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2020-04-23

夜のおかずに〜ノクターンノベルズ十選〜

拝啓コロナ禍により家ごもりの毎日を過ごしている候、増田ならびに紳士淑女の諸君に夜のおかずとしてノクターンノベルズおすすめ十篇を紹介したいと思う。あまり小説を読み慣れていない諸君を想定して、完結済みかつ出来るだけ短めの小説を選んでみた。各種ランキングには入ってこないような作品もあるので、嗜好が似ている人は参考にしてほしい(あとオススメ教えてほしい)。

言うまでも無いがノクターンノベルズとは男性向け18禁小説家になろうである女性向けのムーンライトノベルズは今回紹介しない。

紹介する作品は、「兄に惚れる妹などこの世に存在しないしオレも別に妹を愛しちゃいない 」、「茜色の世界に思いを馳せる」、「召喚術のいけない使い方 」、「注文の多い魔王攻略され記 」、「ある日突然男友達美少女になっているなんてよくある話で 」、「雪待茶屋 」、「恋愛金融 」、「魔界行きの鈍行列車の旅 」、「ウチのお嬢様の話を聞いてくれ 」、「彼女の妹しちゃだめですか? 」。

兄に惚れる妹などこの世に存在しないしオレも別に妹を愛しちゃいない (ttps://novel18.syosetu.com/n6755ey/)

まずは自分の中で最高で満点で珠玉であり毎週続編待機中の短編シリーズをご紹介。(初っ端から完結済みという言葉を疑われるチョイスだが、独立した三篇で緩いシリーズを成しているのでセーフ)。内容としてはタイトルのままである。つまり兄(ツンデレ)は妹を愛していないし妹(ツンデレ)も兄に惚れていない。ただお互いにどうしようもなく求め合っているだけであるシチュは三篇とも同じ。いろんな場所(主にベッド)で互いに貶し合い煽り合いながらイチャイチャするだけ。お互いに年季の入ったツンデレ(ツン9:デレ1)なので基本的に交わす言葉は甘いものを含まずトゲトゲ一辺倒である。その分、一瞬だが素直になる二人が本当ほんとうに…

どれも短編なのでとりあえずツンデレケンカップルのイチャラブにみえないイチャラブが好きな人は騙されたと思って読んでみてくれ。特に好きで無い人も騙されて読んでくれ。そして一緒にエピソードゼロと続編を待とう。私は一年以上待ってる。

茜色の世界に思いを馳せる (ttps://novel18.syosetu.com/n1413ci/)

連続して兄妹ものを紹介。これは上の作品と異なり、中学生から高校生にかけて兄妹二人の距離が変化する過程を丁寧に描写した長編になる。うん…長編でごめん。でも百話とかざらにある中だと短めだから。一般一般的とは…)にこういった作品は初めから互いに(もしくは片方が)思いを向けているものが多いのだが、この作品はまず肉親の肉体への嫌悪から始まるところが白眉二次性徴を迎えた妹の肉体に嫌悪を感じる兄という視点から物語が始まることで、魅力的な肉体を目の前にした肉欲と本能的な近親嫌悪に挟まれエロスという序盤の展開に重みがあり、行為への助走として実にマーベラスしか両思いになる過程嫉妬心であるという妙。と書いたものの、露悪的な作品ではなく中盤以降はラブラブなのでご安心を。(最後の方は悲恋感あるけど一応多分ハッピーエンド)。

男と女家族になるのではなく、家族男と女になる。それが近親もの醍醐味であると思う。

これは個人的メモだが本番行為は「ひぐらし」以降である

召喚術のいけない使い方 (ttps://novel18.syosetu.com/n1382p/)

次はこの長編をご紹介。これは言い訳できないほんとうに長編。すまぬ。現代日本から異世界に転生した主人公が身につけた召喚術で片思いをしていた同級生拉致して性的にいぢめちゃう物語…なんだけどいじめちゃうのはごく序盤だけ。主人公ヴィロ(前世名は長峰)は魔法使いとして元同級生に対して強く出ているけど、なんだかんだ本性は善良な市民なので、異世界の幼馴染テフィーが出てきたあたりからは完全に女性陣の尻にひかれる。この作品おすすめする理由は二つ。一つは料理描写召喚の手順などが丁寧で生活感に溢れる描写をされており、きっちりと日常パートに厚みを持たせる筆力があること。そしてもう一つが先述したサブヒロインのテフィーが純情可憐一途でしかも「ですわ」口調でうぶのお嬢様という自分のツボを完全に射抜くキャラクターをしていること。つまり、専門の小間使いがいたせいで自分で服を脱げず、人さらいから身請けされ隷属する立場なのに幼馴染特有空気感でどっちが主人なのかわからない間柄の存在で、それでいてヴィロに長年に渡る秘めたる片思いをしているというキャラクターにピンときたら読んで。恋心がバレるシーンが最高にいいんだよ…

あと作中に出てくる異世界風俗描写結構好き。特にテフィーがフィンガーボウルを用いて手づかみで食事するところがお気に入り。これはなろう全年齢版の「召喚術の美味しい使い方(ttps://ncode.syosetu.com/n5951bl/)」での話だが、カトラリーが導入されるけどうまく箸が使えないテフィーがヴィロに焼き魚をあーんして食べさせてもらうシーンもよき。

注文の多い魔王攻略され記 (ttps://novel18.syosetu.com/n5737cr/)

  • 長編(78話); 長く見えるけど一話が短めなのでそれほど長くは無い

一言で言うならば魔王勇者に完敗する話である。よくある魔王勇者エコシステムとして用いる世界の話(最近では魔王魔王らしく無いのがむしろ主流な気がするが)。本作ではいものごとく復活した魔王(復活した時点で世界の法により負けが確定している)が、毎度毎度のやられ役に飽き飽きして、鬱憤ばらしとして今世の女性のみで構成された勇者パーティーへの嫌がらせのためだけに魔王城をセクハラ城に改造する。まあそれはそれはイヤーなセクハラを仕掛ける魔王さまなのであるが、勇者パーティーはそれらをものともせず正面から突破してくる。流石は勇者名を冠する者たちである。だがそんな中、唯一、皆の希望の星には汚れて欲しく無いと、魔王セクハラから仲間たちに守られていた勇者。その心に意図せず触れてしま魔王運命で縛られた魔王勇者。覗き込んだ彼女の深く黒いひとみに彼は何を見いだすのか。

まりにも綺麗なほんとうにきれいな敗北を見せる魔王に、願わくは永い幸せが訪れんことを。一応書いておくけど、エロ薄めっぽく紹介しているがエロいところはしっかりエロいのでご安心を。ちなみに同作者のイン・女神クロニクル(超長い)もストーリーがしっかりしており面白い

ある日突然男友達美少女になっているなんてよくある話で (ttps://novel18.syosetu.com/n2965ei/)

  • 中編(7話)

ここらで TSMtFものを一つ。誰よりも気が置けない親友が異性になってしまったらどうしますか。デート体験? いつも通り格ゲー煽り合う? いやいや、男と女が一緒にいるなら合体一択、という頭の悪い内容であるTS ものには心まで女性化するものとそうでは無いもの(≒精神BL)があるのだが、本作はどっちとも取れる展開であるためその筋の方々にも認めていただけるでしょう。性愛親友の間柄を上書きすると考える人は前者、恋愛感情より親愛の感情の方が燃える方は後者を想定して読めばよろしいかと。

恋愛感情無いけど自然体でいられる関係っていいよね… あと男同士のノリのままアホな会話して、そのノリのままなし崩し的に合体して、なんか気まずくて照れる、って展開とってもいいよね…

雪待茶屋 (ttps://novel18.syosetu.com/n9579em/)

再び短編をご紹介。この作品は、正月の頭だけ神社で商いをする謎のお店「雪待茶屋」を訪れた男が茶屋姉妹ワンワンネタバレ)する話であるかわいい姉妹が切り盛りするこのお店は、SNS写真投稿するとエラーになる、店員が客の病気予知する、客の持っていた油揚げやいなりが気がついたら消えてしまう、など不思議な噂がある。腹に一物秘めた男は超高級品の限定いなり寿司をエサに二人に勝負を持ちかけ… 以下の展開は予想できるでしょう。

