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はてなキーワード: システム化とは

2016-05-29

[]0:増田ののぼう

 増田島。モンスーン気候に含まれ大陸東岸位置するその諸島では多くの家が覇を競い、謀略と決戦による離散と集合を繰り返したあげく、十一の家が生き残っていた。

一つ目は増田家。

 増田島の北端部に位置するこの家は北方の豊かな資源を中継する立場にあり、回船によるすいすい水上交易で莫大な財産を築いていた。威信財を重視する家風がもたらす物欲のせいか増田家では内乱が起こりやすく、せっかくの資金力を安定して外征に投じることができなかった。厳しい冬の気候遠征障壁となっている。しかし、大量動員されたとき傭兵軍団の力は本物であり、革新的当主にひきいられて都へ上ったことも何度かある。

 本拠は増湊。

二つ目増田家。

 前述の増田家の南東に位置する増田家では、婚姻外交が盛んであり、周辺諸国や有力家臣のほとんどと血縁関係を有している。送り込んだ夫人とその侍女団によるもはやスパムめいた文通による諜報活動増田家の地位を巧みに保ってきた。反面、他家の内輪もめに巻き込まれることも多く、いまいち地域の主導権を掌握できないでいる。

 結婚はそろそろ分家に任せておけ。戦争せよ。が、新当主モットーである本拠は増谷。

三つ目は増田家。

 増田家の南西、そして増田家の西に位置する増田家は、古代先住部族の血が濃く、やや異質な存在である増田家内部でもその意識が強いため、かえって先進文化を取り入れることに熱心であり、増田海を利用した通商が盛んに行われている。北の増田家とは海上交易権をめぐるライバルでもあり、自分たち土地よりも交易先の港で激しく干戈を交えている。ぶっちゃけ非常に迷惑である。両家の争いは都の外港である増瀬を炎上させたことがあり、そろって出入り禁止を言い渡された。

 前代当主は大の鯖好きであり、そのために港を手に入れた。

 本拠は増浜。

四つ目は増田家。

 入港禁止を言い渡された増田海側北方の二家の縄張りに横から失礼する形で頭角を現してきたのが増田島の背側にある増田である。もともと繊維の有名な産地であったが、一般には無骨武人と思われながら実はトップセールスに優れた一面をもつ当主によって、繊維の染色から加工、納入までもこなす重商国家へ変貌を遂げつつある。

 植物性繊維の染色に欠かせない明礬鉱山帰属を巡って、二つ目増田家の南にある増田家と激しく争っている。

 本拠は増館。

五つ目は増田家。

 増田島最大の平野部を領有する増田南東部増田家は比較的あたらしい家であり、この時代象徴する存在である。高度にシステム化された統治機構と徹底的な遠交近攻策によって平野部を平らげて来た。

 しかし、近年は領土拡大に伸び悩みはじめており、また農業以外の産業育成にも苦戦している。四つ目の増田家と泥沼の戦乱状態にあるが、敵の求めているものいまいち理解できていない( ・ิω・ิ)。

 本拠増戸

六つ目は増田家。

 古くからの名門である増田家は、いわいる主語が大きくなった例としてよく知られる。きわめて機会主義的で行き当たりばったりの外交政策をとって来たため周囲に味方がまったくなく、いままでのツケを払わされつつある。それでも、他家の当主低能とやたら罵倒する。

 増田家が攻め込んできた時だけは、普段はいがみ合う増田家も同盟を結んで侵略者撃退したという。そして撤退する増田軍の背中に塩をまく。敵に塩を送るの由来である

 本拠は増台。

七つ目は増田家。

 商業結節点である増津をおさえる増田家は財政的に非常に豊かであり、宗教と結びつく禁断の政策によってますます富を集積している。本来宗教施設しか使用できない角度とかにうるさい石垣技術をもちいた国境城塞群は難攻不落であり、増田家の富に垂涎する敵の侵攻をにべもなく、はねのけ続けている。女装癖の当主は勤勉で、年中むきゅうで働いている。しかし、増田島を統一する意欲には乏しい。

 長く続く戦乱が武器産業利益をもたらし、彼らが共依存する宗教にも信者獲得の機会を与えているかである

 本拠は増津。

八つ目は増田家。

 都の周辺を押さえる増田はいちおうは天下の号令者の立場にある。だが、前代未聞の宮中脱糞事件を含む不祥事続きで尊敬を完全に失っており、洛書にあざけられない日はない。結果、「都の地方勢力」に堕している。

 支配する人口は非常に多いが文化的な反面、戦争に向かない人材割合が多く、暴力による意志強制にも成功していない雑魚ナメクジである

 本拠は増居。

九つ目は増田家。

 増田島の長く狭い陸橋部を支配する増田家は律令制時代駅長にはじまる豪族の出であり、社禝を守りじわじわ支配地をひろげていった結果、豪族からの二段JUMPで西増田島一の勢力と謳われるまでに成長した。

 彼らが都の増田家を制圧してしまわないことは長年の謎とされている。下手に関わっても火中の栗を拾うだけであり、遷都などすれば柔弱な気質に染まると中興の祖が言い残したことが影響しているらしい。西方には年々攻勢を強めており、完全制覇がなれば都を抑えにでるとの観測もある。

 本拠は増州。

十番目は増田家。

 古代から大陸に対して開かれた湾港都市、増屋を支配する増田家は渡来人の血が濃く、一族の中には毛の色が増田島人一般とは異なる者までいる。大陸から導入した兵器を大量運用することで戦術武勇の不足をおぎない周囲の弱小勢力を打倒した増田であるが、より大規模な九つ目の増田家と十一番目の増田家との戦争では、文明力の差を軍事技術で埋められ、苦戦している。最後の三家の争いを特別増田三国志と呼ぶこともある。

 当主は新来の言葉をすぐに使いたがり家臣に疎まれている。

 本拠は増屋。

十一番目は増田家。

 増田南端位置する増田家は武勇の誉れ高く、それ以上に攻勢を一方向に集中できる利点を駆使して、勢力を拡大してきた。なお、家中新参者に限らず犠牲になる粛清の嵐であり、酒の席はいつもピリピリしていたと言う。大喜利に滑った人間には容赦がない――が大喜利強要する。

