知り合いがこぞって就活日記を書くのに刺激され、某もしてみむとてするなり。目的としては2つあって、こんな感じ。といっても1つ目が主なのだけれど。
・来月から社会人になるので、これ以上頭がおかしくなる前に自分が何故選んだのかを残しておきたかった
まずパーソナル.自分は2019卒、4年生大学の情報系学部所属の男。高校時代がクソだったので、大学は地元では知名度があるかも、というレベルのところ。プログラミングとかするサークルに所属しているが、義務とかがあるわけでもないので所属しているだけに近い。プログラミングは楽しいけどゲームしてる方が楽しい。
どこに就職したいとか、社会に出て何がしたいとか。そんなものは何もなかった。ただ周りが先に行く焦燥感と学費を借りた親族への罪悪感に追われて就職を考えていた。サークルの優秀な同期が進路を拓いている中ずっと腐っており、おこぼれで逆求人という就活イベントに参加したのが1月である。逆求人というのは、学生が企業の人事やエンジニアに自身をプレゼンするイベント。
自分は能力も容姿も明朗さもなかったが、サークルでみんなやってたような活動を「それっぽく」プレゼンしたらそれなりに良い評価を受けた。後から思うと地元で他の学生のレベルが低かったのも大きかったんだろう。名前を聞いたことあるような企業とも会って、一次選考免除とかの話をもらって調子に乗った。
2月はそのイベント後に面談や選考もらった企業と面談したりして過ごしていた。といっても明確なビジョンが何もないため、空っぽの「それっぽい」ビジョンを喋ってポイント稼ぎしていたというのが正しい。この時の企業の1つはそのまま選考が進んで内々定をもらった。また、業界で名が通っている企業が地元に有ったので応募したのもこの頃。就活中で自分からアクションを起こしたのはこれが最初で最後だった。
3月。というか2月末くらいから調子に乗って応募した選考のお祈りが届き始める。ここで身の丈を知る。業界でもトップに近いような企業に応募していたが、当然のごとく及ばなかった。脆弱な心はボロボロになったが、それに勝る焦燥感や無職になることへの恐怖で就活を続ける。この後2,3回ほど似たようなイベントに参加して、益体のない「それっぽい」アピールを続けていた。似たような流れでそこそこの企業数社から内々定をもらう。失礼極まりない話だが、自分の「それっぽさ」で騙される人は一定以上いたと思う。選考による数重のフィルターの内穴が重なって通過してしまった。
5月ごろ、その中の一社に内定承諾を返した。数社から内々定をもらっていて、その中にはかなり名の知れた企業も含まれていた。最終的には、待遇とか業務で触る技術に興味があるとかそういった点で決定した。相手にかけるであろう迷惑なんかは考えられなかった。これで就活が終了した。
全体として、偶々今はIT系の学生が待遇良いので上手く時流に引っかかって就職もできた。幸運だっただけ。能力ではなく「ぽさ」で騙して就職してしまっているし、来月から先に劣等感と能力差が顕出して鬱か何かで壊れるだろう。本当にクソな人間だなと思う。早期に内々定をくれた企業には迷惑をかけたし申し訳ない。それ以上に騙す形で無価値な人材を採用させた内定承諾先に迷惑をかけているわけだけど。
無理やりオチをつけるなら、今の新卒就活では「それっぽさ」を上手く演出できればそこそこの企業への就職はかなり容易と感じる。400万/年くらいなら軽く狙える。トップ企業でもない限りホワイトボードコーディングみたいな試験はないし、コードテストは大学の貧弱なプログラミング授業レベルの問題が過半だった。選考でも特定の技術分野について深く聞かれる機会はほとんどない。ただ、何かしらの能力がないとゴミ。自分はゴミだった。