はてなキーワード: 着信履歴とは
https://anond.hatelabo.jp/20231119220726
薄々片鱗あって感づいてたけど、
浮かれてたのか、
家用のPCに全画面表示で行為画像を開けたまま会社に行った配偶者持ちの自分が適当に書く。
うちの配偶者は全然モテないけど女性に興味はもちろん普通にあって、
自分が偶然もらった風俗チラシなどに目の色変えて興味津々な態度だったので、危ないな、とは思ってた。
目の色変わってたのは本人はわかってないと思う。
多分今でもバレてないと思ってるんじゃないかな。
お気に入りの女を作っててさ、今でも腹立つし悲しい。
当時はまだガラケー時代だったのと配偶者は携帯ロックしてなかったので
風呂や早朝に機会があったのも楽だった。
こちらが気づいてるとは思ってなかったはず。
店のwebサイトも確認して履歴の電話番号のあるスクリーンショット等を証拠保存した。
家用のPCのどこに性的画像を保存してるのかは前々から知ってたので
確認して鍵かけてる怪しいフォルダも複写やスクリーンショットして証拠保全した。
止めてもらいたいけど今後どうしようかと悩んでいたところに
PC全画面表示事件発生して、ぶっつけ本番で話し合いする事になった。
事前準備したかったけど動揺がひどくてロクに考えられなかった。
子供に見られてたら動揺しすぎて話もできなかったかもしれない。
いつもすぐ出て困る涙が全く出なくて助かった。
家にあった録音機器で録音開始して話し合い開始。
「見当ついてると思うけど、わかってるよね?言う事ある?」
「一々言わないといけないの?日時でも列挙する?」
「離婚前提って事でいいんだよね?」
「同じ学校に通ってて知識は同じ程度あるはずなのに何で大丈夫だと思ってるの?
保健体育と生物はそんなに悪かったっけ?」
こんなような事を言った覚えがある。
ヨソに女を作って浮気、じゃなくて店に行ってたのと、
証拠保全が終わってた、
強気で話したところはある。
「とても悲しかった、つらかった、苦しい」って話せたかは覚えてない。
録音を聞けばわかるけど絶対苦しく悲しいのでしない。
参考にならなくてごめんね。
風俗は止める
離婚しない
問題のあると自分が判断した画像、DVD、書籍は自分が捨てる。
以上で合意した。
話し合いが終わった段階で深夜だったけど、
一緒に居たら殴りかかりそうだった。
自宅から適当に離れたところで止めて、泣くなり買い食いなり何なりした。
車は便利ね。
「原因は黙っててくれ」と怒り心頭だったが帰った。
3ヶ月も結構つらかった。
ハグを可にしてて良かった。
スマホになってからなし崩しにGoogleMapの位置共有を相互にした。
今でも飲み会に不安はあるが、なるべく考えないようにしている。
https://anond.hatelabo.jp/20231120005325
後日「なんでわかったの?」って言われて
「薄々わかってたけど、画像を全画面表示にしてたら普通わかるよね!!
離婚の予告かと思うよね!!」
って返答したら驚いてた。
薄々バレた部分を知りたがったが当然言わなかった。
他の行動も怪しい点がザックザクだったのに本人は気づかれないと思ってるのが頭痛い。
気づかれたくないはずなのに何も隠してなかったのは、
近年はネット上で度々、賃貸住宅の退去時トラブルの話題が上り、「泣き寝入りせずに大家さんと戦おう!」といった雰囲気が広がっているように思う。
俺の場合は「トラブル」というほどの大ごとではなかったのだが、日本全国で同じような被害に遭っている方が相当数いるだろうなあと思うので、そんな人たちが住まいを退去するときの参考になることを願って、体験談を記しておこうと思う。
俺…30代の普通のサラリーマン。仕事柄普通の人より多少、法律とかを見る機会が多い。
大家のおっさん…昔ながらのザ・地主というタイプで態度が横柄。昭和脳らしく、俺の妻と話す時は「この儂が女なんかに敬語使うなんて…!」と顔に書いてあった(笑)
退去した住居は、築40年以上、家賃10万円弱、敷金5万円で、居住年数は約8年。
大家のおっさんに原状回復費用として請求された額は87,000円(敷金5万円と相殺するので、実際の請求額は37,000円)だった。
このとおり、払えと言われたのは37,000円、大した金額ではなく普通に払える額だ。
「面倒ごとを避けるために支払っておくか…」という心理を突いて、払っても良いやと思える額に恣意的に設定したとしか思えなかった。
その証拠に、支払いの明細書には「ハウスクリーニング費用」が含まれていた。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には明確に貸主(大家)負担とされている項目だ。
「ハウスクリーニング費用って貸主負担じゃないんですか?」と。
返答は無くて逆ギレだった。
とにかく怒り狂って支離滅裂な言動だったので、正直何を言っていたのかほとんどわからなかったんだが、要約すると「こっちも目をつぶってやってる部分が沢山あるんだから文句言わず支払ええ!」という趣旨のことを言っていたように思う。
(この言動からも、大家のおっさんが、どんぶり勘定でテキトーに金額を決めてるんだろうなというのが透けて見える)
結局、「もう儂(大家)は知らん!あとのことは不動産屋か保証会社に任せるからそいつからの連絡を待て!」ということで通話は終わった。
…というか、不動産屋「か」保証会社に任せる、ってなんだよ、どっちなんだよ。
それに、不動産屋にしろ保証会社にしろ、賃貸契約は終了したのにその後も大家のおっさんの面倒を見てやらなきゃならないのか?