短編だがエロ以外の起承転結がしっかりしているので、おかずにはストーリー必要派にもおすすめである

豊富エロシーンが欲しいんだと言う人は、同作者のミックスベリーシリーズを読むべし。「花束」、「徒花」、「花園」合わせて二百話以上あるのでお気に入りシチュが見つかるでしょう。

恋愛金融 (ttps://novel18.syosetu.com/n2597cs/)

こちらの長編一言で表すと、エロくてストーリーがしっかりしていてしか青春もの個人的に濡れ場を置き換えたら青年向け漫画の題材にしてもいいような気がするほど。−−代金が払えなくて困っているクラスメイト女子に二百円を貸してあげたらお礼をするというので、「若い男に貸しを作って利息が金で済むと思ったかい?」と冗談を言った。そうしたらクラスメイト処女を散らしていた。それに加えてそのクラスメイトと「カシ」と「カリ」契約とする肉体関係を結ぶことになった−− エロ小説とはいえ普通女子の行動としておかしいと思う人はいると思うが、あなたは正しい。読み進めればすぐに分かることだが実際に彼女常識は少し歪んでいるのだ。この作品はそんな彼女「陽奈」を、要領の良い普通の男「森岡」が結んだ契約を通して少しずつ健全な道へ、健全関係へ導いていく青春ものである

一言だけ付け加えると、森岡聖人でもなんでもなく、陽奈の安全日を彼女より把握するほど並々ならぬ中出しへの情熱も持っている年頃の男である

魔界行きの鈍行列車の旅 (ttps://novel18.syosetu.com/n6204bm/)

今回紹介するなかでは一番ラノベっぽい作品。家のトイレに行ったら魔界召喚された主人公召喚である女の子魔王後継者。とても可愛らしい)に勝手に伴侶に指名され、魔王修行である魔界世直しに鈍行列車で出発するのであった。キーワードは旅、そしてイチャイチャである。そう、この作品はほぼ冒頭から純情爆裂の両思い全開イチャラブストーリーなのである! いやぁイチャラブはいい。読むだけで健康になる。もう二人が可愛いくていじらしくてたまらないの。主人公すばるは思いやりのあるいい子だし、ヒロインユーリは「〜のだ」口調ですばる大好きなやっぱりいい子だし、ラブ(LOVEしかない。はやく結婚しろだし実際結婚する。

初々しくも求め合うイチャラブを欲している人におすすめ

ウチのお嬢様の話を聞いてくれ (ttps://novel18.syosetu.com/xs3554a/)

悪役令嬢もの最近流行っているようなので、男性向けの短編シリーズをご紹介。乙女ゲー転生のフォーマットに則り、「転生したら乙女ゲー主人公!? 王子騎士団長の息子だけでも大変なのにさらに隠しキャラである王子許婚(悪役令嬢)の執事まで私を? キャァ(はーと)」 …というのが「ゲーム」での主人公ポジに転生したマリア嬢の思考。この話の主人公彼女いじめる悪役令嬢(イザベラお嬢様)の執事であるロウくんである出自平民にもかかわらず王子を侍らすマリア嬢をいじめお嬢様だが、主人公補整+ゲーム知識で毎回しっぺ返しをうけ、婚約者でもある王子本人にも遠ざけられる。そんな彼女ストレスの吐け口とされ酷い目に遭わされ続けるクロウ。あるとき堪忍袋の尾が切れてしまいついにお嬢様復讐を企て、睡眠薬を飲ませたお嬢様一方的に嬲る。だが、そのことがきっかけで自身の秘めたる恋心に気がついてしまう。叶わぬ恋心だったが… というようお話

ネタバレするけど、ちょっとご都合主義の面もあるがハッピーエンド

実は作者が短編を基に長編として連載しているので、ビビッと来た人は連載版も追いかけよう。

彼女の妹しちゃだめですか? (ttps://novel18.syosetu.com/n8294fi/)

  • 中編(15話)

あらすじを引用彼女持ちの癖にその妹と隠れて情事に耽る二人のお話」。うん…ほとんどこの通り。ただ、彼女視点だと NTR なのだが、もうちょっと事態は複雑で、中盤から上記に加えて主人公は現彼女との浮気関係を重ねるようになる。意味からないと思う。図示するとこう 彼女の妹 --(浮気)-- 主人公 --(妹の「彼氏」と浮気)-- 彼女。つまり主人公彼氏兼妹の彼氏(ただし互いに別人設定)という役割を持つのであるメビウスの輪で織られた三角関係か? とりあえず主人公最後までクズ。なんでいけないことに興奮してしまうのだろうか、ふう。

浮気しかしていない彼女の妹の純情さに対して、浮気したうえ彼氏も裏切る彼女がまじで淫蕩過ぎる。

終わりに。官能小説はえっちな漫画えっち絵、音声作品と比べて感覚器官を直接刺激しない分、それらと比べて見劣りを感じるかもしれない。しかしながら想像により興奮する、つまりシチュエーションや会話といった記号を直接インプットする分、好みの作品が見つかりやすくまた飽きにくい気がしている。さら創作コストが少ないため多種多様表現存在することも前者を助けるし、個人的には文字だけであるがゆえに他のものより生理的な拒絶範囲が小さい気がしている。

おまけにもう一篇

incest with myself (ttps://novel18.syosetu.com/n3394ba/)

入れようかと迷ったのだけど個人的思い入れもあるこの短編も紹介。自慰後なぜか幽体離脱してしま大学生兄貴の体を乗っ取ってしまった妹。せっかくだしと抜け殻状態自分の体で遊んでいると兄貴の兄の部分が反応してしまったので、自分自分を慰めるのはノーカン欲望に流されるまま自分を抱く話。男と女快感を同時に受ける妹ちゃん描写エロいことよ。女性一人称のものってなぜこんなにも淫靡なのか。この作品欲望暴走していく描写も実にエロいのであるが、個人的にはまったくエロ描写の無い最後段落が、行為のものより遥かにエロいと思う。この後めちゃくちゃセ構文に繋がる完璧セリフの一つである

実はこの作品を初読したのはノクターンではなく、何年も昔に個人ページの相互リンクからたどり着いた今は無き作者のホームページだった。なのでノクターンでこの作品発見して驚いたとともに懐かしさを感じたものだった。他にも同作者の長編「prismatic inane」も多少、人を選ぶがおすすめ主人公少女自傷行為のように自分の体を売るという実に痛い物語なのだが、大きな腕に抱きしめられるエンディングが待っているので気力がある人はぜひ読んでくれ。そして読後感を噛み締めてくれ。

2020-02-13

幸運の女神を逃すとマジできつい(追記あり)

そろそろ1年になる。

迷った挙げ句に、「幸運の女神を逃してもいいかな」などというアホな選択をしてしまった自分をずっと呪っている。

幸運の女神がやってきた、と思って1年半ほど前から交際していた女性がいた。

その後交際を続けていたものの、いい年齢なので、ということで、結婚について当時交際していた彼女に迫られていた。

私は結婚もいいなと考えていたものの、心の踏ん切りがつかなかった。

当時、結婚マイナス面ばかり見ていた。

最後最後でどっちでもいいな、と思っていて悩んでいた。

結局マリッジブルーだったのである

ある日、ふと「幸運の女神だけど手を離してもいいのかな」などという土地狂った考えが頭に出てきた。

踏ん切りがつかないのだから、仕方がない、と。

頭では幸運の女神は離してはいけないと思っていたにも関わらず。

離したらどうなるんだろう、という好奇心も頭にあった。

その後、結局別れるという選択をしてしまった。

相談するべき人にも結局せず

別れを告げるとき絶対これは後悔するぞと思いつつ

別れるという選択をしてしまった。

その後、結婚について断ってしまって、しとけばよかったという後悔(もう相手結婚した)がある。

仕事もそんなにうまくいっているわけではない

人生の重大な局面において、考えた結果間違った方の選択肢ばかり取っている。

間違えるのが趣味なんじゃないかと言われても仕方がない。

それからずっと毎日、悔やんでいる。

幸運は、当たり外れが大きい。

大きな幸運を逃すと精神的に本当にきつい。

最近ちょっとつらくて、ある占いで運気を見た。

運気を見たら、結婚について迫られていたとき、ちょうど一番いい時期にあたっていたようで、本当に悔やまれる。

人生12年周期で回ってくるようだ。

かに、前回これは両思いだなと思って付き合った彼女12年前だった。

幸運の女神を見たら絶対に前髪を掴んで離すな、そう教えられてきたにも関わらず、途中で離してしまった自分

毎日毎日自分を責める日々が続く。

冗談ではない。

マジで精神的に辛いので、幸運の女神の前髪を見たら掴んで絶対に離してはいけない。

この匿名ダイアリーを見ている人には幸運の女神、見たら絶対に離さないでほしい。

--

(追記 2020/02/13 20:17)

