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はてなキーワード: ぼんやりとは

2021-06-25

anond:20210625003159

自分が何をしたいか、それがわかって、人に反対されてもすすめて、夢を叶えてることが本当にすごいと思う。

自分は何がしたいのかわからないままぼんやりしてるから、腐ってても抜け出せずにいる。

昔の夢は、絵を描いて暮らすことだったけど、自分の絵が価値があると思えなくて、どうしたらいいかからないんだよね。

応援してくれてすごくすごく嬉しいし、元気が出ました。ありがとうございます

2021-06-24

体が弱っていてしか便秘気味なので大を生み出すとふ~っひと仕事したな~~~って1時間くらいぼんやりちゃう

2021-06-23

バイト日記

 私史上最悪に第一印象の悪い新人バイトが欠勤っぽかったので、オーナーとのシフトオーナーイライラしておらずテンションあげあげになってもいなくて、なおかつ私が従順に言うことを聞きつつオーナー命令の聞き間違いをしなければ、オーナーとのシフトはすごく平和。(ただ、オーナーの機嫌が悪くない日はあまり多くないというのが問題だけど)

 日曜日みたいに嫌な出来事が次々起こる訳でもなく、オーナーは主に事務所に込もって事務仕事をしているか、細々とした雑用に夢中になっていたので、ほんとピースフル。ただレジ対応だけしてればいいし、暇でぼんやりしていても怒られないの最高。

 コンビニバイトを始めた三年前は、今より体力があったので、ただ立ってるだけっていうのはつまらなくて嫌だったのだけど、最近は体力が坂を転げるように激落ちしてるので、楽なら楽でまあいいかと思うようになってきている。

 といっても棒立ちしてるだけでは脚が浮腫んで痛くなってくるので、客足が途絶えてしかオーナーの見ていない隙に店内を歩き回って、商品フェイスアップをした。その時ふと気づいたんだが、歩いているときに踵ばかりに体重が乗って姿勢が反り気味になっており、歩き方がドスドスしていた。見た目悪いし続けてると足腰悪くするし太るしでいいことないので、改めよう……。

 ほんと最近運動不足姿勢悪くなってきている。近所の知り合いに見られて笑われたりとかせずに走れればいいんだけどなぁ、なんて、暇なときにボーッと考えた。

 特に何事もなく帰れそうだなと思ったら、21時を回った頃からオーナーが頻繁にトイレ事務所を行ったり来たりするようになった。そして、22時にはもう体調が悪すぎて駄目だぁーとオーナーがねを上げたので、残業が確定。45分以上残業した。オーナーはその間になんとか腹具合が持ち直したらしい。

 コロナ禍でも頑張って働いたみんなへと、本部からボーナス的なものが店に届いていた。一人につき3000円ぶんのクオカードオーナー本部の指示通りに全従業員にそれを配った。もちろん私も貰った。

 以前働いていた店でも、店舗の売上が上がったとか何かあるとクオカードプレゼント従業員あてであったはずなんだけど、その店のオーナー本部の指示を無視してそれを従業員に分配せずに溜め込んでいて、恵方巻きや鰻などの販促従業員競争させて、優勝した人だけにクオカードをあるだけやる、ということをしていた。

 そこで私が働いていた当時は23歳のフリーター女子バイトが、なんと恵方巻き枕営業をやってぶっ飛びの営業成績1位を獲得。大量のクオカードを賞品として貰っていたが、それがまさか枕営業の結果だと知らないのは、オーナー夫妻ばかりだったという(枕をやったというのは当の本人が言っていたこと)

 今私が勤めている店は、お店として本部から貰ったボーナスのようなものは、ちゃん平等従業員に配ってくれるので、そういう所は良いのかもしれない。オーナー夫妻個人の取り分として本部から貰った何かは、溜め込んでたまに特に功労した人にこっそりあげてるという話。(私も年末年始シフトの穴埋めをしてボーナス貰ったことがある)

 昨日貰ったクオカード今日漫画を6冊買った。

 

2021-06-22

anond:20210622130208

記事引用しないぼんやりした一般論元増田に対して急に「この場合~~のことだから~」とか新条件追加して論戦つづけるやつも同じ

あぁ、いるよなぁ

他人意見しておいて、「(その条件にすると)こうなるのでわ」って書くと、その言葉尻へのカウンターだけで続けて

いやいや「この場合~~のことだから~」と話し戻すと、「新条件追加ww必死wwww」みたいになって発狂モードに入るやつ

あれ、当人議論出来てるつもりだから痛いよな

①「AだというならBも問題

⇒②「BはCだから別」(勝手な切断)

⇒①「Cを理由にするならAにもDという要素があるからBと同じ」

⇒②「DはEだろww常識www」(話のすり替え

⇒①「EはF(Aの骨子)を問題としているのか?」

⇒②「EはGだからFが関係してるだろww頭悪いなwww」(論理の飛躍

⇒①「EがGであることはAと関係あるのか?」

⇒②「条件をころころ変えるなよwwwwDの話だったろwwwwwwww」(ラベリングによる精神勝利

これ、②は話が躓くたびに話題を変えてるのに、①が付き合ってるのじゃなくて、②が付き合ってると途中から認識するらしいんだよね

anond:20210622120918

おまえらリベラルは~」とか「おまえらツイフェミは~」とか急にいいだすやつは

よそで共通体験があってレッテル貼りしてるふうにみせたいらしいが

別人らしくはげしく非難しあってても中身はたぶん同一人に見える

弱者男性だのKKOだのパンティうんちデリヘルあたりは増田における共通体験から急にでてきても別に自然にはおもわない)

記事引用しないぼんやりした一般論元増田に対して急に「この場合~~のことだから~」とか新条件追加して論戦つづけるやつも同じ

萎えるってかあ~いつものバカだったか~ってなる

2021-06-21

2021年アニメ、ほぼ悪口

シャドーハウス

原作改変したことアニメ版を見た身からも途中が飛んだことがはっきりわかる印象に。

ラム可愛い

ゴジラS.P<シンギュラポイント

ハードSFらしいかったるい説明と、学者だけで全て済ませてしまう展開はどっかの小説で見た印象。小説家が脚本を描くとSFを使ったサスペンスに終止してエンタメを考えない悪例として刻まれたと思う。基本有川と銘だけが事件解決してゆく形式で、ほかがおまけ、という雑な配分もハードSF小説くさくて正直ある意味では小説作法無視しまくってる。都合の良い狂言回し人間使い捨て無駄字数を増やすのがハードSF作法に見えて仕方がない。加藤侍とかいらんでしょ、狂言回しにすらなってないし。SF解説サスペンスに仕立て上げる、という手法古典SFで見られる手法だけども、映像分野に合わないんですよ。ずーっと地味なやり取りが続くだけだから

ゴジラじゃなくても成立しただろ、という印象を受けた人が少なからずいたはず。

ヒロアカ五期

個人的には好きです。オールマイトからエンデヴァーに移り変わったあとの一戦も熱く、オールマイト不在の隙間を埋めてくれましたし、潜入捜査しているホークスや隠された能力に目覚める未だ成長途中のデクくんなど普通に面白さが継続できてるのが良い。今期はきのこがかわいかった。

SSSS.DYNAZENON

前回よりも惰性で作っちゃった感じ。過去に思いを残した人々が精算し、狭っ苦しくて制限だらけの今に戻るという普遍的テーマ

Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-

SFカテゴリで見ちゃだめです。少なくともはてなでは。ただし物語としてはリゼロの作者だけあって過去改変や世界の変容をテーマ化していて、タイムリープものとしては(同一人物と遭遇するシーンの記憶がないのでリープかな)まあまあだったんじゃないかと思う。この作者の肝は熱血と涙にあるので、そこを受け取りたかった人は刺さったと思う。筆者はおっさんだし壮大なヒロイズム自己同一視できるほど夢は抱いていないので、若い人が感動してくれたら宜しいかと。こういうナウシカみたいな壮大な世界を一人で背負う、ってことに聖女性を見いだせません。だって増田だってクズばっかなのに人を救いたいと思いますかって話。