大家のおっさん側の事情はよくわからないので疑問は尽きないが、とりあえず言われた通り連絡を待った。
こっちから不動産屋と保証会社に軽く連絡もしておいたが、当然のように反応無しだった。
そして1か月の時が過ぎて俺は気付いた…あれ?これ詐欺じゃね?
敷金ってのは契約終了後は賃借人に返還されるのが原則だ、ガイドラインにもそう書いてある。
費用の内容について尋ねても逆ギレされて答えてもらえないし、待てど暮らせど連絡は来ない。
連絡を待てばいいと嘘をついて、敷金の返還をうやむやにして、ちゃっかり着服しようとしているんじゃないか。
詐欺だ。
消費者センターからの回答は「敷金を返還してほしかったら敷金返還請求をすれば良いのでは」という進次郎構文のようなものだった。
釈然としないものを感じつつも、ググったら敷金返還請求のテンプレートが山ほど見つかったので、とりあえずそれをやってみることにした。
内容は簡単に言うと「〇日以内に敷金を俺の口座に振り込め。振り込まれなかったら訴訟する」というものだ。
テンプレートには無かったが、「詐欺罪で刑事告訴するつもりだ」という文章も入れておいた。
大家のおっさんも5万円のために懲役のリスクは負いたくないだろう。
消費者センターは「敷金返還請求は簡易書留で送りましょう」とヌルいことを言っていたが、本気度を示すためにも内容証明郵便で送ることにした。
難しそうだと漠然と思っていたが、今はネットで内容証明郵便が送れることを知った。
1,600円くらいかかるんだが、手続き自体はメールを送るのと変わらないほど、簡単なものだった。
内容証明郵便が大家のおっさんに届くや否や、さっそく保証会社から鬼電が来た。
というかマジで保証会社が大家のおっさんの手足となって動くんだな、どういう契約になってんの?
ここからは俺が独自に法律を解釈して採った行動なので、必ずしも正しいとは限らない。マネするなら自己責任でお願いします。
電話は取らないしSMSメッセージも無視、書留なんかが来ても受け取り拒否するつもりだった。
一見不誠実だと思うかもしれないが、法的な観点でこの行動の正当性を主張してみたいと思う。
まず電話。
「保証会社です」「大家のおっさん本人です」と電話で言われても、電話で話している相手が本当に当事者なのか確認する術が無い。
なので後から「そんな電話儂は知らん」とシラを切られたら、それが嘘だと証明できないのだ。
電話番号が合っていても、通話を録音していても、「儂の電話を使って別人がやったんだ」と言われてしまえば、決定的な証拠にはなり得ない。
というわけで、俺と大家のおっさんとで既に争っている件について、誰とも知れない第三者かもしれない電話相手にその内容を話すなんてありえない、と俺が判断するのは合理的だと言える。
そう考えた。
ついでに言うとこの電話の不確実性は、相手が「電話したのに無視した!」と主張してきてもそれを潰せる。
着信履歴が残っていようが、気づかずに通知を消してしまったと主張すれば、意図的に無視したのか本当に気付かなかったのかを証明するのは不可能だ。
ここまでの電話についての話は全て、SMSメッセージにも当てはまる。
結局、保証会社からも大家のおっさん本人からも、結構な回数の電話とSMSが来ていたみたいだが、俺は全て気付かなかった。そういうことになる。
次に郵便。
どこまでいっても、誰が書いて誰が送ったのか証明できないので、そんな手紙は受け取れない、ということになる。
結局、こういった連絡手段の不確実性を排除するために、内容証明郵便というものがあるのだなあと改めて理解した。
内容証明郵便はその名のとおり、内容・差出人・宛先を郵便局が証明してくれる。
これらが郵便局にも保存されるので、「儂は送ってない!」とは言えないわけだ。
また、内容証明郵便は仮に受け取り拒否をされたとしても、法的には「ちゃんと相手に到達した」ものとして扱われる。
内容証明郵便を無視してしまうと、自分にどんなに不利な内容が書かれていたとしても到達したものとして扱われてしまうので、これはリスクが高すぎる。
なので作戦は「内容証明郵便以外の連絡は一切無視する」つまり「内容証明郵便で交渉してきたら応じる」ことにしていたわけだ。
あこぎな大家のおっさんに、1,600円の内容証明郵便代を支払わせられたら、それはまあ部分的な勝利だな、くらいに考えていた。
さて、大家のおっさんにしてみれば、いつものように小遣い稼ぎをしようと思ったら、思わぬ反撃が来て訴訟リスクを負ってしまったわけだ。
頼みの保証会社も「ダメです全然連絡がつきません」と役に立たないし、自分で連絡してもやっぱり出ない。
そうやって、じわじわとこちらが指定した期日が迫る中、大家のおっさんから送られてきたSMSメッセージの内容は衝撃的なものだった。
…お前本当に常識無いな!なんでサラっと、勝手に、期限伸ばしてんだよ!
