「至上命題」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 至上命題とは

2024-09-01

そもそもみんな堀元見が落合陽一を誹謗中傷したという認識なの?

落合陽一さんの手法には明確に反対するよ、という話

https://kensuu.com/n/na6ca1ced8f65

このエントリブコメ読むと落合陽一が堀元見に誹謗中傷された被害者であるという認識を前提にしたものがいくつか見られるけど、その認識の人は結構多い感じなん?

自分は全くそういう認識はなかったからわりと驚いた。

けんすうさんのエントリでは落合陽一が言ってることの前提部分を疑わずにまるっと受け入れた上でそれでも落合の振る舞いは良くないよねという話をしていて、本当に堀元は落合誹謗中傷したと言えるのかというそもそも論に関してはここでの論旨には無関係だしスルーしてるよね?

そういう形で書かれたエントリから、読んで何か自分意見を持つときにうっかり落合側の前提(落合誹謗中傷被害を受けた)を所与のものとして受け入れて当然かのように勘違いしちゃってる人も多かったりしない?

サバの話だったの?】WEEKLY OCHIAIというコント、あるいは地獄について。

https://ken-horimoto.com/20181228115315/

落合陽一の逆鱗に触れたのは2018年のこのエントリなわけだけど、みんなこれを全部読んで堀元は落合誹謗中傷したと判断するんだろうか?

かに一般観客をいじったところは不適切と言われても仕方ないし、その部分を削除してくれというNewsPicks要求は決して不当ではないと感じる。ただ、落合陽一に対してどうかと言えば、笑いものにするような態度を不快に感じる人は一定数いるだろうが、じゃあ論評の範囲を逸脱して誹謗中傷に該当するようなことが書かれているかといえばこれははっきりとNOだろうとしか思えない。これが誹謗中傷なら柳下毅一郎映画だって誹謗中傷になるわい。

また、落合は「悪口による炎上の集金構造」という話をしており、自分もそれに対しては問題意識があるが、堀元のやってることは自分としてはそこの問題意識には当てはまらない。

誰かの悪評をまとめることで人々の関心を引き、インプレッションを稼いで金儲けするという構造ビジネスについては自分現代の大きな問題だと思っている。そういうビジネスは絶え間なく刺激的な話題提供し続けることが至上命題となるため、不正確な情報拡散源になる危険性が高い。また、炎上を広く拡散させるものは、情報に間違いがなかったとしても、けんすうさんも言っているように批判の量の暴力性の問題を発生させる。

しかし、堀元のやってることがそういった問題はらものなのかというと、そうとは全く言えない。なんてったって、多くの人に読まれるのを避けるために悪口記事は有料にしていると公言しているのであるインプレ稼ぎビジネスとは真逆である。「悪口による集金」はしているが、「炎上の集金構造」などどこにもない。

他人悪口ネットで有料販売していると言うと現代特有問題はらんだ何かのようについ思ってしまうが、ぶっちゃけやってることは本屋で売るかネットで売るかの違いがあるだけで辛口批評本と変わらない。辛口批評本くらい、インターネットが普及する遥か以前より存在するのであるそもそも、堀元自身による露悪的な表現を借りて自分も「悪口」と書いているが、これは全部「辛口批評」に置き換えられるし、置き換えたらだいぶ印象が変わるのではないだろうか。

2024-05-19

anond:20240519144530

繁殖しか興味のない田舎出身の人がよく考えてそう。

でも君はそれでいいんだよ。

特別な才能も貢献もできないか繁殖けが至上命題なわけだから

2024-05-12

anond:20240512190900

それ安くできるんすかね

とりあえず安くするのがEV至上命題ですよ(補助金漬けは中国アメリカNG出してきてるからダメらしい)

2024-05-11

痴漢撲滅は人類至上命題

しかしたら、「痴漢撲滅は人類至上命題」みたいな暗黙の前提がある人がいるのかもしれないな。

これなら、すべての問題解決のためにはリソースが足りないとか、痴漢撲滅のために協力するメリットがないという話を一生理解できないのも頷ける…かもしれない。

この前提があれば、「他の問題は投げ捨てて痴漢撲滅だけならリソース足りるだろ」とか「無条件で賛同すべきものに協力しないのはどういうことだ」っていう話になる。

まあ、他人利害関係理解できないだけか。

2024-02-18

anond:20240217234910

俺もそれ系の代表選手としてよく挙がるシュタゲとか色々やってきたけどさ。

俺は昔からその「記憶消してやり直したい」って発想にならないし、意義がよくわからんのよね。

物語の背景を走っていた葉脈を知り、作品理解するということは、一プレイヤーとしての進歩だろ?

なぜ巻き戻して同じことを繰り返し、同じ感動を得ることに意義があると思うんだ?

