はてなキーワード: 制作会社とは
ファンに憶測の批判が強過ぎるといいつつ、匿名の増田がしているのも憶測。制作の非公式な行為が許されないなら、原作者が嫉妬したとする週刊誌の記事はどうして許されるのか? それを真に受けない方がいいとしている時点で、自分のエントリーも価値がない事に気付かないのは本当に社会人かと疑いたくなる。
それからクリエイターが聖域で利害関係に疎い、そうした事は教えないかのように書きながら、ファンに事情をもう少し勉強しろというのもおかしな話だ。これは商行為として常識のなさを客に対して咎めているのか、社会人としての話なのか、同人的なマナーを説いているのか。
この点、論旨を大まかに整理して通常の商習慣に当て嵌めればおかしな部分だらけなのはすぐに分かる。そうでないなら業界が丸ごと異常なのだろう。
自分は事情通で内部に詳しいかのように書きながら、知りえない事情を推測で押し付ける。その上で勉強不足だと批判しつつ、実態は権利側の擁護でしかないお粗末さ。
主張が正当であるのなら(今更、ファンは信頼しないだろうが)制作会社に経緯説明を促す発表を最初に権利側がするべきだったし、今後はどういった形で話を進めるべきなのか触れて合ってよいはずだが、そうした部分は全く見て取れない。要するに、このエントリーはファンの無知と制作だけを責め、権利側の手落ちには全く触れずに印象操作をしているようにしか見えないのだ。
また、業界関係者であるのならバーニングに関する言及が全くないのも極めて不自然。
そもそもファンは内情など内側から発信しない限り知り得ない事を分かった上で書いているのだから、悪質としか言いようがない。
この記事も憶測だろ。泡沫コンテンツだったけものフレンズが当初どういう条件でヤオヨロズと契約結んだのか謎だし、12.1が実際に問題になったのかも公式コメントは出てないからな。立場の弱い制作会社や製作者が公式コメント出したら出したで交渉時の機密事項が外部に云々またなんか文句つけてそう。クリエイターや消費者へのリスペクトも言うほど感じられないんだが。消費者黙ってろと言うが作りての論理ばかり並べたててその結果としてたつき監督が降板して二期が絶望になった事実は変わらないんで。あんたらのほうが無様だよっていう。
過去の事例も含めた叱責を受けており、いかに社徳が無いか嘆いてる飯田橋の会社の方からだが、この作品に関しては原作は他社が管理・委員会出資割合も下から数えたほうが早いので、ウチが制作会社の変更を決定するような立場ではない。また、アニメ製作物については委員会所有となる契約をあらかじめ交わしており、一部の陰謀論で出ていたような問題は起きてない。制作会社との契約をまとめるのは主幹事会社なので、交渉経緯は委員会メンバーとして把握してるが感知する立場ではないというのが正直なところ(これは虎ノ門のテレビ局も同じ)。ただ、主幹事がイベント権の窓口なのに委員会メンバーでもない制作会社が無断でイベントをやられるとねぇ。いずれにせよこのような結果になりファンの方には大変申し訳ないと思うが、ここまで炎上すると制作体制を戻しても2期とか無理なのでは?
謎なのが「情報を共有」というワード。「許可を得てほしい」ではなく「情報を共有してほしい」といういくらか抽象的な言葉になっている点について、邪推せざるを得ない。普通に考えれば、ヤオヨロズのような零細制作会社がけものフレンズのようなビッグコンテンツを捨てるなんていう決断はよっぽどのことがなければしない。二次創作するときは事前に許可取れよ、みたいなまっとうな要求だったら受け入れるのが自然だ。憶測でしかないが、情報といっても物は言いようなので、例えば3DCGのモデルをよこせ、みたいなメチャクチャな要求だったのかもしれない。
何より謎なのが、たつきが「カドカワさん方面よりのお達し」と言っているのに、この声明にはカドカワの文字が全く無い点だ。この声明に書かれていることが全て真実だとしたら、今回の件は「ヤオヨロズ」が「プロジェクト」に対して能動的に「辞退」を言い渡したわけであって、カドカワがヤオヨロズまたはたつきに「お達し」をしたとするたつきのツイートとは矛盾する。そこについて何も説明していない。
すごい読み方する人もいるんだね。君みたいなタイプって自分の中に結論が先にあるでしょ。。
制作会社にとっても、KADOKAWAにとっても、クリエイターを宝として扱いたいのは一緒だけど、
立場上、調整の仕方を探らなきゃいけなかったのはヤオヨロズ社の側だったでしょ、と言ってるの。
それを理解するために必要な知識があるから、製作委員会方式なりの仕組み、立場の違いなどについて説明したの。
もしたつき氏自身が「けもフレを完全にオレの自由にできないんなら、2期つくらない」って言ってるなら、
もうどうしようもないけど。それは想像しにくいの分かるでしょ?
これでもまだ分かんないならお疲れ様です。
こういう書き方になってしまったのですが、
そんな表現では正しく伝わらないよ、という指摘を数多くの方から頂きました。
不快にさせてしまった方々、申し訳ありませんでした。今後同じ間違いをしないようにします。
https://anond.hatelabo.jp/20171002002200
これをそのまま修正するのはずるいので、この元記事は残しておきます。申し訳ありませんでした。
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長いので2本立てです。(1)は基本知識編、
(2)では業界文化に触れながらの経緯の「想像」を書いてますが、
趣旨は「KADOKAWAを現状出ている情報だけで叩くのはやめよう」です。
(2)→https://anond.hatelabo.jp/20170930051452
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アニメの版権ビジネスに携わっている人間からの解説がないと感じるので書く。
仮に真実と違っていたとしても、価値のある内容になると思ったからだ。
けもフレ製作委員会からのプレスリリースの内容が真実だとすれば
(仮にあれが真実でないとしたら訴訟モノだし、ヤオヨロズも真実だから黙っているのでは)、
今回の話は8割方、ヤオヨロズ社側に非がある話に思える。
同時に、あの製作委員会からのリリースは、外から見えている事実の経緯と矛盾していない。
正しい知識もないくせに、KADOKAWAを叩くのはやめよう。
つい先月まで、アニメ版権を使った、タイアップ販促キャンペーンの企画を担当していた。
今もファミマでけもフレのチャームがもらえるキャンペーンをやっているが、
そのため、今回の問題に言及するにあたって、平均以上の知識がある。
製作委員会というのは、幹事会社と、そのアニメへの出資企業で構成される組織だ。
この方式には、出資側から見れば、失敗のリスクを最小限に抑えながら、
会社のカネになる権利をとりに行くことができるメリットがある。
(幹事会社から見れば、リスクを抑えながら、製作の資本を集められるメリットがある)
というのも、すべての商業アニメには、作品に付随する権利が発生している。
映像に関する権利、音楽に関する権利、出版に関する権利、グッズに関する権利など様々なものだ。
作る物に応じた権利を持っている会社しか、そのコンテンツの公式制作物は作れない。
(知っての通り、個人の二次創作同人誌は、その辺りグレーゾーンだ)
誰かに期間を設けて「貸す」(=許諾する)ことでもお金になる。
ただし元手のお金がなければ、権利以前に、作品を作ることすらできない。
だから、中心になって製作委員会を立ち上げる「幹事会社」は、作品の企画書を作ってばらまく。
出資する側の会社は、それを読んで「この作品は当たる」と感じたら、ヒットを祈りながら出資をする。
これが、作品が当たれば、ゆくゆくは大きなカネになるというわけだ。
具体的に言えば、サーバルとかばんのドラマCDを出すために音楽周りの権利が要るし、
フェネックのフィギュアを出すためには、商品化(グッズ化)周りの権利が必要だろう。
あるいは、アライさんオンリーのアンソロジーコミックを出したい会社からお金をとるために、
けもフレに関しては、KADOKAWAが委員会窓口であり、幹事会社であるように見えるので、
