はてなキーワード: ウィザードとは
分かるなぁ、こりゃ出会いが悪過ぎるよw
なのにみんなしてドラクエドラクエ言ってるし、やらない奴はRPG好きじゃないみたいな風潮だもんな。
誰かに聞いて欲しいみたいのはあるだろうし、ドラゴンボールが駄作だって評論して滅多打ちになってた記事が少し前にあったけど、ああいう逆張りじゃなくて普通に嫌な記憶ばっかりなんだからこう感じるのは仕方ないと思うぜ?
ただまぁこれってDQ6が悪いんじゃなくて、セーブ方法が原因じゃん? 素晴らしかったって自分でも書いてるし、心の傷が癒えるまで待つしかないよな。
助けになるか分からんが、リアルタイムでRPGが拡まっていくのを思春期に経験してたオッサンの長ーーーい話でもポテチ食いながら読んでくれ。暇な時でいい。
「あー、ピコピコやるやつですごろくみたいの始めたのか。ちゃんと勉強もしろよ?」
「しょーがねえなぁ少年ジャンプとガキ共は。まーた欧米かぶれの下らないゲームで盛り上がって」
「まぁ子供の入門wwにはいいだろw RPGは難し過ぎるし、アラレちゃんの奴(笑)が絵を描いてるんだろ? エンガチョだよなw」
体感、一つ目が7割、二つ目が2割、最後の意見が1割弱って感じだな。尤もゲームを多少は知ってる人間の話で、半分以上の人はもっと批判的か無関心だ。
興味ないとか不良のやる物とか面白そうだけど目が悪くなるとか、どうせファミコンなんて一過性のブームだろうとか、放っておけば飽きる、とかな。
大人がどうしてファミコンを許してくれたかっつーと、ゲーセン行かせるよりマシだったからなんだよ。
ゲーセンってのは不良とヤクザと仕事をしないサラリーマンの営業と、後は風俗か水商売の女が男に連れられて行くもんで、要はインベーダー喫茶に毛が生えたヤツな?
おもしれーだろ? スペースハリアーとかグラディウスがあるのに世間はインベーダーなんだよ。それに毛が生えた程度にしか思われてねーの。
もうちょい詳しいとギャラガとかパックマンくらいか? ゼビウスもあったけど「まぁ若い子の一部には変なモノが流行ってるな、マイコンマニアは無害だしエレクトロニクスの時代だからそのうち使い物にはなるかもしれない、放っておけばいい」って感じだよ。
大人たちは高度経済成長からバブル真っただ中で忙しいんだけど、マジメな人がゲームは無害かどうか見守ってた空気だな。
っつーのはさ、『みんなそんなに遊ばない』んだよ。
子供だからピコピコやってても見逃して貰えるけど、基本的にまともな大人は遊びの話を人前でするものじゃねーワケ。悪い事だったんだよ、それ。
庶民の娯楽として市民権があったのはボーリングと映画だな。運動は身体を鍛える物だからスポーツはキホン除外で。
釣りは生活の一部(の延長)で、テニスとゴルフは限られた金持ちの趣味で、健全な奴はキャンプとか山登りとかか? いやネクラ君達には卓球もあったなw
まぁオッサンもガキだったから勘違いもあるかしれんが、遊びってのは『大人の許す範囲でやるもので、豊かになったから恵まれた子供達を好きにさせてやってる』って感じだった。街を作るのに忙しかったんだよ、大人は。後はその弊害を処理するとかな。あ、夜の遊びは例外な?
どう言ったらいいか難しいんだが、別に今を否定しようとかってんじゃなくて、大人と若者には明確な溝があって気楽に口を利いて貰えないっつーのかな?
俺は都会の人間だからかしれんが、道路も上下水道も電気もガンガン整備しなきゃいけないからガキはどいてろって空気なんだよ。日本中。
…んで、激しい仕事が終わった連中だけが飲んで騒いでよくて、仕事付き合いしながら店で歌ったり踊ったりしつつ駅とか公園とか会社で寝てまた仕事するワケよ。
それが当たり前なの。w スゲーだろ?
日曜日に休める幸運な大人はテレビだな。ちゃぶ台とビールで。だらしない人は横になって。
上に書いた娯楽は会社の許可が必要(申請書はいらない)みたいな感じでさ、家族サービスとしてデパート、遊園地、動物園なんかも認められてはいた。
長いけどジーサンバーサンと会話が弾むかもしれないから、もうちょい我慢して付き合ってくれ。
そういう中でのゲームってのは、娯楽のオコボレとしてひっそり発展してた。
例えばバッティングセンターの片隅に。
ボーリング場や温泉やゴルフ場の待ち時間潰しや、遊園地の片隅。
毛色の違うものにとしてLDゲームもあったが、まぁそれは置いとこう。
大人には相手にされない子供騙しのゲームは、ユダヤ人貿易商のテコ入れもあってインベーダーブームでヤクザの懐を大いに潤したが、“ほんの5、6年”で下火になって行った。
一部のエレクトロニクスマニアは自分で作ったり改造したりもしていたが、技術屋さんが変わり者なのは仕方ないってのと、将来のメカトロニクス産業を支えるかもしれないから、って見逃されてた感じだ。
あと、パチンコ産業も大きく関係してるが複雑過ぎるし知識が足りないからそれも省く。
ともかくそういう中でマニア(オタクじゃねーぞ?)の趣味としてブロック崩しが一時期売れたりしたんだが、それは大人の玩具って位置付けで高級パーティーグッズに近かったかな。8トラとかみたいにさw
めんどくせーから時系列を丁寧に整理しないが、縁日の射的や温泉卓球のオマケとしてブロック崩しが拡まり、インベーダーで日本中の100円が足りなくなり、家庭用単機能ゲーム機が玩具として売れ始め、パックマンやギャラクシアンやドンキーコングとかマリオブラザーズとかゲームウォッチなんかのブームもあって不良少年が社会問題化したので子供のゲーセン出入りが禁止され、ヤクザと無線屋とジューク屋と興業屋がシノギを削ってそこにマイコンブームが来て、玩具屋も巻き込んで産業スパイ使って殺し合いをしながら兎にも角にもファミコンは誕生した。
「一家に一台、ファミリーコンピューター!」
https://www.youtube.com/watch?v=gguhhdbXD7A (当時のCM動画)
ってな具合よ。
大してして話題になってねーけどな。
マイコンブームってのはまぁパソコンと同じで若者が勉強するなら仕方ないって面があってだな? アメリカから技術や文化を学ぶために赦されていて、ウルティマだのウィザードリだのをマイコン好きやその開発者がこっそり持ち込んで研究してたらしい。主流はパズルとアドベンチャーゲームな。息抜きにアクション、暇潰しにシューティング。変態野郎がエロゲ。
んで、ハイドライドやドラスレが出て、そういうのに関われない可哀想な子供の為に何とかごまかしてジャンプが無理矢理宣伝して売ったのがドラクエってワケだ。
いやー辿り着くまで長かった。ww
当時のマイコン誌とか全然詳しくないんだが、エロと一緒にRPGブームを作ろうって盛り上がってて人気はロマンシアだな。
都築和彦 大浦孝浩 山根ともお 佐藤善美 なんて出てるが、この辺が一流のイラストレーター様で鳥山なんざアメコミカブレのギャグ漫画家で、偶々アラレちゃんで当てたロリコン野郎だったんだ。
分かるな? 子供向けだから許される変態スレスレの漫画家ってポジションだ。
本人がどうかは知らんが小児性愛者スレスレの際どいシュール漫画をヒットさせてて、コメディだから許されてた。本格的な変態はうる星やつらを読んでたから、それで被害を免れてた部分もある。
宮崎事件はまだだから大してバッシングもされてないし、手塚や水木一郎みたいにグロくないからまぁ読ませといてやるかってレベルだ。
高尚なイラストレーター様達はマイコンゲームを上流の趣味として仕掛けていなさったんだよ。っつうか、それに加わってらっしゃった。
少なくとも俺や俺の周囲の視点ではそうだったって話かしれんが、テクノブームとゼビウスがなければファミコンはあんなに受け入れられてないし、マイコンマニアがそんなに御大層なモノかっつーとガキの遊びよりはマシだが「ちゃんと育ってくれればいいけどねぇ」ってのが世間の目。そして市場的にはキャプテンシステムの復興なるか? スーパー301条でまたやられなきゃいいけど…、ってのがあって家電を支えるから変人の趣味として黙認されてた状態だ。
そのごく一部だぞ? そういう不真面目な研究家っつかーの中のホンの一部が、西洋ファンタジーを輸入する事にした。
ガキの遊びで性能はそこそこだがアタリショックの後だから「どうせ消えるでしょw って言うかコンピュータじゃないじゃんww」みてーな。
結論としてはだな?