別に法律の知識なんて無くても、普通に仕事したことある人なら、こんな一方的な期限延長の宣言が無効だなんてことは常識で考えてわかるよな…?
いざ△日が到来したら一体どうなるのか、もはや想像がつかなかったが、当日朝にはいつものように保証会社から電話とSMSがあり、その数時間後に大家のおっさん名義での敷金全額の振り込みがあり、あっけなくこの争いは終結した。
37,000円払えと言われていたのに、逆に5万円振り込まれたのだ!87,000円の勝利だ!!
大家のおっさんが歯ぎしりして悔しがりながら振込をするところを想像しながら、その日は盛大に祝杯を挙げた。
では大家のおっさんはどうすれば良かったのか(逆に言えばどうされれば俺は負けたのか)。
単純に、俺の内容証明郵便など一切無視していれば良かったのだ。
詳しくはググってもらいたいが、成立要件がかなり厳密でハードルが高く、警察に相談しても「民事不介入なので」「民事でやってください」と言われる可能性が高いらしい。
振り込め詐欺のように組織的・継続的な犯行なら別だが、今回のような単発の案件では、わざわざ警察が動かなくとも当事者同士が民事で争えば金で全て解決するのだから、警察のスタンスはもっともだと思う。
また、民事でやるにしても、たった5万円を対象にした少額訴訟になるわけで、弁護士に依頼した瞬間に赤字が確定してしまう(弁護士に頼むと着手金だけで十数万円はかかる)。
全て自分で手続きしなければならないし、正直なところ、賃借人(俺)の過失で補修が必要になった箇所なんかも一切なかったとは言い切れないので、訴訟を起こしたとしても敷金全額が返ってきたかはちょっと怪しい。
そんなわけで、内容証明郵便を無視されていたら、それ以上俺は何もしなかっただろうし、1,600円を無駄に払っただけになっていただろう。
(仮に俺が少額訴訟をすることにしたとしても、普通に受けて立てばいいだけだ。ちゃんと調べて臨めばそこまで難しいものではなさそうだし、基本的に1日で終わるらしいからそんなに面倒でもないだろう)
ただ、無視はされないだろう(勝ち目はあるだろう)と思ったからこそ行動した。
それは大家のおっさんが古い地主タイプで、法律の知識なんかに疎いだろうと踏んでのことだ。
大家のおっさん大家のおっさんと繰り返し書いているが、年齢的にはおじいさんと言った方がいいくらいの高齢だと思う。
ガイドラインが取りまとめられたのは平成10年、まだ30年も経ってないし、その存在が認知されてきたのはおそらくここ10年くらいだろう。
この大家のおっさんに限らず、昔ながらの地主たちは、ガイドライン策定前は今以上に好き勝手に、原状回復費用を請求していたんだろうから、ガイドラインに従って適正に費用を算出しようだなんて考えたことも無い。
というか、そもそもガイドラインの存在を知っていたかどうかも怪しい。
法律に疎い人が法律上の争いに直面した時、頼れるのは弁護士だ。
前述した通り本件は弁護士に依頼した瞬間赤字が確定するわけだが、自治体なんかがやっている無料相談を利用する手はある。
もしかしたら大家のおっさんも実際に弁護士に相談したかもしれない。
が、ここで大家のおっさんの抱える「うしろめたさ」が弁護士の力を無効化する。
全て想像でしかないが、大家のおっさんが無料の弁護士相談に行ったと仮定しよう。
「詐欺罪は成立要件が厳しいので、よっぽど悪質なことでもなければ起訴される可能性は低いですよ。」
「請求した原状回復費用が正当なものなら、改めて内容証明郵便で請求されてはいかがですか?」
大家のおっさんに何のうしろめたさもなければ、このアドバイスに従って、内容証明郵便で俺に反論するなり、詐欺罪に問われることなんてありえないと高を括って無視していれば良かったわけだ。
だが、そうしなかったのは、「テキトーな金額を払わせようとした」「あわよくば敷金ネコババしてやろうと思っていた」といったうしろめたさがあったからだろう。
いくら可能性が低いとはいえ、まともな弁護士なら「絶対に大丈夫です」なんて無責任なことは口が裂けても言わないはずだ。
そうすると、うしろめたさがある大家のおっさんは、もしかしたら刑事罰を受けるかもしれないという不安が拭い去れない。
そして、「面倒ごとを避けるために支払っておくか…」という心理になり、5万円の敷金を振り込むに至った。
自分がこれまで賃借人たちに行っていた所業が巡り巡って自分に返ってきたのだ!まさに因果応報!