以後の文章もその前提に立って書く。
(10/01ブコメ指摘有:KADOKAWAはヤオヨロズとの窓口ではあっても、幹事会社ではないそうです。
申し訳ありませんでした)
ともかく、以上のようなギャンブラー的な前提があって、商業アニメは生まれている。
余談だが、出資がなかなか集まらず苦しむ場合がほとんどで、アニメ化自体が立ち消える作品も多い。
※おそ松さんのように、どの会社も出資に見向きもしなかった作品が、大当たりした事例もある。
これは様々なツイートでも指摘されているが、
ヤオヨロズは作品の持ち主である製作委員会側から発注を受けて、
言い換えると、
ヤオヨロズは製作委員会には入っていないため(作品に対する出資のリスクをとっていないため)、
一般的に、アニメのような制作物を納品する際には、委員会に対する(二次利用を含めた)著作権の譲渡と、
著作者人格権をの不行使を含めた契約を結ぶことがほとんどであり、
おそらく、現状ヤオヨロズ社に残っている権利はほとんどないと言っていいだろう。
私がここではっきりさせておきたいのは、「けもフレのアニメは、ヤオヨロズの作品ではない」点だ。
つまり、製作委員会への確認と、その結果としての許諾がない限り、
好きに内容を作ったり、コンテンツに関する情報を発信することはできない。
なぜならそこには、「発注される→アニメを納品する」関係しか存在しないから。
この辺りを曖昧にせず、前段も踏まえて、契約上明確にNGであることをしっかり理解すべきである。
製作委員会からの許諾なく、「12.1話」を勝手に作り、発信した点。
さらには、それが「公式」の制作物であるかのような受け止められ方をしてしまった点だ。
※もっと細かい部分では、恐らく各社への確認に回していないであろう、
キャラクターの立ち絵とセリフが入った1枚画像投稿行為などもあるが、これはまあ相対的には重要でないだろう。
コピーライトとは、それが権利者の確認と正式な許諾を受けて公開されたものであることを示すサインだ。
けもフレの場合は、「けものフレンズプロジェクトA」、簡略化した短縮表記で「KFPA」のようだ。
けもフレTwitter公式アカウントの画像欄などを確認すればひと目で分かる通り、
けもフレアニメにまつわる全ての制作物は製作委員会の確認と監修を受け、
コピーライトが入っていなくてはならない。
しかしながら、
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30968065
これで12.1話は、「たつき氏が製作委員会に許可をとらず、勝手に作った」制作物なのだと分かる。
ところがファン側には当然知識がないので、こうした制作物を「公式が出した物」だと思って視聴する。
では、たつき氏が12.1話を公開したことで、どんな問題が起こった(と想像できる)のだろうか?
・このアニメのせいで、進行していた企画が「公式なのに二番煎じ」になってしまい、内容の修正が必要になった
・以降のマーケ戦略、露出のスケジュール組みを検討し直さなくてはならなくなった
・主幹事のKADOKAWAから事前の確認依頼ができなかった件で、製作委員会所属企業への説明&謝罪対応に追われた
(10/01ブコメ指摘有:KADOKAWAはヤオヨロズとの窓口ではあっても、幹事会社ではないそうです)
例えばこうしたトラブルがKADOKAWA側に起こっていた可能性は、容易に想像がつく。
KADOKAWA側から見た際の、最も大きな事件はこの12.1話の公開だっただろうし、
今後はやめてくださいね、というヤオヨロズへの警告には、れっきとした正当性がある。
たつき氏が自分のお金持ち出しでつくったとか、だから何?やめてね。って話なのである。
この業界には、適切なタイミングで、適切な内容の情報(イラスト、動画なども含む)を解禁し、
意図した形での盛り上がりの山を作るために、日夜、検討に検討を重ねている人々がいる。
たつき氏は、ヤオヨロズは、アニメ業界の人間でありながら、本当にそういったことに想像が及ばなかったのだろうか?
こうした販促タイアップキャンペーンの進行について解説しながら書く。
この2本の企画に関しては、
日本中央競馬会(クライアント) - 代理店(キャンペーン企画) - KADOKAWA(委員会窓口)
日清食品(クライアント) - 代理店(キャンペーン企画) - KADOKAWA(委員会窓口)
こうした企画に代理店を挟む理由は、当事者同士で進めるとケンカになって基本うまくいかないのと、
単純に調整事項が多すぎて面倒くさいからだ。
通常のスケジュールとしては、もちろん規模感にもよるが、6ヶ月~4ヶ月前くらいに、
委員会の窓口企業に対し、コンテンツの期間使用に関して、代理店から打診をする。
打診というのは、
「お金を払うので、一定期間、競合企業にそのコンテンツを使わせないでもらうことはできますか?」
という相談だと思ってもらえればいい。
たとえば日清食品は、今回のけもフレとのコラボ映像を作って公開するためにお金を払い、
コンテンツの期間使用契約を、企画をした代理店越しに、委員会窓口であるKADOKAWAと結んでいるだろうが、
この契約を結ぶことで、東洋水産とか、マルちゃんとかは、けもフレとコラボができないことになる。
(だから、マリオとかポケモンとかの強いコンテンツは毎年、高額での激しい取り合いになる。)
打診に対して、委員会窓口から「OKです、提案していいですよ」の返事があれば、
代理店は、そのコンテンツを使った企画をクライアントに提案する。
もちろん不採用になることの方が圧倒的に多いが、採用になれば、その旨を委員会窓口に連絡し、
今回、日清食品の企画開始は2017年6月だと明記されているので、
おそらく4月末くらいに日清から代理店にオリエン、代理店からKADOKAWAに打診、5月頭にOKの返事が出、
5月初旬くらいに代理店から日清への企画提案があって、2~3週間くらいで社長OKが出て実施が正式決定、
6月頭から、表記の通り「委員会と連携しながら」企画をかためていった、というような流れだったのだろう。
スケジュール的には、十分な余裕があるかはさておき、本当のことを言っているだろうな、という感じだ。
6月段階では「8月に入っての、ヤオヨロズからの辞退の申し出」は知り得ないし、
どこの制作会社を使うのかは製作委員会が決めることなので、まさしく「関与できる立場にない」。
そもそも、これまで述べてきたような製作委員会の仕組みを知っていれば、
日清食品に問い合わせをするのが無駄で迷惑な行為でしかないことがわかる。
なのでやめようね。
(というのを、KADOKAWAもヤオヨロズもたつき氏も発信すべきだったのでクソ)
「8月に入ってヤオヨロズは制作を辞退したはずなのに、ヤオヨロズ制作の映像が9月に世に出ている」
指摘に関しては、これもヤオヨロズがイチ制作会社にすぎないことを踏まえて考えれば、
2期制作に関しては辞退の申し出をしつつも、すでに発注を受けてしまった進行中のタイアップ案件に関しては、
【ヤオヨロズ→KADOKAWA】、【KADOKAWA→日清】の、2つもの契約不履行の状況が生まれてしまうので、
お互いケンカしながらも、まぁ納品までは最後まで一緒にやった、というだけの話だろう。
(2)に続く
https://anond.hatelabo.jp/20170930051452
今回私が記事を書いた目的は「アニメにまつわる基本的な知識を持ってほしい」と思ったこと、
またその上で、「ヤオヨロズからのリリースが出るまでは、必ずしもKADOKAWAが悪い話ではないから脊髄反射で叩くな」
だからその「リスペクト」が無いなんて、どこ見て言ってるの?っつー話。
製作委員会からのリリースには、「発信内容の事前確認」で済まそうとしたと言ってる。
あんまりないですよ。「内容」そのものを縛ろうとするのじゃなくて、「事前確認」の方向性で収めようとするなんて。
何度も書いてるけど、KADOKAWAだって基本的にはクリエイターへのリスペクトは忘れない会社ですよ。
君らは何を根拠にKADOKAWAの体質をバッシングしてるんだよって。
「切り倒した」のは、本当にKADOKAWAですか?
あのさ、KADOKAWAが、たつき人気で盛り上がってきたコンテンツであることが分からない程度の会社だと思ってます?