ちなみに物語的になんで人を救いたくならないかって、Vivyとその周辺にいるのがAIばっかだからです。AIに対する人権とか、Vivyが苦しかった際に救ってくれた人間とか、そういう感情移入させるシチュエーションがない。だからVivyやマツモト博士勝手に一人で戦って死んだ話にしか見えない。物語を作る際に思い入れる「環境」を作れてない。Vivyが救うトァクのメンバーの実情もスピンオフにしなきゃならないほど語られない。そんな意味では24構成にしてもいいくらいなんだけど、削りながらでももっと感情移入できるキャラを増やせたとは思う。トァクなんて敵対してただけなのに救いたくないですよね、あんなもん。感情移入と逆のことやってんですよ。

仕組みに振り切るのか、人間ドラマに振り切るのか作者も配分に頭を悩ませたんじゃないかな。

ぐちゃぐちゃ言ってます悪感情はないんですよね。ただ佳作感しかないというか。

戦闘員派遣します!

途中まで見て予約がかぶって潰れちゃったのでそのまま放置。このすばよりパワーダウンしてるので見逃してもいいかな感しかなかった。なんかぼんやり見てても頭に入ってくるタイプじゃなく、他のことしながら見てると頭に入らなかったのでそれもまずかったなと。要するにこのすばを期待した層をある意味で裏切った感じがするというか。ほんとよそ見しながらなので的はずれなこと言ってる可能性あり。

ドラゴン、家を買う

ダークホースじゃないかとぼけドラゴンと飄々とした魔王、アホの姫が物件を買い求めながらじんわりと旅する。騒がしすぎないのもいい。力を抜いて見られるコメディで、深夜アニメの本道だと思う。

憂国モリアーティ二期

女子向けだが正直見たかったのに一期見逃した枠。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う

単なる男子よしよしアニメかと思いきや、実は子育てアニメだった件。誰もが途中で「あーもういいからやっちゃえば?」と思っただろう。でも実のところ、このアニメは男のナイト気取り欲求を満たす効果を持っていて、安易ヒロイズムに酔いやすいやつがハマるアニメの一つだと思います普通あん女子高生みたらヤバそうだから関わらないほうが良さそうだ、という思考が最適解として頭をよぎります

ちなみに、ヒロインエアーズロックまっぷたつに割れレベルのブスだったらどうするんでしょうか。これはもう無理でしょう。成立しません。何が成立しないかって、物語的にブスでも通用するかってこととルッキズムは別問題からです。

MARS RED

国の上層部が作り出した金剛鉄兵と、別に組織された零機関。そして物語中に挿話される舞台サロメなど。これらの話はキャラクターの背後にある一人の女の話に絡んでいて、デフロット君と前田義信の奇妙な縁など明らかになる。

丁寧な作りなんだけどいかんせん小粒な感じがある。サロメや他の挿話を十全に知らないと理解できない気もする。原作知ってる人なら言いたいことが山ほどあるんじゃないだろうか。

天スラ日記

天スラはキャラ楽しいので日常系に耐えうるのもわかるものの、延々とやられると中だるみするんだなという話。

聖女の魔力は万能です

マイン司書やるあれの空気感をなんとなく感じつつ視聴。かなり王道少女漫画的で、イケメンのあれと仲良くなってゆく過程うつむきながら逃げ回るなど、まあそりゃ受けやすいと思います。ただしひねくれた女子以外。イケメンに気に入られない自分と比べてしまって辛いらしいね。なんでそんなところに自分が登場するのか謎ですが。おっさん的にはありだと思います

擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD

地味だけど今期で一番人情に振り切った作品じゃないかと。時代劇意識した作り、子連れ狼などのモチーフ復讐と許しの葛藤という普遍的テーマ古典的ながら骨太だとは思います。ただ、名作かって言うとそうじゃなくて、今となってはなくなった形式を今やってみたという作品かと。

究極進化したフルダイブRPG現実よりもクソゲーだったら

中身がニコニコ旧2ch的。ヤンデレクズ陰謀家など嫌な感じのキャラをやり尽くしてんだけど、嫌な性格って実はテンプレ化しやすいな、という印象。話自体おバカ系なんだけど、それ以外に感想は出てこない。エンディングの「だいだいだい好き」の部位はおそらく「Die」だと思います

スーパーカブ

なんか良さげだと持って見始めたら、作者が炎上して延焼すらせず燃え尽きて終了した悲惨アニメ二次絵もどういうわけか自分の周辺では見ません。渋のランキングにもあまり見なかったような。中身も深みがありそうでなにもない作風で、原作文体も正直うまいとは到底言えない文章力なので、「増田カブ」というふざけた二次創作がはかどりました。これは単なる雰囲気アニメでしょう。礼子と小熊がでかいカブを引っこ抜いて、や~ん大きい、などという下らない同人誌が出ることを期待しています。あと、恵庭嫉妬のあまりコーヒープールを作って小熊の殺害を企てるエピソードも見てみたいですね。

ゾンビランドサガ リベンジ

うーん。安定しちゃったかな。はっちゃけてほしかったですね。メディアミックスとかスケベ心が出たんでしょうか。

普通です。面白いともつまらないとも言えない。リーゼントの回くらい毎回ふざけてほしかった。

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω

見た。普通。例のヒールみたいにエロに振り切っちゃったほうがいいのでは。

妖怪ウォッチ

メタネタパロディが減りすぎててあんまり。もともと大人用じゃないのだな、という厳しい現実のしかかる。

BLUE REFLECTION RAY/澪

ロジックが画作りと構成に追いついてない。キャラ原案ありむー岸田メルなんだけどまるで原作絵を再現するつもりがない。やりたいことは明らかにまどマギ系やゆゆゆの類似品。駄作だったアサルトリリィ以下。こうなると何がやりたいのかわからない。低予算が透けて見えるのが悲しい。

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

この系は絵面さえ良ければだいたい面白いと相場が決まってんだけど、これは本当につまらない。前回の魔女の旅々を思い浮かべたり、その他日常系を思い浮かべるとその退屈さに驚く。退屈なのに驚くってどういうことなんですかね。

86エイティシックス

もう一つのVivy枠。作者に失礼なんだけど、多分原作の方はもっと悲壮感溢れる感じなんだろう。

日本人の大好きな悲観的なメロドラマで、みんなと心が通じてるのに世界システムが許さなくって、という内容。ちなみにこれを男女の恋愛に置き換えると不倫ものになりますし、断絶をボーイ・ミーツ・ガールに置き換える事もできますロミオとジュリエットがその原型です。そして断絶と死はとても相性がよく、実際レーナさんたちと86ピアヘッド部隊出会えません。あとはそれにハマるかどうかという話です。

EDENS ZERO

一話だけ。これは糞だなと思ったので取りやめに。SFとしても中途半端少年漫画としても王道を履行しすぎてなにもない。

美少年探偵

画作りがすごい作品。まあ、あの人監督なら当然でしょう。内容はびっちり西尾節なのでそれ以外に感想はない。やってることが怪異普通探偵かの違い。

東京リベンジャーズ

新宿スワンの作者なのでヤンキーバリバリになるのはやむを得ないでしょう。ただ、キヨマサくんの本物感は声優ともどもよくできてんなと思います。他のヤンキーがいなさそうなのに、あれだけ田舎にいた感じというか。たちの悪そうなボス感もよく表現できてますね。マイキーくんは完全に創作です。あんヤンキーもいるにはいますが可愛がられる立場で、トップはったりしません。せいぜいトップ腰巾着です。そして連絡係程度のチビは背後の権力を傘に来て偉そうな態度を取ります。なんでそんな事知ってるかって、もともと田舎者だからです。

