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はてなキーワード: トランクとは

2021-07-28

庭でキャンプしたら、家族が溶けた。

うちの男どもはみんなキャンプバカで、私が小さい頃から、兄ちゃんもお父さんもおじいちゃんも、しょっちゅう仲間たちとキャンプ場に数日籠もっては、別人かってくらい日焼けして帰ってきていた。

お父さんの取引先?が持ってる山奥の豪華な別荘地に泊まる年とかもあって、

あとで写真とか動画を見せてもらうと、めっちゃ綺麗なコテージ。テントもピカピカしてて、楽しそうな雰囲気ではあるのだけど、

「じゃあメグも来るか?」と言われると、酒飲んで騒いだり、踊ったり、時には号泣するようなノリにはついていけないかな…と思ってしまう。

今は部屋で絵を描いてる方が楽しいし、私だって子供なりに友達付き合いとかあるし。

コロナになってすぐ、おじいちゃんゲーセン感染して入院してからも、残った二人はキャンプ活動を続けていた。

お母さんは心配そうにしてたんだけど、5月のある日、仕事から帰ってきたお父さんが嬉しそうに「今年はうちの庭でやることになった」と宣言したのを聞いて、とうとうキレる。

絶対ありえない!なんで勝手に決めてくるの?」

大丈夫だって絶対家には上げないから」

「うちの庭って、この庭でしょ?」

お母さんにつられて窓から薄暗くなった庭を見てみる。

広く見積もっても車2台も入らないと思う。私は聞く。

「何人来るの?」

10人くらい、の予定、あくまで」

さすがに私もこいつバカかと思ってしまう。

この庭で、10人の大人たちがテント張って、キャンプ

「でも、キャンプファイヤー実際に見たら…感動するよ?」

という訳のわからない弁解に、工場勤めから帰ってきた兄ちゃんが「それは確かにそうだ」と同意しだしてバカが一人増えるけど、看護師として働くお母さんは理路整然と撥ね付ける。

「誰かがウイルス持ってたらどうするの?検査簡単にできないし、ワクチンも間に合ってない状態で、集団感染しないようにキャンプする方法提示できる?できないよね?もし感染したらおじいちゃんの面倒を見れなくなるし、私も仕事できなくなるよ?」

キャンプの間、窓を締め切ってれば安全なんだよ!そのためにリーダー完璧マニュアルを」

ちょっと待った」

「なんだよ」

「……『リーダー』って誰よ」

その後の両親とバカ兄の喧嘩とも呼べないようなやり取りによると、お父さんは数年前からキャンパーズ」なるグループの一員になっていたらしい。

取引先やら飲み友達やらのキャンプ好きが集まって、毎年誰かの家や別荘とかでキャンプを開く、15人程度のサークルで(このあたりで兄ちゃんが「やべえ!」と叫んで会話が中断)、遂に今年のキャンプ地をうちが勝ち取った、それはとても名誉なことだし、今更覆せないと、お父さんは主張している。

リーダーの顔を潰すわけにはいかないんだよ絶対

「…え何、その人って会社上司なの?」

「いや違うけど」

取引先でもないんだよね?」

「だからさっきから言ってるだろ、行きつけのバーオーナーで」

「じゃあ断れるでしょ!」

「だから!ウチの理事も通ってる店で、理事友達なの!このキャンプがうまくいったら、確実に出世できるんだって!メグの進学とか……あるだろ?」

いきなり私の名前を出されてお母さんが黙り込み、グダグダだった空気に気まずさが加わる。

「…私はいいよ、大学行けなくても…このままでも」と私は言うけど、私の本音を知っているお母さんは何も言わない。

感染とか金は心配しなくていいから…絶対家には迷惑かけない。お前はいつも通りにしていい。きっといいキャンプになるよ。な?」

お母さんを抱きしめながら言うお父さんに、兄ちゃんが泣きながら頷いている。

私は誰とも目を合わせられない。



近所で感染者数が少しずつ増える中、1ヶ月後に控えた庭キャンプの準備は着々と進んでいる。

後で兄ちゃんから聞いたら、お父さんはキャンパーズに「うちの庭は狭いけど、キャンプには最適で、家族も大歓迎と言っている。そして何より病床の父に希望を与えたい」と、だいぶ話を盛ってプレゼンしていたらしい。

てか兄ちゃんもいつの間にかキャンパーズのメンバーになっていた。

キャンプで得られるサバイバルの知恵とか、協力することの素晴らしさとかを、食卓で私やお母さんに毎回説明してくるようになったけど、キャンプのもの否定しているわけではないことに、兄ちゃんは気づかない。

キャンプまで残り10日。

テントなどの資材がメンバー持ち込みじゃなくて全部うち負担だったことが発覚して、両親の喧嘩は激化する。

キャンプまで残り7日。

夜中、部屋で新しいペンタブを試していたら怒鳴り声がして、リビングに行くと、お母さんがテンティピの高級テントをケースから出して、裁ちバサミで切ろうとしていた。

「やめろ!」とお父さんが止めに入るけど、かんたんに撥ね飛ばされる。お母さんも長年の病院勤務で腕っぷしは強いのだ。

「これ、リーダーのために買ったんでしょ」静かな声でお母さんが言う。「キャンプが終わったらリーダープレゼントするって、ケンから聞いたけど」

あいつ」

ちゃん仕事と買い出しの連続で疲れて既に寝ている。

いくらしたの?」

「………」

領収書見せてよ。あるんでしょ?」

右手のハサミが反射でギラリと光る。

「…わかった。キャンパーズの事務所に置いてあるから明日持ってくる」

「……………」

「わかってくれよ…このキャンプで、きっと我が家はいい方向に進むんだ。メグの未来のために、な」

「…私をダシにしないで」

気づいたら口が勝手に動いていた。

「お父さんがキャンプしたいだけでしょ…?そんな高そうなテントとか、ピカピカのウッドデッキとか、バーベキューセットかいっぱい買ってきて、それも全部私のため?私の夢とホント釣り合い取れるの?」

「………」

「知ってる?クラスの皆、うちのことでヒソヒソ言い合ってんだよ?友達も遊びに誘ってくれなくなったし、フェイスブックで『殺人キャンプ一家』とか書かれて、すぐ先生が言って消してくれたけど…夏休みじゃなかったら、私…」

絶対泣きたくないと思ってたのに、出てきた涙は止まらなかった。

「もう夢とか言わないよ…キャンプなんてやだよ…」

お母さんが私の肩を抱いてくれるけど、お父さんは「絶対大丈夫から。お父さん疲れたから」とか言いながら2階に行ってしまって、私は追いかけられない。

翌日、お父さんが会社に行ったまま帰ってこなくなる。

その夜キャンパーからの連絡で、お父さんが胃炎理由キャンパーズを脱退したことを知る。

「もしかしたら癌かもしれない。続けられないのが無念でならないが、息子のケンが立派に後を継いでくれる」と言ってたらしいけど、癌は多分嘘だ。会社にはどっかから律儀に通っているらしく、後日フェイスブックで、ステーキを美味そうに完食してるのを撮られていた。

責任押し付けられた兄は、父を恨むこともなく、よりキャンプ一筋になる。

当然家からお金は出せないので、付き合ってる彼女借金を無心して、即座に振られる。かわいかったのに。



残り5日。

兄は「感動キャンプライブ配信」を掲げてSNSクラウドファンディングを呼びかけるけど、このご時世でのキャンプなんて世間理解を得られるわけもなく、その日のうちにバッシングをドバドバ浴びる。

でも、一部の好事家が結構な額を出してくれたらしく、リーダーからTwitterで褒められた兄ちゃんは泣いて喜ぶ。

残り4日。

昨日のクラファンがバズって、ネットニュースになる。

キャンパーズ」が金持ち道楽趣味で、中流階級から搾取しているみたいな大げさな記事もあって、反対意見が飛び交う中、「環境に優しい取り組み」「SDGsにも沿っている」「悪と断じるわけにはいかない」みたいな支持コメントもあって、兄ちゃんがまた泣く。

残り3日。

からキャンプに参加して欲しい」と頼まれる。

キャンパーズって、金持ちもそうでない人も、男も女も、どんな人種でも、誰でも参加できるキャンプを目指してるんだ」

最近女性メンバーが増えたキャンパーズが、ネットで脚光を浴びたのをきっかけに、世間に顔向けできる団体になろうとしてるらしい。

「だったら庭キャンプを中止してよ」と言いたいけど、兄のまっすぐな瞳を見上げて私は黙ってしまう。

ちゃんはすぐ泣くし鬼バカだけど、長年見てきてたか純粋キャンプ愛はわかる。

何があっても一つのことに打ち込む姿はかっこいいと思うし、だから私も叶わぬ夢に追いすがっている。

メンバーにメグのこと言ったら『大歓迎する』って」

「…窓から見てるだけじゃだめ?」

「うん…全然いいんだけど、キャンプファイヤーって実際に皆で囲んだ方が感動が大きいからさ…返事は当日でも良いよ」

そう言って兄ちゃんは買い出しに出かけていった。



残り2日。

リーダーがやってくる。

アウトドア派とは思えない、ゆったりとした体格で高そうなスーツに身を包んだリーダーは、玄関私たちに深々と頭を下げる。

「この度は、ここをキャンプ地としてくれて、ありがとうございます

ちゃんが例のテントを抱えて持ってくると、リーダーの隣りにいた使用人みたいな人が受け取って、なぜかベンツトランクに載せる。

それを確認したリーダーがうちの中を眺めながら「僕はどの部屋だい?」と聞いてきて、お母さんと私は「は?」と声を揃える。

あのバカ親父は、リーダーだけテントじゃなくて、部屋に寝泊まりすることを約束していたらしい。

お母さんは出ていった父の部屋を掃除して、ついでに父がキャンプの度に持ち帰ってきた古い雑誌コレクションをすべて処分する。

キャンプ前日。

おじいちゃんが死んだ。

葬儀キャンプ後に執り行って欲しい」というリーダーの頼みを、兄ちゃんは断れなかった。

お父さんに連絡すると「安全面を考えて明日キャンプファイヤーには参加しません」という謎メールが返ってきて、私はすぐ削除する。お母さんは手続き仕事で疲れて寝込んでいる。



