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はてなキーワード: 製作委員会方式とは

2018-05-07

普通科高校なんていらない

今の日本キャリア教育蔑ろにし過ぎだ。普通科高校を無くして専門職を育てる学校を主流にすればいいのに。企業大卒は使えないやつばっかりって言うけど企業学校を作ればいいのに。

同じ職種企業が集まって学校を作って製作委員会方式投資すればいいのに。

2018-05-06

なぜ日本ではインフィニティ・ウォーがコナンに敗北したのか

それは"映画"という娯楽の、日本での立ち位置のせいだと思う

最近邦画ってテレビでやったドラマアニメの続きを映画館で流すやつばっかりじゃん?

DVDは買わないが映画代ぐらいは出すってぐらいのファンから集金するための仕組みとして使われてる

そのせいで全く知らない作品映画館で初めて見るっていう習慣がなくなってしまったんじゃないか

知ってる作品・馴染みのあるキャラクターの晴れ舞台としての映画しか知らないから、聞いたこともないアメコミヒーローなんか見向きもされないんだろう

それもこれも、新規IPというリスクを避け、テレビですでに人気があって数字が見込める作品しか作らない、テレビ局主導の製作委員会方式が悪い


>>追記

反論としてあげられるのが2年も前の君の名はシンゴジ・この世界の片隅にしかないっていうのが語るに落ちてるよな

そもそもゴジラ新規IPじゃないし

自分で言ってて気づかないんだろうか

もはや滑稽で笑える

2018-03-06

[] #51-6「ノットシューゴ」

≪ 前

父はシューゴさんをファミレスに呼び出した。

内容が何であれ、必ずファミレスで話をする。

それが父たちの間で自然と出来たルールだった。

形骸化して名前けが残っている一例だよな、ファミリーレストランって。オレらみたいにファミリーじゃない奴らのほうが多く利用している」

シューゴさん、最近はどのような具合でしょうか」

シューゴさんはレバノン料理を食べながら他愛のない雑談から始めようとするが、父はそれを無視して質問をする。

会話にかける時間は、初めに注文したメニューを食べ終わるまでと決まっていた。

今回は雑談に興じる時間が惜しかったのだ。

「……今は監督からは身を引いている。もともとオレはアニメーターから、そっちの仕事をやろうと思っているんだが、どうも監督イメージが強すぎるようで“恐れ多い”らしい」

「では、今のところは仕事の予定は入っていないと?」

「一応、あるっちゃあるけどな。まだ不確定の企画だが、スタッフ募集は始めているらしいから、これに申し込もうかなあと」

そう言ってシューゴさんは携帯端末の画面を見せた。

画面には『パンチスターター』とかいう、クラウドファンディングみたいなことをやっているサイトが映し出されている。

そこには「完全オリジナルアニメ」と銘打った企画が書かれていた。

シューゴさん……その企画製作委員会方式一般人まで巻き込んでやってるようなものですよ。しか企画側がかなり有利な条件になってます

別にオレは構わん。アニメビジネスなんて、何も考えずにやったらギャンブルだってのはマスダさんも分かってるだろ。ギャンブル破産しないようにするにはリスクヘッジをするか、どこかから搾取するかの二択だ。それを選べたら上等ってわけでもなかろうよ」

「そんなことしてまでアニメを作りたいんですか」

「そんなことしてまで観たい人間がいる。素晴らしい環境じゃんか」

シューゴさんが大仰な言葉で何かを褒めるときというのは、大抵は皮肉である

それは現状にあまり満足していないことを露にしていた。


レバノン料理がなくなりかけている。

父は単刀直入要件を切り出した。

シューゴさん、ハテアニに戻ってきてください」

やはりその話か、とシューゴさんは溜め息を吐いた。

「そうは言われてもなあ。監督だとか大層な役職に聞こえるかもしれんが、所詮オレは雇われだ。あんたらが戻ってこいって言って、俺にその気があれば万事OKってわけじゃないんだ」

「ただ真っ向から戦うには、まずシューゴさんがその気になってくれなければ」

「そこまでして誰が得する。皆が思ってるほど、オレは大した監督じゃない。『ヴァリオリ』を作るのにオレである必要なんてねーんだ」

シューゴさんは口ではそう言うものの、彼が作品に対して強い思いのある人間なのを、父は知っていた。

でなければ、アニメ監督を何年も続けられるわけがいからだ。

「次の『ヴァリオリ』の監督、ヒキイ・セメルさんが第一候補ですよ」

「ヒキイ・セメル!? 確かにすごい監督だが、『ヴァリオリ』の作風に合わねーよ。哲学的だったり宗教的な要素を入れたがる奴だぞ。しかラブコメにすら戦車を出したがるミリオタだ」

「ちなみに第二候補サンホン・ユタカさん」

サンユタ!? イメージ回復のためにオレを監督から降ろしておいて、なんでアクの強い監督を後任に選ぶんだ?」

「まあ、ちょうど手が空いてそうなのがその人ってのも理由としてありますが」

そこで父は、シューゴさんをその気にさせるため、根も葉もない情報で彼の自尊心をくすぐる作戦に出た。

そして、その作戦は見事にハマった。

シューゴさん、ちょっとは戻る気になりましたか?」

「ああ? もしかしてオレを焚きつけるためにそんな話をしたのか……分かったよ。挑発に乗ってやる」

これで準備は調った。

後は上に話をつけにいくだけだ。

次 ≫

2018-02-03

製作委員会方式テレビアニメでは無難作品しかまれない

ってのはあまり正確ではなくて

実際には、製作委員会方式でクセの強いアニメをいろいろ作ってきた結果

無難アニメの方が売れるってわかったから、そうなっただけなんだよね

売れるかどうか怪しい企画でも金出してくれる製作者がいるかどうかが重要であって

製作委員会方式という仕組みの問題じゃない

2018-01-31

anond:20180131010414

村上隆現代アートビジネスの話


シックスハートプリンセス(6HP)に関する備忘録

https://anond.hatelabo.jp/20170925233933


アニメ業界の事を語るのもなんだけど、ネットフリックスアニメ現場資金提供して

ギャラが上がっているような話をちょっと前に聞いた。

現代美術日本ではなかなか食えない。

クリエイターがギャラを得ながらキャリアアップするのがにほんでは難しいので僕はアメリカに逃げた。

日本資本主義に向いていない。

冒険投資ではなく寄らば大樹の製作委員会方式

ギャンブル投資がなければビッグヒットも生まれない。

現代美術海外ではオークションマーケットがあり何倍にも価値が変わるが日本では悪とされる。

資本主義経済の中での芸術価値は本人ではなく市場が決める。

そのアートに何億の価値が本当にあるのか。様々な要素が価格を決める。

エポックメーカーであること、マーケットのあり方の変遷。

リーマンショック後はアート投資投機対象アートエコノミーアナリズム

戦勝国かどうかでアート作家スタンスが違う。

2018-01-21

2018年クールのすべての萌えアニメ感想を書いた

※ただし続編アニメは、前期をすべて観たものに限る。

ゆるきゃん△

思いのほか良くてびっくりした。職場の先輩がキャンプ好きなので今度連れていってもらおうかとすら考えはじめている。

テントの骨組みの束がカシャカシャカシャとなったとき、あっ、このアニメいいかもと思いはじめ、テントの組み立て作業なんてものに本気で見入ってしまった。その場で何度もリピートたから、たぶん同じタイプテントだったら組み立てられると思う。

そしてカップラーメンを食べるシーン、めちゃくちゃ美味しそう。夜中、キャンプ場というシチュエーションを抜きにしても、抜群に美味しそうで素晴らしかった。料理ジャンルの作品は、なぜか食べる少女露骨エロく描くことが多くて気色悪いんで、ちょっとはゆるきゃんを見習ってほしい(露骨エロのものを否定しているわけじゃない)。

ギャグも適度に挟まれていてよかったし、あと、いい感じの狭さと謳われたゆゆ式の部室よりも狭い部室を見ることになるとは思わなかった。キャラは、アンニュイな子のアンニュイさ加減がちょうどいい。でも、アホの子が窓ガラスにぶつかるのはさすがにやり過ぎ。

りゅうおうのおしごと!

押しかけロリ女房、年下の姉弟子などさり気なく最先端萌え属性バブみ」(ロリコンマザコンをぶち込んだ属性)をおさえているのはポイント高い。

作中での出来事は、すべて現実将棋界で起こり得るらしいんだけど、ぶっちゃけそんなことはどうでもいい。正しさよりおもしろさや萌えのほうが重要

キャラがあざとすぎて嫌という意見を目にしたけれど、萌え系の作品にとってあざといは褒め言葉ロリキャラ組には期待してる。ブラブレみたいなのを期待してるけど、この感じだとローキューブになるのか?