タイムリープものというより、キャラものとして見るのが正しいかと。なぜなら彼女だけでなく、ドラケンマイキー二名に死んでほしくないタケミチ、というラインがしっかり描けているから。

不滅のあなたへ

原作よりわかりやすく、かつ原作踏襲してるのでおすすめ感はあります。ただ原作は大作感のある無味乾燥とした物語なので、見続けることによって激しく感情を揺さぶられるとか、涙が流れすぎてトイレ便器から離れられないといった現象に見舞われることはありません。それはまあ、二期三期と続けてみればこの意味がはっきりわかると思います。作者が感動させに走ってないので。フシというサーガではなくフシという歴史を通した群像劇という立場なんでしょうね。

幼なじみ絶対に負けないラブコメ

もうこういうのはいいかなと思ってさっさと切った話。一話目も覚えてない。むしろ見たつもりで見てないかもしれない。

長瀞

まあこういうもんでしょう。だって他になんか言うことありますか?

褐色JKって創作物の中で何匹いるんでしょうね。

メガロボクス NOMAD

単なる雰囲気アニメと言われた一期ですが、二期も割とそうです、ただし、音楽美術センス、造形どれをとっても渋くて、昭和テイストを残しながら現代的という良い意味での線引を果たしている佳作だと思いますエンディングテーママリアッチを思わせる歌声郷愁を誘いますOPベンチャーズ的なギターサウンドも良い。肝心のボクシングシーンがしょっぱいと言われた前作ですが、少し改善してます。むしろボクシングを通したジョー人生を描く作品なので、ボクシングシーンこそおまけかも知れません。

追記NOMADノマド以外に「俺はマトモさ」という意味が込められていると思います

セブンナイツ レボリューション -英雄継承者-

実は零と同じ轍を踏んでいる作品。要するにストーリーの骨組みはちゃんと考えてあるのに、舞台が同じ場所の繰り返しだったり、キャラが多い割に話に広がりがなくラスト二話程度で一挙に情報量が増えるという、昔のアニメにあった悪いパターンが戻ってきている印象です。舞台勢力、そして敵と味方両方を映し出すだけでちょっと面白くなったことでしょう。

やくも

視聴者をお舐めになってるのでしょうか。

ましろのおと追記

久々に俺節風の人間ドラマが見られる傑作かなと思いきや、いきなりトーナメント化してしまい、某カルタ漫画か! と手に持ったバチを画面に投げつけた思い出。いえ、実際には投げつけてません。三味線持ってませんし。ハイセンスなお母様の全く方言が抜けきってないのはやりすぎじゃないだろうか。自分の音を鳴らせ、じっちゃんコピーになるなで終わったので二期あるんですかね。

ThunderBolt Fantasy 第三期(追記

これですね、個人的に好きなんですけど増田ボッコボコだったのでまあいいかなと思って書きませんでした。個人的には見れば面白い類で、キャラに馴染みが必要なので1期からおすすめしたい感じ。トリックスター役の凜雪鴉(リンセツア・鬼鳥)の奇っ怪さが今作の面白さの一つだと思ってる。どうも虚淵玄って名前出すのがいかんらしいですね。

ODD TAXI追記

地方AT-Xに入ってないんです。おわかりください。ちなみに超絶低速回線です。お察しください。

入間くん(追記

うーん。この手のいわゆる勘違い成り上がり系って80年代からあって、ある意味では普遍的ものなんだよね。でもこの入間くんはその古典芸を古典芸としてでしかやれてなくて、一期の一話目から俺は真顔で見ました。終始真顔でした。それでも頑張って一期の4話まで見たんだけど、どうしても真顔でした。これは二期も真顔に違いないと思ったので見ませんでした。

セスタス追記

幼少期編……三浦先生も死んじゃったのにこっちも酷い扱いにしてはだめでしょう……。

バック・アロウ追記

中島かずき脚本で、ガイナックスを忘れられなかった中村が再びガイナックスをやりたがった作品。この人のテーマ性はBNA以外、底辺場所から天を目指す、という部分に集約されていて、そのモチベーションが「人の持つ無限希望」にある、と本人の中で解釈されてんですね。しかしこれって彼の最も得意とするところなので、ある意味最も保守的作品なっちゃった感じがします。細胞の一部っていう仕掛けもありきたりでもありますし。

魔道祖師追記

用語が超わかりにくい。あとコンテの構成(シーン)がバンバン過去現在を交差しまくるので今何が起こっているのか飲み込みにくい。カメラワーク効果音と演出などは映画風で大変高度だとは思うんだけど、とにかくわかりにくさで損をしている。メモ取らなかったのを後悔しました。絵は美しいし、中国アニメ本拠地になりかねない別の意味での恐怖を感じさせる作品かと思います

7 SEEDS(ネトフリ→BSMX枠)

これ面白いんだけどアニメ知名度ゼロ過ぎて悲しい。基本的に作りは古いです。何しろポストアポなんちゃらで少女漫画SF黎明期匂いを強く残している。サバイバルといえばさいとうたかおサバイバル自殺島などでも既出なので新規性もありません。ただ、女性作者ならではの繊細な人間関係の描写や、ほんの些細な出来事から気づきを得て成長してゆく姿は、無人島生活ものと相性がよく飽きにくい構造かと思います。作者の目線人間の身勝手さを越え、人間の暖かさを信じる気持ちが伝わってくる点も良いかと思ってます

バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!(追記

これ語っていいんだろうか。なぜなら1期見てないから。この期に限って言えば運営側陰謀陰謀に立ち向かいながらも自らのアスリートとしての矜持を貫こうとする女性たち、という組み立てで、よくよく考えると一番フェミ枠なんじゃあるまいかと。やんなくてもいいのに時代機微な気がします。なぜならおそらく一期はそういう作品じゃなかったであろう予測がつくから

ともかくね、尻がエロい。それだけですよ。尻のために全話見るのが正解です。

2021-06-20

二度寝技法

いまだ毎日グッスリ眠れる人には信じられないことだろうが、歳をとると眠りが浅くなる、というのはどうやら本当らしい。

まさに今日なども、23時に眠りについて4時起きである。うっすら意識覚醒してくる中で、窓の外の光量が明らかに不十分なことを感じながら、もう一度眠りの中に戻ろうとするが、できない。

昔は二度寝など難なくできた、というか、やろうとしなくてもやってしまったものだが、出来なくなってしまったものしょうがない。

せめて美味しいコーヒードーナツを用意しておいて、早朝の楽しみにしている。

頭はぼんやりするし、鏡を見ればクッキリと目の下にクマが現れているが、ドーナツは甘くておいしい。

2021-06-19

昨日みた夢の覚書

 夢のはじまりは夜だった。私は友達三人とどこか温泉街のような場所旅行に来ていて、ホテルチェックインを済ませたところだった。私に一緒に旅行ができるような友達は三人もいないはずだから、その友達が誰だったのか、どんな顔だったかはもう思い出せない。あるいは高校修学旅行で同室になった同級生たちだったかもしれない。

ホテルは十四階建てくらいの、温泉街にしては大きくりっぱなホテルで、私たちは四人で一部屋の和室に泊まった。皆で浴衣に着替え、宴会場のようなところでにぎやかに夕食を食べた。酒を飲んで心地よくなった私は「先に部屋に戻るね」と言って、友達三人を残して宴会から抜け出した。私には昔からこういう空気が読めないところがあって、だから友達もいないわけで、やっぱり三人もの友達旅行になんて行くわけがない。