マイコンマニアが愉しんでいる残りカスを下らん少年誌の連中が怪しいソフトハウスと組んで出来損ないの子供騙しを売り出したのがドラクエで、当時は殆ど売れなかったんだ。
ファミコンを最強にしたのはスーパーマリオであって、それにビウスブームが加わり、ナゼか狂ったように売れたジャンプの力があってようやくドラクエ2が少し話題になっただけなんだ。
ゲームの出来としてはFFの方が上だし、ストーリーはヘラクレスの栄光の方が評価されてた。
ちゃんと世界背景が練られてないじゃないか、と。なんだこの雑なグラフィックは、と。
パスワードとか拷問だよなww でもマイコンプログラミングに比べたら単純だし、子供の文字を覚える勉強くらいにはなるだろww
ファンタジーなのにタケヤリが武器屋で売ってるんだから、やっぱギャグだよなぁ…。
まぁ鳥山は独自の味があるしギャグ漫画家だし、ともかくガキの遊びだから許してやろうぜ、と。
そうして大人と若いお兄さん達に見逃して貰いながら、戦後最大のパワー(他の世代の倍の人数だ)を持った団塊の世代の子供達は「きっと次はもっとすごくなる」とか鬱屈した思いを抱えつつ、ようやくセーブ機能を実装されたドラクエ3に狂喜乱舞する事になるワケだ。
この当時には受験戦争って言葉もあってな? まぁもうドラクエやってる時点で大半は負け組なんだが、そういうストレスが子供の逃避として機能してたのもあるかもしれねー。
それから小・中学生が初めて見るファンタジー世界の冒険を嬉々として大人に語ってたら、中々ぶん殴って勉強しろって言い辛いだろ?
修学旅行にファミコン隠して持って行って旅館のテレビでみんなで遊んだとかどーしようもねぇバカもいたみたいだけど、そこまでするくらい好きなら勉強すれば許してやるかって笑いになるだろ?
うわーもう超なげーわw
軽く見直したけどなんだよコレw オッサンどんだけ語りたいんだよ?ww って感じだけど、でもまぁオッサン達にとってサクっとこれくらい書けるくらいの思い入れは結果としてできちまったんだ。ネットで対立煽りが盛り上がるように、苦労したり批判されると人間ってムキになるだろ? その方が熱意も強くなるんだよ。
それから人口比ってのはデカくてさ、マイコンのお兄さん達には遊んでばっかりでごめんなさいって部分もある(でもバブルは恨んでるけどなw)んだが、元増田みたいに感じてる若い子が出てくるんじゃねーかと最近不安になってたらやっぱりねって感じで、それでも思ったよりマイルドだし、きちんと自分だけの問題として語ってるから「もういい加減に叩くのやめてくれよ」って気分にならずに済んでて、俺達世代としては「ゴメン無理矢理押し付けたりしないから頼むからもう批判しないで」って言いたい。キミに、じゃなくて世間になんだけどな。
もしかしたらそれがメインでこんなに長く書いてるのかもしんねー。
感じ方は自由だし、言うのももちろんだし、それを否定する気はない。
ただ、オッサンらは戦争も知らないし高度経済成長には貢献してないし豊かさの頂点で育たせて貰ったから、負け組世代として罰を受けてるのかもしれない、とかもちょっと思ってる。
ゲームばっかりしてて悪かった。
マンガもたくさん読んでてすいません。
子供も作れてないし収入は低いし老いた親を満足に面倒見る蓄えもなくて申し訳ない。(っつってもそういうヤツの比率や世代差がどれくらいかまで知らねーけど)
だけど、それだからせめて精一杯楽しんだゲームで辛い思いをしたりして欲しくないってのは割とあって、スマホゲー禁止とか言わないし弾圧されるんだったら助けてやる。
助けてやる力は碌にねーんだけど、そうしたいと思ってる。
唐突だけど終わる。言いたい事は書いた。
自動ログオン設定をするため、ファイル名を指定して実行に「netplwiz」を入れる。
これの読みがさっぱりわからん。これは何の略なんだ?覚えにくい。
ググッても何も出てこなかった。
俺は、ネットピーエルウィザード と呼んでる。 PLって何だよ。ケガでもすんのか?
誰か思いつくのであれば教えて欲しい。
どうやって読むんだ。どうやって覚えれば良いんだ。
control userpasswords2 とかあったきもするが
「s」を入れるのを忘れそうだし、最後の「2」ってなんだよ!ってなりそう。
コントロールのスペルもたまに分からなくなる(人によっては知らない)から短いほうがベストなんだ。
人に教えることが多いからな。
・男性に頼らない自立した自立した女性、活発に動く女性はヒーローのアニメーション
・サポートする男性キャラクターはありません、男性の影はありません
・女の子が格闘して格好いいと思ってほしい(ドラゴンボール、ワンピース、ナルト、セブンデッドリースポーツオブジェクトなど)。
・聖闘士星矢と北斗の拳のようなものと世界のために戦うことが望ましい
・男性の視点が含まれているので、戦いの間に技術的な名前で話すことまたは精神の叫び声を得ることは不可能です。 例えば、キラキラの文庫は良くありません。
・愛の要素はありません。 愛至上主義がなくても
・かなり治療法のような女の子にとっては「女性のため」ではないのでそうではありません。 大人のための高いターゲットと商品のための数字はそこにあります男性のファンによって見るアニメ
・主なターゲットレイヤは男性ではありません。 「女性を楽しむことができる男性のための」アニメーションはよくありません。
・男性の作家、男性の作家など男性の視点が入力されていない "女性を考える女性のための女性の主人公"はよくありません。 男性による女性主人公思想は名誉ある男性ヒーローだろうから、そうしないでください。
・・たとえば、Ke! 女は部長、シリーズ作曲、キャラクターデザイン、作画部長、主役に任命され、ストーリーボードストーリーには女もいるが原作者は男性、主視聴者も男性
・萌え絵はダメです。 "萌え"の基準は、空の境界、約束のネバーランド、ウィザードの妻、バイオレットエバーガーデン、キノの旅、リトルウィッチアカデミアはOKです。 まどか、ひだまりスケッチ、ラブライブ! NGです
・セクシーなスタイルは、Bayonettaのように見えます、キラーキルは大丈夫です
・「少女戦」のようなタイトルが悪くなるのは良くありません。 中身だからダメ
・集団的なイメージプレイは女性の主題ではないので、それは良くありません。 PSYCHO - PASSは良くありません。 明らかに女性の英雄が優れています。
・魔法少女は趣味ではないので、しないでください(CCサクラ、セーラームーンなど)
・それは深夜のバンド放送ではない、それは大衆を受け取った主要な作品であるべきです
・それは見ているように感じるには長すぎるので2つ以上のコースを持つには長すぎるように思われるのでショートはより良いです
・理想はバイオハザードクレア、RDGレッドデータガール、スピリットガーディアン、チハヤフル、攻殻機動隊、パトレイバー
該当する場合、マンガ、小説、ゲームは問題ありません。 Animation博士の増田氏がしばらく出てきているとしたら?
