はてなキーワード: ラッキーとは
この記事は29歳独身男性が正月に帰省して、家族とのやりとりから自分の生き方の癖の原点と、自分の慢性的な渇望を自覚した話を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。あと、部屋は明るくして、ディスプレイから3メートルは離れて読みやがってください。
もちろんフィクションですので実際の人物団体とは関係ありませんし一部フェイクいれてます。
今回帰省で1日目は母方の祖母の、2日目は父方の祖父を訪ねる日程だった。実家と祖母、祖父が住んでいる家はすべて関東圏内で、車で1時間程度の距離である。
今回祖父母の家を訪ねるにあたり、大学生の妹が練習のために運転して父が助手席で監督するというかたちだったのだが、運転席の後ろに座っている母が運転中に車間距離や運転速度、歩行者について大声で責めるような口調で口出しをするのがとてもいたたまれなく、つらかった。5分に1回以上のペースで「あぶない!!(どこに歩行者がいるのかなど具体性なし)」「(車間距離が)近すぎ!」「もっとスピード落とすようにしっかり指示しないと!(父に向かって)」と叫ぶのを聞くのが耐え切れなくなり、母に対しかなり強い口調で運転中に別々の人間から指示を出されるのは運転手にとってフラストレーションだし危険である、ということを伝えた。そうすると母はやや不満げにわかった、といいしばらくは黙っているのだが10分も我慢できなかったようで、またすぐに口を出すようになった。私が運転に慣れてなかった頃も同じように父に監督してもらったが、そのときも後ろに母が乗ると必ず口を出してくるためやめてほしい、と何度も伝えたのだったのが思い出された。
そこで私は、あぁ、母は本当に私や妹がどう思ってるか興味はなくて、自分の子が自分の思い描いた通りに動くかどうかに1番の関心があるんだな、と諦めがついた。この車のエピソード自体はまあ大したことではないのだけれども、私にとってコップから水があふれる最後の一滴だった。私は自分の感情や欲望というものに蓋をするのが非常に上手で、他人の顔色を伺い、自分の気持ちを表明せずに飲み込めば場がうまくいく予感がする場合、ほぼ必ず飲み込んでしまう。その原点のひとつがこの情緒不安定で話を聞き入れない母で、その対策として私の性格が形成されたんだろうな、と納得した。とても寂しいけど、とても腑に落ちる納得だった。
母は非常に心配性であるとともに、自分が正しいと思ったことは絶対に曲げない性格である。そして気分の波が激しく子供のころはそのことで随分苦しんだ。父は御三家中高→東大→大手銀行、母も御三家中高→名門私立大学首席と大変立派な学歴であり私が中学受験するのは生まれる前から決まっていた。(私が生まれる前の時点でマンションを購入するときの判断材料のひとつが御三家に私が合格した場合に通学しやすい駅であることだった、というエピソードから色々察してほしい)。3、4歳から公文を習っていて、宿題の計算プリントが終わらなくて家で泣きながらやっていたら強い腹痛を感じたため母にそのことを伝えたら嘘をつきなさい!と睨まれたのは今でも忘れない。自分のつらさを伝えても無視される無力感はいまだに生々しい。カリキュラムテストや公開模試の結果が返ってくることがとても憂鬱であったこともよく覚えている。専業主婦だった母にとって、私の中学受験、そして大学受験は一大プロジェクトだったのだろう、母のエネルギーと執着は私に注がれ続けた。
母の狂気、そして父の経済力のおかけで私は予定通り御三家に進み、国立医学部に進学、卒業し現在某県で四六時中働いている。普段はそこまで意識しないのだが、毎年年末年始はとくに情緒が不安定になる。愛し、愛されていますか?と周りから問いかけられているような被害妄想にかられてしまう。別に目の前で夕飯の具材を和気藹々と選んでいるカップルは私を追い詰めて孤独感をつのらせようとしているわけではないし、スーパーに鳴り響くクリスマスソングは今年も恋人と過ごせない私に意地悪して惨めな気持ちにするためにかかっている訳ではない。勿論そんなことはわかっている、わかっているが胸が締め付けられるし深呼吸できなくなるし、少しでも油断すると愛されない自分と、愛し合ってる幸福な関係を呪いたくなってしまう。こんなにも愛されたいのになんでこんな愛されにくい性格なのか、どうして愛されるのは私じゃなくてお前なんだ、と。
私は他者に従順で、他者の顔色を伺うのがうまく、自己主張は激しくない。他の人が面倒がってやらない仕事もするため上の先生受けは悪くない(はず)し、患者や病棟スタッフからは優しい先生だとどこの病院に勤めても言われる。病院を移るときに泣いて感謝されて別れを惜しまれたことも数回ある。それは大変、大変ありがたいし私の数少ない生きる支えになっている。本当に感謝している。単に便利な駒と思われてるだけかもしれないけど、それでも身が粉になるまで働くね。が、一方で私の利他的な言動の根幹に自己嫌悪と人間不信が深く深く根付いていることに最近気づいた。
人を信じていないため、相手の利益になることをしないと自分に価値はないからすぐに捨てられるだろうという確信、強迫観念がある。素の自分に価値はないから勉強すべきだし、素の自分に価値はないから他の人がやりたがらないことをやるべきだし、素の自分に価値はないから他人のために生きるべきしそのために自分の感情や欲望に蓋をするのは当然だ、と。見せかけの自分を偽装することが年々上手くなり、幸か不幸かその評判が職場では悪くなく、ただ自分の気持ちに厳重に蓋をして他人軸で生きているため満たされなさ、慢性的な空虚感、欠乏感がある。正直今なにかの拍子に即死したらお、ラッキーじゃん?と思う気がする。この欠乏感はどういうときになくなるか自分の気持ちを必死で感じてみると、心を許せる人と時間を過ごしているときだけはこの胸の裏をカリカリ引っ掻かれるような気持ちがなくなることに気づいた。ただ一人に誰よりも愛されたい、受け入れてほしい、という普遍的な、しかし切実な気持ちである。
私はとにかく異性に縁がなく、人生唯一の交際していた期間は24歳のときの1年間で、それ以外は凪である。そのときの相手には今でも深く深く心から感謝していて、あの未熟でどうしようもなかった当時の私をいっときでも受け入れてくれたことは生涯忘れない。幸せにしてあげられなくてごめんね、幸せになってほしいといつだって祈ってるよ。その後職場や婚活で何人かに好意を示したが、私の空虚がバレるのか交際まで至ったことはない。みなさん大変見る目がある。おそらく私にとっては2人の時間のおかげで心が安定するが、相手にとってはそうではなかったのだろう。包容力、余裕のなさよ。私は貯金もあるし料理もするし水回りの掃除は好きで家事機能付きATMとしてはそれなりに機能するのだがそれを差し引いてもお断りされるのだから笑ってしまう。私がなぜ愛への羨望、渇望があるのかと考えると、無条件に愛されているという実感を感じたことがなかったからではないかと思い至った。父も母も私を愛し育ててくれたが、それは条件付きの愛ではなかったか。従順で手のかからない優等生"だから"愛していたのではないか。だからこそ勉強をやめようとするとじゃあ中卒でいいんだな、今すぐ家を出ていけと言われたのではないか。患者やスタッフから好意的に受け入れてもらえてるだけで本来は幸せであるべきなのにそれでは全く足りず穴が空いたバケツに水を入れるような状態になっているのではないか。
