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はてなキーワード: 受益者とは

2019-04-24

この世界は誰のためにあるのか

朝の通勤ラッシュで男も女も老いも若きも機械のように職場に急いでいる様を見ると、たまにこの世界は誰のためにあるんだろうなと思う時がある。缶コーヒージョージア宣伝で「この世界は誰かの仕事で成り立ってる」ってあったけど、みんな社会のために働いて消耗しているので、結局その最終的な成果の受益者って誰なんだろうと思ってしまう。

昔は国王とか大名とかがいたので、誰々様のために頑張って働くってすごくシンプルで分かりやすかったと思う。神様の像の前に「今年の実りです」っつって収穫物とかお供えもの奉納していた昔の人の気持ちすげー分かる。

ちょっと前までは「お国のために」ってことだったし、それがいかヤバイ思想だったか日本人バカほど思い知ったわけだけど、皆が納得する答えとしては悪くないんじゃないかとも思う。100点満点でいえば60点くらい。

話は戻るんだけど、今日電車の中でみんな何のために働くんだろうなって1分くらい考えたんだけど、結論現在この世界の最大の受益者は「子どもであるべきなんじゃないかと思った。

金持ち玉の輿に乗って家事すらやらなくていい女とか、資産家のガキで一生遊んで暮らせる奴らとかも社会受益者だろうけど、そういう連中に比べたら圧倒的に量が多いのは子どもだし、現世界子どもがおかれる状況は決して良いとはいえない。我々大人は、自分の子ものためだけじゃなくて、すべての子どもが日々を楽しく豊かに過ごせるように働く。そう考えると色々スッキリしたんだけどどうでしょう

ちなみに、星新一ショートショートで、人類の大半が消滅して、地球の滅亡のカウントダウンが始まった時に、わずかに生き残った人類がこれまで先人が築き上げてきた文明破壊して回り、この時の「破壊快楽」のために人類は気の遠くなるような世代に渡って文明を築き上げてきたのだ、という場面がある。子どものためにを年世代にも渡って続けていった最期はこういうのもありなのかもとも思った。

2019-04-05

anond:20190405105322

闇ってほど闇じゃないよね。

けもフレ原作のないメディアミックス前提のコンテンツで、

当初から二次創作を認めるなど、作り手にかなり裁量を委ねている(他ならぬたつき監督がその受益者だ)。

アプリ版ではアプリ版なりのけものフレンズが作られ、

たつき自分なりのけものフレンズを作り、

木村木村なりのけものフレンズを作った。

いま言われてる批判の大半は「一期と違う」でしかない。

そして「二期が一期と違うのは一期を否定する悪意があるからだ」と被害妄想を膨らませているだけ。

闇といえばこいつらの頭の中にしかないだろう。

2019-02-19

自動運転自動車レンタルサービス

この前Newsweek自動運転特集記事をやってたけど

俺が期待してたのとちょっと違った

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今の日本では、このまま地方高齢化過疎化が進めば

免許を返納しないといけない高齢住民の増加は必然

地方では自動車がなければろくに買い物にも行けないか

地域内の小売店ますます衰退する

かといってネット通販頼りでは宅配ドライバー過労死する

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たとえば「××円で1か月に△回まで利用できる」みたいな契約

無人自律運転カーが自宅まで来てくれて

目的地を言えばその場所まで連れて行ってくれて

場合によっては乗り捨ても可(そのまま別の利用者の所に行く)

こういうの、今後の地方ではかなり潜在需要あるんじゃね?

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人間運転するタクシーより「気がねがいらない」のがポイント

老人は何かと「他人迷惑をかける」を恥じる、やたら恥じる

それが理由でどんどん外に出なくなり、行動しなくなる

その結果お金も使わなくなり、地方経済はますます衰退する

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無論、サービスだけ存在しても使いこなせない人は大量におるだろう

スーパー無人レジで使い方がわからずキレる老人が相次いでる

そこは徹底的に使いやすユーザーインターフェイス

電話サポート的なシステムを完備すべきだが

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市町村とかの自治体が取り組むかも知れないが

たぶん地域単位では採算が取れない

全国規模か、最低でも5~6県ぐらいの一地方カバーできる

大資本がやらないと意味ないだろう

いっそツタヤとかイオンとかがやるべき

彼らこそ地方モータリゼーションファスト風土化の受益者だし

そういう企業自身の生き残りのためにも

地方モータリゼーション延命手段として

自動運転自動車の普及は手ではないかと思うのだが

2019-01-26

インバウンドだか経済効果だかさあ

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6311600

受益者と、生活や心情を変革させられたり我慢させられたりと負担する者とが別なことを、うまく消しこんで主張している論説員ばかりよね。

2018-09-27

なぜ子育て支援国債を使わないのか

国債を発行すると「将来世代にツケを回す」と批判されるけど、子育て支援受益者がその将来世代なのだから受益者負担でガンガン国債使えばいいじゃないか

自分達を育てるために使われた金を自分達で返していくのは、とても道理に適っていると思う。

2018-09-26

ゲイはザイニチなんだから杉田水脈を叩くのをやめろ

杉田水脈氏の「LGBT生産性はない」から、先日の新潮45擁護論文に至る流れについて。

そもそも立ち返ってみれば、杉田論文の主張は

LGBT生産性はない」「故に税金を注ぎ込む必要はない」

といったものでした。前段が差別的であるためそこにばかり焦点が当たりましたが、本来の論旨は後段であったと思われます。雑に言ってしまえば、「(生産性がない)LGBT国民血税を掠めとるのを許すな」ということでしょう。

これは「在日特権を許さない会」とよく似た構図のように思われます

せっかく匿名日記があるのだし、陰謀論に踏み込んでみますと、杉田氏が自民党から大きな叱責を受けなかったのは「国民間の分断を煽り権力に都合の良い状況を作り出す」方向にあるから、といった見方もできようかと思います。また、その背景にアメリカのような「ポリコレへの反発」があるのだとすれば、ターゲットLGBTのものではなく、その支援者理解者、あるいは「直截の利害関係には無いが政治的に正しくあろうとする市民(以下ポリコレ勢)」、ということになるのだと思います


在日特権」ならぬ「LGBT特権」を想定し攻撃を加える。その結果、特定層の溜飲を下げたり、権力への批判をそらすことができる。何よりも、特定層とポリコレ勢は分断され、両者はその党派性から団結した政治活動ができなくなる…。

今後、杉田氏が「子育て支援もっと手厚く」といった主張をした時に、「杉田LGBTに謝るまで認めない」とのブコメはつかないのか。逆もまた然りで、杉田氏を支援するである「若くてお金のない夫婦」が、ポリコレ勢と手を取り合うことができるのか。そう考えると、分断がもたらす「大きな政治機運の成立しにくさ」は、権力者や富者といった既得権益層の意向にかなうものではあるでしょう。今回の流れは安倍晋三こそが黒幕!、などといった陰謀論的飛躍は自重し、偶発的なものと考えるにしても、自民党安倍政権はその受益者の一人であるとは言えそうです。



陰謀論を続けちゃいますけど。

差別発言をまといつつも、目的LGBTへの差別感情社会敷衍することではなく、分断そのものにあるのであれば、「差別やめろ」「特権などない」といった反論は、問題解決には寄与しないということでもあります在日コリアン問題においてそうであったように。

杉田論文に対しては

https://www.buzzfeed.com/jp/shibunnagayasu/sugita-stop-lgbthinan?utm_term=.qtWenBANE

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/14032

のように、「LGBTへの支援は度が過ぎるというが、そんな支援はないぞ」といった反論もありました。きちんと構成された丁寧な内容だと思いますしかし、「分断を喜ぶ悪い奴ら」の目的は、国民を分断し政治的に無力化することです。特権実在や、論理ファクト、正しさは関係ありません。むしろであるほど、一種の「ツッコミ待ち」」として反撃を誘いやすいとも言えます攻撃と反撃とが1往復すれば、その時点で分断は明らかになり、目的は達成されています。「黒幕」は論戦に勝利してLGBT在日コリアンから特権剥奪することに、大して興味はありません。はした金ならくれてやってもいいだろ、と考えているかもしれません。