三ツ星カラーズ

見方は「うまるちゃん」と同じで、積極的に見たいというよりは夕食を食べながらだらだら愛でたいって感じ。

苺ましまろの独特なキャラデザを借用してるのは案外気にならなかった。調べてみたらアニメは13年も前だし、まあ記憶の彼方だわな。ファッション面もがんばっているのはわかるんだけど、本家には及んでいない。よーし雑誌でも参考してみるか!って程度じゃ難しいんだろうか。かなりの執着が必要なんだろうか。

三ツ星ということは主要人物は三人から増えないのだろうか。日常系は四、五人いないと話が回しづらくなって見てる側もつらくなってくるんで、どう工夫するのか気になる。警官のあんちゃん、雑貨屋おっちゃんだけじゃ限界がある。

宇宙よりも遠い場所

無茶なことするなあ、でも無茶をしてこそ青春だよなあ、という気分にさせてくれる。

ストーリーがいいというわけじゃない(良いか悪いかは現段階ではよくわからない)。そうじゃなくて、たとえば二話で主要人物たちが逃げるシーンがあって、じっくりと三分弱くらい逃げるんだけどまったく間延びを感じない。むしろ、わくわくする。

バレた、逃げろーって感じで三人が逃げはじめて、めっちゃ走るフォームがきれい、速い!って思ってたら、他のふたりは路地に入ってうだうだやってて、怖いけどあれ?楽しい?ってなったときに、いいタイミング挿入歌が流れはじめて、石の段にちょっとつまずいて靴がポーンと跳ね上げられたのをキャッチしてあげて、ふたりでニコッと笑いあって……

みたいな細かいことの積み重ねに、疾走感とかおかしさとか楽しさを感じられて、青春だよなあという気分になる。ド派手なアクションはないけど、映像に華がある。実写でおなじようなことをやってもこの華やかさを出すのは難しい。アニメ独自のうま味を十分に噛みしめられるという意味でこのアニメおすすめ

ダーリン・イン・ザ・フランキス

少年が後背位で少女を突くような姿勢ロボットを操縦する設定だけでムラムラくる。でも、おっさんセクハラ不快リアリティゼロの下品エロは好きだけど、リアル下品エロは嫌い。にしてもエロい妄想が止まらん。だって、ツノ付きツリ目強気な年上ボクっ娘が「ダーリン」って呼んでくれるんだぜ!?

ロボットアニメとしては、新世紀創生のファイブスタードライバーだゾイって感じのごった煮がグイグイ動くからそれなりに楽しいベタなことをベタベタにやってるのは賛否がわかれるところ。

ひとつ気になるのは、燃え要素がかなりうすいこと。ロボットアニメってのは中二心(燃え)を揺さぶらないといけないというのが自論なんだけど、露骨エロに寄ってるこのアニメ中学生燃えるとは思えない。いまの段階で面白がっているのは、ロボ好きよりエロコメ好きだと思うんでここからどうなるんだろう。

CCさくらCC編

知世ちゃんはあいかわらず知世ちゃんだった(満足)。

からかい上手の高木さん

原作は三巻の途中まで読んでる。おもしろい。でも、高木さんの声はもうちょい高めのイメージだった。

恋は雨上がりのように

好きな漫画原作は声のイメージがつくのを避けたいのでアニメは見ない。いいアニメ化になることを陰ながら応援している。

ラーメン大好き小泉さん

ゆるきゃんよりラーメン描写が劣っているのが致命的。おれが見たいのは雑学ではないし、百合としてもなんか微妙

たくのみ

なんか薄味。べつに雑学を見たいわけじゃない。

スロースタート

留年設定は今後うまく機能するのか。機能したとして萌えにつながるのか。

デスマーチからはじまる異世界狂想曲

異世界転生するのに10分もかかってどうするんだ。はじまって三秒で轢死してほしい。

グランクレスト戦記

おじさん猫がかわいかった。なんというか、減点方式だと80点は残るけど、加点方式だと20点しかないから話題にしづらい。手堅くサクサク進んでるなあとは思う。

刀使ノ巫女

つまんねえ、でも、ひとつひとつの要素はけっして悪くはない(クソダサいアーマーは除く)。

全体を俯瞰すれば良く見える可能性だってあるんだけど、一話一話のつかみが悪く(戦闘百合キャラ萌えなどでつかもうとしている。でも微妙)、やりたいことがたくさんありすぎてゴタゴタしていて、説明不足も相まって置いてけぼりをくらってしまう。

この失敗のしかたは前期の「URAHARA」に似ている。ただ、萌えオタクが好きな要素が盛り込まれているので、クソアニメマニアには受けるような気がする。

メルヘン・メドヘン

おれが読書要素に求めているのは、そんなフワッ~とした「小説はわたしを知らない世界へ連れていってくれる(恍惚)」みたいなのじゃなく、書店員に「その小説(SF)好きなんですか?」と聞いたら「ああ、いえ、ハヤカワはブックカバーが他とちがうので面倒で、あっ、って声が出てしまいました」とか言われて微妙空気になるようなやつ。つーか、手際が悪い。モノローグを入れすぎ。展開がトロい。見せ場という見せ場がない。一話でやったことはAパートまでで終わらせるべき。

citrus

メインふたりより、前髪パッツンの子のほうが好みなのがちょっとつらい。リアリティが低い、といっても低すぎる(ぶっ飛んでる)ことはないのもちょっとつらい。価値観がすくなくとも10年は前で止まっているのもちょっとつらい。

キリングバイツ

うそう、こういうのでいいんだよ、こういうので。なんでライオン男に勝てたかからないだって?勝てたから勝てたんだよ!気にすんな!けっこう古臭いかもしれないけど、アホでエロいB級を正々堂々とB級らしく仕上げていて、いいと思う。こういうアホエロ突き抜けスピリットをもった深夜アニメ最近減っちゃって寂しい。

BEATLESS

めっちゃ微妙。「人とアンドロイド共存」というやりつくされた素材をどう調理していくのか、という段階に達しておらず、単純な話、アニメクオリティが低い。一話は展開が急ぎすぎているし、見せ場が見せ場として機能してない。二話の街なかでのファッションショー(?)ライブ(?)も見せ方が下手で笑う気も起きない。

20年くらい前の小説をサルベージした最近流行りのパターンなのかな?とか思ってたら、2012年刊行でちょっと驚く。

類似アニメ(?)であるまほろまてぃっく」みたいに必要な設定をピックアップして、ほかを捨てたほうが深夜アニメには適してるし、重そうなテーマからしても、小説で読んだほうが確実におもしろタイプ。原作ファンは不満なんじゃないのか。でも、キャラデザは好き。

ハクメイとミコチ

おもしろくないことはないし、出来もいいんだけど、もしかして原作漫画のほうがおもしろいんじゃないだろうかと思ってしまった。二話まで観ても四頭身のキャラデザいまいち慣れない(デフォルメの強い六頭身美少女を見慣れているせいか?)けど、画像検索で出てくる漫画の絵はかわいいと思うんで、アニメに向いてない絵柄なんじゃないだろうか。

類似キャラデザメイドインアビス少女終末旅行は、常に(一話二話の時点から)死の影と冒険感があり、かわいらしいキャラデザとのギャップが作品を引き締めていたけれど、このアニメみたいにかわいいキャラが、かわいい異世界で、かわいい不思議なことをフワッ~とやってるのを映像(自分のペース見られない遅い媒体)で見るのは退屈してしまう。

じゃあ、なんで日常系アニメは見ていられるんだ?って話だけど、いちおうは現実に即しているからってのと、なにより萌えキャラアニメ化に適している(着色されて動いて声がついたほうが断然かわいいからじゃないかと思う。とりあえず原作は買う。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

魔法使いの嫁みたいな感じだったら……と見当をつけていたら、やっぱりそうだった。女向けなんで、男キャラのほうがかわいい(当たり前だけど)。ユーフォみたく平々凡々な原作をアニメの力で昇華していく京アニ必殺技が今回も炸裂するんだろうなあ、もったいない

ポプテピピック

このアニメ存在価値はふたつ。ひとつは、いまどき珍しく大々的に「このアニメに理解を示しているオレ、カッケエエエ!!!」をSNSなどを通じて共有できること。もうひとつは、アニメ業界はこういう無茶ができると教えてくれているということ(製作委員会方式じゃないからできたらしいけど)。

伊藤潤二コレクション

ホラー漫画女の子って妙にかわいかったりする。この作品の女の子はかわいらしさと美しさが共存していて、とてもいい。ホラー短編は大して興味ないんで、一話でやったようなユーモア短編か女の子がメインの短編を期待してる。

