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はてなキーワード: 転々とは

2023-11-27

てか、30以上のほとんどの弱者男性とか諦めてるだろ普通に

自分アラフォー無職の子供部屋おじさんの弱者男性

一応、嘘をなくすために書くが、強者っぽいところは東大理系を出て、スーパー一流企業新卒ゲットしたことはあるけど、案の定発達障害丸出しで、

職場転々とし経歴が汚れまくった後に、大学院博士に入り直してその後もやっぱり職を転々として無職

いまだに、父親母親から暴言暴力に怯えて惨めにやってるよ。自分の変な拘りや、変な感覚や、変なことにストレス感じるのに、絶望してるよ。

唯一の誇りは、博士の時に書いた論文が世に出てること、全然引用されてないけど、自分の生きた意味は残せたかもなあって。

  

で、弱者男性を救えー!みたいなの、しばしば見るけどさ。

その本人たる弱者男性達って、30超えたらとっくに諦めてるだろ。

救われる可能性の議論どうこう以前に、「今更救われても、もう人生終わったから、もういいよ」だろ。

寝たきり老人みたいなもん、後は世の中にできるだけ迷惑かけずに、静かに生きるしかない。

  

まず、100%救われることが無いのに、未だに体力削って議論に参加するわけでも、救われようと努力するわけでもないでしょ。

あるとしたら、youtuberとかticktokerとか眺めて、青春してる奴らの鑑賞会で、「自分も生まれが良ければこんなこともあったのかな〜」って思いに耽るくらいじゃないの。

世の中に迷惑かけないように、狂わないように、できるだけ慎ましく生きるだけでしょ。

  

意味からないんだよ、女性をあてがえとか。相手女性人生にも、その女性が産むであろう子供にも、日本社会にも迷惑な話だろ弱者男性に女をあてがえとか。

意味がわからないんだよ、職をあてがえとか。普通に働ける人たちの迷惑になるだけだろ弱者男性なんて。

そういう意味で、救うことが他者にとってより大きな害悪なわけで、そういうあらゆる意味で、「詰み」なんだよ、弱者男性って。

2023-11-26

anond:20231126161217

飽きた以外の言葉でなんで職場転々としてるか説明できる?

子離れしない母親

うちの母は子離れができてない。

うちは兄弟みんな親元を出て仕事をし、結婚してるやつもいる。父親は俺らが学生の頃に病気で死んでいるので、シングルで我ら兄弟を育ててくれた。感謝しているし今も気にかけてくれているのもありがたい、親元を出て立派に生きていくのが恩返しと思ってみんな仕事をしている。

子離れできてないというのは、母は我らがお金を出すのを嫌がる。何か贈るとそれが倍になって返ってきたりする、この前もらったからと言われたら逆に申し訳なくて何も贈ることができない。いいよ別に、と言っても意味がない。

たまにご飯に行くと母が会計をする、お金を渡すとそれが倍のものになって返ってきてしまう。だから逆に大人しくお金を払ってもらうのが1番安い。

他にも家族でなにかすると母が金を出す。

周りにどうにかできないかなと相談したら、それが嬉しいんだから黙ってありがとうって言っておけばいいと言われた。そういうものだろうか。

うちは高卒でみんな就職か専門かで家を出た、早く働いて母親に楽をさせたかたからだ。だから実質母親が俺らと一緒に住んで母親をしたのは18年×兄弟、それが長いかいかは俺らにはわからない、でも母としては寂しいのだろう、この後一緒に過ごす時間をどれだけ作ってもそれが何年分にはならない、言われて初めてそうだな、と思った。俺は独り身だから夏も冬も帰るけど、結婚してるやつは奥さん相談してあっちの実家行ったりこっち来たり、中には気まぐれに来るやつもいる。

実際親が親やれるのは子供人生の中では大した時間ではないのだと、なんだか急に寂しくなってくるじゃないか

思い切って母に、みんな家にいないから寂しいかと聞いた、うちは兄弟が多かったから随分騒がしかっただろうし。

そしたら

寂しいには寂しい、あんなにみんなでご飯食べてたのにな〜って思う…でも今は子供の予定気にせずのびのび仕事ができて友達とも旅行に行けるし充実した日々を送っている。ジムにも通えるし怖い映画観ながらお酒飲めるし最高。1人だとなかなかお金たくさん使うのも難しいけど時々みんなにお金をジャブジャブ使うことでストレスも発散できる。しかも揚げ物を大量に作らなくていいの最高だよ?洗濯物も少ないし、あ、なに?帰って来たいの??

とのことだった。

まさかの答えに俺は椅子から転げ落ちるかと思った。

母は確かに仕事人だった、ずっと共働きで、今にして思えば保育園に早々に預けて仕事していた気がする。記憶あんまりないけど、俺は仕事をしていない母親記憶はあまりない。知っている経歴だけでも、特に子供が小さいうちは転々といろんな業種で働き、今は最後兄弟が家を出た後に働いたところで長く勤めている。

俺は丁重に、そういうつもりではないです、と言うと良かった〜!!と言われた。毎度母が金を出すし俺らが金出すの嫌がるから心配していたのだ、と素直に伝えると、お金を使うのはストレス発散になるからいいよ、それでみんなで美味しかったり楽しかったりしたらさらにいい、満足感が違う。あなたは独り身だけど甥っ子姪っ子にやってあげたらいい、この楽しさがわかる。時々何かくれるのはありがとう、その気持ちはとても嬉しい、でもそれのお返し選ぶのも楽しくて止められない。と熱く語られた、逆に大丈夫かと心配になる。

再婚については聞いたことなかったし、もしかして俺らがいるか再婚タイミングを逃したんじゃないかとも心配していたが、この様子だと再婚なんて微塵も考えていなかったのだろう。

年末は何食べる?温泉行く?ときたら、俺はもう言うことはない。

2023-11-25

まず、しばらくここに投稿することができなくなったことを心よりお詫びさせて頂きたい。

私の身に何か起こったのではないか心配してくださる方もいたであろう。現在、何事もなく生活できている。

ここでの注意喚起ストックホルム貴族の息のかかった遠縁の血縁者の目につき、工作員たちから逃れるために各地を転々としていたのである。その後実家土地の整理などに追われており、はてな匿名ダイアリーアクセスすることすらできなかった。

