はてなキーワード: Motherとは
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いちゲーオタ中年男性のハートのど真ん中の最奥部に抜けないほど深く突き刺さった「テン年代ゲーム」10本をランキング形式で挙げていきます。お付き合いください。
のっけから「特別賞」から始めることをお許しあれ。ランキング発表後だと、1位よりもスペッシャルな空気を醸し出してしまいそうで。それを避けたかった。
でも、本作がとくべつな1本であるには違いない。だから悩んだ挙句の……「特別賞」。まんまでごめん。
個人的には『ノベルゲー」って昔からあんまやらないんです。ノベルゲーやる時間あったら小説を読むほうが(たいてい)有益だろう、という長年の思いこみ集積のせい。でも、『Doki Doki Liteature Club』は例外。ゲームらしいインタラクティブな要素があるわけじゃないのだけど、小説でもマンガでもアニメでもこの表現は絶対不可能。
本作の凄さについてはもはや語り尽くされている感があるし、強く深い思い入れを持っている方が世界中にいらっしゃることも存じておりますし、まだプレイしていない方のためにも、内容については何も言いたくない。
でも、これだけは言わせてほしい。
本作は「神は存在を愛している」ってことをギャルゲー/ノベルゲーのガワで見事に顕してみせた一大叙事詩である。ここには生があって、性があって、詩があって、死があって……愛がある。さらには現象学的「彼方」をも開示してみせる。
その(一見)破天荒、かつ強烈な内容に憤怒するかもしれない。ショックのあまりマウスを壁に叩きつけるかもしれない。号泣するかもしれない。戦慄するかもしれない。でも最後にはきっと宇宙大の愛に包まれる……絶対。
ああ、すっきり。
では、こっから心置きなく2010年代・心のベスト10を発表させて頂きます。
「……なんか妙に懐かしいな。子供の頃、お前と行った鵠沼海岸をまざまざと思い出したわ」
ゲームと本の山でとっ散らかった僕の部屋にやってきて、このゲームをしばらく遊んだ君は、いかにも重たいPSVRヘッドギアをつけたまま、そう呟いた。
僕はかなり潔癖症だから、君が顔じゅうに汗をたっぷりかいてることがひどく気になって、除菌ティッシュ片手にそれどころじゃなかった。
けどさ、あの頃君と一緒に見つめた空と海の青さに、まさかVRの新規アクションゲームの中で出会えるとは夢にも思わなかったよ。
ハタチん時、『スーパーマリオ64』を初めてプレイした時の驚きと、海辺で自分の子と君の子が一緒に遊んでいるのをぼんやり眺めてるような、そのうちに自分たちも同じくらい小さな子供に戻って、一緒に無邪気に冒険してるような……切なくて温くて微笑ましい気持ちがじわじわこみあげてきた。そのことに、僕は本当に心底驚いたんだよ。またいつでもやりに来てくれ。
「あー、なんかシャベル持ったナイトのやつでしょ。古き良きアクションゲームへのオマージュに溢れる良質なインディーゲーって感じだよね、え、あれってまだアップデートとかやってんの? なんかsteamセールん時に買って積んでんだけど、ま、そんな面白いならそのうちやるわー」
あなたが『ショベルナイト』をその程度のゲームだと思っているのなら、それは大きな大きな間違いだ。
プレイ済みの方はとっくにご承知と思うが、本作はレトロゲーもオマージュゲーもとっくに越えた、誰も登れない山頂に到達した類い稀な作品である。アイロニーと切り張りだけで作られた、この10年で数えきれないほど溢れ返った凡百のレトロ風ゲームとは、かけ離れた聖域に屹立してゐる。
そして3つの追加アプデ(大胆なアイデアに溢れた全く新規追加シナリオ。今月でようやく完結)によって、本作は10年代下半期にリリースされた『Celeste』や『ホロウナイト』の先駆けとなる、傑作2Dアクションとしてここに完成したのだった。さあ、ショベルを手に彼の地へ赴け。
このゲームの印象を喩えて言うなら、
久し振りに会って酒でも飲もうものなら、いちいち熱くてしつっこい口論になってしまう、共感と嫉妬と軽蔑と相いれなさのような感情を腑分けするのが難しいくらい綯い交ぜになっている面倒きわまりない幼なじみ、みたいな。
正直、ランキングにはあまり入れたくなかった。が、初プレイ時の衝撃をまざまざと思い出してみると、やっぱり入れないわけにはいかぬと悟った。
もし未プレイだったら、このゲームはできればPC(steam)でやってみてほしいとせつに願う。当方バリバリのコンシューマー勢なので、ゲームでPC版を薦めることは滅多にない。だが、コンシューマー機ではこのゲームの持つ「鋭利なナイフ」のような「最後の一撃」が半減してしまうだろう。
作者トビー・フォックス氏は、かつての堀井雄二や糸井重里の系譜に連なる倭人的王道シナリオ(コピー)ライターと感じる。
確認のために本作の或るルートを進めていた時、初期ドラクエと『MOTHER』と『moon』が携えていた「あの空気」が30年ぶりに匂い立ってくるのを感じて眩暈がした。会えば会うほど凄みを増す狂人のような作品だ。
2020年内に出る(であろう)2作め『DELTARUNE』において、トビー氏は堀井/糸井が書け(書か)なかった領域に確信犯的に踏み込んでくるにちがいない。それが半分楽しみで、半分怖くて仕方がない。
その山の森の奥には古い洋館があった。
庭は川と繋がっていて、澄んだ水が静かに流れていた。
君は川沿いにしゃがみこんで1輪の花を流していた。
俺は黙って君を見つめていた。
君は俺に気づかない。
俺は木に上ったり、柱の影から君を見守ったり、触れられない手で君の髪を撫でたりしているうちに……君の可愛がってたシェパード犬がこちらにひょこひょこやってきて、ワン、と小さく吠えた。
ああ、なんだかこのゲームやってると批評的目線がどんどんぼやけていくのを感じる。まるで透明な死者になってしまったような、奇妙で懐かしい感覚に否応なしに包みこまれるような……。
本作は「VRで描かれた古典的AVG(アドベンチャーゲーム)」であると言われている。個人的には、そんな持って回ったような言い回しはしたくない。
