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はてなキーワード: バックボーンとは

2017-06-29

高校友達は今、デリヘルで働いている。

服飾系専門学校に行った友達は、嬉しそうに留学生との交流を話してくれる。

偏差値50程度の総合高校からまぁ名前は聞いたことはあるくらいの四年制大学に行った友達は、未だに他の同級生をけなしている。

就職した同級生達はみな、飲み会をしたり、車を買ったり、大変な中でも自由謳歌しているようだ。





わたしは今、浪人している。

浪人といってもカリカリと机に向かうわけでもなく、美術系進学のための予備校毎日絵を描いている。所謂美大浪人生だ。


私が今通っている予備校には、様々な人がいる。

国立大学を出た後、美術を学びたくて来た人。

一旦は就職したものの、夢を諦めきれなかった人。

地方高校卒業し、一人暮らしをしながら浪人をしている人。


わたしは今、浪人している。


予備校先生達は様々なバックボーンを抱えている。

現役の美大生で、上京して一人暮らしなのでお金がなく、鬼出勤している人。

六浪して美大に入った人。

美大卒業したものの、特にやりたいこともなくなんとなく予備校先生を続けている人。

他の大学で教鞭をとりつつ予備校先生をしている人。

アーティストをやりながら先生をしている人。


私は今、浪人している。

最初読んだ時、えっ浪人生かよ。

と思った人は多いかもしれない。

しか最後浪人生だと言われた時には全く驚かないと思う。



人のことを笑う人間無知だと思う。

その人はまだ広い世界を見ておらず、様々な人間がいることを知らない。

あなたのことを笑う人がいるとするならば、その人は無知だし他人理解する能力を身につけていないだけだ。

あなたは何も悪くない。


そんな人にならないためにも、様々な人と会い、広い世界に足を踏み出すべきだと思う。

2017-06-05

ネット女性向けエッセイ漫画って勧善懲悪過ぎる

ような気がする。

特にTwitterとかでアップロードされる漫画が顕著。

痴漢被害を訴える漫画とか女性差別を描く漫画とか。

なんか悪いことをする人間大魔王のように描かれてて違和感がある。

最近少年漫画なんかだと殺人鬼ですらバックボーンが描かれたりするのに。

なんかどっかでこの作風みたことあるなぁと思ったけど女性向けの商業向け漫画がだいたいこんな感じだ。


ジャンプ編集部女子トイレアイコンの件で

男性向けの漫画女性向けの漫画10年遅れてるとかそんなようなこといってる人いた。

でも、ぶっちゃけ女性向け漫画ジェンダー平等的な観点で見ると大差ないよな。

しろ今まで評論の表舞台に上がってこなかった分中身はボロボロだ。

タラレバ娘とかヒモザイルなんかで炎上したみたいにこれから女性向け漫画も厳しい批判さらされるようになるのかもしれないな。

とふと思ったのであった。

2017-06-04

フミコフミオで許せんかったら

互助会とか皆殺しでしょ…

フミコフミオでアリとしてるのはむしろこのラインまではアリと示している優しさ

まぁでも今のテキスト人気をバックボーンにしてはてな有名人でございってツラで

無関係揉め事などにいっちょ噛みしてきたりしたら今まで持ち上げてきたものを一気に叩き落とすチャンスだと思う

おそらくは当人もそれは分かってて分を守ってるっぽいのが一部の方には残念

2017-05-26

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今回はやわらかスピリッツ

天蒼軌道ルヴァリング12

いや、ほんと凄まじいテンポだな。

全体に漂う軽いノリの世界観含めて私は嫌いじゃないけれども、これだと話の細かい部分は読者側で勝手に補完しなきゃいけないからねえ。

ただまあ、個人的にはそこらへん丁寧にやりすぎな漫画辟易しているので、割り切ったスピードでどんどん話を展開させてくれるのはむしろ心地よい。

辻褄合わせのための解説とかに長々とページ割かれる位なら、これくらい開き直ったテンポで話を進めてくれるほうが私は好きだ。

闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説 第7話

今日び、ここまで無理を通せば道理引っ込むキャラって珍しいよなあ。

悪役ってのは大なり小なり話が通じるし、あくま暴力ってのは一つの手段しかないことが多い。

けれども、こいつはもう我を通すためなら時と場所関係なく躊躇せず使う。

妥協案も自分が折れることもなくて、ただひたすら暴力でそれを押し通す。

ここまで開き直って大立ち回りを演じられると、かえって清々しいかもしれない。

fit!!! 第7話

今回はインストラクターの話か。

周りの状況の変化だとかに翻弄されつつも、苦しい顔を見せずに対応しようとする姿は、画風や世界観の描き方含めて卑屈になりにくい程度にスっと入ってくるね。

それ自体はいいんだけれども、これまで作中でフィットネスしている描写いかんせん薄いから、今回描写されているインストラクター努力バックボーン説得力が弱くなっているのは否めない。

人間ドラマとか、ストーリーに深みを持たせるために大事なことだとは思うんだけれどもヤキモキするなあ。

あと、アシックスっていうスポーツ用品店とコラボしているらしいけれども、碌な描写もないのにこれで宣伝になるのだろうか。

2017-05-12

http://anond.hatelabo.jp/20170404162320

少子化問題解決にも一役買いそうだし、よさげだとは思うけど、宗教的バックボーンが無いと上手く行かない気がする。

母子シングル場合、やり捨て、やり逃げが主要な原因のひとつだろうから一夫多妻制にしても母子シングル層は減らない気がする。

それどころか、イケメンややりチンの奴らが多くの女性を囲って、女性に働かせるコミュニティー作りそう。

それが悪いのかといわれるかもしれんけど、何年か前、新興宗教教祖結婚離婚を繰り返して何人もの女性を囲ってたのがワイドショーネタみたいになったのを記憶してて、それに対してえもいわれぬおぞましいものを感じたからかもしれん。

2017-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20170425161451

正義の味方ぶる」の解釈違くね?

増田は「正しいと思ってる事を発表する」ことをすべて正義の味方ぶる行為定義してるけど

ただ自分の信じることを発表するのはただの意見じゃね?