きつい、というのは、希望がなく、何もする気が起きない、ということである

何するにも心の片隅から離れない。

資格勉強をしようにも手につかないし、何をしようにも手につかない。

カウンセリング受けるとちょっと和らいだりするんだけど、長期的にはてんでだめ。

鬱って心の風邪じゃなくって心の癌だ、って「うつヌケ」で言われていた。。

普通の鬱は、癌でいうと多分StageII, IIIくらいなんだと思うけど、この圧倒的助けのなさは癌でいくとStage IV

転移や脳転移していて、手の施しようがない感じ。

ちなみに気分障害だとStage Iくらいかな。

そして、運命を逃すと運命は引導を渡してくる。

結構すんなり渡しに来られた感じある。

深く考えなかったので、もともと結構厳しめの人生を選んでしまったのだけれども、それに詰み筋がはっきり見えた感じ。

実質詰んでる人生なんだよね。

いや、今後詰んでいても生きるにはどうにか多分困らないんじゃないかと思うけれども、尊厳はない。

2020-01-22

人を好きになったことがない

そういうと、まあいかいい人が見つかるよ、とかなんとか言うだろ?散々言われた。

まだ出会ってないだけ、とか。

そうかなあ、と思いつつもうすぐ五十になる。

うん、やっぱり一度も人を好きになったことがない

さっきはてぶに初めて恋人が出来た人のキラキラ増田乗ってたの読んで落ち込んだ

さっぱりその感覚が分からない

一度誰かを好きになってみたいが、誰一人として好きになれなかったし興味がそもそもない

告白されて付き合ったこともあったけど、全く興味なくて、時間苦痛しかなくて全部別れた

結婚したい、と思ったこともない

一人で寂しいと思ったこともない

噂のセックスとやらだけでもしてみようかと思ったが、女だったので、風俗もなく未だに処女である

恋愛少女漫画を見ても、恋愛ドラマを見ても、映画を見ても、頭の中で「恋愛をしてこの人は相手が好きなんだな」ということを理解はしているが共感したことがない

多分誰も好きにならないまま死ぬんだろうけど、世の中の大多数が当たり前のように誰かと恋愛をし、誰かを好きになり、振られたり両思いになったり結婚したり子供産んだり

しているのを見ると、表面上は話をあわせているけど、全く興味がないので、なんだかとても孤独を感じる

周囲の人とどうやら違うんだな、ということは分かる

普通に恋愛感情を持つ人間になりたかった

なお、両親には愛情を注がれ育っているので、家庭が崩壊していたというのもない

親は大好きだ。でもこれは愛情の質が違うよね。

人を好きになるって、なんなんだろう。どうしてみんな普通に人を好きになるんだろう

私はそんな機能喪失して産まれてきたんだろうか

ネットで見る「人を好きになったことがない」系の人ってなんだかんだと年齢がまだ30代とか20代後半だったりで、五十前にもなってこんなこと言ってる人見たことがない

普通に就職し、金もほどほど稼ぎ、健康ではあるが、人が普通に興味ある物に対して全くない、ということにものすごい生きずらさを感じてる

2019-12-13

anond:20191212142912

NTRが伸びたと言うかNTR内包するものが増えた

近しい関係の男女で女の方が他の男とヤッたらNTR

夫婦だろうが、恋人だろうが、幼馴染だろうが、友人だろうが、先輩後輩だろうが、

兄妹だろうが、姉弟だろうが、親子だろうが、なんだろうが全部NTR

男→女の片思いでも女→男の片思いでも両思いでも他の男とヤッたらNTR

レイプでも脅迫でも催眠でも乱交でも他の男とヤッたらNTR

2019-11-28

anond:20191128102552

>> アクション映画

>> 主人公は何度も肉体的にぶちのめされた命の危機に瀕したりする。

そうじゃないアクション映画あった時に、[肉体的にぶちのめされた命の危機に瀕したり]しないからクソ、と言われる

>> 恋愛ものだって同じ。

>> 最初から両思いで苦悩も葛藤も涙もなく普通にハッピーエンドだったら面白くない。

そうじゃない恋愛物があった時に、[最初から両思いで苦悩も葛藤も涙もなく普通にハッピーエンド]だからクソ、と言われる

そういう決めつけがおかしいと言ってるんだよ

主人公無双で負けようがないけどそれでも面白アクションはあるし、

両思いラブラブで通すけどそれでも面白恋愛物はある

ゲイが出てるだけで[ゲイであることを悩まなければならない]と決めつけるのって、おかしいだろ?

2019-11-27

anond:20191127110524

女は股を開けば付き合いもセックスもできるが、男にはとって一つの通過儀礼なので、そのコンプレックス度合いは女の結婚出産にあたる

から少年誌ラブコメ両思い確認で終わって付き合った後が描かれるのは少ないし、非童貞なんてもってのほか

なのでどんなにエロに寛容になってもセックス以上の事は基本的に描かれない(たまに例外はあるが)

少年たちはセックスのものを見たかったら頭を切り替えてエロ漫画を読む

2019-09-18

anond:20190918094752

AV責任取らせるのも何だが、結局は自宅や学校でそういう話をしにくい風土問題じゃね?

両思いになって、そういう雰囲気になった時にある知識エロ漫画AVだけなのと、一応息子/娘を育てた親から情報じゃリアルさが違うし。そりゃ思春期にそんな相談どころか彼氏彼女出来たことを家族に言うのもキツいだろうけど

中高生セックスバンバンやってもいいけど、性病回避避妊の為にはゴムちゃんとしようって話なのに、強姦だの100%避妊は出来ないとか言う奴は一生オナって生活保護とか受けずに60過ぎたら海にダイブしてろ

2019-07-12

たそがれたかこの呪いみたいな恋(ネタバレあり)

こないだ増田で紹介してもらったたそがれたかこ読んだ。

すげーなこれ、45歳バツイチ子持ち独身女性中学生男子に恋しちゃうの。

キラキラした恋のときめきなんかあるはずもなく、ひたすら気持ちを抑える忍耐の連続

完全に呪いだよね。これで最後この二人が両思いなっちゃったりしたら秒で捨てるけど、そうじゃないからすごい。

すごいけど、もう少し先まで描いてほしかった。

まあこのタカコさんは仕事はうまく続けられてることだし、この先も仕事しながらほそぼそと生きていけるだろうけど。

仕事うまく出来ない結婚にも逃げられないアラフォー独身女性小説漫画かなんかが読みたい

2019-06-20

両思いになりたい

他の人に触られると基本イライラするけど、好きな人だとちょっとみだれ髪直してくれたりみたいな些細な触られ方でもヒャーー////て思うし触られればいつでととてもドキドキするけど、相手は性欲なんだろうなと思ってしまうま🐎

2019-06-16

ブスは恋愛する人権がない気がしている話

長年付き合った彼氏との結婚が色々あってもう絶対にないのだなと思ったのとまあ色々あって

勇気を出して別れた。ちょっと前の話しだけど。

それから、ふと昔の恋愛で傷ついたことを思い出しては落ち込んで涙が止まらない日が続いている。

その、長年付き合った彼氏から、言われた言葉を思い出してしまうのだ。

それが「君は特別美人じゃないし、特別可愛くもない。ちょうどいいブスだよね」ってやつ。

まあ確かに見た目特別美人じゃないのはわかるし、

特別かわいいわけでもないのは理解してる。

いわゆる“そういう側”の容姿をしていないことはもちろんわかっている。

が。

彼氏にはかわいいって思われたいじゃないですか。

こういうのがダメなんですか。

ブスはつけあがるなってことですか。

わざわざ「ちょうどいいブス」って言わなくて良くないですか?

認めたくないから傷つくんでしょ?とか思ってるでしょ。

違うんだよ、認めてるしわかってるし努力してる(つもり)で、

お前にはせめてかわいい、きれいだねって思われたいんだよ、バカか。

これを付き合って2年目かな3年目かな、くらいの時に言われて、

それからずっと、

髪を切って「かわいいね」って言われても

いたしてるときに「きれいだね」って言われても

誰が信じるんだろうね?