上の記事には論理ファクトも正しさもありますが、同時に攻撃性が隠れていない「反撃」です。LGBT当事者が「生産性がない」などと中傷を受けた心情を慮ればやむを得ないにしても、それもまた分断を煽る側にとって喜ばしい結果に収斂するとすれば、残念としか言いようがありません。


杉田氏の主張に対して、ポリコレ勢がとった反応は「差別主義者とは話さない」といった冷淡な態度に見えました。これを受け、杉田氏を擁護する小川論文は、LGBTと、犯罪行為である痴漢を同種と見なすなど、杉田論文と比べて攻撃性を増しています。つまり、「ザイニチを殺せ」ならぬ「LGBTを殺せ」に一歩近づきました。この行き着く先は泥沼と化した在日コリアン問題の二の舞、にしか思えません。自分観測範囲しかなく何らエビデンスの無い反知性的な総括、すなわち「※個人の感想」にすぎませんが。

新潮休刊となったそうです。この先、杉田氏にも相応の処分が下るかもしれません。しかしこれは勝利なのでしょうか。杉田氏や小川氏やその支持者は、持論を撤回したのでしょうか。新潮休刊に追い込んだポリコレ勢を言論封殺と詰るのではないでしょうか。砲撃は未だ鳴り止まず、勝敗は彼方にたゆたっているのではないでしょうか。


必要なのは攻撃ではありません。勝利でもありません。対話であり、相互理解です。自分が思うに、ポリコレ勢には、相手、つまり差別主義者や反ポリコレ勢の心情に寄り添う義務があります。そしてこの義務一方的自分にのみあることも、同時に理解されるべきです。差別主義者や反ポリコレ勢は「ポリコレ野郎はお家でミルクでも飲んでな」と放言したところで、その思想信条とは相反しませんが、多様性内心の自由を尊ぶポリコレ勢にとってはそうではないからです。

あるべき姿は、相手が誰であっても、穏当に対話を続け、団結できる着地点を探し続けることです。ネットを見ていると、当初はそのような志を持っていたにも関わらず、あまりの「話の通じなさ」に放棄した人たちが、ウヨにもサヨにもいるような印象です。マンガアニメでよくある「闇落ち」的なね。しかし、「分断を煽る黒幕」にとっては、団結を模索し続けるプロセスこそが脅威であり、団結できたかどうかは、そこまで重要ではないように思われます


だとすれば政治的に正しくあろうとするのは修羅の道ですねえ。話の通じない差別主義者どもと結果の出ない対話を続けるしかなく、そこに相手論破したり、分かり合えたり、尊敬を得たりする、快楽や達成感など求めてはならないのですからAIあたりに代行してほしいところです。いや、そもそも人間にできることではないと諦めるべきかもしれません。


まあ釣りタイトルから陰謀論まで持ち出して長々と書いたのは、あんまり強い言葉攻撃するのは自重しましょうよ、というだけなんですけどね。ウヨさんもサヨさんもどっちもだぞ。真紅バスローブを来てブランデー揺らしてる「分断を喜ぶ黒幕」がほくそ笑んでるかもしれないぞ。

思うままに書いてみたら、なんだか「国民よ団結せよ、真の敵は他にある!」みたいな話になってて自分でも戸惑ってますが、言いたいことは以上です。

2018-09-04

anond:20180904101359

Togetterなんでそんなに嫌われてんの…?

これ本気で言ってるのかな?

まずTogetterまとめサイトであることがわからないのかな?

他人投稿を「勝手に」転載する時点で、2ch系まとめサイトと同じ(ここで言う「勝手に」は投稿者に断りを入れているかという話で公式APIを使っているかどうかという話ではない)

煽情的タイトル炎上を煽るのも同じ

今も機能が残っているかどうか調べてないがまとめ作成者Amazonアフィのコードを設定して直接的な金銭メリットを得られるのも、アフィ設置してある2ch系まとめサイトと同じ

2ch系まとめサイトを嫌う層がTogetterを嫌わない理由が分からない

もしそんな人がいるならTogetter受益者くらいか

2018-08-25

anond:20180825184908

からあいつらの主張というのは解体してみるとただのネオリベしかないし、実際ネオリベにいいように使われた結果がこの通りだろ

なのに「女性という弱者を救う」ってタテマエでやってるから無理が出てきてる

フェミは男であるだけで既得権益受益者であるかのように主張するが、実際には勝ち組というのはごくごく一部なわけで、女を競争晒したら女も疲弊するし、女の間に格差が生じるのだって当たり前の話だ

平等ルールなら勝てると思った結果がこれ

2018-08-06

偏見の無い人って存在するの・・・

自分偏見を持たないように努力しようとしていたが、それは不可能なのではないか最近思っている。

つい最近杉田水脈生産性発言を聞いて、私は非常に不快に思った。

杉田氏の予算配分優先順位の話に関しては同意するが、それよりも、彼女LGBTに対する無知差別を感じ、「生産性」というヘイトスピーチに近い強い言葉に怒りを覚えたからだ。

何よりも、最大の理由は直接の友人に、家族に対してカミングアウトできずに苦しんでいるゲイがいたからだ。彼の存在感情移入して、不快に思ったというのが大きかった。

まり自身体験ヘイトスピーチ感情逆撫でられたのだ。

しかし反対に、東京医科大の問題については、正直自身はそこまで不快に思わなかった。

自身男性で、医療関係仕事に就いているのだが、医療従事からしたら、男性医師の方が女性医師よりも稼働可能時間が長く、質の高い医師定義には「稼働時間」も含まれている事を知っているからだ(特に急性期)。

その立場からすると、本件は、「正直、色々と複雑な難しい問題だよね、しょうがいかな、、、」というのが正直な感想である

本件には感情が逆立つ事はない。むしろ、何もしらずに「女性差別だー!」と吠えている人には、患者という受益者自身恩恵を棚に上げてるのはズルい、もっと背景を勉強して発言してくれ、とすら思う。

しかし、ポリコレリベラルな人からしたら、私は女性差別を黙認している人に見えるのだろう。

何が言いたいかと言うと、理性的であろうとしても、自身の置かれた状況や感情に、人は左右されてしまうので、結局は偏見の無い行動など不可能なのではないかと思っているのだ。

完全に偏見の無い人は存在するのだろうか・・・

2018-08-04

育児免許不要なので外注を促すべきだった

今回の件は、日本医師会ポリコレ対策の不足によるものだった。

女性差別なんて体制崩壊につながる火種があるなら、早期にその原因を解消するべく、その体制受益団体は動くべきだった。

今回の炎上の原因は、

育児労働量が格段に少なくなってしま医師女性に多い」 → 「そういう医師が増えると系列医院崩壊するので女性合格率を下げよう」(=女性差別 = 現体制崩壊火種)

で、そんな体制崩壊火種は、受益者なら速やかに解消すべきだった。

育児に追われて労働量が格段に減る特定属性がある」が問題だったので、(お手伝いさんなどの利用を促す)育児サポート作戦など過去には(高収入を維持しながら)取ることができた道もあった。

しかし、一度火がついてしまった以上、医師定員は増え、結果、歯医者同様収入は激減するだろう。


ただ、俺個人としては、生産技術を身につけた工学部卒こそが最も優遇されるべきと考えるので、それで良いと思う。

2018-08-03

東京医科大の話題と便乗フェミニストについて

今回の東京医科大だけど、女性社会進出をどう捉えているかが、ブクマから読み取れる。

自己実現手段を阻害されたと見るなら、人権侵害であり、

医療システムの護持というなら、必要悪だと言える。

これは医師に限らない。

女性社会進出自己実現目的にしたものか。それとも、社会労働力の確保なのか。

この議論が混在しているように思われる。

輪にかけて質が悪い主張として、「女の方が優秀」という自己の願望を投影した風説を流布しようとするのもいる。この議論上記の2つの混在と別物の、極めて低俗且つバカ丸出しの主張である。が、突っ込まれにくいのは、混乱に乗じて、批判分散されるからだ。バカに付き合う余裕がないだけであるが、あまり批判がない中でそうした主張を泳がせているうちに勝手に周囲はそれが事実だと勘違いし始める事を狙っているのだから、これは議論を深めたいからというより、扇動しようとしているのだ。

