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はてなキーワード: 描写とは

2023-09-12

anond:20230912102115

元増田です。

思ったより反応あってびっくりした。

読者界隈のことを気にせずマンガを読んでる層の方が多いだろうからマンガの評判に影響を出さないためにもタイトルは当然伏せるよ。

面白いマンガで、いろんな所で紹介されたり、メディアミックス化もされているから、そういうの手当たり次第に読んでる奴は読んだことあると思う。

どのマンガか気付いても伏せといてくれよ。フリじゃなくさ。

以下に把握できている範囲の経緯を書く。

連載の途中で、Aというキャラが出てきた。

Aは既存の読者にもウケたが、Aのファン積極的布教活動したことにより、A目当てでマンガを読み始めた読者も少なくなく、Aは人気キャラになった。

そして、AファンとAアンチにより、SNSなどで口論がされていたらしい。

ここまでは、まあよくあることだと思ってあまり気にしていなかった。

そのうち、自称考察厨の変なAファンが現れ続け、Aファンからの支持を得ていった。

例えば。

マンガの今後の展開でAは幸せになるが、AのライバルのBは不幸になる」というマンガの展開予想を垂れ流し続ける奴とか。

マンガとして描写されている内容については一切触れず、ちょっとしたパーツ1つ取り沙汰してラッスンゴレライみたいな荒唐無稽こじつけをし、その自称考察を垂れ流し続ける奴とか。

マンガの最新話が理想と違うという主張を、パワポ画像にまとめて毎回公開する奴とか。(ちなみにこいつはもうアカウントを消したっぽい。)

そして、AファンとAアンチ口論は、“A以外のキャラを叩きながらAの正当性を主張するAファン” VS “Aファン叩き”という構図に変わった。

Aのキャラアンチも居るだろうが、それ以上にAファンを嫌う人間がどんどん可視化されていった。

そして現在

マンガの最新話で「Aの目的は表面上は失敗となり、失ったものもあるが、見方によっては得たものもある」というような展開になった。

個人的には面白いと思ったし、Aはかなり優遇されているキャラだなとも感じた。

そんな最新話に対して、「Aの目的に魅力を感じない」「こんな結末のマンガまらない」「作者はマンガが下手」といった感想がAファンから噴き上がった。

(内容を伏せているので伝わり難いと思う。「すっぱいブドウ」の童話想像してほしい。A=キツネで、Aの目的ブドウ。Aファンは「ブドウが不味そう」と言っている。)

この1話だけならまだ良いが、Aが活躍した話以外で、Aファンマンガへの不満を垂れ流し続けていた。

Aは人気キャラファンが多いから、不満を垂れ流してないAファンも居るし、「流石にもうライン越えしている」と苦言を呈しているAファンも居る。

そうなると今度は「マンガを全肯定できないなら読むなと言うのか!」「全肯定しか許されない方が不健全だろう!」と猛反発している。

彼らは自分自身を、Aファンであり、マンガアンチではないと定義したままでいる。

ちなみに、「全肯定できない奴は読むな」と言ってる意見を見たことはない。「そんなに嫌なら読まなきゃいいのに」と言ってる意見は見たことある

だいたいは以上です。

…経緯を書いてみると、しょうもないなと感じるな。

でも実際に界隈の中に居ると、空気悪くて嫌な気分になるんだよ。増田相談したくなるくらい、この不可解さが気持ち悪かった。書いてみたらしょーもなさ過ぎて、気持ちは書く前より落ち着いている。

Aファンから見た経緯も見てみたいな。

タイトル伏せるために詳細は端折っているので、ここに書いた経緯だけを見るとよくある話のようにも感じるが、こんなに治安の悪い界隈そうそう無いとも思ってしまう。

Aファンはなんでこんなことになってしまったんだろうか?

福岡嫌いな福岡女だけど東京最低最悪最高にツッコむ

地方出身女子は読んで!解像度が高い!とか言ってるけど、この漫画のどっこが解像度高えんだよ

俺が考えた男尊女卑みたいな感じでうげえとなった

暗に舞台福岡とされてる

私は福岡出身男尊女卑が嫌で東京に出てきたけど全然的外れだわ

最初から順につっこんでいく

●妹が先に結婚するわけにもいかないし発言

福岡から出れない女は嫁の貰い手はなかなかないので妹のような余裕はかませない

ましてや女社会看護師でそんな余裕はない

●姉はちゃんとした仕事をしていない

フリーランスデザイナー仕事と思わない親は流石にいない

一応しょぼいけど福岡市はIT推しの街やぞ

●この家は男はずっと座ってていい

→ひょっとするとこういう家はあるかもしれないけど、福岡市だともうほとんどないと思う

●ここでは女にとって一番大事なのは綺麗な服を着ることと家事ができることであって本をいっぱい読んでることなんてどうでもいい

→女がファッション家事重視でいれるほど福岡は豊かではありません

本をいっぱい読んでる人を大事にする地方はどこにあるんだ

東京も金稼いでる人が一番偉い社会でしょ

●本を読むことは人生サボること

→本と言いながら参考書ではなくマンガ

●娘さんをくださいと言わないとダメ

→そんなのこだわる家あるのかもしれないがめったいないだろ

婚前契約結納金のみ信じられる

結納金やってる家はもう福岡でもほとんどないっすよ

産業医療しかない

支店経済で確かに雇用はかなり弱いと思うけど医療しかないは明らかに言い過ぎ

IT系頑張ってるだろ

東京大学に行くお金はない

→これだけは本当と思う

 福岡所得が低いか東京にやれる親は本当に少ない

ただデザイン系学びたいだけなら関西でもええし福岡市には国立デザイン学べる旧芸工大があるぞ??あれれ?

なんかもう的外れすぎて残念な漫画と思った

この漫画描写に入れるなら

彼氏いないのが嫌で逆レイプする女

●早く子供作れという親と

地元就職で女はいらないと言われまくって東京に流れ着いたと

●弟を家族でなんとなく優先してるとか

そういう描写にすべきなのよ

マジでよそ者適当に考えたストーリーだなと思った

anond:20230912112733

バブル前のドラマ主人公とか、みんな風呂トイレ共同のアパートだったり、下宿してたりするもんな。

テレビの中ですらそれが当然と描写されてたと考えると、今の方がよっぽど裕福かもな。

2023-09-11

なぜ、ジャニーズは性被害のみ追求されるのか?例の「注射」の件は?なぜBCC告発しないのか?