(その他の注意事項)
・Originは「ドラマには女性のヒーローがたくさんいるがアニメには数少ない」と言っていて問題があるようで、実写のコンテンツは除外
・「現在配給されているアニメには女性主人公がほとんどいない」というのは問題なので、古すぎるのはよくありません
・「さて、あなたがそれを作ろうとするなら」は「そのような作品はほとんどないので、それは問題となるコメントです、それであなたは自分でそれを議論することができるだけであるようにすることができます」
(付記2)
@矛盾と質問内の理想的な作業が最初に条件から外れていることを確認してください、@ quzi23してください。 この人の発言から条件を抽出して要約したところです。
ゴーストを見て仮面ライダーにハマった友人が、平成ライダーをもっと見たいのだがどれから見たらいいかと聞いてきたんだが、どれから勧めたらいいだろうか。
ちなみに自分は10人オタク並みに平成ライダーはすべて見ている。最も愛する仮面ライダーは555。
本題に戻って、さて何を勧めよう。
初めこそシンプルに、クウガから順繰り見ていけば?と思ったのだが、奴がゴーストや2期にある面白さを期待しているのだとしたらはっきり言ってブレイドあたりまでは苦行になりかねない。
2期からどれか勧めるとすると、ゴーストを見た後なら何を見ても面白いと感じるだろう。ハードルもいい感じに下がっているように感じる。(ゴーストファンすまん)
しかし、最終的に全平成ライダー走破させることを目標とするならば、ハードルが下がってるうちにウィザードやフォーゼあたりを消化させてしまった方がいいだろう。(ファンの方スミマセン)
もしくは、ライダー見たい初期症状のうちにカブトや電王、WやOOOなどオイシイところをさっさと摂取させてライダー中毒にしてしまった方がいいだろうか。
前者の場合は、途中でライダーってこんなもんか…となって履修をやめてしまう可能性がある。
後者の場合、ライダーへの期待値やハードルが上がりすぎて、そんなにふるわない作品を見始めたとき一気に失速してメジャーどころしか見てない残念オタクに仕上がってしまう可能性が高い。
それにカブトや1期に触れるなら、その前にディケイドを済ませておいたほうがいいだろう。原作履修後にディケイドを観るとツライことになるのは自分も身をもって体験済だからだ。
もういっそジオウに追いつかせて、ジオウ見てるうちに気になったやつ見れば?という突き放し型の方がいいかな…。
色々失礼なことも言ったけど全部好きだよ。
しかしゴーストでハマった奴の感性にベストマッチする平成ライダーはどいつなんだ。
【追記】
みんなのコメント見てたら自分が一期また見たくなってきたぞ!やっぱ自分のフェイバリットライダーとオススメライダーは違う人いるよね!
てかもうお前らと一晩中ライダー語り合いながら飲み明かしてえわ〜!w
アマゾンズとかRXとかZOとか平成ライダーじゃないの勧めるのやめろwいやおもしろいけどね!
自分の特撮デビューはメガレンジャーだったんだけど、遡るの何がしんどかったか思い出すとやっぱ映像技術だったな…。ダイレンジャーで止まってます。
ヨッピーの記事で軽く取り上げられた北海道帯広市のご当地ローカルチェーン「カレーショップインデアン」について、帯広に住んで星霜を経た私が、初心者からわかる楽しみ方を紹介しよう。
公式サイトはここ。
http://www.fujimori-kk.co.jp/indian/
https://hokkaido-labo.com/indian-curry-obihiro-15604
そもそもここは、駅前にある「ふじもり食堂」が、カレー事業を独立させて事業展開しているチェーン店だ。
家族連れで旅行した際に、「自分はインデアンを食べてみたいけれど、他のメンバーが色んな食事を楽しみたい」みたいなことがあるかもしれない。
それならふじもり食堂に入ると良い。インデアンよりカレーメニューは少ないが、「ふじもり」のカレーは「インデアン」のカレーと同じなのだ。
ふじもり食堂の歴史は古く、この開拓地に鉄道の駅が初めてできた時に、現在で言う「キオスク」的な商店を始めたのが濫觴である。
「ふじもり食堂」は現在でも駅前で列車の待ち時間などで使用されるから、今に生きる歴史スポットとも言える。
濃いルー、濃い味で、実は帯広市民でも評価が分かれて、嫌いで行かない人も多い。
嫌いな人は「味が酸っぱい」などの意見があるようだ。
はじめてならば「インデアンカレー」でいい。
メニューに載ってる公式で定められたトッピングメニューから「インデアンらしさ」で食べるべき順を述べるなら以下の通りだ。
「カツ」>「ハンバーグ」=「チキン」>「エビ」=「シーフード」>「野菜」となる。
カツカレーは周囲を見ていてもやっぱり人気。ついでチキン派が続く印象。シーフードはやや異端(美味しいけれど)。そしてやや高い。
ハンバーグはルーの関係(後述)で人気ある。トッピングで一番ポピュラーなのはチーズトッピングで、それが最も用いられるのがハンバーグ。
そんな感じで格付けしてみた。
次にインデアンにある3種のルーの違いを見てみよう。
ルーは三種類。
①インデアンルー
メニューにある6つトッピングのうち、インデアンルーなのは「ハンバーグ」のみ。
「カツ」「チキン」「エビ」「シーフード」はベーシックルー。「野菜」は当然野菜ルー。
これは、インデアンのお店が美味しいと思うからそうしているわけだ。
野菜ルーはイモのおかげでもっさりしている。それが好きな人も多いが、初めてならば避けるべきだろう。
また、野菜ルーはメニューを見ての通り在庫が少ない。よく品切れになっている。
まずは、インデアンルーか、ベーシックルーで提供されるトッピングメニューを注文するべきだ。
インデアンルーは、肉が入っているので人気だ(直球)。
インデアンでは、トッピングとルーとを組みかえてアレンジすることが許されている。
一番多いパターンは、ベーシックルーで提供されるメニューをインデアンルーに切り替えるアレンジだ。
本来ベーシックルーで提供される「カツカレー」だが、それをインデアンルーで楽しめるのだ。
初めての人で、アレンジに挑戦したいのならば、このメニューをたのむべきだろう。
個人的なお薦めは、ハンバーグにエビトッピング、あるいはインデアンルー+カツ+エビだ。
三種の薬味がある。
赤い福神漬
緑のシソ漬
これは市民に聴いても趣味が分かれる。俺は緑が好きだが、ピンク派が多い気がする。
5段階から選べる。