 歴代当主の口癖は「舐められたらおしまいだ」である

 本拠は増林。

 さあ以上、十一家の中で増田島の支配権を握るのは、どの家だ!?きみも当ててみよう。

次回

http://anond.hatelabo.jp/20160530121038

2016-05-20

業務サービスでよく聞く「Excelのような操作感」

本当わけわかんないんだけど、Excelからきちんとしたシステム化するためのWebサービス作ってるのに画面デザインの話になると必ず出てくるこの話。

一般向けサービスではあまりないのだけれど、B2B案件だと本当に必ずといってもいいくらいに出てくる要望だったりする。

Excel管理からスムーズな移行を考えた結果だと思うのだけど、Excelってそんなに使いやすものじゃないのになんで要件でこんな話がでてくるのか。

それでいて中途半端に「横スクロールは面倒なのでなしで」とか言い出すとそれExcel全然違うじゃねーかってなるんですよねぇ。

Excelって言葉が出た途端に画面デザインの話が停滞するから本当にやめてほしい。

これに対して明確な代案が浮かばない自分ダメダメだとは思うけど、Excelがきちんと設計されたWebの画面デザインより使いやすいと真面目に考えているのだろうか……

2016-03-22

ANA

昔は手でやっていた仕事が、システム化することで、手ではできなくなる。

という印象。

身近でもこういうケースは多いが。

昔は手で計算していたことを、ソフトを入れたことにより、手で計算できなくなったとか(忘れてしまったとか、操作方法けが引き継がれたとか)。

2016-02-26

高度に仕組み化した体制無能と見分けがつかない

気合いでガシャガシャやっていた時代から脱却するため、システム部と協力して自動化・仕組み化を推し進めた結果。

生産性ものすごく向上。俗人性も減って、スキルが無い人間でも一定の成果が出せるようになった。

それから数年。

仕組みの一部が時代遅れになってきた気がするので、再度要件定義して改善しようとしたら、業務の裏側を言語化できる人が誰もいなくなっていた。

システムの中を解読しないと、何がどうなってこういう結果になっているのか誰もわからない。

人力でやったらこれこれこういう作業必要になるからこの部分をこうやってシステム化した

という経緯を知っている人は誰もおらず。ボタンを押したら結果が生成される、という認識

[]ゲームe-Sportsに寄り添ってみてはどうか

シューティングゲームとか格闘ゲームFPSなど競技性が高いゲームって

e-Sportsモードを搭載したらどうだろうかね。

従来も、オンラインスコアランキングに参加するためには設定デフォルトとする

必要があります、みたいな仕組みあったけど、そこをe-Sports公式)って言葉に変えるの。

野球とかサッカーなんかもプロチームプロリーグがあって、公式試合ルールがあって、

公式グラウンド規定とか公式バットやミット、ボールなどがあって。

せっかくe-Sportsという流れが出てきたんだから、記録として認められるルール

仕様を上手いこと定義して、「これが公式だ」と言い張ったらいいんじゃないかな。

対戦ゲームなんかで、上手い人が初心者を装って場を荒らす初心者狩りなんてのが

あるけど、e-Sportsモード以外ではボコったところで一切記録に残らず、

誰にも見られない、みたいにしてしまう。

野良試合では、従来よくある勝ち負けでスコアが増減して、近いスコアの人と

対戦するようなそういう仕組みは当然ある前提ね。野良試合一定以上のスコア

出せた人はe-Sportsモードが解禁されるとか、そういうのでも良さそう)

e-Sportsモードゲームを遊ぶ人は、動画配信が前提となったり(選手の配信です、と、

なんらかメタ情報付与される)、上位に表示されて露出が増えたり、

上手い人はランキングに載るしメディアにも取り上げられて、動画再生回数に応じた

収入があったり、おひねりがもらえたり、みたいな仕組みも組み込んで。

YouTube任天堂がなんか上手いことやってるよね)

その辺がシステム化することでゲーム界隈の色々な事が解決されないかなー。

2016-01-08

http://anond.hatelabo.jp/20151227234004

一人の講師に対して複数の生徒っていう形式だと、一番レベルの低いところに合わせるのはあたえりまえで、今回のセキュリティ講習は"それなりの規模ではない会社"の人を対象としたんじゃないのかな。

あと、アップデートシステム化されている会社でも、【再起動してください】のポップアップが出ても再起動せず閉じてる人も居るし、出張用として貸与されているノートPC半年に一回しか起動しないからアップデートもされないとか。システムカバーできる範囲もすべてではないので、各個人ごと説明された通りの意識必要なんだよね。

「そういう事は俺ら末端じゃなくて情報システム管理部門に言え」

もちろん、情シスは講習の内容は理解しているはずで、情シスから「ちゃんとアップデートしてねー」ってお願いした時に、ユーザが「この前の講習で説明されたやつね。了解」となれば講習の意味はあるというか、それが目的と言ってもいいと思う。

そういう時はどうすればいいのよIPAさん?

セキュリティは実際に対処を行っているかも大切だけれど、各個人が「セキュリティ意識を持つ」というほうが大事なんだよね。

今回の講習で古いブラウザ脆弱性があるということを学び、だけどそれはシステム上アプデートできないというのなら、その古いブラウザアクセスするのはイントラ内の必要ページのみにするとか。

2015-09-10

世界いちばん遠回りな世界一周

もう誰も覚えていないと思うけど、3年ほど前、ここに、"Hello world!"というタイトルエントリ投稿した。あの話の続きをしようと思う。

※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。

※前回のあらすじ:高校中退工場派遣プログラマホームレス自立支援施設プログラマ海外放浪職業訓練世界一周アプリを作る


あれから3年、いろんなことがあった。またプログラマとして働いたり、またホームレスになったり、福島除染作業員をしたり、本当にいろいろあったけど、 今回の主題にはあんまり関係ないのでざっくりはしょる。今回の主題世界一周についてである

はいつか世界を巡る旅をする。10年くらいかけて。わりと本気で。その計画を立てるためのアプリケーションも作った。でもそのアプリ正式リリース以降、開発が頓挫している。開発を進めるにあたって、致命的な問題があることがわかったからだ。それは、開発者である自身が、この世界について何も知らないに等しい、という問題だ。

開発者は、システム化する対象に関して、誰よりも精通していなければならない。業務用アプリケーションの開発なら、 その会社の業務フローについて、社内の誰よりも詳しくなくてはいけない。システム開発とはそういうものだ。そして今度の対象世界だ。すべての国だ。それを僕自身が知らなくてはならないのだ。

しかし世界は巨大で、そして複雑だ。

国連加盟国は現時点で193か国。それぞれの国の下に州や省や県があり、その下に市区町村があり、そういった階層的な行政単位以外にも、歴史的背景から自治区になっているところや特別行政区連邦直轄領もあり……。

そういや連邦ってなんだろう。なんとなく知っているようでいて、詳しくはわからない。王国共和国ってどう違うんだろう。国の形ってなんでこんなにいろいろあるんだろう。いやそもそも国ってなんなんだ。どうすれば「国」になるんだ。

国連に加盟していればいいのか。いや国連非加盟の国もあるじゃないか。国家の三要素(領域人民主権)を満たしていればいいのか。しかしそれを満たしていることを誰が認定するんだ。他国から承認があればいいのか。その他国は誰が国だと承認したんだ。政治的問題から国なのか国じゃないのかはっきりしない地域だってたくさんある。国とか国じゃないとか最初に言い出したのは誰なのかしら。

それは世界一周アプリの開発中に国データをちまちま作っていたときにも思ったことだ。もしかして「国」というのは、僕が思っていたほど絶対的で、はっきりしたものではなく、相対的で、曖昧ものなんだろうか。