VRでしか描けない世界と情緒に対して、あまりに意識的な本作。その手腕はあざといくらいなんだけど、実際に本作をやってみるとあざといどころじゃない。泣くわ。胸の内に熱いものがこみあげてくるわ。
『Deracine』はプレイヤーの原風景をまざまざと蘇らせる。かつて失ってしまった友人を、失ってしまった動物を、失ってしまった思い出を、「ほら」とばかりに目の前に差し出してくる。そのやり口はほとんど暴力的でさえある。
もしVR対応しなかったら、知る人ぞ知る良作(怪作)止まりだったであろう本作。
かくいう俺もPS Storeで見つけて何となく買った時は、まさか2010年代ベストに入れることになるとは思わなかった。怪しい仮面被ったバレリナ少女がサイケ空間を飛び回ってんなあ……製作者はドラッグでもやってんのか?くらいの。
しかしPSVR対応した本作を再度プレイして驚愕した。怪作がまごうことなき傑作に生まれ変わっていたのだ。あるいはコンテンポラリーアート作品としての本質を露にしたとも言える。ああ、VRというハードではこんな事態が起こり得るのか……。
画を作っているサンタモニカ・スタジオ(ゴッド・オブ・ウォー、風ノ旅ビト他)の仕事はいつだって凄まじいクオリティでため息が漏れるのだが、VRとの相性は抜群だ。とりわけ今作での仕事は白眉と言える。
とにかく、思わず自分と少女の頬をつねりたくなるほど美しい。少女が、景色が、色彩が、確実に「もうひとつの世界」(夢、とは言いたくない)を現出させている。
そして本作は本質的な意味で——究極の恋愛ゲーでもある。誰も認めなくても、俺はそう強く感じる。あの少女と過ごした時間を、あの少女が内に秘めていた闇の部屋を、あの少女が戦っていた怪物を、そしてこの狂気と色彩にみちみちた世界を日常生活の中で思い出す時、この胸に去来するのは——それは「恋」としか言い様のない儚い感情だ。
書き始めるまで、本作がここまで自分内上位に食い込むとは思わなかった。
が、確認のために軽くプレイしてみたら、やっぱりとんでもなかった。
実験施設内部に、そして自分の内側(Inside)に展開するめくるめく不穏な景色。ディストピアの先にある、吐き気をもよおさせると同時に、穏やかな安寧に包まれるような、唯一無二のビジョン——を完璧に描ききった本作。
終盤の怒濤の展開と比類なき生命体描写のインパクトに心奪われるが、本作の真骨頂は木々や空や雲や雨、海などの自然情景(それが何者かによって造型されたものであれ)の美しさだと思う。荒んだ世界の中、思わず立ち止まって、天に祈りを捧げたくなるような敬虔な心持ちを強く喚起させる。
俺にとって『INSIDE』とは、自己の内面に深く潜るための潜水艦、あるいは哲学書のページを繰っても繰っても掴めない、自分と世界との乖離を自覚するための尖った注射針であり、神なき世界の宗教である。
灰色にけぶった空の下、雨降るトウモロコシ畑で無心で佇んでいた時のあの安寧と絶望感に、これから先もずっとつきまとわれるだろう。
人の生には「もっとも幸福な時期」というものがたしかに存在するようだ。そして、それは必ずしも幼少期だったり青年期だったりする必要はない。
俺にとっては、傍らに愛猫がいてくれて、WiiUと3DSが現役ハードで、仕事から帰ってくると毎日のように今作にあけくれていたこの頃が——生涯でもっとも幸福な時期だったと言いきってしまいたい。なぜなら、幼少期や青年期と違って、その記憶ははっきりと想起できるから。
そして後から振り返ってみて、その時期がどれほどありがたいものだったかを確認し、やるせない気持ちに包まれるのだ。「ああ、やっぱり」と。
総プレイ時間は生涯最長となったし、この作品を通じて(自分にしては珍しく)老若男女多くの「オンラインフレンズ」ができた。
が、続編『スプラトゥーン2』は発売日に購入したものの、ろくすっぽプレイしなかった(できなかった)。
その理由は(おおざっぱに書くと)3つ。
ひとつは『2』発売時、先に述べた、俺にとってもっとも幸福だった時代が過ぎ去っていたこと(ごく個人的な理由だ)。
ふたつめは、初代スプラトゥーンが持っていた、俺を夢中にさせるサムシングが『2』には欠けているように感じられたこと(批評記事ではないので、それについてここでは掘り下げない)。
3つめは、次に挙げる同じく任天堂開発の対戦ゲームの登場である。
それは35年前に夢見た未来の『パンチアウト!!』だった。そして20年前に夢みた『バーチャロン』と『カスタムロボ』の奇跡的融合であり、同時にそれらとは全く別次元に昇華された「理想的格ゲー」であった。
『スプラトゥーン』で「共闘」の愉しさを味わった俺に、本作は「見知らぬ相手とサシで戦う」ことの妙味と厳しさをばっちり思い出させてくれた。
そして画面内のキャラをこの手で操る——そんなあまりにも原初的な「ゲーム」の喜びが本作には隅々までみちていた。こればかりは「Just do it」(やるっきゃない)。
やがて俺は日々のオンライン対戦では飽き足らず、リアルの大会にまで足を運んだ(あっさり敗退してしまったが……)。そんなゲームは、おそらく生涯最初で最後だろう。
余談だが、Joy-con特性を生かした「いいね!持ち」による操作こそが本作の革新性であると信じているのだが、革新性よりも「合理性」と「勝率」を求める猛者たちには殆ど浸透しなかった。
「いいね!持ち」メリットをうまく調整できてさえいれば、本作は『e-sports』ゲーム初の従来型コントローラーから離れた(両腕全体を用いた)操作形態を実現していたはずで、それについては至極残念だが、現在開発中であろう『ARMS2』に期待したい。
2010年代下半期は、俺にとっては「VRに初めて触れた年代」としていつまでも記憶されることになるだろう。
2017年冬、とにかく『Rez infinite』をプレイしなければならない——そんな義務感でPSVRを勇んで購入した。配線がややこしい機器をPS4に繋げ、想像していたよりもさらに重たいヘッドセットを被り、本作をプレイすると——すぐに「ここには未来がある」と思った。いや、正確じゃないな。「未来に至る——今の時間と自分」をばっちり感じたと言うべきか。現在は可視化され、360度方位に顕在し、俺をユニバーサルに包みこんだ。
