようになるものも多い(『SAO』『ココロコネクト ヒトランダム(以下ココロコネクト)』など)。

こうした例においてヒロインから主人公へ強い信頼に基いて依頼がなされている場合、依頼の達成に失敗することが強力な効果を持つ。ヒロインから主人公へ依頼した仕事の達成に主人公が失敗し、しかヒロインがもう一度仕事を依頼することは主人公に対する深い信頼の表明として機能する上、主人公が次こそヒロインの信頼に応えようと努力する様は概ね読者の共感と応援を得られると考えられる。

例えば『ソードアート・オンライン(以下SAO)』ではヒロイン主人公仕事を依頼し、主人公成功し続け、それをもってヒロイン主人公に惚れこむという構造を取る。一方で『とらドラ!』においてはヒロイン主人公に対して依頼した仕事は失敗し続けるが、ヒロイン主人公失望することは一度としてなく、最後ヒロインから主人公に同じ仕事を改めて依頼するという構造を取る(定義を読んでいれば誤解は無いと思うが、本稿ではいずれも1巻の内容のみを対象としており、シリーズを通してどうかは検討範囲である)。両者を比較してみると、筆者は『とらドラ!』の方がよく出来ているという認識を持つ。

依頼に対する拒否

AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜(以下AURA)』で繰り返されるような単なる拒否効果を持たないが、相手に対する尊重を以て拒否することは(一時的にはともかく)相手の不快を買うものではなく、むしろ信頼と敬意を勝ち得る効果を持つ。『マリみて』において主人公ヒロインからスールの依頼を拒否したことは典型例と言ってよく、『のうりん』におけるデビークの手助けを(これまで助力を惜しまなかった)主人公がしない、ということもこの一形態と言っていいだろう。

この時、主人公にとってはその依頼を受けた方がメリットがあることが望ましく、そうした自分利益を捨て、相手に嫌われる覚悟の上で拒否することはヒロインのみならず読者からの信頼も勝ち得る効果があると思われる。

好意の表明

単純な愛の告白のような直接的な好意の表明に限らず、嬉しそうに何かをする、微笑むといった行動によっても十分に好意の表明として読者に認識される。物語最後の場面においてヒロインないし主人公がこの行為類型を取ることが多く、ハッピーエンドとしての印象を読者に意識づけることで効果的と言えるだろう(『イリヤ』や『ALL YOU NEED IS KILL』がハッピーエンドか否かは意見の分かれるところであろうが)。

相手に伝わる形で行われるそれと、相手に伝わらない形で行われるものがあり、特に本人のいないところで信頼や好意を表明することは読者の理解共感が得られやすいように思われる。好意の表明は繰り返し使うとむしろ好意薄っぺらさを強調することになりかねないが、『ココロコネクト』のように相手に伝わらないところでそれがなされる段階を踏まえてから、相手に伝わる形でこれを行うことは効果を増すと思われる。

救助と自己犠牲

窮地に陥ったヒロイン主人公が助け出す、という行為類型は『禁書』『AURA』など非常に古典的ながら多くで用いられるものである。救助された側から救助した側に対する好意を含む感謝が読者に理解されやすい点で効果的だが、あまりにもわかりやすく、またありがちなものであるがゆえに陳腐な展開という印象を読者に与える危険性がある。

例えば『僕は友達が少ない(以下はがない)』におけるプールで絡まれヒロイン2を主人公が助け、それによってヒロイン2が主人公好意を抱く、という展開は筆者にとってひどく陳腐ものであった。

他方で『俺の彼女幼なじみ修羅場過ぎる』におけるチンピラ侮辱されたヒロイン2を主人公が助ける展開や、『さくら荘のペットな彼女』におけるラブホに連れ込まれかけるヒロイン主人公が助ける展開はそれほど嫌いではない。

その違いはなにかといえば、おそらく単純にその救助行為主人公にとってリスクの低いものか高いものか、という点と、救助の際に主人公が負傷している、すなわち自己犠牲を伴う点にあるように思われる。救助は主人公にとってリスクのあるもので、かつ、怪我を追ってまで勝ち得たものであるとき、救助された女性から主人公に対して寄せられた好意の大きさは「それだけの価値のあるもの」として裏付けられると考えられる。

その意味で、無傷でほとんどリスク無く救助したことで得られた好意ほとんど無いに等しいはずであり、にも関わらずヒロインが大きな好意を寄せる状態となり、そこにちぐはぐさと薄っぺらさを感じるように筆者には思われる。

禁書』では記憶喪失し、『AURA』では中二病世間露出し、『俺妹』では自分変態だと言って父親へ立ち向かい、『タイムリープ』では自分過去未来)が変わろうが知ったことかと手紙を書く。自己犠牲主人公がこれまで大事にしてきた何かを失ってでもヒロインを守ろうとする意思の明示としても機能し、ゆえにその対価として大きな好意と信頼が得られることに読者は納得がいくものであろう。

後編へ続く

ラノベの「よく出来た」ボーイミーツガールテンプレート私論

はじめに

映像ミザンセーヌの黄金則 ヒットする映画の作り方』において金子は次のように指摘している。

シナリオは筋書き(プロット)と描写(レンダリングから成り立っていますが、シナリオから分析局面では、プロットのものはあとに残る印象要素ではないということです。複雑なプロットであればあるほど、観る人をひきつけはしますが、覚えることは難しい。したがって他の人にも伝えにくいのです。したがってプロットに関しては「面白い」「いい」だけ。覚えている印象のほとんどは、描写です。つまり、シナリオライティングのミザンセーヌに関していえば、レンダリング重要だということになります

