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2024-10-26

(続き)週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ25選(改訂版)

anond:20241026155116の続き

14.SLAM DUNK 作:井上雄彦 1990年42号 - 1996年27号

ハイキュー最終回を迎えた際、Twitter感想を漁っていたら、「なんでバレーしてるだけなのにこんなに泣けるんだろう」というファン投稿が目に入った。自分ハイキューで泣けるほどの感受性はとうに持ち合わせてなかったが、そこから数えて24年前にほとんど同じ気持ちを味わっていた。

井上雄彦作品通底するのは徹底したリアリズムである。彼が本作で行ったのは、本気でバスケットボールに挑む人間思考感情をつまびらかにするだけで面白くなるということの証明と、人気が出なかった時のため不良路線でも行けるような作風を選んだことだけである(当時バスケットボールマイナースポーツであったことに留意したい)。この結果、フンフンディフェンスを除くあらゆる要素が後世のスポーツマンガにリアリティ基準点をもたらすこととなった。

桜木花道バスケットマンに変貌するたった4ヶ月の物語は、命のやりとりや世界が終わることよりも一本のシュートの成否の方が遥かに切実で重要問題になりうることを、今なお我々に伝えている。

15.るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 作:和月伸宏 1994年19号 - (ジャンプSQで連載中)

講談社1970年代末期には後発のジャンプマン業界盟主地位を明け渡しているわけだが、それを奪い返す最大のチャンスが90年代後半に訪れた。DB幽白スラダンといった作品が終了した暗黒期のジャンプを、金田一はじめの一歩GTOを擁するマガジン苛烈に追い上げ、ついには発行部数で逆転したのである

その中で強引に看板作品祭り上げられ、ジャンプ屋台骨を支えることになったのが本作だ。後に和月伸宏は「次につなげたい」という気持ちで描いていたと語っている。明治という激動の時代の中で不殺剣士・剣心が刀を交える相手は、旧時代に未練を持つ者や、新しい時代の荒波に飲み込まれた者たちであった。黄金期と暗黒期の狭間で奮闘した本作のありようは、皮肉にもそこに重なって映る。

ワンピナルトが出てくるまでを空白期間にせず、少年マンガ誌の代表というジャンプアイデンティティを守りぬいたのは同時代の誰も比肩できない功績だ(幕張封神演義BOYSにこの役割代替できたか考えてみてほしい)。現代ジャンプ読者はもっともっと本作に感謝すべきだと、佐藤健超人的なワイヤーアクションを眺めながら思うのである

16.セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 作:うすた京介 1995年52号 - 1997年40号

連載終盤、もはや燃え尽きる寸前だったといううすた京介は後年、「マサルさんシュールではなく、ベタシュールに見せていただけ」と語っている。自分を含め、多くの読者は同意しかねるだろう。彼が未来永劫に参照点となりうる新たなベタを作り上げたことに疑いの余地はないからだ。

本作はギャグマンガでやってもいいことの範囲を大幅に拡大した。キャラクターの行動原理なんてなくていい。話の展開は唐突でいい。絵柄は毎ページ変わっていいし上手くなくていい。読者が知らなさそうなパロディだって入れてよいのである現代観点では至極当然と思える要素を2年弱、全7巻に惜しげもなく詰め込んだ。

彼の次回作(ピューと吹く!ジャガー)ですらも、ついにその革新性を更新することはなかった。90年代にうすたに憧れ新人賞に応募した有象無象ワナビー達も誰一人として出来なかったことを考えれば少しは気が休まるだろうけども。

17.遊☆戯☆王 作:高橋和希 1996年42号 - 2004年15号

闇の人格を持つ主人公によるダークヒーローものというコンセプトで始まった本作は、ほどなくしてマジック&ウィザーズという架空TCGを中心にした物語に変化した。この変化が、数十枚の紙束を並べる行為を、玩具ゲーム業界において最も存在感のあるエキサイティングな遊びに位置付けることになる。

コナミでは社内の遊戯王関連の部署をしばしば「造幣局」と呼ぶそうだが、紙を刷って売上1兆円に到達するコンテンツなど他に存在しないことの証左である。こうした状況に、高橋和希の優れたキャラクターデザイン、ストーリー構成が大きく貢献したのは言うまでもない。ゲーム友情を育むツールになりうると示し、メディアミックスの力を世に知らしめた功績は間違いなく彼のものだ。