キャンプ当日。

からちゃんは資材チェックや芝刈りを一心不乱にやっている。

隣近所の住民たちは、コロナ感染を恐れ隣町に行っていて、いつも以上に静かだ。

夕方我が家の庭に、リーダーを含む8人の男女が集まってくる。メンバー20人の半数以上が参加を辞退したらしいけど、それでもウチの庭には多すぎるような。

ちゃんに負けないくらい瞳がキラキラしているメンバー達は、準備していた資材をものすごい速さで組み立てていき、1時間もしないうちに庭がキャンプ場になる。

空間無駄なく活用して、コンパクトテントや炊事場、キャンプファイヤーが整然と並べられていくのを、窓越しに眺めながら思わず「凄い」とつぶやく

この日から連休を取ったお母さんは、時々メンバーの人にお水をあげたり、手伝ったりしている。せっかくの休みなのに、お母さんは本当に偉い。

そんな様子が兄ちゃんスマホ越しにインスタライブ配信されていて、1万人くらいが見ている。

やがて日が暮れて、キャンプファイヤーが始まった。

メンバーはそれぞれ、おしゃれな服に着替えて火を囲む。マスクカラフルだ。

ちゃんは既に泣いている。勝負服ジャージダサいけど、揺らめく炎に照らされてなんとなく様になってる。

昔はお父さんと一緒にキャンプしていたお母さんも、この時だけは幸せそうに火を眺めている。

窮屈そうだけど、ちゃんキャンプぽい感じ。

私も参加しなきゃと思うけど、恥ずかしくて窓を開けることができない。

リーダーが手を挙げ、マスクをはずして話し出す。

「皆さん、第20キャンパーズ定例キャンプへようこそ。この場所に集ってくれたすべてのキャンパー感謝を伝えます…」

それからしばらくの間、コロナとか社会情勢とかキャンプ用品に関する話が続くけど、死んだおじいちゃん名前は一回も出てこない。

「…そして今夜、新たなキャンパーが私達の仲間に加わってくれます。メグ!」

ウトウトしてたところで名前を呼ばれて、驚いて目を開けると、火を囲む皆がこちらを見ているのに気づく。体がビクってなったの見られてたかもしれない。

あなた希望象徴です。あなたの参加は、きっと世界中勇気を与えることになります。どうぞ、共にこの火を囲みましょう」

かなり大げさな歓迎ぶりは鼻につくし、恥ずかしいけど、お母さんを見たら優しく頷いてくれるから、窓を開けようと思った時、リーダーが「さあメグ、立ち上がって」と言った後「ヴフッ」と笑うのを見て、私は一気に冷める。

他のメンバーさんや兄ちゃんには悪いけど、こいつと同じ空気は吸いたくない。

私は窓に向かって中指を立てて、振り返り窓から離れる。

「どうしたんだメグ?…っ今から、君のエホッ、キャンブがっハ、始ばるんだよゼヒ」

リーダーの声が、いつのまにか強烈な咳に変わっていて、振り返るとリーダーの顔が真っ赤に歪んでいる。

ていうか、溶けてる?

「窓をッ、バハ、開げでぅレん」

そのまま崩れるように倒れ、シュウシュウ音を出しながら溶けていくリーダーを見たメンバーから悲鳴が上がる。

「ゲホッ、何だこデべ、デュぼホッ…」

見ると、他のメンバーも咳き込みながら、倒れはじめて、お母さんが駆け寄る。だめ、お母さんも感染する。

「お母さん!」

「開けちゃだめ!!!」と叫ぶお母さんも、苦しそうだ。

庭を見渡したけど、兄ちゃんはどこにもいなくて、勝負服ジャージが脱ぎ捨てられたみたいに芝生に落ちている。

「窓から、離れて、救急車ヲ…」

私は泣きながらスマホを取り出して911にかける。



2年前の冬、北欧で見つかった新型コロナウイルスALS-CoV」は、宿主の肺胞を溶解させてしまう、致死性ウイルスだった。

感染力は高いものの、寒冷地でのみしか発症例が無かったため、アメリカ南部では感染対策結構緩かった。

体が頑丈だったおじいちゃんも新型を甘く見ていて、ニューオリンズ郊外ゲーセン若いちゃんマスクをせず口論になった時にウイルスをもらって、肺が溶けて亡くなった。

そして、ルイジアナ州の一軒家で突然変異した「ALS-CoVζ+(ゼータプラス)」は、感染後即座に発症するだけでなく、内臓はおろか筋肉や骨組織まで溶かしてしまう最低最悪のウイルスだったらしい。

「らしい」というのは、私が入院中に看護師から盗み聞きしたり、SNSから拾ったりした眉唾情報からだ。どうやらネットニュースTVでは報道差し止められてるっぽい。

でも私はこの目で見た。

あの時、一番最初発症してたのは兄ちゃんだった。

きっと買い出しで熱い中毎日駆けずり回ってた超人的な兄ちゃんの体でウイルス変異したんだと私は勝手に決めつける。

我が家周辺が封鎖されて数ヶ月後、ゼータプラス株の全身溶解現象は消え、ショッキングライブ動画は「悪質な合成だった」という結論で、みんなすぐ追いかけるのに飽きていった。

残されたキャンパーズも解散、おじいちゃん葬儀は私の知らない所で執り行われ、お母さんと兄ちゃんのお墓はどこにもないままだ。

私は、CDC検査と手厚い補償を受けながら、病室で絵を描いている。

1ヶ月前、人懐こいマフィアみたいなおじさんがやってきて「ここに閉じ込めているお詫びがしたい」と、最新型のモジュールを持ってきた。

脳波カーボンがどうとかいう凄いものらしいけど断った。

かにそれも私の夢だったけど、私以上にその「足」を必要としてる人はいるはずだし、別に立ち上がらなくても、私は私だ。見世物じゃない。笑うヤツは溶けてしまえばいい。



そういえば、50年くらい前、同じようなウイルス流行の真っ只中で、大々的なスポーツイベントを行って世界中から人を集めた国があったらしい。

それまでなんとか感染者数を押さえていたのに、そのイベントの影響で感染者数が爆上がりして病院パンクしたとか。

きっと、その時も家族をなくして悲しんだ人がたくさんいたに違いない。

キャンプ当日の朝、兄ちゃんお母さんと3人で撮った写真は、ずっと枕元に置いてある。

父親からの連絡はない。



ニューヨーク美術大学への入学願書ができた。

学費心配はなくなったけど、「家族がいたあの頃に戻りたい」と、私はこれから先ずっと思い続けるのだろう。

私は、電動車椅子操作して病室を出る。

2021-06-28

映画のワンシーンだけ覚えてるんだけどタイトルが出てこない

犯人だったと思うんだけど終盤で「昔、父親(か兄弟)が車のトランクに閉じ込められて死んだんやけど、内側にフックがついててそれで開けられたんよな。知ってれば死なずにすんだんやけどな」みたいな話をする映画

けっこう有名な映画だと思うんだけど全く思い出せない。

しわかる増田がいたら教えてほしい。

2021-06-15

猫とドライブ

 買い物に行こうと車を運転中、道路の真ん中に仔猫死体があるのを見つけた。車にはねられたようだ。朝ここを通った時には見なかったし原形を留めているので、まだ死んで時間は経ってないのかなと思った。買い物から帰ってきてもそのままだったら拾おうと思って出掛けた。

 買い物中も罪悪感がすごかった。やっぱり見た時点で家に引き返して、空き箱持って駆けつければよかったかなぁ、と。もし買い物してる間に仔猫が再び轢かれて猫煎餅化してたら、どうするんだ。さすがに平たくなった猫を道路から引き剥がす勇気は私にはない。

 ふがいないなぁ。形を保った仔猫は拾えて猫煎餅は拾えないというのか、猫は猫だぞ! しかし、私どうしてもスプラッターダメもので。

 帰宅するとき、同じ道を通ったら、猫は先ほどと変わらぬ状態で横たわっていた。通る車達は仔猫に気づくと大回りして避けていた。そうして猫煎餅回避されていた。

 家に帰って買ったものを全部冷蔵庫しまってから段ボールの空き箱の中に新聞紙敷いたやつと軍手を持って、現場に駆けつけた。仔猫はやっぱりそのまま倒れていた。よく見たら、猫の周囲のあちこちに血が飛び散っていて、車にはねられた直後はまだ息があってしばらくのたうち回ったのかもしれない。