新幹線変形ロボ シンカリオン

アニメに詳しい人の評価が高かったので観てみた。おもしろかった。

主人公男の子がガチの鉄道オタクでなに言ってるのかわからないときもあるけど、なるほど!よく知ってるなあ!って気になるし、かわいい電車の時刻なんてスマホで調べられるご時世にわざわざ時刻表の本を読んでるのも、なにか明確な理由があるんだと思う。ヒロインがJSユーチューバーを堂々と名乗っているのもなんかすごい。

マスコットロボットオペレーションも兼ねていて、性格も口調もガラリと変わるのもしっくりとくる(昔デジモンを観ていて、かわいいテントモンが「光子郎は~ん」って言うのはいいけど、進化してイカつくなったカブテリモンが「光子郎はん」って言うのは違和感しかなかったので、なんとかしてほしかった)。

親子関係の良好なエヴァ大人がちゃんと大人エヴァという意見を見たけど、エヴァというよりは朝の男の子向けアニメ王道をやりきっている、というのが正しいんじゃないかと思う(その王道が捻くれちゃったのがエヴァ)。ミサトさんポジションが父親で、司令が父親の後輩(?)という関係性もおもしろい。司令は父親になにか恩がありそう。

新人の言った「いまは大人と子供がいっしょに未来を守らないといけない時代になったのかもしれない、わたしたち大人には受け入れづらいことですけれど」は名言

2017-12-29

anond:20171229122839

愛着のある企画降板させられた監督(当然ながら製作委員会のコアメンバー会議には出席していない)が、

そのことをヤオヨロズ福原から聞いて怒りを覚え(当然ながら製作委員会側の言い分などは関知していない)、

「ざっくりカドカワさん方面」という曖昧言葉を使って降板リークした(当然ながら製作委員会方式出資トップでも幹事企業でもないカドカワの一存で制作会社降板が決定されるわけがないので「ざっくりカドカワさん方面」というのは製作委員会の言い換えにすぎないか伝聞から勘違いしての逆恨みだろう)。

はい、どこに疑問があるの。

2017-12-28

WUG新章をきちんと問題視しないとダメだと思う

このタイミングで書くと監督交代劇の話だと思われるかもしれないが、自分が言いたいのはWUG新章のスケジュール破綻問題の方で、そちらではない(いや、そちらも問題ではあるのだが……)。

見てない人はわからいかもしれないが、WUG新章というアニメは、完全にスケジュール破綻しているのが映像から誰でも読み取れるほど酷いクオリティになっている。

TVアニメスケジュール破綻の話は昔からある話で、有名なものではヤシガニで有名な『ロスト・ユニバース』だったり、『夜明け前より瑠璃色な』のキャベツだったり、『MUSASHI-GUN道-』だったり。

このアニメはそれらと肩を並べてもいい、というかそれ以上にアニメ業界の闇を凝縮したヤバいシロモノなのではないか

SHIROBAKO』で、動画が溶けて作画崩壊しているのを「プルンプルン天国」として揶揄されるような描写があったが、WUG新章はプルンプルン天国の域にすら達していない。

動画が溶ける以前に、動画がほぼない。作画崩壊ではなく、絵自体ほとんど上がってきていない状態なのだ

会話は背景の一枚絵を数十秒間映して凌ぐし、キャラクターも基本は動かず、スライドするような動き方をする。

こんな未完成状態で放映に踏み切るという状態が、特に何の対応がされることもなく放置されているというやばさ。

炎上したり、叩かれたりするのを望んでいるわけではない。

ただ、こんな状態放置されているのはだめなのではないか?という話だ。

WUGは1期でも既に作画崩れてたじゃん、という話もあり、おそらく製作委員会問題があるのだというのは推察できるが、状況はかなり違っている。

WUG1期の制作は、監督所属していたOrdetがメインだが、タツノコプロ制作協力するという形をとっている。

Ordet単独元請けをしたことはなく、劇場版中編+TVシリーズ12話という量を(おそらくは緊迫したスケジュールで)作り切る体力があるわけなく、老舗のタツノコプロが協力する形となったわけだ。

それでもスケジュールは厳しく、12話中6話をグロス外注するという事態になっている。

そして、放映後にOrdetが自腹でリテイクをしてパッケージ修正をしたという話らしい。

一方、WUG新章の場合だが、こちらは『てーきゅう』などで知られるミルパンセ制作単独元請けしている。

ミルパンセも30分のTVシリーズ単独元請けした経験はない。

資本金300万の規模の決して大きくない会社が、単独制作することになっている。

予算がないのかこだわりなのかはわからないが、グロスに撒くということもしていない。

これでは力尽きるのも当然の話だ。

よく作画崩壊すると監督が悪いと言われがちだが、監督制作スタッフコントロールできる範囲作品制作範囲内だけである

監督がするのはスケジュールコントロールではなくクオリティコントロールである

今の製作委員会方式では、制作会社委員会に参加していない場合が多い。

そのため、様々なメディア展開を鑑みてスケジュール製作委員会が組み、制作会社アニメ制作の依頼を出すというのが基本となっている。

からアニメ制作スタッフができるのは、限られたスケジュールの中で、どの話数にどれだけの、どういった人員時間を割くかというクオリティコントロールである

監督の人望があるかないか」についても、監督の伝手がきかせられるのは「ここはどうしてもこうしたいからこの人に頼みたい」というヘルプ的な要因がほとんどであり、ほとんどの制作は当然だが制作会社が行う。

そして、体力のない会社フリーランススタッフに頼るしかないが、制作本数の多い昨今、そんなに簡単人員は集まらない(ここで制作進行が苦労する)。


というわけで、WUG新章は製作委員会のムチャなスケジュールに振り回されて、未完成のまま放映せざるを得ない状態にある。

放映されたものを見る限り、そんなことは最初の数話(もしかしたら制作が始まった時から)の時点で明らかであったとしか思えない。

にもかかわらず、放映延期という措置はとられず、6話放映後に実写番組を1週挟んだのみだ。

声優ユニットの方のイベントスケジュールがあるから延期できないという噂までたっていたが、真実は当然わからない。

最近制作上の理由で放映延期をするアニメは多い。『レガリア』は4話放映時点で、放映延期を決定した。

今思えば、レガリア製作委員会はまだマシだった。

今のWUG新章はもう「少ない素材でいかにして30分もたせるか」という縛りゲーをやっているようにしか見えない。

破綻したスケジュールのせいで満足な演出すらできず、スタッフも実力を発揮できない状態にある。

スタッフ声優は頑張ってるんだから大目に見てあげる、というのはたぶん違う。

劣悪な環境超過勤務を強いられている状態から一刻も早く解放されてほしい。

無理して作らなくていいよ、もう。(といってもも最終回を残すだけなのだが……)

2017-10-09

Netflix制作費数十倍出してアニメーター救う!のか?

Netflixが莫大な制作費を出してアニメを作らせているというニュースで、「底辺アニメーター報酬が増える」とか「質アニメが増える」とか言って歓迎する声が多い。これまでの製作委員会方式悪名が広まりすぎているからだろう。

しかし、いくら莫大な制作費をもらったからといって、そのまま底辺アニメーターワーキングプア状態改善に使われることはないだろう。

Netflixが求めるものは質アニメから、増えた予算は質の向上に使ってもらわなくては困る。

底辺アニメーター報酬を上げたところで、目に見える質の向上にはつながらない。

莫大な予算は、優秀なスタッフを招いたり維持したりするために使われるのだ。

となると結局、アニメーター間の所得格差が広がるだけであろう。

2017-09-30

anond:20170930053501

すごい読み方する人もいるんだね。君みたいなタイプって自分の中に結論が先にあるでしょ。。

制作会社にとっても、KADOKAWAにとっても、クリエイターを宝として扱いたいのは一緒だけど、

立場上、調整の仕方を探らなきゃいけなかったのはヤオヨロズ社の側だったでしょ、と言ってるの。

それを理解するために必要知識があるから製作委員会方式なりの仕組み、立場の違いなどについて説明したの。

もしたつき自身が「けもフレを完全にオレの自由にできないんなら、2期つくらない」って言ってるなら、

もうどうしようもないけど。それは想像しにくいの分かるでしょ?