からない。わからないことだらけだ。こんなもの本当にシステム化できるのか。複雑ってレベルじゃねーぞ。これが仕事だったら「うんこー☆」とかいいながら全力で投げ出しているところだ。しかしこれは仕事ではない。これは仕事ではないので、真剣に取り組まなければならないし、投げ出すわけにはいかないのである

だけど、 どうしたらいいんだろう。世界はあまりに巨大で、複雑で、茫洋としている。何かとっかかりが必要だと思った。基点が必要だと思った。人でも物でも事柄でもいい。それをとっかかりにして、基点にして、少しずつ裾野を広げていけばいいのではないか。そう思って、自分記憶を探ってみる。僕の基点、時間軸と空間軸の原点、それは子供のころ、ブラウン管の向こうに見た、落書きだらけの大きな壁だった。


1989年11月ベルリンの壁崩壊した。僕が9歳のときだった。ニュースは連日連夜、この話題で持ちきりだった。興奮気味に壁を壊す人たち、全身で喜びを表現する人たち、泣きながら抱き合う人たちもいた。世界中が大騒ぎになっているようだった。僕はその映像を、意味もわからずただぼんやりと見ていた。

それからしばらくして、社会科教科書世界地図が大きく書き換わった。ソ連という国がなくなり、新しい国がたくさんできたのだという。国がなくなる? 国が新しくできる? その意味もまたよくわからなかった。

時間軸は一気に飛び、ベルリンの壁崩壊から20年以上たったころ、僕は生まれて初めて日本を出た。半年かけて海外放浪した。特に目的もない旅だった。だからその場所に行ったのも、ほんの気まぐれだった。

ベトナムホーチミン市にある戦争証跡博物館ベトナム戦争記憶を後世に伝える博物館だ。旅の途中にふらりと立ち寄ったそこで見たものを、僕はいまでもフラッシュバックのようにありありと思い出せる。

銃器、対戦車地雷、その他さまざまな武器弾薬が「こうやって使われていたんだ」といわんばかりに、実際に使用している場面の写真と並べて展示されている。銃を突きつけられて悲壮な顔をしている男性、道ばたで血まみれになって死んでいる子供、虫の死骸のように雑多に並べられた人の死骸、そんな凄惨な写真がこれでもかと並ぶ。

何か、自分の中で価値観が急速に書き換わっていくのを感じた。頭の中がぐちゃぐちゃになって、いろんな言葉が浮かんでは消えていく。

資本主義

共産主義

イデオロギーとは何だ?」

そのとき同時に頭の中に浮かびあがってきたのが、子供のころに見たベルリンの壁崩壊ニュース映像だった。あれから20年以上たってようやく僕は、あの人たちがどうしてあんなに泣いたり喜んだりしていたのか、少しだけ理解できたのだ。


あの博物館で僕がもっとも強く感じたのは、「戦争悲惨だ」という事実ではなく、「どうしてここまでのことになったのか?」という疑問だった。人が人を虫けらのように殺す、その理由が知りたい。そこには絶対にそれなりの経緯があるはずである。東西冷戦とは何だったのか、僕はまずそれを知らなければならない。

しかしこうなるともう最初から世界史をやり直したほうが早いんじゃないかと思った。よし、時間軸を一気に人類歴史の始まりまで巻き戻そう。

まずは大河流域で文明がおこる。チグリス・ユーフラテス川ナイル川インダス川黄河。うわー、すげー懐かしい。そして農耕が発達する。食料を安定して収穫・保存できるようになると権力が生まれる。そこから世界各地で似たような権力闘争が延々と繰り返される。

特に印象深いのが「カノッサの屈辱」だ。十代のころ、学校でこれを習ったとき意味がわからなかった。この人たちは何をそんなに必死になっているんだろうと思っていた。いまならわかる。目的は、権力そのものなのだ。人の頭を踏みつけること、人を思い通りに動かすこと、それ自体が目的であって、権力によって得られる富や名声は二の次なのだ。それは自分の経験を振り返ってみてもわかる。ヤンキー世界でもエリート世界でも、どんな場所でもどんな階層でも、人間が集まれば、始まるのはいつも頭の踏みつけあいである。それが直接的か間接的か、下品上品かという違いはあれど、やっていることは同じだった。だから世界史に記されたこのくだらない争いの数々も、いまは実感を持って理解できる。

そして絶対的権力者である神によって凍結されていた歴史が、ルネサンス以降、急速に動き始める。宗教改革名誉革命フランス革命。それまで聖職者王侯貴族が持っていた権力が少しずつ引き剥がされていく。そしてフランス王国フランス共和国に。ああそうか、王国共和国の違いって「王様」がいるかいないかなのか。さらに現代の「国」という概念国民国家というのも、このころに生まれてきたもののようだ。人類歴史から俯瞰すれば、ここ200年くらいの「流行」にすぎないのだ。

しかしフランス革命って華々しいイメージだったけど、こうして改めて調べてみると、革命政権恐怖政治によって何万もの人間が処刑されていたり、何度も王政に戻っていたり、混沌としすぎていて、華々しいなんてとてもいえない血まみれの革命だったのだと気づかされる。

そんな混沌の中、産業革命を経て、歴史さらに加速する。権力のあり方も変わる。聖職者王侯貴族に変わって資本家が台頭してくる。資本主義が加速する。貧富の差が拡大していく。賃金労働者悲惨労働環境で搾取され続ける。暗澹とした空気の中、社会主義共産主義という思想が台頭し始める。ロシア革命が起こる。世界初社会主義国ソビエト連邦誕生する。

いままで社会主義ってあまりいいイメージはなかったけど、こうして順序立てて成立の経緯を追っていくと、歴史の中での必然性がわかる。みんな、もう誰も頭を踏みつけあわずにすむ世界が欲しかったのだ。だから既存の権力や富や労働のあり方を強制的に変える。そしてそれが国の形を変える。そうか、国の形ってこういうふうに決まるのか。

しかし計画経済ってなんだろう。どうしてそんなもの必要になったんだろう。と思って、初心者向けの経済学の本を何冊か読んでみた。めちゃくちゃおもしろかった。経済ってこういうものなのかと思った。市場経済では必ず景気は好況と不況を繰り返し、いつかどこかで恐慌を引き起こす。そんな繰り返しをさせないために、計画経済では政府の計画にしたがって商品を生産する。そうか、そんな経済の形もあるのかと思った。ずっと現代日本で生きてきた僕にとっては、市場経済があたりまえすぎて、市場自由がどうの規制がどうのといわれても、これまでピンとこなかった。「あたりまえ」のことは、対比されるものがないと、それを知覚することさえできないものなのだと知った。

その市場経済へのアンチテーゼとしての計画経済は、しかし破綻する。いつ、どこで、誰が、何を、どのくらい欲するか、なんてことを計算し尽くすには、リソースが足りなさすぎたのだ。結果が出ているいまだからいえることなのかもしれないけど、少数の頭のいい集団演算能力よりも、多数の平凡な人間無意識的な分散コンピューティング見えざる手)のほうが演算能力は遥かに高いのである