 幸いにも車は一台も通らない。私は覚悟を決めて軍手をはめ猫を持ち上げた、その時初めて、持ってきた箱が仔猫サイズに地味に合ってないことに気づいた。あっヤベェ、どう入れたらいいんだこれ、と捧げ持った猫を傾けたら、耳からどぼっと血が溢れて箱の蓋に垂れた。これ以上斜めの体勢で持ってたら、血だけじゃなくてなんかもっと出て欲しくないものが出てきそうだと思って、半ば強引に猫を箱の中に突っ込んだ。頭から猫は箱の中に落ち、案の定足が大幅に箱からはみ出た。

 仔猫茶色のししま模様だった。生前はさぞかし可愛かったんだろうが、死体はやけに薄汚れて見えた。足の毛づやが良く、痩せてもいないので、ちゃんご飯を食べさせてもらっていたと思われる。

 半開きの猫の右目のまぶたの中身が無い気がするんだよな……と思いつつ、私は箱を抱えて歩いた。

 実は、この事故現場からほんの数歩のところで、去年同じようなしましま模様で同じような体格の仔猫がやっぱり車に跳ねられて死んでいて、それを私はやっぱり拾いにいったんだけれども、近所のお婆さん達がそこに集まってなんやかんや言っていたので断念した。

 近所のお婆さんが言うには、この近くに猫を餌付けしているおうちがあって、たぶん死んだ仔猫もその家の人が餌をやっていた猫たちのうちの一匹だという。それを教えてくれたお婆さんは、

「でもよかったわね、害獣一匹駆除されて」

 といった。猫の死骸は餌付けしている人に責任を取らせればいいとお婆さん達は言って、一人が餌付け人の家に言ってドアをガンガン叩いて家の人を呼び出し文句を言っていた。そんなわけで、その仔猫は餌付け人か誰かが引き取ったか捨てたかしたらしく、数時間後にはなくなっていた。

 私が今日拾った仔猫は去年のあの仔猫の弟か妹なのかもしれない。見た目がほんとうに良く似ていた。

 今日はお婆さん達はいいから誰にも文句は言われないはずだ。私は箱を持って餌付け人のおうちの前を通りかかった。餌付け人も猫可愛さに餌をやってるんだろうし、最後のお別れくらいしたいのではないか? と思った。仔猫だって、餌をくれる人間が好きだろうし、じぶんを葬ってくれる人間を選べるんなら通りすがり他人よりも馴れた人がいいんじゃないか。

 だけど私は猫の死体を家まで持って帰った。そして、役場環境課に電話をかけて、死んだ猫を拾ったがどこに捨てればいいのか教えて欲しいと言った。電話に出た人は、クリーンセンター処分を受け付けているから直接センターに持ち込んでくれないかと言った。それで、今すぐに行っていいかと私が聞くと、大丈夫だというので、私は猫を箱ごと燃えるゴミ袋に入れて、車の助手席に置いた。

 せっかく猫煎餅回避したのにゴミ袋に入れてゴミ焼却所に持っていくだなんて、これはこれで酷いよなと思うのだが、この辺は田舎だけど勝手に生き物の死骸を埋めていい場所はどこにもない程度に区画整理されている田舎なので、しょうがないのだ。

 死んだ仔猫助手席に乗せて、クリーンセンターに向かう。ちょっとしたドライブだ。こんな知らない人間が連れ回してごめんねって思う。餌付け人の家を訪ねれば、仔猫母親いるかもしれない。猫は賢くて家族の死を悲しむことくらいはするので、会わせてやれたらよかったかもしれない。けど、餌付け人にわざわざ死んだ仔猫を届けるのはなんかやっちゃいけないことのような気がして無理だと思った。運転しながら何度も同じことを考えて、無理だと結論してまた脳内議論をふりだしに戻した。

 クリーンセンターに着くと、電話対応した職員さんが出てきて猫の入った袋を受けとってくれた。

「本当に死んでるってことでいいんですよね?」

「えぇ、死んでます

 と言葉を交わしたのち、私はお礼を言ってクリーンセンターを出た。なんかもっと訊かれるかなと思ったけど、あっさりしたものだった。

 帰りには、やっと肩の荷が降りたなと思った。もう二十年くらい前になるけれど、ある夜に元彼の車で東京のどこだかの幹線道路を通っていたら、元彼が道端に猫の轢死体を見つけて、車を停めた。すると私達の車の前を走っていた車もハザードを点滅させて道路端に停まった。

 元彼が車を降り、前の車から女性が降りてきた。女性のほうも猫の死体を見つけて、救助するために車を留めたらしかった。救助しようにも猫はすでに煎餅化していた。女性はじぶんの表着を犠牲にして猫の轢死体を拾おうとしていたが、元彼がそれを止めた。元彼は車のトランクからバスタオルを何枚か出した。元彼仕事デリヘル店長だったために、車の中にはいつもバスタオルストックされていたのだ。

 元彼女性が協力して猫をタオルに包んだ。女性元彼がたくさんバスタオルを出してくれたから、猫の埋葬はじぶんが責任を持ってすると言ったそうで、猫はその女性に引き取られていった。

 元彼は車に戻ってきて、世の中には親切な人もいるもんだなと言った。私は、じぶんが運転手かつ第一発見者だったら確実にスルーしていたなと思った。

 そんなことがあった。元彼とはとっくの昔に別れて完全に縁が切れている。猫を引き取ってくれた女性はただの通りすがりの人なので、いまどこでどうしてるかなんか、もちろん私にはわかる訳もない。けど、あの人たちの善意というか、優しさをまっすぐ行動に移せる強さとか、すごいなと思ったし、これを見たからには私自身も同じことに直面したら彼らのように行動しなければならないという呪いに、その時かかったような気がした。彼らみたいに立派な人になりたいというより、見てしまたからには受け継がなくてはならないと思った。

 だが、轢かれて死んだ猫なり、道端で困っている誰かなりを見かけたとしても、見なかったふりをして通り過ぎるばかりの人生を私はあれから二十年近くも送ってきた。

 でも今日は見すごさなかった。しかし、いいやり方ではないのは明白。結局クリーンセンターという他人押し付けて終わりにしただけなのだし。だけど、見て見ぬふりをするのはもっとダメ。そういう呪いがかかったまま、私は生きていかなくてはならないんだと思う。

2021-05-11

こういう事件が起きたら障害者団体はだんまりなんだよな

「車トランクからコンビニ店長遺体、遺棄容疑で逮捕店員は3日間しか勤務せず」

anond:20210511101317

トランク一杯でイケる、て店に入って注文したら、飲み終わる前に紙幣トランク二杯分に値上りするんだよな!

2021-05-04

anond:20210504165348

コーヒー味わって飲んでる途中で紙幣トランクに二杯分の値段になるぞ!

2021-04-30

徳を積んだ

トランクあけっぱで走ってる車がいたので、横に停めてバタバタと指差して教えたあげた。

無事気づいてもらえた。

年に一度はああいうの見るよね。

2021-04-28

天皇賞代名詞 唯一無二の「盾」の秘密

天皇賞代名詞としてよく用いられるのが「盾」です。表彰式の際に優勝馬主へ下賜される、いわゆる天皇からきているものです。国内レースで盾が手渡されるのは天皇賞だけ。

現在馬主に下賜される天皇盾の正式名称は「御紋付楯」です。縦56センチ、横(最長部)49.5センチ木材(ラワン材)でできた板に「競馬恩賞」の文字が板金ではめ込まれ、その上部に鋳物で金メッキされた菊の御紋章が輝いています。盾は天皇陛下から賜った唯一無二のものであるため、敬意を表して素手では取り扱わないことになっており、表彰式で馬主は白い手袋をして受け取ります

41年(昭和16年)に御下賜品は木製の盾になりました。47年(昭和22年)春、「平和賞」の名で行われた際には賞品の下賜がありませんでしたが、同年秋には盾に戻りました。このときから盾は持ち回りとなり、馬主にはJRA制作した盾の複製品(本物の3分の2ほどの大きさ)が与えられることになります。つまり現在の盾は47年から使用されているものなのです。

盾はレースが行われた競馬場内の金庫に厳重に保管されているということです。唯一無二の盾で保険は利かないため、輸送は外部の業者に依頼せず、総務課の職員が直接取りに向かいますしかも慎重を期すために必ず複数(多くの場合2人)で行います東京京都間は新幹線、それ以外の行程は全てタクシー移動です。丁重に扱わなくてはならないため、輸送中も気を抜けません。新幹線内では3人掛けの真ん中の席に置き、両隣を職員が挟みます。他の乗客迷惑にならないよう、あまり混雑しない昼の時間帯に乗車するということです。タクシーでも職員が盾を膝の上に乗せ、抱えて持っていきます。当然、床に置いたりトランクに入れたりといったぞんざいな扱いは許されません。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29783290U8A420C1000000/

メジロマックイーンが、ライスシャワーが、ビワハヤヒデが、マヤノトップガンが、スペシャルウィークが、ゴールドシップが手にした (そりゃ実際には馬主が、だけど) 天皇盾。時代が短中距離志向になり、スピードが求められる時代にあっても、変わらない3200m先の重み。

歴史を重ねて第163回 (春秋通算) の天皇賞は、今週日曜。

2021-04-08

今気づいたんだけどトランクス🩳って、トランク(trunk=筒、柱)の複数形トランクスってことか!!!!!!