18.ONE PIECE 作:尾田栄一郎 1997年34号 - 連載中

世界で最も多く発行された単一作者によるマン作品について何か語るべきことがあるだろうか?まだ言及すべき余白が。本作のように自然カテゴライズを避ける作品というのは極めて少ない。友情、夢、自由、強さという最もありふれたテーマに挑み、ついにそのすべてを超然と飲み込み描き切ろうとする本作を何らかの箱に入れて理解するのは難しい試みに思える。

毎週月曜日ワンピを読んで喧々諤々と考察できる世界に我々は慣れ切ってしまった。30年間マン業界の頂点に君臨する男がいるという現実に。一定年代以上の人間にとって、本作の終わりがジャンプという雑誌終焉に見える人がいても無理のないことだ(今ワンピの次に長寿連載しているのはハンタを除けば2019年連載開始の夜桜さんである!)。ルフィ尾田栄一郎という二人の男の、幼少期から練り上げた夢の果てを世界中が見届けようとしているのだ。我々がこうした光景にふたたび立ち会えるかは疑わしい。

19.HUNTER×HUNTER 作:冨樫義博 1998年14号 - 不定掲載

幽白は極めて質の高い作品でありながら、冨樫義博が抱える巨大なアイデアの数々を収めきれた作品ではなかった。それでも仙水編と、その後に異例の月一で掲載されたレベルE前人未踏領域に踏み込んだ彼は、自身4作品目の連載においても既視感のある展開とご都合主義執拗なまでに避け続けた。彼の描くキャラクター達は自身が取れる最善の選択を積み上げた末に、我々が期待する最善以上のドラマを生み出す。幾度もの休載を挟みながら。

「今週の『HUNTER×HUNTER』は休載いたします」の表記(今はこれすらなくなったが)を昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらぬ平常心で見られるようになってもなお、自分に限ってはこんな感じであった───「HUNTER×HUNTER最終回を読める可能性があるというだけで、どんなクソみたいな人生でも生きる理由が生じる」

いまや冨樫は少しずつ体調を取り戻し、我々は一時期とは比べ物にならないほどコンスタントに彼の創り出す世界に触れることができる。何百何千もの作品ジャンプにおいて連載され、本作に近い作品、それ以上のものを期待し続けてきたが、その度に彼の偉大さを突き付けられるだけなのだろう。

20.テニスの王子様 作:許斐剛 1999年32号 - (ジャンプSQで連載中)

前例のないテニスマンガでの成功女性読者の流入クール生意気で強い主人公像、菊丸が分身して以降のテニヌ...といった誌面上で読み取れる新規性だけでは、本作のもたらした文化のごくごく一部しか語りえない。

1000曲近いキャラソン、出役としての役割を求められる声優たち、2.5次元文化の源流かつ若手俳優登竜門としてのテニミュ...現代における狭義のオタク文化の根を辿れば、必ずテニプリが残した功績にぶち当たる。「推し」という文化が、人間を描くあらゆるコンテンツ侵食して久しいが、許斐剛が生み出した世界は、ジャンプで築き上げられたあらゆるファンダムの中でもっとも複雑で永続的な強度を保ち続ける、史上最も「推す」に値する文化であり続けている。

21.NARUTO 作:岸本斉史 1999年43号 - 2014年50号

すみませんほんとに書くことが思い浮かびませんでしたでも世界的にマン文化を広めた功績は鳥山に並ぶと思ってますマジで

22.BLEACH 作:久保帯人 2001年36・37号 - 2016年38号

まりに多くの言及がこの作品になされ、そのどれもが口をそろえて言う。「描き分けが上手い...絵の引き算が上手い...ルビ振りのセンス...久保帯人中二病...ストーリーが薄い...」これらすべてはもちろん真実だ。

連載中、ワンピナルトブリーチの三枚看板最後尾というポジションが崩れることは一度もなかった。果たしてこの評価妥当だったのかは分からないが、少なくとも我々ネット民久保帯人センスバカにし過ぎたことに対し大いに反省すべきところがあるのではないだろうか。海賊忍者のような明確なモデルがいないのに、久保帯人はどうしてあれほどまでに洒落キャラクターセリフ回しを無尽蔵に生み出せたのか、系統立てて説明できる理屈は未だ見つからない。もしその答えが彼の脳内しかないとするならば、我々は本作を源流に大いなる歴史が作られていく可能性を認めなくてはならないだろう。

23.DEATH NOTE 作:大場つぐみ原作)、小畑健作画2004年1号 - 2006年24

デスノートという作品複数の点で極めて例外的成功を収めた。肉体的攻撃を伴わない心理戦、一切の引き伸ばしをしない、公権力宗教的崇拝、欠点の無い主人公ゴシックキャラ造形、ダークヒーロー、死亡エンド...

