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2019-06-03

オタク的に『コブクロ』の人生ストライクすぎる話をしたい

皆さんは『コブクロ』というデュオをご存知だろうか?「ゆず」と区別のつかない人、身長差がある方です。

今やその名をインターネット検索すれば焼肉の部位よりも上位にヒットするようになった彼らは、2001年に『YELL〜エール〜』でメジャーデビュー2007年日本レコード大賞を受賞した『蕾(つぼみ)』や、卒業ソングとして知られるようになった『桜』も耳に馴染みがあるのではなかろうか。

知名度が高いゆえ、さまざまな印象を持つ方がいるかと思う。

卒業式で歌った!」という方、羨ましい。

「ゆったりした応援ソングばかりのイメージ」という方、間違ってはいない。ロックな曲も多いがヒットするのはバラードばかりなのが歯痒い。

ゆず区別がつかない」という方、わかる。私も区別がつかない歌手は山ほどいる。

自分は歌が上手いと思っているおっさんが部下を連れたカラオケで得意げに歌う歌手」という方も、まあそういう人が周りにいるのだろうから間違ってはいない。

「正直一時期流行りすぎて聞き飽きた、歌詞がサムくて胸焼けがした」と感じている人もいるかもしれない。コブクロ歌詞綺麗事が多いから、そういうのがアレルギーな人もいるだろう。ただこれに関しては、小渕さん(小さい方。詞曲ギター担当する)が「自分が落ち込んでる時に言われたい言葉を書いている」と言っていたので、そういう側面が大きい。ちなみに私は綺麗事理想論を貫くタイプ創作物が大好きな人間だ。

栄光の架橋?」、それはゆず

ケミストリー?」、顔面偏差値が違う。

スキマスイッチ?」、豆知識だがコブクロスキマスイッチはかなり仲良しだ。

ゆず?」、違う。大先輩。

はてな語で書いているので前置きが長くなったが、本題は「コブクロ人生がほぼ漫画」という話だ。

ことわっておくと私はヤバいレベルアニメオタクだ。ツイッター廃人で、ソシャゲ課金しまくり、dアニで毎日ホビアニを観て泣いている。同人誌も出している。家にはたくさんの漫画小説がある。舞台も観に行く。映画ドラマも好きだ。

つまるところ「人の作った物語」が好きなのだ。人の作った物語には「テーマ」や「意図」があり、それを直接台詞で、あるいは暗喩で伝えてくれる。「これはこういう意味で描かれたんだなぁ……」と思うのが好きだし、作品を観ていて「なるほどこれがこの話のテーマだったのか、これを伝えるためにここまでの本編の全てがあったのか」と分かったときの感動は凄まじい。そういう意味ホビアニテーマが明確なので最高だ。子供でもわかるように作ってある。

と、話がまた脱線したが、『コブクロ』という物語の持つ「テーマ」を私は「パートナーシップ」だと思っている。「パートナーシップ」というもの念頭に2人を見ているとエモくてエモくて仕方がないのだ。

まず、コブクロ誕生までのバックグラウンドを語っておこう。

小渕さん(小さい方)は宮崎県の生まれ現在42歳。18歳の時に亡くなったお母さま(有名な『蕾』の母だ)と、4年前に亡くなったお父さま(この時のことを歌った『星が綺麗な夜でした』という楽曲がある)は民謡を教えており、音楽に触れて育った。BOØWYに憧れるギター少年だった。

黒田さん(大きい方)は大阪府の生まれで同じく42歳。オトンとオカンの話はライブでも頻出するのだが、所謂ベタな"大阪人"家族だ。子供の頃から背が高く、ランドセルを背負っているとおかしいからと小学校は途中からトートバッグで登校させられていたらしい。めっちゃかわいそう。

2人が出会ったのは1998年、小渕さん(小さい方)は音楽で食べていきたいという夢をとうの昔に諦め、故郷を離れ大阪堺市サラリーマン仕事に精を出していた。シロアリ駆除会社営業主任をしていたそうだ。当時21歳で……すごいな……。そして仕事憂さ晴らしに毎週末ストリートライブをしていた。いや元気すぎるだろ。ちなみにこのサラリーマン時代経験から会社はクソ!!!!」みたいな曲も幾つか作っている。強すぎる。

黒田さん(大きい方)はニートの傍ら(?)堺市銀座通り商店街ストリートライブをしていた。「大きい方ってギターとか弾けるの?」と思った方、実はあまり弾けない。ノリで弾いていた。冬は軍手をして弾いていたらしいがそれって音とか出るのだろうか。にわかには信じ難いが歌がうますぎるので許されていたのだろう。