私の魂の深いところに自己嫌悪と人間不信があり、他人軸な生き方をしてきている。そのため満たされなさ、空虚さがあるがいままで自分の気持ちに蓋をしすぎて、自分の気持ちの詳細がわからなくなっている。様々なひとが私にうっすら好意的だが、私を誰よりも深く愛してくれる人はこの世界に1人もいない。親は私を愛してくれてはいるが、それは条件付きである。愛への強い渇望感があるが、渇望感があるため愛されない。
このデッドロックを言葉にできただけでもこの正月に意味はあったはずである。いくつかの本(※)を読むと愛されるのを目指すのではなく愛せ、自分を愛せない人は他人を愛せない、と書いてあった。さすがに交際している人全員が交際前から自愛できているとは思えないのでそうであったほうがより幸せだよね、と解釈しているが… …突破点として自愛が鍵になりそうな予感はある。自分を愛せるようになるにはまず自分の気持ちや欲望を言語化すること、自分の身体感覚を取り戻し快不快を自覚することだろうと信じてこの記事を書いた。書いている最中はやや気が滅入っていたが、書き終わった今、かなりすっきりした気持ちでいる。
あと以前親からは酷く嫌がられたので諦めていたが、内緒ではてブで有名な某結婚相談所に申し込んだ。万が一出会ってしまったら何卒よろしくお願いします。
いつかこの記事を笑って読み返せる日がくることを願って、そして自分だけじゃなく他の誰かの心の整理の一助になれたら。
※「愛する意味」上田紀行、「生きる技法」安冨歩、「アダルトチャイルドが人生を変えていく本」アスク・ヒューマンケア相談室 など。どれもよい本でした。
俺はおっさんだが、キモいおっさんではない。紳士的だと女の子たちが言う。まあまあモテる。
キモいおっさんを脱出したいおっさんのために、俺のHackを共有する。人の振り見て我が振り直せで集めたHackが多いよ。
「うんち」「再投稿は甘え」の仕様(完全にスクリプトなのか、それとも人力との合わせ技なのか等)を調べるため、内容を修正して再投稿しました。
後者については、スクリプトと人力の合わせ技なのでは? と思いました。内容を少し変えて投稿しても、「再投稿は甘え」とコメントされない日記がひとつあったからです。スクリプトのバグかもしれませんが…
はてな匿名ダイアリーに常駐されている方々にはご迷惑をお掛けしました。
今年度中に勝負をかける。
はてなには、俺のような者に声をかけてくれる人もいるんだよな。優しい人に感謝。
会社の行事の準備中、景品引換所で色々と作業をしていたら、女子が2名ほどまごついていた。
あれが人形か! そう思った。噂には聞いていた。1年前に入った新人の子がもの凄く綺麗だって。影のあだ名は人形(笑)。そのままじゃねーか。
そんな人間いるわけないだろ、と思ってたら本物だったという。
その子が俺の方に近づいてくる。どちらかというと、別の子に手を引かれているような気がした。
……どれぐらい可愛いかって? 文字で伝わるかはわかんないけど、説明してやろう。
まず、顔が小さい。アイドルを見たことはないけど、これがアイドルか!ってくらい小さい。でも、そこまで顔がいいとはいえない。平均よりは上だけど、化粧でごまかしてる。たまに化粧に失敗して口裂け女みたいになってる(笑)。
プロポーションは完璧だ。身体のラインや手足がすべて細い。アニメキャラのフィギュアがあるだろ? 冗談抜きでそんな体型だ。
それでいて背が低い。150くらいかな? 肉体が細くてもモデルみたいじゃなく、全体がちょこんとしてい
髪は長くて、顔つきはぼんやりとクールな感じ。つまらなそうにしてる。胸はほとんどない。少年みたいでもある。
話が逸れた。
それで、その女子2人に引換券整理の仕事を分けてやって、でも男は邪魔だろうから、別のアトラクションの準備をしに行った。
ところで、俺らの職業はリーマンだ。中規模企業のホワイトカラーが一番近い。
家に帰って、その人形みたいな子(Yさんとする)のことを思った。幸せだった。
翌週に来客があって、こちらでとある資料を用意せねばならないことになった。
そこに行くと、入口辺りにYさんが座っていた。聖女だった。薄いピンクのスカートに、水玉模様のブラウスを着ていた。
「このことが知りたいんですが」と声をかけた。
その子がぶっきらぼうな感じでパソコンをガガガッと叩くと、必要なデータが印刷機から出てくる。秘と印字されていたそれを受け取ると、なんて言ってたかな、「個人情報なので気を付けてください」だったかな、そんなことを言っていた。口調が震えていた気がする。
ある時、例の部署に行くと、行事の時にYさんと一緒に居たMさんが一番前に座っていた。
隣に居たYさんが立ち上がる。スーツスタイルだった。スカートじゃなくてパンツ。二次元キャラみたいな頭身だった。腰の位置が高い。
この人形を手に入れたい、と思った。
でも、声をかけることはできなかった。忙しそうだったので。今回の仕事はたぶん面倒だ。俺が声をかけたら、あの時みたいに助けてくれるだろうか? 別にこの部署は、依頼された仕事を断ることだってできる。
この日の朝のことを思い出していた。駐輪場でYさんと目が合った時さ、サッと真下に目線を逸らしたんだ。こないだもそうだったな、視線の逸らし方が。あれ、これって好意のサインじゃないか? 経験からして。
で、結局Mさんの方に声をかけた。
するとどうだ、10分も人を待たせやがった! 挙句の果てに、「時間がかかるので明日まで待ってください」だって。
もしかして、Yさんってもの凄く優秀なんか? Mさんが苦戦してる時にこちらを注視していたし。
翌日の夕方、Mさんがうちの職場にやって来た。地図が完成していた……と思ったらぜんぜんだった。縮尺が違うから、ぜんぜんハマらない。
畜生、と思ったけど我慢した。それで、「こんなに頑張ってくれたの? ありがとう~!」とみんなに聞こえるような声で言った。Mさんはもの凄く照れていた。
これまで熟練のスタッフが100の時間を要していた仕事を、新卒の子でも20以下で終えられるようにする少人数での業務改善プロジェクト。面倒くさいだけで難易度は低い。実りがあるかは怪しかったが、俺は手を挙げた。
Yさんが髪を切っていた。長い髪だったけど、ショートカットになっていた。心境の変化かな?