だとしたら何を根拠に???結局なんの根拠もなく、周りに流されて叩いてるだけでしょって言ってんですよ。
私は現状、悪いのはヤオヨロズだと思ってますよ。製作委員会からのリリースには、「ヤオヨロズから辞退の申し出があった」と書いてありますよね。
未だになんの声明も出さない部分まで含めてどうなのかなと思いますよ。
たつきが悪いと言ってるんじゃないんです。手綱をしっかりとる責任を果たさなかったヤオヨロズが悪いと言ってるんです。
なぜならKADOKAWAとたつきが直接交渉してるとは考えられないから。その理由は(2)にも書きましたけど、
たつきには制作作業に集中してもらって、ヤオヨロズの窓口が(製作委員会窓口としての)KADOKAWAと交渉していたはずだから。
たつきからの暴露ツイートが発信されないようコントロールするところまで含めてKADOKAWAの責任だったって?
あんま無茶言わないでください。
これは仰るとおりだと思いますよ。
だから私はこの記事を、製作委員会とは何か、の超基本的な部分から書きました。
この文章は主にカドカワだけを叩いて「けものフレンズプロジェクト」を擁護してる人、に向けて書いてます。
カドカワだけが悪者、というのは「けものフレンズ」ファンが一番傷付かない落とし所かも知れないけど、
ヤオヨロズ側に原因があると主張しながら、
何があったのかは仄めかすだけで何の説明にもなってない、
糞みたいな文章を発表をしたのはカドカワではなく「けものフレンズプロジェクト」の公式です。
補足1「たつきのツイートだって仄めかしじゃん」ってツッコミもあるけど、
公式発表では8月に入った段階でヤオヨロズが外れる事が決まってるけど、
たつきの8月以降のツイートを見る限りそれを知ったのは降板報告をした9月末だった可能性すらある。
補足2「何が邪悪なの制作会社切っただけじゃん」ってツッコミには
ファンから見れば作品に特別大きな貢献をしたクリエイターを切り捨てたという事実がまず一つ。
そして切った事実を8月からずっと隠しつづけてた事が、それを重要な事実だと考えてる人達をずっと騙していたという意味で邪悪なんです。
知っていたのと知らないのとでは行動(企業側が気にする部分では金を落とすかどうか)が違った人もいるでしょう。
最悪たつきからの報告がなければ二期のビジュアルが上がってくるまでずっと事実を知らされなかった可能性すらある。
ヤオヨロズが作ったアニメ「けものフレンズ」で見た優しい世界を
「けものフレンズプロジェクト」に投影してしまう気持ちは分かるけども、
ファンなら当然知りたいであろう「ヤオヨロズを切った」という事実を隠し続けて、
「けものフレンズプロジェクト」公式側の行動はむしろ優しい世界の対極です。
嫌な事実だけど吉崎観音も総監督だからヤオヨロズが切られた事は当然知ってたはず。
それで8月以降もたつきをリツイートしたり「けものフレンズパビリオン」の宣伝したり。
けものフレンズにおいてクリエイターとして大きな仕事をしたと言えるけど、
意思決定側に参加しながら事実を隠してたという意味では彼の行動は、とても悲しい。
結局ファンが惚れた「けものフレンズ」は末端のクリエイター達の内面から現れたものであって、
「けものフレンズプロジェクト」の指揮を取る人達の思想行動は全くの別物。
ファンが今、何かにぶつけたい感情を抱えているのは理解するけど、
カドカワだけを叩いて退場させても多分何も変わらない。
今の酷い状況が明らかになった「けものフレンズ」を変えたいなら
今後も続けるならもっと優しくなってくれとひたすら説得するしかない。
それは無理だと感じるなら、せめて惚れたクリエイター達の今後を応援するのが前向きな感情の発露の仕方だと思う。
https://anond.hatelabo.jp/20170929005829 とかけっこうヤオヨロズ寄りなので、心情的にカドカワ寄りの私の視点からも状況をまとめてみようと思う。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
https://friends.nico/@kawango/with_replies
仕事のことをSNSでは質問を受け付けることはしていませんが、たつき監督の件はぼくも心配しています。ニコ動でけものフレンズが盛り上がったのもたつき監督のアニメそのものはもちろんとしても、個人的な活動の寄与が大きかったと思っています。
これだけの騒ぎになっているわけですから、KADOKAWAにせよ、ドワンゴにせよ、この件について中で議論されないということはありませんから、その部分についてはご安心ください。結果どうなるかについては、ぼくもそもそもの事情をまったく把握していないので、いまのところは分かりませんが。
http://kemono-friends.jp/archives/category/news/
「本サイトは、『けものフレンズ』に関する正規のライセンス窓口であるKADOKAWAを通じて、17年3月の企画段階から『けものフレンズプロジェクト』の許諾を得て製作したものです」
本コラボ動画に関するお問い合わせをいただいておりますが、同動画は2017年6月の企画段階から「けものフレンズプロジェクト」と連携の上、制作したものであり、許諾を得た動画です。 また「けものフレンズ」新規映像化プロジェクトの制作体制変更に関しては、弊社としては事前に知りえない情報であり、関与できる立場でもございません。
色々と皆さんを不安にさせたり、お騒がせしていますが、私たちはこうして『けものフレンズ』を盛り上げることしかできませんので、これからも頑張っていきたいと思います。なので、これを見てくださってる皆さんは、変わらずに『けものフレンズ』の作品やキャクターたち、そして何より動物たちをこれからも愛してくださると嬉しいです。よろしくお願いします。
『けものフレンズ』は1話を見たきり。あとはネットで祭りの経緯を横目で眺めていたオタクだが、たつき監督が外された原因は当初うっすら想像ついていた。
また、たつき氏が例のツイートで取った手段にも懐疑的だった。案の定公式声明では的中していた。
明らかに、たつき氏が関係各社に無断で制作してニコニコ動画とYouTubeに無料公開した12.1 話『ばすてき』の権利関係だった。アウトで当然だ。
最後の打ち合わせで、終わった後も自由に作っていいですよって言ったらたつき監督の目がキラーンってした気がしてたんだけど…まさか!— 吉崎 観音 (@yosRRX) 2017年4月4日
一連の騒動で過激派たつきシンパ(と恐らく関係各社から警告を受けたたつき氏自身)が盾にしているこの発言を踏まえたうえで言うが
いくら原案者が吉崎観音氏と言えど、TVアニメで絡む様々な権利を彼が有している訳ではない。
こんなものは飲み会の口約束と同じで、社会常識的には「許可を取った」内に入る訳がないのだ。正式な契約文書か、せめて制作会社やプロデュース会社の幹部一同の立会が無ければ認められるはずがない。
しかも言い方から見るに、吉崎氏自身も具体的にたつき氏が何を作ろうとしているのか全く知らされて居なかった模様。
「許可を取ったぞ」と言い張りその正当性を訴えるなら、ゲリラ的に独断公開せず最低限吉崎氏には『ばすてき』制作の旨を事前に伝えておくのが筋ではないのか?(無論サプライズ感を出すための協力はお願いしたうえでだが)
普通の常識を持ったアニメ監督ならせいぜいツイッターにCGイラストか描き下ろしラフを公開する位で留めるから、おそらくその範囲内を想定してOKを出したのに
まさかOPED主題歌、BGM、声優のアフレコ収録まで完備された事実上の続編アニメ話をまるまる一本勝手に作られるとは思っておらずさぞ驚愕した事だろう。
「ここまで好きにしていいとは言ってない!」と思って後悔したとしても、ツイッターで「たつき神」として熱狂的に祭り上げられている現状を見ると今更下手な事を言って水も差せない。
「許可」の範囲が一方的に、法にも触れるかも知れない所まで拡大解釈されたあげく、オタク大好き「ネットの力」で物言いを封殺された吉崎観音氏もいい被害者だったのではないか。
そしてこの状況はアニメの著作権的に甚大な被害を負わされながらネットの狂乱により巨悪に仕立てられたカドカワにもそのまま当てはまる。
せめて無難な1シーンだけを切り抜いたサイレントアニメなら比較的まだセーフだったろうが、例の動画には作品内の主題歌やBGMまでガッツリ使ったうえ『けものフレンズ 12.1話「ばすてき」』という副題まで付けているのだ。
「ようこそジャパリパークへ」の販売元レーベルはビクターですよね? 音楽は立山秋航氏ですよね? 必要な所から全部許可取ったの? 取ってたら怒られる訳ないよね?