工作員の1人が私の主張に理解を示しており、彼から誘われとある過疎地域ワクチン接種会場で出動医としての勤務に就いた。もちろん、私にストックホルム貴族による虐殺計画に加担するつもりはなく、接種会場に訪れた方々に注意喚起を行うつもりであった。

過疎地域と侮っていたが、出動医、看護師自治体職員までストックホルム貴族の影響下に置かれており、結局私は目的を果たすことのできないまま退去させられたのである

そこから印旛郡の某自治体に戻り、そこに新しい生活拠点を確保し、インターネット環境を整えようやく今に至るのである

ここで再び自己紹介をさせて頂きたい。

私は千葉県酒々井町で生まれ育った。

父は教師をしながら祖父と共に清酒用の米を作り、休日には空気銃で鴨を撃つのどかな人間であった。母は音楽教師であり、米農家に嫁ぎながら遂に一度も田んぼに足を踏み入れないまま生涯を終えた気位の高い女性であった。

何事も起きない小さな町で生まれ育ち、千葉県佐倉高等学校卒業代ゼミから一橋大学商学部に入るまでは安穏と過ごしていた。在学中ストックホルム商科大学留学し、ローベン島離宮で行われたパーティーで知り合った貴族達と関わるうちに彼らの有色人種虐殺計画を知った。一橋大学商学部卒業後、叔父宅での居候期間を経た後に神戸大学医学部医学科に入学学部教育を終え大学医学研究科にてストックホルム貴族達の陰謀を暴くため研究に打ち込むも怯えた教授から医局と学会追放さら帰郷後にはサナトリウムにて亥鼻工作員たちから拘束される屈辱を受けた。

現在ストックホルム貴族達との決戦を決意し草の根活動を行なっている。

2023-11-20

会話のできない姉が結婚する

俺と姉はどっちも発達障害気味で、検査はしてないが恐らくそうなんだろうと思われる。特に姉は俺よりも傾向が強くて、昔から何と言うか空気が読めない、話を聞けないという癖があった。具体的には、

そんな形だから、どこの職場でも馴染めなかったのか、職場転々としていた。もちろん年収は低かった。実家暮らしていて家事ほとんど手伝ったりはしてなかった。

ところが、どこで見つけたのか謎だが(濁していたがおそらくマッチングアプリなんだろう)、姉が結婚して専業主婦になることになった。相手はそれなりに立派だった。30代前半で姉より2歳上で、年収は700万円あった。国立卒で顔も(男の俺が見る限りでは)悪くない。直接会ってはないが、両親が言うには穏やかで優しそうな性格らしい。

義兄が姉のどこにどう惚れたのかは分からない。でも、姉弟として言うのも憚られるくらいの悪口ではあるが、こんな姉でも拾う相手がいて、専業主婦として生きていけるという選択肢があることに驚かざるを得なかった。ミソジニーを隠さな発言だけど、女は結婚するだけならどうにでもなるんだなと実例を見て思ってしまった。

おめでとう姉。俺は結婚なんてできずに一生独身低賃金で生きていく人生だよ。上司にも同僚にも馬鹿にされながら発達障害気質を引き摺りながら生きていく、惨めな人生だ。せいぜい俺の代わりに幸せになってくれ。我が家の血を後世に遺してやってくれ。

2023-11-19

死ぬ前に親孝行するつもりでいる

https://anond.hatelabo.jp/20230516151334 人生が詰んでしまったので年内には死ぬ予定なんだけど、その前に両親を旅行に連れて行こうと思ってる。 大学英米文学研究会出会ったうちの両親はイギリス文学が大好き。母は家にやって来た頃から家事をしながらウォルポールの「on modern gardening」やワーズワースの「Lucy Gray」を口ずさんでいた。父はシェイクスピアが大好きで、中学生の頃「お前は知らないだろうけど、母さんにはレディーマクベスのような冷酷さと残忍さがある。優しいだけ、綺麗なだけの女性には魅力なんてないんだ。覚えておけよ」と言われたのを今でも覚えている。 そんな2人だが、なんとイギリスに行ったことがない。俺が生まれたのは南アハウテン州の郊外だったし、そこから東京を挟み母を加えてシンガポール、また東京を挟んでニューヨークと各地を転々とした。他にも様々な国を旅行で訪れているのに何故かイギリスだけは行ったことがない。予

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2023-11-15

煉獄コロアキって昔はデイトレで3億円も稼いでたらしいな。

その後転落して借金一億らしいが。

やめ時の判断って難しいだろうけど、3億から2億に減ったあたりで「もうダメだ」と判断して引退しとけば悠々自適生活だったのに。

金に困ってる時は女のところを転々として生活してたってくらいモテるらしいし。

岸田首相へ、増税をやめて下さい

私は現在関西工場で働いている37歳男性です。年収326万円です。

地元国立大学卒業後、新卒での就職に失敗し、倉庫業務小売店勤務などを転々とし、現在にいたります

結婚はしていません。

低所得者代表して僭越ながら申し上げます

総理増税はおやめ下さい。

しかに、われわれのような低所得者にとって、増税による負担増は高くとも月々数万円程度でしかありません。

そのような微々たる金額で、われわれのような底辺社会福祉恩恵を受けられるのは、大変ありがたいことです。

しかし、増税によって最も負担が増えるのは誰でしょうか。

そう、日本を支えて下さっている高額納税者の皆さまです。

高額納税者の皆さまは、幼少の時分より勉学に励み、日々責任ある立場で懸命に働き、多くの人々の役に立っています

そのような方々が納めた貴重な税金を、われわれのように、ろくに税金を納めておらず、なんの努力もして来ず、なんの取り柄もない無用人間が食いつぶすのは、あまりにも忍びないのです。