2人は偶然にも同じ時期に同じ商店街ストリートライブをしており、双方声がデカすぎるので徐々に周りから他のストリートミュージシャンがいなくなっていった。そして交流し、互いの歌を認め合い、「オリジナル曲を作ってくれないか」と頼んだのは黒田さん(大きい方)だった。カバーしか歌っていないのは小渕さん(小さい方)も同じだったがせっかくだからと了承し、仕事の合間を縫って少しずつ歌を考えた。そうして手探りで出来た歌が『桜』だ。テーマはうっすらわかるが、歌詞のまとまりがあまりなく、フレーズごとの繋がりがフワフワと宙に浮いているような感じがするのもそういう経緯が理由だ。

黒田さんは曲を貰うと早速ストリートで歌った。小渕さんが気になって聴きに行くと、歌はめちゃくちゃ上手いが相変わらずのめッッッッちゃくちゃなギター珠玉名曲『桜』は歌われていた。見かねた小渕さんが「イヤイヤイヤなんじゃその演奏!!!!!貸せやい〜!!!!」(※イメージです)とギターを奪い取り、ノリでハモって一緒に歌い上げた。すると商店街の道を塞ぐほどの観客が集まり、その後二人はコンビを結成する。『桜』の歌詞カードに「こぶちとくろだだから、『こぶくろ』」と書いて配ったのが、コブクロ誕生の由来だ。

ここから先も時間があればあるだけ語れてしまうような長い道のりがあるのだが、あまり長すぎても読んでもらえないと思うので泣く泣くカットして「パートナーシップ」の話をしよう。

オタク的なデフォルメ説明をするなら、コブクロの二人は「夢を諦めた天才と、夢を直向きに追い続けてきた天才」のユニットだ。

夢を諦めてサラリーマンをしていた作詞曲の天才が、ガツンと頭を打たれたような衝撃と共に歌の天才出会い、「この声世界に届けたい、この声を一番生かせる歌を書けるのは俺しかいない」と創作意欲を刺激されて再びギターを握った(一人でストリートをしていたのでギターはずっと握っていたが、これは比喩です)物語だ。

いやもうキンプリのコウジとヒロじゃん?(オタクすぐそういうこと言う) オタクこういうの好きでしょ?うたプリ1期でもハルちゃんが言ってたじゃん、「皆さんの歌を作れるのは私しかいません!」って。まさにそれ。

1998年の夏、人生を変える出会いをしたんですよ二人は。ジョジョ4部か?

今でも小渕さんは黒田さんの歌が大好きで、ライブ黒田さんの『流星』聴いて泣くんですよ。好きすぎか?普通相方の歌聴いてステージ上で泣くか?

すごいのが、小渕さんわりと「小渕さんから見た黒田さんのことだろうな……」って歌詞を書いて黒田さんに歌わせるんですよ。黒田さんどういう気持ちで歌ってんだろうな、これ……てなる。

「夢を拾った桜の下で君に出会わなければ今ここにいない」(『STAGE』より)

子犬のようにびしょ濡れでうずくまった rainy day 心にさす傘を探し彷徨った lonely days 君の声だけがどんな雨も避けてくれたんだ

(中略)いつでも 僕らここで一つになれる 夢だけ忘れないでいたなら」(『One Song From Two Hearts』より)

「短い針が止まれば長い針も止まる 同じ痛みを分け合えることいつしか喜びに変わるから (中略)出会えてよかった」(『時の足音』より)

イメソンだ〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!(ニコイチに弱いオタク叫び)

いや……イメソン天才か?

これらの曲以外にもコブクロはめちゃくちゃ自分たちのことを歌ってくれてるので、私オタクコブクロのことを「二人のパートナーシップを題材にした少年漫画」と勘違いしてしまうんですよね。音楽コンテンツみたいな。

前述したように私はテーマや作り手の伝えたいことが見えるものが好きなので、こうもはっきりそれを伝えられてしまうと大歓喜をしてしまう。先程歌詞を挙げた『時の足音』なんかは特に顕著。

「誰もが一人 一つ 一瞬 一秒 一度きり 巻き戻せない時を躊躇わず生きていける そんな出会いを探してる」

という歌詞、まじで、コブクロのことじゃん……自分がそういう出会いをできたから、こんな歌が書けるんだ……てなって泣くんですよ。

私は常々「誰か一人に向けたたった一つの強い感情が一番多くの人の心に届く」と思っていて、まあこれも実は小渕さんに気付かされたことなんですけど。

小渕さんが以前インタビューで「千人に向けて歌っても誰も振り向いてくれない。だけどたった一人に向けて歌えば、千人が千通りの受け取り方をしてくれる」と仰っていたことがあって。全然違う場所だけど、映画ボヘミアンラプソディ』でもQueenが『Bohemian Rhapsody』をレコード会社に「意味わからん」と言われた時に「意味聴く自身が受け取ってくれる。聴き手はみんな自分のことだと思ってこの歌を聴くんだ」みたいなことを言ってて、マジでそれ〜!!!!と思った。