今回の仕事は、俺自身がシステムを操作する必要がある。Mさんに声をかけて使い方を請うたところ、先輩であるYさんも寄ってきて、手取り足取り教えてくれた。
以後、約2ヶ月間、計6回ほど其処に行くことになった。総作業時間は9時間ほど。死ぬほど退屈な作業だった。でも、Yさんは丁寧に教えてくれたし、MさんとはラインのIDを交換して話をするようになった。
Yさんとの仲が悪くなった。
5回目に行った時のことだ。それまでは何を聞いても親切にしてくれたのに、今日は機嫌が悪い。話しかける度、めっちゃウザそうな視線を俺に向けてくる。
今思えば当然だった。Mさんが病気で居なくなっていたのだ。そりゃ当たり前だよ。しかも、俺は間が悪いから、帰り際に「アドレスを教えて」なんて言ってしまった。教えてなどくれなかった…
Mさんのことを思い出す。Yさんよりも年上の後輩で、明るくて、真面目で、ひたむきだった。そのうえ頭がいいときてる。あの部署に配属される人間はみんな賢いのだ。
賢いだけじゃない。魅力もそれなりで、ぽっちゃりしてるように見えるけど、実はお腹が出ていない。撫でると恥ずかしがる。
料理は上手いし、耳かきもできるし、生理の時もイラついた様子を見せない。
YさんもMさんも大学を出てないけど、人事の目は本物だと思ったものだ。
で、それからまた、俺はYさんに話しかけた。ウザがられてるのはわかってるけど、それでも話しかけた。それで、ある時、仕掛けた作戦がピタッとはまって、彼女の笑顔を見ることができた。笑顔なんて滅多に見せないから小躍りして喜んだものだ。
Mさんが復帰してくる気配はない。Yさんやその同僚も、繁忙期が重なって負担が大きくなっているようだった。
俺は馬鹿だった。そうだとわかっていながら、機会を見つけてはYさんに話しかけたのだ。
今ではわかる。女子の恋愛は減点法というが、相当点数が減ってたんだろうな。
でも、まだ圏内にはいたと思うよ。「髪切った?」って聞いたら照れて俯いてたし。
で、俺がどうしてこんな話をしたいと思ったかというと、4日ほど前、いいことがあったからだ。
仕事納めだというのに残業した。トラブルがあって、新年からどのような対応をするのか部内で話し合う必要があったからだ。
10時前に全部終わって駐輪場に向かった。心も体もヘトヘトだった。
いた。Yさんがいた。
「お疲れさま」と声をかけた。返事はなかった。
顔色が悪かった。いつもぶすっとしているが、それでも様子がおかしい。
「嫌なことあった?」って聞いたら、コクリとうなづいた。
話を聞いていると、業務過多+人間関係がしんどいとのこと。お局みたいな奴がいて、だいぶ調子に乗っているらしい。
俺はこれまでに居た部署で、そういった女の始末を人事から依頼されたことがある。
余談になるが、そういった女の処分方法は、ひたすらにキレさせることだ。人間、一度キレてしまうと、その日中は自律神経が乱れっぱなしになる。なので、そういうのが毎日続くと、肉体の健康に支障が出てくる。
約半年後、『そういった女』に限界がきた。俺にキレている最中、どうなったと思う?
過 呼 吸
になったんだ。
ああ、これがあの、かの有名な過呼吸なんだな、と思った。上司①と同僚①②は俺への怒りを露わにしてたけど、俺が処分なんて受けたはずがないだろう。
そりゃ、その女は可哀相だったけど、でも、そいつにも責任はあるんだぜ。だって、前の職場でさんざんマウンティングとかパワハラやらを繰り返して、男だけ十数人の部署に異動させられてるんだからな。とんだ罰ゲームだ。そりゃ、人事も辞めさせたくなるよ。
話が逸れた。許してくれ。
それで、Yさんの話の続きだ。
とりあえず、そういうクソお局を気にしないための方策を教えてあげた。オブラートに包んで。
もっと、サッと近づくと、Yさんが感付いたのか後ろに下がろうとする。俺は、彼女の後ろ髪を掌で包み込むようにして、グイッと顔を寄せて、唇を奪った。
イケる、と思ったんだ。ちょっと抵抗されてたかな、と思う。何秒か経って唇を離すと、胸を押して距離を取ろうとする。今度は手を掴んで、またキスしようとすると、逃げようとした。
腕を引っ張って、何度も口づけをした。両手で背中を掴んでいるので、もう大丈夫だ。尻も掴んだ。ああ、これが人形のお尻か、と思った。死んでもいいって、そう思えた。
Yさんが唇をずらそうとして、口づけて、ずらそうとして、口づけてを繰り返しているうち、抵抗がなくなった。
計ってないけど、1分くらいかな?