これでもまだ分かんないならお疲れ様です。

2017-09-27

製作委員会方式で揉める要因って…

あれだ、目標金額(売上か利益か)を達成した場合制作側になんらかのボーナスを設定しておかないから叛乱が起きたりするんじゃないかな。

戦国時代でも功績を立てたものにはそれなりの報酬を出して労わないとだいたい謀反おきるやん。

これが、「取り分は製作での最初の取り決めからびた一文動かしません。それが出資者権利、あたりまえ!」を押し通すから人心を失う。もちろん、赤字だったり黒字でも利益が少なかったりしたら仕方がないけど、例えば「目標の3倍」ぐらい達成したら、なんらかの「再配分」を入れ込んでおかないとこれからも揉めるんじゃないかな。

製作委員会の内情(的なもの

製作委員会が、悪の枢軸呼ばわりされて盛り上がっている。

とある作品製作委員会に身を置いていたことがあるので、思い出を書く。


■カネのための集まりである

製作委員会というのは「製作」をする人たちの集まりであって「制作」をする人の集まりではない。

私も最初ここの違いが全く分からなかったが、中に入ってようやく理解した。

まり、「その作品を作るためにお金を出した人たちの集まり」であって

原作者監督声優脚本家が集まっているところではないのである

(このへんがネット上では未だにけっこう誤解されている気がする。)

から製作委員会の集まりで最も重要なのはカネの話だ。

これは良いとか悪いとかいう話ではなく、カネのために集まった組織なのだから当然の話である


■どんな人がいるのか/どんなことを考えているのか

会議に出席するのは、出資社(出版社とか、TV局とか、広告代理店とか、製作費を出す会社から送られてくる、各担当者だ。

いろんな会社から、いろんな人が出て来て、異業種交流会みたいで、けっこう面白い

そして、ここがポイントだと思うのだけど、この会議に出席してくるのは、必ずしも映像業界に詳しい人間ばかりではない。

彼ら(そして私もそうだったが)のミッションは2つ。

1.出資金以上のリターンを持ち帰ってくること

2.本業へ良い影響があるように、動き回ること

1つ目は分かりやすいと思う。株買って儲けようとするのと同じだ。投資だ。

でも、それ以上に、各社担当者にとって大切なのは、2つ目なのである


■なんだかんだ、本業の方が大事

例えば、広告代理店

彼らが委員会出資するのは、「その作品広告仕事が欲しいから」 以外には無い。

仮にその作品映画だったら、映画TVCMだけで何億円という発注を獲得できるのである

それ以外にも、新聞雑誌交通広告ウェブ広告・・・いくらでも仕事は降ってくる。

例えば、出版社

出版社が参加している場合は、原作出版であることがほとんどである

彼らが委員会出資するのは、「原作バカみたいに売れまくる事」を期待すること以外に無い。

そのための宣伝費と思えば、映像化する際の出資なんて大したことは無い

(今は違うかも・・・本売れないか・・・

映像作品商業的に成功すれば1つ目の目的は達成される。

だが、そんなのはバクである

そもそも作品性なんてものは、監督制作側の担当領域なので、製作委員会担当社員からすれば、自分たちでどうにかできるわけでもない。

みんな最初から1つ目なんてアテにはしちゃいない。

から、 2つ目の目的=自社の利益になりそうなこと の達成ばかりに力を入れ始める。


■どんどん仲が悪くなる

各社が2つ目の目的を達成しようとすると、どうしてもバラバラな動きになる。

それぞれ目指すところ(=自社の利益)が違うからだ。当たり前だけど。

2社だけなら良いが、委員会はたいてい5社6社は当たり前。

ということで、担当者仕事は「複数社間の利害調整」がメインになる というカラクリである



個人的な思い出

自分経験からすると、他社の担当者ケンカしていたかケンカ仲裁をしていた思い出しかない。

何がめんどいって、「みんな業界が違う」 ので、企業文化どころか、業界文化が違う。

「こんなこと当たり前だろ」が各社バラバラなので、話がとにかく合わない。

それが一番面倒だった。

まず共通言語を作るところから始めるのが正しいんだろうけど、正直そんな時間はないので

結果的ケンカ仲裁 の最短ルート選択されるのだ。

当方はどちらかというとウェブとかなんやらの会社だったので、

出版社広告代理店TV局(この3つは大抵どの作品にもいると思う)の人たちの文化がとにかく古すぎて、いっつもイライラしていた思い出がある。いわゆるギョーカイ人側の人たちですね。

会社の人と話せば5秒で終わる話が、なんやかんやで1か月かかるなんてザラである

ただ、いろいろな業界のお作法などが垣間見れたのは面白かったと言えば面白かった。

普通会社にいながら、ギョーカイ人と触れ合える経験なんてあまり無いし。

スキルとしては、複数社間の利害調整能力というものが身についたと思う。大抵のケンカ仲裁できるようになった。

当然のことながら、映像に関する知識あんまり身についていない。

自分は下っ端だったし、作品成功するかなんてのは比較的どうでもよくて、目の前の仕事をこなすのに精いっぱいだったのが正直なところ。

からネット製作委員会方式諸悪の根源扱いされるのも無理はないな、とは思う。

でも、本当に映像を作ってる人たち(監督とか)は、こうした状況を理解した上で、うまく利用してやろうという人もたまにいて、そういう人はどんどん有名になっていった。

今は全く違う仕事をしているので、最近どうなっているのかも知らないけど、

ケモノなんとか の騒動があったので、思い出して書いてみました。

ケモノなんとか は見てません)

~~~

こんな糞記事コメントしてくれた方、ありがとうございます

>だけど「複雑な力学が働いてるからたつきが善というわけでは無いぞ」と言いたいのかな、と思った。

悪ではないと思いますが善でもないだろうな、とは思います

もちろんたくさんの人に愛される作品を作った人という点では善だと思いますが、組織の中でどう見られるかは別の話なのですよね。悲しいか・・・

>「いわゆるギョーカイ人側の人たち」の考え方が古いのは何が原因なんだろう?

個人的には「プライド」ではないかと思います

やはり比較的、伝統的な手法を重視しますよね。これは別に製作委員会がどうこう、という話ではないと思いますが。

過去成功体験人間というのは縛られてしまものなのだな、ということです。

立場も分かるので、ボロクソに叩くほどのことでもないと思っています。うまく操作してあげればそれでよいのです。ある意味わかりやすい人たちです。

>カワンゴ(ドワンゴ)の調整力に期待するしかないなあ

まさに、ですね。普通こうした問題は事前に根回しがされるので、可視化されることは少ないと思うのですが、このパターンは珍しいですよね(だから騒がれているのだと思いますが)

ただ、その手前で十分に調整がなされたかどうかは分かりませんが、監督ツイート説明不足過ぎるがゆえに事態悪化させただけで、窮状を訴えるには良い手段ではなかった、と感じています

いずれにせよ、調整がうまい人がいるかいないか は委員会運営には重要な要素ですね。

>これを敷衍すると、出版利権カドカワ同人とか一枚絵とかウチ通さずに出してんじゃねーぞ、全部抜かせろって話?

そのへんは作品によって契約内容が違うので、外からはなんとも言えないところかと・・・

ただ、この業界頭悪い人しかいないので(汗)、契約なんてあってないようなものでして・・・今どうなのかは知りませんが。

よく揉めるポイントではあります

~~~~~

思いのほか伸びていてビビっている・・・

暗い話ばかりでもアレなので未来志向の話も・・・

 

制作会社もっとコントロールすべき

最近は、制作会社自身出資するケースも増えてきていると聞きます個人的には良い傾向かと思います

ただ、最後出資比率パワーバランスになるので、常任理事国入りできなければあまり意味ない・・・というのもあるかも。

常任理事国側は、常任理事国を増やしたくないですし)

それこそディズニーじゃないけど、制作側でも札束関係者を引っ叩ける存在が生まれると良いですね・・・

 

>この業界頭悪い人しかいない

これはね、自分自身も含めてそうだと思っています。ほんと自分バカなんで・・・残念ですが・・・

自分のことはさておき、頭が良いことがアドバンテージになりにくいんです。

映像作品お仕事って、ギャンブルに限りなく近いんですよね。

凄腕のギャンブラー必要なのは偏差値ではなくて運ですよね?

頭が良いか二の次で(もちろん良いにこしたことはないですが)、そんなことよりとにかく「運がいい奴」が残る場所だなー、と個人的には思います

逆に言うと、みんながディスりがちな「学歴社会」ではないので、それはそれで居心地が良い人もいるかも?

 

製作委員会の人、アニメ本編は見て無さそうなイメージ

半分ぐらい当たってます

というか、逆に言うと「制作」の領域神格化されすぎていて、現場の忙しい人は業務上何もタッチできないんですよね・・・

良く言えば分業化、なのかもしれませんが。

から、よっぽど個人的に好きじゃない限り、興味もなかったです。

実際にものづくりにも参加できていたら、全然違ったんじゃないかな、と思いますが。どうなんでしょうか。

 

ケンカ

ケンカ と書きましたが、ケンカするほど仲が良い というのは全くその通りで、意外と「現場に近い者同士」は、会社が違っても強い連帯感が生まれがちだと思います

会社同士はケンカしてても、現場担当者同士はちゃーんと仲良くしています

ある意味、「なんか知らんけど偉いっぽい人達」という共通敵が生まれるので、超連帯やすいです!