コブクロNo. 1ヒット曲の『蕾』もそう。ただ一人、世界でたった一人しかいない自分母親に向けて作った曲だからこそたくさんの人の心に届いた。うたプリの初期曲だって春歌のためだけに作ったラブソングがめちゃくちゃ私たちの胸に響くし、伏見弓弦の『ずっとそばで…』とかたった一人の愛しい人に向けてるからこそ強い力を持った曲になってる。大衆向けにぼんやり作られた歌は、やっぱりぼんやりとしたメッセージしか持てない。

そういうわけで、コブクロの曲っていうのはメッセージを伝えたい相手がたった一人であることが多い。小渕さんが自分自身に向けてのメッセージを書いてることも多い。ファンに向けて書いてる曲も。他人の歌じゃなく、自分たちの中にある物語を歌ってる。

から私はコブクロが大好きだし、コブクロの歌を「胡散臭」と思っている人たちにこの『コブクロ』という物語イメージソングとして聴いてみてほしいと思っている。

コブクロファンが 『桜』のことをやたら大切にするのは、この曲がヒロとコウジで例えた時の『pride』だからだ。あんスタで例えた時の『ONLY YOUR STARS』だからだ。うたプリで例えた時のオーディションソングからだ。

二十代の女が40過ぎのおっさん達に2次元アイドルさながらのコンビ萌えをしているのもどうかと思うが、ここで語ったことはコブクロに強く心惹かれる要因うちの一つであって、黒田さんの歌の強さ、声のすごさ、トーク面白さなどなど複合的な理由で私は一生コブクロオタクをやめられないと思うし爆音コブクロを聴いては「歌がうめえ……歌詞エモい……イメソンじゃん……歌うま……ここのしゃくりが最高……」と一生泣いてると思うし、これからライブに行きまくると思うし、とりあえず大阪移住したい。

何言っとんのか分からなくなってきたけど、とりあえず終わり。今年のツアーのオープニング映像を見て生きてる人間同士の映画のような奇跡出会い、共に20年歩んできたパートナーシップへの尊さが爆発して書きなぐったオタクの長話でした。

2018-11-19

[]【1】2018 晩秋広島博多別府

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anond:20181119182306





1日目



1日目 新宿コンパクト異世界の扉


初日の旅程、東京から広島までは長距離バスを利用する事にした。

金銭的な面も多分にあるが、それ以外にバスタ新宿から長距離バスに一度乗ってみたかった。


バスタ新宿は月曜の夜だと言うのに旅立つ人で一杯だ。

トイレが少ないとか、渋滞の解消になってないとか、ネットではイマイチ評判の良くないバスタ新宿だが、新宿駅周辺でこれだけいるバス利用者屋根のある清潔な環境バスを待てるだけでも価値は高いと思う。