しかに、低所得者の中には、高所得者を妬んで彼らの税負担が増えることで溜飲を下げる、クズのような人間もいます

しか総理ニュースを見て下さい。低所得者ほとんどは増税に反対しております

われわれ低所得者の多くは、高額納税者負担を強いることを望んでおりません。

日本人は、貧しくとも心の清らかな国民です。

自分さえよければいいとか、他人を妬んで他人の不幸を喜んだりとかいう者は、滅多にいません。

自分たちは何も成さずに福祉を圧迫し、そのツケを高額納税者に支払わせることを、われわれ低所得者はこの上なく恥じております

から皆、高額納税者理不尽負担を強いる増税に反対するのです。

2023-11-12

anond:20231112201916

新卒半年で辞めて派遣転々としてる23だけど、コロナ関連の大量採用期間限定派遣がガクッと減ってしまった最近は、派遣でさえ全然通らない。派遣選考禁止なんじゃないのかよ。

2023-11-07

40代MARCH未満の大学二浪一留卒業後、フリーター派遣社員での職歴資格自動車免許含めて一切なし

という縁故男性採用するかどうか、という話が回ってきたけど、うちの部署はおことわりした

他の部署も聞いた話ではお断りしてる様子

新卒採用からそのまま働いてる人が大半で、新卒採用基準学歴が上位私立国立大かというところに、縁故とはいえその人を入れるのはちょっと人手不足の中、なんかの実績上げてるとかならまだしも派遣転々としてる40代教育するのはきびしいよ

縁故だし、総務部あたりで雑用するのに落ち着くんじゃないかと見てるけどどうなるのかな

2023-11-06

anond:20231106161553

老後に古くなった家にすみたいか

賃貸なら老後でも新しい家を転々と住み替えればいい

2023-10-24

ITベンチャー企業役員をつとめる知人と久しぶりに飲んだ。

ITベンチャー企業役員をつとめる知人と久しぶりに飲んだ。


若い頃は色々な職を転々としていて、いつもお金がない印象があるヤツだったが、

いまでは成功して2,000万円を超える年収を手にしているようだ。


お互いの近況などを報告しあった後、話題は彼の会社社員退職が相次いているという話題に。

最近、ウチの社員が他の会社のほうが給料がいいとか言って辞めるんだよね。

20代後半で年収300万円も出してやってるのに、ホント殴ってやろうかと思うわ。」


20代後半のエンジニア年収300万円って…。

そりゃあ…辞めるよ…。

2023-10-16

入社半年だが、もう辞めたい

氷河期世代で、20代の頃は非正規営業事務派遣転々としてた。30代でやっとこ正社員になれて10年勤めたんだけど、最後一年メンタルを壊して退職半年くらいゆっくりして、もう一回正社員になれたんだけどコロナ会社グッチャグチャになって、上司も壊れて、たまに出社すると会議室上司と2人きりで1時間詰められたりして、逃げるように退職した。その後1年くらいまた派遣やって、知り合いのエージェントから正社員に戻れるよって言われて今の会社入社した。

とても合わない。

会社ベンチャー4年目で、仕事大好き躁病みたいなタイプが多くて一日中騒ぎ倒していて、静かな環境で落ち着いて働きたい自分には悪環境業務範囲も広くて、何もかも広範囲対応しなければならず、コツコツ理解を深めていくタイプ自分とは全く合わない。

苦手なものしか会社になくて、仕事も虫喰い状態で、目の前のヤバい案件を片付けている間にリードタイムがなくなって常に納期に追われてる。

人も会社もペースが早くて、みんな狂乱するニワトリみたい。

説明も断片的でその場限りのことが多くて、半年居ても全然何もできない。いっつも手も足も出ないながらも何とかやりくりして、その内法律破ったりするんだろうなって恐怖がずっとある

でも年齢を考えると軽々しくもう一回転職なんて出来ないと思うし、とはいえこの環境は私の苦手なことしかないので人並みに仕事も回せなくて

人生詰んだなあって思ってる。

40過ぎたらもう諦めて、嫌なことと出来ないことで人生を埋め尽くすしかないのかな?

2023-10-15

生きることから逃げられない

子供の頃から、面倒なことはできるだけ避けて生きてきた。

高校に受かるまではそれなりに勉強したが、親の方針大学に行けないことはわかっていたのでそれ以上の勉強はせず、なんとなく就職した先で早めに見切りをつけて(つけられていたのかもしれないが)退職。その後は適当に職を転々としつつ流れるように暮らしてきた。恋愛も、できないことはしないようにしていたら結果ひとりになっていた。

もう人生の後半戦なのだが、自分生き様が正しかったとは思っていない。とはいえ他の生き方が選べたとも思えない。いざとなれば野垂れ死にだと嘯いても、そこまでの勇気はない。

自分から死ぬことも考えたが、親しい人間に先を越されてからそうすることもできなくなった。彼女は悩んで、悩みつくして世を去った。自分にはそこまでの覚悟意志もなかった。

このまま希望もなくダラダラと生きていくんだろうなと思う。自虐ですらない独り語りだけど、なんか今夜は書かずにはいられなかったのです。お目汚し失礼。

今日食事すら…」 困窮する日本大使館アフガン人元職員

2021年8月アフガニスタンイスラム主義組織タリバン復権して以降、迫害を恐れて日本に逃れてきたアフガン人たちが、困窮の中にある。その多くが、長年の紛争で荒廃した祖国復興を、日本政府と一緒に支えてきた大使館国際協力機構JICA)の職員とその家族だ。

タリバンから逃れ2年

 「日本のために、時には命を危険さらしながら働いてきた。それなのになぜ……」

 首都カブールにある日本大使館の元女性職員、ケレシマ・セデキさん(38)は東京都内の小さなアパートで嘆いた。

 5万8000円の家賃水道光熱費通信費健康保険大使館職員として支払われた前年の収入に対する税金も求められた。貯金を取り崩しているが「来月の家賃今日食事すら心配生活」と話す。

 女性教育就労に対して厳しい差別が残るアフガンで、セデキさんは「アフガン社会には女性活躍必要」と自身を高めてきた。高校教師だった母の後押しもあり、カブール大学卒業した。

 日本大使館で職を得たのは15年。邦人保護ビザ発給などを担当する領事部などで働いた。「尊敬できる同僚と、偉大な国である日本に尽くせることにプライドを持っていた」

 そんな生活が21年8月タリバン復権で暗転した。

 治安悪化し、大使館業務を停止した。タリバンは、日本を含む各国大使館の職員らを「外国スパイ」などとして敵視した。抑圧を恐れ、60代の母や兄弟とともに親戚の家を転々とし、自宅にいる時はタンスの中に身を潜めた。