どうせブスって思っているくせに。

ってすぐなる。

顔もブスなら性格もブス。

どうしようもない。

こういうブスのくせいにプライド高くて強欲だから

長年付き合っても結婚決めてもらえないんでしょっていうんでしょ

わかっとるわ

でも素直に傷ついた。

っていうか自分でも思った以上に傷ついていることに気づいた。

気づいちゃったから、なんだか悲しくて、やりきれなくて。

なんであの時に「ブスって思っても言わないでよ、傷ついた」って言えなかったんだろうね。

バカは私だ。

ブスと言えば。

高校生ときに1回だけ大好きだった人に告白したことがある。

思わせぶりな言葉をすっかり飲み込んみ、クリスマスデートに誘われて

めちゃくちゃ素敵なデート計画してくれて、「これは両思い!!!!!」と確信してしまった。

今思うとその思考が相当浅いし相手からの「好き」を確信するには甘い部分があった。

まあ高校生からさ。許してくれよ。

で、告白しなかったら後悔すると思って好きと伝えた。

彼は「うーん」って言って「俺、優柔不断から」と

答えになっているようないない答えで終了してしまった。

両思いではかったことはわかったけど、結局何を考えているのか

からずモヤって結果なんだか諦められなかった。

その相談友達にしたら、口を揃えて「あいつはやめろ」といってきた。

なぜなら、私が告白したあと、

彼が私のことを「ブスに好かれてほんと迷惑」とか

「ブスが調子乗ったwwww」だの、「ブスが俺のこと好きとかウケる」だの、

そんなことを言いふらしていたらしい。

しかも私の友達と知っていて。

友達だけじゃない、先輩や後輩にまで。

ショックだった。

何もかも全部ブスのくせにって思ってやってたことなのかなって思って。

これ以来、自分から好きになっても

「ブスのくせにwwwwwwww」って思われるんだと思って

前を歩けなくなった。

それから数人と付き合って別れてを繰り返して、

なんとなく忘れかけたところに

冒頭書いた長年付き合った彼氏に「ちょうどいいブス」と言われて

このことを思い出してしまった。

またブスって言われた、と。

から本当にブスなんだって思った。

客観的に見て。

まあそんなこんなで今アラサーアラサー)なんですけど、

ブスはブスなりに結婚とかしたいわけですよ。

強欲でしょ、最悪だよ。

この言葉に囚われすぎていて、

「この人素敵だな、いい人だな」と思っても

またブスだから調子乗ってらwwwwwとか思われるんだろうなとか、

気になる人ができても

自分からアプローチ?つーかなんていうの?ご飯に誘ったりラインとかしたり

できないのが現状。

「(私)ちゃんのこと、かわいいってあいつ言ってたよ」とか言われても

嘘つきだ、って思って、実際にその人と会って喋っても

「私のことブスって本当は思っているくせに」と喉元まで言葉がこみ上げる。

全く一歩も足が前に出ない。

前を向きたいのに向けない、怖くて。

ブスは恋愛しちゃいけないのかな。

ブスは恋愛する人権がないのかな。

ベタでこっぱずかしいけど、

勇気が欲しいです、ね。

長文かつ、n番煎じみたいなこと書いてすまん。

2019-06-14

さらざんまい10レオマブは、両思いになったか幸せ暮らしてるよ

暮らし…あああああああ!!!!(大号泣

つながっても 見失っても

手放すな、欲望は君の命だ

からアガペーを手に入れると死ぬ

  

レオは「アガペー」を望んでいるのに、絶対に与えられないから「お前はマブじゃない」と言い続けていた

マブにとっての「アガぺ」はかわうそによりとりあげられた上に「お前の愛は欲望だ」「お前に向けられている愛はエロスだ」とずっと貶められていた。

マブにとっては、エロスよりもアガペーが毒だったのでアガペーを失って胸に穴があいしま

今回、ずっと「エロスアガペー」どちらを選ぶかという二対立構造提示され続けてきた主題が裏切られて、アガペーこそが最大の毒(罪と言い換えていいかどうかは悩む)であるという回だったんだと思う

そこで、兄への無償の愛(アガペー)をもち、兄(誓)への償い(人を殺した罪をかぶせた)を済ませないまま死んでしまった兄を生き返らせたいという気持ちが転じて、最大のエロスになってしまってカインである弟(悠)は天の国から離れて放浪する

からエロスアガペー対立象徴だったレオマブは死んだ

  

しかし死は恐れるものではない。キリスト教において死は祝福である(甘き死よ、来たれ)

誰かとつながりたいということは、アガペーを感じたいということ

「いいやつは生き残れない」アガペーを抱いた人間はみんな死ぬ

その世界での一稀の\生存戦略/がさらざんまい主題なのではないだろうか

  

エロスレオエロスだと思ってたけど実はアガペー

フィリア:燕太がフィリアだと思ってたけど実はエロス

ストルゲー:悠がストルゲーと思ってたけど実はアガペー

アガペー:春河がアガペーだと思ってたけど実はエロスなのではないだろうか

  

実の母をひきはなした罪によってストルゲーたる資格を失った春河

まるい円の外側にいるのは春河1人なのではないだろうか

春河はキャラクターリストでも苗字なしだし弟でもないのではないか。愛する相手を奪いたい 欲望なのかな…?

「ぼくとカズちゃんは、始めから終わりまでまぁるい円でつながっているよ。」

このキリスト教まみれのなかで突然円環の理的な概念を持ち出す春河

ウロボロスの輪の中心にいるのだろうか?ウロボロス=ヘビ=悪魔で春河は悪魔である(仮説)

春河が話す星の王子様出会う夢は悪魔契約なのではないだろうか

欲望か愛を選べと言われたが、春河はそのどちらも選ばず円の外に出ることで一稀とずっとつながることを望んだ

アガペー拒否=死への拒否  

ケッピは堕落した神で、春河を止めることが出来ない

吾妻 サラは巫女なので春河を止めようとしているのかもしれない

  

登場猫で不思議キャラクターのにゃんたろう、星の王子様の飼い猫だった説も唱えていきたい

ユリ熊嵐では「ねえお姉たま。本物のスキはお星さまになるって本当?」

「本当よ。本物のスキは天に昇ってお星さまになるの。そして流れ星になって地上に落ちたお星さまは約束キスになるのです」

とあるように本物のスキ、は星になるのであり星の王子様はここでいうとやはり愛(アガペー)を集めているはずである

「弟」キャラクターでイクニ作品で思い出すのはユリ熊嵐の「みるん」である

彼は姉に「約束キス」をねだってハチミツを集めるけれど、事故で亡くなってしま

死んでから姉に「約束キス、ぼくからすればよかったんだ。ね?」って言うのだが

から、今回の春河は「ぼくから」動いているのかもしれない

約束キス永遠のつながり=運命の輪をつなげる(ピンドラ)=はじめからおわりまでの関係アガペー

イクニ先生!そういうことですか?