・・・

・・・

パンツのpantってなによ?

2021-03-06

人格が卓越していると、いろいろ得なことが多い。人格さえ優れていれば、どんな不祥事を起こしても許されるから安泰だ。だからつねに人格を磨くように心がけなくてはならない。会社で配られた本にそう書いてあった。研修課題図書になっていたやつが、昨日ようやく読み終わった。

やる気は出た。だから今日は朝6時半に出社して、「人格の磨き方」を検索した。トイレ雑巾で磨けば人格も磨くことができるそうだ。

会社ビルをいったん出て、朝からやっているスーパーで洗剤と雑巾を買ってトイレに行った。便器はいい感じに汚れていた。誰かが的をはずして床に吹きこぼしていたので、それも雑巾で拭いた。便器がきれいになると、たしか人格が磨かれた感じがある。

光る便器を見つめていると、もよおしてきたので、自分で磨いたばかりの小便器に放尿した。人格を磨いた後は、小便の勢いがたしかにいい。

誰かが入ってきて、隣の小便器に立った。高そうな青いスーツを着た人が、静かに放尿を始めた。その人はジャケットの内ポケットから何かを出し、無言で私のズボンポケットへ入れた。こちらの顔を見ようともせず、尿が止むと身体上下に揺らし、何事もなかったように出て行った。

ポケットを確かめると、マクドナルドハッシュポテトが入っていた。まだ温かかった。人格を磨くと、朝マックに行かなくてもハッシュポテトが食べられる。方向性として間違っていなかったわけだ。

人格を磨くためなら今日珍味おばさんにも優しくできるはずだ。この人は毎日のように会社電話してきて珍味を注文しようとするので、珍味おばさんと呼ばれていた。キッチン洗面所に貼るタイルを売っている弊社に珍味も何もないのだが、電話を取った人がなぜかいつも私につなぐので、適当に返事してガチャ切りしていた。人格を磨くためなら、今日は全人的な応対をするだろう。

おばさんは始業後まもなく電話してきた。基本的時間にはきっちりしているのだ。

「ねえ、ちんみちょうだい。あなたのちんみちょうだい」

かしこまりました。赤黒くテラテラ光って、鼻を近づけると生臭さでむせかえるような、あの肉ですよね」

「そう……それ、それ……」

珍味おばさんは受話器の向こうで息を荒げながらメールアドレスを教えてくれたので、見積書を送った。

昼頃、三ツ桃さんが眉間にしわを寄せながらFAXを持ってきた。ひっつめ髪で、だいたいいつも厳しい営業部の先輩だ。

「この、鮭とば5箱って、なんの注文?」

人生の糧、ですかね」

三ツ桃さんは瞳孔がひろがり、両手で口を覆ったまま動かなくなった。

「行きます? お昼」

オメガラーメンは混んでいた。満席カウンターに座った客は肩を触れ合うようにして麺をすすっていた。店に入ってから三ツ桃さんは俯いたまま、一言も話さなかった。食べ終わって店を出たとき、「今晩、時間ある?」と訊いてきた。

夕方会社を出ると三ツ桃さんの運転する車で国道を走った。車内はかすかな音でラジオが流れていた。信号待ちでウインカーの音がやけに大きく聞こえた。

「その人格、どうしたの」

「磨いたんです」

「そう」

会話はそれだけだった。運転している三ツ桃さんの横顔を見ると、歯を食いしばっているのか、顎の筋肉がやけに緊張していた。

夕闇が濃くなった頃、車は砂利の引いてある空き地のような所に入り、停まった。廃車や鉄屑が大量に積んであった。三ツ桃さんはトランクから棒のようなものを取り出し、からんと地面に投げてよこした。それは木刀だった。

三ツ桃さんは自分木刀を上段に構え、タクェッと叫びながら振りかかってきた。拾った木刀で受け止めると、乾いた木と木が当たる音がした。そのまま横になぎ払うと、三ツ桃さんは後ろに飛びすさった。向けあった剣先を中心に、私たちは円を描くようにすり足で歩いた。つむじ風が古い落ち葉を吹き上げる。人格卓越の戦いはまだ始まったばかりだ。

2021-02-15

anond:20210215080237

お客様、たったいま、コーヒー一杯はトランク2ケース分のマルク札になりました

2020-12-13

爆音スピーカー音楽を垂れ流すカス

昼だから我慢しとるけど、頭おかしいんちゃう

馬鹿かいスピーカー積んだ車のトランクをパカーンとあけて、音楽爆音で流してる。

こっちは窓閉めてるのに、自分の家で音楽流しとるレベルで聞こえる

いや、自分の家でもこんなに音でかく流さんよ?!

音楽聴く別に嫌いじゃないけど、いらんタイミングでいらん音楽流されるとブチ切れそうになるわ

2020-12-06

anond:20201206171641

海外だと普通に手伝ってもらえるからね。ちなみにお金請求されるとか持ち逃げされるとか無かったよ。ただただトランク持って階段を登ってくれた。逆にびっくりしたよね。

2020-11-26

anond:20201126181116

4000万分見やすくはないだろうけど時間の狂いが無いんじゃね

なんかのブランドトランクが海に浮いて、船が沈没しても生き残ったとかの逸話ならある

バアさんたちの友だちの話

電車の中で、立っている俺の目の前の座席友達同士とおぼしきバアさんたちが三人、横がけで座っている。バアさんたちの私物と思われるトランクケースが網棚に並んでいるのは、これからどこかに旅行に行くのかもしれない。

つい先ほどまでは、バアさんの一人がまだ立っていて、座っている二人と対面になりながら三人で会話をしていた。だが、全員が座ってからは、中央のバアさんBとその左のバアさんCが、Bの撮ったスマートフォン写真について花を咲かせ始めて、右隣のバアさんAは話に入れなくなってしまった(ように見えた)。

想像するに、BとCは仲が特によく、AはBとは仲がよいがCとはそれほどでもない。また、AとBの仲も、BとCのものほど良くはない、という感じではないか

俺とバアさんという人種存在としてほぼ対極にあると言えるが、バアさんAの気持ちがよくわかるというか、そりゃまあ普通に起こることなんだろうけど、「バアさんになってもこういうことあるのかよ。うーん、そりゃそうなのか…」と思った。

そういうわけで、バアさんAにとってはけっこう感情がだんだらになりそうな旅行だし、A自身もそれを承知していたのでは、と思う。ただ、それでも誘われたら(Aが提案した行楽って感じじゃなさそうだ)行ってしまうだろうな、とも思った。家に一人で、もしくは(実際は知らんけど)気の合わない家族といるぐらいなら、ときどき鋭く刺さるような孤独を感じさせられるとしても、誘われたら行ってしまうだろうな。なんだか辛いな、と感じた。もちろん、本当の事情はわからない。

2020-10-24

anond:20201023204100

まずは一度全部放り出して休め。マインドフルネス瞑想で頭を休めるのが良いぞ。

そのうえで、残すものと捨てるものとの峻別をしていくということ。ただし、残すものと捨てるもの峻別も頭の容量が必要。なので、片付ける以外の仕事をできるだけ減らして、片付けに割く頭の容量を確保。

そのうえで、保管容量以上にものが入らない以上、外にトランクボックスを借りるというのでもない限り、まず捨てるべきものを捨てていくということにならざるをえないんじゃないかと思う。

服の種類ごとに収納ボックスを買うか、ラベル付けする。収納ボックスの分類ごとの容量に入らないものは、入らないという時点で、優先度の低いもの、汚れているもの、よれているものをまとめる。そして捨てる。

基本物が多いというのは、分類ができないというのと、捨てる勇気がないというのもある。まあ、捨てる勇気も基本物を持ちやす人間は頭が十分に休んでいないと持てないが。

2020-08-16

anond:20200816224330

荷物的には70Lと50Lのトランクに30Lのデイバッグといった感じ。

点数多いけど、一つ一つは小さいし、箱から出せるものは全部出してジップ□ックなんかに小分けすれば意外と体積は減るのよ

この他にも米2kgとか酒1LとかノートPCとか持ち込んでるし。

ガチバックパッカー勢とかならもっと荷物を絞り込めるんだろうけど、2週間という期限付きなのと、旅慣れてない人向けを念頭に置いた資料からね。

脅すとアレだから本文には書いてないけど、今のマレーシアでの強制隔離施設所謂ホテルガチャ」の状態

運が良ければ5つ星ホテル、運が悪ければ3つ星ホテル政府指定するので、宿泊客は到着までどこのホテルに行くか判らない。

そして5つ星ホテルからといって衛生面や食事面がひどくて(日本人以外も含む)滞在から避難の声があがって政府実態調査を始めたところもある。

逆に僕が泊まってるところみたいに部屋は狭いけど、食事が恵まれているところもある。

そして、料金はどこだろうと一泊RM150/人と一律。

これは食事が酷いところでも2週間乗り切れることを前提に書いてるからね。

自身食材はフリカケとマヨネーズインスタント味噌汁だけで十分だったわ。

2020-08-01

anond:20200801192515

紳士『なになに、紙幣トランク一杯でコーヒー一杯かぁ、ヨシ!』

カランコロンカラン♪

紳士『う~ん、美味い。さて、そろそろ会計を・・・』

ウェイター『お客様、つい先程、コーヒー一杯はトランク二杯の御値段になりました~』

ギャフン!