 2カ月後、大使館職員配偶者、その子どもに対して、日本への退避が認められた。独身のセデキさんは母と兄弟を残して行くことはできないと悩んだが、母の強い希望国外脱出を決めた。10月日本に到着した。「自由への喜びはあった。同時に家族を置いてきた悲しみで胸が張り裂けそうだった」と振り返る。

 都内研修施設に入れられ、自室待機を命じられた。外務省との雇用契約が続いており、昼間は勤務時間として外出を認められなかった。セデキさんは「まるで監獄にいるようだ」と感じていたが、「それでも私は大使館職員だ」と静かに過ごした。

 帰れるなら帰りたい。しかし、日本から帰国したとタリバンに知られれば家族共々拷問されるか、最悪殺される恐れもある。病気を患い、ふせっていると聞いた母のことが気がかりで、駆けつけることもできぬ自身を責めた。

 翌22年8月末で外務省から雇用契約を打ち切られた。同時に研修施設から退去を言い渡された。外務省からは転居先のリストが渡されたが、車がないと生活が難しい地域ばかりだった。公営住宅場合仕事がないため14カ月の家賃の前払いが求められた。

 自身アパートを探したが、外国人だからと何度も断られた。雇用契約打ち切りまで、現地では高収入といえる金額給与外務省から払われたが、アフガンの平均収入日本の約80分の1。少ない中から半額を母に送金した。

 NPOイーグルアフガン復興協会」(東京都新宿区代表理事で、カブール出身江藤デカさん(65)が援助してくれたため、都内アパートに入居できた。外務省には何度も入居の支援を求めたが相手にされなかったという。

 セデキさんら元大使館職員ら98人は22年7月下旬外務省から難民申請するように言われ、1カ月以内という異例の早さで認定された。日本での継続的滞在可能になったが、仕事は見つかっていない。

 これまで量販店などで採用試験を受けたが、日本語の能力が不十分なことを理由採用されなかった。難民認定後、6カ月のオンライン日本教育実施されたが、短期間で習得するのは難しかった。

 現在ハローワークオンライン講座で日本語学習を続けているが、今後の生活は見通せない。雇用関係のなくなった外務省は、相談に乗ってくれないという。

 セデキさんは「私には誇りがある。仕事をする能力もある。日本人の払った税金の世話にはなりたくない」と話し、就労支援を求める。また「日本政府はこれだけ多くの難民を受け入れた経験がないことは知っている。退避させてくれたことにはとても感謝しているが、状況を知ってほしい」と訴えた。

 外務省中東2課は毎日新聞取材に対し、アフガン難民について「支援計画があるわけではないが、可能範囲相談に乗るなど支援を行っている」と回答した。

 01年9月の米同時多発テロ後、首謀した国際テロ組織アルカイダ拠点になっているとして、米国などによるアフガンへの攻撃が始まった。タリバン政権を追われ、国際社会復興支援に乗り出した。

 日本も同年以降、農業支援インフラ整備、治安向上など、さまざまな分野で支援をしてきた。大使館JICAアフガン職員は、こういった活動を支える存在だった。外務省によると、タリバン復権後にこれらの職員家族約800人が日本政府の支援を受けて逃れてきた。

 アフガン難民問題に詳しい千葉大小川玲子教授移民研究)は「難民認定するだけでなく適切な定着支援必要だ」と指摘する。

 小川教授238月日本で暮らす元大使館職員18家族100人超の世帯主アンケート実施した。世帯主は半数以上が大卒で、医師大学教員大使館政治経済情報収集担当などの職歴があったが、調査時点で正規雇用は2人しかおらず、11人が製造業などの非正規雇用、4人が失業中で専業主婦が1人だった。ほぼ全世帯支出収入を上回っていた。

 小川教授によると、他国に退避した同僚や親戚がどのように受け入れられているかネット交流サービスSNS)で情報を得ている人が多い。「日本では将来の展望が見えないとして、ドイツイギリスなどに移住する人も出てきている」と話す。

 また、小川教授は「日本政府が提供した半年間の日本教育では、十分な収入のある安定した雇用にはつながらない」と指摘する。

 ウクライナ避難民に対しては、身元保証人なしでの受け入れや、公立高校での生徒受け入れ、自治体による公営住宅無償化生活支援金の支給などがされたが、いずれもアフガン人に対しては実施されていない。

 小川教授は「ウクライナ避難民に対する支援は今後の難民支援スタンダードになるべきもの。分け隔てなく実施されるべきだ」と強調した。

https://mainichi.jp/articles/20231008/k00/00m/040/166000cより

著作権上まるまるコピペ上げたままだと問題だと思うので、あとで少し内容に手を加えるが、まずはここまで

2023-10-14

anond:20231014232825

真顔で言わせてもらうけど、熱力学第一法則証明された事実というより、

現在それを満たすものが見つかっていないというだけ。

永久機関のないことの証明として持ってくるのは不適切

からネットで聞きかじったこと言ってるだけではってのは正しいね

電子レベルだと物質が瞬間移動しますとか転々電子が飛ぶ事実があるのに、あんゴミみたいなので証明とか言われてもあほくささしかない。

電子自然発生しても驚かんってのに、起きたら第一法則崩れる辺り笑えるほどひどい。

2023-10-04

在宅勤務できないとか無理〜!フレックスじゃないとかあり得ない〜!と、会うたびに他人仕事を下げて、その癖、自分仕事いか簡単でつまらいかをずっとぐちぐち言ってる大学同期の女友達へ愛想が尽きて、コロナを契機に年単位で徐々にフェードアウトしてついに彼女抜きで会うようになった

彼女大手子会社SEみたいな口ぶりだけど、実際は子会社下請けやってる会社派遣SEしかないんだよなぁ…

そもそも間内最初から順風満帆社会人生活送ってる人の方が少なかったし、派遣転々として三十過ぎてから初めて正社員になった人とか、労基法ガン無視ブラック辞めて慰謝料取った人とか、親の介護しながら働いてる人とか、みんな色々不満とか愚痴とかあったけど、彼女がずっと愚痴ってるから自分愚痴とかそんなにいえなかったよねー!言っても自分の方が大変自慢してくるし!と言う話になり、愚痴としての旬は過ぎたけど言いたかった愚痴を言う大会が始まっていろんな話が聞けて面白かった