手を繋いで、「家まで行きたい」と耳元で囁いた。Yさんは迷った様子で、首を横に振った。
「行きたい」
と再度言った。すると、俯いたまま首を縦に振った。
Yさんは震えてたけど、「はい」って、俺の顔を見て、確かにそう言った。
迷ったけど、俺はYさんの家に行かないことにした。
これは危ないパターンだ。
本当にOKなら、もっとこう、恥ずかしげになる。違う、これは違うんだ。おそらく本意じゃない。
実は、その気はあんまりないんじゃないか? このまま家に行ってセックスできたとしても、後でひどい目に遭うんじゃないか? 罠なのでは、と直観した。
今ではわかる。過去でもわかってたし、未来でもそうだと思う。俺はへタレなんだ。今になって思う。あの時は行くべきだったんじゃないか? と。
とにかく、あの時の俺は、これ以上はダメだと思った。ちょっとやりすぎだ、と思った。
俺はYさんの頭を撫でると、「また来年」とだけ伝えて、自転車に乗った。
家に帰って気付いたんだが、俺はまだYさんの電話番号もラインも知らない。
俺は馬鹿だ。なぜさっき聞かなかったんだろう。教えてくれたかもしれないのに。
いつも、こうやって後悔ばかりしている。
でも、あの人形の子だけは手放したくない。俺の物にしたい。頼むよ、神様。来年の最初のひと月とかだけでもいいからさ、俺の背中を後押ししてくれよ。
存在自体は数年前から知っていた。いわゆるWUG、わぐちゃん。
2012年に開催された「avex×81produce Wake Up, Girls!AUDITION 第2回アニソン・ヴォーカルオーディション」の合格者7人により結成。以降、アイドル的な声優ユニットとして活動。またそれぞれが個別で声優としても活動している(Wikipediaより引用)
しかし私はBerryz工房やら、i⭐︎Risやら追うので手一杯だったため調べるまでに至らなかった。
今思うとなぜ迅速に調べなかったのか、と後悔ばかりではある。
--キリトリ--
隣に座ってる方超絶綺麗なお姉さんだなー、いやー今日はラッキー!程度に思っていたのにまさかの声優。
有難いことに雑談にも付き合って頂いた。
こちらのオタク話を聞いて頂き、私の主戦場であるアイドルの話にもなった。
その声優さんの口から出てきたのが『Wake Up, Girls!』である。
そこから数年越しではあるが、ようやく私は『Wake Up, Girls!』にたどり着いた。
--キリトリ--
2019年に入り、TWICEにお熱だった私は日本のアイドルへの情熱を蔑ろにしていた。
Twitterを徘徊してると『Wake Up, Girls!』の文字。
そういえばあの声優さんにも勧めてもらったけどWUGのライブ映像ってちゃんと見たことなかったな、とdアニメストアでアニメロサマーライブを漁った。
ん?ん?ん?え?凄い好きなんですけど?え?やば、解散してんじゃん?身長も見た目も声も個性あって、私からすると最高じゃん?は?現場行き損ねた!え?もったいねー!
みたいな感じになった。
そもそも田中さんと山下さんはi⭐︎Ris関係のプリパラで何度かお見受けしたことある!じゃん!!!!ね!!!ばか!!!!!
--キリトリ--
と、一気に熱が上がりYouTubeを徘徊したのが4月くらいまでの流れである。
その後は一旦落ち着き、YouTubeで適当に流してる曲の中にWUGちゃんが入り込むようになる。
TWICE→ユニゾンスクエアガーデン→Berryz工房→オーイシマサヨシ→WUG、エンドレスリピート
そしてWUGちゃんのライブ映像がdアニメストアで配信されていると知った12月。
見てしまった。
--キリトリ--
というわけで今はラストライブのブルーレイを自宅で見ています。
オタのコールが素晴らしすぎて、関係ないところで感極まっています。
Berryz工房もBuono!もだったが、ラストライブのオタクの熱量のあるコールが演出として泣けてしまう…ありがとうオタクの皆さん…
と、いうわけでお時間あればWake Up, Girls!をぐぐってみて下さい。よろしくお願いします。
--キリトリ--
傾斜のあるイベントホールや映画館なんかで、前のめりになって座る人なんなの???後ろにいる人からしたらお前の頭しか見えないんだが???特に2階席3階席の手すりの前にいるお前!!!前になにもないからって身を乗り出して見てると後ろのブロックからしたら本当に邪魔!!!
あとオールスタンディングのときに通路横の席や隣が空いてる席でラッキー!って思ってちょっとはみ出してるお前!!!計算された角度で席が配置されてるのにちょっと横にずれられるとまじでステージが見えないんだよ!!!
アリーナで常に頭をゆらゆらゆらゆらして、首の座ってないお前も!!!何が見たいか知らないがそっちがチョロチョロしてると後ろもエグザイルみたいになるだろ!!!まじでじっとしてろ!!!
こんなん自分がやられたら一発で不快になるってわかるのにすぐ発生するし、声かけようにもだいたいそんなのは2列か3列も前だから本当にどうしようもないしスタッフが注意してくれたらいいけど、大体そこまで彼らの業務に含まれているわけではないだろうからなんの抑止力もなくて事前アナウンスさえ守られない。こんなの当たり前の常識になってほしい。どうすればいい?