ラノベにおいても抽象度の高い「筋書き」を具体的に「描写」していくという作業は多くの作家が認めるところである映画は「筋書き」である台本と「描写」である映像に明確に分離可能であり、それと比較すればその境界は曖昧でありつつも、基本的な考え方としてラノベにおいても両者を区分することは可能であろう。

様々な作家による小説、ラノベ創作技法において、そこに書かれた技術がどちら寄りかを意識してみると、人物設定はどうあるべきか、世界主題の関係についてといった「筋書き」寄りの内容に対し、「描写」寄りの内容はその紙幅のほとんどが正しい日本語講座に費やされていたりする。

正しい日本語で書けるようになりました、とは読者に苦痛を与えずに「筋書き」を伝えられるようになりました、というに過ぎず、そして苦痛なく読める文章であることは読者にとっては当然であり、その意味でこうした日本語講座は「マイナスゼロにする」ものしかない。実際、ラノベワナビを数年続けているような人であれば読めない文章であることは少ない。しかしそれがなぜつまらないのか、といえば、まさしくそれがゼロしかないからではないのか。

一方で「ゼロではなくプラス」のラノベは確かに存在する。とすると「ゼロプラスにする」、すなわち「筋書き」を単に読者に苦痛を与えずに伝える方法ではなく、魅力的に伝えるための方法はあるはずである

ラノベを含む多くの創作論では「とにかく色々読め」という指摘がなされている。それは直接的な知識の吸収のみならず、そうした多読から無意識に「魅力的に伝えるための方法」を抽出し、そしてそれを自作においても無意識に利用するようになることを期待してのものであると筆者は考えている。

であるならばそれは、システマチック再利用可能な一定演出法――いわば「テンプレート」として抽出可能なのではないか。

仮にそうだとすれば、筆者はこの演出法には大きく二段階あると考えている。一つは筋書きを主たる場面に分解したとき、そのそれぞれの場面をより魅力的に見せるための場面展開の組み方、いわば「レイアウトの仕方」であり、もう一つは場面それ自体品質を直接的に上げるための「描写の仕方」である

金子映像に関して指摘するように、ラノベにおいても「描写の仕方」の影響は非常に大きいだろう。しかし一方で「よく出来た話だ」という感覚を覚えるラノベがあるとき、それはこうした「レイアウトの良さ」によって得られる感触であり、それは文体が合わないとか、パロディ不快だといった個人の直接的な好みとは一つ別の次元での評価――「自分の好みではないけれど、でもよく出来た話だと思う」といった、評価底上げに繋がる効果があるのではないか、と筆者は考えている。

「描写の仕方」については稿を改めるとして、本稿ではまずこの「レイアウトの仕方」についてのいくつかの私見を述べることとしたい。

本論

定義調査対象

本稿で抽出したいのはラノベの「筋書き」を魅力的に見せるための展開の仕方であって、あらゆる物語に普遍的存在する何かではない。ロシアの昔話とギリシャ神話キャラ萌え特化の現代ラノベ普遍的存在する要素を抽出したところで、物語構造論的にはさておき「よく出来たラノベ」を書くためという点で言えば糞の役にも立たないと筆者は考える。

大塚新城をDisった上で、つまりあ特定様式における「テンプレート」の抽出必要なのであり、本稿ではボーイミーツガール様式をもつラノベ限定することとした。

ボーイミーツガール定義として、例えば伊藤ヒロは「涼宮ハルヒゼロの使い魔など、メインヒロインとの「出会い」がきっかけで平凡な主人公が非日常に入る、という構造」を持つと述べる。裕時悠示もまた「ヒロインが非日常をつれてくる」としており、まとめると主人公ヒロイン出会いとそれによる非日常の始まり、といったところだろう。

まず本稿では「主人公」は単に語り手もしくは視点人物とする。『涼宮ハルヒの憂鬱(以下ハルヒ)』においてはキョン主人公であり、涼宮ハルヒヒロインである。加えて主人公ヒロイン性別は問わない。『マリア様がみてる(以下マリみて)』においては主人公ヒロイン女性であり、『エスケヱプ・スピヰド』においては主人公女性ヒロイン男性である表現上の混乱を避けるため、本稿では男性ないし無性であっても「ヒロイン」と呼称する。

次に、では「非日常」とは何か。

例えば『灼眼のシャナ(以下シャナ)』では主人公ヒロインと遭遇する前に外敵に襲われ、これは明らかに「非日常」として描かれる。もっとも襲撃直後にヒロインとの遭遇がある以上、広義にはヒロインが「非日常」を連れてきたと言っていいだろう。ところが例えば『化物語』では主人公ヒロイン出会う随分前から怪異に接する生活に入っており、ヒロインがそれをもたらしたとすることには広義といえどいささか無理がある。

そこで「非日常」とは主人公を取り巻く環境の変化ではなく、主人公のとる「意識と行動の変化」であると筆者は定義した。『ハルヒ』も『シャナ』も『化物語』も、いずれもヒロインと遭遇後、主人公の行動はヒロイン意識したものへと変化し、その意識した行動を軸に物語が展開していくことになる。この点から本稿ではヒロインを「主人公意識している相手」と定義する。

以上をもとに、本稿では下記の条件を満たすラノベボーイミーツガールと考える。

  • 語り手/視点人物(主人公)はある人物(ヒロイン)と遭遇し、これを意識した行動を取るようになる。この行動が物語の主たる軸として描かれる。

なお、本稿におけるボーイミーツガール排他的ものではない。ゆえに例えばハーレムラノベの代表格と言えるであろう『IS〈インフィニット・ストラトス〉(以下IS)』も、本稿ではボーイミーツガールとして扱う対象である