やたら、論文をあげて正当性を主張するが、読めばツッコミ満載だったりして、更にアホだとわかる辺り、どうにかならないものだろうか。 一般いう 優秀 というのは男女関係なくランダムだろうとお思うけどね。

閑話休題。この問題の元を辿れば、ブラック労働で成立する医療システムが源であろう。

詳しくはわからないが、医療システムも元を辿れば、その場しのぎの制度設計の上に成立したというのが関の山ではないだろうか。結果的に、男性医師がやってきたことができる女性医師以外は退場させられてしまう。

そこで、男性と同じ事を女性ができるかと考え直してもらいたいが、産休や育休を含めて見ると、全然無理な話だ。体力をつけるのはメチャ頑張ったらできるかも知れない、代理出産まで含めればできるかもだが、それは現実的でない。つまり、現行システムではどうしてもデメリットとして残る。

一方でその分男性も苦しむ。忙しすぎて家族に会えない。女の3倍働かされるとか、ブラックすぎるでしょ。とはいえ、この状況で最も大変なのは、やはり入学できなかった女性だし、従来の女性生き方に見切りをつける意識変革を求められる女性医師である

育休を男性にも義務付けるのはやりやすいだろう。しかし、社会通念的にも男性が育休を取らないのは見過ごされて来ており、現場としても現実的でないので、結局は男性医師既得権益受益者として強者に仕立て上げられ、女性医師弱者としてしわ寄せが来る。

それじゃ、もう少し、余裕のある働き方を実現する仕組みにすればと思う。定員増だ。でも、しない。人口減少するからというけど、本音歯医者のように、格差が広がって平均年収は下がる事を恐れてるからだろう。でも、最大の懸念は、破格の年収を得られる場所も出てきて、そこに優秀な人が移るから年収が良くない大学病院から更に人がいなくなるからではないだろうか。

この定員制限の発想って患者のことを考えてないなと思うし、このやり方が上級国民のやり方と批判されても仕方ないと正直思う。

なぜ、声を上げられないかというと、専門家集団なので、上司に見限られたら出世はできないし、技術も教われないままになるからであろう。

蔑ろにされて来た、プライベートの充実が並立できる仕組みの重要性を真剣に捉え直すと時代差し掛かっているのではないかと思う。

そのために、男性下駄は貸されていたのは事実としても、女性の方が優れてるとか、対立を煽る奴にはお前がA級戦犯だぞと言いたい。

もう一つ、専業主婦専業主夫をやりたい人の存在も忘れないでもらいたい。

2018-08-02

東京医大女子減点問題について、いち小児科医が思うこと

卒後10年弱の男性小児科医です。

東京医大女子受験生に対して入試で一律に減点措置を行っていたことについて、医師立場から少し意見を言わせてください。

まず前提として、受験要項等での告知なしに特定のポピュレーションに対して減点もしくは加点措置を行うというのは、受験生立場からすると到底認められるものではないと言うことは確かだと思います

せっかくがんばって勉強したのに、自分の知らないところでテストとは別に性別理由に減点されて不合格になるなんて不公平の極みです。自分がそんな目にあったのがわかったら到底許せないでしょう。

このような減点措置を行っているのであれば、受験生に対して何らかの形でその存在アナウンスしておくのが試験としての最低限のルールだと思います

今回の措置で不幸にも不合格となってしまった受験生の方には同情を禁じ得ません。

それでは、事前に「女子受験生は一律に減点します」と受験要項等でアナウンスしておけばセーフかと言うと、それはそれで試験としてのルールは守られるものの、現在社会通念において認められるかと言うと、限りなく黒に近いグレーになるのだと思います

今回の報道についてのブコメや近年のポリティカルコレクトネスの流れなどを見ていても、性別などの本来的に試験の成績と関係ないファクターによる加点・減点措置は事前にアナウンスがあったらオッケーみたいな感じには絶対ならないでしょう。

そんな大学潰してしまえとなるのがオチですね。

一方で、以上を踏まえてもこの措置必要悪だという意見もあります

確か女性差別するのは良くないことだが、女性医師結婚出産などで離職の可能性が男性医師に比べて明らかに高く、女性医師が増えると現場が大変だから仕方ないという考え方です。

主に現場意見を集約しているのだと思いますが、もちろん医師側の内輪の意見なので、一般的にはなかなか受け入れてもらえないのではないでしょうか。

これが受け入れられるならそもそもこんな騒ぎにはならないでしょう。

じゃあお前はどう思うんだと言われると、必要悪である(あった)と思うが、現在医療を取り巻く状況においてはもはや認められるものではないだろうと言うのが私の意見です。

私は小児科医なので、職場として女性医師はどちらかと言うと多い方だと思います

そんな中なので、女性医師が離職(休職)すると大変と言うのは身を以て実感します。

少し前に「女医さんがやってきた」https://anond.hatelabo.jp/20180701010648

という増田を書いた男性医師がおられましたが、その気持ちは大変よくわかります

その男医師最後に書いていましたが、自分負担を考えると確かに「次は活きのいい男を頼む」と言いたくなります。そっちの方が絶対に肉体的にも精神的にも楽なのは間違いないですから

小児科医がそんなこと言ったら産婦人科医の次に袋だたきに遭いそうなのでもちろん言いませんが。

とは言え、日常業務において女性医師男性医師に劣っているかと言われると、まったくそんなことはありません。

大学学生時代を思い返すと、女子学生の方が男子学生より総じて優秀であったと思います

男子学生一定数がアホのように遊び呆けている一方で、大半の女子学生は真面目に授業に出席し、よく勉強して良い成績を取っていたような記憶があります

私が行った大学でも男子学生入試でゲタを履かされていた可能性は否定できず、そもそもの基礎学力女子学生の方が高い可能性もありますが、国立大学なのでそんなことはないと信じたいものです。

いずれにせよ、女子学生の方が平均的に成績は良かったと思います

働き出してからも、よく働く女性医師は本当によく働きます。もちろんよく働く男医師もよく働きます。一方で働かない人は男女問わず働きません。そこに性差はないように思えます

体力がどうのこうの言う人もいるかもしれませんが、寝ない・食べないに強いのはどちらかと言うと女性ではないでしょうか。

かば病院に住み込んで働き、プライベート犠牲にして患者さんのために身を粉にして働く女性医師は山ほどいます

ただ、結婚出産になると話は別です。

「私が医療崩壊のトリガーになる未来https://anond.hatelabo.jp/20180630150652

という増田を書いた女性医師がおられましたが、どんなに優秀でどんなにがんばって働いている女性医師であっても、結婚出産ということが絡んでくると、どうしても男性医師と同じキャリアを考える訳にはいかなくなってくるのが現実です。

この増田さんが本文中で書いてある

医療崩壊はすぐそこまで来ているのだと思います。この危機を救えるのは、働き方改革より何より「医学部男子学生増員」だと思っています。”

という言葉が今回の問題本質を指しています

2011年付近東京医大で何があったのかは知りませんが、現場の声を考えると大学上層部がこういった問題意識を持つことは至極当然のことだと思います。それを実行に移すかはともかくとして。

