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はてなキーワード: 呪術とは

2022-12-05

週刊少年ジャンプって能力バトル漫画ばっかりなんだな

20年ぶりくらいに少年ジャンプ買ったけど、今はバトルものばっかりなんだな

からだっけ?

今週号読んだら、4分の3くらい能力バトルだった

違うのは、タコピーの作者のやつと、僕とロボ子と、アオのハコと、落語のやつと、高校生家族くらいじゃない?

21作中16作が能力バトル

ワンピース呪術廻戦もHUNTER×HUNTERも、今週休載だけど僕のヒーローアカデミアも、全部能力バトル

流行りなのかな?なんか読んでておっさんには刺激が強いか

ただ画力はみんな高くて迫力あるなぁ

若さを感じたよ

2022-12-04

anond:20221202135109

一秒も見ていないがなんかオタクの評判が悪いのは知ってる

しかチェンソーって元々一部サブカルクソオタク神格化してただけで単行本売上も呪術なんかよりはずっと低いし

1部終了から時間経ちすぎてて2部の評判はいまいちだしコロナも終わってるし一般向けとしては尖りすぎてるしで

鬼滅呪術レベルでヒットする要素はないと思うんだが

オタクからは同程度の社会現象起こして当然くらいにハードル上げられまくってたような

制作側もそれくらい売れるのを見越した金かけてたのなら金かけすぎだっただけでは

2022-12-03

[]

呪術回線21巻購入

主人公登場せずとは、たはー

スクナに噛ませになりそうなキャラ追加されたね

ぬきたし4巻購入

岬が恋人

SS洗脳されてしまったが岬もやり続けようとしてたので洗脳効果があるのかもな

俺はロリコンじゃない6巻購入

ヒロインレース始まった、皆さんが恋心に気付いてレースが始まるのに6巻もかかりましたよ

キャラの掘り下げも充分描写されたしこっからラブコメ開始か

結局未来嫁があの中にいるとして誰でも可能性がある描写になってるので現時点で予想は無理だな

2022-12-02

anond:20221202145957

呪術回戦おもろい?

アニメだけ見てまあまあ面白かったけど、漫画が未完だから漫画に手を付けてない

読みたくはある

呪術廻戦の最新刊を読んだけど

能力がよくわからなかった。

ジョジョとか、ハンターとか、呪術とか、能力バトル漫画って連載が進むにつれて能力シンプルでなくなっていく。

2022-12-01

2022年の本売上ランキングが頭悪すぎる

一位は厚切りジェイソンの「ジェイソンお金の増やし方」

頭悪い人間ばかりだなこの国は。

厚切りジェイソンの本読んだら投資が上手くなるのか?そんな簡単もんじゃないだろ?

2位は和田秀樹の「80歳の壁」。和田秀樹が売れるなんて世も末だな。あと高齢化が進んでるのが分かる。

3位も投資の本だが、YouTuberらしき怪しい本。「本当の自由を手に入れる お金大学」ってタイトルで、両@リベ大学長が著者。なんだこれ。怪しすぎる。

4位は、「人は話し方が9割」。んなわけねーだろ。

5位は「同志少女よ、敵を撃て」。小説。まあこれはいいんじゃないの?知らんけど。

6位はまた和田秀樹。「70歳が老化の分かれ道」。高齢化社会の影響がすごいな。

7位は「20代で得た知見」で、Fという著者。人気の著者らしいが、まあ怪しいな。

8位はポケモン図鑑ポケモン常連から納得。

9位はコムドット写真集。こいつらカッコいいか?よくわからん

10位はポケモン図鑑


まあ全体的に頭が悪い人間を騙さないと本は売れないってことだな。


ソースはここだ

https://www.oricon.co.jp/special/61353/2/


あとついでだが、コミックジャンプ系でほとんど埋まってる。呪術廻戦とかワンピースとかSPY×FAMILYとかばっかり。すごいなこれ。

https://www.oricon.co.jp/special/61353/4/

2022-11-29

恥の何重奏ぉおおお???

anond:20221127005407

はい

https://togetter.com/li/1978112

"一度風俗経験するとストレスが溜まった時に、風俗に行くという選択肢が増える"最悪の呪術廻戦『100万円を風俗に溶かした大学生の話』”

追記

Togetter論文に見えた人がいるってほんとぉおおお???

ようするにギャンブルと異性を金で買う遊びは子供におしえるなって話してんだけど



安心してくださいTogetterまとめ()論文に見えた人なんてどこにもいませんし、ブコメを見て「このブクマカTogetter論文に見えたのか!」と思った人も君以外にはいません

規制正当化を図る根拠としてTogetterまとめ()を持ち出して、根拠説明もなくリンクを貼るだけで何かを説明した気になり、更には自分皮肉を言われていることすら理解できない人がいるだけです

anond:20221127033549

君のためをおもっていってあげるけど、適切な反論を出せないなら黙っていた方がいいよ



リンク先のTogetterまとめ()が「子供の目に触れさせるな」という規制論を如何様に正当化するのか具体的な説明ができず、脊髄反射的にオウム返しをするとは恥を何層に重ね塗りすれば満足するんですか

2022-11-28

anond:20221128141330

月に移民した独立派木星に逃亡しそこで見つけた超科学遺跡を利用して地球に攻めてくるのが 機動戦艦ナデシコ

平行世界大和」の人間呪術技術を利用して木星のゲートから地球に攻めてくるのが 遊撃宇宙戦艦ナデシコ

娘が「カラダ探し」を読みたいといった

小学校二年生の娘

個人的には何にも規制せずに見たいといったものを与えたいと思っていた

鬼滅の刃も見たいというから見せてたし、呪術回戦も見せた

約束のネバーランドもすごく気に入って読んでいた

絵画に興味があるから印象派の本も与えているし、エロめの西洋絵画も気にせず見せてた

それこそ「世界起源」も載っている本も与えている

しかし、「カラダ探し」は増田自身も読んだことあるけど、とりあえずグロく殺すシーンを描きたいだけみたいな、ただの悪趣味漫画しか見えない

これを今の年齢で見せていいんだろうか、とちょっと悩んでしまった

色々な注意点があるけど、あなたがそれを理解するなら禁止はしない、とは言った

でも妻に見せると、妻は即答で、やめときなさいよ、みたいな感じになって娘を諭していた

結果的に娘は諦めることになったんだけど、これでよかったのかな、と少し気になっている

なぜダメなのか、という話は少し娘にした

炭治郎はむやみやたらに鬼を斬り殺して喜んでいるわけではないでしょ、と話した

鬼のことも憐れんで、大切なことのために戦っているでしょ、そういうのがあるから人を斬るシーンがあっても、正しく見れると思うんだ

でもこれはそういう大切なものはなくて、ただ人が殺されるのを楽しむ漫画なんだよ

あなたは今スパイファミリーみて、アーニャの真似してピーナッツ食べてるでしょう

今のあなたが「カラダ探し」を読めば人を殺すこと、人が死ぬことに興味を持ってしまって真似したくなるかもしれない

そしてそれは良くない趣味だ、というのはわからないといけない

あなた自分状態コントロールする意識を常に持てるようになれば、読んでいいよ

今でもそれができると約束できるなら構わない

みたいなことを伝えた

娘がちゃん理解したのか、読めなかったことに納得できていないのか不満なのか、正直よくわからない

これでよかったんだろうか

2022-11-27

anond:20221127125407

アンケを掲載順に反映できるのは8週後と言われてるが

編集して印刷して流通させる事考えたらすぐ反映できるわけないだろ、

カラーにする作品やその位置考えても掲載順決めるのは原稿締め切りよりさらに前だろうし)

どうせ10週終了のハンタはアンケ関係なくあの辺で固定されてるだけだろう

同じように休載した呪術やブラクロも再開直後(最新のアンケデータがない頃)は微妙位置に置かれてた

ワンピ特別扱いらしくて再開直後もずっと前の方だが

anond:20221127004258

はい

https://togetter.com/li/1978112

"一度風俗経験するとストレスが溜まった時に、風俗に行くという選択肢が増える"最悪の呪術廻戦『100万円を風俗に溶かした大学生の話』”

 

追記

Togetter論文に見えた人がいるってほんとぉおおお???