これを基本条件として、さらに人気作の方が魅力的な展開が内在する確率が高いだろうという推測から映像化された作品を中心に絞り込むこととした。

シリーズ化している場合、本稿での調査原則としてその第一巻のみを調査対象とした。最初の一巻はそれだけである程度のまとまりを見せる構造を持っているだろうと思われ、またその出来がいいからこそ続刊が決定したと言うことができるだろう、という推測によるものである(細かく言えばボーイミーツガールとしてのひとまずのオチが付いたと筆者が判断したところで区切ったため、『化物語』はひたぎクラブのみ、『星海の紋章』は全三巻と対象範囲に差はある)。

以上からWikipediaアニメ化されたラノベ一覧からランダムに選び出し、上記の条件に該当する作品50冊を調査した(一部個別判断からアニメ化されていない作品も含めた。また本稿では「ラノベ」の定義については特に踏み込まない)。これらを以下本稿では「ボーイミーツガール」と表記する。

長くなったが、以下やっと本題に入る。

本論

本稿では「ボーイミーツガール」を遭遇と関係構築で成り立つものと考え、それぞれについて「テンプレート」を抽出することを試みた。いずれも個々のラノベからその要素の類型化をまず行い、次にそれらが実際にどう扱われているか、またどのような扱い方がされるとより「よく出来ている」と筆者が思ったか、という恣意的判断によってまとめたものである学術的な検討がされたものではないし、類型化の際の用語も筆者が勝手に命名したものしかない点は注意されたい。

遭遇のテンプレート

主人公ヒロインとの出会いののち意識するようになる」とは、主人公ヒロインに対する見方が変わる、と換言してもいいだろう。その意味ヒロインとの物理的な出会いのみならず、「ヒロインに対する主人公見方が変わる」ことも含めて本稿では「遭遇」と定義する。

さて、「よく出来た遭遇」は印象に残るものであり、そして意外性は印象を残す一つの要素たりえる。実際多くの「ボーイミーツガール」は遭遇時にヒロインの「意外性のある設定」を明らかにする。

問題は、その「意外性のある設定」は凄まじい勢いで陳腐化する、という点である

突然同じ部活所属することになったヒロイン毒舌であることが明かされる『やはり俺の青春ラブコメは間違っている(以下俺ガイル)』、突然同じ寮に入ることになったヒロイン天才画家であることが明かされる『さくら荘のペットな彼女』、突然同居することになったヒロインサキュバスであることが明かされる『ご愁傷さま二ノ宮くん』などいずれも「意外性のある設定」が明かされるが、それが筆者に十分なインパクトを与える意外性であったかといえば否定せざるをえない。ヒロイン魔王だろうが神様だろうがそれがどうかしたのかと微塵も関心を示せない読者は特に筆者に限ったものではないだろう。

筆者が考えるに、これに対するアプローチは大きく2つに分けられる。ひとつは「設定の極端化」、もう一つが「演出の工夫」である

設定の極端化

「設定」の新規開拓はもはやほとんど絶望的だが、既存陳腐化した設定を極端化することによって意外性を勝ち得ているものは確かに存在する。例えばヒロイン挨拶代わりに主人公を撲殺する『撲殺天使ドクロちゃん』はその典型例と言える。問題は極端化が進めば進むほど馬鹿げた内容になりがちであること、さらに所詮は既存の内容の延長上にあることから読者の十分な意外性を得ることができず、陳腐で馬鹿げたものしか認識されないリスク内包する、という点である

演出の工夫

既存陳腐化した設定を使い回しつつも、その演出によって読者の興味を喚起することは可能である。そこでまずいくつかの代表的な遭遇における演出類型を整理したい(以下で全ての類型を網羅しているといった主張ではない。為念)。

主人公を困難に直面させる

クーンツは『ベストセラー小説の書き方』において、物語冒頭で主人公が困難に直面することが読者の興味を喚起する重要な要素である、としている。ヒロインの設定に意外性が乏しく魅力が無くとも、遭遇の場面の魅力はこの「困難さ」で補填することが可能であるヒロイン奴隷だと告げられる『ゼロの使い魔』、異星人に狙われる立場だと判明する『這いよれ! ニャル子さん』、突如男性主人公美少女に変わる『俺、ツインテールになります』などが具体例としてあげられる。

とはいえこれらの例において実質的主人公が困難を自覚しているものは少なく、その解決へ向けて真剣に行動することはほとんどない。いわば形式的な困難さでしかなく、そうした困難さは筆者の興味を喚起するものではなかった。

一方で『シャナ』は主人公が強く困難な状況を自覚し、絶望するところで始まる。トーチ云々の中二病はともかく、ヒロインに命を救われたと思いきや「いやもう死んでるから」と否定され、残りわずかな自分人生に悩む流れは使い古されたそれでありながら、筆者は悪くない印象を持っている。形式的困難に全く効果が無いわけではないだろうが、より効果的にしたいのであれば実質的困難とした方が無難とは言えるだろう。

秘密漏洩

偶然からヒロイン秘密主人公が知ってしまい、ヒロインもまたその漏洩を把握する、という遭遇の類型もまた古典的展開と言っていいだろう。『乃木坂春香の秘密』などはこの典型例と言える。

知ってしまった秘密主人公はどうするのか、秘密を知られてしまったヒロインはどうするのか、という次に当然起こるであろう緊迫した事態への興味を効果的に喚起させることができる上、それまで互いに無関心であった主人公ヒロインが相互に強烈に意識し始めることが読者に必然的に伝わる、という強力な副次効果を持つ。また秘密漏洩ヒロインにとってみれば「困難の直面」に他ならず、そこで極限状態に置かれたヒロインがどのような行動をするか、とはそのヒロイン人格であったり本性を端的に表すものと読者に暗黙に理解させる点でも効果的に機能する。