ただ、現実問題として、このご時世において、良くも悪くも「医者男性職業に」などといったスローガン通用するはずはありません。

医学部定員に占める女子学生割合は今後も増えて、恐らく半分程度にはなるでしょう。

まぁ、こんな報道やら医療現実に嫌気がさして女子学生の方から医者なんてくそ食らえ」と言われる可能性も否定はできませんが。

それはともかく、入学者の大多数が医者になるという医学部特性上、女性医師の増加という流れはこれからも着々と進んでいくに違いありません。

そして、女性医師に人気の診療科に人が集まり、人気のない診療科は人がどんどん減って、さら結婚出産での離職も相まって残された人の負担がどんどん増えていく、と言う流れが加速していくでしょう。

じゃあ悪いのは女性医師だけなのかと言われると、男性医師においても、女性医師と同じように希望診療科の偏在は起こってきています

色々な意味で大変な(でもやりがいのある)診療科というのは、多かれ少なかれ医師自分犠牲にすることによって成り立っているので、このご時世の価値観ではあまり流行らないのは男性医師においても同じです。

私も、あまり流行らない小児科という診療科で忙しく働いていますが、まだ幼い子どもが2人いることもあり、可能ならできるだけ早く仕事を終えて家に帰りたいです。

実際は毎日患者さんの様子を見に行きますが、できることな休日家族のために使いたいです。

男性医師パートナー専業主婦だという組み合わせは依然として多い気はしますが、医師同士の結婚を含め、パートナーもしっかり働いているという家庭は着実に増えていると思います

そういった家庭においては、たとえ医師であっても子育て家事はすべてパートナーに任せきりというのはなかなか認められがたいのが現在社会の考え方ではないでしょうか。

女性医師だけでなく、男性医師においても、家庭を含めたプライベートを重視したい(重視しないといけない)と言う考え方はこれからも進んでいくのではないかと思います

さらに、同様の理由において男女問わず地方病院での勤務を希望する医師は着実に減り、地域ごとの医師の偏在化も問題となっています

そういった問題に対し、医師の数そのものを増やせばいいじゃないかという声もありますが、実際に増えた医師のどれくらいが現在不足している診療科地域に行ってくれるかは未知数です。

行き着く先は成績などによる診療科や赴任地域限定という方法論になりますが、適性不足やモチベーションの低下、離職の増加でサービスの低下は免れないと思います

なかなか悩ましいところです。

結局、女性医師の増加に端を発していると思われる今回の問題ですが、実際に問われているのは、女性医師の働き方なのではなく、女性医師が増えた(今後も増える)現状において、男性医師も含めたすべての医師の働き方なのだと思います

現在医療とりま環境において、不公平感が出ないように誰がどのように負担を分け合うかを考えることが切迫感を持って求められていると思います

そして、その負担を分け合う人たちの中には、医療者だけでなく、医療受益者である患者さんももちろん含まれています

さらここで私が言うことではないと思いますが、医療はただ求めれば与えられるものではありません。

今の日本医療は、現場人間家族などその周囲の人間自己犠牲によって成り立っている部分も多分にあります

医師が働きやす環境を作ることと、患者さんにとっては望ましい環境を維持することはほぼ間違いなく両立しません。

今回のニュースに憤りを覚えた皆様におかれましては、医師働き方改革が進んだ場合に、自分患者としてどこまでのサービス低下や負担増を許容できるかについて少しでも思いを馳せていただければと思います

皆さんが思いを馳せた先の最大公約数が恐らく日本医療未来なのだろうと思います

無力ないち小児科医としてはこうして増田に筆をとることしかできませんが、今回のニュース医師の働き方についての議論きっかけになることを願っています

少しと書きながら長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

2018-07-26

リベラルだけど杉田水脈氏を擁護する

結論

杉田水脈氏の意見全体に賛同するわけではないけれど、「LGBT生産性がないから、結婚制度による社会的優遇には適さない」という主張は、重要な主張であって、暴言失言扱いで軽く片付けられる話ではない。

LGBT結婚を認めるかどうかは、社会制度設計問題としては非常に難しく、かつ、本質的問題はらんでいる。そして、賛成にしても反対にしても、「非常に難しい」ということを認めた上で、議論しないとそもそも議論のもの非生産的ものになってしまうのだが、最近の論争を見ていると、まさにそういう非生産的議論になっていると思う。

議論

そもそも結婚個人間の契約だという立場に基づけば、結婚に対する公的支援は、せいぜい、公証人制度のような形で、契約正当性担保する程度の話のはずで、結婚した人を税制社会福祉の受益者として優遇する措置自体が、平等原則に反するという見方もできる。

では、なぜ結婚制度があるのか。平等原則に反する優遇措置には、理由がなければいけない。これを正当化するロジックとして、2つの立場が考えられる。

1. 結婚次世代の子供を産み育てる個人の営みを、公的支援するためのものであり、公共性観点から結婚した人を優遇することの正当性が確保される。もちろん、結婚制度を利用しながら、子供を産まない、育てないことで差別されるべきではないが、結婚制度最初からそうした目的で利用することは、制度上期待されることではないという立場

2. 結婚は、個人の親愛の情に基いて、生活をともにしたいと考える個人性質に基づく普遍的権利であり、子供を産むか、育てるかという個人選択とは切り離されて考えられるべきであるという立場

最近社会の風潮としても、特にリベラル」の立場からの主張としても、2の立場が取られることが多い。でも、1はそんなに間違っているのだろうか?契約保証という観点からは、2の立場理解できるけれど、たとえば、配偶者控除など税制上の優遇制度を、2だけで、1と切り離して正当化できるのだろうかという問題はあると思う。

また、2の立場理念として正しいとしても、むしろ、それはLGBT<だけ>を結婚制度の枠内にしようという中途半端な仕組みではなく、友人同士であっても、3人以上であっても、共同生活をする人たちが、社会的優遇を得られる制度一般化することでしか正当化されないのではないかという疑問がわく。そして、この立場は、(陰謀論的な意味ではなく)結果として結婚制度解体という方向に結びつかざるをえないとも思う。

こういう議論全体について、自分が言いたいのは、2はダメで1が正しいということではなくて、これがすごく難しい問題だということ。1と主張するにしても、2と主張するにしても、そこには掬いきれない問題があり、それを無視して片方の立場の主張をしてもそれは空虚であるということ。

その上で、昨今の論争について言うと、「LGBT生産性がない」という言葉が独り歩きしているけれど、そもそも結婚制度は、社会の「生産性」のために設計された制度という見方もできるし、現状の結婚制度はむしろそのように設計されている。結婚制度自体解体して、「共同生活支援」のような制度を目指すのなら話は分かるけど、そうじゃないのであれば、「生産性」という言葉尻をとらえて批判するのは、態度として一貫しないだろう。

自分はどちらかというと、杉田水脈氏のような「エセ保守」は滅びてほしいと思っているし、擁護したくもないのだけど、批判する側がきちんと批判できてなければ、批判したつもりでも、むしろ彼らを助長させることにしかならない。だからこそ、この論点に関しては、杉田水脈氏の側にも一理あると指摘したい。

2018-07-18

日本は上がバカで下は優秀」みたいな話、なんか違うなあと思っていたのだが

今しがたふと例外の少ない定量的命題の形を思いついた

日本組織組織規模が拡大するほど受益者が減る」

さな有志グループのようなものが内部人員の何倍もの人を幸せにできるのに対し

組織が大きくなれば大きくなるほど身内だけ、それも時にはさらにそのうちの幹部とか正社員とか言った特権階級けが

利益享受するようになる

それが日本人の組織概念なのだろう

2018-07-16

anond:20180716204009

何度も言われてるけど

リベラルトランプに負けたのは情じゃなくて理がなかったか

男性フェミニズムのパパじゃないがまさしくそうなんだけど、

破綻した利益誘導にすぎない主張に乗っかる奴なんて受益者以外にいないし、

しろ私欲の為に社会を害そうとしてるんだから抵抗されて当たり前

2018-06-25

anond:20180625062339

あれは依頼された復興計画から

依頼成功で依頼者/受益者から好意的反応があるのは変なことではない

ストーリーがあるゲームでのストーリー上の意義を無視するでない

2018-06-15

Coinhiveがダメなら

同様に勝手ユーザーリソースを利用して運営側受益者となってるGoogle Analyticsダメやね。

サイト運営してるやつほぼ全員アウトだな。

2018-06-10

歯学部みたいに産科学部医学部から独立させるのは?