昔は地主だというだけでペコペコされていただろうし、何もなければ、昔からの殿様商売みたいなやり方を改めることなんてないだろう。
こんなタイプの大家が、まだまだ日本全国に大勢いるんじゃないか。
学園祭が終わった夜、部活の同級生4人でオールをしようということになりカラオケか雀荘か漫喫に行く流れでまとまったのだが(今は知らないが、当時は詰襟のままでも平気で入れてくれる所は新宿渋谷池袋あたりの繁華街まで足を運べば必ずあった)、1年生の後輩が自分も付いて行きたいと言い出した。
「お前は家に帰れ」と皆で説得したけれど、どうしても一緒に行きたいとテコでも動かなかった。結局、「学園祭の日だから特別に親の許可が出てるんです」の一言で仕方なく後輩も仲間に入れることにした。
翌朝、俺は母親に叩き起され、顔を真っ赤にした父親から今までの人生で一番迫力のある説教を喰らい、挙句ビンタまで御見舞された。
後輩の母親が俺の家へ「嫌がってるうちの子を無理矢理朝まで連れ回すとは何事か」と猛抗議の電話を寄越したのだ。
週明け、早速俺は昼休みに後輩のところへ行き
「お前とはもう絶対に遊ばないけど、お前んとこの母親に会わせろ。学校休んででも時間合わせるし家まで行ってもいいから絶対に会わせろ。クソすぎて納得いかねえ」
と申し入れたところ、
その日の夕飯時にやはり我が家に電話がかかってきて(母親は1時間ぐらい受話器を手にしたまま謝り倒していた)、「お母さんもう死にたいよ」と泣かれた。
この時まだ父親は帰ってきていなかったが、まもなく自分に訪れる未来を想像したらおっかなくなり、大急ぎで貯金箱の金を全部財布に入れて家を飛び出し、携帯の電源を切り、わざわざバスに乗って、少し遠めのファミレスに避難しそのままそこで夜を明かした。
午前7時台の東海道線に乗り終点の沼津駅で降りてずーっとプラプラしていた(沼津東?高校の近くの海岸が絶句するほど綺麗だった)。
昼過ぎ頃、恐る恐る携帯の電源を入れて着信履歴をチェックしてみると、確か妹から3回くらい、同級生たちから20回くらい、学校から5回くらい、家からは本当に数えれないくらいの着信があった。
いよいよ観念した俺はそのまま東海道線に再び乗って学校に行くことにした。家に帰る勇気はとてもじゃないけどなかった。
夕方頃に職員室に顔を出すと、たまたま担任がいたのでそのまま別室に連れていかれた。
「いや全然。それよりおうちの人みんな物凄く心配してるから絶対に今日そのまま帰れよ。お父さんもお母さんも怒らないから絶対にそのまま家帰れよ」
「わかりました。ていうか先生、学園祭のあとのこと知ってます?」
「はい。……でも俺、〇〇の母親にまだ死ぬほどムカついてるし頭パーだと思ってますけどね」
「もういいからそういうことを言うな」
結局、担任の言う通り俺は家に帰っても母親父親のどちらからも全く怒られなかった。
翌日、学校では「親と揉めて家出」という行為を周りから死ぬほどからかわれたが、そのまま何事も無かったかのように学校生活に戻り、部活にも復帰した。
後輩との関係も元通りに……ということは全くなく、結局俺は卒業まで彼と一言も口を聞かなかった。視界に入るのも嫌だったので部活辞めて欲しいくらいだった。
産まれてから数ヶ月しか経ってないのに早速、自分の内面的変化を感じていて「親になるとこうも意識を変えられてしまうのか」と驚かされる。
当時のことを親になった者として改めて考えてみたのだが……
やはりどうしても謝り倒して涙を流して俺を叱責した母親、引っぱたいた父親の気持ちが全く分からないし、
我が子の無謬性を疑わずにひたすら怒り狂って抗議に抗議を重ねた後輩の母親の気持ちも全く分からない。
もしも将来、俺の子供が学園祭のあの日の俺と同じことをしたとしても、損をしないよういくつか忠告はするけど絶対に怒りはしない。
後輩と同じことをしたとしたら再三再四
「無理矢理連れ回されたなら向こうの親御さんと話をする。その前に確認するけど、嘘はついてない?あと、何となく断り辛くて不本意ながらついて行ったとかは100%自分の責任で無理矢理には当てはまらない。思い出してみて?本当に無理矢理連れて行かれたの?」
うつと診断されて2年、ふと死にたくなり(しかもちょっと楽しくなってしまい)、急に飛行機に乗った。金はなかったので全部カードで借金して、京都に向かった。
なぜ京都かというと、西尾維新の戯言シリーズが好きで、オタクとして行ってみたかったからだ。
んで、せっかくの最後の宿だし、と思って小さい旅館を予約した。
携帯電話の電波とかで場所が割れるのは嫌だったので、アパートに携帯を置いて、遺書を用意して鍵を開けたまま出発した。「俺を探す人が鍵を壊す羽目になったら面倒だろうから」というサイコパス診断の答えかよみたいな理由だった。
あの盆地特有の蒸し暑さ。身体が汗でびしょびしょになるのが不快で仕方なかったが「まぁでもすぐ汗かかぬ死体となるし」と思って流れる汗をそのままにしていた。