うっすらロゴをぼかす予防線を貼っていた事から、おそらくたつき氏自身も本来ダメな事をしているという自覚はあったと思われるけど(それもアウトだと思うけど)
ツイッター・ネットでの大反響や再生数を盾に全ての関係者に泣き寝入りを強いてたんですよね?
「もう数百万再生されてるんですよ。今更グチグチ著作権がどうとかで削除要請したらファンからヘイトが向かうのはあなた達ですよ?」というプレッシャーを与えてふんぞり返って。
だが、ここで折れたら権利を扱うメディアとしての信用問題に関わるのでカドカワは折れる訳にはいかなかった。水面下での再三の警告をするも、SNSでの承認欲求の虜になったたつき氏は聞く耳持たない。
「ネットでゲリラ的に動画公開して盛り上げたからけもフレ人気が拡大した」「もはやけもフレは“たつき神”ありきの宗教コンテンツ」
そんなものカドカワも百も承知だったがコンテンツの権利を内部から無茶苦茶にするたつき氏を切らざるを得なかった。
たつき氏がけものフレンズ2期から外れるとなれば一大炎上騒動は火を見るより明らかだから、発表のタイミングは各社相談したうえで慎重に様子を見なければいけない。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
しかし、SNS中毒のたつき氏はそれを全てわかったうえで自分の有利に運ぶために再び1人勝手にツイッターで先回り暴露。理由は明らかなのにそこは伏せて、“俺を下ろした敵”だけは名指しという完全に炎上を煽るやり方でだ。
カドカワは荒らされ続けて株価にも影響が出て殺害予告まで出て吉崎観音氏にまで危害的な凸が多発する惨状だが、煽ったたつき氏は悲劇のヒーローポジションを勝ち取ってしてやったりとダンマリを貫いている。
決して特別でないごく一般的な社会常識の元、全てを整理するとこういう図式しか見えないのだが、それでも狂信的に「たつきを信じろ」して攻撃性を剥き出しにしているオタク達が信じられない。
オタクだけじゃなくて、あろうことかクリエイターに属する人間までもがたつき氏のツイートだけで一方的にカドカワを非難したり、
たつき炎上テロで早急な釈明を強いられた公式側から無断利用の経緯を丁寧に説明されても「たつきが悪いという事にするカドカワは悪」と聞く耳を持たないのが出来の悪いSFみたいで怖い。
少なくとも例えば同人作家とか、著作権に少しでも関心のあるオタクなら『ばすてき』に違和感を持つはずだし、吉崎観音氏の口約束があるからOKなどという支離滅裂な主張はしないはずだ。
少なくとも企業同士の組織で動く人間ならば、そこでの重大な決め事を無断かつ公式発表よりも先に暴露するやり方、自分に都合の悪い情報は伏せてカドカワを名指しするというあたかも信者の非難を誘導するようなやり方に嫌悪感を持つはずだ。
幸いにもブシロードの社長はまともだったし、他のまともなアニメ監督がたつき氏に迎合しなかったのは救いではあるが、
世論がどんどん「ツイッターで覇権を取るオタク(たつき氏含む)」の狂騒中心で進み、本来大人として彼らに釘を刺さなければいけない他メディアやコメンテーターがどんどん排除されている様子が日増しに強くなってきて気が滅入る。
結論:世にはビジネス的な大人の常識よりもツイッターで神と崇められる事を優先するたつき氏のような承認欲求モンスターが存在するから、今後のアニメ監督のSNSも素早く釘刺して監視しなきゃいけないね。少なくともまともな企業は今後一切たつき氏とは仕事しないでしょ。
いつもアニメファンの反応見て思うんだけど「今回一般のファンが見たくなかった部分が見えてがっかり。作品自体ももう嫌だ」って思うなら見なきゃ良いのにと思う。
子供の頃はアニメを見るとき、放送時間だけみて「あー楽しかった、次も楽しみ」で終わってたはずなのに、制作会社がこの人だから、アニメーターがこうだから良いんだよねとか
そういうこと言い始めたら、何かあればそりゃあ、見たくなかった部分が可視化することもあるさ。
アニメファンに限らず、何かのファン、オタクに総じて言えるけど、普段一般の人が見る必要のない視点や裏側まで愛でているのに、都合が悪い部分は見せるなとか言うなやと思う。
作品自体を見ずに今回の騒動について観測できた範囲だけでみると
は冷静で客観的な意見のようにみえた。むしろなんでコメント欄で叩かれているのかわからない。
というか、今回の騒動の大元として、監督のツイッターのみが原因で特定の1社だけが叩かれている状況がわからない。監督視点が絶対的に正しいんだろうか。
ちなみに、もし今回の騒動で最も責任があるところを追及するとすれば、スタッフロールに出てくる会社名と企画者の順番が参考になりそう。
以下ページの情報が正しいのであれば、恐らく最大出資=最大の発言権者はテレビ東京であろう。KADOKAWAは監督からも名指しをされ何かと叩かれがちではあるけれども、最終的な決定権は非常に少ないと思われる(仮にこの11社が等分で出資したとしても、1社あたりの議決権は10%に満たない)。
http://heikin.hatenablog.com/entry/17winAnime_P
→(テレビ東京、Age Global Networks、AT-X、エス・ワイ・エス、クランチロールSCアニメファンド、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、ジンミャク、KADOKAWA、ドコモ・アニメストア、ブシロード、クロックワークス)
・企画
廣部琢之:テレビ東京
柴野達夫:ビクターエンタテインメント
池本浩史:ハッスルエンターテインメント (ジンミャク)
梶井斉:KADOKAWA
濱田直樹:ドコモ・アニメストア
長畑克也:ブシロード
武智恒雄:クロックワークス
製作委員会側としては利益を最大化することを考えれば、監督降板(制作会社変更)は避けるべき事態なのは周知の事実のはず。結果として利益につながらないのであれば、他の出資会社が賛同するはずがない(ちなみにDMMの元偉い人のコメントなんかは的外れで、1社の偉い人が無茶をすれば何でもできるように書いているけれども、それってオーナー企業の体制だよね)。
それと公式サイトのコメントはKADOKAWA単体では作成できず、製作委員会各社の承認が必要になると思われる。
そう考えると、公式サイトのコメントの裏側には、製作委員会の各社が飲めなかったような制作会社からのよっぽど無茶なやり取りがあったんだろうな、というのが想像される。
ただ視聴者にとっては好きな「作品を作るを作る人=クリエイター=監督」が偉くて絶対視されるわけで、著作権や制作契約なんてどうでもいいんだろうなあ。出資がなければ作ることなんでできないし、そもそも制作会社には1%の権利もないのにね。
ちなみにコメント欄では「12.1話が~」といったものもみられるが、あれってどういう経緯で製作されたのか全て表に出てきてたっけ? 著作権上OKなこと(結果として追認したのかもしれないし)と、製作委員会で問題なく案件承認されたことは全然イコールではないんだけれども。
というか、そもそも吉崎観音さんが承認したことを正義のように語っている人もいるけれど、吉崎さんだって製作委員会入りをしていない=権利を持っていないようだし(原作者として数%権利はあるのかもしれないけど)、ツイッターのコメントも如何ようにも読めるし(完全に著作権を譲渡して「自由に」制作・発表していいのか、製作委員会に承認されるのであれば「自由に」作ってもよいのか、その辺もあいまい)。
ちなみに他社とのコラボレーションだって、恐らく半年~3か月くらい前には案件が固まっているはず。その辺もコメントを見ると進行スケジュールの全くわかってない感がすごい。各社年間計画があるわけだから、やろうと思ったらすぐ決まるなんてことないでしょ。働いたことないの?