そして社会主義自体も破綻する。ソ連型の社会主義では一党独裁必要とする。しかし絶対的な権力は絶対的に腐敗する。それは歴史証明している。独裁政権必然的暴走していく。これも僕は経験として知っている。「いじり」がいつも「いじめ」に発展するのと同じだ。他人おもちゃにできる、自分の思い通りにできる、これは権力である。そして「いじり」は場の空気によって正当化されるので抑制がない。抑制のない絶対的な権力は暴走する。だから 「いじり」はいつも「いじめ」に発展する。企業内のハラスメント家庭内虐待も同様だ。人間は好き勝手にできる状況に立たされたとき、好き勝手振る舞うものなのだ。そうか、チェックアンドバランスってそのために必要なのか。絶対的な権力は絶対に生み出してはならない。権力は絶対的に抑制されなければならないのだ。三権分立を唱えたモンテスキューさんマジパネェすわ。

こうして自由主義資本主義矛盾への疑問から生まれた社会主義共産主義は、自身内包していた矛盾によって自壊していく。そして時間軸と空間軸はまた原点に戻る。冷戦象徴であり、永遠に世界を二分し続けるかのように思われていたベルリンの壁が、ささいな行き違いからあっけなく崩壊する。ほどなくしてソビエト連邦から次々に構成国が離脱し(国が新しくできる)、連邦は解体される(国がなくなる)。

天秤の片方から社会主義共産主義が脱落したことにより、その後、世界はまた自由主義資本主義へと大きく傾いていく。混合経済社会主義的な部分が次々と取り払われていく。その結果が、派遣法改正だったり、リーマンショックだったりするのだ。そしてそれらは僕の人生にも多大な影響を与えている。そうだ、これはひとごとではない。遠い昔にあった「歴史」でもない。僕がいま生きている「現代」の話なのだ

そうか、世界ってこういうふうに動いていたのか。少しずついろんなことがわかってきた。国とは何か。イデオロギーとは何か。なぜ法の支配必要なのか。なぜ憲法必要なのか。しかしそれよりも何よりも、ひとつ重大な事実を確信した。それは、世界のすべてを知ることは絶対にできない、ということだ。

ミクロ領域――個人の感情や行動、これはわかる。マクロ領域――世界市場や情勢、これもわかる。しかし両者がどのように関連しているのか、個人の感情や行動が、どのように影響しあい、どのような力学が働いて、世界市場や情勢を動かすのか、逆に、世界市場や情勢が、個人の感情や行動にどのような影響を与えるのか、それを計算し尽くすことは、誰にもできない。それは人間演算能力の限界を遥かに超えているからだ。

「俺は世の中の仕組みをわかってる」「裏の論理まで知ってる」と嘯く人にはたまに出会うけど、そういう人が本当に世界の仕組みを知っていたことは一度もない。本当にただの一度もなかった。陰謀論マクロミクロの間にある巨大で複雑な回路をショートさせただけの反知性主義にすぎない。僕はそんなチートに興味はない。僕は真正から正攻法で、その回路を解析したいのだ。そうでなければ意味がない。

ああ、そうか、経済学とは、それを解き明かそうとする学問なのだマクロミクロの間にある巨大で複雑な回路。それを解析するのが、経済学や、その他の社会科学なのだ。僕はそれを、もっと深く学ばなければならない。

進むベき方向性は見えてきた。しかしここからどうするか。独学ではもうこのへんが限界のような気がする。つぎはぎだらけの学習じゃなく、もっと体系的に学びたい。でもどうやって学べばいいのかがわからない。僕はまず、学び方を学ぶ必要があるのだ。それには、どうしたらいいのか。

頭の中に浮かんだのは、「大学に行く」という選択肢だった。


大学に行く。どうしてそんな選択肢が浮かんできたんだろう。これまで僕の中にそんな選択肢は存在していなかった。そのはずだった。これまでずっと金も時間もなく、ただ日々の生活に追われるばかりで、そんなことを考える余裕は一切なかった。そんなことを考えるくらいなら明日の飯の心配をしたほうがいい。ずっとそう思って生きてきた。

何より僕には自信がなかった。自分みたいな中卒の人間高等教育を受けたところで何の意味もないと思っていた。そんなの僕にはまったく関わりのない知識階級人間世界だと、大学なんて僕にはまったく何の関係もない、別の世界に存在するものだと思っていた。

でも思い返してみれば、その認識は少しずつ変化していた。いろんな仕事をしたり、あとさき考えず旅に出たり、プログラムを組んだり、文章を書いたり、そしてそれを不特定多数の人の目に晒したり、ずっと何かに追われるようにそんなことを繰り返してきたけど、その過程で、僕は何か大切なものを拾い集めてきた気がする。それはたぶん、自尊心と呼ばれるものだ。幼いころに失い、ずっと欠けたままだったそれを、僕はこの歳になって、ようやく取り戻すことができたのだ。

からいまは自分高等教育を受けることに意味がないだなんて思わない。大学が別の世界に存在するものだなんて思わない。ああそうか、だからいま、このタイミングで、「大学に行く」という選択肢が、僕の前にあらわれたのか。

あとはこの選択肢を選び取るかどうかだ。

いまの時代大学に行くなんてそんなにたいしたことじゃないのかもしれない。だけど少なくとも僕にとってそれは、とてつもなく勇気エネルギー必要なことだ。ホームレスになることよりも、右も左もわからないまま海外に飛び出すことよりも。

現実的問題もたくさんある。資金、学力人生の残り時間。いろいろと考え始めると、解決しなければならない問題が多すぎて、わけがからなくなってくる。もうどうでもいいじゃないかと投げ出したくなってくる。でも僕の中の何かが、そうさせてくれない。僕の中の何かが、そうじゃないだろうと責め立てる。

これには覚えがある。この熱には覚えがある。これは、あの旅の途中、自分の中に発見した、マグマのような熱量だ。感情になる前の感情。行動になる前の行動。名前なんてつけようもないほどプリミティブな衝動。僕はいままさに、それに直面している。そしてその熱量からは、どうあがいても逃げられない。それだけは確信できる。

だったらもう、覚悟を決めるしかない。本当にもう、そうするほかどうしようもない。

僕は大学へ行く。

そうやって覚悟を決めてみると、ものすごく気が楽になった。気分が軽くなった。

ああどうしていままでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう。その想いはずっと自分の中にあったのに。

僕は、「大学へ行きたかった」のだ。

続き→http://anond.hatelabo.jp/20150910220232

2015-08-05

http://anond.hatelabo.jp/20150804220633

内容を整理するとこういうことかな

アドバイス

方針

 上記内容を踏まえると、とにかくエンジニアとしてスキルアップするのが大目標と思われる。

②今後

 大きく分けて以下2案

③補足 個人的意見

私は社員数1500人程度のメーカーソフトウェア開発会社に勤めて7年になります

一番感じるのは、エンジニアとしてスキルがあることと、仕事として利益を上げることは別だということです。

エンジニアとしてのスキルアップは、正直、事業利益を上げるのに比べると簡単で、誰にでもできます

大事なことは、誰かの役に立ち、社会にとって意味のある、適切な利益を生むシステムを開発し、

システムが携わる事業を推進することです。

これはエンジニアとしてのスキルとは別の能力必要です。

 