向こうで自転車を買い、千本鳥居を観に行っては「七々見奈波が零崎人識と会ったところじゃーん!」と思っていたり、土産屋にある生八つ橋を全種コンプしたりしていた。
そんなこんなで宿に着いて、4日ほど無為にすごした。
コーナンに行って、縄とキャンプ用のイスを買って、「俺はいつでも死ねるぜ!」と思ってスターを取ったマリオみたいに無敵な気がした。実際無敵だったのだろう。
いざ死ぬとなると世界が輝いて見えて、「やっぱり世界っていいな~(まぁ俺は死ぬけど)」と背反した思いがありながら夜は酒を飲み、昼は観光したり、宿のメモ用紙に小説を書いたりしていた。普通に迷惑だ。
5日目になって、宿のご主人から「一緒に食事をしないか」と誘いを受けた。
宿のご主人には観光名所を聞いたり、滋賀県まで自転車で行けないか?(携帯持ってないのでわからなかった、琵琶湖見てみたかった)と聞いたりしてたので、顔は知っていた。
俺は本来引っ込み思案だったが、完全に「人との距離感どうでもいい。だって死ぬし」と思って二つ返事で了承し、一緒に食事をしてビールをもらった。
そこでご主人から「変なこと考えてないよね?自殺とか」と言われた。
俺が(やっべーばれた?でもなんで?)と思いながら「何がっすかぁ!ダハハww」と返したら、「短い滞在なのに自転車を買ってたり、若いのに携帯持ってなかったりしたでしょ」と言われて驚いた。
そして極めつきは俺の母から連絡があったという。
でも母に俺の居場所わかるわけがないし…と思っていたら、俺がアパートに残した携帯を見つけて、着信履歴を見たとのこと(携帯を置いていくからネット予約ができないと思って電話予約にしたのがまずかった)
俺は完全に逆転裁判の追い込まれた人みたいになって、「アア…ウウ…」とか言ってた。すげぇ不審者。
そこからご主人の人生の話聞いたりして、「死ぬのはいつでもできるから、今回は帰りな」と言われて泣きながら帰った。
帰ったら母親が俺のアパートで寝ていて、起こしたら幼稚園児みたいに服を引っ張られて泣かれた。ごめんな、楽しくなっちゃって、とよくわからない返事をした。
思えば、ガラケーしか知らず、新しいモノは覚えられないからいやだといって拒んでいた母に無理やりスマホを持たせたのは1年前のことだった。
これから緩和ケアの施設に入ると、もう恐らく家には戻ってこれないだろうし、いつも母が手入れをしていた庭の草花の写真でも
送ってやろうと思った。そして、自分や姉が働いている写真も積極的に送るようにした。
しばらくすると慣れて、写真に返信するようになった。
しかし、年が明ける頃、送ったメッセージや写真が既読になるのに何日もかかるようになっていた。
いよいよ会話もできなくなっていた。
春になると、スマホの充電もできなくなって、メッセージが既読になることはなくなった。
ほどなく母は他界した。
母の葬儀を済ませてまもなく、
肺癌だった父が緊急入院し、そのまま家に戻ることなく10日もたたずあっという間に息を引き取った。
わたしはというと、両親が相次いで亡くなる状況のなか、
他界したあとの葬儀やさまざまな事務手続きに忙殺されていたこともあり、溜まっていた仕事も待ち構えていたりと、不思議と涙はでなかった。
司法書士に依頼し、不動産登記の書き換えのため必要な戸籍の調査が、案外と興味深いものだった。
両家の戸籍を可能な限り、さかのぼるこの手続きは、忙しい現代人には無理だ。
だが送られてきた戸籍に安政年間の祖先の痕跡をみつけ、NHKのファミリーヒストリーは、なるほど、こういうところに目を付けた番組なんだなとしみじみ思った。
そんなある日、後回しになっていた父と母のスマホの契約の解除に着手した。
亡母のスマホの最後の着信履歴がふと目に留まった。母が亡くなって2週間ほどたった頃だ。
父からだった。
その日は父が救急車で搬送された日だった。何を思って亡き母の携帯に電話を掛けたのか。
スマホは解約した。
半年もたつと月命日も、気が付かないまま通り過ぎていく、、、そんな感覚になっていく。
そんなおり、ふと去年、妹と作った母とのLINEグループで送った写真でもみようとしたところ、母が退会したとのメッセージが表示されていた。
解約してから半年近くもたつのに、退会のメッセージはつい先日の日付だった。
その日がまさに月命日だったので、何か因縁めいたものを感じて、思わずスクショをとった。
「わたしの月命日を忘れてもいいけどね、じゃあね、バイバイ」と言っているような気がした。
何かが空間的にゆっくりと遠ざかっていく、不思議な感覚に襲われた。
前に勤めていた会社の話。
書き殴りだけど、書いて向き合うことで楽になれたらと思った。
多少のフェイクあり。
_____
新卒で事務職初めてだったので、正しい言葉遣いが分からない。電話の作法も分からない。