ちょっと考えればわかるが、今回の件で騒いで普通の会社が考えることは「やばい、たつき監督に戻さなきゃ」じゃない。
考えることは「クリエイター1人に依存するのはやばいな」ということであり、その結果起こるのは、クリエイター1人の権限が減り、あくまで歯車の1つとして扱われることだろう。
ちょっと考えればわかるが、ヤオヨロズはカドカワから発注を受けて作っているに過ぎない。身銭を切っているのはカドカワであり、ヤオヨロズはカドカワからもらったお金で制作物を納品する立ち場でしかない。
それが第2期では発注がもらえなかった、というのはいろいろな条件が折り合わずに受注に至らなかった、というだけであり、働いてない人にはよくわからないだろうが、ビジネスの世界ではよくあることだ。おそらくカドカワのプレスは一番延焼しなそうな失注理由をあげただけで、他にもいろいろあって折り合わなかったのである(予算とかスケジュールとか)。
「継続発注しなかった!あいつらは悪いやつだ!」と触れ回る制作会社があったら、普通はそんなところに依頼は来なくなる。
オタクが騒いで起こるのは、クリエイターの立ち場が弱くなることであり、ヤオヨロズに仕事がこなくなり、たつき監督の肩身が狭くなることである。
このタイミングでたつき監督が暴露したのは、普通に考えたら自分が請け負ったコラボ案件が手離れしたからである。つまり、タイミング的に考えても、たつき監督の降板は前々から決まっていた可能性が高い。たつき監督はいかにもカドカワからいきなり切られたみたいな体裁でツイートしているが、そんなわけないのであり、これはカドカワにヘイトが向くように演出されている。
1人で暴走し、クライアントに攻撃が向くように仕向けるクリエイターを、使いたい人がいるだろうか。たつき監督が取ったのは悪手だった。自ら復帰を潰すような動きを取ってしまった。
静かに第2期が始まってイマイチだったら、やっぱりたつき監督だよな、となっていたかもしれないのに、その芽もなくなってしまった。それどころか炎上リスクがあるクリエイターだと認知されてしまったのである。たつき監督のこれから進む道は茨の道だと確定したようなものであり、それはダテコー監督が歩んだ道でもある。今、ダテコーが満足にクリエイティブできる立ち場だと言えるか。騒げば騒ぐほど、たつき監督の肩身は狭くなるのである。
まずはけものフレンズプロジェクトの公式リリースから問題の部分を引用する。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。
コレに関してファンの間では最終話公開の一週間後に投稿された12.1話のことや、各種コラボ映像のことかと憶測が飛んだ。
しかし、12.1話については栗田穣崇ドワンゴ執行役員が問題ないと取れる発言をしている。
ドワンゴとしましては、権利者から著作権違反であるから動画を削除してほしいという依頼に基づいて削除しますので、動画が残っているということは今のところは問題がないということになります。 https://t.co/KAHFSbEm4p— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2017年9月26日
各種日清やJRAからの発表があり、「KADOKAWAの窓口を通した」とのことで委員会の中心であるKADOKAWA側も認めていたと思われる。
ウマのフレンズ | Umabi - 今度の休みは、うまびより。
本サイトは『けものフレンズ』に関する正規のライセンス窓口である株式会社KADOKAWAを通じて、17年3月の企画段階から『けものフレンズプロジェクト』の許諾を得て制作したものです。
同時にこのコメントからは、けものフレンズ関連のコラボ等はKADOKAWAが受付をしているということが読みとれ、
おそらく個々に言及されていないアニサマの映像などでも、商用利用されているものは基本的に無問題と思える。
また、夏コミでirodori名義で出された本についても「けものフレンズプロジェクト」の許諾があり、問題はなかったと思われる。
つまり大前提として、現時点で商業分野での作品利用や、数々の映像についてはなんら問題はなかったと考えられるのだ。
ならば無償の行為……例えばたつき氏によるTwitterへのイラスト投稿が問題になった可能性もあるのではないか?
アライ「まだ来ないのだ…もう一度通るって聞いたのだ」
フェネ「アライさーん、この時間じゃないらしいよ?」
アライ「なにーっ!!?」 #けものフレンズ pic.twitter.com/vD6IMzPEqJ— たつき/irodori (@irodori7) 2017年8月15日
自分が関わったオリジナルイラストをネットに挙げるくらいは他のアニメ関係者も行っている。
しかしけもフレが多くのアニメと違うのは、3DCGアニメーションであり、たつき氏のイラストも3DCGをレタッチしたものではないかと考えられることだ。
3DCGは3Dモデルを作り、それをアニメーションさせるという手順が基本であり、当然そのモデルには著作権が発生する。
この「モデルを利用する権利」を巡って対立が起きたとは考えられないだろうか。
しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。
問題とされているのが作品「制作」ではなく作品「利用」であることに注目したい。
映像やイラストの制作が問題だったのあら、作品利用とはならないのではないか。
この作品=CGモデルのことであり、それを使ってイラストを制作することを「利用」という言葉で表しているのではないか?
推測するとこうだ。
KADOKAWA側(あるいは委員会側)から、たつき氏の本編で使用したモデルの二次利用について止めてくれというお達しが出る。
↓
ヤオヨロズ側はモデルを制作したのが自分達であることから、二次利用についても権利を主張する。
↓
KADOKAWA側は、モデルについても委員会側の共有の著作物として主張する。飲まなければ2期から外すと行った条件を出す。
↓
ヤオヨロズは権利を手放したくなく、2期から外されることを受け入れる。
この推測は飽くまで推測だが、実際の所3DCGモデルの利用については色々と難しい部分がある。
自分もアニメ業界の人間なので聞いたことがあるが、過去の別作品で利用したモデルの再利用に関してはかなり敏感で、
例えば背景に家のモデルを置きたいけど①から作るには時間が無いなどで過去のモデルを使いたいときは、
原型を残さないように改造したりすることになっているらしい。
またヤオヨロズ含め3DCG関連の制作会社は普通のアニメ製作会社以上の制作費を要求するので、
委員会との関係はあまり良くないとも聞く。(これに関しては普通のアニメの制作費が安すぎるのである)
繰り返すようにこれは飽くまで推測なので事実は全然違うかも知れないし、なんならその可能性のほうが高いが、
3DCGモデルの権利問題は今後ますます3Dの存在感が強まるであろうアニメ業界において重要な問題となるだろう。
ましてけもフレのように、CGモデルの絵柄自体に独立した価値が生まれているケースでは特に重要だ。
もしこの推測が当たっていたなら、この問題がスムーズに解決するかは、今後のアニメ業界での3DCGの普及にも関わってくるかもしれない。
そのうち角川から発表あるだろうけどそれだけだと真相わからないだろうから書いておきたい。以下、知り合いのカドカワの人間に聞いたんだが聞いてほしい。
今回の件はたつき監督vs角川ではなく、制作元請けのヤオヨロズvs角川によるもの。
もめた理由は詳しく知らない(角川が二期制作をかなり安く叩いたらしい)が、この二者が二期の制作についてもめたんだが、もともとけものフレンズに関する権利は角川が持ってるから元請けのヤオヨロズに勝ち目はない。
ヤオヨロズが負けた結果、角川は
・ヤオヨロズを制作から完全に引き剥がす(その結果ヤオヨロズ所属のたつき監督も引き剥がされる)
・ヤオヨロズ関連の声優事務所も引き剥がす(その結果、フェネックなどの声優陣も二期では一部変更)
・ヤオヨロズやたつき監督による「けものフレンズ」の今後の利用の禁止
という手に出た。アニメ制作では制作元請けには何も権利が残らないのが通例。特にヤオヨロズのような中小制作会社では何も残らない。
たつき監督も相当悔しかったろうし相当腹立たしかったと思う。角川サイドにいる自分もとても腹立たしかったからこうして書いてる。
その面白いものは金がないと作れないのに。金の話になるとすぐ精神論で逃げる
金出さずに期待してなかったくせに~じゃないってんだよ
少額だろうが出したやつがそこにいるじゃん、そうけものフレンズの権利者だ。まずはそいつをたたえろよ
手のひら返したの俺は覚えてるぞ
君らより先に期待してたのは権利者である彼らだということがなぜ理解できないんだろうか
彼らが少額だろうが金出さなかったらけものフレンズなかったのに、そこは無視
毎回言ってるけど、結局それでアニメ楽しんでるのお前らじゃん
ゲーム会社みたいに自立でもしたらいいんじゃないですかね、できないんでしょうけど
ゲーム会社でも出資会社と制作会社でちがうなんてことはよくある
出資企業であるパブリッシャー(販売)がデベロッパー(開発会社)より上なのは当たり前だし
例えばベヨネッタ2が任天堂ハードじゃないと出せないのも当たり前って話
ネットフリックス助けてくれーって?