近年の訪日外国人の伸びと彼らのバス利用を考えれば尚更だ。

カウンターの上に並ぶ掲示板に出発便の一覧が表示される様は空港を思わせる。

ただ、施設コンパクトさのせいか、これからバスの旅を象徴しているように待合所は人でギュウギュウ詰めの印象があった。


時間が迫り待合所を出て、プラットフォームバスを待っていると、たぶん階下で歌っているストリートミュージシャン歌声が聴こえてくる。

さすが羽田成田ならぬ新宿だ。

曲は『LA・LA・LA LOVE SONG』。

空港の様に異世界への予感を感じるには庶民的すぎる雰囲気だが、バスの旅はこう言うものだろう。


やがてプラットフォームオリオンバス7041便松永・広島行きが到着した。

久々の長距離バスだ。

座先幅に僅かな余裕のあるプランだし、乗車の前にはこちらの声を参考にして準備を整えたが、そこは4シーターのバス席、乗ってみるとやはり狭い。

手荷物を捌くのにも気を使うので、肉体的にも精神的にも少し窮屈だ。

夜行バス20代までという人の気持ちもよく分かるが、自分としてはこれくらいの移動に耐えられる体力は維持したい。


バスの中ではオードリー若林の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を少し読んだ。

旅行記の中で若林正恭は羽田からトロント経由でホセ・マルティ空港まで15時間の空の旅をしていた。

飛行機でほぼ半日を過ごすというのは想像つかないと思ったが、長距離バスバスタ新宿から広島南口までは12時間なので、そう考えるとあまり変わらない。

キューバまでとはいかないが、長旅の先は自分にとっては別世界なのかも知れない。


【2】2018 晩秋、広島・博多・別府 2日目|2日目 広島:路面電車とお好み焼き、BTS へ >>

2018-11-15

anond:20181115151234

そんなの夜な夜なターミナル駅で歌ってるストリートミュージシャンと同じだろ。

興味がなきゃ足早に立ち去るだけでいい。

2018-04-13

[] #54-1「誰も期待していない宗教裁判

本質的意味目的が同じであれば、一つの体系にこだわらなくてもいい。むしろ拘ることこそ、視野を狭くする要因になる」

俺たちの町で活動している、“生活教”とかい教祖言葉だ。

宗教という体系から生活の意義を教えたくて、立ち上げたらしい。

だけど、周りには「ただのウザい奴」だと思われている。

生活教に入信していることを自称する人間たちも、9割は面白半分でやっているだけだ。

なぜなら俺たちの町では……いや、現代社会において宗教時代錯誤から

長い歴史によって文化として根付いたケースもあるけど、その隙間を新興宗教が入り込む余地は全くない。

科学で大体のことは説明できるし、俺たちはそれを深く理解していなくても生きていける。

おんぶに抱っこだと、たまにエセ科学に引っかかることはあるけど、それは別に科学が悪いわけじゃない。

体系にそういった“ノイズ”が入り込んだり、未熟な人間邪魔をするのは他のことにも言える話だしね。

今回の話は、そんな“ノイズ”が生活教に入り込んだ話だ。

まあ、生活教そのものノイズな気もするんだけど。


…………

「さあ、皆さん。生活をより良くするためには、何が必要だと思いますか?」

健康ですか」

「正解です。より厳密に言えば、この“健康”とは身体精神の両方を指しています。まず身体必要ものは何でしょう?」

野菜とか、ですか」

「そうですね、野菜身体に良いとされているもの全般。ですが、それだけでは足りないですよね」

「えーと……運動、あと……あ、睡眠!」

「その通り! では、次に精神健康についてですが……」

教祖は、相も変わらず二流ブロガーライフハックみたいなことを説いていた。

信者たちも面白半分で付き合っているのに、良くあんなの笑わないでいられるな。

「さあ皆さん一緒に、目を瞑って。森羅万象に宿る精霊と魂で共鳴し……おっと、呼吸をすることを忘れないで。愚か者は呼吸することを忘れます

お約束となりつつある精神統一だ。

けど、これに真面目に付き合う人は誰もいなかった。

信者の間では、教祖がこれで目を瞑ったら一斉にその場を離れる、という遊びが密かに流行っていたからだ。

ガキの俺が言うのもなんだけど、ガキくさい遊びだ。

まあ、大真面目に付き合ったなら、それはそれでどうかって気もするけど。

「花の精霊が、皆さんの目や鼻、口から入り込むのが感じるでしょう……」

恐らく気づいているだろうに、それでもやり続ける教祖も大概だよな。

「……さて、今日布教活動はこんなところですかね。あまり悪目立ちすると通報されかねないですし。私個人のせいで、生活教に泥を塗ってしまっていけない」

教祖は、いそいそと退散を始めた。

この教祖世間では「ちょっとウザい奴」で済んでいるのは、こんな風に謙虚なところもあったからだ。

大仰に場所占有したりだとか、商売紛いなことをしているわけでもない。

普段地域イベントに精力的に協力したり、善良な市民であることをアピールしているのも効いている。

ただ街中で声高に叫ぶ、ストリートミュージシャンみたいにしか思われていないってことなんだろう。

教祖的には不服だろうけど、これが生活教の、俺たちの街での日常だ。

……だけど、その日は違った。

ちょっとよろしいですか? 自治体のものですが」

自治体の組員が数名、教祖に話しかけてきたのだ。

「え? 自治体って……どこのです?」

「ここら辺の自治体です」

「いや、『ここら辺』と言われても、たくさんありますし……」

教祖は警戒している。

なにせ、この町には自治体が多い。

中にはヤクザに片足突っ込んだようなのまでいる。

「我々のことはいいんです。こちらの質問に答えていただきたい。生活教が最近、“寄付”という名目商売紛いのことをやっていると連絡を受けましてね」

「ええ!?

