はてなキーワード: SVとは
https://anond.hatelabo.jp/20220902203448から、ほぼ5ヶ月ぶり。開拓の元気なし。(追記)ヒトカラ書いてあるのが読めないの…?
774inc.が人海戦術によりエンダードラゴンを素手で殴り倒していた。ブレイクしている感じはない。けもVもよくやっている方かな。
・Phasmophobia
少し落ち着いた?
・GeoGuessr
影響されて自分でも少し触ってみた。田舎を馬鹿にする発言をして燃えるVが出ないのだろうか
・原神
・ヒトカラ(new)
チラズアートの作品の中でも怖いと騒がれていた。洗濯機のホース探しなどややダレる。
あまり記憶に残っていなかった。猫っぽいポケモンがエロいくらいか。
・推色(new)
無料なのに直後に出たチラズアートの地獄銭湯に押し潰された。決まった見どころ(無思考で切り抜きを造られる)を用意するのがチラズアートの強さか?
・Cats Organized Neatly(new)
ねこパズル。犬版もある。雑談向きだが難易度あがるとイライラしてくるVも。
・Trombone Champ(new)
・ARK
ちょっとだけ見た。にじさんじはストリーマーサーバーにも参加している?
・もろだし相撲
恐ろしいことに定着の気配がある。けもVに連鎖する形で大流行。
シリーズを追うごとに簡単になると言いながらやっぱりティウンティウン。
・Unpacking
ちょくちょく見かける。
・Cult of the Lamb
そろそろ息切れ?
・RAFT
・NIKKE(new)
・NeiR Replicant(new)
ストーリーは追えていない。見ているVがやっているときに聞き流しした。
・つぐのひ-忌み夜の喰霊品店-(new)
つぐのひの新作。画面が怖すぎて他にもやっているのを見かけたが、最初の一人しか見ていない。
・Plate Up!(new)
オーバークック2と似ているがゲーム性は別方向。ワンミスで終わるので緊張感で雑談しにくそう。
・Coffee Talk(new)
見た範囲では画面が地味
・Ghost Watchers(new)
・Heave Ho
サシコラボには良いよね
・DEVOUR
名前は知っていたが初めてみた。びっくりシーンが多くて騒がしかった。雰囲気がDbDに似ていると言われていた。
・slither.io
ポケモンと出会い、捕まえ、育て、冒険するから楽しいわけで、そのポケモン要素無しで冒険のみの楽しさにするなら別にポケモンじゃなくていいわけよ
で、実際ポケモンじゃないゲームの方が、そっちの出来はいいだろう
それなのに、ポケモンじゃないならやってない、って声がそこそこ聞こえるけど、実際はポケモンだからやってるわけですよね
そしてポケモンじゃないならやってない派は、ポケモン要素なしの冒険要素に不満はあったのだろうけど、ポケモンと出会い捕まえ触れ合う要素に不満言ってる人はほとんどいない
だからやはり、冒頭にも言った通り、ポケモンゲームはポケモンが全てなのよ
実際初期のポケモンGOって本当に捕まえる以外の要素なかったのに、あれだけヒットしたでしょ
宝探し感、昆虫採集や魚釣りの感覚、それがポケモンの楽しさの根底にある
オープンワールドかどうかとか、ジム戦がどうとか、それって全部、今回はどういう形でポケモンと出会わせるか?だけの問題でしかない
オープンワールドなら探索の欲求をそそる工夫がもっとあるべき、って意見も見たけど、ポケモンゲームの最大の報酬はポケモンそのものなので、あの山を超えたらまだ見ぬポケモンがいるかもしれない、と思うだけで十分行きたくなるわけ
筆者だ。初めましての方は初めまして。そうでない方はまた見に来てくれてありがとう。
まず最初に、筆者が匿名で記事を書く理由を軽く説明する。この記事を読んでいるということは、はてな匿名ダイアリーで記事を書く人を「増田」と呼ぶことはご存知だろう。知らなかったら覚えておくと世界が広がるのでお勧めしておこう。
単純に都合が良かっただけだ。聡い人であればすでに正体に気づいていると思うが、そこはさして重要ではない。