おいおい
「けものフレンズ」たつき監督降板騒動、原因は制作会社との条件不一致 製作委員会が正式にコメント
発表によると、すでに発表されていた新規映像化プロジェクトについてはもともと、今年1月~3月に放送されたテレビアニメ第1期と同様の体制を優先して調整していたとのこと。しかし、アニメーション制作を担当していたヤオヨロズ(たつき監督の所属会社)側に「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」があったため、次回作を依頼するにあたり「情報は事前に共有してほしい」との条件を申し入れたところ、「その条件は受け入れられないので辞退したい」との返答があったそうです。
言うまでもないが発表どおりの事実ではないだろう。
おそらく事情はこうだ。2期制作を前に、アニメ製作会社=ヤオヨロズ側は製作委員会への出資比率の変更を要望した。つまりは「ヤオヨロズがより多くの配当を得られるように変更してほしい」ということだ。あるいは単純な出資比率の変更ではなく、もっと複雑な要望だったかもしれない。例えば、「コラボ等の作品利用で得られた利益については製作委員会に入れずにヤオヨロズに入るようにしたい」というような。
しかし製作委員会側=KADOKAWA(実際はKADOKAWA以外も含まれているが)とのこの交渉は決裂した。ある程度の要望は受け入れられただろうが、ヤオヨロズ側が満足する内容ではなかった。その結果、「その条件は受け入れられないので辞退したい」という申し入れになったのではないか。
「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」については実際にあったのだろう。表向きはそこを問題にしてヤオヨロズに責任を押し付けた形にした。事実なのでヤオヨロズ側が反論しづらいと考えたのかもしれない。
1行でまとめると「金で揉めただけ」ということになる。ヤオヨロズ側の要求が過大なものだったのかどうかは情報が出てこなければわからない。しかし、実際の出資比率の情報などが出てくるはずもないので、部外者には最後までわからないのだろう。
当然だが製作委員会との交渉をしていたのはたつき監督ではなくヤオヨロズのプロデューサーである。たつき監督が裏の事情をどこまで知ってあのツイートをしたのかはわからない。ある程度は聞かされているだろうが、真実を聞かされているとは限らない。ヤオヨロズ側に有利なように脚色されている可能性もある。
昔とある作品の製作委員会に身を置いていたことがあるので、思い出を書く。
製作委員会というのは「製作」をする人たちの集まりであって「制作」をする人の集まりではない。
私も最初ここの違いが全く分からなかったが、中に入ってようやく理解した。
つまり、「その作品を作るためにお金を出した人たちの集まり」であって
原作者や監督や声優や脚本家が集まっているところではないのである。
(このへんがネット上では未だにけっこう誤解されている気がする。)
これは良いとか悪いとかいう話ではなく、カネのために集まった組織なのだから当然の話である。
■どんな人がいるのか/どんなことを考えているのか
会議に出席するのは、出資社(出版社とか、TV局とか、広告代理店とか、製作費を出す会社)から送られてくる、各担当者だ。
いろんな会社から、いろんな人が出て来て、異業種交流会みたいで、けっこう面白い。
そして、ここがポイントだと思うのだけど、この会議に出席してくるのは、必ずしも映像業界に詳しい人間ばかりではない。
彼ら(そして私もそうだったが)のミッションは2つ。
1.出資金以上のリターンを持ち帰ってくること
2.本業へ良い影響があるように、動き回ること
1つ目は分かりやすいと思う。株買って儲けようとするのと同じだ。投資だ。
でも、それ以上に、各社担当者にとって大切なのは、2つ目なのである。
例えば、広告代理店。
彼らが委員会に出資するのは、「その作品の広告の仕事が欲しいから」 以外には無い。
仮にその作品が映画だったら、映画のTVCMだけで何億円という発注を獲得できるのである。
それ以外にも、新聞・雑誌・交通広告・ウェブ広告・・・いくらでも仕事は降ってくる。
例えば、出版社。
出版社が参加している場合は、原作の出版元であることがほとんどである。
彼らが委員会に出資するのは、「原作がバカみたいに売れまくる事」を期待すること以外に無い。
そのための宣伝費と思えば、映像化する際の出資なんて大したことは無い
そもそも作品性なんてものは、監督や制作側の担当領域なので、製作委員会の担当社員からすれば、自分たちでどうにかできるわけでもない。
だから、 2つ目の目的=自社の利益になりそうなこと の達成ばかりに力を入れ始める。
■どんどん仲が悪くなる
各社が2つ目の目的を達成しようとすると、どうしてもバラバラな動きになる。
それぞれ目指すところ(=自社の利益)が違うからだ。当たり前だけど。
2社だけなら良いが、委員会はたいてい5社6社は当たり前。
ということで、担当者の仕事は「複数社間の利害調整」がメインになる というカラクリである。
■個人的な思い出
自分の経験からすると、他社の担当者とケンカしていたか、ケンカの仲裁をしていた思い出しかない。
何がめんどいって、「みんな業界が違う」 ので、企業文化どころか、業界文化が違う。
「こんなこと当たり前だろ」が各社バラバラなので、話がとにかく合わない。
それが一番面倒だった。
まず共通言語を作るところから始めるのが正しいんだろうけど、正直そんな時間はないので
出版社と広告代理店とTV局(この3つは大抵どの作品にもいると思う)の人たちの文化がとにかく古すぎて、いっつもイライラしていた思い出がある。いわゆるギョーカイ人側の人たちですね。
会社の人と話せば5秒で終わる話が、なんやかんやで1か月かかるなんてザラである。
ただ、いろいろな業界のお作法などが垣間見れたのは面白かったと言えば面白かった。
普通の会社にいながら、ギョーカイ人と触れ合える経験なんてあまり無いし。
スキルとしては、複数社間の利害調整能力というものが身についたと思う。大抵のケンカは仲裁できるようになった。
当然のことながら、映像に関する知識はあんまり身についていない。
自分は下っ端だったし、作品が成功するかなんてのは比較的どうでもよくて、目の前の仕事をこなすのに精いっぱいだったのが正直なところ。
だから、ネットで製作委員会方式が諸悪の根源扱いされるのも無理はないな、とは思う。
でも、本当に映像を作ってる人たち(監督とか)は、こうした状況を理解した上で、うまく利用してやろうという人もたまにいて、そういう人はどんどん有名になっていった。
今は全く違う仕事をしているので、最近どうなっているのかも知らないけど、
ケモノなんとか の騒動があったので、思い出して書いてみました。
(ケモノなんとか は見てません)
~~~
こんな糞記事にコメントしてくれた方、ありがとうございます。
>だけど「複雑な力学が働いてるから、たつきが善というわけでは無いぞ」と言いたいのかな、と思った。
もちろんたくさんの人に愛される作品を作った人という点では善だと思いますが、組織の中でどう見られるかは別の話なのですよね。悲しいかな・・・
>「いわゆるギョーカイ人側の人たち」の考え方が古いのは何が原因なんだろう?
やはり比較的、伝統的な手法を重視しますよね。これは別に製作委員会がどうこう、という話ではないと思いますが。
過去の成功体験に人間というのは縛られてしまうものなのだな、ということです。
立場も分かるので、ボロクソに叩くほどのことでもないと思っています。うまく操作してあげればそれでよいのです。ある意味わかりやすい人たちです。
まさに、ですね。普通こうした問題は事前に根回しがされるので、可視化されることは少ないと思うのですが、このパターンは珍しいですよね(だから騒がれているのだと思いますが)
ただ、その手前で十分に調整がなされたかどうかは分かりませんが、監督のツイートは説明不足過ぎるがゆえに事態を悪化させただけで、窮状を訴えるには良い手段ではなかった、と感じています。
いずれにせよ、調整がうまい人がいるかいないか は委員会運営には重要な要素ですね。
>これを敷衍すると、出版利権のカドカワが同人とか一枚絵とかウチ通さずに出してんじゃねーぞ、全部抜かせろって話?