正義の味方ぶる≒虎の威を借る狐で「俺の意見世間も認めている民意代表である」みたいなバックボーンを盾にするか、しないかが分かれ目だと思うが。

2017-04-17

セックスがしたい。

きちんとセックスする相手が欲しい。

パートナーはいる。ただ諸事情で、コンスタントセックスができない。

定期的、可能なら2〜3日に一度以上のセックスができる相手がほしい。

ひたすら気持ちよくしてあげたい。

本当に気持ちのいいセックスとは、テクニックももちろん大事だけど、心を完全に許すことだと思っている。

社会で生きていくための見栄だったり予防線だったり、精神面の虚飾ををすべて取り払い、リラックスしてもらった上でその人を肯定してあげるようなセックスがしたい。

そのためには行きずりの人間相手にしても意味がない。

ある程度相手バックボーンを抑えた上で、理解者としてセックスがしたい。

自分気持ちよくしてほしい。自分自分自身のまま、どこまで気持ちよくなれるのか、非常にワクワクする。

単純に異性の体が好きだから、2時間くらい前戯し続けて全身を堪能したい。

恋人でもセフレでもどちらでもいいのだと思う。

ただ恋人は既にいる。相手に不満は全く無いので、そうなるとセフレがほしいということになる。

相手のことを自分が縛り付けたいとか、共に暮らしていきたいみたいな欲、しいて言えば性欲が湧かない相手でも全然構わない。

ただお互いが本気でセックスできればいい。

セックスがしたい。

2017-04-16

anond:20170416200654

プリキュアは話が進んでいくと徐々に敵のバックボーンが描かれる構成になっているものが多いはず

2017-04-08

上坂すみれかいう大器

abemaで上坂すみれライブを見た

歌は並だしダンスもぎこちない

だがしばらく見てると楽曲の幅広さに騙されてかなんだかその拙さの残るパフォーマンス上坂すみれの味だと感じてくる



歌が上手くて踊れる声優なら沢山居るかもしれないが、これだけ尖った曲を与えられて嘘くさくならないのは上坂すみれぐらいだろう

サブカル糞女として確立してきたセルフプロデュース能力の高さ、そのバックボーンたる知性と傾倒してきた趣味

大人がよってたかっても、規模の大きい演出になってもぶれずに立っていると安心できるほどの個性

日陰者が処理し切れていないマイナー感をラジオ音楽活動パフォーマンスとして昇華しているのを見ると、許しを与えられてる気すらする

オタクにとっての巫女シスターなのかもしれない


ライブ番組は覗き見するつもりだったが結局全部見てしまった

素直に射精する気持ちも今では分かる気がする

2017-03-12

プログラマエンジニアかどうかよりも、

海底ケーブルとかバックボーン回線とかLTE網とか光回線とか関係なくて

クラウド上のlinuxサーバしか作業しない奴をインフラエンジニアと呼ぶことに対して

異議を唱えたい。

2017-03-04

男が萌えコンテンツとかアイドルとかに耽溺するのは男の強さか弱さか

萌えコンテンツとかアイドルコンテンツとかエロコンテンツとかにしても

そういうのが大好きな男が棟梁跋扈してる昨今でありまして、

まあその手のコンテンツが公に滲み出たりしてて、まあ、フェミとかの方々からその度批判を浴びることもあるじゃあないですか。

(全てがそうとは言わんけど)オタクコンテンツには、まあ性的に媚びたりだとか、処女性があったりだとかで、

まあ旧来的な男尊女卑価値観内面化されてることが度々あり、それが批判の的となるわけなんですよね。

要するにそこら辺の女性性的消費する辺りが「男の強さ」の発露である、と。

でもね、その一方でね、昨今はもはやオタク男は何かしら縋るような形で、萌えコンテンツアイドルにはまらざるを得ない、ということもあると思うんですよね。

萌えアニメを見ながら泣くような。

これは、男女平等とか言われつつも相も変わらず「男は女を養って一人前」「男らしくない男は情けない」

学校にしても仕事にしても家庭にしても、相も変わらずコミュニケーション労働によるマチズモ蔓延しまくっています

そのような何ともやるせないどうしようもない気持ちによって縋らざるを得ない所は絶対にあるのです。

…そういう「男の弱さ」の発露の面もあるんじゃないか?と思うんですよね。


いや、別に萌えコンテンツアイドル批判するのは不当だ!とか言う気はないですよ。

ただ、そういうもののにハマることに関して「男の強さ」でまとめることは些か乱暴ではないか、と思うのですよね。

何かしら「男の弱さ」からそういうものにハマることを考えなくてはならんのでしょうか?

これは男尊女卑的だからそういう趣味を持つのは止めろ!で済む話なのでしょうか?

そういうものにハマるバックボーン考慮しない限り、解決せねばならん問題解決できんと、私は思うわけです。

私は男が萌えコンテンツアイドルにハマる感情は男の強さと男の弱さが混ざりに混ざりまくった何とも言えないモチベーションから来るものだ…と思う。

2017-02-27

ADHD管理職をやっている者なんだが

週末の借金玉氏(id:syakkin_dama)のエントリやそれを受けて書かれたわかり手氏(id:ganbarezinrui)のエントリhttp://anond.hatelabo.jp/20170227005158 あたりのブコメとか読んでいて、随分と世知辛いねえ、と思ったのだけれど、良い場所が無いので増田にこれを書いている。たぶん超長い。

俺はタイトルに書いてあるようにADHD(診断済み)だ。典型的な注意欠陥・多動性が認められ、一方でASDの症状はゼロという純正ADHDマンである。なので先のお二方のエントリは全力で泣きながら、共感しすぎてヘドバン状態で読んだ。でもわからない人には何が「なので」なのか本気でわからないんだと思うし、それで正常なんだろうということも理解している。

んで、一般的IT関連の企業管理職をやっている。それなりに多様な部下もいる。業界的にブラック香りがするWeb開発関連の仕事だけれど、自慢じゃないがだいたいニコニコ定時上がり、サブロク遵守、月間平均時間外は毎月20時間以内に抑えることに成功しているスーパーホワイトである。一点ウソついた。これは自慢である

俺はこういう属性人間なので、自分自身のことを照らし合わせて借金玉氏の主張は痛いほどわかるし、このような性質の人がいることを十分に評価理解した上で全体的な労働条件改善に努めたいと日々考えている。残業含め労働時間は減らしていきたいとも思うし、人の個性多様性への対応労働条件改善は両立し得ると信じているので、ADHDの人のぼやきイコール残業問題に結びつけて批判するのはあまりに極論に過ぎるというか、違和感を感じてしまう。皆がそれぞれのフレンズのすごいところを理解し合えるやさしい世界になれば良いのに。

そもそも、俺なんかは借金玉氏の記事を読んで「お前は俺か状態になる性質であるものの、何とか自分を飼いならして社会サバイブできている時点で生物として人より劣っているとは思っていないし、仕事も(やり方やプロセスにクセはあるのかもしれないが)たぶん人並みにはできる。つまり、おそらく自分弱者ではないし、どちらかと言うと強者の側に所属していると認識している。id:p_shirokuma先生的に言えば「よく発達した発達障害」ということになるのだろう。もっとADHDと言っても程度の違いがあるのかもしれないし、ただ単に俺は運が良かっただけなのかもしれない。普通の人だって大小あれど皆それぞれモチベーションのムラとかはあるわけで、ブコメに付いた「ADHDマン無能」、「世の中は正常と異常の二者択一」、「席を空けて退場するべし」みたいな言説を見るとヤバさしか感じないし日本大丈夫か?と思う。こういう「性質」の人が少なからずいることを正しく理解した上で適材適所人材活用を目指すべきだし、だいたいからして発達「障害」という言葉自体が良くないんじゃなかろうかと思わざるを得ない。