から仕事で嫌なことも納得いかないことも沢山あったけど、それ以上に楽しいこともたくさんありましたよ!

現場で育った人が、将来偉くなったら、もしかしたら色々環境が変わってくるんじゃないか・・・ と個人的には期待しています

自分は途中で降りてしまった人ですが)

2017-09-25

シックスハートプリンセス(6HP)に関する備忘録

概要

現代美術家村上隆監督するテレビアニメシリーズ(全15話)。

現在は1話のみ完成、MXTVにてバージョン違いで何度か放送されている。

俺の記憶では、村上隆ルーブル美術館作品展示した頃(注)に、プリキュアもどきショートアニメを作成したのが大元

2011年3月頃からテレビアニメとしての制作を始め、途中3DCG版1話が完成するも出来に不満でお蔵入りにして作り直し、

2016年12月30日にMXTVでアニメ版が初放送された。この時アバンタイトル部分はアニメが間に合わず紙芝居方式だった。

アニメ30分に対し、村上隆はじめスタッフインタビュー30分という反省会がついてきていたのが現代アート

その後、2017年の前半にお蔵入り3DCG版と反省会アートNewを放送

そして、2017年9月24日に、アニメ版アバンタイトル完成バージョン反省会アートNewを放送

俺は村上隆は嫌いだが、なぜだか縁あって3回とも(3DCGときインタビュー部分のみ)見てしまっているので、

オタク界隈で6HPについて触れている記事も少ないこともあり、いずれ忘れる自分のために語っておかなければならないと思う。

今日はMXTVのエムキャスで通知が来て視聴したが、予約したことすら忘れていた。レコメンドだとしたら優秀。

(注)今調べたらルーブルではなくベルサイユ宮殿だった。

http://kai-you.net/article/36689

『6HP/シックスハートプリンセス』は、2010年ヴェルサイユ宮殿で開催された村上隆さんの個展で上映された短編映像『Six♡Princess』にはじまり、コスメブランド・shu uemuraとのコラボ商品発売やコスプレパフォーマンスステージに至るまで、さまざまな媒体で展開されてきた。


八犬伝モチーフ

仁義八行のうち多分6つが猫側で2つが犬側、キュウべえ風の猫が魔法少女にならないかと語りかけてくるけれども本当は

犬側に正義あり、あたりもお約束か。

6HPが完成しないのは、滝沢馬琴ライフワークだったことと重ねて敢えてやってるのだとしたら、スタッフお気の毒様ですとしか


1話あらすじ

アバンタイトル

雪原、廃墟のビル群やタンカーが点在する中、仮面の女型巨人が現れる。

人類軍の多数の空中戦艦などから無数の有人機械が投下されガトリング攻撃

また攻撃機より発射された巨大ミサイル連続して頭部直撃。(エヴァ旧劇弐号機vs戦自)

ほぼ無傷で女型巨人反撃開始、目からビームなどで人類軍壊滅。

その後、2人の巫女魔法少女攻撃開始。

ピンク巫女が弩(いしゆみ)でワイヤーネットを打ち出し拘束、黒巫女大砲(おおづつ)で頭を吹き飛ばし仕留めたかに見えたが

女型巨人は形状崩壊し肉塊触手状になり2人を飲み込む。(AKIRA鉄男暴走もののけ姫乙事主タタリ神・シシ神崩壊)

つのまにか集まり見守っている猫(月猫族)と犬(土犬族)。

肉塊から再生した女型巨人のパーツに巫女から奪った勾玉が2つ追加される。(8つの設置穴に対して6つ揃った様子)

「こんな形で揃ってしまうとは…」「お願い、目覚めて…」犬か猫かの声。

タイトル・OP】無し

【Aパート

現代日本ではない、ちょっとレトロな異世界日本学校十牛図の授業中。

主人公ハルカピンク)授業中ぼーっと外を見ているところ先生に叩かれ一瞬のフラッシュバック

友達子(黒)に鮮明な夢を見ると相談、紙に描いた風景を見せ、文化祭で2人でコレの劇をしよう。

昼、学食スイートポテトサンド売り切れ落胆、男子から貰う貰わないのやりとり。

「罪獣(ザイジュウってたぶんこう)をハートプリンセスがまたやっつけたんだって新聞を見せながら食堂で話している女生徒たち。

聞いていた主人公が講談調で割って入る。「なにそれハルカ劇場?」と言った女子(3人目青)に、

主人公あなたハートプリンセス好きなんだ」。青照れる。

主人公学校からの帰路、雰囲気のある町並み。風景は今期で言うならメイドインアビスに近い。

川沿いの木の枝の上で立ち往生している子猫※を助ける主人公

(※ネコ動物はカギ型の爪のため爪がよくひっかかる木登りは得意、反面降りるのは爪でブレーキをかけることができず苦手、

森の中で暮らすマーゲイは後ろ足の自由度が高いため逆向きに爪を立てて上手に降りることができる。)