そのへんは作品によって契約内容が違うので、外からはなんとも言えないところかと・・・
ただ、この業界頭悪い人しかいないので(汗)、契約なんてあってないようなものでして・・・今どうなのかは知りませんが。
~~~~~
最近は、制作会社自身が出資するケースも増えてきていると聞きます。個人的には良い傾向かと思います。
ただ、最後は出資比率のパワーバランスになるので、常任理事国入りできなければあまり意味ない・・・というのもあるかも。
それこそディズニーじゃないけど、制作側でも札束で関係者を引っ叩ける存在が生まれると良いですね・・・
これはね、自分自身も含めてそうだと思っています。ほんと自分はバカなんで・・・残念ですが・・・!
自分のことはさておき、頭が良いことがアドバンテージになりにくいんです。
頭が良いかは二の次で(もちろん良いにこしたことはないですが)、そんなことよりとにかく「運がいい奴」が残る場所だなー、と個人的には思います。
逆に言うと、みんながディスりがちな「学歴社会」ではないので、それはそれで居心地が良い人もいるかも?
半分ぐらい当たってます笑
というか、逆に言うと「制作」の領域が神格化されすぎていて、現場の忙しい人は業務上何もタッチできないんですよね・・・
良く言えば分業化、なのかもしれませんが。
だから、よっぽど個人的に好きじゃない限り、興味もなかったです。
実際にものづくりにも参加できていたら、全然違ったんじゃないかな、と思いますが。どうなんでしょうか。
>ケンカ
ケンカ と書きましたが、ケンカするほど仲が良い というのは全くその通りで、意外と「現場に近い者同士」は、会社が違っても強い連帯感が生まれがちだと思います笑
会社同士はケンカしてても、現場の担当者同士はちゃーんと仲良くしています。
ある意味、「なんか知らんけど偉いっぽい人達」という共通敵が生まれるので、超連帯しやすいです!
だから、仕事で嫌なことも納得いかないことも沢山あったけど、それ以上に楽しいこともたくさんありましたよ!
(本文中に登場するゲームは架空のアーケードゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」であり、実在するソーシャルゲーム並びにスマートフォンアプリとは関係ありませんので、ここが間違っているという指摘には応じられません)
今私はあるゲームセンターにいる。久しぶりにこんなところに来たもので、見覚えのある筐体もあるが、多くは初めて見るものだ。
その内の一つである、「アイドルマスターシンデレラガールズ」というゲームに目が止まる。どうやらこのゲーム、私も知っている「アイドルマスター」の後継というかスピンオフというか、まあそのようなゲームで、システムはだいぶ変わっているようだが、とにかくアイドルをプロデュースするゲームらしい。
周りの説明を読む限り、本家の作品との違い、この「シンデレラガールズ」というゲームの売りは、とにかく沢山のアイドルがいることらしい。なんとだいたい180人くらいいるとか。この数により、どんな人がプレイしても自分好みのアイドルに出会えるという訳だ。
なるほどそれはいい。私も、友人に本家が好きな者がいて少しやってみたのだが、好きなキャラクター、というのはいてもどうも「プロデュースする」という気持ちにはなれずあまりハマる事が出来なかったのだ。これならきっとそういう娘に出会うことが出来るだろう。
そう思った私は、早速プレイすることにした。友人から「アイドルマスター」は非常に金のかかるゲームだと聞いていたが、私にはこれといって趣味もない。酒は好きだが飲み会は嫌いであまり金は使わないし、たまには娯楽に思う存分金を使ってみるのも良いだろう。
ゲームをプレイし始めると、少々目に悪い黄緑色の服を着た女性が話し掛けてきた。どうやら彼女が私のアシスタントをしてくれるということらしい。それにしてもこの声、聞いたことがあると思ったらどうやら有名なあの声優が演じているようだ。アシスタントからしてこれほどの声優が演じているのだから、きっとアイドルの声優もそうそうたる人物が演じているのだろう。
少しばかりの説明を受けた後、三人の娘が登場した。とりあえずこの中から一人選んで欲しいとのこと。180人では無いのか...?と思いつつ話を聞いていると、どうやらチュートリアルの延長のようなものらしい。どうせなら最初から全員から選ばせてくれればよいものを、と思うが、まあそれは仕方がない。何かシステム的な障害があるのだろう。とりあえずは笑顔の眩しいピンク色の衣装を着た娘を選んでみる。
それから暫くばかりその娘と共に仕事をこなしたり、Liveバトルという対戦イベントをこなしたりなど、基本の操作をいくつか行った。その過程で何人かのアイドルをプロデュース可能になったが、彼女達は自分が選んだわけではない。勿論このようかゲームのキャラクターである以上みな可愛いのだが、やはりどうもピンと来ない。ゲーム上では、どうやらチュートリアルが終わったらしい。だが、肝心のプロデュース対象アイドルを選択することについては、結局最後まで触れられなかった。
その後少し色々と弄ったり、ネットで情報収集したりしたところ、どうやらこのゲーム、ゲーム中には自分でアイドルを選ぶという操作は無いようだ。自分の好みのアイドルをプロデュース可能にするには基本的にはガチャと呼ばれるランダム要素に頼るしかないらしい。それも、性能の高い状態でプロデュースするには特別なガチャを利用しなければならないのだが、そもそもその対象となっているアイドルとなっていないアイドルがいるとか。
色々調べるうちに、私は一人のアイドルに強い興味を持った。彼女は18歳。身体付きは非常にセクシーだが性格はまだ幼く、アイドルを目指したのも母親の影響。アイデンティティの多くを母親に依存しているため自分に自信が無いが、ふんわりとした性格ゆえにそれを表に出すことはあまり無い。そんな娘だった。
正直、実際に居たら苦手なタイプだろうと思う。話し方もきつい。だが私は彼女の危うさに非常に魅力を感じたし、自分が支えてあげたいという思いに駆られた。
このゲームの遊び方として、好きなキャラクターだけ選び、ゲーム外で色々と妄想したり、創作したりして楽しむといったことも主流らしい。だが私はせっかくだから、このゲームを楽しみたかった。そこでまずは、先程のガチャを利用してみることにする。
残念ながら彼女は現在、特別なガチャのほうでは登場していないらしい。そこでまず一般的なガチャを利用することにした。幸いこちらはゲーム内クレジットを利用するタイプであり、最初の娘と稼いだクレジットで何度も回すことが出来た。かなりの試行回数の後、私のプロデュース担当となる彼女は現れた。
だが、私の前に現れた彼女は喋ってくれなかった。台詞はある。画面上に表示されている。だが、声は流れない。はじめ、私はゲームのバグか何かかと思った。だが、アシスタントの声、始めに選んだ娘の声、途中で加入した娘の声は正常に流れている。どうやらバグでは無いようだ。
調べたところ、どうやらこのゲームには、cvの実装されている娘とされていない娘がいるらしい。私が今まで出会って来た娘たちはみな、たまたま実装されている娘たちばかりであったために気付かなかったのうだ。
アシスタントにcvを実装し、肝心のアイドルに実装しない。なぜそのようなことになっているのか私には分からなかった。しかし一つ確かなこととして、例えcvが実装されていなくとも、選んだ彼女の魅力は薄れていない。実世界では経験した事が無いが、これが一目惚れという奴なのかもしない。
声が無いのは仕方ない。それなら、より彼女の事を知る為に台詞をより聞く、いや見るしか無いだろう。そう思い、私は彼女の台詞を集めることにした。これがなかなか大変であり、私がプレイする以前に期間限定で発せられていた台詞を手に入れるにはこのゲームをプレイしている他者と交換しなくてはならない。交換と言っても、ゲーム内通貨として流通しているアイテムにはお金がかかる。ここに来て友人の言葉を思い出したが、すっかり彼女に惚れ込んでしまった私にとっては最早そんなことはどうでもよかった。
それなりにお金を使い、なんとか彼女の全台詞を集めることに成功した。彼女の言動は一々私の心を震わせ、より一層彼女が愛しくなった。