では、話を掲題の件に戻そう。相変わらずネタバレを含むので気になる人は読まない方がいい。
スターダスト★ストリートについてはひとまずの終了にたどり着いた。とても素晴らしいストーリーであった。人によっては先が読めてつまらないと感じたかもしれないがそれもまたひとつの感想なので筆者は否定するつもりはない。
ただその結末はあまりにも生ぬるいと言わざるを得ない。現実であればその事実が知れ渡ればまともに生きることはできないであろう。法を犯せばその人は何かしらの責任が問われる。それが刑法違反であれば刑事罰として前科がつく。何にせよ、その人はそれを背負い続けなければならない。ところがスターダスト★ストリートでは悪いことをした、ごめんなさい、解散で終わってしまうのだ。これが生ぬるいと言わずになんというか。
ゲームの話を現実に持ってくるなという人もいるだろうが、想像力が足りていない。これは今まさに現実で起きている問題そのものなのだ。
スターダスト★ストリートはアカデミーのはぐれものが集まったスター団という集団の解散を目的として進むストーリーだ。アカデミーとは学校であり、スター団は学校の問題児の集まりだ。そしてそれはイジメや不登校などの問題行為として実際にアカデミーに認知されている。認知されているからこそ解散が命じられていて、主人公は解散のためのスターダスト大作戦に参加するのだ。
現実世界でもイジメは悪である。ところが一向にイジメはなくなっていない。それは何故なのかは学校という組織の体質であると筆者は考える。
学校はイジメの概念を知りつつ、それを可能な限りで認めようとしない。もちろん、イジメの当事者が親に助けを求めて発覚して事件になることもある。最悪のケースではイジメ被害者が自殺してしまうこともある。
では、なぜ学校はイジメを認めたくないのかというと、学校の看板に傷がつくからという点が大きい。しかし、学校の看板に傷がついて困るのは誰だろうか?
その時に学校のトップとして立つものたちだ。校長なのかもしれないし理事長なのかもしれないが、少なくとも関係者はイジメの発覚を恐れている。ここがポケモンと現実の最初の隔たり、認知の有無である。
いまだに解決できないイジメという社会問題を、ポケモンではあっさりと解決してしまうのだ。これが人間を馬鹿にしていないとしたら何になるのか。
さて、真面目にここまで読んでくれた人なら筆者の言わんとすることがわかるであろう。人間はそんなに馬鹿ではないと筆者は信じている。そしてポケモンはやはり毒ではなく薬になると信じている。
RPGのレベル上げとか、ちょっと強い武器を手に入れるための雑魚との連戦は苦にならなかった
流石に帰る武器全部買って進むとかはやらなかったけど、アッサラームでよい武器買ったり、途中で遊び人をレベル20にしたりと、雑魚戦と宿屋の往復を繰り返すのは楽しかった。
戦闘時のエフェクトがほとんどなくて、連打で戦闘できるってのが自分に合ってた。
あれはATBが目新しかったのと、ウェイト切って最速でやるとそこそこ早かったので不満には思わなかった
その先になると、どんどんとエフェクトとかが挟まるようになり、コマンド選ぶにも選択肢が増えて時間がかかりと、ストレスが増えた
何が言いたいかっていうと、ポケモン最新作、雑魚との戦闘で何にもスキップ出来ず、すべての演出を見せられるのが苦痛。
レッツゴーは良い。経験値稼ぎを完全に作業にしてくれてる。あの単純作業ならテンポもよくストレス感じない
他のゲームでも、放置系のタワーディフェンスみたいなのとか、バンパイアサバイバーみたいなのとかストレスないのが好きになってる
子供とかは、今のポケモンのあんな間延びしたバトルが楽しいのかな
ポケモンSVをプレイして思うのは、あのポケモンが何故ここまでいい加減なゲームをこの時期に発売するに至ったのかという疑問である。
すでにプレイ済みの方であればあまりにも洗練されていないユーザーエクスペリエンス(利用者体験/UX)に呆れ果てていることであろう。
剣盾に比較してあまりにも稚拙なグラフィック、アルセウスに比較して不便なキャラクター操作、各種機能へのアクセスのしにくさなど不満に思うことを挙げればキリがなくなってしまう。