部屋に戻ると、すでに四人分の布団が敷かれていた。食事の間に用意してくれていたようだ。私は自分の布団に潜りこんだ。眠気はすぐに訪れた。

さらに夜が深くなり、あのまま眠ってしまったらしい私はうっすらと目を開けた。部屋の電気はついたままで、けれど室内に他の三人の姿がみえない。敷かれていたはずの他の布団も見当たらない。まだ微睡んでいる意識の端でふと、私はもどる部屋を間違えたのかもしれない、という可能性を考えた。アルコール思考が鈍麻していた私は、それでもいいかと思ってそのまま目を閉じた。

翌朝、目を覚まし、今度は完全に意識覚醒した状態で室内を見渡した。何度みてもやはり、其処には私一人しかいなかった。

思ったとおりだ。私はもどる部屋を間違えてしまったんだ。

とくだん焦ることもなく私は冷静に自分荷物をまとめ、スマホの充電がいっぱいになるまで少し待って、部屋のドアを開けた。

ホテル廊下が続いているはずのそこには、明るい外の景色があった。それも、よく見慣れた、私の実家玄関を開けたときに見える畑と砂利道と住居と、そういう眺めが目の前に広がっていた。

私はさすがに驚いて、たった今まで自分が寝ていた部屋を振り返る。ホテルの部屋だと思っていたそこは、私の実家に替わっていた。もう誰も住んでいない、置いていかれた家具がなんとか朽ち果てずに残されているだけの、異質な存在感を放つ廃墟が私の背後にあった。

私は酔っぱらって、ホテルの部屋に戻ったつもりが実家に帰ってしまっていたんだ!

情けない気持ちになりながら、とりあえずホテルまで戻ろうと外に出たところで足が止まる。実家からあのホテルまでのルートなど私が知るはずもない。途方にくれたが、私はそれでもホテルを目指して歩いた。そしてすぐに気づいた。あのホテルは私の実家ほとんど真裏に建っていた。

視界にあらわれたホテルは来たときよりも小さく、ペンションのような見た目に変わっていた。

しばらくホテルを見あげて立ち尽くしていると、入り口から引率の先生のような中年男性がでてくるのが見えた。いなくなった私をさがしに来てくれたらしい。友達四人の小旅行だったはずの旅行がいつの間にやら、修学旅行か何かに変わっている。気づけば私は当然のように学生服を着ていた。

「一体どこにいたんだ?」

小走りで駆けよってきた先生が私に尋ねる。私はその瞬間、廃墟となった実家で一夜を明かしたことを話せば奇異の目で見られるのではないか不安になり、曖昧に口ごもった。まごつく私に先生もそれ以上追及することはなく、私をホテルロビーまで連れていってくれた。

ホテルロビーでは、先生に付き添われて私は誰かを待っていた。友達三人のことを待っていたような気もするけれど、はっきりとは分からない。それでもただ、私は待った。ロビーには私のように先生に付き添われ誰かを待っている人が他にも何人かいた。あてどないような、茫洋な表情を皆そろって浮かべている。それを見るうちに私は、昨夜の出来事をすべて先生に話してしまいたくなり、これまでの経緯をとつとつと先生に打ち明けた。

「私、本当はやっぱり、実家出るの嫌だったってことなのかなぁ」

最後にそうつぶやくと、先生は私を見て黙った。それからゆっくりと、正面の大きな窓に目をやり、その向こうに見える立体駐車場を指さした。あの駐車場は昔は駐車場じゃなかった、あそこには誰かの住居があった、でも今はもうない。そうやってすべては変わっていくものだと、先生はしょぼくれた私を励ますように喋り続けた。

私はぼんやりと、良い人だなあこの人、でも、たとえ話は上手くないなあと思いながら、熱心に語られる話を右から左へ聞き流した。

 

目が覚めた。今度こそ本当に、そこには現実の朝があった。

まだ夢の記憶が鮮明な私はしばらく体が弛緩したようになり、とても起き上がる気になれなかった。まったくなんて夢だろう。

来月、転職が決まっている。新生活スタートだ。もうあと半月と経たずに、私は生まれから二十数年を過ごしたこの家を出る。夢の中ではすっかり空っぽ廃墟になっていたあの家に、現実の私は今、まだ、あともう少し、住んでいる。

住み慣れた我が家の廃れきった姿、それでもそこに帰ろうとした夢の中の自分を思うと、切ないような気持ちがこみあげてたまらない。

そう遠くない未来に私が抱く郷愁の味を、私は既に知ってしまったのだ。

2021-06-17

anond:20210617122357

なぜそれほど危険な薬物を世界中使用してるのか

なぜ中国は許されてるのか

なぜアメリカ大統領は交代したのか

このへんを考えるとぼんやりと答えが見えてくる

2021-06-16

男性ヨガ

ヨガってなんとなく女性が好むイメージがある。

基本姿勢で伸びーってしているときにふと思う。玉はどうなるんだろう。竿はなんとかなりそうだけれど。

大陰唇が該当するものなら、基本姿勢をとると玉は完全に圧迫される。でもヨガを究めて意識確認できないものの数百年は腐ってはいない人は男性だ。ちょっと骨盤が後傾だけれど。

一緒にやろうって言われて一緒にスクールに行ったけれど、玉が痛くてしかし言えず止めた人もいるのかなとぼんやり思った。

2021-06-15

スランプが辛い

スランプと言うのはおこがましいけど気持ちが重い

フリーランスなのに勉強する事が億劫になっている

走り出した、2年前はあんなにあれもやってみよう!、これもやってみよう!、辛いけど頑張ろう!位すごいやる気があったのにな…

何でもがむしゃらにやってた気がするんだけど、依頼される仕事規模が減って閑散になり始めてからこんな感じ

ちょっと勉強しただけで、もういいやってなってしまう…

久しぶりに同業者と話した時に、向上心の無さがを実感した

志が低い自分が情けないけど、先が薄ぼんやりしてる状態でやっぱり走る気力が湧かない

歯痒いけど、考えるのが億劫

原宿駅

 ある日の暮方の事である。一人の少年が、原宿駅の跡地で雨やみを待っていた。朽ちた柱に蔦の絡みついた、いまにも崩れ落ちそうな原宿駅跡地は、その昔、若人が大勢集う、たいそう賑やかな駅であったという。かつてこの地は「原宿」と呼ばれており、商いで栄えていたそうな。今は広大な荒れ地が広がり、かつての栄華は見る影もない。少年荒野の真ん中でただ一人きりであった。ただ、所々地面から、かつてのビル群の瓦礫が顔を出している。少年は雨が止むまで、その瓦礫を見詰めて暇を潰すことにした。あれは、セシルマクビーピンクラテ、そして…Q-pot CAFE少年歴史がたいそう得意であった。

 何故原宿がここまで荒れ果てたかと云うと、七十年ほど前、東京には、疫病とか五輪とか不況とか云う災がつづいて起った。そこで人々は住まいをこぞって京都に移し、それに続いて都も移された。およそ二百五十年ぶりの遷都であった。人の消えた東京さびれ方は一通りではない。荒れ果てたのをよい事にして、狐狸が棲む。盗人が棲む。半グレがでかい顔をする。バニラ業者が日夜騒ぎ立てる。とうとうしまいには、行く当てのないジャニオタたちが夜ごとに集って、オフ会をしているという噂さえ立った。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪るがって、この近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。そうして七十年の時が経ち、いつしか原宿」というと、平成・令和時代の亡霊が往来する呪われた場所としてひろく知られるようになったのだ。