バックボーンなど

自分語り目的ではないのであくまモデルケースとして。ちなみに年は先の方々よりたぶんちょい上くらい。

端的に言って俺は相当に運が良く、理解者のおかげで生きていられる。上司は何度も変わっているが、往々にしておもしろ重視の管理者とは相性が良く、労働集約型のマネジメントをするタイプ管理者とは相性が悪かった。

で、自分自身がこういう人間なので、定時内にピークタイムを持ってくることができない問題についてはフレキシブル対応したいと考えている。

今の会社労働条件について

今後ありたい姿を考える前提として、俺の職場は現状こんなふうになっている。

基本は定時勤務だが、企画関連などの職務については裁量労働制存在している。とは言え、裁量労働会社側の論理で不当労働の温床になりがちなので、ホワイト企業的には定時勤務できちんとタイムマネジメントして、時間外が出たら残業代はきちんと払うよ、という当たり前の考え方を推進している。

ただし、職種的に均等な業務が苦手な人もいるので、カミングアウトしている人については個別対応もあり得る。当然ながら他のメンバーから「なんであい日中フリーズしてんの」みたいな白い目で見られると職場雰囲気が悪くなるし、本人の健康管理問題もあるので十分な配慮と周囲の理解必要

業務マネジメントについて

先述の記事ブコメにもあったけど、多種多様人材活用して成果を最大化するのはマネジメント責任だ。「9時17時で時計刻みに動けない奴は居ね」っていうのもマネジメント手法ひとつかも知らんが、少なくとも俺んとこはそういうふうにはしたくないと強く願う、つーか俺自身が生き残れない。んで、職場スロースターターにはこんなふうに対応している。

自分担当にもちょっと該当しそうなメンバーがいるのでこんな感じでやってるけど、今のところまあまあうまく回っている。むしろ一番の問題自分なわけなんだが、時間外付かないマネージャーなんで帰れないときがあっても勘弁してつかあさい。「マネージャーがいると帰りづらい……」ってことなら考えるけどウチのメンバーは俺がいても定時で容赦なく上がるので今んとこたぶん大丈夫。まあ、「あの無能上司、昼間フリーズしてて何もしてない……」と言われるとダメなやつなので、そうならないように自分自身努力しなきゃならないけど、ある意味俺にとっての最大の生存戦略が「自分自身管理者になる」だったかもしれないな。※もちろん、帰れる時は率先して帰ってるよ。

書いて読み返してみると、自分にとってはすごく一般的普通のことしか書いてない気がするんだけど、先のホッテントリを見てて世間一般的普通なのかどうかちょっと自信が無くなった。

よくスロースターターに対して「仕事定型化するべし」「ルーチンで行動するべし」なんてアドバイスをするライフハックを見かけるんだが、本当の本気で大真面目にそれが体質的にできない人ってのがいるのよ。そして、そういう人がみんな無能かっていうと決してそんなことは無くて、そういう人が画期的アイデアを出してきたり、ブレイクスルーを行うような機会ってのは実際に、ある。業務の種類や内容によっても正解は異なる。

繰り返すけど、出力にムラがあるなんてのは程度問題であって誰かしらあると思うんだよ。もちろん、定常定時に常に安定して均等なパフォーマンスを出せる人を尊敬するし、評価も高くなることに疑いは無い。でも「無能滅ぶべし」「健常者だけ揃えれば万事解決」みたいなことを言ってる人たち、本気か?はてなでそこそこホッテントリ取ってるブロガーでも「生産性の低さを一生懸命努力カバーするのは結構だが、出来れば職場の外でやって頂きたい。」なんてツイートしてたりする人がいて、なんつーかこう地獄しかない。

そりゃあ、安定マンのみでチームを構成できればラッキーかもしれんけど、世の中そううまくはいかないよ。どこも人材不足だ、いろんな人がいて、いろんな個性と悩みがあって、いろんな仕組みがあってその中で一番いいパフォーマンスと一番いい労働条件の両立を目指しましょうね、がマトモな議論なんじゃないのか。残業については言っていることはたぶん普通の人と同じだ。ただ、理解を深めて個人別最適な対応ができるようにしたいですね、長期的視点で皆にチャンスがあるようにしたいねと言っている。

何もポリコレ棒を持ち出してくるまでもなく、何も皆が必ず同じ時間評価軸で同じ定型定性で判断されるような職場ハッピーなわけではないし、単純に、多様性を認めない職場で働くのは俺は嫌だし、多様性を認めるための努力は惜しみたくないと考えている。けものは居てものものはいないんだぜ。