今までのポケモンに慣れ親しんでいる人ほど今回のポケモンがオープンワールドという新しいシステムを導入したことに対してこの程度だったのかと失望しているのではないかと考えている。
だからこそ最大限に配慮しても無理をしないでゆっくり作り上げてほしかったという気持ちが生まれてくる。配慮をしないで言ってしまえば掲題の通りである。
こんな愚痴だけならTwitterでお気持ち配信しておけというレベルである。ここからはゲームのネタバレ要素を少なからず含むため純粋に楽しんでいる人は読まない方がいいだろう。
また、筆者はゲームが得意ではないという部分も付け加えておく。そして、ポケモンSVを買った理由は主人公のキャラメイクが多様に見えたからである。
筆者はポケモンを折り返しにあたる部分まで進めている。この折り返しの定義についてはマップに表示されるメインの目標である3つのストーリーを全て半分ほどまで進めたと言う意味としていただく。
今回のポケモンは、今までと変わらずジムバッヂを8つ集めてポケモンリーグに挑戦する「チャンピオンロード」と、ひとりの少年がとある目的のため5つのひでんスパイスを集める「レジェンドルート」、そしてアカデミーにおける暗部であるスター団を解散させる「スターダスト★ストリート」がメインクエストとして用意されている。
素直な人はチャンピオンロードに挑むべく西へ進むであろう。刺激を求める人はあえて難易度の高い東へ進むであろう。そうでなくても構わない。あくまでも筆者の所感である。筆者は無難にチャンピオンロードを選択した。
筆者はポケモンの戦闘が面倒なので好きではない。ただ、ポケモンは図鑑を作るゲームであるため、見つけたらとりあえず捕まえるようにしていた。アルセウスで嫌と言うほどポケモンを捕まえさせられたせいかそこはあまり苦痛ではなかった。そして、最初に気づいたことはストーリーに関係ない戦闘はする必要がないということである。しかし、ポケモンを捕まえるためには戦闘は回避できず、ある程度のレベル上げが必要となる。面倒だけどやるしかない。
レベルを上げるにはトレーナーと戦うことが手っ取り早いのでトレーナーと戦ってレベルを上げていた。そこでひとりだけ黒い吹き出しのトレーナーを見かけて戦ったわけだが、強いのである。アイテムを使いつつやっとのことで勝利したが黒い吹き出しのトレーナーは挑戦すべきではないと考えた。
その後は最初のジム戦に備えてレベルを上げるためエンカウントを繰り返してジム戦に挑みに行く。ジムテスト面白いなと思ったりむしタイプに有利なほのおとひこうを併せ持つヒノヤコマもいる。しかし初のジム戦でわからされることになる。
テラスタルがクソ強い。というかむしタイプの使い手が何故むし要素0のポケモンをと思っていたがテラスタルを使われて納得した。そういう仕様なのだ。ここでジム戦がどのようなものかを理解した。
そのあとはポケモンセンターに目的地を聞きながら進んでいったのだが、野菜のポケモンが想像よりもすごいスピードで強くなっていく。2つ目のジムテストを受けた段階で順番が違うと悟った。
これはオープンワールドゲームであると言うことを思い出せば話は簡単だった。寄り道をすれば勝手に強くなる。これはエルデンリングで教わったオープンワールドの知識だ。そして、ポケモンはレベルを上げて物理で殴るゲームである。難しいならレベルを上げて戦えば簡単になるのだ。
そこからポケモンSVというゲームが何故ここまで雑な作りなのかを考えさせられることとなる。
寄り道ついでにアカデミーの授業を受けて勉強をしてみる。すると非常に有益な情報がいくつか知ることになった。
しかし、それ以外のほとんどは当たり前のことである。でも、この当たり前という考え方は筆者が大人だから言えることである。これを子供が遊んでいたらどうなるかを想像するとポケモンSVがゲームとして非常に雑であるのにも関わらず今出さないといけなかった理由がわかってくる。
ポケモンSVの表向きのコンセプトは過去と未来である。スカーレットがコライドン、バイオレットがミライドンということからも明らかだ。