アイキャッチパタパタモンタージュ

【Bパート

主人公自室、夜。月猫族の仁(ジン)からハートプリンセスにならないかと誘われる。

月猫族は悪い土犬族から珠を守っている、といった説明主人公は理解できなかったがハトプリになれると深く考えずに契約してしまう。

変身アイテムコンパクトゲット。

翌日、友達黒と劇のロケハン。動かない風車の丘、レトロ電車、無数の鳥居でつながった沖の小島にある神社(フセミ神社?伏見稲荷と伏姫)。

神社ついてすぐ主人公トイレに行っている間に社殿が変形して罪獣になる。目玉はカイカイキキぐるぐる。

こっそりついてきていた仁から圧縮伝心で変身方法を伝授され変身バンク

友達悲鳴エンディング

【ED】プリキュア歌手主題歌・CGダンス魔法少女


今回の反省会インタビュー

村上隆ロシア出展用の作品(詰めの作業中でアーティスト動いてる)の前でインタビュー

昨年12月30日放送版はアバンタイトルアニメ間に合わず紙芝居だった。

今回の見どころはアバンタイトル部分が完成したところ。


アニメ業界の事を語るのもなんだけど、ネットフリックスアニメ現場資金を提供して

ギャラが上がっているような話をちょっと前に聞いた。

現代美術日本ではなかなか食えない。

クリエイターがギャラを得ながらキャリアアップするのがにほんでは難しいので僕はアメリカに逃げた。

日本資本主義に向いていない。

冒険的投資ではなく寄らば大樹の製作委員会方式

ギャンブル的投資がなければビッグヒットも生まれない。

現代美術海外ではオークションマーケットがあり何倍にも価値が変わるが日本では悪とされる。

資本主義経済の中での芸術の価値は本人ではなく市場が決める。

そのアートに何億の価値が本当にあるのか。様々な要素が価格を決める。

エポックメーカーであること、マーケットのあり方の変遷。

リーマンショック後はアートが投資投機対象アートエコノミーアナリズム

戦勝国かどうかでアート作家のスタンスが違う。


話が散らかってきたので

金回りが悪い、ということと戦ってきた俺なので、アニメの方もなんとか金が回るような形で作っていけたらな。

というような内容の長文の意訳テロップが流れ、アニメと金の話は締め。


村上隆が作ったアニメスタジオ、ポンコタン

アニメ製作ははじめは細田守さんに頼んだりしたけれども毎回頼めるわけではない。なので作った。

2011年3月くらいから作り初めて、ここまで6年半で1話完成。3DCG版で完成したものをお蔵入りにしたことも。

オーガニックにゼロからスタジオ立ち上げると土から作らないといけないので時間がかかる。

2話に取り掛かっている。アニメ業界人にも手伝ってもらってる。

去年の放送ときは自信がなかった。今は開き直った。


スペシャルサンクス的にお世話になったスタッフ会社の紹介とインタビュー


主要スタッフ

現場監督mebae

世界観設計のJNTHED

シリーズ構成・脚本 中川大地(PLANETS編集長彼女募集中


外部協力

アバン部分のCG協力、CGスタジオグーニーズ

背景美術 小倉宏昌

吉田徹 アニメアール

事情名前は言えないが、昔から憧れていた某アニメーターに1カットだけ描いてもらった


感想

アバンタイトル、人心が荒廃して世界が滅ぶみたいな内容の現代熟語も使った擬古文世界観設定が、三石琴乃ナレで流れてくるが、

崩壊世界らしくボソボソとした調子なのにSE音量高くてさっぱり頭に入ってこない。年末紙芝居版は文章が文字で出ていた。


本編、普通のアニメ文法に慣れていると主人公の行動・心の動きになかなかついていけない。

天然の主人公、とか鮮明な夢の事に気を取られてぼーっとしている様子を表現しているんだろうが、トゥーマッチ支離滅裂

意思疎通困難な人間に見える。セリフアニメの動きが古かったり、1シーンごとに不要おちゃらけを入れるのもつらい。

で、何がつらいって普通のテレビアニメだと続く話を見ていくことでアホで棒なサーバルちゃんは素直でポジティブで良い子なんだ

って納得できるわけだけれどもこれ次はいつなんだって話ですよ。何度も繰り返される1話、俺の中でピンクは奇人としての地位

確立しつつある。助けてまどか


ここまで書いたところでたつき監督降板の知らせを聞いて、何も手につかなくなったので終わる。

2017-08-07

日本アニメ配信業界地殻変動

8月になってアニメ配信が大きく変化しそうなニュースが次々飛び込んできた。

もちろん業界内の人間であれば事前に知っていたり常識範囲内なのかもしれないが1視聴者としてはそういったニュースから情報を取得するしかない。

というわけで、いくつか出てた情報を整理しておく。


DAISUKI.Netサービス終了

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073968.html


8月の頭になっていきなりこのニュースが飛び出してきた。

知らない人に向けて一応説明しておくと、DAISUKI.Netというのは

アニメコンソーシアムジャパンという日本会社運営している英語圏向けのサイトである

主に英語圏人間に向けてアニメネット配信アニメグッズを販売している。


今年の4月頃(3月?)にバンナム子会社化され、その後続報が無かったのだが突如飛び出してきた。

このニュースからわかるのは

最近アニメ配信サイトの隆盛を見るに、日本人外国向けにアニメ配信サイトを作る流れは恐らく終焉をむかえるだろう」

ということだ。

以前から放送配信プラットフォームを全てテレビに握られていること自体アニメ制作会社の低待遇の要因の一つであると言われていたためそれに変わるプラットフォームを望む声が(にわかビジネスオタク内でも多く

また、純粋ビジネスサイドの人間から外資が本格的に日本アニメを買い付ける事例が出てきており、今のうちにアニメ制作会社渡りをつけておかねば日本の有望なアニメコンテンツを全て外資に握られる可能性が高くなるという声が出ていた。

そういった国産プラットフォームとしての映像配信サイトであったが、結局の所失敗に終わってしまった。

また、アニメコンソーシアムジャパンはこういった海外配信プラットフォーム作成DAISUKI.Netのことかまではわからないが)にCoolJapan機構から10億円の出資を受けており、今後そういった面からの指摘を受ける可能性もある。

様々な面で残念な結果に終わってしまったが、今のところバンダイナムコから大きな話はでておらず(ひょっとしたらビジネス向けの専門誌とかだと出てるのかな)、今後DAISUKI.Netあるいはそれに続く何かが出るのかは注視したい。

※ちなみにワンパンマンはここの独占配信だったらしく英語圏ワンパンマンが見れなくなるのではと懸念の声が一部上がっていた。


Sony Pictures Television NetworksのFUNimation買収

https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201708/17-0801/


DAISUKIで若干落ち込んでいたところ、続けざまにSONYがFUNimationを買収したという話が出てきた。

FUNimationはアメリカ国内で最古参といってもいいくらいの歴史のある日本製アニメをあつかう会社でよく知られている。

少年ジャンプ系のアニメ僕のヒーローアカデミアドラゴンボールZ進撃の巨人など錚々たるコンテンツライセンスを取得しており扱う範囲は狭いもの海外アニオタ内でも知名度の高い会社である

ちなみにシンゴジラ君の名は。映画館へのアメリカ配給を担当したのもFUNimationである

その会社SONYが買収したと言うのは大きなニュースであった。

ここ最近SONY決算説明会Fate/GrandOrderの話をTOPに持ってくるなどアニメなどのオタクコンテンツ話題を頻繁に出していた。

http://toyokeizai.net/articles/-/166107


またインタビューでもアニメ配信に力を入れていく旨を関係者が話したりするなどなんらかの手を打ってくるといわれていた。

その折、FUNimationをソニーと別の会社のどちらが買収するか争っているという話が浮上していたわけだが、結局SONYがFUnimationを買収したというわけだ。

DAISUKIと入れ替わる形でSONYが浮上してきたわけだが、今後どうでるだろうか。

Sony Pictures Television NetworksはSONYだけあって日本とかかわりの深い会社なのでシナジーを期待したい。

ただ、Aniplexを抱える部門とは別会社らしく、縦割り構造で協力できない可能性もあるんじゃね?と言う話も出てるが・・・


SONYはなんか不況の時にいろんなところでアニメ放送を打ち切った過去があるらしく、一部海外アニオタから不安視する声もある。


NetFlixアニメスレート2017

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073883.html

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073966.html

http://animationbusiness.info/archives/3570

そして最大のニュースがこれである

先日、ネットフリックスメディア向けにイベントを行い、その際に多数の新作アニメ配信することを発表した。

前々から日本アニメにチャンスがありそうだということを日本支社の社長が言っており力を入れていく発言インタビューで口にしていた。

ところが、しばらくそういった動きがあまり表に出ていなかったのだがここに来て急に本格的になってきた。

恐らく日本組織設立して、アニメ制作会社と話をつけ、大々的に発表できるようになるのに数年間かかったというところだろうか。

発表された主な作品は以下である


『DEVILMAN crybaby』 = アニプレックスサイエンスSARU

『B: the Beginning』 = プロダクションアイジー

A.I.C.O -Incarnation-』 = ボンズバンダイビジュアル

LOST SONG』 = LIDENFILM(ウルトラスーパーピクチャーズ)/ドワンゴ

聖闘士星矢』 = 東映アニメーション

『バキ』 = トムス・エンタテインメント

ゴジラ 怪獣惑星』 = 東宝

BLAME!』 = ポリゴン・ピクチュアズキングレコード講談社

リラックマ』 = サンエックスドワーフ


ネットフリックス独自コンテンツ作成に力を入れており、様々な国のクリエイターと手を組みコンテンツ製作していることは知られている。

その一角日本アニメも取り込んでいこうと言うわけだ。

ネットフリックス収集したデータによるとネットフリックスアニメを見ている人の90%は日本以外の人達で、特にアジアラテン系国家で多く見られているとのことだった。

アニメエキスポに参加した人達からしばしば聞く、参加者アジア系ヒスパニック系、黒人人達がかなりの割合存在しているという話とも合致する。

そういった層を新たにネットフリックスに取り込む一つの手段として強力な武器になると考えたのかもしれない。

また、アニメ制作会社側にも権利関係契約が複雑な製作委員会方式だけに頼るよりもマネタイズ方法複数持てるのはメリットであると思う。

ネットフリックス独自配信しているコンテンツ100億円かけて製作されているドラマもあるといわれており

それに比べると数億円で1シリーズ製作できる日本アニメ費用対効果の面で有用であるという声もある。

もし、今後制作費用が高騰化して2~3倍になったとしても、きちんと海外ユーザーに届けば十分リクープできると考えたのかも知れない。

ただし、海外ネット配信会社は全話製作後、全て納品した上で制作費を払うのが主流のため、一部の自転車操業アニメ製作会社メーターへの金払いを渋っているのではないかという噂も出ている。

最終的に会社お金をもらえるが製作中は非常に苦しい状態になってしまうというわけだ。

今後はアニメ制作会社にもそういったよりシビア経営感覚必要になってくる可能性は出てくる。

※とりあず最初は誰かから融資してもらったり銀行で前借とかできんのかねぇ。ネットフリックスが数年内につぶれるのはなかなかなさそうなので審査通りそうなもんだが。まぁそんな甘くないか・・・


他にも現状把握しているものでは海外への配信が遅れてしまう点が問題になっている。

違法配信サイトからオフィシャル配信サイトへと移行したクランチロールでは日本とほぼ時差なく字幕をつけた状態配信する体制が整いつつあったが

ネットフリックスは春からやっているリトルウィッチアカデミアなどがそうだが、日本で全話放送完了した段階で配信し始めるため海外アニオタの間で不満が高まりつつある。

日本ではSNSでワーワー盛り上がってるのにそれを横目に黙って待っているしかいからだ。

その為徐々にファンサブ問題が復調しつつあるらしい。

ネットフリックスで解禁される前に映像字幕をつけて違法配信してしまうわけだ。

ヴァイオレットエヴァーガーデンが同じ状況になっており、来年1月国内放送されたあと春から世界配信される。

京アニ英語圏でも中国でもかなりブランドイメージ形成されつつあり、ファンがかなり多いため、ファンサブが猛烈な勢いで増大すると考えられる。


恐らくこれは全話製作完了した後でなければ納品できないという問題と、日本国内ではテレビで毎週放送するというハイブリットな制作体制が生み出してしまった状況ではないか

これを解決するために、ネットフリックス側で完全に主導権を握ってしまえばよいという結論からでてきたのが今回の発表につながったのではないかあくまで推測だが。これで状況変わらなかったらとしたらごめんちょ。