年号が一回りするけど、まだまだ時効に出来ないから、記憶の整理のために増田に残します。
長文注意。
それそこ2000年代半ば、大学卒業して就職もできず、派遣社員だけでは食べていくのが精一杯で、週末はキャンギャルまがいのバイトを入れて糊口をしのいでいました。
その中でも、大手家電販売店にいるメーカーのロゴの入ったカワイめの服を着た売り子?までいかない、質問したら「詳しい人呼んできますね!」って逃げられるアレをやっていたときの話です。
ちなみに、当時はあのちょっと恥ずかしいコスチュームをきるだけで、普通のロゴパーカー派遣の1.5~2倍の時給でした。今は知らない。
フロア担当の偉い人に神妙な顔でバックヤードに呼び出されました。
勤務中の態度が悪いとか、休憩が長いとかでお叱りを受けるのかな?と思って、ヒヤヒヤしながら休憩室に行くと、フロアでたまに見る怖い顔したお客さんもならんでて「?」が深まる。
どうやらその方は私服警備の人だったらしく、となりにいたおばちゃん顔の人も併せて「何にも買わないのに、何してる人なんだろう」と訝しがっていたことを反省しました。
話を聞くと、ミニスカで店頭に出ている女の子たちを盗撮していた輩を捕まえたと。
念のため動画を確認して欲しいとのことで、テレビに映し出される私のパンツ。
覆面警備のおばちゃんが「気持ち悪かったら、すぐに止めるからね」とそばにいてくれました。
間違いなくそのダサパンツは自分のもので、他にも被害者がいると言うことで、今後どうするかは追って連絡するとのこと。
派遣元に連絡するから、今日は帰って良い。作業時間は最期までいたことにして付けておくと言われ、その日はラッキーくらいに思ってドーナツ食べて帰りました。
その後しばらく週末の現場に入ることはなかったのですが、1ヶ月ほどあとにその店舗の偉いさんからの連絡で、加害者とその親御が直接誤って示談にして欲しいとのこと。
そこでやっとことの怖さに気づいて(遅い)、面会するなら立会人として当時の彼氏に同席してもらう旨伝えました。
店舗のバックヤードに行くと、自分より少し年上の男性とその母親らしき女性が憔悴したかおで座っていました。
棒読みみたいな「すいませんでした」と言った男性に被り気味で、母親の人が念仏のように言い訳をつづけました。
問題を抱えた兄弟がいるため、この子には手をかけられなかった。
聞き分けのよい良い子なんです。
ストレスでこんなことしでかしたんです。
は?知らんがな。
メンタル弱ってたら、見知らぬ女の子のパンツを無許可で撮影してシコって許されるんか?
ハンディカム買えるくらいの財力あるなら、他にも解消法あるやろ?
何より何で笑ってんねん!!
なんだか得体の知れない恐怖で固まってしまった私の代わりに、概ね上記と変わらないことを彼氏が代弁してくれたことが救いでした。
強面の私服警備員さんとおばちゃん警備員さんが、加害者と母親の人の両方に「それは言い訳にはならない。やったことは犯罪だ」と言ってくださったことが救いでした。
なによりも虚ろな顔でずっと謝罪の言葉と息子さんの罵倒をしている母親の人が怖くて、怒りたいのと逃げ出したいのがごっちゃになっていました。
警察に突き出して事件にするか、誓約書と示談金を貰って今回は不問に処すかどっちにする?容赦はしなくて良いよ、ときかれて、当時めちゃくちゃお金がなかったので示談金をえらびました。
彼氏と二人でお腹いっぱいの焼き肉と、その後1ヶ月ちょっとましな食生活が出来る程度の金額でした。
その後、店舗に入るの女子スタッフはミニスカでなくてもOKになりました。
私は半年ほど務めた後、まともな給料の出る正社員になり、週末の店舗のバイトを辞めました。
いい年の大人になった今でも、あのバックヤードで盗撮犯と対峙して、まともに反論できる自信はありません。
そこにいたのは、私の隣で手を握ってくれていた彼氏と同じ男性ですが、得体の知れない何かでした。
その隣で念仏のように言い訳を呟いていた母親の人も、私と同じ女性のはずなのに、同じ何かだとは思いたくなかったです。
加害者が悪い、育てた親が悪い、加害者を取り巻く環境が悪い、と言ってしまえば簡単です。
干支が一周して、私は盗撮犯より年上になり、母親の人に近づいてきました。
何か一つ掛け違いが起これば、あの母と息子みたいになりかねないという事を、あの件にあったこの時期になると思い出すので、厄落としに増田に残してみました。
スパムidからのスター通知、分かっていても開く度に落胆するからマジでギルティ
どうせ「何もないところに☆付けたらナニコレ?ってidのプロフィール見に来て、うち1%でもリンク踏めばラッキー」ぐらいの考えなんだろうけど
付けられた側は「おっ?通知?☆付いた?(スパムかな…)でも昨日のブコメ割とイイ線行ってたかもしれないし…?(カチッ)はいはいスパムスパム毎日ご苦労マジで滅びろ」ぐらいの気持ちだかんね
マジで滅びろ
年末調整のときに、担当者の先輩に住宅ローン控除のことを聞いてきた人がいた。住宅ローンはその人一人の名義になっており、家の名義もその人なんだが、同業者の奥さんもローンの返済のためにお金を払っているという。
自分は住宅ローン控除で税金が返ってくるけど、奥さんはその恩恵を受けられないから、だいたいの金額を教えてもらって、奥さんにも同じぐらいのお金をあげたいというのだ。奥さんがあまり税金のことに詳しくないなら、「ラッキー!」と自分のお小遣いにしてしまうか、多少還元するにしても何かプレゼントをあげるとか美味しいものをご馳走して済ませることもできるのに、この素晴らしい心がけ。
特に理由を聞いたわけじゃないけど、「自分を選んで(結婚してくれた)人に損をさせるなんて(とんでもない)!」と言っていた。歳の差夫婦みたいなので、自分より奥さんの給料が安いという実務的な理由もあるだろうけど、その気持ちに愛を感じた。
よくモテない人が容姿とか年収とかを言い訳にするけど、そうじゃなくて相手に対する思いやりとか愛がある人がモテるんだと思った。その人はそんなにイケメンじゃないけど優しそうな顔をしていて、家も妻が通勤しやすい場所を選んで買っていた。(ご本人にとってはバスや乗り換えがあってあまり便利でない。)