ではその間にある現在はどこにあるのか。それはこのゲームをプレイする人たちの体験にある。今、ポケモンをどのように評価したのかが全て現在なのだ。
スカーレットとバイオレットではアカデミーの名前が少し違う。オレンジとグレープである。これは今さっき調べた。同じってことはないと思ったからだ。
学校が違えば関わり合う人々も当然異なる。実際にスカーレットではレジェンドルートの関係者がオーリムなのだが、バイオレットの場合はフトゥーである。どちらもポケモン博士として登場するからそうなっているはず。
そうなるとアカデミーの授業を受け持つ教師陣も違う可能性がある。これは実際にプレイしてみないとわからないことではある。
しかし、どちらもコンセプトとして変わらないものがあるはず。公式サイトでも取り上げられている「体験」だ。
ここで最初のユーザーエクスペリエンスにつながる。筆者はあえて洗練されていないと最初に評価したわけだが、この記事を書いているのはコンセプトである「体験」をおざなりにしてまで今出さなければいけない理由があったと考えたからだ。
ユーザーエクスペリエンス(以下UX)と切っても切り離せない要素はユーザーインターフェース(以下UI)である。今回のポケモンはUIがかなり不親切である。人と話したいのにポケモンに話しかけてイライラする人は多いであろう。この問題は、対象にカーソルをつけるだけで解決する。おそらく実装はそこまで難しくない。それでもつけなかったのである。これはUXを悪くする要素と考えられる。
しかし、別の軸から考えると話が変わってくる。これによってユーザーは必然的に何らかの対処をしなければならない。その対処方法の気付きこそ「体験」そのものである。ポケモンSVというゲームは失敗から何らかの気付きを得て対処するまでを「体験」としてゲームにした物なのではないか。失敗するための導線はかなり綿密に作られている印象がある。
これは単なる感想なのだが、それ先に言ってよと感じる部分が割と多い。話が逸れるので掘り下げない。
とにかく、失敗させるために何かを作られているようにしか見えないのだ。失敗から得られる経験にこそ意味がある。だからこそUIを不便にして真の「体験」を与えるように作られているのだ。
その代わり、何かが達成できたときにはとにかく褒める。ときには大袈裟とも言えるほど褒めてくる。トレーナーに勝てばそのトレーナーは悔しがった後に拍手してくれるのだ。他にもそのような要素は多く見られる。
これらはゲームをクリアした時の達成感を別の軸からみたものと考えてもらえればよい。それはゲームの中で現実にあってほしいものをポケモンというIPで表現した結果であると思える。その結果として現代の人たちが最初に何をするかがポケモンを通じてインターネットに表出しているのだ。
「ポケモンSVはゲームを侮辱しているのか」については、ポケモンSVを少ししかプレイしていない筆者の経験からするとYESである。しかし、ポケモンSVをプレイして得られる経験を得た筆者としてはNOである。
ポケモンSVはかつて社会現象を巻き起こした初代ポケモンのオマージュであり、ポケモンを通じて社会を問うということをテーマにしたゲームである。
現代社会はインターネットで国の境界を跨いだコミュニケーションが可能である。しかし、それを享受できる人は多くはない。しかしポケモンというIPはすでに様々な国で受け入れられている。
そのポケモンが今の社会に問いたいことを聞くためには今このタイミングで出さなければならなかったのだ。
クリスマス商戦を意識した発売日、オープンワールドのゲームで最初に何が問われているかの社会の答え、それを見た人たちの反応、ポケモン好きが新しいポケモンを見た感想、他にもあげようと思えば枚挙にいとまはない。ポケモンに関わる全ての人たちにポケモンSVは問うているのである。
バグ、ポリコレ、クオリティなど思うところは多くある。しかし、それら全てが現代社会の抱える病気であれば、ポケモンSVは毒となるか薬となるか。筆者は薬になると信じている。