理系学部女子が十数人と少なかったから、実質的には彼女以外の同期全員で集まってることになるけど、いない方が平和楽しい

2023-10-01

anond:20231001022413

自分写真全く残ってないなあ

引っ越しときかにゴミとして処分ちゃうし、

携帯に入ってる写真とかも必要ものでなければ機種変ときにいちいち転送しないし、

何かの拍子にSD必要になったらフォーマットしてしまうこともあるし

親も賃貸転々としてるからすべて散逸してしまった

免許証証明写真とかそういうのしか残ってない

2023-09-30

國體蔑ろにする高学歴女性

40代独身男性

高校卒業後はアルバイトなどを転々としていたもの現在工事現場ビル派遣され警備員をしながら実家暮らし

最近生活の苦しさ、経済状況の悪化女性への怒りなどから政治社会歴史に興味を持ち独学で勉強を始めた。それまで知らなかったこの国の歴史政治について知った。

そして怒りが湧いた。

君が代を歌わない、立ち上がりもしない、あえて顔をしかめ背ける教員がいること。男に甲斐性を求め多くの日本人男性が生涯未婚であるのに経済的に日本よりも厳しい韓国渡り韓国男性に尽す女がいること。帝国軍自衛隊という不名誉な枠組みに押し留め、その自衛隊にすら抗議活動を行う集団がいること。天地開闢以来万世一系現人神であり全権の保持者、行使者であらせられる天皇陛下に対して不敬を行うネットユーザー日本さらなる凋落國體崩壊を目論み公金と権利を蝕む在日三国人たち。

SNSでこの問題に対する喚起を行ったところリアル関係を持つ5人の仲間ができた。今では週に一回はお互いの中間地点にある居酒屋に集まりプライベートな話をして飲み食いしつつ政治社会問題歴史問題に対する談義をしている。ちなみにメンバーは全員男性大学卒業者、女性若者は誰もいない。

今日も相変わらず、若者たちは政治に無関心であり、若い女性は海外にばかり目を向け國體蔑ろにし(最も怒りを感じている。傷痍軍人を冷たい目で見ながらGIと腕を組む女性の白黒写真を見た時と同じような強い怒りを)、高学歴エリートたちは目先の金と保身のために外国に媚を売る。

外国人が國體理解できないのはわかる。しかし、女性エリートがなぜ日本人でありながら國體理解できないのか。

娘を持つ親や大卒の親は子供たちにどういう教育をしているんだ。塾で英語数学やらせるより先に教えなければいけないことがあるんじゃないか。画面の向こうにいる朝鮮人の男にキャーキャーするより、目の前にいる大和男児を支えることを教えるべきじゃないのか。

anond:20230930130921

ワイも20代前半くらいまではアカポスで生きていく気でいた

優秀だからって出世する保証がない厳しい世界だと思ってるけど

からこそ優秀な方々には頑張って欲しいと思ってるやで

ワイの場合助手(当時)とそりが合わず色々あって

D1終わりくらいに退学して起業したんだが

当時の助手任期ポスト転々とした挙句現在消息不明でわろた

当時は無能排除する仕組みがないのがアカポスの悪いところだよなーと思ってたけど

1020単位では排除されていくんだな

2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part2/3


思い出③ ビットコイン

 私の所属していた法人課税部門の話ではあるが、直接関わったわけではない。どちらかというと、もっと上の方の、課税全体の企画や調整・取りまとめを行う部署の話になる。

 当時も、国税庁が掲げるところの「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現」をめざして、日々勉強毎日だった。世の中は変わり続けている。税の勉強に終わりはない。当時の仕事を平たくいうと、税制改正の内容を関係者関係部局にわかやすく伝えて質問相談苦情に答える、といったところか。管理職が近づいた当時は、そんな仕事をしていた。

 40代が近づいても、税の世界は深かった。税理士資格若い時分に取得したが、それでもマニアックな税分野とか、諸外国税制度になると不案内だった。

 そんな折、とある会議最中だった。ある人が、たしか個人課税徴収部門責任者だったかビットコインの話を始めた。納税方法がわからない人や、脱税の疑いがある人が増えており、(内閣府まで通じて)国レベル対応を考えているという。

 ビットコインのことは何となく知っていた。どんな形であれ、収益を得たのであれば納税するのが当たり前である。だが、事情があってできない者や、あえてそうしない者もいる。私の思い違いは、後者が思いのほか多かったということだ。

 国の関係機関は、ビットコインほか暗号資産に関する文書を多数発行している。国税庁もそのひとつだ。それは6,7年前だったか、取り掛かったのはさらにその数年前になるが――上の会議の後で、主に若手職員が中心となって暗号資産の税務上の取扱いに関する文書納税ガイドライン)を起草した。国税庁のページに今でも載っている。

 ガイドラインを作るにあたり、各部からは若手数人(YoungなAdultを含む。40代でもOK!!)が抜擢された。うち1人は私の同僚だった。あの頃、仕事帰りに個室の飲み屋で話をしたのを憶えている。彼は、ビットコイン暗号資産)に対して恨みの感情をいだいていた。

・ただでさえ忙しいのに。ガイドラインの下準備だけでも難しい

・今の部署との並行体制だと過労死する

・国際反社資金源を絶とうと思えば、暗号資産違法化してもよいのでは

・でも、それでは他国との足並みが揃わない。国力にとってデメリットがある

暗号資産がどの国でも一般的存在になれば、俺達のこの仕事は報われるかもしれん

上司評価をくれると言っていたが、貸し借りにすらなっていない感がある

・実は、「優秀な若手を」と言いつつ、優先順位の低い職員を駆り出しているのでは?