ジャニー喜多川児童虐待にとどまらず、人体改造をも行っていたという話は有名だ。

BCCは、この件についても切り込んでいく責務がある。


光GENJIデビュー予定だった木山氏による『Smapへ―そして、すべてのジャニーズタレントへ―』(鹿砦社)には以下のような描写存在する。

ジャニーさん注射打ってくるんだよね」 聞くと、デビューするには、ある注射を打たなければならないという。
すでにこのときには僕以外の全員がジャニーさんにそれをされていたのだ。「あれって何の注射?」
ホルモン剤とかって本当?」「なんでホルモン剤なんか打つんだよ」
僕らは周囲の人間に聞かれないように、ひそひそと話をしたが、やはり誰もその実態を知らないまま、ジャニーさん強制的に打たれていたようだ。
そんな不気味なウワサに恐怖を感じるようになった木山氏に、光GENJIでともにデビューする予定だった諸星和己が、こんなことを言ってきたという。

「次は木山くんだから注射打たれる番」

このホルモン注射については、元ジャニーズJr.の平本淳也氏が1986年上梓した『ジャニーズのすべて』(鹿砦社)の中でも克明に記されている。

ジャニーさん少年女性ホルモンを与えることによって、生理的、肉体的変化を求めていた。
例をあげれば郷ひろみの声。男の子思春期となっても声変わりのしないことは当時結構騒がれた。マッチのわき毛も十代後半まで生えて来ず不思議がられていた。
トシちゃん若い頃は体毛が薄かったのだが、二十代半ばを過ぎると胸毛が濃くなり、脛毛も多く全身毛だらけになってしまった。
この「ホルモン注射」の噂は昔からあったのだが、大きく取りざたされたのが光ゲンジ赤坂晃の成長過程が不自然だということからだった。


日本って入管とかでも合法的に人を殺し放題だったり

世界最高峰人身売買メッカとして国連から名指しで激怒されてたし(無論、その後も変わらない)

やはりBCCのような外圧がないと何も変わらないんだよな。


人類史上最悪の性虐待事件だって?そんな生ぬるい話じゃないだろ?

ジャニーズ陣営あんたたちさ、人間を何だと思ってんだよ?

[追記]

BBCがやらなくても、増田が進んでやればいい」んだぜ、俺もそうだが他の誰でもそうだし、増田例外ではない。なぜお前はやらないのか?誰にだって突き付けられとるよ。その強い言葉増田自身にも向いとる。

おうよ、やるよ、やるやる。結果はまた増田で連絡するよ。

怪獣8号は8割号回想していない

久々に怪獣8号の溜まってた未読分を消化した。巷で聞いたとおりオペレーターちょっと引っかかったけどそれ以上にこんな漫画だったっけ?てぐらい回想が多く感じて気になったから軽くチェックしてみた。

回想の定義独断偏見で、増田が回想と思ったら回想。

過去時間が作中時間・連載時間から十分離れている

・1ページ弱以上コマを割り当てられている

・主にキャラクターが一人内心で振り返っている(複数人の昔話などはノーカン)

キャラクターの回顧ではない(新エピソード冒頭のキーとなる過去描写など)

リアルタイムキャラクターが行う過去の振り返りが必ずしも直後の行動に要しない・影響しない

・作中時間スピーディーな展開(戦闘など)の中での過去描写テンポが落ちたと感じたら

などと事前に考慮しつつ直感で選んだ。

なので過去描写すべてが回想ではなく、たとえば「試験開始直後に試験内容の確認過去描写する」ことは時間シャッフル漫画テクニックとして回想に含めていない。過去の言われたセリフリフレインしつつそれを踏まえて現在セリフを返す、なども回想としていない。

とはいえ結局ノリですよノリ。

集計結果

100話前だし非回想8割割ってる?タイトル気持ちよさを優先しました。

回想


話数 回想場所 ページ頭・中・尻
1
2頭 尻
7
29頭 中
38
44中 尻
50
52
59
61
64
79
80
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92

はい、序盤中盤思っていたより全然回想していません。最序盤は主人公動機としてどうしても過去描写が入るのはしかたないですね。そこからサブキャラの掘り下げがちょいちょい。回想がまったくない、というのもおかしい話なので、適度に入ることに違和感はない。。。が。。。

79話から最新話までほぼ連続して回想のオンパレードになる。正直、キコルまわりは精神攻撃相手だし表が華やかになるのでやや牽強付会に回想判定しました。。。

それでもその後鳴海・とくに保科はまっとうに回想してるといっていいんじゃないすかね。

三人とも母親目標としてた壁・自分という、内心を乗り越えることが主眼のエピソード自己超克して勝利、みたいな展開。(鳴海は既に成長自体はしてて披露する機会がなかったが…といった展開だが回想作りは同じ味)

さぁーすがに連続して喰らうと食傷する。勝ってやっと次のキャラ戦闘に行ってまた回想からやり直し。最後の保科はさらにしつこいとくりゃあちょっとネガティブ評価に入ってしまう。タイトル前の冒頭数ページで回想するやり方も何回かやられるとまたか。。。と思ってしまう。しかしバトル途中に入れられてもどっちみちテンポ死ぬのでダメージ軽減にはなっているか

全体で見れば今が少し特殊な状況なだけなので、回想展開をキャラクターごとに距離を離し連続させず、1キャラクターの回想もバトル中・日常中にちらし戦闘中にまとめてががっと処理しないでいただけたりするとオペレーター含めよりテンポよく気持ちよくバトル展開を読めるのではないでしょうか。

自分用の怪獣を通して自分との戦い、というメインライン増田が読み間違っていなければそれは表現できているので、味付けをしっかり変えつつも主軸が似通うのも仕方ないのですが、ここをマンネリととられるか相乗効果ととられるかは漫画家の力の見せ所、あるいは過去の積み重ねの決算かと存じます。まだまだ今エピソード完結まで時間がかかるかと思いますが連載頑張ってください。

anond:20230910214945

自分は人が楽しんでる姿が大好きだから絶対そういうことはしない

と、「キリッ」っておきながら

奥さんが何かで楽しんでそうに見えないのスゴイよね

本来だったら、非対称とするために書くべきその描写がない

奥さんが楽しんでるのが大好きなんだから自分も楽しそうにテンション高く気分良さそうになってるはずで

そしたら、奥さん快感のために、水を差してくると思うんだよねー

anond:20230911022211

察してちゃんが精一杯の反論とか、だっさ

本来さ、「一緒に」楽しむべきじゃね?