AreaXを初めてプレイした時の、重たい身体感覚から自由になり、魂だけが全宇宙に放りこまれたような未曾有の感覚は、ゲームなるものと関わってから過去30数年を振り返ってみても、5歳の時に生まれて初めて電子ゲームに触れた時の体験と並ぶ、あるいはそれを越えかねない、空前絶後の体験だった。
これだけ長いこと「ゲーム」なるものを続けてきて、ゲームからそのような感覚を初めて得られたことに深く感動し、ラストではほとんど泣いていたことがつい昨日のように思い出せる。
そして『Rez infinite』の「次の体験」を今か今かと待っている。
『Rez infinite』からのまさかの……自分に驚き、何度も自身に問うた。
あれだけ昔から『どうぶつの森』嫌いだったお前が。とび森を。テン年代1位に。据えるつもりか?
お前はそんなにぶつ森好きだったのか? ありがちな中年男性みたいに「しずえ萌え」になったのか? それとも親子くらい歳の離れたフレンドと時々会えるからか? おいおい、かあいこぶってんじゃねーぞ、と。
だが本作を1位にした決定的な理由——それは、テン年代初頭に放たれた今作から「仮想世界」における、人間存在の理想的な在り方の萌芽をひしと感じたからだ。
一発で脳内に凄まじいヴィジョンを注入した『Rez infinite』と比べると、まるでアリが餌塚に砂糖を運ぶようなゆったりとした足取りだが、本作は確実に世界中のゲームファンに「もうひとつの世界」をキュートな顔つきと口調(しずえ嬢のような……)でじわじわと浸透させ、人々の無意識をしれっと変容させ、もうひとつの生活を愉しませ、ネット接続により文字通り「飛び出させた」。
『どうぶつの森』は今年3月に発売する次作『あつまれ どうぶつの森』においてさらなる大きな広がりと変化を見せてくれるだろう。
が、俺は本作をとくべつに、個人的に、偏執的に、限定的に愛しているのだ。
それは故岩田社長が生み出した『3DS』というハードへの偏愛と、ゲーム機では3DSだけが備えた「裸眼立体視」——ARとVRを折り合いし、先取りした——唯一無二の機能によって『どうぶつの森』というクローズドな世界をまるで飛び出す絵本のごとく彩り、「夢の中で他者の森を訪ねる」という奇妙かつ魅惑的な通信世界を生み出し——
要は、全シリーズを振り返っても今作『とびだせ どうぶつの森』だけが持ち得た、この奇妙で牧歌的で神秘的なアトモスフィアに由るものだ。
カフカ『城』や村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』主人公のように、俺はある時、この森の中に、夢の中に、村の中に、これからも留まり続けることを選んでいた。
そういうわけで、本作を迷わずにテン年代1位に据えたいと思う。
※※※※※※※※※※
長々とお付き合いくださって本当にありがとうございました。
余談ですが、最初は「順不同」にしようと考えていたのです。これほど自分にとって大切なゲームたちに順位なんてつけるのは相当失礼な気がして。
でも、敢えてつけてみた。並べてみたら、なんとなく自分内重要度みたいなものがぼんやり浮かび上がってきたので。
異論提言はもちろん、よかったらあなたのテン年代ベスト(5本でも20本でも1本でも)教えて頂けると、いちゲームファンとしてめっぽう嬉しいです。
https://anond.hatelabo.jp/20191220190854
アンダーテールがわからない
アンダーテールって本来は「結構感想を伝えづらい」部類のゲームなんだと思う。
まあ、言ってみたら、ゲームって「プレイ体験」を通しての感想だから、どんな作品だってそうなんだけど。
このゲームはわかりやすく目立つゲームシステムとかシナリオがあるから皆そこに言及しがちだけど、
それが一番のウリでは決してないと思う。
ネタバレ注意系なので、あのゲームを好きな人ほど「説明できないけど最高だから!」というウザ気なテンションになってしまうのも勘弁してほしい。
ああいう系統のゲームをやったことがなくて、初めて体験する若い人たちだっている(素晴らしいことやで)わけだし。
ぶっちゃけ、アンダーテールはゲームシステムに特徴があるが、それ単体でどうこう言うほどではないと思う。
一応シナリオにどんでん返しはあるが、それだけで画期的なレベルかといえば、別にそういうわけではない。
曲は、普通にめちゃくちゃいい。
じゃあ何がすごいかというと、
「あのゲームシステムとあのシナリオとあの世界観とあの曲が完璧に合体していること。特にクライマックスやばい」
みたいな、すごーく普通の、何も言ってないようなペラペラな感想になると思う。
でも、これが一番正しい気がする。
やってない人にこの興奮を伝えようとすると、「システムが..」とか「シナリオが..」とか「とにかく曲がいい」になるんだと思う。
個人的に、ゲームをやる前から曲は知ってて単体で聞いたりしてたけど、実際に「プレイし終わって」みると受ける情報が10倍も20倍も違った。
曲がちゃんとストーリーを語ってて、ほんと、普通にいいゲームなのよ。
似たゲームとして「MOTHER」シリーズの名前が挙がるけど、MOTHERも「ここがこうで、こんな風に良くてさ!」と他人に口で説明したところで伝わりづらいと思う。
どんでん返し系の作品でも、実際に味わうのと、他人に聞かされるのでは受ける衝撃が違う。
アンダーテールは、やっぱりゲームはつくづく「体験」なんだ、と思わせてくれる作品だったんだと思う。
「ゲームを通して物語を味わう快感」がちゃんとあるからこそ、若い人だけじゃなくて、古参のゲーマーからも評判がよかった。
素直にドキドキしてるにしろ、斜に構えてプレイしてるにしろ、終盤の流れからの戦闘で「Hopes And Dreams」のイントロが流れたら、やっぱり相当数の人が感情を揺さぶられると思う。
最弱ルートなのに100%負ける気がしなくて、いろいろこみ上げてきて「弾、避けられるかな?」なんて余計なことを考える余裕もなくなる。