①普通
②中辛
③辛口
④大辛
⑤極辛
辛いの好きなら「大辛」だ。「極辛」は辛いには辛いのだが、よくわからない臭みみたいのが出てくる。「大辛」が一番バランスが良い。
辛いの苦手なら「普通」。注文が多い印象があるのが「中辛」。私はいつも「大辛」。うまいぞ。
飲め。
濃いカレーに水がよく合う。
市内に何店舗かあるインデアンのどこに行くべきだろうか。
初めてならば、「まちなか店」がお薦めだ。
駅から近いし、ここは最も混む所なので、店長は常にインデアンのエースが張る。
現在の前谷店長はエース中のエースで、流麗な仕草でコメを盛り、目に見えぬ速さでカツを斬り、魔法のようなお玉の扱いでカレーをかける。
そのウィザードクラスの調理にもぜひ注目するべき。なので「まちなか店」に行こう。
帯広社会と言うものをじっくり堪能したいのであれば、同じく駅近くの「長崎屋」フードコート内のインデアンに行くのも一考だ。
ここに行くと、マジで老若男女がインデアンを食べている現場に出くわせるだろう。じーさんばーさんも中学生もサラリーマンもお姉さんも食べている。
十勝は旨い食い物が多いので、ぶっちゃけ他のとこ行った方がいい。
だがハマる人はハマる。
なかなか来ること少ない場所と思うが、来たら試してみてほしい。
今やってる「ビルド」が、自警団っぽいノリで始まって今は国家紛争みたいな感じになってて
久々にスケールのでかいやつ来たなとテンション上がってるんだけど
アニメにもそういうのあるんだ
(余談だが「ウィザード」は例外として、仮面ライダーは「フォーゼ」以降セカイ系っぽくなった。
一応世界の命運を握るようなあらすじになっているけど基本的に小さな町で話が完結しているような作品が多い。
僕の仮面ライダー観の根底にあるのは「クウガ」なのでやはり近年のこういった傾向は物足りない。
普通の人間が覚醒し市民を守る「ヒーロー」となり国家や世界の命運を委ねられ自分の力に飲まれそうになる、というのが僕の中では王道なのだ。
すでに8日ですが書きます。
・最も繰り返し読んだマンガ
「あたらしいひふ」 高野雀
本当に繰り返し読んだ。購入直後に何回も読んで、しばらくたってからもまた読んだ。「新刊で面白いのないなー」と思ったとき、キンドルのリストからクリックするのはコレだった。
高野雀は「さよならガールフレンド」からわりとずっと好きで、出てるものは一通り買ってるかんじ。
「It’s your (new) ID.」の構成が楽しい。統一されたテーマを持ちつつ独立して展開する作品の間にインタールードぽく入ってくるしーちゃんとゆみちゃん。そして最後のやり取り。
冒頭も説明的にならずにテーマを説明していたり、ホントよくできてるよなあと思う。何度読んでも楽しい。
「あたらしいひふ」の後書きにあった「くそおしゃれ」って評価は当てはまっていないと思う。この人の作品はたぶん「気が利いている」んだと思う。少なくとも自分にはそう見える。
それが波長が合わない人には「おしゃれ」に見えるんだと思う。
この人の作品は全般に、日常+もう一歩ぐらいのサックリした踏み込み具合に見える。深い何かを求めて読んだ人の辛口レビューをたまに見かけるけど、たぶん楽しみ方を間違えていると思う。
少し踏み込んだあたりで、面白い/新鮮な言い回しで表現して見せてる感じ。
画も好き。顔、人体、背景、どれもうまいし統一された世界を構成していると思う。
会話とモノローグで引っ張るところが多いのでバストアップが増えがちだけど、全身とかも多くて楽しい。構図が実写っぽい気がする。
・最も引っかかったマンガ
以前読んだ「ビーンク&ロサ」がちょっとひっかかっていたので読んだんだけど、良かった。
荒さやチープさもあり、ややダルイ話もあるんだけど、それでもグッとくる作品だった。
世界のあり様について「そういえばそうか。。」と思わせられた。
世界はあるレイヤではウィザードたちを排除し、しかしその外部レイヤでは彼女らを包含し続けているという、言われてみれば当たり前なんだけど、言われないと意識しない世界のあり様を見せられてハッとさせられる。
そしてその世界の在り方は、その中で生きるウィザードたちは俯瞰することができず(クリスタルには見えていたが)、そのためガーゴは誤った範囲で世界を壊しかけ、スペクトラは世界に背を向けようとする。
スペクトラとガーゴは世界を見誤ろうとしていたが、彼女らを直接的に取り巻く世界からすれば無理もないわけで、それがまたやるせなく切ない。
結果として世界は破滅を免れるが、ウィザードたちにとってそれは希望なのか徒労なのかはわからない。俯瞰してしまえばクリスタルの言う「変化」の一言に回収されてしまうんだろうけど、スペクトラやガーゴの目にはどのように映るのか。
それが作者の意図だとは思わないけれど、どうしても現在の人類世界にあてはめたくなる。
画は(たぶん意図的に)チープではあるけれど、上手いと思う。作品世界を効果的に見せているように思う。
・2017発売じゃないけど
2015の発売。見落としてました。面白い。ここ何年かで最も面白いファンタジー。
ずいぶん前の発売だけど、それでも取り上げたいと思わせる作品。
つばならしい荒唐無稽な世界が正統派ファンタジーに完璧にマッチしてて凄い。
現代世界を舞台にするよりずっとよくマッチしてると思う。完璧すぎる。
全体におかしみやかわいげがあって読みやすく、世界に入りやすい。説明的にならずに世界を表現しつつ、話のテンポも良くて自然に入って行ける。
テンポよく、しかし丁寧に世界を描きつつ話を展開させているんだけど、中盤以降は畳み込みのスピードとパワーが素晴らしい。
マンガ以外のメディアも含めて、これだけ良質なファンタジーはなかなか無いと思う。
作品サイズのわりに製作は長くかかったみたいだけど、展開が完璧に構成されているのが凄い。
画も良い。第七女子会彷徨はやや引いた画が多いかなという印象だったけど、この作品ではその辺のバランスが良い。
人も背景もすごく良い。背景密度高い。森とか鳥足の家が最高。
・リスペクト枠ではない
F作品を今日的な視点で評価した場合、「エスパー魔美」が挙げられることが多いが、個人的には「チンプイ」のほうが面白いと思う。
ドラえもんと比べて、話の強引な展開を上手く(面白く)消化できてる。
チンプイはドラえもんのゲス面白いところをさらに洗練させてる。
のび太をカワイイ女の子に置き換えるというアイディアが凄く今日的。
友達連中はまんまドラえもんの踏襲だけど、宇宙人の取り巻きキャラが面白い。