そんな感じ。

2017-02-19

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今回は少年ジャンプ+

ファイアパンチ 40話

これだけセリフがあるのに、話はあんまり動いていないなあ。

トガタのバックボーンに関しては、情報からすると色々な解釈できそうだ。

元は男だったけど何らかの理由女性の体になった、或いは文字通り脳みそだけ女性の体に移されたのか(ただトガタは再生持ちだし、そんなことが可能かは微妙だけれども)。

人格だとか、魂だとかを入れ替える祝福とかあったりするんだろうか。

それとも長く生きていく過程記憶のいくつかを忘却した結果、人格再構成されたのか。

いずれにしろ明らかなのは、本作の一貫したテーマとして「演じる」という側面があるってことか。

メインの登場人物の何人かは、客観性だとか自身理想体現させようと「自分」を演じている(それが実際の所はどうであれ)。

場合によっては演じている本人ですらそれに飲み込まれて、自分が演じているのか何が本心なのか自覚がなくなってきている節があること。

このせいで主人公含めて登場人物たちのセリフは信頼しにくくなっていて、まあ叙述トリックというやつなのかな。

青のフラッグ 3話

今回もさらっと三田イケメン行動を描写して、そりゃ惚れるわなと思わせつつ。

一ノ瀬の性格とか趣味のこととか覚えていたりと。

というか覚えていすぎな上、妙に褒める。

三田にとって、一ノ瀬ってのはかなり特別存在なのだろうかね。

感心したのは、一ノ瀬の行動を伊達が諌めている場面。

一ノ瀬とは別ベクトルから気にかけていることから伊達と空勢の関係性が読み取れる。

興味深いのは、一ノ瀬の言動が軽薄だっていう側面を提示したことだよね。

伊達の指摘を証明するかのように、よりによって三田勘違い発言を、三田が好きな空勢にしてしまうっていう。

そのヒキに、思わず「あちゃあ」と言ってしまいそうになる。

2017-02-12

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今回は裏サンデー

LiLy 20

後半の漆原と心葉のやり取りがディスコミニケーションのお手本みたいで、不覚にも笑った。

円滑なコミニケーションにおいて重要なのは多義渡りやす言葉解釈当事者たちで同じにしたり、軌道修正を細かにすること。

やり取りをする人たちで個人事情だとか価値観だとか、前提の共有が成されている必要があるんだけれども、それをすっ飛ばすとグダグダになりやすかったり不和を生じやすい。

大雑把に言えば、伝える努力理解する努力の両立が大事なんだよね(もちろん当事者たちがコミニケーションを求めていなければ話にならないけれども)。

漆原と心葉は互いのバックボーンを知らない上、その状態で話を進めたもんだから、ああなるのは必然だった。

モデルの件で心象が悪くなっているから、解釈軌道修正をする余裕が心葉にはなくなっているし、漆原は言葉足らずなせいもあって逆なでするような発言を繰り返すし。

いろはと僕と 12

ラブコメっぽい感じは出しつつ、妙な警戒心を抱く描写がちょいちょい入るのは、あくまでスカしだってスタンスで読んでいいのだろうか。

穿った見方をするなら、ラブコメ差別化を図った結果よく分かんないことになっているのかと邪推してしまう。

そのあたりの方向性が定まっていないせいなのか、テーマ構成は一貫しているのに、表現だとか演出何だかチグハグさを感じる。

DOG END 第22話

前回も思ったけれども、正味キャラ付けとしては安易だよなあ。

エセ関西弁しかネットスラングよりだからね。

当然、意図してさせているってのは分かるんだけれども、そのキャラがなぜそういう喋り方かっていう説明がないから軽薄だと感じてしまう。

例えば、吹き替えとかで日本地方の訛りで喋っている登場人物がいたら、その役者登場人物の元の喋りが訛っているが故の意訳とか、そういう妥当性はともかくにしても何らかの理屈が欲しい。

後に説明されるんだろうかね。日本語学んだ媒体の偏りがだとか。

2017-01-14

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今回はモアイから、第33イブニング新人賞感想

—棘— ジィー(第33イブニング新人賞 奨励賞

構成がやや難儀だな。

要人物の語られるバックボーンや、ロマンスもろもろが中途半端、或いは余計に感じるというか。

なぜこーなったかってことは理解できるのに、それに感情移入できない。

「どーいうテーマ物語か」っていう観点評価しにくいし、仮に評価できるとしてもそのテーマによって紡がれるもの希薄なのだ

復讐少女(第33イブニング新人賞 奨励賞

良くも悪くも、非常に圧迫感を覚えた。

隠し事をしている男と、復讐心に駆られて危うさを漂わせる少女との奇妙な交流は、どういう展開になるか最後まで読めない緊張感があり、実際ラストまでそれは変わらない。

けど絵が拙いのは一目瞭然で、ドアップな構図やフキダシ、文字もでかくて圧迫感を覚えた。

ある意味プロットと噛み合っているとも言えるが、それでもクドさを覚える。

粘液少女(第33イブニング新人賞 準大賞)

ワンアイデアの設定と、それに合わせた主役のキャラクターによって可笑しさはあるものの、ほぼ静的なプロットは盛り上がりに欠けるのは否めない。

結局のところテーマ主体先生性的嗜好で、それで何か大きなドラマが紡がれているわけでもないからね。

絵は似たり寄ったりな構図が気になるが、粘液の質感はこの作品テーマ関係していることもあって気合入れてるね。

1%モンスター(第33イブニング新人賞 優秀賞)

とある女の子問題と、とある教師問題が平行しつつ、二人の交流によって展開していく構成かな。

気になるのは、女の子側の問題教師の励ましによって大きく解決に向かうのに対し、教師側の問題女の子が大したカンフル剤になっていないところだ。

あと、所々「ん? どういうこと?」というセリフと場面がいくつかあって、描き方の問題もあるのかもしれないが、自分コンテクスト理解できていないことに不安になった。

プロット理解できているのに、恐らく私はこの作品を肝心なところで掴みきれていない。

首(第33イブニング新人賞 優秀賞)

テーマと、構成がきっちりしてるのは好みだなあ。

奇抜なワンアイデアを基盤に物語を展開させるってのは、モアイで読める受賞作品では定番なんだよね。

ただ、それをちゃんと活かしてテーマもしっかりしつつ、物語ドラマティックに紡いでいるのって案外少ないから、その枠組みではかなりレベル高いんじゃなかろうか。

物言わぬ人間となった妻と、それに相対する主人公の心労が丁寧に書かれている。

ラスト近くで描写される首がない赤ん坊看護師は、主人公の順応を表現しているのか(赤ん坊も泣き声が描かれているし、看護師普通に喋っているので、実際には首があるはず)。

38ページ目に丸い線があって、これが主人公に重なっていくつか描かれている。

最初よく分からなかったけれども、多分あれは空白で透明のフキダシで、妻が何か喋っているってことなんだろう。

『1%モンスター』は測りかねているのにこーいうのは分かるあたり、私みたいなのと相性いい作風なんだろうね。

2016-12-22

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今回はモアイ

第70回ちばてつや賞の受賞作への雑感。

WARAING ROAD (第70回ちばてつや賞大賞)

舞台はもちろん、日常まで漫才の延長線上なノリは、テーマをとても意識しており一貫している。

一つ一つのネタ自体は実のところ、そこまで上手くも面白いとは思わないんだけれども、ちゃんと作りこんであるということが伝わってくる出来だと感じた。

テーマ自体が難しい題材でありながら、細かいところでコマ割やフキダシを使い分ける演出は、読者がノリを迷いにくいようする配慮にもなっていて感心した。

となりの国から (第70回ちばてつや賞佳作)

主役にセリフがほぼないこともあって、キャラクターをひたすら動かしているだけの描写が多いね

これ自体演出上悪くないとは思う。

無口な分、ストーリー上で主役の行動理由言葉説明しなくても読者に伝えるために丁寧に見せる工夫は多少あったほうがいいだろうからね。

けれども、個人的には「そんなに丁寧に描かんでも」、「たるいなあ」と思ってしまった。

それで、なお読みかえさないと分かりにくい箇所も多少あるので、演出必要なことも大事だが、構成上分かりやすいことも大事かなあ。

てっちゃんと (第70回ちばてつや賞佳作)

ちょっと不思議な設定を含ませた話と見せかけて……という構成はいい感じ。

後半に明かされる「てっちゃん」の隠された真実ってのは、それなりに意味も納得できる理屈提示されているんだけれども、それ以外が舞台装置的かつ必然性も感じないかなあ。

あと、個人的に「おっ」と思ってフックがかかるシーンがなかった。

海へ還る (第70回ちばてつや賞佳作)