ようするにギャンブルと異性を金で買う遊びは子供におしえるなって話してんだけど

2022-11-16

ジャニーズブランド、なんで強いんだろうね

エイベックス沖縄アクターズスクール系、LDH系も、ダンスボーカルクオリティ高いイケメングループを輩出しているのに、ジャニーズみたいには売れない。

やっぱジャニーズ以外の事務所にはゲイレイプ要素が足りないか腐女子を惹きつけられないのかなぁ。

80代男性からの性暴行に耐えている忠犬みたいな美少年からこそ、ダンスがそこまで上手くなくても、歌が明らかに下手でも売れるんじゃないかな。

推しジャニーズ事務所を辞めたら推すのやめるっていうジャニオタ結構多くて、やっぱり組織への忠誠心とか奴隷根性みたいなものが、

ジャニオタにとって大事ものっぽいように見える。ジャニーズ以外の事務所イケメン奴隷根性比較的少ないんだろうな。

二次元でも、鬼滅の刃の炭治郎が15歳で死を覚悟した戦いをしてたり、呪術廻戦の主人公男子高校生死ぬような感じで戦ってて、

少年軍隊所属して戦うみたいなの腐女子に人気だし、やっぱ人権のない奴隷少年って女性にとっても性的なんだろうな。

2022-11-13

anond:20221113111343

1 女の子に座られている主人公が「あったかいなりぃ……」するシーンはある?

主人公女の子のほうだけどそうなってるシーンはあるよ。

2 接近してくるケツのドアップは?

ドアップはなかった気がする。

3 年上の妹、もしくは年下の姉が出てくる?

母親がわりの叔母さんが主人公母親の妹だよ。

4 ミミズとのバトルにメカ(ロボもしくは戦闘機武装ボートなどでも可)を使う?

使わない。遊園地ジェットコースター観覧車舞台にした戦闘シーンはあるよ。

5 呪術廻戦じみた閉じ師の謎勢力は出てくる?

出てこない。閉じ師のおじいちゃんは出てくる。

6 超強そうなのにやられ役の閉じ師はいる?

ヒーロー役がそんな感じ。

7 巨大な津波バリアで弾くシーンはある?

ないよ。

8 ラストバトルでビーム撃ち合う?

直接攻撃だったね。でもビーム喰らった使徒みたいに弾け飛んでたよ。

9 セックス匂わせの前後キッチリ5分ずつぐらい時間取ってる?

叔母さんが泣いてるとき芹沢くんが手を出したと俺は睨んでるよ。

すずめの戸締まり見た奴に質問がある

俺が知りたい所だけネタバレで教えてくれ。

俺のイメージ通りなら見に行く。

1 女の子に座られている主人公が「あったかいなりぃ……」するシーンはある?

2 接近してくるケツのドアップは?

3 年上の妹、もしくは年下の姉が出てくる?

4 ミミズとのバトルにメカ(ロボもしくは戦闘機武装ボートなどでも可)を使う?

5 呪術廻戦じみた閉じ師の謎勢力は出てくる?

6 超強そうなのにやられ役の閉じ師はいる?

7 巨大な津波バリアで弾くシーンはある?

8 ラストバトルでビーム撃ち合う?

9 セックス匂わせの前後キッチリ5分ずつぐらい時間取ってる?

教えてくれ。

当てはまる数と質に応じて見に行くかどうか決める。

ストーリー矛盾してるかとか、映像が綺麗かとか、そんなの他人に聞いても分からねえ。

でもこの辺が分かったら俺の中でチャリチャリンと払った金に見合うペイが産まれる音が聴こえてくるんだ

2022-11-12

id:baikoku_senseiだがすずめの戸締まり見ました。感動!君も泣け(ネタバレ感想)

ネタバレは避けてたんだけど、震災被害者PTSDに注意みたいなまとめタイトル見ちゃってショックでPTSDになった

でも映画館行ったら同様の注意喚起があったのでゆるす。



ネタバレ

後ろ戸が開くとミミズが出る

感想

クソ猫やんけ…

クソ猫がよ…

オアアアァ!!クソ猫オァァァ!!!

あれ、クソ猫…?

クソ猫はクソ猫じゃなかった…いや呪い押し付けてたしやっぱクソ猫だわ

まとめ

今更3.11テーマにしたのが偉い

その上でエンタメとして傑作

善人しか出てこないこの世界の綺麗な所の煮凝り


こっから長文垂れ流し

映画館行ったら中高生グループだらけでチビ

オッサンになると中学生高校生は無条件で怖い。不良が怖いんじゃなくて集団に対する根源的恐怖っつーか…小学生大学生大丈夫なんですけど…

で、ネタバレも昔は大丈夫だったんだけど年取ったらダメになった。真っ白な状態で見て不意打ち食らいたいんだよね。呪術死滅回游が好きなんだけど、週刊で読んでてそうきたかー!って気持ちよさがあるから私鉄純愛列車とか相撲だぁー!刀ぁー!とか最高で…まぁ、二週目の面白さもあるけど、初見面白さは一回切りだし大事にしたい。

で、3.11ね。震災後5年だか7年後だかに立入禁止区域の近くまで行こうとした事があるんだけど、道路脇に土を集めたり草刈りしてる作業員大勢いて、いわゆる汚染土がコンテナか何かにまれて(結構記憶曖昧)、互いに見て見ぬふりしながら、この人達はどこに住んでるんだろう?と考えていたことを思いだした。立入禁止区域は当然バリケードされて近付けず、それより帰りのバスで乗り合わせる女学生美人揃いだったことが印象に残っている。

まぁ、当時ですら震災は終わった扱いで、PTSDネタバレ食らった時も、数年振りに震災を思いだしたくらいだった

そう考えると、神戸に行ったことで阪神淡路大震災も思い出したりして。関東大震災もな~。はよ南海トラフ起きて都民全員死ね!とかあんま言わないようにします(浄化)

懐メロについて、吉幾三流れてたっけ?と思いながら、シンエヴァ吉田拓郎を思いだしたりとか。しかし考えると芹沢って俺より若いのに年上として見てたな…俺は幼稚なジジイなんやなって…

左大臣から道真かと思ったけど関係ないんかな

エンドロールのKOUSHIROUさんは不意打ちだった。考えると突然興奮する患者なんだよな…すずめの戸締まりナイフ行方後日談だった…?