これから間違いなく、ますますシステム化外注化、人工知能化は進みます

そのとき大事なのはエンジニアとしてのスキルというよりも、

自分精通している事業ドメインの知識とその事業の成長性です。

具体的に言うと、普通Webサービスなどのユーザー系は、世界競争しないといけないので、

事業としての利益確保がかなり厳しくなってくると思います

それに比べると、例えば日本金融医療製造業の分野はまだまだIT化の余地があり、今後10年は食べて行けるでしょう。

 

ある外国ベンチャー社長曰く、今後はすべての企業IT企業になっていくそうです。

私もそう思います

そこで必要なのはエンジニア的なスキルだけではありません。

ITと組み合わせる先の事業ドメインの知識が重要になってきます

これまでよくあった「事業ドメインの知識はユーザーからヒアリングすればよい」

というスタンスからの転換が求められていると思います

 

繰り返しますが、大事なのはエンジニアとしてのスキルだけではありません。

スキルのあるエンジニアはどこにでもいますし、それだけでは利益につながりません。

事業とIT技術の両方を見れるエンジニアが、本当に社会必要エンジニアだと私は思います

 

2015-06-29

Nettouochiさんがしゃべるだと!?

この間自分増田にNettouochiさんがコメントしてて思わず二度見してしまった。

最近ではこの方にスルーされることも多かったので、久々にブクマ付いたとおもったらコメント付きでかなり焦った。

増田タブーにでも触れたのかと思ってガクブルしてたんだけど、この方のブックマーク見に行ったら実にまれコメントしてるのね。

しかもたまにすごい勢いでスター獲得しまくってたりして。

漫画とかで無口設定かと思ってたキャラが突然喋ったりすることあるけど、そういう系?

高い精度でシステム化された人間bot判別することは難しいってことですかね。

ついでに聞いてみたいのはNettouochiっていうのはやっぱり「熱湯落ち」かな。

熱湯風呂の上で「押すなよ!押すなよ!」って叫んでるけどまわりに誰もいないような虚しさの増田を落としてくれる優しい人って意味

自分にはブクマついたからって喜んでクリックしたら現れる画面の向こうでニヨニヨしてそうな悪魔ってイメージなんだけど。

2015-06-02

日本年金機構情報漏えいは、ヒューマンエラーとは限らない。

メールウィルスを踏む。というあまりにも古典的で分かりやすものトリガーになってしまったせいで

無能役所ヒューマンエラー案件にされそうなので、少し書く。

本当に気にするべきこと。

ちょうど概要をまとめた絵があるので、これを見ほしい。

http://f.hatena.ne.jp/Kango/20150601230350

確かに直接的原因は、赤の矢印であり、アホの子職員のミスである

が、本当に注意しなければいけないのは、青の矢印である

「ある業務で一部データ抽出

ニュース等では、パスワードをかけていなかったため内規違反の可能性がある。

これもヒューマンエラー的な協調がされいてる。

もちろんそれは正しいのだが、それだけではない問題が発生している可能性がある。

そして、それが重大な問題の可能性があるのだ。

なぜ、データ抽出必要になったのか?

では、青の矢印の「ある業務で一部データ抽出」が必要になった理由を考えてみよう。

これは大別して二つのケースが考えられる。

①急で特殊な業務が発生して、基幹システムでは対応できないので一時的運用がされた。

②基幹システム対応できない通常(またはそれに近い)業務があり、現場でそういう運用が常習化している。

①ならば、ヒューマンエラーと重なった不運という見方も確かにある。

②をヒューマンエラーとして考えても良いのだろうか。

意味を失った金庫。

そうではない。

②については、システムに起因した重大なインシデントである

これをヒューマンエラーで終わらしてはいけない。

これはもはや、基幹システム形骸化であり、いくら基幹システムをセキュアに保ったところで

それは全く意味をなしていないのと同義である

ようするに、年金機構セキュリティ強度は

インターネット接続可能な社内LANファイル共有サーバーにおかれてるのと同義である

設計運用を含んだシステム化方針のものを見直すべき事態である

末端のアホのせいとか笑ってる場合じゃない。

パスワードかけ忘れたテヘとか言ってる場合じゃない。

なぜかと言えば、これがシステム化方針が起因とした問題である限り

この方針は、このまま別のシステムにも適用されている可能性があるからだ。

アナンバーハダイジョウブ?

探偵ごっこの世界にようこそ

ここからは推測の話であるが、陰謀論をここで披露するのはちょうど良いかと思うので続けよう。

①か②、どちらの可能性が高いか。

それを考慮する材料は、ニュースによって情報が色々とあるので並べておく。

システム統括部がデータ抽出

・一部のファイルだけパスワードはかからない

ハッカー攻撃から流出までの期間は約10

急に業務が来たので

では、今回のケースが急な業務の割り込み対応だったとして考えてみよう。

もし急な業務だったら抽出したデータは、長期保管されていないはずである

長期保管が起きていたのなら、それは既に常習化と変わらないため、内規的にありえないからだ。

では、そのような一時的ファイルを作るだけのために、内規違反であるパスワード未設定にしたのはなぜだろう。

メールを踏むような、バカ社員なら、そんなことをしかねがない。

だが、このデータ抽出を行ったのは、システム統括部である

急で一時的データでも怠慢でパスワードをしてないという運用だったのかもしれない。

それはそれであれだが。。。。


しかし、思い出してほしい。

パスワードは、あくまでも「一部だけ」されていなかったのである

これは、パスワードがされている運用もあったということだ。

システム統括部をただの無能扱いするのは早計である

私わかっちゃいまいた。

では、なぜパスワードありのファイルと、無しのファイル存在するのか。

これは、データ抽出されたタイミングが違う可能性を示唆している。

担当者が異なる。何度も繰り返して手を抜く。等によって、運用が変わった可能性だ。

そして、運用が違うデータが同時に流出したということことは

抽出れたデータ一定期間残されていた可能性も同時に示唆している。

急な割り込み対応でした。と考えるのは既に違和感しか無い。

不幸は連鎖するから不幸なんだ?