最近よく当店に働きに来ているコンビニ専門の派遣バイトの人が、客とド派手にトラブってセキュリティとオーナーを呼ぶ事態になった。警察も呼ぶって騒いでいたけど、結局警察は来なかった。
なんでそんな事になったのかと言うと、客がちょっとそれはどうなの……って程度の、コンビニ側としてはあまりして欲しくないけど禁止するほどでもないこと、例えば法律上拒否出来ない程度ではあるものの大量の汚れたジャリ銭を持ってきて両替がてら支払いに使おうとするとか、そんな類の微妙な迷惑行為をしようとしたのを、派遣バイトの人が直球で「営業妨害ですので止めてください」って言ってしまい、客がキレたのである。
普段だったらその派遣バイトの人も初手で客を悪人扱いして詰ったりはしないんだけど、その日は似たようなトラブルが何度も起きて仕事に支障が出まくっており、その後にまた同じ質の迷惑行為を働こうとしている客が来たのでつい腹が立ってしまったらしい。
怒った客は派遣バイトの人が謝罪しても気がすまず、派遣バイトの人が他のお客様へのレジ接客をしていたのを妨害してまで「お前はどんな権利があって俺を犯罪者扱いしたのか説明しろ! そういう接客をしろっていうのがこの店やチェーン店のマニュアルなのか!?」と大騒ぎした。で、派遣バイトの人も頭に血がのぼってしまい、
「マニュアルはないので従業員それぞれがそれぞれの考え方でもって臨機応変な対応をしています。ですので私も自分の常識と判断によってあの様な対応をさせていただきました。というもののお客様の行為はこれこれこういう理由で大変迷惑なのであり云々」
と、怒りに震えながらも理路整然と言い返してしまった為に客の方は馬鹿にされたと思い込んで更に逆上。他の客の目などお構いなしの激しい口論になってしまった。
そんな時に限って店は物凄く混んでおり、大勢のお客様が次々とレジ待ちの列に並んだ。店中に響く怒声の応酬にお客様達はビビりながらも興味津々の目を向けており、また、中にはレジがいつまで経っても空かない事にあからさまにイライラし出して今にも喧嘩中の二人に殴りかかりに行きそうな不穏さを撒き散らしているお客様もいた。そんな状況でレジ打ちに追われていた私は派遣の人の方が気になるものの手を止めて助けに行くっていう場合ではなく、いつ乱闘騒ぎに発展するかわからない状況で冷や冷やしながらもひたすら平然とした風でレジ接客をしまくるしかなかった。
あーでもこれキレキレにキレている派遣の人をこっちのレジに追いやって私が客に謝った方が早く決着がつきそうだけどどうなんだろうと思いながら超速で袋詰をしていたら、
「私が土下座すればいいんですよね! それで退いてくれればいくらでもしますよそれくらい!!」
「お前はそうやって俺がコンビニ店員に土下座を求めるようなクズと印象をつけて見世物にするつもりなのか!! どうせ後で監視カメラの映像をYou Tubeに流してバッシングさせるつもりなんだろ!!!」
とギャーギャー騒いだ。すると派遣の人は、
「もういいです、威力業務妨害によりセキュリティを呼びます!! セキュリティを呼んだら同時に警察にも通報が行きますからね!!!!!」
あーもうこれ収拾着かない奴だわ。そこまでやる気概があるなら最後まで頑張ってくれ! と私は派遣の人の健闘をお祈りしながらレジ接客を続行した。激混みの時間帯にレジ1台で対応するんだから終わりが見えなく果てしない。普段はあんまり列が長いとお客様達は怒って手近な棚に買うつもりだった商品を叩きつける様に置いて店を出ていってしまうのが普通だが、今回はコンビニ店員と糞客のバトルが見もの過ぎたのか誰も帰ろうとせずに大人しく並んで自分の番を待っているという。
セキュリティは通常、通報を受けると10分もかからずに駆けつけるものなのだが、今回に限っては何故か悠長に電話をかけて来て当店の現状確認を電話口ですると20分後くらいにやっと一人の警備員がやってきて、
「お世話になりま〜す。あの、その後いかがですかぁ?」
とのんびりとした口調で聞いてきた。