そんなポルノのようにゲームを消費しようと思うことは、醜悪懐古主義か、知的ボーダーじみた仕草しかない。

俺だったら、むしろ逆。

「完結までやったあとに、全部理解してる状態で一からやりたい」。

そう思えるくらいに、細部まで伏線が張り巡らされ凝った世界観で作られたゲームをやりたい。

買い切りゲームだと単に2周目に突入すればよく、容易に実現可能から、この「やり直したい」ネタにはならない。

必然、こういう感想を持つべなのは、非常によく作られ長年続いてきた運営ゲーム、ということになる。

サービス初期からあった設定が何年越しで解説されて衝撃が走ったり、はじめは意味が分からなくて適当に読み飛ばしていたり。

そういったものを、年月を越えてやり直すことでより高い解像度で味わい直すことができるのは、有意義だろう。

例えば7年くらいかけて第一部が完結した暁には、新規サブ垢で半年くらいかけて駆け抜ける、みたいな感じになるはずだ。

ただ、俺はオンラインゲームは月額が主流だった00年代頭頃から、あらゆるオンラインゲームをやってきたが、

そういう欲求が湧くくらい精緻に作られていると感じた運営ゲームほとんど出会わなかった。

物語が素晴らしいと感じるネトゲスマホゲに出会っても、まず完結することがなく、売り逃げのような業態が常だった。

99%の運営ゲームは、収益を得続けることが至上命題になってしまうから、挑戦的で刺激的な物語を定期的にアップデートしていく、ということは二の次になる。

質を求めるほど更新頻度は下がり、代わりに課金欲を煽るようなものや、物語の展開にあわせた実質上位レアリティキャラや装備の追加、そして膨大な反復作業コンテンツ……

そういったもの物語の空白を繋ぎ止めることが常態化しており、いずれ「慣れた」ゲーマーの大半は物語スキップし、数字を増やす遊びしか気にしなくなる……

そうしてスカスカな作りになるのが運営ゲーム限界だと思っていた。

ところが最近になって、運営ゲーム業界イレギュラーが現れた。

原神やスターレイルなら、この調子でいけば、「完結までやったあとに一からやりたい」運営ゲームになる予感がある。

一応同社の崩壊3rdサービス開始当初からやっていたが、ローカライズに不満がありブランクを空けていた時期が俺は数年あったため、理解も半端だ。

7年を経て到達した第一部・第1.5部の完結に立ち会って、いたく感動こそしたものの、それでも「一から振り返ろう」という領域には個人的には一歩及ばなかった。

この作品SF的なテイスト難解な設定で雰囲気は非常によく作れているものの、話の脈絡としての精緻さはあまり重視されておらず、

ご都合主義とまではいかないまでも、どちらかというとノリで強引に納得させられている印象が日本語版ユーザーとしては強かった。

こういったノリに頼りがちになるのも、柔軟に作って継続させていかなければならない運営ゲームの「縛り」要素ではある。

この「縛り」を目立たなくするために、物語実装地域ごとに完結するオムニバスのように細かく区切ることもできる。

実際MMORPGなどではそうした形態で作られるものほとんどだ。だが、それでは物語を貫く背景を掘り下げていく部分がどうしても手薄になり、深みが出せない。

膨大でカッチリした物語構造をあらかじめ練って、10年くらいのスパンを見据えて確実に開発運営していける大資本でなければ、

おそらく物語の面で品質と誠実さを備えたコンテンツ開発ができる段階には至らないのだろう。

ただこれはあくまで「ゲームとして」の形を求めるならの話。

例えば、物語は優れていたのにサ終で打ち切って、クラファン小説とグッズ製作ファン商売だけで4年近くIP展開を続けている、ららマジのようなやり方さえ、ゲーム発のIPビジネスとしては一つの正解なのかもしれない。

ただ、このWFSのやり方は俺は誠実だとは思えない。ちゃんゲームとして続きを作ってほしいし、初出のゲームの作りが古くなってきたなら、グラブルリリンクのように立派に別の形で作り直すのが誠実だと俺は思う。

結局のところ資金力の問題なのだろうが、そういった難しい問題を抱えるからこそ、「優れた物語運営ゲーム」は青いバラのように求める価値があることだと思う。

何の話だ。しらんけど。

2024-02-17

anond:20240217171907

俺もそれ系の代表選手としてよく挙がるシュタゲとか色々やってきたけどさ。

俺は昔からその「記憶消してやり直したい」って発想にならないし、意義がよくわからんのよね。

物語の背景を走っていた葉脈を知り、作品理解するということは、一プレイヤーとしての進歩だろ?

なぜ巻き戻して同じことを繰り返し、同じ感動を得ることに意義があると思うんだ?

そんなポルノのようにゲームを消費しようと思うことは、醜悪懐古主義か、知的ボーダーじみた仕草しかない。

俺だったら、むしろ逆。

「完結までやったあとに、全部理解してる状態で一からやりたい」。

そう思えるくらいに、細部まで伏線が張り巡らされ凝った世界観で作られたゲームをやりたい。

買い切りゲームだと単に2周目に突入すればよく、容易に実現可能から、この「やり直したい」ネタにはならない。

必然、こういう感想を持つべなのは、非常によく作られ長年続いてきた運営ゲーム、ということになる。

サービス初期からあった設定が何年越しで解説されて衝撃が走ったり、はじめは意味が分からなくて適当に読み飛ばしていたり。

そういったものを、年月を越えてやり直すことでより高い解像度で味わい直すことができるのは、有意義だろう。

例えば7年くらいかけて第一部が完結した暁には、新規サブ垢で半年くらいかけてメインシナリオを駆け抜ける、みたいな感じになるはずだ。

ただ、俺はオンラインゲームは月額が主流だった00年代頭頃から、あらゆる運営ゲームをやってきたが、

そういう欲求が湧くくらい精緻に作られていると感じた運営ゲームほとんど出会わなかった。

物語が素晴らしいと感じるネトゲスマホゲに出会っても、まず完結することがなく、売り逃げのような業態が常だった。

99%の運営ゲームは、収益を得続けることが至上命題になってしまうから、挑戦的で刺激的な物語を定期的にアップデートしていく、ということは二の次になる。

質を求めるほど更新頻度は下がり、代わりに課金欲を煽るようなもの物語の展開にあわせた実質上位レアリティキャラや装備の追加、そして膨大な反復作業コンテンツ……

そういったもの物語の空白を繋ぎ止めることが常態化しており、いずれ「慣れた」ゲーマーの大半は物語スキップし、数字を増やす遊びしか気にしなくなる……

そうしてスカスカな作りになるのが運営ゲーム限界だと思っていた。

ところが最近になって、運営ゲーム業界イレギュラーが現れた。

原神やスターレイルなら、この調子でいけば、「完結までやったあとに一からやりたい」運営ゲームになる予感がある。

一応同社の崩壊3rdサービス開始当初からやっていたが、ローカライズに不満がありブランクを空けていた時期が俺は数年あったため、理解も半端だ。

7年を経て到達した第一部・第1.5部の完結に立ち会って、いたく感動こそしたものの、それでも「一から振り返ろう」という領域には個人的には一歩及ばなかった。

この作品SF的なテイスト難解な設定で雰囲気は非常によく作れているものの、話の脈絡としての精緻さはあまり重視されておらず、

ご都合主義とまではいかないまでも、どちらかというとノリで強引に納得させられている印象が日本語版ユーザーとしては強かった。

こういったノリに頼りがちになるのも、柔軟に作って継続させていかなければならない運営ゲーム特有の「縛り」要素ではある。

この「縛り」を目立たなくするために、物語実装地域ごとに完結するオムニバスのように細かく区切ることもできる。

実際MMORPGではそうした形式で作られるものほとんどだ。だが、それでは物語を貫く背景を掘り下げていく部分がどうしても手薄になり、深みが出せない。

膨大でカッチリした物語構造をあらかじめ練って、10年くらいのスパンを見据えて確実に開発運営していける大資本でなければ、

おそらく物語の面で品質と誠実さを備えたコンテンツ開発ができる段階には至らないのだろう。

ただこれはあくまで「ゲームとして」の形を求めるならの話。

例えば、物語は優れていたのにサ終で打ち切って、クラファン小説とグッズ製作ファン商売だけで4年近くIP展開を続けている、ららマジのようなやり方さえ、ゲーム発のIPビジネスとしては一つの正解なのかもしれない。