さらに、今回の事件は、攻撃してから流出の期間が10しかない。

たまたま5月に新しい業務の割り込みがおきて、たまたま、その期間にハッカー攻撃して

たまたまデータが残されていて、流出した。そんな、悲劇だったのだろうか。


そう考えるより、全てをブチ壊した運用が、組織的に常習化していたと考える方が

陰謀論的に飲み込みやすいのではないだろうか。


まとめてるブログさんありがとう

日本年金機構情報漏えいについてまとめてみた - piyolog http://d.hatena.ne.jp/Kango/20150601/1433166675

おれ役人なんだけど,今回の年金情報流出ってどうしとけばよかったの http://anond.hatelabo.jp/20150602075341

2015-05-31

http://anond.hatelabo.jp/20150531104903

では徴兵制のように義務化すればいい。

現状だって女性出産リスクを補う程度の補償男性にさせるために、結婚を通じて男性から女性に金が移動している。

それを、社会全体でシステム化すれば良いだけの話。女性出産リスクを補うだけの補償は、男性全体から求めれば良い。

2015-04-16

LOVE理論、あるいはシステム化された恋愛(<生活世界>)と、そのメソッド(恋愛工学

先日からテレビ東京で『LOVE理論』というドラマが始まった。水野敬也さんという『スパルタ婚活塾』や、このドラマ題名でもある『LOVE理論』という、婚活恋愛ハウツー本を出されている方の本が原作で、このドラマはその本に登場するメソッドを、面白おかしく、ドラマ仕立てにして、パロディにして紹介している。テレビ東京からこそ可能な際どいラインを攻めたドラマだ。まだ1話しか放送されていないが、「非モテLOVE理論を学び、実践し、意中の女性を手に入れる(語弊があるかもしれない)サクセスストーリーであることは間違いないだろう。

さて、このドラマやこの話題に、いち早く反応しそうなクラスタが、昨今はてなTwitter界隈で話題になったことが記憶に新しいのではないだろうか。「恋愛工学」、「藤沢数希」、「ナンパ師」。

藤沢数希さんを長に作られている「恋愛工学コミュニティ」では、メルマガ上で、日々履修者たちが実践経験を共有し合い、スクリプトメソッドを共有し合い、開発し合い、切磋琢磨してる。ナンパクラスタでは、カリスマナンパ師を筆頭に、ナンパ講習が行われ、ルサンチマンを抱えた男性自己啓発の一面も担った実践が、都内各所で行われ、ナンパ師同士で切磋琢磨している。似て非なるこの2つのクラスタが、時には交わり共にフロントラインに立ち、切磋琢磨している。

Twitter界隈では、ナンパ師や恋愛工学履修者たちの行動について、様々な意見が飛び合っている。クラスタ外の人でも目につくほど、最近話題に上がっている。最近というか、ここ半年というリアルタイム感。ここ一週間で言うと「街なかでの声掛け」についてだ。とてもHOTで活発な議論が日々いたるところで行われているこのタイミングで、良いネタきた。このドラマというわけだ。タイミング絶妙すぎて、個人的には、何もかも藤沢数希所長の計算だったのだろうなと思うほどである

前置きが長くなってしまった。僕は前者、つまり恋愛工学受講者である。数ヶ月前まではTwitterでも盛んに議論に加わっていたり、成果をブログに報告したりし、一定以上のつながりもクラスタ内外で形成し、日々仲間達と切磋琢磨していた。しかしながら、そこで利用していたアカウントを、自分所属している別のコミュニティでも利用していたため、その別のコミュニティから恋愛工学等への批判が多く、トラブルになる可能性が高まったため、そのアカウントは削除して、僕は現在ネット上での活動自粛し、ひたすら淡々と個人で実践を繰り返していた。そこから、数ヶ月が経過し、ほとぼりが冷める頃を見計らって、新たにアカウントを開設し、活動の報告やコミュニケーションを再開しようと考えていて、その最初の一歩が、この匿名ダイアリーへの投稿である本来であれば、ブログを新たに開始し、そこに投稿すべきなのだけれど、もともと僕が成果や記事投稿を頻繁に匿名ダイアリー投稿していたので、その名残で、今回の一発目はこちらに投稿した。

自己紹介も長くなってしまった。本題の「LOVE理論、あるいは恋愛工学戦略戦術)」について、僕の思うところを、自己満足的に、ひたすらに淡々と、書き綴っていきたいと思う。これは、僕の主観に満ち溢れた、独断偏見に満ち溢れた、ただの戯れ言である

僕は昨年の10月~今年の3月にかけ、多くの女性を抱いた。すべての女性は、別々であり、Sexの回数であれば、その倍以上になるだろう。彼女たちとの出会いは、基本的に、語弊を恐れずに書くと「ナンパである渋谷スクランブル交差点付近目的もなさそうにしていた女性恵比寿駅西口改札前で浮足たっている感じのルブタンヒールを履いた女性新宿バルト9で席が隣になったサブカル系女子Twitter相談によくのってあげたキャバ嬢、そのジャンルの幅はとても広く、一人ひとりについて書くことは不可能に近い。そんな活動を、モクモクと、ある種、ロボット的に、日々こなしている人たち、それが「恋愛工学受講生」や「ナンパ師」であり、僕も、例によって、それなのだ。僕達には、これがとても日常的で、それは一方で、とても感覚麻痺していることも気がついてはいる。心が磨り減るだけのこともあれば、深い愛情安心で満たされることもある。

社会学者宮台真司は、昨今の近代化合理化について以下のように述べている。

システム〉と〈生活世界〉の関係確認します。〈システム〉ではデニーズ的アメニティが提供されるのに対し、〈生活世界〉では地元商店アニメティが提供されます。前者は「役割マニュアル」優位な関係性で、後者は「善意&自発性」優位の関係です。だから前者は匿名的・入替可能で、後者は記名的・入替不能です。

近代化とは、〈生活世界〉で賄われて来た便益を〈システム〉に置き換える「合理化過程」。置き換え途上の段階ゆえに〈システム〉化され切らない〈生活世界〉が残っていると信じられるのが「近代過渡期」(モダン)で、置き換えが完遂して汎〈システム〉化=脱〈生活世界〉化した段階が「近代成熟期」(ポストモダン)。

近代化がある程度進んで、「まだ〈生活世界〉が残っている」というより「敢えて〈生活世界〉を保全している」と言えるようになるのが「再帰近代」です。これにも2段階あって、いったん汎〈システム〉化した後に、かつての〈生活世界〉の機能等価物を再構成したのが「ポストモダン的な再帰近代」ということになる。

昨今の国内の人々の恋愛関係の事柄の矛盾や苦悩は、まさに宮台が上で指摘していることだ。近代化の影響ですべてが合理化されていくことは自明事実である。それは恋愛(〈生活世界〉)というカテゴリーに対しても同じだ。恋愛生活世界〉の合理化システム>化、突き詰めると、人間生殖、子孫繁栄、それに対してこれまでは、「恋愛」「愛情」というとても曖昧もの生活世界〉がそれを肯定していた。しか近代化が進むにつれて、それすら合理化する波が押し寄せてきている、しかしその合理化適応しきれない部分も存在し、それが苦悩や悩みと表象されている。<システム>化され、合理化が進んだ現代であれば、本来であれば、そこに恋愛という後押しが、「人間生殖、子孫繁栄」には必要でなくなるのだ。ただ、現状はその過渡期であるから、そこで私達は苦悩する。「敢えて<生活世界>を保全することによって発生する負荷/代償」というとわかりやすいかもしれない。今回のネタでもあるLOVE理論や、恋愛工学メソッドスクリプトは極めて現代であるのだ。理詰めされた戦略、整然としたロジック曖昧性を排除した合理的で、もっとシステマティックな、生殖へのアプローチ方法なのだ。それを「心のないロボット」と揶揄する人も多くいるだろうが、それは<システム化>された社会の行き着く先であることは否定できない。