  

愛してるのに愛を伝えることは出来ず愛は伝えないと愛だと思えない、

そんな世界私たちは生きている

愛を伝えよう

それが欲望で、アガペーなのかもしれない

2019-04-15

少女漫画って同じにみえ

昔割と少女漫画を読む方だった。

から今の少女漫画がどうなのかは知らないけど、20年前の少女漫画ってかなり類型化されていた気がする。

美人ではないけど健気なヒロイン(ド天然率が高い)

正統派王子キャラ金髪率が高い)ちょいワルアンチヒーローキャラ黒髪率が高い)

何があっても主人公肯定してくれる友達しかしたまに喧嘩する)

王子キャラ親衛隊(何故か三人以上いる)

両思い(?)になった途端新キャラとしてライバルキャラがでて当て馬にされる。

みたいな。勿論全部がそうだとは思ってないけどそんな漫画多かったなって印象がある。

そして今思い出したらこんな漫画ばっかり読んでたら頭おかしくなるぞって思ちゃうんだよね。

大人になって、それぞれの差異が感じられなくなっているだけなのか、

それともその頃の少女漫画粗製乱造で本当にフォーマットにはまった漫画を量産していたのか。

2019-03-15

マクロスフロンティア劇場版を見た(後)

anond:20190315022042 の続き。

劇場版マクロスFサヨナラノツバサ

ストーリー

本当にTVからガラッと変わった。途中まで、ギャラクシー侵入作戦が始まるところまではだいたい同じだった。しかし正直なところ名前髪型クーデターに失敗する噛ませ犬だと舐めていたレオン三島まさかここまで有能であったとは。TVから反省会を繰り返したのか三島よ。本作におけるTV版との分岐点はできる三島とついに人の心をインストールしたグレースである。まあ最終的にやっぱり三島死ぬけど。

そして何より本質的な違いは二つ。オズマによる自分を演じることへの肯定と終盤のランカシェリル役割の裏返り。この二つの変更点により驚くほどすんなりとシェリルメインヒロインに固定された。

劇場版役割と設定が整理されストーリー単純化したことで、TV版の中盤までの流れ(病に弱るシェリルシェリルに惹かれるアルトスターダムを駆け上がるランカから終盤への流れ(シェリル行方不明ランカからアルトへの告白)が一気にスムーズになった。というかTV版でも密かに思っていたけど、明らかにアルトくんシェリルのこと好きだよね!そうじゃないといくらなんでも終盤のあの展開はないよね!!つまりあの矢三郎めがいなければ(主にシェリルが)あそこまで苦しむことはなかったのだよ!!!

ちなみに好きなシーンは、アルトに会えなくなってもいいのかと優しく問うグレースと答えに詰まるシェリルアルトの病室での包丁を巡る不器用な二人のやりとり(イチャイチャ)、放課後オーバーロウイントロに合わせて閉まっていくマクロスクォーターの外装。

ところで劇場版ではオミットされたTV版終盤でのランカシェリル:バジュラと交感できる声をしているせいでミンメイの再来と政治的に担ぎ上げられ生体兵器としての運用に疲れていくランカ、病に犯されながらも自分にできる最大のこと(ランカの代わりに死を覚悟して歌う)を選ぶシェリル、という無駄に重い展開も増田はかなり好き。特に歌ったら死ぬことに気づいているから最終決戦の前にアルト恋人ごっこは終わりと告げる(= 強がる)シェリルとそれを聞くアルトのシーンがとても好き。そういえば劇場版はこの「今は答えないで。歌えなくなってしまうから」部分はランカセリフになっていたな。どっちのシチュエーションでも振られる流れだよなあ。

バルキリー

冒頭のバジュラの巣の攻略大気圏内でのマクロスクォーターサーフィンマニューバ、やたらと陽気で軽そうだがシリーズファンからするとこれ以上ない安心感が得られるYF-19からの声、S.M.S大隊によるマクロスキャノン斉射、そしてアンタレス1との熾烈なドッグファイトなどなど見所だらけだった。増田が一番グッときたのは、実はバジュラの巣攻略戦での隧道内のブレラの操縦テク。このシーンは狭い隧道を先行するブレラをアルトが追いすがるという形なのだが、驚くべきことに狭い上にバジュラも向かってくるのに、ブレラは一度も変形を行っていない。可変戦闘機バルキリーセオリー様式美ともいう)通り、垂直方向への移動や複数体のバジュラの掃討にガウォーク変形で対処し即座にファイターへの変形で高速移動を行うアルトに対して、ブレラはファイター形態のままインプラント特有反応速度をもって、機首の向きをわずかに調整することでノンストップでバジュラの殲滅と移動を行うのだ。マクロス様式美否定するような非常に地味ないぶし銀描写がよかった。

三角関係!決着!

TV版の不満点であった超時空二股エンド。アルトくんはっきりせいやと前の感想に書いたが、劇場版ではズバッとアルトくんの男らしい告白三角関係に決着がついた……ついたのだけど……ついたのだけど、だけど、

思いが通じ合って両思いになった恋人たちが次の瞬間に離ればなれになるなんて、そんなことは望んでなかった!

ただ思い合う二人がイチャイチャしているところを見たかっただけなのに……

初見ときはこのエンディングで完全に固まった。そしてエンドロールの「dシュディスタb」(願いは叶うとヒロインズが歌う)を聞いてすわビターエンドの先のハッピーエンドかと沸き立ったのだが、生命維持装置に繋がれて昏睡しているシェリル脳内想像ライブという可能性に思い当たりより消沈した。しばらくアルトシェリルのことを愛している設定でTV世界に戻ろうかと考えていたのだが、絶対に救いはあるはずだと考えて二週目へ。そしてなんとか一つのこじつけに思い当たった。

そう、眠り続けるシェリルは眠り姫のモーチフであり、王子様(アルト)のキスで目を覚ますのが必然であるのだ。TV版ではシェリルランカの両方から唇(一部R18)を奪われていたアルトであるが、運命付けられたように劇場版ではシェリルにされた頬へのキスしかない。これはもうそういうことだろう。運命だよ。よって増田の中では、アルトくんが(アイくんとかで)なんとかしてフロンティアシェリルのもとへ戻ってきてシェリルの目を覚ましたあと、二人で幸せになることが確定しました。多分アルトの病室での一幕のように互いにからかいあってイチャイチャするのだろう。よかった……。

サヨナラノツバサでも「禁断のエクシリアからまり、二人の掛け合いと会場のバタバタ具合が楽しいGet it on光速クライmax」、めちゃめちゃイントロが格好よく演出もパーフェクトな「放課後オーバーロウ」、そしてエンディングお祭り「dシュディスタb」と素晴らしい曲ばかりである。ただ、劇場版代表する曲となると「ダイアモンドクレバス」だろう。イツワリノウタヒメでのバジュラを呼び寄せてしまたことや、ギャラクシー軍のミッション開始の合図だったこと、墜落したフロンティ教会跡など劇中の要所で美しくも悲しいこの歌が効果的に使われていた。

それから見ていて気になったのがライブ演出演出といってもすごく手のかかったCGの方ではなくて(これもすごかった)客席の後ろからステージを映すカメラワークカメラ歌手を追うPV型ではなく観客との一体感を深めるライブ型の演出選択したのは興味深い。ミュージックシーンがPV中心からライブ興行中心へ転換しつつあったことと関係しているのかもと考えた。なお増田PCモニターで見たからそこまで臨場感はなかったのだけど、当時劇場で見た人は自分ライブに参加している感覚を味わえたのだろうか。またサイリウムなどを持ち込んで応援上映のようなことができたのだろうか。

そしてもう一つ気になったライブアルカトラズ刑務所での「星間飛行からの流れ。何と言っても慰問ライブに参加していた/できなかった囚人たちが声を合わせてこの歌を合唱するのだ。正直はじめはなぜランカ中島リーさん以外の声を入れてせっかくの星間飛行邪魔するのかと思った。ただ、よく考えるとランカリー星間飛行を聞きたいのならばCDPVなりを聞けば良いことに気がつき、そこでようやくこのシーンがマクロス伝統である歌の力を素朴な形で描写していることに気がついた。

増田理解としてはマクロスメカニズムというのは武力と歌の相互補完にある。武力では暴力は防ぐことができても心(世界)を変えることはできない。歌は心(世界)を変えることができるけど暴力に対しては無力。しかしその二つが合わさることで等身大人間奇跡を起こすことができる。そのリアリティSFをコアに持つマクロスメカニズムであり、非対称なこの関係性に三角関係が加わることで豊かなドラマが生まれてくるのだと思う。

この歌の力という面からフロンティアという作品を見ると、二つの場面が思い浮かぶTV版の星間飛行ライブと先ほど挙げたライブ@アルカトラズだ。前者は言わずと知れたゼントラーディ部隊の反乱を歌とキラッ☆のみで熱狂の海に沈めた伝説ライブである。このライブ演出は、最初は戸惑っていた兵士たちが曲が進むにつれ武器を投げ出し鼻血を噴きそして最終的にクァドランが肩を組んで踊るという実にアホなものだが、歌が心を変える様子をこの上なく描いていた。アルカトラズライブはというと、先に書いた通りランカを知っていた知らなかったに関わらず荒くれ揃いの囚人たちが自ら歌を口ずさみ心を一つにする。これが星間飛行のすごさであり歌の力であるのだ。なおこのライブ、この後のクランアジテーションから囚人たちと看守たちの大乱闘Get it onに乗せて始まるというやっぱりアホな展開になるのだけど、やっていることは単なるテロである。そして最後の「ランカちゃん〜」と「ジェリ゛ル゛さ゛〜〜ん゛」のコールに吹き出すのである(何度見てもこの部分で笑ってしまうのだけどエキストラなのかな?)