ほおー、謎の生物の生態を調べ、そこからドラマを紡いでいくというのがいい。

この生物メカニズムが徐々に紐解かれ、そこから真相が読み解かれる構成が引き込まれる。

ただ、所々入る回想らしきシーンの描写は、演出の工夫は評価したいんだけれども、やや分かりにくいところがあったかなあ。

マイソン (第70回ちばてつや奨励賞

主人公四苦八苦したり、赤ん坊とのやり取りがコミカル楽しい

読後感もよろしいが、割と肝心な部分を省略したりして解決させているのが気がかりかな。

主人公赤ん坊との対話が本筋だから、はしょっても問題ないとはいえ、そこに力を入れて描きたいがために、他がやや杜撰な印象も感じた。

あと、異質な設定の赤ん坊であるにも関わらず素性が明確に明かされないままなこともあって、父と子のハートフルストーリーや、主人公芸能界による再構成物語と本筋がブレていると感じる部分もあった。

ツキミソウ (第70回ちばてつや奨励賞

キャラクター自体デザイン含めてさっぱり気味なんだけれども、背景とか細々とした箇所は丁寧に描かれていて全体的に華やか。

ストーリー自体は良くも悪くも言いたいことはない。

心情描写含めて、言葉説明しすぎなキライがあるのが気がかりかな。

夢か幻想のような状態とある人物たちの対話シーンがあるのだが、ここは言葉説明しすぎ問題特に顕著で、演出力は総じてイマイチ

あーいう場面こそ丁寧な絵で彩って演出したほうがいいと思うんだけれどもね。

先生失格! (第70回ちばてつや奨励賞

主人公自身バックボーン葛藤や、それゆえの問題解決のための言動にも説得力が出ている。

生徒が小学生というのもあるが、小難しい理屈を捏ねずに主人公なりにベストなアンサーにたどり着く過程は無理がなく読後感もよろしい。

強いて言うなら、やや人物相関や設定が読みきりとしては過多に感じたかな(このあたり主人公言動説得力を持たせたり、感情移入させる一助になっているので、一概にいらないとはいいにくいが)。

柱は戦場に建つ COLUMNA TRAIANA (第70回ちばてつや奨励賞

絵が全体的にカタいなあ、ぎこちない。

いや、身もふたもないことをいえば上手くないってことなんだけれども。

題材自体は興味深いんだけれども、作者の力量がそれについてこれていない。

Begin (第70回ちばてつや奨励賞

やや荒い絵だけれども、魅せ方を多少理解しているのかボクシングシーンでは熱量が伝わってくる。

反面、無意味な構図や演出が主に読みにくさに作用している。

ストーリーセリフ回し含めて、それっぽいことを言って煙に巻いている構成が気になるかなあ。

雑感

そこまで一つの作品に長々と感想書いているわけでもないのに、結構時間かかってしまった。

総括としてはレベル高くて、かつジャンルテーマ多種多様だったかな。

私があんまり直接的に褒めるような感想を書かないからアレだと受け取られているかもしれないけれども、ベクトルこそ違えど総合的にはどれも良かったよ。

まあ今回の中で、私が単純に好きな作品となると『先生失格!』や『海へ還る』かなあ。

大賞が上手いってことは分かるので、それに異議を唱えるつもりはないけれども。

2016-12-19

家族収入である畑を荒らす害獣を退治した子供イジメネット民

http://www.sankei.com/smp/west/news/161219/wst1612190024-s1.html

ひどいね

ネットリンチきもちいですか?

シコシコシコシコかいきもちいですか?

親の為に、家族の為に、妹、弟のために、

の子は畑を荒らす害獣駆除したんだよ。

そういうバックボーンも知らずに、批判するだけして、

安全から石投げて、

気持ちいいですか?

ほら、しこしこかいて、早く逝っちゃって下さいよ笑

2016-11-24

この世界の片隅に』の情報量をどれだけ認識できたか

で、楽しさ度数は変わると思う。

あれ原作からして説明しないことが多いのだが、アニメもかなり説明しない。

感想検索したらある漫画家?が「原作にあった妊娠シーンが無くて」とか書いてて「ファッ!?」となった。

いや、あるんだけど。ものすごい展開が早いから忘れたのかも?

原作ではゆっくり見られる分、映像だと凄い速さだからな…。

と、すると…やはりあの作品からどれだけの情報量を読み取れたかで、感想も少し変わるし、疑問点も変わりそうだ。

君の名は。とかもそんな映画だったな。説明せずにガンガン進んでいく。おばあちゃんがパパを説得してたシーンとか)

アニメシナリオ作家に多い典型的欠点である説明過多』がむしろもう少しあっても良いほど無い。

でも君の名は。もそうだが、そんなものを望んでたのかもしれない…。果たして自分は、いつも身の回りにある全ての物を理解して生きてるだろうか。

以下ネタバレ

例えばこのシーンが理解しているかで、解釈が変わるのではないか

etc.

全然書き切れてないけど、つまりこういう映画情報量半端ない。正直自分全然把握しきれていない。

説明はしてくれない。だから一度見ただけじゃすべてを捉え切れない。

すずが広島弁から呉弁になるとこなんか、まったく分からない。

ただ理解できなくても、伝わるものはしっかりとある

あのEDロールでアレが周作だと気づかない人も居るとか。

欲を言うなら円盤の方で監督オーディオコメンタリー解説説明)をつけて販売してほしいです。

※追記 わかりやすく訂正

ちなみに書いたものは全て映画だけで分かること

リンについては読者は「分からない」って言うだろうけど分からない人は原作見たくなるし

映画だけでも注意してみれば察することができるようになっている

漫画映画は違うということを原作ファン理解しないと駄目だし、映画だけ見てる人を舐めてはいけない

マウンティングをとる気もとられる気も無いが、めちゃくちゃ細かい映画だということは見た人なら分かるだろう

2016-11-10

トランプさん、日本人のモタモタぶりが大嫌いだろうな

トランプ氏、韓国大統領電話会談 防衛維持を表明=聯合ニュース

http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e6%b0%8f%e3%80%81%e9%9f%93%e5%9b%bd%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e3%81%a8%e9%9b%bb%e8%a9%b1%e4%bc%9a%e8%ab%87-%e9%98%b2%e8%a1%9b%e7%b6%ad%e6%8c%81%e3%82%92%e8%a1%a8%e6%98%8e%ef%bc%9d%e8%81%af%e5%90%88%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9/ar-AAk6TdJ

商人取引が好きな彼は、何かと「持ち帰って検討します」「まずみんなの合意を得ないと」「私は責任者でないのでわかりません」だの、コソコソと何が言いたいのかわからないような日本外交官・大臣には虫唾が走ることだろう。彼に素直に従えば(内容は別として、ふるまいや手続き的に)、彼は割と気の良いおじさんに見えるのだが。いわゆるイラチ気味かな?