結局東京行くのはいいんだけど面白い。君の名を見た時、新海は地方出身者に違いない、と何となく確信したんだけど、地方の(元)若者にとって東京ってのは一種聖地で、一方地元への愛憎はすさまじく、進撃の地ならしとかチェンソーマンの銃の悪魔みたいな虐殺地方への復讐なのでは…みたいな、まぁ、これも「作者の意図」とやらを勝手に読みとってる訳で、

そういう当て嵌めで正しい読みとやらを考察するバカ嘲笑してたりもしたんだけど、ワイはそのアンチテーゼ(この言い方も…)としてロランバルトテクスト論を持ち出したりする。ただ、実は大学講義で聞き齧ったことを断片で吐いてるだけで、実はバルト著作なんて読んだことも無いんだもんね~。結局

ロランバルト」知ってる?知らない?というマウンティングをしたいだけなんだよな~。エセインテリとしてのコンプレックスだよな~


あと、天気の子世界より一人が大事ってテーマ、半水没くらいなら大丈夫じゃね?みたいに、ポジティブな所と相殺されちゃってた感じもあったが、いざどっちか選べってなると無理だよねそら…

でもまぁハッピーエンドで終わるわけで、珍しくストレートセリフで語ったりもする。個人的な事を言えば、盲目的な楽観論は好きじゃない。感染増加中のピークアウトするはずとか、景気は緩やかに回復基調とか、精神の安定のためにネガティブ情報から目を逸らしてる感じがどうも…だからって黙らせたところでしょうがないんだけども。

シンエヴァもだけど、人との繋がりがテーマになってる感じっすね。社会に出ろ、みたいにネガティブに受けとる人もいたりするけど、コミュニケーション大事って話ですよね結局。

2022-11-11

マンガ読者歴が90年代で止まってる浦島増田に新旧オススメください

タイトル通りです。下記のようなマンガで育ち、近年マンガを読んでいない浦島増田太郎に「これも読んどいた方がいいよ」「これはきっと好きなはず」というマンガがありましたら、新旧問わずご教示ください。

オールタイム・ベスト×10+1(参考までに。面倒な方は適当に読み飛ばしてください…!)
●『まんが道藤子不二雄А

藤子不二雄は両御大ともに「大好き」では済まされないくらいの敬意を抱いている。ドラえもんより21エモン派、パーマンより劇画オバQ派の自分だが、もっとも胸を熱くして読んでいたのはこれ。「藤子不二雄ランド」(80年代半ばに小学館が行なった復刊シリーズ)でセル画付きコミックス本屋に並ぶのを毎月楽しみにしていた。

●『キン肉マンゆでたまご

メディアミックスの力をリアルタイムでびしびし感じたマンガ消しゴム通称キン消し)にアニメFCゲーム単行本クラスメイトと奪い合って読んだ。ゆでたまご氏の画力ストーリーテリングにおける成長ぶりを主人公に重ねることができる。『ドラゴンボール』同様、作者の力を越えた「神がかり感」にみなぎっていた。好きな超人アシュラマンサンシャイン。新シリーズは未読。

●『こちら葛飾区亀有公園前派出所秋本治

まだ幼かった小学生男子にとって大人世界サブカルギャンブル、酒/煙草)の入り口であり、ギャグ漫画の類でほとんど笑えなかった自分ほとんど唯一声をあげて笑っていた希有な作品。「国宝級」という言葉はできれば使いたくないのだが、この作品には相応しいように思う。60巻あたりで読むのを止めてしまったが、いつか最初から全部読みたい。

●『BASTARD!!萩原一至

僕が中学生の時に鳴り物入りで連載スタートした本作。ファンタジーエロスとオカルティズムが三位一体となって、思春期の扉に射しかかっていた自分暴力的に襲ったハレー彗星の如き作品単行本10巻代で離脱してしまったので(そのうちKindleで続き読みたい)ここに入れるかどうか迷ったが、インパクトの大きさを考えると外すことはできなかった。

●『ジョジョの奇妙な冒険荒木飛呂彦

BASTARD!!』とほぼ同時期に連載が始まったように記憶している。当時の自分が毎週ジャンプを欠かさず読んでいたのは『ドラゴンボール』『魁!男塾』『聖闘士聖矢』ではなくて、『BASTARD!!』と今作のためだった。第3部までは完全無欠な作品だと思っていたが、自分的には4部半ばで失速してしまい、以降未読。

●『瞬きもせず』紡木たく

思春期になって別冊マーガレット別マ)を読むようになったのは、人格形成においてかなり大きかったように思う。が、今でも諸手を挙げて「好き」と言える少女マンガ作家はこの紡木たくくらもちふさこ山岸涼子岡崎京子くらいかもしれない。自分より少し上の世代BOOWY尾崎豊世代)の聖書ホットロード』と迷ったが、今作で展開する田舎の閉塞感と諦念を含んだ叙情性の方が自分にはずっとリアルだった。

●『Kiss+πr 2(にじょう)』くらもちふさこ

くらもちふさこ作品の影響は自分で思っているよりもきっと遥かに大きい気がする。どの作品もあまりに素敵で、生々しく、リアルに感じた。今もくらもち作品を読むと、初心な女学生のような気持ちでいっぱいになる。

●『14歳フォーティーン)』楳図かずお

高校生の頃、コンビニスピリッツで第1話を立ち読みした時の衝撃を忘れることはできない。「恐怖心」というより、新しい世界への扉が開いた時の「カチッ」という音が聴こえたような気がした。たしか最後まで読んだはずなのに、まるで記憶喪失になってしまたかのようにほとんど全て忘却してしまっているところも、楳図作品「らしい」。

●『同棲時代上村一夫

二十代の頃、たしかクイック・ジャパンかな? サブカル誌で知って全巻買いした。悲しくて美しくて愉快な夢幻と、人生において或る時期にしか見得ない美しさにみちていた。昔の詩や文学みたいだなと思った。

●『GOGOモンスター松本大洋

かつてのサブカル女友だちが「あんたは絶対読んどきな」と貸してくれた。その後、彼女とは会えなくなって、返すタイミングを失ったまま20年近く経ってしまった。『ピンポン』『鉄コン』も迷うけど、個人的な思い出もあって本作を選びたい。

●『悪の華押見修造

最近の(?)作家では例外的にほぼ全作フォローしている。楳図かずお上村一夫安達哲の影響を見事に咀嚼し、現代風にアップデートしている感じがした。当初はそこまで凄い作品と思っていなかったけど、巻を重ねる毎に自分にとってのっぴきない作品に変貌していった。連載中の『血の轍』『おかえりアリスももちろん読んでます

***

以上となりますよろしくお願いします。(本当に最近マンガはろくすっぽ知らない浦島漫画太郎なので、批判意見罵詈雑言はなるべくご容赦ください…!)

※※追記1※※

さっそくオススメありがとうございます。『キン肉マン 無量大数軍編』、ジョジョ4部続き、『深夜食堂』『かくかくしかじか』『ハチクロ』『犬夜叉』『吸血鬼すぐ死ぬ』『着たい服がある』『スキップローファー』『ヴィンランドサガ』『アクタージュ』『ハコヅメ』『SPY&FAMILY』『マイ・ブロークン・マリコ』『A子さんの恋人』読んでみますオススメリストもありがたいです。

※※追記2※※

チェンソーマン』は知人に薦められて、DMMセールで一気に買って読みました(すみません、書き忘れてました)。なかなか面白く、第2部も読んでますが、正直、そこまでハマれませんでした。『タコピー原罪』も読みました。これもなかなか良かった。デスノートバクマンも全巻読みました。鬼滅、呪術廻戦、東京リベンジャーズは未読です(たぶん好みじゃないだろうと決めつけていました)。ハンターハンターはあまり読める自信がありません…。薦めて頂けると読むモチベーションがぐっと上がるので、引き続きよろしくお願いします!