自分楽しいって事象(しあい?どらま?どくしょ?)に奥さんの姿が全然見えないんだけど

奥さん元増田が言う通りの人間であったなら

「一緒に楽しみにしていた」ことでも、水を差すはずよね

だって、ソレが快感なんだもの

でも全然、そんなふうに見えないぜ

結婚してない元増田妄想による女叩きと定義するほうが納得するくらい

結婚生活の描写がねぇ


仮に、この文章だけで元増田想像するなら

ありがちな「釣った魚に餌はやらない系クズ」に見えるけどなぁ

自分のことしか考えてない自己

2023-09-10

[]スーパーの裏でヤニ吸うふたり

なんかやたらと絶賛されてるイメージだったから、

タイトルからなんとなく想像する以上の面白さがあるのかと思ったら全然なかった

それどころ事前に期待 想像してたのよりはるかにつまらなかった

男は恋は雨上がりのように店長っぽさがある潔癖でわきまえた人間

に見せつつ、常識はずれの場所タバコを吸い続ける常識なし人間

そんでもって何やってんのかわからんサラリーマン描写

会議が長引くとかなんとか

リーマンとしてはたらいたことがなくてろくに取材もしてないのがまるわかり

シチュエーションだけ

女側、スーパー店員の方はかろうじてほんの少しスーパーバイト用語みたいなのが出てきたりするけど

いい大人がくっちゃべる内容じゃなくて高校生かよくて大学生程度のあっさいやりとり

過大評価すぎる

と思ったけど大半にうけてんだから自分にあわなかったってだけなんだろうなとも思うけどやっぱりつまらねえ

Netflixボス・ベイビー

赤ちゃんものやしな〜

あざてぇんだろうな〜と適当気持ちで見始めたけど

滅茶苦茶面白かったし

悔しいが赤ちゃん描写はいちいち可愛く感じてしまった

・お兄ちゃん空想世界、目に楽しい

アニメの感じが変わるし色がパキッとしてていい

子供空想力爆発!って感じで良かった

外出禁止空想世界で日数をタリーで数えてるのなんか笑ってしまった

それだけ切実なんだろうけどなんか草

目覚まし時計ウィザードおじいちゃん囚人服で

磔されてるのかわいそかわいい

会社動機が「愛情対象ペット赤ちゃんになりかけてる」っていうのが

思ったよりシビアというか現実的でびびった

メリーポピンズ

弟であり父であり

赤ちゃん工場ビジュアルは滅茶苦茶

ふわふわキュートおくるみ世界だけど倫理観的に不気味な感じ、

コウノトリ作戦以来やなぁ

愛情を全てあげるよのシーンで映画館でみれば

よかったなあと思いました続編は映画館で観ようと思います

ボスベイビーは「持ってなかったもの」を得る話で

成長の部分はお兄ちゃん担当なんじゃな名作でした

『橋からの眺め』@東京芸術劇場プレイハウス

を観てきた。

主演の伊藤英明ビジュアルと、数年前の大河ドラマ麒麟がくる』における伊藤氏の役どころが素晴らしかったため、今回もそれを期待して行ったわけである

あらすじは公式ホームページにあるが、

https://stage.parco.jp/program/aviewfromthebridge

ステレオタイプジェンダーロールに拘泥し家長として振る舞うエディ(伊藤氏)とその妻ビー(坂井真紀)、妻の姉の娘でエディが愛してやまず、成長してなお家に縛り付けられているキャサリン福地桃子)、そして妻の従兄弟でありイタリアから不法移民としてやってくる兄弟マルコ和田正人)とロドルフォ(松島庄汰)の物語である

で、何が書きたいかというと、よくわからない観劇体験をしてしまったという話。

 

なぜなら、伊藤英明徹頭徹尾棒読みからだ。

 

冒頭は、狂言回し弁護士高橋克己)の澱みないモノローグで始まる。その後幕が開き、幸福な頃の一家の姿が描写されるが、伊藤氏が口を開いた瞬間に強い違和感が襲ってくる。

棒読みだ。

言葉の一つ一つが、『セリフ』として意味を持たず流れ落ちていく。

キャサリン帰宅した叔父の胸に飛び込み、絡みつくように抱き合う。不穏さを感じさせる、目に焼きつくほど無邪気な愛の光景と共に、低音で棒読みセリフが流れ落ちていく。

劇が進行し、過保護に育てられ男を知らないキャサリンは、初めて目の前に現れた若い移民独身男性・ロドルフォに一目で恋に落ちる。エディはロドルフォが『カマ野郎』(ママ。70年も昔の戯曲なのだである言いがかりをつけ、そんな男に姪が奪われてなるものかと旧知の弁護士の元へ駆け込んだ。「法にできることはない」と窘める弁護士に激昂した口調で激しく詰め寄る。激昂した口調で激しく詰め寄っているのにも関わらず、セリフは相変わらず流れていく。会話が成立していないのだ。

高橋克己演じる弁護士は、本能的かつインモラル嫉妬に駆られた男を前にした常識人というより、意味を持たない言葉の奔流の前に、言語限界を知って戸惑い立ち尽くすインテリといった様相を呈してくる。

ビーを演じる坂井真紀氏は、妻として夫に寄り添い、あるいは向き合う姿そのままに、崩れがちな家庭の場面を立て直そうとしていたが、やはり圧倒的に流れていく主演のセリフ量の前には勝てない。

ドルフォとキャサリンとの会話は慣れてくれば違和感がなかったが、おそらく物語構造上、その若き二人は、そもそも一人の人間として彼に見られていないためだ。だから会話が成立しなくても大丈夫なのだ

しかし今度はそのせいで、二人がエディに向ける愛や憎悪困惑に一切の重みがなくなってくる。あの純粋に不可解な言語の羅列に対し、何を真っ当に苦悩しているのだ、という感じがしてくる。

そしてその異様な不協和音を抱えたまま、劇は終盤の悲劇なだれ込んでいく。

  

失礼なことばかり書いてしまったが、伊藤英明氏はおそらく演技が下手なわけではないと思う。「演技の適性がピーキーすぎる」だけだ。正直動きだけで言えば他の役者の方が怪しいところもなくはなく、伊藤氏がそれをカバーしていたところもあった。

エディのくたびれた労働者の姿態、日常的に男らしさを意識しつけた一挙手一投足、戯れにロドルフォにボクシングを仕掛ける時の軽やかで悪意を秘めた動きと笑い、嫉妬を滾らせて部屋の隅に沈み込んでいる姿の不気味さ。舞台映えしないとは決して言わせない長身も相まって、エディという男そのものを見事に、しかも色気と悲哀を横溢させて表している。

ただひとたびセリフを発すると、演劇空間位相が容赦無くズレ出してしまう。

 

パンフレットを買えなかった(持ち帰る袋がなかった)ので薄い理解ではあるが、アーサー・ミラー脚本は、シンプルに受け止めれば、移民への差別意識問題女性の自立・連帯問題からみつけつつ、家父長としての姿にこだわる男の自尊心と、その体面の下に押さえつけられた欲望を鋭く抉り出したものだろう。

ただそんな真っ当な狙いを外れて、主演のセリフの大半が機能しない状況で、この舞台は圧倒的な不条理劇として立ち上がってくる。冒頭の弁護士モノローグで、ギリシア悲劇的な『条理』は示されているにもかかわらずである

繰り返されるエディの「尊重されたい」という言葉は発されるそばから空疎になり、なんの意味も持たずに空を彷徨う。圧倒的な空疎に対して周囲は嘆き、怒り、困惑し、愛を語り、そして悲劇を止められないことをなぜか勝手に悟る。

そしてその空を彷徨うような言葉で表される自尊心に怒りを掻き立てられ、エディはあまりにも無意味で不可解な死へと突っ込んでいくのである伊藤氏の怒りの演技は見応えのあるものであるが故に、その怒りの根源が空虚しかないという不条理はいや増していく。

そして唐突に死んだエディを、役者たちは無表情で見下ろす。我々の中に紛れ込んでいた全くの異分子がやっと去った、という解放感さえ浮かべて。

 

それはとりもなおさず、エディが脚本上囚われていたすべてのものの虚しさを示す、メタ的かつ正確な表現に他ならない。

あるいは、棒読みの彼こそがリアル人間であり、周りの役者たちを「芝居がかった偽物たち」と捉えることさえできる。

人間感情言葉で表すことなど到底無意味であり、根底にあるのは超言語的な(本能的な)愛と嫉妬憎悪だけだ。それでも周囲の「芝居がかった偽物たち」とエディは、無意味空疎言葉コミュニケーションする他ない。そして彼は己のものでない空虚言葉で己を取り繕い、縛り、孤立し、ついには偽物たちに殺されてしまう。

この姿が、あらゆるイズムに囲まれ現代人の戯画でなくてなんだろう。

 

まりこの劇を伊藤英明の演技が不条理劇に昇華することによって、今回の舞台は一応の成立を見ているのである

 

幕が降りた後、私はい観劇体験をしたのかどうか一考した。期待していたものではなかった。しかし無ではない。あのエディは間違いなく、ただ達者な役者が演じるよりはるかに深みのある造型をしていた。よくわからない観劇体験だったが、今私にこれほどの長文を書かせるほどの体験ではあった。

それが演出家の狙いだったかはわからないが。

2023-09-09

「女作家の描く男同士の友情BLっぽい!」←それで?