 少年も、ほかの大ぜいの若人と同じように、危ないので原宿には決して近づかぬよう、両親に硬く命じられていた。しかし、少年には原宿に来なければならぬ断固とした理由があった。病床に付している、かつて量産型女子であった少年祖母が、「冥途の土産Ank Rougeが着たい」と所望したのである少年は、祖母が好きであった。特に祖母のつけるジルスチュアート香水香りにつつまれ眠ることが大好きであった。その祖母が、いまはシンプルアースカラー入院着に身を包み、力なく微笑んでいる。入院着は、無印良品であった。少年は大好きな祖母のため、アンクルージュの服を見つけてくることを決意し、家をそっと抜け出してきたのだ。しかし、七十年も前の服を探し出すことは、とてつもなく困難であった。旧東京二十三区内を隅々まで探しても見当たらない。それもそのはず、量産型女子はとうの昔に、国の絶滅危惧種指定されていたのだ。少年祖母は、その数少ない生き残りであった。

 歩き疲れた少年は、とうとう、禁じられていた原宿に足を踏み入れた。暗く、恐ろしい場所であった。荒野の真ん中にぽつねんと佇む原宿駅跡地には、多くの人の怨念が染みついているかのように思えた。少年時計のある屋根の下に腰掛け、雨が止むのをぼんやりと待っていた。頭上には、どこからか集まってきた鴉が輪を描いて飛んでいた。

どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる暇はない。選んでいれば、大好きな祖母は悲しみのうちに死んでしまうばかりである。尤も、痴呆の入っている祖母は、たとい思い通りの恰好ができたとしても、何もわから粗相をして汚すだけかもしれない。しかし、心持の優しい少年は、祖母エンディングノートに書かれていたことはなるべく叶えてあげたいと思っていた。手段を選ばないとすれば―少年は、そのあとに来るべき言葉の余りの恐ろしさに小さく震えた。「盗人になるよりほかに仕方がない」などというおぞましい考えが一瞬でも頭をよぎったことが、信じられなかった。しかし、一度心に生まれたその思想は、少年の心にずっしり居座り、どうにも振り払うことが出来ずにいた。

 それから、何分かの後であるマツモトキヨシ原宿駅表参道口店跡の辺りをうろつく人影が見えた。少年は、こんな場所にも人がいたのかと大そう驚いた。夕闇によく目を凝らしてみると、どうやらひとりの老婆が何かを探しているようなのである。この雨の夕方原宿をうろついている人間は、ただ者ではない。少年は両親の忠告を思い出し、身震いをした。しかし、老婆が何かてがかりを知っているかもしれぬ。少年は立ち上がると、小雨の降りしきる中、恐る恐る、老婆に声をかけに行った。

「おばあさん、すみません

老婆はゆっくりと振り向いた。少年は、振り返った老婆の姿を見て、その余りの恐ろしさに、顔をしかめた。桑色のシャツを着た、背の低い、痩せた、白髪頭の老婆である。右の手に黄色ビニール袋を持ち、左の手に、大きな紙袋を持っていた。紙袋には、けばけばしい装飾が施されている。見るとそれは、山田涼介イッピ袋であった。

ジャニオタだ。少年歴史資料集で良く学んでおり、ジャニオタを知っていた。日本史安藤先生がいうところによると、ジャニオタは四十年ほど前に最後の一人が観測されて以来、日本から姿を消したという。まさかジャニオタに、生き残りがいたとは。少年は、大そう驚いた。

「なんだい…」

老婆は唸るように呟いた。地の底から響くような、恐ろしい声であった。少年勇気を振り絞り、老婆に尋ねた。

「お忙しいところすみません、すこしお聞きしたいことがあるのですが。」

「他を当たっとくれ。私は急いでいるんだ。」

後生です、他の人が居ないものですから。」

サロン体験ならお断りだよ。」

「違います。探し物をしておりまして。

ところでお婆さん、そんなに急いでどこに行かれるのです。」

ライブ戦前ジャニショに行くのさ…ケンティーオフショを買いにね…」

そういうと老婆は、うつろな瞳で前方をじっと見た。そこには荒野が広がるばかりであった。それを見た少年は、腹の底から寒気が上がってくるのを感じた。ジャニショ。それはかつてこの地にあった多神教神殿であったと聞く。かつては多くの信者が通い詰めたその神殿は、しかし、原宿から渋谷へと拠点を移し、遷都とともに東京からもなくなってしまったと聞いている。全て七十年前の出来事だ。今となっては跡形もない。この老婆は、いまでもジャニショ存在を信じ、この場所をうろついている。うわさに聞くジャニオタの亡霊だろうか。少年身体は恐怖に震えた。

「おや…お前は」

かに気が付いた老婆は、少年の顔をじつと見詰めた。その濁ったうつろな瞳には、真っ黒なカラコンが不自然に張り付いていた。少年は後ずさりをした。

「お前はまちゅくのショタ時代そっくりじゃないか

ええ、もっとよく顔をみせておくれ」

そう叫び声をあげると老婆は、少年の顔をつかもうとした。少年はきゃあと叫び、踵を返して逃げようとした。しかし恐怖からか足がもつれ、少年の体は地面に叩きつけられた。何とかもんどりうって逃げようとする少年に、老婆が覆いかぶさる。

「ああ、尊い尊い。」

老婆はうわ言のように呟きながら、少年の腕や顔をベタベタと触った。少年の恐怖心は、次第に、老婆に対するはげしい憎悪に変わっていった。二人は荒野の中で、しばらく、つかみ合った。しか勝敗は、はじめからわかっている。少年はとうとう、老婆の腕をつかんで、無理にそこへねじ倒した。老婆は細い体を大きく震わせ、肩で息を切りながら、ぴえんと泣き叫んだ。

ファンに、ファンにそんなことをしていいと思っているのか。」

「知らぬ。第一、僕はジャニーズではない。」

少年は老婆を見下ろし、吐き捨てるように言った。心のうちで、老婆に対する憎悪侮蔑が、大きく燃え上がっていた。そうして、あることに気が付いた。老婆の纏っている布切れである。すっかり薄汚れていて気が付かなかったが、これはいつか歴史資料集で見た、アンクルージュのフリルカラーチェックワピースではないか。チェックの模様に、けばけばしいフリル。そうに違いない。それを見ると、少年の心にあるひとつ勇気が生まれた。それは、老婆に出会う前は決して存在しえなかった勇気であった。

ファンにこんなことをして、貴様アイドルとしての自覚が足りぬわ。」

「言いたいことは、それだけか」

老婆の話が終わると、少年は嘲るような声で念を押した。そうして、老婆の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。

「こんなことをする者は、ファンではない」

老婆はそれを聞くと、目をかっと見開き、呻き始めた。少年は、すばやく、老婆の着物を剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く瓦礫の上へ蹴倒した。かわいそうな老婆の周りには、胸元に大事仕舞われていたしわくちゃの青い振込用紙がはらはらと散らばった。少年はそれを一瞥すると、薄汚れたワンピースをわきにかかえ、またたく間に原宿の闇に駆けていった。

しかし、嗚呼、何と残酷なことだろう。老婆からはぎ取ったワンピアンクルージュではなくミオレミューだということを、少年は知る由もない。

 その後、原宿にうろつく亡霊の噂は、はたと途絶えたという。

2021-06-14

普段自炊しない人のたぶんベジバー

(用意するもの)

 

(材料)

 

 

(普段料理をしない人の適当な手順)

  1. たぶんベジバーグってこんな感じだったような気がするとぼんやりする。面倒なのでレシピは見ない。

  2. 玉ねぎの皮を剥いて芽と茎を取る。なおじゃがいもと違って毒はないのでべつ取らなくてもいい。
    6当分くらいに雑に切って3カケラぶんぶんチョッパーに入れて玉ねぎを微塵切りにする。