ジャンプ漫画ってアニメに向いてるか?

やっぱアニメアニメ用に作られた脚本が一番面白い

漫画SPY FAMILYとかチェンソーマンは好きだけど

アニメになるとリコリコや水星の方が面白いんよ

呪術や鬼滅だって漫画で読む方が面白い

そもそもジャンプは週刊なんだから1話ごとに始まりと引きを考えないといけないし

単行本化するときを考えて10話ぐらいで良い感じの引きを作ったりするけど

1話か2話ぐらいでアニメ化してたら30分持たなくて時間稼ぎばっかりになったり

1巻ずつだと量が多いか間引くしかなくなる

そもそも漫画1話が何分になるかは話によって変わるから単純に計算できないよね

いっそのこと配信前提で1話時間を可変長にしてくれた方がまだ作品としては良い感じになるんじゃないか

1話目30分、2話目45分、3話目18分 みたいな

2022-11-10

チェンソーマン 性的モノ化





モヤッとする部分が、、、、

3話は特に感じたのですが、主人公が、「女性キャラ悪魔)の胸を揉みたい」という動機で戦ったり、やる気を出したりしている、という点です。

もちろん、ギャグ的な意味もあると思うのですが、戦闘中にも「胸を揉みたい」的な発言をして、力を発揮するシーンがあります

性的モノ化

人によって捉え方は異なりますが、私は、チェンソーマンでのこれらの描写は、女性身体のパーツを性的なモノとして捉えている「性的モノ化」の見方がわりと強く出ているように感じます

キャラ人格無視して、胸というパーツにだけ注目しているように見えてしまいました。

もちろん、ジャンプで連載されている作品なので、男性視点で描かれる事自体問題ないと思います

しろ問題なのは、この作品MAPPAという日本屈指のアニメーション会社が全力で制作する事で、ものすごいクオリティ作品になっている、という点です。

少年マンガ少女マンガ市場規模の違い

少年マンガ少女マンガ比較した場合一般的には少年マンガの方が社会話題になることが多いと思いますアニメ化された時の注目度や、予算のかけ方も少年マンガ男性向けマンガ)の方が大きいのでは無いかと思います

近年話題になった作品を思い返しても「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「ワンピース映画)」など、ニュースでも取り上げられるレベル作品男性向けの物が多いです。これらの作品と同じくらい話題になる女性向けのマンガはニュースなどでもあまり耳にしない印象です。

こういった男性向けマンガがトップレベル制作会社によって圧倒的なクオリティで作られていると、どうしても「日本代表するアニメーション」のように見えてしまます表現問題が多少あっても「成功した正しいアニメーション」のようにも見えてしまうのでは無いでしょうか。

表現自体NGというわけではありません。少年マンガ青年マンガとして、対象の年齢/性別が読む媒体掲載されている分には、それほど問題にはならないかと思います

しかし、少年マンガ少女マンガ市場規模の差や、テレビアニメになることで、より多くの人の目に触れてしま場合、もう少し表現配慮があってしかるべきではないでしょうか。

私のからだは私のもの

女性の胸は男性に揉まれもの」という価値観がこの作品を見た人に広まらないと良いなと思います

成人した大人であればそんな事は思わないかもしれませんが、中学生高校生など思春期男性が、この作品を見て、主人公をカッコいいと思う場合に、その考え方まで正しいと思わない事を望みます

……考えすぎですかね……?

盛り上がっている作品に水をかけるような内容を書いてしまいましたが、面白いことは間違いないので、今後も視聴したいと思っています









ああああああああ。こういう教科書通りにしかものを見れないやつほんと嫌い。

意外と『ニセモノの錬金術師』が語られていない

近年において最もホットウェブ漫画の一つに数えられてもいい『ニセモノの錬金術師』が、はてなではあまり語られていない。満を持して増田で一本書いてみたいと思う。


『ニセモノの錬金術師』は、2020年から現在に至るまで連載されている、杉浦次郎氏によるウェブ漫画である

ジャンルはいわゆる異世界生モノだが、既存作品とは明らかに方向性を異にしており、その方向性とは作者特有とも言える人間精神性を執拗描写していくスタイルだ。

人を愛すること、人を呪うこと――主にその二つを軸に世界観が構築されており、そのような精神性は主に「呪術」という作中独自技術体系によって表現されている。世界は愛と呪いに満ちている――それが恐らくは、この『ニセモノの錬金術師』を語る上での基本的世界観であろう。


あらすじ

主人公は、かつて地球にて生を送っていたサコガシラという名前男性である。ある日交通事故に遭い、異世界へと転生させられる。

その際に神的存在によって高度な錬金術とも呼べる能力を与えられ、その能力によって彼は錬金術師として様々な困難を潜り抜けていく。そんな中、気まぐれに立ち寄った奴隷商人の店内にて、彼は一人の女奴隷出会う。

――というのが物語の大まかな粗筋である

あらすじだけを見れば、既存異世界転生系作品との差別化が不十分であるとも取られかねないと思う。とは言え、読めば分かるのだが、本作は既存の同ジャンル作品とは全くもって方向性を異にする作品である。現状では全話無料で読むことが可能なので、是非ともその目で最終的な評価を行ってほしい。


以下、この『ニセモノの錬金術師』について、個人的に魅力的だと思っている箇所を列挙していく。


呪い』について

『自らの愚かさに嘆き ただ苦しみ 痛み 辱められ 毎日に怯え震えて 生きることを命じる』

本作で描かれる『呪い』の描写は極めて綿密であり、作者の思想や、また恐らくは人生経験が濃密に反映されている。この『呪い』を巡る描写において、個人的特に感銘を受けたのは、節タイトルの「呪い」についての描写である

主人公奴隷として購入された異国の少女ノラは、かつて優秀な呪術師の父によって呪術の手解きを受けており、あるとき彼女と同じく奴隷商の商品であったエルフ女性、ココにかけられた膨大な呪い存在を察知する。ココは四肢を切断されており、また目と鼓膜と発声器官を念入りに損傷させられているため周囲の人々とのコミュニケーションを取ることができず、長い間その致死的な呪い存在に周囲の人間は気付くことができなかったのである

ノラはサコガシラ邸にてその呪い分析を行う。自らココにかけられた呪いの一端を体験しつつ、その呪い根本命題へと深く探訪するのである。最終的にノラは、ココにかけられた呪いが、ココを呪った何者かによるあまりにも深い慈愛からやってくるものであることを悟る。ココにかけられた呪いの奥深くに潜んでいた根本命題とは、「自らの愚かさに嘆き ただ苦しみ 痛み 辱められ 毎日に怯え震えて 生きることを命じる」という陰惨なものであった。しかし、同時にその呪いには深い慈愛の影があったのである。ノラはその事実に深く混乱すると同時に、自らが学んだ呪術という技術体系に対する深い侮辱の念を覚える。そして、その何者かに対しての憎悪を露わにするのだ。


呪いというものは誰しもの心に自然に生まれもので、それは人間の心にとってひどく自然な営みであると、作中では語られる。誰かを呪う気持ちなくして人間は生きることなどできないのである。その、人間にとって自然感情コントロールし、時に人間営為に役立てるために生み出されたのが、作中における呪術という技術体系なのだ少女ノラは、その技術に深い愛着を持っていた。それ故に、ノラはココの『呪われ方』――深い慈愛と共に、おぞましいほどにまで対象呪い抜く偏執性――に歪つさを見て取ると同時に、反発を覚えるのである

