「朝日新聞」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 朝日新聞とは

2024-03-15

Wikipediaで暴れる人間ログを見るのが楽しい

Wikipedia自分思想信条に則った内容に書き換えようとして、ウィキペディアン記事を書いたり変な編集があったらすっ飛んでくる人)らと揉める人が後を絶たない。

そういう奴らは降臨から退場までのパターンがだいたい決まってて、

記事内容を好きに書き換える→差し戻される→差し戻し編集をした相手に突っかかる→レスバ→BAN投票永久BAN

って感じだ。

この流れがぜ~んぶログに残ってるので読んでるとニヤニヤが止まらない。

訴訟を息巻いたり外部サイトウィキペディアン批判を繰り広げたり複垢で再臨して即BANされたりするのも趣がある。いとをかし

いかにも荒れそうな「ネット右翼」「朝日新聞」「フェミニズム」あたりがウォッチャー初心者お薦めだ。

新型コロナウイルス感染症 (2019年)」もかなりすごい。

興味がある奴は荒れそうな記事の「ノートからログを追ってみてくれ。

2024-03-13

anond:20240313133758

わざと馬鹿のふりしてるの?

近年の研究で、オホーツク人がアイヌ民族共通性があるとの研究結果も出ている。オホーツク人のなかに縄文人には無いがアイヌが持つ遺伝子タイプであるmtDNAハプログループY遺伝子確認され、アイヌ民族オホーツク人との遺伝共通性も判明した

参考文献 消えた北方民族の謎追う 古代オホーツク人」」北大調査 - 朝日新聞2009年2月4日

2024-03-12

何だかんだで朝日新聞は以前に比べると左派としての自己批判も見られるようになって(まだ変な記事もあるけど)大分改善されているけど

逆にAERA左派の悪い部分の寄せ集めみたいな酷い状態になってるようにみえ

改革した結果AERAがやべー奴ら駆け込み寺になってんのかな?

2024-03-06

anond:20240306170653

朝日新聞を目の敵にしてる人って割といるからなくなったらてっきりいいものかと思ってた

朝日新聞がなくなったら日本はどれくらい良くなる?

2024-03-02

堀口英利氏の「完全勝利」の意味するもの

大前提

 これらはあくまでも推測。

完全勝利の条件

 今回、判決で堀口と神原が期待していた完全勝利ポイントは「書き手の頭」発言と「聞く力発言リーガルセーフという判決だったと思われる。NOTEでもそう書いているし。

 堀口のサブ垢らしきアカウントがあって、その動向をみると、判決もっといい結果(つまりつのポストリーガルセーフ)だと思っていた可能性がある。また、表アカウント発言からカルピス判決が出たら記者会見があるとか煽っていたと思う。

完全勝利真実ならば

 もしリーガルセーフなら、堀口は「完全な誹謗中傷被害者」として涙ながらに週刊文春朝日新聞取材を受けていたと思う。

 横浜地方裁判所は、原告たる「暇空茜」こと水原清晃の請求棄却しました。また、訴訟費用原告たる「暇空茜」こと水原清晃」の負担となりました。当方の「完全勝訴」です。

 今回の判決は、直接的には当方が「暇空茜」こと水原清晃から悪意ある言動の数々を受けなければならない理由否定するとともに、間接的にも「暇空茜」こと水原清晃が正当な理由なく当方攻撃する「絶対的加害者であると示しました