ただ、このWFSのやり方は俺は誠実だとは思えない。ちゃんゲームとして続きを作ってほしいし、初出のゲームの作りが古くなってきたなら、グラブルリリンクのように立派に別の形で作り直すのが誠実だと俺は思う。

結局のところ資金力の問題なのだろうが、そういった難しい問題を抱えるからこそ、「優れた物語運営ゲーム」は青いバラのように求める価値があることだと思う。

何の話だ。しらんけど。

2024-02-05

転職してJTCに勤めている。

これまでの2社は、ほぼ日次集計で売り上げを集計していた。

というか、2社連続して、基幹システムが入って今まで月次集計だったのが日次集計になるぞ〜って時に居合わせてたので、

「適切な経営判断のための即時の数字反映」が至上命題だったし、どこもそうだと思っていた。

ベンチャーではないが、どちらも会社トップシステム開発費を惜しまない、新しもの好きな社長だった。

転職たこちらのJTC

「え、今日入った売り上げのシステム反映? 月末まで三週間あるけど、月末までに登録してあればいいよ。報告は翌営業日10日だから

だそうで、愕然としている。

いいのか、それ。あまりにも平成すぎないか

この会社、向いてないかもしれない。

2023-12-14

anond:20231214125224

でも大抵の生き物は種の保存というか繁殖至上命題にしてるけどな

性欲が食欲より弱かったららそうはならんやろ

2023-11-17

はてな民って中国嫌いでしょ?

だって中国って民主主義放棄して国内国外わず侵略して人権侵害してる国だろ?

そんな国家権力に対して、批判する自由お笑いから奪うって一番やっちゃいけないことだろ

横暴に振る舞う権力に対して馬鹿にして批判するのは、表現の自由として当然受け入れられなきゃいけないことだろ

まさに、はてな民、はてさ?パヨク?が至上命題としてやってることを、他人中国に対してやったら怒るのか?

それは流石におかしいだろ

それ単なる中国に対して肉屋を支持する豚になってる

ブヒブヒ文句言うなよ

2023-10-02

[] Educationism

教育主義: 教育至上命題に置く人々。心理学者研究によると、教育を受けた人はそうではない人に偏見を持つ傾向にあり、そのような状況に対して悪い意味で使われることがある。

2023-09-12

ジャニーズタレントの起用の問題最後消費者次第ですよ

企業でのジャニーズタレント広告契約解除だとか、各テレビ局でのタレント継続起用の方針が示さりたりとか

ジャニタレ起用継続の是非が世の中を賑わせている。

タレントに罪はないから起用はやめないとか、企業人権尊重方針に反するから起用は継続しないとか

それっぽい理由をつけて発表をしているけど、タレント採用する採用しないの判断基準というのは、

所詮企業利益につながるか」?の一点だけである

広告起用であれば、タレントなんてのは企業イメージアップ広告塔でしかないのだから

その役目にわざわざジャニーズ事務所タレントを使い続けてイメージダウン利益減少)させるような選択肢はないはずである

また、企業にとってはどこの事務所タレントを起用していようが、その企業自体の製品サービス本質には

影響がないのであるから契約をやめて他のタレントを起用し直す判断比較的容易なはずだ。

広告起用を継続している企業もあるが、それは思ったほどイメージダウンがないと踏んでいるか

サンクコスト効果に陥っているのかだろう。

一方で、TVでの起用となると話が違って、ジャニタレ番組の一部(もしくは番組のもの

となってしまっている。さら制作に当たってはジャニーズ事務所も入り込んでしまっていたりするので、

そこからジャニーズ排除するというのは番組打ち切りや、大幅なキャスティング変更が必要となり、

要は売り物をそっくり作り変えることになる。これは番組視聴率に直接関わってくることとなる。

今の状況はジャニタレを切ることによって視聴率が下がると判断しているか

もしくは少し時間をおいて視聴率の推移を見極めしようとしているのだろう。

または番組再構築による短期的なコストの発生を避けたいため起用を継続しているだけである

TV局だろうと一般企業であろうと利益至上命題であり、今回の件も企業として利益が最大化(もしくは不利益が最小化)

する選択を行っているに過ぎない。そして選択した内容に対して、もっともらしい理由をつけて発表しているだけだ。

被害にあった人たちのことを考えて行動しているわけではないから、「ジャニーズ事務所是正する」という足並みが揃わない。

資本主義社会において、悪徳企業是正する方法はというと、消費者悪徳企業ボイコットして資本の流れを止めるしかない。

ジャニーズタレントTVを見るのをやめて、広告起用している企業商品を買い控えれば起用は徐々になくなるだろう。

個人の話ではあるが、今回の性加害問題以前よりSMAP解散時の事務所の胡散臭さに嫌気がさしていたのもあり

距離は取っていた。今後もジャニ要素のあるものには近づかないつもり。


と、書いてはみたものの、現実世界ではジャニタレを求める層は依然として沢山存在していて、

需要存在しているところをみると、これまで通りジャニタレは起用されて事務所継続されることになるでしょう。うーん。

2023-09-06

#阿武ノーマル1話にマジギレする発達障害者(私)

Xを眺めていたら、マガポケで連載が始まった「阿武ノーマル」なる漫画宣伝ポストが目に留まった。

1話が全文読めるようになっていたので、なんとなく気になって読んでみた。マジギレした。

キレすぎてお気持ち長文を書かずにはいられない気持ちになったので、マガポケアプリに登録課金して2話(最新話)も読んだ(良いお客さん)。

その結果、マジギレするのは第1話のみにとどめることにした。

ここからお気持ちを語っていきたいと思う。ネタバレしかないので、よかったらXなりなんなりで検索して第1話を読んでみてほしい(これが炎上マーケティングなのか?)

まず結論から言うと、「主人公・阿武を明確に発達障害者自閉症スペクトラム障害ASD特性を持った人物)として設定した上で、彼女を不気味で不可解な『アブノーマル』のように描く作劇に、発達障害者として気分を害した」ということである

作中で「普通代表のように描かれる阿武の先輩・相田は、学生時代の阿武を次のように表現する。

「阿武英子は単純構造だ/ぶっきらぼう/思った事をすぐ口に出す/人の事を全く考えない/要するに阿武英子は空っぽ人間だ」

ひどいdisられようである。まあdisの内容はASDあるあるから置いておくとしても、「要するに」の後が全く要せてない気がする。

上記disの内容は端的に言えば「コミュニケーション力に欠ける」という点に集約されるのだが、つまりコミュ障空っぽ人間」ということになる。

本当にそうだろうか? 私にはそうは思えない。コミュニケーションが取れずに相手に何も伝わらなければ空っぽも同じという意味なのだろうか?

同様に、大人になった阿武が相田就職先の斡旋を頼むシーンでは、相田は阿武のASD的な行動パターン感情無視して問題解決のみを意識する、情緒的な交流ができない)を「思想がない」と指摘する。

これも解せない。相田にとって「思想」とは、なんらかの理念や行動原理意味する単語ではなく「感情を伴う対人交流によって育まれコンテクスト」程度の意味合いのワードなのだろうか? だとすれば私の考える「思想」との乖離がかなり大きい。

もっとも、第2話を読んだ後は、相田のこのような価値観もまた一つのアブノーマル」として相対化される可能性はあるのかもしれない、と感じている。もしかしたら今作は、色々な登場人物の「アブノーマルさ」を戯画化しつつ「普通」という概念を相対化していく、いわば「普通じゃないは普通だよ」的な方向に進むのかもしれない。とはいえ無料で読める第1話けが拡散されていく可能性は高いと思うので、本稿では1話のみに絞ってマジギレしていく)。

そして、セリフでの表現以上に腹立たしかったのが、阿武の「偽物訓練」に端を発した「普通」になるための行動の描かれ方(演出)だ。

「書き物の殺人鬼」のような笑顔しか作れなかった阿武は、「普通OL」を演じるために、同僚の榊原相田の会話を録音して分析し、コミュニケーションパターン学習しようとしている。また、「変わってる」と言われたことで「何がどう変わっているのか」を確認するため榊原に矢継ぎ早に質問する(はたから見れば詰問だったが)。 

これらは漫画的に誇張された行動ではあるが、私を含めたASD者は大なり小なり阿武と同じような方法で「普通」になろうとしている。

他者の会話を聞いてパターンを覚え、それを真似することで「当たり障りのないコミュニケーション」のストックを増やそうとすることも、曖昧な指摘が分からず詳しく具体的に説明してもらおうとする(そうして欲しいなと思う)ことも、私からしてみれば「当たり前の生存戦略」であり、決して「サイコな行動」ではないのだ。

にもかかわらず、上記のシーンは非常にホラー的な演出でもって描かれている。阿武の「アブノーマルさ」を浮き彫りにしようとする意図が感じられ、ASD者としては自分必死にやっていることを「あなたたちの行動はこんなにホラーなんですよw」と茶化されている気分になってしまった。

(ちなみに、これらの行動が、作中冒頭の「死んだ金魚を食べてみる」描写と同列に扱われているのも極めて遺憾だ。一方で、後から読み返すと「どんなに『普通』を演じても、どうしても定型発達者とは異なる発想になってしまう」という悲哀が感じられるシーンでもあるような気もする)

そして、私が本編以上にキレているのが、この作品の「売り出し方」というかパッケージングの仕方?である

マガポケの説明文を抜粋すると、

「阿武英子、29歳、独身彼氏なし。ものごとの価値基準は「普通」か否か。「普通」に固執するあまり彼女を取り巻く人間関係が綻び始める。「普通」とは何か、「異常」とは何か、人の倫理を問う戦慄&衝撃の新感覚サイコサスペンス、開幕!!」

とある

まず「サイコサスペンス」がひどい。

先述の通り、第2話、第3話以降の展開によっては、これは単にさまざまな「アブノーマル」なキャラクターによる群像劇ですよ、くらいの意味合いの表現なのかもしれないが、1話時点だと「阿武がいかサイコ人間か」が焦点になっていると読まれても仕方ない書きぶりだと思う。阿武のような発達障害(の特性を持つ)人間が「普通」になる≒社会適応するために散々努力していることを「サイコサスペンス」扱いされてはたまったものではない。

また、「「普通」に固執する」ということに関しても一言言いたい。これはASD特性の一つ「こだわりの強さ」で説明できる部分ではあると思うが、私はそれ以上の意味見出ししまった。あえてクソデカ主語で言うが、発達障害者にとって「普通」という概念は「喉から手が出るほど欲しいけど、決して手に入らないもの」だからだ。

転職する(≒社会適応する)ために、相田から普通」に溶け込む方法を学び始めた時から、阿武にとって「普通」になることは至上命題になっている。「普通」でなければ社会には適応できない、というメッセージを、現代日本社会に生きる私たち物心つく前から嫌というほど浴び続けている。だが、発達障害そもそも定義が「脳の発達の偏り方が非定型的(=普通じゃない)」である以上、発達障害者は「普通ではない」。だから社会適応するのが難しい。頑張って「普通」を演じることができても、素の自分は決して「普通」にはなれないし、少し気を抜いただけで「アブノーマル」な本性が漏れしまう。

少なくとも私にとっては、「普通」になりたいと願うのは至極当たり前のことだし、そのために自分なりに努力している阿武に共感こそすれ「サイコw w w w」などと嗤うことは絶対できない。できないし、そういう感想を見ると少し悲しくなってしまう(これは私が勝手に悲しくなってるだけなのでそういう感想を書くなという話ではないです)。

以上、本当に長々とお気持ちを表明してしまった。こういうことをしてしまう時点で私が「アブノーマルなのは証明されていると思うが、それでも書かずにはいられなかった。対戦ありがとうございました。

2023-09-05

anond:20230905201758

確率で男を選ぶのってなんかグロテスクだ。。

まあ母親からすると子ども虐待されたくないのは至上命題だろうし、母の愛を無視するのも違うか

2023-06-22

成長が至上命題として課されている社会。生きづらい。

2023-06-02

anond:20230601110312

女性社会進出政府政策じゃねえんだよ

冷静に考えてみような、雇う企業がなけりゃ女は外で働かない

どこか段階で政府が「女も外で働きましょう」なんて命令しまたか

昔はどこも農村社会だったから妻も娘も夫や父と一緒に農作業してたの

ところが産業革命でそれが壊れてみんな工場労働者になった

はじめは男だけが工場労働者になったけど

資本家はとにかく人手が欲しくて女も子供も雇った

資本家が、資本家が、資本家がね(重要から3度繰り返す)

「女も外で働かせせろ運動」なんてなかったんだよ

実際にあったのは「すでに働いてる女の労働条件を良くしろ運動

どうせ元増田君は女の社会進出と言ったら

大卒ホワイトカラーしか考えてねえだろ?

あのね女性の勤労者の圧倒的大多数は中卒高卒店員と工行員なんだよ

その人たちは別に女も社会進出するのが時代の戦端でかっこいいとか

フェミ思想に害されて働いてるんじゃないんだよ

本当に単にお金のため家計のため働いてるんだよ

元増田君は信じないかもしれないけどね

厚生労働省統計だと九州とか四国とか地方ほど女性就労率は高い

すげーぞ一見いかにも男尊女卑っぽい鹿児島県とかトップクラス

その中身は中卒や高卒店員とか工員とか

高度経済成長期には金の卵つって農村じゃ口減らしのため

すぐ嫁にやる予定のない娘は親が都会の工場に働きに出したんだよ

そういう女性電化製品作って海外に売ったおかげで

元増田君は子沢山のアフリカ貧困国よりいい暮らしができてるワケ

そして一度農村社会を壊して商工業中心になった国は後戻りできないんだよ

そんなに多子化が何よりも絶対に最優先の至上命題と思うなら

ぜひとも江戸時代文明生活水準に戻ってくれ

2023-04-27

天皇賞(春)枠出ました

アスクビクターモア増田です。

続きを書きます

anond:20230425154817

最終追い切りと枠が出ましたね。

追い切りの評価ができるほど馬を見る目はないので、有識者評価待ちですが、タイトルホルダーは手綱完全に絞ってタイムさないようにしてましたね。

併せ馬にも遅れたしタイムも出ませんでした。

追い切りがいいとは言い難いですが、抑えないと行っちゃうからあんな感じに抑えた、ということなら、好調の裏返しなのかもしれません。

ちゃんと走らせたらどうなったのかわからないので、正直評価不能でしょう。

ひとつ、重馬場日経賞での激走でダメージがないかはチェックしたかったんですけど、わかりません。

明らかに不可解な抑え方だからダメージあるから追わなかったのだとすれば、ひょっとするとひょっとするのではと思っています

有識者意見を待ちましょう。

クタくんはとてもよかったし、ボルグフーシュもよかったですね。

ジャスティパレスは見れてないですが、情報としてはいいらしいです。

まあ、タイホ以外の有力馬はみんな状態いいとみてよさそうです。

タイホの状態は信頼筋に確認するように!

枠は、ルメールジャスティパレスが1枠引きました。

極端な枠を嫌うケースは多いけど、中団にいれていい馬で、長距離ルメールにとって、最内はご褒美の枠なのは間違いないです。

タイトルホルダーが3番で、ビクタくんはタイホを内に見れる6番

タイホくん、ビクタくん、共に文句なしの枠だと思います

アフリカゴールドが大外になったことを思うと、和生騎手最初少し追って、ハナに行きたい馬の脚を削りにいくと思います

宝塚記念の時も、パンラッサしかけましたし、あれをやるでしょう。

おそらくテンのスピードは速くなるし、そこからすぐ下り坂の京都コースだと思うと、願ったように前半1000mはそこそこのペースが出るかも?

タイトルホルダーがハナを譲る要素はおそらくなくて、譲るとしたら外から強引に来られた場合で、それは相手が自滅するだけなので無視でよいでしょう。

ディープボンドは久々に悪くない枠を引きました。

クタ君のすぐ外なので、ビクタ君についていくでしょうけど、ビクタ君の後ろをうまく取らないと外回されるので注意ですね。

ボンドも消耗戦が好きなタイプなので、ペースは欲しいでしょう。

とするとビクタ君を嫌な感じでつつくかもしれませんね。

ボルグフーシュは外。

阪神大賞典は前で行ってダメだったし、以前のようにゆっくり出るなら、下手したら一番後ろからになるかもしれません。

京都でそれで届くのかなー

本当に川田さん次第ですよね。



さて、ビクタくんの戦略ですが。

武史騎手、どうやら作戦はありそうな雰囲気です。

戦略については濁したし、田村先生は新しいビクターモアを見せれると言っていました。

1週前追い切りではリードホースを追いかける形に。

これはひょっとすると控える形もあるのかもしれません。

ハイペースで前に行って粘りこむ競馬は強いけど、ためたらどうなるの?というのは正直気になっている。

そして阪神では粘りこめても、京都で粘り切れるの?ダービーみたいに3着くらいまで下がってしまわない?という懸念があるので、そうすると思い切って貯めてくるかもしれない。

武史君は先行しながらうまく内でためて、内をさばいて伸ばすのも上手だもんな。

今まで通りの、前で粘りこむ競馬をするなら、タイトルホルダーが中盤でペースを落とした時に仕掛けなきゃいけないか、またはペースを落とさせないようにつつき続けなきゃいけない。

でもそれをやると共倒れもある。

ハナにいくのもすごくあり得るし、5、6番手の内に控えるのも、それはそれですごくありそうだ。

サクラローレルも後ろから追い込んできたし、レインボークエストの血が濃いとされるビクタくんなら、それもやってやれないわけではないのだろう。

「この馬のことは田村先生高木助手がよくわかっているので、武史からは何も言ってない」と会見でも話してたし、「戦略としては前で粘りこみなさい」みたいなのと違う指示が出ている気がするね

やはり、状態、枠、騎手、全て総合して一番手ごわいのはジャスティパレスで間違いないです。

タイトルホルダーを前にやりながら、いかにペースを落とさせず突きつつ、パレスの追撃をかわせるかが、ビクタくんのミッションです。

おそらく田村先生からかい指示が武史騎手に出ていて、武史騎手ならそれをやり切るでしょう。

距離が長いと騎手の腕が出るから、一番勝ちたいレース」と言って、戦略を明かせないとした武史騎手は、ここを本気で勝ちに行ってくれる騎手です。

信じるに値すると思うよ。

クタ君は元々、負けたら必ずリベンジする馬でした。

アサヒにやり返し、ジオグリフにやり返し、ドウデュースにやり返し、ダノンベルーガにやり返し、ガイアフォースにやり返してきた馬です。

ここはもう、タイトルホルダーに先着するのは至上命題でしょ。

それは少なくともやってくれると信じている、というか知っています

問題はやっぱり、パレスなんだよなあ。

あの年のホープフルで、パレス複勝を1点買いした増田としては複雑だよ。

2023-04-12

差別する権利基本的人権

究極的に、人間にとって至上命題は、自分を充足させることだ。他人の事はどうしたってわからない。

まり、他の何にも代えがたい個人の生が差別で充足を得られるなら、差別する事を許すのが本当の「人権」ではないだろうか?

差別解放しよう!差別人民の手に取り戻そう!

2023-03-23

anond:20230323201627

秋篠宮3人産んでるやん

上皇今上秋篠宮と2人産んでるし、昭和上皇ともう1人産んでる

まぁ1人だけ産めば良くなったとしても、家を続けることが至上命題な時点で産む機械

2023-03-21

学校予備校先生は点数を取らせることが至上命題

口ではいろいろな経験を求めている大学も最低点を取り切ったガリ勉合格とするんだ

様々な経験は点数という数値だけで測られる

2023-03-16

賃金爆上がりじゃん anond:20230316094312

アベの任期中には実現しなかったけど、今年の春闘が満額回答やらそれ以上やら続出で、オレがまだ会社員やってた頃には経験できなかった上昇率で、羨ましいかぎりですわw

バブル後遺症90年代以来、ずっと人件費は削ることが至上命題で30年近くも賃金抑制されたままだったのが、ようやく「人材確保して事業を続けるには、ワリの良い仕事だと思わせる程度のカネをださなきゃダメ!」って認識が広がってきて、ニッポン経済復活のキッカケになるかもですよ。

これこそアベノミクスの成果だって歴史書には刻まれるのかもしらんw

2023-02-08

研究室学生が来なくなるのを防ぐ方法

旧帝で理系研究室10年以上主宰している.

どんな学部学科でも学生の5〜10%は研究室に来なくなる学生予備軍である

そういう学生研究はうまくいかないし,就職に苦労するし,最終的には退学する.

大学院の退学なら大卒だが,卒論時に退学したら高卒である.そういうことを防いであげたい.

学生の5〜10%が退学予備軍であるとすると,10年も研究室主宰していると何名かはそういう学生が出そうだが,

今のところ一人もいない.また,研究室主宰前にポスドク助教などでいた研究室にも

くそういう学生を生み出さなかった研究室がある.

一方で2~3年に一人くらいの割合でそのような学生を生み出す研究室もある.

そういう研究室主宰者は「交通事故のようなもの = ある一定確率で発生してしまう避けられない事象」と言う.

かにそういう面もあると思う.人間人間マッチングだ.うまくいかないことはある.

でも,事故は避けられないにしても,シートベルトエアバッグのようなものもあると思う.

私の研究室や私が尊敬する人の研究室シートベルトエアバッグ機能しているのではと考えている.

サンプル事例であり,一般化はできないが,何かに有用であるとありがたい.

一応,旧帝以上の研究大学の事例であり,不真面目すぎて大学に来ないような学生の話ではない.

1. 学生を一人の人間として扱う

これをしていない研究室が多いように思う.上から研究テーマ押し付ける.研究室が書く論文出版することを至上命題としすぎて,

学生研究を進める駒としか扱っていない.学生がその研究テーマに魅力を感じていないのに押し付ける.

色々と事情もあるのだろうが,このパターンは来なくなる +退学まっしぐらである

せめてテーマ押し付けるのであれば,その助走部分,なぜこのテーマ重要なのか,自分大事だと思っているのか,

これができると将来的にどうなるのかといったことを説明しろ.先輩の論文読んどけ,とかはだめ.

こういう研究室修論卒論発表会の発表は総じてつまらん.

2. 飲み会説教くさい

飲み会説教をする先生がいる.説教とまでいかなくても,先生のありがたいお話学生たちが聞く場になっていることがある.

これはマジでだめ.みんな目が死んでるし,教授が帰ってから二次会・3次会で愚痴を吐くことになり,時間無駄だし,体力も金も無駄

自分が偉いことを認識している人こそ,飲み会では話の聞き手に回るべき.あとは早く帰るべき.

愚痴りたいなら教員以上のみの飲み会でやるべき.学生との飲み会はヤバそうな学生愚痴を聞いてあげれば良い.

3. コミュニケーションゼミや進捗報告会だけ

これもだめ.これをやると,上記と関連するが,学生自分研究の駒としてしか認識されていない(人間扱いされていない)と感じてしまう.

研究が進捗していなかろうが,飲み込みが悪かろうが,生きていていい人間である.そのことを伝えなければいけない.

私が尊敬する先生は毎週,最低でも1日は研究室メンバーと昼食を取るようにしており,そこで学生の様子を聞いていた.

ゼミや進捗報告会では言えないことも,馬鹿話をするような雰囲気の昼食会では言いやすくなる.

部活バイトの話,私生活の話なども出てきて,研究が進んでいない理由がわかるし,そのサポートもしやすくなる.

よく理系だと雑談無駄だと言われやすいが,このような社会的グルーミングこそが研究室生産性を高めると思う

4. 手間がかかる学生を嫌う

とても進捗がよく,外部発表や論文投稿をおこなっている学生と上述のような問題学生がいたとする.

問題学生相手をするのは「コスパが悪い」.

卒業できないレベル卒業できるレベルにしたところで,外部投稿は増えない.

優秀な学生時間を使えばジャーナルが1本から2本に増えるかもしれない.

ならば同じ時間を使うには…という話であるしかし,これは間違っている.

「とても進捗がよく,外部発表や論文投稿をおこなっている学生」がいきなり何らかの理由大学に来なくなる,

というのはよくあることなのだ.鬱になったり,家庭環境問題だったり.

博士課程に進学予定だった優秀な学生M22月の段階で指導教員喧嘩をして,進学を取りやめ,修士で修了,

たった1~2ヶ月で自身就職先を見つけてきてその4月から新卒として働いた例を見たことがある.(優秀すぎる)

大学としては大損失である

で,普段からコスパが悪い」問題学生相手をしていない教員が「コスパが良い」学生問題学生になったとき

対処法がわからずに,その優良学生をも社会的にも抹殺してしまうことになる.これは完全に指導力の問題である

問題学生と優良学生という二つのグループ存在し,通常の学生はその両者の間を行き来するのだという認識がないため,

悪いものはさっさと見切り,いいものだけ掬おうとするのだが,結果的学生を切り捨てる研究室という雰囲気ができてしまい,

研究室全体の雰囲気がとても悪くなる.コスパが悪い学生時間を使っていると,優良学生の一部は「なぜあんな奴に時間を使うのか」という不満を持つ学生もいるが,

全体的には心理的安全性が保たれる(この先生学生を見捨てないのだという共通認識が生まれる)

5. 学部時代などのペーパー試験の成績にこだわる

これはマジでよくわからんのだが,学部時代の成績の良い学生を異常に好きな教員がいる.

しかし,研究大学にいる多くの学生は必ずしもペーパー試験の成績とその後の研究業績に強い相関がないことは皮膚感覚で知っている.

研究は長距離マラソンのようなものなので,短期である試験では測れない知的スタミナが必要である

そして,そこでは問題に対するモチベーションや意欲,根性のようなものも併せて重要である

そのため,成績が良くてもすぐに息継ぎしたくなる学生研究がうまくいかないし,そういう学生に対する指導の仕方と

成績は悪いが,根性や意欲が高い学生に対する研究指導の仕方は異なる.

にもかかわらず,成績が悪い学生に対して,つまらない研究テーマやアホでもできる作業レベルテーマを与えたりする.

結果として,嫌になって出ていき,「やっぱり成績が悪いあいつはだめだ」と言い始める.

色々と書いたが,結局,学生一人一人を一人の人間として見ているかどうかのように思う.

とにかく同学科のある教員が退学者を出しすぎていて,嫌になる.

もちろんその教員も知能は高いので,アカハラにはならないよう正しく証拠集めをしている.

(来なくなった学生メールを毎週送っている,実家に連絡して親も含めて話し合いをした,他の学生と同じように定期ミーティングスケジュールはされているが来なかったなど)

しかし,結局のところ,怠慢だろうし,指導力不足ではないかと思う.

同じ学科で全く退学者を出さな研究室と異常な確率で退学者を生み出す研究室がある以上,

その研究室が退学者を生み出していると言ってもいいのではないだろうか.

学内での業績評価論文などの対外発表や学生の受賞に偏っている以上,

このような退学予備軍の学生を救う研究室になるインセンティブはないだろう.

でも,それでいいんだろうか?教員のほんのちょっとの手間で防げることはある.

シートベルトエアバッグを付ける程度の手間は許容できないだろうか.

その一方で,近年の学生がとても近視眼的に行動し,他責的かつ利己であることが気になる.

それらが理由大学教員仕事が増えている,という背景もある.

ただその怒りを退学予備軍にぶつけるのはなぁ,と個人的には思う.そして自分の首を絞めている.

2023-01-22

吹奏楽コンクール学生地域クラブ開放は宗教団体のチャンス

吹奏楽コンクール中学部門が来年から中学生の部」となり、中学生以下のメンバーだけで構成する地域吹奏楽団も出場可能になる。部活地域移行の流れを汲んでる動きだ。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230121/k10013955891000.html

今年は中学部門だけだが近いうちに高校部門地域楽団に開放されるだろう。そうなると何が起きるか予測する。

普通地域吹奏楽団は地区大会より先に行けない

当たり前である地域移行とは言っても対象公立校だけであり、カネも人(指導者トレーナー)も練習場所も機材(主に打楽器)も学校リソースが使える私立校は今の部活が残るため、カネも練習場所も人も強い制約がある地域楽団が敵うわけがない。コンクールに出ても地区大会(県大会またはその下部)銀賞が良いところだろう。

宗教団体系の吹奏楽団が台頭するようになる

そんな地域楽団の代わりに台頭が予想されるのが、創価学会などの宗教団体系の地域楽団が出てきて、コンクールで上位に出始めることである

宗教団体楽団普通地域楽団の弱点である「カネ、場所、人」に制約がない。むしろそこらの私立校よりカネは持っているし、投資して全国金という結果が得られたらその楽団入団したい子ども達は大幅に増えるし、それを通じて信者増とお布施の増加も期待できる。

既に一般の部では創価学会系の創価グロリア吹奏楽団と創価関西吹奏楽団が毎年全国金賞を取るようになったが、それと同じようなことが高校以下の部門でも起きるようになる。創価学会コンクール高校以下の部では大人しいが高校の部が地域楽団解放されたタイミング勝負をかけてくるはずだ。その気になれば毎年億単位のカネも出せるのだし。既に創価は全都道府県系列吹奏楽団を作っているが、それらがグロリア関西のユース部門として機能するようになるだろう。

創価のことばかり書いたが、立正佼成会などの他の宗教団体追随してくる可能性が高い。立正佼成会は金食い虫の佼成ウインドオーケストラを分離させた分余裕があるだろうし、学生社会に関わりを持ちたい幸福の科学あたりも食いついてくるだろう。

そして去年目一杯叩かれた統一教会も黙ってはいないはずだ。統一教会立正佼成会吹奏楽団(今の佼成ウインド前進)に聖歌伴奏してもらったこともあり吹奏楽とは長い縁がある。コンクール地域開放を機に仕掛けてきてもおかしくない。

https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=7648

吹奏楽コンクール朝日新聞主催大会結果は朝日新聞だけでなくNHKも含めて大々的に報道されるし、有力校は日テレ笑ってコラえてで定期的に特集される。信者お布施の確保が至上命題宗教団体にとって、こんな打ってつけの宣伝の場は他にあまりないだろう。

上位が宗教団体系寡占になったらコンクールが廃れる可能性も

ただし、宗教団体系の楽団マスコミ報道しづらい。例えば2028年吹奏楽コンクール全国金賞受賞団体が「創価グロリアジュニア東京」「創価関西吹奏楽ジュニア」「幸福の科学学園ハイスクールバンド」「RHK(霊波之光)ウインドオーケストラ」「佼成ユースウインド」「世界平和統一家庭連合シンフォニックバンド」みたいな宗教団体系の寡占になったら、果たしてそれを各マスコミ報道してくれるかどうか。報道されたらさぞかしシュールだろう。

ただ基本的マスコミ各社は特定宗教団体宣伝に繋がる報道はしない。例えば近年の箱根駅伝は観客が大学名の旗を掲示することがNGになったが、これは創価大学箱根駅伝常連となり、箱根駅伝創価学会宣伝の場と化してしまうのを大会を中継する読売グループが嫌気したためである

吹奏楽コンクールについても、全国金賞を宗教団体系が寡占するようになると朝日新聞報道の扱いに難儀し、主催の座を降りてしま可能性がある。

そうなると各宗教団体吹奏楽団に金を出す理由がなくなるため、宗教団体系の団体が次々と居なくなり、それ以外の地域楽団ペンペン草も生えない状態が予想されるため吹奏楽コンクールは衰退の一途になる。朝日新聞宗教団体系の寡占に耐えられるかどうかがコンクール継続の鍵を握るだろう。

まとめ 部活地域移行は宗教団体進出の切っ掛けになる

部活地域移行は、カネと人と施設はどうするんだという課題がどうしても大きくなる。それを手早く解決するにはカネも人も施設も持ってる団体サポート必要であるが、一般企業が手助けしてくれるわけもなく、自治体特定団体の便宜を図るような行為監査請求食らって一発アウト。従って宗教団体くらいしかサポートしてくれるところがない。

から部活地域移行はその活動に対して宗教団体宣伝目的進出してくる切っ掛けになるのである

地域移行に関しては「機会格差の拡大懸念」が昨年後半あたりからようやく認知され、多少は是非や対策議論されるようになったが、「宗教団体が出しゃばってくる可能性が高い」という視点では指摘や議論がなされているのを見たことがないので関係者人達も一度考えてみて欲しい。なお現役指導者人達は「金をもらえればカルトでも構わない」連中ばかりなので考えなくても良い。

2022-12-14

表現の自由担保するのに各自意識だけでどうにかすると、焚書派の猛烈な攻撃自由擁護派の屈するなコール、両方が飛んできて焚かれた瞬間手間が二重になる

全部スルーをするにもずーっと言葉は飛び続けて、電話だの手紙だのの処理に忙殺されることを考えたら「焚かれないこと」を至上命題とする公開前プロセスが発達するのは仕方ないこと

主張そのもの妥当性もなきゃ主観100%で行われる焚書は断固として行わせてはならない。が対策をやりすぎると厄介ごとが別で生まれ

自由は結局永遠闘争なんだな…

2022-12-09

eternal_reflectionさんへのお返事が長くなったので。

1 代表選手の間に「ジャパンズウェイ」の共通認識がないような

ジャパンズウェイ的なるもの」は、私の理解だと、コレクティブな、いち早く奪い、すぐに攻撃に移り、前へ前へと攻撃する、いわゆるショートカウンターの種類になるようなサッカーかと思う(違ったらすいません)。

今回のW杯試合後のインタビューなどを見聞きする限り、今回の代表メンバーの中にもこれを必ずしも肯定的に捉えていない選手複数いた。これは、その選手が悪いということではなく、「共通認識がない」ことの現れではないだろうか。指導者層がこの問題について選手との間にコンセンサス形成できていないのでは、と邪推をしている。

その邪推根拠の一つとして、森保監督選手選定がある。ご本人のインタビューを見聞きする限り、そして私個人としても、「ジャパンズウェイの体現」ではなく勝つための(便宜的な)サッカーだったのではと思うし、勝つことが第一かつ最大に求められる日本代表に関しては当然だと思う。一方で、準備段階ではどうだったか東京五輪でやったサッカーは「ジャパンズウェイ」的なものだった?違うと思うし、その前の親善試合でも、戦術選手選定の試行錯誤でもあろうから責める理由ひとつもないが、芯があったようには思えなかった。繰り返すが日本代表勝利至上命題(じゃないと話題に上らないからね…)なので森保さんを批判する気にはならない。相手の良さを消すサッカーはねぇ、強いけどね、個人的にはつまらないサッカーやるよなーと思うけど。それは私が思ってるだけで今回とは関係ない話。

ともあれ、日本代表は4年に一回これをやっている。W杯に出られるようになって以降、毎度毎度、一部の選手から「俺の考えは少し違った」が必ず出てくる。「ジャパンズウェイ」という共通サッカーを作り上げていく気があるようなチーム運営には見えない。繰り返すが選手監督への批判ではなく、「そういうチーム運営をしている様子がない」という、運営の態度への批判である

2 そもそもジャパンズウェイ以前というか、サッカー試合における共通認識的な何か」の存在が、「必要だ」ということに、気づいていない選手指導者(や何なら指導者予備軍の解説者たち)も結構多い気がする。

どちらかというと本題はこちらで、1については単なる試合ごと、大会ごとの戦術論と揚げ足取りしかない。

示していただいたレポートはサカオタたちの間でも話題になって興味津々にあーだこーだ言ったものだが、あのレポートには割と当たり前のことしか書いていない。当たり前のことを明文化することはとても大切な偉業の一つだと思うが、すでに日本には獲得されつつあることについては比較的具体的な一方で、どうやって獲得したらいいかわからんのではなかろうか…と心配している「サッカーインテリジェンス」とか「考えるサッカー」といったあたりについては、ふわっとした内容だと思う。

我々批判側のブコメイライラする程度には私なんかよりもずっとサッカーに詳しいのだろうから当然「岡田メソッド」にも目を通しているだろう。あれが今日本にある「サッカー知能獲得メソッド」的なものなんじゃないかと思うんだが、もっと良いメソッドJFA確立しているんだろうか。だとしたら私の批判はおっしゃる通りの的外れで偉そうな言説でしかないけど。もう開発済なのかな。それならいいんだけど、もうそメソッド開発されててそれでこんな感じなんですか?という気もしないでもない。まぁ育成は時間がかかるから…とは思うけどね。

一方でさらに言えば、人選への不信に関しては、主に技術委員長監督である。お二人とも「サッカー知能を育てる」タイプではないと思うのだ。特に技術委員長反町さんは、監督がとても上手だが、サッカーインテリジェンスを獲得させるよりは短期的なディシプリンで何とか強いチーム作っちゃおう、みたいな監督だったと思う。森保さんも、反町さんほど極端じゃないにせよ同じタイプ監督だしスカウティングがうまくて相手の良さを封殺するのが上手な「受け上手」な監督だ。人選はそれでいいの?単にコレクティブなサッカーを「仕込む」のがうまい人を選んでるだけなのでは…という疑念がつい。

そして、こちらもまた運営体制への批判だ。代表監督仕事ぶりを評価するのは技術委員長である。そして技術委員長仕事ぶりを評価するのは当の技術委員長であるJFAはずっとこの組織代表チームを運営していて、ハラヒロミ技術委員長だった時に、ご自身で「この体制あんまりよくないんと思うんだよね~、俺の評価は誰がするのかってなっちゃう」と言っていた。14年に博実さんが退いた後ずっと体制が変わってない。これはあまり良いことだとは思えないのだが、どう思います

私は横浜Fマリノスをずーっとじーっと見続けている者でもある。マリノス2014年にシティフットボールグループになって以来、外国人監督招聘し続けている(シティ意向でということでもなく、助言を受けマリノスが決定している。強化担当外国人だったこともあるけど今は日本人)。

最初に来た監督エリク・モンバエルツは、フランスでU代表監督などをしていた「育成型」の監督だったからというのもあるのかもしれないが、それこそ練習風景トップチームなのにこんな基本的なことをやるのか、というメニューがかなり多かった。「来たボールを受ける体や顔の向き、受けるチームメイトはどの場所にいればいいか」など基本的なことを、とても細かく練習していた。練習を見に行くと、顔の向きをしょっちゅう直されている選手もいたし習得できずに力業(走力とか)で何とかしようとした選手も多かった。「そういう基本的な決まり事」の必要性が、慣れによって封殺されてしまっていたのだと思う。

思えばこれはオシムザッケローニも言っていたことで、どうやらこのレベル日本は「できていない」と外国人監督からは見えるのだと思う。

ジャパンズウェイはショートカウンターサッカーを仕込むってことじゃないよね?こういう「基本的な知能」を身につけるための育成のメソッドって、ちゃんとあってJFA理解して実践しているのだろうか。

してるんなら4年後また楽しみではあるんだけど。4年前も8年前も12年前も16年前も、似たようなことを思っていたんだよ私は。いつまでも選手の個の成長頼オンリーなのは、やっぱりちょっとしんどいよ。組織は何をしてるんだという思いはどうしても出ちゃうわけよ。同じこと繰り返してっから

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