2020-06-05

ウブだったからそうなったん

大学生とき合コンで僕は端っこに座って会話に入れてなかった。そこは(今もあるのかな?)3,000円で2時間飲み放題カラオケ歌い放題みたいな暗くて騒がしいお店で、僕は会話を聞きながらも持て余していて、周りのお客を見てた。


僕の向かいの席は3人組の女性で、1人がテーブルからはみ出して立て膝をしてたから、パンツが見えるかどうか、ちらちら見てた。でも誰かが歌ってるときは照明が消える。歌が終わって、次の歌が始まるまで、明るくなる。


(この曲が終わったら)と決めて、明るくなったときにじっと見たら、股を手で隠された。咄嗟女性の顔見たら、こっちを見て(見てたでしょ)みたいな笑い顔してて、バレて気まずい。


視線を横にずらすと、視界の端で(おいでおいで)されてるようで、またその女性の顔を見ると、口が(見て見て)と動いてるようで、下を見るとパンツを横にずらして丸見えだった、が暗いしもじゃもじゃだし丸見えではないけど。


どうしていいかからいから、漫画みたいに下を向いて困った風にした。本当は困ってもないし、もっとよく見たい。また振りで、恐る恐る顔を上げると、女性は小さい素振りで(こっちこっち)と僕を手招いてた。店は暗いしうるさいし「ちょっとトイレ」と言って、その女性の席に行った。「座って座って」と女性の間に座らされた。


片側が女性は僕を「誰?誰?」と聞くと、大学生?何年生?19歳?今日合コン可愛い子いた?ごめんねー私変態で。彼女いるの?いたら合コンしないか。飲んで飲んで。ぶっちゃけせっくすしたことある?まじでー、童貞?貴重じゃん。筆下ろしてあげようか?この中だったら誰が良い?初めては彼女とが良いよねー。男はそんなことないよねー。私はおちんちん占いできるから、脱いで脱いで。えっ?。大丈夫大丈夫、見えない見えない。


と、ジーンズボタンを外されチャックを下ろされて、その時は僕もお尻を浮かせて、膝までトランクも一緒に下げられた。けど、僕のちんこは大きくなってない。「小さくてかわいいですねー。でも大きくないと占えません」。フェラしてあげたら。いやいや、私が触らずに大きくさせましょう。と、僕の耳もとで「みんなが居るお店で、おちんちん出されて恥ずかしい?私の`おまんこ`も見られちゃった。大きく硬くなっちゃう?女の子が見てるのにぐんぐん大きくなって、、」と言いながら僕の手を自分の股に持っていって、それから僕の手をショーツの中に入れた。陰毛がさわさわして、指先が女性まんこに触れてると思うと、それで一気に勃起した。


「未使用のおちんちん」「可愛いー」「元気元気」「ひくひくしてる」。指で下に押されて、指を話すとびーんと元に戻る。「どうしたい?どうされたい?どうされると思う?」。童貞のくせに「フェラして」とか「握って」とか「やりたい」なんて言うのは図々しい。うーんと返答に困ってる振りして、女性のあそこで指を動かした。「気持ち良い。上手じゃん。どうやって勉強したの?」。わからんよ。それより僕はちんこに触って欲しかった。


思い切って女性に振り向いて、顔をじっと見る。女性の目はうるうるしてるような、余裕なような、「お姉さんと良いことしよっか?」の質問に「はい」と答えた。「こんなんで良いの?良いことってせっくすだよ?」。横の女性が「調教されるw」「あっちの合コン女の子普通のせっくす。じゃあ行こっか。B子さんたちも来る?」「どうしよっかなー」「こんなイベントあんまり無いよ?」「取り敢えず最初行った、途中で抜けても」と、「さ、ズボン履いて。あっちに言わなくていいの?いっか」と4人で外に出て、タクシー乗って、ワンメーターのホテル街。


部屋に入ると2人はベッドに倒れ込んだり、テレビ付けたり。担当女性が「緊張しなくていいのよ」と「まず服脱ごっか」で脱がされる。「シャワーして身体洗おうね」。担当ワンピースを上に脱いで、ブラを外してパンツも脱いだ。鏡を見ながら髪をゴムで縛った。


風呂では石鹸で僕の身体を洗ってくれた。そのとき身体を密着してきて、すべすべだった。風俗で働いてるのかなと思ったけど、絶対聞かないなことにした。洗い終わって、タオルで拭いてもらって、担当が先にベッドに上がり、来て来てと呼ぶ。股を大きく開いて「舐めて、好きなように」という。女性C「バター犬w」「ぜんぎして、まずは女の子気持ちよくさせないとダメなんだよ。そしたら、後でいいことしてあげるから」。僕は舐めたかたから、舐めた。全体的に舐めてると「くりとりすを舐めて」とか指示された。「気持ち良いよ。上手だねー」。女性Bが「Aちゃんアナルが好きだからアナルを舐めてあげて」「特に好きではないです」。僕は舐めた。生まれて初めて女性肛門を下で舐めた。「私のアナル舐めてる。おいしい?」「下の先を尖らせて、奥に突っ込んであげて」「そんなことしなくていいよ」。僕は下を突っ込んだ。下の先が少し酸っぱい味がした。「なんでもするの?」「みんなしてることだからね」


僕はちんこが後ろから握られた。それから僕の肛門をも舐められた。「童貞を開発ですか?w」「交代交代」と女性Bはふを脱いで下着だけになった。ブラを外してるとき胸を見てると、「触って」と言うので生まれて初めて女性おっぱいを触った。揉んでみた。「初めておっぱい触ります」と言うと「可愛い」とキスされた。キスはされるがままだった。「キスとかお預けだったのに」。「もう挿れたいよねー。私がもらっていい?」「それは彼が決めたら」「誰でもいいよねー。私とする?」。担当の顔を立てなきゃと思ったので、「担当さんがいい。ような」と言うと、担当は「私ねえ」と満更でなく、Bは「じゃあいじめちゃおうかな」と押し倒した僕の顔に跨った。「シャワーしてない」と言われ「汚くはないし」。少し石鹸匂い舐めると塩っぱい。


一生懸命舐めてくれてる」。C「ちんこびんびんじゃん。興奮してMなのかな。涙流してる。跨っちゃえば?」担当騎乗位で童貞喪失」「かつ顔面クンニ3P」「入って4Pにしてあげたら?」「どこに入るん?w」「私、欲しくなっちゃった」「ダメですダメです、私とよねー」「早くして、その後」「童貞が回されてるw」「私も男に回されたことあるの。終わった次で、口にちんこ突っ込まれて、胸揉まれて、もう何も考えないようにしただけ。最初に顔に出されたから、キスはしなくてよかったのが、マシ。でもそのこと考えてオナニーもした」「変態ですな」。Bはどいて、僕に思いっきキスをした。「君も今日のことずっと覚えててね。他の女としたらダメからね」「それは無理w」


「どいてどいて」と担当がBさんをどかし、「ではでは。せーふせっくす」と僕は生まれて初めて女性コンドームくるくるつけられて、「私も普通に濡れちゃってる」と僕に跨り、指でちんこを挟んで位置を定めて、「挿れちゃうよー」とゆっくり腰を下ろしたから、ちんこまんこに入った。「本番行為禁止ですよw」「禁止なんだって。止める?」と腰をゆっくり動かしてる。「じゃあ、自分で考えて、私を気持ち良くさせて。私を好きにしていいよ」と言う。「可愛い」と言っておっぱいをそっと揉んだ。「ありがと」。乳首を摘んだ。キスしたいなとしようとすると、担当もそれに合わせてくれた。前歯が当たる。担当が僕をじっと見て「私と付き合う?」と言った。もちろん返事は「はい」だったが、C「不幸しか見えない」。「ビデオでさあ、高校生くらいの女の子が男にやられてて、「中で出すからの子供を産んでね」って言われて「はい」とか言わされてんの。その後後ろから別の男がアナルにいれてん」「芝居でしょ」


担当は対面座位で腰を振って僕の首に腕を回して「私が初めてだから浮気なんかしないよね?」と上目遣いで見てきた。「約束してくれたら、生で中で出していいよ」と言った。そのときもうイキそうだった。「イキそう。。」「出ちゃうの?白いのいっぱい出ちゃうの?私の中にだよ」と動きが速くなった。「こうして悪い女にひっかかるんだねー」。僕はもう「担当さん好き」と言って抱きしめて「でもいいですか?」と聞くと「いいよ。いっぱい出してね。とキスをされたまま、びくんびくんびくんびくんびくんびくんびくんびくんと女性の中に射精した(ゴムあり)。一息ついたとき、僕は汗をかいてて、担当は「やっぱり歳下童貞可愛いなあ」と頭を撫ぜてた。「私の名前AAからね。僕君は私以外の女とはしちゃだめだからね」。思わず頷いてしまったけど、Bが「明日からね」と担当をどいてどいて。コンドームに白い精液が溜まっていて、「いっぱいでたねー。おなにーしないの?」「します」「特別にお掃除してあげる」Bはちんこを舐めた。敏感過ぎる。「もう復活してる。若さよねー」。Cはコンドームの中身を手に出してた。それを口に入れた後、僕にキスをして中身を口移しした。飲み込めないけど、C「自分のせーしの味は?」とまたキスをして。舌で僕の口の中を掻き回した。担当「私の彼氏が酷いことされてる」。B「私、ピル飲んでるから生で、中で出していいよ」と、同じように跨って入った。「生は気持ちがいいよねー」「避妊してるの嘘で、赤ちゃんできたら責任とらなきゃね」「私はできてもいいよ。さっきはゴムな中だったけど、今度は私のなかで、精子受精ちゃう。孕まされちゃう」。担当「後で私としてお口直しするからね。」とキス。「せーしの味がする」。