おおっと、いつかはやると思っていたが、とうとう馬脚を現したか新興宗教

よく分からないが、いずれにしろ、これは大事になる予兆だ。

俺の野次馬根性が、そう告げている。

次 ≫

2017-09-04

(ひと)ジェームズ・ボーエンさん 「猫の恩返し」で人生を救われた:朝日新聞デジタル

ずいぶん前にストリートミュージシャンネコって組み合わせを見たと思ってたけど、なんで今更また話題になってるんだろう?

とにかくバッチリ決まった写真には思わずニッコリした

2016-10-13

くのいちを助けたことがある

その頃東池袋に住んでいた。2008年ころのことだ。

週末の、もう土曜だったか金曜だったか忘れたが、とにかく次の日が休みの日だった。

赤羽からでた最終列車池袋に到着。下車すれば大いなる酔客の群れ。上り階段に座り込む男。イチャイチャする初老の男女。「お持ち帰り」を狙う若い学生

タクシー乗り場には長蛇の列。ストリートミュージシャン人いきれ8月末の暑苦しい夜のことだ。

喧噪を尻目に帰路につく。向原付近ビルの谷間に、くのいちがいた。正確に言うとエアコンの排気ダストの蔭にもたれ込んでいた。

あの例のお約束の、裾の短い装束。あわてて小刀を携えるが、私が一般人だとすぐに認識して警戒を解き、去るように眼で促す。

私はこの時点で此奴はコスプレでやってるんじゃあない、ガチだ、と認識した。それだけの説得力が、彼女のその少ない仕草から充分に伺い得たのだ。

読者諸君は「まさか」と思うだろう。しか諸君のなかで実際ガチくのいちに会ったことある人、どれだけいるだろうか。そこんとこ、よーく考えて欲しい。

彼女は怪我をしていた。右の脇腹に少しく血が滲んでいた。夜なので黒く見えた。

私の来ていたシャツ彼女に着せた。私は下にタンクトップを着用していたか違和感はない。

徒歩2分の私のマンションに連れて行く旨を短く説明すると、彼女は逡巡して、言葉少なくそれを諒解した。

私のシャツを着た彼女服装にそれほど違和感がないこと、任務中には一般人と決して一緒にならないこと、そして緊急事態ゆえに今はそれを逆手にとることを手短に伝えられた。

恋人のように一緒に歩く。脇腹の外傷の他に、どうやら打撃によるダメージがあるようだった。

万が一の際には全力を尽くすが、もしそうなってしまったら申し訳ない、とのこと。

マンションに到着。蛍光灯の下で見る彼女は、修行のせいだろう、スポーツ選手のようなとても美しい身体をしていた。

くのいちがよく履いているニーハイソックスみたいなくつしたが汚れており、部屋に入ったところで慌ててそれを脱いでいた。

その仕草、とてもアトラクティヴで、昔、初めて交際相手を家に招いたときのことを思い起こさせた。

彼女池袋午前1時半の酔客と同じくらい汗をかき、それに加えて泥まみれ(あるいは血にもまみれていたのかも知れない)だった。

怪我がひどくなければお風呂に入るのはどうか、と促した。彼女は怪我の様子も確認したいとのことでお風呂へ。

タオル位置とかお湯の出し方を伝える内に、すぐに出てきた。元の装束を着るのは仕方の無いことだ。うちに換えのくのいち装束はない。

何となく、おなかが減っているのでは? と問うた。

少しの間があって空腹の旨を伝えられた。冷蔵庫にはタッパーに入ったポトフがある。電子レンジを用いる。

くのいちポトフを食べるのだ。当たり前と言えば当たり前だが。どうしても短い裾で、お姉さん座りする美脚に眼が…行っちゃうんだなこれが!

