2023-09-30

学振落ちた

学振落ちたとか、受かったとかの話が研究者界隈、大学院界隈で散見される時期になりました。

私は学振落ちた側の人間です。

DC1研究室移動の関係で提出までたどり着けず、D1ときのDC2は指導教員との不仲でこちらも提出までたどり着けず、そしてD2のDC2は提出までたどり着くも不採用でした。不採用だった結果に「研究者に向いていないのかも」と感じている人も大勢いると思います。私もそうでした。

学振は落ちましたが、結果として、私は今、大学研究者として働いています任期付きですが、助教です。

学振不採用だった結果、もちろん落ち込みましたが、そのお陰で(?)別の奨学金をもらって、留学しました。その奨学金日本機関のものではなく、留学先国のものでした。そのとき、もちろん日本奨学金にも出しましたがすべて不採用。「日本では評価されないけど、あの国では評価してもらえるんだ。もう日本には帰って来なくてもいい。」と思って日本を出たのを覚えています

結果として、色んな縁があって日本に戻ってきて、日本研究者をしています

日本では評価されなかった私の研究も、今では科研費をいくつか貰えています。この先も科研費が貰えるのかわかりませんが、日本学術を取り巻く厳しい環境に、再び日本を出ようかと思っている今日この頃です。

そんなわけで、学振が取れるかどうかだけがすべてじゃないよ。

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