謎の提示

その状況が主人公にとって予期せぬ事態であり、なぜそんなことになったのかという困惑と疑問が生じる遭遇は読者の興味を喚起するという点で効果的である

例えば『タイム・リープ あしたはきのう(以下タイムリープ)』においては記憶の混乱という謎がまず読者につきつけられ、その解決が物語の主たる軸となる。『のうりん』においては主人公の崇拝するアイドルが電撃引退の上突如転校してくるが、彼女がなぜ転校してきたのかが物語の中心に据えられている。

しかし『タイムリープ』と『のうりん』を比較すると遭遇の出来の良さは(筆者にとっては)圧倒的に前者である。その違いは、おそらく単純に「読者の興味を引く謎か」という一点に尽きると思われる。この類型ヒロインの設定の意外性ではなく謎の意外性で勝負していると言ってよく、ゆえにどれだけ読者の興味を惹起することのできる「謎」を思いつくかがこの類型の要点と言っていいだろう。

印象的な絵面

例えば『マリみて』における「タイが曲がっていてよ」のように、これまでに見たことが無いような強いインパクトを与える絵面を描くことで読者の興味を喚起することに成功しているものがある。

筆者は全く百合趣味理解できないが、そうであっても「美人美少女ネクタイを締めてあげる絵」というのはなるほど悪くない絵だという実感が得られ、印象に強く残っている。

マリみて』ほどの強力さは筆者には感じられなかったが、例えば『とある魔術の禁書目録(以下禁書)』における「帰宅したらヒロインベランダにひっかかっていた」という絵もこの類と言っていいだろう。

遭遇の多段階化

以上、いくつかの類型を述べたが、より効果的に演出する方法としてこれらを多段階構成にする、という手法があると筆者は考えている。

例えば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(以下俺妹)』ではまずヒロインエロゲ趣味主人公漏洩する第一の遭遇(秘密漏洩)があり、それについての一段落が描かれたのち、夜中ヒロイン主人公の自室に侵入する第二の遭遇が発生する(謎の提示)。

化物語』の第一の遭遇は階段から落ちたヒロインを抱き留めるという古典的なそれであるが、これは同時に「ヒロイン体重が無い」という「謎の提示」と「秘密漏洩」として機能する。次にヒロインの病弱さがひとしきり語られたあとで、ヒロインカッターナイフホッチキス主人公の口に突っ込み脅迫するという第二の遭遇が描かれる。攻撃性格ヒロインに特段の目新しさはないが、文房具凶器として使うこの絵面は筆者にとって十分インパクトがあった(印象的な絵面)。

とらドラ!』の第一の遭遇はヒロイン主人公を睨みつけるだけの地味極まりないものである。ところが第二の遭遇はヒロインが机を吹き飛ばし掃除道具入れに隠れるところを目撃するという奇妙なものであり(謎の提示)、ラブレターの入れ間違えの発覚を踏まえ、その「秘密漏洩」への対抗策として主人公宅へ夜襲をかける第三の遭遇と畳みかける。

興味深いことに、このときいずれも各段階の間に一拍が置かれている。それぞれの遭遇は矢継ぎ早に連続して矢を刺すというより、一本矢が刺さってちょっと痛みに慣れてきたところで二本目を刺す、というテンポと言ってもいい。

例えば『俺妹』ではエロゲヒロインに返した際、その場でヒロイン主人公へ自室でそのゲームプレイすることを要求しても物語上何ら影響はない。しかし一旦そこで一区切りさせ、主人公に「これで今まで通り、互いに無視しあう兄妹関係に戻るのだ」と吐露させ、その上でヒロイン夜這いさせることで、単にその場で依頼をするより読者に強いインパクトを与える効果を生んでいると考える。

中編へ続く

2015-01-27

増田Ingressヲチャさんやこの揉め事について教えておくれ

https://plus.google.com/100835151488301292199/posts/WnXiLzihc5z

【①総合概要、その他】2015年1月19日ingress界隈で起こった個人情報漏洩事件について

 日本のある地域で、ingressに関する個人情報漏洩事件が発生しました。

 この事件問題視する人は多く、再発防止を望む声も大きいため、非常にデリケート問題ではありますが、当コミュニティでも何らかの議論をするべきと考えています

 概要は以下の通りですが、私は漏洩した情報を見ておらず、伝聞情報から議論必要情報だけをぼかして書いていますので、ご了承ください。

陣営限定地域コミュ内のとある地域HO内部文書GoogleスプレッドシートURLが某匿名掲示版に書かれ、共有許可が取り消されるまで誰でも閲覧可能だった。

・そのファイルのシートは3つあり、

『①地域HOメンバーコードネームG+アカウント名、簡単な自己紹介

『②(広域の)相手陣営エージェントリスト

『③ファームに来たことがある相手陣営エージェントリスト

 に分かれていた。

・相手陣営エージェントリストについては味方よりも情報量が多く、『コードネーム国籍性別、おおよその居住地域、本名苗字まで)、身体的特徴、行動パターン等』が書かれていた。

リストURLを知っていれば誰でも編集可能だった。

・相手陣営エージェントについて過激なことを書く人間もおり、面と向かっては絶対に言えないか、言ったら喧嘩になるかドン引きされるレベルの『侮蔑的表現』が含まれていた。

 美しい日本人らしい集合知が表れてますね。詳細plz

2015-01-23

つーか「あとで読む」ワンクリック登録機能賛否比率ってどんなもんなの?

こないだも、その機能を知らずに誤クリックしてブクマ結果を誤解した人が


『登録した覚えのないブックマークが増えてる!

 アカウントが乗っ取られた!