A「今何回『えーっと』っていったと思う? そんなに『えーっと』ばかり言ってる人から説明されたらお客様が不安になるよね?」
私「はい、そうです」
A「それからお客様に同意するときは『左様でございますか』って言おうね。『そうでございますか』って何…?」
私「…気を付けます」
フィードバックを沢山くれた。私が至らなかったことが多くとてもありがたかったけど辛かった。後から言うくらいなら先にマナーを教えて欲しい。ほぼ研修も無かった。一通り覚えてから電話番が良かった。
電話が鳴ったので震えながら出た。
客「もしもし、〇〇です。今日の◎$♪のことなんだけど◎$♪×△¥●&?#$にお願いしてて?◎$♪×△¥●&?#$!…」
何を言っているのかよく分からなかった。でも何か手配が必要そうだったからとりあえず上司に投げようとする。
私「分かりました。それでは担当の方にお繋ぎしてもよろしいですか?」
客「何で代わる必要があるの?◎$♪×△¥●&?#$!を△¥●&ってだけじゃん!!」
客「あんた日本語分からないの? ¥●&?#$!って言ってんの!! こっちは時間がないんだからさっさとしなさいよ!!!」
就業3日目だが…?(白目)
とりあえず上司に電話を繋げと言われているのに渡せない。何を言ってるのか分からない。謝るしかできない。
パニックになった私からBさんが受話器を取り上げて無理やり代わった。
B「お電話変わりましたBと申します。大変申し訳ございません…。はい、はい。かしこまりました。はい、承知いたしました。はい、そのようにいたします。ええ、それでは失礼いたします」
電話は1分もしないうちに切れた。
Bさんが
「お客様がお忙しいのに親切で掛けてくださったみたいですよ」
と告げた。
正直内容は覚えてないが、別に掛けて来なくても支障のない電話だった。「親切で」掛けて来てくださったものだったらしい。
Aさんが
「どうしてこうなったの? ただ『申し伝えておきます』って言えば良かったのに」
と言った。
申し伝えておきます、って何ですか、とは言えなかった。そんな言葉遣い一度も使ったことない。ましてや全ての電話を取り次ぐよう言われていたのに「申し伝えておきますで良かったのに」なんて言われなきゃいけないんだろう。
私はお客様からの電話が特別な対応が必要なのかもしれないと考えたから代わろうと思ったのに。
ここから先はショックで思い出せない。ただ泣きじゃくって過呼吸になった記憶しかない。
多分2週間くらい経った頃の話。
上司Aがいない時に電話がかかって取った。掛けてきたのは陽気なタイプの方だった。
客?「え? 私と苗字同じです〜!すご〜い運命ですね〜!!!」
みたいな感じでキャッキャと勝手に盛り上がられた。そんなの知らん。
あっ、そうなんですねーと愛想笑いで返す。
でも早口で何を言っているか分かりにくい。かろうじて多分営業じゃないかと分かった。
と聞いてみるとなんか濁された。そして
と尋ねられる。
私「あの営業のお電話は全てお断りしております。申し訳ございません」
と言うと
客?「そうですか〜。ではA様にこちらにお掛けいただきますようお願いいたします」
みたいなことを言われて切られた。
と聞いて来たので
私「いや…分からなくて」
B「そう。楽しそうに馬鹿笑いしてたのにどこからかかって来たか分からないんだ。お客様からの電話だったらどうするんだろうね…」
と鼻で笑った。
ここで勘違いが起きている。
それをBさんが
『着信履歴を見て調べたけれど、どこから掛かって来たのか「分からなくて」』
だと解釈してそう言った。
私はBさんの言葉に「お客様からの電話だったらまずい」と思ってずっと落ち込んでいた。終礼で今日の報告をする時にその件を伝えた。
Aさんが
そう聞いて来たので
と正直に告げた。
するとBさんが
「え? 見方知らなかったの?」
と驚いた。
「知らなかったです」
Aさんが見方を教えてくれたので調べたら本当に営業の電話だった。とても安心したのも束の間、Bさんが
「どうしてそう言わなかったの? 私が仕事教えないでいじめてるみたいじゃん」
みたいなことを言い出して、それからはもう覚えてない。
ただショックでさっきの「馬鹿笑いしてたのにね」のフレーズを思い出して悲しくなってもう電話は二度と取りたくないと思った。してたのは馬鹿笑いじゃなくて愛想笑いだ。もう何もわからない。苦しかった。
印刷が剥げて数字ボタンもわからないようなボロボロの子機でどうやって着信履歴見るんだよ。
ここら辺でぷつりと糸が切れた。
私は電話中だけでなく、会話でも「えー」「えっとー」を多用していたみたいだった。
業務を教わって
と言われ説明をしてる際、Bさんがおもむろに紙を出して
と言って正の字で数え始めた。
私「〇〇が〇〇で〜、え〜っと」
B「はい1回」
私「あ、違…。えっ…その…」