  3. 椎茸を洗って軸を切り離す。石づきの固い硬い部分を切り落とす。
    それぞれの椎茸を2当分くらいに雑に切って軸も入れてぶんぶんチョッパーに入れて椎茸を微塵切りにする。
    なお生椎茸は洗わない派もおる模様。母ちゃん菌類は必ず洗浄・加熱派だったのでそれに従っている。

  4. フライパン椎茸玉ねぎをしっかり火が通るまで炒める。
    タコスシーズニング適当に入れる。今回は家にあったS&Bのタコスシーズニング2袋個入りの1袋を入れた。
    辛さが皆無なのでスパイシーさが欲しい場合チリパウダー(カレー用)とか入れる。
    無くてもよい。

  5. 椎茸を水洗いしたのと水分でべちゃっとゆるい感じになってるのでゆるくなくなるまでおからパウダーを目分量でブッ込む。
    整形出来そうな感じになったら整形する。
    なんとなく肉料理風ということでローズマリー(パウダー)入れたけどどうなんだろう?個人的には嫌いではない。

  6. パン粉適当につける。
  7. フライパンで焼く。
  8. 出来上がり。ソースサルサソースが合うと思う。家にあったカゴメの使った。

 

 

(感想)

めっちゃ簡単憂鬱にならない。けど人に振る舞うならちゃんレシピ見た方がいいと思う。

自分しか食べないヤツは別にこれで良いわ

何者にもなれないって悩んでる奴が何者にもなれないのは既に特別人間から

自分が何者になれると勘違いできるような恵まれ環境にあるからじゃないのか

例えば

実家が太いか楽器を始めようと思ったらすぐに楽器を購入して手元に現物を置いて始められる

東京に住んでるから徒歩で気軽にライブハウスに足を運んで目の前で芝居が見られる

見た目がまあまあ小奇麗で普通から警戒されることな作家コミュニティに客として入れてもらえる

それで自分が発信する側になれるとぼんやり勘違いする&ある程度満たされてしまって飢えがないから作り手側になれないどころか必死に消費するオタクにすらなれないんだよ

ほんとに地方住みの貧乏人なら何者になれると思う余地もないし思ったところで何もできないからな

地方住みで辛いとかどうせ八王子ら辺の奴が自虐で言ってるだけで絶対島根とかじゃねえわ

2021-06-11

ぼんやり会社員をし続けた結果全く昇進せず、10年経った。

昇進と責任(作業量)は基本的に比例するもの(むしろ昇給幅に対して作業量の増加幅のほうが大きい)だと考えてるから昇進しないこと自体別に何も気にしてない。

ただ近年、上司らの言動に気になるところがある。

「昇進を見越して管理職としての働きを意識してくれ」「管理者業務をやってくれ」というようなことをよく言われる

当然、もともとの担当タスクが減るわけでもないので下っ端業務管理業務を期待される

俺の意識としては管理業務管理者に昇進してからやることなので

暇があったらちょっとやってあげてもいいよ(善意)っていうレベルなんだけど

上司らは義務としてとらえてるように思う。

昇格せずにタダ働きの管理業務なんてそうそうやらへんで~~

anond:20210611090553

そりゃ20代ボーナスついてもまだ相手が見つからないこともあるけど

なにもせずぼんやりしてるよりは確率高いやろ

2021-06-10

anond:20210609225859

ありがとう

ぼんやり農業経営というブラックボックスについておもってたことがいくつか明確になった。

実家セミプロ農家やってるけど農協とは全くつながりがないんだ。送って読んでもらおうかとおもうけど

いま老老介護が大変そうだから読まないかもな。

 

あとはよくあるけど農業分野でのAIとかビッグデータについてどうおもう?

結局日照・気温・降水量それに土質などにより

ここであれの種まきゃ絶対生るよっていう作物はどこにでもあるとおもうんだけど

(ただ、あわひえじゃ飼料用にしかならないかもしれんけど)

オレは10年後にはグーグルアグリでスマホを庭にかざしたらアボカド5%(4/25~)、ヒエアワ20%などと表示される世の中がくるんじゃないかとおもう

 

農家の膨大な知識セットは緯度経度に紐付けられてて土地から引き離したら消えるだけ

(そんで農大で共通的なことをおしえるにも専門がそれぞれ千差万別で「どこの」農大かによって偏向がある)

ゆえにGI表示とか囲い込み方向にうごきがちだけど

フランスの裏側にあるチリワインができちゃったみたいなおもいきった地球最適化があってもいいとおもうんだよなぁ

俺も思い出せない何かを探してもらいたい

でもインターネットが出てきてから大抵のもの自分で調べられるようになったから調べちゃったんだよなー

俺が子供の頃覚えてたぼんやりとしたヒントで是非正解を当てて欲しい。

1.ゲームボーイシューティング

ものすごい初期

・縦シューこれと言った特徴ぽい特徴が無い

宇宙では無く地面はあって固定砲台の敵も居る

・高さの概念があるっぽいんだがよく分からなかった

2.ゲームボーイRPG

・かなり昔のRPG

・見た目は初代ポケモンみたい

ファンタジー世界現実世界を行き来するなろう系ストーリー

3.スーファミアクションRPG

・かなり後期に出てるやつ

・色んな土地を巡る章仕立てになってる

・章によってホラー仕立てだったり西部劇だったりする

主人公が3人居て切り替えて進んでいく

2021-06-09

無言電話

メールやLINEが普及してから日常生活のなかで無言電話を受ける機会は格段に減ったと思う。それでもあの、電話の向こうで、誰かが息を潜めてじっとしているあの感じ、じっさいにそうしているかどうかは分からないのに、それでもやっぱり誰かいると思うあの、背筋がぞわずわする感じは、いまだに思い出す。

無言電話のあの気味悪さをわざわざ味わいたい人などまずいないだろうと思うが、母は無言電話を心待ちにしていた。毎年、いつ掛かってくるかわからない無言電話を受けられるようにするためだけに、家にいることが多かったと思う。

うちは姉と私の二人きょうだいで、姉は少し変わっていたと思う。今だったらいろいろな診断名がついたのかもしれないが、当時はそういうことを知っていた人が周りに誰もいなかった。家にいるときの姉はどこか天真爛漫なところがあって気前がよかったが、何か思い通りにならないことがあると癇癪を起こしたり、ふさぎ込んでしまうこともあった。大きな音が苦手で、近所で工事があって重機の音がしていると、両手で耳をふさいだままその場に倒れ込んでしまうことがあった。甘いものを切らせると具合が悪くなるので、いつもポケットに飴かクッキーの小袋を入れていた。

そういう姉が学校で周りの人とうまくやっていくのは難しかっただろうと思う。小学校低学年のとき遠足で市立公園に行った。二個上の姉の学年も行き先が同じだった。自由行動あいだは、友達同士のグループレジャーシートを敷いて固まって、お弁当を食べたり、おやつを交換したりした。トイレに行くとき、姉の学年の人たちがいる原っぱの横を通りかかった。いくつものグループができて、みんな騒いでいたけれど、姉だけは少し離れたところで草むらに入り込んで、バッタかなにかを追っていた。よくわからないけれど、見てはいけないものを見てしまったような気がして、その日は一日じゅう暗い気持ちだったことを憶えている。

勉強ができた姉は、県内でも有数の進学校とされている高校に行った。毎日自転車帰宅して部屋に戻ると、それ以降どこかに出かけた姉を見た記憶がない。高校で「普通」の人付き合いができているかどうか、母は気にしていたらしく、姉の友人関係についてそれとなく尋ねたことがある。そのたびに姉はひどくいきり立って、よくわからないことを叫んで、部屋に籠もった。父は何もいわなかった。