自分の欲求を満たすために彼氏・彼女や結婚相手を求める人は、美男美女とか高収入とか分かりやすいメリットを相手に与えないとモテないよという話だ。それ以外にも気を使えば相手に与えられるものはいろいろあるのに、それに気付かないから容姿と年収の問題にすり替えられてしまうのだ。まさか年末調整で職場の人の夫婦愛を確認することになるとは思わなかった。
私は本が好きだ。
外に出るのが嫌いで、一人で家でゴロゴロする休日が何よりも好きな人間だから、読書は一番の趣味といえる。
本を読んでいると、たまにこれは私のことを書いたんじゃないかって思える時がある。でもそれはきっと、私が経験した出来事が世の中にたくさんあるうちの一つだったってだけなんだろう。
そんなありふれた話をどうしても誰かに聞いて欲しくて、よくある話だなつまらんわって吐き捨てて欲しくて日記を書く。
育ってきた環境のせいなのか、私は人を好きになることが苦手だ。もっときちんと説明すると、恋愛感情を持つことが苦手。人間的に好きになっても、例えば異性として、肉体的な接触を伴いたい相手として好意を抱くことが少ない。
だから、20年以上生きてきて、好きになった相手は片手の数で収まるほどだし、これは私の価値観の中ではとても少ない人数といえる。
その数少ない人々には共通点があって、それは初めて会ったとき私の中で「この人のことを好きになるし、好かれる」という確信を抱くところだ。かなり主観的で自意識過剰で、根拠のない共通点かもしれない。要するに私は、一目惚れから始まるタイプなんだろう。だから、友達から恋人へ関係性が変わることはほとんどなく、周囲の環境が変わらないと(自分を取り巻く人が変わらないと)新しい恋愛に出会うことが出来ないタイプともいえる。
そんな私はこの四月に会社に勤めることになった。男女比は半々くらいだけど、かなり年上の方が多い会社。そんな場所で好きな人が出来るとは思わなかったし、そもそもずっと働きたいから社内恋愛はしないようにしようと思っていた。(なんとなくめんどくさくなる印象があったから)
でも、入社して最初に挨拶中、コンタクトをつけてくるのを忘れてぽやぽやした視界の中で、他部署の男性を目にし、きっとこの人を好きになると思ってしまった。いやいやこんなボンヤリとした視界で判断できないやろと自分を律して、仕事に慣れることに集中していた四月五月。
彼は私の同期の直属の指導員だった。
部署は違うけれど、同期に指導する声はよく聞こえてきて、しかもその声がよく通る私好みの声で。あの日のボンヤリとした視界を補うように、聴覚から好きになってしまった。
とはいえ仕事上で関わりもないし、そんなに積極的にどうにかしたい気持ちもなかったので、社内に推しができてラッキーくらいの軽い気持ちで日々仕事をしていた。
それが崩れたのが10月の話。
私が何気なしに指導員の先輩に提案した飲み会が、思った以上に大掛かりなものになり、そこに彼が参加することになったのだ。初めて彼と会話らしい会話をした私は、この人ほんとに好きだなと気持ちを深めてしまったし、きっと自分は彼のタイプだろうなと手応えを感じていた。実際に彼もそのことを認めていた。
なんとなく、話し流れと社交辞令で、ワインを飲みにいきましょうと約束をした。
きっと、社会人の方々なら安易に想像できるのだろうけれど、部署が違えば仕事も違い、忙しい時期もリズムも違う。
あえて多部署の後輩を誘うこともないだろうとそんな約束はお酒とともに飲み干してしまったし、期待もしていなかった。だから11月の頭、彼とたまたま帰りのエレベーターで一緒になったときに、日程決めてないなって話しかけられて動揺した。安易に好きになった。もうそもそも好きなのに。
結局その日も具体的な日時は決めなかったのだけど、彼が飲みの場での約束を守るタイプの人間だとわかっただけで嬉しかった。
そして、今月、また彼と同じエレベーターに乗る機会があった。
きっと今日飲みに誘われるなと思ってエレベーターに乗り込んだ私は、実際に最寄駅に着くころ彼とどのお店に行くか話し合っていた。
私より勤続年数が長い彼は、良いお店のストックをたくさん持っていて、ワインの美味しいお店という私の希望を叶える素敵な立ち飲み屋さんに連れて行ってくれた。
そこがめちゃめちゃ美味しくて、彼と話すのもとっても楽しくて、お互いに趣味や価値観が合うことも確認できて幸せな時間だった。
そこで終わらせておけば良かったのに、どうしてだか2人して一緒に帰り、2人して一緒のベッドで寝ている。
彼には恋人がいて、私は多部署の後輩でしかなくて、友達ほどの信頼関係もないのにセフレになんてなれるはずもなく、一番中途半端な関係になってしまった。
こんなのほんっとうによくある話で、私は今まで同じような状況に陥った友人たちを散々説教してきたのに、これからどうしたら良いかわからない。正直超困惑してるしもうお酒飲まないと誓う。
どうしていいか分からない中で、確実に分かることもあって、私は彼を嫌いにはなれないし、そんな中で私は働き続けなければいけない。
めちゃめちゃ沼やんってなる。
それも底がないタイプの沼。
人生ハードモードだなって自業自得ながら絶望するけど、私の大好きな島本理生さんの本がもっと実態感を伴って理解できるようになるかもしれないと思うと少し嬉しい。
ハマるなハマるなと言われて引きとめられていた沼に底なし沼ってどんなんなんだろうと興味本位で近付いて案の定沈んじゃう人生も経験しないと島本理生は一方通行でしか読めない。これは私の希望的観測だけど。
島本理生に憧れた女がどうなるのか、また誰か聞いて欲しい。
freee のイクメンエンジニアはどんな 1 日を過ごしているのか? - freee Developers Blog
https://developers.freee.co.jp/entry/freee-childcare-culture
この記事はそれほどブクマを集めてるわけでも無ければ、私は freee 社に勤務してるわけでもない。でもこの記事に色々思うところがあったので、書く。