「女の描く友情BLっぽい!」と揶揄する男がやたら多いけど、そもそも現実の男同士の関係性に1ミリ萌えないし、リアルを追求したいとも思ってないのに思い上がりも甚だしいな

男同士の関係性なんてそんなに優れたものじゃないだろうに、殺人事件暴力沙汰も男同士が一番多いじゃんか

男同士の友情ってやたら美化されてるけど、女同士の友情よりもよっぽど薄っぺらいし呆気なく崩れ去るものだと思う

かと言ってゲイゲイでハッテン場とか出会い系アプリでのその場限りの関係が多すぎて全然憧れない

しろ自分が描きたいのは繊細な心理描写関係性の移り変わりを描いた"BL"で、男同士の友情()やゲイでは決して存在しないものから、むしろから現実ではありえない!」と言ってもらえるのはありがたいんだよなぁ

[]9月9日

ご飯

朝:袋ラーメン。昼:ナポリタン。夜:天かす梅干しウドンベーコンエッグ。間食:ハッピーターンパイの実

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

○ LOOPERS -ルーパーズ-

・はじめに

綾辻以来の天才(シンホンカクコノカタノテンサイ)竜騎士07と、Keyコンビが送るキネティックノベル

位置情報を利用したリアル宝探しゲームが大好きなタイラが延々と8月1日繰り返す時間の渦現象に巻き込まれ、同じくループする時間に囚われたルーパーズを自称する面々との交流を描いた、宝探しを題材にした短編ノベルゲーム

短いボリュームながらギッシリ中身が詰まっためちゃくちゃ面白い作品だった。

カラッとした明るい雰囲気で、ハイテンポエピソードが展開していくんだけど、作品の中核を成してる宝探し醍醐味ヒロイン理解していく過程は丁寧に文量も多めなので、緩急のバランスバッチリ決まってた。

主人公タイラがいいヤツで大好き

宝探しが大好きで、宝探しに本気な主人公タイラ。

彼の前向きで一貫した明るい性格と、宝探しの魅力をプレゼンするくだりが、今作の魅力の大半を占めている。

個性的主人公一言で分類することが勿体無いぐらい、とても良いキャラクタだった。

開幕最初エピソードで、いきなり宝探しで初対面の女の子の心を鷲掴みにするところからまり徹頭徹尾宝探し楽しいと主張し続ける。

勿論ただ口で伝えるだけではなく、言葉を尽くして、行動して、とにかく宝探しの楽しさを伝え続けてくれる。

嫌味なところがいっさいない、根明性格なんだけど、それすらも実は宝探し根底にあると来たら、一貫されてて、宝探し楽しいという大前提を受け入れるしかない。

一事が万事、全て宝探しに繋がるのは流石に度が過ぎていたような気がするものの、遊んでいる最中は本当にそんな気がしてくる奇妙な説得力があった。

彼の明るさと宝探しゲームの楽しそうさから伝わってくる、繰り返しの時間だって楽しいじゃんな価値観は独特な味わいだった。

メインヒロインのミアが素直可愛い

そんなタイラのカップリング相手になる、年下で感情の起伏が少ないタイプの女の子ミア。

明太子が好きでそればかり食べているというらしさや、感情表現が苦手だったのに徐々に笑顔になるシーンが増える可愛らしさなど、物語ヒロインをしている。

特に彼女の見所は、タイラの魅力を引き立てるかのように、宝探しの魅力へ素直にドンドンとハマっていくのがストーリーの主軸になっている箇所だ。

宝探し初心者がハマっていく過程が丁寧に描写されていて、なるほどこれは楽しい遊びだなと、彼女目線からこそ理解できていく。

宝探し楽しいを腑に落とさないと今作のストーリー感情移入が出来ないので、彼女の素直さはある意味ではストーリースムーズに進める都合、ある意味では宝探しがそれだけシンプル楽しいことを伝える指標のようにもなっていて、文量の少なさを逆手に取った良い設定だと感じた。

ヒルダとレオナのイチャイチャが良き

おバカレオナのことが大好きなヒルダと、頭が良くてヒルダのことが大好きなレオナの、女子高生同士の関係も凄く良かった。

おバカレオナは思う込みが強くすぐヒルダの瑣末な嘘に騙されては、怒って頭突きかますやりとりがお馴染みで、お互いがお互いに構ってちゃんなのがとても良い。

二人の関係値によって奇跡が起こる部分は開発会社らしさも感じる泣ける展開になっていて、展開と文章をボイス、スチル絵、BGMが彩る正にど直球なアドベンチャーゲームの魅力あるシーンだった。

ルーパーズの面々の掘り下げは物足りない

タイラとミア、ヒルダとレオナの2組のカップル以外にも、ルーパーズというチーム名で同じくループに巻き込まれた幾人かのキャラが登場するが、彼らに関してはボリューム不足を感じた。

それぞれお当番エピソードがあるのに、3人セットで一気に消化したり、省略されている部分が多くて物足りなかった。

趣旨は伝わるし、彼らが力を合わせるときに取ってつけたような悪印象があるわけではないので、このゲームが好きだからこそもっと遊びたかった。

宝探しとは?

タイラの語る宝探しとはの答えを書き下すことは過剰なネタバレになると思うのでしないが、このくだりがとても良かった。

本格ミステリにおける、パズラーフェアプレイ精神などにも通じるところがある、良い意味抽象化された”ゲーム的な“解答が本作には用意されていてすごく好印象だった。

時間ループしなかったことになるからこそ、悪く言えば他人事、良く言えば客観的に遊べることを肯定する価値観がしっくりきたのだろうか。

この辺りは、ライター竜騎士07さんの過去作品(やインタビューや後書きなど)も踏まえた感想もいくつか思い浮かぶので、もう少し遊んだらそういう点でまとめてみたい。

・おわりに

タイラの魅力的なファーストインプレッションそのままに、一気に走り抜ける爽快な作品だった。

ちょっとボリューム不足は否めないものの、とても楽しくて大好きなゲームだ。

見知ったループもの楽しい側面と、宝探しという言葉は知っているけど楽しさの中身を知らないものとが合わさることで、とにかく楽しいことがいっぱい詰まっていた。

宝探し楽しい

タイラたちルーパーズが全然別のSF現象に巻き込まれる続編なんかもいつか遊べたらいいな。

“拒食の萌え化”に摂食障害当事者キモオタクが思うこと

Twitter(現X)にて摂食障害を想起させる表現萌えイラストがプチ炎上している件についてお気持ち表明しようと思う。

自分は“拒食症”の当事者であり、“未成年性的に消費する表現”を好むキモオタクだ。

この“表現”には非合意の性行為やいわゆるリョナ系など、かなり非道かつ加害性の強いものも含まれている。

したがって当該イラスト不快になってしまった他の摂食障害当事者よりもかなり“オタク”側に肩入れした内容になってしまうと思う。

正直なところ当該イラストに対しては非常にネガティブな印象を持っているし、うっかり引用批判ツイをRTしてインプレッション稼ぎに加担したくない!とまで思っている。

そしてそれと同じぐらい、“摂食障害(≒不謹慎鬼畜系)萌え”そのものには肯定的である

そもそも摂食障害萌え”は四肢欠損萌えと同程度に不謹慎かつ後ろ暗いものである

達磨っ娘を優しく介護♡ついでにセックス!」のような作品場合は作者や作品の愛好者自身がその“後ろめたさ”を自覚した上で相応の配慮を以てそれらを面白がっている。

他人の不幸や不自由さ、苦痛を“萌えジャンル”に落とし込み、あまつさえ性的気持ち良くなっているのだから当然だ。

そういった表現に興奮してしまオタク自身性癖倫理観の板挟みとなり常に葛藤しているし、「不快になる人の目に触れないようマナーを守ってひっそり楽しもう」というスタンスを表明することで半ば強引に折り合いをつけている。