 そして、棄却の一方だけ聞いて「完全勝利」と勘違いして、前もって書いておいたNOTEを公開。

 ところがよくよく判決文を見てみると、2つの発言侮辱なのは明白である。と書いてある。

 つまり判決文をよく見ていなかったし、理解できていなかったらしい。そして取材も全く来なかった。全然堀口の予想と違った。

 その夜、5chの書き込みとかでようやく理解できた。完全勝利どころかその点が重要だったので現実では敗北している。

そして水凸へ

 さらに、タキパンスクショパンチ。敗北に傷心のハートに希硫酸と塩を揉みこまれるような痛み(のあるフリ)で水凸パフォーマンスをやった。

 この推測を支えるのは神原元が一切正義は勝つとか言わずカルピスも口が重いというところ。このことはカルピス軍団がこの判決勝利だとは考えていないことを意味している。

堀口と彼らのポイントはその2つのポストだった。

しかに、判決文全体の流れとしては、好き嫌い

>>303470

 に諸所おかしい点を挙げているが、カルピス側にはそれらの点は重要ではなかったらしい。

危険引き受けの法理の適用否定される

 また5chなどどうも神原氏は危険引き受けの法理を使おうとしたらしい。

https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/09/21/antena-330/

 だが、これは裁判では採用されていない。なぜなら、侮辱なのは明白だと判断されているかである

 東野篤子がこの法理を主張するのは理解できるが、なんの関係もない堀口氏が主張するのは理解できないし、許されない。

 実際、有田橋本は直接2者の争いである。それを第三者まで拡張するのは論外であり、裁判所はこれを採用していない。完全なでたらめである

 仮に、この法理が適用された場合、当然のことながら堀口氏が被害を訴えることも否定される。この判決ロジックを使えばそうなる。

裁判長に対するデマ否定される

 また、判決文の内容を誰も知らなかったこから、サイバンチョが以前自由法曹団の人だから堀口に有利な判決を出したとか、堀口に判決文を渡していた、というのはがセである判断できる。そこが分かっていれば完全勝利なんて嘘は書かない。

 実際はせいぜい棄却になる心証開示があった程度だろう。

訴訟加害者に勝っても真偽不明情報誹謗中傷プライバシー侵害が続き、しか収益化されると、もはや終わりが見えません。少しも心が安まりません。

もはや死ぬか、加害者の息の根を止めるしか被害者が楽になれる方法が見当たりません。

これ以上リンチされ続けるのは耐えられません。

https://note.com/hidetoshi_h_/n/n804eeb4569f4?sub_rt=share_pw

この意味本来侮辱ではないと認められて、暇空は堀口を訴える理由がなくなると考えていたが、そうなっていなかったためこのようなことを書いているわけである

そもそも間接強制金つきの仮処分に従わない男がなにを言っているのだろうか。

また、「リンチ」などという主張は失当である。まったく根拠がないでたらめである

最後

 そもそも学習院告発サイトカンパの口座があった以上、君は同じことをやっている。週刊文春朝日新聞もそうだ。そして人のスキャンダルで金をとっていたのは君もじゃないか

2024-02-27

anond:20240227021120

東野に絡んだのは最初池内恵きっか

なんか右派がすごい人と言ってるから池内に媚び売っとくかーって魂胆があったのか、暇空は前は池内フォローしてRTよくしてた

ある時、池内東野朝日新聞寄稿した記事RTした

東野右派だし、特に国内政治関係ない話題だったので、池内としては「興味深い記事だな、みんな見て~」ぐらいの気持ちだったのだろう

だが暇空は「朝日新聞左翼右翼池内RTするということは批判の意、攻撃せよということだ」と受け取ってしまったらしい

池内RTきっかけに急に東野を叩き出した

記事内容は国際情勢なので暇空には理解できなかったのか、東野が女であることを専ら叩くというゲスな方向に

それで揉めまくって池内ブロックされ、暇空は池内も叩くようになった

2024-02-25

TogetterPV数に対してはてブが多かったり少なかったりする最近記事

ブクマカと棘民の興味の対象の違いがわかる……かも

PV数に対してはてブが多い記事

21855pv/273ブクマ

LO作家がH&M広告の「パロディ」をしたことに対しブルアカも手掛ける作家が寄稿を停止 - Togetter

10283pv/150ブクマ

ナザレンコ・アンドリー氏を「祖国に帰ったら」と煽っていた瀬川深氏、若林洋平参院議員の「国にお帰り」発言に怒り - Togetter

7965pv/125ブクマ

EM菌企業に内閣府が9000万円近い補助金交付 - Togetter

8608pv/142ブクマ

朝日新聞のAERA、またまたまたまた捏造報道 「萩生田氏は記者に囲まれ、発言を求められた際も対応せず」←そもそもそこに萩生田大臣は居なかった - Togetter