本作に散りばめられたこれらの要素は、すべて従来のジャンプ漫画では邪道、あるいは不要とみなされてきた要素であった。このような野心的な作品メディアミックスにおいても成功を収め、国民の誰もが知る作品となったのは驚異的だ。この作品が出たことは心理戦を描こうとする後世のマンガ家にとっては悲劇かもしれない。夜神月ほど賢く、悪どく、魅力的なキャラクター矛盾なく作れる人間大場つぐみくらいしかいないのだから

24.鬼滅の刃 作:吾峠呼世晴 2016年11号 - 202024

2010年代ジャンプを購読していた人間はみな共通してうすぼんやりとした不安を抱えていた。「ワンピの連載終わったらジャンプってオワコンじゃね?」

ジャンプの終わりという、週刊少年マンガ誌という形態の終わりと同義に思える未来を避けるべく、集英社は読者以上に血眼になって後継者を探し求めた。しかし我々の期待も空しく、トリコ暗殺教室ヒロアカソーマブラクロ約ネバドクスト呪術といった平成末期の傑作たちすらも、尾田栄一郎が築き上げた領域には辿り着けなかったように見えた───ただ一つの例外を除いては。

家族、友人への愛」「困難を乗り越える強さ」という普遍的テーマフォーカスした吾峠呼世晴の連載デビュー作は、あらゆる世代へ届く成功を収めた。特に劇場版無限列車編』は社会現象化し、国内興行収入1位を達成するなど、経済的にも文化的にも大きなインパクトを残すことになった。

出版業界の衰退、コロナ禍、趣味多様化といった逆境の中で、マンガが世界的なムーブメントを引き起こすことがまだ可能である証明した本作は、令和を生きる日本人心象風景に残る新たな「国民マンガ」として、時代に選ばれたのだ。

25.チェンソーマン 作:藤本タツキ 2019年1号 - (ジャンプ+で連載中)

ひとりのスター存在プラットフォーム価値定義することは古今ジャンルを問わずあることだ。ダウンタウンの登場がお笑い養成所という存在メジャーにしたように、米津玄師の登場がニコ動文化オーバーグラウンドものにしたように。

2014年に創立したジャンプ+というプラットフォーム目的である「紙とデジタルの垣根をなくし才能を育てること」が名実ともに達成されたのはいつだったのか?それは初めて本誌とジャンプ+両方でスターとなった人間の登場によって定義付けられる。

かつて秋田の片田舎から新都社に「長門は俺だ」という名前投稿していた少年は、その衝撃的なストーリー展開で我々を魅了する存在となった。ファイアパンチ以降、ジャンブ+はあらゆるWebコミックサイト、いや雑誌を含め、もっとも野心的な作品を読める場所ひとつとして認知されるようになった。

藤本タツキの本誌への到着は新たな才能の鉱脈インターネットに求める時代の始まりを告げ、媒体の違いというものマンガの面白さになんら本質的な影響を及ぼすことはないという事実を我々に突き付けたのだった。