画も良い。スタッフがたくさんいたのかもしれないけど、全コマ手抜きなし。
人の正面アップが連続したりしない。舞台的な感じの見せ方が多くて、今見るとけっこう斬新。
ページあたりのコマが多くて一コマ一コマが狭いんだけど、適切なバランスに畳み込んでて凄い。
コマが狭いので人の等身が低いんだけど、自然に見える。状況でもう少し高く描いているところも多いけど、統一感を失うことが無い。
平成仮面ライダーが好きでずっと見続けているのだが、ネットでは「クウガが一番、今のはダメだ」と言う人もいれば、「エグゼイドすごく面白い、俺は2期からの方が好きだ」と言う人もいる。
たぶん各々の主張にはそれぞれ強いこだわりがあると思うが、自分なりに平成仮面ライダーの簡単な説明をしたいと思う。異論反論があったらどんどん言って欲しい。
この間はとにかく大人でも楽しめるよう作られているため、演出も俳優の演技もシリアスでかつリアリティある雰囲気づくりを徹底している。
これは例えば龍騎のようにバトルロワイアルのように突飛な設定であっても、人物の写し方であったり、作品の空気感であったりが非常に現実感が漂っているので、大人向けのドラマを見ているかのように楽しめる。また人間臭い人物たちばかり登場するので掛け合いがとても楽しい。たぶんこれは平成仮面ライダー2期になっていくにつれて中々味わえない要素の一つだと思う。
この間は前シリーズまでの大人っぽい雰囲気、いわゆる登場人物どうしのやり取りや掛け合いのドラマっぽい面白みは残しつつも、少しこの辺りからコミカル・マンガっぽいキャラ作り、演出が所々感じ取れるようになる。天道総司の俺俺キャラ、声優どうしのノリの良い掛け合いを楽しめるイマジン、名護さんのような感じがいい例。この辺りはドラマっぽさとマンガ・アニメ的表現が組み合わさっているハイブリット系の仮面ライダーだと思う。
ディケイドは少し内容が特殊なので外れるかもしれないが、ここからはとうとうマンガ的アニメ的表現が非常に強くなっていき、大人っぽいドラマらしさは薄れていくが、その分ケレン味あるバリエーション豊かな展開を楽しめる。「さぁ、お前の罪を数えろ」などの決め台詞を言うようになるし、キャラの性格・話の内容もとてもマンガアニメっぽい。ウィザードやゴースト辺りはまた少しニュアンスが違うかもしれないが、大まかに言えば2期になってからは大人向けというよりかは、マンガをよく見る中高生向けの仮面ライダーのように感じる。
平成仮面ライダーといってももう10数年の歴史があるし、どんどん内容も変化していっているので好き嫌いが出てくるのは別に不思議でも何でもない。
個人的には人間臭い人間どうしのぶつかり合いが楽しめる平成仮面ライダー1期前期の頃が好きなのだが、アニメ・マンガも好きなのでエグゼイドとか見ても面白いと思う。
人間臭い人間ドラマを見たい人には平成仮面ライダー1期、何でもありの熱い展開とか見たい人には平成仮面ライダー2期をオススメしたいと思う。
お前こそなんでそうなる
アマゾンズでライダー復帰組の大人購買でブーストかかったはずなのに
正直おもちゃ関連は専門ではないのだが、さすがに暴論がすぎる
まずエグゼイドは前年同時期(ゴースト)よりは玩具売上は堅調だ
http://kbtkhero.blog59.fc2.com/blog-entry-4172.html
上の記事内でも触れられているが、2014年あたりからは「妖怪ウオッチ」ブームがあった
この手の子供向け玩具のパイは有限なので、2014年~2015年あたりはどのキャラクターものもかなりアレの煽りを食らったと記憶している
ライダーで言うなら鎧武とドライブだ。特にドライブの方が深刻だったかもしれない
要するに「妖怪ウオッチ」ブームの前後で数字の見方を変える必要がある
現在は「妖怪ウオッチ」ブームも一段落し、関連売上も全盛期の3分の1程度に落ち着いたそうだが
それでも2016年度の数値で104億円、決して少ない数値ではない
またブームが終わったからといってすぐにかつての水準に戻るわけでもない
ついでに言えば
ここがまったく意味不明だ
アマゾンズが面白いと思った層はアマゾンズだけで完結しているはずで、
それがエグゼイドに流入した上に玩具まで買ってくれる保障も根拠となる実績もどこにもない
…お前の周りとか言うなよ、それを言うなら俺の周りはだいたいエグゼイドは好評だからな
は?なんでそうなるんだよ
アマゾンズでライダー復帰組の大人購買でブーストかかったはずなのに
エグゼイドはそれが無かった頃の過去作をうわまらないって大人ブーストしてるはずなのに売れない=面白くないって意味だろうが
ちゃんとエグゼイドが大人にも面白い作品ならとっくにウィザード超えてるだろ
それで大人が面白いと思わないものは子どもも面白いとは思わねえよ
過去作超えれてない、同水準にまで至ってない時点でまるで善戦してないから
1つ目
でも買った後、出品者から「すみません!久しぶりに本開けたらめっちゃ虫に食われてました・・・すみませんがキャンセルさせてください」ってメッセージがきてた
残念に思うと同時に、ちょっとほっとした
プレミア価格で買っちゃった無駄遣いを後悔してた面もあったから
この夢みた理由は単純で、寝る直前に同様の本をフリマサイトで高値で買ったから、それがモロに夢に出た感じだ
2つ目
父方の実家にいった
田舎にあって、つくりはしっかりしてるけど年季の入ってる、昔からある古い家
家の中入って、玄関のすぐ横にある狭い物置(何も置かれてない)に入って上を見上げたら、天井に穴が開いてた
10cmくらいの円形の真っ黒な穴
そしたらそこから女の声が聞こえた
3通りの声
明るくあいさつしてくれた
全然こわくなかった
その後お座敷にいったら親戚が車座になってガヤガヤしてた
・家が古いから、いいかげん売ろうと思って見積もったら500万だった
・安いけどしょうがないかなと思ってたけど、一応東京のNさん(俺の会社の先輩でウィザード級エンジニア)に聞いてみたら、なんとかしてくれるっていうからまかせた
・そしたら、幽霊屋敷ってことで1200万で見積もってくれる業者に話をつけてくれた
・どうやって幽霊の存在を証明したかというと、不動産業者立会いのもと、幽霊との会話を録音しておいて、あとでそれを再生したら幽霊の声が入ってなかった、ということで証明した
とのこと
そこまできいたところで、幽霊が目の前に現れた
普通の絵から、急に目が釣りあがって口が裂けたような顔を見せてきたけど、全然こわくなかった