 はてなからパスワード漏洩した可能性も!』


とか騒いでたばかりじゃん

絶賛してるやつ見たことねえ

2015-01-18

メールアドレス漏洩するサービスを炙り出す方法

昨今、登録している情報を売るという非常にけしからんサービスが増えました。

もちろん、ベネッセのように企業側が認識していない場合もありますが、個人情報の扱いがずさんであるということになりますね。

このように、個人情報適当に扱うサービス企業を炙り出す方法があります。それはシンプルで非常に簡単です。

1. メールアドレスをそのサービス名で作成

例えばベネッセをチェックするなら、

benesse.co.jptest@フリーメール.com

2. 作成したメールでチェックしたいサービスアカウント登録

個人情報を売られる場合は、メールアドレスだけでなく、名前パスワードも売られます。これは保管パスワード暗号化されているか否かに関わらず売られます。ですので登録するパスワードは、普段自分が使っているパスワードには絶対にしないでください。もちろん名前も偽名でね。

3. サービス退会

4. しばらく放置し、スパムメールが届いているかをチェック

場合によっては年単位で待つ必要があるかもしれません。

このアドレススパムメールが届いたということは、そのサービスメールアドレス漏洩させています

5. メールアドレス漏洩企業を報告

漏洩した企業ツイッターなどに晒してもあまり意味がない(場合が多いと思う)ので、誠実に対応してもらいたいならJPCERTなどに報告しましょう。

https://form.jpcert.or.jp/

2014-12-15

政治家選挙後のセンター試験で「地歴・公民」の受験必須とすべき

そして、5割以上の得点を取れなければ議員資格剥奪

 

政治家必要なのは知識だけではないし、別に高度な知識をもっている必要はないと思う。

しかし、国を運営する上で最低限の知識を知っている必要はあるし、勉強するインセンティブ必要だろう。

そうでなければ、単なる人気投票だ。

 

センター試験は、問題漏洩対策がかなり厳重だし、毎年、作問されるのでちょうど良いと思う。

2014-09-18

リクナビNEXTマイナビ転職の使い難さは異常

挙句、「プライベートオファー」という名のダイレクトメールが職歴の内容にアトランダムで来るし

受けたいと思って返信したら、「この求人は終了致しました」と返信期限日の2週間前にも拘らず出て祈られる(当日返信しても同じ)。

また断った求人が違う派遣エージェントから新たな「プライベートオファー」として届く始末。

拒否メールみたくメール受信を断つ設定も出来ないし機能性がとことん悪くて困る。

更に、自分の登録アドレスバカみたいに催促メールが届いてこいつはもう迷惑メールカテゴリしてる。

基本的に向こうからスカウトメールから、向こうの反応次第なわけで、俺がこういう職種・業種を志望してると言っても関係ない求人がわんさか来る。

またしても断った求人から再度「プライベートオファー」が届いて呆れて物が言えない。

転職エージェントって全部これだから困惑してる。

リクナビエージェント提携会社ぐるなびとかに勝手に登録されてた事もある。

登録すると最初500ポイント入ってるから、素直にやった!と思ってたのに実際使えるサイト商品誰得な物があって数が圧倒的に少ないのが現状。

要らないタオル引越し祝いとかで近所の人が持ってくるアレと同じで正直ありがた迷惑の上、このサイト商品情報ダイレクトメールスパム並に多いし

メールアドレスも様々にあるから、一度にメール拒否するのにも時間が掛かって仕方がないサービスだ。

リクナビNEXTマイナビ転職も出来たら入らない方がいい。

メールが使いやすくなるっていう、ほんの少し趣味的なスキルアップが出来るだけ建設的ではあるけど、

そんな事のためだけに時間の浪費と個人情報派遣会社への漏洩をしたいならオススメサイトだと思う。

因みに、これ使いやすいよって言ってる紹介サイト(ググると1~5ページ目くらいで出て来る個人ブログも全部)は、アクセス毎にアフィリエイト収入が入るから紹介してるだけで

実際に試した事がない、俗にさくら業者なので注意した方が良いですよ

2014-09-17

いまさら個人情報漏洩の件で、ベネッセに問い合わせてみた

自身とくに個人情報について神経質になってるわけじゃ無いんだけど、実家漏洩したと手紙が届いてふと気になったことがあったのでベネッセに聞いてみた。

ソースベネッセサポートセンター

■ 1. 以前にベネッセサービスを利用していたことがあるのですが、利用をやめたのに、どうして個人情報が残っているのですか。

http://faq.benesse.co.jp/faq/show/8262?category_id=899&site_domain=cust

とまぁ、FAQに書いてある質問そのまましてみた。

というのも、FAQにこう書いてあったか

Q.なぜ受講を止めてからも、ベネッセ個人情報を持ち続けているのですか。

A.

ゼミを退会されたあとも、赤ペン先生問題は、各ゼミの(小・中・高)卒業まで提出でき、採点させていただいております。また、努力シールポイントも使うことができ、高校卒業まで賞品との交換もお受けしています

さらに、再入会いただいた場合に、過去にご受講の際の「努力ポイント」を引き継がせていただくため、お客様情報消去まではお時間をいただいております

時間を頂いています。か。

俺がベネッセ退会してたの20年近くも前なんだけどな…。

どのくらい待てば削除するつもりなんだろうな…。

てことをオペレータに聞いたら

べ:特にお客様の申し出が無い限り削除しておりません

ってオイ。FAQと言ってることが全然ちがうじゃねーか…。

書いてあることが違うんですけど、FAQを訂正する予定はありますか?