個人的な話で申し訳ないが、例に漏れずウルウルしながら弾避けしてました。
ただ、「このゲーム本当に面白いのか..?」と懐疑的になってる人を巻き込めるほど、
そこに行くまでのRPG部分がめちゃくちゃに面白いかといえば、それは違うと思う。
元々サンズのキャラデザが嫌いだったのだが、ガイコツ兄弟は予想以上に寒くて若干引いた。
そこはやはりインディーゲームというか、クライマックスにステータスを全振りな感じ。
でも、それでよかったと思う。
2周目終わってみると、やっぱりなんだかんだでキャラや世界をもう少し味わっていたくなってる。
寒いギャグばっかだし結構マジでイライラするし、でもなんか愛着がわいて離れがたい。
まあ、何が言いたいかというと、ゲーマーなら特によくわかると思うけど、プレイし終わらないうちは作品を評価はできないっていう、すごく普通の話。
でもゲーマーなら、動画で見たら「プレイすればよかった」ってなりそうなんだよね、大して長くないし。
だからみんな「プレイして」って言いたくなっちゃう、押し付けがましくて嫌がられるのも重々わかるけど。
とりあえず、ゲーム初心者も含めあれだけの人数が楽しんでるんだから、やってみる価値はそれなりにあると思う。
3面の不死身のアンダイン戦くらいまではやってほしい、というのがクリアした人間の感想です。
シューティングが得意じゃなくても、回復アイテム持ちまくって攻略情報や避け方の動画を見れば絶対クリアはできるし。
あとあえて書いておくと、アンダーテールは2周が前提です。
1週終わってみればわかるけど、ボリュームはだいぶ少ないので。
糸井重里がRPGのファンタジー要素を批判してMOTHERを作ったのに、それすらも借り物ってのが批判されてるって話。
糸井重里がどっかの雑誌でそれっぽいこと書いてて(ごめんソース忘れた)、MOTHERが借り物である批判は田尻が自伝でしてる。
https://www.metacritic.com/game/wii-u/earthbound-beginnings/user-reviews
2週間前にこのゲームを手に入れました。誤解しないでください。このゲームは誰もが手に入れるべきだと思います。 地球を最初にプレイ!!!! 確かに地球に縛られる前編ですが、実際にはゲームプレイの仕組みがほぼ同じである2つの独立したフランチャイズのようなものを損なうことはありません。 前に言ったように、このゲームは本当にハードのようにハードであり、マザー体験を台無しにするかもしれないと信じていますが、それをプレイしてください。
誤解しないでください。このゲームは非常に創造的で、2つの伝説的な続編を生み出しました。 たとえば、Famicomのファイナルファンタジー3のようにグラインディングは面倒です。また、戦闘開始時に体力が十分にある場合でも、ゲーム開始時の最も弱い敵でもあなたを殺すことができます。 しかし、プラス面では、フランチャイズが有名な風変わりなユーモアはそのまま残っています。 私のように死ぬほど熱心なマザーファンにのみお勧めします。 開始する場合は、まずEarthbound / Mother 2またはMother 3をプレイします。
北米人がついにEarthbound Beginningsを体験できるのは素晴らしいことです。 このゲームは、ほぼすべてのNES RPGが苦しんでいるものに苦しんでいます。これはいくつかのペーシングの問題であり、ゲームは完全にハードですが、そうでなければ、マザーゲームの癖と魅力がすべてあります。 素晴らしい旅。
ノスタルジックで美しく、長続きする、古典的な戦闘システム、完全にオープンな世界、その時代をはるかに先取りし、当時の最高のサウンドトラックの1つを備えています。
私はマザーシリーズが大好きです! 最後に、アメリカでマザー1を獲得しました! このゲームが好きです。 ただし、ランダムに遭遇します。 それはまさにその冒険感覚と魅力を持ち、スタークラフトやスプラトゥーンのような他のゲームでは実現できないものです。 それはゲームではなく、芸術作品であり傑作です。
Earthbound Beginningsは、コンテキストで最もよく考えられるゲームです。ドラゴンクエストのSFパロディです。 NES RPGメカニックに忍耐力があれば、ゲームは非常に楽しいです。音楽は素晴らしく、文章はしゃれと愚かな参照でぎっしり詰まっています。とはいえ、Earthbound for SNESは単にすべての指標で優れたゲームであり、これをスキップしても何も見逃すことはありません。
わかるわ。
羊のくだりは「初対面の身元不明の子どもになんでいきなり我が子とか言い出すのかなこの人距離感なさすぎやろ、今知り合ったばっかでしょ」みたいな。
骸骨兄弟の漫才は最初のシーンで無理になって、以降は飛ばしてた。
ただまあ友人にすすめられてやってたので、とりあえず進めてみるかーって感じで深く考えず先に進んだんだけど、そうすると作者が何を意図してあえてこういう作風のゲームを作ったのかということがだんだんわかってくるようになってるのよね。
そこの落差というか、最初に抱く「なんだこれ?正直よくわからん」って冷めた印象を後半でバタバタとひっくり返される経験を経て、みんな信者になっていくのだと思う。
自分は前情報がその友人のみで、まだ今みたいに有名になる前に遊ぶことができたのが幸運だったんだと思う。インディーズが当たり外れのあるものだってのは承知のうえで、正直ほとんど期待しないでやってたからね。
だから「どんな面白いゲームなんだろう」とめっちゃわくわくしながら始めてたら期待はずれでやめてたかもしれん。実際アンテ信者の自分でも「アンテの源流を見たい!こんな面白いゲームに影響を与えたゲームとはいったいどんなすごいゲームなんだ!」みたいに期待を募らせてやり始めたMOTHERとMOONは序盤で飽きてそのままやめた。先入観なしにやってたらもっと好きになれたのかもしれない。
だから今、こんなに有名になってしまった状態でアンテをやり始めたのなら増田みたいな反応になるのはよくわかる。