B「2回目」
私「〇〇が…〇〇が〇〇になって…えっ…」
B「3回目」
ー中略ー
私「えっ…えーと…」
B「(無言で正の字を書く)」
私「あっ…そ、その…〇〇が…〇〇が…」
B「〇〇が何?」
私「〇〇がっ…〇、〇〇が…」
今思えば大したことなかったかもしれないけど、圧迫感みたいな、強迫されているような感じで当時はとても嫌だった。
今は辞めてよかったと本当に思っている。
あの会社は私には全く向いていなかった。
でも今でもこの会社のことを思い出して苦しくなる。涙が出そうになる。フラッシュバックする。トラウマになっている。電話が怖い。あの着信音を思い出すだけで怖くなる。
苦しい。
書き殴って見つめ直して、少しでも楽になれたらいいのに。
電話を怯えずに取れるようになりたい。
受け答えがスムーズにできるようになりたい。
お仕事難しい。
楽になりたい。
遊びの誘いにノリで付き合ったのがいけなかった。
ストーカーされ、家の前までつきまとわれ、勝手に彼女にされた。
男の実母は、嫁の不在着信履歴を無かったことに、嘘の報告をしてきた。
なぜ嘘かと分かっていたかというと、私が履歴明細を男の手持ちの荷物から確認していたから。
嫁は自己中で扱いにくい年上嫁だったと聞いた。
今となってはどこまで本当か分からない。
離婚成立後、私は男にレ◯プされた。何度も何度も。
そして妊娠した。
中絶には相手の署名が必要だった。適当な名前を自分で書いて中絶すればよかった。
男に妊娠した事を告げた。
逃げようにも逃げられなかった。
警察にかけこめばよかった。
私の家族はバツイチ男とのデキ婚にショックを受けた。私も嫌だ。中古品のたいして魅力も何にもない男と。
人生が終わった。
結婚に満足しているのは、男のみ。
義父母や義親戚にも歓迎されていない。
義母なんかはムスコンなので、前妻との離婚原因が私にあると今でも思っている。
とりあえずここまで…
私は持ってないんだけど、近くの席の人が社用携帯を持っていて、気になることがある。
その人は打ち合わせのときにはいつも携帯を席に置きっぱなしにしていて、鳴っても誰も出ない。
席に戻ってきてから折り返すんだけど、今度は相手が取り込み中で出られない、ということもしょっちゅう。
まず書きたいことを端的にまとめる。
すっきりした。以下、もうちょっと詳しく書く。
まず、上に書いたような、社用携帯を席に置きっぱなしにして着信があった場合に損する人間は誰か、ということを考えてみる。
かけてきたのに用件が済ませられなかった人と、
かかってきたのに出られなかった持ち主と、
鳴っていることで集中が削がれた周りの席の人たちだ。
かけてきた人は当然、わざわざかけたのに出てもらえないので、ただただ無駄な時間を過ごしたことになる。
持ち主は、着信履歴を確認して後から折り返す手間がかかる。折り返したら今度は相手が出ない可能性もある。
私は3番目の「周りの席の人たち」に該当する。携帯の着信音は人の注意を引くように作られているわけで、それがずっと鳴っているとどうしても気になってしまう。
次に、打ち合わせに携帯を持っていった場合について考えてみる。
打ち合わせ中に携帯が鳴って損する人間は、打ち合わせの参加者だけだ。
持ち主が持っているわけだから、すぐに切るなり席を外して出るなりできるので、時間的な損失は上のパターンよりよっぽど小さい。
上のパターンは誰も出ないので20秒も30秒も鳴り続ける可能性があるが、こっちだと切るか出るか5秒で判断できる。
切られた場合はかけてきた人も損するが、5秒で済む。
チャットは非同期コミュニケーションなので、「かけたけど相手が出なくて徒労に終わる」ということは当然ないし、打ち合わせ中に携帯が鳴ってあたふたすることもない。
対話型コミュニケーションが必要な場合は手間がかかるので、チャットでタイミングを調整して通話したほうがいいかもしれない。
あとはせいぜい、タイピングが苦手な人は時間がかかるくらいか。口頭のコミュニケーションが苦手な人もいるのでどっちもどっちだと思う。
何をどう過ごせばいいのかわからなくなってきた。
友だちとは1人としか会っていない。(車で家に行った)
男と飲みに行ったのが2回、親と行った焼き肉が1回。
いずれも、東京都の1日の感染者が30人ぐらいにまで減った6月のことだ。
あとは親戚の家に2回車で行った。
オンラインでちらほら喋ったり飲んだりしてたけど、
(ラインとかはしてるけど)
私はわりとコロナを恐れているほうだ。
手洗いうがいは徹底していて、
帰宅したら必ずスマホやカギをアルコールシートでふいたりしている。
帰ったらすぐシャワーを浴びて(汗がすごいからなんだけど)いる。
これがあるから、なんとかストレスをだまし続けてこられた気がする。
電車に乗って出かけるといえば、
仕事でどうしても外せない対面の打ち合わせぐらい。