ところが、当該イラストの作者からはそういった後ろめたさや罪の意識が感じられないのだ。現在進行系で多くの人間を苦しめ命を奪っている病をズリネタにしているという自覚がないのではないか

特殊ジャンルの愛好者としてはそのノリの軽さが倫理観の欠如に見えてしまう。

上記はいオタク立場で抱いた違和感だが、摂食障害当事者が感じた憤りは「病気に対する偏見無理解」によるものだと考えられる。

摂食障害当事者を苦しめているのは症状そのもの以上に、この偏見無理解なのだ

摂食障害と言うと多くの健常者は“ガリガリに痩せた拒食症若い女性”を想像すると思われる。

しかし、当事者の多くは(その痩せこける過程を経た者も含めて)それとは真逆の過食に転じてしまっている。

念のため補足しておくと、摂食障害における「過食」とは筋トレ垢とかの言う「チートデーでラーメンの後にアイスを2個も食べちゃった♡」というレベルのものではない。

自分自身はまだ慢性的にその症状に振り回される段階に至っていない(あるいは過食をせず順当に回復している、極めてラッキーレアケースであるものの、「拒食より過食の方がツラいし恐ろしい」とは常に感じている。

また、これも多くの人が誤解していることだが、自身に厳しい食事制限や過活動を課している段階の「拒食症」の人間の多くも食欲を失っているわけではなく、むしろ常に底なしの食欲に苦しんでいる場合ほとんどだ。

拒食症の症状の1つに「満腹/空腹が分からない」が挙げられるが、この表現は適切ではなく、正しくは「常に飢餓状態で、食を強く意識している状態デフォルトである

1年365日24時間食べたくて食べたくて仕方ないのに、肥満恐怖など何らかの理由から、常につきまとうその異常な食欲を理性や“マイルール”で無理やり抑えつけ、“体型、ないしは正しい食生活キープ”しているのだ。

摂食障害きっかけがストレスや消化器系疾患による食思不振であるケースもあるが、それに関してはここでは割愛

ゆえに、摂食障害当事者は「神経性無食欲症」という呼称に極めて強い違和感不快感を持っているし「拒食症になったら食欲がなくなって痩せられるんでしょ?アタシも拒食になりた〜い♪」という言説にも過敏に反応してしまう。

「食欲を失えるなら他に何もいらない」と本気で思っているし、そのために健康人生のもの犠牲にしているのが我々だ。

食欲を抑制するために糖尿病治療薬などを服用する者、「食欲に負けて」食べてしまたらここでは到底書けない手段で帳消しにしようとする者。

そんな当事者らにとって「拒食=食思不振意図せず嘔吐したり痩せる病気」という誤解を助長する表現は看過し難いものである

さらに、作者が女性である点も当事者気持ち逆撫でしたと思われる。

個人的には、健全な家庭に育ち愛する夫との間に子供をもうけた腐女子が“経済的文化的貧困から春を鬻いだ結果望まぬ妊娠をしトイレで1人出産して逮捕される受け(未成年)”を「カワイソウな受けちゃんスーパー攻め様に見初められ最終的にラブハメに至るシンデレラストーリー♡ハピエン!」と宣い軽いノリで出してきた、ぐらいのグロテスクさを感じる。

自身属性性的コンテンツとして消費されることへの単純な嫌悪感は当然に存在しているものの、その程度のことならば引用で叩くほどではないし、むしろ本人に直接クレームをつけている方こそ非常識だ。

また、特殊性癖萌え表現が不当に攻撃されることもあってはならないことだ。

それでも、どうしても、オタク摂食障害双方の当事者として、この文章を公開せずにはいられなかった。

追記

当方腐女子かつ美少女ジャンルの描き手です。

アピールしたところで「だからなんだってんだよ」としか言いようがないけど。

嫌なら見るな」は本来、「不愉快表現排除正当化すると自身のズリネタ対象となりかねないので、自分を守るためにもお互いに干渉しないようにしましょう」という主旨のオタク同士を想定したマナーなんですよね。

騒動の発端となった引用ツイの女性少女?)は「不快にならないよう配慮」されるべき「一般人」側なんじゃないかと思う。

かつては無条件に配慮される側であった非オタクも、「自分が気に入らないからといって他人表現排除する権利はありません」という意識を持つべ時代になったとは思うけど。

作品インターネットで発表する以上、他人にそれを伝えることが前提になっているのだから「私は他人お気持ちにも配慮しています」という建前と言うかポーズは大切だと思うし、今回炎上した人はその点が欠けているように感じた。

また、マイノリティを題材とする作品に対し、差別偏見助長する描写対象への理解の浅さを突っ込まれるのは当然のことだ。

これが摂食障害でなく特定人種職業などを想起させる表現ならもっとそのセンシティブさが理解やすいと思う。

他にも実際に起きた事件災害戦争など「浅い理解軽率ネタにするべきでない、取り扱いに相応の注意を要する題材」はたくさんあるけど、摂食障害もそれに該当すると思う。

「受けちゃんのハピエンを引き立てるスパイス」として軽いノリで無邪気に消費することに慮りのなさを感じざるを得ないと言うか、最低限配慮してます弁えてますアピールを要すると言うか…

さらに、「対象への愛のないズリネタ扱い」がそもそも同人界隈で死ぬほど嫌われる態度だし、当該作品には摂食障害当事者視点よりもむしろオタク立場から違和感が強い。

自身属性性的に消費されることへの嫌悪感」についてぴんと来なくても「自分が受けポジションにされるのが嫌」と言い換えたらすんなり伝わる人多そう。

性的客体化」はどんな形であれ対象の心情や名誉尊厳を傷つける最低の加害行為だという自覚と罪悪感を持った上で同人活動をやろうね!