作中で最初に重度の呪いが描かれるのが、節タイトルのシーンであり、私はこの呪いのシーンが好きだ。呪いとは、自然な心の働きであり、それは愛することと同様に人間と切り離すことのできない営みなのである――だからこそ、ノラはその営みに深い拘りを持っており、その拘りが示されるこのシーンは作中全体における、『呪術』に関するハイライトとなっているのだ。このような、ノラが持つ『呪い』に対する自然な拘りは、ある意味では作者が抱える『呪い』に対する拘りと鏡映しの関係になっている。作中の様々なシーンから、作者の『呪い』に対する拘りの深さ、あるいは、含蓄の深さを覗くことができる。

相手禁忌を知れ、その禁忌を踏みにじらせろ』

この一節は、ノラの父によってノラに対して語られる、言わば呪術の基本のキに当たる基礎的な方法である禁忌を破ることと呪いを受けることはイコール関係になっており、時に呪術師はその呪いを強めたり、あるいは和らげもするのだ。

呪術は度し難い技術であるしかし同時に、呪術とは人間の心に自然と生じる、深い憎悪を鎮めるための技術でもあり、その背反性が作中では極めて自然に溶け合っている。


主人公サコガシラについて

本作の主人公サコガシラ自己評価が極めて低く、自身の命を極端に軽視するという傾向を持っている。これは、サコガシラ自傷的傾向があるという意味ではない。純粋自尊心が低すぎ、また、自己評価が極めて低すぎるがために、自分の命を消費可能手段であるしか認識できなくなっているのである

そのため、困難に出会い身近な人間が脅威に晒された際には、その救済のために自己犠牲を必ずといっていいほど為そうとするのである。誰かを救うための選択肢が幾つかあるとして、その第三候補くらいまでに必ず一つは、「自らの命を犠牲にして――」という選択肢が生じてしまう、そんな人物が本作の主人公である普段生活において全くその傾向をおくびに出すこともなく、またサコガシラ本人さえ無自覚であるものの、その傾向は歴然としており、基本的に彼は自分の命に価値があると思っていない。卑屈になっているわけではなく、自分の命に価値を見出すことが、どうしてもできないだけなのである。そのような歪つさを彼の周囲は彼との交流の中で少しずつ認識していくのだが、その危うさにむしろ惹きつけられていく。

また、彼の心理の内奥にあるものが作中で示されるのだが、それはあまりにも深い『好奇心であると本編で語られている。サコガシラは、目の前にいる人物がどんな悪人であれ、どんなに救いようのない人物であれ、その人物に何らかの『可能性』を認める限りで、その人物に対して強い興味――『好奇心』を持ってしまうという、彼自身にさえコントロール不可能な強い傾向を持っている。恐らく、このような他者に対する強い傾向は、上記自分自身価値を軽視する傾向と深く関わっているように思われる。

このような歪つさと純粋さが深く絡まりあったキャラクターは、主人公に限っての話ではなく作中に数多存在している。

歪んでいると同時に純粋であれ――その、作者によるキャラクター造形の原理が、この主人公の特徴からはっきりと伺えるのである


その他、魅力的なキャラクターについて

サコガシラの前に現れる敵について

主人公サコガシラの前には様々な敵が現れる。彼らは決まって忌まわしき存在であり、主人公の大切な存在を常に貶めようとするか、奪おうとするか、あるいはそれらの両方を為そうとするおぞましい存在である。とは言え、それにも関わらずニセモノの錬金術師において現れる敵はとても魅力的に描かれている。

ネタバレになるので詳しくは書かないが、彼らは必ず深く歪んでいて、そしておぞましいほどに純粋なのである。その純粋さが彼ら独自正義を追求していく過程で、彼らは度し難いほどに他害的な傾向を持つことになる――そのような背反性は往年のライトノベルブギーポップシリーズ』にも見て取れる傾向であると感じられる。

それはともかくとして、主人公の周囲に集まってくる純粋に善なる人々とは対照的に、それらの人々に対する悪の存在純粋で危ういものとして描かれる。その、悪役における人間性の絶妙機微が本作における重要な魅力の一つになっていることは、論を待たないであろうと思われる。


まとめ

以上、ひとまず思いつく限りで『ニセモノの錬金術師』の魅力について書き散らしてみた。

amazon(kindle)ニコニコ静画pixivといったウエブサイトにて、本作は現在無料で閲覧することができる。杉浦次郎氏の描く深く純粋で歪んだ世界観に、是非とも耽溺してほしいと思う。


2022-11-08

マンガオススメを教えて欲しい

好きな漫画を挙げるので、適当に傾向を読み取っておすすめをしてほしい。



Thisコミュニケーション

SFアクションホラーサスペンス(又はそのパロディ)、ハーレムラブコメ(?)など色んな要素を持ったマンガ

主人公感情移入できる時もあれば、主人公を殺そうとする側に感情移入できる時もあるのがよい。

「第1話で、腹ペコ主人公が、食事をくれたコミュニティを守るため、能力を発揮して化物退治」とか、主人公世界を救うと叫ぶとか、少女たちの問題解決しつつ仲良くなっていくとか、どれもありがちなシーンやセリフなのだけど、それが異常な文脈に置かれているのがよい。


不死の猟犬

「復活」が存在する世界でのガンアクション

こんな大風呂敷畳めるのかと疑問だったけど、一応畳めていてスゴい。

逃がし屋の衣装コスプレ)とか物語上の必然性は全くないんだけど、作者が楽しそうでよい。

ワールドトリガーバタフライストレージもそうなんだけど、刀と銃が共存するSFアクションはよい。


竜女戦記

主婦が天下を取る物語、らしい。

戦国時代日本っぽいけど、鬼や竜がいたりするし、カタカナ語普通に出てくる。

どのキャラ人間的に強いところも弱いところがもあり、善玉・悪玉にはっきり分かれているのでもなく、感情移入できたりできなかったりするのが良い。

日本オマージュが多そうだけど、自分は詳しくないので拾いきれないのが残念。


宙に参る

遠隔焼香とか「つけもの」とか背広の裏地(?)がディスプレイになってるとか小ネタもよいし、魔女Tsueee要素もよい。

夫婦エピソードももっと読みたい。


かげきしょうじょ!!

宝塚音楽学校的な学校もの

脇役のスピンオフが軒並みよい。

特に詩織編。

かげきしょうじょ!!はちゃんシーズンゼロから読もう!(念のための注意書き)


ニセモノの錬金術師

呪術周りの設定がよい。

キャラがそれぞれ独自の信念や行動原理を貫いているのもよい。

続編も面白かった。


有害無罪玩具

哲学的思考実験の並ぶ表題作と「虚数時間の遊び」が好き。


図書館の大魔術師

王道を丁寧に進んでいるイメージ

自分の好みからすると、少し主人公が善人すぎるのだけど、周りに性格に難のあるキャラもたくさんいるので、よい。


峠鬼

古代日本神話SFファンタジー

「墨を飲む者」初登場回がすごく好き。


リュウマのガゴウ

「偽物と本物」とか「嘘と真実」みたいなのは、わりと好きなテーマ

群像劇っぽいのも好き。


第七女子会彷徨

ほのぼのとSFバランスがよい。


ーーー

ここから追記

(最終更新11/11


たくさんオススメありがとうございました。


オススメいただいた中で既読のもの

(ざっくり好きな順で並べようとしたけど、途中から適当です)