と聞いたら「上の者に伝えます」と。

で、再度FAQを開いてみたら

弊社では、お客様から具体的に『消去を希望する』とのご要望をいただかない限り、ご利用をやめられた後も、所定の期間内はご利用いただいていたサービスの一部をご利用いただけるように、そのまま個人情報を保有している場合があります

大変お手数ですが、消去をご希望お客様は、「個人情報に関するお客様お問い合わせ窓口」までご連絡いただけますようお願いいたします。

という記述に変わってた。

なんて言うか、凄く紛らわしい言い方にしたなぁと。どうせ言わないと消さないんだから「ご利用をやめられた後も、所定の期間内はご利用いただいていたサービスの一部をご利用いただけるように」の文言は要らないだろうに。

(あと、大した問題じゃ無いけど最終更新日時も8/2のまま。更新忘れたのか意図的なのかは不明)

■ 2. ベネッセ名簿業者から名簿購入したことは無いのか?

原田社長記者会見とか新聞記事とかみると売買した名簿屋JS社に凄く批判的で(まぁある意味当然だけど)個人情報を売買したJS社が悪いという方向に世論を持って行きたいという思惑が透けて見えてた。

通信教育国内シェア9割を握る同社にとって、顧客情報は何よりも大切な「経営資源」(原田氏)。小中高生のいる家庭にダイレクトメール(DM)を送れば、効率的に会員を増やせるからだ。

このため、合法的子ども保護者個人情報の取得を進めてきた。

朝日デジタルベネッセ社長「鍵かけても開けられる」 顧客情報流出

http://digital.asahi.com/articles/ASG7C55XRG7CULFA00Y.html

じゃぁベネッセ自身名簿屋を利用したことが無いのかな。というのが素朴な疑問。

俺:ベネッセさんは名簿業者から名簿の購入を行った事は無いのでしょうか?

ベ:ございます

俺:…デスヨネー

即答で肯定されて二の句がでませんでした。

そりゃ現時点で名簿の購入は合法だけど、全然人のこと言えないじゃんと。

2014-09-01

Tipnessの会員規約が色々とひどい

Tipnessに入会しにいったら、iTipnessという会員専用サイト規約同意するよう求められたんだけど、これが色々とひどい。

https://i.tipness.co.jp/pc/auth/register/

第8条(メールアドレス及びパスワード管理)

1. 登録者は、登録者自身が設定したログインIDメールアドレス及びパスワードの使用、管理を自らの責任をもって行うものとし、故意、過失のないことをもってその責任を免れることはできません。

IDパスワード管理責任を持て、まあここまではいいよ。過失が無いのに責任を負う(なんの責任かの主語はない)とはどういうこと。ジャイアンかよ。


2. 第三者不正利用による不利益の一切は登録者帰属し、登録者はその不正利用に係るすべての費用負担しなくてはなりません。

すごい、サイト脆弱性が原因でも責任利用者が負うんですね。もしかして調査費用負担しないといけない?


第13条(運営)

当社は当社の関連会社委託先に本サービス運営等を委託することがあります。但し、本サービスのうち当社以外の提携会社提供するサービスについては、当該提携会社責任運営され、提携会社サービス条件にて提供されるので、当社の管理の下で行われるサービスではないことを理解し、登録者自己責任において条件等を確認し、自己判断により当該サービスを利用するものします。

これ「但し」の前と後で別の文にした方がよくね?

当社以外の提携会社提供してるかどうかって、どこで判断できるの? 同意できない場合はどうすればいいの?


第18条(免責事項)

1. 登録者は、本サービスの利用において行う個人情報インターネットを介した送信行為等が情報漏洩等の危険性を有していることを認識し、自己責任の下でこれを行うものとし、当社は一切の責任を負わないものします。

はっきり宣言ですね、Tipness利用者個人情報保護する気がないと。


5. ログインIDパスワード管理原則として自己責任の下でこれを行うものとし、万が一お客様側の端末や設定が原因で情報漏れしまった場合、当社は一切の責任を負わないものします。なお、PCでは簡単ログインURL発行機能をご用意しておりません。

さっきと言ってること違わない? ちゃんとレビューしてるのこの文書? なぜ突然かんたんログイン


20条(会員と第三者との間の紛争)

登録者が本サービスの利用に際して他の登録者その他の第三者に損害を与えた場合、又は登録者が他の登録者その他の第三者から損害を被った場合登録者自己費用責任を持って損害を賠償し、又は損害を請求するものします。当社はこれら登録者間、登録者第三者との間の紛争には一切関与せず、一切責任を負いません。


第22条(本規約細則との関係

(1)本規約と利用細則規定適用解釈において、両者が抵触したし場合には抵触する限りにおいて利用細則規定が本規約に優先して適用されるものします。

何言ってんだこいつ

俺「同意できません」

窓口「どのあたりがですか?」

俺「ID不正利用に関する責任とかですね」

窓口「メールですね、メールは登録しなくてもできますよ」

俺「? 規約同意しなくてもいいんですか?」

窓口「規約への同意必要ですがメールは登録しなくてもいいですよ」

俺「ですから規約同意できないと言ってるんですが(この後2回ほどループ)」

窓口だと話にならないと判断。そもそもこの規約自体アホが作った匂いがプンプンするので本社に真意を問い合わせてみようと問い合わせ先を探してみた。


http://faq.tipness.dga.jp/customer/

会員からのご意見・ご要望

意見要望は、会員専用Webサイト「iTIPNESS(アイティップネス)」のご意見・ご要望+voiceフォームまたは各店舗にて直接承っております

店舗以外の問い合わせ窓口はございません。

お後がよろしいようで。

2014-08-20

誕生日キラ

個人情報が〜って毎月のように漏洩ニュースがでてるけど

アカウントID誕生日付けてる人ってなんなの?

誕生日祝ってもらいたいの?