ブルックスコーヒーを一緒に飲む。時間をずらして出立したいとのこと。一緒に寝るのは論外。シュラフを出す。

私がシュラフで寝ようとすると一生懸命に私がそちらで寝ます、と訴える。このときに気付いたが年上のようだ。

結局私はベッドで寝て、彼女シュラフで。数分で寝息を立てていたが、すぐに起きた様だ。寝ずに体を休めているだけにしようと判断したのだろう。

朝起きると彼女は居なくなっていた……訳ではなく、まだシュラフで横になっていた。私が起きるのにあわせて起き上がり、感謝の礼を述べて、出て行った。

シュラフには彼女の残り香。当然、二度と出会うことはなかった。彼女の生死やその任務がどうなったかなど知るよしもない。

ただし、毎年8月のあの時期になると、差し出し不明の小荷物が届く。お茶だとか、かぶら漬けだとか、杉谷なすびだとか。引っ越ししても、ちゃんと今でも届く。

甲賀の忍びだったのだろう。

2015-03-28

and more・・・

http://anond.hatelabo.jp/20150307105533

映画はじまりのうた

「かつての輝きを失ったみじめな中年男が主人公」「金髪バリキャリ嫁」「離婚ないし離婚寸前(事実離婚)」

「娘との接点は学校の送り迎えぐらい」「娘には軽んじられている」「最後に愛を取り戻す」

なので

ドライブハード」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」と同じ映画

3)#1煮詰まってて平凡な毎日を送る主人公中年・男)。意に染まない退屈な仕事を繰り返していた。

  #2ひょんなことからさらにひどい状態となり、

  #3試練をくぐりぬけ、

  #4自分の本当にしたい仕事に気付き、それをはじめる。圧倒的成長!

  #5ついでに愛も取り戻す。

B:ちょっとだけ時間前後するので、実際のフィルムはこの流れではないよ。

#1

主人公NY在住のアメリカ人中年音楽プロデューサー若いころから名声を得て育てたスターは数知れず。

  だが最近は鳴かせず飛ばせず。会社偉い人には逆らえずクビをちらつかされる。

  お前のセンスは古いとかふざけるな。オワコンじゃねーよ俺は!ゴミアーティストしかデモ曲を送ってこないんだよ!

  そして稼ぎのよい金髪の嫁とは離婚寸前(たぶん。離婚済みだったかも)。娘を送り迎えすることでかろうじてつながっているが、娘にはバカにされている。

#2

B:ひょんなことからキーラナイトレイ出会う。なんだこいつ。超いい曲じゃないか!歌うまいし。やったぜ!またオスカー狙えそう!会社の奴らの鼻をあかしてやれる!

 だが彼女プロデビュー商業成功には興味がない。彼女にはホームレス扱いされる。

 この映画ではOPレベルよりあんまりひどい状態にはならない。結局キーラナイトレイも協力してくれるし。

 ひどい目に合うのはおもにキーラナイトレイ。彼にフられるよ。

#3

B:試練はいろいろある。金がなくてスタジオが借りられないとか。

 でも、愉快な仲間、アスペバイオリニスト音大生、リズム担当黒人などが荒野の七人だの八犬伝だのを端折ったように集まる。

 たのしレコーディングシェフ~の美味しい料理お楽しみシーンに相当)

#4

B:バンド最後の一人は主人公娘。分かり合えたよ!オレは間違っていた。売れる音楽なんか作らなくていい。

 会社なんていらなかったんや。辞めたるわ! 

 YOUTUBEがあるやんけ!オスカー時代コネちょっとはつかうぜ!

 ほんとうの音楽をみんなにとどけるんだ!

#5

 嫁とも愛をとりもどし、終わり。

キーラ側の話のラインは省略。ゲイストリートミュージシャン<上記荒野の七人の一人>に慰められたりするよ)

映画「君が生きた証」

「かつての輝きを失ったみじめな中年男が主人公」「しっかり者な金髪嫁」「離婚

「息子とディスコミュニケーション」「最後に生きる意味を取り戻す」

なのでかなり近い映画

 ちょっとしたトリックがあるので、1回長めの回想が入るよ。 

#1

 主人公広告代理店のやり手部長ブランドファッション!いい車! 仕事がうまく行った!息子と祝杯を挙げようと電話するも無視される

#2

 息子は大学の乱射事件で死亡。ショックのあまり広告代理店の職も辞し、離婚。古家のペンキ塗りリフォーム転職やさぐれて過ごす毎日。ひげもじゃ!立小便

 元嫁は再婚して新しく男の子出産した。ちょっと凹むわ~ 飲んだくれすぎてペンキ塗りもクビに。クビじゃない。こっちからやめてやったんだ。

#3

 息子の残した歌に心打たれる。息子の歌を歌う。息子のような世代の友人もできた。調子出てきた!でも、こいつは息子の作った歌を俺の作った歌だと勘違いしているんだよな・・・いつか言わなきゃ

#4

 真の作曲者がバレたり、いろいろあって最高にひどい目に。息子の遺品のギターも壊れちゃった!

#5

 ほろ苦いのう。だが、ふたたび人生を生きることが出来そうだ。息子よありがとう友よありがとうそして幸あれ!