結論→“取り扱いに注意を要する題材を、対象への理解思い入れもないくせに安易エロネタ化・感動ポルノ化し、さらにその加害性も認識していないと思われる態度”が気に入らなかったので長文お気持ち表明をしました

私だけ年を取ってるみたいだ、を無料マンガアプリで読んで、気になったので購入して最後まで読んだ

なんだろう、胸に刺さった

自分は決してヤングケアラーでは無かったし、ケアされる側でもないけど

両方の立場について、自分当事者になり得る感覚というのか、共感をすごく感じた

著者の取材力描写力による臨場感ということなのかもしれない

普段自身内面思考に通じる発想があちこちに感じられて胸にきた

2023-09-08

anond:20230908144325

あのゲーム本質

手札の強弱を競う部分には無いのですよ

JoJoが少々オーバー描写しているけれど

手にした手札で、相手心理戦をする部分こそが肝

コールするか、レイズするか、ドロップするか

ベットする金額すらもフェイクを仕込む

この心理戦に「本気」になるには金が要るってわけ

賭けているのが、遊びのチップでは、心理戦本質は楽しめないと来るのよ

こういうタイプ

麻雀で金を賭けないゲームでは

役満しか狙わないとか

川を気にせず捨てるとか

誰がリーチしようが気にしないとか

そういう雑なプレイをしがちで

自分がそういう雑なプレイに走るからツマラナイ

のに

金を賭けてないから詰まらないのだと思い込んでいる

anond:20230907094639

ここにまとめられてた

https://dic.pixiv.net/a/%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%9B%9E%E7%99%BA%E6%83%85%E6%9C%9F

最終回発情

映画

ハリーポッター

アニメ

機動武闘伝Gガンダム (後述の『W』と『X』を含めて主人公ヒロインにはしっかりフラグが立っている)

新機動戦記ガンダムW (前述の通り)

機動新世紀ガンダムX (前述の通り)

機動戦士ガンダムSEEDシリーズ

機動戦士ガンダムAGE

デジモンアドベンチャー02

デジモンクロスウォーズ (メルヴァモンxベルゼブモン、ネネxキリハが該当、アカリxタイキはしっかりフラグがあった)

マクロスF

ライオンガード

ヴォルトロン

メガトン級ムサシ

漫画

鬼滅の刃 (主人公サブヒロイン、仲間とヒロインにはフラグがあった)

Dr.スランプ

NARUTO (しっかりとフラグがあったものもある)

ハーメルンのバイオリン弾き主人公夫妻と、その親友夫妻には、本編中でそれなりに丁寧なフラグがあったが剣士夫妻は最終回でいきなり夫婦にされており、まさにコレ。理由アニメ版でフラグが立てられていた事で作者が気に入り、最終回執筆にあたりノー伏線原作輸入したため)

BLEACH (ただしくっ付いたのは二組のみかつ、そこに至るまでのフラグはしっかり建てられていた)

ボンボン高校演劇部(主人公ヒロイン、両方に狙っているライバル達がいたが、最終回唐突ライバル同士でカップルになったり、知らない間に恋人を作っていたり、酷いのだと唐突に登場したイケメン設定の名前も顔も描写されていない男性告白され、さっさと主人公から彼に乗り換えたサブヒロインもいる)

魔法先生ネギま!(相手が判明している、相手何となく特定出来るキャラはともかく、詳細も無しに「結婚した」とだけ書かれたキャラ絶望しか無い)

魔法少女・オブ・ジ・エンド

めだかボックス最終回周辺にカップル(中には夫婦もいる)が大量に成立したが、作中の時間では10年が経過している)

ドラゴンドライブ(明言はされていないが、メインキャラそっくり兄弟姉妹が登場している。家が「大空動物病院」の大空兄妹は確定的)

絶園のテンペスト主人公その1&ヒロインに関しては根回しアリ)

小説

烏丸久美子は巫女でない(カップルが乱立した訳ではないが、メインキャラの1人は単行本収録のエピローグで(結婚こそ明言されていないものの)いきなり母親になっており、ある意味コレ)

最近ラブコメ主人公

最近といってもそれこそ今年はじまりました!みたいなのはようしらんかったりもするんだけど、最近ラブコメ男性主人公ってたいていイケメンスペックの上性格も良い完璧王子みたいなの多くない?

作品内の設定としてとか作中での主人公自身認識としては目立たないどこにでもいるようなみたいな感じだけど、実際の描写としては周囲から一目置かれてる実力者にしかみえないとか。

からラブコメ漫画かに対する煽りとして自分に都合の良い妄想をどうたらってのはなんか違和感あるんだよな。むしろ主人公クズ行為したときものすごく叩かれたりとか主人公自分投影として読んでる読者って少ない気がする。諸星あたるタイプ主人公が減ってるといわれてもう何年にもなるわけだけど、やっぱ読者もみんなアップデートされてフィクションを読むときですらフェミニズム価値観が反映されてるんじゃないの?とおもうんだけどなあ。

2023-09-07

anond:20230907013538

なんか二重投稿になったから消したら跡が残ってやがる。めったに書かねえから増田よく分からん

本当にそれが校正者としての正しい姿勢だろうか。校正者は「間違いを正す」存在ではなく、「間違いの可能性がある部分を指摘する」だけの存在じゃなかろうか。

当該部分を直すかどうかは筆者が決める。デスクが決める。編集部が決める。その判断校正者は担わない、自分はそう考えながら校正仕事をしている。

疑問出しへの温度感現場ごとで違うんじゃねえかなあ。

もちろん「俺の赤は絶対正義!」なんて思っちゃいないけどよ。

俺は社員じゃなく孫請けの弱小フリーからさ(ブコメ大手正社員様だと勘違いされてるのは笑った)、そもそも信頼されてねえんだ。「明らかな誤脱以外は極力入れるな」ってな。

決定権を持ってるのは大前提として、著者や編集が言いたいのは「余計な仕事を作るな」って訳だよ。

別にそいつらが傲慢な訳じゃねえ。ちょいと特殊現場で、俺も校正者の指摘を採用するかどうかの判断を任せられたことがあるけど、ありゃあ結構精神的にクるぜ。

決断には脳のリソース必要って話だが、それをずーーっと一日中、どっちでもいい言い回しの変更やクソどうでもいい指摘を見せられては赤字で消してると、イライライライラしてくる。

うそう。「指摘を入れない美学」と「入れる美学」はベテランの間でも結構対立しててよ。酒の席で喧嘩になってんのを見たことがあるぜ。

俺か? 俺は……怒られなきゃどっちでもいいな。ただ、「自分はこんな細かいことに気づけたぜ」ってオナニーにはならないようにはしてえな。

この仕事はいだって、誰のためにやってるのか分かりゃしねえ。著者の側に立つのか、読者の側に立つのか、作品の側に立つのか……人が嫌いでこの仕事を始めたのに、どうしてこんな三つ巴の中間管理職みたいなことしなきゃなんねえんだ。

指摘される=自分自身を否定される、ではないはずなのに、それを担う校正者は何かと悪者にされがちだ。

そうかな。俺はアホだから意見否定人間性否定だと受け取りがちだぜ。

そうでなくたって、魂込めて書かれたものに「こうするともっと良くなりませんか?」って鉛筆入れるのは結構怖いことだし、そこは肝に銘じなきゃいけないと思う。

ただこれは、俺がその昔あるライターに「お前、その指摘本気で書いたのか?」って詰められたのをまだ引きずってるだけかもな。この文章は口が悪いが、よく吠える犬はビビってるだけなんだよ。情けない話だな。

ああそうだ、指摘はバンバンやってくれ、多けりゃ多いほど助かるって現場ももちろんあるけどな。どっちが良いって話じゃねえが、こっちの方が気はラクだ。

校正校閲は、今日知ったこと、ずっと前に少し聞いただけのこと、何の役にも立たないと思っていたこと、それらのすべてが無駄にならない仕事だと思う。

それは本当に俺もそう思う。生涯勉強だよな。テニスプレイヤーの話も良かったぜ、聞かせてくれてありがとな。

俺がこの仕事に就こうとした理由ひとつに、「一生勉強せざるを得ないから」ってのがある。別に勉強が嫌いって訳じゃねえんだが、俺は怠惰人間から、学ばなきゃ飯が食えない状況したかったんだ。