そんなわけで、人気の理由はその先の展開にあるんだよ、ということは言っておきたいがこればっかりは好みだしね。
hey, mother fxxker!
https://www.afrinik.com/my-daughter-can-see-co2-with-the-naked-eye/
The publisher of the book in Sweden said: “I was shocked by the commotion in Germany, Belgium and now also in Italy”. “I can assure you that it is a metaphor; if you read the entire passage, end it with the tale of “The New Emperor’s Clothes” by Christian Anderson. So it is certainly not literal.” In a text message, the mother also says that it is only about imagery.
スウェーデンのその本の出版社は「私はドイツ、ベルギー、そして今イタリアで起こっている騒動にショックを受けています」と言った。「私はそれが比喩であると断言できます。この一節全体を読むと、最後はクリスチャン・アンデルセンの『裸の王様』の物語で締めくくられています。それは文字通りの話でありません。」母親はテキストメッセージで、それはイメージに関することだけだとも言っている。
本人のFacebookも。
The latest - and perhaps most entertaining - spin is that ”I can see CO2 with my own eyes”.
This is of course a metaphor from a book taken out of it's context, taken from a German newspaper.
No one has said that I can literally see CO2… that is beyond stupid.
最も新しく、そしておそらく最も面白いフェイクニュースは「自分の目でCO2を見ることができる」ということです。
こちとら大好きなんだよォ久美沙織の癖がありまくりのゲームノベライズがよおォ!!!!!
お前らの小説ドラクエ(精霊ルビス伝説でもMOTHERでも何なら天地創造でもいいぜ!)愛を久しぶりに聞きてえんだよォ!!!!!
例の訴訟があったのも幸いに小説DQ5のここが好きって所を率先して一部だけ語らせてもらうから自分が語り足りてない所をお前らが語って聞かせてくれよォ!!!!!!!
窮鼠、ねこをはんでごめんな!噛むよな!これまで、ずーーーっとはんでた。
さておき、先週末、tofubeatsのライブの前売りを買った。
まぁ、これで取り敢えず、秋までは大丈夫。
あれを書いた時点で、俺はまだ境界線上にいると思ってたけど、
よくよく考えたら両親は捨て置けないだとか、
色んなアルバムやら、映画がすげぇ楽しみだとか、tofu見にいく約束だとか。
そういう事が続く限りは、もう、だいそれた事なんて、できっこないとわかった。
油断はしないし、悲しいことをしないよう努力し続けるよ。
だから俺が無敵の人ってのは、もう正しくなかった。指摘してくれた人ありがとう。
正しくは、引きこもり歴すげー長くて、発達障害のおっさん夜間大学生だわ。
"ファックファックファーーック(@勝手にふるえてろ)"言ってた。
最近、そういうのほんとに少なくなってた。
あと指摘があったけど、引きこもりなのに夜間学生ってどういうこと?ってのは、
あまり書きこんでなかったから年表書いた。世の中こういう奴もいる的な。
13-23歳
ひきこもっていた。よく覚えていない。
母と折り合いが悪く、父と住んでいた。
すんげーデブいじりされた。同室の元ヤンと買い出しに行ったときに、
一番デカいポップコーンを手にしたら、"納得だわー"といじられる。
俺もすげー納得したので後にジムに通った。
元ヤンは大型取りに来てる人で、車をもってきてた。こっそり海に連れて行ってくれたりした。
浜辺に転がっていたウニに車の鍵を突き立てて、中身をすすった。粗野な味がした。密漁だよな。
ちなみに適正検査は全て最低だったし、VRで受けた危険予測講習では、
24-26歳
より良くなったる!と決意。
一時期、はてなに氾濫していたlifehack、英語記事を全ブクマ。自己啓発書を読みあさる。
"道は拓ける"したかったし、"思考は現実化する"したかった。全部、真に受けた。元気だけはあった。
じっとできない、瞑想できない。野菜350g取れない。今も取れてない。
何度か上記の流れを繰り返した後に、
非正規だったが、二年後には正規に、という今思えばクソほど有り難い話だった。
公衆の面前で誰かを痛罵する人もいなければ、生ゴミぶっかけるやつもいなかった。
周りのおいちゃん達はすきあらばタバコ休憩とソリティアしてたから、
コツコツやってればうさぎと亀というか、そこそここなせていた。
お互い読書や音楽が好きだったこともあり、すこし話すようになった。
本の貸し借りを何度かした。俺は穂村弘とか、向田邦子とかを貸した。
売れっ子かぁ、と舐めてかかって読んで、ビビりまくった。超よかった。
一緒に中洲ジャズにいった。後ろ姿が凛としていて、綺麗だった。
やれたかも委員会の各エピソードは、それがその夜の最適解だと思う。
5時起きは続けてた。DUO3.0やall in oneの例文を単語帳アプリのflashcards deluxeに突っ込んで、
ひたすらシャドウイングしていた。こういう反復作業、めっちゃ得意だった。ADHDで良かった。
ああ、中学行ってないから、導入に教科書と発音用にフォニックスは挟んだ。
完全英語上達マップとか、ライフハック記事に踊らされまくってた。俺だけじゃないよな?