気がついてもらうように、「××ちゃんから、お誕生日プレゼントもらった〜」

って言わないと、もうあんまり気がついてもらえてないよね。

でも、それ、くれた人にだけありがとうを言えばいいことだよね。

覚えないのは、親密じゃないもの

頭で覚えておけるほど仲も良くないし、付き合いも深くないから

からわたしお誕生日出してない。自分のお誕生日は非公開なの。

から、わざとらしく「おめでとう」を強要しないで。

わたし、何度も自分が生まれてこなければ良かったと思ったことがあるから

誕生日キライ。

2014-08-11

リクナビダイレクトはやめとけ

個人情報派遣漏洩してる。

・そのせいで派遣求人からDMが頻繁に来る。

自分検索できないしさせない。

・リク拒否した求人が常駐してる。

・こちらからメールしても管轄外の一点張り

既卒向けというのに実際行くと新卒以外お断り。

・(登録内容を見てないのか)来た求人には堂々と「女性向け」を出す。

これがリクナビダイレクト実態

2014-08-01

なぜテスト成績だけは「個人情報」扱いされるのか

スクールカーストでよく言われるのは「運動ができるやつは上位にいける」という要素だ。

確かに運動ができるのは素敵だと思う。特技の一つとして伸ばせばいいと思う。

ただ、「勉強ができる」ことはけして評価を上げる軸にならない。そもそもテストの成績は隠されていて、頭がいいかイマイチなのかは授業中の発言からしか推測できない。

(そしてそれだけではわからないこともある。おとなしい子供では授業の場では表に出せないこともある。)

学校という世界において、なぜテスト成績だけは個人情報としてがっちり保護されるのか。

運動能力は体育の時間に見ればわかる、

音楽も見ればわかる、

図画工作も見ればわかるし作品が展示されたりする。

この辺りが得意な人たちは、自分プライドを保つことができる。

周りからも「あいつは○○が得意ですごいな」と認めてもらうことができる。

ただ、翻って勉強を頑張っている子はどうなのか。

テストの成績貼り出しなんて、このご時世とんと見なくなった。

予備校で見かける程度だ。

小学校中学年あたりから努力の差が出てくるので、載せても構わないと思う。

運動ダメ音楽センスもなし、手先も不器用。そんな子供はたいてい自尊心も低くなって、周りから馬鹿にされて、割りとつまらない子供時代になる。

実際自分はそうだったのだけど、中学年あたりから通いだした塾で成績貼り出しをしてくれたことでかなり助かった。

同じ学校の子が通っていたこともあり「アイツ実は成績すごいんだよ」と言ってくれるようになり、周りから評価されるようになった。

あれがなきゃ、自分は周りから認められることがなくてかなりの確率不登校になったと思う。本当に塾のおかげだ。

でも本当なら、塾じゃなくて学校でやってくれれば良かったんだ。

そのほうが回りにもっとアピールできたし。

それを許さないのは成績を個人情報として隠そうとするからだ。

テスト成績が隠されるのならば、

運動能力音楽センスや図画工作センス能力を示すものとして隠すべきだろう。

体育や音楽や図画工作も、他人の目に触れないところでやればいい。

なぜテストの成績だけは個人情報なのか?

別にクラスメイトに点数が漏洩したって何も問題はないじゃないか。

ーーー

追記

何故か気がついたらとんでもないブコメ数が…。

確かに成績が良くてもスクールカーストはあがらないかもしれませんが、子供の心の支えになると思うんですよね。

第一運動音楽やらができないと馬鹿にされるのに、テスト成績が悪い子供保護されるのは納得がいかない。

他人能力馬鹿にして笑うのは知性の低い人間のやることなので、たいてい、運動音楽が苦手な人を馬鹿にしている人は、成績もクソなことが多い。

そういう人を試験の成績で圧倒するとすごい救われるんですよ。

あとテストの見せあいはどんなに仲良くてもあると思いますし、控えめな子は言わないと思います

勉強ができることも褒められる要素になってほしいなと心から思います

2014-07-23

http://anond.hatelabo.jp/20140723123258

横だけど、ベネッセのアレはベネッセという企業にもともと収集した個人情報保護する責任があっただけ

もともと最初からあった責任を追求されてるんであって、漏洩した犯人責任を求められてるんじゃないよ

2014-07-22

http://anond.hatelabo.jp/20140722001658

有益な話だし、GPL関係でググってこのページを見た人のために勝手に補足と個人的な疑問を放流してみる。

適当に調べてた知識を記憶をたよりに書いているので、間違いがあれば容赦なく指摘して欲しい。

# どうでもいいけど、元増田の話でOSLinuxだったりしたら笑うw

WEBシステムを閲覧した人がソースコードをよこせと言えるライセンスはAGPL

GPL元増田で書かれている通りで、WEBシステムを閲覧しただけではソースコードを請求することはできない。RMSらもこれには気づいていて、この穴を塞ぐためにAGPLというライセンスができた。このライセンスソフトウェアを利用した場合WEBシステムであろうと利用できる人はソースコードの請求を行えるようになる。

これは別にWEBシステムに限らず、ユーザーが何らかの形で利用できるシステムなら、ソースコードの請求が行える。

MySQLを利用したからといって、スクラッチ開発したソフトウェアライセンスGPLになるわけではない

申し訳ないが詳しい所は知識不足でよくわからない。だけど、下記の記事の通り現在の開発元のOracle見解である。すなわち、MyODBC(GPLMySQLODBCドライバ)を使わずGPLでないドライバを用いて接続してしまえば、開発したソフトウェアGPLにならない。

http://plaza.rakuten.co.jp/matsunopage/diary/201011300000/

# 個人的にGPLRMS著作権Hackなら、OracleのコレはGPL Crackだと思っている。「GPL汚染が嫌なら有償ライセンス契約しろ」と言われた話を聞いた事があるからだ。

GPLライセンスされたソフトウェアの改変に関わったプログラマコードを持ち帰れるかという問題

おそらく持ち帰れないのではないかと思う。なぜそう思うかというと、普通プログラマが書いたコード著作権会社に取られるし、GPLライセンスされたソフトウェアを受け取ったのは会社であってプログラマ個人ではない。GPLライセンスされたソフトウェア物理的にもっていく事は可能でも、きちんとライセンスを受けた訳ではないので機密情報漏洩しかならないと思う。