2024-10-25

俺の人生における最も重要漫画10

YAIBA青山剛昌

ドラゴンボール漫画ではなくてアニメから入ったので漫画の印象が薄い

一方でYAIBA人生初のめちゃくちゃ興奮した漫画

友人の家にあった本を借りて途中まで読み、その後はサンデーで読み漁った

ちなみに「うしおととら」も置いてあったが絵がキモくて読まなかった

コナンでもYAIBAキャラが出てくる度に1人ではしゃいでる

YAIBAの再アニメ化にはめちゃくちゃ期待している

SLUM DUNK井上雄彦

少年スポーツといえば野球サッカーかという時代に一大旋風を巻き起こしたバスケ漫画

陵南戦のメガネ君は忘れられないし

山王戦が始まる前の緊張感が半端なくて読んでて喉がカラカラになった

言わずもがなスポーツ漫画金字塔

火の鳥手塚治虫

ブラックジャックとかアドルフに告ぐ面白かったけれど、やっぱり火の鳥こそが手塚治虫ライフワーク集大成

小学生中学生高校生大学生社会人のそれぞれのときに読み直して新しい発見がある希有な作品

個人的に好きなのは乱世編かな

源義経悪人に描いていることに衝撃を受けたし、大人になってから読むと彼が可哀想にも見えてくる不思議

すごいよマサルさんうすた京介

冒頭の「わかめ高校」のところから衝撃的だった作品

平均的に毎回面白いだけではなくてクリティカルヒットを何回も飛び出す、ギャグ漫画として異常な作品

作画スタッフを増やせばどうにかなるかもしれないがギャグで毎週笑わせるのは本当に大変だったと思う

「チョ☆チョニッシーナマッソコぶれッシュ☆エスボ☆グリバンバーベーコンさん」はいつでも突っ込めるように覚えている

カムイ伝白土三平

父親が好きで全巻買ってきて読んでみた作品

どこまで忠実なのか知らないけれど江戸時代がエグすぎて軽くトラウマ

というか一部のラストのアレとか完全にトラウマ

小六のあのシーンとかが好きなんだけど分かる人が周りに全然いない

からくりサーカス(藤田和日郎

小学生の時にはキモくて読まなかった「うしおととら」だったけれど中高生ぐらいで読み始めてどっぷり漬かる

その流れでからくりサーカスを読み始めたが、10選の中でもトップ3には入る素晴らしさ

例の「べろべろばぁ」のシーンとか、「笑うべきだと分かったときは、泣くべきじゃ無いぜ」とか、非常に素晴らしいですね

天(福本伸行

福本作品カイジとかアカギが人気だけれどどう考えても天が至高

停電から九連宝燈はさておき、東西戦が最高に面白いし、その後の話も非常に良かった

「凡人が長生きしても暇なだけ」っていう台詞がめちゃくちゃ心に残ってるけど、あれって「銀と金」だっけ・・・

20世紀少年浦沢直樹

浦沢直樹作品HAPPYYAWARAMONSTERも読んだけど20世紀少年が最高に好き

こう言うと多くの人が「なぜ?」って言うけど、普通に全編通じて面白いよね

特に浦沢直樹っていろんなところの解像度が高いのが良くて、YAWARAだと富士子さんの赤ちゃんの顔とかがまさにそれ

20世紀少年は「普通の人が大人になったとき小学生時代記憶」に対する解像度が凄く高い

それを踏まえてのあのオチなのでめちゃくちゃ良かった

怒ってる人を理解できない

ジョジョの奇妙な冒険:第四部荒木飛呂彦

ジョジョで1つ上げろと言われたら間違い無く四部

これも「なぜ?」って言う人が多いけれど、三部のインフレから四部での能力バトルっていうのが斬新すぎて満足度が高い

ラスボスがド変態なのに好感度高いってのも凄いし、ラスボスを追い込むのが川尻隼人っていうのが最高

まぁ一番ラストを持って行ったのが承太郞なのはちょっとアレだけど、まぁいいんじゃないすかね

ファイアパンチ藤本タツキ

チェンソーマンとどっちにしようか迷ったけれどやっぱりファイアパンチ

最初凡作だったのに途中から傑作になった印象

ところが改めて読み直すと序盤から映画っぽさがかなり強いことに気付く

1コマ1コマ映画を見ている気分で見ていくのが良くて

特にドマの村のあそことか、凄いですわ

選外

銀河英雄伝説道原かつみ)はかなり影響を受けたけれど、途中で終わってしまったのが残念

ベルセルクもかなり影響を受けたが10選には入らないか

まぁ選外は上げ出すとキリが無いけれど、パッと見たところマガジン作品が入ってないね

ヤンキー漫画あんまりきじゃ無いっていうのはあるけど

GTOとか今日俺とか一歩とか大好きでずっと読んでたしMMRとか話題になる前から見てた(そして信じてた)

ただ人生10選に入れるか、って言われるとちょっと違うかなぁ

あと現在進行形青年誌系の好きなのはたくさんあるし、最近ジャンプジャンプラでも面白いのはたくさんあるけれど

なんというかコンテンツとして消化してしまって残ってない

それに対してこの10はいつまでも胃の中に残ってる感じ

2024-10-24

anond:20241012181121

デスノート大場つぐみだし、ヒカルの碁ほったゆみでしょ(小畑重要性は認めるけど)

それぞれ入れるべきだったと思う

呪術を入れないのは賛成、ジェネリックハンターハンターという表現がピッタリで、過去の”漫画”の焼きまわしで作られてる

チェーンソーマン映画オマージュからその点は全然意義が違うと思う

エロゲー的な時間観で作ったアニメがまどまぎの新しさを否定する人がいないように、チェーンソーマンの新しさを否定する人もいないでしょ

本当はファイアパンチを入れるか、藤本タツキ存在自体を入れたいところだけど、本誌条件だからしょうがないね

本誌自体価値相対的に落ちて、様々な漫画スタイルが広く人気を分け合うようになった時代を反映してる

2024-10-15

anond:20240426115307

というか本誌には向かないファイアパンチを連載するために林士平が立ち上げたWeb媒体ジャンプ+ですし

2024-07-24

>「ここまで真摯に作ってもらえる事が人生でもうないのではないかと思い泣いてしまいました」

自分の事よく判ってんな~と思って感心した。 ファイアパンチとかチェーンソーマンとか、ああいう勢いだけの漫画しか書けないから読者がもう飽きてるのも判ってる。

チェーンソーマンが終わったら次は無いって理解してるんだよね。一応売れっ子なのにあそこまで自分客観視できる人って早々居ないよ。 俺だって自分の事判らねーもん(笑)