HUNTER×HUNTER

スピリットサークル

ヒストリエ

火の鳥

うしおととら

嘘喰い

最果てのソルテ

AI遺伝子

天国大魔境

亜人

刻刻

皇国の守護者

胎界主

水は海に向かって流れる

子供はわかってあげない

金魚王国崩壊

ゴールデンゴールド

イムリ

百万畳ラビリンス

ぼくらのよあけ

二月の勝者

チェンソーマン

虚構推理

ドキュンサーガ

三国志

ドラえもん

彼方のアストラ

双亡邸壊すべし

本田鹿の子本棚

ヴィンランドサガ

それでも町は廻っている

ヨコハマ買い出し紀行

寿司 虚空編

偽史山人

バトルグラウンドワーカーズ

町でうわさの天狗の子

賢い犬リリエンタール

タテの国

ドロヘドロ

PHYREN

EDEN

銀河の死なない子供たちへ

アリスと蔵六

オールドボーイ

そのへんのアクタ

ヨコハマ買い出し紀行

紅殻のパンドラ

GANTZ

ダーウィンゲーム

ONE PIECE

銃夢

メダリスト

ディスコミュニケーション

バーナード嬢いわく

死刑囚042

青野くんに触りたいから死にたい

うちのクラス女子ヤバい

ソフトメタルヴァンパイア

キングダム

四月は君の嘘

へうげもの

メイドインアビス

怪獣8号

辺獄のシュヴェスタ

銃夢

違国日記

久正人作品

志村貴子作品

萩原望都作品

竹内恵子作品

川原泉作品

とんがり帽子アトリエ

あかね

太臓モテサーガ

楳図かずお作品

キャプテン

劇光仮面

堕天作戦

マップス

蟲師

男爵にふさわしい銀河旅行

アルティス

お茶にごす

ストラヴァガンツ

ホーリーランド

フラジャイル

テレプシコーラ

ムーンライトマイル

九龍ジェネリックロマンス

メランコリア

エリア51

予告犯

1000円ヒーロー

パンプキンシザーズ

OL進化論

ヘテロギニアリンギティ

シオリエクスペリエンス

大丈夫倶楽部

宝石の国

懲役339年

ヴォイニッチホテル

蒼天のソウラ

珍遊記

セクシーボイスアンドロボ

茄子

PPPPPP

オススメいただいた中で未読のもの

複数あがっているものには☆)

panpanya作品全般 ☆

瞽女

栞と紙魚子の怪奇事件簿

富沢ひとし

キヌ六

西遊妖猿伝 諸星大二郎作品 ☆

フールナイト

竜と勇者配達

世界の終わりに柴犬

ヴァンパイア十字界

七都市物語

ORIGIN

PEACE MAKER

並愛混の独り言 (?)

数学ゴールデン

税金で買った本

虎鶫

ベアゲルター ☆

任侠転生

バイト

不死身のパイセン

煩悩西遊記

三丁目防衛軍

佐藤史生作品

みちかとまり

ふたつのスピカ

パーム ☆

カルバニア物語

月に吠えらんねぇ

あやつき

殺し屋やめたい!

フールナイト ☆

ニトリ

ブレッドウィザード

第七惑星用心棒

変幻退魔夜行 カルラ舞う!

華と修羅

ピンサロスナイパー

RIDEX

用心棒稼業

セキガハラ

真夏の夜のユキオンナ

ワールドエンブリオ

生と死のキョウカイ

もろびとこぞりて

令和のダラさん

東京カラス

瑠璃宝石

せんせいのお人形

望郷太郎

明日の敵と今日握手

股間無双

スキップ・ビート!

絢爛たるグランドセーヌ

星使いセレナ

バビロンまで何光年

Not Simple

SOUL CATCHER(S)

プリンタニアニッポン

螺旋じかけの海

ハルシオン・ランチ

カムライド

成恵の世界

うめモモさくら

シュトヘル ☆

八百森のエリー

魔女と野獣

いじめヤバイ

アルテ ☆

友達として大好き

マチネソワレ

ソアラ魔物の家

おひさま世界地図

リサの食べられない食卓

八木ナガハル作品 ☆

がらくたストリート

チキタ★GuGu

東京入星管理

ヘルク

潮が舞い子が舞い

一変世界

果ての星通信 ☆

古代戦士ハニワット

八百森のエリー

シマ・シンヤ作品

ブスに花束

エルフ狩猟士のアイテム工房

WOMBS ☆

未来人サイジョー

ビルドワールド ☆

ラグナクリムゾン ☆

ランドリオール

魔導の系譜

ボクラノキセキ

残機×99

惑星クローゼット

三文未来の家庭訪問

白馬のお嫁様

ヤコポコ

ライジング

モーメント

みあげた玉三郎

佐々木淳子作品

絶対安全剃刀

ゾンビ屋れい子

エクソシストを堕とせない

白暮のクロニクル

神さまがまちガえる

迷宮クソたわけ

土星マンション

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~

往生際の意味を知れ!

バクちゃん

モリミテ

星をつくる兵器満天の星

鯨庭

魔女

はなしっぱなし

度胸星

きつねとたぬきいいなずけ

つれないほど青くて あざといくらいに赤い

そのあたり読んでる人ってちゃん自分で探せる人なんだよな

自分なりの探し方で見つからないようなのも知りたいのですよ。

未読作品の一覧でも分かるように、そこまで片っ端から読んでるわけでもないですし。

2022-11-07

声優予想とか言うゴミ文化マジで潰れろ

ある作品特に漫画)のアニメ化もしくはその2期が決定すると、その作品の界隈やクラスタの中でくだらないクソみたいな流れが見られることがある。

それがタイトルにある「キャラクター声優を予想する」という文化だ。

特に女がやりがちだが最近では男でもそういうヤツがちらほら湧くようになった。

ジャンプ作品限定だが、鬼滅の刃呪術廻戦、最近では現在放映中のチェンソーマンでもキャスト発表前に見られたのが記憶に新しいという人も多分いるだろう。

俺はその手の話題を目にする度に、勝手妄想して勝手に盛り上がって勝手失望する連中に対して反吐が出そうになるし、よくもまあ平然とそんな失礼ことができるなと、厚顔無恥っぷりに逆に感心すら覚える。

どうしてそこまで嫌悪感を覚えるのかというと、

予想にあがる声優が決まって何かしらの実績と露出がある(いわゆる若手や中堅)声優新人名前が一切出ないし、

「この人と言えばこういうキャラやりがちだよねw」みたいな上から目線思考が見え透いて気持ち悪いし、

上記のような、その程度の認識知識量で意気揚々と予想してくるからである

予想にあがる声優が決まって何かしらの実績と露出がある(いわゆる若手や中堅)声優新人名前が一切出ない

これは声優(ひいては役者)が知名度活躍が後の実績へと直結する職業なので仕方ないことだが、だからこそ軽々しく予想するべきではない。

最近で言うならチェンソーマンデンジとアキを演じる戸谷菊之介さんと坂田将吾さんだが、キャスト発表前まで予想に上がっていた声優は既に実績のある人間だった。

声優を予想する時に決まって知名度のある声優を上げるヤツの存在が、間接的に若い芽を摘んで新人活躍を奪っているような気がしてならない。

彼ら彼女らが主要キャラを演じたことをキッカケに今後大活躍をするかもしれないのに。

「この人と言えばこういうキャラやりがちだよねw」みたいな上から目線思考が見え透いて気持ち悪い

勝手声優を予想してくる連中はどいつもこいつも声優の声質+彼らが演じる代表的キャライメージに引っ張られ過ぎている。

例えば沢城みゆきさんは今ではルパン不二子のようなお姉さんキャラをを演じることが多いが、小さい女の子の声もできることを知っている人間は少ないだろう。(最近では鬼滅の堕姫でその声が聞ける)