現状の入試制度では、医学部医学科という枠に入らないと産科専門家に到達可能ルートに入れない。

しか医学科は、原因不明だが男子合格者の割合がとても高いので、産科にも結果的男性医師が多くなってしまう。

また医学科に入った女性すら、なぜか他の眼科内科といった分野を選ぼうとする人も多い。

受益者ニーズとして女性医師を望む声が多いにも関わらず、これでは需給が対応しないままである

そこで提案だが、口腔周辺の医療独立した歯学部となっているのと同じように、産科学部最初から独立させるのはどうだろうか。

分岐ルート学部入試の段階に移すのである

歯学部職人技術的要素が他の医学分野と大きく異なるという理由存在するが、産科ジェンダー社会背景の問題性が大きく、独立するだけの意義があると考えられる。

男女共通看護師資格別に女性限定の助産師という資格がある。

医学分野にもそれに対応した状態を作るということである

アファーマティブ・アクションの一環ではあるが、他の学問分野と比べても女性の利害に直結するため、男女枠を1:9に固定する施策必要だと思われる。

現状の産科医に男性が多数存在する現状、新制度から突然男性を完全に除外することは困難だろう。

しかし結局男性医師ばかりとなってしまうと、現状から何も変わらなくなるので、上で書いたような男女枠を設ける必要がある。

加えて言うと、ジェンダー面での問題解決に限らない。

産科医不足を解消するという面でも、最初からこの分野で従事する覚悟を決めた者だけが入ってくる点で望ましいだろう。

2018-05-14

anond:20180514230846

子供が増えないのは政治家のせい、と思ってるから、厳しい状況の解決もしないで、子供を増やせとだけ言って責任押し付けているというイメージ

子育て私生活性と公共性は、常に私生活性が優先されるべきもの、だから違和感あるのかな?

福祉受益者候補生として、自分暮らし世間常識に合わせてほしいという意味かな?

2018-02-26

トランプ大統領支持と同じ構図だ

アメリカトランプ支持と、日本リベラルが逆転しているけど、目の前の絶望未来の話は通用しないって構図は一緒だ。

つの日か女性専用車両はなくなるべきだよ。満員電車解消と痴漢の厳正な取り締まりって解決って手段で。

お題目は正しい。

その日が訪れるのが30年後だとして、ここで合意ができて意識するようになれば25年後になるかもしれない。

から大事議論だって、大して苦しんでいない人はそう言う。

最終的な目標を疎かにしてはいけない、と。


でも、今現在痴漢問題に苦しんでいる多くの人に、何十年後の事まで考慮して議論しようなんて言うのがそもそも無茶振りなんだ。

今、目の前の問題無茶苦茶苦しんでいる。そこに余計な議題を持ち込んで、自分達が受益者になるかならないかも分からない未来の話にリソースを割かせようとする存在こそが、弱者の苦しみを分かっていない。

明日、また苦しい思いをするかもという死活問題に脇目も振らず全力投球しないと、とてもじゃないけど生きていけない。

女性専用車両存在を認めた上でって条件の議論なのに。

それでも差別だとの合意ができない人ってのは、トランプ支持者と同じなんだ。

そして、それを論理が分からない人と冷笑するのは、トランプの勝因に頓珍漢な分析しかできないアメリカリベラルと同じなんだ。

ちょうど遠い日本の、はてブからアメリカリベラル格差の断絶の絶望理解できていないと批判されるのと同じ構造だ。

anond:20180225105423

2018-02-25

せめて「差別ではあるよね」で合意できないのか

私は男だけど、女性専用車両には賛成。

痴漢被害が酷いというのは聞いているし(リアル人とはそういう話をしたことはないけど、ネット上で上げられる声を聞いてると酷いというのがわかる)、トラウマになって女性専用車両しか利用できない状況に追い込まれる人がいるのも知ってる。

女性専用車両には今後も(気づかずに、あるいは忘れてうっかり乗っちゃった、とかはあるかもしれないけど、少なくとも意図的には)乗るつもりはないし、わざわざ乗り込んで反対運動やってる連中は頭おかしいんじゃねーのと思う。周りを威圧するとか、クズすぎでしょ。

痴漢という犯罪がなかなか撲滅されない現在において、女性専用車両という解決には一定合理性があり、それで救われる人が大勢いるのなら、私はそれに反対しない。敢えて乗車して、トラウマ抱えてる人を怯えさせようとも思わない。

でも形式的には差別だよね?

犯罪者の多くがその属性を持っていることを理由に、ある生得的な属性を持っている人の多くを公共の領域から締め出す行為は、差別だよね?

差別だとみんなが合意してるなら何も言うことはない。現状、男性社会的権力を持っている以上、この程度の差別は甘受すべきだという理屈もわかる。別の差別を漸減するためにより小さな差別容認されるべきという主張もわかる。上で書いたように、私にはその差別に反対するつもりは特にない。

でも、「差別じゃない!」という主張が執拗に繰り返されるのはまったく意味がわからない。なんでそこを否定しようとするのか。差別だが必要悪である、でいいじゃん。多くの人(私も含む)はそれで納得するよ。なんでそこにこだわるの。上の「ある生得的な属性」に別の属性を代入してごらんよ。大問題しょうが男性社会的には強者であるからこの程度は仕方ない、ってだけで、本質的には差別しかないでしょ。

差別である」という前提を共有できないなら、それは差別であると主張し差別解消のために強硬手段を採る運動にも一定正義はあると見做さざるを得ない。

ブコメに応答

murasakizaru 事故が頻発してる道路をやむなく私有地にはみ出して通る人に「不法侵入ではあるよね?私は刑法犯ですって認めろよ、言えよ犯罪者」と迫る意味は?意図は?痴漢利益の為に惜しみ無く情熱を注ぐ連中。

そもそも住居侵入だと思ってない人が大勢いるみたいだから、それが形式上住居侵入にあたるよね、という指摘は必要では。

underd 「間違いなくそ属性自体に起因する問題があるケース」は差別って呼称が妥当なのか議論の余地があると思う。そしてその状況では強硬手段正義ありと見做さざるを得ない、とは思わない

痴漢って男性という属性に起因する問題なのか。知らなかった。痴漢排除することはまったく問題にしておらず、痴漢をしていない多くの男性排除することを差別的な扱いだと主張しているんだけどな。そして、その差別是認するとも書いているよね。この差別には正当な理由があるから是認する、と言っているのに、差別じゃない! と言われるのは本当に困惑する。そう言われたらこっちも「これは差別ですよね」と言い続けるほかないわな。

shima2tiger だから何?女たちは男性差別した上で安全場所を得ているんだから、申し訳ないと思えってこと?性犯罪から身を守るためにそこまで卑屈にならなきゃいけないの?