蛇足マクロス7のこと

増田マクロス7のサウンドブースター演出違和感を持ったのは、サウンドブースターにより視覚化・数値化された歌が武器ビーム兵器バリア兵器)のように使われていたから。それと力と歌をバサラ一人が担当するのにも関わらず王道マクロスフォーマットストーリーが作られていたため、最終的にバサラ一人で世界平和へ導くという一人の人間を超越した行いをさせてしまたことも同様。作品テーマとして武力否定ラブアンドピースを狙っていたのは理解できるのだが、武力の代わりとしてサウンドブースターというまた別の武力を持ち出し、バサラ一人に全てを背負わせたため普通若者の織りなす物語というセオリーを壊してしまったように見えた。洗脳されたバロータ兵を初めから出すのではなく、初めは市民トラブルを歌で解決するというような入りかたでもよかったのかなと思う。


最後になぜ増田シェリル派なのかというとプロフェッショナルであることの誇りと責任さらにケー鯛(口からアンコ出る)を愛用するセンスを持ち、泥水をすすっても生き抜く根性があり、たとえ死を迎えることになっても自らの役割を全うする覚悟をまとい、でも支えを失うと心が折れそうになる繊細な所があり、そしてアルトくんをからかう姿がとても楽しそうなシェリルが好きだからです。


次はIIかデルタを見る予定。アイドルものと聞いてあまりデルタには興味が湧かなかったのだけど、たまたまワルキューレの歌を聞く機会があり、メインボーカルの声にぶっ飛んだので俄然興味が湧いた。アイドルものであのガチ音圧の人がメインを張るってかなり攻めてると思うのだが、どういう狙いがあるんだろ。

2019-03-14

anond:20190314093211

告白って両思いでするじゃん?

でも告って振られたら二度と友達にも戻れないじゃん?

その点セックスだったら断られてもまぁまだ可能性のこるじゃん?

から下心なしに、もっと落ち着いたところでのんびり話そうとか言ってホテル誘えばいいのよ。下心なしに。どうせやるけど。

2019-02-12

彼女、お借りしますがどうにも駄目だった

ツイッタラー宣伝もしてたし、今1巻無料から読んでみたけど。

主人公和也がふらふらしすぎてイライラする

かに周囲にかわいい女の子があれだけいて、未練のある元カノかいたらふらつくのも分からないでもないが、一回だけ一回だけといいながら千鶴祖母につきあわせ、卑怯にもほどがある

どうせこれから千鶴両思いになる流れなんだろうけど、こんな優柔不断自分勝手な男どこがいいのか

あのタイミング千鶴必死擁護してくれたのに、あの言いぐさとか、ありえない

面白いのが周囲の女友達もみんな、和也クズすぎて切ったって言ってたこ

男は気にならないみたい

女目線から見ると、和也の魅力が全くない

あんクズ男が千鶴をゲットするとかふざけんなって感じ。どんだけ男に都合がいいんだよ

2019-02-02

キモいアラサーの恋

初対面でこの人を好きになると直感し、一目惚れした片思い中の相手と生い立ちなどの話になった。話を聞いていく内に自分の母と共通の部分が多いことを知った。

苗字名前共に同じ漢字(同じ読み)を含む。

干支誕生月、血液型が同じ。

実家家族構成ペットが同じ。一人親の下で育ち、育ててくれた親の性別ともう片方の親が不在である理由が同じ。両親の職業が完全に同じ(両親共に非会社員)。

出身中高が同じ、在学中の成績も同程度。

それから趣味食べ物の好みなどちょいちょい似ている所がある。ルックス全然。こういった共通部分から形成された雰囲気を、私の知らない自分が一瞬で把握して好きだ!と判定したのだろうか。

とにかく、苗字だけ知った状態で初めましての挨拶で目を見た瞬間頭の中に稲妻が走った。これまで好きになった人達ルックスにおいて特徴的な共通点があり、ビジュアルで選んでるよねと良くからかわれてきた。今回は綺麗に外れている。また、自分が言えたことじゃないが皆の目を惹くとびきりのルックスという訳でもない。

これまで抱いてきた恋愛感情の中で圧倒的断トツ気持ちの大きさに我ながらビビっている。持て余している。今年29歳になるが大事すぎて逆に何もできない。究極相手幸せなら自分はどうでもいい。もはや関係性のゴールの目標両思いに設定しなくていいかとか考えている。頭の中だけはとりあえず自由だが、こうして書くと我が事ながら結構気持ち悪いなと思った。諸々慎ましくいきたい。

2019-01-27

友達N②

2回目の旅行も本当に楽しく、あっという間だった。今回も気を遣わず、最高の時間を過ごせた。

同じものに興味を示し、同じものに感動し、互いの知識披露しながら勉強にもなる旅だった。

が、前回と違うことが1つ。Nは私が寝ている時にキスをしてきたのだった。

夢かと思ったけど違った。私は拒否をした。

Nが私に気がないのは分かってたから。

Nはそれ以上何もしてこなかった。

旅行中そのことは触れず、魔がさしたのかなと思い、気にせず楽しめた。

が、旅行後にじわじわときた。

Nのことは人としてとても好きだけど、もしかしたら異性としても好きなのかも。

すごく悲しかった。

キスされなければ出てこない感情だったのに。

一見両思いに見えるかもしれないけど違うことは理解していた。

Nは彼女をつくる気がないとはっきり言ってたし、つくる暇がない、夢もある。そもそもきな子ができると分かりやすく一直線の人だから

そして他にも仲良くしていている女性がいるのも知っている。私はその子たちとはまた別の要員。

から私のことは人として好きでも、もし女性して好きだとしても、彼女にしたいほど好きではない。

期待しちゃいけない。

忘れるために仕事に没頭した。

でもふと気を抜くと楽しかった出来事走馬灯のように頭を巡って、気持ちが溢れてしまい、落ち込んだ。

一生かけて気の合う男友達ができたと思ったのに。

潜在的に惹かれていたのだろうか。

からない。

押し殺して友達のままそばにいるべきか、気持ちを伝えてすっきりすべきか。

僅かな希望にすがりたくないのに。

2019-01-25

anond:20190125101255

それ、全然ロリコン問題に切り込んでないだろ

ロリコンはたとえ両思いでも断らないといけない」っていう差別的規範再生産だろ...

2019-01-22

2019年アニメ個人的ランキング 2話時点

1.かぐや様は告らせたい

もう原作読了してしまった・・・

ギャグとしてもラブコメとしても久々の当たり

若干懐かしい、目つき悪い主人公ツンデレ達っていうの

事故がなければ円盤買うと思う

 

2.私に天使が舞い降りた

ブヒアニメかと思ったら割りと面白かった

いやブヒアニメだけど

今期最もループ回数多そう

EDすげー好き

 

3.(タイ

モブサイコ、賭けグルイ、約束のネバーランドケムリクサ、どろろブギポ

※他も楽しく観てます

 

所感

2話で既に大体わかってしまうなぁ、原作物が多いからか

ネバーランドケムリどろろが未だ読めない

終わったらまた書こう

今期は前期みたいなダークホースなさそうかな?(とか油断してると)

 

ブギポ既読組のコメント解説有りきで見てる

 

前の日記

https://anond.hatelabo.jp/20190115161716

____

 

かぐや様がヤンジャンアニメであることは自分も恐れている

頼む、事故らないでくれ・・・

 

かぐや様、何かに似てると思ったんだが狼と香辛料

好きな相手を罠にかけようとするってパターン意外と少ない気がする(まず両思いじゃないと出来ない)

2019-01-21

片思いの時って自分相手気持ちの真ん中くらいにテント張ってる感じがしてる

本部自分からの指示で相手気持ち陣営の反応をみたり刺激したり

ダメそうならテントをたたんで即撤収

両思いになったことがないか撤収しないパターンについてはまったくわからないけど

2018-12-27

anond:20181227224346

俺はワンナイトラブほとんどだから「ウン十年の片思い」を知らない


彼の場合、まさに強烈な「ウン年の片思い」だろう

いや、彼の中ではケッコンしている事になっているか両思いともいえるかもしれない


とにかくリアルと夢の中、どっちでも幸せなら、それに越したことはない

俺には到達不可能領域で、そこが羨ましい

2018-11-27

両思い」がこの世に実在することが信じられない人たち

両思いなんて存在するのですか。 今まで一度も両思い経験したことがありません。 自分が好きになって相

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/10237683.html

両思いなんて存在するのですか。

今まで一度も両思い経験したことがありません。


相思相愛はどのようなメカニズムで発生するのでしょうか?