こわくない幽霊だって知ってたし、アニメ絵だったし、まわりがガヤガヤしてたから
この夢見た理由は、今度のGWに当該実家にいくことになったからだと思う
単純
漫画図書館Zがリニューアルしたし、年末だし、Jコミ時代から今まで読んできて面白かったZオフィシャルの漫画を紹介するよ。
匿名である以上筆者のパーソナリティに依存するランキングをつけても無価値なので、年代順に列挙する。参考にしたのは、作品本体、著者のホームページ、メディア芸術データベース (https://mediaarts-db.jp/mg/) および Wikipedia。画像がないので説明文多め。あと参考までに連載誌情報も分かった分だけ添えとく。
なお、増田はあんまり漫画を読まないので、この作者は有名とかこの作品は名作とかほとんど知りません。それと投稿制限のため作品ページには直リンクしていません。手間かけさせてごめんね。http か https でアクセスしてね。
猫型のネコン星人と共存社会を作っている、近い未来の地球を舞台にしたコメディーSF。
人間たちに虐げられているネコン星人が自由のために蜂起する話がメインストーリーだけど、漫画の核心はめね田や猫田たち無軌道(猫)大学生たちの傍若無人っぷりを鑑賞することだと思う(特にモーガン所長がひどい目に合わされるところ)。
ずばり少女漫画。ちびなのに馬鹿力で一人称が「オレ」の女の子 弥生と、弥生のことが大好きなのっぽでラグビー馬鹿の陸、通称バイオレンスコンビをめぐるラブストーリー。
陸の方は一途に弥生を思っているのだけど、鈍感で男勝りな弥生は陸を親友としか思っていなくて、いつも悶々させられる陸。やっぱり男の片思いはいいわ。頭の中の箸が進むすすむ。
少女漫画の醍醐味と言えば恋する二人の関係性の変化なんだけど、この作品では、恋愛に無頓着な弥生が、何ものにも代えがたい陸と一緒にいるために、悩んだ末に親友から恋人という関係性の変化を受け入れるところがぐっとくる。恋人となることを受け入れた弥生だけど、陸とはずっと親友関係だったから、急に恋人関係(デート、キス)を求められて戸惑う。その弥生の戸惑いを汲んだ陸が自分が暴走していたと反省するところもいい。二人の幸せは一人と一人の幸せの足し算ではなくて、二人でいることでしか見えてこない幸せのことなんだと思う。
漫画が終わっても、この二人はきっと大丈夫だと思える少女漫画はいい少女漫画だ。
超能力者として戦争のために育てられた子供達「クラリオンの子供たち」をはじめ、冷凍睡眠から目覚めてみれば地上で最後の生き残りとなっていた少年が、電話でマザーコンピューターにグチ垂れる「THE DAY AFTER CARE」など少年少女がメインのSF短編集。
廃棄された街の底で他人の赤子を身ごもる出稼ぎ代理母達が、中東の政治対立に巻き込まれる「マザーズタウンラプソディ」がおすすめ。
ちなみに宮崎駿があとがきで絶賛している。なおハードなSFがよければこちらをどうぞ。
ARMS (www.mangaz.com/book/detail/43001)
女王蟻 (www.mangaz.com/book/detail/3901)
タイトル通り、古びた町の古びた校舎を舞台に、転校生の少女とノスタルジックな夢が交差する漫画。
あらすじ
夏休みのある日、古びた町に転校してきたばかりの宮沢真里は、校舎の中で謎の少女に帰ってきたのと抱きしめられた。その少女は、真里が転校してきたころ偶然目撃してしまった、古びた教室で自らを慰めていた少女 岡部梨絵であった。梨絵と恋人同士になった真里は学校で、原っぱで、古びた路地で、幻想的なときを過ごす。
古い作品なんだけど、色褪せない艶みたいなものを感じる良作。正直はじめて読んだ時、過去にこんな作品があったなんてと、かなりショックだった。
作中にこんなやりとりがある。
梨絵「手沢(しゅたく)って言葉があるわ」
真里「聞いたことある」「よく使われたりさわられたりした木が つやつやに光ってくるようなことでしょ?」
梨絵「そう ここにはいっぱいあるね そういうのが」
まさにそんな作品。
また、田舎の学校の垢抜けない感じがごく自然に表現されていて、増田的には恩田陸の「蛇行する川のほとり」とか「六番目の小夜子」が思い出された(わかる人には伝わってほしい)。
キャラクターとしては真里のちょっとふてぶてしくてまっすぐな性格がよい。友達に対してはおおらかで若者らしく愛する人にはまっすぐ好きと伝える。その全てが自然体で、漫画を読んでいるとまるでどこかに古い学校があって真里が今でもそこにいるような気がしてくる。
レズビアン行為の描写があるので苦手な人は注意ね。
ティリニアという架空の大陸を舞台に「魅猟龍人」や「マジシャンロード」、「サルトーの凱歌」など複数のタイトルにまたがるファンタジー漫画シリーズ。
いわゆる剣があって魔法が偏在している世界なんだけど、今のようにメラの上がメラミでメラミが強くなるとメラゾーマでやまびこの帽子を装備したらメラゾーマ連発でめっちゃ強い、みたいな共通認識がない時代なので、世界設定に作者色が強く滲んでいる(巻末の歴史表および設定資料参照)。
オススメはリンクしてある「魅猟龍人」。魅魔という悪鬼のようなものを狩る一族と、大陸中で迫害される龍族に生まれ魅猟に育てられた主人公の冒険譚。
ビームとか飛行船とか出てくるけど、王宮とか飛行座とか聖武将とかファンタジー濃度が高い、ファンタジック時代風スペースオペラ。
ちょっと増田の語彙では適切に紹介するのが難しいので、冒頭を引いてみる。
広大な星界に散らばる国々を「帝都」と称す専制国家が支配していた時代
『これが墓陵衛星「伊邪那美」か。星ひとつ墓にするなんざ気が知れねえな。』
『「星」というより岩の塊。小さいが造りはいい。気圧も重力も申し分ない。』
『これが”墓”とはね。』
『(こんなところに本当に”奴”がいるのか?)』
おわかりいただけたでしょうか。あんまりこういう漫画読んだことないけど、作者がこんな雰囲気好きなんだろうなーって思える。
なんていうか「デューン 砂の惑星」を初めて読んだ時の感覚といえばいいだろうか、SF的装置と非科学的なよくわからん概念が有機的に結合していて勢いがページから蒸れてくるような感覚。
架空時代物好きなんだーって人にオススメ。
力士と女子高生おかみもの。
少女漫画の彼氏側はかっこよくなくてはならないという不問律と脂肪と筋肉ドーンの力士でどう釣り合いをとったか。
答えは幕下イケメン力士だ! これならイケメンと脂肪のトレードオフにはならないぞ!