僕達が信じている(あるいは信じていた)恋愛観など、欧米から輸入した価値観しかない。その押し付けられた恋愛観、一種の洗脳から開放されることは、非常に難しい。生まれた時から、その価値観を埋めつけられているからだ。人は環境規定されてしまう、一度規定されると、なかなかにその規定から外れることはできないし、規定され続ける限り、自身客観視することは非常に難しくなる。

からこそ、恋愛工学クラスタナンパクラスタ、が発生することは、合理化された社会では当たり前なのだ合理化が進んだ、<システム>化が進む恋愛市場への、一番合理的アプローチであり、社会への適応なのだから。もちろん、そのアプローチが時には、女性への迷惑行為になり得ることも十分に承知している。一種の危険性を孕んでいる事実は隠せない。しかし、それを頭ごなしに否定することは、それも全く違うのだ。「ナンパ・声掛け」とてもマイクロ的な事象を、もう2,3歩さがって改めて考えてみると、全体が見えてくる。<システム>化という波にのみこまれそうな恋愛生活世界>という具合だ。

僕はこんなことを考えながらナンパをしているのか、と改めてこのように文字に起こしてみると、新しい発見がある。現代病とくくれば、そうなのだろうけれど。

2015-04-05

http://anond.hatelabo.jp/20150405201703

起業した会社が3年で何割潰れるかしっている?

ルーティンワークをシステム化するのに幾らお金がかかって、どのくらい期間がかかるの?

それだけの余剰体力のある会社がどれだけあるかって話だよ。

起業が求められてるとか、ルーティンワークを自動化して人間は考える、創る作業に集中すべきなんてのは

20年以上前からあるけど、現場ゆっくりしかかわってかないよ。

↓とか読んどいた方がいいかもね。

http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20100711/1278783680

2015-03-05

http://anond.hatelabo.jp/20150305230258

あと関係ないけど、こんだけ技術が進んでるのになぜプログラム敷居が高いんだろう。

昔は凄く手間が掛かってた仕組みが、今は超簡単になってるって分野は結構ある(Web関連、ブログとかWikiとか。Excelもどんどん使いやすくなってる)けど、それ以上にシステム化要求される範囲需要がどんどん増えてるからなー

2014-12-31

業務系の客先常駐から抜け出すことにした

なんだかよくわからない業務をシステム化するのに疲れた

Excelともおさらばだ

さようなら

2014-11-17

レコーディング代行サービスなるものをしてみようと思う

自分あったらいいなって思っただけなんだけど、誰もやってないしいきなりシステム化も難しいので、まずは人のためにやってみて感触をつかんでみようと思う。

から話すサービスの第一号お試しユーザーになってくれる人は下記のツイッターフォローのうえ、

私あてにリプライ飛ばしてください。

先着一名様のためにサービスしようと思います

https://twitter.com/iroiro_log

レコーディングダイエットとかさ、お小遣いアプリってさ、

目的が一つに特化してて使いにくいと思わない?

例えばランチのあと、両方つけようと思ったら、

1. アプリをそれぞれ立ち上げて、食べたものと値段とカロリーを2つのアプリに入れる

2. twitterかなにかで「今日ランチは春野菜ペペロンチーノコーヒーもついて980円だったよ!」とかつぶやく

なんて方法があると思うけど、

1はそもそもめんどくさいし、2はライフログには違いないが集計できないのでレコーディングしてるとは言いにくい。

から2のように適当フォーマットで記録を残したら誰かが勝手データとして集計しといてくれないかな~と思った。

ついでにリマインダとか送ってくれるとなおいいな、と思った。

なので、上のTwitterアカウントあてに適当につぶやいてくれれば、

それを私が代わりに集計します。

とりあえずは毎日

・何を食べたか

・それにいくら使ったか

送ってください。DMでもリぷでもいいです。

しばらくやって感じがつかめてきたら、

今度は自分のためにシステム化してミヨーかなーと思う。

2014-10-04

http://anond.hatelabo.jp/20141004232059

人間なんか使ってるからそういうことになる。

人間がやることをドンドン機械なり、規則だののシステムにしていけばいい。

組織システムにする総務こそシステム化されなきゃだめ。

2014-09-16

システム化されたナンパ

歌舞伎町ビルの地下にある出会い系カフェに週末の午前中に入店。その場で会員登録。名前電話番号が必要

番号は携帯の自番号を見せる必要があり、多少難儀した。利用料金は1日2000円。これでこの日はチェーンの店舗も入店可能とのこと。

粗末な入店証明書の紙をもらって、受付から右側にある男部屋へ入店。

女部屋との間はマジックミラーになっており、あちら側には待合室のような長いソファと、テレビPCマンガの棚などがあった。

男部屋は、非常に冷房が効いている。むしろ寒いくらい。

壁際に腰をかける長いスツールがあるほか、マジックミラーのところに、狭いテーブルとスツールがいくつか。部屋のすみにPCがあって、そこにおっさんがひとりいた。

雑誌飲み物は部屋の外、受付の目の前にある。正直、寒いし、長時間休んでいられる雰囲気ではない。ちゃんとした椅子やテーブルはないから休憩場所喫茶店代わりにつかうことはできない。他の店舗で寝ている人はいた。

部屋にはいってすぐの壁に、現在来店中の女客のカードが番号付きで掲示してある。これに名前職業、食事、カラオケなどの希望が書いてある。

女部屋側の長いソファの上にも番号があり、これはこのカードの番号と対応している。床まであるミラー越しに品定めをすることができる。

希望の子にトーク希望の用紙を書いて店員へ渡すシステム。この時は3人が来店中であった。

時間をつぶすのにひとりカラオケへ行こうと考えていたので、3人のうちカラオケと食事希望若い子にカラオケ希望と書いて、トークを申し込んでみた。

他の2人は、よくおぼえてないし、何目的なのかよくわからないw

そうすると、相手が合意すれば、ツーショットwで話し合いをする小部屋へ案内される。これはピンサロブースなみに狭い。二人が並ぶとそれでいっぱい。

その狭いソファノ部屋で待っていると、やってきた子は20代前半より若く見えた。顔は既に忘れかけているが、まあ、十人なみな感じ。

はいってくるなり、さあカラオケ行こうというノリだった。朝から何してるのか、とか、徹夜で何も食べてないなどの話をする。

話のノリはよい。カラオケへ行こうということはすぐに合意したが、その後即、お小遣いの話になった。いくらくれるのか?という。

それはここで決めるんだと思いつつ、これは現代契約社会なのである。正直、相場がよくわからないので、適当に2時間で3000円と提案すると、3400円だか中途半端な金額を要求してきたので、4000円払うといって合意形成された。

高いのか安いのかよくわかないが、話し合い開始から約5分で退店と言うことになる。トークの制限時間10分。交渉が成立して退店の場合には2000円を店に払う必要がある。