・こんなことが続くようなら、転職を考えた方がいいかもしれない

 このような愚痴をもらしていた。この人は、高卒枠で国税庁採用され、若い頃は地方税務署を転々とした。その後、実力を評価されて国税庁現場寄りの部門で働くようになった。叩き上げというやつだ。普通に幹部候補である。このあたりの考え方は、省庁によって違う。※後述。

 私だって彼のように、当時は「よくわからないもの」「社会必要性がないもの」「反社資金源」とされるものを扱う仕事に抜擢されたとしたら、どんな気持ちになっていただろう。憂鬱になっていたかもしれないし、反対にワクワクしていたかもしれない。おそらくはその中間だ。

 ところで、件のガイドラインは相当に練られている。人件費で換算するなら、軽く数千万はかかっている。本来部署でさえ仕事忙殺されているのに、彼らはよく作ったものだと感心した。

____________________________

《後述の内容》

中央省庁大卒しか採らない印象があるかもしれないが、高卒採用は私が知る限り全省庁で実施している。省庁によって雰囲気は異なるが。私が若い頃だと、毎年何十人も採用しているところもあれば、実質的高卒者を採用していないところも当然あった。覚えている限りでは、次のような印象だった。

総務省

たくさん採用する。男女比は同じくらいかデータの取りまとめや解釈など、政策の基本になる数字を拾う仕事が多い。実力が認められると政策立案担当できる。地方自治体への幹部待遇での出向も。

国土交通省

たくさん採用する。男性が多い。本庁に採用されても、ダム管理関係など現場作業をするポジションになる可能性があるからだろうか。工事用の図面作成なんかも当然あるだろう。

財務省

ほどほどの数を採用する。高卒枠だと、ほぼ女の子しか採用してなかった。もちろん顔採用だ。たまに業務で寄ることがあったが、当時の先輩が「俺も財務省の子合コンしたい……」と呟いていた。当然ながら、銀行一般職みたいに、大卒採用男性とくっつけるためにやっている。

国税庁

高卒採用はしているが、数はとても少ない。公務員試験には受かっても、税務大学校での勉強についていけずに辞めていく子が多いのが理由だ。代わりに、会計といった専門学校の子を多く採用している。

厚生労働省

たくさん採用する。男女比は半々だ。労働環境が厳しいこともあるのだろう、私が知っている子は、ガタイがいい人ばかりだった。総じて言えることだが、高校3年生の時点で中央省庁面接官の眼鏡にかなうわけだから、指折りの人材だ。特に役職持ちの高卒者を見たら刮目せよ」のイメージは正解だ。

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 かくいう私も、当時はこの仕事を続けるべきか迷っていた。実際、数年後には転職することになるのだが、正直やりがいを感じられなかった。

 実際、あの彼の言うとおりだったと思う。あのガイドラインは、いわゆる『火消し』の仕事に近い。すぐにバブルが弾けてなくなると思われたビットコインが生き残ったことで、脱税者(善悪を問わない)が多く存在することが予想された。事前の対策を打とうにも、そんな余剰人材は配置されていない。

 実際、暗号資産関係脱税者がいたとして、まともに取り締まることができていなかったのではないか? 現金で数千万円を国内口座に出金、みたいな愚か者はすぐに摘発されただろうが、もう少し小さい金額とか、取引所にずっと利益を預けていたとか、そういう人は対応ができていないはずだ。他部門の私ですらわかるほど、それくらい国税庁マンパワーが足りていない。

 加えて、思い出②で説明したストリートレベル行政職員観点もある。海外取引所や、すでに潰れた取引所で売買をしていた場合納税者も行政庁も課税情報証明ができない。そういう面倒かつ費用対効果の低い案件――それでいて該当者が数千人に上るであろう案件は、あえて手をつけないこともある。

 さて、こうした想定外事態が起こった場合、上で説明したように臨時タスクフォースが編成される。今回の火消しチームだと、指揮を取る者が選り抜きであったのは言うまでもないが、ほかのメンバーを見る限りだと、各課イマイチメンバー人柱にしていた感がある。正直、エースは残して温存させているように見て取れた。

 そんな理不尽でも耐えられるほどに組織が魅力的で、職員にとってやりがいのある仕事内容や職場環境を用意できればいいのだが――こういうわけで、近年の若手官僚大量離職問題が起こっている。

 ちょっと路線変更をする。思えば、このあたりの時期は私も病んでいた。過重労働で心が沈んでいた。

 一応マイホームは買っていた。ただ、数年前から妻が病気入院していて、子どもふたり実家にしばらく預けてあった。つまり単身だった。

 かつては、いろいろと堪え切れずにデリバリーヘルスを呼んでいた時期もあるが、穴があったら入りたい気分だ。煉獄さん……。

 その日々では、深夜に誰もいないマイホーム帰宅して、独身時代が懐かしいと思いながらテレビを点けていた。ある時だったか、今時風のアニメが流れた。

♪ わんわんわん猫が好き 夢中で何も見えない

  にゃんにゃんにゃん犬が好き 素直にアイラブユー ♪

 ほぼ終電+徒歩の関係で、自宅に帰る時間は固定だった。ダイニングの食卓の上に、コンビニおにぎり綾鷹を置いてから、大匙1杯の味覇を小鍋に入れて沸騰させ、菜箸で溶き卵を回し入れていた。最後テーブルコショーを振りかける。ネギは買い忘れることが多かった。

 食事の支度ができて、テレビを点けると上のアニメがやっていた。女の子が出てくるやつ。

 サブカルチャーについては、若い頃に少し嗜んだだけの私でもわかった――これは三級品のアニメだ。放送枠を埋めるためにひとまず作られたような、1話につき実質4分間だけの5分もの作品。それが正体だった。

 かわいそうに。作者はどんな想いだったろう。悔しいと思わなかっただろうか。残念ながら、番組製作者にとって優先順位が低いアニメだったのだ。※当時はそう思っていたが、今は違う。

 内容だが、女の子同士が仲良くするようなものだった。はっきりいって中味はない。ただ単に、女子高生が仲良くしているか、仲良くしようとアプローチしているだけの。そういうやつだった。だが、観ている最中に何も考えなくていい。それがいいと思って、つい毎回見てしまっていた。

 別に興味はない。なんとなく見ているだけだ。深夜帯だから、それ以外に選択がなかった。前後時間帯にほかのアニメ放送されることもあったが、観ることはなかった。この齢になると、特に30分枠のアニメは見るのがしんどい子どもと一緒に土日朝のアニメを観るのであれば、まだなんとかなるのだが。