でも結局、今も休みの日はずっと布団から起き上がれねえ。脳が腐っていく音がする。そのうち飯も食えなくなるんだろうさ。

からないことでも「これって本当に正しいのかな?」と検索するだけでも違ってくる。

公式で「徒歩10分」の表記を見ても、GoogleMapできちんと確認する元増田絶対に良い校正者だ。

自分YouTubeで鳥の鳴き声を調べたり、何十年前のその日が本当に雨だったかどうかを気象庁HPで調べたりしてる。

冥福をお祈りする」との表記があれば、その故人が仏教信仰していたかどうか、できる限り確かめたり……

まあこういうのは、校閲の“楽しい部分”なんだろうけどさ。あとのほとんどは元増田の言うように“シャーペンの先っぽで一字一字ゲラ文字をぷちぷち押さえたりするだけの仕事”だったりするけど。

GoogleMapの件はたまたまだ。近くにある別の店の情報を調べてたら、前の店は調べ済みだけどどうにも食い違ってそうだぞ、って気づけただけだ。いちいち調べるほど、俺は殊勝な人間じゃない。

「こんな単価で真面目に調べしてるんじゃねえ」「時間かけていいなら良い仕事なんて誰でもできるんだ」、よく言われたよ。

増田のとこは、校正に金と人をかけられる、いいとこなんだろうな。

この仕事の質は、自分時間と気力や、会社の金とトレードオフだ。まあ、どんな仕事でもそうなのかもしれんが、あいにく俺は校正しか知らねえ。

雨の話で思い出したが、あったじゃねえか。「小説のウン年前のその日は月が出ていたか」って指摘がネットでバズったこと。

あれは周りでもちょっと話題になってよ。

業界入ったばかりの俺はキャッキャ喜びながら「この指摘すごいっすね!」って先輩に言ったんだよ。そしたら難しい顔されてな。先輩に言わせりゃよ、「こんなの、たまたまOKだったか美談になってるだけだ」ってさ。

もしその日が大雨だったとしたら? 新月だったら? そんな指摘を著者に入れてどうなるんだ。

「俺の世界じゃその日は月が出ているんだ」って突き返されるか、その美しい描写がまるまる消えるか。いったいこの指摘、誰が得するんだ?

増田さんアンタは、ニュースノンフィクション現場なのかい? だったら細かい指摘は大事だ、厳密であれば厳密であるほど良い。

俺は一応どっちもやるけど、文芸は何が地雷になるか分からん分からん程度の腕しかいから、俺にはあんまり依頼が来ねえ。憧れの作家うんぬんは、本当にたまたまだ。

冥福仏教信仰の話はまるで発想になかった。毎回調べることは俺にはできないが、覚えとけばいつか役に立ちそうな視点だ。ありがとう勉強になった。

とにかく、AIに取って代わられるその日が来るまで、このへんてこな仕事を楽しみたいよ。誰にも求められてないと感じる日があっても、意味のない仕事だと嘲笑されることがあっても、校正仕事がこの世界にずっとあるといいな。

そうだな。

別に俺もこの仕事が嫌いじゃねえ、というかこの仕事以外で食える気がしねえ。賎業とは書いたし実際本気でそう思ってるが、校正がなければ俺は野垂れ死んでる。

お互い、何とかやってこうぜ。

実写版ワンピースのなんか違うと思ったポイントルフィが斧手のモーガンを倒したことを自慢するシーン。

いや、自慢する可能性はあると思うんだけど、それには「モーガン海軍でありながら圧政を強いている」みたいな描写が足りない。

ワンピース正義ではなく信念の衝突なので、ルフィの信念「自由」がモーガンの「支配」と衝突してそれを打ち負かす、という流れがある。

モーガン支配描写イマイチ足りないことで、ルフィモーガンをぶっ飛ばす必然性が少し減る。それを倒したことを自慢するか?という。

なんか「海賊から敵対する海兵を倒した。すごいだろ?」みたいな浅薄さが出る気がする。

2023-09-06

#阿武ノーマル1話にマジギレする発達障害者(私)

Xを眺めていたら、マガポケで連載が始まった「阿武ノーマル」なる漫画宣伝ポストが目に留まった。

1話が全文読めるようになっていたので、なんとなく気になって読んでみた。マジギレした。

キレすぎてお気持ち長文を書かずにはいられない気持ちになったので、マガポケアプリに登録課金して2話(最新話)も読んだ(良いお客さん)。

その結果、マジギレするのは第1話のみにとどめることにした。

ここからお気持ちを語っていきたいと思う。ネタバレしかないので、よかったらXなりなんなりで検索して第1話を読んでみてほしい(これが炎上マーケティングなのか?)

まず結論から言うと、「主人公・阿武を明確に発達障害者自閉症スペクトラム障害ASD特性を持った人物)として設定した上で、彼女を不気味で不可解な『アブノーマル』のように描く作劇に、発達障害者として気分を害した」ということである

作中で「普通代表のように描かれる阿武の先輩・相田は、学生時代の阿武を次のように表現する。

「阿武英子は単純構造だ/ぶっきらぼう/思った事をすぐ口に出す/人の事を全く考えない/要するに阿武英子は空っぽ人間だ」

ひどいdisられようである。まあdisの内容はASDあるあるから置いておくとしても、「要するに」の後が全く要せてない気がする。

上記disの内容は端的に言えば「コミュニケーション力に欠ける」という点に集約されるのだが、つまりコミュ障空っぽ人間」ということになる。

本当にそうだろうか? 私にはそうは思えない。コミュニケーションが取れずに相手に何も伝わらなければ空っぽも同じという意味なのだろうか?

同様に、大人になった阿武が相田就職先の斡旋を頼むシーンでは、相田は阿武のASD的な行動パターン感情無視して問題解決のみを意識する、情緒的な交流ができない)を「思想がない」と指摘する。

これも解せない。相田にとって「思想」とは、なんらかの理念や行動原理意味する単語ではなく「感情を伴う対人交流によって育まれコンテクスト」程度の意味合いのワードなのだろうか? だとすれば私の考える「思想」との乖離がかなり大きい。

もっとも、第2話を読んだ後は、相田のこのような価値観もまた一つのアブノーマル」として相対化される可能性はあるのかもしれない、と感じている。もしかしたら今作は、色々な登場人物の「アブノーマルさ」を戯画化しつつ「普通」という概念を相対化していく、いわば「普通じゃないは普通だよ」的な方向に進むのかもしれない。とはいえ無料で読める第1話けが拡散されていく可能性は高いと思うので、本稿では1話のみに絞ってマジギレしていく)。

そして、セリフでの表現以上に腹立たしかったのが、阿武の「偽物訓練」に端を発した「普通」になるための行動の描かれ方(演出)だ。

「書き物の殺人鬼」のような笑顔しか作れなかった阿武は、「普通OL」を演じるために、同僚の榊原相田の会話を録音して分析し、コミュニケーションパターン学習しようとしている。また、「変わってる」と言われたことで「何がどう変わっているのか」を確認するため榊原に矢継ぎ早に質問する(はたから見れば詰問だったが)。 