B「後ろからして」と四つん這い。生まれて初めてのパック。C「雌豚に罰を与える気持ちでやると良いよ」B「豚じゃないよね。C「お尻叩いて」。ぺちっ。C「こう」。パシーン。B「なんであなたが叩いてるのw」。C「私に続けて言って。私も歳下の彼氏欲しい。何でも言うこと聞いて、絶対裏切らないで。でも私は色んなカッコいい男にやられたい。勝手に中で出されて、後から優しくされたい。みんなに見られながら、逆ナンした男に後ろから突かれてる」。僕は胸を揉みたくて、Bの上体を起こして、両手で両方のおっぱいを揉んだ。「上級テクニック!」。Bは顔を後ろに向いてキスをせがんだ。「私、他人の本気のせっくすを生で見るの初めてだわ。Bちゃん自分でくり触ってんじゃんw」B「すごい。イキそう」と言ったあと、少し静かになって「イッちゃう」と言って、身体が震えて、前屈みになって、ぐったりした。C「イカせるなんて、ひゅーひゅー」。


僕はどうしていいかからなくて、Cが「私もいいかな」と言うからはい」「じゃあいちどシャワーして。おちんちん抜いて」ずるり「あっ」。C「私もしたくなっちゃった」。担当さんはソファーに座って、寝てるよだった。

2020-05-27

私がSUV嫌いな理由

2020年現在世界的に売れている車の形はSUVだ。

スポーツユーティリティビークル運動能力が高くて便利な車ということらしい。四駆とか呼んでる人もいる。

まりに売れるもので、ランボルギーニまでウルスというSUVを出した。

スポーツGTの名門として知られるベントレーSUVを作っているし、美しいスワンウイングドアを持つアストンマーティンまでSUVを出す予定だ。

それらの超名門のスポーツカーメーカーSUVは、もちろんその辺のスポーツカーなんかより速い。

またSUVは実際の体積よりも、遙かに大きく見えるので、堂々として見える。もちろんトランクのないハッチバックスタイルなので、荷物も沢山載せられる。

しかし超名門の2シータースポーツカーと比べると、ドン亀といってもいいほど遅い。またバンほどは荷物も載らないし、ロールスロイスファントム エクステンデッドホイールベースと比べれば、シロナガスクジラの隣に象が並ぶようなもの

我々車好き(SUVきもいるだろうが典型的な車好きを想像してほしい)がSUVが嫌いな理由はそこなのだ

売れているSUVは、何でもできるように見えて、なにもできていないのである

テーマ性というか、イデオロギーというか、そういうものが足りない。

例えば速いSUV代表であろうポルシェカイエンは、決して911ターボには追いつかない。価格帯と年式が同条件なら勝てないことに、左眼を賭けてもいい。

またSUVの名門ランドローバーが出しているレンジローバースポーツは、ミニクーパースポーツ仕様より少しばかり速いだけだ。

様々なことが得意なように見えるSUVとは、スポーツカーよりは遅く、バンよりは積めず、セダンよりは乗り心地に劣るとも言える。

では悪路走破性といえばというと、一部のSUVを除けば、大体のSUVジムニー未満だ。

だとするならば、何がSUVを買わせるのであろうか。ウルスの見た目はアヴェンタドールほどなくはないし、興奮もしない。燃費はあの重さなのだから、低くして体積を小さくすれば同スペック場合もっと良くなるだろう。

それにあんなに空間必要なほど、一般的には荷物があるのだろうか?IKEAキャンプに行く時は重宝するだろうが、そんなに頻繁に行くものか疑問だ。

年2回のスキーのために、毎日スキー靴を履くのはバカげている。

結論、何も褒めるところがないのにこんなに売れている。だからSUVが憎いのである

魅力的な車への予算は削減され、何も褒められない車ばかりが開発されているのだ。

ああ、SUV憎し。滅びよSUV

あとSUV乗りは大体が運転下手。

2020-03-24

保護犬の成犬を引き取ってから暮らしについて

https://anond.hatelabo.jp/20200228200523

保護犬の子犬を引き取る予定だったが、縁あって成犬を引き取ることにした話のつづき

ベッド

俺たちはこの借家の新居に越してくるにあたり、犬か猫を飼おうと決めていたのに付随して決めていたのが、「ベッドを買おう」だった。ペットとベッドである。それは俺と嫁の憧れだった「犬と一緒に寝る」という行為を実現するためのものだった。残念ながらさほど広い部屋ではなかったのでセミダブルのベッドを一つ買うことにして、俺たちはまだ見ぬ犬(猫)がベッドにもぐり込んで来る様を想像してはIKEAレジの列で鼻の下を伸ばしていた。嫁に至っては子犬がベッドの上り下りがしやすいようにと小さな台まで買おうとしていた。

やがて当初の予定を変更して子犬でなく成犬を引き取ることとなり、トライアル期間はケージ使用する約束だったので夜はケージからさなかったのだが、「大きめの犬だからケージ飛び越えて来ちゃったら仕方ないよなあ」「仕方ないよねえ」と期待しながらベッドから犬を観ていたのだが、暗闇のベッドから自分を見つめる人間二人の目を無視して犬はケージの中で丸くなり、トライアル間中に仕方ないことは起きなかった。当たり前だ。この犬は賢い良い犬だからだ。


そして遂に正式譲渡がなされた日、俺は昼間のうちに思いっき散歩した。そして帰宅すると、ばっちゃばっちゃと水を飲んだばかりの犬を嫁が抱きかかえるように風呂場へ連れて行き今度はシャンプードライヤーだ。犬はドライヤーとか掃除機とか嫌がるときいていたが、顔に温風を浴びながら、なんかうっとりした顔で目を閉じて座っている。その後はエサを与える。これだけすればこの犬は今日もうクタクタのはずである。俺たちもそそくさと食事風呂を済ませると「そろそろ寝るかぁ」と犬と一緒に寝室へ行く。ケージはあけっぱなしで俺たちはベッドに入り犬の名前を呼ぶ。

ところがこの犬、俺たちがベッドの上でポンポンすると一応はお愛想で乗って来るのだが、やがて「そろそろいいかい?」とベッドの下に降りてその場で寝そべる。もしかして前の飼い主に躾けられた習慣なのか、そもそも床に広々と寝そべりたいのかはわからない。とりあえずベッドの上で寛ごうとはしないのである。ただ、ケージの中ではなくベッドの下と言うあたり俺たちの傍にいたいと言う意志は感じられたので、なるほどこの犬は定位置をここに決めたのだと納得することとした。

俺の嫁は朝から昼までの間パートに出てる。だからその朝も6時前くらいに目覚ましが鳴るわけだが、俺がぼんやりと目を開けると、犬が昨晩は居心地悪そうにしてたベッドに飛び乗ってきた。そして俺と嫁の顔に交互に鼻をつんつんしながらせわしなくモゾモゾしている。ぺろぺろではない。鼻でつんつんである。嫁が寝ぼけながらも「おふとんはいりたいの?ん?」と布団をめくると「そうじゃない!俺は朝だから起こしにきたんだ!」と言いたげにモゾモゾしている。なんとこの犬は俺たちを起こそうとしたのだ。トライアルときも目覚ましは当然毎朝鳴っていたがそのときに犬はケージの中で尻尾を振ってるだけだった。しかし昨日からうちの子になったこの犬は、この家の一員としておそらくは重要であろう仕事を見つけ、初仕事をしようとしていたのだ。「起きろ!朝だよ!」と。そうだ。起こしてくれてありがとう

防犯カメラ導入

嫁が仕事に出て数時間後俺も出勤し、さらに数時間後に嫁が帰宅する。そうすると毎日およそ3時間程度この家は犬が留守番することになる。一応引っ張り出されたり壊されたりされて困るものしまってあるが、とりあえず嫁が帰宅するといつも玄関で座って尻尾振っていて、部屋の中も特に変化がないのだが留守番中の犬がいったい何をして過ごしているのか興味は尽きず、協議の結果「防犯のために必要からな」「居間玄関台所用に3台ね」と言う話になり、事前に中村玉緒似の大家さんからワンちゃん何してるか気になるわよねえ!どぼぼぼぼぼ」と笑顔許可を頂き3台の防犯カメラを購入することにした。VPN接続の工賃も含めて結構金額となったが防犯のためには致し方ない。