 愚痴が長くなった。この章は仕舞いにする。これ以外にもパワハラ職員とか、やる気のない職員とか、省庁間のいがみ合いとか嫌がらせとか、議員行政との癒着・密着とか、嫌なことはいくつもあったが、本題ではない。

 そういうのが知りたい人は、元キャリア官僚が書いた書籍ブログを探して読んでみるといい。意外とみんな、けっこうぶっちゃけている。生々しい。

 その人達に比べれば、当記事の内容というのは、やはりベジタブルに違いない。冷静に考えて、野菜よりも肉の方がハイパワーだろう。そういうことだ。



思い出④ 政治家転身を間近に見て

 「官僚から政治家になりたい」という想いを抱く人は、一応は存在している。そして、そういう人が政治から求められる場面もある。

 30代に入る頃の話だ。具体的にいつ頃だったか失念したが、自由民主党地方自治を担っているグループが各官庁にチラシを配っていた。要するところ、「官僚の皆さんの中で政治家になってみたい人、手を挙げて。ハーイ、ハーイ!!」と、ここまで軽いノリではないが、かくして官僚から政治家へ……というルート希望する人は一定数いる。

 そういう説明会に参加したことがある。「興味本位でいい。年齢関係なし」といったことがチラシに書いてあったが、会場に同年代はほぼいなかった。

 説明会の流れは月次だった。自民党のそこそこ偉い人が挨拶をして、後は別の人達に交代して政治家への転身ルートの大まかな説明(国政コース地方自治コース)があって、最後簡単グループ討議だった。

 なお、これはずっと昔の話だ。今がどういうシステムかはわからない。

 私がいた席の隣には、一回り年上の国土交通省(の前身)の技官であるIさんがいた。体格は小柄だったが、その割には大きく見えた。頭の回転が速くて、こっちが話しても0.5秒でレスポンスが飛んでくる。

 Iさんとはグループ討議の後で連絡先を交換して、一度だけ飲みに行った。頭の回転だけじゃなく、教養のある話し方だった。人としてのスペックの違いを感じた。

 Iさんが上の説明会に参加した動機は、出世や昇進に関係していた。上に行けないのであれば、いっそ政治世界活躍してみたい――そんなことを話していた。

 Iさんは、東大でも京大でも筑波大でも東工大でもなく、一般的国立大学だった。偏差値でいうと50ちょっと。私と同じくらいの。その大学名では正直、立身出世の見込みはなかった。よくて審議官民間でいうと次長部長ほどか。今はどうかわからないが、当時は学歴が問われる時代だった。国交省でも、上級管理職東大が基本だった。

 Iさんのキャラクターというのは、古い語彙になるが、ザ・自民党といった雰囲気だった。政治的に保守というやつだ。頭の回転が速いというよりは、物事道理がわかるというか。いざという時には清濁併せ吞むことができる。そんな具合だ。

 かくいう私は、政治家ルートは無理だと感じ、その後にあった面接を受けることはなかった。国会議員になるには地盤看板も鞄も足りないし、かといって地方自治体に出向して市町村助役(今でいう副市長)になるのはリスクが高すぎる。もし地場に合わなければどうすればいいのか。どの面を下げて霞が関に帰ればいいのか? いや、というか帰れない。片道切符だ。

 でも、本当に政治家になりたい人であれば、不安に打ち勝ってしまえるのだろう。当時の私は、転職を考えはじめていたけれども、今と違って転職市場は整備されていなかった。インターネットでの転職活動も始まったばかりだ。リクナビ黎明期になる。

 まあ、それらも言い訳に過ぎない。本気で転職したい人だったら、そんな事情関係なく転職エージェント架電していることだろう。心の底では、そこまで転職したいとは思ってなかったのだ。

 その後も、厳しい日々が続いた。職責はどんどん増えていくけれども、やりがいは減っていった。給料も見合っていない。時給換算だと千数百円ほどか。上でいう40才になる頃には、自分がなんのために働いているのかわからなくなった。行政ロボットのようだった。

 ひたすら政策課題に対して向き合い、法律常識に照らして世間でいうところの正解と思われる回答を見つけ出し、複数上司忖度とやらをしながら仕事を回していた。税制を維持していくためのロボットになっていた。

 あと数年以内には、おそらく課長補佐から課長級になる。もっと忙しくなるだろう。子どもを2人育てるなど不可能だ。

 もやもやした気分で深夜に帰宅した時、やはり、あのアニメ――『犬神さんと猫山さん』が流れていた。たった三ヶ月の付き合いだったが、少しばかりの息抜きになった。コンビニおにぎりお茶と、味覇スープを飲みながら、ほとんど何も考えずに観ていた。

 女性同士が仲良くすることに主眼を置いていたのはわかる。メインふたり関係だけでなく、ほかの女性同士の関係性も描いている。

 犬神さんは積極タイプだった。猫山さんのことが大好きだ。ほかの女の子はいざこざがありながらも、最後には仲良しになっていた気がする。

 強いていえば、犬神さんの猫山さんに対するアプローチには、セクシャルハラスメント構成する要素があった。いきなり抱きついたり、薬物を飲み物に混ぜようとしたり、髪型自分好みにさせようとしたり、猫山さんの反応が気に入らないとキレたり、ハラスメントし放題だった。デートDVに通じるものがある。人権という観点からは、現代社会で許容されるべきものではない。

 この日記を書き始めた頃、ニコニコ動画登録して全話パックを購入した。順番に話数を巡ったところ、第9話にこういうやり取りがあった。以下、犬神さんを「犬」とし、猫山さんを「猫」とする。

犬「あの~、今なんて……?」

猫「えっと、だからストパーかけたいなって……」

犬「バッカなんですか猫山さん!」

猫「そこまでいうの犬神さん!?」

犬「だって、素晴らしいその猫っ毛を矯正するとか、そんなのって、そんなのって、コーヒーからコーヒー抜くようなものですよ!?」

猫「わたしアイデンティティなんだと思ってるの!?」

 リアル高校生ならこういう会話をするのかもしれないが、中年の私には厳しい描写だった。若い人向けの作品なのだからと思いつつ、読者が真似をしたら相手が苦しいことになる――と当時は考えていた。こちら以外にも、若い人なりの情動リビドー)が爆発するようなシーンがあったのを思い出す。