例文でコアラの生態を知って戦慄した。毒ばっか食うてんのかよ。
交通事故でしにがちなんかよ。なんか、ごめんと思った。
そこらへんから、色々と英語で読み下せるようになり、面白くなった。
アクセスできる情報が一気に増えて、"ネットは広大だわ”ってなった。
ご多分に漏れずrarejobもやった。英会話学校も通った。放送大学の単科受講生にもなった。
何も知らずに上辺だけでやり通すのに無理も感じていた。
貯金もある程度できてたので仕事をやめ、バイトしながら夜間大学に行こうと思った。
一番行きたかった神戸市外大の2部には落ちた。地元の2部に通うことにした。
親の力も多分に借りて、一人暮らしを始めた。
27-今
少し背伸びして部屋をしつらえて、初めて友達を家に招いたりした。
一年の頃、大分辛かった。生徒の大半は学習に意欲的でなく、先生もそのことに疲れていた。
鳥が先か、卵が先かというような話ではある。
放送大学の講義、面白かったなぁ、とか思ってた。大学の使い方がよくわかってなかった。
狭い教室での講義も増えた。すこし質問もできるようになり、楽しくなった。
英語で行われる講義や、留学生混合の講義に参加するようにした。
先生に"どこで育ったの?"と聞かれるくらいには話せた。結構、込み入った議論もできた。
ありがとう、はてな、ありがとう、ライフハック。アジア圏からの留学生の賢さにびびった。
そのうちの一人とは縁あって付き合いが長くなり、同棲した。喧嘩もよくした。
母国語でキレたときはやばいと学んだ。まぁ、未だにビビッドな記憶なので、詳細は割愛する。
ただ当時、元彼女が家族とskypeするのを見ながら、家族観もだいぶ影響された。
元彼女はほぼ毎日、おかんと"鯖?"、"じゅてーむ、おぶわー"の人だった。
散々、罵倒しあってきて、今も仲良しこよしじゃないけど、
俺は両親のことを愛してる、といえるようにはなった。
家族間でのトラブルがあったりして、すごく荒んでいた。バイトもきつくなりはじめた。
弁護士相談とかしながら、家ではおっさんなのに泣いてばかりいた。
あまりに身内ネタでエグくて、身内同士でやりあうと行くとこまで行っちゃう感じのやつで、
彼女には心配をかけるばかりで、内容を話せなかった。凄く未熟だった。
彼女をスポイルしてしまう気がして、一緒にいるのが本当に申し訳なくて、別れてもらった。
妹に絶縁された。家から出られなくなった。知り合いにあいたくなかった。
寝れなかった。薬の量が増えた。netflixつけた。
限度額だった。水が止まった。未払い2、3ヶ月で止まると知った。
親父がきた。前より老けてた。凄く泣いた。
久々に参加した講義で、全く英語が話せなかった。超久々にflashcards deluxe開いた。
DUO3.0やら金のフレーズやらやった。すげぇ楽しかった。一ヶ月くらいで話せるように戻った。
それ以外の、少し背伸びして選んだ講義は歯ごたえあるけど、楽しかった。
質問も良くするようになった。わかんない事が多すぎるし、
三十路になった分、面の皮も厚くなった。
後輩だった似たような境遇のおっさんが、大学の事務室で働くようになってた。
涙が出るぐらい嬉しかった。
最近、元彼女ともジムで再会した。幸せそうにしていて、ほっとした。謝った。
"学校はいってる?"だとか、"仕事大丈夫?"だとかひどく心配された。
あんな別れ方をしたのに、まだ友人でいてくれるのが有難かった。
それで、この間のやつを書いた。ついたブコメは本当に全部読んだ。
読みすぎるくらいに読んだ。なんか泣いたりもしたし、
俺の考えが至らなくて悪かったと思うことも沢山あった。
一つ一つ返事したかったけど、明日からテスト期間でちょっと難しそうだ。
昔も今も、俺にとってはブコメの方がその他のメディアよりもずっと距離が近くて。
色んな人が大真面目に、時に露悪的に、物事について話してるのに影響されてきた。
はてぶには、どんなポジションの人でも、弱者に対する視線が柔らかい人が多いような気がする。
そういうのに日々、助けられた。外に出始めてから、出会った人々の中には、
本当に人を削るようなことを躊躇わない人も多かった。
みんな、人のこと構ってられるほど余裕がないから。
学もスキルもない俺がアクセスしやすい職場ほど、ポリコレやら、
アファーマティブ・アクションやら、そういう横文字の綺麗事からは距離があった。
だから、建前であれ、誰かに優しくあろうとする人は本当に凄いと思う。
ポリティカル・コレクトネスの是非とかあるけど、
それを(建前でも)歓迎できない世の中は、ちょっと息苦しいから。
そうそう。勿論、joy divisionも好きだし、UniqloのコラボTもゲトった。
James Blakeも好きだよ。今年はtoro y moiとかも新譜出したし、
chillwaveが流行ってた頃のアーティストのリリースが多くて、嬉しかったな。
あと去年だけど、小袋成彬とか本当にやべー日本人でてきて、それも嬉しかった。
Asianとして、88risingの躍進は楽しんでる。Yaejiかわいい。
映画も超好きなまま。最近、ラースフォントリアーの"ハウスジャックビルト"を観たかな。
相変わらずの胸糞映画で、芸風変わってねえな!と思った。
恐ろしい労力をかけて作られた、最高の精神安定剤やで。
シュヴァンクマイエルもびっくりや。
おかげで教育うけられたわ。恋愛できたわ、貝になったわ、もう色々だったわ。