他にもエヴァシンジ呪術の乙骨ような少年役を多く演じる緒方恵美さんが正統派ヒロインも演じられることを知っているヤツはいないんじゃないだろうか。

そんなヤツらが「このキャラの声は◯◯だと予想!」とか言うから滑稽すぎて逆に面白い

上記のような、浅い認識知識量で意気揚々と予想してくる

正直、かく言う俺も全ての声優名前代表作を知っている訳ではない。先ほど名前を上げた戸谷さんと坂田さんも新人とはいえキャスト発表の時まで名前存在も知らなかった。

そういうことがあるから、失礼だと思うから軽々しくキャラ声優予想なんてできないのだが、予想してくる人間が、その人が以前に何のキャラを演じていたか、どのような作品に関わっていたかを知っているとは思えない。

例えば呪術主人公の虎杖を演じる榎木淳弥さんがいる。榎木さんは呪術以降で様々な作品に出演することが多くなったような気がするが、俺はそれ以前からエムマスアイドルマスターSideM)というコンテンツで彼のことを知っていた。

正直、彼に限らず好き勝手声優予想してくる連中は榎木さんの今までの活躍なんて大して興味がないのだろう。

そうであるが故にヤツらは彼以外にも、ほとんどの声優が何のコンテンツで何の役でどのような活躍をしていたのか大して知らないのだろう。

その程度の浅さで軽々しく予想や妄想とかしてくるから虫唾が走って仕方がない。

今でも勝手声優を予想しているヤツは即刻認識を改めろ。

お前みたいな失礼なヤツを心底迷惑に思っている人間は口に出さないだけで山ほどいるぞ。

虹(ニジ)と、ヘビと、ウナギの話

 この文を書いている今日、所用で外出した先で雨に遭い、それが止むのを夕方まで待ち、さて自転車で自宅に帰ろうとした道すがら、空に虹(にじ)を見た。

 今日の外出先から自宅へと向かおうとすると、ちょうど西から東へ進行する形になる。東の空へと流れ去る黒い雨雲を背景に、色の濃く鮮やかなもの、色が淡いもの、二本の虹が綺麗な弧を描いていた。

 その時、私が通行していた自転車道兼遊歩道には、他に散歩ランニングをしている人たちもいたのだが、彼らも私と同じように、虹に見とれたり、スマホ画像を撮ったりしていた。中には「二本の虹なんか初めて見た!」と驚いている人たちも少なからず見られた。虹が二本出ることを知らない人もいるのかと、むしろそれに私は驚いたのだが、のんびりと空を見上げる余裕を持つことがあまり許されない現代人には、仕方が無いことなのかもしれない。綺麗な虹を見たという新鮮な感動が機会となって、彼らが空の気象天体に関心を持ってくれたら嬉しい。

 ところで、二本の虹が出ることを知らないということは、おそらく彼らは二本の虹の名前も知らないのであろう。しかし、虹が二本出ることを知っている人でも、案外その名まで知っている方は少数派ではなかろうか。こんなことを言うと「虹は虹でしょ?区別とかあるの?」と思われるかもしれないが、漢字による呼称区別がある。

 漢字の原型は、殷代の甲骨文字に見ることができるが、その中には既に、虹を表した象形文字を見出すことができる。それは、弓形の弧を描く二本線で描かれており、弧線の両端には口を開いて下を向く頭を持ち、しかも角らしき突起まで見られる。

 甲骨文字占いに関する記録を遺したものであることから卜辞(ボクジ)とも呼ばれ、古くから中国人自身による研究が行われていた。その一つに郭沫若(かく・まつじゃく)の著した『卜辞通纂考釈』があるが、この中で「一つ出た虹を『虹(コウ)』、二つ出た虹を『霓(ゲイ)』と称したものであろう」という説が述べられている。ただし、現在漢和辞典を引けば、『虹(コウ)』が雄で『霓(ゲイ)』が雌とも記されていて、郭沫若の説とはやや異なる。二本の虹の濃い方を『虹』、淡い方を『霓』として雌雄ペアと見るのが後代の見方である。いずれにしても、卜占の亀甲や肩甲骨に刻まれるような神秘的・神話存在として、虹・霓は古代中国人の心を捉えていた。

 残念ながら、私のデバイス文字変換では『霓』の文字しか出てこないのだが、本来は『虫』偏に『兒』旁で、ちゃんと『虹』とペアになるのに相応しい形をした文字である。それが現在、雨冠の字形が主流となっているのは、科学的な物の見方をするようになった近・現代人が、この漢字には神話的・呪術的な役割ではなく、気象用語という科学的な役割を担わせるようになったことの反映であろう。

 虫偏の字であることからも判るとおり『虹(コウ)・霓(ゲイ)』のことを、昔の人々は、広い意味での『蟲(むし)』の類いと考え、すなわち「ヘビ」の一つと見做していた。これは日本でも同じことで、マムシやフクムシなど「ムシ」呼び名がヘビには用いられている。『フクムシ(福虫)』というのは、これは穀倉を荒らすネズミなどの害獣を捕食してくれる益獣だからである。『マムシ(真虫)』の真(ま)は、オオカミに冠した神名大口真神(おほくちのまかみ)』における真(ま)と同じく、強く猛々しい神の名を軽々しく直接的に呼ばないようにするための、一種忌み名としての尊敬接頭語であろう。

 『虹(コウ)・霓(ゲイ)』は、両端に頭を持つ怪蛇であるから「それではヘビじゃなくて、むしろ龍とかの仲間ではないか」と言われるであろう。しかし、昔の人々にとっては、家屋の周辺や田畑などで身近に見かける普通のヘビですら、神秘的な存在だったのである。昔の人々にとって、龍(りゅう)/蛟(みずち)etc.普通のヘビとの間の境界は、我々現代人が考えるよりも遥かに曖昧であったと言ってもいい。足を持たない、もしくは四脚が有っても小さくて目立たない、細長いクネクネとした身体動物のことを、一纏めの仲間として昔の人々は捉えていたと考えられる。このことを少し頭の片隅に置いてから、以下を読み進めてもらいたい。

 「それにしても、虹がヘビだなんて、昔の中国の人たちは面白いことを考えていたものだなあ」と思われるかもしれない。しかし、実は「虹(にじ)=天の蛇」という考え方は、近代化する以前の社会では、地球レベルで広く見られた/見られるものである。そして、それは日本例外ではない。そもそも日本語の名称『ニジ』そのものが『ヘビ』を意味していたとも考えられている。

 日本における「『天の蛇』としての虹」の話に関しては、ロシア人言語学者ニコライ・ネフスキーによる有名な研究をはじめとして、多数の調査研究が為されている。それらから、思いつくままに事例を紹介していこう。

 例えば、琉球諸島宮古島では虹を『ティンパウ』と呼んでいたが、『ティン』は「天」、『パウ』は「ハブ」のことである。『ハブ』は『ヘビ/ヘミ』系統の語である大蛇を表す『ウワバミ』の語に含まれる『バミ』もまた『ヘビ/ヘミ』の転訛であると考えられる。『ウワ(上)』はマ(真)カミの真と同じく、忌み名としての尊敬接頭語であろう。