2024-06-25

anond:20240625170346

正直な話、ファイアパンチも似たような流れなんだけど、なぜか絶賛なんだよな

ようするにカルト映画ファンはあれでいいと思ってるんだよ

2024-01-10

さらチェンソーマンをけなしてるやつはアホ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/shonenjumpplus.com/episode/16457717013869067668

チェンソーマン152話に対して絵が荒れてるだの何だの言ってるやつらまともに漫画読んでないだろ。

今回の話が微妙なのは明らかにネームのせいであって、絵がひどいとかマジで本質的な話じゃない。

元々チェンソーマン(というか藤本タツキ)は戦闘シーンを見開きでかっこよくキメて読者に強烈な印象残すのがすごい人。「台詞回しがイカれてる(コウモリ永遠)」「シチュエーション特殊永遠2回目)」「バトルの規模がでかい(レゼ&台風、銃の悪魔ポチタVSウェポンズ、ゴキブリ)」あたりがあの人のよく使う手札。それでかっこよさを担保してる。

でも逆に言えば、基本的に細かなバトルシーン描くの元々うまくない人なんだよ。「○○が××したからこっちはxxだ!」みたいな理詰めのやりとり挟んだ瞬間即もっさりする。わかりやすいのが、VSレゼ戦で台風がレゼに血を飲ませるやりとり。

152話がつまらないのは、細かなバトルのネームを切ることは得意じゃないタツキが、普通生活ぬるま湯に浸りイカれ具合の薄れたデンジを使って、見開きもなければ規模もこじんまりとしたバトルを描かなければならなかったことが原因よ。自分ごと身体切ってから食べるまでの数ページ、明らかにテンポ悪いだろ。その上で注目すべきなのはデンジ台詞まわしがまたイカれはじめたことであって、ここは期待を上げてくべきところだろ。絵柄なんてかなり些末なことだよ。

というか、そもそも藤本タツキは整ったストーリー作りがあまり得意ではないんだよ。ファイアパンチはその辺有名だけど、元々ストーリーを進めるために設定ちらして、その設定の中で予想外の展開見せるのが得意なわけ。チェンソーマン1部だってまり大筋のストーリーライン整ってないでしょ。銃の悪魔に仲間がいる設定どこいったとかあるじゃん。「銃の悪魔を殺す」という本筋がアキの死で消滅したの、冷静に考えたらストーリーとしちゃグダってるじゃん。でも、そうしたことで「ここからどうなるかわからない」というドライブ感が生まれてめちゃくちゃ面白くなってたでしょ?

チェンソーマン2部は、意図的なのか結果的になのか、その手札が封印されてるのよ。ダブル主人公制になったこととか、1部から散らしてきた要素を回収しなきゃいけなくなったこととか、色々な理由はあるだろうさ。でも俺は、2部が1部と違ってそういう理詰めで細かなバトルやるの含め、タツ自身が明らかに自分の苦手なことに挑戦して何らかのステップアップを試みるのが俺は好きなんだよ。なのにおまえらは、絵柄も何も関係ないことが原因のつまらなさを「なんとなく微妙」くらいのフィーリングで絵柄のせいと誤読してる。

大体、152話と似たようなもっさり感のあるバトル回はヨルVS正義悪魔(偽)もそうだっただろ。この回明らかに微妙だったじゃん。なのにその時は殆どつまんないってコメント残してない。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/shonenjumpplus.com/episode/316112896945814095

はてブユーザーマジで周りの空気しか読まずにコメント残すよな。はてブじゃなくて漫画を読めよ。

2023-11-07

anond:20231106131136

かなり単純に編集の質が悪い

WEB漫画ときにウケてた要素をほとんどスポイルして売れるわけがない

ファイアパンチチェンソーマン

編集はかの有名な林士平で、藤本タツキの強みをきっちり生かしてた

編集が悪いよ

anond:20231106131136

藤本タツキ

ファイアパンチ→まあまあ→本誌進出チェンソーマン1部→絶賛→ジャンプ+帰郷チェンソーマン2部→急速にクソ化し売り上げ大幅下

なぜ…………?