2012-05-20

うーん

例の目標額達成の話だけど。

正確には達成してないんじゃないか

私なら、ある程度の(ランダムな)時間経過に従って、表示金額が少しずつ増えてくようにいじるけどな。

ストリートミュージシャンの前のギターケースはいつ見ても小銭がざくざくで、それゆえ入れやすい。

2012-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20120413131914

『まっとうな』価格仕事を取れる子はPEGGS経由のを受けなきゃいいだけだし

『まっとうな』価格仕事を取れない子が、PEGGS経由で依頼を受けるだけに思える。


品質それなりでいいので安い絵を使いたい、

安いのならこのレベルの人でも使ってみたい、って需要は確実にある。

ただ単にそこを潰してどうするんだって思う。

馬鹿みたいな質問にもちゃんと答えるぜ。


そもそもさあ、

非営利事業とかアマチュア同人とかであれば

誰を雇ってどんな対価を支払ってたってどうでもいいわけで、

そういう条件なら全部君のいうとおり。


でも今回問題になってる件では

募集者は立派な営利企業であって営利事業でこれをやってんだ。

で、この企業ビジネスモデルは仕入を馬鹿みたいなクソ値で買い叩かないと成立しない。


これははっきり言ってビジネスモデルとして破綻してんだよ。

この企業のために絵を描く人でちゃんとご飯食べていける人は居ないよね。

従業員でも外部請負でも、生活していけないような金額で労働力を買い叩いて初めて利益が出るようなモデル企業

現代社会には存在しちゃいけねーんだよ。法律でもそう決まってる。

最低賃金てのが何のためにあるかっていうのも

答はそういうこと。


労働に対する対価」ってブコメあったが、買い手の付かない絵は『金銭的には』1円の価値もないわけで、

街角で歌ってるストリートミュージシャンが「労働に対する対価」を求めるような違和感を感じる。


実力勝負の世界において、それ専業で食えない層がバイトや本職を別に持ちながら

(広い意味で)趣味時間を使って切磋琢磨する、というのは絵にかかわらずどこにでもある。

というか、絵の世界だっていまの時点でもそういう人のが多いように思える。

音楽演劇も文章も同じ。

ダメダメ

一人前になるまで見習いをしつつバイトで食いつなぐ、は勝手だけど

そういう奴の足元見て買い叩いていいって話はない。


もっとはっきり言えば、

生活できる程度の対価を得られない腕前の人は、仕事とる資格がないんだよ。

仮に

イラストレーター「ボクは腕がないので一枚100円でいいです!」

企業「ほら、彼もこう言ってる!」

なんて具合に2者の利害が一致しててもダメ


それやり始めると社会のためにならないんだよ。

生き延びるべきでない劣等なビジネスモデルが生き延びちゃうし、

どんどん奴隷労働者が増えてっちゃうし、

ワーキングプアが増えてっちゃうし、

商品は劣悪になっていくから最後消費者も困る。


何回もそういう誤謬に陥って人類社会は学んできたの。

こういうのは学校で全部教えてくれるのに真面目に勉強して無い奴は

何が悪いの?」なんてとんまなこと言ったり

から自分で考える羽目になったりするの。


要するに学校の授業は大事

イラストレーター阿鼻叫喚PEGGSの件

専門学校生に依頼できる、お仕事イラストサイトペグス。 | PEGGS.