差別絶対悪であり、その構造受益者はすまなそうにしているべきだという前提に立つなら、申し訳ないと思うべきなのでは。差別は時に必要であり、その受益者も堂々としていて良い、と思うなら堂々としていればいいんじゃないの。私は差別だとは言ったけど申し訳なく思えなんて言ってないよ。

nennoyuraku “ある生得的な属性を持っている人の多くを公共の領域から締め出す←シェルターとして女性車両を用意することがこれだとは到底考えられない。事業者が妥当な目的のため女性向けとした場所は公共の領域じゃないでしょ

すごい! 公共交通機関がその一部を「○○限定」にすれば公共の領域じゃなくなるんだ! その調子日本人専用車両とかも作っていこうな。

sand_land 専用車は優遇=男性差別って認識なら少しズレてる。専用車=空いてて快適とは限らん。性犯罪被害遭遇率が下がる以外はほぼ普通車両と同じ。更にその性犯罪は尻に触る程度じゃない。下着やそれ以上弄るとか普通よ。

私は「性別根拠にして犯罪者と同じ性別に属することを根拠として公共の空間への立ち入りが制限されるのは差別である」と主張しているのであって、「女性専用車両女性優遇のVIP車両! ずるいずるい!」なんて言ってないし、性犯罪の深刻さも否定してないよね? そういう主張をする反対派がいることは事実だけど、少なくとも私はそんな主張をしていない。

itotto 仮にこの意見合意したら次は差別だったら止めろになるんでしょ?馬鹿らしい。

その時は「あらゆる差別は悪であり即時廃絶すべきだ」派と闘えばいいのでは。私はこういう事情があるならこの差別は現状しゃーないな、って思うけど、どんな理由があっても差別を許せないひとというのは一定数いるので、頑強な反対派ってのは出てくるかもしれない。でもそれを防ごうとして「これは差別じゃない」と主張するなら、こちらも「いやこれは差別ですよね」と言わざるを得ないわけで。

kutabirehateko 日本での性暴力発生率は通勤通学時の交通公共機関が群を抜いて多い。避難所を利用しなければ通学も通勤もできない女性ハンディ無視することこそ差別だ。

「性暴力からの避難車両」なら差別じゃないんじゃない? 男女を問わず、性暴力に遭うことを恐れるひとであれば誰でも乗れる。結果として乗客女性だらけになったとしても、当然それは差別ではない。仮にこういう運用がなされるなら私は差別だとは主張しないよ。もちろんその場合、過去に痴漢された経験のある男性も乗れるわけだけど、これは制度趣旨からいって当たり前だよね。

それじゃ嘘をついて乗ってくる男性いるかもしれないという懸念もあるかもしれないけど、痴漢されやすい外見などというものはなく、性暴力被害者服装や外見で見分けることはできないのだから、それは仕方ないんじゃないの。

shin2rou アファーマティブアクション差別ではないでしょう。どうしてそこのこだわるのかマジ意味不明

アファーマティヴ・アクションマイノリティ大学入学や昇進などの審査において「優遇」するという施策なんで、女性専用車両アファーマティヴ・アクションだから差別じゃないって言ってるひとたちは「女性専用車両は、女性を優遇する車両である」と主張しているってことになるけど、本当にそれでいいんですかね。

ところでもちろんアファーマティヴ・アクションもやりようによっては違法な差別になりえるわけだが。カリフォルニア大学評議会対バッキ事件(Regents of the University of California v. Bakke)では、アファーマティヴ・アクションのせいで入学できなかったと訴えた白人学生が勝訴して入学してる。アファーマティヴ・アクションだから差別ではない、って、お前アファーマティヴ・アクションって言いたいだけやろ。

mionosuke 「区別」じゃね? 性的嫌がらせを行いうる人達という区別が、男性女性かで分けられたのだから。「差別」だとすると、差別をされたという被害者意識が生じる。

被害経験の有無とか性犯罪歴の有無とかで区切るなら(人権問題ではあるかもしれないけど)差別じゃないけど、一律に性別で区切ったらそれは差別に決まってるじゃん……。確かにいちばん多いのは男性女性への性犯罪で、最も対策リソース割くべきなのはそれだけど、男性男性女性男性女性女性性犯罪だってあるわけで。

kincity 巷に溢れる女性差別に対しては「他人人権毀損されても興味ありません」が「自分差別されるのは実害なくとも1ミリも許せません」という人権意識の人らとは差別の定義が違うのだろうで、そこ争って何になるの?

この増田では書いてないだけで、私は選択夫婦別姓賛成女性再婚禁止期間反対、婚姻適齢の18歳への統一賛成、プロチョイス性犯罪厳罰化賛成派ですが何か。

zyzy その理屈だと「黒人白人追い出して独立国家作ったアフリカの国々も差別」って話になる。これ書くと「くにはさべつとかいったきちがいがぁ」ってのが沸くけど、それなら女性専用車両差別というのもきちがいなだけ

ジンバブエムガベ大統領白人農場主の土地没収した時は非難轟々で経済制裁までされたじゃないですか! やだー!

というか真面目な話、独立する時に白人を追い出したアフリカの国ってどれぐらいあるの? 私はアフリカ史には詳しくないんで教えてほしい。確かボツワナのセレツェ・カーマ白人との共存政策掲げてたし、ローデシアジンバブエに変わった時も白人は追い出されてないし、南アフリカアパルトヘイトが終わった後も白人追放されてないよな。

そもそも、ある民族の独立国家を作るに際して特定民族集団を追い出す行為は「民族浄化ethnic cleansing)」という人道に対する罪なんだが。旧支配者層だから追い出していいってどこの国際法に書いてあるんですかね。コソボ建国に際して旧支配者層であるセルビア人への迫害を行ったアルバニア人指揮官普通に戦犯法廷に訴追されてるし、ツチ族植民地時代は優遇されてたっていう理由はフツ族による迫害の免罪符にはならんよな。女性の権利を重視する人がまさか民族浄化肯定するとは思わなかった……

totoronoki この問題ってどこに着地したくて声を上げてるのかわからない人ばかりなんだよな。相手論理的矛盾を指摘するのが楽しいだけなの? 男性専用車両が設置されれば差別問題は解消するよね?

差別であることを否定するな」っていう着地点、そんなにわかりにくい? 「差別だけど必要悪だよね」が多数意見ならいちいち「これは差別だ!」なんて言わないよ。「差別じゃない」って強弁するひとがいるから「差別です」って言ってるだけ。あと男性専用車両差別だよ……

sdtrd 差別だから廃止しろって強硬な主張と行動を行ってる集団が実際にいる状況で差別だと認めろって言われてもな。認めたら廃止しろって迫るんだろって思う程度にはネット上の男を信用してない。

運動上の都合で差別差別じゃないかが決まるんだ……(困惑)。運動の都合で差別の定義を変えていたら、お前らの主張する「差別」なんてどうせ都合のいい定義なんだろそんなん信用できるかって思われても仕方ないのでは。どういう連中がいようが差別差別、そのうえで容認できる差別かそうでないかを論ずるべきでしょうに。

tikani_nemuru_M 増田も結論部で「不当な差別」と「許容せざるを得ない差別」を分けている。ならば、前者を「差別後者を「差別ではない」と言ったほうがシンプルで、子供にも説明やすいだろう。よって増田の主張は不適当

でも、それだとその2つが連続的な、同質な行為だということが理解できなくならない? 私は、子供に「男性痴漢が多いか男性の入れない女性専用車両がある。これは差別ではない」と、「○○人の犯罪者が多いからといって○○人を排斥しようとするのは、不当な差別だ」ってどう違うの? って聞かれたら答えに詰まると思う。だってどっちも、一握りの犯罪者をもとにある集団を推し量る、っていう同じ行為じゃない。だったら、どちらも差別と認めた上で、差別を漸減させていくために何が必要かって話にした方がいいんじゃないの?