あとは、近所のスーパーと100均と薬局ぐらいにしか行かない。
都心部は目の前だが、よほどのことがないと近づかない。
どこどこに泊まったよとか、キャンプしたとか、飲みにいった、彼女ができた、カラオケをした、こういうことをはじめた、どこに行った、こういうことをやった、誰と会った………
弟もときどきだけど飲みに行っていて、その友だちたちはもっと普段から飲んだりバーに行ったりしているらしい。
なんか、そういうのを見ているとどうすればいいのかわからない。
どちらもなのか、もうなんだかよくわからない。
仕事を淡々とこなし、着信履歴は仕事関係の人ばかり。恋人もいない。
(友だちとは自粛するけど恋人はOKという風潮がある気がするけどあれはなんでなんだ)
ランチや飲みに誘われることはたまにあるが、
でも、なんかもうSNS見てると「気にせずいけばいいのか?」という気になってくる。疲れてきているんだろう。
気管支弱いので、コロナにはかかりたくない。
私は仕事も完全リモートで恵まれているが、それでもつかれてきた。
飲みにいきたい。
友だちに会いたい。
出会いを求めて外にでたい。
どこにも行かずPCを見つめている。
仕事でのプレッシャーが凄すぎて仕事をしていない時でもずっと仕事のことを考えている。
夜仕事が終わってから寝るまでの時間(とても短い)も次の日の仕事のことを考えているし、朝起きた瞬間気になるのは何かトラブルが起きてないかで、一番に会社の携帯で着信履歴とメールをチェックする。
土日もたまに取れる有給でもそうだし、人と会っている時でも何も話していないと仕事のことを考えてしまう。
ドラマとか見ていても仕事を思い出すようなフレーズが出てくると一気に覚めて集中して見れなくなる。
産業医面談を勧められていてこの状態が異常であることは自分でも理解してる。
前置きが長くなったがこの状態でも人と仕事以外について話している時、調理をしている時、漫画を読んでいる時、寝ている時(仕事の夢を見ない場合)は仕事のことを考えずにすむことが最近わかった。
しかし当然仕事以外の時間を全てそれに当てることはできない。一番困っているのが寝る前だ。
漫画を読んで眠くて寝ようと目を瞑ると仕事のことを考えてしまってなかなか寝付けないことが結構ある。
こんな時何か別のことを考えたいと思うのだが妄想するネタが全くない。
少し前まではとあるアニメにハマっていたのでそのアニメのキャラが動き回る妄想をしていた。漫画にしたらほのぼの同人誌になりそうな妄想だ。
しかし今ではもうそのアニメに妄想できるほどの関心も無くなってしまい、考えることがない。
フィクションであるような美味しそうなものの妄想をするほど食いしん坊ではないし、金持ちになった時の妄想とか?もつまらなくてできない。エッチな妄想もよっぽどムラムラした時しか、つまらなくてできない。
こんな時は何考えたらいいのだろう。
「お疲れさまでした」と同僚に挨拶し更衣室でスマホを手に取った
着信11件・・・またマスコミからの取材・・・それとも・・・と考えながら着信履歴を見て晴子は凍りついた
「理化学研究所から なんで!?」色々と考えてはみるが今更電話がかかってくる理由が思いつかない
駅まで歩きながら心を落ち着かせようとしたがやはり無理 当然電話をする気にもなれない
「コロナのせいでお客さんも激減だし このままだと今のバイトも・・・」そう考えながら電車の中で
スマホを見ていると晴子の目にとんでもない記事が飛び込んできた
「STAP細胞にコロナウイルスの活動を抑制する効果」着信の理由はこれなの!
電車を降り理化学研究所に電話をかけると昔の同僚がすぐに応対してくれた
「ニュースみたんだけどこれって」
「記事の通りよ 国内ではまだ承認出てないから無理だけどアメリカではトランプ大統領の
超法規的措置で既に投与が開始されててもう何百人もの患者が回復してるんだって」
「でも、誰が もうSTAP細胞なんて誰も」
「バカンティ教授がずっと単独で研究を続けてたみたいなの あっちの会見で本人が経緯を説明してたわ
それを受けてこっちでもこれから会見やるのよ マスコミが押しかけてて大騒ぎなの 晴子も早く来て」
「何言ってるの 晴子がいなかったらマスコミが納得しないわよ
全世界を救うコロナ治療を発見した張本人が不在なんてあり得ないから
今からタクシー乗れば間に合うでしょ 20時開始だけど晴子が来ないと始められないよ」
時刻は19時過ぎ 確かに今からタクシーで行けば20時前には理化学研究所に着く
晴子は決心するとすぐにタクシーを呼び止め乗り込んだ
一体記者会見で何を言えばいいのか・・・今日のこんな服装じゃみっともないな・・・
「コロナウイルスの治療法が発見されたというのは本当ですか?」と記者からの質問が飛び交う中で
晴子は同僚から受け取った純白の割烹着を身に纏いそして高らかに叫んだ
~完~