韓国の人は、その点良くも悪くも瞬発力がよくて単刀直入で単純(失礼)っぽいから、さっさととりつけたのだろうか。

トランプ氏の性格だんだん共和党バックボーンに抑えられるとは思うけど、逆にバックボーンから悪知恵もつけられるってこと。

なので、米韓同盟はある程度現状維持、けど日本からは搾り取るだけ取ろうとしてくるかもね。

今回の大統領選を契機に、日本人はあらゆる他人任せの意識を捨てて変わらなくちゃだな。

2016-10-30

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今回は少年ジャンプ+

ファイアパンチ 26話

ルナ(?)の過去は大して言うことはないなあ。

面白みはないけれども、まあそのあたりが妥当だよねって感じ。

なにせこれまでのルナバックボーン心理描写も薄いから、あまり気持ちが入らない。

あと、信者らしきやつが銃弾バットで打ち返すシーン、中々楽しいと思うんだけれども、派手に描いてなくて勿体無いなあと思ってしまう。

悪魔のメムメムちゃん 8話

自分ことなのに、楽なほう楽なほうへと行こうとする低い志。

で、それを考慮して気遣った行為をすると、存分に甘えるか無下にする。

まあ、ある意味悪魔らしいといえばらしいよね。

いいキャラしている。

実物は無理なんで、本から耐性を得ようとするときの絵面の不味さよ。

幽☆遊☆白書」でとあるキャラが「無修正ポルノをつきつける時を想像する様な下卑た快感さ」というセリフを思い出す。

いや、無修正ポルノでもなければ、突きつける相手悪魔なんだけれどもね……。

それにしても、どてらのイモ臭いデザインキラキラした子が着るのは、音楽意図的に入れられた不協和音の如く効果を発揮するなあ。

i・ショウジョ+ Ver51.02

今回のアプリシンプルかつ強力な効果というわけでもない、かつ制限つきであるが故に、使用者人格物語が色濃く反映されてていいね

まあ、展開は予想通りではあるんだが、最終的な落とし所をどうするかだな。

これまでのエピソードから考えてバットエンドにはならないとしても、じゃあならないようにしつつ、話としてそれなりにどう締めるか。

今回は露悪的な作風から最後スッキリさせてくれないとこれまでこの漫画を読み続けていた「i・ショウジョ+」の読者はヒいてしま可能性があるからね。 

フードファイターベル 47話

次回に引っ張っておいて、感慨もなくあっさりバラすという。

いや、正体は丸分かりだったから、こうするのが妥当だとは思うが。

まあ、さすが大食い界のトップだけあって、いいこと言って説得してくれる。

ギャグ漫画的にはどうなのかとは思うが、こういう部分で引き締めるのって個人的には大事だと思う(以前の[WEBコミック感想]で、とある漫画を「まるで騒ぐのをやめたら受け手が読むのをやめると思っているんじゃないかってくらい、ネタの入れ具合が過剰だ。漫画だって、息継ぎは必要なんだぜ」と書いたことがあって、ボケ面白くてもメリハリがないと個人的にはワンランク評価下げるんだよね)。

そして新たな延長戦時間制限で、多く食べられた方が勝ちだというサドンデス方式

大食いの境地ともいえる戦いって感じで燃える展開といえる。

終末のハーレム 12

今話は、別の被験者エピソードか。

他にも主人公を用意するという路線ならば、その方向性はいいと思う。

正直、現主人公は潔癖すぎるというか、あの環境下で聖人であろうと振舞うのがコンセプトにそぐわないというか、設定のせいもあり、かえって歪にうつる場面もあるしね~。

2016-10-19

ピューリタンなき国のピューリタニズム

 最近公共の場における(いわゆる)萌え絵についての議論が盛んだ。

 風潮として議論がもりあがってる背景は主に三つあると思う。


 一、日本でも一般レベルフェミニズム意識されるようなり、ああいのものが「女性に対する抑圧」である認知されるようになったため。

 二、特に twitterマイノリティの声(とそれに対するバックラッシュ)が広まりやすくなったため。

 三、もともとセクシャル画像で溢れているお国柄。


 日本特殊で、かつ問題を一番ややこしくしているのは三だ。

 欧米なんかではそもそも歴史を通じて公共の場性的イメージがあまり氾濫してこなかった。

 なぜかといえば、キリスト教性愛セクシャルものに対してとても潔癖な宗教で、そういうものを基盤に文化を作ってきた人たちはそもそも「えっちな絵を描いてそれを世間に出しちゃいけないんだ」と自制が働いていた。フリーセックス時代を経てさえそうだった。エロ文化がないではなかったが、それはあくまで秘すべきものだった。

 だからラリー・フリントというおじさんが高級誌気取ってる『プレイボーイ』につばはいてお下劣エロ雑誌を創刊したときは大変な大問題になって、「表現の自由」論争が沸き起こった。


 そこへきて日本他力本願宗教の国だからエロを抑えるのはお坊さんに任せていればいい。

 嫌悪するにしろ称揚するにしろ庶民エロに対する政治的な定見など持ってない。

 西洋エロ絵に対する嫌悪には良くも悪くも宗教的な裏打ちがある。だから保守勢力マジョリティ)を説得しやすいし、そのためにエロ擁護派はカウンターカルチャー側に位置していきた。

 日本人にはエロ絵の感情に対する何のバックボーンもない。ただ、「その人がえっちなのを嫌悪している」か「その人がえっちなのを好き」か、それだけだ。完全に感覚。だから、互いに互いを説得しにくい。嫌悪側はフェミニズム議論を援用して、擁護側は70年代的なフラット表現の自由標榜して、それぞれぶつかりあうが、そのどちらも西洋から輸入品で、結局は自分感性へのお仕着せでしかない。


 宗教は無根拠であるけれど、それ自体がなぜか強力な根拠となりうる不思議な道具だ。

 こういう方面文化は、結局ロジックよりそうした宗教的文化の気分の勝負になるんだと思う。

 キリスト教国家性的規範が強烈に強いか規制が働く。

 日本はなんとなくのアニミズム自然っていいよね=セックスって自然だよね=セックスで溢れてて何が悪い? という土壌が保存される。

 事実これまではそうなってきた。


 性的イメージがこれほど突出してしまった国は他にない。

 裏を返せば、ここに至るまで揺り戻そうとする力があまり働かなかった。

 実は文化の隆盛を決定づける大きな要因は政府と法だ。法で規制されると文化は意外にもろい。

 政教分離を謳われながら、キリスト教団体は古くから西洋国家の主要なロビイング団体であったわけで、政府としてはそういう人たちの意をくまねばいけなかった。ただしい清い方向にふらないといけなかった。