anond:20231107000441

ファイアパンチは一話公開時にめちゃくちゃ話題になったけどそこから失速して意味わからん漫画になったという評価

それこそ今のタイザン5みたいに「タツキは読切では天才だけど長期連載はダメだな」みたいな感じだった。

本誌打ち切りからジャンプラで成功パターンはまずなにより怪獣8号の松本直也だろ。

あとスパファミの遠藤達哉は本誌掲載読み切りが絶賛されたけど連載に至らず長らく「消えた天才」扱いだったな。

2023-07-19

同じ作者の後年作で、他の作品評価が変わるときある。

ファイアパンチ』って1話はバズったけど、以降は作者のやりたいことに読者の大半が追いつけてない感じの漫画だった。

ただ同作者の読みきり作品や『チェンソーマン』を経て読者層が育ったのか、おかげで俺も『ファイアパンチ』も再評価し始めている。

作者への信頼感ができたというか、そのおかげで前向きに解釈されやすくなった土壌ができたというか。

ただ、この“再評価”は後ろ向きに働くこともあると思う。

たとえば終始バズりまくった『タコピー原罪』だけど、いま思えば大したことなかったなと思い始めてる。

いま本誌でやってる『一ノ瀬家の大罪』のグダグダっぷり見てると、“作者への信頼貯金”みたいなのが減っていくのを感じる。

読者がついていけないって意味では、同時期に連載している『暗号学園のいろは』がダントツだけどね(マダミス編は屈指の迷エピソードだとは思う)。

ただ、原作が物書きの人だし『めだかボックス』のとき作画担当も違うんで、またちょっと評価が難しい

2023-06-30

面白い漫画を教えてくれ

ここ最近漫画アップデートしていなくてここで募集しようと思う

過去に俺が面白いと思った漫画漫画家を描いていくからこれ好きそうだなというのあれば教えてくれ

望郷太郎を何度もあげてくれるけれど山田芳裕に含まれます

弐瓶勉

ドロヘドロ

少女終末旅行

レベルE

鬼頭莫宏

スティール・ボール・ランジョジョの中では特に

シグルイ

フリージア

模造クリスタル

ダンジョン飯

山賊ダイアリー

鍋に弾丸を受けながら

panpanya

てるみな・ぱらのま

道満晴明

堕天作戦

山田芳裕

鶴田謙二

ギャグ寄りの沙村広明

第三世界の長井

追記

岩明均

ファイアパンチ1話(それ以降はオマケ

ネムバカ

ピンポン

25時のバカンス

アンダー・ザ・ローズ

銀と金

フランケンふらん

マスターキートン

ゾンビ屋れい子

みなぎ得一

もっけ

安住の地(山本直樹

りとる・けいおす

童夢絶対AKIRAより数百倍面白いと思ってる)

3番目死神風紀委員中学2年生エスパーBHプラ板縦ロールヘリコプターボーリングトビウオとその妹ロボ絶滅ナルト学び舎パワードスーツラミカスパイの大作戦友情ウニマタ○ゴ裏設定青大将放射ダクトヤニタコプレ三つあみメガネ文庫悪魔の坊クラゲ無頼カマボコ板夏のお嬢さんスレイヴ大○魔竜ブルマ宇宙怪獣大きなお友達あしたを夢見てさまーたいむかな?とにかくおっぱいぴーな小島くんはインテリだったりする消しゴムケーキ解説羊の顔建前盗撮鈍く光ったマグナム弾プラ魔改造光速801リンゴの皮トロロしっぽマスクトサカ草輪廻転生迫撃少女風紀団担英タネコウモリダコタコイカたまみ両親ストーカーおた2ブレイクサルSD力さすらいの保険医体温計ネコ天使腕ズ歩くサンマー担Xペン蔵ころねシャチョー天使博士ヒルメイドクタイケモンゴッドシニガミ14号サイシュウカイ番長鼻行類チョコ零式戦闘爆撃型レッドシアタースーパー惚れちゃうジェットエッチしてぇラブラブ光線3987型 CCPG電撃ももえサイズ

メイドインアビスは面白いと思うけれどナナチいなかったら俺は読み続けてたのか?と思うと断言できないのでこのリストに含まれてない)

有名どころ(ベルセルクとか進撃の巨人とかゴールデンカムイとかファブルとか)はもう言わなくても分かるよね?レベルなので入れてなかった。ちなみにベルセルクはロストチルドレン編が最高。

高橋葉介諸星大二郎伊藤潤二辺りはもうレジェンドです

2023-05-29

anond:20230529103614

連載やアニメは興味なくて読み切りが好きとかじゃないの?