それに、2つを別々の言葉で扱うことは、片方を「あって当然で、解消しなくていいものだ」と捉えることにもなる。そうじゃない。痴漢が撲滅され、女性が何の不安も感じずに電車に乗る日が来るなら、女性専用車両なんて必要ない。それはあくまで、日常的な性暴力の脅威に対抗するために、やむを得ず認められている差別にすぎないんだ。それは差別認識されるべきだ。いつかその存在正当化されなくなる日が、目標にされるべきだ。私はそう思う。

というか、「自衛隊は暴力装置発言炎上したときは、「自衛隊の振るう力とヤクザの振るう力に根源的な違いはなく、また暴力装置であると指摘することは自衛隊員での侮辱ではなく、暴力装置と認めた上でどう統制するかが重要」というのが良識派の意見ってことになってたよね……? その見解を支持するリベラル派としては、何で同じ理屈が認められないのか本当に理解に苦しむ。

hyoutenka20 女性専用車両まで「差別」という範囲を広げるなら、今後一貫してその主張を通してもらい、ネットにあふれる民族差別女性差別発言にも是非戦ってもらいたい その前提の上なら「差別」とする人の考え方は理解する

増田だからなんの証拠も出せないけど、戦ってきたよ。民族差別にも女性差別にもセクマイ差別にも(はてブはてダで)NOと言ってきたよ。その上で言うよ。これは(罪が無いかあるいは軽いだけで)差別だって

keytracker こんな相手不快にさせる事してたら、さらに溝が深まるだけだろ。こんな屁理屈捏ねるなら法で縛るようになるだけ。差別だと思うなら、信用されるように行動すべきじゃないのか?日系人はそうやって信用勝ち取った

日系人がどれだけ怠惰で鼻持ちならない連中であったとしても日系人排斥日系人強制収容排日移民法差別でしょ……まさか女性の権利を主張する人が差別される側に努力を求めることを肯定するとは思わなかった。

ueno_neco これまで「差別」という言葉部落差別とか黒人差別のように使われてきたわけで、それらと並列の表現をするのに違和感あって当然でしょ…。女性専用車設置理由は痴漢であって、女性による男性差別じゃないでしょ…。

でもやってることは同じだよね、というのが指摘の趣旨だよ。「○○出身者は犯罪率も高くて危ないから○○出身者は(犯罪歴の有無にかかわらず)入社させないようにしよう」が差別なら、「痴漢の多くは男性なのだから男性を(痴漢だろうがそうでなかろうが)特定車両に乗せないようにしよう」も差別でしょ。

もちろん、これは「○○出身者はなんか汚らわしいから嫌い」「○○人は劣った民族だから排斥すべき」とは違った行為だ。そういった偏見のみを「差別」と呼ぶのなら、確かに女性専用車両差別ではない。ただしその場合、「女性は中途退社する割合有意男性よりも高いので、女性管理職候補にはしません」も差別ではない、ということになってしまうが、本当にそれでいいのか。私はそれは不当な差別だと思うし、それを差別ではないとする主張は詭弁だと判断するが。

ところで、私は「女性による男性差別」とは一言も言ってないような。当然この場合、差別主体鉄道会社であって、女性客ではないよね。

yuhka-uno 差別ではない。いじめ被害に遭った子が別の教室で授業を受けられるようにする措置は、差別ではないから。

痴漢被害に遭遇したことのない女性あるいは傍観者だった女性あくま仮定上の存在ね)が入れて、痴漢被害者男性が入れないのは、被害への措置として不適当だよね。上で書いたけど、被害に遭った/遭うことを恐れるひとなら性別を問わず誰でも乗れる、そのかわり女性でもそんな恐怖を感じていなければ乗れない、なら差別と言うつもりはない。

あと、救済措置であることと差別であることは矛盾しないよね。救済という大義のための必要悪として差別を許容するという趣旨の文にそんなブクマされても……

「そんなに差別と認めさせたいなんて、増田は何が目的なの?」

同じロジックで不当な差別をさせないため。

「犯罪率が高い集団の成員をまとめて排除するのは差別じゃない」という論理は、たとえば歴史的差別されてきた結果として犯罪に手を染めることが他の地域の人よりも多くなってしまった地域の人を差別することにつながる。私企業なんだから別に勝手に『女性専用』を設定していいだろ」という理屈は、私企業が「日本人専用」や「○○人お断り」をすることを許容してしまう。「これは差別ではない、区別だ!」という言い方は、女性不利益を受けたときに「でもこれは区別だから」で済ませる余地を与えてしまう。

(※地下猫さんの指摘を受けて訂正。この部分は、あくまで「犯罪者の多くがその属性を持っていることを理由に、ある生得的な属性を持っている人の多くを公共の領域から締め出す行為であることを前提に、それは私企業行為だからとか区別だとかいう反論が来ることを想定して、その理屈はだめでしょ、と言ったつもりだった。言葉足らずで申し訳ない。ここは誤解されてもやむなし)

それらは不当な差別だ。でも、不当な差別と現今の環境下では許容せざるを得ない差別は、外形上区別できない。だったら、変な理屈をこねて後者を「差別じゃない!」と言い繕うべきじゃない。それは前者をも免罪してしまう。

加えて、差別差別である認識されていない状況はそれ自体が不正であるから、というのもある。「○○は単なる区別だから、差別じゃないよね~」という言辞に、どれだけの被差別者が苦しめられてきたか。そんな言い分を許さないことは、正義への一里塚だよ。

2018-02-18

anond:20180218103104

明示と強制が引き起こすデメリットというか批判はあるだろうけど

それはそれで鉄道会社や当該制度受益者が向き合うべきものだと思うのよね

現状はそこをサボって軋轢現場任せにしてる怠慢のように見える

2018-02-16

id:ssuperrandom には男性が全て痴漢に見える

http://b.hatena.ne.jp/entry/358048231/comment/ssuperrandom

痴漢にあったって言ったら「女性専用車両乗ってればあわなかっただろ」と返されたのですが、予告までして乗り込んでくる輩がいるなんて絶望的ですね。

まず、鉄道会社特別車両受益者道徳的問題なく排除できるのは「痴漢だけ」だと思い出して欲しい。

その上で、このブコメ。これこそ抗議者の嫌う「犯罪者では無いのに犯罪者扱いされる」状態なんだ。

まあ痴漢が最も悪い

痴漢排除するために、男性はみな痴漢可能性があるので女性だけ」とか、

痴漢排除するため、本来痴漢だけを排除すべきだけど鉄道会社能力不足で男性だとまでしか絞れなかったので女性だけ」

かにすると(差別してるので当然ながら)荒れるので、

「働く/頑張る女性応援するための、働く/頑張る女性応援車両」とすれば荒れないと思う。

建前が全てなのだ

2018-01-26

日本の優秀な研究者海外研究すればいいのではないか

ものすごく失礼なことを言ってしまうかもしれません。

が、山中研究室不正問題議論が起こっているのをみていると、途轍もなく言いたいことが湧き上がってしまます

日本の優秀な研究者海外に行って研究すればいいのではないか

マーケティング的に考えて。

 

ちなみに私は国立大学卒の理系です。学部卒ですけど。

先輩にも友人にも、大学院研究をしている方が数多くいますし、私はその方々を本当に尊敬しています

し、研究者もっと研究に専念できる環境研究すべきだと本気で思っています

その前提でお読みいただけると幸いです。

 

また、以下の文章は全て、「日本ローカルでないと研究できない領域研究者」は対象外です。

史学考古学人文科学などの領域対象日本列島のいずれかと密接に関わるやつ。

雑に行ってしまえば、「設備とか環境さえ整ってればぶっちゃけどこでも研究できるやつ」についての話だと思ってください。

  

 

日本人は、マスコミは、バカなのか?

 

山中研究室を取り巻く諸問題に関する議論を見ていてとても悲しく思うのは、

 

バカマスコミとその先にいるとにかく不正を叩きたいバカ日本人、そして学問研究価値理解しない日本政府

VS

学問研究人類・ひいては日本のために絶対必要かつ有益、なのに理解されない、だから日本では優秀な研究者が育たないんだ系研究クラスタ

 

になってしまっているように見えること。

実際 http://blogos.com/article/273575/ こう言う記事とか https://togetter.com/li/1193209 こう言うまとめとかバンバン出てます

 

ただ、上の対立構造になっている以上、議論平行線を辿る一方だと思うんです。

だって日本研究者資金面設備面・雇用環境の面で生きづらいのって、

マーケティング的に考えると、「日本人バカから」じゃなくて、

 

日本では学問研究価値相対的に低いから」ですよね?

 

じゃあ「日本での学問研究価値相対的に低い」原因って「日本人バカから」なんでしょうか?