 宮古島の北にある池間島には、若返りの水についての昔話が伝えられている。欠けて新月となり姿を消し、再び満ちて姿を現すことを繰り返す月。脱皮して不老不死を保つ(かのように信じられていた)蛇。若水とは、神話では月や蛇と結び付けられて語られる、不老不死象徴である。月と水が結び付けられるのは、潮の干満との連想であろうか。

 太古の昔、人間はスデ水(若返りの水)を浴びて脱皮することで、不老不死を保っていた。ある時、天の太陽神が、セッカ(ヒタキ科の鳥類)に命じて、スデ水を月から地上へと運ばせていた。ところが、途中で『アウナズ(虹)』が、スデ水を奪って捨ててしまった(あるいは、スデ水を横取りして使い、脱皮するようになった)。このため、太陽神月神の怒りを買ったアウナズは、それ以来、太陽の反対側に出るようになったという。

 若水物語に登場する『アウナズ』という語は、琉球諸島地域におけるアオヘビ類を指して言う『アウナジ/オーノジ』系統の語と明らかに同じものである。他に、八重山群島竹富島でも『オーナーヂィ』と言うとされる。つまり『天の虹』と『地上の蛇』を、同じ名前で呼んでいたのである

 少し変わったものでは、小浜島では虹を『チネー・ミマンチィ』と呼んでいたというが、これは『ティン・ヌ・ミミジィ(天の蚯蚓[ミミズ])』の意であるという。細長くてクネクネした動物を昔の人々は一纏めに捉えていたという話を、今一度、思い出してもらいたい。

 新城島では、虹を『アミ・ファイ・ムヌ(雨を食うモノ)』と呼ぶ。雨が降りそうで本格的には降らない俄か雨で終わる状況を「虹が雨を食った」と言うからだそうである与那国島には『アミ・ヌミャー(雨を飲むモノ)』という呼び名もある。

 虹が喉の渇きを潤すために雨や地上の水を飲みに現れる、或いは、虹が喉の渇きを潤すために雨を呼び起こすという信仰もまた、広く見られるものである

 長野県では、龍が天から水を飲みに降りてきた姿が虹とされ、また、同県更科では「虹は『ジャ(蛇)』の吹く気である」と信じられていた。山梨県西部でも「『ノジ』は蛇の息」とされた。秋田県平鹿では「『ノギ』は吹いた」と表現した。大分県でも、虹が出ると「『ジャ(蛇)』が吹いた」と言われていた。水神としての蛇神が棲むとされた湖沼から天の蛇としての虹が出現して、雨を呼び起こすという話も広く分布していることが認められる。このことからネフスキー湖沼支配神を指す『主(ヌシ)』も『ニジ』と同一起源ではないかと考えたようであるが、それは流石に後代の研究から否定されたようであるしかし、湖沼の主といえば大抵は龍蛇なので、語源論としてはともかく、ヌシと虹を結びつけるネフスキー見方は意外に悪くないと思える。

 ネフスキーと同じ頃の時代宮良当壮という研究者は、虹とヘビ類の方言呼称分析して「『ニジ』はヘビを意味する語から分化した」ということを立証しようと試みた。ニジの呼び名には『ノジ/ネジ/ヌジ/ヌギetc.』がある。既に上でも紹介したが、琉球諸島地域におけるアオヘビ類の呼び名が「アヲ+(語根)」の形をとっており、その語根部分の変化が『ノジ/ナジ/ナギetc.』となっていて、極めて似ている。そこから、宮良は「『ナギ』が『ウナギ(鰻)』を含めた『ヘビ型動物』の総称であり、そこから『ニジ/ヌギ』などの語が派生分化していった」と考えたのである。細長いクネクネした動物を一纏めに捉えていたという話を、再度、思い出していただけたであろうか。

 この宮良説の傍証としては、例えば秋田県ではアオダイショウのことを『アヲノジ/アヲノズ』と呼び、『ノジ/ノズ』は同地域における虹の呼称共通しているなどといった事例が幾つも見られるので、宮良説はあり得ると個人的には思っている。大蛇を指す『オロチ』という語も、尊敬の『接頭語オ(御)+ロチ(ノジ系統語の転訛)』と考えられる。

 とはいえ現代人の感覚から見れば、特に生物学動物分類学知識を通じて見れば、ヘビとウナギ同類視するという考え方は、なかなか受け入れ難いものと思われるかもしれない。しかし、以下の話を読まれたならば、どうだろうか。

 昔の日本人は、雷神に対して信仰を抱いていた。特に農民は、落雷に対する特別信仰を抱いていた。例えば、岐阜県美濃地方では、稲田落雷があれば、その場所注連縄を張って神聖視・聖別した。何故このように稲田への落雷特別視したのか。それは『稲妻(イナヅマ)』という単語に端的に表されている。イナヅマとは「稲の配偶者」であり、昔の日本農民たちは、雷神を「稲田神を孕ませる夫(ツマ)」と見做したのである。これは、落雷のジグザグ線が蛇神の顕現と見做されたこと、そして、蛇体が男性器の象徴と考えられていたこととも関係しているのであろう。落雷は豊作の予兆であった。

 東北地方には、落雷のあった稲田神聖視する風習存在した。例えば、岩手県では、落雷のあった稲田を「お田の神の田」と呼んだり、女性家畜を入れないようにしたり、雷神と刻んだ石を建てて祀るなどした。

 この岩手県をはじめ、東北地方には「ウンナン田」と称する水田の事例が見られ、これは「落雷のあった水田」であり、しかも「鰻(ウナギ)の姿が見られる水田」のことであるとされる。ウナギが住める水田は、水温が比較的高く、良い水田だと考えたからともされる。落雷後の水田ウナギを目撃したことで、農民たちは「雷神水田に棲み着いて、良い水田に変化した」と考えたのであろう。しかし、それだけではあるまい。

 今では、落雷が豊作の予兆であるという考え方は、単なる非科学的な迷信ではなく、それなりの自然科学的な根拠があったと知られている。農作物の稲だけに限らず、植物の生長には、窒素肥料成分が不可欠である大気中には気体の窒素が大量に存在するものの、それらは化学的に安定な窒素分子状態存在しているため、そのままで植物栄養素として利用できない。ハーバーボッシュ法による大気中の窒素を人工的に固定する方法確立し、窒素肥料大量生産が実現するまでは、大気中の気体窒素を、植物栄養素として利用できる窒素化合物の形に化学変化させることができたのは、マメ科植物の根に共生している根粒菌を除けば、雷による空中放電だけであった。おそらく、落雷が起きた水田の周辺では、雷の電気により生じた窒素酸化物の影響で、稲の発育が良かったのだと想像される。それを見た農民たちが、経験知として「落雷=豊作の徴」と語り伝えたものが、ウンナン田なのであろう。

 最後になるが、もしも『ナギ系統の語がヘビ型動物を指すという説が真実であるとすれば、そこからどうしても思い浮かべてしまうのが、インドから東南アジア地域に広く分布する蛇神『ナーガNaga』の存在である果たして、ヘビの古い呼称の一つである『ナガムシ(長い蟲)』の『ナガ』は『ナーガ』と関係があるのか。水の中にいる長くクネクネしたヘビのような身体をした動物ウナギは、もしかしたら『オ(御)+ナーガからその名が付けられたのか。

 妄想は尽きない。

【参考文献】小島瓔禮・編著『蛇の宇宙誌』(東京美術)

 今回の内容は、この本の受け売りである。とても面白い名著なので、是非、図書館などで一読することをおすすめしておく。

栗花落カナヲと蛇の話⇒anond:20221108215545

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