受験生になって県外の旧帝大を受けた姉は落ちた。模試での判定はよかったらしく、私立を併願しても行く余裕はうちになかったので、他にどこも受験していなかった。姉よりランクの低い高校に行っていて、卒業後は就職するのだろうと思っていた私は、姉の身になにが起こっているのか、想像することもできなかった。

自宅で浪人をしていた姉は翌年も落ちた。どういう話し合いが両親との間であったのか、私には分からない。父のつてで紹介された地元ケーブルテレビ会社で姉は働き始めたが、半年ぐらいで行くのをやめた。おそらく人間関係が原因なのだろうと思ったが、家では誰ものその事を言い出さなかった。その頃から母と姉との言い争いが絶えなくなった。ちょっとしたきっかけですぐに激しい言葉のやりとりになって、姉が勢いよくドアを閉めて部屋に閉じこもるのが常だった。

姉が引きこもるようになってから少したった頃、私は地元会社で働きはじめて、仕事を覚えることで頭がいっぱいだった。家に帰ると毎日疲れていた。姉とは話す機会がほとんどなかった。たまに、夜中の居間で出くわすことはあった。帰宅後、着替える気力もなくて、電気の消えた居間ソファーに沈み込んでTVぼんやり眺めていたら、冷蔵庫麦茶を取りに来た姉もしばらく後ろに立っていて、流れている番組について他愛ない話をした。いま思うと、そういう話をすることで、私たちはお互いに何かを確認していたのかもしれない。

それからはいなくなった。珍しく私は早く帰ってきて部屋にいたら、母と姉が言い争う声がして、ドアが勢いよく閉まる音がした。またやってるのかと思ってそのときは気にとめずに寝たら、翌日に姉はもういなかった。捜索願、探偵行方不明情報サイトへの登録、なにをやっても戻ってくる気配はなかった。ネット情報を見た人が、小倉ホームセンター駐車場で姉らしい人を見かけたといって連絡してきたこともある。ジャージ姿で男の人と車に乗って去っていったらしいが、本人なのかどうか、確認する方法はなかった。

一年くらい経って、姉から電話があったと母が言った。夕方かかってきた電話を取ると、受話器の向こうで人が黙っている気配があったので、姉の名前を呼んでみたところ、ほどなくして切れたそうだ。それからさらに一週間ぐらいしてまた夕方にかかってきて、母がまた姉の名を呼ぶと、今度はかすかにすすり泣くような声が聞こえたという。

電話してきたのはほんとうに姉なのかどうか、そもそも電話はほんとうにかかってきているのかどうか。問いただすことは私にはできなかった。が、それ以来、母は家でじっとしていることが増えた。父と母は、姉の部屋をずっとそのままに、出て行った日のままにしていた。

私は私の地獄を生きるのに精一杯で、家のことを何とかしようとか、母を支えようとか、そういうことをちゃんと考えられなかったと思う。職場一族経営地元企業で、上司会長の甥だった。就職してわりと間もない頃から距離を詰めてきた。この田舎でほかに移れるところはなかったから、断れなかった。僕はパイプカットしてるから子供はできんのやということを口癖のように言っていた。絶えられなくなってその上司上司相談したら、いつの間にか私の方が悪いことになっていた。その間、東京会社転職活動し続けて、逃げるように上京したが、ある日突然、電車に乗れなくなった。適応障害だとかいわれて、部屋にこもって布団の上に転がっているだけで、生きているだけで苦しかった。手持ちの金はどんどんなくなっていった。

その間も実家から電話ときどきかかってきたが、ほんとうのことを言うことはできなかった。あるいは、母も何かを察していたのかもしれないが、直接言ってくることはなかった。姉からまた無言の電話があった、という話を聞いても、そうなのかと思って軽く受け流すことしかできなかった。電話を切った後、日暮れ時の実家居間で、じっと電話を待っていたであろう母の姿を思うこともあったが、その頃は、自分自身がその瞬間に生きていることすら重たすぎて、何かを深く考えることができなかった。

結局、休職間中給付が切れる前に、少し無理矢理気味にだけれど職場復帰して、私はぎりぎりでその時は生き残ったと思う。それ以来、地元のことを思い出すと吐いてしまうので、できるかぎり、頭の中から地元存在を消し去って生きてきた。もちろん実家にもほとんど帰った記憶はない。消し去った地元のうちには姉の存在も含まれていた。

実家はもうない。姉はどうしているのだろうと思うことはある。生きているのかどうかも分からない。いまも実家電話をかけようとしているのだろうか。もうつながらないと知ったとき、何かを思っただろうか。もちろん私にはなにもわからない。ただ、もう存在しない薄暗い居間で、電気もつけずに母が、おそらく電話をそれとなく待ちながら片づけなどしている姿を、いまでもそうあるものとして、ふっと思い出してしまうことがある。

ゲーム感想 Bayonetta

Bayonettasteam版)終わった。

はじめあまりにも陰鬱世界観とキツいノリで辞めかけたけどYoutubeコンボ講座を見たらアクション部分がかなり楽しくなってきた。やっぱりシステム理解することが物事を楽しむコツなのかなと。あと思った以上に難易度が高いのも辞めそうになった理由の一つ。

天使魔女という点も陰鬱世界観も敵ボスの特徴を持った武器が手に入る点とかが3DSパルテナの鏡に似ているなと思った。難易度の高さもそっくり

ベヨネッタ自身結構冗談ばっかり口にして本気にならないイメージかつちょっとずれた動きをずっとしているという感じだった。なのに後半になるに連れてマジ切れするシーンや本気になるシーン、身近な死(死んでない)にちょっと弱ってしまうシーンでちょっとうんざりしてしまった。そういうのじゃなくない??結局力を求めたやつがいて、それを征伐するっている王道ストーリーに落ち着いたのが残念だった。プロローグの感じで行くならずっとそのままのテンションでいてほしかった。

あとイラついたのが、子供。うざすぎる。ああい大人の言う事聞かないで好き勝手に行動するやつマージで苦手。それがしかベヨネッタっていうのもベタベタだし、大人ベヨネッタの子供の時があれっているのもちょっと幻滅したし。

あと一番ショックだったのが、崩壊3rdの丸パクリだったこと。いや実際にはベヨネッタの方が先だからパクったのは崩壊3rdなんだけど。回避後の次元なんちゃらとかまんまウィッチタイムだし。修羅刃のボス戦時挙動とかまんま強襲の必殺技だし。中国パクリイメージ最近もうなくなって、まだまだうるさいやつが言い続けてるやつがいるな。とか思ってた。原神がゼルダパクリとか言われているときもそうやってやれやれ気味の目で見ていた。けどやってるやんけ mihoyo。めちゃくちゃ質が高くて買っていたのに。普通にショックだった。

グラフィックは最高設定にしたけど垂直同期offみたいな上下のズレがところどころ見られたのが残念だった。(仕様?)昔のゲームってだけあってテクスチャみたいのは結構ぼんやりしていてきれいではなかったな。ただ迫力はものすごくてフィニッシュの髪で仕留めるやつとかは大迫力でめちゃくちゃテンション上がった。

プレイ時間17時間位。まだまだ周回要素はあるものの、あんまりやる気はないかな。モンハンみたいにモンスターごとに区切りがあるわけじゃなくてチャプターごとにやる必要があるからちょっとしんどい

2年前くらいのサマーセールで500円位で買った。名作だし、触ってみたかたから良かったかな。

ドッジオフセットていうコンボ中に回避してもコンボ継続するシステムが新鮮で楽しかった。以上。

2021-06-08

冬の弱い日差しが好きなんだ

特有の、かなり均一で真っ白な空

真っ白いんだけど、分厚い雲って感じでもなく、ただすげえ白くて、よくわからんあの天気!