地上へあがり待っていると、やってきた。外はすこし雨。

歌舞伎町なので、カラオケはいくつもあるが、どこか行きたいところがあるかどうか聞いたりしながら、近くのカラオケの鉄人へ入店。

カラオケは好きで、友達と長時間カラオケもすることがある、でもいつもはもっと安い店に行っているという。

カラオケの鉄人の会員カードを持っているというので、それを使って2時間1ドリンクで入店した。

カラオケの鉄人システムでは、会員として入店すると料金が若干安い。

指定された部屋へ行くと、早速お金のやりとりを要求される。さきほど合意した金額を渡す。

カラオケ自体は互いに好き曲を交互に歌う形で進行。

の子の会員の権利利用して入店したので、リモコン本名が表示されるんだと。気にしないでと言っていたw

覚える気もなかったが、ずいぶん無防備ではある。

入店前はボーカロイドがーと言っていて、最初はそのあたりの曲を歌っていたが、途中からバンド系の曲ばかり。

こちらはアイドルの曲ばかり歌っていたので、なにかがおかしいと思っていただろう。こちらが歌っている時は、常時スマホをさわっていたので、LINE友達相手に(略)

根本的に世代が違うので、自分の中の定番曲(H Jungle With T)も反応はあまりない。浜田松本はさすがに知っていたが。

ペニシリンの曲を歌っていたのが、多少のクロスオーバー。後半の曲はビジュアル系バンドの曲ばかりだった。

バンド曲のくだらない歌詞のこと話などしながら、交互に2時間歌って終了して、退出。

店の前で別れる時、また別のカフェに行くねと、すぐ目の前にあった別の店舗へ戻っていった。電車賃もらったら帰るという話だったがw、まあ、色々あるのだろう。

2014-09-14

http://anond.hatelabo.jp/20140914024449

役職付いて似たような境遇になった時、社長直々に「仕事っていうのは、そもそも突発的なことだらけでその処理がスキルだ」的なことを言われて、うわーと思った。

小さいベンチャールール決めても実行されないし、体質改善なんて検証してるうちにどんどん新規案件ばかり増えて、とにかく処理しなきゃならないことばかり。大企業だったら、スキームちゃんと決まってて「仕事の仕方」そのものシステム化されてんじゃないかな…と大企業を知らない自分は途方にくれた。

その時やったのは、自分時間はこれ以上増やせない(残業休日出勤仕事の持ち帰りもして、もう限界)ので、スタッフやチームとの関わり方を徹底して見なおした。

さぼってるヤツ、もっと任せればやれるヤツ、優先順位つけてないヤツ、能力外のことをやらされてて、もったいない配置のヤツ。

それを見なおして、自分仕事もふった。任せた。やらせてみた。

自分も同じで、責任感とかやりがいとか、自分じゃなきゃ!と抱えすぎて、自分キャパ過大評価してたんじゃないかって。なので、もっと出来る人に頭下げて助けてもらったり、うまく回すコツを教えてもらったり、整理をした。

どんな仕事かわからないから勝手意見でごめんね。自分はそんな感じだった。

2014-09-01

http://anond.hatelabo.jp/20140901182809

うん。でもスーパープログラマーに、お前に頼ると危ないから、属人化するわ。

ってメッセージを送ったら普通 敵対して会社辞めると思うが?

 

増田の言うようなことを、普通にシステム化したら、プログラマーがいなくなって当然なのでは?ケンカ売ってるじゃん。

増田みたいなタイプが、現在経営職と技術職の断絶した溝を生み出したのでは?

http://anond.hatelabo.jp/20140901182149

会社必要人材はそりゃ重用するし

会社必要ない人材はそりゃ安く扱うよ。

んで、プログラマ必要性が高いときプログラマを重用するけど、

かといって業務の属人性が高い、つまり一人のスーパープログラマ

依存した体制を続けるのは基本的に危ういので

徐々にシステム化して属人性を解除していく努力経営サイドはするよ。

仮にコストが高くついても、「この人にしか出来ない業務がある」って状態は会社として危ういから

から創業初期にどれだけ活躍しても管理職フェイズに移行できない人材は切っていくよ。

だって会社ってのは株主利益のためにやってるんだからさ。

プログラマいつまでもプログラマでいられる会社なんて超大手くらいだし

経営フェイズに移行できないただの現場職が使い捨てにされるのは至極当たり前のことだよ。

特に創業初期に大きな功績がある人でも「現場しか出来ない」人はそりゃ

安く使い潰すか切り飛ばすかの二択しか残らないよ。プログラマ永遠にプログラマでいられる場所はこの世にないからね。

2014-08-18

キャンセルできない旅行サイト

http://uiuret.hatenablog.com/entry/2014/08/18/012719

これを見て思った。

先日某エクス○ディアで同様にトラブルになった。

宿泊する日付を一日間違えて予約してしまったが、変更もキャンセルも一切できないと。

予約直後にすぐ言ったのにできないの一点張り

泊まれもしないのに全額持って行かれるという不合理さ。

電話サポート中国人だけでろくな日本語使えない。

インフラサービスシステム化はいいが、融通が全く利かないシステムユーザーにわかりづらいもの自己満足で作ってミスした料金を搾取するのはいかがなものか。

2014-08-01

http://anond.hatelabo.jp/20140801125800

運営が手作業でできる範囲しか更新できないじゃん。

デザイン変更したり、個別ページ用意したり、システム化してれば、その都度機能加えるだけだけど、

手作業HTMLだとコンテンツが増えるほど大変(というか不可能)になっていくよ。

2014-06-18

アナログ職安を捨てて転職サイト使った方が便利だな

はじめて職安行って驚いた。

とても臭い

話し声が聞こえて集中力が削がれる。

求人コピー取って、あと枚数制限で5枚しか持てないけども担当者の薄ら笑いを見て嫌な気分が更に増した。

取り繕って応募状況と選考が可能か聞いて何とか紹介状発行まで漕ぎつけたけど、正直面倒臭かった。

正直ね、イライラする担当者を通さなくてもセルフ応募させてくれた方が効率が良いと思うんだけどな。

最近スーパーではセルフレジなんてのがあって、自分会計できるようにシステム化してくれて便利だと思うようになったけども

職安は未だにアナログなのよね。

何のための求職者向けサービスなんだろ

そう考えると転職サイトに登録してスカウトメールが来て、書類選考(エントリー応募)とウェブテストを受けてくれって打診が来てさ

スカウトサービス受けた方がスムーズ選考出来て正直楽なんだな。

いちいち応募するのに誰かを通さないと出来ないなんて、極めて非効率的だと思う。

あれこそ税金無駄なんだなって思い知らされた一日だった。

2014-05-01

http://anond.hatelabo.jp/20140501232505

うーん、確かに大手大手としての事情(一人一人が自己判断で勝手すると困るので、マニュアル化してそれ以外のことさせないほうが良い。細かい配慮は上を通してシステム化しておかないとカオス)もあるだろうし。

無論零細はそれに振り回されるとやっていけない。

サイズの違うもの同士で連携取る、ってことに、本質的に困難が伴うんだろうなぁ。

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