 もちろん日本にも宗教団体を背景とする政治団体やロビイ団体がいくつか存在するけど、それらはあまり庶民の性規範にあまり興味を持たない。

 日本の不幸(あるいは幸福)は、その性的放縦を増幅させるだけの表象文化レベルの高さを持ってしまったことになる。

 この世をエロ絵でうめつくす土壌と技術を兼ね備えた国は歴史上、まだ日本以外に登場していない。


 これから日本規範や法がどういう方向へ動くのかはまだわからないけれど、あと四五年は肌感覚disったり擁護したりみたいな実のない喧嘩が続くんだと思う。実のない喧嘩自体は悪いことじゃない。そうやって問題認知され、議論の場が醸成されていくのだから

2016-10-16

おっさんなのでペルソナ5ストーリーに乗り切れなかった

ペルソナ5ストーリー違和感の話。軽く重めのネタバレが入ります


ペルソナ5、終わった後「うーん」な感じが拭えなくてツイッターやらamazonレビューやらで感想探ってたら、なんとなく自分と近い世代のオッサンは割と同じような違和感を感じており、その一方で、ツイートの様子からたぶん学生くらい?と思われるユーザーに向かって徐々に絶賛度が高まっている傾向があるように感じた。


そこで何の感じ方が変わるかっていったら、やっぱり「社会悪正義の捉え方」が一つ鍵なのかなーと。


P5の主人公たちは、基本的には、アウトロー

学校を含めた大人社会への適合度が低く、何らかの形で暴力差別迫害を受けている。登場人物全員がそういうバックボーンを持ってるって時点で、3や4とは一線を画してるなーと思う。そういう設定事態はすごく好みだった。

そして、最も身近な学校の不当(と当人たちは感じている)支配構造に反発し、ゲリラ的な手段でそれをはねのける手段を得る。それが怪盗団。

怪盗団は、抑圧に対抗する手段であると同時に、彼等の居場所にもなった。彼等は、自分たちが手にした力の使い道を探す過程で、また別の被害者を探し、弾圧側を排除して仲間を増やしてゆく。


ここまではいいなって思うんです。

「闇に隠れて悪を切る」の義賊的な怪盗感が有効に働いてる。

特に祐介のエピソードコミュが好きで、彼はゲーム終盤まで割り切れない思いと向き合わされる事になり、結果、そういう人間の複雑さを受け入れる。立派な奴だなあーって素直に感心した。


でも、物語全体で見ると、徐々に違和感は拡大してて、

私たち、これでいいのかな。正しい事をしているのかな」

「悪いヤツを改心させる事が間違ってるわけがない」

的な会話が言葉を変えて何度も繰り返される。

まり、彼等はまだまだ精神的に未成熟さが残る学生なので、自分たち行為が「原則として誰にも咎めようがないものである事に、自分で耐えきれてない。

そこにどう落とし前をつけるのかなーってずっと思ってたんですが、つかなかったんですよ。

途中からターゲット自分たちと直接関わりのない著名な組織及び個人に変わり、そこから物語の掛け違いが発生してるように感じる。


そもそも、P5の主人公たちが持っている力って

個人精神世界に入り込んで人格を直接攻撃し、歪んだ欲望消滅させ、改心させる」って、率直に言って「社会的リスクを伴わない洗脳」ですよ。

暴力of暴力です。

自分たち被害者である間は正当防衛になるけど、直接関係のない相手だと話が違ってくるように思うんだよね。


劇中における「善悪」の基準もゆるい。

P5は、人の良き悪しきをテーマの中心に添えながら、その結論を完全に持て余してると思う。

最初は「自分たち被害を覆すために」やっていた行為が、最後の方では「悪人だと思うからこらしめてやりたい。」が先に来てて、そのためにパレスを探す…みたいに、完全に手段目的が逆転してる。

『怪盗をしたいか悪人を探す』って、ノルマ目的犯人でっち上げ警察みたいなもんじゃいか。見ようによっては、劇中の誰よりも怪盗団が一番の『悪意なき悪人』ですよ。

そしてp5の主人公たちには、その客観性に耐えうる精神的強度がない。

それを物語的にうまく隠そうとした結果、終盤に行くにしたがって、ターゲットたちをどんどん単純なテンプレ悪人化させるしかなかったんじゃないかって思う。

鴨志田とか斑目って大人としてのずるさ、邪悪さの深みみたいなのがあった悪役だと思うんだけど、なんかシドウってそのへん随分単純だったよね。演説直後のシーンで、衆人の前で普通に「クソガキ」とか言い放っちゃうし。


シドウをカモシダやマダラメと同じくらい人間味があるキャラにしちゃうと、主人公たちの正当性を立てるのが難しくなるから」っていう逃げにも見えちゃう

正義」「世直し」ってワードが後半に行くに従って増えてるように感じるのも、シナリオの都合で主人公たちを正当化するために無理やり連呼してるのかな、とか勘ぐったりして。


主人公たちが迷わなかったとは思わないけど、終盤やっぱり、どこか「悪いやつは倒していいんだ」っていう単純化にぐっと話が移動してた感は拭えない。

それをペルソナ世界正当化ちゃうのか、っていう。

善悪あくま相対的もの」という、女神転生シリーズが元々持っていたセオリーを真っ向から否定してないかなと。


シドウを倒した後の展開がまたキツイ

シドウが真なる悪人であったのか、彼を改心させる事が本当に正しい事だったのか。

それを判断するのは「主人公たち以外のみんな」であるべきなんだけど、p5はそれすら放棄したんですね。

聖杯という「集合的無意識」に人格を持たせ、それを全ての元凶とした。

これ、逃げだと思いますよ…


シドウを倒した、でもシドウの支持率が下がらない。

なぜならそれは『事なかれ主義が具現化した悪神のたくらみだから』」

って…


そんなん「衆愚は正しい判断を下せない」っていうのを、遠回しにdisってるだけやん!

怪盗団支持率100%とかも、まあコミュレベルの高いゲストキャラが心から怪盗団支持を主張するのは分かるんだけど、それ以外の大多数からしたら「噂程度に存在していた怪盗団がなんかこのピンチ解決させてくれるらしい」ってだけだし、勝ち馬に乗る勢いだけの演出で、あれを「怪盗団が支持されている」ことの演出としてはとても受け取れない。


いや~ちゃんとシドウを改心させた事実としっかり向き合うべきでしょ?