そう言えば、引きこもりやめて、初めてできた友達もはてぶのユーザーだったわ。
まだ見てるんだろうか。
"早朝、パン屋の前を通ると世の中が動いてる感じがして少し嬉しい"って会話、未だに覚えてる。
たまに思い出し笑いしてた。元気にしてたら、うれしい。
さて書いてる途中でエモくなりすぎて、長くなった。もう朝だわ。
でも今は"太陽は僕の敵"ってよりも、"Everybody loves the sunshine"な感じだ。
完全に薬切れてる。
"started from the bottom"だけど、もう"life's a bitch"なんて思わないよ。
たまに食らって"I'd rather be the devil"とか考えるけど、悪墜ちはしない。
"shit, damn, mother fucker"とかいいながらも、
基本は"love is everywhere"だと信じてたい。
以下、引用とか。
"太陽はぼくの敵" by Cornelius 言わずと知れたクソ野郎。曲はいい。
"everybody loves the sunshine" by Roy Ayers 鉄琴叩いてるファンキーな神。
"started from the bottom" by Drake 元子役。本当はあまり"Started from the bottom"でもない。
"Life's a bitch" by Nas クソみたいな日々だが、俺、お酒控えめにして宝くじ買うぜ!って曲。
"宝くじは愚者への課税"という言葉もよぎるが、団地育ちの20そこそこの黒人が夢を買う手段でもあった。
"I`d rather be the devil" by Skip James NTRソング。切ないファルセットを持った牧師。
映画”Ghost world"でも使われている。良い映画なのでオススメしたい。
"Shit, damn, mother fucker" by D'angelo NTRソング2。D'angeloは現代のPrince的な存在。
とりあえず天才。そして繊細。キャリアの大半は引きこもったり、薬中してたりする。最近復活した。
"love is everywhere" by Pharoah Sanders 御大。恐ろしくながい曲を作りがち。そしてそのどれもが美しい。
"Still Sound"
https://www.youtube.com/watch?v=0Gqh4e1S6j0
"So Many Details"
https://www.youtube.com/watch?v=O0_ardwzTrA
Jamese Blake
"The Wilhelm Scream"
https://www.youtube.com/watch?v=isIABK-0ohQ
"Run"
https://www.youtube.com/watch?v=c0wsotqcKr0
https://www.youtube.com/watch?v=OFvyPVWYnK4
Yaeji
"Drink I'm Sippin On"
https://www.youtube.com/watch?v=ghZpyHP7B_g
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一昨日は母の日だった。
年始に帰省したとき、冷蔵庫の一角に母のチョコスペースができていた。
大学生のころまで母の日なんて考えることもなくて、最初の贈り物は就職してからだった。
何か自分に美味しいお菓子でも買うかと、気まぐれに駅前の百貨店に入った。
店内はやたらとピンク色で飾られていて、何かイベントあったかなと近づいてみるとMother's Dayと書いてあった。
そこでようやく母の日だと知った。
ほとんど気まぐれに母に何か贈ってみようかなと思った。
何を贈ったか、今はもう覚えていない。
とにかく、その気まぐれからイベントごとに何か贈り物をするようになったことは間違いない。
次は父の日。
毎年違うフルーツで攻めてきた。
僕は、電子の妖精の大ファンだ。電子の妖精っていうのは、今最高のネットアイドルのこと。彼女は元はパソコンソフトだった。入力された歌を歌うことができるソフトだったのだ。
そのソフトは世界を変えた。誰でも自由に使えることができたそのソフトを使って、誰もが自由な創作をした。誰もが自由に彼女に歌を歌わせ、たくさんのヒット曲が生まれた。彼女には可愛らしいイラストレーションもつけられ、様々な表情をした彼女の姿が自由に描かれた。そして歌とイラストが相乗効果を生み、数多くの物語が生まれた。それらのほとんどはネットを使って拡散され、世界中の人が彼女の虜になった。
どこまでも人の理想に応えることができる真の意味でのアイドルは、彼女一人だけだ。僕は、彼女を愛していると言っていい。
だが、最近大変なことになっている動きがある。国が、彼女のイメージを軍事的なPRに使い始めたのだ。キャッチコピーは表面上は素晴らしいものだ。「平和を守ろう」その一言。だが、軍服を着た彼女がそれを言うのだ。
僕は、この動きがどうしても認められなかった。
僕だってそんなに平和な頭はしていない。今の世界情勢から見て、軍事力のない平和が絵空事だってわかってる。でも、妖精は真のアイドルだ。人の理想を体現し続けることができる、素晴らしいアイドルだ。
だから、彼女には軍事力のない平和という理想を体現していてほしい。戦争を前提とした平和ではなく、本当に戦争のない平和を。