あらすじ
高校生の早弓は、たった一人の家族だった祖父の葬式の帰り、二年前に行方不明になった双子の兄 乙矢が斬り殺される幻想を見た。その瞬間、突然現れた黒い鎧武者に巨大な刀で斬りつけられた。目がさめると早弓の体は乙矢となっていた。しかも早弓が目を覚ました世界は現代の日本とは全く違う、戦国の世のような世界であった。兄の乙矢は二年前からこの世界で花敷の国の姫を守る衛士として生きていたのだった。 兄の最後の願い − 姫を守ってほしい − を守るために、早弓は姫の弟で総大将の夜光と共にさらわれた花敷の姫の救出に向かう。常識では考えられない九耀の死人兵や酷たらしい戦闘に、外見は男だが中身が少女の早弓は拒絶し苦しむが、国のため家族のため姉を助けるという夜光の真摯な思いに助けられ、次第に夜光に惹かれていく。しかし、乙矢(早弓の体)は姫と相思の仲であり、姫を無事助け出せれば国中に乙矢と姫の仲を示すこととなる。そして同時にそれは本当の自分を偽り生きていくことであるのだ。
時代伝奇ロマン漫画。いや増田にはBLの気はないと思っているんだけど、男の乙矢(中身は女)に向かって「幾度も思った。お前が女であればと。その度に自分が狂っている気がした。」なんて憔悴した顔で告げる夜光を見ると、なんか歪んだふわぁぁぁみたいな気持ちが湧き上がる。かと思うと男の体で殊勝な乙矢(中身は女)を見ると(少女として)いじらしいしかわいいし全力で応援する気持ちになるから不思議なもんだ。そう考えるとなかなかフェティシズムが詰まった漫画である。
全200ページくらいのよくまとまっている中編なのでオススメ。
諸事情により男子として育てられたノーランドの王女エスター(僕っ娘)が剣士ソール(女アレルギー)と術師テュール(男色家)を護衛に、自分の身代わりに魔狼に連れさらわれた乳兄弟を救いに行くのが一巻。彼らのその後を描いたのが二巻。一応タイトルにはサスペンス・ミステリーと書いてあるけど少女漫画。
こういうのでいいんだよこういうので(その1)。なんとなくお姉ちゃんの本棚にありそうな気がする(姉いないけど)。面白い点を挙げるならば、ソールとテュールの友人同士のフランクなやりとり、男に迫られているエスターを見てエスター一筋のソールがやきもきする姿とか、つまり少女漫画フォーマットそのものという他なくて、この気持ちがわかる人は読んでくれというしかない。
あらすじ
それぞれ違う人生を生きてきた還暦前の幼馴染三人 − 真面目な元小学校教諭の時世、お妾さんだった元芸者のミハル、専業主婦だったけど夫に愛想を尽かし家出してきた待子 − が共同生活を送りながら、第二の人生を支え合い暮らしていく話。
十年以上も前の作品になるけれど、オールドミスの老後や、熟年離婚、ワーカーホリック、仕事人間の退職後問題など、家庭内問題を正面から書いていて好感が持てる。
どの部分も優しくて素敵なんだけど、増田的にオススメしたいのは、恋愛に恵まれなかった時世が、過去一度だけ思い合っていたかもしれない男性と第二の人生で再開し、不器用だけど優しく一緒に過ごそうと決めるところ。この元同僚の男性は妻に先立たれていて、その後同じ職場で出会った時世と再婚しようとしたけれど、子供に新しい母親なんていらないと反抗され再婚を諦めた過去がある。ところがその子供が成長し自分自身が子供連れの女性と再婚したことで、当時の父親の心境を理解して時世に昔のことを謝るシーンがある。とても普通なことなんだけどとても豊かだなって思った。
ウブな時世に、芸者だったために男の酸いも甘いも知り尽くしたミハルさんが寂しさを感じながらもアドバイスするんだけど、仲の良い幼馴染だけの間柄ではなくてこれから幸せになれる女性を羨み祝福する姿勢が中庸で凡庸でとても感じ入る。
感覚投入型の巨大VR空間「BOOM-TOWN」とその街を保守するデバッガたちのお話。
デバッガのお仕事は、BOOM-TOWN に現れるノイズ(バグ)を発見して収束させること、なんだけど……実際は XYZ-P (NPC) のお悩み相談を聞いたり、BOOM-TOWN で自分の力を誇示するハッカーたちのやんちゃを懲らしめたりと何でも屋に近い。また BOOM-TOWN がメイン舞台と言っても、BOOM-TOWN での事件の原因追求のために現実世界でリアルハックを行ったりして、現実と地続きの二面性があってとても面白い仮想現実漫画。
BOOM0TOWN という仮想現実が普及した社会では、同じ人間より XYZ-P に感情移入してしまう人や、逆に人に恋をしてしまう XYZ-P がいたりして、人間もデータ化してVRに参加する以上 NPC と大差ないんだなって思える。
最後に、オススメポイント。主人公達デバッグ課はそれぞれが元ハッカーだったり英才教育施設出身だったりして、かなりプログラマ的な性格をしていてニヤニヤできる。特に、主人公(女性)が楽をするために自分の代わりに仕事(簡易デバッグ)をするボットを作ってサボっていたら、同僚に知らぬ間にボットモデルをスキャンされてボディデータを把握されるという話は非常によかった。あとウィザード級のハッカーと BOOM-TOWN の中でマトリックスばりの戦闘をするんだけど、最終的にVRの中ではなくウィルスによる現実端末ハッキングでハッカーにトドメを刺すところもリアルでよかった。
気がついたら内田さんの作品を紹介するのは二作目だった。多分この作者の乾いたユーモアが好きなんだと思う。
作品ページの紹介より引用。
2007年。 超高速通信ケーブルで繋がれた電脳世界を舞台に、 自ら作成したデータ上のロボット(VP)に搭乗し、 戦いを繰り広げるリアルタイムバトルシミュレーションゲーム 「デンジャープラネット3」。 その名手、国府高専1年生の桐生は、 ある日、謎の巨大VP "ベンケイ"に大敗してしまう。 一体どんな奴が乗っているんだ!?── 隣町のコニーパレス(ゲームセンター)からエントリーしていた 相手VPのパイロットは、高校2年生の可憐な少女だった。 "ベンケイ"のパイロット、彩理に惹かれた桐生は、 トップパイロットのプライドと彼女との交際を賭け、 新しいフルカスタムVP "九郎"で1対1の勝負を挑む。
この作品はデンジャープラネット(DP)に情熱を捧げる高専生たち若者の日々の物語。
この作品を読むと、ビデオゲーム同好会のみんなでワイワイしたり、 DP で勝利するために VP のカスタマイズに勤しんだりと、若い頃を仲の良い誰かと一緒に過ごすことができるというのはとても楽しいものだったんだなと思える。
主人公 桐生の周りの登場人物はみんな個性豊かで面白いんだけど、一番の際物は国府高専ビデオゲーム同好会の長船会長。私服として着ぐるみを毎日着てて国府高専のぬいぐるみ師の異名を持つ会長は、初登場時なんと二十二歳。まだまだ卒業したくないからという理由で計画的に留年しまくりである。さらには生粋のゲームマニアであるので、田舎を巡ってひなびた旅館に置かれているレトレゲーム(の基盤)を収集する旅(同好会の強化合宿)を開催したりと大変変人である。でも材料工学を専攻していてなおかつ構造力学にめちゃくちゃ詳しくて、 DP ではものすごい頼りになるところが実ににくい。
増田の中では、久我という過去に囚われたエンジニアと未来を純粋に見つめる桐生たちとのラストバトルがすごく良くて、ラストバトルの理想の一つになっている。 DP を遊んでいるいちユーザだった桐生が、彩理と出会い少しずつ業界に関わるようになり、 DP のユーザから DP の開発者となっていく。その桐生と彩理の目の前に最後に立ちふさがるのが、 DP に尊敬する人を踏みにじられ業界からドロップアウトした久我。このラストバトルのすべてが、若者たちによる閉塞しようとする未来の打破と過去の解放、まさに BREAK AGE を見事に描いている。