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9564687.html

ベストアンサー

思い込み錯覚の相乗効果

お礼

ありがとうございます

そのようなものですか。

2018-11-24

anond:20181124184514

会話とかデート中に、相手股間生殖器あたりから液がダラダラ分泌されていることに気づいたら、気に入った相手場合に限り、タイミングを見て告白

男女問わず

このプロセスが普及すれば両思いカップルばっかで世界平穏になるのだが、いかんせん真ん中の液に気づく所が凄く難易度が高いんだよな…。

2018-10-30

[]劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~

劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』を見てきたので感想。いつものごとくネタバレ気にしてないのでネタバレ嫌な人は回避推奨です。あらすじ解説とかもやる気ないので見た人向け。

総評

なんと100点。点数の基準は「上映時間映画料金を払ったコストに対して満足であるなら100点」。とは言え、これ、評価難しい。良いところと悪いところと混在しつつ、今の自分からこの点数なんだけど、ちょっと違う自分だったらこの点数は著しく下がっていたんじゃないかと思う。いつにもまして主観的な点数であり他の人におすすめする自信がない。

アニメとしての出来は良かった。演出音楽なんかも水準以上の仕事をしてたんだけど、キャラデザ脚本声優の3点がそれ以上の出来だった。しかそもそも企画で疑問な点も多々ある。

無茶ぶり企画

大体の話原作マンガはいからさんが通るからして相当ボリュームが大きい作品なのだTVアニメ42話やっても完結できてないのがその証拠で、その原作を100分ちょいx2の前後編にまとめるということが最初から無理難題

から素直に作れば駆け足どころかダイジェスト気味になり、点数なんて30点前後になるのが当たり前だと思うのだ。今回の劇場版は、その問題に対して、脚本とか演出技術とかをぶっこんで善戦してたことは確かなんだけど、それってつまり「ハンデを克服するための戦力投入」に他ならないわけで、100点から先に積み上げていく役に立ったかと言えば難しい。

原作ジャンルは一応ラブコメということになると思うのだけど、原作はいからさんが通る』には実は様々な要素が詰め込まれている。主人公紅緒と伊集院少尉の間のラブロマンスを中心としつつも、大正期うんちくマンガの側面、スラップスティックギャグの要素、膨大な登場人物群像劇、そして女性の自立というテーマももちろん重い。

今回の映画企画では、これを前後編で本当にうまくまとめてある。駆け足感は否めないもの違和感は感じない。このへん優れた原作映画脚本の特徴でもあって、印象は原作に忠実なものの、実を言えば改変は結構大胆にはいってる。

今回映画で例を上げれば、大震災後の炎上する廃墟をさまようのは映画では紅緒、少尉編集長という3人なのだが、原作ではさらに鬼島を入れた四人だ。三角関係描写とその解消をクライマックスの中心に持ってくる構成シンプルに伝えるため、鬼島は退場させてあり当然セリフ再構成圧縮されている。

しかし一方でそういう技術的な圧縮だけでは全く追いつかないわけで、群像劇的なキャラクターを絞り、ギャグパートほとんど捨て去って、映画で残すのは「主人公紅緒を中心とした(はっきり言っちゃえば伊集院少尉と青江編集長との三角関係ラブロマンス」と「大正ロマン期の女性の自立」というふたつの大きなテーマに絞った。その判断は正解だと思う。

正解だと思うんだけど、じゃあそのふたつが現代的な視点で見て満足な出来に達しているかといえば――この部分が評価に迷った原因だ。

ダメピープルどもと光のプラスワン

はいからさんが通る』の原作からそうなので、映画(だけ)の問題点というわけではないのだけれど、個人的見解で言うと登場人物のメインどころのうち三人がダメピープルだ。

初っ端から大戦犯のラリサ=ミハイロフ。ロシア貴族である彼女は、満州出征中に部下を救うために突出して倒れた伊集院少尉を見つけ、その命を救う。しか戦争の傷跡で記憶を失った伊集院少尉に、自分旦那(死亡済み)の面影見出し、都合よく嘘記憶刷り込みして、自分の夫として病気自分の世話をさせるのだった。

いやあ、ないでしょ。どんだけよ。しかも病弱な自分を盾にして伊集院記憶を取り戻したあとも関係強要するのだ。クズでしょ(言った)。一応言葉丸めダメピープル(女性なのでダメンズではない)と呼んでおく。

じゃあ、そのラリサの嘘の被害者たる伊集院少尉主人公紅緒の想い人)はどうなのかと言えば、彼もまたダメピープルなのだった。記憶を失っていた間はまあいいとしても、記憶を取り戻し紅緒と再会したあとも、病弱なラリサの面倒を見るために彼女のもとにとどまり続ける。命の恩人だと言えばそりゃそうなのかもしれないが、周囲の誤解をとくでもなく、未来への展望を示すのでもなく、状況に流されて、紅緒のことが大好きなくせに「他の女性を偽りとはいえ面倒見ている関係」を続ける。続けた上でそれに罪悪感を覚えて、紅緒から身を引こうとする。

それだけなら海底二千マイルゆずってもいいけれど、ラリサが死んだあとは紅緒のもとに駆けつけるあたり、手のひら返し恥知らずと言われても仕方ない罪人である(言った)。っていうか伊集院少尉ラリサ関係は明らかに共依存でしょ。カウンセリング必要だよ。

とはいえ主人公紅緒もけして潔白とはいえない。病気ラリサに遠慮をして、二人の間の愛情を誤解して別れを告げられ、告げたあと、心がフラフラしている時期に、少尉実家を助けてくれた編集長にほだされて交際宣言。他の男性伊集院少尉のこと)を心に宿したまま、編集長結婚式まで行ってしまう。それは伊集院少尉に対してもそうだけど、青江編集長に対してはより罪深い。その嘘はやっぱり問題だと言わざるをえない。

――こういう恋のダメピープルトライアングルが炸裂して、映画の前半は結構ストレスが溜まった(この辺個人差はあると思う)。このダメピープル共が。問題解決しろ

まり北川悦吏子なのだ

両思い恋人がいい雰囲気になって決定的にくっつきかけたところで、理不尽トラブルが起こり二人は引き裂かれる! どうなっちゃうの二人!? 以下次週!! で、次週になってトラブルを乗り越えて、またいい雰囲気になると今度は二人が(独りよがりの)善意から身を引くとか、ずっとお幸せにとかいい出して、誤解のすれ違い。神の見えざる手によってやっぱり二人は結ばれない!

連続ドラマのアレ。アレなのですよ(机バンバン

北川悦吏子だ!」といったけどそれは北川悦吏子女史の発明品というわけではなく、自分の中での代名詞彼女だと言うだけなのだけど。もっと言うのならば、年代的にみても北川悦吏子が『はいからさんが通る』やら『キャンディ・キャンディ』に影響を受けた可能性は高く、むしろ原点はこちらだ。イライラは軽減されないが。

そんなイライララブロマンス時空において癒やしは青江編集長である

光のプラスワンこと青江冬星はまっとうで良い人なのだ。登場時は女性アレルギー(と大正時代的な女性蔑視)があったものの、雇用主として新人編集者である主人公紅緒を導き、支え続ける。その人柄に触れて、紅緒に対する愛情自覚したなら、変にこじれぬように即座に自分の口から誤解の余地のない告白を行う。これ以上イライララブロマの炎症を防ぐその手腕。良いね

しかも「お前の心に伊集院がいるうちは土足で踏み込まない」「いつかその気になったとき思い出してくれれば良い」といって加護者の立場に戻る。見返りを求めず、高潔で、慈悲深い。癒やしのキャラだ。

読めば分かる通り自分編集長推し原作当時からだ)なので、そのへんは差し引いてほしいのだが、ダメピープルの中にあった彼が一服の清涼剤であったのは確かなのだ

この映画のおそらく二大テーマである「紅緒を中心としたラブロマンス」はダメ人間もの間違った自己犠牲イライラするし(加えて言えば、何の罪科もない編集長貧乏くじも納得し難いし)、「大正ロマン期の女性の自立」については、無邪気と言えば聞こえはいいが無軌道体当たり主義の紅緒の迷惑編集長が尻拭いし続けるという構造なので、本当に自立しているのか怪しく、どっちもそういう意味ではスカッとしない。

まりこの映画は(原作込みで)イライラする。

60点。レビュー終わり。解散!!