http://www.peggs.jp/

イラスト小/\1000

イラスト中/\1500

イラスト大/\2000

似顔絵/\1000

ウェルカムボード/\6000

オリジナルポストカード/\1000

キャラデザイン/\5000

書籍パンフ表紙/\5000

Tシャツデザイン/\2500

壁画/1㎡/\5000

注文一枚絵/\8000

反応

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.peggs.jp/

http://togetter.com/li/287121

http://togetter.com/li/287299

https://twitter.com/search/%23peggs

何が問題なのかわからない。

『まっとうな』価格仕事を取れる子はPEGGS経由のを受けなきゃいいだけだし

『まっとうな』価格仕事を取れない子が、PEGGS経由で依頼を受けるだけに思える。

品質それなりでいいので安い絵を使いたい、

安いのならこのレベルの人でも使ってみたい、って需要は確実にある。

ただ単にそこを潰してどうするんだって思う。

相場が云々言ってる人もいたけど、元々

品質それなりでも」「このレベルの人でも」って依頼なんだから

「そういうランクの」依頼以外の相場には大して影響ないように思える。

下手したら「そういうランクの」依頼以外にかける予算に余裕が出る可能性すら・・ってのは言いすぎですね失礼。

労働に対する対価」ってブコメあったが、買い手の付かない絵は『金銭的には』1円の価値もないわけで、

街角で歌ってるストリートミュージシャンが「労働に対する対価」を求めるような違和感を感じる。

実力勝負の世界において、それ専業で食えない層がバイトや本職を別に持ちながら

(広い意味で)趣味時間を使って切磋琢磨する、というのは絵にかかわらずどこにでもある。

というか、絵の世界だっていまの時点でもそういう人のが多いように思える。

音楽演劇も文章も同じ。

というわけで、とりわけこれが500ブクマされるほど問題視される理由がよくわかりません。

ただ、よりにもよって専門学校がこれをやるのか、という意見だけには半分は納得しました。

この価格で食ってけないのは明らかであり、

食ってける依頼をもらえるように鍛えあげていくのが本来のあるべき姿なのは間違いない。

このサイト教育目的であり、登録する学生から学費とってるなら

依頼毎に20%ハネる意味はほぼない。

感想は以上でこっからは余談。

ツイッターやらニコニコやらのプロフ、サムネには著作権侵害コピペトリム絵が凄まじい数溢れてるわけだけど、

それらの0.001%くらいでもいいから、有料の依頼で「自分のサムネ絵」を描いてもらう

文化が生まれるといいのになぁ、と思いました。

専業のプロが食っていける仕事価格帯「以下」の部分について、

嫌儲的に「えー、タダでやってくれないの?」がスタンダードになってる今の状態は

何かバランスおかしいんじゃないかと。

2009-11-30

世界はどんだけ終わるの?

仕事秋葉原新宿~溝口~渋谷と移動した。

各駅周辺にストリートミュージシャンがいて、

男だったり女だったりソロだったりバンドだったり

ギター一本だったり様々な楽器を駆使してたり

アップテンポだったりスローバラードだったり、

とにかく目立とう、自分の曲を聴いてもらおう、個性を出そう、と

たぶんオリジナル自分(達)を一所懸命表現してた。のだと思う。


その渾身(かどうか知らんけど)の曲を足を止めて聴いた場所はひとつもなくて、

目的場所へ向かいながら、聴こえてくるフレーズだけを聴くともなしに聴いてたんだけど・・・。


「明日もし世界が明日終わってしまうなら」

「もし明日世界が終ってしまうとしても」

こんなフレーズ通りすがりに聴くともなしに聴いた4組中、4組が歌ってた。

えーとつまり、100%、世界が終わってしまう曲だったという訳だ。


ひと組めを聴いたとき、おー若いなーと思い、

ふた組めを聴いたとき、こいつもかと思い、

三組め、四組め・・・。


世界って終わっちゃうの?ていうか、なんかの合言葉みたいなキーワードなの?

それとも「世界が終わるとしたら」っていうフレーズを入れるってルールの競作大会


ストリートミュージシャンステレオタイプでどうすんだ。

なんつーか、他人と違うなにか・オンリーワンを追い求めているべき(というのは俺の偏見だけど)

若者が同じフレーズで同じ酔い方して表現した気になってる、

なにかをしている気になってる(ように見える)っていうのことそのものがすげー終ってんなーと、思った。


そして、反射的にそんなふうに思っちゃったりしちゃったことに気がつくと、

若者パワーに無意識に期待を持ってた自分が焙り出されたように気もして、

歳とっちゃったんかなあ、ハァ、とがっくりしちゃったりなんかもした。

2007-11-05

http://anond.hatelabo.jp/20071105135055

例えば日本中学生アメリカに行っていきなり路上国歌星条旗』を歌ったとするわな。これって変人じゃん、ただの。

たとえが不適切。

アメリカストリートミュージシャンが集まる広場で日本ストリートミュージシャンがうたいはじめたようなもの。

別に変人でもないだろう。

2007-10-15

http://anond.hatelabo.jp/20071015112018

でも、オタがこれだけ人口ふえてくると、そういったイメージ

一般化できないような気もしてくる。

オタじゃない人でも自分の摂取してきたカルチャーに関して

そういった姿勢の人もいると思うし。ほら、路上ギリジン

歌われているような詞を口ずさむストリートミュージシャン

「わたしだけはわかってるの」みたいなかんじで見守る女の人って

いるじゃない。ああいうかんじ。

2007-07-17

Webが発展するために必要なこと

端的に言おう,である。

面白いもの、興味深いものを見たときに気楽に金を払える文化が必要なのだ。

駅前でストリートミュージシャンが歌っていて、その曲が気に入れば前に置いてある帽子にお金を入れるだろう。

もしかしたら横でうっているCDを買うかもしれない。

人気が出れば彼らはライブハウスライブを行い、それで生活を成り立たせるだろう。

そうやって、生産する人がフルタイム生産活動に専念できる。

公園大道芸をやって生活が成り立てば大道芸人は増えるのだ。

大道芸をみたいのなら大道芸人に対価を支払うべきなのだ。

webで面白い者を見たいならその生産者に敬意を払い対価を支払うべきなのだ。

 
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