GPLライセンスしたソフトウェアプロプライエタリに戻せるか

単純な興味なのだけど、例えば最初GPLだったが途中からプロプライエタリ(ないし、GPL互換ライセンス)に変更可能なのか知りたい。個人的な考えでは、著作権者全員の合意がとれれば可能という結論。著作物GPLに書かれた通りに扱ってよいとしただけで、著作権者によって著作物の扱い方は変更可能だという考えから。無論、GPLライセンスされたプログラムを受け取った人はソースコードの請求は依然として可能。

参考

http://nippondanji.blogspot.jp/2010/06/gpl.html

http://d.hatena.ne.jp/karasuyamatengu/20110126/1296004598

おやすみ

追記

http://anond.hatelabo.jp/20140722142248

なんで、グレーなのか。なんで、無理なのか。どのような考えでグレー、無理という結論を出しているのかきちんと書いてもらえますか? 私の考えが間違っているならなぜ間違っているか指摘していただけますか? あるいは、下記の増田さんのように具体事例を出してもらえますか? プロプライエタリに戻せないというのなら下記の具体事例はどのようにお考えですか?

http://anond.hatelabo.jp/20140722071548

http://anond.hatelabo.jp/20140722143245
FOSS除外規定のところ

開発したシステム<ー>PHP<ー>MySQL

とした場合に、PHPを飛び越えて(間接的にしか接続していないにも関わらず)開発したシステムGPL適用されるということですか? その場合PHPにもGPL汚染が発生するということになると思いますが、間違いありませんか?(FOSS除外規定を設けているのはMySQLであって、FOSS除外規定無関係な開発したシステムGPLになってしまうと、開発したシステムからGPL汚染が発生するという考えから。)

失礼、下記のパラグラフには誤りがあったので修正しました。

元のパラグラフは下記の通りです。

あと、MySQLデータベースサーバ接続しただけではGPL汚染は発生しません(AGPLはそのためのものなのは前述の通り)。また、PHP接続するクライアントになりますよね。ということは、MySQLと一緒に開発システムを一つのパッケージとして納品しない限りはGPL汚染は発生しないのではないでしょうか?(WEBシステムでそんなこと普通しませんよね。yumとかでインストールするし)

根本的な問題として、FOSS除外規定GPLソフトウェアと他のFLOSSをリンクする際の問題を解決する物であって、MySQLデータベースサーバ接続する場合には関係のない話だと思います。おそらく、問題だとお考えなのはPHPドライバOracle製のGPLプログラムリンクしていたためPHPドライバを利用すればそのような問題が発生するという事だと思います(さらに追記。この通り書かれていますね。よく読んでおらず、失礼いたしました)。現状、PHPライセンスとなっているMySQL Native Driverを利用すればそのような問題は発生しないはずです。

http://php.net/manual/ja/mysqlnd.overview.php


かりに、おっしゃる通り、開発システムもFOSS除外規定に含まれるFLOSSにしなければGPLになってしまうとした場合、それはMySQL独自の問題であり、他のFLOSSに一律で当てはまる問題ではないということでよいでしょうか? なぜこのような質問をするかというとMongoDBが同じような問題を抱えているからです。下記のURLの通り、MongoDBのコアサーバはAGPLですが、ドライバApache licenseを適用し、開発システムにAGPL感染が発生しないようにしています

http://www.mongodb.jp/mongo/licence

上記の様なケースにも実用的に対応する為、(AGPL採用しつつも)我々はあなた方の(MongoDBを利用する)クライアントアプリケーションは(MongoDBとは)別物扱いする事を約束します。これを円滑に行う為、mongodb.orgサポートドライバーあなたアプリケーションリンクする部分)はApache licnese(コピーレフト)の元公開します。


返信お待ちしております

冒頭に書いた通り、間違いがあれば容赦なく指摘してください。

また、具体事例を上げていただいた増田さんありがとうございました。

2014-07-15

http://anond.hatelabo.jp/20140715180807

5年に一回を10年に一回にまで下げて

定期的に吹っ飛ぶことを前提に画を描いた方がマシだろうな

その固定費を受け容れる企業は無いだろう

特に上場企業場合

「絶対に漏洩しないシステム」を作るのに比べれば

10年に一回致命傷の事態が起きます」って前提で

事業化した方がバランスさせるのは簡単だろう

2014-07-13

http://anond.hatelabo.jp/20140713183537

からね。

そんじゃ縦から答えますよ。

と言っても、pマークの手順に従って処理した、が全てだけど。

Pマークには、情報漏洩を予防するための取り決めや、社員教育という面も勿論あるが、

重要役割の一つとして、いざ漏洩(もしくは漏洩した可能性があると判断される出来事)があった時に、

正しい手順に従って物事を処理するという点がある。

実際、Pマークを取得している企業に一度でも勤めたならその事を知っているはずだがな。

俺が勤めた3社中3社で、情報漏洩の可能性に気付いた場合に取るべき対応を確認する筆記試験があったし。

PCを紛失した場合対応で言えば、即時の個人情報保護管理者への報告と、

所定の期間見つからなかった場合対応、再発防止策の策定

漏洩した可能性のある情報の預かり元への連絡、辺りだろうな。

担当者じゃないから詳細は知らんが。

その後、ノートPCの社外持ち出しについて厳しくなった。

Pマークの取得にはそうしたちゃんとした組織体制と基準を満たす手順、社員への定期的な教育必須で、それが信用となっているんだが、

お前こそなんか勘違いしてない?

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