だが台詞を一度全て集めてしまうと、その後は辛い時間だった。台詞はゲーム中で期間限定で開催される「イベント」またはガチャに登場することによって追加されるのだが、それに私の担当が登場するのは非常に長い間隔を必要とした。
更にイベントの中には、「アイドルプロデュース」という、まさにこのゲームの本体とも言えるものがあったのだが、私の担当は一向にそれに登場しない。それどころか、登場することを期待さえ出来ないような状況であった。
では、このゲームのもう一つの遊び方として紹介されていたゲーム外活動はどうかといえば、それも辛いものだった。
絵が沢山描かれたり、漫画に登場したり、小説が書かれたりするのはいずれも、cvの実装されているアイドルや、そうでなくとも特別な人気があり、登場頻度の高いアイドルばかり。私の担当と来たら、自分以外で彼女を担当としている者を見つけるのにも苦労する始末だ。
ゲームをプレイし続けているとある日、大きな機能追加があった。アイドル達が画面中で踊るようになるというのだ。友人の言うには、本家の魅力の一つは3Dで踊るアイドル達であったらしい。
これまで一度も、実際の画面上で動くことの無かった私の担当アイドルが、ついに踊る。言葉に出来ない嬉しさが身体を駆け抜けた。3Dモデルの実装は順次行われるということで、その順番は案の定といったものだったが、それすらも気にならなかった。
だが、すぐにその喜びは失われた。
確かに実装された3Dモデルは素晴らしく、私は画面上で踊る彼女に涙した。だが、アイドルの生命線の一つである衣装。それが私を苛んだ。一部のアイドルには次々と衣装が実装されていくなか、私の担当アイドルには一向に追加される気配が無い。また、この大型機能追加以降急激に増えたプレイヤーの多くはそんな多くの衣装を持つアイドル達を気にいることが多く、ゲーム外での扱いの格差もどんどん広がっていった。
また、そもそものcvの問題もより大きくなった。私の担当アイドルがどんな曲を踊ろうとも、その曲を彼女が歌うことはなく、聴こえてくるのは他人の歌声だ。そのうち、私は彼女に踊らせることすら苦痛になっていた。
機能追加以降のプレイヤー人口の増加でかなり儲ける事が出来たのか、ゲームはどんどん発展していった。有名なタレントを用いたCMを見かけるようにもなった。アイドル達による新たなCDシリーズも発表された。だが、どんなに儲かっても私の担当しているアイドルに声が付くことは無かった。
それでも、私にはこのゲームを止めることは出来ない。完全に彼女に惚れ込んでしまった私には。
ゲームセンターに行き、彼女の登場しないイベントの予告を確認し、彼女の登場しないガチャの更新を確認し、彼女の登場しないCDの試聴ページが出来た事を知る。自衛のため、CDの試聴は聞かない。そしてゲームを終了させる。
どうやら今度、新たな「アイドルマスター」が制作されるらしい。そこに登場するアイドルには、cvが実装されているそうだ。
そう思いながら、私は静かにゲームセンターを後にした。
大学時代、TV局でADのバイトをしていたことがある。1年から3年までほとんどずっとやっていたからその分、芸能人は別として局や制作会社の人とある程度親しくなる機会もあった。
その時に高校生クイズの制作している人とも会ったことがあって、ふと「昔みたいに知識を競っていた内容に戻すべきって意見もネットでは見ますけどね」的な話を振ったら、意外な答えが返って来た。曰く
・実のところ、いくつかの高校が勝ち上がれないような内容にしろと指示が出ている。
・絵面が悪いとかいう理由じゃない。そんな理由ならそこまでやらない。
・上で名前が上がったいくつかの高校の校歌を流したくない。流したら炎上するから。
・「ペンと剣の旗の下剛健の意気いや高く(開成)」とか「四海に輝く我が日の国を担わん前途の希望に燃えて(灘)」とか「忠孝仁義の大道を貫く至誠あるならば天地も為に動きなん(水戸第一)」
みたいな右翼的な校歌を流すと抗議電話が殺到する。以前そういう学校が勝っていた頃は実際に山ほど抗議の電話、ファックスが来ていた。
・だからそういう学校が勝ち上がれないような内容にした結果、今みたいな内容にしている
そんなことを言われたことがある。
…という釣りでした(2018/06/25)
https://anond.hatelabo.jp/20170825134336
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20170825134336
大半は納得できるが、一部引っかかる物がある。
「話も売上も良かったが一部出演者やスタッフ、キャラデザやストーリーの改変等が気に入らなかった」「話は面白かったが作画や売上が悪かった」「話はつまらなかったが売上は良かった」
こういった少しでも恵まれた要素があるアニメを挙げてる奴、お前はわかっていない。
本当に恵まれなかった作品とはアニメ関係者、声優、ファン、原作、原作者、原作の関係者まで不幸にする。
ここでは俺が目にしたアニメ化に恵まれなかった作品を挙げていきたいと思う。
原作の漫画はアニメ化前から漫画好きや新しいもの好きに好評で、アニメ化発表の際には軽く狂喜乱舞。スタッフにも実績のある人が揃えられ磐石の布陣…に思えた。
始まってみれば原作のイメージから大きく離れたキャラデザや誇張されすぎたギャグで原作の雰囲気は損なわれ、原作派はもちろんアニメから入った人にも大不評。当然売上も不振に終わり静かに展開終了。
そこで終われば良かったものの、アニメ終了直後から原作が休載。長い休載期間を経た後復活したがアニメ化以前より明らかに話はつまらなくなり絵も雑。この頃には熱心なファンしか残っていなかったのに、そのファンすら離れていってしまいました。
それでも連載は続き打ち切りにならないギリギリを低空飛行のまま、最後はちゃんと大団円で終わったのは評価したい。
監督が大ベテランながら違うジャンルで活躍していた人を連れてきた結果、作風に合わず大失敗。ストーリーも原作から大幅に改変されアニオリキャラが大暴れ。理想的なクソアニメとなり、アニメ化に失敗した作品としてよく名前を目にする。
こちらはケース1とは違い原作者がアニメをネタにできるメンタルの持ち主だったのが救いか。twitterで堂々とアニメスタッフを批判してるのは笑った。
似たようなケースに魔法○○がある。こちらも監督は大ベテランで他ジャンルでいいアニメ作ってるのに、ラノベアニメ初挑戦で大失敗。戦争しろよ!
これも漫画原作。問題は制作会社で、総監督曰く「常に新しい映像に挑戦し続ける」「このままではアニメがダメになる」らしいが原作を預かっている以上そんなエゴを通す前に普通に見れて楽しめる作品にしてくれ。頼むからやりたいことはオリジナル作品でやってくれ。原作の雰囲気ぶち壊しのいつもの角度、いつものモブ無しオサレ背景、いつものオサレ部屋、いつもの過剰すぎて寒い演出…。新しい映像どころか見飽きたんじゃ。
原作者がブログでアニメ化を喜々として発表し、打ち合わせに参加するために制作会社に行ったとか、ニコ生番組を直接見たとか楽しそうに報告してたのがせめてもの救いか。
原作は大人気漫画。アニメ化発表前から知名度もありアニメも期待されていた。
いざ始まってみると奇妙すぎるグロシーンの規制や終始暗すぎてよく分からない画面、原作の第一部をカットして始めるという理想的なクソアニメ化だった。
それだけで終わればよかったが、監督のtwitterでのビッグマウスが晒され悪い方向に盛り上がる始末。
スタッフを変えて作った二期もこけたし、実写もこけたし、映像化に恵まれない作品だなぁ…。
本当は原作の密度を1クールでやろうとして大失敗したアレとか、そもそも2クールの企画であったであろうはずなのになぜか1クールになってしまったアレとか、スタッフのお寒いドッキリ企画で炎上して全方位に延焼していったアレとか、たった1シーンの改変で異常に炎上したアレとか、アニオリキャラがうざく失敗した二期代表みたいなアレとか、番組終了後に左遷された監督がPと声優が枕営業してたのをぶっちゃけたアレとか語りたいが長文になりそうなのでやめておく。