まあ当時ブコメの大絶賛を考えると…だけど流行ってそんなもんやろ

俺はファイアパンチでいいやってなってから読んでないが

2023-05-05

anond:20230505124711

このあいだのアマゾンの大量ポイント還元で全部買った。いっしょにファイアパンチも買った。ファイアパンチを先に読んだ。チェンソーマンは以前、タダ読みで2巻まで読めたときに読んだことがある。えなし、とかルックバックも一緒に買ったけど両方ともweb公開されたときに読んだ。あと短編集2冊も買った。これも読んだ。チェンソーマンを読んだ。

2023-04-29

先日のアマゾンセールチェーンソーマンファイアパンチを既・全巻を購入した。

ファイアパンチはすぐに読んだのだが、時間がなくてチェーンソーマン放置していた。

今日は久しぶりに家に引きこもりの日なので全部読む。

2023-03-04

anond:20230304191827

なるなる

ファイアパンチ食糧難の世界身体を切断しても生えてくる再生者の肉を食ってみんな生きてる

2023-02-27

anond:20230227152928

ファイアパンチを読むといいのでは(試し読みで読める序盤で十分)

痛そうだから切りたくなくなる

あれ読んで切りたくなったんならゴメン

2023-02-14

いまさらチェンソーマン感想

チェンソーマンアニメ化が決まったとき純粋に嬉しかった

ファイアパンチアニメ化不可能(ずっと燃えてる)と思ってた

藤本タツキ漫画は読んでても映像イメージやすいかアニメになったとき想像も容易にできたんだよね

ただ「藤本も参加して作成してます!」みたいなことを林さんが言ったあたりで不安がよぎった

原作者は力が強すぎるから参加するとだいたいろくなことにならない

せいぜい映画の新作ストーリー脚本提供ぐらいが良い(コナンみたいに)

そんな不安があったけれど始まった当初はクオリティも高くて満足だった

ただ、いきなり筋肉悪魔カットされたあたりでヤバイと思った

序盤でデンジチェンソーにならないので初めてチェンソーになったゾンビ戦の次がコウモリ戦になってしまった

そのせいで微妙おかしな感じになっていて、例えばアキと一緒に魔人退治に行ったとき

チェンソーで切るとすげー痛がるんだよ」

台詞微妙おかしい(ゾンビ戦でそれを思ったの?とか)

それでもパワーちゃんは良い感じだったので期待したが

コウモリからヒル戦あたりも微妙

「まだ一揉みもしてねーんだよ〜!!」

っていう台詞全然何言ってるかわからない

コミック上だとフォントのお陰でふざけてる(デンジが頭悪い)感じが凄く出てる

アニメだと効果音が大きいししかも引きの絵なのでなんか格好いいことでも言ってるんじゃないのか、って感じになってる

チェンソーマン全体にある、マジメなバトル中のふざけたやりとりみたいなのが台無しになって

ただただチェンソーで戦うだけのバトルアニメになってしまった

続くアキのコンのシーンも、コミックだと手が枠からはみ出すような演出がされていて

アニメでどうやって表現するかな?と期待したら、普通に作画されてて何の工夫もなかった

(実写の手が出てくるぐらいしてくれて良かった)

もうこの時点でカースの演出地獄悪魔演出も全く期待できないわけで、自分の中ではチェンソーマンは終わってしまった

まぁ、とは言いながらその後も改善することを期待してずっと見続けた

しかし、銃の悪魔の回想では「〇人死亡」のテロップが無くて全然強そうな感じがしなかったり(このせいで銃の悪魔登場シーンの演出も全く期待できない)

永遠悪魔台詞が何を言っているかさっぱり分からなくて、初見の人はあれがなんの悪魔でどうやって倒せたのかさっぱり分かって無いと思う

ゲロチューとそれに続くエロシーンをしっかりやってくれたのは素晴らしかったし

続くマキマさん無双あたりまでは良かったけれど

未来悪魔登場シーンや幽霊悪魔を倒すシーンとか最悪で、典型的

監督原作面白いところをこれっぽっちも理解できてない」

アニメ代表みたいになってしまった

ただ、もしかしたら監督ちゃんと分かってたのに原作者横槍で変わってしまったのかもしれないし

原作者天才過ぎて我々が理解できてないのかもしれない

どちらにしろ残されたのはやたら金がかかったクソアニメになってしまっていて、そりゃ円盤も売れないだろうな、という感想しかない

だって見返そうと全く思わないし、現にアマプラで見返してないもんなぁ

2023-02-01

原作おたくだけどチェのアニメ

!!ナイス!!しか

おたくは期待し過ぎだし制作陣は期待させ過ぎ

まあぼくがかんがえたさいきょうのアニメチェ制作会社や声優を考えるのは本当に楽しかったし、それと違う方向のをお出しされてたら認められないのもわかる、ダ〜ンジョン飯と制作会社逆じゃね普通