あの白い空越しに、どの辺にあるかはわかるくらいの、ゆるい輝きをみせている太陽

あいうのが好きなんだ

気温はなんかよくわからんけどそんなに低くなく、かといって別にあったかいわけでもなく、フツーに冬の日って感じなんだよな

そしてそういう中行く場所っつったら、これはもう植物園しかないですよ

あんまりしっかり整備された、シャキッとしたところよりも、ちょっとくらい綻びがある方がいい

具体的にいうと、これはもう、豊中都市緑化植物園ですね

あそこは基本的にシャキッとしてるんだけど、ハーブ園のあたりだけ滅んでる感じがあり、それが冬の弱い日差しベストマッチ

雑草なのか植えられた草なのかわからん、ヘチョイ感じの草がまばらに生えた、微妙な花壇

実が一個だけなってる謎の柑橘類

全体としてファンシーな、欧風庭園って感じの雰囲気と、漂うオフシーズン感が絶妙なんだよな

ちょっとは咲いてる花もあったりして、そういうのの匂いを嗅いだりしつつ、あの冬の太陽ぼんやりした光を浴びるんだ

そういうことが俺はやりたいんだ

梅雨とかもう嫌なんだ うんざりなんですよ

anond:20201118193233

普通純文学解説よりも俗目線でわかりやすいので、もう少し新規性や美意識についても言語化してほしい。

練り込まれ文体フォーカスをあてる対象独自性くらいのぼんやりとした理解しかしていないので。

2021-06-07

Abema将棋トーナメントで短時間だとなぜか弱くなる強い棋士がいることに気づいた

 ここ数年の将棋人気で誕生したabema将棋トーナメント放送が毎週土曜日にあり、持ち時間5分、1手指すごとに5秒追加という、普段の対局だったらまずありえない持ち時間の短さに慌てふためくプロ棋士の様子を見て楽しんでいるのだが、いつもの対局での棋力に照らして、明らかに早指しだと弱くなる棋士がいることに気づいた。

 将棋囲碁のようなボードゲームで、子供の頃からやっている人と大きくなってから始めた人の差が一番出やすいのは、超早指し(持ち時間3分で使い切ったら負けとか)なんじゃないかと前から思っている。子供の頃からやっている人は、そもそも単純に経験値が多いし、持ち時間など関係なくバシバシ瞬発力で指す子供時代記憶がどこかに残っていたりもするのか、直感が優れているし直感が効く範囲も広い気がする。他方大人になってから始めた人は、経験値が足りないのを理屈で補っているようなところがあるから時間をかけて読み進めれば人並みに正しい結論まで辿り着けるけれど、いかんせん直感が効かずとっさの判断が苦手である。実際自分の周りを見ていてもそういう傾向は顕著で、大人になってから始めた人ほど長時間と短時間のレート差が大きい(当てはまらない人もいるけど)。

 しかしさすがにプロ棋士大人になってから始めた人はいいから、これは関係ない。だったら普段の強さと早指しの強さが連動していてもいいはずじゃないかとも思うのだが、実際にはそうなっていない。なかでも印象的なのは、一昨日私を含む多くのファンに惜しまれながら敗退した豊島将之竜王。見るからに今回のルールが不得意で、去年に続いて二年連続で予選敗退。知らない人のために書いておくと、豊島竜王は今の将棋界で一番強い部類に入る人で、タイトルも2つ持っている。ちなみにいま一番多く(3つ)タイトルを持っている渡辺明名人にもなんとなく似た印象があって、公式戦だと勝ちまくっているが、abemaトーナメントだとうおーーー強い、という感じがない(しインタビューなど聞いていると自分でもそう思っている節がある)。

 プロ棋士脳内というのはとにかく常人には計り知れないところがあり、許されるのなら割って覗いてみたいくらのものだと思うのだが、そうなると逆に気になってくるのは、普段の対局時(持ち時間4時間とか6時間とか、長ければ8、9時間で2日に分けてとか)、早指しはいまいちだが時間をかければべらぼうに強いこの人たちの頭の中ではどんなことが起こっているのかということだ。直感で思い浮かんだ手(よく「第一感」と言われる)が読みで修正される度合いが、他の棋士よりも大きいんだろうか。第一感の手の精度はイマイチだが、あるいは「筋のいい」手をパッと思いつく能力にはプロともなれば差はなくて、10手先20手先と掘り下げていったところに潜んでいる意外な妙手に気づく能力に長けているとかなんだろうか。しかし何手先だろうと手を発見するのは直感なんじゃないんだろうか。それとも直感を裏切るような手を理詰めで辿り着く技術なんだろうか......。

 しかし、羽生善治永世7冠には、経験を積んで強くなるとは、「直感」の段階で無駄候補手を切り捨てる能力が向上することであり、それによって読むべき手を減らしていくことだという趣旨言葉がある。この手はきっとダメだろうな、この手は可能性があるかもな、みたいな読み以前の感覚の正確さが強さの一大要素だという発想で、これはプロにも当てはまるはずだという気もする。余談だが今回のabemaトーナメントでは意外と歳が上の人が勝っているのも面白くて、頭の回転速度は20代をピークにして衰えるらしいが、その分を経験に裏打ちされた直感で補えているのかなあという感じもある。

 人工知能計算力に物言わせてとにかくしらみ潰しに読むのに対し、人間ほとんどの選択肢をまず最初に切り捨てると対比的されることがあるが、その第一感の部分で豊島竜王とか渡辺名人とかがさほど秀でていないのだとしたらやっぱり意外で、そうなんだとしたら彼らの強さは何によってできているんだろう、というかそもそも将棋の強さというのはどういう能力構成されているんだろうと思う。既存の手筋をいくつ覚えたかとか脳内盤がどれくらい鮮明かとかそれで何手先まで読めるかとかいうことである程度までは強くなれるが、突き詰めていったら、どんな能力必要なのか、強いとはどうなることなのかがわからない、むしろそれをこそ考えるという境地があるはずだと想像する。それは畢竟するところ、人間の知能がある限られたルールの中で極限状態に置かれたらどう振る舞うか、エンタメの装いで人体実験しているようなものだ。自分で直に体験することはできないが(単純に棋力が足りないので)、代わりにやってくれるプロ棋士を見ながらこの人たちの頭の中では何が起きているのだろうかと想像することは楽しい

 AIAIで、機械学習からディープラーニングに替わって以降、コンピュータ自分で作り調整している無数のパラメータが何を測っているのか人間には分からないという話があるが、9×9マス、駒8種類程度のゲームでもその「考え方」には複数可能性があるわけである藤井聡太が注目を集めているのも、単に計算が早いだけではなくて、「考え方」の質的更新を予感している人が多いからだろう。AI人間が勝てない今日ボードゲームプロ競技として存続していくことに意味はあるのかと問われることがあるが、あえて考えるなら、「ミスだらけでも人間真剣勝負する姿は美しい」型の人間ドラマ礼賛よりも(そういう要素が消えるとは思わないしま自分も好きだが)、人間知的能力をある方向に限界まで高めたときにの垣間見えるその特性AIとの比較も含めて明らかになったり、AI人間の共同作業にはどんな形があり得るのかの実験になったり(実際「AIのような手を人間が指す」ことは多くなったわけだ)ということの方に可能性があると思う。

 と、取り留めもなく最後は話が大きくなりすぎたが、あんなに強い豊島竜王がどういうわけか一向に勝てないのを嘆きながらこんなことをぼんやり考えていたのでした。来週も楽しみ。

遠くの景色を見たら目が良くなるって聞いて

外をぼんやり眺めてたら

下校中の小学生

不審者だ!って叫ばれて泣いてる。

捕まるんやろか。

空を眺めてただけやんか。

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