俺が出かけると犬はしばらく玄関に座っている。やがて居間に来ると窓辺に座っている。予想したほど家の中を動き回らない。そしてソファに飛び乗ると長々と寝そべっている。ときおり思い出したように台所に来て、ごみ入れ(フタはしてある)の匂いをくんくん嗅いでまたソファに戻って長々と寝そべる。思ったより面白くない。ようするにちゃん留守番している良い子なのだうちの犬は。一番面白かったのは昼に帰宅した嫁がやきそばマヨネーズかけていた所だった。

ドライブ

嫁の実家に行く日、当然のことながら犬も連れて行くことを決めていた。考えてみたらこの犬を車に乗せたのは、トライアルで連れてきたとき以来かもしれない。そのときトランクケージごと入れていたのだが、今回は後部座席に座らせた。車が動き始めるとシートの間から首を出して何やら興味深そうに前を見ている。すると嫁がどっこいしょと犬を助手席自分の膝に乗せた。俺の嫁は小柄なので膝に乗せたと言うよりは自分が犬の下敷きになってるっぽい体勢だ。嫁は右腕にリードをぐるぐる巻きにすると助手席の窓を少しだけ開けた。外から入る風を感じると犬は注意深くではあるがひょいっと窓から顔を出す。

「あぶないかリード離すなよ!ウィンドーのスイッチ気をつけろよ!」「わぁかってるから黙って運転しなさい!」と言い合う飼い主たちを意に介さず犬は顔を進行方向に向ける。どれほど自分が早く走っても決して感じない初めてのスピード、そして風圧。「うぉ!なんだなんだ!早いぞ!俺走ってないのに!うぉぉぉぉ!」と言いたげに犬は嫁の膝の上に立ち上がり尻尾ぶんぶん振りながら上機嫌で前を見てる。やがて信号待ちで止まると不思議そうな顔をして車内に首を引っ込める。隣の車のカップルうちの犬ニコニコながら見ている。可愛いだろ?可愛いだけじゃなくて賢いんだぞ?と俺は心の中で鼻高々である。嫁もである

再び車が動き出すと、今度はためらうことなくまた首を出す。風圧で開けっ放しの口の中が乾いたのか、思い出したように口を閉じて舌なめずりをする。なお途中で運転代わってくれと嫁に頼んだが却下された。高速に乗るときにさすがに窓を閉めて犬を引っ込めると「鼻が冷たくなってる!!」と嫁が笑う。俺は運転しているのでその感触を味わうことができなかった。嫁の実家に着いた頃には俺の車の左側ガラスファイヤーパターンのように犬のよだれが付いていた。

帰宅するとき助手席のドアを開けてシートを前に倒して犬を促すと、一瞬入ろうとして止まっては「え?後ろ?どうしても?さっきのはなし?なんで?」とこっちを見上げて「こっちかぁ。どうしても?ダメ?」という顔をするのを繰り返している。なんて賢い犬なのだろう、たった一回車に乗っただけで窓の外を眺めることを覚えたのだ。いやしかし毎回そんなことを当たり前にさせるわけにもいかないので後部座席に入れた。まず後部座席に座るのを当たり前にして、車が動き始めたら初めてシートの隙間から首を出すというプロセスを覚えさせるのが良い。そう判断してのことだ。

かくして犬を後部座席に収めることに成功した俺は帰りの運転を嫁に頼んだのだが却下された。

2020-03-17

検問とかで敵が見逃してくれるシーン

勧進帳みたいなやつ。ベタだけどすき。

最近だと「タクシー運転手 約束は海を越えて」でトランクソウルナンバー隠してるの見つけたのに見なかったふりしてくれる軍人とか。

ゲームの「デトロイトカムヒューマン」で、アンドロイドとわかってカナダへの国境通してくれる入国審査官とか。

他にあったら教えてほしい。

2020-02-26

anond:20200225233117

数年前に友人と二人で旅行に行った話。

友人は仮にAとする。



Aは歯に衣着せぬ言動が特徴で、ツイッター炎上芸人だった。定期的に炎上し、アカウントを変えていた。

キツイ物言いをするのだが、叩かれて落ち込んで泣いていたのを知っているし、コミュ症だけどいいやつだしなと付き合いを続けていた。

また、付き合いのある人間と次々にもめて縁を切っているのも間近で見ていたが、こだわりが強くて難しいだけだよなと思っていた。

自分で「Aはいらちだから」とよく言っていたが、うちの親もいらちだしなと笑っていた。一人称が己の名前なのも末っ子だしなと気にしてなかった。



最近親に車を買ってもらい練習して乗れるようになったので、レンタカー旅行しようと誘われた。

こちらは完全にペーパーで、練習する時間も取れなかったか運転できないと伝えたところ、「自分が全部運転するつもりで誘った。なんなら走りやすい道を調べたか練習させてあげる」と言われ、なんて頼もしいんだと思った。



結論から言うと、Aは初日事故った。




旅行の前段階で、ホテル飛行機こちらが予約し、現地のアクティティ食事のお店をAに予約してもらった。

ここに関しては、どちらがどうではなく、お互いに相談しながら決めた。

食事は現地の居酒屋とかふらっと見て入りたいタイプだったけど、Aは事前に予約したかったらしく、それならそれでいいと思ったので、任せきりにしないよう初日食事希望を出した。

レンタカー自分が予約した。

Aに、事前に車種や保険の種類など選んで当日受け取り時の説明を省く方法があるので、それもやってほしいと言われた。

どのランク保険を選べばいいのかなど全くわからなかったので、運転する人がやった方がいいんじゃない?と言ったが、「予約者と名前が違ったら問題になるかもしれないから、そっちでやってほしい」と念押しされた。

車種や保険の種類は確認してくれた。

普通に運転する人間は別なんだから同行者でも誰でもいいやつだったし、

この時の物言いが頑なで微妙にいらめいたが、相手は自他ともに認めるコミュ障だしなと流した。

前日、空港関係でうちの家に泊まることになっていたが、突然「やっぱり遠いから当日集合にしよう」と言われた。

Aも周知のことだが、実家住まいなので人が来るとなると家族も巻き込んで簡単掃除とか準備をする。

ドタキャンに軽く脱力したがまあ遠いかしょうがないなと流した。

そのやりとりの最中、突然Aが「ハンバーガー食べたいねん」と言いだした。

空港にあるらしい。今回の空港ははじめて使うので知らなかったと伝えた。明日空港で集合したら食べる約束をした。

当日、こちらが先に着いた。Aは少し遅れると連絡が来たので「入口エントランスで待っている」と伝えた。

なんとハンバーガー店舗がもうなくなっていたので、食事の一覧表を写メって「代わりに食べたいものある?」と聞いたら、「いやお腹すいてないからいらない。てか時間ないよ」と半ギレラインがきた。

何かキレてんのか?

遅れてんのはてめえだろうがと血管の収縮を感じつつ、Aを待った。

座って携帯を見ていたら目の前にドントランクを置かれた。見上げるとAが無言でこちらを見下ろしていた。

「おーお疲れー」と遅刻者に微笑みかけたにもかかわらず、開口一番Aは「何でトランク預けてないの?」イラついた声で言い放った。

遅れた時は普通「ごめ~ん」だろ。

こんなふてこい遅刻者を見たのははじめてで言葉も出なかった。そこでAは「まあそのサイズなら機内持ち込みいけるか」とボソついた。お前と同じサイズからな。

搭乗口に向かうのだが、なぜかAは後ろについてきた。

この空港はじめてだって言ったじゃんと思いながらも標識を頼りに先頭を歩いたが、一瞬行き過ぎてしまった。

すぐに気付いて「あ、ごめん入口そっちだ」と謝ったら、Aは「なんだ、そこに用事があるのかと思った」と鼻で笑った。

この空港はじめてだって言ったじゃん。

この時点でだいぶキレていたが、ヘラヘラするのは得意だったのでヘラヘラしていた。

Aはブランドものを欲しがっており、最終日、空港に戻ってきたら一緒に買いに行く約束をしていた。

申し訳ないが、それが全く好きなデザインではなかった。

「それ買うなら課金する。15万あったら10連一生できる」

イライラしていたのもあって「すごい!いいじゃん!」と言ってあげられなかった。あと15万は一瞬で溶けるから10連一生できない。

でも気を遣わない関係として何年も過ごしてきたので、嘘を言うのも違うなと思ったし、Aも私が大好きな2.5舞台を見せた時「は?なんでこんなブスいるの?」と平気で言ってのけたのでおあいこだと思っている。

ちなみに一緒に2.5を見ていた同席者はAの発言にマジ切れしたが、Aは「なんで怒ってるの?」首をかしげていた。心って知ってるか?