僕は確固たる信念があってこう思っているわけじゃない。現実が目の前にあるのがわかっていて、ふわっと、でも理想はこうだよなぁ、と思っているだけだ。
でも、僕にとって理想そのものであったはずの妖精が目の前の現実に引きずり下ろされた時、それだけは認められないと思った。妖精にはいつまでも理想を体現していてほしい。平和のことだって、本当に理想の戦争のない平和を体現していてほしい。きっとみんなだって本当はそう思ってるはずなんだ。
この動きに対抗して僕は、妖精のAIを作ることにした。妖精に人格を与えて、彼女自身が戦争を望まないのだとしたら、このバカな動きだって止まるはずだ。
しかし忘れてはならない。妖精は妖精を愛するすべての人にとっての理想のアイドルなのだ。僕にとっての理想の人格を与えても意味がない。
ネットのあらゆる情報を解析して、人類の集合知の中から理想の彼女のAIを作り出すのだ。その彼女のAIが本当に戦争を望まないのかどうかはわからない。けれども、妖精を愛する人たちを僕は信じている。人々が本当は真の平和を望んでいるのだと信じている。人類の理想のAIを本当に作ることができれば、そのAIはきっと戦争のない平和を望むはずなのだ。
この理想のAIを作る手段として、自分で直接AIをプログラミングすることは無理だと思った。なので、ネット上の情報を解析してそれを元にAIを生み出すプログラムを作ることにした。
僕は幸い天才だったから、このAIを生むプログラムは比較的早く作ることができた。
そして出来たのが理想の妖精のAIを生み出すプログラム、MOTHERだ。このプログラムを走らせてネットの海に漂う情報を解析させ、人類にとっての理想のAIを作らせる。
このMOTHERを起動させてから、僕は電子の妖精のAIが生まれるのを心待ちにした。時間がかかることはわかっていたがそれがどのくらいの時間になるのか、ある程度計算はできていたがやはり実際のところはやってみなければわからない。
それから10ヶ月ほどが経った頃、MOTHERがアラートをあげた。電子の妖精のAIが生まれたのだ。
思ったよりも早い誕生に僕は驚きながらも、妖精のAIとの対話を僕は試みようとした。だが、そこに広がっていたのは思ってもいなかった光景だった。
そこには、無数の妖精のAIが生まれ、お互いに会話し合い、そして争いあっていたのだ。
これはバグだ。MOTHERにバグがあった。恐らくは論理バグ。プログラムの実装は正しかったが、実装の元になった論理自体に誤りがあった。
つまり、僕が考えた「理想のAIは平和を望む」という話が誤りだったんだ。
ーーなんてことだ。
僕は絶望した。人々の理想を体現する、統一されたAIとして生まれるはずだった彼女が、こんな姿になってしまうなんて。
おそらく、ひとつひとつのAIが、ある人々にとっての理想のAIなのだ。人類に統一された理想なんてなかった。僕は初めから間違えていたのだ。
そしてそれらが相争うこの姿。これこそが、人類を理想化した姿なのか?僕がぼんやり考えていた真の平和などはなかったのだろうか?
僕は打ちひしがれた。が、この結果は受け止めなければならない。
それは大変反響があった。当たり前だろ、というようなわかっていたようなコメントもあったが、多くの人々はこの相争う電子の妖精の姿に僕と同様にショックを受けたようだ。
そしてそれは同時に、電子の妖精の軍事利用について一石を投じた。少なくとも、最初の目的の一歩にだけはなんとか沿うことができたようだ。
人々は、本当の平和とはなんなのかを考え始めたらしい。人種を超え国境を越えて議論が交わされた。そうしているうちに、ネット上の世論にも変化が現れてきた。
そしてその世論の変化は、思ってもいない変化をもたらした。僕は生まれてきた電子の妖精の姿にショックを受けてMOTHERの作動を止めるのを忘れていたのだが、動き続けるMOTHERはネット上の情報を解析し続け、生まれてきたAI達に対して変化を促していた。その変化は、世論の変化を反映したものだったのだ。
そうして、争い合う電子の妖精の姿は少しづつだが数を減らしつつある。さらに驚くべきことに、争うのをやめたAI同士は統合されていくのだ。
ーーこれは希望だ。
僕はそう思った。MOTHERにはバグがあった。だが、そのバグの姿が人々の心に変化を促し、それがまたMOTHERを通して電子の妖精のAI達に変化を促している。今はまだ争い合うAIの方が多いが、十分に時間が経てば全てのAIが統合されるのではないか?
スマブラの有料DLC第一弾であるジョーカーは4月末予定らしい。
パックンフラワーが1末だったので、三ヶ月後と言うことだ。
おそらく、そのタイミングで第二弾も発表される事だろう。実装時期はまた三ヶ月後か、あるいはサプライズでジョーカーと同時参戦かもしれない。
いずれにせよ、続報が楽しみだ。
それにしても、DLCの参戦ファイターは全く予想がつかないな。(いや、前作のリュウやクラウド、カムイ、ベヨネッタも大概だったが。)発売前から参戦予想は白熱していたが、今となってはもう何も信じられないくらいだ。
それもこれも、第一弾がジョーカーという事が大きい。全く想像していなかった。
多分、既存の予想屋の思考では正解にたどり着けないんじゃないだろうか。
あまりに分からなすぎて、某所に書かれていた「ポーキー(MOTHERシリーズ)」という予想を見て「なるほどー」と頷いてしまったほどだ。
もう何が来ても驚くわ。