悪人内面がどうあれ、結果として行われているのが「強い国を作るための改革」なんだったら、その手立てを失った事のフォローをちゃんとシナリオでして欲しいわけよ。

それとも「心が汚い人間がする事は絶対に間違ってる」みたいな話なの?

「心が清い人間がやったことな洗脳は正しい」って話なの?

それこそ暴力的差別でしょうよ!!!!!

(一応、主人公シドウは因縁があるんだけど、でも物語的には明らかにまず『シドウ倒す』が先にあって、『ついでに主人公の仇だった』って流れになってると感じる。完全に主人公私怨として戦って、結果それが世直しになる、って方がまだ納得できたかな…)


自分はp3やp4やったときもそこそこオッサンだったのが、3と4は5に感じた違和感ほとんどなかった。3と4の主人公たちははっきりと自分または親しい仲間のために戦ってたから。

それが「社会」「正義」が絡んできた時、そこまでの強度をペルソナ世界観は持ってなかったんじゃないのかなと、そういう事を思ったわけです。


とかなんとか書いたんだけど

ゲームとしてはしっかり面白くて、最後まで楽しんだし、80時間かけてゲーム部分は楽しませてもらったなーって思ってる。

ペルソナって開発者側も「ジュブナイル」って言ってるように、10代または20代に響けばそれで成功してる世界観なんだと思うし、ターゲット層がなんかしら考えさせられたり、勇気をもらったりしたらそれで充分成功なんだと思うし。

おっさんなりに、3と4やって感動した感じを5にもうっすら求めてたら、5はそういう作品ではなかった、自分が筋近いの期待してた、と、そういう話です。

2016-10-05

君の名は。理解できない人は童貞臭い

煽ったタイトルつけたけど、なんとなくそんな感じになって行きそうな気がする。

どうも、新海誠作品が詩的とかなんで女性気持ちがこんなにわかるのみたいな評価が増えてきた。

新海誠自身文学部出身バックボーン和歌とかあるし、権威歴史もある。昔の和歌恋愛系多いし。

まぁ、オタク視野が狭すぎただけなのかもしれない。

極端な恋愛美化ってよく考えたら日本お家芸よな。

2016-10-02

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今回は少年ジャンプ+

ファイアパンチ 22話

一撃のパンチアグニ住宅側に吹っ飛ばされて大炎上し、あっという間に阿鼻叫喚地獄に。

これがファイアパンチという奴か……。

まあ、そのパンチアグニではなくて、敵側のパンチによってもたらされるってのが笑えるが。

その光景を眺める時の表情が呆然といった具合で、かえってリアリティがあるかもしれないな。

ユダの諦めは、現状に元々ウンザリしていたからってのもあるのだろうけれども、大氷河事実と、今回の積み木を土台から跡形もなく壊されたような結果がきっかけってことなんだろうかね。

タバコを捨てる描写最初ピンとこなかったが、そういえば少し前の話で再生能力を持った祝福者の吐くタバコの煙を、周りがありたがるみたいな描写があった気がする。

要は今回のあの描写は、タバコを捨てるイコール特別な祝福者として崇められたことへの脱却という解釈でいいのかな。

正直あの部分って、そんな強調して描かれた場面じゃなかったから、ここでタバコを捨てる描写入れられてピンと来るほど印象に残っている読者ってどれだけいるのかなあ。

それとも、コミックスとかで一気に読む場合は、また印象変わってくるのだろうか。

僕のヒーローアカデミア すまっしゅ!! No.46!!

黒霧……。

知的キャラって、こういう作風だとまず割を食うよね。

罰ゲームを食らいまくった状態の黒霧の姿には、不覚にもツボってしまったが。

私はこういうのはツボじゃなかった筈なんだけれども、どこの琴線にふれたんだろう。

ハッピーバースデー2016年8月ブロンズルーキー

ふぅむ、ストーリー構成面白いね。

それと相まって読後感自体も悪くない。

逆に言えば、それ位しか特筆して褒めるところが見つからないってくらい、特徴がない。

i・ショウジョ+ Ver48.03

な、なんといえばいいんだろう、今回のエピソード

メインキャラのアクが強かったのもあるんだけれども、展開といいアンサーといい、理屈といい、紡がれるものが私の中にスッと入ってこない。

すごく歪に感じた。

オニマダラ 3話

1話と2話でバックボーンが語られたキャラが、早速バトルロワイヤルして、片方が感慨もなく死ぬというのは、作風であったりこの漫画方向性を読者に伝える上では機能しているとはいえる。

ただ、まあそれが読者の何割が求めている展開かっていうと疑問符がつくが。

登場するキャラ愛着が湧くかっていうのは購読していく上でのモチベの一つになりやすいから、今後も愛着が湧く前にこういう展開で物語から退場するようなら、気持ちの持っていきように苦労しそうだ。

2016-09-16

でも京都人も悪いんですよ

東京出身某氏炎上しているが、果たして東京目線』だけが悪いのだろうか。

擁護したいわけではないが、彼女があのように言い切るにあたって京都人に非は無かったのか?というと

しかするとあったんじゃないかな? いや多分あったんだろうな、と思う。

京都人は紛れも無く傲慢である

もちろん彼女のように口に出すことはあまりいかもしれないが、ふか~~~~いところで日本人全体を馬鹿にしているのが奴らだ。

奴らにとって京都以外のモノは取るに足らない、辺境から来た、未開なサムシングであり、隙あらばマウントを取ろうとする。

ほとんどの『日本人』が心の何処かで憧れている帝都東京であろうがその対象に含まれているのは言うまでもない。

「え?だって所詮関東でしょ?」といった具合に。

地方出身、あるいは地方在住の方があの記事の『東京目線』に怒り、京都は『こちら側目線』の代表である認識しているなら、

それは大きな勘違いと言わざるを得ない。

彼らの目線は『東京目線』と大して変わりない、どころかもっと酷いものであると記しておく必要がある。

そもそも純粋京都人京都のことを『地方都市』などとは1ミクロンも考えていない(この事実に気付くのに私は7年掛かりました)。

東京権威はどこでも通じる(京都を除けば概ね正しいが)と信じ『地方都市』へやってきたのに、奴らはそれを評価しないどころか

逆にただの一地方お上りさん扱いで上から目線が透けて見える。こちらにもプライドがあるのにそれを鼻で笑いやがって。

私のバックボーンにはこれだけのものがあるというのに。我が東京と較べて大してメディアも人も集まらないくせに。

なんたる傲慢さであろうか、京都人というのは――。

というようなことがあってもおかしくないのが京都であり、仮に彼女があの傲慢さにあてられていたとしたら、私は同情を禁じ得ない。

あいった、後ろ足で砂をかけるような言葉が出てくるのも心情としては理解できる。

とは言え、もしそのような状況であったとしても言葉は選ぶべきであろう。

上京都のお隣からお伝えしました。

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