ちょっと政治上予算配分の話で考えて見たいと思います

 

  

大学予算削減問題に見る日本の大問題

  

筑波大学公式サイトにこんなページがあります

タイトル日本高等教育行方 ――削減される国立大学予算

http://www.tsukuba.ac.jp/students/campus/184/1.html

ものすごくざっくり言うと「国立大学予算の削減が著しい。このままだと高等教育の質が担保できない。」と言う内容です。

  

大学社会的機能は、おおざっぱに分けると「研究」と「教育」の2つ。

まり予算が削減されると、大学運営上はどちらも厳しくなります

ただ、国立大学の収支を考えると、国から予算だけで運営されているわけではありません。

例えば「研究」だったら科研費とか、「教育」だったら授業料とか、収入を得る方法はありますよね。

ただ、筑波大学によれば、予算が厳しいからと言って授業料を上げるとなると、「どんな地域のどんな人にも均等に教育の機会を与えるためにある」と言う国立大学存在意義の一つを失いかねない、と言うのです。

これはとても合理的視点かつ重要な指摘だと思います

  

ただ、国家予算という側面で見るといかがでしょうか?

国家収入源は基本的には税金

これを必要なところに振り分けることで予算が決まります

 

ここで、「日本必要なのは質の高い高等教育なのか?」という命題について考えて見ましょう。

ご存知の通り日本では急速な勢いで少子高齢化が進んでいますね。

現在と同一水準の質を担保しようとすれば、福祉社会保障にかかるお金は今後増していくことでしょう。

また、中国新興国の急速な台頭によって日本産業構造も大きく変わっています

日本貿易が今どう言った状況にあるのか詳しくはわかりませんが、普通に考えたら競合が増えてますので、貿易利益(とそれからくる法人税)は減る一方でしょうね。

中国関連でいうと、領土問題もありますね。

尖閣諸島への積極的アプローチを見ていると、防衛費過去最高額を更新し続けるのもうなずける一面はあります

(これはこれで議論を呼びそうな意見ですが。)

 

ざっとこれだけ考えても、日本という国の先行きは非常に厳しい。

果たしてこの状況で「日本必要なのは質の高い高等教育なのか?」

とても乱暴意見であることを承知で言うならば、

高齢者社会保障犠牲にして頭のいい学生のためだけの学びの場を提供すべきなのか?」

 

少子化教育全体の受益者が減少し続ける中で、

日本政府意思決定果たして論理的破綻している「バカな」ものなのでしょうか?

私には非常に合理的で止むを得ない決断だと思われてならない。

 

 

■”質の高い高等教育”は他の教育犠牲にしてまで優先されるべきものなのか?

 

教育にかけられる予算が限られているのであれば、他の教育にかかる予算を削減してでも高等教育研究予算を割り振るべきだ。」

と言う意見もあることでしょう。

文部科学省データを超ざっくり見ると、私学助成金と国公立助成金の配分はおよそ1:3。(ソースは以下のP.31から。超ざっくりです。)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/031/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/04/22/1292935_2.pdf

この配分を変えるべき!と言う意見もあるかもしれません。

 

これ、ものすごく乱暴かつ危険な考えだと思います

 

実は日本大学進学率は51%らしいです。OECD加盟国で見ると低いらしいです。(ソースは以下のP.24から。)

日本大学生のうち73%が私立大学生。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002b/19/082.pdf

大学生のうち、大学院に進学する/しないで比率をとったら圧倒的にしない人の方が多いでしょう。

純粋に「最大多数の最大幸福」の原理に立つならば、「私立大学教育費を削って、国公立教育費や研究費を捻出しよう」などと言う考えがいかに暴論か。

 

日本人の豊かさって、「普通にしてれば大学を出れるし、仕事もある」ことに集約されてると思うんです。

日本ってそこを優先してきたと思うんですよ。みんな幸せ的な。

飛び抜けて優秀な人が幸せって方向に振らなかったからこそみんな幸せ的な日本があると思うんです。

 

ここまで考えると、「日本において高等教育学問研究価値相対的に低いのは日本人バカから」って思えないんですよね。

残念ながら、日本研究者にとっていい環境でないことは、しょうがないんじゃないかと思うんです。

頭のいい人間投資しろなんて、この分断の時代にあってはとても危険思想と受け取られかねないじゃないですか

 

 

日本の優秀な研究者海外に行って研究すればいいのではないか

 

ここまで来てようやく本題です。

日本の優秀な研究者海外に行って研究すればいいのではないか

 

 

日本では研究高等教育価値になりにくいみたいです。さてどうしよう。

 

日本の優秀な研究者に残された道は2つです。日本研究するか、海外研究するか。

日本研究するためには3つの選択肢があります

「1.学問研究価値自体底上げする」か「2.自分研究価値化する」か「3.ひもじいのを我慢して努力する」か。

 

1. ってこれまでずっと研究者が言って来たことだと思うんです。

学問研究は将来の豊かさにつながる的な。実際本当にそうだと思うんです。

ただ、です。それが日本人全体の価値になるのか?は確かなのか?

 

極論を言えば、10年後の豊かさための研究明日死ぬ人にとって何の意味もない。

日本人全体の価値になるかどうか?の確からしさってどうなんでしょう?

少なくとも日本では半分以上の人は確からしさを感じていないのでは?

 

 

そうなったらそれって所詮思想であって、「正義」ですよね。日本人のために!ってやつ。

それって、「不正はいけない!」って言う「正義」と何が違うんでしょう?

正義」の正しさを判断するのは誰なんでしょうね?

少なくとも「正義」の強さ(≒正しさ)が民主主義的な数の暴力的プロセス承認(≠証明)されるのであれば、「不正はいけない!」って言う正義の方が強そう。

 

マスコミは強い「正義」側に立つでしょう。彼らは営利組織だ。

弱い「正義」は残念ながら資本主義社会では利益を生みにくいんです。

マスコミバカなのではなく、ビジネスマン

 

正義」対「正義」はどちらかが屈服するまで終わることはありません。

から私はこの対立構造が本当に勿体無いと思います

少なくともこの対立構造の中で議論することに、研究者メリットは全くない。

 

 

となれば2.でしょうね。実際このタイプの方は成功を収めているパターンが多いと思います

話題落合陽一准教授とか。本当にすごいと思います。後は尾木ママとかね。

 

 

3.は本当にないと思います

研究目的とするのに、研究環境を悪くするって何なんでしょう?

研究環境がプアなら、秀逸な成果に辿り着く可能性もプアになるでしょうね。

そんな頑張りに意味があるのか?

研究者として頑張る自分」に酔いたいなら。

 

 

そう考えると、本当に研究がしたい研究者にとって残された道って、

日本自分研究価値化する」か「海外に行って研究をするか」しかないと思うんです。

どっちの方がハードル低いですかね?

 

研究価値化する」ために、「価値になりにくい環境価値を探す」のと「価値になる環境に行く」の。

後者の方が圧倒的に合理的じゃないですか?

 

 

もうね、「日本のため」とか考えなくていいと思いますよ。

それはとても弱い「正義」です。

後進のために少しでも良い環境を!という思いを抱いて頑張ってらっしゃる方もいるでしょう。

それも結局「正義」でしかないと思うんです。弱いんです。

と言うか、海外で「日本研究者は優秀だ!」って言う評判を作ってくれた方がよっぽど後進のためだと思います

 

 

自分研究をどう価値化するか?」

これってマーケティングだと思うんです。

研究者にもマーケティング発想が必要なんです。

そして優秀な研究者なら絶対できます

 

世界資本主義を中心として動いている以上、一番強い「正義」は多分資本主義です。

資本主義の中で強そうな武器方法論)として採用されているのはマーケティングです。

そのマーケティングで有名な概念が”競争優位”です。

 

 

強いところで戦いましょうよ。

優秀な研究者であればこそ。

 

 

日本では、優秀な研究者が自らの研究武器にして、国防高齢者福祉に勝つのはとてもとても難しいと思います

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