PV数に対してはてブが少ない記事

69856pv/2ブクマ

駐車場でバック駐車してピタリ止めた、と思ったら景色がゆらりと前に動いて、そんなバカな、とペダル踏んでも止まらなかった - Togetter

65887pv/1ブクマ

『星のカービィ』のハッピーセットが裁縫のクオリティのせいで個体差が激しいけど、個性として受け入れられる。 - Togetter

180514pv/3ブクマ

「ヤマザキ春のパンまつりのお皿、割れる時も祭りなんて聞いてない」強化ガラス製で滅多に割れることはないパンまつりのお皿、割れたときは破片が粉々に飛び散る - Togetter

106821pv/2ブクマ

得意げに1人で傘を持って歩いているつもりのお子さん、実は母の愛のおかげで傘を持てていた「一部が透明な傘にこういう使い方が...」 - Togetter

2024-02-18

なんで朝日新聞東京新聞ブクマが多いの?

朝日とか有料で全部みれないし、記事もたいしたことないのになんで?

2024-02-14

加藤青葉山上予備軍みたいな無敵の人に「お前らが辛い思いをしているのは左翼のせいだ」と吹き込んで共産党朝日新聞自爆テロやらせたら邪魔な奴の間引き可能なんかね?

2024-02-10

年金暮らし貧乏親が朝日新聞を購読している

しかも朝刊も夕刊も取っている。今の時代に。紙で。

いかれてると思わないか?月5000円だぞ馬鹿馬鹿しい

なんとかしてやめさせたいのだが、無駄インテリ気取りで思想の偏っている頑固親で、その経費だけはガンとして削ろうとしない。最近は反ワク思想にハマっており、もう手がつけられない。はよくたばってほしい。どうにかしてくれ。

2024-02-08

anond:20240208005215

https://anond.hatelabo.jp/20240208005215

親ロシア親中

朝日新聞が報じている(https://www.asahi.com/articles/ASQ3R2HK8Q3PUHBI044.html)通り、親ロシアプーチン支持は現在のQアノンを特徴づける一つの要素と言ってよい。立憲民主党原口氏も「ロシアへの制裁ディープステート陰謀」という、Qアノン陰謀論者どまんなかの発言(https://www.dailyshincho.jp/article/2023/03030610/?all=1)をしているが、Qアノン親ロシア言説にはロシア工作が関与していると現米民主党政権に指摘されている(https://www.bbc.com/japanese/56412768)

日本では、左派伝統的に反米主義を取り、反米シンパシーから親ロシア中国支持を表明することが頻繁に見られる。例えば琉球新報乗松聡子が度々ロシアプロパガンダメディアであるスプートニク引用しているのは知られている。また先日のG7で「広島サミット粉砕」と公言してデモを行っていのが中核派だったが、反戦反核標榜してきた団体人物ロシア侵略戦争擁護するものが相当割合見られるし、その一部がスプートニク引用(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1486698.html)しているあたり、Qアノンと出元は同じである

また一時期ここ増田で頻繁に貼られていた陰謀論系Wikiの主張は親中・親露かつ緊急事態要項への反対(https://x.gd/gMGl7)や、改憲に関する陰謀論(https://x.gd/v4G6q)や政府を異様に敵視するなど、概ねリベラルの主張と一致している傾向が見られる。