後日夜勤のAさんから聞いた事によれば、実は当店の中には警備会社直通の監視カメラが仕掛けられていて、店の従業員が緊急通報装置を押すと警備会社ではまず監視カメラの映像から状況の深刻度を判断してすぐ駆けつけるかどうかを決めてから出動するらしく、おそらく今回の件は緊急性が低いと判断されたのでセキュリティはゆっくりのんびりのほほんと現れたのではないか? とのことだった。
まあ、居合わせた私にしてみれば実際セキュリティを呼ぶほど危険で深刻な状況ではなかったと思うし、そもそもその糞客に当店の他の誰かが当たったとしてもまず第一にそんな揉め方はしないだろうというのは明らかだ。糞客の言い分もレジを打ちながら聴いていたけど、そいつの言い分にも理がない訳ではない。ただまあ、明確に禁止されていないことでなら他人に迷惑をかけても構わないだろと思っているような輩はたまに警察に突き出されてお灸を据えられた方がいいんじゃないかなと私は思うけれども。
ネチネチとキレ続けていた糞客は防具に身を包んだガタイのよいセキュリティが現れると急に低姿勢になってヘラヘラと媚を売るモードになったが、セキュリティが案外丁寧で下手に出てくるのを見るやむしろこいつは自分の味方だと思い込んだらしく、セキュリティ相手にいかに派遣バイトの人が失礼で非常識な振る舞いをして糞客を貶めようとしたのかということを延々と語った。無論自分がまず最初に迷惑行為を行った事は省いてだ。
派遣の人はオーナーにも電話をかけた。オーナーは普段ちょっとの厄介事で従業員からヘルプを求められても応じないのだが、今回ばかりは従業員だけでは何とかならないだろうといい、店に来てくれることとなった。セキュリティに連絡すると本部のSVにも連絡が行くので、派遣の人はSVへの電話対応にも追われていた。
派遣の人が電話を掛け終わってやっとレジに戻って来たので、私はずっと途中で投げ出しっぱなしになっていたカフェマシンの掃除を再開した。水洗いしたマシンの部品を本体に嵌め直していると、糞客が私の事をニヤニヤと笑いながらじっと見つめつつジリジリと近づいて来る。隣に来てなんか話しかけて来たら対応するかと思っていたら、糞客が私のすぐ隣に並ぼうとした瞬間に、
とセキュリティが言いながら私と糞客の間を無理やり突っ切って糞客を端の方へ連れてって質問をし始めた。そういうことが三度くらいあって、セキュリティが糞客と私がトラブルにならないようわざとそうやって引き離しにかかっているのだなとわかった。
糞客は私が一人でいるとニヤニヤしながらじーっとこっちを見ていたのだが、後にオーナーが来て糞客と対話した時、糞客は私の事を「何なんだあの女は! 人の事をジロジロと見やがって、馬鹿にしてんのか?」と言ったのだそう。オーナーはそれを決め手に糞客のことを「対話不能のキ印」認定し、派遣の人を全面的に悪くないと確信して全力で守るモードになったという。
オーナー夫妻が来て、奥さんの方は事務所に待機してオーナーは店内のお客様からはあまり見えない所で糞客と膝と膝を突き合わせて対話した。レジに立ってるとオーナーと糞客の話している会話が丸聞こえなのだが、オーナーは糞客の訴えを一々遮って、
「いや、そう言いますけどね、従業員からみればそれはお客様が非常識でかなり恐く見えますよ。そりゃセキュリティを呼ぶだ警察に通報するだなんて言い出すのは至極当たり前だと思いますよ」
と糞客を全否定していた。
オーナー、糞客、そしてセキュリティが集まって物々しい空気を醸し出しているところへ、夜勤の高専五年生が出勤してきて怯えていた。
高専五年生から何があったのか聞かれたので、斯々然々なことがあってと話した。
「じゃあ、そういう時ってどんな対応をするのが正解なんですか?」
と高専五年生が訊くので、
「基本的に客を怒らせた時点で詰み。謝るのとセキュリティ呼ぶの以外に出来る事はほぼ無いと思って。まず無闇に客を怒らせないのが大事。あんなふうに客が狂うのは店員にプライドをへし折られたと思った時だからさ、客がなんか変な事をしていて注意しなきゃなと思っても言い方には気をつけるんだよ。あと、客なんてコンビニ店員のことなんか全員馬鹿だと思っているんだから、なんか詰問されても理路整然と言い返さないように。賢さを見せると余計逆上するんだから」