これ以外にもAmazon中国ビリビリ動画国内でもdアニメストアなどアニメ配信の状況がただの一視聴者にもはっきりわかるほどに地殻変動を起こしつつある。

別にここまで調べなくても良いのだが、ある程度追っておかないと「このアニメ放送されているのを知らなかった」という状態になる可能性も出てきた。

特にネット配信だと実況的な文化対応できない部分が増えるためSNS拡散が弱まる。

ここからゲーム業界のように、プラットフォーム独占、時限独占、マルチプラットフォーム化のように進むのかどうかまではわからない。

場合によっては完全に分断されて結果的日本国内では総アニメ視聴者が減ってしまうという事態も考えられる。

果たして吉とでるか凶と出るか・・・

ただし、増田的には基本的ポジティブな方向で考えている。

現在の余りにも酷いアニメーターなどへの待遇を考えれば競争が激化し価格が高騰するのは良いことである

もちろんついてこれなくなり淘汰される企業もでてくるだろうが・・・

それはある意味日本アニメ業界では今までも通ってきた道である

最終的にはより質の高いアニメコンテンツ製作されることになるはずだ(もちろん、アニメ制作会社はそれ相応の政治的立ち回りが求められることになると思うが

また、アメリカ中国などで

ヴォルトロン悪魔城ドラキュラマスターオブスキル(Quan Zhi Gao Shou)等

明らかに日本アニメスタイルに影響を受けた作品が多数出てきている。

マスターオブスキルは後半失速したため最初期よりは若干勢いを失ったが2期も製作されるとのことでまだまだ目を話せない。

アニメスレートで発表された作品にも制作会社自体日本アニメ制作会社だが外国人プロデューサー監督脚本担当する「キャノンバスターズ」、外国人脚本担当の「聖闘士星矢」がある。

redditアニメ板(r/anime)では現在日本製アニメ以外はAnimeとして認めない風潮があるが、この勢いが続くとこういった壁も崩れていく可能性がある。

将来的にはゲーム業界のような各国で争う群雄割拠状態が訪れる可能性すらあるわけだ。

日本アニメ業界はここが踏ん張りどころかもしれない。


2017-07-31

けものフレンズが何年もかけて積み上げた再生数を8ヶ月弱で覆すことになった理由はわからない。

製作委員会方式ではなく、製作委員会方式享受できるリスク回避ができなかったこと、製作委員会方式ではなかったことが逆に権利問題シンプルだったこと、

けものフレンズのもの動物モチーフで幾らでも二次創作で増殖できてしまう強みだろうか

未だになぜここまで息を吹き返したのか、未曾有の爆発的人気になったのか。

わかんないや!

2017-04-24

海外コンテンツへの出資方法ってどうなってるの?

製作委員会方式功罪はいろんなところで語られる。

低リスク作品を作れる代わりに権利者が複数分散するのでまとまりづらい

後は分散させたためにアニメ制作会社利益が少なくなる。

まぁ色々他にもあるけどざっくりそんな感じ。


この方式を変えるべきでは?

という意見はよく出されるけど、海外コンテンツへの出資方法ってどういう形になってるんだろう。

アメリカのハリウット映画ドラマイギリス映画ドラマ韓国映画ドラマ

恐らく上記の3つがコンテンツ海外展開での主要な国家だと思う。

国内のみだけど中国を加えるのもありかも。

この辺の事情を知ってる人っている?

2017-04-23

一応内部のPとして反論というか弁護だけしておくと

http://anond.hatelabo.jp/20170422130208

まあ法人相手にしてるだけで情報商材ビジネスに近しい構図なんで、

お金のものには色はつかないので、騙されて出てきた1億だろうと、リターンを期待して出てきた1億だろうと、原作企画周辺の節税対策で出てきた1億だろうと、現場にふってくれば1億は1億なんだよ。

「誰も得をしないでも作れる」かもしれないけれど「誰も得をしてはいけない」わけじゃない。

しろ瓢箪から駒だっていから、ヒットが出れば嬉しい。

いや、もっと切実に、ヒット出したいよ。

だってさ、企画段階では「出資者をだまくらかすダミー企画」かもしれないけれど、スタッフが頑張って良い作品を作って、ファンに受け入れられて、売上が上がれば、それはダミーでも詐欺でもなくなるんだよ? アニメだけじゃない。もっと一般論で言って、新企画なんてものは全て、走り出す前には結果が出てない。結果次第では出資者詐欺犯罪という意味ではなく感情的意味の話ね)になるかもしれないし、ならないかもしれない。

なかのひとは、どうにかしていいもの作りてえな、売りてえなと思ってるよ。

だってまらないものを作るより、自分なりに少しでも、ひとかけらでも納得するものを作らないと、金はともかく、精神が保たないよ。

ただの詐欺ならクオリティなんかどうでもいい。バストショットで動かずフラッシュアニメみたいなのでもいい。

でも、いま、深夜アニメですらそんなひどいものないでしょう? 円盤が売れない大爆死と言われる作品であっても、客観的にみればそれなりにちゃんと完成してるとおもうよ。

製作委員会方式は、むしろキャッシュの循環の中で「嘘から出た真」を目指してるんだよ。たくさんヒットが出れば、この方式出資者詐欺でも情報商材でもなく、「リスクとリターンを考える出資者注視する市場」になりえる。ハリウッドは、実際そうなった。