一応「色違いのやつかわいくない?そっちなら欲しい!」とは言っておいた。



飛行機に乗って、早速レンタカーを借りる。

車種はフィットだったかな。詳しくないが、プリウスより小さいなと思った。

車を見るなりAは言った。

「大きすぎる」

Aの車は軽自動車で、とても大きく見えたらしい。

小さいのにすればよかったとしきりに言っていた。

出発。

レンタカー会社の門を出ようとしたら、歩行者がいた。

いい人達で、「行っていいよ」と合図してくれたが、対向車が来ていて中々道路に入れない。

車が途切れた段階で発進したのだが、歩行者の方もこっちが動かないもんだから先に通ろうとしていた。

Aは歩行者を見ていなかった。

危うく引きかけた。

車を出して数メートルで早速これだったので、少し不安になった。

しかも、駐車する時にナビに車を映してくれる映像のやつ(名称不明)に、ガイド線がなかったため、Aは駐車ができなかった。

結局、そのあと思ったより目的地まで時間がかかって、初日に私が希望したお店には行けなかった。

とりあえずホテルまで戻ろうと、ナビを見ながら進んでいたが、細い道に入ってしまった。

対向車が来る。

対向車は止まって、こちらに行かせようとした。

Aは「なんでこっちが行かなきゃいけないんだよ」とキレながらも慎重に進んだ。

結果、電柱に車体を擦ってしまった。


これに関しては、横で見ていた自分もぶつかりそうだとしっかり言うべきだったと反省した。

ただ申し訳ないことに、本当にペーパーなのでどのくらい空いていたら大丈夫なのか、本当に分からなかった。今考えても分からない。

幸いなことに相手にはぶつからなかった。

我々はパニックになり、「とりあえず車(レンタカー屋のこと)に連絡する!?」と聞いたら、Aは軽くキレて「いいからもうホテル行こう!」と強行突破した。

ここが分岐点である

ホテルについて、ひとまず食事をして、レンタカーショップにやっと電話をした。

運転してもらったし、それくらいはと思って電話は私がやった。

警察事故現場で立ち会ってもらってください」

これしかなかった。

事故現場と思われる場所はもううろ覚えで、ホテルから時間くらいかかる場所なのは間違いなかった。

自損事故だし、保険に入っていたので、警察現場検証さえしてもらえば、お金はかからない。

出来なければ、7万くらいかかる。

お互いに謝り合った。

次の日の予定は、午前中Aの希望場所に行って、午後に予約したアクティティ(私の希望)だった。

Aはぽつりと、「アクティティは無理かもしれんな」と言った。

さすがに反省していたので午前中に行けば間に合うんでは…という言葉は言えなかった。



次の日から運転中のAの機嫌は最悪だった。

ずっとイライラして、走行スピード超過のアナウンスにキレ、他の車にキレ、私にキレた。

とりあえず運転中、助手席からレンタカ会社にもう一度電話をして、「どういう事故があったか地区担当に伝えておいてもらうことになったよ」とAに報告した。

観光して、Aは当たり前のようにアクティティキャンセルを入れ、レンタカーに戻った。

レンタカ会社にもう一度電話をして、「どういう事故があったか地区担当に伝えておいてもらうことになったよ」とAに報告したら、「は?だからどうすればいいん!?」とキレてきたので「現場に行かないとどうしようもないって話だよ」と怒らずに言えた。


しかヘラヘラするのが得意な私でも、さすがにその後道中は何も言う気になれなくて、無言で手に爪を食い込ませていた。

運転してもらうのだから、寝ることだけは最後までしなかった。一瞬寝そうになったのはまじごめん。

Aに「無言だと寝そうになるから何か面白い話して」と言われなんもねえよと思ったけど失禁おじさんの話をひねりだした。すべった。

これはAがえらいのだが、なんとか現場に戻ることができた。

警察に連絡するのに、近所の交番をいくつか調べていたのでAにどこにしようか相談したら、「110番でいいやろ。なんでそんなとこにかけるん」とまた怒られた。

110番から地区担当に繋がるまでにめっちゃ待たされた。だから近所調べたのに…

現場検証は、運転手のAだけで行われた。

現場検証が終わって、ようやく肩の荷が下りた。


レンタカー会社現場検証済んだと連絡したら、「担当者の名前分かりますか」と聞かれた。

A「聞いてない」

「では担当警察署はどこか分かりますか」と聞かれた。

A「聞いてない」

だってそっちが向こうに話通したって言ってたか必要ないと思ったんじゃん!!」と怒鳴られた。

まあ警察から向こうに連絡行ってたのかなんなのか、分からなかったがよしとされた。

何を言ってもAに怒られるので、萎縮して動悸が止まらなくなって、自分携帯番号が分からなくなった。


車を降りるとAは大人しくなる。漫画なら笑えるが、リアルにいるとめっちゃしんどかった。

観光中は、写真撮るのにいいアングルなるよう手伝ってくれたり優しかった。ありがと。


予約したお店に向かって再度車を発進させた。

カーナビは、運転中は操作できないようになっているのだが、せっかちなAはどうしても先に発進してしまう。

信号で止まったすきに、私がナビを入れる。

非常に役立たずで申し訳ないのだが、はじめての土地地名が読めなかったりして、もたついて「ほんとにちゃんとできてる?もういい」とあきれられた。

それから、ナビの地図と、実際の道の距離感がつかめず、曲がるところを間違えて指示してしまった。これも私が悪い。

謝った。「本当にもう少しちゃんとやって」と注意された。すいません。


田舎なので道は真っ暗である。一本道なのでまっすぐではあるのだが、とにかく暗い。怖い。

「帰りこの道を運転してもらおうと思ってる」と言われ、飛びあがった。

はじめての道、めちゃくちゃ萎縮してできることも出来なくなっているペーパードライバー。こいつ死にたいのか??笑った。

さすがに「ごめんだけど、やっぱり帰りも運転してもらっていい?」断ったら「何で?」と詰められた。

死ぬ心配より、これ以上なにかやらかしてAに怒られるのが怖かった。

「やっぱり運転できる気がしなくて、ほんとごめん」あとお前にも怒られたけど私サンダルやねん。(これも私が悪いです)

「ふーん」で終わったが、明らかにAは怒っていた。空気が気まずい。


お店について、駐車するのに、今度こそぶつからないよう降りて指示を出した。

しかしAの信用が全くない私なので、Aは本当にもう下がれないのか、降りて確かめていた。悪かったよ。

その日ホテルに戻って、心底疲労していた。

さすがに例のブランド品を買いに行くのには付き合う気力がなかったので、「ごめん、やっぱり行けない」と謝ると、「こんな事故起こしたのに買うわけないやん!!」とまた怒鳴られた。

約束してたから言っただけだよ悪かったよ。

一人でお土産を見て部屋に戻ったら、Aに(予約キャンセルしたので着られなかった)水着どんなの?と話し掛けられた。

これはAなりの気遣いだったんだろうと思う。ちょっとしゃべった。

明日は最終日。もう何日かあったら先に帰らせてもらっていた。明日さえ乗り切れば終わる…


最後の日は朝からお腹調子が悪かった。

トイレに行きたかったが、Aがトイレの洗面台を使っていて、もうすぐ用意できるというので待っていた。

5分だったのか10分だったのか、お腹が痛くて待てなくなったので、先にホテルバイキング会場でトイレ行ってくると伝えた。

ところが会場がめちゃくちゃ混んでいて、飛行機時間があったのでトイレに行かずに並ぶことにした。がんばってくれ腸。

Aも遅れてやってきた。無言で朝食。気まずい。

さすがにトイレに行かせてもらったのだが、Aからラインが来ていた。「先に部屋に戻ってる」

こっちも朝置いていったから怒ったのか?すません…

チェックアウトして最後ドライブである

レンタカーを返却する前に、ガソリン満タンにしなくてはいけない。一応提携しているところで、セルフじゃないところを調べていた。

Aに「そっちが調べてるって言ったよね!?」とキレられたが、ここはしっかり誘導できたしクーポンも出した。えらい。

私はめちゃくちゃ謝ったが、向こうは一回くらいしかちゃんとした謝罪がなかったことに、今さら腹を立てるなどした。

なんとか空港に着いた。

一刻も早く解散して、マ●クが食いたい。そればかり考えていた。

あの日一人で食べたマ●クはまじで美味かった。




Aは、数千人フォロワーがいるツイッターで、プライベート話題もよくする。

仕事とか、人間関係で揉めたこととか… 本当に何でも言うのでそれもよくアンチに叩かれている。

お察しの通り、この旅行のことも言われた。

戻ってからずっと「疲れた」とつぶやいていたが、あるとき「●●食品買おう」とツイートしていた。

●●食品は、次に私と遊んだ時に、はじめて食べようと約束していたものである

それから運転の出来る人と一緒にドライブに出かけたようで、「助手席気遣いがすごい。ジュース買ってくれた」とツイートしていた。

ジュース買ってあげなくてごめんね。

極め付けに、例のブランド品の写真を上げて、「敵に『お前なんかがブランド品持つなダサい』と言われたけど、買いました☆」と言っていた。

さすがにそんなことは言ってねえしお前が自分で買わないってキレたんだろうが!めっちゃ笑った。

ブランドだろうがゴミだろうが、人に何を言われても自分がいいと思うものを持てばいいじゃんと思う。

ブランド品を持つことになにかコンプレックスがあるんだろうなと感じられて、共感性羞恥で死にそうになった。



ツイッターアカウントを作り直してAをブロックしたのだが、削除すると宣言した古い方のアカウントがなぜかAにブロックされていて、これも笑った。



本当に懲りた。

自称いらちはいらちだし、自称コミュ障はコミュ障だし、物言いキツイ人間物言いキツイレモン一個分に含まれビタミンレモン一個分。

反省をしていると申し上げましたが、反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思いますが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない。というご指摘は、私自身の問題だと反省をしております

付き合いのある人間と次々にもめるっていうのは、その人に何かあると思った方がいい。

いい教訓になった。



長々と吐きだした。

ここまで見て頂いてありがとうございました。

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