ルサンチマンというか負け犬の遠吠えというか、そういうものかもしれない。幸せそうにイクメンを語られると腹が立ってくるのは、私が不幸だと感じているからに違いないのだろう。
特に腹が立ったのはこの辺。
> ちなみに、イクメンは自己評価ではなくパートナーからの評価です (笑) > 平日のなんでもない日にパートナーや子どもが会社に遊びに来ます。
なんとも私と比べてのんびりしている。私は男なのに育児に振り回され死にそうだし、平日は妻も会社で子供は保育園だ。
他人と比べても仕方ないと思いつつ、同じイクメンエンジニアのはずなのに、freee社がのんびりした気質なのか、私が切羽つまってるのか。
まぁまずは私の1日を見てもらうほうが良いだろう。
7:00 〜 9:00
子どもより早く起きて、妻と朝食の用意。
子どもが起きてきたら一緒に朝ごはん。起きない。寝起きが悪い。たっぷり10時間は寝てるだろうに、何故だ。泣く。みかんで釣って起こす。
一緒にご飯を食べる。
妻は8:30前には出社する。
それから30分は子供と3人きり。下の子はEテレに、上の子はiPad上でのYouTubeに食いついて離れない。
このタイミングで茶碗を食洗機に放り込み、ドラム式洗濯機にセットする。乾燥が使えないシャツ系等は週末まであらえない。
着替えよう、保育園行くよ、と言ってもYouTubeに食らいついて聞かない。iPadを与えるんじゃなかったと毎日後悔する。ギャー!と騒ぐので無理やり着替えさせる…最近はYouTuberの実況風に「さぁっ!今日はですね!このお洋服着替えにチャレンジしたいと思います!」とやると着替えるハックを学んだ。。効果てきめん。
9:00までに保育園につれていかねばならないのに、出るタイミングにうんこする…。
お尻をふいておむつをかたして、連れて行くと「お父さん、9時までに連れてきてくださいね…!」はい、すみません。。
独身時代は徒歩通勤に住んでたりしたものだが、と思いつつ、片道1時間以上かかる電車に乗り込む。クソ遠い。急行が超混む。
職住近接にすることで育児に参加する時間を増やせる?うらやましい。freee社は2km圏内に住むと2万支給(らしいね)。その範囲の3LDKだと最低20-25万とかなんですけど。戸越銀座あたりで。でもまぁまだ五反田でいいよな。私がかつて在籍してた六本木だの渋谷だのの企業は2km圏内にまともな家がなかった。1Rで13万とか。住んでたけど。
11:00
若手エンジニアが出社してくる。
「寝坊しました」とかslackしてくる。知るかよ。近所に住んでるくせになんでそんなダラダラしてんだ。
11:30 〜 13:00
集中してコード書こうと思ってる矢先に、採用評価だの、サーバのエラー通知だの、営業系からの相談だの、EC2インスタンスがメンテナンス入るだののメールが来る。
13:00 〜 14:00
昼飯。時間が合う限りチームや他チームの人とご飯を食べる。Face-to-Faceのコミュニケーションは大事だ。
14:00 〜 18:00
いい加減コードを書こうと思う。
だいたいどうでもいいことで潰れる。
18:00 〜 20:00
*本気で* コードを書かなきゃならんと思い始める。クソエディタを立ち上げる。割り込みが入らなければ2時間で一気に1日分の仕事を終らせる。
(この頃、嫁が保育園からのお迎え・食事の用意・子供を風呂に入れてる)
20:00 〜 22:00
経営サイドの面倒な話が降ってくる。出世するんじゃなかった。上の子が生まれたばかりの頃はヒラだったし早ければ19:45くらいに帰宅してお風呂入れて寝かしつけてあげてたのになぁ…。対案とか出したり、前から残ってる課題を解決したりする。
もしもラッキーにも20:00頃までに退社してれば、帰りながら家族にビデオ通話する。
(この頃、妻が寝かしつけしてる)
この時間になると急行がないか、あっても本数が少ないので帰宅には1時間半かかる。きつい。
かつては通勤中にMacbookで仕事をしていたのだが、通勤電車のシートでは目と肩と腰を悪くする。した。治らない。
乗換があるので油断できない。
0:00
帰宅時に子供がベッドから起きてきて「パパ〜」と言ってくれることがたまにある。嬉しいけどもう寝なきゃね。
〜2:00
その合間に食洗機と、洗濯機を回す。保育園の連絡帳を読み、保育園の明日の荷物を詰める。
なお、土日は子供を公園に連れていき、食べかすで汚れた部屋を掃除し、諸々の消耗品などを買いに行くなどです。
基本的に共働きでは「土日くらい休ませてくれよ〜」は通用しません。よくって交互休みです。
技術書典に同僚が「初参加です!」と楽しそうにしてるのを尻目に、「そうかぁ…おじさんはね…むかし出展してたけど…もう本書くどころか…土日に予定をあけて…一般参加すら…」みたいな顔で見ている。
半日くらいなのでムリに妻に子供を任せて出かけていくことも出来なくはないのだが、熱量が失われている。
私も雇用契約は裁量労働制であり、IPO目前ベンチャーのエンジニアである。育児にも積極的に参加している。
なぜ私はこんなにつらいのか。。。
この辺だろうか。
しかし五反田、賃料25万/月とかの3LDKに住むなら、月収75万とかないとつらいわけで…。夫婦合算でも賃料払ってほぼ手残りがない…。子供の学資…。
まぁ戸越銀座の築62年戸建19万/月とか、そういうとこなら月収60万で足りる…?夫婦力を合わせてボロ屋に住む…?
今住んでるくっそ郊外の3LDKは 13万/月。安い。築浅。良い。
毎月10万ぐらい貯められる。
子供風呂に入れたい。職住近接うらやましい。奥さん働いてないのだとしたらそれもうらやましい。
仕事19時に終わるのうらやましい。最近勉強会に行くにも会社はもちろん妻にも断り入れなきゃなので気持ちが萎えて行かなくなってきた。おいていかれる恐怖だけはものすごい。
何が言いたいかって言うと、職住近接の大事さを、職住近接を失ってよくよく分かるようになりました。
毎月10万追加で払ってでも職住近接がいい!いや10万も大事だけど。
なお、freee社は近隣住宅手当2万ですが、5万くれる企業も存在しています。
pixiv, voyagegroup, フリークアウトなどです。など、っていうか、これ以外にある?