ただアニメ化のキャラの動き方に満足出来なかった人は自主制作アニメ作った方が多分早いから、作ろう(出来たら見せて)

あと原作を何度も何度も読み返してると原作と違う要素にすぐ気づくから脳がパニックを起こすのもわかる

まあ1番謎だと思ったのはコベニの私服にモコモコの帽子が追加されていた事、他の要素は何故変えたのか考察しがいがあるんだけど

アニメ宣伝すげえ力入ってたけどチェおたく陰キャ多そう(ド偏見)だからこういう派手なPR苦手な人多そうじゃね?って思った

自分も陰で体力も無いから沢山のイベント(ポップアップストア、でかい画面をジャックコラボカフェ他)があったのは知ってても足を運ぶ力が残ってなくて全然回れなかった、悪い!

でも第2部のデンジがこんな宣伝されまくってるの見たら多分嬉しいと思うからいいんじゃない?でもファイアパンチ映像化(されない)の時にこんな宣伝のやり方されたらファイアパンチはそういうんじゃないだろ!!!と心のサンが怒り狂ってしまうからもっとひっそりやって欲しいか

まあ自分最初期待値あんま高くなくて、あれは漫画しか出来ない面白い表現ばかりだからアニメ再現するのは絶対無理でしょ(笑)ぐらいだったから割と何出されてもすげえ〜って言ってたと思う

尺の都合で原作の話がカットされるのは仕方ないが謎のオリキャラを追加したり原作ストーリーとまるっきり違う展開にしたりしなかった時点で言うことなしなんだけど今のアニメってそれが普通でしょ?みたいなとこあるのかなやっぱ

監督に関してはアニメ公式ガイドブック読んだ感想だとアニメが好きだからアニメ見るのにアニメファン以外にも楽しめるアニメにしたいってのはズレてるのでは?ぐらいは思ったけどそれ以外は言われてる程悪い印象持たなかった、初監督らしいので何やかやこれから活躍に期待

本垢アンチブロックするツイッターの立ち回りはあまりよろしくないと思ったけど

思いついた個人的アニメに対する不満

作詞畑亜貴電波ソングedが無かった

最初の方の特報映像だかで流れた水着のコベニが最後まで回収されなかった

・続編の情報がいつ出るかわからない、出来ればあまり何年も放置されない事を願う

円盤の特典ボックスに使われたパロ元の映画のチョイスがなんか違う こういうのはわかる人にしかからないぐらいのを持ってこないと

2023-01-11

チェンソーマンはもういいか

チェンソーマンは何度読んでも良さが分からんくてそう言うと「感性が古い」「老害」とか言われるからそんなもんかな って思ってた。

俺がチェンソーマン というか藤本タツキが気になっているのは、なんとなくアフタヌーンいからだ。ひと昔前の四季賞ぽさがある。

きちんとした絵の技術をあえて荒々しいタッチにした画風なんかそれっぽい。

話の内容もそれっぽい。一筋縄はいかない男と女関係みたいなエピソードだとかがそれっぽい。

ただ、ファイアパンチも読んで思ったんだけど、チェンソーマンは「それっぽい」だけなんじゃないか?と考えてる。

例えば銃の悪魔が人を殺しまくってるシーンで死んだ人の名前を羅列するの。確かに今までそんな虐殺描写は見たことがない。でも「だからなに?」という話である

何かの伏線でもないし、回収される謎でもない。

チェンソーマンは、バトルからキャラの心情描写から全編にこういう「何かっぽい」「意味があるっぽい」で、進んでいく。

ちゃん面白いし、キャラは魅力だ。でも周りが夢中になってるほどにはハマれない。

俺は漫画というのは、面白い作品というのは月刊誌からまれると思っていて、週刊連載の魅力ももちろん否定しないんだけど、毎週毎週の人気アンケート考慮しないといけない体制のせいで色々スポイルされる部分が多いと思う。

月刊の連載はそのあたりは作家さんが落ち着いて描いている。

ストーリー世界観をきっちり描いて完成させるというトータルの面白さは月刊のほうが良いと思う。

週刊連載はどうしてもキャラ人気で話を展開させがちで、俺にはそれが物足りない。

チェンソーマン月刊誌連載のペースでゆっくり描いたら違った感想になるんだろうけどそうもいかなくて。

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