最後

以上の通り、今野党のコア支持層から議員に至るまで、Qアノン限界ネトウヨとの融合が想像以上のペースで進行している最中である

最近twitter(X)で導入された新機能コミュニティノート」について、「本来トランプ系Qアノン抑制するために導入されたのに日本では左派攻撃に使われている」云々といった意見が見られたが、見ての通り、立憲の原口議員は外形的基準で完全にQアノンに分類される発言をずっとしている(https://twitter.com/search?q=from%3Akharaguchi%20ds&src=typed_query&f=live)し、支持層は以前にファクトチェック記事を出されていたのとまったく同じ陰謀論を今やっている。ファクトチェックにQアノン限界ネトウヨ抑制する機能を期待しているのであれば、それとの融合や同質化が急速に進みつつある日本左派ファクトチェック対象になるのは当然なのだ

2024-02-03

anond:20240203080841

この前の朝日新聞能登地震初動記事でもあったけどマスコミが自説に都合の良い学者引っ張り出してきて書きたいこと言わせるの卑怯だよな

anond:20240202171710

一次ソースに当たらずどんな話なのかの根本理解してないのに語る奴の方が馬鹿だよ

ネトウヨが「朝日新聞に書いてある事は全部嘘、でもネット無名匿名アカウントに書いてある事は全部真実」ってやるのと同じノリなのかね

サカオタがどっかの知らんx垢一人がソース不明で書いてる事を真実と信じ込んでるのヤバ過ぎるわ

いや「文春や新潮に何が書いてあったのか」すら知らないのならそれ以下か?

2024-01-29

朝日新聞がさっそくいい人っぽいイメージを持たせようと記事を書いてたところなので

テロリストに同情や感情移入される前で良かったと思う

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASS1X6TKMS1XUTIL00L.html

2024-01-27

加害性のある弱者男性孤立していったい何がおかしいの?

強盗前科持ちでしかもアニ豚で、増田ネーム野郎みたいなメンタルやべー奴なんか、どこ行ったって相手されないの当たり前じゃん

社会的包含とやらに税金使うのも嫌で、そんなことよりホス狂の女でも救済しろっていうんでしょ?

それがリベラルくんとフェミさんの総意じゃなかったの?

大量殺人話題になった時だけ、孤立社会問題なんですーとか急に日和ってんじゃねえよ朝日新聞もさあ

冷たいなら冷たいでもういいから、都合のいい時だけ優しさなんか気取ろうとするなって

気色悪いだけだから

2024-01-26

anond:20240124232644

ところが発端となった朝日新聞記事中でも、室崎教授は、

避難所への水や食べ物物資搬入が遅れたのは、半島道路が寸断されるなどした地理的要因もあります被災地で起きていることを把握するシステム機能しなかったことも要因です。それがトップ判断を誤らせています

しかし、今回は「控える」の一色になったことで、被災者にとても厳しい結果を招いたと思います交通渋滞問題ならば、例えば緊急援助の迷惑にならない道をボランティアラインとして示す方法もあったのではないか、と思います

と、明らかに道路事情承知の上で、初動が遅い、投入が足りないと主張していたんだよな。

https://digital.asahi.com/sp/articles/ASS1G2P91S1CUTFL01Y.html

道路などの事情もある事は承知していなかった

では、通らんのよ。

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

震災直後の能登渋滞ではなかったのデマまだやってるけど

あいつらの根源の動機

「直後に被災地に行った山本太郎批判するネトウヨがムカつく」

自民党政府自民党県知事の言うことは聞きたくない」

くらいなわけで。それでここまで粘れるのがすごい。

被災地のこと一ミリも考えてねえし被災地県民としてはパブリックエネミーに近い印象。

別にれいわが陰謀論やってるのはいいんだけど朝日新聞まで乗っかって世論誘導記事出したのがやばすぎた。

次同じような災害が起きたらいくら政府自治体素人は来るなと言ってもあの記事を鉾にして行って迷惑かけるが続出すると思うと泣きたくなる

2024-01-25

anond:20240125111750

自民党はそれでいいだろうけど、野党朝日新聞的には、「どんどん道路を作ろう!」は受け入れらんないでしょ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん