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2019-03-29

東大情理システム情報学専攻の放置&雑用系人気研究室で2年間過ごして

はじめに

 ブラック企業という言葉市民権を得てしばらく経ちますね。毎年、ブラック企業大賞なるものが発表され、だれもが聞いたことのあるような企業が名を連ねます。それに対し、ブラック研究室という言葉も有名なものの、どこの研究室ブラックだとかいった情報大学内部の学生でないとなかなか知りえないものがあります。ましてや研究室の内情は所属している学生しか分かりません。

 今回は、そんな研究室の中でも異質なケースとして、自分修士課程の2年間過ごした研究室の話をみなさんに紹介したいと思い、筆を執りました。必ずしも拘束時間が長く、人格否定を行うような研究室けが悪い環境ではないということ、メディアなどでよく見かけ、有名で人気な研究室が良い環境であるとは言えないということだけでも皆さんに覚えていただきたいです。後進の方々の研究室選びの参考に少しでもなれば幸いです。

研究室運営問題点

 初めに、研究室運営面について書いていきたいと思います

 第一に、とにかく人員が不足していたというのがあります。まず、先生(教授講師)はあまり研究室にいませんでした。先生たちは予算の獲得や大学内外の事務に追われるため、多忙になります基本的助教研究員博士課程の方が下の修士学士課程の学生の面倒を見ることになります。これだけなら普通なのですが、先生が後先考えずにどんどん仕事を受けてしまうことにより、プロジェクトに対して人間が足りていない状況が常に生じます。(先生曰く「断るの苦手なんだよね~」とのこと。)その仕事研究だけではなく、各メディア取材研究室見学など多岐にわたります自分研究室に配属されて一年は、講義を受けるほかに、(詳しくは後述しますが)研究室の立ち上げ用に物を発注したり組み立てたり、見学対応をやる日々で、ほとんど研究はしなかったように思いますさらに、月一くらいの頻度で(今はだいぶ減りましたが)先生のお友達を呼んで講演兼パーティーをやる準備や、先生の思い付きで増える仕事などに日々忙殺されていました。また、インターンアルバイトといった形で外部の学生を呼んで研究してもらうこともあり、その人達雑用をする義務はなくお金をもらいながら成果を出していたのに対し、学費を払っている学生雑用に追われるといった状況もありました。事務スタッフ教授所属している社団法人経理をさせられたり、共同研究先の企業から出向(?)の形で来てた研究員の方も、後述の巨大予算運営周りの仕事をやらされたりとひどい状況でした。

 第二に、新設の研究室で、研究を行う環境づくりをゼロから始めなければいけないことがありました。これは事前からわかっていたことではありましたが、自分想像以上の大変さでした。情報系の研究室なんて机と椅子PC発注すれば、あとは個々人の研究に応じて必要ものを買い足していくだけだろうと思っていました。しかし、先生方針で、リビングラボという生活空間研究室が融合したような形態ラボ運営することが決まっていたため、それを満たすような研究室の構築に修士最初一年は消えました。なぜ一年もこのようなことをしていたのかというと、9月ごろに先生とある巨大予算を獲得し、学生スタッフを増員するとの方針キャンパスを移動することに決まったからです。一度ゼロから作り上げた研究室をもう一度ゼロから作り上げることになりました。自分としてはキャンパス移動ですら最初に聞いていた話と違うので、とても不満に思いました。通学時間10倍以上増え、それだけでも大きな負担となりました。(授業は元のキャンパスでやることがほとんどで引っ越すわけにもいきませんでした。)

 このような状態でまともに研究が回るはずもなく、助教自分所属する学科・専攻で博士までとった唯一の人)はやめてしまいました。そこから、特任研究員の方に学生指導仕事が集中します。(本来、特任研究員助教とは違い、学生指導ではなく自分研究に専念するという名目雇用されます。)そして、社会人博士の方がその有能さゆえに研究室内の仕事を一手に引き受けこなしてくれたおかげでなんとかなっていた(?)のですが、当然彼らも自分研究は進みません。

 第三に、教授講師間でうまく連携が取れていなかったようにも感じました。二人とも物事放置・後回しにしたり散発的に進んだりと、計画性とは無縁の進行でした。ミーティングでもその場の思い付きのアイデアで話を発散させるばかりで収束には向かわず学生はどうしたらいいか当惑することが多かったです.

 さらに、二人の共感性の低さも研究室内の人間関係に大きくヒビを入れていました。特に事務の方々への接し方や飲み会の席(講師は酒を飲まないので主に教授ですが)での学生に対する発言は聞くに堪えないものがありました。(詳しくは後述)

 また、学内の期限(修論題目の提出など)を過ぎてから学生に通知したりと時間・期限に非常にルーズでした。そのことを詫びる様子もなく平然としている様子も腹が立ちました。その結果、学生事務員が期限を守らない印象を外部に与えていたのではないか懸念しています

 オーサーシップ周りに関しても不満が残りました。これは自分ではないのですが、大して面倒を見てたわけでもないのに、camera readyになって急に講師が「見るからオーサーに載せろ」と主張してくることがありました。 教授ゴーストオーサー常連からかそれには強く言わず結果的に受け入れられる形となりました。学生側としては教員陣の命令に背くわけにもいきませんしね。(この話に関しては、この研究室に限らず、分野としてそういう傾向があるのかなあと思います。他研究室の話は詳しく知りませんが。)

 このように研究室としての体を全くなしておらず、自分を含め最初3人いた同期修了出来たのは自分だけで、1人が休学、1人が留年という形になりました。(もう一人修了者はいますが、別の研究室がなくなった結果移ってきた人です。)

教授人格面との不適合

 次に、研究室の主である教授性格が合わず人間として尊敬できなかったということについて話したいと思います上司と合わないということはよくあることだと思いますが、よくあることだからこそ、記しておきます

 初めに、衝動的な発言暴言が多く看過できないということがありました。衝動気質に相まって、酒癖の悪さがそれを助長していました。例えば、論文を提出できなかった学生に対して「負け犬じゃん」といったり、昔自死した学生に対して「勝手に死んだんじゃん」などといったことがありました。(なお、これらの発言学生職員に窘められ即座に撤回しましたが、そう思っていたという事実は消えないと思います)。その他にも配慮のない発言が多くありました。

 また、自己顕示欲の強さとマウンティング(いわゆるイキり)が挙げられます。「君たちは潤沢な資金のあって、待遇のいいこの研究室に来てラッキーだ」などといった身内へのイキりを聞いた時は、上で書いたような現状に疲弊していた自分感情を逆なでするのには十分でした。また、自分は偉く、自分が言ったことはどんな無茶でも通ると思っているきらいがあり、無茶な予算申請事務の人を疲弊させることが多くありました。それにあきれ果てた事務の人が次々とやめることがあり、その結果事務仕事が逼迫することもありました。怪しい予算の使い方をしていて、機構の人に怒られたみたいな話を聞きました。大学に目をつけられているのはいわずもがな。

 内弁慶というわけではなく、外部の人間に対しても自分を良く見せようとしていることが多く、鼻につくこともありました。自分にはこのような先生の在り方が、いわゆる口だけの軽薄な人間に感じられてしまいました。いい環境を作りたいとは口では言いつつも自分は何もせず下の人間が苦労したり(「然るべきとき然るべき場所」というアイバン・サザランド言葉をよく引用しますが、これが「然るべき場所」なら笑止です。)、自分は人脈のハブだといいつつスタッフをなかなか引っ張って来れなかったり(前の大学にいるときこの業界で悪評が立ち、人が来たがらないとの噂)とあきれかえることが多かったです。他にも「教育が最優先」と口では言いつつも後回しにしたり、下の人間に任せているようなことなどとにかく「口だけの人間」というイメージです。隔月で1回20分ほどの面談教育したということなのでしょうか。

 専門用語拡大解釈して援用することで知識人を気取るようなスタンスが多く見受けられたのも癪に障りました。例えば、「インピーダンスマッチング」という、高周波電気信号の伝送路において、入力と出力のインピーダンス電圧電流で割った値で直流回路では抵抗にあたります)を合わせるという意味言葉があります。この単語力学などでも用いられます(こういった多分野に共通する背景理論研究しようという思想を持っているのが我が学科・専攻です)が、これを特に理論的背景もなく「折り合いをつける」くらいの意味で使って、さも各分野に精通している感を醸し出すことに長けていました。他には「バウンダリーコンディション」とかもありますね。微分方程式で言うところの境界条件です。これを前提・条件みたいな意味で使います。(こちらについては検索すると若干引っ掛かりますが。)これらにツッコミを入れた学生は以降食事会に呼ばれなくなりました。自分に媚を売らない用済みな人間簡単に切り捨てるようです。こういった拡大解釈した単語を用いてアナロジーを使い、自分の分野に話を引き寄せるのは上手いなと感じていて、知識がない人を煙に巻いたうえで自分の得意技を披露するのは、非常に参考になると思いました。

研究分野との不適合

 3つ目に研究分野であるHCI研究(と研究コミュニティ)との不適合について書きたいと思います。これは研究室自体問題というより、自分との相性の問題ですが、研究に着手できなかった大きな要因のひとつです。

 そもそも自分はどちらかというと、巨大で合ったり高性能であったりするものを着実に組み上げていくのが好きで、アイデア勝負だったり、プロトタイピングといった手法だったりが受け付けなかったというのがあります(同じような人のエントリ https://swimath2.hatenablog.com/entry/2018/07/30/205255)。

 また、この研究分野は、一見役立たなさそうなおもちゃのようなものに、理屈をこねくり回して正当化させるのが多いように感じ(もちろんすべての研究がそうというわけではありません)、興ざめししまったのも要因の一つです。元々内向的性格なのもあって、自我意識などに興味があり、ならば「人に興味があるということであり、工学的なアプローチで人の研究をやれるのはこの分野だろう」という薄い理由で選んだのもあって、この不適合はモチベーションに意外と大きく関わりました。学部時代の成績は良い方で(必要進振り点はそこそこの学科でしたが、コース内ではトップクラスと周りには言われていました)院試第一希望で通りましたが、勉強ができるということが研究できるというわけではないという言葉を痛感しました。ただ、この研究室を選ばなければ、自分ももっと研究が出来ていたのではないかと思い、研究室選択毎日後悔しています

なぜ回避できなかったのか?

 それではなぜ、このような大きな問題点が数多く存在しながら、この研究室に進学してしまったのでしょうか?

 第一に、自分所属していた学科は、院試卒論研究室配属より前に存在し(実質4か月で卒論を書かないといけないのです)、自分研究および研究室への適性がいまいちからないまま、修士で進学する研究室を決めなければいけないという点が挙げられます。(一応研究室に配属されてプチ研究のようなことをするのですが、研究室生活とは程遠いので参考にするのは難しいです) それに加え、卒論研究室修論研究室別にするという慣習があり、卒論配属後合わないから冬入試を受けようというのも難しいです。

 第二に、サークルの先輩(同じ研究室ではないです)にこの研究室を勧められたというのがありますサークル飲み会の時に、同じ分野で研究をしている先輩に、「この研究室はいいところだし、一期生として面倒を見てくれる」と勧められたというのがありました。当時は若く、盲目的に先輩の話を信じてしまいました。悪い噂が流れてこないなら大丈夫だろうと。それに先生記事ネット上で見たこともあり、先生研究科学雑誌を通して知っていたこともありました。学科内でも新設の研究室に関わらず人気があり、これは安パイだろうと考えていました。今考えると人気・有名だから自分にとっていい環境だろうと考えるとは愚かなことです。(ちなみに、この先輩はD取得後うちの研究室内定を蹴り、他の研究室ポストに就くそうです。)

 第三に、一番重要ともいえる点ですが、上でも書いた通り自分大学では新設の研究室で、情報が流れてこなかったというのがあります。今思えば前の大学OBの方などに話を伺うなどをすればよかったとも思いますが、学部勉強サークルに追われていてそこまで気が回らなかったし、回っていたとしてもする余裕まであったかわかりません。しかしながら、新設の研究室に進学するというのは大きなリスクはらんでいるということはもっとしっかりと自覚するべきでした。これを読んでいる方でもし新設の研究室に行くという人がいれば、もう一度自分選択をよく考え直してほしいです。

最後

 ブラック研究室といえば、拘束時間が長いとか日常的な人格否定などがやり玉に挙げられやすいですが、最近では放置ブラックなどという言葉も耳にする通り、劣悪な環境というのは色々な形で存在しています。また、他人にとっての良い環境自分にとっても良いとは限りません。トルストイ著作に「幸せ家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫)との言葉を残しています研究室も一つのさなコミュニティであり、同じことが言えるのではないでしょうか。これから研究室に配属される人には慎重に自分の進路を考えていただきたいと思います。このエントリを通して構成員がみんな幸せになるような運営に変わってくれると嬉しいです。

 文字数制限に引っかかってしまったのでコメント追記します。長文で申し訳ないです。

anond:20190328015628

そして気がついてしまった。私が今まで通ってきた道は、『子供教育費に月7-8万の学費を払い、かつ年100万近くかかる塾に通わせることのできる所得の親を持つ人間しかいない世界』であったということに。

加えていうと中高一貫女子校ではバイト禁止されていた。(している人は一人もいなかった。)

生活保護世帯普通にいる公立高校でもバイト禁止だったけど、もしかしてこれって異常だったのか……?

バイト禁止ってなんか普通に中間層やそれ以下が通う学校でも広義の進学校ならよくあるってイメージだったし自分地域ではそれが普通だったけど

東京だと富裕層特殊環境って事になってしまうんだろうか

一言で言えば「それな」で済む話

https://anond.hatelabo.jp/20190328015628

リファレンスのやり方あってるかわからないけどいいか

この人が本物かどうかと聞かれたら、私は多分本物だろうと答える。多少フェイクは入れてるだろうけど。

なぜなら、少し似ているからだ。私と。

まあうちは普通サラリーマン家庭なので、ブランドの話はよく分からないし、小学校公立だし、大学は家から通える国立にしたけれど。でも、同じように御三家と呼ばれる女子校を出たものとして、その屈折した感情はある程度自分のものとして理解できる。彼女と同じ学校かは分からないが、多少の校風の違いはあろうとも御三家か、同偏差値帯の私立中の生徒の傾向は大まかに同じと言って良いと思う。彼彼女らを私立中に出荷するための生産拠点は等しくSAPIX日能研等の大手中学受験塾だからだ。大手中学受験塾は大体3年間で2,300万円かかる。それぐらいの学費を払え、かつ子供学習サポート出来る家庭というのはおおよそ似通ったものになるのは想像に難くない。と、いうか大体似ていた。レアケースがあることも否定はしないけど。

私は医学部志望では無かったのでその辺の事情には明るくないが、医学部を目指す子はやはり親が医者のケースが圧倒的に多かったように思う。そして、医者になるという目的があるからか、中学の頃から鉄やSEGに通って着実に受験に備えていた子が多かった。これは素直に尊敬してた。まあそれと同時に、塾で医系数学とかの授業を取ったりする過程で、この人の周りが更に私立中高一貫医学部志望医者家庭へと純化されていってたんじゃないかなとは思う。

それはさておき、単純に私が少し似ているなと思った部分についてつらつら書きたい。

まずバイトについて。この部分でひょっとしたら他校かなとも思った。周りにバイトをする高校生は誰も居なかったのは同じだが、そもそも高校生バイトをするという概念現実感を伴っていなかったので、バイト禁止だったかどうかも分からない。禁止じゃ無かったとしても多分そんなに歓迎されなかっただろう。親も親でバイトするぐらいなら塾に行ってくれた方がいいと考えている人の方が多いのは確実だ。

次に、暗黙のルールについて。確かに即物的なというか、実際の生活に関わる色々な数字は、同じ学校の生徒であるという点で=にされて不可視化されていたと思う。でも認知されていなかった訳でもなくて、ベールに覆われたように大まかに認識していたが、敢えて可視化しようとしなかっただけだろう。これは学校の態度の影響もあるかもしれない。私の知る限りでは、御三家には一斉に模試を受けて学校偏差値管理したり、成績を壁に貼りだしたりして、生徒同士の差を意識させる学校は無かった筈。加えて、これはこれで問題だと思うが、うちの学校では少なくない教師受験だとか偏差値だとかをまるでハリポタの「ヴォルデモート卿」と同じような、ゾッとする単語として捉えていた。

最後自己認識世間一般との差について。これは同じような環境で成長した人達と接していると、気付かないし、別に気付かなくても生きていける。でも、自分と違った環境で育った他者と接する時に切実な問題として浮かび上がってくる。私も、世間ではエリートコースと呼ばれるだろう経歴にはなったが、別に自分のことは頭が良いとは思ってない。小学校の頃も塾では一番上のクラスの下の方で、中高では結局真ん中より上の成績を取れなかった。ずっと自分より上を見上げるばかりだった。

から大学地方出身の「まっすぐ」育って来たんだろうなぁと感じられる子の万能感には相容れないものを感じる。万能感は自分人生で真っ先に失われたものの1つだからかな。

あと、自己認識がどうであれ周りからは期待されちゃったりするからそのギャップが正直キツいというのはあるんじゃない。

まあ長文並び立てたけど単純にそれなと思っただけ。最初共感した所だけ書いて去ろうと思ったけど思うところがあり過ぎて長くなってしまった。多分元記事の人はちゃんガス抜きできる人だからしっかりとした医者になれると思うよ。

広いインターネットで似たようなこと思っている人がいたのが嬉しかったけど、ひょっとしたら狭い世間の知り合いかもね。

2019-03-28

田舎者貧乏人を初めて見た話


誰にも言えない偏見を、そっと書き残す。

東京に生まれた。

新宿区で生まれ、その後は23区外に引っ越したが、ずっと東京都内からたことはなかった。

小学校受験をし、私立小学校卒業し、そのまま中学受験をして、いわゆる御三家合格し、中高一貫女子校卒業した。

中高時代都心まで通学し、遊ぶところは新宿渋谷だった。

1年間浪人し、そのまま地方国立大学医学部に進んだ。

まさかそこでここまで大きなカルチャーショックを受けるとは思っていなかった。

私は自分いか世間知らずだったかということを全く知らなかった。

まず、初めに、医学部生同士での「親って医者なの?」という会話に驚いた。

「え?むしろ親、医者じゃないの?」

喉元まで出かかって飲み込んだ。

私の周りの医学部志望生は、7〜8割は親が医者であり、親が医者であるかどうかを確認する文化がなかった。また、親が医者でなかろうと、会社社長だの外交官だのばかりなので、「あ、そうなんだ。」くらいで終わりだったのであるが、ここでは違った。

医者かー。いいなぁ、金持ちで。」

非常に面食らった。

まず今までの人生で親の所得の話になったことが一切なかったことに気がついた。

なんとなくタブーのような、下品なような、お金の話をするという文化存在しなかったし、他人を「金持ちから羨む」という人に初めて出会った。

そして気がついてしまった。私が今まで通ってきた道は、『子供教育費に月7-8万の学費を払い、かつ年100万近くかかる塾に通わせることのできる所得の親を持つ人間しかいない世界』であったということに。

加えていうと中高一貫女子校ではバイト禁止されていた。(している人は一人もいなかった。)

私自身小4〜6まで塾に通い、高2〜浪人1年間もまるまる予備校通いをしている。

かかった学費のことを親は何も言わない。

医学部に受かってよかった。」

それだけである

またさらにびっくりしたのが、

どこかに遊びに行こう!となった時に

お金がないか予算の安い店で」

と言われたことだ。

お金がない」という理由を遊ぶ時に持ち出すという文化に触れてこなかったように思う。

遊ぶ時にかかるお金は、その思い出に対して支払うものであり、いくらになろうと楽しければ構わないし、やりたいことをしてきたと思う。(というと高級ホテルランチビュッフェに行きまくっていたかのような印象だがそういう意味ではない。)

遊びたい時に、「何をしたいか」ではなく「予算」が先に来る文化

そんな文化があることも知らなかった。

というかむしろ、うちの親は常に「うちは開業医でもないし貧乏から節約しないと」と言っていたので、私はどっちかというと貧乏なんだな。と思って生きてきていたのである

現にユニクロ大好きだし、特売も大好きだし、ポイントカードもめちゃくちゃ持っていて端からポイントを貯めている。

また、私は田舎というものをナメていたことも分かった。

田舎とはいえ、本気の田舎では多分ないのだろうが、はっきり言って今の暮らしは本当に耐えられない。

友達と遊ぶ時はテレビ雑誌特集していた店に行き、大きくなってから食べログ評価が高い店を探し、予備校終わりに疲れた伊勢丹に寄って化粧品を買ったり、ルミネセール爆買いしてみたり。

そう言った文化が何一つないのである

この田舎で、夜することは飲み会カラオケか男女の営みのみ。

店が存在しないか開いていないのだから仕方がない。

レビューがなさすぎることで、食べログで店を探すことがこんなに困難になるとは知らなかった。

地方都市なんだからデパートくらいあるでしょうというが、私は新宿伊勢丹で先行発売の化粧品を、エムアイカードポイント10%還元を利用して購入したいのであり、そのついでにフェラガモの靴を物色したり、グッチの新作にケチつけたりしたいのである

前にトリーバーチの靴(一番スタンダードな、黒の革靴に金のトリーバーチロゴが大きく付いているやつ)を飲み会に履いて行ったら、「その靴イトーヨーカドーで売ってるみたいだなww」と男子に言われて本当に驚いた記憶がある。

他人の持ち物(しかも靴などという少しこだわっていそうなもの)を平然とけなす神経と、トリーバーチすら知らないということに対する、二重の驚きである

その男の子は、地元出身の子だった。

地元でずっと一番で、県で一番の高校を出て、この医学部に入ってきていた。

私は自分を賢いと心から思ったことがない。

小学校でも上から20番くらいだったし、

中高一貫では下から数えた方が早かった。

でも、地元の子は違うのだ。

小さい頃からずっと「頭いいね!」「すごいね!」と言われ続けて、ピノキオみたいに鼻が伸びて育ってきている子ばかりなのだ

何か言えば尊敬され、常にリーダー格として君臨してきた人たちばかりなのだ

でも私は知っている。

たかだか地方医学部に、賢い人間なんていないのだ。本当に賢い人は、理三だの、ハーバードだの、そういうところにいるのであり、

医者になるとか、ならないとか、そんな次元のところにはいない。

私たちちょっとだけ努力するのが上手だったかちょっとだけ記憶力が良かっただけなのだ




夜になると一人暮らしの部屋で本当に世界から取り残されたような気持ちになる。

私が今まで「当たり前」だと思ってきたことは、当たり前ではなかったのだと思う。

田舎は苦しい。常に誰かに見られている気がする。

学生外車に乗るなんてと言われたことがある。

うちの親が「危ないから、事故った時に死なないように、強度のある車を」と言ってくれたから乗っている車でも、「目立つこと」の方が悪なのだ

「昨日、コンビニにいたね」

いちゃダメなんだろうか。どこで何してもいいでしょう。万引きしてるわけじゃないんだから

東京は、何をしてもいい。

何をしても、誰も何も言わない。

近くに住んでいても、知り合いに会うこともない。

早く卒業したい。

早く東京に帰りたい。

まれ育った土地自分には一番合っているというだけなのに、田舎東京の話に置き換えている私はきっと性格が良くないのだと思う。

こんな人間医者になるなんて、と言われると思う。

からこっそり、ここに書く。

医者はいつでも人格者で、正しくないといけないから。

偏見なんてないですよ、という顔をしなくてはならないから。

からせめて、匿名世界でだけは。

2019-03-27

anond:20190327094711

仕事選んでるのに20万?おかしくない?

実家仕事選ばなくても20万か家賃差し引きでトントンになりそうだけど。

あと学費田舎の方が安いよ。

塾の余裕もなくて、大学行かせられないかもしれないって思ってるなら都会に残る理由何?

2019-03-22

スッキリしないよ

長く勤めた税理士事務所をやめ、転職まで2週間くらいあったのだが

そんな時に知人の紹介で個人事業主として店舗経営してる方の確定申告の手伝いを頼まれた。

聞けばシングルマザーでお子さんが2人。

わたしも似たような境遇なので、お困りならと引き受けたんだけど

今までの資料を見ると、経営はあまり上手くいってなく毎年大赤字

相当な額の償却資産があるせいなんだけど、

聞けば別れたご主人が、結構お金ちらし店舗の内外装や機材などの費用を全部出してもらったらしい。

養育費も毎月数十万もらっていて、なおかつ住居の家賃も元のご主人持ち。

申告上は赤字だが、年間100万程度は現金を残せているし

生活はかなり裕福。

でも、確定申告したら収入ゼロ

保険年金も最低額だし、子供学費免除所得税なんてもちろんかからない。

本人は養育費でどんどん貯蓄は増えるし、週の半分は外食だ、毎月のように旅行だ、ゴルフエステだと。

償却資産は未申告で、固定資産税も払ってない。

そりゃ手にした現金が非課税で全部使えるんだったら、ご商売道楽でやっていけるなと妙に納得。

一応、償却資産は申告した方がと忠告したら、もう手伝わなくていいと言われた。

私が作った申告用の書類を他の税理士に引き継ぐと、10万円渡された。

こっちはあまり良いとは言えない給料から社会保険厚生年金所得税はもちろん

子供学費だってかかるっていうのに。

お金持ちと結婚すると、離婚後もこういう特典があるのかと思った。

なんだかなぁ・・・

日本階級社会

会社員なんだけど、例えて言うなら病院みたいな、医師給料は高いけど医療事務パートの人までいるみたに職域によって格差が大きい会社で働いている。といっても、給与の高い身分でも年収は700-1000万円程度だけど。

職場で飲みに行くといろんな立場の人がいる。

中途採用で入った入社当初は若い会社だったけど、そこから10年くらいたって家庭を持って子育て世帯な人が増えている。

ここで自分立場説明しておくと、社内では給与の良い方のジャンルに属している。そういう稼ぎを得るには学歴必要だけど、全部親の金大学に行って、更に15万円/月の仕送りもらって一人暮らししていた。

自分子供たちにそこまでしてあげられるかはわからないけれど、少なくとも大卒までの学費は出してやるのが当たり前だと思っている。

自分の親が偉いのかというと、親もそのまた親にそうしてもらっているわけで、偉いわけでもなくて当たり前なんだと思う。

子供を持つってことは、それが当然のことだから今の日本では敷居が高く、少子化も仕方がないよなと思っていた。

でも、会社のいろんな立場の人と飲みに行ったら、低所得なのに子供作っている人もやっぱりもちろんいるんだよな。

頑張って夫婦2馬力で働いていても低所得人達もいる。

彼らの子供は、親がそれをわからないので、良い教育を受ける機会が少ないだろうし、もし頑張って高い学力を身につけても奨学金という名のローンを背負うしかないわけだ。

やっぱりさ、社会主義的であろうとも、所得税の累進性を強化して学費無料社会がいいな。

所得を得るためのモチベーションが下がってしまうっていう意見もあるだろうけど、個人が高所得を得る手段って社長みたいな多くの人数を使って上前はねる金融みたいなのしかないわけじゃん。

そんな人達がより高所得を得るためのモチベーションが消えるデメリットよりも、生まれる家によって教育格差が生まれたり、更には天才たちが本当に興味のある分野ではなく、地位経済的安定のために一介の臨床医に成り下がってしまう方がよほどデメリットなのではないかと思う。

子育てに金がかかるのは要は教育なんだから、そこを解消すれば出生率も上がるだろうし。

でもさ、今の日本でそういうこと言うのって共産党くらいなんだよね…

でもさ、いくらいいこと言ってても最終的に共産革命を目指しているか共産党なわけであって、そこには大多数の人類賛同できないか共産党ではダメなんだよな。

維新の会とか出てきたんだからさ、しゃべりが上手いカリスマさえいれば新しい政治勢力可能なはずじゃん。何で出てこないんだろうね…

2019-03-17

anond:20190316112313

自分も夜間大学出身高卒で1年ぶらぶらしてたんだけど、やっぱり大学入ろうと思って、でも金がないか学費の低い夜間にした。

あの頃はとにかく楽しかったなぁ。授業が少ないか毎日行くのが唯一大変だったけど……。

授業で社会人女性の隣に座って話しかけて、仲良くなっていちゃいちゃするのが楽しかった。

社会人ってたいてい孤立しているから、話しかけたらすぐ仲良くなれるんだよ。

から、授業ごとにいちゃいちゃする相手を見つけて、授業終わったら相手の家で遊んで、って生活をしていた。

たまたま最寄り駅の隣に住んでる女性がいて、合鍵ももらって半同棲みたいなこともしてたなぁ。

毎年、どんな社会人女性が入ってくるんだろう、って四月になったらわくわくしていた。もう最初に話しかけたら仲良くなれるのは確実だから

面白いことに卒業たらみんな連絡取らなくなったな。一時的火遊びだと割り切ってたんだろうな。みんな社会人で、10歳以上年上だったからな。

ぼくは社会人になってからそんなにモテいから、彼女らに連絡してみようかなってたまに思うけど……。

ま、こういう楽しみ方もあるよ、と元増田には言っておくw

2019-03-15

社会人大学院博士前期課程)を卒業しました。

仕事看護師をしています

あ、性別男性な。

いや、Male nurseもだいぶ増えてるんで、ぜひお見知りおきを。

齢40。

増田くらいしか自分語りはしないから、許しておくれ。

元々は専門学校卒だったんだよね。

ホントはさ、俺、大学に行きたかったんだ。

研究という文化を知りたかったのよ。

でもね、高校生の時にね、父親リストラにあったんた。

マツダ自動車整備工だったんだよ。

からさ、公立看護専門学校に入ったの。

あの時、受かった大学に断りの電話入れるのは辛かったなぁ。

まあ、公立専門学校学費ビックリするくらい安くて、奨学金をもらうとプラスになったのはありがたかったけど。

(まあ、それも家計に消えるし、看護学生時代アルバイトに明け暮れたんだけどね。)




今や、看護師になって、約20年。

この歳になると、勉強できることの有り難みが骨身に染みます

社会人大学院生としての生活は、かつての夢が叶ったように思えて、さらには実践の中での疑問や葛藤研究テーマとして取り扱えたこともあり、毎日がとても充実していました。

さらには、わたしには勿体無いくらい、ステキ指導教員に恵まれ、とても丁寧に研究指導をしていただきました。

研究イロハが分からない僕にはいろいろと頭を悩ませたのではないかと思います

本当に感謝しています

また、あちこちで「働きながらの勉強は大変じゃない?」と、言われることは多かったのですが「実践家として、研究を学ぶこと」は、かなりよい体験でした。

臨床では、当然「目の前の対象のために」という視点で頑張る訳なのですが、研究は「未来対象のために頑張る」のでないかと思うのです。

からこそ、もっともっと「働きながら進学する仕組みや文化ができるといいなぁ」と思いました。

リカレント教育に力を入れている大学も増えてきていますが、同時にまだまだハードルは高いのかなぁと思わされたりもします。

とにかく、私にとっては「勉強楽しい」と思えたことに加え、「だからこそ、臨床って楽しいんだ」とも思えたのはホントにありがたい体験でした。

ぼかぁ、幸せ者だ。

頭脳は伴わないけれど、お金を貯めて、体力を維持して、後期にもいつか進みたいです。

大人になって、真剣にやる勉強楽しい

こういう文化もっと広まってほしいと心から思います

2019-03-12

ありふれた就活雑記

知り合いがこぞって就活日記を書くのに刺激され、某もしてみむとてするなり。目的としては2つあって、こんな感じ。といっても1つ目が主なのだけれど。

・来月から社会人になるので、これ以上頭がおかしくなる前に自分が何故選んだのかを残しておきたかった

キラキラしていないIT就活リアルな一例としての一例

まずパーソナル.自分は2019卒、4年生大学情報学部所属の男。高校時代がクソだったので、大学地元では知名度があるかも、というレベルのところ。プログラミングとかするサークル所属しているが、義務とかがあるわけでもないので所属しているだけに近い。プログラミング楽しいけどゲームしてる方が楽しい

就活

就活を始めたのは2018年1月だった。

どこに就職したいとか、社会に出て何がしたいとか。そんなものは何もなかった。ただ周りが先に行く焦燥感学費を借りた親族への罪悪感に追われて就職を考えていた。サークルの優秀な同期が進路を拓いている中ずっと腐っており、おこぼれで逆求人という就活イベントに参加したのが1月である逆求人というのは、学生企業の人事やエンジニア自身プレゼンするイベント

自分能力容姿も明朗さもなかったが、サークルでみんなやってたような活動を「それっぽく」プレゼンしたらそれなりに良い評価を受けた。後から思うと地元で他の学生レベルが低かったのも大きかったんだろう。名前を聞いたことあるような企業とも会って、一次選考免除とかの話をもらって調子に乗った。

2月はそのイベント後に面談選考もらった企業面談したりして過ごしていた。といっても明確なビジョンが何もないため、空っぽの「それっぽい」ビジョンを喋ってポイント稼ぎしていたというのが正しい。この時の企業の1つはそのまま選考が進んで内々定をもらった。また、業界で名が通っている企業地元に有ったので応募したのもこの頃。就活中で自分からアクションを起こしたのはこれが最初最後だった。

3月。というか2月末くらいか調子に乗って応募した選考のお祈りが届き始める。ここで身の丈を知る。業界でもトップに近いような企業に応募していたが、当然のごとく及ばなかった。脆弱な心はボロボロになったが、それに勝る焦燥感無職になることへの恐怖で就活を続ける。この後2,3回ほど似たようなイベントに参加して、益体のない「それっぽい」アピールを続けていた。似たような流れでそこそこの企業数社から内々定をもらう。失礼極まりない話だが、自分の「それっぽさ」で騙される人は一定以上いたと思う。選考による数重のフィルターの内穴が重なって通過してしまった。

5月ごろ、その中の一社内定承諾を返した。数社から内々定をもらっていて、その中にはかなり名の知れた企業も含まれていた。最終的には、待遇とか業務で触る技術に興味があるとかそういった点で決定した。相手にかけるであろう迷惑なんかは考えられなかった。これで就活が終了した。

まとめ

全体として、偶々今はIT系の学生待遇良いので上手く時流に引っかかって就職もできた。幸運だっただけ。能力ではなく「ぽさ」で騙して就職してしまっているし、来月から先に劣等感能力差が顕出して鬱か何かで壊れるだろう。本当にクソな人間だなと思う。早期に内々定をくれた企業には迷惑をかけたし申し訳ない。それ以上に騙す形で無価値人材採用させた内定承諾先に迷惑をかけているわけだけど。

無理やりオチをつけるなら、今の新卒就活では「それっぽさ」を上手く演出できればそこそこの企業への就職はかなり容易と感じる。400万/年くらいなら軽く狙える。トップ企業でもない限りホワイトボードコーディングみたいな試験はないし、コードテスト大学の貧弱なプログラミング授業レベル問題が過半だった。選考でも特定技術分野について深く聞かれる機会はほとんどない。ただ、何かしらの能力がないとゴミ自分ゴミだった。

2019-03-11

anond:20190311150408

当人大学行けるっていってるんだから、その方が良いでしょ

公立なら学費も安いし、学べることの幅も圧倒的に広い

2019-03-10

ツイッターアカウントを消すにあたって

1文にまとめると勉強を頑張る為に同人活動を休止してツイッターを消すことにしました。

というだけの話です。

ただ自分にとっては同人活動ツイッターも、生半可な気持ちで断てるようなものではなかったのでここから語る事の経緯は自分感情を整理するための自己満足です。

えらく長い上読んでもこれっぽっちも楽しいものではありませんが、それでもお付き合い頂ける方は読んでみてください。


勉強を今一度頑張ってみたいと思いました。

思ってみたもの、今まで散々頑張ってこなかったことなので正直既に全然自信がないんですけど。

本当に自信がないです。散々頑張らなかった人生なので。

ただ、自信無いなりに、まず頑張る為に今まで頑張れなかった原因たる要素を外的要因から潰していこうと思ったのです。

その1つが自分学費を持った上で、勉強をする為に学校に入ることでした。

ざっくり勉強と申し上げましたが4月から資格を取得するために専門学校に通うことにしたのです。

資格を取得するにあたって大学に行っていたのですが、親の金で通っていた当時は正直な話どこか甘えていた部分があったと思います

実家から独立して社会に出て数年、時間お金も有限なんだと本当に今更痛感しました。

勉強する為にお金を出して与えてもらった時間を使って勉強をろくにしてこなかった今まで、本当に勿体ないことをしてきたなと思いました。

大学当時、資格取得の試験に落ち、翌年仕事をしながら自主学習しても身が入らず結局試験は以来受けていませんでした。

フルタイム勤務に月20~40の残業が発生した状態で実際時間もなかったのですが、結局仕事をしているから、と勉強から逃げていたと思います

今一度、腰を据えて勉強する為に学校へ行きたいのだと親に伝えたとき父親からは甘えていると言われました。

本当に、その通りだと思いました。

私が社会に出て数年働いても全く届かない数百万というお金を出してもらい4年間大学へ通い、試験には落ち、卒業しても得られたものは何もない状態社会に出てのんべんだらりと数年を過ごした私には2、3年だとしても学校へ通う為の資金などはなく。

またどこか親に頼ろうという気概自分の中にはあったように思うので。

実際、学費学校へ通う間に生計を立てていく問題を本気で考えたのはその後でした。

まず、今年から資格取得の為に受けられる給付金制度が拡充したことを知りました。

次に、検討していくうち決めた4月から行くことになった専門というのが本来2年制の学部でしたが、大学で同資格取得の為の科目を専攻していた関係前例もある特例として1年制として受け入れて頂けるということでした。

資金的にも現実的な額面になってきたこと(それでも情けない話ではありますが結局親に前借りする形になりましたし、口座の残高はパート勤務でもしないと工面できない程度にしか残せていませんが)、

特例の1年制というのは学費的にも大きかったですし何より親の金で無闇に過ごした時間が多かった大学での4年間が少しでも無意味にならないように思えたこと、

新年に引いたおみくじ末吉にしてかつて類を見ないレベルの手厳しさであった上で「学問自己の甘えを捨て全力を尽くせ」と言われていたこと、

年齢も正直先日27になりまして、あと数年で三十路というところまで差し掛かっている身としてはあまりにも将来性のない日々を送っていたこともありました。

ともかくその他いろいろ踏まえても今踏み切らないともうどうにもならない気がしました。

フルタイム勤務はもう無理なので今の仕事は今月いっぱいで辞めます

前述の通り隙間時間で入れるバイトを探して当面はやっていきます

学費を振り込んだ今残った口座の残高数十万円は試験半年から数ヶ月前にはバイトも辞めて勉強だけ集中するためのお金なので来年の今頃には本当にほとんど一文無しの予定です。

口座に余裕がなくて本当に良かったです。

これでもうイベント遠征はどうしたって行けなくなりました。

長い目で見ればリターンがあるからとか言って本でも作れば向こう数ヶ月はご飯が食べられなくなる寸法です。

資格が取れなければ本当に何も残らない状況で、これで頑張れなければ本当にただの屑だと思います

要は、自主的に意欲を持って頑張れない自分が頑張る為にまずあらゆる退路を断つ必要があったのです。

もう後が無い環境意図的にでも作って追い込まないと自分は間違いなく何かに甘えてしま人間だったので。

そんな感じで経済的・将来的な逃げ道を絶つ環境を整えることを決めたからにはしておかなければいけないと思ったもう1つ。

それがツイッターを消すことと同人活動を休むことでした。

この文面を此処まで読まれる方でしたら私が見事なまでの限界同人オタクなことはご存知のことと思います

高1頃から同人活動を少しずつ始め、彼此10年以上同人誌を作ってきましたが、作成ペースは年々悪化の一途を辿り、前年では15冊発行してましたし、もうここ何年も年間10冊超ペースで発行している有様でした。

正直、学生時代勉強に身を入れきれなかった大元の原因が同人活動にあったと思います

原稿をしている間は人間的な生活が送れない、みたいな限界同人オタクあるあるも私からしてみれば「人間的な生活を送らない理由にするため原稿をしている」ような節がありました。

自己解釈アウトプットすることが人生で何よりの生き甲斐なのは間違いないのですが、それが同時に生活を怠る免罪符にもなっていました。

イベントに参加して自身の本を取ってもらう、気の合うオタクと喋る、時として感想を貰う。

同人イベントサークル参加されたことのある方であれば分かる方もいると思うんですけどこの一連の流れって本当に癖になってしまうんですよね。

ただでさえ自己解釈アウトプット生き甲斐だった私に関してはもはや本を作ってイベントに出る行為依存症みたいなものだったと思います

原稿にかける時間人生で何よりの優先事項で、次点が最低限の生活を成り立たせるための労働、あとは気が向いたときに行う基本やれなくても仕方のないこと。

自分の中では完全にそういう考え方ができていました。

自己思考アウトプットすることそのもの生き甲斐自分にとってツイッターでのツイート行為もまたある種の依存行為だったと思います

自分の交友関係社会に出ている間に学生時代関係がほぼ残らず、今やツイッター形成されているものでほぼ占められていたのでツイッターを完全に消してしまうことは自分人間関係の大半を喪失させてしまうことのように思っていて、それが余計に自分の中でこのツールを離しがたいものにしていたようにも思います

というか消すまでしなくても程々に運用したらいいのではって話なんですが。

少なくとも自分に関しては無理だと思ったからこその判断です。

物事を切り替えていくのが本当にへたくそで、特につの思考に耽るのが楽しい性分だったことも助長してツイッターでひとたび1つの話題を見つけると数時間でも半日でも延々とそのことについて考えてはツイートをして時間を浪費する日々でした。

共通話題で盛り上がる人が居ると余計に、自分以外の誰もその話題をしていなくても一人でもいつまでも

やらなければいけないものできればやりたくないことが後に控えている程にその傾向が強かったように思います

その手軽さが現実逃避すらも容易にさせてしまっていたと思います

自身思考共感を得てくれる存在が数値として見えるこのツールでは欲している感情簡単に満たされてしまって、少しでも苦しさを感じる現状に対する手軽な逃げ場になっていたと思います

息抜き現実逃避というのはニュアンスとして紙一重だと思うんですが私は息抜きのつもりで一度楽しいことを始めるとそのまま本来の楽しくない作業には戻れなず逃避になっているタイプでした。

人生において欲している感情を与えてくれる要素は現実から逃げる為の要素でもあると思います

自身にとってツイッター同人活動人生において欲している感情を与えてくれる要素のほぼ全てでした。

から、本当に本当にすべきことを前にツイッターを、同人活動を並行するという可能性を少しでも残せないと思ったのです。

から同人活動ツイッターもやめることにしました。

今生の別れでも何でもない、本当に一時的措置であって数年後の私が目標を達しているいないに関係なくきっと私はツイッター同人活動も再開すると思うのです。

人生の中でみれば些細な制限に対してここまで長文の記事を作るなんて自分でも正直馬鹿げているなとも思うのです。

これは少しでも隙があればきっとまた今までのように現実にある目前のすべきことから逃げだしてしま自分に対して仕方ない、仕方ないと言い聞かせる為の文章です。

ここまでしないと、ここまでしても尚駄目かもしれないどうしようもない自分をせめて戒める為にこの文章を作っています

いくら生き甲斐だったとしても生き甲斐を続けるだけの人生に将来性なんて何もありません。

自分生き甲斐あくま趣味であって、万に一つでも趣味を続けた先にそれが将来性のある何かに繋がるとは微塵にも思っていません。

自分の中で此処まで分かってるなら私は学生時代からもっと勉強をする習慣に慣れておくべきだったと今更のように思います

結局、その場で満たされる感情やもしかするとなんて夢を見ることでこのままでは良くないと分かっていた現状から逃げ続けていただけだったんだと思います

手遅れだと諦めるには何もしてこなかったですし半端な気持ちで居続けて「もう手遅れだろう」とか「どうにかすべきだった」なんて言う前に、私はまだどうにかなるものならどうにかしたいと思っています

やる気の問題が大きいとは思います

逃げ道をいくら塞いだところで1日寝て過ごせば日々は過ぎてしまうわけですから自分が本当に頑張らない限り、どうにかしたいと気持ちだけ口にしたところで結果には何も繋がりません。

ここまで包み隠さず全部言って、それで1年後試験に落ちたら何かもういよいよどのツラ下げてという感じなので正直、どう転ぶにしても後々くまなく喋りすぎたことを後悔すると思ってるんですけど、こうして状況を明記すること事体が退路を断つ一環でもあるので致し方なかったのでした。

本当に長くなってしまいましたが本記事は以上となります

最後に「頑張ろうと思います」なんて口だけ言っても仕方ないので自分では言わないでおきます

(今見直したら冒頭1行で言ってましたけど)

なので此処まで読んでくださった方におかれましては「頑張ってください、応援してます」なんて軽はずみにでも本気でもどんな心づもりでも言えるその言葉自分に向けては出来れば言わないで頂けたら助かります

それでも結果を残して戻ってこれたときには軽はずみでも良いので「おめでとう、お疲れ様、おかえりなさい」などのお声を頂けたらとても嬉しいです。

最後最後に、これからの1年、このブログフォロー数0のアカウント、もしくは本垢のものが浮上しても息抜きレベルだと思えるものでしたらどうか見逃してください。

最後まで現金感情にお付き合い頂いてしまってすいません、ありがとうございました。

それでは。

2019-03-07

友達私大医学部6年間の課程を修了したらしい。

なんとなしにその子大学学費調べたら、なんと6年間で3600万以上…。

年間で600万以上の学費。震えた。

かにの子の家は裕福だった。

しかおちゃん二人も私大医学部に通っていたはず。すげえ。

600万…。

私は国立文系4年通って200万と少し。

それを奨学金借りてなんとか払って、としていた

なんか、言葉にできないけど…

住む世界が違ったんだなぁ…

2019-03-06

実際に女子高生マックで話していること

このあいだ聞いたのは受験の話だった。関西地区なので関関同立の話をしていたが、フフッと笑えたのは「関大行ったら学費スケートリンクにされるやん!嫌や」というものだった。それ以外は結構辛気臭い感じだった。

奨学金に悩むなら

夜間の大学行けば?

今も学費は1年あたり60万円程度。月で割れば5万円。

実家住まいであればバイトすれば余裕で賄えると思うけど。

自分学費が安いから夜間にいって10年くらい前に卒業したけど、夜間は年輩の方も多く楽しかった。

働きながら通っている人も多かったし新聞奨学生もいた。

採用試験の時も

「2部なんだ」

バカにする人もいるし、働きながら通ったことを好意的に捉えてくれる人もいる。

バカにするような会社には入らないで済む。

2019-03-05

anond:20190305125034

元増田が何の分野かわからないけど、なかなかの毒親だし結構名門通ってるんじゃないか

からこそ、冗談の通じない奴や、学内派閥とかでこういう被害食らう人が結構いる

金銭面は辛いだろうが、学費は減るだろうし頑張るしか無いんじゃないか

2019-03-04

anond:20190304234550

大学学費タダより

シリコンバレー通用するレベルITスキルより

シンプルに金のほうがいい

戦争起きなくても訓練中に大けがしたり死ぬかもしれな

行けるか不明大学授業料を語ったり

兵隊教育間中ITのお勉強をさせてあげるような言い方はまじめじゃない

戦争練習をしていてその練習に質のいい兵隊が欲しいんだよな

資本主義国家なんだから金を多く払うのが正しい

いい人材がそんなに自衛隊に来てほしいなら

アメリカ中国みたいに兵役満期除隊したら大学学費タダにするとか、イスラエルサイバー部隊見たいに、辞めてもシリコンバレー通用するレベルITスキル仕込んでくれるとかそういうメリットがあるような制度作りにすればいいじゃん

今の日本社会なんてキャリア1年無駄にしただけでもヤバくなるくらい20代の内は凄い大事なのに、2年も3年もシャバと隔絶されたところで何のスキルもなく野に放たれるなんて、なら最初から民間就職しますわってなるに決まってるだろ

2019-03-03

失敗できない社会

うちの母はアパレル店員で、25の時にはもう支店長任される話が出てたらしいんだけど、その話を蹴って親父と結婚した。

親父はクソな中卒自営業で、最初はうまく行ったはずなのにコロコロ事業変えて借金地獄になった。

兄弟みんなの学費の為に貯めておいたお年玉も全て借金に消えた。

母には死んでも言えないけど、母が働きに行ってる時に親父の浮気相手が家に来たような記憶がある。

こんなクソ親父と居たからか、母はうつ病になって寝込み、心臓病患って、なんか肺に水溜まってやばい事になってた。

そのまま寝たきりの母と一緒に離婚してから暮らしてたけど、泣いて殴られるし、人見知りだから学校も辛かった。

生活保護受給して1年後、前より治安のマシな所に行ったけど、俺もおかしくなってて家にいたら母と喧嘩するのに家に引きこもってた。

母も医者と何か相談したのか、俺に関わらなくなって来て、頑張って学校には復帰した。それで高校受験も何とかなって大学も入れた。

離婚してから10年、自分人生離婚してからの方が長くなった。

親もちょっと抜けてて心配になる所はあるけど、家事もできるぐらいには復活した。

母の味はそんな変わってないと思うし、今の美味しいまま

ほぼ毎日掃除してるから部屋は常に綺麗で、床に埃とか見た事ない。絶対一人暮らししてる自分の部屋の方が汚いって断言できる。

大学卒業して、アパレル支店長候補になった、給料も30万行くかもってぐらいで

本人も根気があって、なんでもできる、実際に昔家計を支えてたのは母親だって言うぐらいなのに

人の為に戦って、10年病で倒れただけなのに、社会のレールから外れたせいで辛い人生を歩んでると思う。

役所自立支援に行って、とりあえずMOSを取らされたらしい(普通に難なく取ってた)

んで、働く所は食堂何だけど、話聞く限りじゃブラック職業に貴賎はないと思うけど、給料バイト程度だし、同僚の一方的な都合で仕事を負わされたりしてて可哀想だった

朝3時起きて出勤して、昼まで働く

働いた分だけ、保護費は引かれる(まあ申請したらある程度免除とかあるんだろうけど)

仮に正規雇用になっても、そんな労働環境じゃな...って感じだけど、40代後半で空白期間10年も空いてたらそう言う所しかないらしい。

倒れる前に働いてた会社は、母を買ってくれてるんだけど、その市にクソ親父が住んでるせいで生活保護受給者はその市に住めない。

すげえ遠くまで電車で行くってなると、結局労働環境は変わらない。

なんで人のために頑張った結果がこれなのかよく分からない。親はどうすれば幸せになれるんだろう。

俺も中二病の時は「大人同士の折り合いのなさのせい」とか言ってたけど、でもこれから地獄なの?

俺は大学に入って、悪くはない成績だけど、国公立って程賢い頭じゃないし(そのせいで今も自活がしんどい)凄いエライ企業英才教育のツワモノ共と戦える気がしない。

不登校でも独学して何とかなったけど、数学だけは独学じゃどうしようもなかった。

幸い要領と運だけは良かったから、高校大学数学で詰むような選択をしなかった。

けどSPIはマジの中学数学じゃん...一応インターン説明会で人事の人に気に入られて名刺メアドを頂いたり、バイト経験から正規雇用を狙ったり、詰まない策は講じてるけど正直まだまだ不安

勉強はしてるけどまだダメな気がする...

ちょっと話が逸れたけど、親の世話(できれば服屋をしたいって言う夢を叶えてあげたい)をできるぐらいの収入っていくらだろう?

社会人の皆さんはどれだけ稼いで、どう家族養ってる?どれだけ収入あれば安心だと思う?(そりゃあればあるだけいいと思うけど)

周囲にまともな大人がいなかったから、親がいくら稼いで子を養ってるのかも貯金額とかも分からん

初任給22万円あれば万々歳?30、40代で30万円代だとキツい?18万だったとしても大抵無駄遣いしなきゃ奨学金は返せると思う。

将来情報格差で身動き取れない子に情報を知らせる仕事がしたくてYahooとかniftyとか俺でも知ってる会社エントリーしたけどなんかダメそうだ

関西圏文系IT志望だけどどこか業界人しか知りそうにないところがあったらコッソリ教えて欲しい。絶対受けに行くから

2019-03-02

金無くなった、どうすればいい?

今の残高5万円、今月末の家賃光熱費すら払えんし、来月には大学学費も払わなあかんし、収入もないので詰んでるよな。

バイトもしてみようとしたけど面接いっぱい落ちてアという感じだ。うーん、どうすればいいのか、誰か教えてくれ〜・・・

anond:20190302073447

反論できなくなると相手人格攻撃に走る」

「その場合相手自分攻撃するのに都合が良い属性を持つ人間であると決めつける。

こちらは自分専業主婦であるなんて書いてないよ?)」

と言う典型例で笑った。

反論できない、或いは反論するのが面倒ならスルーすりゃいいのに、他人に噛みつかなければ気が済まないのはどちらなんだか。

そちらが人格攻撃をするなら、人格攻撃で返すけど

私は夫であっても他人金銭管理など恐ろしくてできない。

子ども学費だけは夫から徴収して管理しているが。

老後は別の人生を送るつもりなのでまあ困っても自業自得なので放置している。

と言う辺り、夫の事は嫌いだし信用してもいない人のようだ。

そりゃあそれなら「専業主婦になる=嫌いかつ信用ならない人間経済力依存する」となるのでそんな事は考えられないだろう。

更に子供がいるようだけど、学費以外の親の役割について全く触れていない辺り育児への関心は薄そうだし

子供と一緒にいたいから専業」と言う人に対して

子供と一緒にいたいから専業デス!」

と、わざわざ「デス!」などと付け加えて揶揄する意地の悪い書き方をしたがる辺り、

よほどその考え方を認めたくないか、そういう考え方をする人を見下している人のようだ。

まり本人が個人的に「子供と一緒にいるより仕事をする方が価値がある」と考えているだけではなく

「『仕事をするより子供と一緒にいる方が価値がある』と言う考え方をする人間には価値がない」と素で思っているんだろう。

となると「夫は嫌いだし信用もしていない」「子供より仕事の方が価値がある」と考える人

何故結婚して子供を作ろうと考えたんだろう?というのが疑問。

まあ、答えちゃくれないんだろうけど。

そもそも元増田が本当に理解できないのは

専業主婦」ではなく「夫を信頼している女性」「仕事より子供に価値を感じている女性」の存在ではないか

ついでに人格攻撃を続けると、

非モテから結婚相手もっとマシな男を選べなかったのか」

母親子供元増田)より仕事大事な人だったから、その母親価値観の影響を受けているのか」

と思える。

2019-03-01

から子どもができた」と連絡があって心がぐしゃぐしゃになった話

私:26歳、女、独身恋人あり

職業ディレクター、昇格が決まっていてもうすぐ役職がつく

兄:38歳、男、既婚、バツイチ(前嫁との間に子どもがひとり、親権は前嫁)

職業看護師

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から、嫁が第二子妊娠した!と連絡が来た。

まず抱いた感想は、お嫁さん頑張ったなぁ(お嫁さんは今年で45歳で、一人目は今年で4歳)。

その次に、おめでとう。

そして最後に、兄でも子どもを育てているのに、自分は…という自責

はいつも両親に迷惑を掛ける人だった。ヤンキーではないが、気分屋で頑固なクセに不器用ナイーブな扱いにくい性格

当時高校生アルバイトをしていた私に、「パチンコですってしまたかお金を貸してくれ」というくらいには結構ダメなやつ。

特に目的もなく一般大学に入り、縁あって医療系のアルバイトに勤めたことがきっかけで看護師になりたいと決意し、卒業と同時に晴れて看護学生となった。

母は、「大学生のうちにやりたいことが見つかってよかったわ~」と言っていたが、本当にその通りだと深く頷いたのを覚えている。

だって一人暮らしも3ヶ月で断念してしまう兄が普通に就職していたら、たぶん「もうやだ~辞める~」と言って退職しているだろうなと思ったからだ。

その後、留年したりなんやかんやあったので、兄が新社会人になったのは26歳のときだ。

兄が実家を出たのは結婚が決まった30歳のとき

正直、絶対うまくいかないと思った。

はいつもそこそこ美人恋人を連れてくるが、大体兄のワガママで長くは続かず、1年以内に別れる。

その時に結婚すると連れてきた人は、兄よりも年上で女芸人ゆりあんに似ていて、しかも少し会っただけで性格キツイとわかるような人だった。

たかだか3ヶ月付き合っただけでなんで結婚まで?気が早すぎるのでは?と不思議に思っていたら、妊娠していると。

あ~女の方が計算高いタイプなんだな、と察した。

絶対に俺が育てる!結婚する!といって聞かないので、まぁ兄がいうなら…と両親も結婚を認めた。

が、子どもが1歳にならないうちに離婚した。というか、離婚する前から今の嫁と付き合っていた。不倫である

そして、またできちゃった婚。なんだこいつ。

兄が大学+看護学校に行ったので、私は自分学費を払わなければならなくなった。

大学を諦めて、奨学金アルバイトを掛け持ちして学費を稼ぎながらデザイン系の専門学校に通い、20歳就職すると同時に実家を出た。

給料は低かったけど、幸い好きな仕事ができる職場だったので苦ではなかった。

とにかく必死に頑張ったら、とんとん拍子に昇給し、生活も楽になった。春から役職者だ。

私は、自分の力で生きていけるんだ、一人前の大人になれたんだ、と自信を持てるようになり嬉しかった。

しかし、そんな自信も兄にぐしゃぐしゃにされる。

たまに実家に帰ると、兄が無邪気に言ってくるのだ。

「早くお前も子ども産めよ! 兄妹同士で子ども遊ばせるの、憧れるんだよな~」

「やっぱり、人間子どもを持ってやっと一人前だよな~」

いつも自分の面倒は自分で見てきたけれど、正直いってこれ以上は無理。手一杯だ。

寧ろ、やっと余裕がでてきて、やっと好きなことができるようになったのに、なんで更にキツイ生活を送らなければならないんだろうか。

なぜ兄に合わせる必要があるんだろうか。そもそも年齢も職種立場も違うのに。

しかも、産むときに痛い思いをするのは自分だ。そんな覚悟まだない。

でも、世間常識からしたら兄の言う通りで、どんなに人様に迷惑を掛けないよう生きたって、子どもを産まない自分は半人前なのだろうな、と思う。

こんなことを考えてはいるが、兄は今の嫁とはうまくいっているみたいだし、姪っ子は可愛いし、生まれてくる子に罪はないので、兄の嫁やその子どもたちを恨むつもりはない。寧ろみんな好きだ。

卑屈になってしま自分性格の悪さに落ち込み、兄が羨ましいと妬むのであった。おしまい

専業主婦理解できない

さんざん話尽くされたことだろうが、やはりどうしても分からない。

30~40代専業主婦で、「子供と一緒にいたいから専業デス!」という人がたまにいるけどあれ何?

たとえば二人目できて、夫が「今度は自分子供と一緒にいたいか仕事やめるわ」という選択肢

実質的にあり得ないわけで、それは非常に偏っているように思う。

専業さんたちがよく言うように、育児は敬意を払われるべき立派な仕事、というなら、

猶更それを男性経験させないことは問題なのではないか

逆に共働きなら、男性育休で女性が外で働くのもありえる話だし、産褥期の1~2ヶ月の男性育休は身近ではよく聞く)。

後は夫が失業したり病気事故不倫された時のリスクもある。

小町だったら、不労所得があるから、がテンプレだけど現実そんな人は殆どいないわけで…。

そもそも自分お金を稼がないで平気な感覚理解できないし、

他人お金ホテルランチしたりバックを買ったりすることへの抵抗感がある。

そういうのは自分のカネでやってこそご褒美なのではないか

そういう意味では「夫の働きが良ければ共働きしてないよ」という女性の言説も全く理解できない。

逆に小町的な、自分名義の不労所得があっての事なら全く抵抗ない。むしろうらやましい。

筋金入りの非モテ人生で、男からちやほやされたことが無いからかもしれない。

おごってもらって当たり前になるとまた違うんだろうか。

ワーママで定年まで勤め上げた母に、経済的に自立しろと暗示をかけられてたのかも。

逆に、女性に財布を丸々任せて平気な男性については、あれは妻をお母さんだと思っていると理解している。

保険も株も不動産も、面倒な事は考えたくない。

お母さんに任せればうまくやってくれる、と云う事だろう。

私は夫であっても他人金銭管理など恐ろしくてできない。

子ども学費だけは夫から徴収して管理しているが。

老後は別の人生を送るつもりなのでまあ困っても自業自得なので放置している。

そうすると、専業主婦も、夫をお父さんだと思っているということなのか…?ちょっと違う気がする。

なお、いい加減な保育政策のしわ寄せとかブラック労働環境のせいで働き続けられない人には多いに同情しています

あくまで望んで専業してる人の話。

補足です。

ここで言ってる男性育児は、土日のお手伝いレベルではなく24時間週7日がっつり育児することです。共働き片働きに関わらずもちろん男性も親の務めは果たすべき。

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