あとイクメンエンジニアって名乗りながら育児についてはお風呂と寝かしつけ、あとは社内制度・会社に遊びに来ることしか書いてないんだけど「ん?このひとはパートタイムイクメンなのでは?」という気にはなりました。
と、言うのも苦学生だったので、生活費の工面のためにバイトをかけもちしており、疲れから寝坊ばかりしていたのだ。
資格取得などが成績に影響するものは、ぎりぎり、なんとか満たしていた。
最後のほうは一日でも休んだら単位を落とす授業がたくさんある状態。
その中の一つに、演技の授業があった。
元々私はこの演技の先生が少し苦手で、前期からさぼりガチではあったのだ。
先生に「とにかく来い。来てれば寝てても不真面目でも単位をやれる」と言われたぐらいだった。
それぐらい私はこの授業をサボる生徒で、おそらく不真面目な生徒だっただろう。
行けば単位をくれるというけれど、行くなら授業は受けなければならない。
前期でさぼりまくった私は、後期ではほとんどさぼることが許されず、しぶしぶ、いやいや、という形で演技の授業を受けていた。
さとうきび畑の唄の、ちょっとしたシーンをするのが最後のテストだった。
私はこの映画を観たことがないので、映画と同じ台本だったのかどうかは解らないけれど、私たち生徒がやる役は、女性教師の役だった。
あるのは教卓一つ。そこに立って、クラスメイトが順番に同じ役をやっていく。
教卓の正面に、演技の先生。
その左右には、既にテストを終えた生徒と、これからテストを受ける生徒が一列に並んでいる。
私の番が来て、教卓の前に立つ。
先生が、他の生徒の時と同じように「よい、スタート」と言ってパンと手を叩く。
ふぅ、と息をついて口を開こうとした瞬間。
教室内に、ピヨピヨピヨと鳥の鳴き声みたいな音が鳴った。
私も、クラスメイトも一瞬目を点にした。
それから、笑いを堪える生徒、何やってんの、と携帯の持ち主を静かに笑う生徒。
携帯の持ち主は、私に「ごめーん!」と言わんばかりのジェスチャーをして、鞄が置いている棚に慌てて移動した。
最後のテストにぴりっとしていた空気はなごんで、たぶん、私が「ちょっとー!」て言いながら笑えば、仕切りなおしされただろう。
他の生徒にそうしていたように、足を組んで、肘をその足の上に置いて。
両手の指を絡めて、そこに顎を乗せている。
まじめな顔で、そして人を見定める目だった。
教卓に両手を置いて、少し俯く。前髪が、私の顔を隠してくれた。
ここは沖縄!!
今の音は鳥の声!!!!
笑ってしまいそうなの唇を噛んで耐えた。心をリセットして、顔を上げる。
他のクラスメイトがそうしたように、私も女性教師として台詞を口にした。
なんとか詰まることなく、最後まで演技を終えて、先生がパンと手を叩く。
テストが終わった瞬間に私は「先生!!絶対あれ加点してください!!」と口にした。
私の声にクラスメイトが笑う。携帯の持ち主は「ほんとごめん!!」と軽いノリで謝った。
先生がいいよと言ってくれたことで、内心「おっ!ラッキー」「これで1は回避だろ!」と思った。
そんな私と、他の生徒たちに、先生がぽつりと喋る。
「静かな劇場で、舞台の最中に、あんなふうに携帯が鳴ると、本当に頭が真っ白になるんだ」
「今どこだっけ、どこまで言ったっけってパニックになるし、頭の中がぐちゃぐちゃになる。演技にだって集中できない」
「増田がやったことは、みんなができることじゃない。あれは、本当にプロでも難しいんだ。お前はよくやった」
若い子が見に来るタイプの舞台ではないけれど、もしかしたら、そんなことが過去にあったのかもしれないと思う。
その日の授業は終わって、しばらくてしてから成績が渡されたとき。
演技の授業に五段階評価の5がついていて驚いた。
他の生徒に、どんな数字がついていたのかはわからない。もしかしたらみんな5だったのかもしれない。
だけど、私が一番良く知ってる。
出席日数でも、授業態度も、それこそ演技の質だって、私は5がつくような生徒ではないのだ。
当時は「あれぐらいのことで5をくれるなんて、先生は甘いなぁ」と思っていた。
卒業してもう随分とたち、そんなこと忘れていたのだけど、少し前に見に行った舞台で似たようなことが起こった。
舞台の上の空気が一瞬止まった。だけどその場の役者さんたちはちゃんと本筋に戻っていった。
でも、空気が一瞬止まったことがわかってしまった。それを感じてやっと先生が言っていた言葉の意味を本当の意味で理解できた。
公演までの間に役者やスタッフが積み上げたものに、一瞬にして傷を付ける行為なのだ。
今までだって何度も舞台は見に行って、そのたびにスマホの電源は切ってきた。
非正規やってて「どうしてこの立場にずっといるんだろう、恐慌ツレぇ、お金もってる企業うらやましい内部留保くれくれ」って2008年ぐらいに思った人は多かったと思う。
非正規に金が回らない→株主には利益が降りてんじゃね? と気付いていた人も多かったように思う。
a.不当! 課税! 株主から金とりあげろ! 企業は金を回せ!
aを選ぶのはまっとう。だが、個人レイヤーで考えると何も行動しなくても何かが得られる道を夢想してる。
考えることがノーリスクローリターン。その合意が国内的に達成される見込みは見渡しても皆無だった。
bはハイリスクだけど「何かが動く」。マイナスかもしれないし、プラスかもしれない。
金融要因で下がった株価が上がる可能性は想像できたし、実際、悪い賭けでもなかった。
aを選んでネットで何か書いてもデモに出てもリターンはなかった。私がこっちをとっていたら、少々預金口座に金は植えても、10年前と同じ愚痴を今も言ってる人になってたろう。人生は70~80年しかないのに。時間を無駄にしなくて済んだことがうれしい。
bを選んで楽しいことは多かった。心臓が冷えたことは何回もあったけれど。
アベノミクスは大ラッキーだったが、耐えて、変わらず一定額を投資にまわしてきたから得たリターンだ。
私はチキンなので、預金口座って精神的な安定度に正相関しちゃう。そういう弱みも分かった。
今は、だいぶ余裕が出来た。仕事をしていても精神的に人に優しくできるようになった気がする。
「とても悪いニュース」に見えるものも、打開するあてのないように見える自分の境遇も、状況をよく考察すると、裏側に道があったりして、解釈一つで人生が変わっちゃったりすることもあるんでないか・・・。
そう考えると、世の中って面白いよね。