言わずと知れた魔夜先生の作品となります。
面白いので読みましょう。
一言いうならば、SFのうんちくがそこここにあり、独特の味気があるところが面白い。
あらすじ
元気娘の一条あおこは温厚な生物教師の夜光先生が大好き。積極的に毎日しかける(お弁当を一緒に食べる)ものの、夜光先生はのらりくらりと柳の如し。しかしあるとき、いつも夜光先生が両手につけているオパールの指輪をこっそり自分の手にはめてしまったとき、突然人の心の声が、それどころか生き物全ての声が頭の中に流れ込んできた。 実は夜光先生は地球の化身で、先生がつけていたのは生物の声が聞こえるオパールの指輪だったのだ! オパールの指輪を起点として、あおこの環境と夜光先生(地球)が交差していく。しかしその交差の先に待っていたのは……。
こういうのでいいんだよこういうので(その2)。
オパールの指輪をはめて、杉の木の話を聞いたり、カラスの恋愛相談に乗ったり、犬に占いをしてもらったりとのほほんとしてお話も多いのだけど、後半になるにつれて、(略)つまり地球がヤバイとなる。しかし漫画の主題が突き詰めるところあおこと夜光先生の関係性だからノープロブレムである。最後がとっても綺麗にセンチメンタルに終わるので読後感が大変気持ち良い。
友人の手入れが難しい花の世話を、先生に押し付けた時のあおこの名言を紹介しよう「平気 平気 先カンブリア紀から生き物育ててる人さ!!」
あらすじ
聖剣により魔風から守られている世界、その世界の君主国アーサトゥアルの王女エルナは、王族の身でありながら全く魔力を持たないという稀有ではあるが異端の存在であった。 しかし世界の支配を進めようとするアーサトゥアルは、魔力を持たないがゆえに世界を支えている聖剣を引き抜ける唯一の駒としてエルナを利用しようとしていた。 支配を広げようとする自国に対して違和感を持つエルナだったが、一人の力では対抗することができなかった。しかしエルナを暗殺するために彼女の前に敵国の王子シャールヴィが現れたことで、世界を変えるために、自分の力でできること、成すべきことを成すために立ち上がる。
魔力がストック性だったり古代文明の遺産がSF的で独特の味があるファンタジー漫画。
続編であるIIと合わせてどうぞ。
あらすじ
個性豊かな関北高校新聞部は、霊能事件だったり恋の謎解きだったり、今日もあのネタこのネタと東西奔走。毎回締め切りに追われながらも、けっこう低俗なセキホクジャーナルを毎月発刊しています。
こういうのでいいんだよこういうので(その3)。
なんていうか安定感が半端ではない。そうそうこうなるよねと、筋書きも語りも全部頭に入っている落語を聞くような感じがするのは増田だけではないだろう。
なお、作品事情によりヒロインの相手役は眉毛が太い。しかしいい男である。
クロスボーンガンダムで知ってた長谷川裕一作品。なんだかわかんないけど学校が丸ごと魔界へ飛んでしまったという漂流教室的な流れから始まり、わけがわからない内にいきなり敵がガンガン攻め込んでくるというハードな展開。
なんだけど、なんだかんだ7回だけ起動することができる超強力なロボット ダイソードに乗り込む熱血主人公や「サイバトロンかと思ったらモビルアーマーだわ」(自律型兵器かと思ったら搭乗型だったのねという意味)という名言を言い放ったオタク生徒会長(美人)のもと適度にシリアスに適度にコミカルにそしてちょっとエッチに進む。
長谷川作品はご都合展開などで設定を裏切ることはないし、当たり前を当たり前に描いているのでそういったこだわりが好きな人にはおすすめできる。
例えば超強力ロボット ダイソードは7回しか起動できないという制約から、一回起動したらパイロットが気絶したり寝落ちするまで気合い運用するとか、だけど無防備な会長と二人っきりになったせいでずっと悶々と完徹を続けていら、あっさりと「なぜならばナチュラルハイだからだー!」って叫んで貴重な起動回数を使ったりする主人公だったりして実によい。
ちょっとエッチで熱血な異世界漂流学園ロボット漫画である。面白い。
立派な剣士を目指す少年カイル君が、魔法がダメダメけっこうワガママお気楽白エルフのレニフィルと、頼りになる酒乱の姉御こと黒エルフのシルカに振り回されるギャグ漫画。素朴な絵とハイブロウなエルフギャグの落差が良い。
作中では、トールキンを含めたエルフの起源とか、エルフとドワーフとの確執とかを描いていて、意外とファンタジー世界の基礎がしっかりしているところもグッドポイント。
この増田は基本的にギャグマンガの激しい言動とか苦手でげんなりしちゃうんだけど、この作品はボケやツッコミがおとなしい(相対的に迫力がないとも言えるのかも)ので楽しく読めた。それにしてはひどく下品なネタもあったりするんだけどね(ケンタウロスがひっくり返ったときに腹側を見て「わー馬並み」とか)。
漫画図書館Zでだいたい通用する面白さの尺度として、巻数が長いほど面白いというのがある。
つまり18巻あるこの漫画は安定して面白い。あと長いのは奇面組(3年とハイスクール)かね。
内容は車に関する事件物。交通事故鑑定人の環倫一郎が、アメリカ全土を舞台に助手のクリスティーナを引き連れ(しばしば引っ張られながら)交通事故が起きた原因を解明していく。この説明だけだと地味な漫画かと思うかもしれないけど、いつも丁寧語で迫力がない環は実は、交通事故工学の博士号持つアカデミックポストだし、また過去に草レースでカミカゼと恐れられていたほどのドライビングテクニックを持つ元レーサーだし、かなりアメリカンにアクティブである。
ます間違いなく面白い。
透明感のあるSF連作。UFO を信じている少年や、時のエアスポットに落ちてしまった冴えない中年のサラリーマンなど、日常生活のふとした変わり目に立った人たちがメモリ星人を名乗る少女みーむと出会う、ちょっとふしぎな漫画。
みーむは会話の端々で古今東西の古典から引用する; 「恋愛の本質は自由である。」シェリー、「人生は芝居の如し」福澤諭吉、「みーん みんみんみんみんみん み〜〜〜〜ん」これは引用じゃないか……。
こんな、穏やかなんだけど、選べる選択肢には必ずよりよい道があって、だけどもどの選択肢を選んでも結局人生の無意味さに諦めを持てるような作風が増田の好みである。
なお作中にインセストタブーの場面があるので、苦手な人はご注意。
あと、再読した時に解説を梶尾真治(黄泉がえりで有名)が書いていることに気がついてびっくりした。
警視庁刑事部特殊捜査課交渉班(重要犯罪交渉人)という、重大事件での交渉がメインの警察漫画。
テロリストによるハイジャック事件やイジメられた少女の飛び降りの説得、銀行強盗犯への投降の呼びかけなど、犯人の心の葛藤と向き合い、死傷者ゼロすなわち犯人の無事すらも絶対条件とし、人生を諦めた彼らを現実(社会)へ呼び戻す場面が実に迫力がある。
作中のセリフより重要犯罪交渉人の説明を引こう
「交渉人が目指す解決というのは 常に死傷者ゼロですから」
主人公である英太郎のちょっととぼけた頼りなさそうな顔(本人談: 僕の場合はこのルックス自体が罠なんだ)をはじめとして、マイペースでゴーイングマイウェイの臨床心理士 酒堂さん、暗くて怖くて渋い元捜査一課の平光リーダーなどユニークなキャラクターが、ただでさえシリアス全振りになりそうな警察漫画にユーモアを添える。
あと、手書き輪郭線の柔らかい感じがたまらない。特徴的な図作りなんだけど意外と読みやすいと思う。また内容的にも、おそらくオウム事件を下敷きにしている新興宗教団体「メシアの号令」への強制捜査(最終章カルト編)は熱量がものすごい。
パワーがある漫画である。