これらは漫画的に誇張された行動ではあるが、私を含めたASD者は大なり小なり阿武と同じような方法で「普通」になろうとしている。

他者の会話を聞いてパターンを覚え、それを真似することで「当たり障りのないコミュニケーション」のストックを増やそうとすることも、曖昧な指摘が分からず詳しく具体的に説明してもらおうとする(そうして欲しいなと思う)ことも、私からしてみれば「当たり前の生存戦略」であり、決して「サイコな行動」ではないのだ。

にもかかわらず、上記のシーンは非常にホラー的な演出でもって描かれている。阿武の「アブノーマルさ」を浮き彫りにしようとする意図が感じられ、ASD者としては自分必死にやっていることを「あなたたちの行動はこんなにホラーなんですよw」と茶化されている気分になってしまった。

(ちなみに、これらの行動が、作中冒頭の「死んだ金魚を食べてみる」描写と同列に扱われているのも極めて遺憾だ。一方で、後から読み返すと「どんなに『普通』を演じても、どうしても定型発達者とは異なる発想になってしまう」という悲哀が感じられるシーンでもあるような気もする)

そして、私が本編以上にキレているのが、この作品の「売り出し方」というかパッケージングの仕方?である

マガポケの説明文を抜粋すると、

「阿武英子、29歳、独身彼氏なし。ものごとの価値基準は「普通」か否か。「普通」に固執するあまり彼女を取り巻く人間関係が綻び始める。「普通」とは何か、「異常」とは何か、人の倫理を問う戦慄&衝撃の新感覚サイコサスペンス、開幕!!」

とある

まず「サイコサスペンス」がひどい。

先述の通り、第2話、第3話以降の展開によっては、これは単にさまざまな「アブノーマル」なキャラクターによる群像劇ですよ、くらいの意味合いの表現なのかもしれないが、1話時点だと「阿武がいかサイコ人間か」が焦点になっていると読まれても仕方ない書きぶりだと思う。阿武のような発達障害(の特性を持つ)人間が「普通」になる≒社会適応するために散々努力していることを「サイコサスペンス」扱いされてはたまったものではない。

また、「「普通」に固執する」ということに関しても一言言いたい。これはASD特性の一つ「こだわりの強さ」で説明できる部分ではあると思うが、私はそれ以上の意味見出ししまった。あえてクソデカ主語で言うが、発達障害者にとって「普通」という概念は「喉から手が出るほど欲しいけど、決して手に入らないもの」だからだ。

転職する(≒社会適応する)ために、相田から普通」に溶け込む方法を学び始めた時から、阿武にとって「普通」になることは至上命題になっている。「普通」でなければ社会には適応できない、というメッセージを、現代日本社会に生きる私たち物心つく前から嫌というほど浴び続けている。だが、発達障害そもそも定義が「脳の発達の偏り方が非定型的(=普通じゃない)」である以上、発達障害者は「普通ではない」。だから社会適応するのが難しい。頑張って「普通」を演じることができても、素の自分は決して「普通」にはなれないし、少し気を抜いただけで「アブノーマル」な本性が漏れしまう。

少なくとも私にとっては、「普通」になりたいと願うのは至極当たり前のことだし、そのために自分なりに努力している阿武に共感こそすれ「サイコw w w w」などと嗤うことは絶対できない。できないし、そういう感想を見ると少し悲しくなってしまう(これは私が勝手に悲しくなってるだけなのでそういう感想を書くなという話ではないです)。

以上、本当に長々とお気持ちを表明してしまった。こういうことをしてしまう時点で私が「アブノーマルなのは証明されていると思うが、それでも書かずにはいられなかった。対戦ありがとうございました。

2023-09-05

anond:20230905201423

枝葉末節に目を向けないでちゃんと読んで

エロに限らず「人を害する表現があるもの」は総て抹消されないと駄目じゃん

って言ってるんだよ。「エロとあるジャンル」だけ攻撃するのはオカシイってね

「そういうジャンルを愛好する人間犯罪予備軍だと言うのなら、『人を害する表現のある作品は須らく抹消されるべし』ってことになる」(「人を害する描写がある作品を愛好する人間犯罪予備軍」ってことになるんだからね)

そうやって淘汰してったら、ほのぼの日常系物語しか許されなくなるってことだよ

それで良いんなら全部撲滅すればいい。あの小説漫画アニメドラマ映画ゲームも全部消えるけどな

どれだけ賛同を得られるかね

オナニーって普通どこでするの?

処理が楽なトイレかと思ってたんだけど、漫画とかだと自室の描写多いよね。

万一人来たら困るし、匂い気になるし、汚れそうだし、自室でするメリットって何かあるの?

スケルトンダブル』を読み始めるタイミングは今!!

ジャンプ+で隔週金曜日に連載されている『スケルトンダブル』が今とても面白いということをこっそりとお伝えしたい。

ちょうど今日第3巻が発売しててしかもちょうどその終盤あたりからの展開がめちゃめちゃアツくてさらにその続きは現在無料公開されているというのに、世間の多くの人はどうやらスケルトンダブル面白さにまだ気づいていないらしい。

今日本屋に行ったが3巻を見つけるのにすごく苦労した。地元で一番デカ本屋だというのに新刊コーナーに平積みで置いてなくてジャンプコミックスの棚に2冊くらい突っ込まれてるのをやっと発見した。きっと夜に行ったか在庫が少なくなってたんだろうね。いやもっと入荷してくれ。

なぜ今読み始めるべきなのか?

前述したように第3巻の終盤あたりからの展開が非常に盛り上がっており(19〜21話あたり)、読者からの評判が非常に良い。

3巻の帯に「Twitterトレンド入り!」と書かれているがトレンドに載ったのは第21話更新された金曜日の深夜のことだ。

ということでちょうど今こそが激アツな展開を一気読みできる最高のタイミングなのである

そして最新話の展開はちょうど物語の序盤の山が片付いて次の展開に移るあたりなので、一気読みするにはキリがいい。

逆に言えば、今みんなが読んでくれないと打ち切り可能性がだんだんと出てくる。怖い。

何が面白いと言われているの?

読者からよく言われているのは「漫画のうまさ」。

隔週連載なので更新頻度が低いが、それでも一定の読者がついてきているのはその漫画のうまさへの信頼だと思う。

この作品透明人間スケルトン)化した人間特殊能力を使って戦ういわゆる「異能バトルものなのだが、登場人物思考やかけ引きの描写が非常にうまい

それともう一つ光るのはキャラクターの奥行きがあるところ。

異能バトルものらしくクセのある登場人物結構出てくるのだが、ただのインパクト重視のクセではなく、ちゃんとその人物なりの行動原理があるように見える。

セリフの裏の意図だったり少し挟んだコマでの心情描写などが丁寧で、考察しがいがある。

なかでも主人公パーソナリティーについては特筆すべきものがあって、盛り上がっている19話あたりからの展開がまさにその主人公の行動原理に迫ったものだ。

このあたりの話数からコメント欄ネットでの評価がかなり良くなったと感じる。

一言で言ってしまえば、この展開で読者がみんな主人公を気に入ってしまったんだと思う。

あえて例を出すなら『ワールドトリガー』で読者が三雲修の「やばさ」に気づき始めたあたりの感じ。

主人公への認識が変わったことで、1話から改めて読み返すとまた違ったものが浮き上がってくるようにもなった。

とにかくうまい漫画が読みたい人におすすめ

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