いまはたしかに未熟で結果のでない作品が多いかもしれないけれど、そうやって、露悪的な説明ばかりをするのは、片手落ちだと思うよ。

サブカル界隈の製作委員会方式嫌いなのは作家主義からなんだろうけど

からしたらどっちでもいいんだよなあ面白けりゃ

2017-04-22

そもそもアニメ原作不足」の意味合いが違う

http://anond.hatelabo.jp/20170421230049

「(深夜)アニメ原作不足」自体事実だが、元増田氏は「原作不足」の意味を誤解していないか

そもそも原作不足」というのは「アニメ化企画を通せる原作の不足」の意味であって、

面白い原作の不足」や「アニメ向きの原作の不足」といった話ではない。

アニメ業界にはそれなりに優秀なクリエーターがたくさんいるわけで、中身だけの話なら

「並の原作やるよりはアニメとして面白くなりそうなオリアニのネタ」なんて皆大量に抱えている。

それでも原作付きをやるのは

原作付きなら固定ファンである程度の売り上げ見込みが立つ」

原作付きなら原作版元の出資が見込めて製作委員会の目途がたちやすい」

からだ。

アニメ企画判断にあたっては「原作面白さ」はほとんど意味がない。

特に制作系のPの企画に顕著だが、

「あそこの出版社ライツ出資に前向きだから

「この原作なら作者がパチ化OKから、そっちから出資呼べそう」

といった「企画の通しやすさ=製作委員会の座組みしやすさ」が原作選定の第一基準であって、

実は「面白さ」どころか「売れそうかどうか」すら二番手、三番手の条件だというのが実態

制作会社にとっては「自社が制作元請けになる企画の成立」が第一であって、

売れようが売れまいが実入りに大きな差が出ないケースが大半。

極端な話、制作系のPにとっては

「弱小出版社の雑誌から売れてないがこの原作面白いアニメ化すれば円盤5000枚はまず売れるはず」という作品より

「これアニメ化しても円盤売れないと思うが、「売れると言いきって大口を乗せる材料」はあるから出資を集めやすいな」

という作品の方がアニメ化向きの原作なのだ

元増田氏の挙げたジャンル

「固定客がいて底堅い売り上げを見込めるか」

「版元が自作の宣材としてアニメ出資するか」

を満たすのが難しいジャンルなので、大きな原作供給元になるのは考えにくいと思われる。

製作委員会出資できないような弱小出版社/ゲーム会社アニメ出資に渋い姿勢出版社作品に、

いくら大量に面白いアニメ向きな作品があっても、それは原作不足を解消しないのと同じ。

唯一「海外ゲー原作」は、あちらの大手パブリッシャーで「日本市場重視」するところが出てくれば

(現状まず考えにくい話だが…)目のある話かもしれんけど。

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追記

元増田エントリーに「売れる原作不足なだけ」という趣旨ブコメ散見され、

それは確かにその通りなんだが、それだけではまだぬるい、というのがこのトラバ趣旨

SHIROBAKOの三馬鹿Pを思い起こして貰えばいいが、ああい

キャスティングで声豚釣って、イベチケ円盤売ろう!」

みたいな発想は、(アニメの内容ではないにせよ)まだ売り上げを通してではあってもファンを見ているだけぬるい。

1クール100本に迫る帯アニメ企画が成立する世界というのはそんなぬるさでは実現しない。

もはや売り上げですらなく、出資者の思惑だけを読んでいれば、作品を作れるのが製作委員会方式の辿り着いた現在

「誰も得しない作品でも、出資者を騙せば作れる」

出資者は一件一件はたいした損ではないし、たまには儲かるので騙されていることになかなか気づかない」

というのが味噌

「誰も得しない作品を大量に垂れ流していても、大量の制作会社が一応食える」というシステムであるからこそ

製作委員会方式」は「ビジネスモデル革命」と呼んでいい画期的方式なのだ

まあ法人相手にしてるだけで情報商材ビジネスに近しい構図なんで、

「鴨にされてる出資社の目が覚めるまで/新たな鴨が見つからなくなるまで、のバブルから、いずれ滅びるよ」

と言われたら、明確な反論材料はないが。

2017-01-09

アニメを減らして1つ1つの品質を上げろと言っている人へ

今、アニメが大量に生産されている原因は製作委員会方式が主流になったことによる各企業リスク分散の結果なので、

アニメ出資している各企業に対して「リスク分散せずに、1つのアニメに一極投資してほしい」と話をして首を縦に振ってもらいましょう。

もし、「株主から『そのようなリスクのある投資許可できない』と言われた」的なことを言われたら、

株主に「リスクはあるが、リターンも大きくなる」的なことを言って首を縦に振ってもらいましょう。

2016-12-30

どうしてアニメ制作現場お金が無いのか

12月25日の夜に『山本寛岡田斗司夫公開トークイベント~僕たちのクリスマスナイト~』が開かれた。

ここでアニメ制作現場お金が不足している訳を、山本寛さんが赤裸々に打ち明け、

岡田斗司夫さんがそれを解説されていたのだが、これが非常に興味深かった。

しばしば話題になるアニメーター低賃金問題アニメ業界のあり方そのものへの

重要な指摘だと感じ、ちゃんと理解たかったので流れがわかる程度に一部を書き起こしてみた。


山本寛岡田斗司夫公開トークイベント~僕たちのクリスマスナイト~』より

山本寛:

どれだけ敵にまわすんだろうっていうくらいの内容をしゃべりました今日の昼ね。

非常に図式が簡単で、すごくシンプルにいうと、お金は上の方であるんですよ。

これが現場に落ちてこない。なんでってことなんですね。

もう直で落とすしかいねっていうのが結論ですね。

そこになるだけ中間マージンを抜く的な、暴論ですけど…

もちろんそこはちゃんと機能しているしアニメを作るのに今なくてはならない機能にはなっているんですけども、

やっぱり減って減って減って現場に降りてきたときに、これだけかよって自体をなくすためにはBtoCではないですけど、直接行くしかない。


(中略)


山本:

大規模なテレビアニメであるとか、待ったなしの続き物のアニメを作るためには必要システムではあると思うんですね。


(中略)


岡田斗司夫:

アニメ業界に金は無い、金は無いって言っても、テレビ局の奴は儲けてる、広告代理店が潰れたなんて話は聞いたことがない。

なので実は、潰れた潰れたといわれてるのは、末端のスタジオ現場であればあるほど潰れている。

なのでこの上のおじさんたちにいなくなっていただこうって話?


山本:

まあ、言いましょう。

名指しで批判するつもりはないんで、製作委員会というスキームのもの問題があると思ってます

ここにメスを入れないとダメだということです。

例えばお金はいくらでもある。

例えば中国配信業者10億出しますよと言っている。

でも、製作委員会がじゃあ10いただきますやったーにはならないじゃないですか

パーセンテージがあるじゃないですか。

製作委員会幹事会社が40%、50%握るためには、10億きてもらったら困るんですよ。

幹事会社出資額には限度があるじゃないですか。

40%の権利を得たい。

幹事会社権利を得たいけども4000万しか出せません。

ということは、予算総額は、1億で決まっちゃうんですこの瞬間に。

どれだけお金を出したい、10億でも20億でもこの作品のために出すよと言っても出せないんです。


岡田斗司夫:

これね、ホワイトボードに書いて説明したいんだけどもちょっと翻訳させてね。

えーっ、つまり10億あったら、劇場アニメのすごく良いのができるし、中国会社10億でも20億でも30億でも出そうと言ってる。

ところが、中国会社20億も30億も出してしまったら、中国会社出資100%アニメができてしまう。

なので、まるでそれがいけないこと、チャイナマネーの脅威みたいな言い方をしながら、

でもお金は欲しいからどういうことになるのかというと、製作委員会方式をとりたい奴らというのがいて、

結局それがレコード会社とか一部の会社がいつもいつもアニメ版権握ってるような会社が、

中心の版権の窓口やりたいとか、手数料取りたいって思ってるようなところがあって、このアニメ製作予算として2億以上かけちゃ困ると。

だってうちの会社4000万しか出せないんだから2億で4000万だったら、やっとこれで20%じゃん」と。

で、「20%以下にパーセンテージなったら俺の会社での立場なくなるよ。なので、このアニメ予算2億で。

えっ中国会社20億も出す? じゃあしょうがないな、その20億を10作品で割りましょう。」

というふうな形で作品10ぐらい作って個々の作品予算上限を2億ぐらいにとどめたり、1億に留めたり、数千万にとどめたりして、コントロール権を握ろうとしている。

それによって──


山本:

から本数が増えたんですよ


岡田:

から本数が増えた。あっ、俺の読みで良いの?


山本:

ご名答です


岡田:

やったー


山本:

そこに、前回言った通り、その10倍に増えた1本が10本になったものを受け止められる現場がないんです。

から作れないんです。だから落ちるんです。

簡単でしょ実は。


岡田:

まりアニメ出資したがってる会社は多いんだけども、

バジェットが上がりすぎると個々の、これまで日本出資をしてて、現場を仕切ってて、

で、アニメのそういう版権ビジネスから手を引きたくないオッサンたちが、バジェットの上限決めちゃってるから制作費が増えない。

横の方向の制作本数だけが増えちゃう

で、じゃあ、解決策としてはどうなのかというと、「このおじさんたちがいなくなって──


山本:いなくなればいいとまでは言いませんけども(苦笑)


岡田:

──中国出資者たちと直に繋がればいいんだあ」、とこないだ真木さんが岡田さん言っちゃだめだよと言いながら酒飲んでた(笑)


山本:

いっちゃったか(笑)

当分そういったいざこざの中では生きられないと思ったので、言っちゃおうと思ったんですけど。

あのー、やっぱりどこかでその製作委員会もう完全否定するつもりはないんですけども、

どこかでやっぱり意識の変革?個々の意識の変革を…

もうちょっとやっぱりお金を出さないと、良いものは作れないんじゃないかとか、もうちょっと作品一本一本を大事にしないとアニメは盛り上がらないんじゃないかという意識は持っています


このトークイベントの一部は、以下の動画から観ることができる。

アニメ業界に未来はあるのか?ヤマカンが今のアニメ業界の図式を説明 by EXIT エンターテイメント/動画 - ニコニコ動画

ヤマカンブログでのトークイベント後の補足

山本寛 - ゴールドラッシュ - Powered by LINE

2016-12-02

製作委員会方式矛盾

元々、映画って巨額の投資でこけた際のリスクが1人だとデカすぎる、

からみんなで金を出し合うことでリスク回避しようっていうのが製作委員会方式なのに、

なんで出資し合うことで既にリスクはある程度回避できてるのにそこで無難テンプレートに乗せるよう口出ししてくるの?

既に映画リスク回避はできてるはずなのに、なんでさらリスク軽減できないのかと作品にも口出してるの?

その作品テーマで売れるって思ったんだから投資したというのが前提なのに何で内容変えようとしてるの?

そこまで自身があるならなんで自分ひとりで監督雇って作らせてもうけを独り占めしようとしないの?

野心的な作品作って一発でかいの当てたらおいしいのが映画なんだから

どっかで見たことあるようなのを作って無難な結果しか出せないとか映画にこだわる意味がなくない?

リスク必須事業リスク払わないこと自体あらたリスクを生み出してるんだけど馬鹿しかいないのか?

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