大正東京の迷い子

でも、そうじゃないのだ。そうじゃなかったのだ。

上映終了後、イライラ&60点だと思っていたら、意外なことに結構穏やかな満足感があったのだ。この気持ちはなんだろう? 不思議気持ちで、言語化時間がかかった。

なぜなのか考えた。

紅緒が可愛いあんだけダメな娘なのに、可愛い

やったことや構造を追いかけていく限りイライラキャラではあるはずなのに、可愛い

やばいことに原作よりも可愛い

現代的に変更したキャラクターデザインと、作画と、なによりその声が印象的なのだ

作中、紅緒は本当によく「少尉」という言葉を口にする。二言目にはそれだ。

このおてんば娘は作中のセリフの大半が「少尉!」なくらい連呼なのである伊集院少尉のいるシーンでは脳内その声でいっぱいなのだ。声の表情というか、演技が本当に良かった。

少尉の事で頭がいっぱいで、東京から満州に行き、馬賊親玉体当たりで話を聞き、少尉を探して駆け巡る。東京に戻ったあとも諦めきれず、その面影を探して、亡命ロシア貴族にまで突撃を掛ける。紅緒は、たしかに、周囲を顧みない行動主義で、無鉄砲なおてんば娘で、そこにはイライラさせられる要素があるにせよ、少尉を求めてさまよう姿は、涙を一杯にたたえた幼子のように見える。

それでようやくわかったのだけれど、結局紅緒は子供だったのだ。

少なくともこの劇場版後編において、紅緒は迷子の子供だった。

愛する伊集院少尉とはぐれて、彼を探すために声の限りにその名を呼ぶ子供だった。

それが胸を打ったし魅力的だった。スクリーンこちから彼女を助けたいと思った。

劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』は迷子の紅緒をハラハラキドキしながら見守り、応援する映画なのだ

大正ロマン期の女性の自立」というテーマに対してイライラするのも当たり前だ。彼女は行動力だけは溢れていて、家を出てしまうわ、死んだ(と思いこんでいた)婚約者実家に行って支える手伝いをするわ、女性ながら出版社就職するわするのだが、どれも力が足りずに周囲に迷惑を掛けてばかりで、そういう意味では「自立」はしきれていない。むしろトラブルメーカーだ。でもそんなのは子供から当たり前なのだ

彼女はその実力不足から失敗してしまうけれど、チャレンジをするのだ。失敗はチャレンジの結果であり、チャレンジをするという一点で彼女の幼さは正しい。

前述したとおり自分推しは青江編集長なのだけれど、彼は作中、何らミスらしきことをしていない。つまり罪がない。罪がない彼が、恋愛において自分の望んだ愛を手に入れられない(紅緒は最終的に伊集院少尉とくっつく)のが納得がいかなかった。その理不尽さにたいして原作読了時は腹がたったのだけれど、今回映画を見終わってしばらく考えたあと、仕方ないのかもと、やっと思うことができた。

なぜなら紅緒は(この映画物語の期間では)未熟な子供からだ。その子である紅緒が、青江編集長という加護者とくっついてしまうと、その保護力のお陰で自立できない。青江編集長は全く悪意はなく、むしろ大きな愛情で紅緒を守るだろうし、その実力がある人だろうけれど、その愛情は空を羽ばたく紅緒にとっては重すぎる。

はいからさんが通る』は紅緒が自立していく物語ではなくて、未熟な子供である紅緒が、自立のスタートラインに立つまでの物語なのだ。だから作中で自立してないのは当たり前なのだ

無鉄砲子供で、何かあればすぐべそべそと泣き、でも次の瞬間笑顔で立ち上がり再び駆け出す紅緒は、この映画の中でとても可愛らしく魅力的だった。

その紅緒は自分の心に嘘をつくという罪を犯し、同じく自分の心に嘘をつくという罪を犯した伊集院少尉と結ばれる。伊集院少尉少女漫画約束として「頼りになる加護者」として登場したが、罪を犯して紅緒と同じ未熟者のレイヤーに降りてきた。降りてきたからこそ「これから自立するいまは不完全な紅緒の同志」としての資格を得た。

青江編集長は同志ではなくてやはり保護者だから、どんなに良い人でも、「これから一緒に成長していく同志」にはなれない。

考えてみれば、紅緒が少尉を好きになった理由は「優しい目で見てくれたから」だった。けっして「助けてくれたから」ではない。彼女にとって助けてくれる(実利)は重要ではなく、ただ単にそのとき自分を見ていてくれれば十分だったのだ。

そういう意味で、青江編集長スパダリであり、伊集院少尉スパダリから降りて結婚相手になったといえる。宮野Win。「立川オワタぁ!」とか「ちゃんちゃんちゃんちゃんか♪」とか言い出さないんで、格好いい主要キャラみたいな演技だったからな。

顔を上げて光に向かって

そういうふうに言語化が落ち着くに連れて、紅緒の親友・環がしみじみと良かったな。と思えた。

「殿方に選ぶのではなく自らが殿方を選ぶ女になるのですわ!」と女学生時代気炎を上げていた彼女大正デモクラシーにおいて「女性の自立」を掲げて紅緒とともに時を過ごした親友である彼女

でも、彼女と紅緒の間にあるのは思想共鳴なんかではなかったと思う。

女性の自立」と言葉にしてしまえばそれはどうしてもイデオロギー的な色彩を帯びざるをえないけれど、本作においてそれは、そこまで頭でっかち教条的ものでもなかったのだろう。

劇場版サブタイトル元ネタはおそらく菊池寛短編小説「花の東京から来ているのだろうけれど、そこで描かれた女性(の自立と言っていいのかなあ)も、現代フェミニズム的な意味でのそれではなかった。どちらかと言えば「どんな環境でもめげずに生き抜いてゆく」という、ただそれだけのことだった。

それはもしかしたら、現代価値観ではむしろ非難される態度かもしれない。なぜなら、男性支配的な社会で「めげずに生きる」というのは、ときその男支配社会迎合しているようにも見えて、原理主義者には利敵行為とされるかもしれないからだ。

でも人間は結局与えられた環境ベストを尽くすしか無い。まだまだ男権社会的な大正社会も、作中クライマックスで描かれる関東大震災崩壊した東京も「与えられた環境」だ。

その与えられた環境の中で酔っ払って肩を組み、愚痴を言い合いながらも諦めずに笑い合う同志として、紅緒と環のコンビ尊い

ことによると、紅緒と伊集院少尉のそれよりも確かな絆があったのではなかろうか?

いつどんなときでも、どんな環境でも、うつむかず、意気軒昂と拳を突き上げて、笑顔で生きていこう! 女学生時代無鉄砲友情のそのままに、二人は大正という時代自分人生を描いた。

女性の自立」と主語をおけば、それは成功したり失敗したりしてしまう。でも彼女たちが持っていたのは、成功したり失敗したりするようなものではない。どんな環境でもくじけうず、へこたれず、転んでも立ち上がって歌を歌いだす。それはイデオロギーではなく心意気の問題なのだ彼女たち二人のあいだにあったのはモダンガールとして時代を先駆ける思想などではない。ただ単に、お互いがかけがえのない友達で、楽しかったのだ。

女の子は元気よく未来に向かって生きる!」。紅緒が愛しく思えたのは、多分その一点だったし、伊集院少尉彼女を愛したのもその一点だった。本作では描写が欠如していた伊集院少尉も、そのテーマに沿うなら、大震災後の東京意気軒昂未来をつくるべきだ。紅緒同様「未熟者の仲間」になった彼はそれが出来るし、その義務もある(でないと編集長はほんとうの意味道化者になってしまう)。

原作を読んだ学生時代には持てなかった視点をみせてくれた。その意味合いにおいてこの映画には100点をつけたく思う。

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