 思えば、若い人向けの作品なのだから、少しオーバーなのがちょうどいいのかもしれない。作者が若年だったのもあるだろう。梶原一騎(巨人の星)にしても、雁屋哲(野望の王国)にしても、巻来功士(メタルK)にしても、CLAMP(聖伝)にしても、荒木飛呂彦(バオー来訪者)にしても、板垣恵介(バキシリーズ)にしても、作者が若いと、エログロやスプラッタや、恋愛確執社会価値観との対峙など、青春期ならではのリビドーに溢れている。反対に、作者が齢を取ってくると確執関係が雪解けするような、そんなシーンを描くようになる。『バキ親子ケンカ編』などが顕著だ。

 あの人達が若かりし頃のマンガというのは、基本線として反社会的だ。反社会的といっても、若者にとっての抑圧を打ち破るという意味での反社会性だ。うまく料理できれば、マンガの魅力として存分に活きてくる。あの人達は、若者のそんな感情を搔き立てるのが抜群にうまかった……と、元若者が振り返ってみる。

 追記 Iさんはその後、大成した。少しではあるが本人に馴染みのある地域で、市町村助役として迎え入れられた。その後、国会議員職員団体や地元から応援を受けて市長選立候補し、並み居る解放同盟勢力を圧倒して市長になった。

 あれから調べてはいないが、きっと長い間お勤めになったのだろう。ああいう人がもっと多くなれば、地方もっと活性化するに違いない。



 Part3/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201303

2023-09-08

anond:20230908100132

職を転々とした人が辿り着いた自分語りかもしれない

anond:20230908100014

なんの役にも立たないやつが半年1年くらいで転々としながら金だけ貰ってるのは知ってる

よく行くところ無くならないものだって思うけど無くならないんだよな

そのくらい案件多い

ベンダーが同じだけで別の会社から派遣されたってのはあるけど

2023-09-06

店主「値上げすると年金生活してるおじいちゃんおばあちゃん来られなくなっちゃうんで」

年金生活者のためにワンオペこなして営業してる中華料理屋の店主の一言

別に若い客も来てるみたいだし、年金生活の金のない老害ことなんて考えなくて良いだろ。

金も何もない年寄りに気遣ってる人を無条件に嫌いになってしまう。

俺にも祖父はいるが、大学卒業してから一貫して某県の職員として働き部長職を経て、定年して十年以上経った今でも県内第三セクター地方銀行役員行政委員会委員転々としてる。祖父曰く「もう引退したいのに次々と仕事を任せられる。任せられたら断るわけにはいかない」そうだ。年収だってそこらの開業医独法病院の院長並みに貰ってるから年金に頼ってケチケチ生活したり現役世代負担をかける必要もない。

俺も祖父のように歳を取っても金に困らず現役世代迷惑をかけない高齢者になりたい。

2023-08-28

田舎暮らし解像度

東京暮らし東京育ちの増田田舎暮らしdisるエントリちょっと前にあったと思う。

自分首都圏まれ育ち23区20年ぐらい在住から東京脱出した組だ。

今は地方都市に居を構えているんだが、転勤族田舎転々としたので田舎暮らしを楽しめるタイプがわかってきた。

田舎暮らしを楽しめるタイプっていうのは、興味を持って自分の周りの物事解像度を上げていけるタイプだ。

例えばその辺に草が生えている。草、というくくりで見てしまえば草、で終わる。

草には虫がいる。うわぁ虫だ、気持ち悪い!で済ませてしまえば虫、で終わる。それ以上何もない。

でも草にも虫にもいろんな種類があるんだ。

その名前を知り、興味を持った時、自分を取り巻く世界解像度ちょっと上がる。

例えばネジバナ。小さいがくるくるかわいい花をつける。

草の中にネジバナ存在認識したとき植物系のポケモンを見つけたような気持になる。

ツユクサ。青いきれいな花。雨の頃に見かけるとしっとりと濡れて青が映える。

スズメノエンドウカラスノエンドウ。見つけて、本当にスズメってこんなの食べるサイズだったっけ、など思うとき世界がまたぐっと広がる。

何なら鳥、というカテゴリで見ていただけだったスズメカラスにも一緒に興味を持ち、よく観察するようになるだろう。

虫。虫はもっと躍動的だ。毛虫・芋虫が苦手という人も多いだろうがきれいな蝶になったりする。

特にアゲハチョウ系は蝶になるまでは見た目がグロテスクだが、大きな蝶になって羽ばたいているのを見るとはっとさせられるぐらい生命力を感じる。

ハンミョウきれいな甲虫。益虫のテントウムシ、すぐに花を食べてしまうコガネ虫、きらきらした外殻を見せてくれるタマムシ

虫を取って食べるクモ。大きな美しい巣をはる。人間にとって益虫なのだ。家の中や外にいるクモ自分はいつも大事にしている。

そんな自然の在り様を眺めているだけでも世界にはぐっと色がつき、何気ない日常を鮮やかにしてくれる。

あとは食べ物農作物のとれたての青い香り。みずみずしさを五感で味わいながら調理する。

自分で畑をしているとどうしてもとれすぎるので、調理方法を工夫するようになる。どんな風にしたらおいしく飽きずに食べられるんだろう?と考えるようになる。

それによってまた、解像度がぐっと上がるんだ。これをこんな風にして食べることができるんだ、これとこれは意外だけど合うな、って。

海が近くで海産物があるとなおよい。とれたての海産物の新鮮さは近くに住んでいないと味わえないと思う。

ちょっと書いてみたが、田舎暮らしを楽しめるのは上に書いたようなことを楽しめるタイプだと思う。

それにまずよく言われることだが、田舎一言にくくっても田舎レベルは大きく変わる。

増田が住んでるいたのは限界集落みたいなところで、都内からそれだけ住環境を変化させたら日本の中での差で比べてしまうだろうし、不便さしか感じないのも無理もないだろう。

都会の生活お金を出してサービスを受けることがベースになっていると思う。

都会の生活で人は与えられること、用意されている何かにのることに慣れていく。

でも何もない所では楽しめなくなる。そういう生活をしていないから。

田舎は、認識していないだけで何もないのではないのだ。

あるもので楽しむことをできるのだ。

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